みなみっこまつり 大成功!!

塩山南小学校だより
第2号
2015.6.23 発行
みなみっこまつり
大成功!!
梅雨のまっただなか,ぐずついたお天
気が続いていますが,プールからは,子
どもたちの大きな歓声が聞こえてきます。
1学期も早いもので,あと1ヵ月となり
ました。1年生もすっかり学校に慣れ,
掃除や給食の準備など,自分たちで友だ
ちと力を合わせてがんばっています。
さて,6月10日(水),塩山南小学校
児童会の一大行事であります,「みなみっ
こまつり」が開催されました。保護者の
皆様,地域の皆様には,お忙しい中,子
どもたちのために塩山南小学校に足をお運びいただきました。ありがとうございました。
受付のまとめによりますと,398名もの方においでていただいたとのことです。今年
のみなみっこまつりのテーマは,「たてわり班で協力し,仲間と絆を深めよう」でした。
385名の児童が18のたてわり班に分かれ,「楽しいお店にしよう。」,「お客さんがた
くさん来るお店にしよう。」と,協力して準備に取り組みました。当日は,たからさが
し,おばけやしき,スパイダーマンゲームなどなど,楽しい18のお店が並びました。
子どもたちは,お店に来てくださった保護者,地域の皆様が声をかけてくださったり,
ゲームを楽しんでくださったりすると,本当にうれしそうでした。みなみっこまつりの
ねらいの一つには,保護者の皆様や地域の皆様との交流,絆を深めることがあります。
こうしたことからも,今回のみなみっこまつりも大成功だったのではないかと考えてい
ます。
児童会役員を中心として,6年生はこのみなみっこまつりが成功するように,先頭に
立ち準備や運営に取り組んでいました。片付けの様子も見ましたが,どの班も6年生が
下級生を指導して要領よく片付けていました。私も黄組6班に所属していました。おま
つりの前々日,6班の6年生が校長室を訪ねてきて,「校長先生,10日の日,後半の
お店の仕事を手伝ってくれませんか。」と話してくれました。6年生は,自分たちのお
店を成功させたいと思ったのでしょう。6年生の気持ちを考えると,私はとてもうれし
くなりました。(お店の仕事は,最初はおばけの役だったのですが,当日は受付の係と
なりました。ちょっぴりホッとしました。)
19日に代表委員会が開かれ,みなみっこまつりの振り返りがしっかり行われました。
来年は,裏館の改修工事により開催時期や会場,内容などについて考えていかなければ
なりません。今年の成果をもとに,来年も楽しいみなみっこまつりを「チーム塩山南小」
でつくり上げていきたいと考えます。
南翔第1号で,南小の目指す子ども像「やさしく かしこく たくましく」について
紹介させていただきました。今回は,学校生活の中で,私が見つけた「やさしく かし
こく たくましい」子どもの様子を紹介させていただきます。
児童会の今月の生活目標は,「室内で静かにすごそう。」,「ろうかの右側を歩こう。室
内で走らないようにしよう。」です。全学級で,生活目標の取組を進めています。校長
室の隣に理科室があります。5年生,6年生は理科の授業をここで行いますので,三森
先生や子どもたちの声がよく聞こえてきます。この頃,よく耳にするのは,授業が終わ
ると,「はい。並んでください。静かにもどりましょう。」という号令です。5年生,6
年生は全てのクラスがこうして静かに教室にもどっていきます。自分たちで生活の仕方
を工夫し,諸課題に進んで取り組むことはとても大切なことだと思います。私たちはよ
く,「上級生が雰囲気をつくって。」と話しますが,こうした取組が全校に少しずつ少し
ずつ広がっていくものと期待しています。
昨年度から,南小では,朝8時20分か
ら15分間,「チャレンジタイム」(朝学
習)を設けています。月曜日と金曜日は,
読書です。元気いっぱいの3年生も静か
に自分の選んだ本と向かい合っています。
1年生,2年生は,甘草屋敷を拠点とす
る絵本クラブの皆さんにお願いして読み
聞かせをこの時間に取り入れています。
子どもたちは本当に集中してお話を聴い
ています。見ていて,うれしくなってし
まいます。人の話を聴ける子どもを育てるには,この読み聞かせがよいと,カウンセラ
ーの先生に教えていただきましたが,この様子を見ますと確かになと思います。4年生
は,自分たちで読み聞かせを行っていましたが,こちらも皆静かに聴いていました。
ちょっと時間が経ってしまいましたが,甲州支会陸上記録会での様子です。この記録
会では,6年生の「やさしく かしこく たくましい」様子をたくさん,たくさん見つ
けることができました。一番よかったと思うのは,6年生67名が誰一人休むことなく
全ての種目に参加し,自分のベストを尽くしたことです。とてもすばらしいことだと思
います。また,応援の態度もよかったと思います。みんなで声を合わせて友だちの応援
をしていました。女子の400Mリレー決勝では本当にわずかな差で,2位となりまし
た。タイムも1分06秒で,東山梨全体でもよい記録でした。でも,走り終えた4人は
皆,涙を流していました。全力を出し切ったからこそ,なおのこと悔しかったのでしょ
う。「負けて悔しい。」と思うことは,次の成長の大きな糧となると考えます。そして,
その悔しさを次の活動にどうつなげていくのかが私たちの仕事だと考えています。
「家庭教育や子育てに関するアンケート」回答
ありがとうございました。
「甲州市『確かな学力』育成プロジェクト委員会・保護者・地域住民との連携部会」
の依頼により,5月下旬に実施いたしました,「家庭教育や子育てに関するアンケート」
につきましては,お忙しい中,ご協力いただきまして,ありがとうございました。おか
げさまで,学校での集約を終え,保護者・地域住民との連携部会へ提出いたしました。
今後,市全体の取りまとめがされますが,塩山南小学校としましても,アンケートでい
ただいた回答を貴重な資料とさせていただき,確かな学力育成の今後の取組に活かして
いきたいと考えます。
*「家庭教育や子育てに関する悩み」についての回答状況
(回答数の多かった項目ベスト5)
1・2年
3・4年
5・6年
1 しかり方
家庭での学習
家庭での学習
2 家庭での学習
しかり方
しかり方
3 言葉遣い
日常の生活態度・習慣
思春期や反抗期の対応
4 落ち着きのなさ
言葉遣い
ゲーム
5 ゲーム
ゲーム
言葉遣い
上記の表のとおり,「しかり方」と「家庭での学習」の回答数は全体的に見ましても
たいへん多かったです。家庭学習につきましては,学校で配布いたしました,「家庭学
習の手引き」の活用を検討していくことや,授業の内容と結びついた宿題や課題を出し
ていくことに取り組んでいきたいと思います。しかり方につきましては,先日読んだ本
に次の記事がありましたので,ここに紹介させていただきます。
草 や木 の生 長にと ってなくてはな らない のが, 雨の日であり ,またよく晴 れた
日です。どちらもちょうどよいバランスで繰り返されるので,幹や枝は大きく
なり,葉は勢いよく生い茂ります。もし,雨ばかり降っていれば,植物は根が
腐って育ちません。逆に,晴れの日ばかりでも,水分がなくなって枯れてしま
います。このように,植物の生長には反対のもの同士が必要です。そして,そ
れらは「やさしさ」と「きびしさ」です。・・・
子 ども たち は,一 日の中で何回か 注意さ れたり ,ほめられた りする機会が ある
と思います。その時に,きびしく注意したり,やさしくほめてあげたりするこ
とが必要です。きびしく叱ったり,指摘したりした後でも,なぜ注意されたの
か気づくようになればほめてあげることも大切です。
子 ども たち は,時 々過ちを犯すこ ともあ るかも しれませんが ,その時に, きび
しく注意されたり,やさしくほめられたりすることによって,的確な判断がで
きる人に成長していきます。このようなことを繰り返し経験することにより,
社会の一員として,自覚をもった人間に成長していくのだと思います。
20日(土)の有価物回収作業,そして22日(月)の学校開放日へのご参加と,保
護者の皆様方には,お忙しい中,二つの大きな行事にご理解・ご協力をいただきまして,
ありがとうございました。有価物回収による収益は,これまでも子どもたちの学習環境
の整備に本当に役立っております。今年度も大切に活用させていただきます。
さて,学校開放日の5校時には,全学年で「アウトメディア」を考える学級活動の時
間を保護者の皆様方に参観していただきました。「アウトメディア」とは,メディア(テ
レビ,ゲーム,パソコン,スマホ等電子映像メディア)に接触する時間を自己コントロ
ールし,なるべくメディアから離れることです。塩山南小学校では,確かな学力の育成
の取組として,昨年度よりこのアウトメディアの取組を行っております。
今から30年くらい前,テレビの全盛期,パソコン,スマホといったメディアはまだ
普及しておらず,やっと「ファミコン」が出始めた頃,今,指摘されているようなメデ
ィアの負の影響が既に指摘されておりました。当時の文献では次のように記されており
ます。
「(テレビにより,)子どもの心身発達のために不可欠な時間そのものが,根こそぎ剥
奪されてしまうもとです。テレビを2時間も3時間も見ることさえなければ,外で友だ
ちとのびのび遊べます。体力も社会性も発達します。いろんな仕事もやれます。家事も
手伝えます。物も作れます。本も読めます。兄弟とも遊べます。親とも語り合えます。
勉強もできます。子どもがまっとうに成長していくには,人と時間が要るのです。その
人がテレビに奪われ,その時間がテレビやファミコンに盗まれているのです。」
アウトメディアを考える授業を契機として,6月29日(月)より1週間,メディア
チャレンジの取組(「アウトメディアで豊かな『時間・心・つながり』」)を展開します。
おうちでのチャレンジコースを話し合い,決めたコースに家族でチャレンジしてみてく
ださい。
◆ 昨年度の取 組では,次のような報告 がされております。
○家族の 会話が増えた。
○食事中 の会話や話題が豊富になった。
○読書を するようになった。
○集中し て勉強をするようになった。
○友だち と外で遊ぶようになった。
*チャレンジの詳細につきましては,後日学校より資料配付いたします。
(文責
小林俊彦)