小分子の膜輸送

小分子の膜輸送
膜蛋白質
膜輸送蛋白質
受容体
酵素
連結体
1.脂質膜(リポソーム)の透過性
疎水性分子 極性分子 (小) 極性分子 (大) イオン ○
△
▲
×
細胞のイオン濃度
2.膜輸送蛋白質
輸送体蛋白質(transporter, carrier) 能動輸送+受動輸送 チャネル蛋白質(チャネル) 受動輸送
3.輸送に関与する膜の要因(電気化学的勾配)
l  濃度勾配 l  膜電位(membrane potential)
4.運搬体蛋白質による能動輸送
酵素と同様にミカエリスーメンテン型
エネルギーが必要である
遅い
.
5.能動輸送
共役運搬体
ATP駆動型ポンプ
光駆動型ポンプ
6. 共役運搬体
ユニポート
シンポート
アンチポーチ
例:グルコース運搬体(シンポート)
Na+ とグルコース:シンポート
細胞横断輸送
ラクトース透過酵素(lactose permease)
ATP駆動型ポンプ
P型ATPアーゼ(Na+—K+ポンプ, Ca2+ポンプ)
F型ATPアーゼ
ABCトランスポーター(ATP binding cassette)
Na+—K+ポンプ
小胞体Ca2+ポンプ(P型ATPアーゼ)
F型ポンプ(F型ATPase)
ATP
H+
H+
H+ H+
ADP+ Pi
H+
ABCトランスポーター
真正細菌
内膜 ペリプラズム
外膜(細胞壁)
ABC(ATP binding cassette)トランスポーター
e.g. 多剤耐性タンパク
キーワード
•  膜輸送蛋白質
–  運搬体蛋白質(トランスポーター ポンプ) –  チャネル蛋白質(チャネル)
•  能動輸送
•  受動輸送
•  電気化学的勾配 •  能動輸送(共役運搬体、ATP駆動型ポンプ、光駆動型ポン
プ)
•  ユニポート、シンポート、アンチポーチ
•  ATP駆動型ポンプ
•  光駆動型ポンプ
イオンチャネル
小孔 選択性:なぜ小さな分子は通さない?
速い(1000倍程度)
9. チャネルの分類
電位依存性チャネル
リガンド依存性チャネル
機械刺激依存性チャネル
チャネルは高い選択性 選択フィルターは小さい分子も通しにくい
Cl−とK+チャネルの構造
2
8
アクアポリン
9. 神経の伝達におけるイオンチャネルの役割
樹状突起
軸索
9. 神経の伝達におけるイオンチャネルの役割
電位依存性Na+チャネルが開く
開→不活性化→閉
Na+チャネルのサイクル 開→不活性化→閉
9. チャネルの解析手法
パッチクランプ法
電位依存性Na+チャネルのパッチクランプ測定 3
6
10.シナプス間での情報伝達
神経伝達物質と伝達物質依存型イオンチャンネル
興奮性神経伝達物質
:Na+チャネル、Ca2+チャネル アセチルコリン、グルタミン酸、セロトニン
抑制性神経伝達物質
: K+チャネル、 Cl−チャネル
γ—アミノ酪酸(GABA)、グリシン
シナプス前細胞
シナプス後細胞
9. チャネルの分類
電位依存性チャネル
リガンド依存性チャネル
機械刺激依存性チャネル
アセチルコリン受容体
(伝達物質依存陽イオンチャネル)
11.シナプスから筋肉への伝達
1. 電位依存型Ca2+チャネル が開
2.アセチルコリンの放出→筋細胞のアセチルコリン依存性陽イオンチャネルが開
3.電位依存型Na+チャネルが開
4.電位依存型Ca2+チャネルが活性化、
5.筋小胞体の Ca2+放出チャネルが開
筋肉の収縮
長期増強
キーワード
• 
イオンチャネル(選択フィルター)
• 
チャネルの分類
–  電位依存性チャネル
–  リガンド依存性チャネル
–  機械刺激依存性チャネル
• 
電位依存性Na+チャネル神経伝達物質による脱分極
• 
脱分極、分極シナプスでの情報伝達
• 
神経伝達物質
–  興奮性 アセチルコリン、グルタミン酸、セロトニン Na+チャネル
–  抑制性 γ—アミノ酪酸、グリシン K+チャネル Cl−チャネル