2015年 - シャローム若葉

2015年
3月号
いのちを敬
いのちを敬い いのちを愛
いのちを愛し いのちに仕
いのちに仕えることによって 神の愛の実現に
実現に奉仕する
奉仕する
HP/http://www.shalomwakaba.com
平成 27 年 3 月 15 日発行
小島はる
小島はる様
はる様 100 歳のお誕生日会
(第2デイサービスにて
2デイサービスにて)
地域と福祉のあんしん懸け橋
~親切な言葉~
先日、次のような投書が新聞に載っていました。
「遠出をした帰りにタイミングよく急行電車に乗れました。思ったより早く帰宅できるとホッとしてい
ると、止まるはずのない駅に止まり、『人身事故が起きました』とのアナウンス。たくさんの人たちが降
り、車内は人もまばらになりました。
私は大きな荷物もあり、別のルートを探して帰るのも不安です。仕方ないと分かっているのに、落ち着
きません。時折、経過はアナウンスされるのですが、電車は止まったまま。
私はたまらず、お隣の青年に話しかけました。すると、耳につけていたイヤホンを外し、私のとりとめ
のない質問に優しく答えてくれました。『電車が遅れるなんて、今まではひとごとだと思っていました』
などと話すのも、相づちを打ちながら聞いてくれました。
その後、ようやく運転再開。青年と話をしているときは、心が落ちついていられたことに気づき、『お
かげさまで落ち着いていられました』とあいさつすると、『僕もです、ありがとうございました』との返
事。私はうれしくて言葉が見つからず、『ありがとう』ばかりを重ねて言いました。優しい青年に出会え
て、心が温まりました。」
この一文に私も心が温まりました。思わぬことの成り行きの中で、私たちも不安を覚えることがありま
す。しかし、不安な思いを誰かと共有することで、ずいぶん不安は和らぐものです。お互いに支え合い、
心を通わせることの大切さを改めて教えられます。
しかし、感動を覚えるのは、この方が「おかげさまで落ち着いていられました」との挨拶に、青年は
「僕もです、ありがとうございました」と言葉を返したことです。この方は嬉しくて、「ありがとう」ば
かりを重ねたと書いておられます。私たちの言葉が誰かを励ますこともあれば、沈ませることもありま
す。願わくば人を祝福する言葉を添える人でありたいと思います。そして、シャローム若葉が尚一層皆様
の力となり、祝福となれるように励んで参りたいと思います。
尚、3 月末日を以て 21 年間施設長としてお世話になりました砂長谷和子が退職するこ
とになりました。様々な形でご支援いただいたこと、施設長に代わり法人を代表して御
礼申し上げます。引き続き相談役として皆様とお交わりをさせていただきますので、今
後ともよろしくお願いします。後任の施設長には高幣総務課長が就任いたします。砂長
谷施設長同様にご支援下さいますようにお願いいたします。
社会福祉法人 三育ライフ 理事長 東海林正樹
地域社会に貢献!
社会福祉協議会の説明によれば、「地域福祉とはそれぞれの
地域において人びとが安心して暮らせるよう、地域住民や公私
の社会福祉関係者がお互いに協力して地域社会の福祉課題の解
決に取り組む考え方です。」と書かれています。
シャローム若葉はここで云う社会福祉関係者ということにな
りますが、果たして地域住民の皆様が安心して暮らせるように
協力して身近にある福祉課題の解決に寄与することが出来てい
るのか、十分に皆様からの要望や相談を聴ききれているのか、
或いは社内において十分な検討がなされているのか。今年 4 月
高幣義嗣総務課長
からは介護保険の改正に伴い、収入単価が下がります。給与が
低い、職員が集まらないという状況の中で、どうやって今年 1 年間運営していくのか悩みは
尽きません。
大切なのは、困難な状況の時こそ、原点に立ち返ることです。私達福祉従事者が考えるべ
きことは、自分達の行っているサービスが本当に地域の皆様が必要としているものを提供出
来ているのか。地域住民の皆様と協力して問題を解決し、地域社会に貢献しよう、という考
え方の基にサービスを展開し、従事しているのかということであります。
そう云った事を皆が当たり前に考え、展開し、反省し、改善していくという事が結果とし
て、福祉の向上に繋がり、シャローム若葉が自分の家の近くにあって良かった、という評価
になるのだと思います。雑事に煩わされることなく福祉の本道を誠実に歩んでいくシャロー
ム若葉でありたいと願う次第です。
シャローム若
シャローム若葉 法人理念
いのちを敬
いのちに仕
いのちを敬 い
いのちに 仕え
いのちを愛
いのちを愛 することによって神
することによって神の 愛の実現に
実現に奉仕する
奉仕 する
~あなたの得意なこと 時間の過ごし方 趣味や活動紹介します~
熊岡百合子さん NHK全国短歌大会に入選! おめでとうございます。
元職員ですがその専門性を活かしボランティア活動をされています。看護師、管理栄養士、
社会福祉士の資格をもっておられることで、特に大好きな料理を献立から栄養指導などお料理
教室で仲間と共に、腕を奮ってくださっています。熊岡さんは、趣味も広くそのひとつの短歌は
毎月何本が詠まれます。この度、NHK全国短歌大会に入選されましたのでご紹介させていた
だきます。
小島千枝子さん
表紙の写真の介護者様が 100 歳の誕生会をきっ
かけに「自分に出来る事でお手伝いしたい」と思い、
シャロームでボランティアを始められたそうです。
お茶を出したり、お風呂上りのドライヤーをかけたり
しながら、ご利用者とお話しているのが印象的でし
た。
熊岡百合子さん
ボランティア
募集中!
募集中!
三育ライフ介護3原則
第1デイサービス ℡ 043-234-5111 (担当:田中)
第2デイサービス ℡ 043-235-4866 (担当:山本)
1.知識に基づく「正確」な介護
2.愛の心からの「誠実」な介護
3.健康な精神で「清潔」な介護
退任後も地域福祉活動と共に
施設長退任にあたり、机上の学びと実践活動がどれだけ地域の
福祉に貢献できたかを振り返ってみるとき、数え切れない沢山の
人たちの協力や支援があって、今日を迎えていること、皆様に出
会えたこと、ご利用いただいたこと、お世話になったことなどな
ど、どの場面においてもいろいろなご指導やご助言を賜ったこと
を「こんにちは」を通して衷心より感謝申し上げます。
こんなにも早く日本の高齢化率が迫ったことは、長寿社会到来
の喜ばしい反面、誰でも高齢問題に直面する課題を抱えることに
なりました。みんなで考え、共に生活の場で支え合う地域社会を
砂長谷和子施設長
目指す地域包括ケアシステムの地域支援事業の展開は益々重要視
されることになってきます。この仕事を始めた 1980 年代は生活困窮者への福祉サービスが主流で
まさに措置制度であり、高齢化率が 7%から 14%の高齢化社会へ向かう時代でありました。(平
成 26 年 3 月 31 日現在 若葉区はなんと 27.76%)私は、施設の空間(場所・時間)、専門機能は
地域の大切な資源と考え、地域に開かれた施設運営に心掛けてきました。
2 年前の「こんにちは」3月号のコラムに金子幸允元理事(社会福祉士)は、「千葉市のインタ
ーネット HP のデータは、平成 32 年(2020 年)には、支えられる人と支える人の割合が騎馬戦
型から肩車型への大変化を遂げることを示唆しており、住み慣れた在宅で福祉サービスや医療を
24 時間にわたって受けられる仕組みを作り上げることが急務です」と。私自身も全く同感であり
まして、地域にみられる支え合い、助け合いの萌芽を大切に、医療、福祉・介護の連携が必要とし
ている所に切れ目なく届き、認知症の人も誰でもが、住み慣れた地域での暮らしができることを望
んでいます。様々な職種や団体が行政と一体となりながら、高齢者の居場所(サロン)、外出支
援、介護予防、いきがい・支え合いなどの活動を展開させていかなければなりません。
目指す地域像に向けてのこうした努力の積み重ねこそが、国の唱える「2025 年問題」解決に
「地域包括ケアシステム」地域づくりの足がかりになるのではないでしょうか。
河野進さんの詩に「こまった時に思い出され 用がすめば すぐに忘れられる ぞうきん 台所の
すみに小さくなり むくいを知らず 朝も夜もよろこんで仕える ぞうきんになりたい」とあり、生き
方が教えられます。シャローム若葉の法人理念は「いのちを敬い、いのちを愛し、いのちに仕える
ことによって、神の愛の実現に奉仕する」とあります。仕えるものとして地域に馴染むべく、これ
からも微力をささげたいと考えております。
今後ともよろしくお願いいたします。
雛飾りを
雛飾りを前
りを前に
古を思い
楽しむ
若葉区小倉台にお店と工房のある日本伝統工芸「人形の昭光」さんよ
り、雛飾り七段の寄贈がありました。旗やシャロームロゴマーク入りの毛氈
にお雛様が飾られました。
3 月 3 日虹の家ではひな祭りのお祝いをしました。虹の家では、老人
クラブ若松台ふれあい広場の「大正琴サークル」の皆様による演奏と大
正琴にあわせて春の曲を楽しみました。また、第 1・第2デイサービス共
に、ボランティア高津様によるお琴の演奏と春のメドレーに春の近づきを
感じる時間を過ごしました。
いつでも見学できます。いつでもご相談下さい。 シャローム(shalom)とはヘブライ語で平和、平安を意味します。
利 用 者・家 族 の 会 便 り
春の陽気も直ぐそこまで来ております。
ご利用者、ご家族の皆様如何お過ごしでしょうか?
日頃は当会にはご支援、ご協力を賜り誠に感謝申し上げます。
今年度の定期総会&交流会を4月21日(火)桜木本部にて行う予定になっています。
総会当日は、千葉市あんしんケアセンター桜木の赤間センター長から、千葉市の福祉、医療、サービス等
の内容について講演を頂く予定にしています。
また、交流会での懇談を通して皆様と共々に医療と介護について共有し、支え合って行きたいと思ってい
ます。
詳細は後日ご案内をさせて頂きますが、ご多忙中とは思いますが多数のご出席をお待ち申し上げます。
総会&交流会の出席には送迎車を用意致しますので遠慮なく申し出下さい。
シャローム若葉「利用者・家族の会」幹事長:井口
写真展
村崎 義紀様
正二
大変素晴らしい写真展になっています。
ただ今、ふれあいサロンにて展示しておりますので、是非とも実際にご覧に
なってみてください。
シャローム若葉 桜木本部
第1デイサービスセンター/
地域密着型デイサービス/訪問入浴介護事業
TEL:043-234-5111 FAX:043-234-5119
シャローム若葉 若松
グループホーム虹の家
TEL:043-235-4867 FAX:043-235-4868
第2デイサービスセンター
TEL:043-235-4866 FAX:043-235-4850
介護予防デイサービスセンター
TEL:043-235-4865 FAX:043-235-4850
ライフハウス
居宅介護支援事業所 TEL:043-214-3450
訪問介護事業所
TEL:043-214-5567
福祉用具貸与事業所 TEL:043-309-8598
FAX(共通):043-234-8411
千葉市あんしんケアセンター 桜木
TEL:043-214-1841 FAX:043-214-8787
発行:社会福祉法人三育ライフシャローム若葉
理事長 東海林正樹
施設長 砂長谷和子
編集委員会:シャローム若葉
広報委員会 岩井由紀子・芳賀卓
永島慎志
[email protected]
展示作品募集中!
ふれあいサロンに作品を展示してみませんか?
詳しくはこちらまでお問い合わせ下さい。
電話番号 043-235-4866
【編集後記】 梅の花も咲き、ようやく春の暖かさを感じる季節になりました。今年度も皆様に支えら
れ、3月号まで発行することができました。来年度も引き続き、皆様に楽しんでご覧いただけるような
紙面にしたいと思います。皆様のアイディアを募集していますので、情報提供をお願いいたします。
シャローム若葉広報誌 「こんにちは」 2015 年 3 月号 編集・発行
広報委員会