耳で読む 日本人は世界一の魚好き

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学校長
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渡
部
強
平成27年10月16日
◆耳で読む
山かげは
日暮れ早きに
学校の
まだ終わらぬか
本読む声す
上州(群馬県)の永井宿にて詠んだ若山牧水の歌として知られています。
学校で、子どもたちが朗読する声が、最近あまり聞かれなくなったと言われます。情
報化時代、さまざまなメディアが子どもたちを囲んでいます。それはそれで結構なので
すが、「読書百遍義(意)自らあらわる」で、何度も繰り返し読むことの大切さは忘れ
てほしくないと思います。黙読、音読、朗読などいろいろありますが、朗読について、
こんなことを思い出します。
いつ頃だったか「夕読み運動」というのがあって、夕方、学校から帰ってきた子ども
たちの本を読む声が、あちこちの家から聞こえてきた時代がありました。また、高校の
ころの思い出です。漢文の先生が、大きな声で朗々と読み上げたことも印象的でした。
その先生が語ります。
「本は目で読むだけでなく、耳で読むものだ」
と。
「耳で読む」とは、目で文字を追うだけでなく、声を出し、その自分の声、そして友
だちの読んでいる声を耳にして理解せよということです。上手いことを恩師は教えてく
らました。
今、まさに読書の秋。
◆日本人は世界一の魚好き
「日本の子どもが欧米に比して知能指数(IQ)が高いのは、日本人が魚中心の食生活
を営んできたことに起因するかもしれない」
これは、イギリスの脳栄養科学研究所所長のマイケル・クロフォード教授の言葉ですが、
まさにこの通りで、今から何千年も前の縄文時代以来、現在まで日本人は、世界一の漁
色民族として生きてきました。
四方を海に囲まれた島国という立地条件のよさもありますが、その上、ありがたいこ
とに寒流と暖流が、日本近海で入り交じり、世界有数の漁場となっています。このため、
北の魚、南の魚が豊富に水揚げされ、この魚を中心とする海産物が、和食文化の中心に
なってきました。
日本人にとって、食事といえば主食のご飯を除けば、魚を食べることを意味すると言
っても言いすぎではありません。今でも、ホテルや旅館などで和食コースを選びますと、
魚は必ずついています。干物、焼き魚、塩辛、刺身、かまぼこ、そして味噌汁にも、出
汁にはたいがいカツオ節が用いられます。
ところで、魚を食べる民族は、他にもたくさんありますが、生食、つまり刺身を好む
民族は多くありません。
焼いたり煮たりすると、含まれている成分は、流れ出て少なくなりますが、刺身は、
味も成分もまるごとにつくって食べる資源効率・栄養効率の高い食べ方と言えるでしょ
う。つまり、刺身の食べ方は、日本人の知恵とも言えるのです。
魚を食べると、なぜ頭がよくなるかというと、クロフォード教授は、魚の脂肪に多い
ドコサヘキサエン酸が脳細胞に活力を与え、その機能を向上させるためと言っています。
魚は、実は日本人の“健康食”だったわけです。
さて、今夜のおかずは、庶民の味方「サンマ」にでもしますか。
◆子どもの食生活は大丈夫?
食欲の秋になりました。
あるパンフレットに、子どもの食事とコレステロールに関する厚生省の研究班が子ど
もの食生活について調査し、分析した内容が書かれてありました。
●朝食の取り方が少ない。
●間食が多い。
●糖分、脂質が多い。
●インスタント食品、スナック食品が多い。
●食物繊維不足
●カルシウム摂取不足
●ビタミンB2摂取不足
●獣肉、鶏肉が多く、魚が少ない
●食塩のとりすぎが多い
●偏食が多い
では、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか。
▲いろいろな料理を取り入れ、偏食しないように。
▲食塩、砂糖を摂りすぎないように。
▲食物繊維を十分に摂る。
▲カルシウムを十分に摂る。
おいしいものがいっぱいの秋。おなかもすきますと、ついつい食べ過ぎ……。これか
らからだが作られていく子どもたち。ちょっとだけ先のことも考えて、今の子どもの食
生活を見直してみるのもいいですね。