平成22年度 学校法人 北杜学園 事業報告書

平成26年度 事業報告書
学校法人 北杜学園
1.法人の概要
(1)学園理念
自主・友愛・至誠の理念のもと,地域社会に貢献できる豊かな人間性を備えた専門職業人を育成する。
(2)学校法人北杜学園の沿革
昭和 55 年 4 月
東北初の総合ビジネス系の学校として,
『仙台スクールオブビジネス』
(現 仙台
医療福祉専門学校)を創立。仙台市青葉区五橋に五橋校舎落成。
昭和 56 年 3 月
宮城県より,学校法人格の取得ならびに専修学校の認可を受ける。
昭和 61 年 4 月
学校法人大原学園(東京都)と提携し,
『仙台大原簿記専門学校』
(現 仙台大原
簿記情報公務員専門学校)を開校。
平成 元年 4 月
厚生大臣より宮城県初の介護福祉士養成施設の指定を受ける。
平成 3 年 9 月
仙台市青葉区北目町に北目町校舎落成。
平成 5 年 4 月
厚生大臣より社会福祉主事養成機関の指定を受ける。
平成 8 年 4 月
厚生大臣より理学療法士,作業療法士養成施設の指定を受け,
『仙台医療技術専
門学校』を開校。仙台市太白区長町に長町校舎落成。
7月
仙台市青葉区中央に中央校舎本館落成。
平成 12 年 7 月
姉妹法人である社会福祉法人北杜福祉会を設立。
平成 13 年 1 月
仙台市青葉区中央に中央校舎 2 号館落成。
4月
厚生労働大臣より言語聴覚士養成所の指定を受け,東北初の四年制大学卒業者対
象の『言語聴覚学科』を設置。
北杜福祉会が仙台市太白区西多賀に『西多賀チェリー保育園』を開園。
平成 16 年 2 月
仙台市青葉区中央に中央校舎 3 号館落成。
10 月
仙台市青葉区中央に中央校舎 5 号館落成。
平成 17 年 4 月
北杜福祉会が仙台市泉区泉中央に『泉チェリー保育園』を開園。
平成 18 年 4 月
仙台市青葉区中央に中央校舎 3 号館 ANNEX 落成。
1
平成 20 年 2 月
宮城県知事より認可を受け学校法人日本建設学園と合併し,
『東北理工専門学校』
(現 仙台工科専門学校)を設置校に加える。
平成 21 年 4 月
文部科学大臣より学校法人組織変更認可,短期大学設置認可及び看護師学校の指
定を受け,仙台市若林区五橋に『仙台青葉学院短期大学』を,看護学科及びキャ
リアデザイン学科(現 ビジネスキャリア学科)の 2 学科にて開学。
平成 22 年 4 月
文部科学大臣および宮城県知事より認可を受け,宗教法人陸奥国分寺より『仙台
デザイン専門学校』の運営を引継ぎ,設置校に加える。
仙台市青葉区栗生に『HOKUTO SPORTS SQUARE』落成。
平成 23 年 2 月
仙台市太白区長町に長町校舎新棟落成。
平成 24 年 4 月
北杜福祉会が仙台市泉区泉中央に『泉第 2 チェリー保育園』を開園。
平成 25 年 3 月
仙台市若林区五橋に五橋校舎2号館新棟落成。
4月
文部科学大臣より学科設置認可及び教職課程認定を,東北厚生局長より保育士養
成施設の指定を受け,
『仙台青葉学院短期大学』にこども学科を設置。
文部科学大臣より学則変更認可及び理学療法士・作業療法士学校の指定を受け,
『仙台青葉学院短期大学』にリハビリテーション学科を設置。
東北厚生局長より東北初の社会福祉士一般養成施設の指定を受け,E-learning
を活用した通信課程を設置。
平成 26 年 4 月
文部科学大臣より学則変更認可及び歯科衛生士学校の指定を受け,
『仙台青葉学
院短期大学』に歯科衛生学科を設置。
平成 27 年 4 月
文部科学大臣より学科設置認可を,東北厚生局長より栄養士養成施設の指定を受
け,
『仙台青葉学院短期大学』に栄養学科を設置。
2
(3)設置する学校・学科等の学生数の状況
( 平成 26 年 5 月 1 日現在 )
学校・学科
修業年限
入学数
在籍数
(年)
(人)
(人)
仙
台
医
療
福
祉
専
門
学
校
1~3
503
1,250
仙
台
医
療
技
術
専
門
学
校
3~4
募集停止
162
仙 台 大 原 簿 記 情 報 公 務 員 専 門 学 校
1~4
480
821
仙
校
1~2
145
225
校
2
110
228
科
3
88
269
ビジネスキャリア学科
2
112
225
こ
科
2
105
210
リハビリテーション学科
3
169
315
歯 科 衛 生 学 科
3
70
70
544
1,089
1,782
3,775
台
仙
台
工
デ
科
ザ
イ
専
ン
門
専
看
仙台青葉学院短期大学
学
門
護
ど
学
学
も
学
学校計
学 園 計
(4)学園組織図
( 平成 26 年 5 月 1 日現在 )
総務部
法人本部
企画広報部
事業推進部
業
務
監
査
室
評議員会
社会人教育事業部
仙台青葉学院短期大学
理 事 会
理 事 長
副理事長
理
監
事
仙台医療福祉専門学校
事
室
仙台大原簿記情報公務員専門学校
仙台医療技術専門学校
仙台工科専門学校
仙台デザイン専門学校
3
(5)役員の概要
( 平成 27 年 5 月 22 日現在 )
① 理事
選
任
区
分
定員(人)
現員(人)
第1号
学長ならびに専門学校長( 理事会選任 )
2
2
第2号
評議員( 評議員会選任 )
3
3
第3号
学識経験者( 理事会選任 )
2
2
7
7
計
定員 2 現員 2
② 監事
理 事 長(代表理事)
鈴木
一樹( 仙台大原簿記情報公務員専門学校校長 )
副理事長(代表理事)
鈴木
浩二( 法人本部長 )
理
事
藤村
重文( 仙台青葉学院短期大学学長 )
理
事
吾妻
一興( 仙台青葉学院短期大学副学長 )
理
事
齋藤 ひろみ( 仙台青葉学院短期大学看護学科長 )
理
事
佐直 信彦( 仙台青葉学院短期大学リハビリテーション学科長 )
理
事
日比野 正樹( 非常勤 )
監
事
我妻
監
事
小野寺 満明( 非常勤 )
崇 ( 非常勤 )
寄附行為第 13 条により,理事長及び副理事長が,本法人の全ての業務について本法人を代表する。
(6)評議員の概要
( 平成 27 年 5 月 22 日現在 )
選
任
区
分
法人教職員で理事会にて推薦された者のうちから,評議員会に
第1号
おいて選任された者
法人が設置する学校を卒業した者で,年齢 25 歳以上の者のう
第2号
ちから,理事会において選任された者
第3号
学識経験者のうちから,理事会において選任された者
計
(7)教職員の概要
( 平成 26 年 5 月 1 日現在 )
( 単位;人 )
教
員
職
員
勤
186
非常勤
389
常
常
勤
68
4
定員(人) 現員(人)
4
4
3
3
8
8
15
15
2.事業の概要
(1)仙台青葉学院短期大学 学科増設
平成 25 年 6 月文部科学大臣より学則変更認可,平成 25 年 8 月同じく文部科学大臣より歯科衛生士学
校の指定を受け,平成 26 年 4 月に仙台医療福祉専門学校 歯科衛生学科を仙台青葉学院短期大学 歯科
衛生学科へ改組した。
学科名
修業年限
入学定員
歯科衛生学科
3年
80 人
専任教員数
(うち教授数)
校舎
7人
中央校舎 3 号館・
(2 人)
ANNEX
(2)仙台工科専門学校 大工実習棟の建設
平成 26 年度より建築工学科の 2 コースを,大工技能学科及び建築デザイン学科に再編し,専門性の
充実を図った。そのための取組みの一つとして,宮床実習場に床面積 680 ㎡(206 坪)
,天井高 8mの実
習棟を建設した。これにより,1 年生の木造工作実習と 2 年生の 2 階建家屋建築実習を並行して行うこ
とが可能となった。
(3)学生生徒への就学支援
① 被災学生生徒への就学支援
東日本大震災で被災した学生生徒のために実施した学費減免事業を平成 26 年度も継続して実施した。
なお,本学費減免に対しては文部科学省及び宮城県より補助金が交付された。
② 北杜学園奨学金制度
経済的理由により修学が困難な学生生徒に対する奨学金給付事業を平成 26 年度も継続して実施した。
③ 学費分納制度
経済的理由により修学が困難な学生生徒に対して,
学費分納制度を平成 26 年度も継続して実施した。
この制度は,各学年完納タイプと卒業後延長納付タイプに分けられる。
④ その他就学支援
上記①~③の他,卒業生・親族入学優遇制度,32 の各種特待生制度等の修学支援を平成 26 年度も継
続して実施した。
設置校 6 校全体で,①~④合計 延べ 2,160 人に対して就学支援を行った。
(4)短大教員への人事評価制度導入
人事評価は,短大教員を除く全教職員に対して実施していたが,平成 25 年度に短大教員にも制度を
導入し,平成 26 年度に初めて人事評価を実施した。この制度導入は,本学園が求める人材像,資質及
び能力と短大教員が目指すそれらとのベクトルを合わせる一助となった。
(5)財政基盤の強化
健全な財政基盤の維持向上に向けて,前述の経費節減に加え,予算管理,学生納付金収入以外の多様
5
な収益源の確保,適正な人件費率の維持に取組み,効果を上げた。日本私立学校振興・共済事業団が提
唱する「定量的な経営判断指標に基づく経営状態の区分(法人全体)
」において,平成 26 年度本学園決
算は,最も高いランクの A1 に属することができた。
(6)教育力の向上
1)FD・SD 活動
各部門の主な FD・SD 活動は,以下のとおり。
① 短期大学部門
【FD 活動】
・
「学生による授業評価アンケート」を前期,後期の各授業科目最終日に実施した。集計結果は,科
目担当教員に配布し,授業改善につなげた。
・
「私立大学等経常費補助金」をテーマに,FD・SD 合同研修会を開催した。
以下は,学科 FD 分科会を中心に開催した内容
・授業のピアレビュー及びレビュー後のグループワーク
・建学の精神,学科教育目標,ディプロマポリシー,カリキュラムポリシー,アドミッションポリ
シー及び学習成果の関連性について議論し,教員間で認識の共有化を図った。
・学生主体の授業づくりに関する講演会の開催
・学生の気づきや積極的な行動を引き出す教員のあり方に関する研修会の開催
・専任教員による公開授業を実施し,その後,教授法や学生対応等についての意見交換を行った。
・外部の研修会に参加し,歯科衛生士教育に関する最新の情報を入手するとともに,その報告会を
学内で実施した。
【SD 活動】
・7 の学外研修会に専任職員が参加した。
・学内において,
「大学ポートレート」をテーマに SD を開催した。また,法人本部主催の SD に専
任職員が参加した。
・
「私立大学等経常費補助金」をテーマに,FD・SD 合同研修会を開催した。
② 専門学校部門
【FD 活動】
・専門分野ごとに 50 以上の学会・外部研修会等に教員が参加した。
・8 の内部研修会を実施した。
・学生授業アンケートを行い,授業内容の再確認及び教授法の改善を図った。
【SD 活動】
・7 の研修会等に職員が参加した。
2)学生の資格・検定取得
各部門の主な学生の資格・検定取得状況は,以下のとおり。
6
① 短期大学部門
学科名
資格・検定名
人数
看護学科
看護師国家資格
80 人
ビジネスキャリア学科
ビジネス実務士
105 人
こども学科
医療(医科)能力検定 1 級
4人
Word 文書処理技能認定試験 1 級
3人
秘書検定準 1 級
2人
日商簿記検定 2 級
3人
幼稚園教諭二種免許状
94 人
保育士国家資格
95 人
社会福祉主事任用資格
95 人
② 専門学校部門
学校名
仙台医療福祉専門学校
仙台大原簿記情報公務員専門学校
資格・検定名
言語聴覚士国家資格
38 人
歯科衛生士国家資格
66 人
介護福祉士国家資格
197 人
社会福祉士国家資格
7人
幼稚園教諭二種免許状
69 人
保育士国家資格
69 人
診療情報管理士
16 人
社会福祉主事
43 人
公認会計士試験(論文式)
仙台工科専門学校
仙台デザイン専門学校
3人
税理士試験(簿記論)
11 人
税理士試験(財務諸表論)
10 人
税理士試験(消費税法)
仙台医療技術専門学校
人数
4人
日商簿記 1 級
11 人
秘書検定準 1 級
26 人
宅地建物取引主任者資格試験
11 人
国家公務員
59 人
自衛官
79 人
地方公務員(都道府県職員・市区町村職員)
82 人
警察官
18 人
消防官
31 人
理学療法士国家資格
86 人
作業療法士国家資格
21 人
測量士国家資格
2人
測量士補国家資格
71 人
2 級建築 CAD 検定
2人
3 級大工技能検定
28 人
色彩士検定 3 級
44 人
Web クリエイター能力認定試験エキスパート
7
4人
3.施設の状況
( 平成 26 年 5 月 1 日現在 )
所在地
施設等
仙台市青葉区中央
面積(㎡)
6,177
中央校舎2号館
4,931
中央校舎3号館
4,065
中央校舎3号館 ANNEX
5,206
中央校舎5号館
1,749
専門学校校舎として活用
877
専門学校校舎として活用
1,989
専門学校校舎として活用
11,125
短期大学校舎として活用
北目町校舎
仙台市青葉区五橋
五橋校舎
仙台市若林区五橋
五橋校舎2号館
仙台市太白区長町
長町校舎
活用
専門学校校舎として活用
専門学校・短期大学校舎として
活用
専門学校・短期大学校舎として
活用
専門学校・短期大学校舎として
4,372
HOKUTO SPORTS
活用
専門学校・短期大学体育館とし
1,542
SQUARE
宮城県黒川郡大和町
専門学校校舎・法人本部として
中央校舎本館
仙台市青葉区北目町
仙台市青葉区栗生
利用状況
て活用
専門学校・短期大学多目的施設,
4,341
宮床多目的施設・実習棟
専門学校実習棟等として活用
4.財務の状況
(1)資金収支計算書(平成 26 年 4 月 1 日~平成 27 年 3 月 31 日)
(単位;円)
収 入 の 部
予
学生生徒等納付金収入
算
決
算
差 異
4,002,258,000
3,963,310,460
38,947,540
手
数
料
収
入
43,625,000
48,836,855
▲5,211,855
補
助
金
収
入
156,987,000
100,779,874
56,207,126
寄
附
金
収
入
10,000,000
90,000,000
▲80,000,000
資
産
運
用
収
入
40,660,000
97,442,253
▲56,782,253
資
産
売
却
収
入
0
323,435,756
▲323,435,756
入
131,142,000
122,114,552
9,027,448
入
73,337,000
71,521,671
1,815,329
入
1,100,993,000
1,229,925,200
▲128,932,200
入
355,026,000
188,816,625
166,209,375
資 金 収 入 調 整 勘 定
▲1,364,999,000
▲1,370,162,444
5,163,444
前 年 度 繰 越 支 払 資 金
4,185,813,789
4,185,813,789
収
8,734,842,789
9,051,834,591
事
業
雑
前
そ
収
収
受
の
入
金
他
の
収
の
部
収
合
計
8
▲316,991,802
支 出 の 部
予
算
決
算
差
異
出
1,746,778,000
1,880,952,023
▲134,174,023
教 育 研 究 経 費 支 出
802,105,000
762,298,570
39,806,430
管
出
674,912,000
735,752,533
▲60,840,533
借 入 金 等 利 息 支 出
19,976,000
19,975,599
401
借 入 金 等 返 済 支 出
400,000,000
400,000,000
0
施
設
関
係
支
出
324,388,000
311,989,311
12,398,689
設
備
関
係
支
出
204,187,000
153,800,164
50,386,836
資
産
運
用
支
出
1,176,000
302,163,370
▲300,987,370
そ
の
他
の
支
出
106,000,000
255,751,911
▲149,751,911
資 金 支 出 調 整 勘 定
▲100,200,000
▲177,892,574
77,692,574
次 年 度 繰 越 支 払 資 金
4,555,520,789
4,407,043,684
148,477,105
支
8,734,842,789
9,051,834,591
▲316,991,802
人
件
理
出
費
経
支
費
の
部
支
合
計
(2)消費収支計算書(平成 26 年 4 月 1 日~平成 27 年 3 月 31 日)
(単位;円)
消費収 入の 部
予
学 生 生 徒 等 納 付 金
算
決
算
差
異
4,002,258,000
3,963,310,460
38,947,540
手
数
料
43,625,000
48,836,855
▲5,211,855
補
助
金
156,987,000
100,779,874
56,207,126
寄
付
金
10,000,000
90,000,000
▲80,000,000
資
産
運
用
収
入
40,660,000
97,442,253
▲56,782,253
資
産
売
却
差
額
0
98,476,996
▲98,476,996
入
131,142,000
122,114,552
9,027,448
入
73,337,000
71,524,141
1,812,859
計
4,458,009,000
4,592,485,131
▲134,476,131
基 本 金 組 入 額 合 計
▲765,724,000
▲608,004,025
▲157,719,975
消 費 収 入 の 部 合 計
3,692,285,000
3,984,481,106
▲292,196,106
予
決
差
事
業
雑
帰
収
収
属
収
入
合
消費支 出の 部
人
教
件
育
管
研
理
究
経
経
算
算
異
費
1,755,978,000
1,900,103,770
▲144,125,770
費
1,075,577,000
1,040,218,444
35,358,556
費
726,550,000
805,162,040
▲78,612,040
借
入
金
等
利
息
19,976,000
19,975,599
401
資
産
処
分
差
額
0
1,991,017
▲1,991,017
徴収不能引当金繰入額
1,860,000
691,071
1,168,929
消 費 支 出 の 部 合 計
3,579,941,000
3,768,141,941
▲188,200,941
当年度消費収入超過額
112,344,000
216,339,165
前年度繰越消費支出超過額
1,443,519,224
1,443,519,224
翌年度繰越消費支出超過額
1,331,175,224
1,227,180,059
9
(3)貸借対照表(平成 27 年 3 月 31 日)
(単位;円)
資 産 の 部
本年度 末
前年度 末
産
14,852,220,052
14,657,305,146
194,914,906
産
13,279,053,150
13,272,982,295
6,070,855
土
地
4,946,214,548
4,977,482,548
▲31,268,000
建
物
7,502,053,937
7,505,622,491
▲3,568,554
その他の有形固定資産
830,784,665
789,877,256
40,907,409
そ の 他 の 固 定 資 産
1,573,166,902
1,384,322,851
188,844,051
固
有
定
形
資
固
定
資
増
減
資
産
4,642,874,250
4,502,257,210
140,617,040
預
金
4,407,043,684
4,185,813,789
221,229,895
そ の 他 の 流 動 資 産
235,830,566
316,443,421
▲80,612,855
19,495,094,302
19,159,562,356
335,531,946
本年度 末
前年度 末
流
動
現
資
金
産
の
部
合
計
負 債 の 部
増
減
債
1,150,020,013
1,530,868,266
▲380,848,253
金
997,500,000
1,397,500,000
▲400,000,000
退 職 給 与 引 当 金
152,520,013
133,368,266
19,151,747
債
1,922,438,976
2,030,401,967
▲107,962,991
金
400,000,000
400,000,000
0
そ の 他 の 流 動 負 債
1,522,438,976
1,630,401,967
▲107,962,991
3,072,458,989
3,561,270,233
▲488,811,244
固
長
定
期
流
短
負
負
借
動
期
債
入
負
借
の
入
部
合
計
基 本 金の 部
本年度 末
前年度 末
増
減
第
1
号
基
本
金
17,403,815,372
16,795,811,347
608,004,025
第
4
号
基
本
金
246,000,000
246,000,000
0
基 本 金 の 部 合 計
17,649,815,372
17,041,811,347
608,004,025
消費収支差額の部
本年度 末
前年度 末
増
減
翌年度繰越消費支出超過額
1,227,180,059
1,443,519,224
▲216,339,165
消費収支差額の部合計
▲1,227,180,059
▲1,443,519,224
216,339,165
負債の部,基本金の部及び
本年度 末
前年度 末
消費収支差額の部合計
19,495,094,302
19,159,562,356
増
減
335,531,946
(4)財務の状況に関する補足説明
① 学校法人会計の特徴と企業会計との違い
<学校法人会計の特徴>
私立学校は,それぞれの建学の精神に基づく教育研究活動を,将来にわたり継続的に実施していく
ことが求められている。このことから,その会計処理についても,主に営利を目的とする企業等とは
10
異なり,長期的視点から継続的な運営を可能にすることを前提とした収支の均衡が図られているかど
うかを把握することが求められるという特性を有している。
このような私立学校の特性を踏まえて,私学助成を受ける学校法人が適正な会計処理を行うための
統一的な会計処理の基準として,昭和 46 年に文部省令により学校法人会計基準が制定された。制定
以来 40 年が経過する中で,数度にわたる改正が行われ,現在の「学校法人会計基準」となっている。
学校法人が作成しなければならない計算書類のうち基本となるものは以下のとおりである。
(ⅰ)資金収支計算書
(ⅱ)消費収支計算書
(ⅲ)貸借対照表
(ⅰ)資金収支計算書
・当該会計年度(4 月 1 日~翌年 3 月 31 日)に行った諸活動に対応する全ての資金の動きを明ら
かにするもの
・支払資金(現金及び預貯金)のてん末を表す
(ⅱ)消費収支計算書
・当該会計年度の消費収支の内容と均衡状態を明らかにし,経営状況を表すもの
・法人に帰属する負債にならない収入と,資産・借入返済・積立金などの資本的支出に充てる額を
除いた支出(減価償却額,退職給与引当金組入額なども含む)を計上する
(ⅲ)貸借対照表
・期末(年度末)における資産・負債・基本金及び収支差額を把握し,財政状態の健全性を表すも
の
<企業会計との違い>
企業の場合,利潤の獲得を主な事業目的とするが,学校法人の場合は,教育研究の永続的な遂行を
目的とする。そのため,事業の成果を表す計算書類の種類及び内容が異なる。
学校法人会計における計算書類は上述の通りであり,企業会計における財務諸表は,キャッシュフ
ロー計算書,損益計算書,貸借対照表などである。
資金収支計算書とキャッシュフロー計算書は,資金の動きを明らかにする点で似ている。
消費収支計算書は,経営状況を表すという点において損益計算書と似ているが,どれだけ利益や損
失が発生したかを表す損益計算書に対し,消費収支計算書は,教育研究活動を永続するための収支バ
ランスを測るものであるという違いがある。
また,
学校法人会計特有の概念である基本金についても,
学校経営の健全な永続性を求めるものである。
貸借対照表の大きな違いは,企業会計が「資産-負債=純資産(資本)
」である一方,学校法人会計
では,
「資産-負債=正味財産」であり,資本という概念はない。
② 学校法人会計における主な科目の説明
学校法人会計における主な科目について説明する。
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[基本金]
学校法人が,その諸活動の計画に基づき必要な資産を継続的に保持するために維持すべきものとし
て,その帰属収入のうちから組入れた金額。学校法人会計基準では次に掲げる金額に相当する金額
を基本金に組み入れるものと定めている
第 1 号基本金=設立や規模の拡大若しくは,教育の充実向上のために取得した固定資産の額
第 2 号基本金=将来取得する固定資産に充てる金銭その他の資産の額
第 3 号基本金=基金として継続的に保持し,運用する金銭その他の資産の額
第 4 号基本金=恒常的に保持すべき資金
[学生生徒等納付金]
教育研究活動の対価としての性質を有し,在学条件として義務的かつ一律に納付させる,授業料・
実験実習料や,学生生徒等を就学させるにあたって義務的かつ一律に納付させる入学金等
[人件費]
教員・職員等に支給する,本俸(学校法人の給与規定に基づく基本給)
,期末手当(賞与)
,その他
手当(扶養手当,通勤手当等)
,所定福利費(雇用保険,労災保険等)などの経費
[教育研究経費]
教育・研究活動や学生・生徒の学習支援などに支出する経費
[管理経費]
総務・人事・経理業務や学生・生徒募集など,教育・研究活動以外の活動に支出する経費
[資金収支調整勘定]
当該年度における支払資金の実際の収入と支出だけで計算したのでは不十分なため,前年度以前に
収入・支出されたもので当年度の活動に属するもの,翌年度以後に収入・支出となるが当年度の活
動に属するものも含めて計算する。当年度の諸活動に対応する収支と資金の実際の収支とを一致さ
せるために用いる勘定のこと
[帰属収入]
学生生徒等納付金・手数料・寄附金・補助金など学校法人に帰属する収入
[消費収入]
消費収入は,当該会計年度の帰属収入の額から基本金に組入れる額を控除して計算したもの
[消費支出]
人件費・教育研究経費・管理経費・借入金利息・減価償却額・退職給与引当金組入額などの支出
[消費収支差額]
本年度以前の各年度の消費収入から消費支出を差し引いた差額の累計額
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③ 学校法人北杜学園の財務の状況
<平成 26 年度決算の概要>
(ⅰ)資金収支決算書
資金収支決算は,資金収入が 48 億 66 百万円,資金支出が 46 億 44 百万円,その結果,次年度繰越
支払資金は 44 億 7 百万円となった。
(ⅱ)消費収支計算書
消費収支決算は,帰属収入が 45 億 92 百万円,基本金組入額が 6 億 8 百万円,消費収入が 39 億 84
百万円であった。一方,消費支出は 37 億 68 百万円であり,当年度消費収支差額は 2 億 16 百万円の
消費収入超過であった。この結果,翌年度繰越消費収支差額は 12 億 27 百万円の消費支出超過となっ
た。
(ⅲ)貸借対照表
貸借対照表は,資産の部 194 億 95 百万円,負債の部 30 億 72 百万円,基本金の部 176 億 49 百万
円,消費収支差額の部における翌年度繰越消費支出超過額 12 億 27 百万円となった。
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(5)財産目録
Ⅰ 資産総額
内 基本財産
運用財産
19,495,094,302 円
13,224,618,256 円
6,270,476,046 円
Ⅱ 負債総額
3,072,458,989 円
Ⅲ 正味財産
16,422,635,313 円
区分
金額
資産
1基本財産
土地
24,574.62 ㎡
4,927,957,217 円
建物
46,915.02 ㎡
7,487,258,908 円
12,763,187 円
構築物
図書
115,969,436 円
教具・校具・備品
680,669,508 円
2運用財産
現金預金
4,407,043,684 円
その他
1,863,432,362 円
19,495,094,302 円
資産総額
負債
1固定負債
長期借入金
997,500,000 円
その他
152,520,013 円
2流動負債
400,000,000 円
短期借入金
1,522,438,976 円
その他
3,072,458,989 円
負債総額
16,422,635,313 円
正味財産( 資産総額 - 負債総額 )
14
監
査
報
告
書
平成27年5月22日
学校法人 北 杜 学 園
理
事
会 御中
評 議 員 会 御中
監事
我妻
監事
小野寺
崇
満明
私たちは,学校法人北杜学園の監事として,私立学校法第37条第3項に基づいて同学園の平成
26年度(平成26年4月1日から平成27年3月31日まで)における財産目録及び計算書類
(貸借対照表,資金収支計算書及び消費収支計算書)を含め,学校法人の業務及び財産に関し監査
を行いました。
監査の結果,私たちは,学校法人の業務及び財政に関する不正の行為又は法令若しくは寄附行為
に違反する重大な事実のないことを認めます。
以上
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