「第1回浜通り消化器フォーラム」 次回を展望し、盛会のうちに終える。

「第1回浜通り消化器フォーラム」
次回を展望し、盛会のうちに終える。
私たち医療法人社団青空会大町病院では、11月6日(金)に「ロイヤルホテル丸屋」
において、消化器病診療の第一線で活躍されている諸先生(別掲のフォーラム次第をご参
照ください。
)にご出席いただいて「第1回浜通り消化器フォーラム」を開催いたしました。
このフォーラムは、日本消化器内視鏡学会理事長の田尻久雄先生(東京慈恵会医科大学
消化器・肝臓内科/内視鏡科主任教授)のご指導の下、福島県立医科大学附属病院内視鏡
診療部部長の引地拓人先生に代表世話人をお願いし、相馬郡医師会との共催により開催し
たもので、相馬郡医師会の各先生方をはじめとする医療関係者や病院関係者など200名
を超える方々にご聴講頂きました。
フォーラムでは、はじめに、日本消化器内視鏡学会理事長の田尻久雄先生から、本フォ
ーラム開催の趣旨と意義についての解説を含めてご挨拶をいただいた後、3つのセッショ
ンを学会形式により進めていただきました。
【セッション1】では、福島県立医科大学附属病院の引地拓人先生の司会、当大町病院
消化器科の吉村昇先生を演者として進めていただきました。
吉村先生の講演では、演題の「南相馬市消化器医療の現況」の中で、南相馬市における
高齢化の進行状況や、内視鏡検査によるがんの早期発見、治療が生存率の向上につながっ
ていることなどが説明され、大町病院(猪又医院)創設から現在までの歴史を振り返るシ
ーンを織り込んで講演がまとめられるなど、身近に感じられる話題に共感を覚えたところ
です。
【セッション2】では、帝京大学ちば総合医療センターの道田知樹先生の司会、東京大
学医学部附属病院の藤城光弘先生を演者として進めていただきました。
藤城先生の講演では、演題の「消化管(食道・胃・大腸)がんに対する内視鏡診療」に
関して、先生が取り組まれている光学医療についての説明に加え、光学医療を進めるため
には産婦人科をはじめとして様々な診療科のドクターの協力が欠かせないことや、十分な
情報共有と連携が必要であることなどを話されました。また、コミュニケーションが取れ
てアットホームな職場のご紹介もあり、ほっとさせられる一瞬でもありました。
【セッション3】では、当大町病院で非常勤医師として勤務もされている聖マリアンナ
医科大学の松田浩二先生の司会、京都第二赤十字病院の田中聖人先生を演者として進めて
いただきました。
田中先生の講演では、演題とした「~どこでもカメラ~おなかの中を“見て”
“診て”
“看
て”みよう。」に関して、内視鏡を使うことによって気になる患部をカメラで観察したり、
検査したり、治療したりすることなど内視鏡診療の特性について説明されるとともに、看
護記録の記載にあたってコンシューマーゲーム機を利用するシステムを開発したこと等、
独創的な診療方法について語られ、内視鏡に関する職人気質に感銘を受けたところです。
今回のフォーラムは、本年4月に仙台市で開催された「第101回日本消化器病学会総
会」に出席した折に、今回お出でいただいた先生方との交流が芽生え、「震災と原発事故被
災地の医療を考える」というフォーラムを開催することがトントン拍子にまとまったもの
でありますが、多忙な日程を割き、かつ、ボランティアとしてフォーラムの演者・司会を
担って頂きました先生方に心より感謝申しあげる次第でございます。
この「浜通り消化器フォーラム」につきましては、震災と原発事故被災地における「消
化器病最新医療」のあり方を探り、実施していくために、今後も継続して開催していきた
いと考えておりますので、引き続きのご指導をお願い申しあげます。
(院長 猪又義光 記)
【セッション1】
演者の吉村昇先生
司会の引地拓人先生
【セッション2】
演者の藤城光弘先生
司会の道田知樹先生
【セッション3】
演者の田中聖人先生
司会の松田浩二先生
復興を誓い、講師先生を囲んでの記念の一コマ
日 時:平成 27 年 11 月 6 日(金)18:30 開会
会 場:
「ロイヤルホテル丸屋」
(南相馬市原町区)
<
(18:30~18:35)
1 開
会
次
第
>
日本消化器内視鏡学会 理事長
田 尻 久 雄 先生
~震災と原発事故被災地の医療を考える~
(18:35~20:35)
2 セッション
消化器病最新医療とは・・・
〔第1部〕 「南相馬市消化器医療の現況」
(20分)
<演者> 医療法人社団青空会 大町病院 消化器科
吉村
昇 先生
<司会> 福島県立医科大学附属病院 内視鏡診療部 部長 引地 拓人 先生
〔第2部〕 「消化管(食道・胃・大腸)がんに対する内視鏡診療」
(45分)
<演者> 東京大学医学部附属病院 光学医療診療部長
藤城 光弘 先生
<司会> 帝京大学ちば総合医療センター 第三内科・消化器教授
道田 知樹 先生
〔第3部〕 「~どこでもカメラ~
(45分)
おなかの中を“見て”“診て”“看て”みよう。」
<演者> 京都第二赤十字病院 消化器科 副部長
田中 聖人 先生
<司会> 聖マリアンナ医科大学 消化器肝臓内科 准教授 松田 浩二 先生
(20:35~20:40)
3 閉
会
医療法人社団青空会 大町病院 院長
猪又 義光
主催:医療法人社団青空会 大町病院
共催:相馬郡医師会
お問い合わせ:大町病院事務部総務課(☎ 0244-24-2333)
演者・司会者のご紹介
SESSION Ⅰ
<演者> 吉 村
※セッションの順にご紹介いたします
昇 先生
医療法人社団青空会大町病院 消化器科
(内視鏡センター)
〔学
歴〕
平成 10 年
〔職
歴〕
平成 10 年
平成 12 年
平成 14 年
平成 16 年
平成 18 年
平成 20 年
防衛医科大学校 卒業
防衛医科大学校病院・自衛隊中央病院 研修医
自衛隊横須賀病院
防衛医科大学校病院
自衛隊佐世保病院
東京慈恵会医科大学 内視鏡科 医員
自衛隊横須賀病院 兼 東京慈恵会医科大学
内視鏡科 専攻生
平成 22 年 東京慈恵会医科大学 内視鏡科 助教
平成 24 年 医療法人社団青空会大町病院 消化器科(内視鏡センター)
現在に至る
<司会> 引 地 拓 人 先生
福島県立医科大学附属病院 内視鏡診療部 部長
兼 准教授
〔学
歴〕
平成 7年 福島県立医科大学 医学部 卒業
〔職
歴〕
平成 7年 福島県立医科大学医学部附属病院 第2内科 研修医
平成 8年 財団法人大原綜合病院 胃腸科(6月~)
福島労災病院 消化器科(10月~)
平成10年 竹林病院 内科(4月~)
公立小野町地方綜合病院 内科(10月~)
平成11年 福島県立医科大学医学部 第2内科 診療医
平成13年 福島県立医科大学医学部 臨床検査医学講座 診療医
平成15年 福島県立医科大学医学部 第2内科 助手
平成17年 福島県立医科大学附属病院 内視鏡診療部 助手
平成18年 福島県立医科大学附属病院 内視鏡診療部 副部長・助手
平成21年 福島県立医科大学附属病院 内視鏡診療部 副部長・講師
平成27年 福島県立医科大学附属病院 内視鏡診療部 部長・准教授
現在に至る
SESSION Ⅱ
<演者> 藤 城 光 弘 先生
東京大学医学部附属病院 光学医療診療部 部長
兼 准教授
〔学
歴〕
平成 7年
〔職
歴〕
平成 7年
平成 8年
平成 9年
東京大学 医学部医学科 卒業
東京大学医学部附属病院 内科 研修医
日立製作所日立総合病院 内科 研修医
東京大学医学部附属病院 第一内科
兼 国立がんセンター中央病院 消化器内科 レジデント
平成12年 東京大学医学部附属病院 消化器内科
平成17年 東京大学医学部附属病院 消化器内科 助手
平成19年 東京大学医学部附属病院 消化器内科 助教
平成21年 東京大学医学部附属病院 光学医療診療部 部長 兼 准教授
(平成16年~平成21年 埼玉医科大学総合医療センター 第一内科 非常勤講師)
(平成20年~平成21年 東邦大学医療センター 大森病院消化器内科 客員講師)
(平成22年~ 中華人民共和国 蘇州大学 客員教授)
(平成23年~ 中華人民共和国 北京大学人民医院 客員教授)
(平成24年~ 中華人民共和国 無錫市第四人民医院 栄誉教授)
(平成27年~ 山形大学医学部 消化器内科 非常勤講師)
現在に至る
<司会> 道 田 知 樹 先生
帝京大学ちば総合医療センター 第三内科・
消化器教授
〔学
歴〕
昭和61年
〔職
歴〕
昭和61年
昭和62年
平成元年
平成 2年
平成 6年
平成18年
平成26年
大阪大学 医学部 卒業
大阪大学医学部附属病院 第一内科
東大阪中央病院 内科
国立大阪南病院 消化器科
大阪大学医学部附属病院 第一内科
国立病院大阪医療センター 消化器科
大阪厚生年金病院 内科
帝京大学ちば総合医療センター 第三内科・消化器教授
現在に至る
SESSION Ⅲ
<演者> 田 中 聖 人 先生
京都第二赤十字病院 消化器科副部長
医療社会事業部副部長 第二検査部長
医療情報室長
〔学
歴〕
平成 2年
〔職
歴〕
平成 2年
平成12年
平成13年
平成19年
平成23年
京都府立医科大学 卒業
京都第二赤十字病院
淀川キリスト教病院
京都第二赤十字病院
京都第二赤十字病院
京都第二赤十字病院
兼 入退院支援課長
平成25年 京都第二赤十字病院
消化器科
消化器科
消化器科
消化器科 副部長
医療情報室長 兼 第二検査部長
医療社会事業部 副部長
現在に至る
<司会> 松 田 浩 二 先生
聖マリアンナ医科大学 消化器肝臓内科 准教授
同医科大学 横浜市西部病院消化器内科部長
兼 内視鏡部部長
〔学
歴〕
平成 2年
〔職
歴〕
平成 2年
平成 4年
平成10年
平成12年
平成16年
平成18年
平成24年
平成26年
平成27年
防衛医科大学校 卒業
防衛医科大学校病院 研修医
防衛医科大学校 医員(第二内科)
アメリカ合衆国サウスカロライナ医科大学
消化器病センター留学(臨床医)
東京慈恵会医科大学 助教 (内視鏡科)
同 附属青戸病院 診療部長代行(内視鏡部)
東京慈恵会医科大学 講師 (内視鏡部)
同 附属青戸病院 診療部長 (内視鏡部)
同 葛飾医療センター 診療部長 (内視鏡部)
聖マリアンナ医科大学 准教授(消化器肝臓内科)
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院消化器内科副部長 兼 内視鏡部部長
同 消化器内科部長 兼 内視鏡部部長
現在に至る
(紙面の都合上、学歴と職歴のみをご紹介させていただきました。
)