VRが今、盛り上がりつつある理由

VRが今、盛り上がりつつある理由
-VRが社会に変革をもたらす?Mogura VR
久保田 瞬(すんくぼ)
自己紹介
・Twitter @tyranusii
・国家公務員、ベンチャー勤務を経て、独立し沖縄へ
・VRの今を伝えるニュースメディア「Mogura VR」
VRの将来性を見込み、国内外のVRに関する情報を
収集・取材し、発信。コンテンツのレビューなども
本日のメッセージ
・VRはこんなものという紹介
・VRが今なぜ世界中で注目されているか
VRは体験そのもの
ぜひ「体験」してみてください
本日のテーマ
1.VRとは何か?
2.そもそもの始まり
3.VRは盛り上がっているのか?
4.群雄割拠するVRデバイス
5.可能性を秘めたコンテンツ
VRとは何か?
VR=Virtual Reality
・Virtual Reality
「みかけや形は原物そのものではないが,本質的ある
いは効果としては現実であり原物であること」
????
VRとはこういうこと(1)
TIME最新号表紙より
VRとはこういうこと(2)
・机に隠れながら引出しにあるマガジンを手にとって
銃に装填し、銃撃戦
Project Morpheus用技術デモ「London Heist」
VRとはこういうこと(3)
・知り合ったばかりの女性に近づいて本を覗きこむと
きの恥ずかしさ
VRを語る2つのキーワード
・没入感(immersion) いる!
・存在感(presense) ある!
VRが実現するのは 体験
文字→画像→映像、そして体験へ
F8 2015 マーク・ザッカーバーグによる基調講演
VRが実現するのは 体験
そもそもの始まり
VRの実現を目指す試み
アイバン・サザーランドの VRHMD(1968)
バーチャルボーイ( 1995、任天堂)
Oculus Riftの示した道筋
・2012年 Kickstarterで240万ドルを集めゴール
Oculus Riftは何がすごかったか
・360度のヘッドトラッキングと立体視
→没入感を支える基本
・安価(300~350ドル)に世界中の誰にでも開発者版
を提供
・すさまじい勢いで性能が向上
2012年からの軌跡(1)
・2013年夏
DK1(ヘッドトラッキングのみ、解像度1280×800、
60fps)
2012年からの軌跡(2)
・2014年夏
DK2(位置のトラッキング、解像度1920×1200、
75fps)
2012年からの軌跡(3)
・2014年秋
Crescent Bay(製品版プロトタイプ、解像度2K相
当、90fps)
2012年からの軌跡(4)
・2016年第一四半期
CV1(製品版)
VRは盛り上がっているのか?
TIME最新号
Why Virtual Reality Is
About to Change the
World
VRに取り組んでいる有名企業
投資も盛ん
・FacebookによるOculus VR社買収
・サムスンによるFOVEへの出資
・HTCによるWEVRへの出資
・海外のVRコンテンツ制作チームには数千万円~数
億円単位で出資が行われている
群雄割拠のVRデバイス
各デバイスのポイント
・没入感=デバイスとしての性能
(解像度、フレームレート、遅延など)
・コンテンツの充実度
・手軽さ
(価格、その他の必要環境)
・操作性
VRデバイス
場所が限られる
Steam VR
FOVE
Oculus Rift
Project Morpheus
没入感低め
没入感高め
Cardboard
Gear VR
ハコスコ
手軽
VRデバイス
場所が限られる
Steam VR
FOVE
Oculus Rift
Project Morpheus
没入感低め
没入感高め
Cardboard
Gear VR
ハコスコ
手軽
Oculus Rift (Oculus VR)
・「究極のVRの実現」を目指す
・2016年1~3月発売
VRデバイス
場所が限られる
Steam VR
FOVE
Oculus Rift
Project Morpheus
没入感低め
没入感高め
Cardboard
Gear VR
ハコスコ
手軽
Project Morpheus (SCE)
・PS4で新たなゲームの楽しみを体験できる
・2016年上旬発売
VRデバイス
場所が限られる
Steam VR
FOVE
Oculus Rift
Project Morpheus
没入感低め
没入感高め
Cardboard
Gear VR
ハコスコ
手軽
Steam VR (Valve)
・2.5m四方のルームスケールVR「Lighthouse」
・HTCと共同開発のHTC Viveは2015年末発売
VRデバイス
場所が限られる
Steam VR
FOVE
Oculus Rift
Project Morpheus
没入感低め
没入感高め
Cardboard
Gear VR
ハコスコ
手軽
FOVE (FOVE)
・小島由香氏らが開発中。
・目線を追跡するアイトラッキング
VRデバイス
場所が限られる
Steam VR
FOVE
Oculus Rift
Project Morpheus
没入感低め
没入感高め
Cardboard
Gear VR
ハコスコ
手軽
FOVE (FOVE)
・Galaxy S6/S6 Edge専用。性能はOculus Rift並
・既に販売中。2015年中に一般向け版
VRデバイス
場所が限られる
Steam VR
FOVE
Oculus Rift
Project Morpheus
没入感低め
没入感高め
Cardboard
Gear VR
ハコスコ
手軽
Cardboard (Googleほか)
・Googleは設計図の公開。累計100万台以上。
・Android/iOS対応。YoutubeのVRモードも使用可
VRデバイス
場所が限られる
Steam VR
FOVE
Oculus Rift
Project Morpheus
没入感低め
没入感高め
Cardboard
Gear VR
ハコスコ
手軽
ハコスコ (ハコスコ)
・日本発、一眼のVRデバイス。10万台以上。
・立体視はできないが……一眼の強み
可能性を秘めたコンテンツ
2系統のコンテンツ
・3DCG
ゲーム、キャラクターもの、アニメとのコラボ作品など
・実写
360度撮影したものを編集
3DCGの事例(1)
・World War Toons(FPS) https://www.youtube.com/watch?
v=Ja_evlWdpLw
・EVE Valkilye(スペース・シューター)
https://www.youtube.com/watch?v=-XzMLg-yA6Q
・Lucky's Tale(アクション)
https://www.youtube.com/watch?v=ftJUrhmemLY
・進撃の巨人(アニメとのコラボ)
https://www.youtube.com/watch?v=8ZCV5C7mfGQ
3DCGの事例(2)
★Warcraft(映画のプロモーション)
https://www.youtube.com/watch?v=K_J8k43gUhY
★初音ミク デジアイライブ(ライブコンテンツ)
・サマーレッスン(キャラクターとのインタラクション)
★ジェットコースター(普段できない体験)
・ゲノム解析のデータ(データビジュアライゼーション)
・ピカソ(絵の世界に入る)
・アポロ11号(教育)
3DCGで必要な技術
・Unity5、Unreal Engine 4などのゲームエンジン
・3Dグラフィックス
・VRだからこそ可能な「体験」のデザイン(演出)
実写の事例
・VR Jump Tour(200mの高さまでジャンプ!)
・ナイキのネイマール(スポーツの体験ができる広告)
https://www.youtube.com/watch?v=bBZhuqPRx9c
・ドバイのタイムラプス(行ったことのない場所に行った感覚)
https://www.youtube.com/watch?v=RNdHaeBhT9Q
・英会話教材としての活用(教育)
実写で必要な技術
・360度撮影用の機材
・360度体験としての編集、演出
事例を多く紹介した意味
・ゲーム、エンターテイメントに限らない
・不動産、医療、教育、観光…様々な分野でのソリュー
ションとしてのVRの利用が増える
・SNSができれば、距離を超越する?
・PC、インターネット、スマホに続き、大きく生活を変え
る技術となる可能性が高い(まだまだ先の話)
“This is just the beginning
of virtual reality”
(Oculus VR社CEO Brendan Irib 製品版Oculus Rift発表会にて)
ご静聴ありがとうございました
久保田瞬(@tyranusii)