公立大学法人山口県立大学人事給与システム再構築業務仕様書 当

公立大学法人山口県立大学人事給与システム再構築業務仕様書
当仕様書は、公立大学法人山口県立大学における人事給与システム再構築業務を実施す
る上での条件となるもので、これを踏まえた上で企画提案を募るもの。
1 業務の概要
(1) 業務の名称
山口県立大学人事給与システム再構築業務
(2) 業務の目的
平成27年10月における被用者年金制度の一元化及び社会保障・税番号制度導入等、
人事給与に影響を及ぼす法令・制度改正に対し、今後も的確に対応できる業務体制基
盤を整備し、迅速かつ正確な給与、賃金及び報酬支払体制を再構築するため、給与計
算等定型業務を事業者に委託して実施するもの。
(3) 契約期間
業務委託契約締結日(平成27年6月予定)から平成28年3月31日(木)まで(ただ
し、平成32年3月31日まで継続的な業務委託が可能であること)
(4) 履行期間
履行期間は、業務委託契約締結日の翌日から平成28年3月31日(木)とする。
ただし、給与計算及び帳票出力テストは遅くとも、平成27年8月3日(月)から開始
し、平成27年9月30日(水)までに完了できるものとすること。
なお、被用者年金一元化(標準報酬制)に関する標準報酬算定基礎届の作成は、平
成27年8月21日(金)までに完了できるものとすること。
(5) 委託金額の上限
30,000,000円(税込)※ただし、平成27年度から平成31年度までの5か年度におけ
る総額が50,000,000円(税込)を超えないこと。
2 委託業務の内容
(1) 人事給与システム再構築計画の作成
本仕様書でいう「人事給与システム」とは、本学が支払う給与、賃金、報酬、賞
与等一時金の計算及び支払業務手順一式を指す。電子計算機及び専用回線等による通
信機器を使用した操作サービス一式のみを指すものではない。
作成する人事給与システム再構築計画には、次の内容を含むこと。
ア 平成 27 年 10 月から本稼働できる導入計画
イ 被用者年金一元化(標準報酬制)への対応計画
ウ 社会保障・税番号(マイナンバー)制度等の法改正への対応計画
エ 処理対象範囲の拡大に関する対応計画
※処理対象範囲の拡大とは、平成27年度当初の現行人事給与システムの処理対象
範囲(教職員約200人)に、平成28年度以降において教職員以外の短期アルバイト
等約500人及び非常勤講師約300人を追加することを指す。
(2) 人事給与業務
各種法令及び本法人規則に基づく給与、諸手当、賃金報酬、賞与等の計算並びに法
定調書(社会保険及び労働保険等)及び各種帳票作成業務(人事異動通知、職員名簿
等既存の各帳票作成を含む)。既存の各帳票については別紙1帳票一覧を参照のこと。
次の各業務について、
本法人が実施する業務と受託者が実施する業務を明示すること。
ア 人事業務
① 人事(採用、昇任、異動等)管理
② 採用通知、労働条件通知書等作成
③ 発令、人事異動伺・人事異動通知書作成
④ 人事記録(学位含む経歴)管理
⑤ 職員名簿管理
⑥ 諸手当認定(制度改正、採用等に関すること)
イ 給与計算業務
① 人事情報と連動した給与の計算(採用、昇給、休職、給与改定、大学院担当調
整額等遡及発令を含む)
② 手当の認定状況と連動した手当額の計算
③ 本学規則に定める各手当区分に応じた実績手当の計算(時間外勤務手当、休
日勤務手当、夜間勤務手当、公開講座手当等)
④ 給与の遡及計算(追給、戻入)
⑤ 休職者等の給与の日割り計算
・給与支払情報管理
・控除額の計算(法定、法定外)
⑥ 給与計算結果の財務会計データとの連動
⑦ ファームバンキングデータ(山口銀行)出力
⑧ 給与計算結果の出力(csv 又は同等データ)
⑨ 異常値のチェック、修正
ウ 賞与計算業務
① 人事情報と連動した賞与の計算(採用、休職等)
② 支給率の異なる職員への対応
③ 賞与の遡及計算(追給、戻入)
④ 賞与計算結果の財務会計データとの連動
⑤ ファームバンキングデータ(山口銀行)出力
⑥ 賞与計算結果の出力(csv 又は同等データ)
⑦ 異常値のチェック、修正
エ 随時業務
① 住民税
・住民税の特別徴収
② 社会保険
・社会保険各種届出書の作成(資格取得、資格喪失、賞与支払い、随時改定、
定時改定届等)
・保険料計算
③ 雇用保険
・雇用保険各種届出書の作成(資格取得、資格喪失、氏名変更届等)
・雇用保険被保険者離職証明書の作成
・雇用保険に関する給付金申請書の作成(高年齢雇用継続給付、休業給付等)
・雇用保険被保険者に関する賃金証明書等の作成
④ 労働保険
・労働保険に関する各種届け出書類の作成
・労働保険料の計算(概算保険料、確定保険料)
⑤ 年末調整
・年末調整業務
・法定調書の作成
⑥ 退職手当計算
オ 差額計算
① 給与改定差額の計算、支給
② 差額支給に伴う共済掛金等、社会保険料等の計算
③ 差額支給に伴う共済等の帳票作成
④ 差額計算結果の財務会計データとの連動
⑤ ファームバンキングデータ(山口銀行)出力
⑥ 差額計算結果の出力(csv 又は同等データ)
⑦ その他差額支給に伴う事務処理
カ 帳票作成
別紙1のとおり
キ 手当の現況確認業務
① 手当の現況確認に必要な書類の出力
② 手当の現況業務
ク 証明書発行業務
① 在職証明
② 労働者名簿
③ 非常勤講師の履歴証明
ケ 予算業務
① 人件費の部門別集計
② 予算策定用データ作成
コ 勤怠管理
① 出勤簿作成
② 給与計算業務
③ 賞与計算業務
④ 社会保険・労働保険計算業務
⑤ 人事管理業務
3 業務の適正な実施に関する要件
(1) 業務の推進
業務の推進にあたっては、本法人の状況を踏まえた上で、最善の方法を検討し、
提案すること。
(2) 業務実施体制の構築
本業務を直接、指揮監督する責任者を置き、業務に従事する担当者の役割分担等
業務推進体制を明記するとともに、業務従事者に対する指導、教育を行うこと。また、
業務の履行状況を把握し、本法人に定期的に報告すること。
(3) 個人情報保護及び守秘義務
受託者は、別紙2個人情報取扱特記事項の内容を遵守すること。
(4) 知的財産権の取扱い
本事業により生じた特許権等の知的財産権は、原則、本法人に帰属する。
4 その他
本仕様書に定めのない事項及び疑義の生じた事項については、本法人と受託者におい
て協議の上決定する。