開発が進む 超高精細大型LEDディスプレイ

超高精細大型 LEDディスプレイ業界動向
開発が進む
超高精細大型LEDディスプレイ
川田宏之
大型映像ジャーナリスト
国内市場は今や、1mmピッチ台や2mmピッチ台の超高精細LEDディスプレイの導入が花盛りで
ある。4Kや8Kなどの高精細映像の進展とあいまって、LEDディスプレイも着実に高精細システム
の導入が進んでいる。
本稿では、
超高精細大型LEDディスプレイの業界動向について紹介する。
1
大型LED新時代を予感させた
Inter BEE 2014
HCV16」
( 1.69mm ピッチ)
を展示し、その大きさは
横 6.5m×高さ3.65mで約 293 インチ相当の 4K画質
を実現した。中国に本社のあるクリエイトLED 社
昨年 50 回開催の節目を迎えた Inter BEE 2014
は 2.6mm ピッチで横 10m ×高さ5m の 4K 画質を実
(2014 年 11 月 19 日〜21 日:幕張メッセ)
において、
現し、同展示会で最大サイズとなる 420 インチ超の
最も目立っていたのは 4K フル画質を実現したフ
大画面を展示した。国内でシリコンコア製 LED を
ルカラーLED大型映像システムだった。会場では
扱うシリコンコア・テクノロジーの梅村誠代表は、
ヒビノ、共信コミュニケーションズ、クリエイト
「今後、劇場やイベントでも超高精細 LED 大型映
LED、ソニー、アドビ・インテル
共同ブースの 5 ブースで 4K画質を
実現したフルカラーLED大型映像
システムが利用されていた。その
ほかにプリズムとストロベリーメ
ディアアーツも大型LEDディスプ
レイを出展し、大型 LED 新時代の
到来を予感させる展示会となった。
共信コミュニケーションズは、
米シリコンコア製の超高精細LED
パネル「Magnolia P1.5」
(ピッチ
1.5mm)
採用の 4K2Kウォール
(260
インチ、W5,760×H3,240mm)
を展
示(写真1)
。ヒビノは、リアルドッ
ト 4K LED ディスプレイシステム
「ChromaVision(クロマビジョン)
写真 1 Inter BEE 2014 の共信コミュニケーションズブース
同展示会で最も高精細な米シリコンコア製4K LEDパネルを展示した。
eizojoho industrial
September 2015︱53