第 3 章 教育課程 3.2 スタジオ制について ■各スタジオの関係 情報メディアから空間環境にわたり、幅広くメディアデザイ 各スタジオにはそれぞれ独自のテーマが設定され、それに基づ ンを包括的にとらえながら、デザインの基本と応用を学び、実践 いて研究活動を行います。各学生は専攻したい専門分野の研究領 的なデザインやリサーチのノウハウを身につけ、制作、研究を行 域に応じ所属スタジオを選択してこれに属し、所属スタジオの教 います。また、ネットワーク情報技術を応用した様々な視覚伝達 員の指導を受けます。 の社会性の研究や、環境と素材とのマッチングを視野に置いた新 スタジオには複数の教員が配置され、各教員から指導やアドバ イスを受けながら研究を進めることが出来ます。複数の視点から しいデザインの提案を行います。専門科目としては「Design as medium」 、 「情報デザイン特論」があります。 指導やアドバイスを受けられることは多角的多面的な研究を必要 とする本学において大きなメリットであり、研究の客観性を高め 担当:関口敦仁、石田亨、ジェームズ ・ ギブソン、山田晃嗣、入江 ています。更に異分野の学生が一堂に会して議論するため、深い 経一、吉田茂樹、瀬川晃(非常勤) 、古堅真彦(客員准教授) 、 専門知識だけではなく横断的な幅広い視点から研究を見ることが アンドレアス ・ シュナイダー(特任教授) 出来ます。 スタジオはひとつの所属にしか過ぎず他スタジオと交流するこ とで、これら 3 つのスタジオが代表する表現、デザイン、思想お よびエンジニアリングといった面が密接に融合し、お互いに刺激 し合うことを通してメディア表現の新たな可能性を探究します。 ◇スタジオ1[インタラクション・メディア研究] 情報工学とデザイン工学の融合による実践的な表現と研究: メディアが抱える諸問題を技術的、社会的に解明、分析しながら、 インタラクションデザインを中心として、芸術および実用的側面 から研究と創作活動を行い、また、新技術の提案や、既存の技術 応用についての研究を行います。情報技術や科学的理論に裏付け られた研究手法が特徴です。専門科目としては「インタラクショ ンデザイン分析」 、 「VR 技術特論」があります。 担当: 鈴木宣也、小林孝浩、赤羽亨、遠藤孝則、山村明義(非常 勤) 、平林真実(非常勤) 、小林茂(非常勤) ◇スタジオ2[アート・メディア研究] 多領域にわたるメディアアートの新たな創造活動: 芸術や芸能など私たちの文化の現代的なあり方を踏まえ、新し いメディア社会に即した理論的研究や作品制作を行います。メディ アを用いた表現を創造的にとらえ、その研究成果を様々な「作品」 として社会に還元していくことにより、私たちの意識と身体、そ してメディアとの関わりについて理論的かつ実践的な研究を行い ます。専門科目としては 「メディア芸術表現特論」 「 、映像表現特論」 、 「音響構成特論」があります。 担当:三輪眞弘、安藤泰彦、前田真二郎、前林明次、小林昌廣、 赤松正行、齋藤正和、吉岡洋(非常勤) ◇スタジオ3[デザイン・メディア研究] ソーシャルインターフェイスとしてのデザイン表現と研究: 10
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