平成 27 年度第 2 回災害ボランティアセンター運営者研修(静岡県開催) 開催要綱 1.趣 旨: 災害常襲国である我が国では、毎年、全国各地で自然災害が発生し、平成 26 年度も 地震・台風・土砂崩れ・噴火・豪雪など多様な災害が発生しました。被災地には、全国 各地からボランティアが駆けつけ、発災直後の応急支援活動から復興支援活動まで様々 な場面・時期において、様々なボランティア活動が積極的に展開され、一部では現在も 活動が継続しています。 また、災害ボランティア活動に対する社会的な関心の高まりとともに、災害ボランテ ィア活動の支援拠点となる社協の災害ボランティアセンターに対する注目も高まってい ます。社協が中核となって設置・運営する「災害ボランティアセンター」は、災害ごと に異なる被害状況や地域事情等を踏まえ、平常時からの地域とのつながりをもとに社協 のネットワークを活かし、多様な NPO やボランティア等と協働しながら、これまでそ の活動を進められてきました。 そこで、本研修は、社協と NPO・ボランティアが協働して「災害ボランティアセン ター」を運営する視点、多様なニーズへの対応、情報発信のあり方など、被災者支援を 進めていくための「運営者」としての力量を高めるために開催します。 本研修はマニュアル作成や訓練・シミュレーションを行うことが目的ではなく、災害ボ ランティアセンターの意義や考え方について講師・参加者が共に考えていく研修です。 ※ 平成 27 年度「運営者研修」は全国 3 ヵ所で実施します。 (第1回:10 月 29 日~30 日@宮城県、第 3 回:1 月 28 日~29 日@香川県) 2.主催:社会福祉法人 全国社会福祉協議会 社会福祉法人 静岡県社会福祉協議会 協力:災害ボランティア活動支援プロジェクト会議 3.日程および会場: (1)日程:平成 27 年 11 月 10 日(火)~11 月 11 日(水) (2)会場:静岡商工会議所ホール 〒420-0851 静岡県静岡市葵区黒金町 20-8 (交通・地図:http://www.shizuoka-cci.or.jp/assets/files/service/map.pdf) 4.参加対象: (1)災害ボランティアセンターの設置・運営に携わることが想定される者 (市区町村社会福祉協議会及び都道府県・指定都市社会福祉協議会の職員等) (2)社協災害ボランティアセンターの運営支援にかかわる NPO・関係団体の職員 1 5.募集人数:160 名 都道府県・指定都市ごとの参加枠(目安) (1)静岡県社協推薦:70 名程度 (2)静岡県以外の都道府県・指定都市社協推薦:70 名程度 (3)主催者推薦:20 名程度 ※ 推薦多数により受講できない場合がありますので、あらかじめご承知おきください。 6.申込方法 (1)都道府県・指定都市社協等より、所定の「推薦書」(別紙)を事務局に提出する。 (2)事務局では、推薦された方の参加の可否について検討し、全体での申し込み状況を踏 まえ調整を行う。 (3)調整終了後、事務局より調整結果を都道府県・指定都市社協に連絡するとともに、 被推薦者に対し、エントリーシート及び事前学習課題、参加案内及び申込み手続きを 案内する。 7.参加の費用について:10,000 円(昼食弁当代別) ※プログラム内の情報交換会の費用を含みます。 8.研修内容:別紙をご覧ください。 (プログラム内容は変更の可能性があり得ます。) なお、本研修は2日間のプログラムをもって1つの研修となりますので、 受講される場合は必ず全プログラムにご参加ください。 9.参加推薦手続きに関する問合せ先: 全国社会福祉協議会・全国ボランティア・市民活動振興センター(金谷内・園崎) 〒100-8980 東京都千代田区霞が関 3-3-2 新霞が関ビル 電話:03-3581-4656 FAX:03-3581-7858 2 E メール:[email protected] 【別紙】 研修プログラム(予定) 【研修要素】 ①災害ボランティアの歴史的変遷の理解 ②被災者支援の基本的な考え方の理解 ③被災者支援活動の全体的な流れ・経過の理解 ④法制度、支援施策などについての基本的理解 ⑤対応困難な状態の解決力・提案力 ⑥コーディネート力・人間関係調整力 ⑦社会資源の把握・調整力・情報力 ⑧災害 NPO 等の連携と理解、ネットワーク力 【1日目】 時 間 内 容 13:00~13:20 開会あいさつ・オリエンテーション 13:20~13:50 基調説明「災害ボランティアセンター運営者研修のねらい」 (30分) 本研修を行う意味や災害ボランティアセンターが置かれている状況を理解 し、受講者に学んでもらいたいポイント等の共有を行います。 <講師> 園崎秀治(全国社会福祉協議会 全国ボランティア・市民活動振興センター副部長) 13:50~16:30 (160分) 【前半】 13:50~15:00 【休憩】 15:00~15:10 【後半】 15:10~16:30 基調シンポジウム 「何のため・誰のための災害ボランティアセンターか ~あらためて災害ボランティアセンターを考える~」 災害が発生したとき、社協が中核となって災害ボランティアセンターを開 設・運営することが当たり前のようになっていますが、なぜ社協が中核とな って災害ボランティアセンターを運営するのか。その目的や機能・役割につ いて、これまでの経験や事例を基に参加者全員で考えます。 <コーディネーター> 山下弘彦(日野ボランティア・ネットワーク) <シンポジスト> 北川進(宮城県社会福祉協議会 震災復興支援局 主任主査) 髙山弘毅(群馬県前橋市社会福祉協議会 地域福祉課主任) 李仁鉄(にいがた災害ボランティアネットワーク 事務局長) 16:30~16:40 休憩 16:40~18:10 講義・ワーク: 「ボランティアの気持ちを最大限に、災害VCの手間を最小限 (90分) にする情報発信」 災害ボランティアセンターには被災者だけでなく、市民・ボランティア・ 行政・マスコミ等から様々な問い合わせが殺到しますが、そもそも災害ボラ ンティアセンターに求められる情報発信とは何か。ただ闇雲に情報を流すの ではなく、伝え方やタイミング、媒体を考慮した適切な情報発信について共 有します。 <講師> 髙山弘毅(群馬県前橋市社会福祉協議会 3 地域福祉課主任) 18:10~18:55 (45分) 基調講義: 「運営者に求められる力」 災害ボランティアセンターを運営するために必要な「5つのC」を中心に、 運営者に求められる力とは何かについて、参加者全員で考えます。 <講師> 山下弘彦(日野ボランティア・ネットワーク) 19:00~20:30 (90分) 情報交換会 「災害ボランティアセンター」運営者に求められる資質の中でも重要なコ ミュニケーションスキルを活用して顔の見える関係づくりを行います。 【2日目】 時 間 9:00~10:00 (60 分) 内 容 講義: 「災害ボランティア活動を支援するネットワークと人・もの・資金」 今、全国段階で災害関係者の様々なネットワークが連携を模索し、動き始 めています。そのようなネットワークを知るとともに、実際に災害ボランテ ィアセンターの運営を支える様々な仕組みについて共有します。 <講師> 全国社会福祉協議会 全国ボランティア・市民活動振興センター 10:00~14:30 (210 分) うち昼食休憩 12:00~13:00 ワーク「多様なニーズに対応する災害ボランティアセンター」 被災者の生活支援やニーズに対応するためには、様々な要因の中で、運営 者としては社協だけではなく、地域組織や NPO 等関係者の得意な部分を活か す総合調整力や「気になる人」や「困りごと」に対して先を見通して対応す る力が必要となります。災害時の与えられた状況の中でそれぞれの得意・不 得意を見極め、被災者支援にどうつなげていけるかをワークを行いながら議 論します。 <進行・企画> 14:30~15:30 (60分) 北川進(宮城県社会福祉協議会 震災復興支援局 主任主査) 李仁鉄(にいがた災害ボランティアネットワーク 事務局長) 振り返り・総括(まとめ) 「地域実践に向けた振り返り~研修で学んだことを活かすために~」 研修を振返り、運営者に求められる視点、地域実践に活かすための具体的 な対応、参加者相互のつながりの構築を図ります。 <助言> 山下弘彦(日野ボランティア・ネットワーク) <進行・企画> 北川進(宮城県社会福祉協議会 震災復興支援局 主任主査) 李仁鉄(にいがた災害ボランティアネットワーク 事務局長) 4
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