GHS ラベルの作成方法 (BarTender 10.1 Automation 版) GHS(Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals)とは、化学品の危険有害性(ハザー ド)ごとに分類基準及びラベルや安全データシートの内容を調 和させ、世界的に統一されたルールとして提供するものです。 GHS ラベルは 色分けしたロゴ、危険有害性情報、注意喚起 語の明記といった決まりがあります。 この文書では BarTender で GHS ラベルを作成するにあたっ て、役に立つ機能を紹介します。 内容 SS GHS フォントの利用 .......................................................................... 1 複数のデータソースを持つ自動サイズテキスト ........................... 2 条件によってオブジェクトを印字しない ............................................ 4 データベースで指定した画像を印字 ................................................. 5 データベースの値によりボックスの色を変更................................. 5 サンプルドキュメント ................................................................................ 6 SS GHS フォントの利用 Seagull Scientific では BarTender で利用できる GHS ロゴのフォントを作成しました。 BarTender の登録ユーザー様には SS GHS フォントを追加費用無しで配布しておりますので、 テクニカルサポート [email protected] までお問い合わせください。 ▼SS GHS フォントの文字と記号の対応 このフォントを選択し、黒いテキストの j と 赤いテキストの s を重ねあわせると、以下の記号を表現できます。 2015/09/14 1/6 例えば決まったサイズの枠内に、ひとつ又は複数の記号を並べて記載する場合、複数行テキストの自動サイズ 機能を使うことで、自動的に枠いっぱいのサイズに調整して印刷することができます。 また赤いテキストを上に重ね、検索と置換 の機能を使って入力文字数分の赤い◇を印字することができます。 複数のマークを並べる場合にスペース(空白)を含めると、その場所で改行できます。 複数のデータソースを持つ自動サイズテキスト 以下のようなデータベースがあった場合に、 2015/09/14 2/6 下記のように複数のデータソースを 1 つのパラグラフ(複数行)テキストに含めることができます。また、自動サイ ズを有効にすることで、文字数が多い場合にフォントを小さくして自動的に枠内におさめることができます。 また、データソースごとにフォントを指定することができますので、見出し部分のみを太字とすることができます。 2015/09/14 3/6 また、次のデータソースにデータがない場合には見出しを表示しないことも可能です。 条件によってオブジェクトを印字しない BarTender はデータソースが空 (””)の場合、テキスト・バーコードを印字しません。これを利用して、データベー スの値が空欄のときにはテキストを印字しないようにすることができます。 データがなくて印字されないオブジェクトは、デザイン画面では <なし> と表示されますが、印刷プレビュー画面 では表示されません。 また、Automation 版以上ではデータベースやラベル上のテキストの値が特定の値のときに、テキストやバーコー ド、画像等のオブジェクトを印字するように設定することができます。 オブジェクトのプロパティ(いちばん左上)にて、[次のときに印刷]で条件を設定できます。 2015/09/14 4/6 データベースで指定した画像を印字 ピクチャオブジェクトを利用し、画像ファイル名をデータベースから取得することで、データにより異なる画像を印 字することができます。 ピクチャを作成時[データベースフィールドからファイル名を指定]を選びます。 フィールド名として画像ファイル名を指定するフィールドを選び、デフォルトのパスとして画像ファイルのあるフォ ルダを指定します。 データベースの値によりボックスの色を変更 Automation版以上では、ドキュメントオプションのVBスクリプトを利用してオブジェクトの色や位置、テキストのフ ォント等を変更することができます。 例えば ボックス [BOX_TOP]と[BOX_BOTTOM]の色をフィールド[背景色]に合わせて変更するには、 ファイル>BarTenderドキュメントのオプション>VBスクリプト>編集 より、次のスクリプトを記入します。 OnNewRecordイベント '利用するフィールド名を宣言 ReferenceField("背景色") 'ボックスの色をデータに合わせて変更します Format.Objects("BOX_TOP").FillColor = BtColor.FromName(Field("背景色")) Format.Objects("BOX_BOTTOM").FillColor = BtColor.FromName(Field("背景色")) OnPrintJobEndイベント ' 印刷終了時ボックスの塗りつぶし色を灰色にします Format.Objects("BOX_TOP").FillColor = BtColor.FromName("Gray") Format.Objects("BOX_BOTTOM").FillColor = BtColor.FromName("Gray") 2015/09/14 5/6 利用できる色はオンラインヘルプの Visual Basic スクリプト>オブジェクトのスクリプト化>Object Reference> Constants>BTColor Constants に記載されています。 http://help.seagullscientific.com/10.1/en/#../Subsystems/BTVBScript/Content/VB_BtColor_Constants.htm VB スクリプトによるオブジェクト変更については、詳しくは 別資料 VB スクリプトによるラベルオブジェクト変更 をご覧ください。 サンプルドキュメント 上記の機能を利用できるサンプルドキュメントをを用意しています。Zip ファイル内の内容をフォルダに展開し、 GHS デモ用サンプル.btw を BarTender で開いて印刷・プレビューしてみてください。 2015/09/14 6/6
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