旧万世橋に立つ都市型 ゴミ処理中継基地の設計 NIMBY建築のケース

加藤暢 ─[駿建賞]
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Toru Kato
旧万世橋に立つ都市型
ゴミ処理中継基地の設計
─ NIMBY 建築のケーススタディ
本計画は、都市とNIMBY 建築(嫌忌施設)
との共存の仕方のケーススタディである。
ゴミ処理中継基地の最大の特徴である、区
から回収したゴミをコンテナ化し、処理場
へ中継するという一連の流れを最大限デ
ザインに取り入れ、建築的転換をすること
で都市との共存を目指した。本建築では、
本来隠されるべきゴミの流れをファサード
に現れるほどクリアにし、都市の新たな風
景の一部として見せることで、ここに関わ
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る人びとにリテラシー効果を誘発するよう
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図書室
1) 境界無し
立体駐車場
にしている。また、万世橋の遺構である煉
コンテナストック
スペース
交通博物館
アネックス
瓦アーチの意匠的なデザインに対し、上屋
コンテナ
部分をコールテン鋼のシンプルな表情で覆
搬入路
うことにより、東京の土木遺産の表情を継
承しつつ新旧の都市の風景を混在させて、
都市とNIMBY 建築との共存を計った。
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─
視線的、
身体的にも近接、
コンテナをダイレクトに見れる。
この作品は第一に着眼点に優れている。都市
における嫌忌施設のあり方を研究し、都心部に
2) 天井面
ゴミシャフト
ゴミ処理中継基地を設計したものである。計画
ラウンジ
敷地を道路や鉄道、河川という交通インフラが
リサイクル工房
コンテナストック
スペース
集まる旧万世橋駅の跡地にしたところに、この
交通博物館
アネックス
作品の難しさと妙味がある。積極的にゴミの流
煉瓦下
プロムナード
ゴミコンテナ搬出経路
れやコンテナのストックの状況を可視化させ、ゴ
ゴミコンテナ搬入経路
倉庫
ミ問題に対するリテラシーの向上を狙っていく
視線的近接の緩和と天井下の空間活用
EV
(コンテナ )
倉庫2
店舗
デッキテラス
搬入路
浴室
脱衣室
倉庫1
という姿勢は、
「臭いものには蓋」的な嫌忌施
設の設計とは一線を画しており、評価できる。レ
ンガ造のアーチの生かし方や、複雑なゴミ処理
3) 床面
動線の解決、見学者スペースや併設する商業・
文化施設の配置等、難しい設計課題が多かった
カフェラウンジ
が、最後は都市のダイナミズムをよく表現した
設計になった。 [山中新太郎]
カフェテリア
ゴミシャフト
自動配架システム
コンテナ積み替え経路
ホワイエ
ゴミ搬入経路
エントランスホール
交通博物館
アネックス
視線の軽減と第2の床として活用
ホッパステージ
店舗
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運転手控室
4) 外部
アームロール車
作業スペース
コンンテ充填 機械室
退避車両
スペース
EV
(コンテナ )
ホッパ室
コンテナ移動
装置用ピット
油圧ユニット
設置スペース
ゴミミュージアム
外部空間とvoidを介して風景の一部として認識
コンテナストック
スペース
交通博物館
アネックス
店舗
ホッパステージ
5) 壁面
シアター
ホッパ室
ホワイエ
コンンテ充填 機械室
1:エントランスイメージパース
コンテナ移動
装置用ピット
油圧ユニット
設置スペース
2:動線計画ダイアグラム
3:時間帯によるコンテナ量の変化
4:万世橋からみるファサード
5:ゴミミュージアムからの内観イメージ
視線的、
身体的にも完全に遮断
6:5 パターンのゴミ動線の処理
0
7:短手断面図
152-153
Studio Works 2007
Dept. of Architecture, College of Science and Technology, Nihon University
introduction
1st year
2nd year
3rd year
4th year
1st year of MA
2nd year of MA
5000 10000
etc
20000