広報誌そよかぜ(第8号) - 医療法人 緑十字会 笠岡中央病院

2015年7月発行 第8号
医療法人 緑十字会
広報誌 そよかぜ
8
第
号
広 報 誌
ひよこルーム/発表会
菅原神社/カキツバタ
新入職者研修/救命法
鞆の浦/鯛網漁
広報誌 そよかぜ
第8号 2015年7月発行
暑中お見舞い申し上げます。
7月に入り、早いもので今年も半分が終わりました。皆さんはこの夏、楽しい予定を計
画していらっしゃいますか?暑さの厳しい今の季節は、家の中で
静かに本を読んだりするのもいいかもしれませんね。
体調に気をつけて、楽しく夏を乗りきって下さい。
高血圧について
高血圧はどんな病気?
高血圧症はいわゆる生活習慣病の中で最も多く、大変身近な病気であるといえます。し
かしはっきりした症状がないため、放置されているケースも少なくありません。高血圧
を放っておくと全身の血管に負担がかかって動脈硬化が進行し、色々な合併症を引き起
こします。特に脳卒中(脳梗塞、脳出血その他)、心筋梗塞などに罹患すると、命取りになっ
たり、あるいは回復しても重い後遺症が残り、生活の質を著しく落とす結果になりかね
ません。そうしたことを未然に防ぐためには高血圧をきちんと治療することがとても大
切なのです。
高血圧の原因
高血圧を引き起こす要因には様々なものがあります。その中で原因のはっきりした高
血圧(二次性高血圧)は全体の一割程度で、多くは遺伝や生活習慣との関連が示唆され
ながらも原因は不明で、本態性高血圧とも呼ばれています。
高血圧の診断
現 在 高 血 圧 の 診 断 基 準 は 病院血圧で
140/90mmHg以 上、 家 庭 血 圧 で135/85mmHg以 上
とされています(表1)。しかし血圧は時々刻々と
変化しており、時間帯(一般に夜間は低く、明け方
~昼間にかけて上昇)、運動、精神的ストレスなど
によって大きく変動することも珍しくありません。
従って病院で一回測っただけでは高血圧であるとも、
ないとも言うことはできません。病院でも自宅でも
持続して高ければ明らかに高血圧であると言えます
が、診断を誤りやすいケースもしばしば認められま
表1
す。多いのは、病院で測ると高いけれど、自宅、職
場などでは正常範囲持続、といったいわゆる「白衣高血圧」と呼ばれる状態で、この場
合当面治療の必要はありません(経過観察は必要です)。問題となるのは白衣高血圧の逆
パターン、即ち病院では正常だが自宅など院外で高血圧となっている場合で、正常の仮
面をかぶった高血圧という意味で「仮面高血圧」と呼ばれています。この仮面高血圧に
は夜間高血圧、早朝高血圧、職場高血圧という三つのパターンがあります。特に多いの
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2015年7月発行 第8号
は早朝高血圧で、夜間高血圧と共に心血管合併症
の強い危険因子であることが明らかになってい
ます。いずれにしても高血圧の正しい診断のため
には、家庭血圧の測定は非常に大切であり、最新
の高血圧診療ガイドラインでも病院血圧よりも
家庭血圧を重視する、とはっきり記載されていま
す。血圧測定のポイントを朝の測定を例にとり図
1に示します。家庭血圧は一般に市販の血圧計を
用いて1日2回朝・夜測定しますが、血圧の変動
が非常に大きいことが疑われる場合、夜間高血圧
が強く疑われる場合などは、24時間連続血圧測
定(病院で携帯用血圧計を装着し、自由行動下で
の血圧を連続測定する)が勧められています。な
お、最近では夜間血圧測定が可能な家庭用血圧計
も販売されています。
広報誌 そよかぜ
図1
高血圧の治療
降 圧 目 標 は 基 本 的 に 正 常 範 囲、 即 ち 病 院 血 圧 で140/90mmHg未 満、 家 庭 血 圧 で
135/85mmHg未満維持となりますが、年齢、合併疾患などにより、目標とする血圧レベ
ルには違いがあります(表2)。治療の基本として、高血圧の誘因となる生活習慣上の問
題点を修正することがまず行われなければなりません。
主な修正ポイント
①減塩:食塩摂取量6g/日未満 ②適度な運動習慣:ウォーキングなどの有酸素運動1日30分以上、をほぼ毎日(運
動療法が適さない場合もあるので主治医にご相談ください)
③肥満の解消、適正体重を維持
④アルコール制限(日本酒換算で、男性では1日1合以下、女性はその約半分)
⑤野菜、果物の積極的摂取
⑥禁煙
生活習慣修正で降圧が不十分な場合、降圧剤内服を開始します(場合によっては初め
から降圧剤内服を行うこともあります)。降圧剤にはいろいろな種類がありますが、その
人の状態、合併する疾患などの要素
降圧目標
により薬が選択されます。大切なこ
とは降圧剤治療の段階となっても生
活習慣修正は続けること、血圧が正
常化しても自己判断で治療を中断し
ないことです。
表2
(文責:内科医 仙石 宣彦)
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広報誌 そよかぜ
第8号 2015年7月発行
行 事 ダ
3月
イ
ア
リ
ー
院内研修
3月13日、院内研修を開催しました。今回は「結核と感染対
策」がテーマで、南岡山医療センター 院内感染対策室副室
長の形山優子先生による講演がありました。感染と発病の
違いや検査法、院内感染対策等について教えて頂き、とても勉強になりました。
3月
避難訓練
3月20日、避難訓練を行いました。今回は日勤帯の火災
で、外来診察中を想定して行いました。火元場所の確認
後、情報収集をしながら、職員が扮する様々な患者さん
を避難場所へ誘導・救護にあたりました。日頃、車椅子やストレッチャーの扱いに慣
れていない職員もいて、今後講習会を開いてはどうか?など改善点も発見でき、改め
て訓練の大切さを認識しました。
4月
そよかぜ教室
4月23日、健康教室「そよかぜ教室」を開催しました。今
回は内科の仙石医師と管理栄養士の粟村が「高血圧症」を
テーマに、高血圧症とはどのような病気か、食事面からの
予防法などについて講演しました。塩分の摂り過ぎに注意し、家庭でも血圧を測ったり、ま
たストレスも上手に発散しながら、日々の健康管理を心掛けましょう。
今回の講演の資料は、当院の玄関入口に置いてありますので、ご自由にお持ち帰り下さい。
次回のご案内
そよかぜ教室 「肩こり・首こり」にお困りではありませんか?痛みへの対応や治療、日々のお手入れ
等について、整形外科の村尾医師による講演を、10月に予定しております。詳細は後日、
院内掲示,ホームページ等でお知らせ致します。参加費無料、予約不要ですので、お気
軽にお越し下さい。
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2015年7月発行 第8号
広報誌 そよかぜ
デイサービスくじば
5月1日オープン
「デイサービスくじば」は、介護保険の在宅
サービス「通所介護」の事業所です。
明るく家庭的な雰囲気を大切にします。
◦お一人お一人に合わせたサービスを提供
利用者が「楽しみ」や「やりがい」を感じられるようなサービスを提供します。
◦生活に活かせるような訓練
筋力等基礎体力をつけ、家での生活が安全に送れるように訓練を行います。簡単に自
分で行えて長続きが出来るような訓練を、理学療法士がお手伝いします。
◦「食べる」楽しみを大切に
料理を作ること、そして食べることは、心身や情緒を安定させます。管理栄養士によ
り認知症の予防に効果的な「料理療法」を行います。
また、
誕生日会や季節の行事を行います。
「ひよこルーム」の園児にも遊びに来てもらいます。
パン作り
パン作りの先生の指導の下、
美味しいあんパンが出来ました!!
たこ焼き作り
「初 めて!」と 言
われるも皆さん上
手にクルクルクル
・・・「やってみたら
楽し い 」
「 自 分で
作ったから美味しい」など嬉しい声が聞かれま
した。
地産地消御膳
こだわりの県内産食材をふんだんに使用しました。
お品書き
ままかり寿司
キャベツの和え物
筑前煮 沢煮椀
果物
折り紙
童心にかえって
折り紙作り。
すてきな傘が出
来ました♪
見学、一日体験も随時募集しています。
(TEL 0865-63-1690)
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第8号 2015年7月発行
老人保健施設 くじば苑
今年度も、くじば苑の色々な行事等を、紹介していきます。
花 見
4月13・14・15日に、お花見に行きました。今年は、雨の日が多く、天候も不安定だった為、
道の駅へ場所を変更しました。御家族の方も一緒に行き、楽しいひとときを過ごしました。
風も強く、少し肌 寒かっ
たですが、菜の花を満喫
しました。本当に、ここ
まで寒かった事は、なかっ
たで す・・・。 車 か ら の
景色も楽しみました。
ベイファームの中をゆっくり見て回りました。菜の花も、とても綺麗に咲いていました。
に ぎ り 寿 司
開 苑 記 念 日
今年も、くじば寿司屋が開店しました。
日清医療食品のご協力で、昼食に、にぎりた
てのお寿司を頂きました。通所リハビリに来
られている方達は、実演を見ながら食べました。
4月11日、くじば苑の開苑をお祝いして、
昼食に開苑記念御膳が振る舞われました。嚥
下困難な方にも、食べやすいムース食を提供
しました。
上の写真が、一
般の食事です。
下 の 写 真 が、
ムース食です。
同じ食事を、形
は少し違っても、
味 は 変 わ らず、
召しあがって頂
けるよう工夫を
しています。
食べる力を忘れ
ない取組みをし
ています!!
いらっしゃい!
これ から 握 って い
きます!好きなネタ
ど ん ど ん 言ってよ
~!!
僕も握りたかったなぁ~!
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2015年7月発行 第8号
ひよこルーム
広報誌 そよかぜ
事業所内保育施設「ひよこルーム」は働きやすい環境を整えて、安心して仕事に打ち込める
よう、働くお母さんを応援しています(現在、毎週金曜日は24時間体制で稼働しています)。
『発表会』
今年も、楽器遊びや劇、リズムなどみんなの前で元気
に発表しました。リズムでは大好きなアンパンマンやバ
イキンマンに変身して楽しく踊った子どもたちです。劇
は『大きなかぶ』の、ひよこバージョン!!みんなで力を
合わせて大きなかぶをぬくことができました。たくさん
の拍手をもらってニッコリの子どもたちでしたよ。
『みどりの丘に行きました』
ミッキーマウス、ミニーマウスになって、小規模特別養護
老人ホーム「みどりの丘」に行きました。ホールに入ると
「かわいいねぇ」と大歓迎!! 子どもたちも喜んでましたよ。
歌をうたったり、楽しく踊る姿を見てもらいました。♪む
すんでひらいて♪では、おばあちゃんたちと一緒にしました。
「また、くるねぇ!」と笑顔でいっぱいでした。
『砂場あそび』
砂場が大好きな子どもたち。
「雨ふってないから砂場いく?」
と砂場であそぶことを喜んでいます。バケツいっぱいに砂
を入れてケーキを作ったり、穴を掘ったり山を作ったりして
楽しんでます。砂場横には花壇もあり、ミニトマトや花を
植えました。水やりも喜んでしていますよ。
新入職者紹介
田中 利恵
(事務員)
病院に来られた患者さんを最初にお
迎えする責任ある受付事務員として、
患者さんやご家族に細やかな気配り
やサービスをお届けできるよう、スタッ
フの皆さんと一緒に取り組みたいと
思いますので、宜しくお願いします。
今年度の新入職者です。
よろしくお願いします。
二階堂 卓也
林 康介
(事務員)
板倉 彩夏
千神 多江子
病棟でクラークとして勤務し
ています。覚えることが多く
て大変ですが、早く仕事が出
来るようになり戦力になれる
よう、頑張りたいです。
今までの経験を生かしなが
ら少しでも早く所属部署に
慣れ、患者さんやスタッフ
の掻い所へ手の届くスタッ
フになりたいと思います。
(事務員)
1日でも早く仕事に
慣れて、頼っていた
だけるよう、日々精
進していきたいです。
石原 あや
小林 俊輝
(介護福祉士)
(介護福祉士)
(支援相談員)
利用者の方の良き話
し相手となり、訴え
に気付けるようにし
たいです。
笑顔と元気で頑張り
ます。
1日でも早く地域の
皆さんの支えとなれ
るよう頑張りたいと
思います。
−6−
(介護福祉士)
広報誌 そよかぜ
医 療 法 人 緑 十 字 会
笠岡中央病院
診療科目
第8号 2015年7月発行
診療日割表
外科 内科 小児科 (胃腸科 肛門科は各科で対応)
※整形外科・皮膚科は、週2回の診療です。※歯科は原則予約診療です。(初診・急患は除く)
受付時間
~
午 前
9:00
11:45
初診受付
11:30まで
月
火
水
木
金
土
外 科
上 田
小 野
上 田
小 野
曽我部
上 田
内 科
仙 石
小野木
仙 石
田 辺
田 辺
仙 石
小児科
竹 迫
竹 迫
竹 迫
竹 迫
竹 迫
竹 迫
整形外科
村 尾
皮膚科
歯 科
受付時間
~
午 後
4:00
5:45
初診受付
5:30まで
TEL 0865-62-5121
FAX 0865-62-2706
川崎医大
皮膚科医
小野(達) 小野(達) 小野(達) 小野(達) 小野(達) 小野(達)
小野(裕)
小野(裕)
木 村
月
火
水
木
金
外 科
曽我部
小 野
小 野
曽我部
曽我部
内 科
小野木
小野木
仙 石
田 辺
田 辺
小児科
竹 迫
竹 迫
竹 迫
土
竹 迫
長 久
(4:30〜)
歯 科
小野(達) 小野(達) 小野(達)
小野(達)
(2:30〜) 小野(裕)
小野(裕)
整形外科
村 尾
※2015年4月1日現在
★ 日曜日、祝日は休診です。
★ 乳児健診は毎週火曜日(午後3:00~午後4:00)
★ 学会、出張などにより、変更させて頂く場合がございますので、ご了承ください。
医療法人 緑十字会
私たちは地域に根ざした医療・福祉のサービスを提供いたします。
笠岡中央病院
訪問看護ステーション くじば
ヘルパーステーション くじば
デイサービス くじば
広報誌 そよかぜ
8号
第
2015年7月発行
医療法人 緑十字会
編集/広報委員会
〒714-0081 岡山県笠岡市笠岡5102-14
印刷/(有)国輝堂印刷所
老人保健施設 くじば苑
居宅介護支援事業所 くじば
笠岡市北木島診療所(※笠岡市指定管理者)
半年前に育児休暇から仕事に復帰し、今年度から
広報委員を担当しています。法人全体の魅力をた
くさん発信し、皆さんに知っていただけるよう努
力します。年内にホームページのリニューアルも
予定しています!お楽しみに!
(M.A)