Q&A

お子様および保護者の皆様
先日はご多忙の中、「献血おもしろセミナー」にご参加いただきありがと
うございました。
けいさい
質問いただいた内容につきまして、回答を掲載いたします。ぜひ、自由研
究等にご活用ください。
けつえきじぎょう
今後とも血液事業へのご協力をよろしくお願いいたします。
けいさいきかん
※※なお、この記事の掲載期間は平成 27 年 8 月 31 日までとします。
かいさいちゅう
セミナー開催中に皆様からいただきました質問と回答集です。
たくさんの質問、ありがとうございました！
Q なぜ違う血液型の血液を輸血してはいけないのか
A
こうげん
こうたい
血液には抗原と抗体が含まれています。
血液型によって、抗原と抗体の種類が違います。
抗体は、見たことのない自分と異なる物質（抗原）が体内に入ってくると排除し
こうげんこうたいはんのう
ようとします。このことを抗原抗体反応と言います。違う血液型を輸血するとこ
の反応が起こり、命に危険を及ぼす症状を引き起こすこともあります。
そのため、違う血液型は輸血してはいけないのです。
※抗原と抗体はカギとカギ穴に例えることができます。自分の血液の中の抗原
と抗体はしっかりと合うので何も起こりませんが、違う抗原（カギ）が入ると、
「知らないやつがやってきた！」と攻撃してしまうのです。
Q 血液は赤いのに、なぜ緑や紫、青色に見えるのか
A
血液は、肌の色を通すと人間の目には違う色に見えます。
皮ふの表面に近い（浅いところにある）血管は紫色に、遠い（深いところにある）
血管は青色に見えます。
緑っぽく見えるのは、皮ふにある色素の色が重なるところがあるからです。
せいざい
Q 血小板、血しょう、赤血球製剤は１つ作るのにそれぞれ金額はいくらかかるか。
A
血小板製剤は約４万円
血しょう製剤は容量によって約１～３万円
赤血球製剤は約１万円
しざい
血液バッグなどの資材、検査などに様々な費用がかかっています。
Q ＡＢ型には、Ａの濃いＡＢ型やＢの濃いＡＢ型とかあるのか。
A
あります。
血液にも個性があるのでそのような違いもありますが、病気でそのような違いが
出るということはありません。
Q 血液型で性格が似てると言われるが、医学的にも分かるのか。
A
医学的には証明されていません。
血液型占いなどが流行し、「Ａ型はこんな人」「Ｏ型はあんな人」という言葉をよく
耳にすることによって、
「もしかしてそうなのかな？」「私はＡ型だから、そういえ
ば几帳面なところがあるかも」と思うようになることもあると考えられます。
Q 血液型は世界共通なのか。
A
世界共通です。
Q 外国の方からの輸血は可能なのか。
A
可能です。
日本国内で作られた血液製剤（赤血球、血小板、血しょう）は、基本的に日本国
内で使用されます。外国の方が日本国内で献血していただくことも可能ですので、
輸血も可能となります。
ちなみに…海外で作られた血液製剤は、日本で使われることはほとんどありませ
ん。自分の国で作られたものは、自分の国で使用されます。ただし、日本には少な
いとても珍しい血液型の患者さんがおられた場合は、海外から血液を取り寄せるこ
ともあります。
Ｑ
Ｒｈ（＋）、
（－）は違っていても、血液型が同じであれば輸血できるのか。
A
実は・・・
Ｒｈ（＋）の患者さんには、（＋）（－）どちらも輸血できますが、Ｒｈ（－）の
患者さんには（－）しか輸血できません。
ちなみに、日本人で（－）の人は全人口の０．５％しかいません。２００人に１人
しかいない、珍しい血液型なのです。
Ｑ
どうして血液を検査するだけで、アレルギー反応が分かるのか。
A
血液の中には、ＩｇＥという名前の物質があります。アレルギーの多くは、このＩ
あいじーいー
ｇＥがアレルギーを起こす物質（花粉など）と反応することによって起こります。
このＩｇＥの量を調べることで、アレルギーがあるか・どのくらい症状が出るか
が分かります。
Ｑ
ずっと保存ができる血液製剤は作られていないのか。
A
今現在では作ることができていません。
Ｑ
輸血するのに、男性の血液、女性の血液というのは関係あるのか。
A
関係ありません。
ねんれい
ちなみに年齢も関係なく、血液型が同じということがとても重要なのです。
Ｑ
なんで血の色が違うのか
A
赤血球の色が違うのは、皆さんの顔がそれぞれ違うのといっしょで、血液にも個性
があるからです。
しきそ
ちなみに、赤血球と血小板、血しょうがそれぞれ色が違うのは、含まれる色素が
違うからです。
※色素とは、色のもとになる物質です。
Ｑ
日本ではＡ型が多いが、外国ではどうなっているのか。
A
各国によって割合にかなり差があります。
らん
以下は数年前のデータですが、参考にご覧ください。
・ヨーロッパでは、Ａ型が多いかＡ・Ｏがほぼ同じ割合の国が多い。
※ノルウェー：Ａ型５０％、Ｏ型３９％、Ｂ型８％、ＡＢ型４％
・中東では、Ｂ型が増えてくる。
※インド：Ａ型２２％、Ｏ型３７％、Ｂ型３３％、ＡＢ型７％
・アジアではＯ型が増えてくる。
※タイ：A 型２２％、Ｏ型３７％、Ｂ型３３％、ＡＢ型８％
・アフリカもＯ型が多い
※南アフリカ：Ａ型４０％、Ｏ型４５％、Ｂ型１１％、ＡＢ型４％
・北米ではＡ型かＯ型に二分する
※アメリカ：Ａ型４１％、Ｏ型４５％、Ｂ型１０％、ＡＢ型４％
・中南米はＯ型がかなり多い。
※メキシコ：Ａ型１１％、Ｏ型８４％、Ｂ型４％、ＡＢ型１％
ブラジル：Ａ型４１％、Ｏ型４７％、Ｂ型９％、ＡＢ型３％
⇒世界平均：Ａ型３５％、Ｏ型４４％、Ｂ型１７％、ＡＢ型５％

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