カナダ:政策金利据置きを決定 米国経済の持ち直しとともに、輸出改善

2015 May
28
カナダ:政策金利据置きを決定
米国経済の持ち直しとともに、輸出改善などが見込まれる
27日にBOC(カナダ中央銀行)は政策決定会合にて政策金利を
0.75%で据え置くことを決定しました。この決定は概ね市場予想通
りであったため、マーケットへの影響は僅かなものとなりました。
米国における原油輸入額の推移
(10億ドル)
(10億ドル)
BOCは昨年央からの原油価格の下落等を背景に、資源を始め
とする関連産業への懸念などから、今年1月に政策金利を0.25%
引き下げました。また、米国経済と密接な関係にある同国において
原油輸入額の全体が
減少するなか、カナダ
から原油輸入額は概
ね横ばいで推移する
一方、OPECなどから
の原油輸入量が大きく
減少している。
は、米国の1-3月期経済成長率が弱い結果となったことも先行き
懸念を強める要因になったと考えられます。しかしながらBOCは4
月の声明の中で、米国経済が4月以降に改善基調へ回帰するとの
見方を示しました。
足下の米国経済は、主要通貨に対する米ドル高や堅調な個人
消費が追い風となって輸入は拡大基調を続けています。また、原
油輸入量全体が減少する中でカナダからの輸入額は比較的安定
・カナダからの原油輸入額の数値は2015年1月までのデータ
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成
主なイベント・経済指標発表予定(結果)
して推移しているなどを踏まえると、米国の経済成長の鮮明化によ
り、カナダの対米輸出が原油を始め拡大していくことに加え、企業
投資も活発化していくことが期待され、同国経済の持ち直しが進む
とみています。
曜日
5月
日本
米国
 特にございません。
 特にございません。
 特にございません。
 新規失業保険申請件数(5/23)
水
27日
5月
グローバル・マーケット・ストラテジー・チーム
(年/月)
木
28日
アシスタントストラテジスト
清水 翔
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