【速報】 98%(or91%)がゼロエネルギーを達成

【速報】 98%※1 がゼロエネルギー※2 を達成!
「スマートパワーステーション」電力量収支の実邸調査(2015)※3
2015 年 11 月 4 日
積水化学工業株式会社
積水化学工業株式会社 住宅カンパニー(プレジデント:関口俊一)では、2013 年 10 月より大容量
太陽光発電システム(以下、PV)
・コンサルティング型ホームエネルギーマネジメントシステム「ス
マートハイム・ナビ」
(以下、HEMS)
・定置型大容量リチウムイオン蓄電池「e‐Pocket(イーポケット)」
の 3 点セットを標準搭載し、標準的な規模の建物でもゼロエネルギー住宅※2 を実現できる「スマ
ートパワーステーション」シリーズを販売、この程、実際に「スマートパワーステーション」に
入居されている邸(実邸)のゼロエネルギーの達成状況を調査しました。
調査は「スマートパワーステーション」シリーズに入居済みのお客様 166 邸を対象とし、2014
年 10 月から 2015 年 9 月の間の消費電力量と発電量を調べたもので、対象邸の 98%がゼロエネルギ
ーを達成していたことがわかりました。これは当社の「スマートハイム」すべての住宅商品タイプ
を対象とした 2014 年調査(今年 2 月発表)の 66%を上回る結果です。
2014 年の電力量収支調査では母集団のうち、やや発電電力量が多く、消費電力量が少ない条件の
ユーザーのみがゼロエネルギーを実現していましたが、太陽光発電システム搭載容量が大きい
「スマートパワーステーション」では、発電電力量が圧倒的に多いため、一般的な消費電力のお客
様でも快適な暮らしをしながら、無理なくゼロエネルギーを達成していると考えられます。
※1 「家電込みゼロエネルギー」を達成した実邸の割合と、「家電抜きゼロエネルギー」を達成した実邸の割合の合計(次ページの
<ゼロエネルギー達成率>のグラフ参照)
※2 ゼロエネルギーまたはゼロエネルギー住宅: オール電化で電力以外のエネルギーを使用しない実邸を対象としており、
消費電力<発電電力量である実邸をゼロエネルギー住宅と判定しています。
※3 本リリースの内容は、実際に入居された結果、すなわち"運用時評価"としてのエネルギー収支に関する報告です。 ネット・
ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)支援事業 (平成 26 年度補正予算に係るもの)の要件等、"設計時評価"による ZEH の集計
報告ではありません。
調 査 結 果 の ポ イ ン ト
1.「スマートパワーステーション」は 98%がゼロエネルギーを達成
「スマートパワーステーション」では大容量PVに加え、家庭用蓄電池を搭載し、HEMS
で電力需給を適正にコントロールします。この結果、電力量収支は「スマートパワーステー
ション」全体の平均でマイナス 4,299 ㎾ h/年(前年の全商品タイプでの調査ではマイナス 2,246 ㎾h/
年)となりました。年間光熱費収支では、大容量PVによる売電金額 344,045 円(同 153,106 円)
が買電金額 120,473 円(同 135,979 円)を大きく上回り、
「スマートパワーステーション」の光熱
費収支はプラス 22 万 3,572 円(同プラス 1 万 7,127 円)でした。
2.将来的な「エネルギー自給自足住宅」実現への方向性を確認
~ FIT終了をにらみ、グリーンモード運転を実施した場合の自給率を試算
今回の調査では、将来的に推定される蓄電池の利用方法であるグリーンモード※4 の効果につ
いても試算しました。現状はPVに「再生可能エネルギー固定価格買取制度」
(FIT)が適用
※5
されているため、家庭用蓄電池は経済モード (深夜電力を充電)で運転されています。将来、
FITの終了後には、グリーンモード(PVの余剰電力を充電)で運転し自給自足を目指すこと
が想定され、今回、
「スマートパワーステーション」で蓄電池のグリーンモード運転を実施した
場合の自給率を試算した結果、自宅で消費する電力量の約半分をPVの発電電力で自給できる
ことがわかりました。
※4 日照時間帯はPVで発電する電力で、夜間は蓄電池に貯めたPV余剰電力を使い、足りない分を電力会社から購入する
スタイルで、自家発電による自然エネルギー中心の暮らしが可能なモード。
※5 昼間は大容量ソーラーの電力で生活し、余った分を電力会社に売電。朝晩は電力料金がお得な前日の深夜のうちに貯めて
おいた電力を使うスタイル。
1
■調査概要
調査目的:
「スマートパワーステーション」の消費電力量、発電電力量、電力量収支の把握
及び一部蓄電池設置邸における電力自給自足の可能性の試算
調査対象:セキスイハイムの「スマートパワーステーション」でオール電化※6&PV搭載邸で、
2014 年 10 月~2015 年 9 月の消費電力量、発電電力量などを調査
調査地域:北海道を除く全国
調査手法:HEMSサーバ内のデータを当社で分析
有効母数:166 邸(内 70 邸で蓄電池の効果を試算)
※6 オール電化の定義:調理・給湯・暖房に電気以外(灯油、ガス等)を使わない実邸で、HEMSにより全消費電力量が計測されている邸
■調査結果の概要
1.「スマートパワーステーション」は 98%がゼロエネルギーを達成
今年 2 月に発表した「電力量収支実邸調査(2014)」ではゼロエネルギー達成邸は調査した母集団
の 66%でしたが、
「スマートパワーステーション」では 98%まで拡大しました。
<ゼロエネルギー達成率>
◆上記グラフの分類について
ゼロエネルギー住宅の運用では、消費エネルギーに「家電・調理を含まない」、「家電・調理を含む」 の両方
の定義があり、当社でも、これに合わせて分類しています。家電・調理を含むものを「家電込みゼロエネルギー」、
家電・調理を含まないものを「家電抜きゼロエネルギー」としています。
①電力量収支はマイナス 4,299kWh/年に
「スマートパワーステーション」では大容量PVに加え、家庭用蓄電池を搭載し、HEMSで
電力需給を適正にコントロールします。この結果、電力量収支は「スマートパワーステーション」
全体の平均でマイナス 4,299 ㎾ h/年(前年調査 2,246 ㎾ h/年)となりました。
②年間光熱費収支はプラス 22 万円に
年間光熱費収支では、
「スマートパワーステーション」の光熱費収支は売電金額 344,045 円(前年
調査 153,106 円)が買電金額 120,473 円(同 135,979 円)を大きく上回り、プラス 22 万 3,572 円(前年
調査はプラス 1 万 7,127 円)でした。
電力量収支
2014年度の実邸調査
スマートパワーステーション調査
<中央値>
母集団
母集団
家電込みゼロエネルギー邸
PV搭載容量
発電量
内自家消費量
消費電力量
電力収支
10.39
11829
1874
7530
-4299
4.8
5877
1739
8123
2246
5.51
6794
1276
5482
-1312
料金収支
スマートパワーステーション調査
<中央値>
売電電力量 買電電力量 売電単価 買電単価 売電金額
買電金額
年間光熱費収支
母集団
9955
5656
-34.56
21.3
-344,045
120,473
-223,572
kW
kWh/年
kWh/年
kWh/年
kWh/年
2014年度の実邸調査
母集団
家電込みゼロエネルギー邸
4138
6384
-37
21.3
-153,106
135,979
-17,127
5518
4206
-37
21.3
-204,166
89,588
-114,578
2
kWh/年
kWh/年
円/kWh
円/kWh
円/年
円/年
円/年
2.将来的な「エネルギー自給自足住宅」実現への方向性を確認
~ FIT終了をにらみ、グリーンモード運転を実施した場合の自給率※7 を試算
「スマートパワーステーション」では ゼロエネルギーとともに蓄電池の積極的な導入を働き
かけてきました。現状では、蓄電池はPVに「再生可能エネルギー固定価格制度」
(FIT)が
適用されているため、経済モード(深夜電力を充電)で運転していますが、将来、FIT終了後に
はグリーンモード(PVの余剰電力を充電)で運転し自給自足を目指す方向に変わっていくことが
想定されます。そこで今回の調査では、
「スマートパワーステーション」の実邸の消費電力デ
ータに基づいて蓄電池のグリーンモード運転を実施した場合の自給率を試算してみました。
今回対象とした 166 邸のうち、容量 5.53~7.2 ㎾ h の家庭用蓄電池を設置している 70 邸に関
して試算を行った結果、平均的な実邸ではPVによる自給率が 26%、蓄電池による自給率は
23%であり、これらPVと蓄電池の自給率を合計すると 49%の自給率となり、蓄電池の運転方
法を変えれば、自宅で消費する電力量の約半分をPVの発電電力で自給できることがわかりま
した。
※7 ここで示す「自給率」とは、家庭内のエネルギー消費をPV+蓄電池だけでどれだけまかなえるか、すなわちエネルギー会社からの
供給をどれだけ受けずにすむかを表したものです。自給率=(1-購入エネルギー量/消費エネルギー量)×100%
この件に関するお問い合わせは下記までお願いします。
積水化学工業株式会社 〒105‐8450 東京都港区虎ノ門 2-3-17 虎ノ門 2 丁目タワー
■住宅カンパニー 商品開発部
塩 ℡:03‐5521‐0572
■住宅カンパニー 広報・渉外部 岩本、辻 ℡:03‐5521‐0584
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