5年での変化と新たな課題

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新しいステージに入った
将棋の世界普及
5年での変化と新たな課題
川崎 智秀
将棋を世界に広める会 設立20周年記念シンポジウム パネラー講演
2015/10/3
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自己紹介
 2008頃よりネット上で海外普及に取り組み
 2008~ 英語の将棋動画チャンネルをYouTubeに開設
 2010~ インターネット将棋サイト81Dojo開設
 2011~ 棋書の英訳出版など
 2011~2015 ドイツ・ケルンに赴任
 欧州各地で普及活動を展開。現地のファンと交流。
 ネットからは分からない現地の状況や声を知る。
将棋の展示や指導
各地の大会を訪問
プログラム
1. 5年前までの状況と課題
2. これまでの取り組み
3. 起きた変化と新たな課題
4. 現在と今後の取り組み
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2008年頃の状況と課題
有段者
中級者
マイワールド…
広め方が
分からない
道具が無い
戦法・手筋知らない
上達方法が
分からない
初心者
?
将棋に興味を
持った
対局相手が居ない
将棋の情報が
見つからない
棋具輸出
棋書翻訳
81Dojo
YouTube
ネットが普及。漫画「NARUTO」
などで将棋に興味を持つ人急増
当時のステチェンスカ先生
プログラム
1. 5年前までの状況と課題
2. これまでの取り組み
3. 起きた変化と新たな課題
4. 現在と今後の取り組み
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YouTube英語将棋チャンネル
 2008年開設
 5つのシリーズを展開
(将棋入門、定跡、手筋、詰将棋、棋譜解説)
 動画数300本
 漫画等で将棋を知った視聴者が多く流入中
http://youtube.com/hidetchi
 現在までの成長
チャンネル登録者数
動画再生回数
10300
1,100,000
2400
2010年
3,900,000
2015年
2010年
2015年
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81Dojo
 沿革
 2010年 開設
 2013年 日本将棋連盟の後援を取得
 2014年 女流王座戦の海外選抜会場に指定
 2015年 段級位認定および免状取得を開始
 2015年 中国専用サイトリリース
 2015年 モバイルアプリ(Android/iOS)リリース
http://81dojo.com
 現在までの成長
0
5000
10000
15000
20000
2011年9月
2013年9月
2015年9月
(約90ヶ国)
海外ユーザ数
国内ユーザ数
25000
30000
棋書英訳 (これまで10冊程度)
 金子タカシ「寄せの手筋200」
“Ending Attack Techniques 200”
 柳葉あきら「笑え、ゼッフィーロ」
“Don’t Cry, Zeffiro”
 Hidetchi「和英将棋用語事典」
(2000個の将棋用語の和英対訳)
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棋具の海外販売
 Nekomado Online Shogi Shop (shop.nekomado.com)
 2011年開設
 世界40ヶ国に、盤駒・棋書・グッズを販売
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プログラム
1. 5年前までの状況と課題
2. これまでの取り組み
3. 起きた変化と新たな課題
4. 現在と今後の取り組み
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状況の変化
抜き出た才能・情熱を持った一部の者達は
自力で日本とインタラクトして一気に上達
有段者
中級者
初心者
将棋に興味を
持った




日本語の定跡書まで読む
プロの棋譜を探してきて並べる
日本に来て先生に教わる
日本の棋界の最新情報を追う
道具と情報網が整った。
→ 各国の普及活動の自立
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各国の普及活動の自立
 現地主導型の組織化した普及活動の増加
① フェスティバルなどで将棋体験ブース出展
スペインの例
② 子供への指導、大規模な大会開催
ドイツの例
 日本からの押し掛け型の普及は効果減少傾向
日本とのインタラクト成功例
 Sergej Korchitskijさん
 来日して将棋修業
 日本の棋書も読んで猛勉強
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 Peter Heine Nielsenさん
 タイトル戦の進行をタイムリーにフォローし
自ら分析・発信 (ツールの活用)
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新たな課題
有段者
情報
格差
中級者
初心者
将棋に興味を
持った
自分が上達できないまま、
普及と初心者指導で疲れきってしまう
さらに上への行き方が分からない
将棋の世界で居場所が見つからない
(自分が乗っかるべき流れが見えない)
いま必要なこと
 疲弊した中級者、将棋の世界で迷子に
なっている中級者を、脱落させないために…。
 もう一段上の情報発信を。
1.
権威ある発信源
2.
情報の集約性
3.
リアルタイム性
 日本の将棋の世界を見せてあげることを
真剣に考えるべき時期が来ている
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プログラム
1. 5年前までの状況と課題
2. これまでの取り組み
3. 起きた変化と新たな課題
4. 現在と今後の取り組み
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情報集約サイト「ShogiHub」 (http://shogihub.com)
 海外向けの将棋情報集約サイトとして2015年3月に開設
 プロの最新の対局情報や棋士情報を表示
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情報集約サイト「ShogiHub」 (http://shogihub.com)
 海外の将棋イベント日程一覧
 海外の将棋クラブ一覧
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プロの発信
 西尾明六段による画期的な海外発信
プロ自ら
英語力
リアルタイム性
双方向
これからの提案
 将棋連盟公式の英語によるEメールニュースレター発行
 まずは「お知らせ」の選択的英訳発信から
• プロの棋戦情報、勝敗結果
• 棋士の昇段情報
• 海外にも関係するイベント情報
 その先には (2020に向けて)
 国際競技組織
 競技ルール明文化
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5年後を見据えて
 2020年までことを今から本気で考える
前回
2010
今回
2011
2012
2013
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2015
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2017
2018
2019
2020