平成 27 年度 東京都中小テナントビル 省エネ改修効果見える化

平成 27 年度
東京都中小テナントビル
省エネ改修効果見える化プロジェクト
第3回募集要項
平成 27 年9月
公益財団法人東京都環境公社
(東京都地球温暖化防止活動推進センター)
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
平成 26 年8月6日付都環公総地第 472 号「東京都中小テナントビル省エネ改修効果見え
る化プロジェクト助成金交付要綱」第7条に基づき、東京都中小テナントビル省エネ改修
効果見える化プロジェクトにおける助成金の交付先を公募により募集します。
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
申請を検討中の皆様へ
公益財団法人東京都環境公社(以下「公社」といいます。)が実施する、東京都中小
テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト(以下「本事業」といいます。
)に
おける助成金(以下「本助成金」といいます。)の交付につきましては、東京都(以下
「都」といいます。
)の出えん金を基にした基金を財源としているため、適正な執行が
社会的に強く求められます。このことから、公社は、本助成金に係る不正行為に対し
て厳正に対処します。
これらのことを踏まえ、本助成金の交付を申請又は受給する事業者は、次の第1か
ら第3までを十分に理解のうえ、申請又は受給してください。
第1 本事業については、都が制定した平成 26 年5月2日付 26 環都計第8号「東
京都中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト実施要綱」(以下
「実施要綱」といいます。
)及び公社が制定した平成 26 年8月6日付都環公総
地第 472 号「東京都中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト助
成金交付要綱」
(以下「交付要綱」といいます。
)に基づき実施します。
第2
本助成金の交付を申請する事業者が公社に提出する書類には、どのような理
由があってもその内容に事実と異なる記載があってはなりません。
第3
公社が本助成金の交付決定を行う日以前に、発注又は契約等を行っていた場
合には、本助成金の交付を行いません。
以上「第2」
「第3」の事項に違反した場合には、公社は本助成金の交付決定及び交
付に係る決定を取り消します。また、公社から本助成金を受給した場合には、事業者
は受給した金額に加算金(年 10.95%の利率)を加えて返還する義務を負います。
〈 目 次 〉
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
目次
1 事業の概要
(1)目的
(2)概要
(3)事業のスキーム
(4)スケジュールのフロー図
(5)本事業に関連する事業
(6)助成内容
2 申請の方法
(1)募集期間
(2)申請書類
(3)申請書類の提出
(4)事業計画作成及び申請にあたっての留意事項
(5)審査
(6)交付決定
(7)助成事業の開始から工事完了まで
(8)本助成金の交付
(9)交付決定の取消し
(10)交付決定後の注意事項
(11)効果等の把握・報告
(12)調査等、指導・助言
(13)効果の公表
(14)個人情報等の取り扱い
(15)その他
(付属資料)
・よくある質問とその回答
・実施要綱、交付要綱
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
1 事業の概要
(1)目的
都内温室効果ガス排出量の約 94%は二酸化炭素であり、そのほとんどがエネルギーの消費
に伴い発生する二酸化炭素(エネルギー起源 CO2)です。このエネルギー起源 CO2 を部門別に
見ると、業務・産業部門が排出量全体の半分近くを占めており、このうちおよそ4割が総量
削減義務対象である大規模事業所からの排出です。
一方、残りのおよそ6割は都内に約 63 万存在する中小規模事業所からの排出であり、業
務・産業部門の CO2 排出削減を進める上では、中小規模事業所における省エネ・低炭素化を
推進していくことが重要です。
都内の中小規模事業所の CO2 排出状況においては、その約半数が事務所施設からの排出で
あり、商業施設とあわせると中小規模事業所全体の約7割を占めます。地球温暖化対策報告
書制度によって、都内中小規模事務所の CO2 排出量のうち約3割を、提出された報告書によ
り把握しており、地球温暖化対策報告書の義務提出者のうち、事務所における CO2 排出割合
の約6割がテナントビルで、商業施設の多くもテナントビルに入っています。このことから、
テナントビル対策が重要な課題といえます。
事業所の省エネ対策として、照明や空調などの設備を高効率化する省エネ改修は非常に効
果的ですが、テナントビルの場合、省エネ改修によるメリット(光熱費削減)はテナントが
享受し、ビルオーナーのメリットが少ないため、中小テナントビルの省エネ改修が進んでい
ない現状があります。中小テナントビルの省エネを促進するには、低炭素なビルが市場で評
価されるなど、省エネ改修がビルオーナーのメリットに繋がっていくことが重要です。
本事業では、得られたデータから、省エネ改修により実現される低炭素レベルや光熱費削
減レベルを分かりやすく評価できるツールを作成します。都は、カーボンレポート等の普及
とともに、低炭素レベルの高いテナントビルが不動産市場で高く評価される仕組みを構築し、
中小テナントビルの省エネ改修を推進していきます。
(2)概要
本事業では、公社が、都内に中小テナントビルを設置する事業者に対し、省エネルギーに
資する設備又は機器(以下「省エネルギー設備」といいます。)の導入に係る経費の一部を助
成します。
本助成金の交付決定を受けた事業者(以下「助成事業者」といいます。
)は、省エネルギー
設備の導入により当該中小テナントビルの省エネルギー対策を促進するとともに、省エネル
ギー設備の導入の効果等を分析・検証し、低炭素レベルの高いテナントビルが不動産市場で
高く評価される仕組みづくりに協力する義務を負います。
1
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中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
(3)事業のスキーム
本事業は、都からの出えんによって、公社に2カ年度 40 億円の基金を造成し、都内中小テ
ナントビルにおいて実施される、高効率な省エネルギー設備の導入に対し、ベンチマーク評
価を「A2」以上(レンジ A2‐以上)にすることを条件に、その費用を助成するものです。
本事業のスキームは、次のとおりです。
2
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(4)スケジュールのフロー図
(平成 27 年度 第3回(最終)
)
時期(予定)
助成金申請者
公募期間
募集説明会の開催
平成 27 年 10 月1日から平成 28
年1月 15 日
公社及び都
10 月6日、7日
申請書類の提出
審査
審査
交付決定
平成 28 年2月(予定)
交付決定
事業開始・着工
※交付決定以前の工事契
約はできません
現地確認
工事完了
完了届の提出
現地調査
完了確認・確定通知
助成金交付請求書提出
助成金の入金
毎年度
助成金支払
地球温暖化対策
報告書の提出
効果把握及び報告
※工事完了後、1年以上を経過し
てから公社が実施する省エネルギ
ー診断を受診していただきます。
分析・検証・公表
カーボンレポート
省エネ改修評価書等
低炭素ビルとして公表
の活用
省エネルギー診断の
受診
3
事業所訪問
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中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
(5)本事業に関連する事業
ア 地球温暖化対策報告書制度
地球温暖化対策報告書制度は、都内に設置する全ての中小規模事業所を対象とした制度
で、事業所等ごとの前年度の温室効果ガス排出量及び地球温暖化対策の実施状況を都に報
告するものです。
地球温暖化対策報告書の作成を通じて、二酸化炭素排出量の把握及び具体的な省エネル
ギー対策の実施を行い、中小規模事業所からの二酸化炭素の排出抑制を推進していくこと
を目的としています。
地球温暖化対策報告書は、中小規模事業所を所有又は使用する事業者が、事業者単位で
作成し提出しますが、提出には、義務提出と任意提出の二つの場合があります。どちらの
場合も、都に提出した報告書の内容は、都によって公表されます。
本事業においては、地球温暖化対策報告書の提出が申請条件となっており、また、本助
成金の交付を受給した場合には、毎年度の報告書提出が義務付けられます。地球温暖化対
策報告書制度の詳細及び地球温暖化対策報告書の作成方法については、都及び東京都地球
温暖化防止活動推進センターのホームページをご覧ください。
注1 中小規模事業所:前年度の原油換算エネルギー使用量が 1500kl 未満の事業所等(事業所(条例第
5 条の7項第 6 号の事業所をいいます。以下同じ。
)又は事業所内に設置する事務所、営業所等を
いいます。
)をいいます。
注2 都内で所有又は使用する事業所等の合計が 3,000kl 以上となると提出義務の対象となります。な
お、合算対象となる事業所等は、前年度の原油換算エネルギー使用量が 30kl 以上 1,500kl 未満の
事業所等ですので、30kl 未満の事業所等は合算対象から除外されます。
4
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中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
イ カーボンレポート
カーボンレポートとは、東京都地球温暖化対策指針において「地球温暖化の対策の取組
状況を表示する書面」として定められている書面です。事業者は、出入口への掲示や関係
者への交付を行うことで取組の周知に努めることが明記されています。
カーボンレポートは、都に提出した地球温暖化対策報告書に基づき、中小テナントビル
のオーナーが都ホームページから書式をダウンロードして作成することができます。ビル
オーナーは、低炭素ベンチマークや温暖化対策の実施状況をカーボンレポートに示すこと
で、テナント入居者や入居希望者等に保有ビルの省エネ性能をアピールして、入居を促す
ことができます。
カーボンレポートが普及することによって、不動産市場において低炭素ビルが評価され
都民や事業者に選択されることで、稼働率が上がるなどオーナーのメリットが高まり、さ
らなるビルの低炭素化が進むことが期待されます。
▲
A2
5
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中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
ウ 省エネルギー診断
東京都地球温暖化防止活動推進センターが、都より受託し、都内の中小規模事業所に対
し無料で行っている省エネルギー診断及び運用改善支援(以下「省エネ診断」といいます。
)
であり、平成 20 年4月から実施しています。
経験豊富な診断員が事業所を訪問し、エネルギー使用状況を調査します。電気代・燃料
費のさらなる削減余地を発見し、事業所にあった省エネ・節電対策を提案します。
省エネ診断による CO2 排出量削減効果
注1 省エネ診断を受けるためには、都内事業所であることや、年間のエネルギー使用量が原油換算値
で 1,500kl 未満であることなど、いくつかの条件があります。詳細は、東京都地球温暖化防止活
動推進センター(03-5388-3439)にお問い合わせ下さい。
公社による省エネルギー診断
簡易診断
申込書・事前調査書の提出
現場にて省エネ診断
省エネルギー診断報告書
6
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中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
エ ベンチマーク
ベンチマークは、都に提出された地球温暖化対策報告書のデータを基にして、対象ビル
の年間 CO2 排出量実績を延床面積で割った、床面積(1㎡)あたりの CO2 排出量(kg‐CO2
/㎡)による自己評価指標です。
本事業の対象はテナントビルですので、基本的にベンチマーク区分は「3 テナントビ
ル(オフィス系)」と「4 テナントビル(商業複合系)」です。申請範囲や自社使用割合
によっては「1
オフィス(テナント専有部)」、「2
オフィス(自社ビル)」の場合もあ
ります。
ベンチマークの詳細は、
「自己評価指標(ベンチマーク)解説書」(以下東京都ホームペ
ージ)をご覧ください。
http://www8.kankyo.metro.tokyo.jp/ondanka/benchmark/pdf/TokyoBenchMark-Manual_[2012data].pdf
(参考:ベンチマーク区分)
区分番号
ベンチマーク区分
区分番号
ベンチマーク区分
1
オフィス(テナント専有部)
16
飲食店(焼肉)
2
オフィス(自社ビル)
17
飲食店(中華料理・ラーメン)
3
テナントビル(オフィス系)
18
飲食店(その他)
4
テナントビル(商業複合系)
19
旅館・ホテル
5
物販店(コンビニ)
20
学校・教育施設
6
物販店(ドラッグストア)
21
病院・診療所
7
物販店(総合スーパー・百貨店)
22
保育所
8
物販店(生鮮食品等)
23
保健・介護施設
9
物販店(食料品の製造小売)
24
フィットネス施設
10
物販店(服飾品)
25
パチンコ店舗
11
物販店(自動車(新車)小売)
26
カラオケボックス店舗
12
飲食店(食堂・レストラン)
27
ゲームセンター
13
飲食店(居酒屋・バー)
28
図書館
14
飲食店(ハンバーガー)
29
博物館・美術館
15
飲食店(喫茶)
30
区市町村庁舎等
7
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(参考:テナントビル平均原単位)
区分
延床面積
平均原単位(kg‐CO2/㎡)
テナントビル(オフィス系、小規模)
1,000 ㎡~ 3,000 ㎡
61.9
テナントビル(オフィス系、中規模)
3,000 ㎡~10,000 ㎡
59.7
10,000 ㎡~20,000 ㎡
59.6
テナントビル(商業複合系、小規模)
1,000 ㎡~ 3,000 ㎡
165.5
テナントビル(商業複合系、中規模)
3,000 ㎡~10,000 ㎡
138.8
10,000 ㎡~20,000 ㎡
99.6
テナントビル(オフィス系、準大規模)
テナントビル(商業複合系、準大規模)
(6)助成内容
ア 助成対象事業者
本助成金の交付対象となる事業者(以下「助成対象事業者」といいます。
)は、次に挙げ
る者とします。
なお、テナントは助成対象事業者ではありません。
(ア)特定中小企業者
中小企業者(中小企業基本法第2条第1項に規定する中小企業者、中小企業団体の組
織に関する法律(第3条第1項第7号)に規定する協業組合又は中小企業等協同組合法
(第3条第4号)に規定する企業組合)のうち、次に掲げる要件に該当しないもの(以
下「特定中小企業者」といいます。)
。
a
同一の大企業(中小企業者以外の会社をいいます。以下同じ。)又はその役員が発行
済株式の総数又は出資総額の 1/2 以上を所有していること
b
複数の大企業又はその役員が、当該中小企業者の発行済株式の総数又は出資総額の
2/3 以上を所有していること
c
同一の大企業の役員又は職員が、当該中小企業者の役員総数の 1/2 以上を兼務して
いること
(イ)その他会社
特定中小企業者以外の、資本金が 10 億円未満の会社法に定める会社(株式会社、合名
会社、合資会社、又は合同会社)のうち、次に掲げる要件に該当しないもの(以下「そ
の他会社」といいます。)
。
a
同一の特定大企業(資本金 10 億円以上の会社をいいます。以下同じ。
)又はその役
員が、当該資本金の額が 10 億円未満の会社法に定める会社の発行済株式の総数又は出
資総額の 1/2 以上を所有していること
b
複数の特定大企業又はその役員が、当該資本金の額が 10 億円未満の会社法に定める
会社の発行済株式の総数又は出資総額の 2/3 以上を所有していること
c
同一の特定大企業の役員又は職員が、資本金の額が 10 億円未満の会社法に定める会
社の役員総数の 1/2 以上を兼務していること
8
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中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
注1 「中小企業者の定義」については、
『
【参考】中小企業者の定義』を参照してください。
注2 個人事業者は、特定中小企業者に含まれます。
注3 中小企業投資育成株式会社法(昭和 38 年法律第 101 号)
に規定する中小企業投資育成株式会社は、
大企業及び特定大企業に含まれません。
注4 LLP(有限責任事業組合)及び任意グループは対象になりません。
注5 助成対象事業者は、公的資金の交付先として過去に税金の滞納がないことや刑事上の処分を受け
ていないなど社会通念上適切であると認められ、かつ、都内において中小テナントビルを所有し、
助成の交付対象となる設備を所有するものとします。
注6 区分所有者及び共有者についても、
「ア
助成対象事業者」に掲げる要件を満たさなければなりま
せん。
【参考】中小企業基本法による中小企業者の定義
業
種
資本金
① 製造業、建設業、運輸業、その他(以下
の②~④を除く。
)
常時使用する
従業員
3億円以下又は 300 人以下
② 卸売業
1億円以下又は 100 人以下
③ サービス業
5千万円以下又は 100 人以下
④ 小売業
5千万円以下又は 50 人以下
注1 日本標準産業分類(第 12 回改訂)に基づきます。
注2 社団法人、財団法人、社会福祉法人、学校法人、医療法人、NPO 法人などは、上記基準値を満たし
ていても対象外です。
注3 複数の業種がある場合は、
「売上高」が大きい方を主たる業種とします。売上高が同じ場合には、
「各事業の従業員数」から判断します。ただし、
「製造小売」は「小売業」に該当します。
注4 「常時使用する従業員」とは、事業主(事業主の三親等以内の親族であって事業主と生計を一に
している者を含みます。
)及び法人の役員は含まれず、また、臨時の従業員も含みません。労働基
準法第 21 条において「解雇の予告を必要としない者」として規定している者以外の従業員を「常
時使用する従業員」として取り扱うものとします。
(ウ)その他
特定中小企業者又はその他会社(以下「特定中小企業者等」といいます。)と契約によ
り共同して助成事業を実施しようとするリース事業者及び ESCO 事業者で、次に掲げる要
件に該当するもの。
a
助成事業に着手するまでに、助成事業が終了するまでの間継続するリース契約若し
くは割賦販売の契約又は ESCO 契約を締結すること
b
上記の契約におけるリース料若しくは割賦販売価格又はサービス料について、助成
金の額に相当する金額が減額されていること
c
ESCO 事業者においては、東京都地球温暖化対策ビジネス事業者に登録している事業
者であって、1年以上継続して実施する ESCO 契約で、当該契約に係る計測・検証を伴
う実績を有する事業者であること
9
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
注1 ESCO 契約とは、省エネルギー量の保証、費用負担及び実施期間等について明記されたパフォーマ
ンス契約のことです。加えて、シェアード・セイビングス契約の場合は、助成金相当分が減額さ
れた ESCO 料金が設定され、本事業の実施期間、取得財産の適切管理を前提とする契約である必要
があります。
注2 リースを利用する場合、リース料から助成金相当分が減額されていることを証明できる書類(助
成金の有無で各々、リース料の基本金額、資金コスト(調達金利根拠)
、手数料、保険料、税金等
を明示)の提示を条件に、特定中小企業者等とリース事業者との共同申請を認めます。また、契
約の際は、リース契約期間が、本事業の実施期間にわたって継続することを前提とした契約とし
てください。
シェアード・セイビングス契約

ギャランティード・セイビング契約
ESCO 事業者は、顧客となる事業者に対し改修

工事の実施による削減額を保証します。
ESCO 事業者は、顧客となる事業者に対し改修
工事の実施による削減額を保証します。

ESCO 事業者が改修工事の資金を確保します。


顧客となる事業者は、改修工事によって実現さ
れる削減額から一定割合を ESCO 事業者に支払
顧客となる事業者が改修工事の資金を確保し
ます。

います。
顧客となる事業者は、改修工事で実現する削減
額から一定額を金融機関(資金調達先)に返済
し、ESCO 事業者にサービス料を支払います。
10
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
イ 助成対象事業
(ア)助成対象事業
本助成金の交付対象となる事業(以下「助成対象事業」といいます。
)は、助成対象事
業者が都内に所有する中小テナントビルにおいて、ベンチマーク評価を「A2」(レンジ
「A2‐」
)以上にする効果が見込まれる設備の導入を実施するもので、省エネルギー効果
が高く、優れた費用対効果が見込まれる省エネルギー設備の導入を行う事業です。
なお、本助成金の交付決定を受けた助成対象事業を助成事業といいます。
(イ)中小テナントビル
テナントと賃貸借契約を行いテナントが存在する建築物のうち、建物登記簿謄本で建
築の構造が2階建以上で記録されおり、前年度の原油換算エネルギー使用量が 1,500kl
未満のものを指します。
(条例第5条の7第8号に規定する指定地球温暖化対策事業所と
して指定されているものは除きます。)原則として延床面積 500 ㎡以上の建物とします。
ただし、竣工後 1 年を経過していない中小テナントビルは除外します。
注1
区分所有の場合は、助成対象事業者の所有部分で判断します。
(ウ)ベンチマーク区分の判断
本事業におけるベンチマーク区分は、「テナントビル(オフィス系)」、「オフィス(自
社ビル)
」
、「テナントビル(商業複合系)」、「オフィス(テナント専用部)」の4つです。
本事業におけるベンチマーク区分の判断は次のとおりです。
a
テナントビル(オフィス系)
住宅を除いた延床面積の 50%以上を占める用途が「事務所」の場合のテナントビル
のベンチマーク区分は、テナントビル(オフィス系)です。
テナントビル(オフィス系)においては、ベンチマーク区分が住宅を除いた延床面
積によって細分化されています。本事業においては延床面積の下限値及び上限値を無
くして判断します。面積によってベンチマーク区分に該当しない事業所も、本事業に
限りベンチマーク区分を当てはめます。
(ベンチマーク区分と延床面積条件)
区分
ベンチマーク
本事業の
延床面積条件
延床面積条件
テナントビル(オフィス系、小規模)
1,000 ㎡以上、3,000 ㎡未満
3,000 ㎡未満
テナントビル(オフィス系、中規模)
3,000 ㎡以上、10,000 ㎡未満
3,000 ㎡以上、10,000 ㎡未満
テナントビル(オフィス系、準大規模)
10,000 ㎡以上、20,000 ㎡未満
10,000 ㎡以上
ベンチマーク区分
番号
3
11
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中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
b
オフィス(自社ビル)
住宅を除いた延床面積の 50%以上を占める用途が「事務所」の場合のテナントビル
であるが、「事務所」面積の 50%以上を自社使用している場合のベンチマーク区分は、
オフィス(自社ビル)です。事務所でのテナント入居がない場合は申請対象になりま
せん。
c
テナントビル(商業複合系)
住宅を除いた延床面積で「事務所」の占める面積が 50%未満の場合のテナントビル
のベンチマーク区分は、テナントビル(商業複合系)です。
テナントビル(商業複合系)においては、ベンチマーク区分が住宅を除いた延床面
積によって細分化されています。本事業においては延床面積の下限値及び上限値を無
くして判断します。面積によってベンチマーク区分に該当しない事業所も、本事業に
限りベンチマーク区分を当てはめます。
(ベンチマーク区分と延床面積条件)
区分
ベンチマーク
本事業の
延床面積条件
延床面積条件
テナントビル(商業複合系、小規模)
1,000 ㎡以上、3,000 ㎡未満
3,000 ㎡未満
テナントビル(商業複合系、中規模)
3,000 ㎡以上、10,000 ㎡未満
3,000 ㎡以上、10,000 ㎡未満
テナントビル(商業複合系、準大規模)
10,000 ㎡以上、20,000 ㎡未満
10,000 ㎡以上
ベンチマーク区分
番号
4
d
オフィス(テナント専有部)
テナントビル(オフィス系)において、オフィステナント専有部のみでの申請が可
能です。その場合のテナントビルのベンチマーク区分は、オフィス(テナント専有部)
です。
12
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
ウ 申請範囲及び助成対象設備
(ア)申請範囲
本助成金の交付対象となる範囲(以下「申請範囲」といいます。
)に、住居部分は含ま
れません。
申請範囲に含まれない住居やテナント部分のエネルギー使用量は除かなければなりま
せん。エネルギー使用量の実測値が無い場合は推計値で除くことができます。ただし助
成事業の工事が完了した後からは、実績値を計測して報告してください。
なお、テナントビル(オフィス系)においては、飲食テナントや物販テナントを申請
範囲から除くことが可能です。ただし、延床面積条件には申請範囲から除かれるテナン
トも含んでベンチマーク区分を判断します(延床面積条件は 11 頁参照。)
。
また、テナントビル(商業複合系)においては、ビル全体のうち住居を除いた延床面
積の 50%未満の範囲でテナントを申請範囲から除くことが可能です。除いた後の面積の
内訳でベンチマーク区分を判断します。ただし、延床面積条件には申請範囲から除かれ
るテナントも含んでベンチマーク区分を判断します(延床面積条件は 12 頁参照。)
。
ベンチマーク区分
テナントビル
(オフィス系)
テナントビル
(商業複合系)
オフィス
(自社ビル)
除くことのできる範囲
飲食テナント
物販テナント
オフィステナント
等
オフィス以外のテナント
オフィステナント
飲食テナント
物販テナント
等
等
オフィス以外のテナント
13
自社使用部分
住宅を除いた延床面積の 50%
未満の範囲
ただし、除いた後の範囲で、再
度ベンチマークの判断を行う。
飲食テナント
物販テナント
除けない範囲
オフィステナント
自社使用部分
除く範囲
住居
住居
住居
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
○ テナントビル(商業複合系)でテナントを除いた後の範囲でのベンチマーク判断例
網掛けを除いた後の面積に対して 50%以上
住宅を除いた延床面積で「事務所」が 50%未満なので、左図
のビル全体でのベンチマーク区分は、テナントビル(商業複合
系)です。
延床面積の 50%未満の範囲でテナントを申請範囲から除くこ
とが可能なので、除いた例が左図です。
網掛け部分を除いた場合、除いた後の面積において「事務所」
が 50%以上を占めるので、申請範囲におけるベンチマーク区分
申請範囲から除く範囲
はテナントビル(オフィス系)です。
(イ)助成対象設備
申請範囲の設備が助成対象です。ただし、住居との共用部用の設備、自社使用部分と
の共用部用及び自社使用部分用の設備は助成対象外です。中央熱源などで対象と対象外
にまたがる設備については個別に相談してください。
注1
自社使用部分は申請内容に基づき実質的に判断します。
14
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
ベンチマーク区分の判断フロー
中小テナントビル
・2階以上
・500 ㎡以上(原則として)
・テナントと賃貸借契約有
・オフィス自社使用ある場合、オフィステナント入居部分有
YES
NO
住宅部分有
申請対象外
YES
YES
NO
NO
住宅部分を除いた延床面
積で 50%以上が「事務所」
YES
NO
延床面積で 50%以上が
「事務所」
YES
NO
申請範囲をオフィ
ステナント専有部
にする
NO
YES
「事務所」の面積
の 50%以上で
自社使用
YES
オフィス
(テナント専有部)
NO
オフィス
(自社ビル)
テナントビル
(オフィス系)
15
テナントビル
(商業複合系)
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
○ 参考例1
参考例1のベンチマーク区分は、住居を除いた延床面積の 50%
以上を事務所が占めるテナントビルなので「テナントビル(オフ
ィス系)
」です。住居は申請範囲から除きます。
オフィステナントと住居の共用部用の設備は助成対象ではあり
ません。
申請範囲から除く範囲
オフィステナントと
オフィステナント
住居
住居の共用部
申請範囲
○
○
×
エネルギー使用量
○
○
×
助成対象設備
○
×
×
「○」は「対象」を示し、
「×」は「対象外」を示します。
○ 参考例2
参考例2のベンチマーク区分は、延床面積の 50%以上を事務所
が占めるテナントビルなので「テナントビル(オフィス系)
」です。
飲食テナントは申請範囲から除くことが可能です。飲食テナント
を除く場合、網掛け部以外が申請範囲です。
飲食テナントを除く場合でも、オフィステナントと飲食テナン
トの共用部用の設備は助成対象です。
申請範囲から除く範囲
オフィステナント
オフィスと飲食テナ
飲食テナント
ントの共用部
含む場合
除く場合
申請範囲
○
○
○
×
エネルギー使用量
○
○
○
×
助成対象設備
○
○
○
×
「○」は「対象」を示し、
「×」は「対象外」を示します。
16
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
○ 参考例3
参考例3のベンチマーク区分は、延床面積の 50%以上を事務所が
占め、事務所の自社使用が 50%未満なので「テナントビル(オフィ
ス系)
」です。
オフィステナントと自社使用部分の共用部用の設備、自社使用部
分用の設備は助成対象ではありません。
テナント
テナントと自社使用
部分の共用部
自社使用部分
申請範囲
○
○
○
エネルギー使用量
○
○
○
助成対象設備
○
×
×
「○」は「対象」を示し、
「×」は「対象外」を示します。
○ 参考例4
参考例4のベンチマーク区分は、事務所の占める面積が延床面積
の 50%未満なので「テナントビル(商業複合系)
」です。
延床面積の 50%未満の範囲でテナントを申請範囲から除くことが
可能です。左図のようにテナントを除いた後でも、事務所の占める
用途が 50%未満なので、
「テナントビル(商業複合系)」です。
除かれたテナントとの共用部用の設備は助成対象です。
申請範囲から除く範囲
申請範囲の
申請範囲と除くテナ
申請範囲から
テナント
ントの共用部
除くテナント
申請範囲
○
○
×
エネルギー使用量
○
○
×
助成対象設備
○
○
×
「○」は「対象」を示し、
「×」は「対象外」を示します。
17
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
○ 参考例5
参考例5のように申請範囲をオフィステナント専有部のみにす
ることが可能です。このときのベンチマーク区分は「オフィス(テ
ナント専有部)
」です。
オフィステナント専有部以外は申請範囲から除きます。オフィス
テナント専有部の一部を申請範囲から除くことはできません。共用
部用の設備は助成対象ではありません。
申請範囲から除く範囲
オフィステナント
オフィステナント
専有部
専有部以外
申請範囲
○
×
エネルギー使用量
○
×
助成対象設備
○
×
「○」は「対象」を示し、
「×」は「対象外」を示します。
18
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
エ 助成対象経費
助成対象事業を行うために必要となる次の経費を対象とします。
項
目
① 設備費
② 工事費
内
訳
機器費、計測装置、その他必要不可欠な付属機器
労務費、材料費、消耗品・雑材料費、直接仮設費、総合試験
調整費、立会検査費、機器搬入費等
助成
対象
○
○
注1 上記経費に係る消費税相当額は、助成対象経費ではありません。
注2 計測装置は助成対象事業で導入する設備を計測するものに限ります。
注3 工事費は助成対象事業を行うために不可欠な工事の費用をいいます。
注4 工事費以外の経費(通信費・水道光熱費・旅費・振込手数料等の事務費)は対象ではありません。
注5 過剰と見なされるもの、増設されるもの、将来用・兼用・予備用のもの及び本事業以外において使
用することを目的としたものに要する経費は対象ではありません。
注6 中古の設備については、助成対象ではありません。
注7 撤去費、移設費、処分費は助成対象経費ではありません。
注8 助成事業に必要となること及び必要不可欠であることの証明は、助成対象事業者が行うものとし
ます。
[助成対象となる経費、ならない経費の主なもの(例示)]
① 設備費
【助成対象となる経費】
照明機器、空調機器、トランス、インバーター化設備、計測機器又は装置等
【対象とならない経費】
必要不可欠とは言えない付属機器。
② 工事費
【助成対象となる経費】
機器据付費、基礎工事、配電・配管工事、直接仮設費、材料費、断熱・保温等の設置工事に要した
費用
【助成対象とならない経費】
安全対策費、設計費、既存設備の撤去・処分のための工事に要した費用、土地の取得・賃貸・管理
等に要する費用、道路使用許可申請費用、本助成事業と直接関係のない工事に要した費用
③ 諸経費
【対象とならない経費】
共通仮設費、現場管理費、一般管理費、諸経費(準備費、仮設物費、安全費、試験調査費、整理清
掃費、機械器具費、運搬費、租税公課、保険料、従業員給料手当、退職金、法定福利費、福利厚生
費、事務用品費、通信交通費、補償費、撤去費、役員報酬、動力用水光熱費、その他)など
19
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
オ 助成事業の実施期限等
助成事業の実施期限は、工事完了の届出を行った日の属する年度の翌年度から起算して
3年度目の末日までです。本助成金の交付決定を受けた場合は、助成事業の実施期限まで
継続して、都及び公社が行う省エネルギー設備導入効果の分析に必要な情報の提供、低炭
素な建築物が評価される社会の実現に向けた都の取組への協力、アンケートへの回答等、
といった義務を負います。
カ 本助成金の額
(ア)交付額の上限
a
省エネ設備の導入に伴う助成対象経費の 1/2 以内
b
助成限度額 2,000 万円
(イ)助成対象経費
a
設備費
b
工事費 設備費の 20%以内
注1 助成金の額に千円未満の端数が生じたときは、これを切り捨てるものとします。
注2 本助成金の交付は工事完了の後です。
20
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
(助成金の試算:参考例1)
総工事費
助成対象経費
①
照明機器費
5,000 千円
②
空調機器費
20,000 千円
③
工事費
4,000 千円
④
諸経費
5,000 千円
⑤
照明機器費
5,000 千円
⑥
空調機器費
20,000 千円
⑦
工事費 (①+②)×20%=5,000 千円まで
⑧
設備費
12,500 千円
(⑤+⑥)×1/2=12,500 千円
助成金
⑨
の算定
工事費
2,000 千円
⑦×1/2=2,000 千円
⑩
助成額
14,500 千円
⑧+⑨=14,500 千円
総工事費
助成対象経費
設備費
①+②
工事費
③
助成金の算定
助成額
14,500(千円)
⑩
設備費
⑤+⑥
4,000(千円)<
25,000(千円)×20%=5,000(千円)
工事費
⑦
諸経費
④
21
4,000 千円
25,000(千円)×1/2=
12,500(千円)⑧
設備費
⑧
4,000(千円)×1/2=
2,000(千円)⑨
工事費
⑨
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
(助成金の試算:参考例2)
総工事費
助成対象経費
①
照明機器費
10,000 千円
②
空調機器費
25,000 千円
③
工事費
10,000 千円
④
諸経費
8,000 千円
⑤
照明機器費
10,000 千円
⑥
空調機器費
25,000 千円
⑦
工事費 (⑤+⑥)×20%=7,000 千円まで
⑧
設備費
17,500 千円
(⑤+⑥)×1/2=17,500 千円
助成金
⑨
の算定
工事費
3,500 千円
⑦×1/2=3,500 千円
⑩
助成額
⑧+⑨=21,000 千円⇒限度額 20,000 千円
総工事費
工事費
③
設備費
⑤+⑥
35,000(千円)×20%
=7,000(千円)
<10,000(千円)
工事費
⑦
20,000 千円
助成金の算定
助成対象経費
設備費
①+②
7,000 千円
限度額
20,000(千円)
⑩
35,000(千円)×1/2=
17,500(千円)⑧
設備費
⑧
設備費
7,000(千円)×1/2=
3,500(千円)⑨
工事費
⑨
工事費
17,500(千円)+3,500(千円)=
21,000(千円)
↓
限度額の 20,000(千円)
諸経費
④
22
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
(助成金の試算:参考例3)
総工事費
助成対象経費
①
照明機器費
10,000 千円
②
空調機器費
50,000 千円
③
工事費
15,000 千円
④
諸経費
12,000 千円
⑤
照明機器費
10,000 千円
⑥
空調機器費
50,000 千円
⑦
工事費 (⑤+⑥)×20%=12,000 千円まで
12,000 千円
⑧
設備費
30,000 千円
(⑤+⑥)×1/2=30,000 千円
助成金
⑨
の算定
工事費
6,000 千円
⑦×1/2=6,000 千円
⑩
助成額
(⑧+⑨=36,000 千円⇒限度額 20,000 千円)
総工事費
工事費
③
諸経費
④
助成金の算定
助成対象経費
設備費
①+②
設備費
⑤+⑥
60,000(千円)×20%
=12,000(千円)
<15,000(千円)
工事費
⑦
20,000 千円
限度額
20,000(千円)
⑩
60,000(千円)×1/2=
30、000(千円)⑧
設備費
⑧
12,000(千円)×1/2=
6,000(千円)⑨
工事費
⑨
設備費
設備費 30,000(千円)
↓
限度額の 20,000(千円)
助成対象経費の設備費の 1/2 で、限度額である 20,000(千円)以上の場合
工事費について考慮する必要はありません。
23
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
キ 交付条件等
助成事業者は、申請書類の提出から助成事業の実施期限まで、次の条件をすべて満たさ
なければなりません。ただし、特定中小企業者等が ESCO 事業者と共同して申請を行う場合
は、共同申請の交付条件もあわせて満たさなければなりません。リース若しくは割賦販売
を利用する場合は、リース事業者等も同様です。
(ア)特定中小企業者等の交付条件
a
申請書類の提出から交付決定まで
(a)省エネルギー設備導入後、次の効果が見込まれること。
○
設備導入後のベンチマーク評価が推計削減量計算書において「A2」(レンジ
「A2‐」
)以上であること。
○
既にベンチマーク評価が「A2」以上である場合、設備導入後のベンチマークレ
ンジが推計削減量計算書において向上すること。
(b)省エネルギー設備の導入には、LED 照明設備を含むこと。すべての照明設備が LED
の場合はこの条件を満たしたこととする。
(c)当該事業所の年間エネルギー使用量が、原油換算値 1,500kl/年未満であること。
ただし、指定事業所及び指定事業所内にある事業所は対象外です。
(d)個人事業者の場合は、都内税務署に所得税法第 229 条に基づく開業届を提出して
いること。
(e)公社に申請書類を提出するまでに、申請年度に提出期限が到来する地球温暖化対
策報告書を都に提出済であること。
(f)助成対象経費に関して、重複して本助成金以外の一切の補助金又は助成金を受給
しないこと。
(g)交付決定前に助成対象事業の工事を着手していないこと。
(h)過去に税金の滞納がないことや刑事上の処分を受けていないなど、公的資金の交
付先として社会通念上適切と認められること。
b
助成事業の実施から助成事業の実施期限まで
(a)工事着手前に助成事業を実施するための工事契約を締結すること。
(b)都が行う本事業の実施状況に関する情報の公表に協力すること。
(c)助成事業の実施期限が属する年度までのエネルギー使用量の実績等に基づいた地
球温暖化対策報告書を継続して毎年度の7月31日までに提出すること。
(d)工事完了後1年以上経過してから、公社が実施する省エネ診断を受診すること。
(e)当該事業所において、助成対象設備及びその他すべての設備機器について、適正
かつ効率的な運用を行い、事業所全体の総量削減に継続して努めること。
(f)都又は公社が行う省エネルギー設備導入効果の分析に必要な資料及び情報を、助
成事業の実施期限までの毎年度分を提供すること。また、現地調査を実施する場合
は応じること。
(g)不動産取引時にカーボンレポート等を活用すること。
24
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
(h)都が実施する低炭素ビル登録・公表制度(仮称)に申込等の協力を行うこと。
注1 本事業における、年間及び年度とは、4 月 1 日から翌年の 3 月 31 日までの期間をいいます。
注2 指定事業所とは、総量削減義務と排出量取引制度に基づき都より指定された、前年度の年間エネ
ルギー使用量が原油換算で 1,500kL 以上となる条例第 5 条の 7 第 8 号に定める指定地球温暖化対
策事業所のことをいいます。
注3 二酸化炭素の算定については、地球温暖化対策報告書制度の排出係数を使用します。
注4 既にベンチマーク評価が「A4」である場合、省エネルギー設備導入後の CO2 排出量原単位(kg‐CO2
/㎡)が推計削減量計算書において小さくなれば、設備導入後の効果の条件を満たしたこととし
ます。
注5 推計削減量計算書は「手引き」を参考に、記入間違いが無いよう留意して作成してください。テ
ナントの入居率が低いと CO2 排出量原単位(kg‐CO2/㎡)が低く算出されるため、申請範囲の入
居率が 90%未満の場合、推計削減量計算書において入居率を 100%にする補正を行い CO2 排出量原
単位(kg‐CO2/㎡)を算出すること。入居率の補正も「作成の手引き」に沿って適切に行ってく
ださい。
注6 LED ランプ交換については、間違った組合せの使用により、市場でも不具合が発生しております。
照明器具の不具合は火災に繋がる恐れがあります、十分留意してください。NITE(独立行政法人
製品評価技術基盤機構)のホームページでも注意喚起されています。
注7 助成事業の実施中に、同一の内容で国や地方公共団体、独立行政法人等から補助金(負担金、利
子補給金、補助金適正化法第 2 条第 4 項第 1 号に掲げる補助金及び同項第 2 号に掲げる資金を含
みます。
)又は助成金の交付を受けている、又は受けることが決まっている場合は、本助成金の対
象にはなりません。
注8 助成対象設備について、都と、国又は区市町村等の補助等の重複申請を行い、本事業によって助
成を受けることが決まった場合には、どちらかを辞退しなければなりません。
注9 本助成金を交付された場合は、都の省エネ促進税制による事業税の減免措置は受けられませんの
で注意してください。
注10 義務提出者の場合、
8月 31 日までに地球温暖化対策報告書を提出していないと、
申請できません。
任意提出者の場合、
12 月 15 日までに地球温暖化対策報告書を提出していないと、12 月 16 日以降、
申請できません。
(イ)共同申請の場合の交付条件等
特定中小企業者等がリース若しくは割賦販売又は ESCO 事業により実施する場合は、特
定中小企業者等とリース事業者又は ESCO 事業者が共同申請を行うことで助成対象事業
者となります。申請の際には、以下の条件を満たさなければなりません。
a
申請書類の提出から交付決定まで
(a)特定中小企業者等は、(ア)の特定中小企業者等の交付条件を全て満たすこと。
(b)特定中小企業者等がリース事業者又は ESCO 事業者とリース契約若しくは割賦販売
の契約又は ESCO 契約を結び又は結べる状態にあり、契約書(案)の提出が可能であ
ること。なお、申請書類には、保証量とその根拠が分かる資料及び助成金が交付さ
れた場合の減額調整後の料金がわかるサービス料金計算書(案)を添付すること。
(c)ESCO 事業者がリース契約若しくは割賦販売の契約を結ぶ場合は、リース事業者を
含めた3者で共同申請を行うこと。
25
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
b
助成事業の実施から助成事業の実施期限まで
(a)特定中小企業者等は、(ア)の特定中小企業者等の条件を全て満たすこと。
(b)特定中小企業者等は、ESCO 事業者とのパフォーマンス契約又は、リース事業者と
のリース契約若しくは割賦販売の契約を当該工事着手契約前に締結していること。
(c)ESCO 契約又はリース契約若しくは割賦販売の契約の内容変更等が生じる場合は、
あらかじめ、公社と協議を行うこと。
(d)効果検証期間中は、共同申請を行った ESCO 事業者又はリース事業者も特定中小企
業者等と同様に都及び公社に対して、効果測定等の業務に応じること。
注1 ESCO 事業により助成事業を実施する場合は、助成事業の実施期限まで継続して計測・検証結果報
告書及び助成事業の事務所全体に対しての効果が分かるもの(ESCO 契約の履行を確認するための
報告書等)を提出しなければなりません。
26
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
ク 分析・検証・公表
(ア)分析・検証
助成事業による省エネルギー設備導入後、二酸化炭素の排出量の削減効果等について
の継続的な分析・検証を行います。助成事業者は、当該設備を適正かつ効率的に運用し、
分析・検証に必要な情報を記録・保管し、必要に応じて都及び公社へ提出するなどの作
業を実施しなければなりません。これらを行わない場合は、本助成金の返還義務が生じ
ます。
(イ)データ提出
助成事業者が、都及び公社に提出するデータ等は、地球温暖化対策報告書及び ESCO 事
業の場合の契約内容の履行を確認するための書類、計測・検証結果報告書及び助成事業
の効果が分かる資料など、都が必要と認める資料です。また、別途、アンケートへの回
答が必要です。
なお、提出するデータ等の詳細及び提出時期については、助成事業者に対し、別途、
通知します。
(ウ)公表
都は、今後の中小規模事業所の有効な地球温暖化対策の普及につなげるために、助成
事業者が提出する省エネルギー設備導入後の削減効果などのデータについて、事業者名
及び事業所名とともに公表します。
27
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
2 申請の方法
(1)募集期間
申請を行う場合は、募集期間内に申請書類を提出しなければなりません。
募集期間は、平成 27 年 10 月1日(木)から平成 28 年1月 15 日(金)までです。
注1 募集期間外に提出された申請書類については、一切受け付けません。募集期間内に申請書類の提
出がなかったことにより生じる不利益については、都及び公社は一切責任を負いません。
(2)申請書類
「申請書類記入要領」を参考に必要な書類を用意のうえ、
『正本1部及び副本1部』を提出
してください。なお、提出された申請書類は原則として返却しません。必要であれば、
『控え
1部』を用意してください。
申請書類の様式については、東京都地球温暖化防止活動推進センターのホームページから
ダウンロードのうえ、使用してください。
(http://www.tokyo-co2down.jp/subsidy/visuralize/)
(3)申請書類の提出
ア 提出方法
申請書類は、必ず事前予約を行ったうえ、持参してください。なお、内容を確認します
ので、内容を説明できる助成対象事業者が持参してください。内容を説明できる方が助成
対象事業者に同行することも可能です。事前予約は、持参する日の前日までに、東京都地
球温暖化防止活動推進センターのホームページで行ってください。電話及び FAX 等での事
前予約は受け付けません。
注1 「郵送」や「宅配便」で提出された申請書類については、一切受け付けません。
注2 共同申請の場合は、申請書類を提出する際、各助成対象事業者1名以上で持参してください。
注3 申請書類及び添付書類等については、本事業以外には使用しません。
注4 必要書類への記入漏れや不備等があった場合は、審査で不採択となることがありますので、提出
前によく確認してください。不採択になったことにより生じる不利益については、都及び公社は
一切の責任を負いません。
注5 申請書類について、公社より修正を指示する場合があります。
注6 提出された申請書類及び添付資料は、原則として返却しません。
注7 募集期間中における受付時間帯は、9:30-11:30、13:15-15:15、15:30-17:30 です。各受付時間帯
では、最大で助成対象事業者3者の申請書類を受け付けることが可能です。募集期間の末期は大
変混み合いますので、計画的な準備を行ったうえ、早めの提出を推奨します。
注8 事前相談についても、希望日の前日までに、東京都地球温暖化防止活動推進センターのホームペ
ージで予約してください。電話及び FAX での予約は受け付けません。
注9 事前予約及び事前相談について、同一の助成対象事業者が既に行った事前予約を取り消さずに新
たな事前予約を行った場合には、公社は当該助成対象事業者の全ての予約を取り消します。なお、
予約の取消しにより生じる不利益については、都及び公社は一切の責任を負いません。
28
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
イ 提出先
東京都地球温暖化防止活動推進センター 事業支援チーム
(ア)10 月9日までの窓口
東京都新宿区西新宿2-8-1 東京都庁第二本庁舎9階中央
(イ)10 月 13 日からの窓口
東京都新宿区西新宿2-4-1 新宿 NS ビル 10 階
ウ 問合わせ先
公益財団法人 東京都環境公社
東京都地球温暖化防止活動センター(愛称:クール・ネット東京)
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト ヘルプデスク
開設時間 開庁日の9時から 17 時 45 分まで
(ただし、ここにいう開庁日とは、東京都の休日に関する条例(平成元年3月 17 日条例
第 10 号)に定める休日を除く日とします。)
(ア)10 月9日までの電話番号
03-5388-3461
(イ)10 月 13 日からの電話番号
03-5990-5088
電話による、事前予約の受付は行っていませんので、注意してください。
29
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
(4)事業計画作成及び申請にあたっての留意事項
ア 事業計画作成及び申請上の留意点
助成事業者は、申請した事業計画に従って本事業を遂行しなければなりません。次の留
意事項について、確認のうえ、不備・誤りのないようにしてください。
(ア)一般事項
a
事業計画の審査は、提出された助成金交付申請書(助成事業実施計画書を含む。
)及
び関連資料をもとに、専門家の意見を聞いて行います。適正な判断を下せるよう、
「申
請書類記入要領」を参考に、適切に記述をしてください。
b
申請にあたり、必要事項が適切に記載されていない、又は添付書類に漏れ若しくは
不備がある場合は、不採択になる場合があります。万一、不採択になっても、都及び
公社は一切の責任を負いません。
c
提出する書類はファイル綴じとし、資料ごとにインデックスを貼付してください。
d
必要に応じ、適宜、補足説明資料を添付することは可能です。なお、補足説明資料
は印刷物に限り、かつ、必ず A4 サイズ(A3 折りたたみ可)として下さい。
(イ)申請者
a
1の特定中小企業者等からの申請は1事業所に限ることとし、当該同一の特定中小
企業者等による同一の募集期間における複数の申請は認めません。
b
1の特定中小企業者等からの申請は、同一募集期間につき1事業所であれば、複数
の募集期間で申請可能です。ただし、同一中小テナントビルにおける複数の申請は認
めません。
a ビル
b ビル
a ビル
特定中小企業者
a ビル
第 1 回募集期間
b ビル
特定中小企業者
a ビル
b ビル
b ビル
特定中小企業者
30
a ビル
b ビル
第 1 回募集期間
第 2 回募集期間
a ビル
a ビル
第 1 回募集期間
第 2 回募集期間
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
c
ESCO 契約に当たっては、パフォーマンス契約に関する内容のほか、助成事業の実施
期限まで善良なる管理者の注意をもって適切に管理しなければならない旨を記載した
ESCO 契約としてください。
d
リース契約又は ESCO 契約(シェアード・セイビングス契約の場合)においては、料
金から助成金相当分が減額されていることを証明できる書類を必ず添付し、当該契約
期間が、本事業の実施期限まで継続することを記載してください。
e
その他の必要事項については、1(6)キの交付条件等を確認してください。
(ウ)申請単位
助成対象事業者が所有しているテナントビルを申請単位とします。
(エ)申請設備・機器
a
申請設備・機器については、推計削減量計算書に基づき選定しなければなりません。
b
参考見積りを依頼する場合は、推計削減量計算書に基づいた機器を導入予定機器と
して選定のうえ行ってください。
イ 工事(着手)予定日及び工事完了予定日
(ア)事業開始日(工事着手予定日)
交付決定日以降で、実際に助成事業に着手する(予定)日です。第3回募集の助成事
業実施計画書は交付決定日を平成 28 年2月下旬と仮定して作成してください。
(イ)工事完了予定日
工事が完了する予定日です。完了後に公社による検査を受け、助成交付額が確定しま
す。なお、工事完了の届出は、工事完了後速やかに行い、遅くとも平成 28 年 11 月 30
日までに行う必要があります。ただし、都が実施する耐震化の推進に資する事業を本事
業と併せて実施する場合は、平成 29 年 11 月 30 日までに届け出てください。
ウ CO2 削減量及びベンチマークレンジ等の算定
CO2 削減量及びベンチマークレンジは、省エネ効果によるエネルギー削減量に基づき推計削
減量計算書で算定できます。
31
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
(5)審査
ア 審査の流れ等
書類による資格要件及び事業内容等を審査します。手順は、次のとおりです。
(ア)書類審査
1(6)アの助成対象事業者に適合しているか審査します。
助成金交付申請書(助成事業実施計画書を含む。)等の提出された書類をもとに助成対
象事業について審査します。
(イ)審査会の開催
書類審査による評価を参考にしつつ審査会の審査結果を踏まえ、助成事業者となる事
業者を選定します。なお、選定に当たっては、イの審査の主な着眼点に基づく、申請案
件相互間の比較により募集の助成枠の範囲内で絞込みを行います。
注1 審査の過程で、現地確認・調査及び面接(ヒアリング)を行うことがありますので、応じて
ください。なお、応じていただけない場合、審査において不利な扱いを受けたとしても、そ
のことにより生じる不利益については、都及び公社は一切の責任を負いません。
注2 審査結果については、採択の可否を書面で通知します。
注3 審査中の途中経過、審査会委員等に関する照会等には、一切応じません。
注4 選考に係る審査料等は徴収しませんが、申請書類作成等に係る経費は、助成金申請者の自己
負担です。
注5 職員への働きかけ・陳情等により、公正中立性が確保されないと判断された場合には、審査
対象から除外します。審査対象から除外されたことにより生じる不利益については、都及び
公社は一切の責任を負いません。
イ 審査の主な着眼点
審査に当たっては、ベンチマーク評価、二酸化炭素の削減見込、費用対効果、事業の実
行性(企業の経営状況や今後の経営計画など)、都が実施する耐震化に資する事業の実施状
況及びその他に着眼します。
<審査フロー>
申請書類受領
申請書類の確認・精査を行います。
書類確認(現地確認)
また、現況の確認が必要な場合などは、
現地確認を行う場合もあります。
事前審査
書類確認及び現地確認の内容を踏まえ、
申請された助成対象事業の事前審査を
行います。
審査会の開催
審査会を開催し、交付先を決定し、決定
通知書を送付します。
交付決定通知
32
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
(6)交付決定
ア 交付決定通知
審査(審査会)の結果に基づき、公社は、当該募集の助成枠の範囲内で、本助成金を交
付する事業者を決定します。本助成金の交付決定後、助成事業者には、助成事業名、助成
対象経費及び助成金の額等について記載した交付決定通知書を送付します。
交付決定に当たっては、本助成金の適正な交付を行うために必要な場合、申請内容につ
いて修正を加え又は条件を付して交付決定を行うことがあります。
また、公社は、必要に応じて助成事業者に対し現地確認を行いますので応じてください。
なお、不交付のときは、不交付決定通知書を送付します。
注1 交付決定に当たっては、本事業の目的に沿った分析・検証ができるように、審査結果を踏ま
えたうえで、都が当該申請について選定する場合があります。
イ 交付決定額
公社が通知する本助成金の額(以下「交付決定額」といいます。
)は、交付限度額を明示
するものであり、交付決定額どおりの交付を約束するものではありません。また、助成事
業に要した経費が交付決定額を超えた場合であっても、当初決定し、通知した助成金の額
を超えて交付することはできません。なお、
(7)エの助成事業の計画変更について申請を
行い、これが認められた場合は、減額の場合のみ変更後の額を交付決定額とします。
(7)助成事業の開始から工事完了まで
ア 助成事業の開始
(ア)工事契約
助成事業者は、助成事業の実施に当たっては、交付決定後、速やかに工事入札等を行
い、当該設備の調達及び工事等の発注先を決定し、交付決定後4ヶ月以内に工事契約を
行い、工事契約の日から起算して 30 日以内に助成事業開始届に工事契約書の写しを添付
して提出してください。
なお、当該工事の発注先は3社以上の見積りにより決定してください。その際は、申
請時に採用した機器と同等となるようにしなければなりません。
また、共同申請の場合も、交付決定後、速やかに本契約を締結するなどし、助成事業
を開始してください。また、リース事業者又は ESCO 事業者においても、契約後、速やか
に工事入札等を行い、当該設備の調達及び工事等の発注先を決定してください。
いずれの場合も、交付決定以前に工事の発注先が決定しているものは、助成事業では
ありませんので注意してください。
(イ)利益排除
助成事業者の自社製品の調達又は関係会社からの調達分(工事を含む。
)がある場合は、
利益等排除を行った経費が助成対象経費となります。自社調達の場合は、原価をもって
助成対象として利益等排除を行います。その他、利益等排除の考え方については、助成
事業者に対し、別途、通知します。
33
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
イ
申請の撤回
助成事業者は、交付決定に対し異議があるなど、やむ得ない事由がある場合は、交付決
定通知を受領した日から 14 日以内に助成金交付申請撤回届出書を提出し、助成金の交付申
請を撤回することができます。
ウ 事情変更による決定の取消し等
交付決定後、天災地変その他事情の変更により、本事業を継続する必要がなくなった場
合には、公社は、助成金の交付決定を取り消し、又はその決定内容若しくはこれに付した
条件を変更することができるものとします。
エ 助成事業の計画変更について
助成事業者は、申請した事業計画に従って本事業を遂行しなければなりません。
ただし、助成事業の実施中に、やむを得ずその内容について変更の可能性が生じた場合
は、あらかじめ、公社に助成事業計画変更申請書を提出してください。ただし、推計削減
量計算書におけるベンチマーク評価が「A2」に満たなくなる変更は認めません。設備導入
前のベンチマーク評価が「A2」以上の場合は、推計削減量計算書においてレンジが向上し
なくなる変更は認めません。
申請が妥当であると認められた場合は、公社が必要に応じ条件を付して、その旨を通知
します。ただし、交付決定額の増額は認めません。
なお、助成事業の実施前に、その内容について変更の可能性が生じた場合は、この項を
準用します。
オ 事業者情報の変更について
助成事業者は、代表者、住所、商号、連絡先等を変更した場合は、速やかに、住所等の
変更届出書を提出してください。
カ 債権譲渡について
交付決定によって生じる権利について、第三者に譲渡し、又は継承することは原則とし
て認めません。ただし、助成事業者について相続、法人の合併又は分割等により助成事業
を行うものが変更される場合においては、遅滞なく、助成事業承継承認申請書を提出し、
都がその旨を承認することで、本助成金の交付に係る地位を継承することが認められる場
合があります。この場合、被承継助成事業者が助成事業について知っていた又は知ること
ができた事情については、承継助成事業者もまた、知っていた又は知ることができたと見
做します。
キ 事業遅延の報告について
助成事業者は、実施計画書に基づき工事等を進捗させるように努める義務がありますが、
やむを得ない事由により工事が予定の事業実施期間内に完了することができないと見込ま
れるときは、速やかに、工事遅延等報告書を公社に提出してください。
遅延の理由、内容が認められた場合は、公社は必要な措置をとりますので、指示に従っ
てください。なお、指示に従わない場合は、本助成金の交付を行わない場合があります。
ク 助成事業の廃止
34
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
やむ得ない理由により助成事業を廃止しようとするときは、速やかに助成事業廃止申請
書を公社に提出し承認を得てください。
申請内容が妥当であると認められた場合には、事業廃止についての承認を行ったうえ、
本助成金の交付決定を取り消します。取消しの場合は、「(10)イ 助成金の取消及び変換
等について、ウ 違約加算金、エ 延滞金」を適用します。
なお、承認にあたっては、必要に応じて公社が条件を付する場合があります。
ケ 工事の完了について
助成事業者は、助成事業(工事施工)が完了したときは、完了の日から速やかに、工事
完了届を公社に提出してください。
公社は、工事完了届を受領したあと、書類の審査及び現地確認等により助成事業の内容
が交付決定の内容及びこれに付した条件等に適合するか検査を行い、当該事業が適正であ
った場合は交付すべき本助成金の額を確定し、その旨を通知します。
ただし、申請どおりの設備が設置されていない場合は、本助成金の交付を行いません。
交付を行わないことにより生じる不利益については、都及び公社は一切の責任を負いませ
ん。
注1 工事完了届の提出期限は、平成 28 年 11 月 30 日(ただし、都が実施する耐震化の推進に資する事
業を本事業と併せて実施する場合は平成 29 年 11 月 30 日)
(厳守)ですが、本事業における工事
期間は、助成事業の規模・計画に応じて適正に設定し、当該工事を計画的に進捗管理することが
求められます。
注2 工事完了後の提出書類には撤去した機器の仕様を記入しなければなりません。撤去機器の確認が
必要です。
注3 交付すべき本助成金の額が確定した後でも、(9)の交付決定の取消しの要件に該当した場合は、
助成金の交付決定が取り消される場合があります。なお、取消しにより生じる不利益については、
都及び公社は一切の責任を負いません。
(8)本助成金の交付
ア 助成金交付申請書
助成事業者は、公社による検査を受け、設計、整備及び工事の請負業者等に対して工事
に係るすべての支払いが完了し、公社より確定通知があった時点をもって、助成金交付請
求書を提出するものとします。
公社は、助成金交付請求書の受領後、添付された領収書の確認を行い、対象設備の所有
者である助成事業者に本助成金の交付を行います。
なお、助成金交付請求書の内容が、確定通知と違う場合、本助成金の交付を行わない場
合があります。
イ 振込口座
本助成金の交付は、口座振込により行います。振込口座は原則として対象設備の所有者
である助成事業者の口座としますが、共同申請の場合は、共同申請を行った事業者間で協
議の上、助成事業者が指定するリース事業者又は ESCO 事業者の口座への振込みも可能です。
35
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
(9)交付決定の取消し
次のような場合には、本助成金の交付決定が取り消される場合があります。
・事実と異なる申請等不正事由が発覚したとき
・交付決定の内容又は目的に反して助成金を使用したとき
・助成事業にかかる都及び公社の指示に従わなかったとき
・助成事業期間中に設備を売却したことが判明したとき
・その他法令又は条例に違反したとき
公社は、上記によって取消しを行った場合は、速やかに当該助成事業者に通知を行います。
(取消し例の例示)
・交付決定日以前において、発注、契約等を行っていた場合
・他の補助金等との重複受給が判明した場合
・地球温暖化対策報告書を提出していない場合
・当該建物及び設備を都又は公社に無断で売却した場合
・工事完了後、1年以上経過してからの省エネ診断を受診しなかった場合
・この要項及び交付要綱に明記されている、本事業に必要な書類等を提出しない場合
(10)交付決定後の注意事項
ア 遂行状況調査
助成事業の実施期間において、事業の遂行状況を確認する場合があります。公社から指
示があった場合は、速やかに対応してください。
イ 助成金の取消し及び返還等について
助成事業者による事業内容について、事実と異なる申請、助成金等の重複受給、その他
違反が判明した場合、次の措置を講じる場合があります。
・交付決定の取消し、本助成金等の返還に係る違約加算金の請求
・助成事業者等の名称及び不正の内容の公表
なお、公社が取消しを行った場合、既に本助成金の交付を受けた助成事業者は、助成金
の全部又は一部を返還しなければなりません。また、助成事業者は、公社からの助成金返
還請求を受け、当該助成金を返還したときは、速やかに助成金返還報告書により公社に報
告しなければなりません。
ウ 違約加算金
助成金交付の取消しあるいは助成金の返還の請求を受けた助成事業者が、都又は公社に
より、取消事由について悪意であると判断された場合、返還納付期日まで、助成金交付決
定額に年 10.95%を加算した額を加算します。助成事業者は、違約加算金の請求を受けた
場合には、これを公社に納付しなければなりません。
エ 延滞金
助成事業者が、返還請求に応じず、返還納付期限までに助成金の返還を行わなかった場
合、年 10.95%の延滞金を請求します。助成事業は、延滞金の請求を受けた場合には、こ
れを公社に納付しなければなりません。
36
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
オ 財産の管理等
(ア)管理及び運用
助成事業者は、助成事業により取得し、整備し又は効用の増加した(エネルギー効率
が良くなった)財産(以下「取得財産等」といいます。)については、助成事業の実施期
限の日までの間、善良な管理者の注意をもって適切に管理し、法定耐用年数の期間にお
いては、本事業の目的に従ってその効率的運用を図り、処分してはなりません。
(イ)処分
取得財産等のうち取得価格又は効用の増加価格が単価 50 万円以上のものであって法
定耐用年数が 10 年以上となるものを、助成事業の実施期限の日の後7年以内に処分しよ
うとするときは、あらかじめ取得財産等処分承認申請書を提出し、都と協議を行い、承
認を受けなければなりません。
承認を受けて当該取得財産等を処分した場合は、交付した助成金の全部または一部に
相当する金額について公社が返還を請求します。助成事業者は、公社から返還請求を受
けたときは、これを返還しなければなりません。
エ 助成事業の経理等
助成事業者は、助成事業の経理について、助成事業以外の経理と明確に区分した上で、
帳簿や支出の根拠となる証拠書類を揃えなければなりません。
さらに、これら帳簿や証拠書類は、工事が完了した日の属する公社の会計年度終了の日
から7年間、管理・保存する義務を負います。
37
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
(11)効果等の把握・報告
ア 効果の把握及び報告
助成事業者は、助成事業の実施期限の日まで当該助成事業の効果等を把握し、毎年度、
都又は公社に報告しなければなりません。
イ 設備のエネルギー使用量の把握及び報告
助成事業者は、当該助成事業で導入した設備のエネルギー使用量の実績値を、都又は公
社に報告しなければなりません。
表 2.1 においてエネルギー使用量の実績値報告が必要欄に「○」がある設備を導入した
場合、導入した設備のエネルギー使用量を毎月計測してください。計測範囲は、照明以外
は対策ごとに導入した設備のみです。既存で計測器が無い場合は工事で設置する必要があ
ります。計測器設置工事は助成対象になります。報告の頻度は年1回です。
表 2.1 削減対策となる導入設備とエネルギー使用量の実績値報告
削減対策となる導入設備
エネルギー使用量の
実績値報告が必要
備考
高効率熱源機器の導入
○
熱源・
高効率冷却塔の導入
○
熱搬送
高効率空調用ポンプの導入
○
空調用ポンプの INV 制御の導入
○
高効率 PAC 形空調機の導入
○
高効率空調機の導入
○
全熱交換器等の導入
○
空調の省エネ制御の導入
○
高効率照明器具の導入
○
※3
照明の省エネ制御の導入
○
※3
空調
照明・
電気
※1
※2
高輝度型誘導灯の導入
高効率変圧器の導入
その他
エレベータの省エネ制御の導入
○
BEMS の導入
○
※4
太陽光発電の導入
○
※5
遮熱・断熱
その他
※6
※1 電気式マルチタイプは屋外機の電気使用量のみ、ガス式はガス使用量のみ
※2 全熱交換器と同一のエリアの空調機のエネルギー使用量
※3 分電盤主幹でもよい
※4 BEMS のエネルギー計測データ
※5 太陽光発電による発電量
※6 詳細は公社に相談してください。
38
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
計測例:高効率 PAC 形空調機の導入
電気式パッケージ型空調機においては、マルチタイプは屋外機の毎月の電力量
を計測してください。
ペアタイプは屋外機から室内機へ電源送りの場合、屋外機と室内機の毎月の電
力量を計測してください。屋外機と室外機の電源が別系統の場合、屋外機の毎月
の電力量を計測してください。
マルチタイプ屋外機
(更新)
ペアタイプ屋外機
(更新)
Wh Wh Wh
マルチタイプ屋外機
(更新なし)
マルチタイプ室内機(更新なし)
マルチタイプ室内機(更新)
マルチタイプ室内機(更新)
Wh
ペアタイプ室内機(更新)
ペアタイプ室内機(更新)
電源線
冷媒管等
電源線+冷媒管等
39
ペアタイプ屋外機(更新)
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
計測例:高効率照明器具の導入
照明においては、照明の電力量のみ計測しようとすると、回路が多数になり計
測器の設置が多数になってしまう場合があります。その場合は、コンセント回路
等と一緒の計測でも構わないこととし、対象の照明の電源が含まれる分電盤の主
幹での毎月の電力量を計測してください。
ウ 要因分析等
助成事業者は、当該助成事業の効果等を把握した結果、その効果が申請書類に記載され
たものに満たない場合は、要因分析を実施のうえ満たない理由の報告と改善提案を実施し、
更なる運用対策等の実施に努めなければなりません。
エ ESCO 事業の計測及び検証
ESCO 事業においては、ESCO 事業者が毎年度行う、ESCO 事業の計測・検証結果報告書及
び事務所全体に対しての助成事業の効果が分かるもの(ESCO 契約の履行を確認するための
報告書等)を、助成事業の実施期限まで毎年度分を、毎年7月末日までに提出してくださ
い。
オ その他
その他、助成事業の効果等の検証に必要な事項については、助成事業者に対し、別途、
通知します。
40
平成 27年度 募集要項
中小テナントビル省エネ改修効果見える化プロジェクト
(12)調査等、指導・助言
ア 調査等
都及び公社は、助成事業の適切な遂行を確保するために必要があると認めた場合は、助
成事業に関し報告を求め、助成事業者の事業所等に立ち入り、帳簿書類その他の物件を調
査し、又は関係者に質問を行います。助成事業者は、これらの調査等に協力しなければな
りません。
イ 指導及び助言
本事業で設置した助成対象設備について、助成事業者が適切かつ効率的な運用を行って
いない場合、都及び公社は、助成事業者に対し必要な指導及び助言を行います。
また、都及び公社は、助成事業の適切な執行のために、助成事業者に対し必要な指導及
び助言を行う場合があります。助成事業者がこれに従わないときは、本助成金の交付決定
の取消し又は本助成金の返還請求を行う場合があります。
(13)効果の公表
本助成金の交付対象となった省エネルギー設備の、導入後の二酸化炭素排出量の削減効果
等に関しては、公社がデータ等をとりまとめ、都が成果を公表します。
助成事業者は、都が行う事業者名、事業所名及び削減効果の公表に際し、協力することが
義務付けられ、また、公表する内容について、承諾しなければなりません。
(14)個人情報等の取り扱い
本事業への応募にかかる提出書類により公社が取得した個人情報及び企業活動上の情報
(以下「個人情報等」といいます。
)等については、本事業の目的を達成するために必要な範
囲において、都に提供します。
なお、これらの情報等については、上記の目的を除いては、以下の利用目的以外に利用す
ることはありません。ただし、法令等により提供を求められた場合を除きます。
(利用目的)
・本事業における中小企業等の審査・採択。事業管理のため。
・事務連絡、資料送付、効果分析等のため。
・応募情報を統計的に集中・分析し、応募者を識別・特定できない形態に加工した統計デ
ータを作成するため。
・公社の行う各種施策・サービスに関する情報の提供のため。
(15)その他
この募集要項で定めるもののほか、本事業の円滑かつ適切な運営のために必要な事項は、
公社が別に定めますので、申請後は、都及び公社の本事業について都及び公社が行う指示に
従ってください。
41