平成27年 第1回 蕨市国民健康保険運営協議会 会議録 ■日 時 平成27年2月12日(木) 午後4時~午後5時15分 ■場 所 市役所4階 第1委員会室 ■出席者(敬称略) 委 員 : 植田富美子(会長) 、田村明人(会長代理)、梶原秀明、橋岡昌子、阿部清枝、 先 、安田公年、赤間丈弘、原島晴雄 賴髙英雄市長 事務局 : 佐藤慎也(市民生活部長) 、田上正行(納税推進室長) 、 阿部泰洋(医療保険課長) 、佐藤昌史(医療保険課医療費給付係長) 平塚悟(医療保険課国民健康保険担当係長) 、 安治久美子(医療保険課主任主事) 、元井純(医療保険課主事) ■次 第 1.開会 2.委嘱状交付 3.市長挨拶 4.会長及び会長代理選出 5.審議事項 (1) 議案第1号 蕨市国民健康保険条例の一部改正(案)について (2) 議案第2号 平成26年度蕨市国民健康保険特別会計補正予算(案)について (3) 議案第3号 平成27年度蕨市国民健康保険特別会計予算(案)について (4) その他 ■内 容 【1.開会】 開会に際して、新任委員の紹介及び欠席者の報告があった。 【2.委嘱状交付】 委員に委嘱状が交付された。 【3.市長挨拶】 日頃より、蕨市の国保運営にご尽力いただき感謝申し上げる。国民健康保険運営協議会 委員については、今年1月から新たに委嘱させていただいたが、今後ともお力添えいただ きたくお願い申し上げる。 平成27年度に向け、市民の健康づくり等の施策について何点かお話させていただく。 まず、1 点目として、 「わらび健康アップ計画」については、市民との協働により進めて いるところであるが、各種健診の充実の重要性に鑑み、胃がん検診について新年度からは 集団検診から個別検診への切り替えを計画している。受診期間も伸び、受診しやすくなる ことから、受診率の向上に繋がるのではないかと期待している。 2 点目として、昨年 12 月の市議会で「蕨市歯科口腔の健康づくり推進条例」が制定され たことから、新年度から新たに 20 歳の皆さんの歯科検診の実施を考えている。30 歳、40 歳等の歯周疾患検診については、これまでも実施してきたところであるが、20 歳の皆さん にも定期検診の大切さを知ってもらおうと現在計画を立てているところである。 3点目として、 「蕨市国民健康保険税条例」について、3 月の定例市議会に一部改正条例 案の提出を予定している。主な改正内容は2点あり、一つは低所得世帯の均等と平等割の 軽減制度を現行の 6 割軽減を 7 割軽減に、4 割軽減を 5 割軽減に拡充し、新たに 2 割軽減を 設けようとするものである。もう一つは国保税の課税限度額について、法定上限額が合計 81 万円から 85 万円に引き上げられる見込みであることから、蕨市の限度額についても 76 万円から 80 万円に引き上げようというものである。 また、4 点目は、平成 27 年度の国民健康保険特別会計予算案についてであるが、歳入歳 出ともに総額 89 億 400 万円となっており、平成 26 年度と比較して 10 億円以上、伸び率と しては 13.6%の増となっている。この一番大きな要因としては「保険財政共同安定化事業」 の対象の拡大であり、レセプト 1 件当たり 10 万円超の医療費からすべての医療費が事業の 対象となることから、会計規模が大きくなったものである。また、一般会計からの繰入金 については、全体で約 13 億 1,700 万円を予定している。国保財政については、依然として 厳しい状況が続いているが、国民皆保険制度を支える国保制度の重要性に鑑み、新年度も こうした予算措置を取りながら円滑な運営を進め、市民の健康をしっかりと守っていきた いと考えている。 審議事項については、後ほど事務局から詳しい説明があるので、忌憚のないご意見やご 質問などもいただきたいと考えている。 依然としてインフルエンザが流行しているところであるが、委員の皆さまには健康にご 留意いただき、引き続きのお力添えをお願い申し上げる。 【4.会長及び会長代理選出】 会長に植田委員、会長代理に田村委員が選出された。 (1)議案第1号 蕨市国民健康保険条例の一部改正(案)について 上記のことについて、事務局から説明した。 (議案第1号資料・別紙1参照) その後、次のとおり質疑応答を行った。 委 員: 軽減措置の拡充について、現行 6 割、改正後 7 割となっているが、均等 割と平等割の現行の金額はどうなっているか。また、改正後はどの程度軽 減額が増えるのか。 事務局: 現行の均等割、平等割の額について、均等割は医療分が 8,000 円、後期 高齢者支援金分が 3,000 円、介護分が 9,000 円で合計 20,000 円であり、平 等割は 12,000 円となっている。 改正後は、現行 6 割軽減の世帯では、7 割軽減となることで 1 割分軽減 額が増えることになり、介護分が課税される方では均等割が 2,000 円、平 等割が 1,200 円、合計で 3,200 円軽減額が増えることになる。 委 員: 課税限度額の改正について、保険税の調定額への影響はどうか。また、 軽減措置の拡充について、国保財政にどのような影響があるのか。 事務局: 課税限度額の改正についての国保税調定への影響額については、約 220 万円程度の増額を見込んでいる。また、軽減措置の拡充による調定への影 響額は、約 2,200 万円の減を見込んでいる。 委 員: この軽減に対する国・県からの支援はどの程度の額になるのか。2,200 万円の減を賄えるくらいの支援があるのか。 事務局: 保険税軽減に対しては、国・県から負担金として支援される制度になっ ており、今回の制度改正により、概算ではあるが、国・県合わせて約 5,200 万円の負担金の増額を見込んでいる。 このため、国保税の調定は約 2,200 万円減少するものの、国・県負担金 が約 5,200 万円増額となるので、蕨市としては約 3,000 万円の負担減を見 込んでいる。 ⇒議案第1号 蕨市国民健康保険条例の一部改正(案)については、議案第1号資料の とおりとすることで了承された。 (2)議案第2号 平成26年度蕨市国民健康保険特別会計補正予算(案)について 上記のことについて、事務局から説明した。 (議案第2号資料参照) ⇒議案第2号 平成26年度蕨市国民健康保険特別会計補正予算(案)については、議 案第2号資料のとおりとすることで了承された。 (3)議案第3号 平成27年度蕨市国民健康保険特別会計予算(案)について 上記のことについて、事務局から説明した。 (議案第3号資料・議案第3号資料(概要 版)参照) 委 員: マイナンバー制度の導入により国民健康保険制度はどのように変わるの か。 事務局: マイナンバー制度については、住民票を交付されているすべての方に番 号を振ることにより、これまでは複数の機関で別々に管理していた情報が 一元管理され、マイナンバーを通して照会することでそれぞれの機関が情 報を確認できるようになるもので、国保を含めた社会保障や税関係などの 分野で活用されるものである。 国保の例では、社会保険加入者が退職して国保に加入する際、社会保険 喪失証明書を持参して手続きしているものが、マイナンバー制度の導入に より、行政側が社会保険の喪失情報を照会することで、証明書の添付が省 略できるようになる。マイナンバー制度が開始されることにより手続きを する方の負担の軽減と事務処理の効率化に繋がるものと考えている。 委 員: 社会保険への加入、脱退を繰り返すことにより、保険期間に空白ができ てしまう方がいるが、こうしたことはなくなるのか。 事務局: マイナンバーが振られている方であれば、国保加入の手続きのときにマ イナンバーで社会保険の資格喪失日が確認できるため、空白期間を作らず に国保に加入することになる。 本人が手続きをしないと空白期間ができてしまうが、国保は遡って適用 できるものは過去に遡って適用することになり、その場合には、保険税も 遡って課税されることになる。 ⇒議案第3号 平成27年度蕨市国民健康保険特別会計予算(案)については、議案第 3号資料のとおりとすることで了承された。 (4)その他 事務局から、蕨市国民健康保険税条例の改正予定について説明した。 (別紙2参照)その 後、次のとおり質疑応答を行った。 委 員: 特定同一世帯所属者が軽減判定所得の計算に含まれているが、その世帯 に75歳以上の方がいるときに計算に含めるということか。 事務局: これは、後期高齢者医療制度の開始とともにできた制度で、もともと国 保に加入していた方が後期高齢者医療制度に移行し、引き続き同じ世帯に 属していれば、軽減判定の際に含めて計算されるものである。これにより 乗じる人数が増え、より高い所得の世帯も軽減の該当になるものである。 事務局から、国民健康保険給付に係る改正についての報告(別紙3参照)と国民健康保 険運営協議会の被用者保険代表委員の任期についての説明を行った。 以上
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