平成２7年度本年度は昨年度までのEMC技術だけ扱う『EMC対策技術講座』ではなく、技術分野を広げて、製品開発のヒントとなる組込み技術も扱うことにしました。具体的には、継続的に扱っているEMC技術として、まず、基礎事項の総括的確認として、「ノイズ発生メカニズム/電子機器EMCの基礎と対策」を扱い、続いて、「EMC設計の基礎と効果的な対策事例」で、ノイズ対策手法を、さらに、進んで、「基板設計におけるEMCノウハウ」ではノイズをそもそも出しにくい設計手法を紹介します。組込み技術については、簡単に高機能なLinuxボードを使えることで注目を浴びているRasberryPiについて、「最新Linux組込みボード “RaspberryPi2” の導入と制御への応用」で扱います。また、未来を支えるであろう画像認識技術の世界標準となっているOpenCVについて、「画像処理の標準ソフト最新版 “OpenCV３” の導入と活用方法」というテーマで紹介します。さらに、組み込み制御で問題となりやすいマン-マシンインターフェースインターフェースの開発を支援するため、「タブレット端末を制御機器の入出力として利用するための手法」を扱います。組込み技術のテーマについては、全て、実習を行います。各講座とも、それぞれの分野で大きな実績を持つ講師を招聘しますので、ご参加ください。講座内容：下記「平成２７年度EMC/組込み技術講座実施計画」を参照ください。対象者：現在，もしくは，これから、製品開発に取り組み，電子技術，EMC関連技術を必要とされる方（C言語の簡単なプログラムが理解できる方）開催日：講座は、下記講座実施計画の日程で行ない、全６回を予定会場：島根県産業技術センタープロジェクト研究室 (松江市北陵町1番地) 参加費：通年での参加を前提とし、１社につき 20,000円/年（お支払方法は受講決定後に別途通知致します）申込締切：７月２４日（金）定員：１５名申込方法：それぞれの申込書に記載のうえE-mail、またはFAXで申し込んでください。受講者は年間を通して固定することを原則とします。平成２７年度 EMC/組込み技術講座実施計画講座テーマ開催日 1 CPUボード RaspberryPi2 の導入とそれを制御に活用するための方法 8/11(火) 10：00～ 17：00 2 最新画像処理ソフトOpenCV3の導入とその活用の方法 9/17(木) 10：00～ 17：00 ノイズ発生のメカニズム/電子機器 EMCの基礎と対策 10/21(水) 10：00～ 17：00 3 内容組込みボードとしてだけでなく、PCとしても使用可能なCPU ボード RaspberryPi について、その概要、導入手順、制御用プログラム開発手順を実機実習を通して学ぶ。（講師：久保幸夫（トライアングルエレクトロニクス）） OpenCV は画像処理の標準ソフトとして多くの企業の製品に使用されている。（講師：浦西友樹（京都大））試作する回路について適切な部品配置、層構成、配線等の仕様をノイズを考慮しながら決定していく。Signal Adviser SI の操作説明、および演習も併せて行う。 (講師：高橋丈博（拓殖大））講座テーマ開催日内容 4 タブレット端末を制御機器の入出力として利用するための手法 11/10(火) 10：00～ 17：00 Android端末を利用してセンサからの入力等を行う手法、Androidの WiFi機能を利用して制御用マイコンと無線通信する手法等の紹介を行う。（講師：石井孝佳（浅草ギ研））５ EMC設計の基礎と事例に学ぶ効果的な対応策（仮題） 12月 ※時間調整中製品化直前！、でも、ノイズ対策が必要、といった時に役立つノイズに対する効果的な対策手法を紹介する。（講師：調整中）６基板設計におけるEMCノウハウ（仮題） 1月 ※時間調整中ノイズを出しにくい、また、ノイズに強い基板設計を行う際のノウハウを紹介する。（講師：調整中） ※講座時間は講師のご都合、カリキュラム等によって多少終わりが前後する可能性がございますので予めご了承ください。なお、その他調整中の内容も、状況により変更する場合がございます。 ※講座では、何回かプログラム開発等でPCを利用することがありますが、これにつきましては各参加者に持参していただくことを想定しています。その際、事前にインストールしていただくプログラムがある場合は前もってその手順の詳細を通知します。 ※本講座の初回に利用するRaspberryPi2は、当該回参加者に持ち帰っていただき、社内での活用に利用していただきますが、Android端末につきましては、講座開催中での貸し出しのみとします。（切り取り） (公財)しまね産業振興財団新事業支援課担当：福冨あて FAX 0852-60-5106 E-mail : [email protected] 平成２７年度EMC/組込み技術講座申込書ソフトをインストールするPCは各自用意していただき、持参していただくこととなります。講座につきましては、できる限り、参加者が固定することが望ましいです。