BAU 2015 ファイナルレポート 国際建築・建材・建築システム専門見本市 2015 年 1 月 19 日(月)~24 日(土) ドイツ・ミュンヘン見本市会場 2015 年 1 月 24 日 BAU 2015 - 来場者 250,000 人超える! ◎ドイツ国外から 72,000 人が来場 大きな関心を集める ◎出展社、来場者の豊かな国際色に大満足 ◎建築・設計事務所から 65,000 人の来場者 ◎出展企業「圧倒的な反響」に湧き上がる Facts&Data 会 会 主 規 出 展 社 来 場 者 主 な 出 展 期 場 催 模 数 数 品 2015 年 1 月 19 日(月)~24 日(土) 9 時 30 分~18 時 (最終日は 17 時まで) ドイツ・ミュンヘン見本市会場 ミュンヘン見本市会社(Messe München GmbH) 全 17 ホール 180,000 ㎡ 42 ヶ国から約 2,020 社 251,200 人(ドイツ国外来場者: 72,000 人) 素材(亜鉛、アルミ、石<天然・人造>、ガラス、スチール・ハイグレードスチール、 セラミックス、土、銅、プラスチック、木材)、化学建材(漆喰、絶縁材、接着剤、塗 料、ニス、防熱・防寒・防火・防音材)、軽石、ファイバーセメント、コンクリート・多孔 質コンクリート、タイル、瓦、レンガ、ケイ灰レンガ、エレベータ、エスカレータ、階段、 屋根材、屋根窓、床仕上げ材、鍵、シリンダ、門、ドア、ドア枠、窓、シャッター、ブラ インド、セキュリティ・侵入監視システム、ゲート・駐車システム、ゲート・ドア駆動技 術、出入管理システム、エネルギー・ソーラー技術、太陽光発電、遮光・ファサード システム、空調・換気技術、ガラス・プレハブ・木造建築、ビルディングオートメーショ ン、アウトドアデザイン、空間コンセプト、建築関連ソフトウェア・コンピュータソリュー ション、サービス、業界誌 など 出 展 日 本 企 業 井上商事㈱、㈱スミノエ、TOTO(株)、三菱樹脂(株) ほか (英語 / ドイツ語) 専 用 U R L www.bau-muenchen.com 1 世界屈指の建築・資材・建築システム專門見本市で ある BAU は、その 50 年にわたる歴史の中で初めて 来場者 250,000 人の壁を突破した。長年にわたり、 そのすべての展示スペースが埋め尽くされる 6 日間 の見本市は、251,200 人の来場者(前回比 16,000 人増)を魅了した。ドイツ国内からの来場者数が増え たのはもちろんのこと、全体の数字を上げたのはドイ ツ国外からの来場者だ。前回より 20%多い、およそ 72,000 人がドイツ国外からの参加であった。「建築 産業專門見本市」としての役割の中で、BAU はその 高い評判を再び確立することとなった。また、全来場 者数のうちおよそ 65,000 人が建設・設計事務所か らの来場であり、2013 年と比べ増加を見せた。 メッセ・ミュンヘン副 CEO であるラインハルト・ファイファーは、BAU は出展社と来場者の予想を大幅に超 えたと話す。「この新記録からもわかるように、BAU は今 EU を超えて世界をリードする見本市としての立 場を明確にした。このことはトルコ、中国、サウジアラビアなどの国々からの来場者数が増えたことからも 明らかだ」また、BAU 顧問委員会会長であり、Deutsche Steinzeug Cremer & Breuer 社理事会会長で あるディーター・シェファー氏も「BAU がなぜ世界をリードする見本市という称号を持つのかが良く分かる。 今回も来場者の質はいっそう上がり、国際色は豊かになった」と述べた。 各国の中でも、中国(来場者 2,083 人/2013 年:1,091 人)と韓国(来場者 912 人/2013 年:525 人)が多 くの来場者数を増やした。ロシア(来場者 2,474 人/2013 年:2,920 人)と同様、中国は今や(ドイツを除く) BAU 来場者数の多い国トップ 10 入りの常連となっている。中東、特にサウジアラビア(477 人/2013 年: 280 人)とアラブ首長国連邦(423 人/2013:200 人)からの来場者数は、2013 年と比べてかなりの伸びが 見られた。トルコも忘れてはならない。トルコの来場者数は 3,694 人(2013 年:2,402 人)で、イタリアに続 き、今回の来場者数の多い国第 4 位にランクインしている。 オーストリア(11,923 人)、ベルギー(1,330 人)、オランダ(1,450 人)、スロベニア(2,362 人)、ポーランド (2,578 人)、チェコ共和国(2,381 人)、英国(1,536 人)など、EU 圏内において昔から参加の多かった国々 からの来場者数も著しい増加を見せた。 BAU は、誰もが逃したくないイベントだ。誰もが BAU に参加したがっている。これは、見本市で 17 の展示 ホールを見学した全ての人々が感じた紛れもない印 象である。ホールは初日から満員で、出展社は非常 に喜んだ。満員のホール、目を見張るブースデザイ ン、出展社ブースでの専門的な会話、そして何にもま して、世界中からのビジネス来場者たち。BAU はそ の名声を得ることのできる理由を力強く証明してみせ た。42 ヶ国から集まった 2015 年の出展企業にとっ ては、相当骨の折れることだったであろう。出展企業 たちは準備万端で、6 日間の開催期間中、ブースを 訪れる観客に向けて製品やサービスの紹介をするこ とに努力を惜しまなかった。早朝から、ホールの至る所でスタンド職員が指示を受け、予想される大混雑 に備えた。BAU 2015 は出展社にとって確かに総力をあげて取り組む大変なものであったが、記録的な 数の見込み顧客たちを前に、出展社ブースの雰囲気は非常に明るかった。 出展企業は、過去の同イベント参加経験から、たくさんの来場者で賑わうことには慣れていたものの、今 回来場者たちが絶え間なく流れる様子に強い印象を受けた。出展社の多くが、今回獲得した見込顧客に 2 桁台の上昇率があったと報告している。「開催から毎日が記録破りだった。これまでの、どのイベントに も勝っている」Dyckerhoff 社ディレクターのマーティン・メルマン氏は、そう断言した。Saint-Gobain Isover 2 社販売マーケティングディレクターのミヒャエル・ヴィースナー氏も同様の意見を述べた。「初日から、来場 者数の多さに驚かされた。今年の BAU で感じた高揚感が、できる限り我々の日常業務に反映されること を願っている」Braas 社コーポレートコミュニケーション部部長のベルナルド・ガルディ氏もまた、「初日から 来場者の大きな波が押し寄せた」と報告している。 BAU の国際的分布がさらに拡大したことは、数字にだけではなく、多くの出展企業からのフィードバックに も反映されている。例えば、Dorma 社 CEO のトーマス・ワーグナー氏はこのように報告している。「あらゆ る面において、圧倒的な反響があった。当社ブースに訪れたほぼ半数が海外からの来場者だった。4 日 目を終えた時点で既に我々は 2013 年のイベント期間中に得た数より 10%も多く、見込顧客を集めること ができた。当社にとって、BAU は大成功だった」Schüco 社のトーマス・ラウリッツェン氏にとって「建築業 界における BAU は、自動車業界における国際モーターショー(IAA)と同じようなものだ。BAU には独特な 国際色がある」多くの海外からの出展社、特に中国企業なども、非常に感銘を受けていた。例えば、 Guangdong Fenglu Aluminium 社マーケティングディレクターのスコット・リー氏はこのように述べている。 「見本市で交した会話の質は素晴らしく、それが実際にビジネス取引につながったことに当社はとても驚 いている。2017 年も必ず参加し、中国で BAU について広く広めていきたいと思っている」 意見調査会社 TNS インフラテスト社が行った調査 によると、出展社は BAU の国際的な規模がさらに 拡大したことを証言している。2 年以上前、BAU 来 場者の国際色について、「素晴らしい-良い」と評価 していたのは、たったの 7%だった。出展社が 2013 年開催時と比べて満足しているもう一つの点は、 ブースを訪れる客足が多いことだ。BAU の全体的な 評価は、もう上がる余地のないところまで高い評価 を得ている。ほぼ全ての出展社(97%)が、見本市を 「素晴らしい-良い」と評価している。また、注目すべ きは、イベントの新しい開催時間が広く歓迎されたこ とだ。85%がこの変更に満足している。2 年前、 BAU が今より 30 分遅い 18 時半に終了していた時は、出展社の 52%しか満足していなかった。また、現 在の経済状況に関して、出展社の視点に変化はない。2 年前とまさに同じ割合の 81%が、この状況を前 向きだと捉えている。 来場者への調査では、前回とほぼ同様、満足度が非常に高いことがわかった。ここでも、これ以上評価を 伸ばすのは難しいというところまできている。98%の来場者が BAU を「素晴らしい-良い」と評価し、97% が 2 年後にまた参加したいと答えている。来場者たちはとりわけ、見本市の取り扱う範囲の広さと深さ、そ して業界大手が数多く参加していることなどに最高評価をつけた。ここでは、ほぼ全ての分野においてほ ぼ 100%の満足度であった。93%の来場者が、新規開発とイノベーションを見出すための最も重要な目 標を達成したと答え、94%が、2 番目に重要視している点として、教養と取引の知識をさらに深めることに 成功したと答えている。ほぼ全ての来場者、実に 96%がビジネス目的の来場者であった。また、ほぼ三 分の二が各組織や企業の管理職についていると答えた。 これまでと同様、BAU が人々を惹きつける呼び物の一つに、非常に多くの人気建築家が来場することが 挙げられる。例を挙げると、水曜日にフォーラム C2 の「Giving talks there, one after the other」では、 ヴォルフ・D・プリクス氏 (COOP Himmelbau、ウィーン)、キニース・A・ルイス氏 (Skidmore, Owings and Merill LLP、ニューヨーク) 、クリストフ・インゲンホーフェン氏 (ingenhoven architects, デュッセルドルフ) 、 アルフレド・ブリレンブルグ氏 (Urban-Think-Tank、チューリッヒ)などが講演した。見本市の真っただ中に トップレベルの講演者によるクローズアップされた真の講演を無料で提供できるのは、BAU だけだ。大物 建築家にとっても、「建築家の見本市」である BAU は見逃せないイベントだ。BAU が建築家や技術者に とっていかに重要であるかの目安の一つは、今回初めて登録者が 1,000 人を超えた「エンジニアリング・ デイ(Day of Engineering)」だ。バイエルン土木学会会長、ハインリッヒ・シェルター氏は、「BAU は伝統 3 的に、建築家のほうに目を向けてきたかもしれないが、実は BAU には、多くの土木技師たちも参加してい る」とコメントした。 BAU がその知名度と立地によって他をしのいできた と言われるなら、当然、見本市のサポートプログラム においても同様のことが言える。見本市での 3 つの フォーラムはまたもや、聴講者に絶対的な人気を博 した。ホールの中心(C2、C4、B0)に位置し、来場者 は迅速かつ容易に「立ち寄る」ことができ、「無料で」 建築・産業・研究分野における独立専門家たちから の解説を聞き、業界のキーとなるテーマについて理 解を深めることができた。「アーバンライフ 2030 年」、 「ビルディング・インフォメーション・モデリング (BIM)」、「高層ビル」はフォーラム C2 の目玉だ。 フォーラム A4 のテーマ範囲は、木造建築素材、可 撓性材料から、R&M の未来、気候変動に対処するための戦略まで広く多様だ。フォーラム B0 は、改装ビ ルや近代化ビル向けの実用的なソリ ューションに 重きが置かれた。また、ここは不動産産業デイ (Property Industry Day)と大学デイ(Universities Day)の開催場所でもあった。 BAU 2015 の主要テーマ(知的都市化―エネルギー・資源効率―建築物と利用者)は出展社ブースに反 映されていただけでなく、多くの特別展示でも様々な視点から紹介・解説がなされた。このプログラムを開 催するにあたり、BAU は Fraunhofer Building Innovation Alliance、German Sustainable Building Council、ift Rosenheim、Deutsche Gesellschaft für Gerontotechnik ® (GGT)などの著名なパートナー と連携した。 今回の BAU においては、主要テーマがあるわけではなく、様々なテーマが存在した。エネルギーや資源 の効率を上げるための製品とシステムソリューション、環境や資源への負担を減らす材料、テクノロジーに 重きが置かれた。また、IT 分野においては、「ビルディング・インフォメーション・モデリング」(BIM)が重要 視された。専門的・実用的なテーマを除いて、中でも関心が集まったのは、生活と仕事のための未来都市 の設計方法だ。また、安らげる家も、テーマの一つであった。 BAU 2015 は、ドイツ連邦共和国バーバラ・ヘンドリクス環境・自然保護・建設・原子炉安全省大臣によっ て開会された。環境・建設大臣として、ヘンドリクス氏は、「住宅費を手頃な価格に留めることを保証し、同 時に気候保護への貢献が確実になされるようにすること」が自分の責務だと考える。大臣は多くの時間を 展示ホールにて過ごし、同省主催による「Sparst Du noch oder baust Du schon?(まだ節約しますか? それとももう建てますか?)」と題された、コスト意識が高く持続可能な建物に関する会議を開催した。いま だかつて、これほど多くの政治家が BAU に参加することはなかった。建築大臣の参加に加え、アレクサン ダー・ドブリント交通・デジタルインフラ省大臣、ヘルムート・ブルナーバイエルン食糧・農業・林業担当相、 フロリアン・プロノルド環境・自然保護・建設・原子炉安全省大臣政務次官、ウヴェ・ベックマイヤー経済エ ネルギー省大臣政務次官、グンター・アドラー環境・ 自然保護・建設・原子炉安全省国務長官、ライナー・ ボンバ交通・デジタルインフラ省国務長官が参加した。 BAU の ハ イ ラ イ ト の 一 つ は 、 Long Night of Architecture(建築の長い夜)だ。少なくとも 30,000 人の人々が、金曜の夜、ミュンヘンの 50 の建物を見 所にしたこのプログラムに押し寄せた。参加者全員が 夜間に美しく佇む建物を見学、体験することに夢中に なった(BAU プレスリリース No.23 参照)。 また、BAU は多くの賞品授与式の舞台でもある。賞 品授与式は、Bauwelt 賞「1:1 First House」、WAN 4 Product of the Year Award(WAN プロダクト・オブザイヤー賞)、AIT Innovations Award(AIT イノベー ション賞)、BAKA Award for Product Innovations(BAKA 製品イノベーション賞)、"Built on IT—Building jobs with a future(建築と IT―将来性のある建築の仕事)"賞、"Building Suppliers' Oscars(建物供給業 者のオスカー賞)"、"Bavarian Engineering Prize(バイエルン・エンジニアリング賞)"などが挙げられる。 中でもハイライトは間違いなく、BAU と建築ポータルの Archi-World.が合同主催するコンテスト、ArchiWorld Academy(建築界アカデミー賞)受賞者の発表だ。世界中から集まった 1,400 人の参加者の中か ら選ばれた 12 人の受賞者たちは、世界のトップ建築家の元で半年間の体験研修をする権利が与えられ る。受賞者たちは、喜びに湧きながら将来の雇用主たちと並んで写真を撮った。 次回の BAU 2017 は 2017 年 1 月 16 日~21 日、ドイツ・ミュンヘンで開催される。 詳細情報ならびに写真は、専用ホームページ www.bau-muenchen.com まで 資料請求、出展申込み、各種お問い合わせ先: メッセ・ミュンヘン・インターナショナル日本代表部 株式会社メッセ・ミュンヘン・ジャパン 〒105-0001 東京都港区虎ノ門 3-20-3 ノアーズアーク虎ノ門 5 階 Tel.: 03-6402-4583 Fax: 03-6402-4584 e-mail: [email protected] URL: www.messe-muenchen.jp (日本語) www.messe-muenchen.de (英語 / ドイツ語 ) 5
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