崖っぷちの強豪校、崖を這い上がる弱小校

崖っぷちの強豪校、崖を這い上がる弱小校
~そのカギを握るのはジョイントの組み方~
こんにちは!2014 年度立教でネゴやっていたてらだんといいます!
今回春セミ副実としてではなく、昨年度のネゴとして、ジョイントの組み方レクチャーを
書きました!まず、タイトルにむむむ!とした方ごめんなさい!でも主観的ではあります
が、数年、数十年単位で見たら、今のディス界の構図は大きく変貌しうるという危機感、
希望を込めてこのタイトルにしました。すごく長いですが暇なときにでも読んでもらえた
ら満足です。ヽ(^o^)丿
第一篇 崖っぷちの強豪校
強豪校とは?
まず、皆さんは強豪校に対してどのようなイメージを持っていますか?いわゆる毎年ラ
ンカーを輩出するような大学ですね。しかしその形は変貌しつつあると思います。どうい
ったところが変わっているのか?
1. ランカーの質
2.ランカーの人数
1 と 2 はきっても切れない関係だと思います。ジョイントの組み方はいろいろありますが、
今回私が強豪校に提案する一つの方法はランカーの人数を増やすことで質を向上するとい
うアプローチ方法です。なぜこういうアプローチをするかというと、今の強豪校で確実に
ランクをとるであろう人がいても、それは本当に少数である大学がほとんどでは?と考え
たこと、一人すごい人がいてもかなり大学のレベルは上がりますが、そういう存在がいな
くなった途端に衰退し始める可能性が高いことを考えました。以前の強豪校といわれる大
学は何人ものすごいディスカッサントを抱え、毎年安定してランカーを輩出していたから
強豪校と呼ばれるようになったのです。以前はランカーじゃなくても実力者ということも
ありましたが、今はランカーであってもその実力が疑わしい人がいたりします。だからこ
そ、もうすぐ強豪校が崩れ、這い上がる大学が訪れる日がくるかもしれません。
強豪校は強豪校とだけジョイントしたい?
強い人は強い人とジョイントしたいですよね!だってもっともっと上手くなりたいと考
えているからです。強豪校と呼ばれるからには常に過去の栄光を超えていきたい。そう思
うでしょう。その志は本当に素晴らしい。絶対に失わないでほしいです。
でも、ちゃんと足元見えていますか?
現実的に、自大学のレベルの大きな格差(そもそもディスカッションをやっていない人
を除く)が生まれた時点で、強豪校とだけプレパしていても大学としての成長は妨げられ
るでしょう。
また、中間層、下位層が育たないと少数になった上位層の人たちは自大学のプレパでは
満足することができず、他大や、先輩、ポテンシャル勝負になりがちです。追われること
も上位層の成長にとって必要なこと。
つまり、自大学のレベルが総じて高い場合、大学としての成長は続くでしょう。そうい
った前提を踏まえて、一つのジョイントの組み方を提案します。
(本来各大学別にジョイン
トの組み方を考えるのがいいのですが、レクチャーなので個別の大学には言及しません。)
強豪校のジョイントの組み方
1. 中間層が発言できるテーブルを組む。
2. そのバランス。
ラベリングだけではいまいち納得できないと思うので説明していきますね。
1. 中間層が発言できるテーブルを組む。
→中間層が発言できるテーブルとは、圧倒的実力、オーソリのある人間がいないようなテ
ーブルが一番に挙げられます。入る隙のあることが前提です。要はアウトプットの機会を
増やすわけです。なぜなら、強豪校には強豪校とよばれる所以である強いディスカッサン
トがいるわけです。身近にとてもいいお手本がいるのになぜ成長しないのか?成長すると
いうことは必然的にテーブルにおける活躍が求められます。その活躍はいきなりできるよ
うになるものでしょうか?非常に単純なことですが重要なことです。
*point
ここでネゴとしてのジョイントに対する考えを述べると「参加する人全員にメリットが
あること」が大学を代表してジョイントを組むネゴとして考えるべき事項だと考えていま
す。
では中間層以外にどんなメリットがあるのか?
a )下位層
単純にいつもよりしゃべりやすくないですか?わたしも何度も何度もじぞったことあり
ます。でも、楽しいディスをした時って絶対しゃべってるはず。下位層にとっていきなり
上位層に食らいつくことは難しくても中間層になら…そういう発想ができたらよいなぁと
思います!少し上のレベルに順応していくことで気づいたら自分のレベルも上がっていま
す。アウトプットまではいかないにしても下位層が中間層になる過程に必要なことです。
さらなるポイントは崖を這い上がる弱小校を参考にしてもらえたらいいかなと!
b )上位層
参加の仕方として、チェアパしてみる。
ⅰ)純粋にマクロに見ることができる。
ⅱ)他の人のディスカッションを見ることで対人対策がしやすくなる。
→テーブルの中には様々な役割があると思います。その中で自分がどんな役割をするか。
この人がこういうスタンスの時、テーブルに必要な役割はこれ。ってものを見つけやすく
なります。案外テーブルではマクロに人自体を見ることはないのでおすすめ!
もちろんそれは中間層、下位層共に見るべきです。
中間層=春セミにおいては前評判など関係ありません。なので中間層一人一人の対策もし
ておくべき。下剋上はアッセン以外でも起こります。
下位層=実は結構対策したほうが良い層。何でわからないのかわからない。どんなに正し
いことを言っても理解してくれない。などなどディス上手いのに 3rd からしか活躍できな
い人絶対います。笑 直前に焦るのはもったいないのでジョイントで対策講じてください。
2. そのバランス
どの程度そういったテーブルを組めばいいのか問題です。
まず考えてほしいのは、自大学がディスカッション界においてどの程度の位置にいるのか。
例その1
Dランカー1~2人出そう。D-いるけど人数はよくわからない。C++もいる。
→このテーブル週で2~3継続的にあったらDにもD-にも下層にもバランスよさそう。
例その2
Dランカー3人出そう。D-上位下位どちらもでそう。
→このテーブルは対人対策としては有効だが、C++をD-へ。もしくはD-をDへ。
そういったジョイントの組み方を考える。
その1その2の違いは先に述べたように自大学が総じて高いレベルであるか否かの違い。
今回のレクチャーでは、例その1大学のさらなる発展のための一つのジョイントの組み方
を紹介しました。
崖から落ちないために考えること
1.しっかりと現状を把握する(衰退してませんか?その原因は?)
2.打開する策を考える(今のジョイントで効果ある?)
3.その際全員にメリットがあるジョイントにする(特定の人だけにメリットない?)
第二編
崖を這い上がる弱小校
弱小校は崖を這い上がれるのか。
私は立教出身のランカーです。今までランカーがいなかったことから、ボトムと呼ばれた
弱小校が這い上がった背景には本当にたくさんの経緯があります。
今回はジョイントに関連したその秘密を明かしていきたいと思います。
秘密その 1
先輩、同期の味方
秘密その2
休みは2日だけ
秘密その3
インプット×アウトプット
主に3つです。うん。案外すごい普通なことです。笑 順々に説明していきます!
秘密その 1
先輩、同期の味方
まず、このレクチャーを書く前に春セミの現役アンケートを集計していていろんな声を
見かけました。
「他大学に知り合いがいないのでジョイント組めない。」
「他大学の先輩の知
り合いがいないからプレパ見てもらえない。
」などなど。
うん。ごめんね。気持ちすごくわかるんだけど、はっきり言います。今すぐその受身
な姿勢を変えましょう。待ってるだけでなにか変わるのでしょうか?
私は1年のころからネゴになることを決めていました。その頃立教の 3 年はわずか 2 人
でした。いつか自分がジョイントを組む日が来たら、必ず他大学の力が必要になる。だか
ら、いろんな人に知ってもらおうとか、まったく面識のない他大学の先輩にも積極的に声
をかけに行きました。初めて他大学の人に個人プレパを頼んだとき、断られたらどうしよ
う….とか怖かったです。
でも嫌がる人なんて全然いませんでした。むしろ何度も何度もプレパ見てもらったり、
一緒にジョイントして本当にたくさん助けてもらいました。
つまり、求めなければ得られない。口先だけでも何も変わらない。変わるか否
かはその意志とそれに伴う行動です。
また、これからディスカッション界で過ごしていく中で必ずそこで出会った人は支えにな
ります。まずやらなければならないことは、自分から動くこと。ジョイントを組むうえで
一番大事なのは誘われることじゃないです。自分から誘うことをする人が這い上がる機会
に巡り合えると思います。
秘密その2
休みは2日だけ
エデュケ部門長にはネゴさんから各大学のプレパ日程が送られてきます。強豪校と弱小
校の違いは圧倒的プレパ量の差。
多くの弱小校は週2~3のプレパ日程です。ディス界全体としてきっとプレパ量が年々
減少してる大学と、増加してる大学があると思います。その多くは結果と比例しています。
強豪校は環境が良い。もちろんそういった側面もあると思います。でも、違う側面もあ
ると思います。ランクを取ることをまるで当然のように期待される人や、必ずエキシビに
行かなければならないという私たちには想像できないプレッシャーと戦う人もいます。
間違いなくいえることは、彼らは必死の思いで努力し、自分と向き合っているということ
です。
ただ、私もランクを目指すということ自体考えていなかった時期もありました。だって
どうせ強豪校には勝てないから。頑張っても報われないことをわかっていたから。
でも今ならそれがどれだけもったいないことか分ります。
私がランクを目指したのは勝てる自信があったからじゃないです。むしろ、ずっと劣等
感でいっぱいでした。理由は 2 つ。先輩、同期の味方がいたから。そして、未来の後輩が
もしディスをやりたいといったとき、結果以上に後輩にディスをやらせてあげる環境を残
すこと。どうせやるならより良い状況を残したかったんですね。そして幸運なことにディ
ス界にIB(いわゆるインドボーイ)という親友がいたので強豪校がどれだけのプレパを
しているのか知ることができたんです。だから、形だけでも真似できたらと思い、毎日毎
日ジョイントやらプレパやらで、春セミエデュケ部門のチェアパ派遣利用率は立教が1番
だったかもしれません。笑
秘密その3
インプット×アウトプット
ここまでは正直弱小校だからとか諦めてほしくないことを綴ったものです。ここからは
具体的な対策について。
インプット=ここでのインプットはレクチャーやリサーチもいいんですけど、強豪校と
のジョイントを強調させてください。なぜなら強い人の上手さは何か?言葉にして言われ
るのと、自分で感じるのは全く異なります。弱小校の弱みは、身近にお手本となる人がい
ないこと。ここを補強しないことには何も変わりません。
アウトプット=先ほど崖っぷちの強豪校で述べた通り、いつかテーブルの中で活躍する
ことが必要です。最初から学んだことを自分の身につけ活躍できるなら最初から苦労はし
てないはず。なので同じ程度のレベル、もしくは自分の方がうまいかなぁ位の大学と積極
的にジョイントしてください。
そして、必ずインプット、アウトプットどちらもやること。
昨年の立教のジョイントの組み方をこんな長いレクチャーをここまで読んでくれた
ので教えちゃうと 4:6=インプット:アウトプットにしてました!
具体的などこの大学ととかは個人的に聞いてくれるとうれしいです!
自分の大学はどうやってジョイント組もう?とかの質問も大歓迎です!
最後に
最後にこのレクチャーを書く上での目的は、私と同じようなジョイントを組んでほしい
とか、そんな押し付けは全くないです。むしろ自分でもここはちょっと違うかも…という
点もあり、迷いながら書きました。ただ一つこのレクチャーを通して感じてほしいことは
現状に満足せず諦めもせず自分なりに考えて行動してほしいということです。私は
ジョイントに関してネゴとして考えに考え抜いて組んでいきました。だから、レクチャー
という名の下でやっていますが、みんながもし考え抜いて私とは違う結論、結果にたどり
着いたなら、それはもう大歓迎です!この春セミを通して、強豪校や、弱小校という垣根
を越えて多くのディスカッサントが成長し、ディスカッション界の繁栄につながることを
祈っています!チェアパ派遣どんどん使ってね~ヽ(^o^)丿
2015 年度春の大セミナー副実長
エデュケーション部門長 寺田 那々子
mail:[email protected]