教員免許状更新講習 実 施 要 項

平成27年度 皇學館大学
教員免許状更新講習
実施要項
開 講 日 程
伊勢会場
(皇學館大学)
平成27年8月17日(月)∼21日(金)
(じばさん三重)
四日市会場 平成27年8月18日(火)∼22日(土)
申込期間
第一次:平成27年6月1日(月)∼4日(木)
第二次:平成27年6月8日(月)∼10日(水)
■ 申込み・お問合せ先は、表紙4面をご覧ください。
教員免許状更新講習開設にあたり
皇學館大学 学長 清 水 潔 私共皇學館大学は明治 15年4月、時の神宮祭主久邇宮朝彦親王の令達によって、江戸時代
より続く伊勢神宮の学問所である林崎文庫に創設された「神宮皇學館」を発祥としています。
その後、明治 36年に官制が公布され、昭和 15年には官立大学への昇格を果たしました。終戦
後の昭和 21年、GHQが発したいわゆる神道指令により、廃学の憂き目にあい、その後、大学
の再興を悲願とする同窓会の有志を中心とする人々の苦闘の末、昭和 37年に文学部国文・国史
の2学科からなる私立大学として再興されました。その後は、文学部に教育学科、神道学科、
コミュニケーション学科を、また社会福祉学部社会福祉学科を増設したのをはじめ、大学院、
神道学専攻科、附属高等学校・中学校を設置し、平成 20年度には文学部教育学科を改組して、
教育学部教育学科を開設し、平成 22年度からは、社会福祉学部を改組して、現代日本社会学
部を新設しました。
また、平成 24年には創立 130周年・再興 50周年を迎え、周年事業により、教育研究環境は格
段に拡充整備され、キャンパスは面目を新たにしました。いま改めて建学の精神に思いを致
しつつ、今後50年を展望して新たな決意と努力を誓いたいと思います。
さて、本学は昭和 37年に新制大学として再興以来、教員免許課程認定校として三重県をは
じめ、全国の小学校、中学校、高等学校、幼稚園等の教員に5,000人を超える卒業生を送り出し、
地元教育界を中心に大きな役割を果たしてきました。この度も、教員免許課程認定校として
の責任を果たすため、教員免許状更新講習を開設することといたしました。
開設にあたりましては、私から更新講習の基本方針として、まず「伝統を継承し、新しい文
化の創造を目指す教育等を推進する」としている改正後の教育基本法の理念に沿った講習に
すること。そして、皇學館大学の建学の精神、即ち「日本人としての自覚を確立した人材を育
成する」という目標のもとに、社会各分野のリーダーとして貢献できる人材を育成すること等、
皇學館大学の教育目的に沿ったものであること。この2点に留意して、計画、推進するよう
に関係の教職員にお願いいたしました。
更新講習の内容については、質の高い水準と実践的な内容が求められていることから、先
に述べた2つの基本方針のもとに最新の教育事情を踏まえ、直面している教育課題や皇學館
大学の特色、地域の特性に配慮した内容も取り上げる等の工夫もいたしました。講師につい
ては、本学の教員の他に、外部から著名講師をお願いし、特に近年の教育課題とされている
事柄について講義をお願いした次第であります。
受講対象の先生方には、是非皇學館大学の更新講習を受講され、お盆明けの大変暑い時期
ではございますが、意義深く実りのある講習としていだだければと考えております。
1
1、講習開設趣旨
平成19年6月の改正教育職員免許法の成立により、平成21年4月から教員免許更新制が導入され
ました。
そのため、平成21年4月1日以降に授与される教員免許状の有効期限は10年となるとともに、平
成21年3月31日以前の免許状取得者にも更新制の基本的枠組みが適用されることになりました。教
員免許状を更新するには、修了確認期限満了前の2年間に30時間以上の更新講習を受講し修了認定
を受ける必要があります。これは、その時々で教員として必要な資質能力が保持されるよう、最新
の知識技能を身に付けることを目指すものです。
皇學館大学は教員免許課程認定大学としての使命を果たすために、文部科学大臣の認定を受けて
法の趣旨に沿った内容の講習を開設し、受講者に対し定められた評価基準に基づき修了認定を行い、
教員免許状更新申請に必要な「修了(履修)証明書」を発行します。
2、受講対象者について
平成28年及び29年3月31日に修了確認期限(下記<表Ⅰ>を参照)を迎える現職教員等(30時間
のうち、必修領域12時間は全教員、選択領域18時間は養護教員を除く全教員)の方が対象となります。
<表Ⅰ>
平成 28 年・29 年 3 月 31 日現在の年齢
生 年 月 日
満 35・34 歳
昭和 55 年4月2日~昭和 57 年4月1日
満 45・44 歳
昭和 45 年4月2日~昭和 47 年4月1日
満 55・54 歳
昭和 35 年4月2日~昭和 37 年4月1日
※文部科学省 HP http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/koushin/003/index.htm にて確認できます。
3、受講対象者証明について
講習を受講する際には校長等所属長による受講対象者であることの証明が必要です。
「平成27年度 皇學館大学教員免許状更新講習受講申請書」(様式1 P.8)の「証明者記入欄」に証
明を受けるか、証明書(様式自由)を添付してください。
◆受講対象者証明の方法
受講対象者の区分
教育職員・教育の職
教育職員
( 主 幹 教 諭、 指 導 教 諭、 教 諭、 助 教 諭、
養護教諭、養護助教諭、栄養教諭、講師)
(免許法第9条の3Ⅲ①)
校長(園長)、副校長(副園長)、教頭、
実習助手、寄宿舎指導員、学校栄養職員、
養護職員(免許状更新講習規則第9条Ⅰ①)
証明の方法
公 立 学 校
校長の証明
※校長本人の場合は市町村の教育委員会
国 立 学 校
校長の証明 ※校長本人の場合は法人の長
私 立 学 校
校長の証明 ※校長本人の場合は法人の長
共同調理場に勤務
する学校栄養職員
場長の証明
※場長本人の場合は市町村の教育委員会
指導主事、社会教育主事その他教育委員会において学校教育又
は社会教育に関する専門的事項の指導等に関する事務に従事し
ている者(免許状更新講習規則第9条Ⅰ②)
任命権者の証明
国・地方公共団体の職員等で、上記の者に準ずる者として免許
管理者が定める者(免許状更新講習規則第9条Ⅰ③)
任命権者又は雇用者の証明
その他文部科学大臣が定める者(免許状更新講習規則第9条Ⅰ④) その者の任命権者・雇用者の証明
教員採用内定者・
教員採用内定者に
準ずる者
教員採用内定者(免許法第9条の3Ⅲ②)
任用又は雇用予定の者の証明
教員勤務経験者(免許状更新講習規則第9条Ⅱ①)
任用又は雇用していた者の証明
認定こども園及び認可保育所の保育士(※注)
(免許状更新講習規則第9条Ⅱ②)
幼稚園と同一の設置者が設置する認可外保育施設に勤務する保
育士(免許状更新講習規則第9条Ⅱ②)
当該施設の長の証明
当該施設の設置者の証明
教育職員となることが見込まれる者(臨時任用リスト搭載者等)
任用又は雇用する可能性がある者の証明
(免許状更新講習規則第9条Ⅱ③)
(※注)免許状更新講習規則の一部を改正する省令(平成 25 年文部科学省令第 23 号)の施行(平成 25 年8月8日)
により、認可保育所に勤務する保育士は、設置者が幼稚園を設置しているかどうかにかかわらず、受講対象者となった。
2
4、講習内容等について
伊勢会場 (皇學館大学) 5日間 30時間
講座名:教育の最新事情《必修領域12時間》
日 時
8月17日(月)
時間割
担当講師
大藪 康雄
予見可能問題と非予見可能問題への対応
13:00~16:10
8:55~9:00
事務連絡
科 目
学校教育方針の推進と保護者・地域社会の教育
学校の内外における連 ニーズについて
9:00~12:10
携協力についての理解 「学校の危機管理」
8:55~9:00
事務連絡
8月18日(火)
項 目
教育政策の動向につい 戦後の教育基本法をめぐる議論の歴史
ての理解
教育基本法の改正と現代公教育
9:00~12:10 教職についての省察
学校を巡る状況変化
専門職たる教員の役割
授業を作るための教育心理学
子どもの変化について -数の理解と文章理解-
13:00~16:10
の理解
教室で生かせる生徒指導の具体的方法
池田 哲之
勝岡 寛次
渡邉 賢二
講座名:伝統と文化の理解、道徳教育・生徒指導及び教科内容の充実 ≪選択領域18時間≫
日 時
8月19日(水)
8:55~9:00
事務連絡
時間割
項 目
9:00~12:10
科 目
戦前・戦後の道徳教育
道徳教育・生徒指導
担当講師
石井 昌浩
学級崩壊が起きない学級開き
13:00~16:10
松藤 司
いじめへの対応
9:00~12:10 Aコース:
教科内容の充実
13:00~16:10 (幼保)
8月20日(木)
A~Fコース
から1コース
を選択
※会場の収容
定員により
第2希望に
なる場合が
あります。
9:00~12:10 Bコース:
教科内容の充実
13:00~16:10 (小学校)
3
田口 鉄久
加藤茂外次
環境教育の教材開発
深草 正博
体育授業では何を教えるべきか?
小木曽一之
Cコース:
9:00~16:10 教科内容の充実
(書道)
書体変遷史の実践
上小倉一志
Dコース:
9:00~16:10 教科内容の充実
(社会・地理歴史)
環境教育における教材研究のあり方
外山 秀一
Eコース:
9:00~16:10 教科内容の充実
(英語)
タスクに基づく英語教育:その理論と実践
中西 哲彦
Fコース:
9:00~16:10 教科内容の充実
(ICT 活用)
算数・数学における ICT の活用
杉野 裕子
9:00~16:10 伝統と文化の理解
伝統の心と技
-芸道・建築・工芸・芸能等について-
岩崎 正彌
8月21日(金)
8:55~9:00
事務連絡
幼児教育の課題と実践
4、講習内容等について
四日市会場 (じばさん三重) 5日間 30時間
講座名:教育の最新事情《必修領域12時間》
日 時
時間割
(※)
8月18日(火)
aクラス
9:00~12:10
bクラス
13:00~16:10
学校教育方針の推進と保護者・地域社会の教育
学校の内外における連 ニーズについて
携協力についての理解 「学校の危機管理」
予見可能問題と非予見可能問題への対応
bクラス
9:00~12:10
aクラス
13:00~16:10
教育政策の動向につい
ての理解
aクラス
9:00~12:10
bクラス
13:00~16:10
授業を作るための教育心理学
子どもの変化について -数の理解と文章理解-
の理解
教室で生かせる生徒指導の具体的方法
bクラス
9:00~12:10
aクラス
13:00~16:10
教職についての省察
8:55~9:00
事務連絡
(※)
8月19日(水)
8:55~9:00
事務連絡
項 目
科 目
戦後の教育基本法をめぐる議論の歴史
教育基本法の改正と現代公教育
学校を巡る状況変化
専門職たる教員の役割
担当講師
大藪 康雄
池田 哲之
渡邉 賢二
勝岡 寛次
講座名:伝統と文化の理解、道徳教育・生徒指導及び教科内容の充実 ≪選択領域 18 時間≫
日 時
(※)
8月20日(木)
8:55~9:00
事務連絡
時間割
aクラス
9:00~12:10
bクラス
13:00~16:10
bクラス
9:00~12:10
aクラス
13:00~16:10
9:00 ~ 12:10
8月21日(金)
A~Fコース
から1コース
を選択
※会場の収容
定員により
第2希望に
なる場合が
あります。
8:55~9:00
事務連絡
13:00 ~ 16:10
9:00 ~ 12:10
13:00 ~ 16:10
項 目
戦前・戦後の道徳教育
道徳教育・生徒指導
学級崩壊が起きない学級開き
いじめへの対応
Aコース:
教科内容の充実
(幼保)
Bコース:
教科内容の充実
(小学校)
幼児教育の課題と実践
担当講師
石井 昌浩
松藤 司
加藤茂外次
田口 鉄久
ことば教育の充実をめざして
中條 敦仁
環境教育の教材開発
深草 正博
9:00 ~ 16:10
Cコース:
教科内容の充実
(国語(漢文))
老子の伝記について
松下 道信
9:00 ~ 16:10
Dコース:
教科内容の充実
(社会・地理歴史)
日本を中心とした世界史教育の実践
堀内 淳一
9:00 ~ 16:10
Eコース:
教科内容の充実
(英語)
タスクに基づく英語教育:その理論と実践
中西 哲彦
9:00 ~ 16:10
Fコース:
教科内容の充実
(理科教育)
理科教材としての昆虫の活用
中松 豊
9:00 ~ 16:10
伝統と文化の理解
伝統の心と技
-芸道・建築・工芸・芸能等について-
岩崎 正彌
8月22日(土)
8:55~9:00
事務連絡
科 目
(※)8/18 ~ 20 のa・bのクラス分けについては、大学で割り当てを行い事前に連絡します。(受講証に記載)
4
5、講習時間について
1日の講習開始は9時、終了は16時10分を基本形(下記時間割参照)としますが、講習科目等によっ
ては、休憩など時間設定が異なる場合があります。また、場合によっては、終了時間が遅れること
もあります。
教室に時計がない場合がありますので、各自で腕時計等持参ください。
講義等
講義等
13:00-14:30
講義等
休 憩
事務連絡
10:40-12:10
昼 休 憩
9:00-10:30
休 憩
8:55-9:00
14:40-16:10
講義等
6、受講定員と受講申込み(仮申請)方法等について
(1)受講定員は、各会場150人程度とします。
(2)受付は各会場別に 先着順 といたします。
受講定員に達した段階で、受付を終了させていただきます。
(3)各領域を分割した内容および科目ごとの受講申込みはできません。
(4)受講については、皇學館大学ホームページの更新講習申込画面より下記の<表Ⅱ>に従い電子
申込みをしてください。
ただし、第二次受付については、第一次受付で欠員が生じた場合のみの受付となります。
(5)郵送・FAX・電話などによる申込は出来ません。
<表Ⅱ>
受 付 期 間
受講希望申込の方法
第一次受付
6 月 1 日(月)16:00 ~
6 月 4 日(木)15:00 まで
(24 時間申込可)
必修領域(12 時間)と選択領域(18 時間)の
両方セット(30 時間)で申込む
第二次受付
6 月 8 日(月)16:00 ~
6 月 10 日(水)15:00 まで
(24 時間申込可)
①、②、③のいずれか一つを選んで申込む
①必修領域と選択領域の両方セットで受講
②必修領域(12 時間)のみ受講
③選択領域(18 時間)のみ受講
(6)更新講習申込入力画面の入り方
皇學館大学HP
教員免許状更新講習の
教員免許状更新講習の
お知らせ
申込みはこちら
http://www.kogakkan-u.ac.jp/
(7)入力について
連絡先・勤務先・生年月日
取得免許等を入力して下さい
入力フォームが開きます。受付開始時刻
になってから開いてください。開始時刻
前の画面は「見本」です。
入力内容の確認
内容を送信する
入力内容の確認 をクリックし、内容が正しければ、 内容を送信する を一度だけクリックし
てください。念のため送信後の画面をプリントアウトしておいてください。ブラウザの 戻る
ボタンは使用しないでください。
※申込が正常に送信された場合、入力項目の「メールアドレス」を登録した方には、受付完
了通知メールが届きます。ただし、受付完了通知メールのメールアドレスは、受付専用ア
ドレスとなっていますので、質問等には使用しないでください。
5
7、本申請について
(1)インターネットによる仮申請の受付完了後、下記の書類を連絡先に送付いたします。
① 領域ごとの本申請用紙「平成27年度 皇學館大学教員免許状更新講習受講申請書」(様式1)
② 教員免許状更新講習受講料払込書(コンビニエンスストア専用)
③ 事前アンケート用紙(課題意識調査)
④ 本学からの送付用封筒2通(長型3号):受講証、修了(履修)証明書送付用
⑤ 本学指定の申請用封筒(角型2号):本申請用紙等送付用
(2)必要事項を記入した下記の書類を、前記「(1)-⑤」の封筒(送料はご負担ください。)にて、
6月24日(水)まで(消印有効)にお送りください。
ア、本申請用紙「平成27年度 皇學館大学教員免許状更新講習受講申請書」(様式1)
イ、事前アンケート用紙(課題意識調査)
ウ、送付用封筒2通:長型3号、住所・氏名を記入し、392円切手を貼付してください。
(受講証および修了(履修)証明書送付のため、簡易書留にて送付します)
【留意事項】
○申請用紙の押印(申請者の印、および受講対象者証明者の公印)、その他記載事項をご確認くだ
さい。印字内容に誤りがある場合は、下記のように訂正して訂正印をお願いいたします。
※訂正見本
国 語
中学校 教諭 一種 免許状 教科 数 印 学
○申請用紙に貼付される顔写真は、後日送付する受講証に同じ写真を貼付することになります
ので、4枚(一領域のみ受講の場合は2枚)ご用意ください。
○申請書の送付につきましては、送付記録が確認できる簡易書留でお送りください。
8、受講料と納入方法について
(1)必修領域(12時間):12,000円 選択領域(18時間):18,000円
(2)受講料の納入は、指定の「教員免許状更新講習受講料払込書」により、コンビニエンスストア
(払込手数料:無料、土・日含め24時間可)から、 6月24日(水)までに納入してください。
9、受講証について
(1)領域ごとの受講証を、7月下旬にお送りいたします。
(2)受講証が届きましたら、「平成27年度 皇學館大学教員免許状更新講習受講申請書」(様式1)
に貼付した顔写真と同じ写真を所定の欄に貼付してください。
(3)受講証で出席確認をさせていただきますので、受講当日必ず受講証をご持参ください。
6
10、認定試験と評価について (1)文部科学省は、評価について「限られた時間内で客観的かつ公正な修了認定を行うためには、
講習の開設者が試験により行うこと」と規定しているため、認定試験を行います。
(2)認定試験の実施内容については、「更新講習シラバス」(P.10~)を参照してください。
(3)修了(履修)認定に係る評価は、領域ごとに行います。
(4)成績評価については、下記<表Ⅲ>の評価基準に従い行います。
各事項の到達目標の内容について対応する確認指標に照らし、以下のS・A・B・C・Fで
評価を行い、Fと評価された方は不認定となります。
(5)成績に関する開示請求について(Fと評価された方のみ)
講座(領域)に関する成績の開示請求をされる方は、「皇學館大学学生支援部教職支援担当
教員免許状更新講習係」までお問い合わせください。
<表Ⅲ>
評価
点 数
評 価 の 定 義
S
90~100
当該事項の到達目標の内容をほぼ完全に理解し、説明できるものと認められる。
A
80~89
当該事項の到達目標の内容を十分に理解し、説明できるものと認められる。
B
70~79
当該事項の到達目標の基幹部分は理解し、説明できるものと認められる。
C
60~69
当該事項の到達目標のうち、最低限の部分は理解し、説明できるものと認められる。
F
0~59
当該事項の到達目標に及ばない。
11、事後評価アンケートについて
(1)講座終了後に、事後評価アンケート用紙を配布しますので、講座(領域)に対する評価をお
願いします。
(2)本評価は今後の教員免許状更新講習の改善のために行われるものであり、修了認定に係る評
価には一切影響を与えません。
12、講習終了後の手続き等について
(1)修了(履修)認定を受けられた方には、修了(履修)証明書を送付(9月下旬予定)します。
(2)この修了(履修)証明書で、免許管理者(勤務する学校等が所属する都道府県教育委員会)
に更新講習修了の申請を行うことになります。
13、その他
(1)選択領域のA~Fコースの決定については、本申請用紙に記載いたします。ただし、会場の
収容定員により第二希望となっていることがありますのでご了承ください(コンピュータに
よる抽選で決定させていただきます)。
(2)四日市会場における、8/18~20のクラス分けについては、大学で割り当てを行い事前に連絡
いたします。クラス変更は原則として行いません。
(3)欠席・遅刻・早退等の扱いについて
欠席・遅刻・早退等で領域すべての時間数の受講が出来なかった場合は、認定の対象となり
ません のでご注意ください。
(4)暴風警報発令、地震等緊急事態発生の場合について
講習を中断した場合、代替日については後日連絡させていただきます。
(5)個人情報の取り扱いについては、本学HP「プライバシー・ポリシー」に準拠します。
7
8
更新講習シラバス
伊勢会場(皇學館大学)
8 月17日∼21日
5 日間 計30時間
10
伊勢会場(必修領域)
科
目
名
実施日: 8 月17日(月曜日)
学校の内外における連携協力についての理解
担 当 教 員
大藪 康雄
テ
学校における危機管理と学校の組織的対応
ー
マ
講 義 概 要
○ 学校危機管理上の具体的な事例を判例から学び、予見可能問題と非予見可能問題について考察する。
○ 学校危機への組織対応力を充実していくためには、教職員間の信頼関係の構築が大きなポイントにな
ることを考察する。
授 業 計 画
(9:00- 12:10)
①学校における危機と危機管理
②判例から学ぶ危機管理
③非予見可能問題への対応
[休 憩]
④危機管理上の課題
⑤学校の組織特性と組織的対応
⑥学校危機に対応する学校組織の充実
⑦試験(35分)
成績の評価方法・基準
学校危機に対応する学校組織の充実についての理解度で評価する。
なお、試験は論述形式とする。
受講者への要望
勤務校(園)等の「危機管理マニュアル」を、受講時に持参してください。
備 考
11
伊勢会場(必修領域)
科
目
名
実施日: 8 月17日(月曜日)
教育政策の動向についての理解
担 当 教 員
池田 哲之
テ
新教育基本法制と現代公教育の課題
ー
マ
講 義 概 要
わが国公教育制度の根幹を戦後59年間にわたり支えてきた教育基本法が抜本改正され、すでに8年が経
過した。2012年に発足した第二次安倍政権は、教育再生実行会議を軸に、改正教基法の趣旨を敷衍させる
べく学校教育改革をすすめている。
本講習では、米国による日本占領政策の枠組みの中で制定された旧教基法の得失を跡付けたうえで、改
正教基法の主要条項および第二次安倍政権の下で行われている教育改革の解説をとおし、現代公教育のあ
るべき姿を検討する。
授 業 計 画
①(13:00-14:10)旧教育基本法制定の経緯と同法改正の社会的背景
[休 憩 14:10-14:20]
②(14:20-15:30)教育改革の方向性とこれからの公教育
③(15:30-16:10)試 験(40分。※問題配布時間など含む。)
成績の評価方法・基準
旧教育基本法誕生の背景および改正教育基本法制定の経緯についての理解度、教育再生実行会議を先頭に
展開されている教育改革の内容に関する知識の程度など、を[備考]欄記載の要領により問う。
受講者への要望
教育再生実行会議の諸提言に一通り当たっておくこと。
備 考
試験は、客観式(〇×)問題および論述問題からなる。なお解答に際しては、講義で用いた頒布資料の参
照を認める。
12
伊勢会場(必修領域)
科
目
名
実施日: 8 月18日(火曜日)
教職についての省察
担 当 教 員
勝岡 寛次
テ
変容する学校教育と、教師の役割について
ー
マ
講 義 概 要
日本の学校教育は、大きな曲がり角を迎えている。家庭教育の不全と地域共同体の崩壊により、学校教
育の役割は大きくなる一方だが、昨今はいじめや体罰の問題が社会的な問題としてクローズアップされる
中、教室では発達障害の子供たちが増え、先生たちは忙しさに悲鳴をあげている。精神的疾患を患う教師
も増える一方である。様々なデータを紹介する中から、日本の学校教育の変容と現状について考察する。
次にそうした現状を踏まえた上で、教師の役割について再考したい。日本の伝統的な教育観を振り返る
中から、教師の立ち位置について、もう一度根本から考える契機となれば幸いである。
授 業 計 画
①( 9:00-10:15)学校教育の変容と現状について
[休 憩 10:15-10:25]
②(10:25-11:40)教師の役割についての考察
③(11:40-12:10)試験(30分)
成績の評価方法・基準
講義を踏まえた選択式の論述問題を課す予定。(数問のうち、1問を選択回答)
受講者への要望
備 考
13
伊勢会場(必修領域)
科
目
名
実施日: 8 月18日(火曜日)
子どもの変化についての理解
担 当 教 員
渡邉 賢二
テ
カウンセリングの技法を用いた子どもの理解と学級経営
ー
マ
講 義 概 要
カウンセリング技法や心理教育(ソーシャルスキルトレーニング、構成的グループエンカウンターなど)
の理論を用いて、発達障害児を含む子ども個々の理解、集団形成や学級経営について学習する。
授 業 計 画
①(13:00-14:30)
カウンセリングの基本的な技法、またソリューションフォーカスアプローチの理論を習得する。
また事例を用いて理解を深める。
[休 憩 14:30-14:40]
②(14:40-15:40)
ソーシャルスキルトレーニングや構成的グループエンカウンターなどの心理教育の理論と展開の方
法を習得する。また心理教育を用いた学級経営を学習する。
③(15:40-16:10)試験(30分)
成績の評価方法・基準
学習した教育方法を取り上げ、配付資料などを参考に 400 字で整理する(30 分)
。
受講者への要望 備 考 14
伊勢会場(選択領域)
科
目
名
担 当 教 員
テ
ー
実施日: 8 月19日(水曜日)
戦前・戦後の道徳教育
石井 昌浩
マ 「価値相対主義」の是非について
講 義 概 要
道徳教育は、戦後教育のタブーの一つだった。「道徳の時間」特設以後も、価値観の押し付けは教育にな
じまないことを理由に、道徳教育の形骸化が現在まで続いている。わが国の道徳教育の歴史を通観し、「価
値相対主義」の是非について考察する。さらに、道徳教科化に伴う道徳教育の課題を検討する。
授 業 計 画
①( 9:00-9:50)戦前・戦後の道徳教育
(教育勅語、修身科国定教科書、占領期、「道徳の時間」以後)
②(₉:₅₀-₁₀:₃₀)道徳教育の課題 その₁
[休 憩 ₁₀:₃₀-₁₀:₄₀]
③(₁₀:₄₀-₁₁:₃₀)道徳教育の課題 その₂
④(₁₁:₃₀-₁₂:₁₀)試験(₄₀分)
成績の評価方法・基準
道徳教育を軽視する風潮が教育界を覆っている現実を踏まえ、①「価値相対主義」の本質は何か、②道
徳教育の課題は何かについて問う。試験は論述形式とする。
受講者への要望
備 考
15
伊勢会場(選択領域)
実施日: 8 月19日(水曜日)
名
生徒指導
担 当 教 員
松藤 司
テ
学級崩壊・いじめへの対応
科
目
ー
マ
講 義 概 要
1.学級崩壊への対応
①定義・原因・類型
②事例による対処法―原則10箇条
③4月にやることと学校としての対応
2.いじめ問題への対応
④いじめはなぜ起こるのか ⑤教師と学校の基本姿勢・いじめの定義
⑥いじめ発見システム例
⑦いじめを解決した事例と解決後の調査
⑧いじめと犯罪
授 業 計 画
①(13:00-14:10)学級崩壊への対応
[休 憩 14:10-14:20]
②(14:20-15:15)いじめ問題への対応
③(15:15-15:30)試験についての注意事項(休憩含む)
④(15:30-16:10)試験(40分)
成績の評価方法・基準
試験は論述形式。講座で学んだことを自分の経験を通して論述する。
受講者への要望 定時に始めます。遅刻しないようにお願いします。
テキストを用意します。試験はテキストを参考にしてもかまいません。
備 考
参考文献 向山洋一著『学級崩壊からの生還』扶桑社
松藤司著『子どもの荒れと向き合い』明治図書
向山洋一著『「いじめ」は必ず解決できる』扶桑社 森口朗著『いじめの構造』新潮新書
正高信男著『ヒトはなぜヒトをいじめるのか』講談社ブルーバックス 16
伊勢会場(選択領域)
科
目
名
実施日: 8 月20日(木曜日)
教科内容の充実(幼保)
担 当 教 員
田口 鉄久
テ
幼児理解の方法とこれからの保育・幼児教育支援
ー
マ
講 義 概 要
幼児教育は基本的には教師と幼児一人ひとりとの営みである。心身の発達、心の在りよう、家庭背景を
理解したきめ細かな関わりが必要なことを確認する。
続いて支援の方法について考える。保育・幼児教育支援は遊びや生活を通して総合的に行われること、
個別・多様に行われることを理解する。
新たな子ども・子育て支援制度が平成27年4月にスタートする。これからの幼稚園・保育所・認定こども園
のあり方を検討すると共に、近年課題となっている小学校教育との連続についても考える。
さらに保育所・幼稚園・認定こども園で取り組む子育て支援について考え、幼い子どもの育ちを家庭・地域・
園や学校が連携して支えていくことの必要性と具体策について検討する。
授 業 計 画
①( 9:00- 9:45)幼児の実態と理解
②( 9:45-10:30)保育の計画と支援
[休 憩 10:30-10:40]
③(10:40-11:10)子ども・子育て支援制度と認定こども園
④(11:10-11:40)小学校・保護者との連携
⑤(11:40-12:10)①~④に関する試験(30分)
成績の評価方法・基準
講義内容の理解と課題意識の明確化が図られたか記述試験で評価する。
受講者への要望 あらかじめ幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領に目を通しておく
ことが望ましい。
備 考
17
伊勢会場(選択領域)
科
目
名
実施日: 8 月20日(木曜日)
教科内容の充実(幼保)
担 当 教 員
加藤茂外次
テ
幼児教育の中での版表現
ー
マ
講 義 概 要
1、幼児に限らず絵画表現を指導するとき「自由に描く」という言葉がよく聞かれるが自由に描くことの
難しさ、また自由に描くための指導について考察する。
2、幼児にできる版表現としての足踏み版画の実践
版表現は、描いたものを写し取る事によって新たな発見や新鮮な驚きがある。今回は美術教育の中で
もあまりなじみのないリトグラフの技法を利用することで、簡単にイメージを描き、プレスの代わり
に足で踏むことによって刷る事への興味を喚起することを目的として作品制作をする。
授 業 計 画
①(13:00-13:30)絵画表現についての考察
②(13:30-14:00)足踏み版画の解説
③(14:00-14:30)リト版に描画
[休 憩 14:30-14:40]
④(14:40-15:40)制作、印刷
⑤(15:40-16:10)試験(30分)
成績の評価方法・基準
グループに分かれ制作し、講義の要旨を理解したうえで、実践した表現に対し課題や意見などをまとめる。
受講者への要望 制作でインク、溶剤を使用するので、汚れてもいい服装で受講する。
備 考
18
伊勢会場(選択領域)
科
目
名
教科内容の充実(小学校)
担 当 教 員
深草 正博
テ
環境教育の教材開発
ー
マ
実施日: 8 月20日(木曜日)
講 義 概 要
教師の資質が問われる時代となってきた。現代のような変化の激しい時代にはそれに即応することがで
きるような、創造性のある教師が望まれている。すなわち、現在生起している課題に対してどのような教
材開発ができるかということが重視されている。そしてまさに、現在は地球環境の悪化に対応して環境教
育(広く言ってESD)への期待が高まっている。
そこで本研修では、環境教育の教材開発の一つとして、過去にさかのぼって地球温暖化や寒冷化、森林
破壊といった状況が、そこに住む人々や社会にどのような影響を及ぼしたのか、それを学習することで現
在の環境問題に対する教訓を読み取り、さらに環境という新しい視点から見ると、これまでに習ってきた
歴史を全く違った目で見ることができないか、など、皆さんとじっくり考えてみたい。
これまで、「想定していた内容とは全然違っていた」「こんな見方があったのか」「目からウロコ」「びっ
くりした」などの評価をいただいている。
授 業 計 画
①( 9:00-10:30)教師の創造性・環境教育への期待
[休 憩 10:30-10:40]
②(10:40-11:40)過去における地球環境・森林破壊と日本歴史
③(11:40-12:10)試験(30分)
成績の評価方法・基準
本研修の内容理解および建設的意見・感想などを試験に論述して頂き、それを評価する。
受講者への要望
備 考
19
伊勢会場(選択領域)
科
目
名
実施日: 8 月20日(木曜日)
教科内容の充実(小学校)
担 当 教 員
小木曽一之
テ
身体運動に関わる授業やクラブでは何をどのように教えるべきか?
ー
マ
講 義 概 要
現在の子ども達には、その体力・運動能力の低下だけではなく、生活習慣病や心の病などの増加傾向ま
でもが見え隠れする。一方、身体運動を教える側にも、ただ単に運動を行わせるだけの体育、運動のやり
方等を何から何まで教えてしまうだけの体育、そして教える側の意図とのズレ等から生まれてしまう体罰
等、子ども達が「学習する」ための指導方法に関しても問題が山積している。そのような中、初等教育に
おける体育科にはどのような役割が課せられ、どのような取り組みが必要なのであろうか。本稿では、現
在の子ども達の現状を捉えながら、発育発達や生理学をベースにして、どのような目的で、どのように身
体運動を学習させていくべきかについて考えていく。
授 業 計 画
①(13:00-14:40)各種データに基づく体育授業の目的、方法そして子ども達への接し方・教え方について
(14:40-15:10)試験(30分)
[休 憩 15:10-15:20]
②(15:20-16:10)体育授業の実践例(実技)
成績の評価方法・基準
身体運動に関わる体育授業やクラブ活動などが果たすべき役割とその効果的な実践方法についての理解度
を判断する。
受講者への要望
2 講目は体育館で簡単な授業のやり方を 1 時間弱で実践します。体操服と体育館シューズを持参して
ください。強度の高い身体運動は行いませんが、暑いと思いますので、そのための準備をお願いします。
備 考
20
伊勢会場(選択領域)
科
目
名
教科内容の充実(書道)
担 当 教 員
上小倉 一志
テ
書体変遷史の実践
ー
マ
実施日: 8 月20日(木曜日)
講 義 概 要
中国書道史における書体変遷の歴史と篆・隷・楷・行・草各書体の特徴的な結構法・用筆法を実践しな
がら確認し、現代的な作品表現の方法を考える。
授 業 計 画
①(9:00-10:30)楷書の表現
[休 憩 10:30-10:40]
②(10:40-12:10)行書・草書の表現
[昼休憩 12:10-13:00]
③(13:00-14:30)篆書・隷書の表現
[休 憩 14:30-14:40]
④(14:40-16:10)作品表現・試験(40分)
成績の評価方法・基準
書体の特徴を生かした作品制作により評価する。
(各時間帯の半紙作品と、試験としての半切による作品表現で総合的に評価する)
受講者への要望
書道用具一式・半紙 100 枚程度を各自で準備してください。
備 考
21
伊勢会場(選択領域)
科
目
名
実施日: 8 月20日(木曜日)
教科内容の充実(社会・地理歴史)
担 当 教 員
外山 秀一
テ
環境教育における教材研究のあり方 -画像・映像からみた地球環境-
ー
マ
講 義 概 要
環境地理学と自然地理学の立場から、地震・津波・放射能汚染を例に、自然災害と人為災害についての
教材研究のあり方を考える。
授 業 計 画
①( 9:00~10:30) 1.自然災害
a.プレート・テクトニクス
b.活断層と地震 [休 憩 10:30~10:40]
②(10:40~12:10) c.プレートと地震・津波
d.三重県の活断層と地震
e.南海トラフと地震・津波
[昼休憩 12:10~13:00]
③(13:00~14:30) 2.人為災害
a.異常気象と地球温暖化
b.森林破壊
c.化学汚染
[休 憩 14:30~14:40]
④(14:40~15:40) d.放射能汚染
3.自然と人間との共存 ⑤(15:40~16:10) 試験(30分)
成績の評価方法・基準 環境教育の教材のあり方について意見をまとめる。
受講者への要望 備 考
22
伊勢会場(選択領域)
科
目
名
実施日: 8 月20日(木曜日)
教科内容の充実(英語)
担 当 教 員
中西 哲彦
テ
タスクに基づく英語教育:その理論と実践
ー
マ
講 義 概 要
本講義では、教室の中で「擬似的な」コミュニケーションの場面を設定するための様々な取り組みの一
つとして注目されている「タスク」を用いた英語授業に着目し、実践的コミュニケーション能力の育成に
資するタスクのあり方について、Jane Willisの提唱するTask-based learning(TBL)をとりあげて、その
理論と実践について、模擬授業を体験しながら考察し、理解を深める。その上で、実際の授業の中での「タ
スク」を用いた活動の組み立て方や指導方法を、模擬授業やワークショップを通じて習得することを目指す。
授 業 計 画
①( 9:00-10:30)タスクに基づく英語教育:その理論
[休 憩 10:30-10:40]
②(10:40-12:10)タスクに基づく英語教育:その実践~1
[昼休憩 12:10-13:00]
③(13:00-14:30)タスクに基づく英語教育:その実践~2
[休 憩 14:30-14:40]
④(14:40-15:10)まとめ
⑤(15:10-16:10)試験(60分)
成績の評価方法・基準
タスクに基づく英語教育の理論の理解度とその実践方法に関して評価をする。試験は論述形式とする。
受講者への要望
備 考
23
伊勢会場(選択領域)
科
目
名
実施日: 8 月20日(木曜日)
教科内容の充実(ICT活用)
担 当 教 員
杉野 裕子
テ
算数・数学におけるICT活用
ー
マ
講 義 概 要
学校におけるICT環境整備や、教材コンテンツ開発などが進みつつあり、今後これらの機器や
教材を活用した授業力が求められるようになる。本講習では、算数・数学の教材をコンピュータプ
ログラミングによって作成する。この体験を通して、ICT活用授業についてのイメージをもち、
子どもの内発的動機付けを高められるようなコンピュータの教育的活用について考察することを目
的とする。
授 業 計 画
①( 9:00- 9:30)算数・数学の授業におけるICT活用(講義)
②( 9:30-10:00)プログラミング言語LOGOについて(講義)
[休 憩 10:00-10:10]
③(10:10-12:10)プログラミングの基礎および動画などの作成(演習)
[昼休憩 12:10-13:00]
④(13:00-15:00)算数・数学教材作成(演習)
[休 憩 15:00-15:10]
⑤(15:10-15:40)作成した教材の発表(プレゼンテーション)
⑥(15:40-16:10)試験(30分)
成績の評価方法・基準
作成教材および、論述筆記試験による。
受講者への要望
情報処理教室のコンピュータを使って行います。USBメモリのみ持参下さい。
備 考
幼児から大人まで使用できる日本語LOGO言語によってプログラミングをしますので、プログラミング
初心者でも大丈夫です。
24
伊勢会場(選択領域)
科
目
名
実施日: 8 月21日(金曜日)
伝統と文化の理解
担 当 教 員
岩崎 正彌
テ
伝統の心と技 -芸道・建築・工芸・芸能等について-
ー
マ
講 義 概 要
本講は、日本の伝統文化を概括的に俯瞰し、その真なる特質を考察し、特に「芸道」「建築」「工芸」
「芸能」の各分野において、それぞれの具体的な姿や作品、製作の現場や活躍の舞台、それらの見所
や魅力等を、映像を使ってわかり易く解説します。
授 業 計 画
①( 9:00-10:15)Ⅰ.概論および芸道論:
・自国の伝統文化を理解する意義 ・日本の伝統文化の範囲
・世界の中での、日本の伝統文化の特質 ・人格を磨き、徳を高める「道」
[休 憩 10:15-10:25]
②(10:25-11:25)Ⅱ.建築論:日本の建築の特質
・尊いものを敬う空間 ・真行草の調和(書院・数奇屋・草庵茶室など)
・理想境の表現 庭園(浄土の庭・禅の石庭・茶の露地)
[昼 食・休 憩 11:25-12:15]
③(12:15-13:15)Ⅲ.工芸論:日本の工芸の特質
・工芸の学び方
・様々な工芸 (陶磁・染織・漆器・料理など)
[休 憩 13:15-13:25]
④(13:25-14:55)Ⅳ.芸能論:日本の芸能の特質
・雅楽・能楽・狂言・歌舞伎・文楽
Ⅴ.三重県の伝統文化について
[休 憩 14:55-15:05]
⑤(15:05-16:00)
・試験前の準備(10分) ・試験(40分) ・試験の回収(5分)
⑥(16:00-16:10)Ⅵ.まとめ:美しい国を、美しい三重を
成績の評価方法・基準
伝統文化への理解度を、1)基礎知識を用語の分類回答によって、また2)各分野への理解を要旨の論述
回答によって問い、総合的に評価いたします。
受講者への要望
日本の伝統文化の学び方、そして楽しみ方を味わっていただき、嗜みながら、次世代へその魅力を伝えて
いただけるようにと、祈っております。
備 考
25
更新講習シラバス
四日市会場(じばさん三重)
8月18日∼22日
5 日間 計30時間
四日市会場クラス別時間割
月 日
aクラス
bクラス
9:00 ~ 12:10
学校の内外における連携協力
についての理解
担当教員 大藪 康雄
教育政策の動向についての理解
担当教員 池田 哲之
13:00 ~ 16:10
教育政策の動向についての理解
担当教員 池田 哲之
学校の内外における連携協力に
ついての理解
担当教員 大藪 康雄
9:00 ~ 12:10
子どもの変化についての理解
担当教員 渡邉 賢二
教職についての省察
担当教員 勝岡 寛次
13:00 ~ 16:10
教職についての省察
担当教員 勝岡 寛次
子どもの変化についての理解
担当教員 渡邉 賢二
9:00 ~ 12:10
道徳教育
担当教員 石井 昌浩
生徒指導
13:00 ~ 16:10
生徒指導
担当教員 松藤 司
道徳教育
時 間
8月18日
(火)
8月19日
(水)
8月20日
(木)
担当教員 松藤 司
担当教員 石井 昌浩
8月21日
(金)
9:00 ~ 16:10
教科内容の充実(A~Fコースに分かれての受講)
8月22日
(土)
9:00 ~ 16:10
伝統と文化の理解 担当教員 岩崎 正彌
26
四日市会場(必修領域)
実施日: 8 月18日(火曜日)
科 目 名
学校の内外における連携協力についての理解
担 当 教 員
大藪 康雄
テ ー
学校における危機管理と学校の組織的対応
マ
講 義 概 要
○ 学校危機管理上の具体的な事例を判例から学び、予見可能問題と非予見可能問題について考察する。
○ 学校危機への組織対応力を充実していくためには、教職員間の信頼関係の構築が大きなポイントにな
ることを考察する。
授 業 計 画
( 9:00 - 12:10)
①学校における危機と危機管理
a
ク
ラ
ス
②判例から学ぶ危機管理
③非予見可能問題への対応
[休 憩]
④危機管理上の課題
⑤学校の組織特性と組織的対応
⑥学校危機に対応する学校組織の充実
⑦試験(35 分)
(13:00 - 16:10)
①学校における危機と危機管理
b
ク
②判例から学ぶ危機管理
③非予見可能問題への対応
[休 憩]
ラ
ス
④危機管理上の課題
⑤学校の組織特性と組織的対応
⑥学校危機に対応する学校組織の充実
⑦試験(35 分)
成績の評価方法・基準
学校危機に対応する学校組織の充実についての理解度で評価する。
なお、試験は論述形式とする。
受講者への要望
勤務校(園)等の「危機管理マニュアル」を、受講時に持参してください。
備 考
27
四日市会場(必修領域)
実施日: 8 月18日(火曜日)
科 目 名
教育政策の動向についての理解
担 当 教 員
池田 哲之
テ ー
新教育基本法と現代公教育
マ
講 義 概 要
わが国公教育制度の根幹を戦後59年間にわたり支えてきた教育基本法が抜本改正され、すでに8年が経
過した。2012年に発足した第二次安倍政権は、教育再生実行会議を軸に、改正教基法の趣旨を敷衍させる
べく学校教育改革をすすめている。
本講習では、米国による日本占領政策の枠組みの中で制定された旧教基法の得失を跡付けたうえで、改
正教基法の主要条項および第二次安倍政権の下で行われている教育改革の解説をとおし、現代公教育のあ
るべき姿を検討する。
授 業 計 画
a
ク
ラ
ス
b
ク
ラ
ス
①( 9:00 - 10:10)旧教育基本法制定の経緯と同法改正の社会的背景
[ 休 憩 10:10 - 10:20]
②(10:20 - 11:30)教育改革の方向性とこれからの公教育
③(11:30 - 12:10)試 験(40 分。※問題配布時間など含む。)
①(13:00 - 14:10)旧教育基本法制定の経緯と同法改正の社会的背景
[ 休 憩 14:10 - 14:20]
②(14:20 - 15:30)教育改革の方向性とこれからの公教育
③(15:30 - 16:10)試 験(40 分。※問題配布時間など含む。)
成績の評価方法・基準
旧教育基本法誕生の背景および改正教育基本法制定の経緯についての理解度、教育再生実行会議を先頭に
展開されている教育改革の内容に関する知識の程度など、を[備考]欄記載の要領により問う。
受講者への要望
教育再生実行会議の諸提言に一通り当たっておくこと。
備 考
試験は、客観式(〇×)問題および論述問題からなる。なお解答に際しては、講義で用いた頒布資料の参
照を認める。
28
四日市会場(必修領域)
実施日: 8 月19日(水曜日)
科 目 名
子どもの変化についての理解
担 当 教 員
渡邉 賢二
テ ー
カウンセリングの技法を用いた子どもの理解と学級経営
マ
講 義 概 要
カウンセリング技法や心理教育(ソーシャルスキルトレーニング、構成的グループエンカウンターなど)
の理論を用いて、発達障害児を含む子ども個々の理解、集団形成や学級経営について学習する。
授 業 計 画
①( 9:00 - 10:30)
カウンセリングの基本的な技法、またソリューションフォーカスアプローチの理論を習得する。
a
また事例を用いて理解を深める。
ク
[ 休 憩 10:30 - 10:40]
ラ
ス
②(10:40 - 11:40)
ソーシャルスキルトレーニングや構成的グループエンカウンターなどの心理教育の理論と展開の
方法を習得する。また心理教育を用いた学級経営を学習する。
③(11:40 - 12:10)試験(30 分)
①(13:00 - 14:30)
カウンセリングの基本的な技法、またソリューションフォーカスアプローチの理論を習得する。
b
また事例を用いて理解を深める。
ク
[ 休 憩 14:30 - 14:40]
ラ
②(14:40 - 15:40)
ス
ソーシャルスキルトレーニングや構成的グループエンカウンターなどの心理教育の理論と展開の
方法を習得する。また心理教育を用いた学級経営を学習する。
③(15:40 - 16:10)試験(30 分)
成績の評価方法・基準
学習した教育方法を取り上げ、配付資料などを参考に 400 字で整理する(30 分)。
受講者への要望
備 考
29
四日市会場(必修領域)
実施日: 8 月19日(水曜日)
科 目 名
教職についての省察
担 当 教 員
勝岡 寛次
テ ー
変容する学校教育と、教師の役割について
マ
講 義 概 要
日本の学校教育は、大きな曲がり角を迎えている。家庭教育の不全と地域共同体の崩壊により、学校教
育の役割は大きくなる一方だが、昨今はいじめや体罰の問題が社会的な問題としてクローズアップされる
中、教室では発達障害の子供たちが増え、先生たちは忙しさに悲鳴をあげている。精神的疾患を患う教師
も増える一方である。様々なデータを紹介する中から、日本の学校教育の変容と現状について考察する。
次にそうした現状を踏まえた上で、教師の役割について再考したい。日本の伝統的な教育観を振り返る
中から、教師の立ち位置について、もう一度根本から考える契機となれば幸いである。
授 業 計 画
a
①(13:00 - 14:15)学校教育の変容と現状について
ク
[ 休 憩 14:15 - 14:25]
ラ
ス
②(14:25 - 15:40)教師の役割についての考察
③(15:40 - 16:10)試験(30 分)
b
①( 9:00 - 10:15)学校教育の変容と現状について
ク
[ 休 憩 10:15 - 10:25]
ラ
ス
②(10:25 - 11:40)教師の役割についての考察
③(11:40 - 12:10)試験(30 分)
成績の評価方法・基準
講義を踏まえた選択式の論述問題を課す予定。(数問のうち、1問を選択回答)
受講者への要望
備 考
30
四日市会場(選択領域)
科 目 名
戦前・戦後の道徳教育
担 当 教 員
石井 昌浩
テ ー
実施日: 8 月20日(木曜日)
マ 「価値相対主義」の是非について
講 義 概 要
道徳教育は、戦後教育のタブーの一つだった。「道徳の時間」特設以後も、価値観の押し付けは教育にな
じまないことを理由に、道徳教育の形骸化が現在まで続いている。わが国の道徳教育の歴史を通観し、「価
値相対主義」の是非について考察する。さらに、道徳教科化に伴う道徳教育の課題を検討する。
授 業 計 画
①( 9:00 - 9:50)戦前・戦後の道徳教育
(教育勅語、修身科国定教科書、占領期、「道徳の時間」以後)
a
ク
②( 9:50 - 10:30)道徳教育の課題 その1
ラ
[ 休 憩 10:30 - 10:40]
ス
③(10:40 - 11:30)道徳教育の課題 その2
④(11:30 - 12:10)試験(40 分)
①(13:00 - 13:50)戦前・戦後の道徳教育
(教育勅語、修身科国定教科書、占領期、「道徳の時間」以後)
b
ク
②(13:50 - 14:30)道徳教育の課題 その1
ラ
[ 休 憩 14:30 - 14:40]
ス
③(14:40 - 15:30)道徳教育の課題 その2
④(15:30 - 16:10)試験(40 分)
成績の評価方法・基準
道徳教育を軽視する風潮が教育界を覆っている現実を踏まえ、①「価値相対主義」の本質は何か、②道徳
教育の課題は何かについて問う。試験は論述形式とする。
受講者への要望
備 考
31
四日市会場(選択領域)
実施日: 8 月20日(木曜日)
科 目 名
生徒指導
担 当 教 員
松藤 司
テ ー
学級崩壊・いじめへの対応
マ
講 義 概 要
1.学級崩壊への対応
①定義・原因・類型
②事例による対処法―原則 10 箇条
③4月にやることと学校としての対応
2.いじめ問題への対応
④いじめはなぜ起こるのか
⑤教師と学校の基本姿勢・いじめの定義
⑥いじめ発見システム例
⑦いじめを解決した事例と解決後の調査 ⑧いじめと犯罪
授 業 計 画
a
ク
ラ
ス
b
ク
ラ
ス
①(13:00 - 14:10)学級崩壊への対応
[ 休 憩 14:10 - 14:20]
②(14:20 - 15:15)いじめ問題への対応
③(15:15 - 15:30)試験についての注意事項(休憩含む)
④(15:30 - 16:10)試験(40 分)
①( 9:00 - 10:10)学級崩壊への対応
[ 休 憩 10:10 - 10:20]
②(10:20 - 11:15)いじめ問題への対応
③(11:15 - 11:30)試験についての注意事項(休憩含む)
④(11:30 - 12:10)試験(40 分)
成績の評価方法・基準
試験は論述形式。講座で学んだことを自分の経験を通して論述する。
受講者への要望 定時に始めます。遅刻しないようにお願いします。
テキストを用意します。試験はテキストを参考にしてもかまいません。
備 考
参考文献 向山洋一著『学級崩壊からの生還』扶桑社
松藤司著『子どもの荒れと向き合い』明治図書
向山洋一著『「いじめ」は必ず解決できる』扶桑社 森口朗著『いじめの構造』新潮新書
正高信男著『ヒトはなぜヒトをいじめるのか』講談社ブルーバックス
32
四日市会場(選択領域)
実施日: 8 月21日(金曜日)
科 目 名
教科内容の充実(幼保)
担当教員
加藤茂外次
テ ー マ
幼児教育の中での版表現
講 義 概 要
1、幼児に限らず絵画表現を指導するとき「自由に描く」という言葉がよく聞かれるが自由に描くこと の難しさ、また自由に描くための指導について考察する。
2、幼児にできる版表現としての足踏み版画の実践
版表現は、描いたものを写し取る事によって新たな発見や新鮮な驚きがある。今回は美術教育の中で
もあまりなじみのないリトグラフの技法を利用することで、簡単にイメージを描き、プレスの代わり
に足で踏むことによって刷る事への興味を喚起することを目的として作品制作をする。
授 業 計 画
①( 9:00- 9:30)絵画表現についての考察
②( 9:30-10:00)足踏み版画の解説
③(10:00-10:30)リト版に描画
[休 憩 10:30-10:40]
④(10:40-11:40)制作、印刷
⑤(11:40-12:10)試験(30分)
成績の評価方法・基準
グループに分かれ制作し、講義の要旨を理解したうえで、実践した表現に対し課題や意見などをまとめる。
受講者への要望 制作でインク、溶剤を使用するので、汚れてもいい服装で受講する。
備 考
33
四日市会場(選択領域)
実施日: 8 月21日(金曜日)
科 目 名
教科内容の充実(幼保)
担当教員
田口 鉄久
テ ー マ
幼児理解の方法とこれからの保育・幼児教育支援
講 義 概 要
幼児教育は基本的には教師と幼児一人ひとりとの営みである。心身の発達、心の在りよう、家庭背景を
理解したきめ細かな関わりが必要なことを確認する。
続いて支援の方法について考える。保育・幼児教育支援は遊びや生活を通して総合的に行われること、
個別・多様に行われることを理解する。
新たな子ども・子育て支援制度が平成27年4月にスタートする。これからの幼稚園・保育所・認定こども園
のあり方を検討すると共に、近年課題となっている小学校教育との連続についても考える。
さらに保育所・幼稚園・認定こども園で取り組む子育て支援について考え、幼い子どもの育ちを家庭・地域・
園や学校が連携して支えていくことの必要性と具体策について検討する。
授 業 計 画
①(13:00-13:45)幼児の実態と理解
②(13:45-14:30)保育の計画と支援
[休 憩 14:30-14:40]
③(14:40-15:10)子ども・子育て支援制度と認定こども園
④(15:10-15:40)小学校・保護者との連携
⑤(15:40-16:10)①~④に関する試験(30分)
成績の評価方法・基準
講義内容の理解と課題意識の明確化が図られたか記述試験で評価する。
受講者への要望 あらかじめ幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領に目を通しておく
ことが望ましい。
備 考
34
四日市会場(選択領域)
実施日: 8 月21日(金曜日)
科 目 名
教科内容の充実 (小学校)
担当教員
中條 敦仁
テ ー マ
ことば教育の充実をめざして
講 義 概 要
人間関係形成能力、コミュニケーション能力が社会において強く求められている。これら能力の向
上は学習指導要領にも記され、学校教育の重要な視点の一つとなっている。
本講座では、両能力形成の根幹をなす「ことば」に注目したい。まず、どう伝わっているのか、ど
れほど伝わっているのかを体感する。その上で、ことば教育・国語教育に関わる具体的問題をもとに、
ことば教育のあり方をグループディスカッションによって検討し、今後の教育活動の糧とする。
授 業 計 画
①( 9:00-10:00)講義「ことばの伝わり方を実感し、ことば教育について考える」
[休 憩 10:00-10:10]
②(10:10-10:50)グループワーク「ことば教育にかかわるテーマでの話し合い」
[休 憩 10:50-10:55]
③(10:55-11:25)情報共有「グループワークの結果を発表し合う」
④(11:25-11:40)全体のまとめ
⑤(11:40-12:10)試験(30分)受講内容を踏まえたレポート作成
成績の評価方法・基準
評価は、グループワークの結果報告内容及び、受講内容にかかわるレポートをもとに総合的に判断する。
受講者への要望
参加型の講義をおこなうため、積極的な参加をお願いします。
備 考
35
四日市会場(選択領域)
実施日: 8 月21日(金曜日)
科 目 名
教科内容の充実(小学校)
担当教員
深草 正博
テ ー マ
環境教育の教材開発
講 義 概 要
教師の資質が問われる時代となってきた。現代のような変化の激しい時代にはそれに即応することがで
きるような、創造性のある教師が望まれている。すなわち、現在生起している課題に対してどのような教
材開発ができるかということが重視されている。そしてまさに、現在は地球環境の悪化に対応して環境教
育(広く言ってESD)への期待が高まっている。
そこで本研修では、環境教育の教材開発の一つとして、過去にさかのぼって地球温暖化や寒冷化、森林
破壊といった状況が、そこに住む人々や社会にどのような影響を及ぼしたのか、それを学習することで現
在の環境問題に対する教訓を読み取り、さらに環境という新しい視点から見ると、これまでに習ってきた
歴史を全く違った目で見ることができないか、など、皆さんとじっくり考えてみたい。
これまで、「想定していた内容と全然違っていた」「こんな見方があったのか」「目からウロコ」「びっく
りした」などの評価をいただいている。
授 業 計 画
①(13:00-14:30)教師の創造性・環境教育への期待
[休 憩 14:30-14:40]
②(14:40-15:40)過去における地球環境・森林破壊と日本歴史
③(15:40-16:10)試験(30分)
成績の評価方法・基準
本研修の内容理解および建設的意見・感想などを試験に論述して頂き、それを評価する。
受講者への要望
備 考
36
四日市会場(選択領域)
実施日: 8 月21日(金曜日)
科 目 名
教科内容の充実(国語(漢文))
担当教員
松下 道信
テ ー マ
老子の伝記について
講 義 概 要
本講義では、老子の伝記を取り上げる。
老子は『老子』の著者とされ、諸子百家にも数えられる重要な思想家とされる。しかしその実在につい
ては疑問視されることが多い。本講義では、漢文でしばしばとり上げられる『老子』の思想的な内容を理
解した上で、老子像の虚実に迫りたい。
授 業 計 画
①( 9:00-10:30)老子について
[休 憩 10:30-10:40]
②(10:40-12:10)老子伝の変容について
[昼休憩 12:10-13:00]
③(13:00-14:30)『老子』の受容について
[休 憩 14:30-14:40]
④(14:40-15:10)まとめ
④(15:10-16:10)試験(60分)
成績の評価方法・基準 老子伝の成立と変容、またその後世の受容についての理解度により評価する。試験は論述形式とする。
受講者への要望
特になし。
備 考 37
四日市会場(選択領域)
実施日: 8 月21日(金曜日)
科 目 名
教科内容の充実(社会・地理歴史)
担当教員
堀内 淳一
テ ー マ
世界史の中の点と線
講 義 概 要
全世界・全時代を限られた時間で教えるため、世界史の授業は必然的に事実の列挙と暗記が主となりやす
い。しかし、一見、無関係に見える個々の事象の間の関連性を意識するだけで、世界史の授業を「覚えるもの」
から「理解するもの」に変えることができる。この科目では、世界史の個々の事象の間に補助線を引くことで、
より理解を深められる世界史の授業を提示したい。
授 業 計 画
①( 9:00~10:30)漢字の伝播と東アジア世界
[休 憩 10:30~10:40]
②(10:40~12:10)シルクロードと東西宗教
[昼休憩 12:10~13:00]
③(13:00~14:30)アヘン戦争とヨーロッパ
[休 憩 14:30~14:40]
④(14:40~15:10)まとめ
⑤(15:10~16:10)試験(60分)
成績の評価方法・基準 国内外の歴史を、単なる事象の羅列としてではなく、相互に因果関係を持つものとして理解できたことに
より評価する。試験は論述形式とする。
受講者への要望 備 考 38
四日市会場(選択領域)
実施日: 8 月21日(金曜日)
科 目 名
教科内容の充実(英語)
担当教員
中西 哲彦
テ ー マ
タスクに基づく英語教育:その理論と実践
講 義 概 要
本講義では、教室の中で「擬似的な」コミュニケーションの場面を設定するための様々な取り組みの一
つとして注目されている「タスク」を用いた英語授業に着目し、実践的コミュニケーション能力の育成に
資するタスクのあり方について、Jane Willisの提唱するTask-based learning(TBL)をとりあげて、その
理論と実践について、模擬授業を体験しながら考察し、理解を深める。その上で、実際の授業の中での「タ
スク」を用いた活動の組み立て方や指導方法を、模擬授業やワークショップを通じて習得することを目指す。
授 業 計 画
①( 9:00-10:30)タスクに基づく英語教育:その理論
[休 憩 10:30-10:40]
②(10:40-12:10)タスクに基づく英語教育:その実践~1
[昼休憩 12:10-13:00]
③(13:00-14:30)タスクに基づく英語教育:その実践~2
[休 憩 14:30-14:40]
④(14:40-15:10)まとめ
⑤(15:10-16:10)試験(60分)
成績の評価方法・基準
タスクに基づく英語教育の理論の理解度とその実践方法に関して評価をする。試験は論述形式とする。
受講者への要望
備 考
39
四日市会場(選択領域)
実施日: 8 月21日(金曜日)
科 目 名
教科内容の充実(理科教育)
担当教員
中松 豊
テ ー マ
理科教材としての昆虫の活用
講 義 概 要
昆虫は我々の身の回りに多く生息するため、理科の実験教材として確保しやすく、子ども達にもなじみや
すい存在である。本講習では昆虫を使った実験を実際に体験してもらい、昆虫を教材化するうえで、どのよ
うな工夫や配慮が必要かを考えてもらう。また目には見えない昆虫や極限で生きる昆虫の存在を知ることで、
昆虫の多様性をより深く理解してもらうことも目的の1つとする。
授 業 計 画
①( 9:00-10:30)理科教材としての昆虫と教材開発(講義)
[休 憩 10:30-10:40]
②(10:40-12:10)極限で生きる昆虫(実験)
[昼休憩 12:10-13:00]
③(13:00-14:30)昆虫教材の活用Ⅰ(実験)
[休 憩 14:30-14:40]
④(14:40-15:10)昆虫教材の活用Ⅱ(実験)
⑤(15:10-16:10)試験(60分)
成績の評価方法・基準 筆記試験による。
受講者への要望 備 考 40
四日市会場(選択領域)
実施日: 8 月22日(土曜日)
科 目 名
伝統と文化の理解
担当教員
岩崎 正彌
テ ー マ
伝統の心と技 -芸道・建築・工芸・芸能等について-
講 義 概 要
本講は、日本の伝統文化を概括的に俯瞰し、その真なる特質を考察し、特に「芸道」「建築」「工芸」
「芸能」の各分野において、それぞれの具体的な姿や作品、製作の現場や活躍の舞台、それらの見所
や魅力等を、映像を使ってわかり易く解説します。
授 業 計 画
①( 9:00-10:15) Ⅰ.概論および芸道論:
・自国の伝統文化を理解する意義 ・日本の伝統文化の範囲
・世界の中での、日本の伝統文化の特質 ・人格を磨き、徳を高める「道」
[休 憩 10:15-10:25]
②(10:25-11:25) Ⅱ.建築論:日本の建築の特質
・尊いものを敬う空間 ・真行草の調和(書院・数奇屋・草庵茶室など)
・理想境の表現 庭園(浄土の庭・禅の石庭・茶の露地)
[昼 食・休 憩 11:25-12:15]
③(12:15-13:15) Ⅲ.工芸論:日本の工芸の特質
・工芸の学び方
・様々な工芸 (陶磁・染織・漆器・料理など)
[休 憩 13:15-13:25]
④(13:25-14:55) Ⅳ.芸能論:日本の芸能の特質
・雅楽・能楽・狂言・歌舞伎・文楽
Ⅴ.三重県の伝統文化について
[休 憩 14:55-15:05]
⑤(15:05-16:00)
・試験前の準備(10分) ・試験(40分) ・試験の回収(5分)
⑥(16:00-16:10) Ⅵ.まとめ:美しい国を、美しい三重を
成績の評価方法・基準
伝統文化への理解度を、1)基礎知識を用語の分類回答によって、また2)各分野への理解を要旨の論述
回答によって問い、総合的に評価いたします。
受講者への要望
日本の伝統文化の学び方、そして楽しみ方を味わっていただき、嗜みながら、次世代へその魅力を伝えて
いただけるようにと、祈っております。
備 考
41