外国人客受け入れに積極的なのは アジア・焼肉・エスニック系

NEWS LETTER
2015年7⽉24⽇(⾦) 株式会社ぐるなび(コード番号2440
東証第⼀部)
飲食店が感じている課題は
多言語の食材リストの準備と、接客用外国語の学習
外国人客受け入れに積極的なのは
アジア・焼肉・エスニック系飲食店
全体では86.5%が受け入れたい(昨年比1.3%増)
株式会社ぐるなび(本社:東京都千代⽥区、代表取締役社⻑:久保征⼀郎 以下、ぐるなび)は、
加盟飲⾷店に対し外国⼈客の来店についてインターネット調査を実施しました。 2014年6⽉実施の
調査と⽐較しながら、調査結果を公開します。
【調査概要】 ■調査⽅法:インターネット調査
■調査期間:2015年6⽉1⽇(⽉)〜8⽇(⽉)
■調査対象: ぐるなび加盟店(全国) ■サンプル数:515店
直近1年、外国人客の来店状況について
来店がない
20.2%
来店がある
79.8%
SA
(n=515)
47.4%が
「週1日以上」の
来店頻度と回答
減った
2.2%
変わらない
47.0%
SA
(n=411)
増えた
50.9%
1年前と比べ
「増えた」が13.3%増
⽇本政府観光局発表の2014年の訪⽇外国⼈旅⾏者数は、前年⽐
29.4%増の1341万3600⼈(推計)でした。外国⼈旅⾏者の⽬
的のひとつに「⽇本の⾷」が挙げられていますが、飲⾷店を訪れ
る外国⼈客や受け⼊れる飲⾷店に変化はあるのでしょうか。
ぐるなび加盟店に調査したところ、直近1年で外国⼈の来店があ
ると8割が回答し、昨年の79.1%とほぼ同じ割合でした。業態別
で昨年と⽐較すると「洋⾷」が10.2%増と⼤きく伸びています。
「和⾷」は4.0%増でした。
来店があった飲⾷店に頻度を聞くと、「1ヶ⽉に2〜3⽇程度
(17.5%)」、「週に1⽇程度(16.8%)」が多く、「週に1⽇
以上」来店があるのは47.4%と、昨年より3.2%の微増でした。
⽉の来店⼈数では「1〜5⼈」43.6%が最も多く、⽉の来店⼈数
の推定平均は13.9⼈となり、昨年の推定平均12.9⼈から1.0⼈
上昇しています。
国籍では、「欧⽶系(74.5%)」「東アジア系(73.2%)」
「東南アジア系(28.7%)」が上位を占めました。昨年より増
えた国籍に「欧⽶系(4.5%増)」「東アジア系(8.9%増)」
「南アジア系(1.9%増)」「中南⽶系(1.6%増)」「アフリ
カ系(1.4%増)」があります。
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2015年7⽉24⽇(⾦) 株式会社ぐるなび(コード番号2440
東証第⼀部)
今後の外国人客の受け入れについて
■積極的に受け⼊れたい■受け⼊れてもよい■受け⼊れたくない
居酒屋
和⾷
26.1 洋⾷
26.7 中華
アジア・焼⾁・エスニック等
ダイニングバー・パブ等
その他
0%
18.6 62.1 19.3 14.7 58.7 41.4 61.2 28.6 21.1 10.4 63.5 48.3 22.9 SA(n=515)
70.8 63.2 10.3 10.2 6.3 15.8 100%
今後の外国⼈客の受け⼊れについて、「積極的に受け⼊れたい(24.9%)」「受け⼊れてもよい(61.6
%)」を合わせて86.5%となり、昨年と⽐較すると全体で1.3%増と微増でした。「アジア・焼⾁・ホ
ルモン・エスニック・無国籍料理」は8.8%増、「ダイニングバー・ビアレストラン・パブ」は8.0%増
と他の業態に⽐べて前向きに受け⼊れる飲⾷店の増加が顕著でした。ぐるなび外国版の外国⼈の検索
キーワードの上位に「和⽜」「神⼾⽜」などがランクインしているように、国産⽜を求めて焼⾁店に多
くの外国⼈客が来店していることから受け⼊れのニーズが⾼まっているようです。バーやパブでは、⾔
葉が通じなくてもオーダーしやすく、⽇本独特の⾷べ⽅などを説明することがないことから、⽐較的受
け⼊れのハードルが低いものと考えられます。春節等を機に中国、台湾など中華圏からの旅⾏者が増え
た影響か、中華の約半数が「積極的に受け⼊れたい」と回答し、昨年⽐で18.0%増と⼤幅な伸びでした。
居酒屋の「受け⼊れたくない」という割合が18.6%と他の業態に⽐べて⾼い⼀⽅で、「積極的に受け⼊
れたい」が昨年⽐で1.5%増と⼆極化の兆候がみられます。受け⼊れたくない理由のひとつに、ドリンク
を注⽂せずに⾷事だけで客単価が低いという意⾒があり、外国⼈客に居酒屋は酒類と⾷事を楽しむ場で
あると認知を⾼めることが受け⼊れのカギになりそうです。ちなみに「和⾷」は4.3%増でした。
飲⾷店に来店する外国⼈客で気づいたことや気になったことを聞いたところ「居酒屋特有のチャージ料
の説明が難しい 」(居酒屋/京都府)、「別会計がほとんど」(焼⾁・ホルモン/沖縄県)など、⽀払に
関することが多く挙げられました。「受け⼊れたくない」と回答する背景には⽀払に関するトラブルが
あると⾔えそうです。多⾔語でチャージ料や別会計に関する説明シートを作るなどの対応策でトラブル
の軽減につながります。⽀払以外では「写真をみて注⽂する。」(居酒屋/東京都)、「オリンピック時
のためにも、写真つきのメニュー表を⽤意しておく必要性を感じる」 (ダイニングバー/東京都)、「⽇
本語がわからないので写真が効果的」(焼⾁・ホルモン/⼤阪府)など写真の重要性を感じている飲⾷店
が多くみられました。
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2015年7⽉24⽇(⾦) 株式会社ぐるなび(コード番号2440
東証第⼀部)
外国人客が“来店した時の対策”として、「現在おこなっていること」
「今後おこなおうと考えていること」「必要だと思うこと」について
■現在おこなっていること■今後おこなおうと考えていること■必要だと思うこと
18.8 16.7 外国⼈スタッフの雇⽤
23.5 20.8 20.2 外国語が話せる⽇本⼈スタッフの雇⽤
26.2 外国語のメニュー表の作成
33.2 34.2 25.6 24.3 10.9 会話カード、指差しカードの作成
6.2 ⾳声機能つき翻訳機の導⼊
23.1 23.9 19.0 24.3 12.4 外国⼈向けメニュー(料理・飲料)の導⼊
23.3 22.3 8.9 国や宗教による⾷の違いを勉強
外国⼈⽤の特典・割引サービス
5.0 メニューに使⽤している⾷材リストの作成
5.2 24.7 26.2 20.0 20.2 19.4 客席・設備(トレイなど)の改修・変更
8.0 外国⼈に対応するためのスタッフの接客教育
8.3 16.9 3.9 26.2 21.7 24.5 27.2 6.0 外国⼈を受け⼊れるためのマニュアル作成
21.9 24.7 8.7 8.3 特にない
(%) 0
30.3 13.2 接客⽤外国語の学習
その他
MA(n=515)
23.7 10
20
29.3 30
35.7 40
外国⼈客の来店対策で「現在⾏っていること」では昨年と⼤きな変化はありませんでした。「外国⼈ス
タッフの雇⽤」は2.7%減である⼀⽅、「外国⼈向けメニュー(料理・飲料)の導⼊」が2.6%増となり、
メニューそのもので満⾜度を上げようとする傾向が⾒てとれます。
「今後おこなおうと考えていること」では、「外国語メニュー表の作成」は昨年同様に上位でしたが、
「接客⽤外国語の学習」は2.9%増、「国や宗教による⾷の違いを勉強」は3.4%増で上位に挙がりまし
た。必要だと思っていることと現在おこなっていることの差異を⾒ると、「メニューに使⽤している⾷
材リストの作成」21ポイント、「接客⽤外国語の学習」20ポイントでした。
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2015年7⽉24⽇(⾦) 株式会社ぐるなび(コード番号2440
東証第⼀部)
外国人客を“集客”するために、「現在おこなっていること」
「今後おこなおうと考えていること」「必要だと思うこと」について
■現在おこなっていること■今後おこなおうと考えていること■必要だと思うこと
10.9 店頭に外国語での歓迎の「看板」の設置
8.3 外国語のお店のホームページの作成
現地外国のメディア媒体での広告掲載
4.5 20.8 23.1 20.6 23.1 10.1 商⼯会・観光協会などの公的機関との連携
5.2 地域の各店舗との連携
5.8 2.3 24.9 18.4 18.4 7.8 店外に外国語メニュー表を掲載
その他
18.1 5.2 ホテルや観光案内所へのチラシなどの設置
23.5 23.1 17.9 19.4 6.2 ⽇本国内の外国⼈向けメディアの広告掲載
旅⾏会社への営業活動
15.9 19.4 18.1 ぐるなび外国語版の店舗ページの作成
23.3 20.8 19.8 20.6 17.9 19.2 8.7 7.6 特にない
(%)0
MA(n=515)
54.4 38.1 35.0 10
20
30
40
50
60
外国⼈客の集客のために「現在⾏っていること」では、「店外に外国語メニュー表を掲載」は昨年に⽐
べて3.7%増で新たに上位に挙がりました。「今後おこなおうと考えていること」では、「旅⾏会社への
営業活動」は昨年⽐5.0%増で上位に挙がりました。
「必要だと思っていること」と「現在おこなっていること」の差異を⾒ると、「旅⾏会社への営業活
動」17.9 ポイント、「外国語のお店のホームページの作成」16.5ポイントが上位でした。
<本件に関するお問い合わせ>
株式会社ぐるなび コミュニケーション部門 広報グループ
TEL:03-3500-9700
MAIL:[email protected]