1 授業風景 2 リフレクションで明らかになったこと リフレクションで明らか

平成27年10月29日
文責:4年
3年4組
研究授業(9/17)から
●平成27年9月17日(木)2校時 第3学年4組 F先生
●単元名 進行を考えながら話し合おう「つたえよう、楽しい学校生活」
●単元目標
○グループで話し合って考えをまとめ、学校行事を紹介する
●授業の視点
○力をつけさせるために考えた手立ては有効であったか。
・ホワイトボード、ふせん→互いの考えの共通点や相違点を整理
・ふせんにネームペンで書く→短い言葉で意見を表現する
・司会カード→能力の差違に関わらず、司会がすすめられるようにする
・話し合いメモ→毎時間目標を持って取り組む、ふりかえりをする
○本単元の指導内容や学習活動は、3年生としての「話す・聴く」力をつけさせるために適切で
あったか。
1
授業風景
グ ル ー プで の 話し 合 い風景 。 司 会を
中 心 に 互い の 考え を 伝え合 い ま す。
ボ ー ド と付 箋 を活 用 するこ と で 互い
の 考 え の共 通 点や 相 違点が 見 や すく
な っ て いま す 。
ま ず は 、め あ てを 確 認しま す 。
話 し 合 いの 内 容や 役 割を意 識 す
る た め に黒 板 に詳 細 を掲示 し て
い ま し た。
2
グ ル ー プの 代 表者 が 話し合 い で 決ま
っ た こ とを ク ラス 全 体へ伝 え て いま
し た 。 ホワ イ トボ ー ドも活 用 し てい
ます。
リフレクションで明らかになったこと
○授 業 での手 立 てについて
今回、中学年の話し合うことの目標である「互いの考えの共通点や相違点を考え、司会や
提案などの役割を果たしながら、進行に沿って話し合うこと」を達成させるための手段とし
て、ホワイトボード・ふせん、司会カード、話し合いメモの活用は大変有効だった。特に、
何をしてよいかわからない子にとっては、‘話し合いの進め方’を見ることで始めに何を言
えばよいか、どんな反応をすればよいかが分かり、全員が話し合いに参加できていてクラス
全体の子どもたちがとても生き生きと活動していた。
○教 師 の子 ども理 解
以上のような手立てができていたのも、日頃の3年生の先生方の子ども理解がしっかり整
理されていたからではないかと感じた。学年の到達目標に対して何ができていて、何ができ
ていないかを学年ですり合わせをすることで手立てが具現化してくる。その手立てを利用し
て、国語の時間だけでなく、朝自習や他教科でも繰り返し実践・指導することで日常的な力
へと発展していく。どの教科においても「目標→子どもの能力を知る→手立てを考える→実
践する」という繰り返しが、最終的には生きる力を養うことにつながるのではないかと考え
た。
○江副先生より
・ホワイトボード・ふせんを使うことで可視化されていた。
・話し合って、発表する形式は総合の授業にも通ずるところがある。
・国語の時間だけでは話し合いの力はつかないので、日常的に活用できるといい。
・学年ごとに系統性を意識することが大切。(低→話題に沿って、中→共通点・相違点、高
→立場や意図を明確に)
3
「私の学び」より
(1) 今日の学び
○ め あてと振り返 りの重要 性
・すべての学習活動において「何のためにするか」を常に教師が考えて提示することが大切。
・振り返りは、ただ感想を書くのではなく、めあてに沿った個の学びを書くことが大切。
○汎 用性のある指 導
・初めてやることは、何事も訓練・練習が大切。それをくり返すことで力になる。
・なぜ話し合うのか、なぜ聞くのか、すべてに意味があることをしっかり伝える。
(2)自分の授業に生かしたいところ
○教 材・教具の工 夫
・めあて、振り返りの掲示をする。
・ホワイトボード、ふせんの活用。
・視覚に訴えることですべての子どもに分かりやすい授業展開をする。
○系 統性を意識す る
・低学年、中学年、高学年の目標を再確認する。(学習指導要領を見る)
・今の学年でどんな力を身につけさせて次の学年に引き継ぐかを常に考える。
○教 師の姿勢
・何のために学習活動をするのかということを意識する。
・活動に対して教師側の意図を常に持つ。
【みんなでチャレンジ!】
○ め あ て、 振り 返 り を掲 示し て い こう !
〇 目 標 に対 して の 子 ども 理解 を し てい こう !
○ 「 何 のた めの 活 動 か? 」を 考 え て指 導し よ う !
編集後記
「話し合い」の中で司会をすること、聞くこと、話すこと、まとめること・・・などは
学校生活の中だけでなく、日常生活、そして大人になってからも当然ながら必要になって
くるスキルです。教員採用試験や企業の入社試験でも「ディスカッション」があります。
社会で必要となってくるのは、自分の意見をただ言うだけではなく、相手の意見を共感し
ながら聞いたり、相手の意見を踏まえて自分の意見を言ったり、相手を納得させる言い回
しや全体の意見をまとめることなど、まさしく‘応用力’です。今回の3年生の授業を通
して「話し合い」の大切さに改めて気づいたとともに、子どもたちの力を伸ばすための手
立てを系統性や目標を踏まえながらよく考えていきたいと感じました。(M)
。・*・。*。・*3年生の先生方、ありがとうございました。*・。*。・*・。