佐々木 健夫 - 講談社AD STATION

CHIEF EDITOR INTERVIEW
テーマパークからグッズ、
アニメまで。
「夢と魔法」
のデ
ィズニー最新情報で
読者をガッチリつかむ月刊
『デ
ィズニーファン』
WEBに情報誌がどんどん飲みこまれて役割を終えていくなか、創刊25周年を迎える情報誌があります。
近年9年間は、部数を減らすことなく、ロイヤリティの高い定期購読者数も伸ばし続けています。
毎月10万人以上の読者のみならず、広告クライアントをも離さないセオリーとは何でしょうか。
創刊3代目編集長がその「夢と魔法」をお伝えします。
ディズニー大好き女性を魅了する
「ディズニー」
という世界一のコンテンツ
ト、音楽、新製品などを幅広く掲載することができます
が、同時に、ディズニーコンテンツの強さや、東京ディ
ズニーリゾートの活況の影響を受けます。
9 年前、私が編集長になったとき、
「日本のディズニー
ンドを作りたい」という思いで『ディズニーファン』を
好きは、女性とその子供が中心」
「ディズニーのファンタ
創刊したと聞いています。本家アメリカにも、ディズニー
ジーの世界を愛するのは圧倒的に女性」であるというこ
だけを扱うカラー雑誌はないので、高く評価されていま
とを再確認して雑誌作りをしようと思いました。具体的
す。創刊時の『ディズニーファン』を見ると、タイトル
な編集作業でいえば、本文や見出しをやわらかい書体に
に英語が多く、アメリカ文化を意識して作られていたこ
変え、ピンクや赤を多用し、女性雑誌や少女コミックの
とがわかります。25年を振り返ってみると、ディズニー
ようなデザイン感をもたせ、華やかな誌面にしました。
のコンテンツやキャラクターが常にヒットしていたとい
また女性が大好きなグッズとメニュー情報は、入れられ
うわけではありません。『ディズニーファン』は、ディ
るだけ入れるようにしました。なぜかと言えば、女性は
ズニー社のライセンスを受けて出版しています。このた
お得感に敏感ですから(笑)
。
め、ディズニー映画、アニメーション、グッズ、イベン
ディズニーファン編集長
佐々木 健夫
1990年、初代編集長は、
「持って歩けるディズニーラ
佐々木 健夫
TAKEO SASAKI
‘61年生まれ。’
85年入社。
『mimi』
『
、CADET』
『
、文芸
図書第三出版部』
『
、Kiss』
を経て、
‘06年より現職。
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CHIEF EDITOR INTERVIEW
またそう思った背景には、東京ディズニーリゾートの
存在があります。
講談社は「東京ディズニーリゾート」の「スポンサー企
業」です。そのメリットを最大限に利用して、『ディズ
ニーファン』は最も充実したパーク情報を掲載していま
す。東京ディズニーリゾートは世界一注目されている
テーマパークであり、「ディズニーの入り口」となって
いるところです。そこで、キャラクターやグッズを楽し
んでいるゲストの女性や少女たちが、そのまま読者なの
です。だから、少女であり、年頃の女の子であり、母親
である女性たちを満足させる雑誌を作ればいいと思った
わけです。
そして2014年には、みなさんもご存じのとおり、ディ
ズニー映画「アナと雪の女王」の大ヒットに続き、
「ツム
ツム」などのヒットコンテンツが途切れずに生まれまし
た。ですので、すべてのディズニー情報が掲載されてい
る『ディズニーファン』は、コンテンツとしても、メディ
アとしてもその存在感が増しているのです。
「大人ディズニー」のコンセプトで
新規市場誕生!
!
ウォルト・ディズニーがディズニーランドを作った経
緯からも、東京ディズニーリゾートのメインゲストは家
族だと思います。また、ディズニーのアニメーションな
ども「ファミリーエンターテイメント」が基本になって
きました。しかし、東京ディズニーシーに「ダッフィー」
という超人気者が生まれたことで、新しい飛躍が始まり
ました。
「ダッフィー」は若い女性に圧倒的支持を得たの
です。もちろん、
『ディズニーファン』でも特集記事を多く
掲載し、部数増の原動力となりました。
そしてそれに呼応し、エポック的なもう一つの展開が
ありました。それは、
「大人ディズニー」というコンセプ
トを「日本のディズニー」で発信し始めたことです。
日本では、少女の頃ディズニーの世界に入ると、ずっと
ディズニー好きは変わらない。少女の心を持ち続ける大
人の女性がいるわけです。そのマーケットに向けてクオ
リティの高いグッズなどが提供され始めました。今まで
の「ファミリーエンターテイメント」に加え、大人のブ
ランドを持つ企業と組み、高いクオリティを持つ新商品
がたくさん出てきたことで、新しいマーケットが生まれ
たのです。それによって、ディズニーブランドの価値が
さらに高まったように思われます。
『ディズニーファン』
も、新しい大人の女性層の増加という流れを受けて、9
年前にセッティングしたコンセプトからまた次のステー
ジへと進化しています。新しい読者やグッズマーケット
をしっかり取り込むことで、広告価値もついてきている
と思います。
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CHIEF EDITOR INTERVIEW
ターゲットを明確に表現できれば、
必ず高い支持を得られます
思います。そして、今までも未来も、
「ディズニー」の最
『ディズニーファン』の読者は、幅広い年代で形成され、
思います。
もコアとなる読者なわけですから、一緒に企画を考えた
り、PRをして、みなさまの思いを伝えていただければと
安定した発行部数・実売数を誇ります。特筆すべきは、
1万3500人も定期購読者がいることです。
私が、ディズニーのライセンシー企業のクライアント
さんからお声がけをいただいたときにお尋ねするのは、
その商品が200人のマーケット向けなのか、2000人の
7月を中心に、
特別な25周年企画を用意しています
マーケット向けなのか、2万人のマーケット向けなのか、
国内にディズニーのライセンシー企業は数100社いらっ
どこを狙っていらっしゃいますか、ということ。商品単
しゃいます。今年は特に「ディズニーファン創刊25周年」
価が3万円、4万円のものなら、
『ディズニーファン』読者
ですので、特別なコラボレーションをしていこうと考え
の200人に確実に届いている。単価3000円、4000円の
ています。
「ディズニー」へのパッションと知識、ルール
ものなら2000人。300円、400円のものなら2万人に確
を熟知した『ディズニーファン』のスタッフが、商品と
実に届いています。情報が届いた人の中から何人ぐらい
読者、消費者のニーズを捉え、その心にささるメッセー
が購入するのか。1ページの広告コストをかけてペイす
ジを伝えることができるからです。
るかどうか、そこを見ていただきたいのです。年間を通
また、講談社がスポンサーとなっている「トゥーン・
して出稿いただいているクライアントさんは、POSデー
タウン」と「タートル・トーク」特集も企画しています。
タを見れば、
『ディズニーファン』の発売日毎月22日には、
東京ディズニーリゾートのスポンサー様は、
『ディズニー
確実に商品売上が伸びるのがわかるそうです。
ファン』と一緒にPRしていただくことで、スポンサー
そして、100万人が単位であるようなビジネスでも日
効果も上がるのではないかと考えます。
本で最もコアなディズニー好き10万人の読者に情報を伝
ぜひ25周年企画にご協力いただきますよう、よろしく
えることは絶対に必要だと思います。またそのなかでも、
お願いします(談)。
さらに中核となる定期購読者に注目していただければと
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