世界三大珍植物『奇想天外(キソウテンガイ)』開花

2015 年7月 30 日
各
位
株式会社伊豆シャボテン公園
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伊豆シャボテン公園
世界三大珍植物『奇想天外(キソウテンガイ)』開花
~種子から育てた雄株が 12 年の歳月をかけ開花!~
この度、伊豆シャボテン公園では、2015 年7月 22 日(水)に、希少植物『奇想天外(キソウテンガイ)』が開
花いたしました。開花の様子は、園内の第2温室・アフリカ館にて8月中旬頃までご覧いただくことができます。
当園では、2003 年9月に『奇想天外』の種子 21 個を播種し、この内1株が 12 年の歳月をかけて初めて開花
いたしました。雄株と雌株がある雌雄異株の植物ですが今回開花したのは雄株で、1.5cm~2cm 大の松かさ状の
花穂の周囲を、3mm ほどの小さなオレンジ色の花が取り囲むように慎ましく咲いています。同時期に植えた個
体はほかに3株が生育しており、今後さらに数年をかけ順次開花することが期待されます。
『奇想天外』は、アフリカ南部のナミブ砂漠に自生する固有種で、同類の種が存在しない「一科一属一種」の
裸子植物です。形態や生態が大変奇妙なことから、『ラフレシア』『オオオニバス』とともに「世界三大珍植物」
と呼ばれています。環境の厳しい砂漠地帯にありながら水分を蓄える器官はなく、地下深く伸びた根から地下水
を吸い上げ、また葉の両面にある気孔から朝霧などの湿気を吸収するなどして乾燥地帯に適応しています。寿命
は 1000 年以上ともいわれ、中には樹齢 2000 年以上と推定される個体もあり、自生地では手厚く保護されてい
ます。形態も独特で、葉は左右1対のみしかなく、ベルト状の2枚の葉は終生伸び続け、約8mに達するものも
現生しています。
今後も伊豆シャボテン公園では、お客様に珍しい植物をご覧いただけるよう、さまざまな情報を積極的に情報
発信してまいります。
奇想天外(キソウテンガイ)
【和 名】砂漠万年青(サバクオモト)
【学 名】Welwitschia mirabilis
【自生地】ナミビアからアンゴラにかけて広がる
ナミブ砂漠
【備 考】1859 年オーストリアの探検家ウェル
ウィッチによって発見された。学名の
Welwitschia は発見者の名に由来した
ものであり、種小名の mirabilis はラ
テン語で「驚異的」
「不思議な」とい
う意味を持つ。日本では『奇想天外』
という園芸名で知られている。
※写真は 2015 年7月 24 日に撮影したものです
伊豆シャボテン公園
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