研究活動における不正行為の防止等に関する規程 27規 程 第 15号 平成27年4月1日 (目 的) 第1条 この規程は、公益財団法人高輝度光科学研究センター(以下「財団」 という。)における研究不正防止に関する基本方針に基づき、財団の職員等に よる研究活動における研究倫理規範を確立するとともに、研究活動上の特定 の不正な行為(以下「特定不正行為」という。)を防止し、特定不正行為が行 われ、又はその恐れがあるときに、迅速かつ適正に対応するために必要な事 項を定める。 (定 義) 第2条 この規程において、次の各号に揚げる用語の定義は以下に定めるとこ ろによる。 (1)「職員等」とは、職員その他財団の業務に従事するものをいう。 (2) 「研究倫理教育」とは、不正行為を事前に防止し、公正な研究活動を行う ために、財団が実施する研究倫理を修得等させるための教育をいう。 2 この規程において、 「特定不正行為」とは、故意又は研究者としてわきまえ るべき基本的な注意義務を著しく怠ったことによる、投稿論文など発表され た研究成果の中に示されたデータや調査結果等の捏造、改ざん及び盗用をい う。 (1)捏造: 存在しないデータ、研究結果等を作成すること。 (2)改ざん: 研究資料・機器・過程を変更する操作を行い、データ、研究 活動によって得られた結果等を真正でないものに加工すること。 (3)盗用: 他の研究者のアイディア、分析・解析方法、データ、研究結果、 論文又は用語を当該研究者の了解又は適切な表示なく流用すること。 3 前項の他、研究に関する不正行為とは以下の行為をいう。 (1)同一の研究結果を重複して発表する行為(学協会等の定める投稿規程に 反する二重投稿)。 (2)研究に対する貢献が十分であるにも関わらず、当該研究者を共著者とし ない、又は、不十分であるにも関わらず共著者とする行為(オーサーシッ プ不正)。 (3)その他、研究活動を遂行する過程で、遵守すべき規範、規則等を軽視、 或いは違反する行為。 7-8-1 (職員等の責務) 第3条 職員等の研究活動においては、自らが計画を立案、実施し、観察デー タを分析・評価して、研究成果を発表することから、研究倫理に反する不正 な行為についてはその行為者自身が責任を負うべきものであるため、職員等 は、誇りと高い倫理性を保持し、次に掲げる事項をその研究活動に係る行動 基準としなければならない。 (1)研究上の不正を行わないこと。 (2)研究上の不正に加担しないこと。 (3)周りの者に対して研究上の不正をさせないこと。 2 職員等は、財団が行う研究倫理教育に関して必要とされる研修を、財団が 指定する期限までに履修しなければならない。 3 職員等は、研究活動の正当性の証明手段を確保するとともに、第三者によ る検証可能性を担保するため、財団が定める研究記録管理に関する手続きを 適切に行わなければならない。 4 職員等は、研究倫理教育責任者から研究上の不正の防止に向けた取組みに 関する指示又は改善を求められた場合は、誠実に対応しなければならない。 5 職員等で研究上の不正に係る疑義を生ぜしめた者は、事実関係を誠実に説 明しなければならない。 (研究倫理教育の実施) 第4条 財団は、不正行為を事前に防止し、公正な研究活動を推進するため、 職員等に対し、研究倫理規範を修得させるための研究倫理教育を実施するも のとする。 2 研究倫理教育の実施体制、計画等については、理事長が別に定める。 (そ の 他) 第5条 この規程の実施に関して必要となる事項は、国の定めるガイドライン 等に従う他、理事長が別に定める。 附 則 この規程は、平成27年4月1日から施行する。 7-8-2
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