2ページ(pdf) - 滋賀県文化振興事業団

PERSON
3−4
テノール歌手の巨匠ルチアーノ・パヴァロッティ、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレー
ラスの「The Three Tenors」は 有 名 だ が、そ の 数を上まわる4大 テノー ル
なるものが滋賀に存在するのはご存知だろうか。2010年、びわ湖ホール声楽
アンサンブ ル 所 属 のテノー ル4人で 結 成された、そ の 名も“びわ湖ホー ル 四 大
テノール”。今年で結成5年目を迎える。10月公演では、メンバーの山本康寛さ
んが五 島 記 念 文 化 賞オペラ部 門 新 人 賞を受 賞し、イタリアに留 学 中であること
なお
から、4大ならぬ 大で活動する。一人欠けても尚、世界と肩を並べるユニット。
ワ ケ
声楽ファンのみならず音楽に関心のない人までをも魅了する、その理由とは。
2014年1月22日 中ホール公演より
直なところ。ただ、何かが足りないとき、必ず補って
自分たちだけのスタイル ―――
PROFILE
びわ湖ホール声楽アンサンブル
(BIWAKO HALL Vocal Ensemble)
びわ湖ホール独自の創造活動の核
として、1998年3月に日本 初の公
共ホール専属声楽家集団として設
立。ソリストとしての実力はもちろん
のこと、アンサンブル、合唱の中核
となり得るバランスのとれた声楽家
により構成される。
びわ湖ホール四大テノール
(BIWAKO HALL Super4 Tenors)
オフィシャルHP:
https://www.biwako-hall.or.jp/
theater/4tenor.html
3−4
びわ湖ホール声楽アンサンブルで活
躍する4人のテノール歌手で結成さ
れたユニット。ラ・フォル・ジュルネ
(LFJ)
びわ湖2010のキオスク・ス
テージでデビューを飾る。オペラのソ
リストとして活躍する歌手ならではの
ハイレベルな歌唱と、関西ならでは
の笑いをたっぷりと交えた楽しいス
テージで 話 題を呼 び、その 後も
2011、2012、2013、2014(東
京LFJにも初登場)
、2015と連続し
て出演。県内のほか、岐阜、京都、
大阪、愛知、東京など、各地より公
演依頼が相次ぎ、
また、NHK-BS
「ク
ラシック倶楽部」
で取り上げられて大
きな反響を巻き起こすなど、明るい
歌声で日本を元気にすべく、活動の
幅を広げている。
竹内 既に4人でのサウンドが出来上がっているので、1
人抜けるのは厳しい現状ではありますね。ただ、こ
れまで互いに誰かが誰かを支え合ってきたメンバー
マイナス
同士なので、ステージが−1になることは無いと思
プラスアルファ
います。山本くんが帰ってきたとき、それが+αにな
ることが1番ベストですしね。
10月の公演について ―――
清水 今回、地元合唱団とコラボレーションさせていただく
ということも初めてのケースなので、期待でいっぱい
です。こちらが提案した「大地讃頌」はスケールが
大きく、名曲中の名曲でもあるので、一緒に歌える
ことが嬉しいですね。楽しみです!
二塚 1部は合唱団の方々と歌を楽しんで、2部は私たち
のステージで弾けようかと考えています。
結成5年目の心のうち ―――
竹内 早いですね。毎回、初めてような新鮮な気持ちのま
まなのですが、もう5年ですか。目標としては、
「目指
せ!全国ツアー!!」ですかね。東京などの大都市公
演もいいですが、できるだけ音楽を聴きたくても聴く
機会が少ない地方に足を運び、自分たちの音楽を
届けていきたいと考えています。そして、より多くの
り、目指すところかもしれません。
平成27年度滋賀県アートコラボレーション事業
びわ湖ホール 大テノール2015
3−4
午前5:00∼5:55
山本くんの帰国を待つ発展中の響きをお楽しみい
ただければ幸いです。
二塚 蓋を開けてみないことにはわからない、というのが正
合唱団と共に♪
▏プログラム 1部:地元合唱団による演奏………… 大テノールとのコラボレーション「けあき」
「大地讃頌」
2部: 大テノールによる演奏………「誰も寝てはならぬ」
「 イ タ リ ア ン・カンツォーネ・メドレー」ほか
3−4
2015年9月1日
(火)
清水 そうですね。今までのフルメンバーから更に進化し、
人と 音楽の楽しさ を分かち合えることが願いであ
3−4
放送予定日:
必ず公演では笑いのエッセンスを効かせています。
関西出身のメンバーの集まりですから、そこは全力
で!! もちろん、真面目な部分もしっかりと。
たたくイメージですかね。
で活動すること ―――
公演情報
2014年1月22日にびわ湖ホー
ルで公 開 収 録された「びわ湖
ホール四大テノール コンサート」
の模様が、NHK-BSプレミアム
「クラシック倶楽部」で再々放送
されます。公演や前回放送を見
逃した方は必見!
支えてきたメンバーなので不安ではなく、新しい扉を
竹内 テノールはソロでも十分に魅力的な声種ですが、私
かける
たちは×4なので更に華やかな印象を受けていただ
けると思います。同じテノールでも、見事なまでに声
質が違うのですが、4人がそろうと不思議に混ざり
合うから良いんですよね。
二塚 一般的に男性アンサンブルにはバリトンやバスが
入ってくるのですが、あえてテノールのみでする暑
苦しさみたいなものが、持ち味でしょうか。 お腹いっ
ぱい感 はあると思いますが、聴きに来てくださった
方々はそれを楽しんでいただいている印象ですね。
また、ライブ感を大切にしているので、お客さんとの
距離が近いのも特長です。
ス リ リ ン グ
清水 thrillingなんですよね、テノールって。聞くところに
よると、特に高音部分は医学的な非生理的声域と
いうものだそうで、あまり自覚はありませんが、演奏
中はまるでジェットコースターで昇降する時のような
感覚だとか。音がホールを駆け抜ける爽快感を、お
客様も一体となって味わっていただいているのかも
しれませんね。
竹内 声楽は堅苦しいイメージを持たれることが多いので
すが、私たちの公演は何にも難しくないんです。聴
いて、見て、感じて、笑って、楽しんでいただく、ただ
それだけ。声楽やクラシックに関心のない方にも興
味を持っていただける きっかけ作り が目的なので、
日 時/ 10月17日(土)14:00開演(13:30開場)
[会場・問合せ]みずほ文化センター(彦根市田原町11)TEL.0749-43-8111
日 時/ 10月18日(日)14:00開演(13:30開場)
[会場・問合せ]あかね文化ホール(東近江市市子川原町461-1)TEL.0748-55-0207
自由席 一般1,000円、
料 金/ 18歳以下500円 ※当日各200円増 8月8日よりチケット発売開始