科学理論の形成と進化−複雑系科学の観点から:レジュメ

科学理論の形成と進化−複雑系科学の観点から:レジュメ
菅野礼司
1.科学理論の本質的性格:
自己言及型の論理、科学の不完全性、実在の世
界と科学的自然像(対象的自然)、予言能力
2.科学のサイバネティクス的構造:
「実在の自然」の中にあって、「対象
的自然」「科学(理論体系と方法)」および「認識主体」とからなるサイ
バネティクス系
3.理論体系の構造: 演繹的体系、理論体系の完備性、理論体系のネットワ
ーク構造、相互規定的循環構造
4.法則、理論体系の形成:
規則性・法則の形成、実体・構造モデル、本質
論、演繹的理論の体系化
5.複雑系としての科学:
協同性効果、理論体系は散逸構造、理論体系の自
己発展、科学革命は「自己否定的脱体」、科学革命はカオス的相転移、新
分野の誕生・分岐