車に流れる電気の経路をリフレッシュする 接点復活剤作業マニュアル

車に流れる電気の経路をリフレッシュする
接点復活剤作業マニュアル
有限会社ブリッジカンパニー
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はじめに
―――
この接点復活剤作業マニュアルは、ロケットパワーにんじん君ツインGTのご
購入者様向けに作成をしました。
ロケットパワーにんじん君ツインGTでせっかくきれいな電気を作っても、電
気経路に点在するコネクターや接合部が、腐食などを起こして劣化していると、
電気の流れも悪くなってしまいます。
■各電気経路の接続部
コネクター
バッテリー端子
アース接続部
電気の流れが悪くなると、電気で作動するセンサーや機器類も本来の働きを発
揮しにくくなり、燃費の悪化や、ライトの明るさ、オーディオの音質などにも
影響が出てくるというわけです。
おまけに、ロケットパワーにんじん君ツインGTの効果も半減してしまうなん
てことも十分考えられるのです。
接点復活財というケミカル製品は、各電気系統の接続部にスプレーするだけで、
効果的に接続部の接点を復活させる働きがあります。
その結果、電気は効率よく送られることになり、エンジン他、各電気機器類も本
来の働きが復活し、にんじん君ツインGTの効果もより発揮されやすくなります。
接点復活財は、価格も900円弱ととても安価ですので、ぜひ施しておきたい
メンテナンスです。
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■ おすすめの接点復活剤
CRCで有名なKURE製の、コンタクトスプレーがおすすめです。
オートバックスなどカー用品店で、
900円弱で手に入ります。
安価で効果も期待できますので、一
番のおすすめです。
■ 作業に必要なもの
1.
2.
3.
4.
接点復活剤(コンタクトスプレーなど)
軍手
ボロ切れやウエスなど。
工具(スパナ 10mm、他必要に応じたサイズのもの)
■ 主な作業方法
・ コンタクトスプレーは、CRC と同じ様に吹き出し口に赤くて細い付属の
ノズルを装着して使用します。
・バッテリー端子やアース線の接合部は、ナットを緩めて隙間に行き渡るよ
うに接点復活剤をスプレーします。
・ コネクターはカプラーを外し、オス、メス両方にスプレーします。
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■ 本マニュアルのモデル車
日産ステージア2.5RS
平成 10 年式
■ 作業時の注意
作業は簡単ですが、あくまでも電気が流れる部分ですので、次の項目を参考
に十分注意して作業を行って下さい。
・ 基本的には、バッテリーのマイナスを外して作業を行います。しかし、
最近の車や外車などではバッテリーを外すと(通電を切ると)ECU(エ
ンジンコンピューター)のメモリーがエラーを起こしてしまう車種があ
ります。バッテリー端子を外さずに作業を行うことは十分可能ですが、
その際は自己責任の下で作業を行って下さい。※本マニュアルでは、バ
ッテリー端子を外さない方法で説明しています。
・ エンジンは必ず切って作業を行って下さい。
・ エンジンが冷えている状態で作業を行って下さい。
・ AT 車は P レンジに、マニュアル車はローかバックにギヤを入れて下さい。
・ バッテリー端子プラス側のナットを緩める際は、スパナがプラス端子と
他の金属部に接触しないよう十分気をつけて作業を行って下さい。
・ 軍手などを使用して、ショートから身を保護して下さい。
・ 接続部が汚れている場合は、ウエスできれいに拭き取ってからスプレー
して下さい。
・ コネクターのカプラーを抜く際は、ストッパーを確実に解除して慎重に
引き抜いて下さい。力任せに引き抜くとカプラーを破損させてしまう可
能性があります。固くて抜けない場合は、無理せずそのカプラーは施工
を止めるか、整備工場などにご相談下さい。
・ 施工後、緩めたナット類や、外したコネクター類は、必ず元の状態にな
るように、締め付け忘れやハメ忘れの無いよう十分ご注意下さい。
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■ エンジンルーム全景と主だった施工箇所。
概ね黄色い線の箇所が、コネクターのある場所です。車種によって位置も様々
ですので、実車にて可能な限りコネクターを見つけて作業を行って下さい。
■ 主な施工箇所は、バッテリーターミナル、アース線の接合部、コネクターカ
プラーの3種類の部位になります。
■ カプラーの外し方(基礎知識)
黄線の、円の中のツマミをカ
プラー本体中心(矢印)の方
向に押し込むことで、ストッ
パーは解除 され カプラーを
引き抜くことが出来ます。
稀に手前に引っ張るタイプ
もありますので、押してみて
一度確 かめてから引き抜き
作業を行って下さい。
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■ バッテリーターミナルの作業方法
ナットを緩めて
ターミナル部を
少し広げて隙間
を作る。
バッテリープラス端子は、ナットを緩めた後、ターミナルを挟んでいる端子を
少し広げて、隙間にしっかり行き渡るようスプレーして流し込みます。
マイナス側も同様に作業します。
出来れば、接触していた部分をヤスリなどで擦り、金属の表面を新しく露出さ
せるとより効果的です。出来る人は行って下さい。
バッテリーのプラスとマイナス端子は、以上のように作業を行います。
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■アース線の接合部の作業方法。
次にマイナス端子から出ている太い黒線をたどっていきます。
黄い丸線のあたりに、ボディアースされています。ボルトを緩めてスプレーす
るのですが、ステージアの場合奥に入り込んでいるため長いボックスレンチが
必要です。お持ちでない場合は整備工場などでご相談下さい。
さらにアース線をたどっ
ていきます。画像では見に
くいですが、シリンダーブ
ロックにアースされてい
ます。ここも同様にボルト
を緩めてスプレーします。
他にも他の機器からボデ
ィにアースを取っている
部分があれば同様にスプ
レーします。
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■コネクターカプラーの作業方法
押しながら引き抜く
バッテリープラス側ターミ
ナルの赤いカバー後ろにあ
るカプラーで説明します。
2個はまっています。
上部のツマミを上から押し
てストッパーを解除しなが
ら順番に引き抜きます。
引き抜いた状態です。
画像のようにカプラー(オ
ス側)の差込穴に適量スプ
レーします。(2個とも)
次はカプラー(メス側)
です。
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画像のようにカプラー(メ
ス)の差込口内にある、コネ
クタ金属に適量 スプレーし
ます。
以上の様な方法で、3種類の施工箇所を可能な限り見つけて接点復活剤をスプ
レーして下さい。
■ ヒューズボックス内のヒューズへの施工
ヒューズへの施工も効果はありますが、ヒューズを外すとその線は通電がスト
ップしますので、ECU(エンジンコンピューター)などのメモリーエラーを
引き起こす車種にお乗りの方は、施工を行わないで下さい。お乗りの車が該当
車種に該当するかは、ディーラーなどでお尋ね下さい。
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■ ここからはステージアを例にとり、装備されている主だったコネクターの配
置になります。他の車でも基本的に同じような形をしていますので、エンジ
ンルーム内でご確認下さい。
⑪
②
③
④
⑤
⑧
⑨
⑦
①
⑥
⑩
次ページからの画像番号と照らし合わせて、施工位置をご確認下さい。
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①
参考※①のカプラーを開いたところ
②
③
④
⑤
⑥
⑦
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⑧
⑨
⑩
⑪
ここまでステージアをモデルとして書いてきましたが、コネクター類はほぼ同
じ構造ですので、エンジンルーム内を見ればその位置、及び開け方は簡単に分
かると思います。
ただし、プラスチックで出来ていますので、強い力を加え過ぎると破損につな
がります。ストッパーつまみを押してみても、固くて抜けない場合などは、そ
のコネクターだけ整備工場さんにお願いするか、施工を取りやめて下さい。
最後になりますが、接点復活剤で効果は期待できますが、その効果を保証する
ものではございませんので、よろしくお願い致します。
また、本マニュアルをご覧頂くにあたり、施工後の破損や故障などは保証いた
しかねますので、施工は全て自己責任の下で行いください。
製作:(有)ブリッジカンパニー
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