(Tb-color はメルク株式会社の商標です。) Tb-カラーは従来のチール・ネルゼン染色と異なり、加温不要な 抗酸菌染色キットです。 用 途 抗酸菌の染色 特 長 加温の必要がないため、常温 で操作が行えます。 マラカイトグリーン液を使用 しているため背景が淡緑色に 染まりフクシンの赤色とのコ ントラストが明瞭です。 撮影:一般財団法人 大阪府結核予防会 大阪病院 臨床検査部より提供 Tb-カラー構成試薬 統一商品コード 製 品 名 包 装 551-63410-5 Tb-カラー マラカイトグリーン液 500ml 551-63412-9 Tb-カラー カルボールフクシン液 500ml 551-63413-6 Tb-カラー 脱色液 1000ml 関連試薬 統一商品コード 551-63411-2 製 品 名 Tb-カラー スプートフルオール 包 装 1000ml 8 1 検体前 処理 塗抹・乾燥・固定 水 洗 7 マラカイトグリーンで 後染色(1分間) 3 カルボールフクシン 液で染色(5分間) 染色操作 4 6 水 洗 2 5 脱色 (脱色液をのせ、 最大30秒間) 水 洗 染色結果 抗酸菌は赤色、背景は淡緑色ないし淡青色 操作のポイント a)喀痰の前処理 喀痰中の抗酸菌は粘液物質に包まれている場合が多く、この状態のまま染色を行っても色素の浸 透が悪く、均一で再現性のある染色結果を得ることが困難です。 そこで、喀痰溶解剤(スプータザイム)やN-アセチル-L-システイン・水酸化ナトリウム (NALC-NaOH)法により喀痰を充分均一化する必要があります。 (スプートフルオールは酸化作用をもつアルカリ性の次亜塩素酸水溶液であり、喀痰等の粘液物質 を溶解させることのみ目的とし、その他の検査には使用出来ません。) b)前処理した検体は、剥離防止処理したスライドガラスを使用し、操作中に塗抹が剥離しないように して下さい。 c)脱色後の水洗は、脱色液を捨て、30秒以上行って下さい。 d)後染色後の水洗は約10秒間行い、余分な水分はろ紙を軽くあてて除いて下さい。 Tb-カラーの保存性・安定性 未開封品は室温で2年間安定。15℃以下で保存すると、色素が沈澱することがあります。 カルボールフクシン液に沈澱が生じたら、60℃の湯浴上で3時間加温溶解させ、徐冷後ろ過して使用し て下さい。 注 意 火炎固定操作で細菌が全て死滅するとは限りませんので感染や汚染の注意が必要です。検体は注意深く 取り扱って下さい。 販売元 〔お問い合わせ先〕 営業学術部 〒103-0024 東京都中央区日本橋小舟町7-8 TEL 03-5845-5664 FAX 03-5845-5703 URL:http://www.kyokutoseiyaku.co.jp/ 15.07
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