平成 26 年度 聖ドミニコ学園小学校 自己評価

平成 26 年度
聖ドミニコ学園小学校
自己評価
平成 26 年度の学園教育方針「ドミニコとともに真理を求め、自由に生きる」に基づいて、小学校では
教育目標として「1.一人ひとりを大切にする」
「2.自発性を育てる」
「3.豊かなかかわりを育てる」
の 3 つを掲げ、取り組んできた。
1.一人ひとりを大切にする
「一人ひとりは神から愛されいただいた『尊い命』であることを、あらゆる機会を通じて自覚さ
せる」ことについて、最も高い評価が得られた。戦後 70 年、阪神大震災から 20 年という節目で
あり、全校で祈る場面が増えたこと、また各地の自然災害に目を向けた児童会活動ともリンクす
る結果と言える。
「一人ひとりが違ってよいということを伝え、自分と違っている友達を受け入れ、ともに生きる
知恵を育む」ことについても高評価だが。これは、特に今年度は学園祭の劇で聖ドミニコが題材
となり、教員がそれぞれに聖ドミニコの歩みを学び、違いを受け容れることの実りと恵みを感じ
始めているからではないかと考える。ただし、児童の日々の暮らしにおいて、友達に対して必ず
しも適切でない言葉や行動に直面している教師にとっては、理念と現実の違いに悩むことが多い
ことも確かである。
2.自発性を育てる
「子どもの興味や関心、夢を大切にし、育てていく」ことについて高評価であり、また例年は大
変低い評価となる「どんな困難にもくじけず、あきらめないで、たくましく生きていける力を育
てる」ことについて、今年度は評価が若干ではあるが高まったのは好ましい結果と言える。これ
は、学校生活が円滑であるように教師が入念な準備を行うことと、児童に任せる場面とのバラン
スを具体的に現場で試みていることの現れと評価したい。また、
「自分からわかろうとする調べ学
習、自主学習を促し、達成感を味わわせる」ことについて評価が高まらないのは、教師がさらに
高いレベルでの実現を心がけているためと考えられる。
3.豊かな関わりを育てる
「思いやりの心、人を愛することの大切さを伝えていく」
「聖ドミニコに倣って、子ども・保護者
との対話を工夫していく」の 2 項目について高評価であったことは、教師が日頃からキリストに
倣い、聖ドミニコに倣う姿勢を児童に促しているようすと一致している。また前述の通り、学園
祭での劇の題材とも関連していると思われる。
「一人ひとりの自信を深めるための関わりを大切に
する」ことについても 7 割を超える高評価が得られている。児童が「愛されている」ことを実感
し、互いを大切にしあうようすは、教師のみならず保護者がともに歩んでくださる本学園の恵ま
れた環境によるものと言うことができる。保護者と教師が同じ方向を向いて歩むことの大切さを
改めて実感する結果である。