新田独自のエンディングノート作成および普及事業チーム 第4回会議

新田独自のエンディングノート作成および普及事業チーム
第4回会議 議事録
○日
時:平成27年2月19日(木)18:00~19:30
○会
場:NPO法人「新田の風」事務所
○出席者:井
益雄先生
飯島 俊哲
土屋陽一
山口 尊司
吉沢 敬雄
望月 祐子
(五十音順・敬称略)
【1】「いのちの選択」(エンディングノート簡易版)配布状況について
〔報告〕上田薬剤師会を通じて、市内各保険薬局に配布マニュアルを添えて配布済み。
(配布マニュアルについては次ページに掲載)
〔問題点〕各薬局に既に置いてあるものの、薬剤師が勧めないと患者は受け取れない。
薬剤師もまだ配布に不慣れ。患者さんが「いのちの選択」の存在を知らない。
〔対策〕認知度を上げるために信濃毎日新聞等、地方紙に取り上げてもらう。
新田の回覧板で「いのちの選択」について書いた要綱を回す。
→要綱を作成する。
(飯島が試案を作成しメンバーにはメールで回覧。内容を検討する。
)
〔その他〕・普及促進と合わせて、救急車にて搬送される際は必ず「いのちの選択」を添
付したお薬手帳を携帯することを呼びかけていく。
(薬剤師に依頼)
・保険証を入れることができるお薬手帳ケースを試作してはどうか
(
「保険証」、服薬状況がわかる「お薬手帳」、終末期に関わる医療処置の本人意
思がわかる「いのちの選択」が一まとめで携帯できればそのメリットは大きい)
・
「いのちの選択」を集まって気軽に書くお茶会を開催してはどうか。
→そこから新田独自のエンディングノート作成のヒントを見出す。
完成した「いのちの選択」カード
【2】新田独自の『エンディングノート』作成について
●前回会議で決定した通り、現時点で直ちに新田独自のエンディングノート作成に
着手することは止める。先ずは、配布を開始した『いのちの選択』の普及促進運動
を進めていく。その過程で、様々な意見を集約し、新田独自のエンディングノート
の内容を模索してく。
≪本会議で出されたアイディア等≫
・コンパクトで手軽に書けるものを
→『宮崎市版エンディングノート』をベースにして、作成内容を検討していく。
・市販のエンディングノートとは違い、終末期の医療に特化したものとなっており、
終末期の医療についてイラストを交えて説明した「書き方の手引き」がセットに
なっている。こうした趣旨が「新田の風」の方針と合うことと、そして自治体が
作成したということにその価値をみている。
※『宮崎市版エンディングノート』:宮崎県宮崎市にて平成26年4月から希望す
る市民に配布している終末期の医療に特化して内容のエンディングノート。
宮崎市のホームページから誰でもダウンロードできる
http://www.city.miyazaki.miyazaki.jp/www/contents/1418271070620/index.html
・宗教色について
信仰する宗教、それにまつわる思想信条は多種多様であるから、あえて書かない。
しかし、必要な人には思いを自由に書けるフリーページを巻末に設ける。
・「死を考える」イベントを企画し、そこで情報収取をする
→【3】自由討論を参照
・完成後はエンディングノートを書くイベントを企画
→死と向き合うことに繋がっていく
【3】自由討論
●井先生より「新田の風」の来年度目標、ビジョンについて話がある。
→認定NPO法人の取得
→「新田の風」の活動、順調に動いてきているが、地域住民が「新田の風」に頼りたく
ても、一体どこに連絡をとっていいのがかわからない。よって事務所機能をより充実
させていく必要がある。(場所、スタッフの問題)
→「認知症サポーター」が新田地域で実働できるような仕組みをつくる。またサポータ
ー一人一人が、新田の風チームの一員となっていただけるような流れをつくる。
→認知症家族の会をつくったらどうか。安心して徘徊できる街づくり。気配り目配り。
→医者に頼らないネットワーク作り。具体的な老後対策が必要。医療や福祉に依存して
も、そこを担う人が不足しているので手立てが十分ではない。
※参考図書「大往生したけりゃ医療とかかわるな」中村仁一(著) 幻冬舎新書
●一般の人の「死」の認識の低さ。
→エンディングノートとそれを取り巻く諸活動の必要性
→宗教者の怠慢:宗教家の役割は大きいが、それをハッキリ理解できている宗教者は少
ない。
●死をたくさんみてきた人を講師に招いて話を聞いたらどうか。
(医療従事者など)
→未だに我々も死に対して切実感がないため。
●エンディングノートを書くための講習会は、これまで多々あった。そうしたものではな
くて、もっと気楽に書くイベントを企画してはどうか。
→テレビ番組がヒント(NHK「金曜 eye」
)
→ただエンディングノートを作って配布するだけでは、書かない人が大多数だろうと予
想される。そうした想定に対する有効手段になることを期待。
●「死を考える集い」を開催する(案)
※8月末くらいを想定
〔内容〕
・井先生より30分の講話
・参加者のグループセッション(エンディングノートのアイディアを募る)
・各グループの報告
・井先生まとめのお話
●エンディングノート以前に、葬儀のことをじっくり考えている人が少ない。
葬儀屋云々など含めて。葬儀屋は遺族の個別性を重んじない。遺族もそれを希望してよ
いと思っていない現実がある。
●メンバー山口氏より資料として、新たに2冊のエンディングノートが紹介される。
・「明日のためのマイ・エンディングノート」
遺言相続コンサルタント:本田桂子(著)
技術評論社(出版)
→【特徴】CD-ROM にデータが入っており、パソコンで記入できる
・「親子でつくるエンディングノート」
税理士法人レガシィ(著)
SBクリエイティブ株式会社(出版)
→【特徴】子が親に聞き取りをして書き込む形式
【4】次回会議開催予定
未 定
※各種決定事項については、メールを通じてメンバー内の情報共有をしていく。
※3月以降に「新田の風」主催で企画されている各種講演会に、メンバーはできる限
り出席することを確認。
以
上
文 責:飯 島 俊 哲