日本弁理士会副会長 立候補のご挨拶

副会長立候補挨拶
本 多 敬 子
この度、PA 会からご推薦を頂きまして、平成 28
なっておりました。本年 5 月よりハーグ協定に基づ
年度の日本弁理士会副会長に立候補させて頂くこと
く意匠の国際出願が認められることになり、当時不
になりました。どうぞよろしくお願い申し上げます。
慣れな副委員長でありながら委員の皆様の御協力に
PA 会には、昭和 62 年に私が弁理士試験に合格い
よって何とか答申書をまとめることができましたこ
たしました当時勤務させて頂いておりました杉村萬国
とが懐かしく思い出されます。商標委員会では平成
特許事務所の杉村興作先生にご紹介頂き入会させて
24 年に委員長を務めさせて頂きました。「商標」と
頂きました。入会後は、研修部会、会計部会、庶務
いう限られた分野でありましても、制度・国際関係・
などの活動を通じて多くの PA 会の先輩方からご指導
審判決など検討すべきことは多岐にわたりますが、
を賜ることができました。研修部会では、興味のある
それぞれ見識ある委員の先生方が時には経験談など
テーマ毎に集まって行う研究会を行っており、部会員
を交えてご議論くださり、答申書をまとめてくださ
として研究会開催のサポートをさせて頂いておりまし
いました。委員会に参加することにより、深い知識
た。私は海外商標制度についての研究会を担当させて
とご経験をおもちの委員の多くの先生方のご意見を
頂き、その研究会にも入れて頂きました。そこで経験
拝聴できますことは大変幸せなことと感じておりま
豊富な先生方と一緒にレポートを担当させて頂き、勉
す。商標委員会からは WIPO の会議にも出席させて
強させて頂きながら先生方の視点やお考えを直接伺う
いただき、ドキドキしながら発言させて頂きました
ことができました。実務経験に乏しく不安でいっぱい
ことはとてもいい経験になりました。会議での作法・
でした私に対しても、諸先輩方が親しく接してくださ
発言の仕方などは PA 会の先生方からアドバイスを
り、弁理士としてだけでなく、人としてのあるべき姿
頂戴でき、安心して会議に臨むことができました。
を学ばせていただいたように思います。
このように振り返ってみますと、本当に多くの先
日本弁理士会では、PA 会からご推薦を頂き、平
生方にご指導とご協力を頂きながら 30 年近くの時を
成 19 年から 4 年間、工業所有権審議会委員(弁理士
弁理士として刻んで参ることができたのだと、感謝
試験委員)を務めさせていただきました。その 4 年
の気持ちで一杯になります。専門分野を極められ国
間は、条文に改めてきっちり向かい合うことができ、 際的にも活躍されている先生方に囲まれて過ごして
その後の法改正での条文検討・理解に役立てること
参ることができましたのも PA 会におりましたから
ができました。また、日本弁理士会の将来を担って
こそと思っております。
いかれる受験生の皆様と直接接する機会を得られま
皆様から頂いたご恩をお返しするにはまだまだ若
したことはとても新鮮で心強く、あわせて弁理士の
輩ではございますが、副会長に当選させて頂きまし
将来に思いをはせるきっかけを与えて頂きました。
た暁には、知財の一翼を担う私達弁理士の未来が少
日本弁理士会の委員会活動においても PA 会から
しでも明るいものとなりますように微力ではござい
のご推薦で、商標委員会、著作権委員会、意匠委員
ますが精一杯努力して参りたいと存じます。皆さま
会など様々な委員会に参加させて頂きました。意匠
方のより一層のご指導ご支援を、何卒よろしくお願
委員会では、初めて副委員長を務めさせていただき
い申し上げます。
ました年にハーグ協定についての研究がテーマと
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(文書責任者:渡邉伸一)
弁 理 士会 役 員 等 立候 補
予定者からのご挨拶
日本弁理士会副会長
立候補のご挨拶