Dew Protecter® 結露防止器の適用の効果 と 経年劣化

2009 12 07
株式会社 九州山光社
Dew Protecter® 結露防止器の適用の効果 と 経年劣化による保護対象箱の状態の経過
箱閉鎖のみ
閉鎖状態の確認はない場合
封鎖機構の経年劣化
封鎖機構の
劣化内容
効果
箱閉鎖
+
Dew Protecter®
結露防止器を指定方法で
使用した場合
1)閉鎖テスト法は特に無い、または確認できない。
2)閉鎖基準無し
1)気密性テスターによる閉鎖テスト(必須) あり
2)閉鎖基準は環境・保護対象により標準化されている
閉鎖されているかどうか装置敷設時に確認できない。
表面汚損予防・結露予防に必要な箱の閉鎖状態は
初期段階から確認済み
結露予防効果
表面汚損予防効果
危険性あり
安全性は高い
水分の貯留のリスク
危険性あり
ローリスク
結露予防効果
表面汚損予防効果
危険性は次第に高まる
安全性は高い
水分の貯留のリスク
危険性は次第に高まる
ローリスク
結露予防効果
表面汚損予防効果
箱内はほぼ外気と同等の状態に陥る
高度の腐食が短期間で発生する可能性
初期段階で保護空間の閉鎖性は確認されており
封鎖機構の劣化箇所も特定しやすい
(外気への開放)
(外気との通気路開存)
封鎖機構は
経年劣化でヒビ等が
拡大して封鎖不全状態
または、
扉部の閉鎖不全等
水分の貯留のリスク
ほぼ外気と同等の状態に陥る
外気中の水分が箱内に多量に浸入
ローリスク
(フェールセーフ異常時排水機構作動)
封鎖機構への
ヒューマンエラーが
発生した場合
閉鎖忘れ・閉鎖不良
締め忘れ
閉鎖忘れ
封鎖工法の不良
封鎖状態の確認忘れ・不良
(通線部封鎖不良など)
結露予防効果
表面汚損予防効果
ほぼ外気と同等の状態に陥る
安全性は維持されやすい
(但しヒューマンエラーを除く)
水分の貯留のリスク
ほぼ外気と同等の状態に陥る
ローリスク
(フェールセーフ異常時排水機構作動)
新設時
中等度破壊
高度破壊
(箱の扉の閉鎖不全)
封鎖機構は正常機能
封鎖機構は
経年劣化でヒビ等が
発生し始める
安全性は維持されやすい
備考: 屋外では気象の変化で20℃程度の温度の上下変化は頻繁に発生しています。 特に雨天後の風により箱内は急激な温度下降により結露のリスクが高まります。
そこで、Dew Protecter® 結露防止器でも保護できない過酷な条件や予測を上回る異常気象の場合や、ヒューマンエラーが発生した場合を考慮すると、
フェールセーフ異常時排水機構は、JIS C8480 の箱内条件として明示されている異常時排水機能を満足し、箱内収容機器の安全性を確保します。
冠水の危険性がある場合に、排水機構を排除した特殊仕様も設定可能です。
しかし、特殊な適用事例を除き、リスクの頻度を考慮すれば、結露によるリスクは冠水によるリスクよりも遥かに高い頻度で発生するリスクと考えられ、
排水機構除去はお勧めできません。 また冠水時の結露防止器を通じた逆流は,箱の水密構造の閉鎖特性に依存します。
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2009 12 07
株式会社 九州山光社
IPCode 第二特性数字 と 冠水による箱内への水の浸入の関係 と Dew Protecter® 結露防止器
空気中
コップ
空気中
穴開きコップ
エアー抜け
水中
空気中
水中
IP Code II grade 8
空気中
電気箱
電気箱
水中
水中
IP Code II grade 7
水中浸漬30分以上
空気中
電気箱
IP Code II grade
6,5,4
水中
箱は IP Code 第二特性数字に従って,冠水による水の浸入が箱内に発生します。しかし,パッキングの経年劣化は必ず生じ,グレード維持は困難です。
結露防止器には,フェールセーフ排水機構が付属していますが,冠水時は,箱の水密特性に依存して,結露防止器を除く場所からも水の浸入が生じます。
また,結露防止器は,価格の高い重量が重い高水密性の箱や鋳型等による函体でなくとも,簡便な箱の閉鎖特性(気密性テスターによる確認)をもつ,比較的
安価で重量が軽い箱の構造をもつ電気箱へも適用が可能で,簡便な箱の閉鎖特性のために必要な施工は,従来の閉鎖工法で十分な効果を発揮します。
Dew Protecter®結露防止器のフェールセーフ異常時排水機構は,頻度の高いパッキングやシール機構等の劣化に備えた安全機構です。
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