新聞・出版事業及び広告・IR 事業からの撤退

平成 27 年8月 13 日
各 位
ウェルス・マネジメント株式会社
代表者 代表取締役社長 千 野 和 俊
( コ ー ド 番 号 :3772 東 証 マ ザ ー ズ )
問合せ先 総務部 グループ長 木村 健太郎
(電話番号
03-6229-2140)
新聞・出版事業及び広告・IR 事業からの撤退、
子会社(株式会社日本證券新聞社及び株式会社日本證券新聞リサーチ)の異動(株式譲渡)
並びに特別損失の発生に関するお知らせ
当社は、平成 27 年8月 13 日開催の取締役会において、子会社である「株式会社日本證券新聞社」
(以下、
「NSJ 社」といいます。
)の全株式及び「株式会社日本證券新聞リサーチ」
(以下、
「NSJR 社」といいます。
)の
株式 51%相当分(当社が保有する NSJR 株式の全部)を株式会社ジャパンインベストメントアドバイザー(所
在地:東京都千代田区、代表者:白岩 直人、以下「JIA 社」といいます。
)に譲渡すること(以下、
「本株式
譲渡」といいます。
)
、並びに当社グループが新聞・出版事業及び広告・IR 事業から撤退することをそれぞれ
決議いたしましたのでお知らせいたします。
記
1.事業撤退及び本株式譲渡の理由
当社グループは、現在、新聞・出版事業、広告・IR 事業、不動産金融事業と、金融関連領域において3つ
の事業を展開しながら、相互の事業シナジーの追及をあわせて、グループ全体としての企業価値の拡大を図っ
てまいりました。
新聞・出版事業においては、紙媒体を主力とする日本証券新聞の購読者数の伸び悩み傾向の中、証券会社・
金融商品仲介業者との連携や駅売り店舗網の拡大による販売強化、新しいネット版サービス「日本証券新聞
Digital」の提供を開始するとともに、固定費の削減に取り組んできております。広告・IR 事業においては、
平成 26 年 10 月に NSJ 社が会社分割により NSJR 社を新設し、独立した事業体にすることで機動的な事業運営
が可能となる体制を構築し強化を図ってまいりました。
こうした取り組みにもかかわらず、新聞拡販及び IR 事業に係る営業強化やオンラインメディア化への対応
の遅れなどの要因から、新聞・出版事業と広告・IR 事業は十分な成長軌道に乗っている状況には至っておら
ず、また、企図した不動産金融事業との事業シナジーについても十分な成果を出すに至っておりませんでした。
また、平成 27 年3月期第1四半期より不動産金融事業が業容を拡大する中で、グループ全体における、新
聞・出版事業と広告・IR 事業の占める割合が、売上比率にして 30%程度(平成 27 年3月期)に減少してきて
おりました。
このような状況の中、本年 4 月頃より、当社グループ内部の経営資源だけでなく、外部資源の活用のための
戦略的提携の可能性を模索してきており、複数の会社と様々な協議を重ねてまいりました。今般、これらの中
の1社であった JIA 社との協議の中で、NSJ 社及び NSJR 社の全株式の取得の申し出を頂きましたことから、当
社は同社に対して、NSJ 社の全株式と、併せて当社が保有する NSJR 株式全部(議決権の 51%相当分)を同社
- 1 -
に譲渡することと致しました。
なお、NSJR の発行済株式総数の一部(議決権の 49%相当分)については、当社の親会社であるあかつき
フィナンシャルグループ株式会社が保有しておりますが、全株式の取得を希望する JIA 社の意向を受け、同社
が保有する NSJR 株式全部についても JIA 社に譲渡されることになりました。
JIA 社は金融ソリューション事業を展開する事業会社であり、平成 26 年9月に東京証券取引所マザーズ市
場に上場をしております。同社では地方銀行等とのネットワークを最大限活用し、金融機関等向けの様々な金
融情報の提供を行い、また、同社の事業会社とのネットワーク及び関係諸機関等との連携により、全国の上場
会社への IR 支援を行うことで、NSJ 社及び NSJR 社の成長を図っていくことを目指しており、本株式譲渡によ
り、両社の企業価値に向上するものと考えております。
本株式譲渡により、当社グループは、不動産金融事業に経営資源を集中させていくことで、事業基盤の安定
化及び業績回復を図り、持続的な成長を目指してまいります。
2.撤退する事業の概要
(1)新聞・出版事業
①新聞・出版事業の内容
新聞事業では、昭和 19 年5月に創刊された日本で最も長い歴史を誇る証券・金融専門紙「日本証券
新聞」を発行しており、独自性のある企画、読者の関心が高い記事の提供に主眼を置き、株式市況、為
替市況、商品先物市況等幅広い投資情報をカバーしております。
出版事業では、長年蓄積されたデータやノウハウに基づき、証券・金融に関する書籍の刊行、投資に
関する解説等を簡潔にまとめた小冊子及びそのデジタルコンテンツの企画、制作、販売を行っておりま
す。
本事業は、NSJ 社にて展開していたことから、本株式譲渡により当社グループは新聞・出版事業から
撤退いたします。
②新聞・出版事業の経営成績
(平成 27 年3月期通期)
(単位:千円)
平成27年3月期通期
新聞・出版事業(a)
比率(a/b)
連結実績(b)
売上高
291,705
1,194,466
24.4%
売上総利益
111,617
549,152
20.3%
営業利益
△40,910
△51,430
-
経常利益
△40,801
△22,394
-
③新聞・出版事業の資産、負債の項目及び金額
(平成 27 年 3 月期通期)
(単位:千円)
資 産
項 目
負 債
帳簿価額
項 目
帳簿価額
流動資産
63,936
流動負債
22,891
固定資産
7,032
固定負債
-
合 計
70,969
合 計
22,891
(注)1.流動資産の内訳は、普通預金 33,872 千円、売掛金 21,667 千円、未収入金 6,044 千円、前払費用 1,730 千
円、その他 621 千円であります。
2.固定資産の主な内訳は、器具備品(純額)951 円、ソフトウェア 5,871 千円、その他 209 千円であります。
3.流動負債の主な内訳は、買掛金 8,191 千円、未払金 6,892 千円、未払消費税 1,869 千円、未払費用 2,219 千
円、前受金 2,248 千円、その他 1,469 千円であります。
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④新聞・出版事業に属する従業員及び資産等の取扱い
新聞・出版事業に所属する現従業員は、NSJ 社の従業員である為、本株式譲渡に伴い、JIA 社のグ
ループに承継されます。また、同事業で有する資産等は、JIA 社に譲渡いたします。
(2)広告・IR 事業
①広告・IR 事業の内容
広告事業では、
「日本証券新聞」紙面及び「NSJ日本証券新聞」等のウェブサイトへの広告掲載か
ら広告収入を上げる広告事業を展開しております。
IR 事業では、上場会社による IR 活動の支援の一環として、上場会社による個人投資家セミナーの企
画及び運営受託を東京、大阪、名古屋、札幌、福岡、沖縄など全国各地で行っております。
本事業は、NSJR 社にて展開していたことから、本株式譲渡により当社グループは広告・IR 事業から
撤退いたします。
②広告・IR 事業の経営成績
(平成 27 年3月期通期)
(単位:千円)
平成27年3月期通期
広告・IR事業(a)
比率(a/b)
連結実績(b)
売上高
85,391
1,194,466
7.1%
売上総利益
54,692
549,152
10.0%
営業利益
11,408
△51,430
-
経常利益
11,410
△22,394
-
③広告・IR 事業の資産、負債の項目及び金額
(平成 27 年 3 月期通期)
(単位:千円)
資 産
項 目
負 債
帳簿価額
項 目
帳簿価額
流動資産
13,930
流動負債
16,660
固定資産
560
固定負債
-
合 計
14,490
合 計
16,660
(注)1.流動資産の内訳は、普通預金 8,551 千円、売掛金 1,391 千円、未収入金 3,812 千円、その他 174 千円であり
ます。
2.固定資産の主な内訳は、器具備品(純額)560 千円であります。
3.流動負債の主な内訳は、未払金 14,166 千円、前受金 1,788 千円、その他 705 千円であります。
④広告・IR 事業に属する従業員及び資産等の取扱い
広告・IR事業に所属する現従業員は、NSJ社からNSJRへの出向従業員である為、本株式譲渡に伴い、
JIA 社のグループに承継されます。また、同事業で有する資産等は、JIA 社に譲渡いたします。
3.譲渡価額及び決済方法
譲渡価額:40 百万円(内、NSJ 社株式 35 百万円、NSJR 社株式 5 百万円)
決裁方法:現金決済
- 3 -
4.異動する子会社の概要
(1)NSJ 社
(平成 27 年3月 31 日現在)
(1)名称
株式会社日本證券新聞社
(2)所在地
東京都中央区日本橋人形町三丁目3番13号
(3)代表者の役職・氏名
代表取締役社長 天野 秀夫
(4)事業内容
新聞・出版事業、広告事業
(5)資本金
80,000千円
(6)設立年月日
平成13年5月15日
(7)大株主及び持株比率
ウェルス・マネジメント株式会社 100.0%
資本関係
(8)上場会社と当該会社
人的関係
との間の関係
取引関係
関連当事者への該当
状況
(9)当該会社の最近3年間の財政状態及び経営成績
決算期
当社は、当該会社の発行済株式総数の100.0%を所
有しております。
当社取締役及び執行役員が当該会社の取締役を兼
務しており、当社監査役が当該会社の監査役を兼
務しております。
当該会社は、当社事務所に同居しております。
当該会社は、当社子会社であり、関連当事者に該
当しております。
平成25年3月期
平成26年3月期
平成27年3月期
純資産(百万円)
103
77
48
総資産(百万円)
140
124
79
△670.89
498.68
312.68
359
477
350
営業利益(百万円)
△29
△31
△24
経常利益(百万円)
△29
△31
△23
当期純利益(百万円)
△34
△26
△18
△223.66
△172.21
△121.48
-
-
-
1株当たり純資産(円)
売上高(百万円)
1株当たり当期純利益(円)
1株当たり配当金(円)
(注) 1.決算期変更により、平成 25 年3月期は9ヶ月決算であります。
2.NSJ 社は、平成 26 年 10 月1日付会社分割により NSJR 社を新設し、IR 支援事業及び広告代理事業等を分社化
しております。
(2)NSJR 社
(平成 27 年3月 31 日現在)
(1)名称
株式会社日本證券新聞リサーチ
(2)所在地
東京都港区赤坂一丁目12番32号
(3)代表者の役職・氏名
代表取締役社長 島根 秀明
(4)事業内容
広告・IR 事業
(5)資本金
10,000千円
(6)設立年月日
平成26年10月1日
(7)大株主及び持株比率
(8)上場会社と当該会社
との間の関係
ウェルス・マネジメント株式会社 51.0%
あかつきフィナンシャルグループ株式会社 49.0%
資本関係
人的関係
当社は、当該会社の発行済株式総数の51.0%を所
有しております。
当社取締役及び執行役員が当該会社の取締役及び
監査役を兼務しております。
- 4 -
取引関係
関連当事者への該当
状況
(9)当該会社の最近3年間の財政状態及び経営成績
決算期
当社は、当該会社の経理業務等を受託しておりま
す。
当該会社は、当社子会社であり、関連当事者に該
当しております。
平成25年3月期
平成26年3月期
平成27年3月期
純資産(百万円)
-
-
4
総資産(百万円)
-
-
15
1株当たり純資産(円)
-
-
23,169.66
売上高(百万円)
-
-
33
営業利益(百万円)
-
-
△5
経常利益(百万円)
-
-
△5
当期純利益(百万円)
-
-
△5
1株当たり当期純利益(円)
-
-
△26,830.33
1株当たり配当金(円)
-
-
-
(注)NSJR 社は、平成 26 年 10 月1日付会社分割により設立された為、平成 25 年3月期及び平成 26 年3月期について
は記載しておりません。また平成 27 年3月期の損益項目については、設立後の6か月間(平成 26 年 10 月 1 日~
平成 27 年3月 31 日)の数値を記載しております。
5.本株式譲渡の相手先の概要
(平成 27 年3月 31 日現在、特記している項目を除く)
(1)名称
株式会社ジャパンインベストメントアドバイザー
(2)所在地
東京都千代田区霞が関三丁目2番1号
(3)代表者の役職・氏名
代表取締役 白岩 直人
(4)事業内容
金融ソリューション事業
(5)資本金
377,972千円
(6)設立年月日
平成18年9月1日
(7)純資産
1,454,901千円(連結)
(8)総資産
11,952,887千円(連結)
(9)大株主及び持株比率
白岩 直人
51.07%
㈱こうどうホールディングス
22.00%
(平成 26.12.31 現在)
(10)上場会社と当該会社
の関係
資本関係
人的関係
取引関係
関連当事者への
該当状況
該当事項はございません。
該当事項はございません。
該当事項はございません。
該当事項はございません。
6.譲渡株式数、譲渡価額及び譲渡前後の所有株式の状況
(1)NSJ 社
155,000株
(1)異動前の所有株式数
(議決権の数:155,000個)
(議決権所有割合:100.0%)
(2)譲渡株式数
155,000株
(3)譲渡価額
35百万円
0株
(4)異動後の所有株式数
(議決権の数:0個)
(議決権所有割合:0.0%)
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(2)NSJR 社
102株
(1)異動前の所有株式数
(議決権の数:102個)
(議決権所有割合:51.0%)
(2)譲渡株式数
102株
(3)譲渡価額
5百万円
0株
(4)異動後の所有株式数
(議決権の数:0個)
(議決権所有割合:0.0%)
7.日程
取締役会決議日
平成 27 年8月 13 日
譲渡契約締結日
平成 27 年8月 13 日(予定)
株式譲渡日
平成 27 年9月1日(予定)
8.会計処理の概要
本株式譲渡に伴う子会社株式の売却損益として、平成 28 年3月期第2四半期に当社単体業績において 57 百
万円、連結業績において2百万円の特別損失を計上予定であります。
また本株式譲渡に伴い NSJ 社が使用している当社所有の資産(事務所の造作等)を NSJ 社に譲渡する為、当
社単体及び連結業績において2百万円の特別損失を計上予定であります。
9.今後の見通し
当期の当社単体業績において 60 百万円、連結業績において5百万円の特別損失が発生する見通しでありま
す。
また、本株式譲渡に伴い、平成 27 年9月より NSJ 社及び NSJR 社は当社連結財務諸表の連結範囲から除外さ
れることとなります。
なお、当該2社を連結範囲から除き、特別損失を折り込んだ当期の業績見通しについては、本日発表の「平
成 28 年3月期にかかる連結業績予想の修正に関するお知らせ」をご参照いただけますようお願いいたします。
以 上
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