騒音計と騒音測定について

2015/8/5
講演②
『騒音計と騒音測定について』
【Web用ダイジェスト版】
静岡県環境保全協会・静岡市環境保全推進協力会 共催
第1回 『環境法令レベルアップ講座』
H27年8月4日
はじめに
• 対象: 工場や地方自治体の環境保全ご担当者様
• 目的: 騒音・振動レベルに関する正しい基礎知識と最新情報をご
確認いただき、環境保全の意識を高めていただくこと。
• 第一部では「騒音・振動に関する規制と届出」について
• 第二部(この講演)の内容;
「騒音計と騒音測定について」
「振動レベル計と振動レベル測定について」
「その他」
平成27年8月4日
第1回 『環境法令レベルアップ講座』 【Web用ダイジェスト版】
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1. 騒音・振動に関する最近の動向
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2. 騒音計について
平成27年8月4日
第1回 『環境法令レベルアップ講座』 【Web用ダイジェスト版】
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サウンドレベルメータ(騒音計)の規格
•
•
•
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JIS C 1509:2005 サウンドレベルメータ(騒音計)
計量法
JIS Z 8731 環境騒音の表示・測定方法
JIS C 1516:2014 騒音計-取引又は証明用 (計量法の検定方法を規定)
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普通騒音計と精密騒音計の違い
• 普通騒音計 (JIS C 1509-1:2005 クラス2)
環境騒音測定を主な目的とした騒音計
• 精密騒音計 (JIS C 1509-1:2005 クラス1)
幅広い測定周波数と、より小さい器差で、様々な分野の
騒音計測・音響計測に対応できる騒音計
「計量法 (普通騒音計、精密騒音計) 器差、周波数範囲」 ※現行基準
普通騒音計
精密騒音計
器差
1.5 dB
0.7 dB
周波数範囲
20 Hz ~ 8 kHz
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20 Hz ~ 12.5 kHz
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サウンドレベルメータ(騒音計)の構造
・サウンドレベルメータ (騒音計):
音圧に周波数重み付け(A, C, Z特性)を行って二乗した値に
指数時間重み付け(F(Fast)またはS(Slow))を行い、
レベル(騒音レベルまたは音圧レベルの dB値)で表示する測定器
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周波数重み付け特性
A特性: 人間の耳の特性に合わせた特性
C特性: 平坦に近い特性
Z特性: 10 Hz ~ 20 kHz の周波数範囲で平坦な特性
騒音レベル: 音圧レベルをA特性で重み付けしたもの
音圧レベル: 物理的な音のレベル (C, Z(FLAT)特性)
平成27年8月4日
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時間重み付け特性(時定数)
応答の速さ
F (Fast; 速い): 人間の耳の動特性にあわせたもの
(時定数:0.125秒)
S (Slow; 遅い): 人が読み取り易いようにゆっくり表示させる (時定数:1秒)
■時間重み付け特性の選択
測定に関する規格で決められている。通常はF (Fast)を使用する。
航空機騒音、新幹線騒音等はS (Slow)を使用することが決められている。
F (速い)
レ
ベ
ル
S (遅い)
時 間
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騒音測定機器の組み合わせ例
屋外用ウィンドスクリーン
&専用三脚
レベルレコーダ
(その場で記録紙に印刷)
マイクロホン延長ケーブル
周波数分析器
データレコーダ
(後解析用に波形データ収録)
波形処理ソフト
騒音計
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データ管理ソフト
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計量法 検定制度
• 特定計量器
騒音計、振動レベル計は“特定計量器”
取引又は証明における計量に使用され、又は主として一般消費者の生活の用に供さ
れる計量器のうち、適正な計量の実施を確保するためにその構造又は器差に係る基準を
定める必要があるものとして政令で定めるもの。
• 使用の制限
取引又は証明における計量(測定)には、検定合格品の計量器(騒音計等)を使用する。
• 型式承認
メーカー等から提出された騒音計等の構造・性能などについて検査し、計量法検定検査規則の基
準に適合している場合、その型式について承認すること。
検定に際し、器差検定を主とする項目のみの検定となり、構造・性能を主とする検定は省略できる。
• 検定制度
個別に性能検査を行う。
騒音計の検定の有効期限: 5年
振動レベル計の検定の有効期限: 6年
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検定有効期間内の計量器(騒音計、
振動レベル計)を使用する
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3. 騒音に関する法令・条例
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環境基準と騒音規正法
• 環境基準
• 騒音に係る環境基準 (維持されることが望ましい基準)
• 航空機騒音に係る環境基準
• 新幹線騒音に係る環境基準
• 騒音規制法
• 工場騒音 (特定工場等において発生する騒音の規制に関する基準)
• 建設作業騒音 (特定建設作業に伴なって発生する騒音の規制に関する基準)
• 道路交通騒音 (騒音規正法第17条第1項の規定に基づく指定地域内における自動
車騒音の限度を定める省令)
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特定工場 騒音の測定方法 - 1
・
・
・
・
計量法第71条の条件に合格した騒音計を使用する。
周波数重み付け特性はA特性、時間重み付け特性は速い(F)を使用する。
測定方法は、JIS Z 8731に定める騒音レベル測定方法による。
騒音の測定は、騒音の変動の仕方に応じて、次の4つの方法とする。
(1)騒音計の指示値が変動せず、又
は変動が少ない場合は、その指
示値(瞬時値)とする。
平成27年8月4日
(2)騒音計の指示値が周期的又は間欠的に
変動し、その指示値の最大値がおおむ
ね一定の場合は、その変動ごとの指示
値の最大値の平均値とする。
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特定工場 騒音の測定方法 - 2
騒音が変動している場合は、時間率騒音レベル(L5)を測定
(3)騒音計の指示値が不規則かつ大
幅に変動する場合は、測定値の
90%レンジの上端値(L5)とする。
平成27年8月4日
(4)指示値が周期的又は間欠的に変動
し、その指示値の最大値が一定で
ない場合は、その変動ごとの指示
値の最大値の90%レンジの上端値
(L5)とする。
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4. 騒音レベルの測定方法
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環境騒音の表示・測定方法
(JIS Z 8731: 1999 騒音レベル測定方法)
• 校正
• 風の影響
• 暗騒音の影響
• 反射音の影響
• 測定点の選択
• 記録事項
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5. 騒音レベルの評価
騒音レベルの評価値
•
•
•
•
時間率騒音レベル (L N )
等価騒音レベル (A特性 時間平均サウンドレベル) (L eq )
単発騒音暴露レベル (Sound Exposure Level) (L E )
最大騒音レベル (L max ) 、 最小騒音レベル (L min )
騒音評価の方法(種類ごと)
•
•
•
•
定常騒音
間欠騒音・周期騒音
変動騒音
間欠的・周期的に変動し、その指示値の最大値が一定でない場合
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時間率騒音レベル

時間率騒音レベル LN
測定した騒音レベルが、対象とする時間のNパーセントの時間に渡りあるレ
ベルを超えている場合、そのレベルをNパーセント時間率騒音レベルという
全測定時間の5%
L5 : 90パーセント
レンジの上端値
騒音レベル
L5
L95 : 90パーセント
レンジの下端値
L95
全測定時間の95%
時間
(例)測定時間が100 秒の場合、 L5 が60 dBであれば、測定時間
の5 %である5 秒間は60 dBを超える値が占めていたことになる。
平成27年8月4日
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A特性 時間平均サウンドレベル
等価騒音レベル (LAeqT= LAT)
「ある時間内の騒音レベル」のエネルギー
を、同じ「時間内の定常騒音」のエネル
ギーに置き換えたもの
エネルギー平均
 1
LAeq,T  10 log10 
 t2  t1
t2
t1
pA2 (t ) 
dt 
p02

T : 時刻t1に始まり時刻t2に終わる実測時間
pA(t) : A特性音圧
P0 : 基準音圧(20μPa)
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6. 騒音対策について
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7. 低周波問題について
平成27年8月4日
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8. 振動と振動レベルについて
平成27年8月4日
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9. 振動レベルと振動レベル計
平成27年8月4日
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振動レベルと振動レベル計
平成27年8月4日
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振動レベル計の規格
• JIS C 1510
使用周波数範囲、使用温湿度範囲、性能等を規定
• 計量法
証明取引行為には検定合格品を使用する。
検定制度: 6 年間有効
平成27年8月4日
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10. 振動レベルの測定
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振動レベルの測定方法
JIS Z 8735
• 振動ピックアップの設置方法
• 測定方向と振動感覚補正
• 評価方法
• 測定結果に付記すべき事項
等が規定されている
平成27年8月4日
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(参考資料)
振動測定機器の組み合わせ例
レベルレコーダ
(その場で記録紙に印刷)
周波数分析器
振動レベル計
データ管理ソフト
データレコーダ
(後解析用に波形データ収録)
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波形処理ソフト
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11. 振動レベルの評価と規制
•定常振動
•間欠振動・周期振動
•変動振動
• 振動規制法
• その他のトピック (振動測定マニュアル)
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変動振動(不規則かつ大幅に変動する振動)
5 秒間隔、100 個またはこれに準ずる間隔、個数の測定値の
80 パーセントレンジの上端値
5秒100回法、L10
累積度数曲線よりL10を求める
最近の振動レベル計では自動計算される
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振動規制法
• 指定地域
都道府県知事により指定
• 規制対象となる振動
①特定工場・特定事業場振動に関する規制
②特定建設作業振動に関する規制
③道路交通振動に係る要請
Z 方向(鉛直方向)が対象
評価値(指示値、最大値の平均値、L10 )
敷地境界線上で測定
平成27年8月4日
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