議会だより

上島町
№ 39
2015年6月
議会 だ よ り
平成27年4月19日 弓削島四国風景 第81番札所 白峰寺(願成寺)
〈目 次〉
!
』
り
よ
中
進化
は、
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会
易く
だ
員
り
会 報委 か
『議 議会広 きを分 広報を
の動 する ます。
会
え
い
議
お伝 して
めざ
平成27年 第1回全員協議会報告 2
3月定例議会報告 3
平成27年 第1回臨時議会 5
議案クローズアップ 6
一般質問 8
委員会活動報告 11
議員のコラム・私の議員活動 12
議員の動き 13
上島町議会だより 2015年(平成27年)6月発行
2
平成27年 第1回全員協議会報告
3月3日 第1回全員協議会が招集され、弓削総合庁舎3階議場にて開催されました。
出席議員: 全員
〈協議事項〉
3月定例議会提出議案の概略説明
1.平成26年度3月補正予算の主な事業
①プレミアム商品券発行事業(県と共同実施分)
②プレミアム商品券発行事業(町単独実施分)
③結婚・出産・子育て祝金の助成制度
670万円
1,298万7千円
1,990万円
2.平成27年度当初予算概要説明
①一般会計
②全会計(前年度比 2.1%増)
③普通建設事業の主なもの
魚島総合支所庁舎改築事業
生名し尿処理場・焼却施設等解体工事
岩城長江港整備
70億1,300万円
115億2,924万8千円
3億172万3千円
2億7,474万4千円
1億5,000万円
〈報告事項〉
1.第6期上島町高齢者保健福祉計画及び上島町介護保険事業計画の概要説明
今年度は、介護保険料見直しの年にあたり、本町の高齢化率は42.7%、5人に2人以上が65
歳以上の高齢者であるため、介護保険料は上げざるを得ない。との説明があった。
2.芸予汽船㈱の決算状況
第27期
(平成25年1月~ 12月) 第28期
(平成26年1月~ 12月)
運賃収入
1億3,971万4千円
1億2,841万3千円
運航費用
1億9,366万4千円
2億887万2千円
経常損益
▲7,339万2千円
▲9,861万2千円
上島町分赤字補填負担金
5,199万1千円
6,384万1千円
3.魚島総合支所庁舎改築工事概要説明(魚島総合支所を耐震基準に適合しないため解体撤去し改築する。)
延床面積 457.1平方メートル 鉄骨2階建て 部分が魚島総合支所庁舎
解体工事・本体工事 庁舎移転工事・施工監理
庁舎用備品
合計 3億1,590万6千円
4.弓削~因島航路(ゆげじま)廃止について
「客数が増えず赤字経営なので、今年の秋頃をめどに運行を止める。」と弓削汽船から申し入
れがあった。との理事者説明があった。
3
上島町議会だより 2015年(平成27年)6月発行
平成27年度 3月定例議会
主な議案等に関する説明
○上島町特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例(可決)
給料月額は、町長72万4千円、副町長59万4千円、教育長54万4千円に対して、町長は5%、副
町長及び教育長は3%を任期中に限りそれぞれ減額する。
○上島町介護保険条例の一部を改正する条例(可決)
賛成8・反対5で可決したが、3年に1度の介護保険事業計画の見直しで、平成27年度から29
年度までの各年度の保険料を、現行の月額基準額3,198円から4,155円に増額する案に対して、昨年、
医療介護総合確保推進法(介護総合法)が改正されたが、具体的なガイドライン案がはっきりと示
されておらず、保険料増額は時期尚早ではないかとの意見があった。
○平成26年度上島町一般会計補正予算第5号(可決)
賛成8・反対5で可決した。地方創生事業の予算が主であったが、フェスパの施設使用料等減額
も多く、完成していない「ゆめしま海道」の石碑の予算等への反対意見があった。
○平成26年度上島町生名船舶事業会計補正予算第2号(可決)
賛成8・反対5で可決したが、「立石~長崎航路一部運航業務委託契約書」の見直しが必要との
指摘があった。
○上島町獣肉処理加工施設の指定管理者の指定について(可決)
指定管理者が上島町農作物等鳥獣害防止対策協議会から上島町獣肉処理加工会に変更になった
が、その理由の説明がなかった。
○上島町インランド・シー・リゾート フェスパの指定管理者の指定について(可決) 賛成7・反対6で指定管理者が㈱ゆげフーヅサービスに決定。賛成、反対の主な理由・意見等につ
いては、6及び7ページに掲載しています。
○平成27年度上島町一般会計予算(可決)
賛成7・反対6で可決したが、平成26年3月議会当初予算で修正削除した「海の駅舎」整備事業
が無修正のまま再提出され、また、将来展望が定かでないままの芸予汽船運航負担金6,600万円が
疑問視された。
○平成27年度上島町生名船舶事業会計予算(否決)
賛成6・反対6の賛否同数により議長決定により否決された。理由は、現行の「立石~長崎航路
一部運航業務委託契約書」の条文改正等の見直しが必要との見解が示された。詳しくは、5ページ
の「平成27年第1回臨時議会」をご参照ください。
上島町議会だより 2015年(平成27年)6月発行
賛 否 表
4
賛成 ○ 反対 × 議長 - 欠席 欠
原 博彦
濱田高嘉
松原彌一
池本興治
土居計彦
竹林秀夫
原山公男
前田省二
平山和昭
檜垣一成
亀井文男
寺下滿憲
平成
林 葊道
古㟢幸江
27年 第1回 上島町議会定例会
議 案 名
上島町指定介護予防支援事業者の指定に関し必
要な事項並びに指定介護予防支援等の事業の人
1 員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介 ○ ○ ○ × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ -
護予防のための効果的な支援の方法に関する基
準を定める条例
2
上島町特別職の職員の給与に関する条例の一部
○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ ○ ○ ○ × -
を改正する条例
3 上島町介護保険条例の一部を改正する条例
× × × ○ ○ × ○ ○ ○ ○ ○ ○ × -
4 平成26年度上島町一般会計補正予算(第5号) × × × ○ ○ × ○ ○ ○ ○ ○ ○ × -
5
平成26年度上島町生名船舶事業会計補正予算
× × × ○ ○ × ○ ○ ○ ○ ○ ○ × -
(第2号)
6
上島町岩城農水産物処理加工施設の指定管理者
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × -
の指定について
7
上島町獣肉処理加工施設の指定管理者の指定に
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × -
ついて
8
上島町インランド・シー・リゾート フェスパ
× × × ○ ○ × ○ ○ ○ ○ × ○ × -
の指定管理者の指定について
9 平成27年度上島町一般会計予算
10
× × × ○ ○ × ○ ○ ○ ○ × ○ × -
平成27年度上島町特別養護老人ホーム事業会計
○ ○ ○ ○ ○ ○ 欠 ○ ○ ○ ○ ○ ○ -
予算
11 平成27年度上島町生名船舶事業会計予算
× × × ○ ○ × 欠 ○ ○ ○ × ○ × ×
12 平成27年度上島町上水道事業会計予算
○ ○ ○ ○ ○ ○ 欠 ○ ○ ○ ○ ○ ○ -
13 新町建設計画の変更について
○ ○ ○ ○ ○ ○ 欠 ○ ○ ○ ○ ○ ○ -
平成27年4月1日から3年間の契約で各施設の指定管理が決定しました
施 設 名
施設指定管理者
上島町スポーツ合宿村公園
㈱いきなスポレク
弓削高齢者生活福祉センター
社会福祉法人上島町社会福祉協議会
生名デイサービスセンター
社会福祉法人上島町社会福祉協議会
岩城高齢者生活福祉センター
社会福祉法人上島町社会福祉協議会
岩城農水産物処理加工施設
㈱いわぎ物産センター
岩城観光センター
㈱いわぎ物産センター
上島町獣肉処理加工施設
上島町獣肉処理加工会
上島町インランド・シー・リゾート フェスパ
㈱ゆげフーヅサービス
5
上島町議会だより 2015年(平成27年)6月発行
平成27年 第1回臨時議会
平成27年3月27日 第1回臨時議会が招集され、次の議案が審議されました。
1.議案第55号 平成27年度上島町生名船舶事業会計当初予算(可決)
先の平成27年第1回定例議会3日目(3月19日)に否決された「生名船舶事業会計当初予算案」
が、質疑の中で指摘された事項に対応するため、総額は変えず「運行総務費の船舶使用料及び賃貸
料」を増額(実績に応じて対処する)して上程され、原案可決されました。この第1回臨時議会で
の質疑では、本修正案に事故・故障時における対応につき、定例議会での指摘事項がどのように反
映されているかが焦点となりました。「一部運航委託契約書の見直し」
「船舶賃貸料の見直し」は反
映されておらず、採決の結果、賛成7、反対6で可決となったものです。
賛 否 表
賛成 ○ 反対 × 議長 - 欠席 欠
原 博彦
濱田高嘉
松原彌一
池本興治
土居計彦
竹林秀夫
原山公男
前田省二
平山和昭
檜垣一成
亀井文男
寺下滿憲
平成
林 葊道
古㟢幸江
27年 第1回 上島町議会臨時会
議 案 名
1 平成27年度上島町生名船舶事業会計予算
× × × ○ ○ × ○ ○ ○ ○ × ○ × -
【補足:第1回定例議会で同案が否決に至った経緯】
生名公営渡船で一部運行業務を委託している弓削汽船「第五青丸」との間で、過去長期にわたる
故障事例が無かったので、改めて双方における事態対応策が策定されました。その対応策(案)で
は「いきな」
(週5日運航)。「第五青丸」
(週2日運航)
。共に、船舶検査等があるところから、相
互支援日数(検査時・不可抗力による緊急修繕日数)を年間15日間とし、ドック、修繕等の期間が
15日未満ならお互い様ということで、双方とも用船料を支払わないと言う考え方です。
これに関し、1.双方シンプルに実績に応じて用船料を支払う。
2.一部運航業務委託契約書に故障、事故時の対応を明記すべき。
3.現在の一部運航業務委託契約書には不備がある。
(船名も明記されていない)
4.船舶賃貸料は各船のグレードによって設定すべき。
(現行は同一料金)
5.弓削汽船に手厚すぎるのではないか。
という質疑があり、採決の結果、賛否同数でした。よって議長が「一部運航業務委託契約書を見直
す必要がある」として原案が否決されたものです。
2.議会広報委員の選任
平成27年第1回定例議会にて、議会広報委員会が常任委員会となったので、委員の指名と、正・
副委員長の互選が行われました。
新・議会広報委員会委員は以下の通りです。
古㟢幸江(委員長)、寺下滿憲(副委員長)
、松原彌一、濱田高嘉、平山和昭
上島町議会だより 2015年(平成27年)6月発行
6
議案クローズアップ
議案クローズアップ
議案クローズアップ
議案第51号 上島町インランド・シー・リゾート フェスパの指定管理者の指定について
「フェスパへの期待
と注文」
「指定管理者に
あたっての想い」
土居 計彦 議員
竹林 秀夫 議員
永年、ロッジと呼んでいたので、最近やっ
とフェスパと呼べるようになりました。
インランド・シー・リゾート フェスパに
ついては㈱ゆげフーヅサービス・㈱グリーン
私はフェスパから遠くに眺める四国の山な
みと島なみが合体となった春の景色が大好き
です。近くに見えるのは、豊島と高井神島と
魚島と日比の岬です。
フェスパは上島町を代表する観光施設とし
て、観光客や帰省客の利用・商船学校の生徒
や御父兄や学校関係者の方々の宿泊にご利用
頂いていますが、地元の祝事や仏事や各種集
会等で無くてはならない施設です。上島町の
表看板です。このフェスパの向こう3年間の
運営を行う指定管理者に㈱ゆげフーヅサービ
ハウスの2社が申請され2社から提出された
事業計画等の書類審査及び業者ヒアリングを
実施され審議において慎重に審議を行った結
果、上島町の厳しい財政状況において施設使
用料として町に入ってくる予定金額につい
て、両社間で約1,200万円程度の差があるこ
となどを含めて総合的に判断し審議会は「株
式会社ゆげフーヅサービス」が指定管理者と
して選定されこの審議会の選定結果について
は重く受けとめ㈱ゆげフーヅサービスは、旧
「ゆげロッジ」時代からの経営に携わってこ
スが選定され、その承認を求める議案に、私
は賛成しました。理由は、この会社が上島町
られた役員、従業員がフェスパに勤めており
地域に根ざした経営活動、地域貢献に努め雇
の住民が立ち上げているものであり、従業員
にはほとんど上島町の住民を雇用しているこ
とです。経営が楽ではないという話は耳に入
用促進・定住促進にも貢献しホテル業務以外
に町から業務委託をうけ町道、公園等の草刈
り管理業務をおこない各種行事に従業員が積
ってきますが、有名な観光地の施設でも知恵
極的に参加し地域の活性化に寄与されていま
を絞って、たゆまぬ営業努力をされているよ
うです。私の希望は、いつのシーズンも自慢
できる上島の海の味がメニューに上がってい
す。又宿・ホテル予約サイト〈じゃらん〉ネ
ットでフェスパは中・四国でホテル部門で第
1位。又客室の稼働率においても全国平均30
ることです。目先を変えた宣伝の発信も必要
です。
風呂の宣伝も繰り返しやってみて下さい。
%というなか60%の稼働率を上げています。
このように会社ぐるみで経営努力をされてい
る結果フェスパの経営については㈱ゆげフー
困っていることや施設の改善等は所有者であ
ヅサービスの指定管理者として賛成致しま
る町の担当者と情報交換を行って下さい。応
援してくれる筈です。注文が多くなったかも
しれませんが、応援団の意見だと思ってこら
す。
えて下さい。
7
上島町議会だより 2015年(平成27年)6月発行
「指定管理者選定審議会の選定に疑問」
濱田 高嘉 議員
インランド・シー・リゾート フェスパの
指定管理者については、2社から応募があり、
の流通システムを活用することで活性化し、
商工会、岩城物産センター、農協、漁協等が
選定審議会による書類審査及びヒヤリング等
を経て、地元事業者である㈱ゆげフーヅサー
取扱う商品についても販売量の増加が見込
め、生産者のモチベーションが上がり生産力
ビスが1位に選定され、議会審議の結果、賛
成7反対6で可決し、引続き㈱ゆげフーヅサ
も向上します。
さらに、
「フェスパ」
を観光拠点と位置付け、
ービスが指定管理者として平成30年3月31日
までの3年間「フェスパ」運営にあたること
が決定しました。
しかしながら、選定審議会で2位になった
㈱グリーンハウスが提出した事業計画書及び
収支予算書等を選定評価基準に照らして比較
検討したが、1位の指定管理事業者よりサー
グリーンハウスが運営する約2,500 ヶ所の事
業所と業務提携を図ることで、町が取組む観
光事業にも直結し、観光資源開発や観光客誘
致など「道の駅」
、
「海の駅」等が整備した施
設も有効に活用され、上島町観光協会の充実
した運営にも寄与するものと考えます。
最後に地元が一番危惧することは、指定管
ビス業に関する知見、経験、力量とも勝って
いると判断し、その主なる理由等を申し上げ、
反対の立場で討論をいたしました。
このグリーンハウスの概要及び実績等は、
創業は昭和22年、資本金21億4,304万円、売
上高1,278億円、全国に直営及び受託運営事
業所が2,456 ヶ所、社員数(臨時含)32,080
理者変更による雇用問題が考えられますが、
グリーンハウスは、支配人及び料理長等の幹
部職員だけは、経験者を派遣し、他の従業員
については地元雇用を優先し、上島町民の
方々を積極的に雇用すると町との面接でも公
言され、提出された事業計画書にも明記され
ており、雇用不安はないと考えます。
人の会社で、四国地方は16 ヶ所、中国地方
は49 ヶ所、中四国地方だけでも65 ヶ所の事
業所(店舗)を運営している会社です。
フェスパは開業以来、負のスパイラルに陥
っている現況から脱却するには、指定管理者
変更と言った思い切った方向転換を図ること
もし、グリーンハウスが指定管理者に選定
が必要ではないだろうか。公共施設の管理運
されたら、全国で経営及び受託運営する約
2,500 ヶ所の多種多様なホテル旅館事業、食
堂レストラン事業、学校給食事業、ヘルスケ
営を民間事業者に委託する選定には、応募制
限排除、評価基準の明確化と事前公表、審査
の透明性確保などが不可欠です。評価基準と
ア事業等のネットワーク活用と専門的な経験
とノウハウの蓄積をもって、
「フェスパ」運
営に取組めば、フェスパ利用者ニーズにも十
なる三要素の1、専門的な経験とノウハウの
蓄積があるか。2、経費の縮減が図れ、売上
増が見込める組織体制か。3、同種、類似す
分に応えられ、波及・相乗効果と相まって集
る施設サービスをその事業者が他で運営し、
客及び売上増が見込め、上島町へ支払う施設
使用料増額が可能と考えます。
また、上島町内で生産する農産物、海産物
実践しているかどうか。
これらを適正に評価・
考慮し、指定管理者を選定することで、行政
の経営改革と地域活性化へ結びつけなければ
等の県内外への販路拡大にもグリーンハウス
ならない。そういう町政であって欲しい。
一般質問
町政を問う!
国が推進している
「地方創生」
に繋がる施策である法案「ま
ち・ひと・しごと創生法」の目的
にも合致する。新年度には 上「島
町版まち・ひと・しごと創生総合
戦 略 会 議( 仮 称 ) 」を 設 置 し、 地
方創生戦略の策定を行う。
上島町が合併して一〇年経過
した。将来の町づくりの方向
性を示せ。
将来の町づくりを示せ
土居計彦 議員
「上島町空き家等の適正管
理に関する条例」への取組
は?
危険空き家への町の対応を尋
ねる。
管理不全な廃屋は二六年度現
在、 八 一 件 を 把 握 し て い る。
廃屋等の解体・撤去は、国の補助
に加え、二七年度からは県補助も
新設される。上島町の補助金も引
き続き実施する。安全上、緊急な
対応を要する場合は、所有者の依
頼や承諾を得て、行政側で対応し
ている。悪質な場合には行政代執
行を実施し、その費用は所有者等
に請求する。
「上島町良好な生活環境の
確保に関する条例」への取
組は?
野良猫対策への今後の取組を
尋ねる。
町 で は、
「上島町良好な生活
環境の確保に関する条例」に
より、野良猫等への餌やりを禁止
している。訪問指導を行っても改
善されない場合は「生活環境審査
会」を組織し、条例の手順で野良
猫を増やさないように対応する。
岩城保育所跡地利用
住民の方が利用したいという
要望・アイディアをだしてい
る建物に対して、あり方検討協議
会にもかけないのはなぜか?
また、要望書には岩城開発セン
ターにある図書も移動してはどう
かという提案があったが、現在の
図書の扱いについて町はどのよう
な方針か?
古﨑幸江 議員
「あり方検討協議会」は、
「町
長から提出された公共施設に
ついて、適正なあり方等に関する
事項について協議し、その協議結
果 を 町 長 に 報 告 す る。
」と位置づ
けがある。岩城保育所は、町長か
らの諮問がないため、この協議会
で審議する案件ではない。
質
「図書の扱い」の方針は、住民の方
には不便をきたしている状況だが、
現状のままで対応していく。教育課
から予算提案があれば対応する。
答
質
答
質
答
質
答
8
上島町議会だより 2015年(平成27年)6月発行
3月10日に開催されました第1回定例会においては、6名の議員が一般質問を行いました。
質問内容と答弁の要旨は次のとおりです。
(記事の内容は基本的には質問議員が編集しています。
答弁に関しては、理事者側答弁ということで答弁者の個人名は省略させていただきます。
)
上島町議会だより 2015年(平成27年)6月発行
9
町民意識の成熟化への
対応について
平 成 二 七 年 度 予 算 総 額 は、
一一五億二, 九 二 五 万 円 、 こ
の予算に基づき、 事 務 事 業 を 遂 行
しその成果を生み出す組織体制
は、現在の職員構成で十分なのか。
行政に対する町民 意 識 の 成 熟 化 に
伴う対応ができて い る の か 。 万 全
な人事労務管理が 実 施 可 能 な 状 態
にあるか。今年度 も 五 名 程 早 期 退
職する幹部職員が い る が 、 行 政 運
営にも影響を及ぼ し 住 民 サ ー ビ ス
の低下を招いてい る が 、 所 見 を お
伺いする。
置に努め、各種研修に参加し、職
員の資質向上と人材育成に努めて
いる。早期退職者については、体
調など個々の事情や考えで意思決
定をしている。
合併一〇年が経過し、この間
に正規職員退職者総数一三六
名、その内早期退職者が六七名に
達しており、全体の約半数(四九.
三%)が早期退職者で占められて
いる上島町は、国内の同規模自治
体と比較しても桁外れに多い人数
である。早期退職した職員側だけ
に問題や事情があるとはとても思
えない。
他の自治体のことは、十分に
把握していないが、それほど
上島町の早期退職者が異常に多い
とは、認識はしていない。組織全
体として行政サービスの低下を招
かないように計画的な採用、中長
期的な展望に立った組織改革等を
行いながら対応する。
行 政 は 人 材 が 資 源 と 認 識 し、
人材育成に努め情報を共有
し、行政運営を行うことが肝要で
ある。産業建設部長が早期退職し
この公の場でプライバシーの
問題をお答えする必要性はな
いと考える。聞いて頂ければ、非
公式の場でも、日常の業務の中に
おいても、お答えする。
残念である、冥福を祈る」との挨
拶もない。
たことも、昨年一〇月職員が町施
設内で自ら命を絶ったことも、こ
の三月議会に於いても何の報告も
説明もない。せめて亡くなった職
員に対して「惜しい人物を亡くし
用 地 買 収 に つ い て は、 平 成
二七年度から開始される。
架橋完成後の公共交通について
は、町有バスを有効に活用する方
針である。
の 様 相 を ど う 予 想 し て い る の か、
理事者の考えを聞く。
平成三三年度完成予定とされ
ている岩城橋も用地買収が完
了していないようで、必ずしも順
調に進捗していると思えないとこ
ろですが、架橋完成後の公共交通
この件は四ヶ月以上経過して
おり、公の場での質問は当然
であり、
役場内部で起きた事件は、
町長に説明責任と公表の義務があ
ると考える。
岩城橋架橋完成後の
公共交通体系は?
質
理 事 者( 行 政 ) は 買 物 難 民、
通院難民の発生している現実
をどう解決してゆくつもりか。
買い物、通院難民の利便性
向上を図る交通体系再構築
に取り組め
平山和昭 議員
濱田高嘉 議員
組織体制は、行政のスリム化・
効率化を図り 、 意 思 統 一 さ れ
た組織を構築し、 課 の 再 編 や 部 長
制度の導入などの組織改革を行
い、効率的で合理 的 な 行 政 運 営 に
取組む。人事労務管理については、
計画的な人材確保 と 適 切 な 人 員 配
林 葊道 議員
答
今後も住民の利便性の維持・
向上の為、町民に向き合った
質
答
答
質
質
答
質
質
答
対応のみならず、 町 民 に 寄 り 添 っ
た施策について、 真 摯 に 取 り 組 ん
でいきたいと考え て い る 。
監査委員の人選をなぜ
受け入れないのか
平成二七年三 月 現 在 、 本 来 二
名必要である 監 査 委 員 が 一 名
欠員のままである 。 な ぜ 受 け 入 れ
ないのか。議会が 推 薦 し た に も か
かわらず受理せず 、 空 席 に し た ま
ま と い う の は 法 令 違 反 に あ た り、
議会総意を忌避す る の は 明 白 な 議
会軽視ではないの か 。
議会代表監査委員の辞表につ
いては受理していないという
ことを伝えている 。 法 的 に 現 在 で
も監査委員の交代 は な く そ の 任 期
は 継 続 し て い る と 判 断 し て い る。
議案として提案し な い 理 由 は 、 平
成二六年一〇月二 八 日 に 開 催 さ れ
た全員協議会の場 で 質 問 に 対 し 詳
しく答えている。
上島町から現在、愛媛県市町
村振興課、愛媛県東京事務所、
愛 媛 県 今 治 支 局、 宮 城 県 山 元 町、
後期高齢者医療広域連合へと職員
を 派 遣 し て い る が、
「 よ く、 庁 舎
内の職員には人員に限りがある。
」
と聞く。職員派遣の見直しをして
事務処理ミスをしない、おこさな
い組織へと体質改善をして、働き
やすい環境づくり、早期退職者を
ださない職場にしてほしい。
あわせて、岩城保育所農地転用
申請のミスについて報告を求め
る。
職員派遣の見直しと
正確な事務処理を
寺下滿憲 議員
職員派遣は、長期的な視野に
立ち、人材育成を図る職員研
修の一環として実施している。
平 成 二 七 年 度 は、 東 京 事 務 所、
今治支局への派遣を中止し、前年
度より二名少ない職員派遣とす
質
答
質
答
10
上島町議会だより 2015年(平成27年)6月発行
員が承知しておらず、十分な確認
る。
を 怠 っ た 事 が 原 因 で す。 今 後 は、
正確な事務処理については、法
その他小さな手続きについても法
令や条例等に基づき正確な事務処
的な確認をはじめ関連機関との相
理 を 行 う こ と は、 当 然 の こ と だ
談協議を十分に行うことで再発防
が、事務処理の誤りが発生した場
止に努める。
合は、なぜ起こったか、チェック
農業委員会に提出した始末書
体制はどうだったか、再発防止を
するためにはどうすべきか、
各課、 は、案として出てきた。その時に
農 業 委 員 会 の 事 が 書 か れ て い た。
各部で考察のうえ対応策を講じて
いる。今後も、職員の資質向上を 「 こ れ は 事 実 で す か? 農 業 委 員 会
に相談したんですか?」という確
図るとともに、役場全体で情報を
認をしたら「農業委員会には、諮
共有し、共通認識を持って適正で
っておりません」ということなの
正確な事務処理ができるよう努め
で、事実に反することは書いては
る。
いけないと指導しており、私の始
早期退職者をださない職場環境
末書が農業委員会に正式な文章と
づくりですが、体調など個々の事
して上がっている認識は、今現在
情や考えで、それぞれが意思決定
もっていない。今回の案件に関し
をし、早期退職という選択をして
て、法律が変わってちょっと勘違
おります。業務が複雑化し、住民
いをした部分であっても担当とし
からの要望も多種多様化している
てはあってはならない事と考えて
中で、職員は、少なからずストレ
いる。
スを抱えながら業務に取り組んで
いる現状ですが、役場組織に限っ
たものではない。働きやすい職場
の環境づくりに取り組む。
岩城保育所農地転用ミスの件
は、農地法施行規則の改正により
市町村が設置する保育所につい
て、農地法第五条による農地転用
許可が必要になったことを担当職
上島町議会だより 2015年(平成27年)6月発行
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委員長 平山 和昭
議会運営委員会の様子
上島町議会の議会条例を話し合っています。
議会基 本 条 例 と は 、 議 会 の 在 り 方 を 定 め
た条例で 、 二 〇 〇 六 年 五 月 、 北 海 道 の 栗 山
町がお隣 の 夕 張 市 の 自 治 体 財 政 破 綻 に 危 機
感を強め 、 全 国 に 先 駆 け 制 定 し 、 そ の 後 全
国の自治体に制定が広がっているもので
議会運営委員会では、本
年 一 月 二 八 日、 議 長 の 委 嘱 を 受 け、 平 成
二 八 年 三 月 議 会 提 出 を 目 指 し、「 上 島 町 議
会基本条 例 」 の 条 例 案 作 成 に 取 り 組 ん で い
ます。
活動報告
議会運営委員会
ります。
前述の栗山町議会条例や、愛媛県下の各
市の既設の基本条例を参考に、上島町議会
の現在と将来を見据えた条例として仕上げ
ることを目指しています。
毎月一回の定期委員会、場合によれば臨
時委員会も含め後発条例として、よりよい
規範に仕上がればよいと考えております。
議会の在り方に関しては様々な切り口が
あります。大ざっぱに考えて、議案を理事
者(町長)が提出、その議案を議員同士が
討議して合意形成をし、議決する方法(栗
山町議会条例の考え方)と、従来通り議案
を理事者が提出、質疑は議員と理事者の間
で行い、採決にもって行く方法です。
す。愛媛県下では県及び四市が制定。町の
制 定 は ま だ あ り ま せ ん。
(平成二六年九月
現在)
従来は、首長らが議案を説明し、議員は
質問するだけというのが地方議会のありさ
までした。そのあり方を見直し、議会の本
分である活発な論議を通して責任ある政策
決定をすることを目指したものです。
この条例は、議会及び議員の責務等、地
方分権の進展に伴い、議会の責任が大きく
なった現実をふまえ、議会における最高規
範としての性質も持ち、会議規則等も基本
条例に則したかたちで微修正することにな
きた地方議会、ことに末端の自治体の状況
では、議員の待遇も含め様々な課題が横た
わっており、条例を定めたからと言って一
挙にそこまで達するとは考えにくいのが実
情 で す。 し た が っ て 我 が 町 の 基 本 条 例 は、
議員間討議をどう実現するかを研究しなが
らも、まずは議員の質的向上を目指すもの
とならざるをえないのではないかと考え、
条例の不断の見直しも盛り込む予定です。
まだまだ条例案の完成までには道のりは
遠く、形になった段階で町民の皆様のご意
見を伺うパブリックコメントの募集も必要
か と 考 え て い て、 最 終 的 に 議 会、 理 事 者、
町民の三者の納得できる条例案ができれば
できあがりと考えております。
議案の最終決定は議会の議決にあるとこ
ろから、案件に関する最終責任も議会にあ
ることとなり、
議決事項執行責任は理事者。
その執行を議会が監視する、というのが通
常の図式ということになるでしょう。そう
であるならば、議案審議は議員同士で十分
な討議を行い、修正も含めた合意構成にも
ってゆく。議決事項は理事者が粛々と執行
するという「栗山町議会条例」が、現在考
えられるベターな見本だと考えられます。
しかしながら、それが実現可能となるに
は、議員側にも専門職としてのハイレベル
な能力が求められ、現在まで連綿と続いて
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上島町議会だより 2015年(平成27年)6月発行
議員のコラム・私の議員活動
古 㟢 幸 江 議員
林
葊
道 議員
寺 下 滿 憲 議員
「花の島構想に呼応して」
「架橋で地方創生について」
「笑顔で 暮 ら せ る 町 」 を 目 指 し て
町では、地域住民の手により上島四島を
国においても「まち・ひと・しごと創生法」
議員という職に就いてから早いもので三
四 季 に た と え て、 島 ご と に 花 を 咲 か せ て、
を制定し、地方創生の推進に向け精力的に
年目を迎えます。一年目はただついていくだ
美しい花の島を後世に伝えていくことを目
取り組んでいることは皆様もご存知のこと
けで必死でした。二年目は、何とか形が見え
的に、平成二二年度より﹃花の島構想﹄が
と思います。
てきました。そして三年目、次のステップに
スタートしました。
石破地方創生担当大臣も地方版の総合戦
自分自 身 が 進 ま ね ば と 思 っ て い ま す 。
私も以前から「花で島に人を呼べる町に」
略策定を平成二七年度中に都道府県及び市
合併 し て か ら 一 〇 年 を 迎 え ま し た 。
と、考えていました。まず、考えたのがバ
町村に求めています。
一〇年前と今の上島町いろいろな合理化
ラ園。バラづくりは、黒点病や害虫駆除に
私は、この地方創生を活用し、上島町の
が す す め ら れ、 便 利 に な っ た こ と も 不 便 に
多量の薬剤散布が必要から体にも環境にも
創生には本土(しまなみ海道)に架橋する
な っ た こ と も あ る と 思 い ま す。 町 民 の 皆 さ
よくないと思い前に進めませんでした。
ことが一番優先すると思っております。
んはど の よ う に 感 じ て い る で し ょ う か ?
つ ぎ に ア ジ サ イ を 手 が け て み ま し た が、
八年後開通する岩城橋(生名島~岩城島)
私 の 感 じ る 一 〇 年 は、 合 理 化 さ れ て 良 く
半日陰で保水性のよい場所が求められ、思
架橋後の上島町の将来の交通体系を考える
なったと実感できることは乏しく逆に不便
にこの「ゆめしま海道」が「しまなみ海道」 い通りにはなりませんでした。その他には、
に な っ た と 思 う こ と が 多 い で す。 こ の 二 年
コスモス、ヒマワリにも取り組みましたが
に接続されることが全島民の悲願であると
半の議員活動の中で町民の方々に分かり易
だめでした。では、島には何の花が適地か
思います。
く 政 治 が 伝 え ら れ た の か? 最 初 に 目 指 し た
ルートは岩城島(小漕)~生口島(洲江) と島を見つめた時、庭先には、水仙、つば
教育や福祉に関することが実現できたの
きの花が咲いている。つばきは、
文献に「日
架橋です。
か? と 考 え て み る と 、 反 省 ば か り が 思 い 出
地理的にも今治・尾道の中間地点であり、 本に野生するヤブツバキは、日本で生まれ
されま す 。
育 っ た も の だ か ら 日 本 の 気 候 や 土 壌 に は、
観光、工業、商業、救急医療体制、交通体
住 民 ニ ー ズ を 考 え て の 一 般 質 問 は、 私 自
き わ め て 適 し て い る。
」 と、 あ り ま し た。
系にも画期的な成果が得られるものと思い
身 う ま く い っ た こ と が あ り ま せ ん。 い ろ い
今では、日本が原産で、日本で発達して世
ます。
ろ 伝 え て い た だ く 住 民 の 方 の 想 い も、 多 く
この「ゆめしま海道」が「しまなみ海道」 界に広がり、それをもとに生まれた世界の
は実現 す る こ と な く 時 間 が 過 ぎ て い ま す 。
品種は、六千種を超えるとも言われていま
あ と 一 年 半 ほ ど の 任 期 が 残 っ て い ま す。 に 繋 が っ て 初 め て 上 島 町 の 動 脈 と し て の 機
す。
私 の で き る こ と は 小 さ い か も し れ ま せ ん。 能を果たすと思います。町民一丸となって
私は、四年前からつばきの山をめざして、
上島町繁栄のために架橋運動をしていきま
で も、 手 を 抜 く こ と な く 積 み 上 げ て い き た
植栽をはじめました。今では、三百六十二
い と 思 っ て い ま す。「 笑 顔 で 暮 ら せ る 町 」 しょう。
本、そのうち二百十五品種を植えています。
は 住 民 の 声 を 実 現 す る こ と だ と 信 じ て、 今
い つ の 時 代 か「 岩 城 の 桜 」
「生名の椿」と
後 も ご 指 導・ ご 協 力 を よ ろ し く お 願 い い た
呼べる日をめざしています。
します 。
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上島町議会だより 2015年(平成27年)6月発行
議 員 の 動 き
岩城保育所竣工式
魚島地域交流施設竣工式
保育施設の安全運営を祈念して
魚島の益々の発展を祈念して
中学校卒業式(弓削中学校)
新しい門出を祝って
小学校入学式(岩城小学校)
救急艇竣工
医療の充実を図り、安心して暮らせる町に
中学校入学式(魚島中学校)
子供たちの健やかな成長を見守ります
大きく羽ばたく魚島中生に
2月26日
岩城保育所竣工式
3月24日
各小学校卒業式
3月3日
全員協議会
3月27日
臨時会
3月6日
議員協議会
4月1日
議長談話・議会広報委員会
3月10日
定例会(1日目)
4月8日
各小学校入学式・議会広報委員会
3月12日
議会運営委員会(議会条例検討会)
4月9日
各中学校入学式
3月17日
各中学校卒業式
4月16日 議員協議会・議会運営&議会広報委員会
3月18日
定例会(2日目)
3月19日
救急艇竣工式・定例会(3日目)
3月23日
魚島地域交流施設竣工式
その他、協議会等の傍聴・研修会、各種式典に
参加しています。
町民の皆様の声を募集してお
ります。身近で議会について思
っていること、ご希望、ご要望
などなんでも結構です。是非議
会広報委員会宛にお送りくださ
い。
<応募要件>
の都合上500字程度にお願いしま
内容制限はありませんが、紙面
す。必ず原稿もしくは電子メール
でご応募ください。
たします。
住所、氏名は明記してお願いい
匿 名 は お 受 け で き ま せ ん の で、
ご了承ください。
<送り先>
〒794-2592
上島町弓削下弓削210
上島町議会事務局
「議会広報委員会」宛
FAX 0897-77-4011
[email protected]
16
全員協議会
17
第6回議員協議会
23
6月定例議会
議長談話・議会広報委員会
6
第1回町議会研修会 (松山市)
議会・全員協議会・常任委員会はどなたでも
傍聴できます。その他委員会活動等あります。
1
7
月
第8回議員協議会
19
議長談話・議会広報委員会
5
8
月
議長談話・議会運営委員会
7 8~10 先進地視察研修 (海士町)
月
15 第7回議員協議会
3
6
月
「いま、町の自立のシナリオを作るとき」
小生は二〇〇八年に弓削島と出会って惚れ込み、二〇一一年に移住を果たしまし
た。京都の町中に生まれ、東京で工業デザインを学び、一九七〇年代のバブル全盛
の時代から一九九〇年のバブル崩壊で日本経済が奈落の底を味わった時代、更に日
本経済が再起し始めた二〇〇〇年過ぎまで、工業デザイン会社の経営者を経験しま
した 。
過去「モノのデザイン」は商品化のプロセスが売れる製品開発の重要ポイントで
したが、一九九〇年を過ぎて情報化時代に突入すると、アジア諸国の台頭によって
市場競争は激化し、広範な情報収集と分析力や市場を俯瞰的に捉える戦略の準備な
くして市場競争で優位に立つことは出来ないという時代を経験しました。
近年、町おこしでも普及している「ソフトウェア」の有無が自立や発展の鍵だ!
と認知され始めている昨今、上島町は気候温暖で住みよい自然環境に恵まれた上、
上下水道がほぼ完備、CATVの光ケーブルもほぼ全戸に普及といった恵まれた環
境は 全 国 で も 稀 で す 。
こんなに恵まれたインフラ環境を町民の創意で有効活用できれば、上島町の自立
は、絵に描いた餅では無くなる筈だと思えてなりません。
町民が保有しているインフラの宝物を再認識して有効活用すれば、こんな世界が
開けるというシナリオを早急に構築すべきだと思います。
近未来を見据えたシナリオは、次世代に国内外からこの町に住みたいといった上
島町への移住者が増え、人口増加を実現させることでしょう。
今、町民が存分な意見を交換し、上島町の自立シナリオを創り上げる絶好のチャ
ンスが到来していると思うのは小生だけではない様に感じますが如何でしょうか?
弓削 加藤 建
あなたの声を
お聞かせください
議 会 の 活 動 予 定
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上島町議会だより 2015年(平成27年)6月発行
平成二七年三月議会は、やや波
乱含みの様相でしたが、最終的に
は全ての議案は可決され今年度予
算の執行が始まりました。町の向
かう先は決して一路平安ではあり
ません。前例主義や事なかれ主義
で は 町 の 歩 み も お ぼ つ き ま せ ん。
毎回議会広報を編集しながら思う
ことは、議会は町の今と未来の安
心・ 安 全 に ど う 寄 与 で き る の か、
の一事に尽きます。
三月議会ではまた議会広報編集
委員会が「議会広報委員会」とい
う常任委員会に格上げされまし
た。理由のひとつとして、週に何
度も町内各地から集まって編集会
議を開催している委員には、当然
の事として公務災害に対する保障
が必要だからです。そのことを御
理解いただければと思います。
委 員 平山和昭
発行 上島町議会
編集 議会広報委員会
委員長 古㟢幸江
副委員長 寺下滿憲
委 員 松原彌一
委 員 平山和昭
委 員 濱田高嘉