医療安全NEWS 2015年 No.22 医療安全管理室 - 5月号 - 口は命の入り口です。入れ歯は大切に扱いましょう! 入れ歯紛失事例が報告されています。入れ歯は紛失してしまったらすぐに代用品を準備できないため、 患者さんは食事もうまくとれず大きな損失となります。 【事例①】・MRI検査ではずした部分入れ歯を、ナースエイドより受け取った。ティッシュに包まれていたため、 そのことを患者に伝えて床頭台の上に置いた。その後、夕食時に入れ歯がないと言われ、数人で部屋の中やごみ箱、 集められたごみを全部調べたが見つからなかった。 【事例②】・救急搬送の患者で、頚部から胸部にかけてのCT撮影時、看護師が入れ歯をはずし、青い手袋に入れ、 貴重品袋に入れた。 CT後、患者さんに入れ歯を装着したが、病棟へ入院した時には入れ歯は入っていなかった。 入れ歯について 入れ歯の作成期間は最短で通院5回、調整まで入れると2か月程度を要します。また入れ歯を保険で製作すると、 製作してから半年間は保険で新しく製作することができません。つまり半年間の間に入れ歯を作るには、実費で製 作することになります。保険がつかえませんので、経済的な負担もかかってきます。 ちなみに上下で自費の場合、6~8万円(総義歯の場合)かかると言われています。 入れ歯の取扱い注意点! ① 入れ歯は見える形での保管をする。ゴミと間違えるので、ティッシュや紙等で包まない。 ② 必ず本人の名前を書いた入れ歯ケースを持参してもらう。間に合わない時は入れ歯入れを作る。 ③ 入れ歯は、乾燥させないように保管する。 ④ 食後や口腔ケア後は、すぐに本人の口に入れるか容器に入れる。(入れ歯は同じような色をしているので、どれ が誰のものかわかりにくいため一人ずつ対応する。) ⑤ 検査や手術の際は、病棟で入れ歯をはずしてから 出棟する。入れ歯を持ち歩かない。 ⑥ 救急搬送受け入れ時、入院時、検査や手術前、口腔ケア前後などに入れ歯の所在を確認する。 当院では、このような「貴重品 時計、指輪、ネックレス、入れ 歯を外したら 入れ物へ 大事な体の一部です 歯等、貴重品をはずした場合、 入れ歯やめがね、補聴器などをなく 貴重品袋に入れて患者・家族の してしまうと、とても不便です。検 方へすぐ渡してください。 査などではずした時は、すぐに容器 物品請求書(白伝票)に「貴重 にしまい、大切なものをなくさない 品袋」と「枚数(1枚から注文で ように気をつけましょう。 袋」を準備しています。 (透明ビニール製) きます!)」を記入し、SPD室(地下1階)にてお受 け取りください! 大阪大学医学部附属病院 中央クオリティマネジメント部 いろはうた 7つの句より引用
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