平成 26 年度 事 業 報 告 1.事業の現況に関する事項 (1)事業の経過及びその成果 当事業年度におけるわが国の経済は、個人消費等において消費税の引き上げに伴 う駆け込み需要の反動や円安による物価の上昇などもあり、先行きについては、不 透明な状況が続いておりますが、一方で、政府の景気対策等の効果もあり緩やかに 回復していくことが期待されています。 航空業界におきましては、国内線の航空旅客数は、景気の回復基調や羽田空港の 国内外のネットワークの充実等により前年度比増加となりました。また、国際線の 航空旅客数は、中国・アジア路線を中心とした旺盛な訪日需要が続いていることな どから前年度比増加となりました。 富山空港におけるこの1年間の乗降客数は、国内線・国際線を合わせて 987,100 人で前年度比 12,842 人( 1.3%増)の増加となりました。 このうち、国内線は定期便とチャーター便を合わせて 885,181 人で前年度比 1,361 人(0.1%減)の減少となりました。 定期便全体では 884,428 人で前年度比 1,839 人(0.2%減)の減少、定期路線別では 東京便が 824,652 人で前年度比 3,078 人(0.3%減)の減少、札幌便が 59,776 人で前 年度比 1,239 人(2.1%増)の増加となりました。 国内チャーター便では 753 人で前年度比 478 人(173.8%増)の増加となりました。 国際線は定期便とチャーター便を合わせて 101,919 人で前年度比 14,203 人 (16.1%増)の増加となりました。 定期便全体では 101,476 人で前年度比 16,194 人(18.9%増)の増加、定期路線別で は、台北便が 45,285 人で前年度比 7,612 人(20.2%増)の増加、ソウル便が 27,249 人 で前年度比 1,029 人(3.9%増)の増加、上海便が 17,226 人で前年度比 2,039 人 (13.4%増)の増加、北京・大連便が通年運航等により 11,716 人で前年度比 5,514 人 (88.9%増)の増加となりました。 国際チャーター便では、海外からの便が減少したこと等により 443 人で前年度比 1,991 人(81.7%減)の減少となりました。 1 こうした状況の下、営業収益は 1,323 百万円で前期比 61 百万円(4.8%増)の増収と なりました。営業費用は減価償却費で減少したものの、商品売上原価・人件費・物 件費で増加したことから 1,114 百万円となり、前期比 52 百万円(4.9%増)の増加とな りました。 この結果、 営業利益は 208 百万円で前期比 9 百万円(4.8%増)の増益となりました。 これに営業外損益・特別損益を加減して、税引前当期純利益は 203 百万円で前期比 2 百万円(1.0%増)の増益となりました。これより法人税、住民税及び事業税・法人 税等調整額を加減した最終の当期純利益は 124 百万円で前期比微増(0.5%増)となり ました。 当期における部門別の営業状況は、次のとおりであります。 [国内線部門] 国内線部門の営業収益は 880 百万円で前期比 8 百万円(0.9%減)の減収でありま す。 その内訳は、不動産管理事業収入が 413 百万円で前期比 1 百万円(0.2%増)の増加、 売店売上高が 431 百万円で前期比 8 百万円(1.8%減)の減少、広告料等その他付帯 収入が 35 百万円で前期比 1 百万円(4.0%減)の減少であります。 一方、営業費用は 791 百万円で前期比 13 百万円(1.7%増)の増加であります。 その内訳は、人件費が 190 百万円で前期比 5 百万円(2.8%増)の増加、物件費が 197 百万円で前期比 19 百万円(11.2%増)の増加、一方、商品売上原価が 286 百万 円で前期比 6 百万円(2.0%減)の減少、減価償却費が 117 百万円で前期比 5 百万円 (4.7%減)の減少であります。 この結果、営業利益は 88 百万円で前期比 21 百万円(19.7%減)の減益となり、こ れに営業外損益・特別損益を加減し、税引前当期純利益は 83 百万円で前期比 31 百 万円(27.1%減)の減益となりました。 [国際線部門] 国際線部門の営業収益は 443 百万円で前期比 70 百万円(18.8%増)の増収であ ります。 その内訳は、不動産管理事業収入が 200 百万円で前期比 4 百万円(2.1%増)の増 加、免税売店売上高が 238 百万円で前期比 65 百万円(37.5%増)の増加、広告料 等その他付帯収入が前期並であります。 一方、営業費用は 322 百万円で前期比 38 百万円(13.6%増)の増加であります。 その内訳は、商品売上原価が 163 百万円で前期比 45 百万円(38.3%増)の増加、 2 物件費が 66 百万円で前期比 4 百万円(6.6%増)の増加、一方、人件費が 15 百万円で 前期比 1 百万円(9.2%減)の減少、減価償却費が 77 百万円で前期比 9 百万円(10.4% 減)の減少であります。 この結果、営業利益は 120 百万円で前期比 31 百万円(35.0%増)の増益となり、こ れに営業外損益・特別損益を加減し、税引前当期純利益は 120 百万円で前期比 33 百万円(38.0%増)の増益となりました。 (2)重要な設備投資等の状況及び資金調達の状況 当期における設備投資は、フライトインフォメーション更新工事及び中央エスカ レーター機能更新工事等総額 65 百万円であり、当該設備投資の資金調達については、 自己資金で賄いました。 3
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