平成27年度 青少年のネット非行・被害対策情報 福井県安全環境部県民安全課より スマートフォンや携帯電話の長時間使用など、小・中・高校生のネット依存が問題と なる中、中学生らしい規則正しい生活を送れるようにと、学校や保護者の協力を得なが ら、小浜中学校の生徒会が自主的なルールを作成しました。 スマホなどを持つ生徒や保護者を対象に、使用時間や使っていて困った経験などを アンケートした結果、生徒らは、 「無料通信アプリLINE(ライン)などで、メッセージにすぐ返信しないと嫌われ るのではと思い夜遅くまで起きている。」 「ネットで知り合った人とトラブルが起きた。」などと回答したことがわかりました。 このアンケート結果を受け、生徒会と各クラスの学級委員が ○ 午後10時以降は使わず、11時までには寝る。 ○ 知らない人や怪しいサイトにはつながない。 ○ 勉強などやるべきことをやってから使う。 の3つのルール案をまとめました。 生徒総会では、本年度前期生徒会執行部の6人が「浜中のスマホ・ケータイまもルー ル」と銘打ち提案し、友人同士で互いの気持ちを考え、自分の身を守るためにルールを 守るように呼び掛けました。 今後は、ルールが守られているかどうかを確認し、小浜第二中学校の生徒会とも連携 しながら運用を進めるということです。 1 平成27年度 青少年のネット非行・被害対策情報 福井県安全環境部県民安全課より 睡眠に関する文部科学省の調査によると、寝る直前までスマートフォンやパソコン などを使う子どもが全体の約51%に上ることが分かりました。 調査は昨年の11月に実施され、小学校5年生~高校3年生の男女 計23,000人から回答を得ました。 その結果、1日2時間以上スマートフォンを使う割合は全体の21.9%で、 高校1年生~高校3年生では約30%でした。 寝る直前までスマホなどの情報機器に触れることが「よくある」と答えたのは 51.6%「ときどきある」が23.8%でした。 特に高校生では全学年で「よくある」が60%を超え、 高校2年生では67.6%に上りました。 また、「よくある」と答えた中で、 中学生の78.1%、高校生の85.4%が 「朝ふとんから出るのがつらいことがある」と 回答しています。 「午前に授業中でも眠くて仕方ないことがある」は 中学生で68.9%、高校生で82.3%で、 いずれも就寝前の使用頻度と相関関係がありました。 寝坊や午前中の眠気を訴える割合と比例する傾向があります。 就寝前のスマートフォン利用は、画面から出る青色光(ブルーライト)を 夜間に浴びると体内時計が狂い、睡眠の質の低下を招くなどと指摘されています。 文部科学省では「睡眠リズムの乱れが悪影響を与えている可能性がある」と分析して います。 2 平成27年度 青少年のネット非行・被害対策情報 福井県安全環境部県民安全課より 県教育委員会の「いじめ問題対策連絡協議会」は、 児童生徒の適切なスマートフォン、インターネット 利用に向けた県独自の指針『ふくいスマートルール』 を策定しました。 同協議会は、いじめ防止対策推進法の施行を受けて 昨年度に設置され、小・中・高校の校長、PTA代表、 スクールカウンセラーら25人が委員を務めています。 統一基準は、家庭内での使用時間を具体的に取り決め、子ども と保護者が一緒にルールを考えてもらうためのものです。 「スマートルール」は、子ども向けとして ○ インターネット上に、人の嫌がることや悪口を 書き込まない。 ○ SNSやメールおよびゲーム等の通信は、 夜9時以降は行わない。 ○ SNSやメールおよびゲーム等の通信は、 1日1時間までとする。 ○ インターネットやSNSのより良い使い方を考える。 大人向けは、 ○ 家庭、学校、地域がインターネットのより良い利用法を一緒に考え、 大人が率先して「ふくいスマートルール」を子どもたちと一緒に実行する。 ○ 家庭では、使用時間や置き場所など、わが家のルールをつくる。 ○ 学校では、児童生徒と教員が、インターネットのより良い利用を考える場を つくる。 ○ 地域では「ふくいスマートルール」に基づいたスマホやケータイのルールや マナーを呼びかける。 といった内容となっています。 8月には、県内各地の生徒が集う「脱スマホ高校生サミット」を開き、実践活動を発 表してスマホ依存からの脱却を協議することとしています。 3 平成27年度 青少年のネット非行・被害対策情報 福井県安全環境部県民安全課より SNS上でのちょっとした発言が原因でトラブルになる例は多くあります。 日本法規情報株式会社が発表した「SNSトラブルに関する実態調査」によると、S NS上でのトラブル件数は年々増加傾向にあり、実際に相談件数も増えているというこ とです。 ○ 「SNS上のトラブルに巻き込まれたことがある」は約半数 SNS上のトラブルに巻き込まれたことがあるか?についてのアンケート調査の 結果、「ある」と答えた人は約半数(48%)であることが分かりました。 ○ 1番使用されているSNSはLINE(ライン) どのSNSアプリケーションを利用しているかについてのアンケート調査では、最 も多く利用されているのは「LINE(ライン)」(32%)で、続いて「Facebook(フ ェイスブック)」(23%)、「Twitter(ツイッター)」(18%)、「mixi(ミ クシィ)」(12%)という順です。 ○ SNSトラブルの中で最も多いトラブルは「SNS上に勝手に画像投稿」 SNS上でトラブルに巻き込まれたと回答した人を対象に行ったアンケート調査 で最も多いトラブルが、 ・「Facebook に勝手に写真をアップされた」(20%) ・「LINE で既読・返信を強要され気まずくなった」(18%) ・「Twitter で勝手に写真をアップされた」(16%) ・「Twitter で言い合いになった」(15%) ・「LINE で突然仲間はずれにされた」(11%) というものでした。 SNSサイト上の基本的なルールを学ぶ機会がきちんとないままSNSを気楽に利 用したことで、後々に取り返しのつかないトラブルを招いてしまったという結果が多い ケースが明らかになりました。 身内や友人には許される投稿内容や画像であっても、不特定多数の人々の目につくと どのように解釈されるのかについてよく考える必要があります。 4
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