「文學界」2015年2月号 「ピース・又吉直樹」小説効果で増刷分が払底

NEWS RELEASE
「文學界」2015年2月号
「ピース・又吉直樹」小説効果で増刷分が払底
本日、さらに大増刷を決定!
株式会社 文藝春秋
2015 年 1 月 9 日
宣伝プロモーション部
株式会社文藝春秋(社長・松井清人)は、1 月 7 日に発売しました文芸雑誌「文
學界」2 月号の増刷を翌 8 日に決めましたが、書店から大幅な注文が殺到したた
め、9 日にさらなる大増刷を決めました。
「文學界」の当初の部数は 1 万部。8 日に 7000 部の増刷を決めましたが、ネッ
ト書店などからの予約注文で増刷分が払底することがわかり、本日さらに 2 万
3000 部の増刷を決定。計 3 万部の増刷、累計 4 万部となりました。純文学やそ
れに関する話題を掲載する文芸誌「文學界」の増刷は 82 年前の 1933 年に創刊
されて以来、資料に残る範囲で初めてのことですが、累計 4 万部に達するのも
史上初めて。史上最高部数となります。
「文學界」2 月号にはお笑いコンビ「ピース」の
又吉直樹さんの文芸誌デビュー作「火花」が掲載
されています。又吉さんはかねてより、本読みの
名手として知られておりましたが、文芸誌に小説
を執筆したのは初めてです。
「火花」は、芸人である「僕」を語り手に、才気
あふれる先輩芸人と過ごした濃密な青春を描い
た作品で 230 枚の中篇。お笑いの世界の魅力と怖
さが存分に表現されています。
「文學界」2 月号は発売初日の 7 日中にすでにネ
ット書店では軒並み品切れの状態となり、発売初
日の売行きが 70%を超えた大手書店チェーンも
ありました。こうした数字を見て、8 日に創刊史
上初の増刷に踏み切りました。
ところが、ネット書店や書店から大量の注文が入り、当初の増刷ではとても
対応が出来ないことがわかりました。当初部数の3倍もの増刷をかけることは
かつてないことですが、読者のかたがたからのご要望に応えるため、異例の決
断となりました。
なお、「火花」の冒頭部分については、「文學界」のオフィシャルサイト
(http://www.bunshun.co.jp/mag/bungakukai/)に設けられた「立ち読み」の
コーナーで試し読みができます。また、単行本は 3 月に小社から刊行予定です。
以下のコメントは自由にお使いください。
〇「文學界」武藤旬編集長のコメント
鋭い観察眼と独自の文体を持っている。知名度のあるタレントだからではなく
大型新人作家として大きく扱いたいと思った。ふだん文芸誌を手にとらない 10
代、20 代にもよく売れている。それだけ普遍的なテーマ性と、ポピュラリティ
ーを兼ねそなえた小説だからではないか。
〇又吉直樹さんのコメント
今回、「火花」という小説を文學界に書かせていただきました。今まで書いた
文章のなかで、もっとも長いものになりました。僕は、人間を深く掘り下げた
小説に何度も救われてきました。「火花」は自分なりに人間を見つめて書いた
作品です。小説好きの方はもちろん、普段読まない方にも漫才だと思って読ん
でいただけると嬉しいです。すみません、ボケるの忘れてました。劇場にも毎
月立っていますので、ぜひ遊びに来てください。ピース 又吉
(本件に関する問い合わせ先)
株式会社 文藝春秋
宣伝プロモーション部
☎03-3288-6185
[email protected]