帳票設計編 - ソフトウェア

FUJITSU Software
Interstage List Creator V10.4.0
帳票設計編
Windows/Windows(64)/Solaris/Linux(64)
B1X1-0195-05Z0(00)
2015 年 1 月
帳票設計編 -まえがき-
まえがき
本書は、List Creator デザイナを使用して操作する以下の作業について説明しています。
- 帳票設計
帳票出力時に必要となる帳票定義情報を作成します。また、帳票定義情報に配置して出力する入
力データを設計します。
- 帳票定義情報の管理・保守(帳票保守)
帳票定義情報を管理し、必要に応じて保守(修正・変更)します。
なお、帳票出力サーバのオペレーティングシステムによって、帳票定義情報で定義した機能のサポート
状況が異なります。詳細については、
オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ” を参照してください。
本書の内容は、各オペレーティングシステムで共通となっています。
本書の構成
本書は、次の構成になっています。
第 1 部 基礎知識編
List Creator の帳票設計における基礎知識について説明しています。
どのような帳票を作成する場合でも、共通して必要な情報について記載していますので、帳票設計を行
う前に必ず参照してください。
第 1 章 帳票設計の基礎知識
帳票設計の基礎知識として、以下の内容について説明します。
・List Creator の帳票設計とは
・帳票設計で定義する情報
・帳票のレイアウト情報を構成する要素
・帳票形式とは
・入力データの種類と形式
・帳票設計で作成されるファイル
第 2 章 帳票設計の流れ
帳票設計における作業の流れや作業内容について説明します。
第 3 章 帳票設計で使用する画面と操作環境に ついて
帳票設計で使用する画面と設計時の操作環境について説明します。
第 2 部 帳票設計スタート編
帳票のサンプルを利用した帳票設計手順について、帳票設計時に使用するグリッド種別ごとに説明して
います。第 5 章では、Excel ファイル出力を想定した帳票設計のポイントについても記載しています。
帳票設計の手順や流れを理解する場合、ご使用になるグリッド種別に合わせて参照してください。
第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)
フリーフレーム形式の帳票の作成をとおして、固定間隔グリッドを使用した場合の帳票定
義情報の作成手順について説明します。
第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)
集計表形式の帳票の作成をとおして、任意間隔グリッドを使用した場合の帳票定義情報の
作成手順について説明します。
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帳票設計編 -まえがき-
第 3 部 帳票設計編
固定間隔グリッドを使用し、帳票を設計する場合の詳細について説明しています。
帳票設計時の機能や操作方法の詳細について理解する場合に参照してください。
第 6 章 帳票設計を始める前の準備
帳票設計を始める前の準備について説明します。
第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する
ウィザードを使用して帳票レイアウト情報を作成する手順について説明します。
既存の資産がない場合など、新規に帳票レイアウト情報を作成する方法、および既存の資
産を利用して作成する方法について説明します。
また、パーティションなどの領域を配置する方法についても説明します。
第 8 章 項目・オーバレイを定義する
ウィザード完了後、帳票様式定義画面が表示されます。帳票様式定義画面で、項目やオー
バレイを定義したり編集したりします。帳票様式定義画面でそれぞれの項目を編集する方法
を説明します。
第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する
帳票レイアウト情報と入力データの関連付け情報の定義について説明します。
第 10 章 出力イメージを確認する
帳票レイアウト情報の出力イメージを確認する方法(「レイアウト印刷」、「プレビュー表
示」、「テスト印刷」)について説明します。
第 11 章 入力データを設計する
帳票設計で作成した帳票様式情報の入力データを設計する方法について説明します。
第 12 章 帳票業務情報を定義する
帳票の出力方法、出力時の動作、および出力後の動作に関する帳票業務情報の定義につい
て説明します。
第 13 章 組合せフォームを設計する
複数の帳票定義情報を 1 ページに組み合わせて出力する「組合せフォーム出力」をするた
めに必要な組合せフォーム定義、入力データの設計、および留意事項などについて説明しま
す。
第 14 章 帳票出力時に項目属性を切り替える
項目属性切替えの概要、運用手順、および項目属性切替え定義ファイルについて説明しま
す。
第 4 部 管理・保守編
第 2 部、第 3 部で作成した帳票定義情報の管理、保守機能について説明しています。
作成した帳票定義情報の管理、修正時に参照してください。
第 15 章 帳票定義情報を管理する
作成した帳票定義情報の管理について説明します。
第 16 章 帳票定義情報を保守する
作成した帳票定義情報を保守する方法を説明します。
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帳票設計編 -まえがき-
付録
List Creator の帳票設計時の補足情報、注意事項、および関連機能について説明しています。
注意事項については、帳票設計時に内容を一度ご確認ください。
付録 A グラフ出力機能
グラフ出力機能の概要、グラフの出力方法、および留意事項について説明します。
付録 B 帳票設計ノウハウ集
List Creator を有効に使うための、帳票設計時のノウハウについて説明します。
付録 C メニュー一覧
帳票様式定義画面に表示されるメニューの一覧について説明します。
付録 D 帳票設計時の注意事項
帳票設計時の、以下の注意事項について説明します。
・ 帳票設計時の注意事項
・ 出力方法ごとの注意事項
・ マルチフォーム出力する帳票を設計するときの注意事項
・ 項目情報ファイルを取り込むときの注意事項
・ 帳票設計時の環境に関する注意事項
・ Unicode の文字を使用する場合の注意事項
付録 E 入力データに関する留意事項
入力データ形式を変更したときの動作について、および帳票設計時、入力データ設計時の
文字コード系ごとの留意事項について説明します。
付録 F List Creator で使用できる XML ファイル
List Creator で使用している XML ファイルに関する用語、List Creator で扱える XML ファ
イルおよび DTD ファイルの条件、XML 形式のデータを出力する場合の留意事項などについ
て説明しています。
付録 G List Creator で電子フォームを使用するときの留意事項
Form Coordinator デザイナで作成した電子フォームを、Form Coordinator で Web ブラウザに
表示したときと List Creator で出力したときの違い、および電子フォームを帳票に変換した
ときの結果について説明します。
付録 H Prfmwiz.ini ファイルの編集
Prfmwiz.ini ファイルの変更について説明します。
付録 I 組合せフォーム定義ファイル
組合せフォーム定義ファイルの記述形式について説明します。
付録 J 画面帳票定義体の変換
FORM で作成した画面帳票定義体や PSAM から変換した画面帳票定義体を、List Creator の
帳票定義情報に変換する方法について説明します。
付録 K COPY 句ファイル生成機能
COPY 句ファイル生成機能について説明します。
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帳票設計編 -マニュアル体系と読み方-
輸出管理規制について
本ドキュメントを輸出または第三者へ提供する場合は、お客様が居住する国および米国輸出管理関連法
規等の規制をご確認のうえ、必要な手続きをおとりください。
著作権
Microsoft Corporation のガイドラインに従って画面写真を使用しています。
Copyright 2012-2015 FUJITSU LIMITED
© PFU LIMITED 2012-2015
マニュアル体系と読み方
本書をお読みになる前に、オンラインマニュアル “ マニュアル体系と読み方 ” をお読みください。
オンラインマニュアル “ マニュアル体系と読み方 ” には、List Creator のマニュアル体系、マニュアルの
読み方、表記上の規則、対象読者と前提知識、用語の対応表、および商標などについて記載されています。
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帳票設計編 -目次-
目次
第 1 部 基礎知識編...................................................... 23
第 1 章 帳票設計の基礎知識..................................................................................... 24
1.1 List Creator の帳票設計とは ............................................................................
1.2 帳票設計で定義する情報...................................................................................
1.2.1 帳票定義情報とは .................................................................................
1.2.1.1 帳票様式情報 ............................................................................
1.2.1.2 帳票業務情報 ............................................................................
1.3 帳票のレイアウト情報を構成する要素 .............................................................
1.3.1 領域(部)の情報とは ..........................................................................
1.3.1.1 帳票形式ごとの領域について ...................................................
1.3.1.2 パーティション(フレームパーティション)とフレーム ........
1.3.2 部品(オブジェクト)の情報とは ........................................................
1.3.2.1 項目...........................................................................................
1.3.2.2 オーバレイ(オーバレイ図形・オーバレイ文字)....................
1.3.2.3 パーティション罫線
(パーティション罫線・パーティション枠)...............................
1.4 帳票形式とは.....................................................................................................
1.4.1 フリーフレーム形式..............................................................................
1.4.2 カード形式 ............................................................................................
1.4.3 伝票形式................................................................................................
1.4.4 集計表形式 ............................................................................................
1.4.5 矩形繰返し形式 .....................................................................................
1.4.6 タックシール形式 .................................................................................
1.5 入力データの種類と形式...................................................................................
1.5.1 データファイル .....................................................................................
1.5.1.1 可変長 .......................................................................................
1.5.1.2 固定長 .......................................................................................
1.5.1.3 CSV 形式 ..................................................................................
1.5.1.4 XML 形式 ..................................................................................
1.5.2 データベースと連携..............................................................................
1.5.2.1 Navigator 連携機能 ..................................................................
1.5.2.2 SSIS 連携機能 ..........................................................................
1.5.3 XBRL データと連携 ..............................................................................
1.5.4 ERP と連携 ...........................................................................................
1.5.4.1 SAP R/3 RDI 連携機能 .............................................................
1.5.4.2 Oracle E-Business Suite 連携機能 .........................................
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帳票設計編 -目次-
1.6 作成されるファイル .......................................................................................... 50
第 2 章 帳票設計の流れ............................................................................................ 51
2.1 帳票設計の流れ .................................................................................................
2.1.1 帳票設計前の準備 .................................................................................
2.1.2 帳票定義一覧の起動..............................................................................
2.1.3 帳票様式情報の作成..............................................................................
2.1.4 帳票の出力イメージの確認 ...................................................................
2.1.5 入力データの設計(準備).....................................................................
2.1.6 帳票業務情報の設定..............................................................................
2.1.7 帳票定義情報の保存..............................................................................
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第 3 章 帳票設計で使用する画面と操作環境について ............................................. 55
3.1 帳票設計で使用する画面について ....................................................................
3.1.1 帳票定義一覧画面 .................................................................................
3.1.2 帳票様式定義画面 .................................................................................
3.1.2.1 メニューバー ............................................................................
3.1.2.2 ツールバー ................................................................................
3.1.2.3 帳票ナビ ...................................................................................
3.1.2.4 項目リスト ................................................................................
3.1.2.5 プロパティリスト .....................................................................
3.1.2.6 クイックハンドル .....................................................................
3.1.2.7 編集領域 ...................................................................................
3.1.2.8 ステータスバー.........................................................................
3.2 帳票設計時の操作環境 ......................................................................................
3.2.1 レイアウト作成画面とレイアウト確認画面..........................................
3.2.2 動作環境のカスタマイズ.......................................................................
3.3 グリッド機能.....................................................................................................
3.3.1 固定間隔グリッド(初期値).................................................................
3.3.2 任意間隔グリッド .................................................................................
3.3.3 グリッド強制.........................................................................................
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第 2 部 帳票設計スタート編 ....................................... 69
第 4 章 帳票定義情報を作成します(固定間隔グリッドの場合)............................. 70
4.1 作成するサンプルについて ...............................................................................
4.1.1 作成の流れ ............................................................................................
4.1.2 準備 .......................................................................................................
4.2 帳票様式情報を新規作成します ........................................................................
4.2.1 ウィザードでプロトタイプの帳票様式情報を作成します ....................
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帳票設計編 -目次-
4.2.2 帳票レイアウト情報作成の前に............................................................ 79
4.2.2.1 用紙を設定する......................................................................... 79
4.2.2.2 帳票設計時の操作単位を設定する ............................................ 79
4.2.2.3 グリッドを設定する ................................................................. 79
4.2.3 フレーム / フレームパーティションを定義します................................ 82
4.2.4 枠や網がけを定義します....................................................................... 89
4.2.5 項目を定義します ................................................................................. 92
4.2.6 固定文字列を定義します....................................................................... 95
4.3 関連付け情報を定義します ............................................................................... 98
4.3.1 入力データの全般的な情報を指定します ............................................. 98
4.3.2 入力データの関連付けと演算を指定します.......................................... 99
4.3.3 パーティションの出力順序・演算のタイミングを指定します ........... 102
4.4 帳票の出力イメージを確認します .................................................................. 105
4.5 帳票業務情報を定義します ............................................................................. 107
4.6 帳票定義情報を保存します ............................................................................. 108
第 5 章 帳票定義情報を作成します(任意間隔グリッドの場合)........................... 109
5.1 作成する帳票(サンプル)について...............................................................
5.1.1 作成の流れ ..........................................................................................
5.1.2 準備 .....................................................................................................
5.2 帳票様式情報を新規作成します ......................................................................
5.2.1 ウィザードでプロトタイプの帳票様式情報を作成します ..................
5.2.2 帳票レイアウト情報作成の前に..........................................................
5.2.2.1 帳票設計時の操作単位を設定する ..........................................
5.2.2.2 グリッドを設定する ...............................................................
5.2.3 帳票レイアウト情報の作成手順について ...........................................
5.2.4 RH パーティションを定義します .......................................................
5.2.5 PF パーティションを定義します........................................................
5.2.6 CF(CF1/CF2)パーティションを定義します...................................
5.2.7 DE パーティション /PH パーティションを定義します ......................
5.2.8 レイアウトを確認します.....................................................................
5.3 関連付け情報を定義します .............................................................................
5.3.1 入力データの全般的な情報を指定します ...........................................
5.3.2 入力データの関連付けと演算を指定します........................................
5.3.3 パーティションの出力順序・演算のタイミングを指定します ...........
5.4 帳票の出力イメージを確認します ..................................................................
5.5 帳票業務情報を定義します .............................................................................
5.6 帳票定義情報を保存します .............................................................................
5.7 帳票を Excel ファイル出力する場合のポイント ............................................
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帳票設計編 -目次-
第 3 部 帳票設計編.................................................... 163
第 6 章 帳票設計を始める前の準備........................................................................ 164
6.1 帳票形式を決める............................................................................................
6.1.1 帳票形式の選択基準............................................................................
6.1.2 各帳票形式で帳票設計するときに必要な情報 ....................................
6.1.2.1 フリーフレーム形式で必要な情報 ..........................................
6.1.2.2 カード形式で必要な情報 ........................................................
6.1.2.3 伝票形式で必要な情報 ............................................................
6.1.2.4 集計表形式で必要な情報 ........................................................
6.1.2.5 矩形繰返し形式で必要な情報 .................................................
6.1.2.6 タックシール形式で必要な情報 .............................................
6.2 Unicode の文字を使用するかどうかを決める................................................
6.3 作成方法を決める............................................................................................
6.3.1 既存の帳票やプレプリント用紙のレイアウト情報を利用する ...........
6.3.2 入力データの項目情報を利用する ......................................................
6.3.3 DTD ファイル /XML ファイルを利用する...........................................
6.3.4 XBRL データ対応機能 /Navigator 連携機能を使用する ....................
6.4 利用するファイルを準備する..........................................................................
6.4.1 イメージファイルを作成する .............................................................
6.4.2 項目情報ファイルを作成する .............................................................
6.4.3 スキーマファイル(schema.ini)を利用する....................................
6.4.4 DTD ファイル /XML ファイルを準備する...........................................
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第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する................................................................. 179
7.1 帳票レイアウト情報を作成する ...................................................................... 180
7.1.1 項目エントリリストを使用して作成する ........................................... 181
7.1.1.1 フリーフレーム形式の帳票レイアウト情報を作成する ......... 181
7.1.1.2 フリーフレーム形式以外の帳票レイアウト情報を作成する .. 183
7.1.2 イメージデータやレイアウト情報を利用して作成する...................... 187
7.1.2.1 既存の帳票やプレプリント用紙のレイアウト情報を利用して
作成する ................................................................................... 187
7.1.2.2 帳票のインポート機能を使用して作成する ........................... 191
7.1.3 入力データの項目情報を利用して作成する........................................ 192
7.1.4 DTD ファイル /XML ファイルを利用して作成する ............................ 196
7.1.4.1 DTD ファイル /XML ファイルを利用して作成する ................ 196
7.1.4.2 データリストへの展開方法..................................................... 201
7.1.4.3 帳票レイアウト情報のデータ構造と XML 形式の入力データ
の構造について ........................................................................ 203
7.2 ヘッダ / フッタ / フレームを配置する(フリーフレーム形式の場合のみ)..... 205
7.2.1 ヘッダ / フッタを挿入する.................................................................. 205
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帳票設計編 -目次-
7.2.2 ヘッダ / フッタを削除する..................................................................
7.2.3 フレームを配置する............................................................................
7.2.4 フレームを移動する............................................................................
7.2.5 フレームを複写する............................................................................
7.2.6 フレームを削除する............................................................................
7.2.7 フレームパーティションを挿入する...................................................
7.2.8 フレームパーティションを削除する...................................................
7.2.9 パーティション / フレーム / フレームパーティションの設定を
変更する..............................................................................................
7.2.10 フレームにリンクを設定する ...........................................................
7.2.11 フレームのリンクを解除する ...........................................................
7.2.12 フレームのリンクについての注意事項 .............................................
7.2.13 データリストの構造を変更する(入力データ形式が「XML 形式」
の場合のみ)........................................................................................
7.2.14 フレーム・フレームパーティションの表示色を変更する ................
7.2.15 レイアウト確認モードでレイアウトを確認する...............................
7.3 パーティションを配置する(集計表形式の場合のみ)....................................
7.3.1 パーティションを追加する .................................................................
7.3.2 パーティションの設定を変更する ......................................................
7.3.3 パーティションを削除する .................................................................
7.3.4 レイアウト確認モードでレイアウトを確認する.................................
7.4 帳票定義情報を保存する.................................................................................
7.4.1 帳票定義情報を名前を付けて保存する ...............................................
7.4.2 帳票定義情報を上書き保存する..........................................................
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第 8 章 項目・オーバレイを定義する .................................................................... 234
8.1 項目・オーバレイ定義時の補助機能...............................................................
8.1.1 グリッド / グリッド強制の設定を変更する.........................................
8.1.2 項目・オーバレイを整列する .............................................................
8.1.3 イメージデータを下敷きとして表示する ...........................................
8.1.4 項目・オーバレイを自動補正配置する ...............................................
8.1.5 項目・オーバレイをロックする..........................................................
8.1.6 項目情報ファイルを取り込む .............................................................
8.2 項目を追加 / 編集する .....................................................................................
8.2.1 項目を追加する ...................................................................................
8.2.2 項目を複写する ...................................................................................
8.2.3 項目を移動する ...................................................................................
8.2.4 項目を削除する ...................................................................................
8.3 項目の設定を変更する ....................................................................................
8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ......................................................
8.3.2 項目の文字配置を変更する .................................................................
8.3.3 項目の出力時の動作を変更する..........................................................
8.3.4 項目のフォントサイズを変更する ......................................................
8.3.5 項目の文字ピッチを変更する .............................................................
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8.3.6 項目の領域長を変更する.....................................................................
8.3.7 項目にハイパーリンク情報を付加する ...............................................
8.3.8 項目の色を変更する............................................................................
8.3.9 文字の向きを変更する ........................................................................
8.3.10 項目に繰返しを設定する...................................................................
8.3.11 禁則処理を行う .................................................................................
8.3.12 項目種別を変更する..........................................................................
8.3.13 固定文字列を変更する ......................................................................
8.3.14 数字項目の形式を編集する ...............................................................
8.3.15 テキスト項目の形式を編集する........................................................
8.3.16 矩形テキスト項目の出力結果が領域内に収まるように設定する .....
8.3.17 バーコード項目の種別を指定する ....................................................
8.3.18 組込みメディア項目のサイズを変更する .........................................
8.3.19 組込みメディア項目に透過を指定する .............................................
8.4 複数の項目の設定を一括変更する ..................................................................
8.4.1 項目を複数選択する............................................................................
8.4.2 複数の項目のフォント / 文字配置の情報を一括変更する ...................
8.4.3 複数の項目のフォントサイズを一括変更する ....................................
8.4.4 複数の項目のプロパティを一括変更する ...........................................
8.4.5 複数の項目の項目種別を一括変更する ...............................................
8.4.6 複数の項目の項目名を一括変更する...................................................
8.5 オーバレイを追加 / 編集する ..........................................................................
8.5.1 文字を追加する ...................................................................................
8.5.2 直線を追加する ...................................................................................
8.5.3 枠を追加する.......................................................................................
8.5.4 枠の線幅を変更する............................................................................
8.5.5 枠の角を丸める ...................................................................................
8.5.6 枠に網がけを設定する ........................................................................
8.5.7 オーバレイを印刷しないように設定する ...........................................
8.6 パーティション罫線・枠を追加 / 編集する(フリーフレーム形式 / 集計表
形式の場合のみ)................................................................................................
8.6.1 パーティション罫線を追加する..........................................................
8.6.2 パーティション枠を追加する .............................................................
8.6.3 パーティション罫線・枠のプロパティ画面を表示する......................
8.6.4 パーティション枠の線幅を変更する...................................................
8.6.5 パーティション枠の角を丸める..........................................................
8.6.6 パーティション枠に網がけを設定する ...............................................
8.7 非出力項目(レコードのみ項目)を定義する ................................................
8.8 非出力項目(レコードのみ項目)を出力項目として定義する .......................
8.9 出力項目を非出力項目(レコードのみ項目)に変更する ..............................
8.10 レコード域共用を定義する ...........................................................................
8.11 集団項目を定義する ......................................................................................
8.12 入力データに合わせて出力結果を変更するように定義する(集団印刷).....
8.12.1 優先順位を指定せずに集団印刷する.................................................
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帳票設計編 -目次-
8.12.2 優先順位を指定して集団印刷する ....................................................
8.12.2.1 BREAK が定義されていない帳票レイアウト情報の場合.....
8.12.2.2 BREAK が定義されている帳票レイアウト情報の場合 ........
8.13 出力結果を動的に変更する条件を定義する(条件指定)..............................
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第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの関連付け情報を定義する.................. 311
9.1 帳票レイアウト情報と入力データの関連付け情報とは ..................................
9.2 関連付け情報に定義する情報を整理する........................................................
9.2.1 入力データの種類を決める .................................................................
9.2.2 演算子を指定する項目・内容を確認する ...........................................
9.2.2.1 演算子の種類 ..........................................................................
9.2.3 フレーム / パーティションの出力順序、出力条件、および演算の
タイミングを整理する ........................................................................
9.3 関連付け情報を定義する.................................................................................
9.3.1 環境定義タブ.......................................................................................
9.3.2 データ定義(レポート頭書き)タブ...................................................
9.3.3 データ定義タブ ...................................................................................
9.3.4 拡張定義タブ.......................................................................................
9.3.5 DB 連携タブ........................................................................................
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第 10 章 出力イメージを確認する ......................................................................... 338
10.1 レイアウト印刷する ......................................................................................
10.2 プレビューで表示する ..................................................................................
10.2.1 帳票設計時にプレビューする ...........................................................
10.2.2 ユーティリティ(プレビューア)でプレビューする .......................
10.3 テスト印刷する .............................................................................................
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第 11 章 入力データを設計する ............................................................................. 348
11.1 入力データ仕様を確認する ...........................................................................
11.2 入力データ仕様を元に入力データを設計する ..............................................
11.2.1 データの構成を知る..........................................................................
11.2.1.1 帳票形式ごとの入力データの 1 レコードの扱いについて....
11.2.1.2 フリーフレーム形式の入力データの扱いについて...............
11.2.2 項目ごとのデータの形式を知る........................................................
11.2.3 項目ごとのデータの長さを知る........................................................
11.2.4 データをソートする..........................................................................
11.3 マルチフォーム出力用の入力データを設計する...........................................
11.3.1 入力データ形式が「可変長」または「CSV 形式」の場合 ...............
11.3.2 入力データ形式が「固定長」の場合.................................................
11.3.3 入力データ形式が「XML 形式」の場合............................................
11.3.4 留意事項............................................................................................
11.4 項目名ラベル付きデータファイルを設計する ..............................................
11.4.1 項目名ラベル付きデータファイルとは .............................................
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帳票設計編 -目次-
11.4.2 項目名ラベル付きデータファイルの記述形式 ..................................
11.4.3 1つの帳票を出力する場合 ...............................................................
11.4.4 マルチフォーム出力する場合 ...........................................................
11.4.5 帳票形式がカード形式で、項目に繰返しが定義されている場合 .....
11.4.6 帳票形式が集計表形式で、RH(レポート頭書き)パーティション
が定義されている場合 ........................................................................
11.4.7 項目名ラベル付きデータファイル内のデータ過不足検出時の
動作の指定について............................................................................
11.5 帳票の改ページ / 改フレームについて ..........................................................
11.5.1 改ページのタイミング ......................................................................
11.5.2 改フレームのタイミング...................................................................
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第 12 章 帳票業務情報を定義する ......................................................................... 384
12.1 全般 ...............................................................................................................
12.1.1 全般タブ............................................................................................
12.2 印刷 ...............................................................................................................
12.2.1 印刷タブ............................................................................................
12.2.2 置換フォント設定画面 ......................................................................
12.2.3 区切りページ出力設定画面 ...............................................................
12.2.4 部数単位で印刷画面..........................................................................
12.2.5 印刷時のバーコード補正情報設定画面 .............................................
12.2.6 印刷属性設定画面 .............................................................................
12.3 電子保存 ........................................................................................................
12.3.1 電子保存タブ.....................................................................................
12.3.2 電子保存の詳細設定画面...................................................................
12.3.3 電子保存後の印刷設定画面 ...............................................................
12.3.4 電子保存の FAX 属性設定画面..........................................................
12.3.5 送信者情報設定画面..........................................................................
12.3.6 受信者情報設定画面..........................................................................
12.3.7 FAX の詳細設定画面 .........................................................................
12.4 FAX ...............................................................................................................
12.4.1 FAX タブ ...........................................................................................
12.4.2 送信者情報設定画面..........................................................................
12.4.3 受信者情報設定画面..........................................................................
12.4.4 FAX の詳細設定画面 .........................................................................
12.4.5 印刷属性設定画面 .............................................................................
12.5 ファイル ........................................................................................................
12.5.1 ファイルタブ.....................................................................................
12.5.2 PDF ファイル保存時のバーコード補正情報設定画面 ......................
12.5.3 文書情報設定画面 .............................................................................
12.5.3.1 文書情報設定画面(概要)....................................................
12.5.3.2 文書情報設定画面(セキュリティ)......................................
12.5.3.3 文書情報設定画面(閲覧制限).............................................
12.5.3.4 文書情報設定画面(文書管理).............................................
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帳票設計編 -目次-
12.5.3.5 文書情報設定画面(動作)....................................................
12.5.4 PDF ファイルに添付するファイル名設定画面 .................................
12.6 ファイル(Excel).........................................................................................
12.6.1 ファイル (Excel) タブ .......................................................................
12.6.1.1 Excel ファイル出力時のバーコード補正情報設定画面 ........
12.6.1.2 文書情報設定画面 .................................................................
12.7 ファイル(TIFF)...........................................................................................
12.7.1 ファイル (TIFF) タブ.........................................................................
12.7.1.1 TIFF 出力時のバーコード補正情報設定画面 ........................
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第 13 章 組合せフォームを設計する...................................................................... 440
13.1 組合せフォームを定義する ...........................................................................
13.1.1 組合せフォーム定義の流れ ...............................................................
13.1.2 組合せフォームを定義する ...............................................................
13.1.2.1 組合せフォーム定義一覧を表示する ....................................
13.1.2.2 組合せフォーム定義を作成する ...........................................
13.1.3 組合せフォームの出力イメージを確認する......................................
13.1.3.1 組合せフォームをプレビューする ........................................
13.1.3.2 帳票様式定義を編集する ......................................................
13.1.4 組合せフォーム定義を保存する........................................................
13.1.5 組合せフォーム設計時の留意事項 ....................................................
13.2 組合せフォーム用の入力データを設計する ..................................................
13.2.1 入力データ形式が「可変長」または「CSV 形式」の場合 ...............
13.2.2 入力データ形式が「XML 形式」の場合............................................
13.2.3 留意事項............................................................................................
13.2.4 改ページのタイミング ......................................................................
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第 14 章 帳票出力時に項目属性を切り替える ....................................................... 454
14.1 「項目属性を切り替える」とは......................................................................
14.1.1 切り替えられる項目属性...................................................................
14.1.2 項目属性を切り替える場合のポイント .............................................
14.2 「項目属性切替え」の運用手順......................................................................
14.2.1 項目属性切替え定義ファイルの雛形作成 .........................................
14.2.2 項目属性切替え定義ファイルの作成.................................................
14.2.3 帳票の出力イメージの確認 ...............................................................
14.3 項目属性切替え定義ファイル........................................................................
14.3.1 項目属性切替え定義ファイルの記述形式 .........................................
14.3.2 項目属性切替え定義ファイルの雛形の形式......................................
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帳票設計編 -目次-
第 4 部 管理・保守編 ................................................ 476
第 15 章 帳票定義情報を管理する ......................................................................... 477
15.1 帳票定義情報の管理について........................................................................
15.2 帳票定義情報の一覧表示...............................................................................
15.3 帳票格納ディレクトリの指定........................................................................
15.4 帳票様式情報の新規作成、開く、複製、削除、変名....................................
15.5 帳票業務情報の設定・参照 ...........................................................................
15.6 帳票様式情報の出力イメージ確認 ................................................................
15.7 帳票定義情報の一覧の出力 ...........................................................................
15.7.1 出力結果から変更箇所を特定する ....................................................
15.8 帳票様式情報の仕様印刷...............................................................................
15.9 項目属性切替え定義ファイルの雛形生成......................................................
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第 16 章 帳票定義情報を保守する ......................................................................... 489
16.1 帳票様式情報の変更 ...................................................................................... 490
16.2 帳票業務情報の変更 ...................................................................................... 492
付録 ............................................................................. 493
付録 A グラフ出力機能 .......................................................................................... 494
A.1 グラフ出力機能 ..................................................................................................
A.1.1 グラフ出力機能とは ...........................................................................
A.1.2 グラフの構成 ......................................................................................
A.2 グラフを出力する...............................................................................................
A.2.1 グラフ属性ファイルを作成する .........................................................
A.2.2 グラフデータファイルを作成する......................................................
A.2.2.1 縦棒グラフ、積み上げ縦棒グラフ、100% 積み上げ縦棒
グラフのグラフデータファイル記述形式.................................
A.2.2.2 横棒グラフのグラフデータファイル記述形式 .......................
A.2.2.3 折れ線グラフ(メイン軸のみ)のグラフデータファイル
記述形式 ...................................................................................
A.2.2.4 折れ線グラフ(サブ軸あり)のグラフデータファイル
記述形式 ...................................................................................
A.2.2.5 円グラフのグラフデータファイル記述形式...........................
A.2.2.6 レーダーチャートのグラフデータファイル記述形式 ............
A.2.3 グラフを帳票に出力する ....................................................................
A.3 グラフ出力時の留意事項....................................................................................
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帳票設計編 -目次-
付録 B 帳票設計ノウハウ集................................................................................... 509
B.1 帳票様式情報の設計(帳票形式:共通)............................................................
B.1.1 同じデータが続くので 2 つ目以降は出力したくない
(集団印刷指定)..............................................................................
B.1.2 数字項目のデータが 0 の場合、出力したくない................................
B.1.3 段組みの帳票を出力したい ................................................................
B.1.4 ページ番号を出力したい ....................................................................
B.1.5 BREAK 単位でページまたは総ページ数を出力したい ......................
B.1.6 BREAK 単位で総合計を出力したい...................................................
B.1.7 ページ番号の初期値を変更したい......................................................
B.1.8 データによって文字列に取り消し線を引きたい ................................
B.1.9 データの演算結果だけを出力したい ..................................................
B.1.10 COBOL アプリケーションなどで生成したテキストファイルを
そのままのイメージ(プレーンテキスト)で出力したい .............
B.1.11 帳票を拡大 / 縮小して出力したい ....................................................
B.1.12 連帳用紙に印刷したい(帳票出力サーバが Windows の場合).......
B.1.13 連帳用紙に印刷したい(帳票出力サーバが Solaris の場合)...........
B.1.14 ユーザ定義用紙(単票)に印刷したい ............................................
B.1.15 両面印刷時のとじしろを指定し、出力したい..................................
B.1.16 決まった領域にデータが表示できない場合に領域内に全データを
出力したい .....................................................................................
B.1.17 決まった領域にデータが表示できない場合に領域を拡張して
全データを出力したい ...................................................................
B.1.18 決まった領域にデータが表示できない場合にパーティションの
高さを拡張して全データを出力したい..........................................
B.1.19 帳票出力時に、帳票定義情報を変更しないで、固定リテラルの
文字列および項目属性を動的に変更したい...................................
B.1.20 データがないレコードが含まれる数値項目の合計を出力したい.....
B.2 帳票様式情報の設計(帳票形式:カード形式)..................................................
B.2.1 カード形式で項目を繰り返して出力したい .......................................
B.2.2 カード形式で繰り返し定義した数字項目の合計を計算して
出力したい .....................................................................................
B.3 帳票様式情報の設計(帳票形式:伝票形式).....................................................
B.3.1 伝票形式で明細番号を出力したい......................................................
B.4 帳票様式情報の設計(帳票形式:集計表形式、フリーフレーム形式)..............
B.4.1 集計表形式で同一データをレポート頭書きとそれ以外の
パーティションに出力したい ........................................................
B.4.2 フリーフレーム形式で段組みの帳票を出力したい ............................
B.4.3 複数種類の明細パーティションを使用したい....................................
B.4.4 複数種類の明細パーティションを交互に切り替えて出力したい.......
B.4.5 複数種類のフレームを切り替えて出力したい....................................
B.4.6 ある項目の値が変化したときに改ページしたい ................................
B.4.7 2 つの項目のうち、どちらかの値が変化したときに改ページしたい
B.4.8 ある項目の値が変化したときにフレームを切り替えて出力したい ...
B.4.9 合計を計算して出力したい ................................................................
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帳票設計編 -目次-
B.4.10 小計と合計を計算して出力したい....................................................
B.4.11 帳票の先頭に総合計を出力したい....................................................
B.4.12 BREAK が発生せずに改ページされる場合にヘッダを出力したい..
B.4.13 BREAK が発生せずに改ページまたは改フレームされる場合に
制御脚書きパーティションを出力したい ......................................
B.4.14 BREAK が発生せずに改ページされる場合に合計欄に累計を
出力したい .....................................................................................
B.4.15 BREAK が発生せずに改ページされる場合に合計欄に*を
出力したい .....................................................................................
B.4.16 最後に一度だけ総合計を出力したい
(入力データ終了の BREAK 条件).................................................
B.4.17 複数項目のいずれかのデータが変化したときに合計を計算して
出力したい .....................................................................................
B.4.18 合計を明細の次の行(浮動位置)に出力したい ..............................
B.4.19 合計を固定位置に出力したい...........................................................
B.4.20 ページごとの合計を固定位置に出力したい .....................................
B.4.21 フレーム内の固定位置に項目を定義し、出力したい.......................
B.4.22 複数の合計を浮動位置で出力する際、制御レベルの高い合計を
出力した後にだけ改ページしたい .................................................
B.4.23 複数ページにまたがって出力される場合に「続く」を出力したい .
B.4.24 複数ページにまたがって出力される場合に「続き」を出力したい .
B.4.25 制御脚書きパーティションに条件付きの項目を出力したい ............
B.4.26 フレームの枠を出力したい ..............................................................
B.4.27 フレームパーティションの区切り線を出力したい ..........................
B.4.28 フレームのサイズを変更したい .......................................................
B.4.29 フレームパーティションを表示したい ............................................
B.4.30 フレームの枠やフレームパーティションの枠を非表示にしたい.....
B.4.31 フレームパーティションにある項目を簡単に編集したい................
B.4.32 制御脚書きパーティションを条件によって切り分けて出力したい .
B.4.33 制御切れが発生した後の先頭ページに特定の制御脚書き
パーティションを出力したい ........................................................
B.4.34 出力する明細パーティションが 1 つのみの場合、制御脚書き
パーティションを出力したくない .................................................
B.4.35 フレームの途中でパーティションの出力が終わった場合、
フレームの端まで明細の罫線を出力したい...................................
B.5 帳票様式情報の設計(帳票形式:矩形繰返し形式)..........................................
B.5.1 すべての矩形に決まった文字を出力したい .......................................
B.6 帳票様式情報の項目(入力データ形式:共通)..................................................
B.6.1 入力データ内に出力したくないデータが存在する
(非出力項目(レコードのみ項目)の定義)...................................
B.6.2 1 つのデータを複数の項目に出力したい(集団項目の定義).............
B.6.3 あるデータの先頭 X バイト数(X は固定バイト数)だけ表示せずに
出力したい .....................................................................................
B.6.4 会社ロゴのような固定的なイメージデータを出力したい..................
B.6.5 商品一覧に写真などのイメージデータを出力したい.........................
B.6.6 スタンプなどのイメージデータを透過で出力したい.........................
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帳票設計編 -目次-
B.6.7 イメージデータをデータと同じサイズで出力したい.........................
B.6.8 帳票を出力するユーザを識別する情報を出力結果に出力したい.......
B.6.9 グラフを出力したい ...........................................................................
B.6.10 はがきに郵便番号を出力したい .......................................................
B.6.11 バーコードを出力したい ..................................................................
B.6.12 バーコードの文字印刷部分のフォントを変更したい.......................
B.6.13 コンビニバーコード(コンビニエンスストアの公共料金などの
代理収納票で使用されるバーコード)を出力したい ....................
B.6.14 CODE128 のバーコードを出力したい .............................................
B.6.15 プリンタのバーコードフォントを使用してバーコードを
出力したい .....................................................................................
B.6.16 EAN-128 のバーコードにアプリケーション識別子を付加したい ...
B.6.17 標準物流コードのバーコードを出力したい .....................................
B.6.18 バーコードの出力開始位置をそろえたい.........................................
B.6.19 帳票出力時の日付、時刻を出力したい ............................................
B.7 帳票様式情報の項目(入力データ形式:XML 形式).........................................
B.7.1 データリストに項目名を表示したい ..................................................
B.7.2 データルート名を変更したい.............................................................
B.7.3 XML ファイルの一部を取り出して帳票出力したい ...........................
B.8 帳票様式情報の項目・図形の配置 .....................................................................
B.8.1 複数の項目のフォントの設定を変更したい .......................................
B.8.2 複数の項目のプロパティを変更したい ..............................................
B.8.3 複数のオーバレイ文字のフォントを一括して変更したい..................
B.8.4 複数の図形の属性を一括して変更したい...........................................
B.8.5 複数のパーティション罫線 / パーティション枠の属性を一括して
変更したい .....................................................................................
B.8.6 項目や図形などの初期値を変更したい ..............................................
B.8.7 垂直線・水平線を簡単に作成したい ..................................................
B.8.8 罫線を自動的に接続して、簡単に表を作成したい
(罫線接続モード)..........................................................................
B.8.9 固定パーティションの位置とサイズを設定したい ............................
B.8.10 文字列に合わせて項目の領域長を再設定したい ..............................
B.8.11 データが欠けないように出力したい ................................................
B.8.12 出力する文字の体裁を整えたい(禁則処理)...................................
B.8.13 指定した範囲に文字を均等に配置してデータを出力したい ............
B.8.14 オペレーティングシステムやプリンタの種類が変わっても
文字の間隔を固定にしてデータを出力したい ...............................
B.8.15 複数の項目の位置(縦・横)をそろえたい .....................................
B.8.16 帳票レイアウト(出力イメージ)を確認したい ..............................
B.8.17 一行のデータを縦方向に出力したい ................................................
B.8.18 項目のサイズ変更時に、フォントサイズも大きくしたい................
B.8.19 特定のオブジェクトの配置だけを調整したい..................................
B.8.20 下敷きイメージに合わせて項目を配置したい..................................
B.8.21 オブジェクトをグリッド位置に合わせて配置し直したい................
B.8.22 編集領域上に配置したレコードリストの項目を、再度、
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帳票設計編 -目次-
未定義状態の項目(非出力項目)に戻したい ...............................
B.8.23 帳票設計時の単位設定が「インチ」または「ミリメートル」の
場合に、項目や罫線を等間隔に繰返し複写したい........................
B.9 帳票様式定義の設計(グリッドを使用して帳票を設計する)............................
B.9.1 グリッド間隔を自由に設定したい......................................................
B.9.2 グリッド線を追加したい ....................................................................
B.9.3 グリッド線を削除したい ....................................................................
B.9.4 グリッドの間隔を変更せずに移動したい...........................................
B.9.5 パーティションごとに垂直方向のグリッド間隔を変更したい ..........
B.10 帳票様式定義の設計(帳票を Excel ファイルに出力する).............................
B.10.1 Excel ファイルに出力する時のセルを設計したい...........................
B.10.2 集計表形式の帳票の明細を続けて出力したい..................................
B.10.3 Excel ファイルに出力する時に不要な空白セルを出力したくない..
B.10.4 Excel ファイルに出力する時に文字の下端が欠けないように
したい ............................................................................................
B.10.5 Excel ファイルに出力するフリーフレーム形式の帳票を設計
したい ............................................................................................
B.10.6 Excel ファイルに出力する伝票形式、タックシール形式、
および矩形繰返し形式の帳票を設計したい...................................
B.10.7 項目を繰り返して Excel ファイルのセルにデータを出力したい
(カード形式).................................................................................
B.10.8 Excel ファイルに出力する帳票に、セルの行または列を
挿入したい .....................................................................................
B.11 プレプリント用紙.............................................................................................
B.11.1 プレプリント用紙に合わせて帳票を設計したい ..............................
B.11.2 プレプリント用紙に出力したい .......................................................
B.12 入力データ .......................................................................................................
B.12.1 帳票の出力時に出力するデータを指定したい..................................
B.12.2 1 つのデータファイルで複数の帳票を別々に出力したい ................
B.12.3 複数の帳票を 1 つの帳票として出力したい .....................................
B.12.4 複数の帳票定義情報を 1 ページに組み合わせて出力したい............
B.12.5 XBRL データ対応機能を使用したい ................................................
B.12.6 項目の並びに依存しない入力データを使用したい ..........................
B.13 帳票業務情報の指定 .........................................................................................
B.13.1 プリンタの設定にしたがって出力したい
(帳票出力サーバが Windows の場合)..........................................
B.13.2 印刷時、排紙口を指定したい...........................................................
B.13.3 部数単位で印刷したい......................................................................
B.13.4 帳票が切り替わるタイミングで新しい用紙に印刷したい................
B.13.5 PDF ファイルにセキュリティを設定したい ....................................
B.13.6 PDF ファイルに閲覧制限を設定したい ...........................................
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591
591
591
591
592
592
593
付録 C メニュー一覧.............................................................................................. 594
C.1 [ファイル]メニューの一覧 .............................................................................. 595
C.2 [編集]メニューの一覧...................................................................................... 596
19
帳票設計編 -目次-
C.3 [表示]メニューの一覧......................................................................................
C.4 [挿入]メニューの一覧......................................................................................
C.5 [書式]メニューの一覧......................................................................................
C.6 [編集モード]メニューの一覧...........................................................................
C.7 [ツール]メニューの一覧 ..................................................................................
C.8 [ヘルプ]メニューの一覧 ..................................................................................
597
599
600
601
602
603
付録 D 帳票設計時の注意事項 ............................................................................... 604
D.1 帳票設計時の注意事項....................................................................................
D.1.1 帳票名の指定に関する注意事項について...........................................
D.1.2 グリッド種別を変更した場合の留意事項について ............................
D.1.3 任意間隔グリッドに関する注意事項について....................................
D.1.4 オーバレイ、パーティション罫線定義時の注意事項.........................
D.1.5 組込みメディア項目の透過に関する注意事項....................................
D.1.6 部品(オブジェクト)の出力順序について .......................................
D.1.7 データ定義に誤りがある場合の動作について....................................
D.2 出力方法ごとの注意事項 ................................................................................
D.3 マルチフォーム出力する帳票を設計する場合の留意事項..............................
D.4 項目情報ファイルを取り込むときの注意事項................................................
D.5 帳票設計時の環境に関する注意事項 ..............................................................
D.5.1 アクセス権に関する注意事項.............................................................
D.5.2 帳票資源の配置先(参照先)に関する注意事項 ................................
D.5.3 複数のユーザがログオンしている場合の注意事項 ............................
D.6 Unicode の文字を使用する場合の注意事項...................................................
605
605
605
605
606
606
607
608
610
611
612
613
613
613
613
614
付録 E 入力データに関する留意事項..................................................................... 615
E.1 入力データ形式を変更したときの動作...........................................................
E.1.1 可変長 / 固定長 /CSV 形式から XML 形式に変更した場合 .................
E.1.2 XML 形式から可変長 / 固定長 /CSV 形式に変更した場合..................
E.2 文字コード系の留意事項 ................................................................................
E.2.1 入力データが Shift-JIS の場合 ...........................................................
E.2.2 入力データが UNICODE(UTF16)の場合........................................
E.2.3 入力データが UNICODE(UTF8)の場合..........................................
E.2.4 入力データが UNICODE(UTF32)の場合........................................
E.2.5 入力データが EUC の場合 ..................................................................
616
616
617
618
618
618
619
619
620
付録 F List Creator で使用できる XML ファイル ................................................. 621
F.1 XML 形式ファイルに関する用語.....................................................................
F.2 List Creator で使用できる XML ファイルおよび DTD ファイルの条件.........
F.2.1 List Creator で使用できる XML ファイルおよび DTD ファイルの
文字コード系 .................................................................................
F.2.2 XML ファイルを使用する場合 ............................................................
F.2.3 DTD ファイルを使用する場合 ............................................................
20
622
623
623
623
625
帳票設計編 -目次-
F.2.4 帳票形式ごとの入力データの 1 ページ /1 明細の範囲について .........
F.3 XML データの構造に応じた帳票形式の選択...................................................
F.3.1 1 ページ分のデータしかない場合、または 1 ページ単位のデータの
場合................................................................................................
F.3.2 複数明細のデータ(データ数は不定)がある場合.............................
F.4 データルートに指定できる要素の条件 ...........................................................
F.5 ボディ部集団項目に指定できる要素の条件....................................................
F.6 明細集団項目に指定できる要素の条件 ...........................................................
F.7 フレーム集団項目に指定できる要素の条件....................................................
F.8 データルートと改ページについて ..................................................................
F.9 留意事項..........................................................................................................
F.9.1 帳票設計時 ..........................................................................................
F.9.2 入力データ設計時 ...............................................................................
F.9.3 出力できる文字(UNIX 系 OS の場合)..............................................
626
627
627
629
635
636
638
641
644
645
645
648
649
付録 G List Creator で電子フォームを使用するときの留意事項.......................... 654
G.1 電子フォームの使用方法 ................................................................................
G.2 電子フォームを使用する場合の留意事項.......................................................
G.2.1 電子フォームを Web ブラウザに表示したときと出力したときの
違い................................................................................................
G.2.1.1 共通 ........................................................................................
G.2.1.2 電子フォームに List Creator の帳票出力に関する詳細な
定義を行って出力する場合 ......................................................
G.2.1.3 電子フォームを帳票に変換して出力する
(電子フォームとは別に帳票を用意する)場合........................
G.2.2 電子フォームを仕様印刷したときの印刷結果について .....................
G.3 電子フォームを帳票に変換したときの結果 ...................................................
G.3.1 電子フォームのレイアウト情報(オーバレイ情報以外)...................
G.3.1.1 レイアウト情報 ......................................................................
G.3.1.2 項目 ........................................................................................
G.3.1.3 項目の属性 .............................................................................
G.3.1.4 演算 / イベント情報 ...............................................................
G.3.1.5 定義時のみ使用する情報 .......................................................
G.3.2 オーバレイ情報 ..................................................................................
G.3.2.1 項目 ........................................................................................
G.3.2.2 項目の属性 .............................................................................
G.3.3 電子フォーム情報...............................................................................
G.3.4 List Creator 連携情報 ........................................................................
G.3.4.1 List Creator のデータ定義情報 .............................................
G.3.4.2 List Creator の帳票業務情報.................................................
21
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帳票設計編 -目次-
付録 H Prfmwiz.ini ファイルの編集 ...................................................................... 672
付録 I 組合せフォーム定義ファイル ...................................................................... 677
I.1 組合せフォーム定義ファイルの形式 ................................................................... 678
付録 J 画面帳票定義体の変換................................................................................ 680
J.1 画面帳票定義体の変換とは .............................................................................
J.2 画面帳票定義体の変換 ....................................................................................
J.3 ログファイル...................................................................................................
J.3.1 変換メッセージのログファイルについて ...........................................
J.3.2 エラーメッセージのログファイルについて........................................
J.4 画面帳票定義体変換ツールの変換仕様一覧 ....................................................
681
682
684
684
687
688
付録 K COPY 句ファイル生成機能........................................................................ 704
K.1 COPY 句ファイル生成機能 ............................................................................ 705
索引 .......................................................................................................................... 706
22
帳票設計編-第 1 部 基礎知識編-
第 1 部 基礎知識編
●第 1 部をお読みになる前に・・・
“ 第 1 部 基礎知識編 ” では、List Creator の帳票設計に必要な基礎知識、帳票設計
の流れ、および帳票設計で使用する画面と操作環境について説明しています。
23
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
第1章
帳票設計の基礎知識
この章では、List Creator の帳票設計における基礎知識として、以下の内容について説明します。
- List Creator の帳票設計とは
- 帳票設計で定義する情報
- 帳票のレイアウト情報を構成する要素
- 帳票形式とは
- 入力データの種類と形式
- 帳票設計で作成されるファイル
24
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
1.1 List Creator の帳票設計とは
List Creator における「帳票」とは、帳票出力に必要な情報を重ね合わせたデータです。
List Creator で帳票を出力するには、以下の情報を準備する必要があります。
- 帳票定義情報
- 入力データ
- ユーザアプリケーション
- 帳票出力に必要なメディアデータや情報ファイルなどの帳票資源
List Creator における「帳票設計」とは、帳票を出力するために必要な上記の情報のうち、「帳票定義情
報」を作成する工程です。
帳票定義情報とは、帳票のレイアウトや入力データをどのように出力するかなどの情報を定義した情
報で、List Creator デザイナで作成します。
帳票定義情報の詳細は、以下を参照してください。
⇒ “1.2.1 帳票定義情報とは ”
また、List Creator の帳票は、帳票のタイプや機能別にいくつかの種類に分類できます。これを
「帳票形式」といい、List Creator で帳票を設計・出力する場合、それぞれの形式の特長を理解して帳票設
計を行う必要があります。
帳票形式の詳細は、以下を参照してください。
⇒ “1.4 帳票形式とは ”
25
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
1.2 帳票設計で定義する情報
帳票設計では、帳票出力に必要な情報のうち、帳票定義情報を作成します。
帳票定義情報
帳票様式情報
帳票レイアウト情報
売上伝票
入力データ
12345,△△株式会社,ノート,100,50,5000
12345,△△株式会社,鉛筆,50,120,6000
12345,△△株式会社,本,500,20,10000
No.
得意先名:
商品名
単価
数量
金額
合計
関連付け情報
帳票業務情報
出力時の情報
リモートプリンタの
A4用紙に1部出力する
帳票の生成・出力
売上伝票
No.12345
得意先名:△△株式会社
商品名
ノート
鉛筆
本
金額
単価
100
数量
50
120
¥6,000
500
20
¥10,000
50
合計
¥5,000
¥21,000
図 1.1 帳票設計で定義する情報
入力データについては、以下を参照してください。
⇒ “1.5 入力データの種類と形式 ”
ここでは、帳票定義情報について説明します。
1.2.1 帳票定義情報とは
帳票定義情報とは、List Creator デザイナで設計した帳票のフォーマットおよび帳票を出力するときの
動作に関する定義情報のことです。以下の情報から構成されます。
- 帳票様式情報
- 帳票業務情報
以下に、帳票様式情報と帳票業務情報について説明します。
1.2.1.1 帳票様式情報
「帳票レイアウト情報」と、「帳票レイアウト情報と入力データとの関連付け情報」から構成される情
報です。帳票様式情報を定義することを「帳票様式定義」といいます。
●帳票レイアウト情報
帳票の見た目やレイアウトに関する情報です。
帳票レイアウト情報は、いろいろな構成要素から成り立っています。
帳票レイアウト情報を構成する要素については、以下を参照してください。
⇒ “1.3 帳票のレイアウト情報を構成する要素 ”
なお、帳票レイアウト情報は、帳票形式によって構成要素などに違いがあり、注意が必要です。
26
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
帳票形式の詳細については、以下を参照してください。
⇒ “1.4 帳票形式とは ”
●帳票レイアウト情報と入力データの関連付け情報
(関連付け情報と略記することもあります)
帳票レイアウト情報に合わせて、入力データをどのように出力するかを定義した情報です。
帳票レイアウトと入力データの関連付け情報として、「データ定義」および「拡張定義」を定義しま
す。
データ定義
データ定義では、帳票様式定義で定義した項目と入力データの関連付けや、関数などの演
算を指定します。
演算としては、主に以下のものが指定できます。
- BREAK 制御
- 組込みメディア項目のメディアデータの種類
- 文字列操作
- 条件判定
- 関数(四則演算や総和など)
- ページ番号や総ページ数の設定
データ定義は、帳票様式情報を定義する際に、データ定義画面で指定します。
拡張定義
集計表形式、またはフリーフレーム形式(フレーム定義あり)の場合にのみ、パーティ
ションの出力条件や演算のタイミングなどを指定する拡張定義を行います。
拡張定義は、帳票様式情報を定義する際に、データ定義画面の[拡張定義]タブで指定し
ます。
また、入力データとの関連付け情報として、レコード情報を定義することもできます。
レコード情報の定義では、入力データの繰返し情報の定義や、同じ項目名を持つ複数の項目を定義す
るなど、定義した項目に合わせて出力時の条件を指定できる定義です。
レコードの定義は、帳票レイアウト情報の定義と合わせて項目のプロパティなどで指定します。
1.2.1.2 帳票業務情報
帳票業務情報とは、出力時の属性(プロパティ)や動作などを定義した情報です。
帳票の出力方法(印刷、PDF ファイル保存、Excel ファイル出力など)や、出力方法ごとに出力時の動
作などの情報を定義します。
例えば、次のような情報です。
- プリンタに 3 部ずつ印刷する
- 大阪支社に FAX 送信する
- 帳票を PDF ファイルに変換して保存する
27
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
1.3 帳票のレイアウト情報を構成する要素
帳票レイアウトの情報には、領域(部)の情報と、そこに配置する部品(オブジェクト)の情報があ
ります。
以下に、帳票レイアウトの構成要素について説明します。
1.3.1 領域(部)の情報とは
List Creator の帳票は、いくつかの領域で構成されています。帳票形式によって、領域の種類や数、名
称などが異なります。
1.3.1.1 帳票形式ごとの領域について
以下に、帳票形式ごとに構成される領域(部)の情報について説明します。
●伝票形式 / 矩形繰返し形式
大きくわけて「ヘッダ部」「ボディ部」「テイル部」という 3 つの領域から構成されます。
これらの領域は、定義した場合は常に出力されます。
ヘッダ部
←見出しなどを出力する領域(*)
ボディ部
←データなどを出力する領域
テイル部
←ページ番号などを出力する領域(*)
(*)省略可能
●カード形式 / タックシール形式の場合
カード形式やタックシール形式などは、帳票全体がボディ部にあたる 1 つの領域から構成されます。
●集計表形式
「パーティション」と呼ばれる領域から構成されています。
パーティションは、出力するタイミングや条件を指定することができる領域です。
パーティションは様々な種類があり、それぞれに特長や機能をもっています。
パーティション
RH/PH
←帳票やページの見出し行を出力する領域(*)
CH
←明細の見出しなどを出力する領域(*)
DE
←明細データなどを出力する領域
CF
←明細の合計などを出力する領域(*)
PF
←ページ番号などを出力する領域(*)
(*)省略可能
パーティションの詳細は、以下を参照してください。
⇒ “1.3.1.2 パーティション(フレームパーティション)とフレーム ”
28
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
●フリーフレーム形式
「ヘッダ(HEAD)」、「ボディ(BODY)」および「フッタ(FOOT)」というパーティションから構成さ
れます。
さらに、「ボディ」内に「フレーム」という領域を定義し、その範囲内で「フレームパーティション」
というパーティションを定義できます。
フレームや項目を配置する領域
ヘッダ(HEAD)
←ページの見出し行を出力する領域(*)
ボディ(BODY)
フレーム(*)
CH ←明細の見出しなどを出力する領域(*)
DE
DE ←明細データなどを出力する領域
CF ←明細の合計などを出力する領域(*)
フッタ(FOOT)
←ページ番号などを出力する領域(*)
フレームパーティション
(*)省略可能
フレーム、フレームパーティションの詳細は、以下を参照してください。
⇒ “1.3.1.2 パーティション(フレームパーティション)とフレーム ”
1.3.1.2 パーティション(フレームパーティション)とフレーム
パーティションは、帳票形式が集計表形式、またはフリーフレーム形式の場合に定義できる領域です。
オブジェクトなどを配置する領域で、その領域を出力するかどうか、また出力するときの条件などを
指定し、領域単位に出力に関する制御を行うことができます。
フリーフレーム形式の場合は、「ヘッダ(HEAD)」、「ボディ(BODY)」、および「フッタ(FOOT)」と
いうパーティションがあり、項目などを定義するボディ(BODY)パーティションには、フレームという
領域を定義することができます。
定義したフレームの範囲内に、さらにパーティション(フレームパーティション)を定義することが
できるので、集計表形式と異なり、複数のフレームに明細を出力して 2 段組レイアウトなどを定義する
ことができます。
また、パーティションには、常に固定の位置に出力されるパーティション(固定パーティション)と、
入力データや出力時の条件によって出力位置やサイズが変わるパーティション(浮動パーティション)
があります。
パーティション、フレーム、フレームパーティションの詳細は、デザイナヘルプ、または以下を参照
してください。
⇒ “1.4 帳票形式とは ”
備考
- 本書では、特に断り書きがない限り、集計表形式のパーティション、フリーフレーム形式の
パーティション(ヘッダ、ボディ、フッタ)
、およびフレームパーティションのことを
「パーティション」と呼びます。
- パーティション内にパーティション罫線を定義すると、パーティションの出力時のみ定義し
た罫線や枠などを出力することができます。パーティション罫線については、以下を参照し
てください。
⇒ “1.3.2.3 パーティション罫線(パーティション罫線・パーティション枠)”
29
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
1.3.2 部品(オブジェクト)の情報とは
帳票レイアウト情報の領域(部)に定義できる情報を「オブジェクト」といいます。
オブジェクトには、以下のものがあります。
- 項目
帳票様式情報に定義する、データ、固定文字列、およびイメージなどのデータを出力する領域で
す。
- オーバレイ
帳票様式情報に定義する、表の枠などの図形や固定位置に出力する文字列です。
定義したオーバレイは、パーティションに関係なく、常に定義した固定位置に出力されます。
- パーティション罫線
定義した図形を含むパーティションが出力される場合のみ出力される図形です。
パーティション罫線とパーティション枠の 2 種類があります。
以下に、各オブジェクトの詳細について説明します。
1.3.2.1 項目
項目は、データや固定文字列、イメージなどのデータを出力する領域です。
帳票レイアウト情報には、以下に示す項目を定義できます。
数字項目
数字データを出力する項目です。
50 種類以上のパターンに編集して出力できます。符号、通貨記号に使用する文字、区切
り文字、小数点を設定することもできます。
8 桁の日付データを西暦、和暦合わせて 20 種類以上のパターンに編集して出力すること
もできます。
テキスト項目
文字列データを 1 行に出力する項目です。
7 桁の数字文字列を郵便番号に編集して出力することもできます。
矩形テキスト項目
文字列データを複数行に渡って出力する項目です。
OCR-B 項目
英数字データを OCR-B フォントで出力する項目です。
備考
- 帳票出力サーバが Windows で OCR-B 項目を出力する場合、List Creator のイ
ンストール時にシステムに登録される「OCR-B FJ 10cpi(True Type)」を使
用します。その他の OCR-B フォントを使用したい場合は、テキスト項目を定
義し、フォント名に使用したい OCR-B フォントを指定してください。
ラジオボタン項目
選択肢の中から 1 つを選択する項目です。
チェックボックス項目
「チェックする / チェックをしない」の切り替えによって、選択したり、選択肢の中から
単一、または複数選択する項目です。
バーコード項目
バーコードを出力する項目です。
!
注意
- バーコードは、指定された範囲よりも大きくまたは小さく出力される場合が
あります。さらに、用紙、リーダー、出力装置の解像度などにより精度が変
わるため、実際の運用を行う前に、バーコードを出力し、読み込めることを
確認してから使用してください。
以下の種類のバーコードを出力できます。
- JAN 標準
30
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
- JAN 短縮
- Code 3 of 9
- Code 3 of 9(EIAJ 準拠)
Code 3 of 9(EIAJ 準拠)は、以下の規格に準拠しています。
- 「EIAJ-EDI 標準 2001 年版」
Code 3 of 9(EIAJ 準拠)で出力できる範囲は、様式 C-3 ラベル、様式 D ラベル、
標準納品書、および標準返品伝票の一段表記です。
- Industrial 2 of 5
- Interleaved 2 of 5
- NW-7
- カスタマバーコード
- CODE128
- EAN-128
- EAN-128(コンビニエンスストア向け)
「UCC/EAN-128 による標準料金代理収納ガイドライン」に準拠しています。
- UPC バージョン A
- UPC バージョン E
- EAN-13
- U.S. POSTNET(Delivery Point Code)
- U.S. POSTNET(ZIP+4 Code)
- U.S. POSTNET(5-Digit ZIP Code)
- QR Code(モデル 1)
- QR Code(モデル 2)
- QR Code(マイクロ QR)
- PDF417
- MaxiCode
- Intelligent Mail Barcode
- GS1 DataBar Omnidirectional
- GS1 DataBar Truncated
- GS1 DataBar Stacked
- GS1 DataBar Stacked Omnidirectional
- GS1 DataBar Limited
- GS1 DataBar Expanded
- GS1 DataBar Expanded Stacked
バーコード項目(U.S. Postal FIM)
バーコード(U.S. Postal FIM)を出力する項目です。
以下の種類のバーコード(U.S. Postal FIM)を出力できます。
- FIM A(U.S. Postal FIM)
- FIM B(U.S. Postal FIM)
- FIM C(U.S. Postal FIM)
組込みメディア項目
メディアデータを出力する項目です。
以下の種類のメディアデータを出力できます。
- ビットマップデータ
- JPEG データ
- TIFF データ
- OLE2 オブジェクト
- PNG データ
- グラフデータ
31
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
備考
- 組込みメディア項目は、背景色を透過することもできます。詳細については、
以下を参照してください。
⇒ “8.3.19 組込みメディア項目に透過を指定する ”
- 利用できるメディアデータの詳細については、オンラインマニュアル “ 環境
設定・帳票運用編 ” を参照してください。
- グラフデータについては、以下を参照してください。
⇒ “ 付録 A グラフ出力機能 ”
固定リテラル項目
見出しやラベルなどの固定の文字列を 1 行に出力する項目です。
備考
- 通番指定を行うと、帳票出力時に通番を出力できます。なお、通番指定が有
効となるのは、List Manager で使用する場合のみです。
矩形固定リテラル項目
見出しやラベルなどの固定の文字列を複数行に渡って出力する項目です。
日付項目
帳票を出力した日付を自動的に獲得し、出力する項目です。
西暦、和暦合わせて 20 種類以上のパターンに編集して出力できます。
なお、日付項目は、1 つ出力するごとに日付を取得します。
時刻項目
帳票を出力した時刻を自動的に獲得し、出力する項目です。
指定した形式で出力できます。
なお、時刻項目は、1 つ出力するごとに時刻を取得します。
郵便番号項目
定型のはがきや封筒などの決まった位置に郵便番号を出力する項目です。
以下に、用紙ごとの郵便番号を出力する位置を示します。7.6 ミリメートル~ 108.0 ミリ
メートルの範囲で移動できます。
- はがき、往復はがき、封筒その他:12.0 ミリメートル
- 封筒長形 3 号 :37.0 ミリメートル
- 封筒長形 4 号 :29.0 ミリメートル
郵便番号項目は、カード形式、伝票形式、および矩形繰返し形式の帳票の場合に 1 つだ
け設定できます。郵便番号項目は編集領域には表示されません。
非出力項目(レコードのみ項目)
帳票には出力しない作業用の項目です。数字を扱う場合は項目形式(レコード項目形式)
を「数字」に、文字列を扱う場合は「テキスト」にします。
以下のような用途に使用します。
- 入力データの値を直接は帳票に出力せずに、他の項目の演算に使用する。
- 中間演算の値を一時的に保存しておく。
- 入力データには存在するが、帳票には出力したくないデータを受け取る項目として
使用する。
集団項目
複数の項目をまとめて 1 つの項目として扱う項目です。
32
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
1.3.2.2 オーバレイ(オーバレイ図形・オーバレイ文字)
オーバレイとは、定義した位置(固定位置)に出力する図形(直線・枠・円またはイメージ)や文字
列です。
List Creator のオーバレイには、以下のものがあります。
- オーバレイ図形(図形)
帳票レイアウト情報として定義できる罫線や枠、イメージなどの図形です。
定義できる罫線や枠などには、様々な種類があります。
オーバレイイメージは、会社のロゴマークのような固定イメージを帳票に取り込みたいときに使用
します。
- オーバレイ文字
帳票レイアウト情報として定義できる固定文字列です。
項目などとは異なり、パーティションの出力とは無関係に、定義した位置に常に出力される文字列
です。
1.3.2.3 パーティション罫線(パーティション罫線・パーティション枠)
パーティション出力時に、各パーティションの一部として出力する罫線や枠などの図形です。
帳票形式が集計表形式、またはフリーフレーム形式の場合に定義できます。
パーティション罫線には、パーティション罫線とパーティション枠の 2 種類があります。
オーバレイ図形とは異なり、パーティションが出力されない場合は、パーティション罫線も出力され
ません。
パーティション、フレーム、フレームパーティションの詳細は、デザイナヘルプ、または以下を参照
してください。
⇒ “1.3.1.2 パーティション(フレームパーティション)とフレーム ”
33
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
1.4 帳票形式とは
List Creator の帳票は、帳票のタイプや機能別にいくつかの種類に分類できます。
これを「帳票形式」といい、以下の種類があります。
- フリーフレーム形式
- カード形式
- 伝票形式
- 集計表形式
- 矩形繰返し形式
- タックシール形式
List Creator で帳票を設計・出力する場合、それぞれの形式の特長を理解し、どの帳票形式の帳票を設
計するかを決める必要があります。
帳票形式の選択基準については、以下を参照してください。
⇒ “6.1.1 帳票形式の選択基準 ”
以下に、それぞれの帳票形式とその特長について説明します。
1.4.1 フリーフレーム形式
●どのような形式か?
フリーフレーム形式の帳票では、1 ページ内に複数の明細を出力したり、明細を段組みで出力したりで
きます。
フリーフレーム形式の帳票は、ヘッダ、ボディ、およびフッタの 3 つのパーティションとフレームで
構成される形式です。ヘッダ、ボディ、およびフッタには、項目やオーバレイを定義できます。
請求書 YYYY.MM.DD
○×株式会社 御中
品名
数量
小計
200,000
1
200,000
ディスプレイ
50,000
1
50,000
MOドライブ
20,000
パソコン
○○○株式会社
単価
2
40,000
合計
290,000
ヘッダ(HEAD)
ボディ(BODY)
パーティション
フッタ(FOOT)
−1−
図 1.2 フリーフレーム形式(パーティションの構成)
ヘッダ
タイトルなどのデータを出力する領域です。省略することもできます。
ボディ
フレームや項目を定義する領域です。
フッタ
合計などのデータを出力する領域です。省略することもできます。
また、ボディには、フレームと呼ばれる領域を自由な場所に定義できます。フレームの中には、さら
にパーティションを定義できます。フレームの中に定義したパーティションを、フレームパーティショ
ンと呼びます。
備考
- 本書では、特に断り書きがない限り、集計表形式のパーティション、フリーフレーム形式の
パーティション(ヘッダ、ボディ、フッタ)
、およびフレームパーティションのことを
「パーティション」と呼びます。
34
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
フレーム
フレームパーティションを出力するために定義する領域です。フレームは 1 つの帳票に 100
個まで自由に定義できます。フレームとフレームを関連付けて、1 つのフレームのように扱うこ
ともできます。これを、フレームのリンクまたはフレームにリンクを設定すると呼びます
(図 1.6 を参照)。
フレームには、フレームパーティションを定義できます。
フレームパーティション
フレームパーティションには、CH(制御頭書き)
、DE(明細)、および CF(制御脚書き)が
あります。
請求書 YYYY.MM.DD
○×株式会社 御中
品名
単価
CH(制御頭書き)
数量
小計
200,000
1
200,000
ディスプレイ
50,000
1
50,000
MOドライブ
20,000
パソコン
○○○株式会社
2
40,000
合計
290,000
DE(明細)
フレーム
パーティション
CF(制御脚書き)
−1−
フレーム
図 1.3 フリーフレーム形式(フレームパーティションの構成)
CH(制御頭書き)
特定の項目に対するデータが変わるタイミングで明細の前に出力する、明細の見出しな
どを設定する領域です。
データによって浮動位置に出力されます(浮動パーティション)。
制御頭書きパーティションは、1 つの帳票に最大 16 個まで定義できます。省略すること
もできます。
DE(明細)
明細のデータを設定する領域です。
データによって浮動位置に出力されます(浮動パーティション)。
明細パーティションは、1 つの帳票に最大 100 個まで定義できます。1 つの独立したフ
レームに必ず 1 個以上必要です。
CF(制御脚書き)
特定の項目に対するデータが変わるタイミングで明細の後に出力する、明細の小計、合
計などを設定する領域です。
指定した固定位置に出力する(固定パーティション)ことも、データによって浮動位置
に出力する(浮動パーティション)こともできます。
制御脚書きパーティションは、1 つの帳票に最大 16 個まで定義できます。省略すること
もできます。
35
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
●特長
- フレームに出力する項目は、フレームパーティション内での相対位置で設計します。定義したフ
レームパーティションは、データによって、自動的に位置が決められて出力されます。
- ボディの右側が明細で、ボディの左側が見出しになっている帳票を作成できます。
請求書 YYYY.MM.DD
○×株式会社 御中
品名
数量
小計
200,000
単価
1
200,000
ディスプレイ
50,000
1
50,000
MOドライブ
20,000
パソコン
○○○株式会社
2
40,000
合計
290,000
ヘッダ(HEAD)
ボディ(BODY)
フッタ(FOOT)
−1−
フレーム
図 1.4 フリーフレーム形式(ボディの右側に明細、ボディの左側に見出しを出力する例)
- 複数のフレームを定義して、1 ページの帳票に内容の違う複数の明細を出力できます。
請求書 YYYY.MM.DD
○×株式会社 御中 ○○○株式会社
ヘッダ(HEAD)
4月度,5月度 合計 ¥700,000 4月度明細
品名
数量
小計
200,000
1
200,000
ディスプレイ
50,000
1
50,000
MOドライブ
20,000
2
40,000
小計
290,000
パソコン
単価
5月度明細
品名
数量
小計
300,000
単価
1
300,000
ディスプレイ
40,000
1
40,000
CD-R ドライブ
15,000
2
30,000
20GBHDD
20,000
パソコン
2
40,000
小計
410,000
ボディ(BODY)
フッタ(FOOT)
−1−
フレーム
図 1.5 フリーフレーム形式(1 ページに内容の違う複数の明細を出力する例)
36
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
- フレームをリンクして、1 つの明細を複数のフレームにまたがって出力できます。
請求書 〒123-4567
○○県××市△△町1-2-3
品名
○×株式会社 御中
合計 ¥536,000 品名
ヘッダ(HEAD)
YYYY.MM.DD
単価
数量
小計
20GBHDD
20,000
2
40,000
40GBHDD
30,000
2
60,000
マウス
1,000
2
2,000
スキャナ
25,000
1
25,000
単価
数量
小計
パソコン
200,000
1
200,000
LANケーブル
2,000
2
4,000
ディスプレイ
50,000
1
50,000
運搬費
35,000
1
35,000
MOドライブ
20,000
2
40,000
作業費
50,000
1
50,000
CD-R ドライブ
15,000
2
30,000
小計
536,000
ボディ(BODY)
フッタ(FOOT)
−1−
フレーム
図 1.6 フリーフレーム形式(フレームをリンクした例)
- フレームパーティションを横方向に出力することもできます。
出力方向:縦
出力方向:横
CH(制御頭書き)
CH
(制御頭書き)
DE(明細)
DE
(明細)
CF
(制御脚書き)
CF(制御脚書き)
図 1.7 フレームパーティションの出力方向
部門別損益集計表
YYYY.MM.DD
売上高
フレーム
5月
6月
7月
8月
9月
合計
2,503,500
3,055,900
2,241,500
1,752,000
1,935,700
3,714,200
15,202,800
113.5%
95.4%
114.7%
161.1%
90.5%
106.1%
256,800
287,100
178,700
178,300
327,600
93.4%
136.5%
174.5%
90.6%
108.7%
112.5%
201,200
241,500
124,500
130,300
284,500
1,194,300
92.5%
130.3%
162.1%
90.9%
107.2%
111.1%
312,300
(前年比)
経常利益
単位:円
4月
(前年比)
営業利益
ヘッダ(HEAD)
○○○株式会社
自:平成15年4月 1日
至:平成15年9月31日
109.8%
212,300
(前年比)
114.0%
107.9%
1,540,800
フッタ(FOOT)
−1−
CH
(制御頭書き)
ボディ(BODY)
DE
(明細)
CF
(制御脚書き)
フレームパーティション
図 1.8 フリーフレーム形式(フレームパーティションを横方向に出力する例)
37
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
- 帳票に定義された項目に条件を指定して、出力する明細パーティションを項目のデータに合わせ
て切り替えることができます。
- 各パーティション内での相対位置に出力する罫線 / 網がけ(パーティション罫線 / 網がけ)が定義
できます。なお、出力するパーティションに依存せずに設計時に定義した位置に出力する罫線 / 網
がけ(オーバレイ罫線 / 網がけ)を定義することもできます。
- 入力データは、明細 1 件に対して以下のデータを指定します。
・ 入力データ形式が「可変長」、「固定長」、または「CSV 形式」の場合、明細 1 件に対して 1 レ
コード(行)指定します。
・ 入力データ形式が「XML 形式」の場合、明細 1 件に対して明細集団項目の要素を 1 つ指定しま
す。
明細集団項目については、以下を参照してください。
⇒ “F.6 明細集団項目に指定できる要素の条件 ”
- 特定の項目(例えば「月」)に対するデータが変わるタイミングで小計を、別の項目(例えば
「年」)に対するデータが変わるタイミングで合計を計算するといった、演算のタイミングを複数
指定できます。演算のタイミングは、処理を行う優先順序(制御レベル)で指定します。
- 特定の項目(例えば「日」)に対するデータが変わるタイミングで改ページしたり、改フレーム
(フレームがリンクされている場合)したりできます。改ページや改フレームのタイミングは、処
理を行う優先順序(制御レベル)で指定します。
1.4.2 カード形式
●どのような形式か?
次のような 1 つの領域で構成される形式です。項目を自由に定義できます。
明細などを含まない、社員証や社員カードなどに適しています。
図 1.9 カード形式
●特長
- 設計時に定義したイメージで帳票が出力されます。
- 入力データは、1 ページに対して以下のデータを指定します。
・ 入力データ形式が「可変長」、「固定長」、または「CSV 形式」の場合、1 ページに対して 1 レ
コード(行)指定します。
・ 入力データ形式が「XML 形式」の場合、1 ページに対してデータルートの要素を 1 つ指定しま
す。
38
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
1.4.3 伝票形式
●どのような形式か?
次のような 3 つの領域で構成される形式です。
1 種類の明細票を定義できます。
合計を自動計算して出力できるので、売上伝票や請求書などに適しています。「小計」、「合計」などの
種類の違う合計が必要な場合は、フリーフレーム形式または集計表形式を選択してください。
売上伝票
日付:YY.MM.DD
得意先名:△△株式会社
商品名
ノート
鉛筆
本
金額
単価
100
数量
50
¥5,000
50
120
¥6,000
500
20
¥10,000
合計
ヘッダ部
¥21,000
ボディ部
テイル部
図 1.10 伝票形式
ヘッダ
タイトルなどを出力する領域です。省略することもできます。
ボディ
売上明細などの行を下方向に繰り返して出力する領域です。
テイル
売上の合計などのデータを出力する領域です。省略することもできます。
●特長
- 設計時に定義したイメージで帳票が出力されます。
図 1.11 では、ボディ内に行が 8 件分ありますが、出力するデータが 5 件でも、テイル(合計など)
が上につめられることなく、6 件目以降は空白のままで出力されます。
- 行の段組数 / 折返し数が設定できるので、横方向に折り返すことができます。
図 1.11 では、段組数に「2」、折返し数に「4」を指定しています。
売上伝票
日付:YY.MM.DD
得意先名:△△株式会社
単価
100
数量
50
金額
¥5,000
50
120
¥6,000
本
500
20
¥10,000
ペン
100
5
¥500
商品名
ノート
鉛筆
商品名
はさみ
単価
500
数量
10
ヘッダ部
金額
¥5,000
ボディ部
合計
¥26,500
テイル部
図 1.11 伝票形式(段組数 / 折返し数設定)
- 入力データは、ボディ内の明細 1 件に対して以下のデータを指定します。
・ 入力データ形式が「可変長」
、「固定長」、または「CSV 形式」の場合、ボディ内の明細 1 件に対
して 1 レコード(行)指定します。
・ 入力データ形式が「XML 形式」の場合、ボディ内の明細 1 件に対してボディ部集団項目の要素
を 1 つ指定します。
39
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
ボディ部集団項目については、以下を参照してください。
⇒ “F.5 ボディ部集団項目に指定できる要素の条件 ”
- 特定の項目(例えば「得意先名」)に対するデータが変わるタイミングで改ページ(1 伝票の発行)
できます。この項目は、1 つだけ指定できます。
- 例えば、1 伝票ごとに合計などの演算を行いたい場合で、1 伝票が複数ページにまたがる場
合は、途中のページに累計が出力されます。途中のページに累計を出力したくない場合は、
集計表形式を使用してください。
備考
1.4.4 集計表形式
●どのような形式か?
複数のパーティションで構成される形式です。データによって、出力する明細が増減したり、演算や
改ページのタイミング、出力位置を細かく指定できます。例えば、月が変わるタイミングで小計を、年
が変わるタイミングで合計を計算する集計表などに適しています。
売上一覧表
PH (ページ頭書き)
日付:YY.MM.DD
商品名:ノート
得意先名
△△(株)
○○商店
◎◎物産
(株)××
CH1(制御頭書き1)
単価
100
100
100
100
数量
50
40
30
20
小計
金額
¥5,000
¥4,000
¥3,000
¥2,000
¥14,000
数量
30
120
小計
金額
¥1,500
¥6,000
¥7,500
DE (明細)
CF2(制御脚書き2)
商品名:鉛筆
得意先名
△△(株)
◎◎物産
単価
50
50
合計
¥21,500
CF1(制御脚書き1)
PF (ページ脚書き)
図 1.12 集計表形式(パーティションの構成)
RH(レポート頭書き)
表紙または 1 ページ目だけに出力する、見出しなどを設定する領域です。
指定した固定位置に出力されます(固定パーティション)
。
レポート頭書きパーティションは、省略することもできます。レポート頭書きパーティショ
ンの使用例については、以下を参照してください。
⇒ “ 図 1.13 集計表形式(レポート頭書き・表紙)”
⇒ “ 図 1.14 集計表形式(レポート頭書き・1 ページ目の見出し)”
PH(ページ頭書き)
ページの最初に必ず出力する、タイトルなどを設定する領域です。
指定した固定位置に出力されます(固定パーティション)。
ページ頭書きパーティションは、省略することもできます。
CH(制御頭書き)
特定の項目に対するデータが変わるタイミングで明細の前に出力する、明細の見出しなどを
設定する領域です。
データによって浮動位置に出力されます(浮動パーティション)
。
制御頭書きパーティションは、最大 16 個まで定義できます。省略することもできます。
DE(明細)
明細のデータを設定する領域です。
40
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
データによって浮動位置に出力されます(浮動パーティション)。
明細パーティションは、最大 100 個まで定義できます。必ず 1 個以上必要です。
CF(制御脚書き)
特定の項目に対するデータが変わるタイミングで明細の後に出力する、明細の小計、合計な
どを設定する領域です。
指定した固定位置に出力する(固定パーティション)ことも、データによって浮動位置に出
力する(浮動パーティション)こともできます。
制御脚書きパーティションは、最大 16 個まで定義できます。省略することもできます。
PF(ページ脚書き)
ページの最後に必ず出力する、ページ番号などを設定する領域です。
指定した固定位置に出力されます(固定パーティション)。
ページ脚書きパーティションは、省略することもできます。
●特長
- 出力する項目は、各パーティション内での相対位置で設計します。定義したパーティションは、
データによって、自動的に位置が決められて出力されます。
- 帳票に定義された項目に条件を指定して、出力する明細パーティションを項目のデータに合わせて
切り替えることができます。
- 各パーティション内での相対位置に出力する罫線 / 網がけ(パーティション罫線 / 網がけ)が定義
できます。浮動パーティション内で使用すると便利です。なお、出力するパーティションに依存せ
ずに設計時に定義した位置に出力する罫線 / 網がけ(オーバレイ罫線 / 網がけ)を定義することも
できます。
- 入力データは、明細 1 件に対して以下のデータを指定します。
・ 入力データ形式が「可変長」、「固定長」、または「CSV 形式」の場合、明細 1 件に対して 1 レ
コード(行)指定します。
・ 入力データ形式が「XML 形式」の場合、明細 1 件に対して明細集団項目の要素を 1 つ指定しま
す。
明細集団項目については、以下を参照してください。
⇒ “F.6 明細集団項目に指定できる要素の条件 ”
- 特定の項目(例えば「月」)に対するデータが変わるタイミングで小計を、別の項目(例えば「年」)
に対するデータが変わるタイミングで合計を計算するといった、演算や改ページのタイミングを複
数指定できます。演算や改ページのタイミングは、処理を行う優先順序(制御レベル)で指定しま
す。
- RH(レポート頭書き)を使用すると、表紙や 1 ページ目だけ見出しが異なる帳票が出力できます。
御見積書
△△株式会社 様
RH(レポート頭書き)
商品名
ノート
鉛筆
本
ペン
はさみ
単価
100
50
500
100
500
数量
金額
50 ¥5,000
120 ¥6,000
20 ¥10,000
5
¥500
10 ¥5,000
摘要
-1-
図 1.13 集計表形式(レポート頭書き・表紙)
41
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
御見積書
YY年MM月DD日
△△株式会社 様
商品名
ノート
鉛筆
単価
100
50
RH(レポート頭書き)
金額
¥5,000
¥6,000
摘要
数量
金額
5
¥500
10 ¥5,000
50 ¥5,000
10 ¥4,000
20 ¥10,000
摘要
数量
50
120
-1-
商品名
ペン
はさみ
下敷き
雑誌
本
単価
100
500
100
400
500
-2-
図 1.14 集計表形式(レポート頭書き・1 ページ目の見出し)
備考
- 1 ページ目の見出しとして RH(レポート頭書き)を出力する場合、1 ページ目には PH(ペー
ジ頭書き)として設定された領域は出力されません。
2 ページ目以降には、PH(ページ頭書き)として設定された領域が出力されます。
1.4.5 矩形繰返し形式
●どのような形式か?
次のような 3 つの領域で構成される形式です。矩形を繰り返す形式で、分類のための見出しを付ける
ことができます。名刺一覧などに適しています。
名刺一覧
ヘッダ部
な行
東京支店
金沢支店
1つの矩形
日本 三郎
日本 五郎
神奈川支社
中国支社
ボディ部(矩形領域)
日本 四郎
日本 七郎
北海道支社
関東支社
日本 通
日本 次郎
テイル部
-1-
図 1.15 矩形繰返し形式
ヘッダ
見出しなどを出力する領域です。省略することもできます。
42
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
ボディ(矩形領域)
矩形を繰り返して出力する領域です。
テイル
ページ番号などを出力する領域です。省略することもできます。
●特長
- 矩形の縦 / 横の繰返し数、および繰返し方向が設定できます。
- 設計時に定義したイメージで帳票が出力されます。
- 入力データは、矩形 1 つに対して以下のデータを指定します。
・ 入力データ形式が「可変長」、「固定長」、または「CSV 形式」の場合、矩形 1 つに対して 1 レ
コード(行)指定します。
・ 入力データ形式が「XML 形式」の場合、矩形 1 つに対してボディ部集団項目の要素を 1 つ指定
します。
ボディ部集団項目については、以下を参照してください。
⇒ “F.5 ボディ部集団項目に指定できる要素の条件 ”
- 特定の項目(例えば「部署名」)に対するデータが変わるタイミングで改ページできます。この項目
は、1 つだけ指定できます。
1.4.6 タックシール形式
●どのような形式か?
次のような 1 つの領域で構成される形式です。矩形を繰り返す、各種ラベルや宛名シールなどに適し
ています。
1つのシール
〒000-0000
札幌市中央区
北海道支社 御中
〒000-0000
仙台市青葉区
東北支社 御中
〒000-0000
郡山市大町
郡山支店 御中
〒000-0000
高崎市栄町
群馬支店 御中
〒000-0000
東京都新宿区
東京支店 御中
〒000-0000
金沢市尾山町
金沢支店 御中
〒000-0000
横浜市西区
神奈川支社 御中
〒000-0000
千葉県中央区
千葉支店 御中
図 1.16 タックシール形式
43
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
●特長
- 縦 / 横のシール数、および余白を設定するだけで簡単に設計できます。
- 設計時に定義したイメージで帳票が出力されます。
- 入力データは、シール 1 つに対して以下のデータを指定します。
・ 入力データ形式が「可変長」、「固定長」、または「CSV 形式」の場合、シール 1 つに対して 1 レ
コード(行)指定します。
・ 入力データ形式が「XML 形式」の場合、シール 1 つに対してボディ部集団項目の要素を 1 つ指
定します。
ボディ部集団項目については、以下を参照してください。
⇒ “F.5 ボディ部集団項目に指定できる要素の条件 ”
44
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
1.5 入力データの種類と形式
入力データとは、帳票様式情報に重ね合わせて出力するデータのことです。
List Creator で扱える入力データの種類には、以下のものがあります。
- データファイル(テキスト形式)
・
・
・
・
可変長
固定長
CSV 形式
XML 形式
- データベースと連携して抽出したデータ
・ Navigator 連携機能
・ SSIS 連携機能
- XBRL データ
- ERP と連携したデータ
備考
- 可変長および CSV 形式の場合、項目名ラベル付きデータを入力データとすることができます。
データがそれぞれ対応する項目名の情報をもつことができるため、項目と入力データの並び順
を一致させる必要がありません。詳細は、以下を参照してください。
⇒ “11.4 項目名ラベル付きデータファイルを設計する ”
- マルチフォーム出力する場合の入力データについては、以下を参照してください。
⇒ “11.3 マルチフォーム出力用の入力データを設計する ”
- 組合せフォーム出力する場合の入力データについては、以下を参照してください。
⇒ “13.2 組合せフォーム用の入力データを設計する ”
- 帳票出力インタフェースで、入力データをレコード(行)単位、またはストリームで指定する
こともできます。詳細については、オンラインマニュアル “ アプリケーション作成ガイド ” を
参照してください。
以下に、入力データの種類ごとに、詳細について説明します。
1.5.1 データファイル
データファイルには、次の種類があります。データファイルを使用する場合は、データファイル中の
記述形式(入力データ形式と、各データのフィールドを区切る文字)を決めます。
- 可変長
- 固定長
- CSV 形式
- XML 形式
これらのデータファイルは、以下のような方法で抽出・作成できます。
- データベースから抽出する
- 表計算ソフトから抽出する
- 4GL から作成する
以下に、それぞれのデータファイルについて説明します。
45
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
1.5.1.1 可変長
各データの長さを可変長として扱います。各データの間を区切り文字で区切ります。区切り文字には
データに含まれない文字を指定します。
以下に、区切り文字が「バーティカルバー(|)」の場合のデータファイルの例を示します。
データ 1 データ 2 データ 3 データ 4
syasin1.bmp | 日本 通 | 123456 | 19920401
syasin10.bmp | 日本 次郎 | 123457 | 19920401
syasin100.bmp | 日本 三郎 | 123458 | 19920401
区切り文字
備考
- 入力データの 1 行目に、帳票に定義されている項目名を項目ラベル行として記述した場合、
項目名ラベル付きデータファイルとなります。項目名ラベル付きデータファイルについて
は、以下を参照してください。
⇒ “11.4 項目名ラベル付きデータファイルを設計する ”
1.5.1.2 固定長
各データの長さを固定として扱います。設定された長さよりも実際のデータが短い場合は、設定され
た長さに満たない部分に半角空白を挿入してデータを作成します。例えば、20 バイトの項目の実際の
データが 15 バイトしかない場合は、残り 5 バイトに半角空白を挿入します。
以下に、区切り文字あり(空白)の場合のデータファイルの例を示します。
データ 1 データ 2 データ 3 データ 4
syasin1.bmp
日本 通 123456 19920401
syasin10.bmp 日本 次郎 123457 19920401
syasin100.bmp 日本 三郎 123458 19920401
区切り文字
46
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
1.5.1.3 CSV 形式
CSV 形式のデータを扱います。各データの長さは可変です。各データの間は区切り文字で区切ります。
区切り文字には「カンマ(,)」または「タブ」を指定します。なお、
「ダブルクォーテーション(")」で
囲まれたデータ中の区切り文字と同じ文字は、データとして扱われます。
以下に、区切り文字が「カンマ(,)」の場合のデータファイルの例を示します。
データ 1 データ 2 データ 3 データ 4
"syasin1.bmp" , " 日本 通 " , "123456" , "19920401"
"syasin10.bmp" , " 日本 次郎 " , "123457" , "19920401"
"syasin100.bmp" , " 日本 三郎 " , "123458" , "19920401"
区切り文字
!
注意
- 入力データ内に区切り文字を含む場合は、各データを「ダブルクォーテーション(")」で囲
む必要があります。
- 「ダブルクォーテーション(")」の後に区切り文字が存在した場合は、その「ダブルクォー
テーション(")」までを1つのデータとして扱います。
- データ中にダブルクォーテーション(")が 2 つ続いた場合の動作を指定することができま
す。
詳細については、オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ” の List Creator の環境設
定コマンドに関する記載を参照してください。
備考
- 入力データの 1 行目に、帳票に定義されている項目名を項目ラベル行として記述した場合、
項目名ラベル付きデータファイルとなります。項目名ラベル付きデータファイルについて
は、以下を参照してください。
⇒ “11.4 項目名ラベル付きデータファイルを設計する ”
1.5.1.4 XML 形式
XML 形式の入力データでは、各データをデータルートの子要素として指定します。
XML 形式のデータが 1 件の場合、データルートには、XML ルート、または XML ルート配下の子要素
を指定します。
XML 形式のデータが複数件の場合、データルートには、必ず XML ルート配下の子要素を指定します。
以下に、1 件分の XML 形式の入力データの例を示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
データルート
データ 1
データ 2
データ 3
データ 4
<社員証>
<顔写真>syasin.bmp</顔写真>
<名前>日本 通</名前>
<社員番号>123456</社員番号>
<入社日>19920401</入社日>
</社員証>
47
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
以下に、複数件の XML 形式の入力データの例を示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
< XML ルート >
<社員証>
<顔写真>syasin1.bmp</顔写真>
<名前>日本 通</名前>
<社員番号>123456</社員番号>
<入社日>19920401</入社日>
</社員証>
<社員証>
<顔写真>syasin10.bmp</顔写真>
<名前>日本 次郎</名前>
<社員番号>123457</社員番号>
<入社日>19920401</入社日>
</社員証>
<社員証>
<顔写真>syasin100.bmp</顔写真>
<名前>日本 三郎</名前>
<社員番号>123458</社員番号>
<入社日>19920401</入社日>
</社員証>
</XML ルート >
データルート
データ 1
データ 2
データ 3
データ 4
データルート
データ 1
データ 2
データ 3
データ 4
データルート
データ 1
データ 2
データ 3
データ 4
1.5.2 データベースと連携
データベースに保存されたデータを入力データとして使用する場合は、以下の機能を利用します。
- Navigator 連携機能
- SSIS 連携機能
以下に、Navigator 連携機能および SSIS 連携機能の機能概要について説明します。
備考
- Navigator 連携機能を使用してデータベースと連携する場合は、データ定義画面で以下のよ
うに指定してください。
・ 入力データ形式
:「CSV 形式」
・ 区切り文字
:「カンマ(,)」
・ 集団項目の扱い
:「構成項目名を使用」
- SSIS 連携機能を使用してデータベースと連携する場合は、データ定義画面で以下のように
指定してください。
・ DB タイプ
:「データファイル」
・ 入力データ形式
:「CSV 形式」
・ 区切り文字
:「カンマ(,)」
1.5.2.1 Navigator 連携機能
Navigator 連携機能を使用すると、帳票定義情報に設定したデータ抽出条件にしたがって、Interstage
Navigator サーバからデータを抽出して帳票を出力することができます。
1.5.2.2 SSIS 連携機能
SSIS(Microsoft SQL Server 2005 Integration Services)は、データウェアハウジング対応の ETL(抽出、
変換、読み込み)パッケージを含む、高パフォーマンスデータ統合ソリューションを構築するためのプ
ラットフォームです。
48
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
SSIS 連携機能を利用すると、複雑なプログラミングをすることなく、データベースからデータを抽出
し、List Creator で帳票出力することができます。
1.5.3 XBRL データと連携
帳票設計時に、帳票の項目と XBRL データとを関連付けることによって、XBRL データを指定して帳
票を出力することができます。
備考
- XBRL データ対応機能を使用して XBRL データと連携する場合は、データ定義画面で以下の
ように指定してください。
・ 入力データ形式
:「CSV 形式」
・ 区切り文字
:「カンマ(,)」
・ 集団項目の扱い
:「構成項目名を使用」
1.5.4 ERP と連携
SAP R/3 および Oracle E-Business Suite 上で作成したデータを List Creator の帳票定義を使って帳票出力
する場合は、以下の機能を利用します。
- SAP R/3 RDI 連携機能
- Oracle E-Business Suite 連携機能
以下にそれぞれの機能の概要を説明します。
備考
- SAP R/3 RDI 連携機能を使用してデータベースと連携する場合は、データ定義画面で以下の
ように指定してください。
・ DB タイプ
:「データファイル」
・ 入力データ形式
:「CSV 形式」
・ 区切り文字
:「カンマ(,)」
- Oracle E-Business Suite 連携機能を使用してデータベース(Oracle)と連携する場合、デー
タ定義画面で以下のように指定してください。
・ DB タイプ
:「Oracle」
・ 入力データ形式
:「可変長」または「CSV 形式」
1.5.4.1 SAP R/3 RDI 連携機能
SAP R/3 RDI 連携機能を使用すると、SAP R/3 RDI 上の SAP Script と印刷プログラムで生成された RDI
データを使用することができます。SAP R/3 RDI 連携機能を使用する場合、帳票出力の前に SAP R/3 の帳
票(SAP Script)と List Creator の帳票定義情報との関連付けを行う定義(RDI 定義)を作成します。作成
した RDI 定義にしたがって帳票出力されます。
1.5.4.2 Oracle E-Business Suite 連携機能
Oracle E-Business Suite 連携を使用すると、データベース(Oracle)に格納されたデータを入力データに
することができます。Oracle E-Business Suite のコンカレントプログラムに List Creator の帳票出力コマン
ドを登録することにより、Oracle E-Business Suite のクライアント画面上から List Creator へ帳票出力でき
ます。
49
帳票設計編 -第 1 章 帳票設計の基礎知識-
1.6 作成されるファイル
帳票定義情報を作成すると、自動的に次のファイルが作成されます。
- 帳票名 .bip
帳票様式情報と入力データを関連付けるファイルです。
- 帳票名 .pmd
帳票ファイルです。
- 帳票名 .psf
補助ファイルで、帳票様式情報の編集時に必要なファイルです。
- 帳票名 .ovd
オーバレイファイルです。
- 帳票名 .dse
XBRL データ対応機能および Navigator 連携機能を使用する場合に必要なファイルです。
これらのファイルは、帳票格納ディレクトリとなっているフォルダに保存されます。
帳票定義情報を、運用コンピュータに配置する場合は、これらすべてのファイルをコピーしてくださ
い。
なお、帳票定義情報は、帳票の種類や用途に応じて帳票格納ディレクトリに分類して保存しておくと、
用途に応じて帳票格納ディレクトリを切り替えて帳票設計することができます。
帳票格納ディレクトリについては、以下を参照してください。
⇒ “ 第 15 章 帳票定義情報を管理する ”
!
注意
- 帳票定義情報を配置するコンピュータが UNIX 系 OS の場合は、必要に応じて帳票定義情報を
EUC または UNICODE(UTF8)の文字コード系に変換(帳票コード変換)してください。
50
帳票設計編 -第 2 章 帳票設計の流れ-
第2章
帳票設計の流れ
この章では、帳票設計における作業の流れや作業内容について説明します。
51
帳票設計編 -第 2 章 帳票設計の流れ-
2.1 帳票設計の流れ
List Creator では、以下の流れで帳票を設計します。
表 2.1 帳票設計の流れと参照先
手順
作業内容
1
帳票設計前の準備
参照先
①帳票形式を決める
“6.1 帳票形式を決
める ”
② Unicode の文字を使用するかどうかを決め
る
“6.2 Unicode の文
字を使用するかどう
かを決める ”
③帳票の作成方法
を決める
a) 項目エントリリストの
利用
“6.3 作成方法を決
める ”
b) 既存の帳票のレイアウ
ト情報の利用
c) 項目情報ファイル
/ 問い合わせファイルの
利用
d) スキーマファイルの
利用
e)DTD ファイル /XML
ファイルの利用
f) XBRL データ対応機能
/Navigator 連携機能の
利用
2
3
帳票定義一覧の起動
帳票様式情報の作成
4
帳票出力イメージの
確認
5
入力データの設計
④作成する帳票に
必要な資源を
準備する
上記の b) ~ e) で使用す
るファイルや情報の準備
“6.4 利用するファ
イルを準備する ”
帳票を新規作成す
る場合
帳票を新規作成し、帳票
名を指定
既存の帳票を更新
する場合
既存の帳票を開く
“15.4 帳票様式情
報の新規作成、開
く、複製、削除、変
名”
帳票レイアウト情 帳票様式定義ウィザード
報の作成
(新規作成時のみ)を起動
する
“ ●帳票様式定義
ウィザード(ウィ
ザード選択、
Unicode 文字の使用
有無の指定画面)を
表示する ”
帳票様式定義時の動作環
境を設定する
“3.2.2 動作環境の
カスタマイズ ”
領域、パーティションな
どを定義する
“ 第 7 章 帳票レイ
アウト情報を作成す
る”
項目、オーバレイ、パー
ティション罫線などを定
義する
“ 第 8 章 項目・
オーバレイを定義す
る”
関連付け情報の設定
“ 第 9 章 帳票レイ
アウト情報と入力
データの 関連付け
情報を定義する ”
プレビュー、レイアウト印刷、テスト印刷など
“ 第 10 章 出力イ
メージを確認する ”
“ 第 11 章 入力デー
タを設計する ”
52
帳票設計編 -第 2 章 帳票設計の流れ-
表 2.1 帳票設計の流れと参照先
手順
作業内容
6
帳票業務情報の設定
参照先
7
帳票定義情報の保存
出力方法、出力属性などの指定
“ 第 12 章 帳票業
務情報を定義する ”
“7.4 帳票定義情報
を保存する ”
以下に、帳票設計における各作業の内容について説明します。
2.1.1 帳票設計前の準備
帳票設計を始める前に、以下の準備が必要です。
①帳票形式を決める
作成したい帳票に合った帳票形式を決めます。
作成したい帳票が、どの帳票形式の特長に合っているか、どの帳票形式で作成するのが最適
かを考慮して決めることがポイントです。
ここで決めた帳票形式を指定して、表 2.1 の手順「3」の帳票様式定義ウィザードを利用して
プロトタイプの帳票様式情報を作成します。
② Unicode の文字を使用するかどうかを決める
帳票定義情報に定義する文字列に Unicode の文字を使用するかどうかを決めます。
備考
- 多言語帳票を設計・運用する場合は、オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票
運用編 ” の多言語帳票の運用についての記載を参照してください。
③作成方法を決める
帳票のレイアウトを作成する方法を決めます。
入力データや紙の帳票など、作成したい帳票に関連する情報(既存の資産)がある場合は、
これらを利用すると作成したい帳票のレイアウト情報をより簡単に作成できます。
表 2.1 の b)、c)、d)、または e) の方法で作成する場合は、④の作業を行ってください。
④利用するファイルを準備する
表 2.1 の③で決めた方法で作成するために必要なファイルを準備します。
なお、紙の帳票や FORM などで作成した画面帳票定義体を、既存資産を有効利用することもできます。
紙の帳票の利用については、以下を参照してください。
⇒ “6.3.1 既存の帳票やプレプリント用紙のレイアウト情報を利用する ”
画面帳票定義体の変換機能については、以下を参照してください。
⇒ “ 付録 J 画面帳票定義体の変換 ”
2.1.2 帳票定義一覧の起動
帳票を設計するには、List Creator のメニューから帳票定義一覧画面を起動します。
帳票定義一覧とは、指定したフォルダ(帳票格納ディレクトリ)の帳票定義情報を一覧表示し、管理・
保守するための画面です。詳細は、以下を参照してください。
⇒ “3.1.1 帳票定義一覧画面 ”
帳票を新規作成する場合は、[ファイル]メニューから[新規作成]を選択し、新しく作成する帳票名
を指定します。帳票名を指定すると、自動的に帳票様式定義ウィザードが起動されます。
帳票を更新する場合は、帳票定義一覧画面で更新する帳票定義情報を選択し、[ファイル]メニューか
ら[開く]を選択します。帳票様式定義画面が表示され、帳票定義情報を編集できるようになります。
53
帳票設計編 -第 2 章 帳票設計の流れ-
2.1.3 帳票様式情報の作成
帳票様式情報を作成します。帳票様式情報を定義することを「帳票様式定義」といいます。
帳票様式定義では、「帳票レイアウト情報」と帳票レイアウト情報と入力データとの「関連付け情報」
の定義を行います。
●帳票レイアウト情報の作成
帳票様式定義ウィザードの起動
帳票の新規作成時、帳票様式定義ウィザードが自動的に起動されます。
帳票様式定義ウィザードを利用し、帳票形式をはじめとする情報を順に設定していくことで、
プロトタイプの帳票を作成できます。
帳票様式定義ウィザードが終了すると、帳票様式定義画面が表示されます。
帳票様式定義画面は、帳票様式情報を定義するための画面です。詳細は、以下を参照してく
ださい。
⇒ “3.1.2 帳票様式定義画面 ”
帳票レイアウト情報の定義・編集
帳票様式定義ウィザードで作成したプロトタイプの帳票レイアウト情報をもとに、必要な定
義の追加や修正などを行い、帳票レイアウトを完成させます。
帳票レイアウトの情報として、項目やオーバレイ(図形)などを定義します。
●関連付け情報の定義
帳票レイアウト情報で定義した項目と、入力データとを関連付ける定義を行います。
帳票レイアウト情報の項目の出力順と入力データのデータの並び順を合わせたり、帳票に出力する値
を自動計算する演算を定義したりします。
関連付け情報の定義も、帳票様式定義画面から行います。
2.1.4 帳票の出力イメージの確認
作成した帳票様式情報の出力イメージを、プレビュー機能などを利用して確認します。また、印刷イ
メージ、PDF ファイル形式、Excel ファイル形式、TIFF ファイル形式の出力イメージを表示できるため、
運用時の出力方法にあわせた確認ができます。
その場合、入力データの雛形を自動生成して確認することができます。帳票定義情報を作成する前に、
帳票出力に使用する入力データが決まっている場合は、その入力データを使って出力イメージを確認す
ることもできます。
また、プレビュー機能の他に、帳票レイアウト情報の出力イメージを確認する機能として、レイアウ
ト印刷やテスト印刷などの機能もあります。
2.1.5 入力データの設計(準備)
作成した帳票様式情報に重ね合わせる入力データを設計します。
帳票定義情報を作成する前に、帳票出力に使用する入力データが決まっている場合は、その入力デー
タの形式が帳票様式情報の構成に合っているかを確認します。
2.1.6 帳票業務情報の設定
帳票出力時の出力方法、出力時の動作、および出力後の動作に関する情報を定義します。
2.1.7 帳票定義情報の保存
帳票設計が完了したら、作成した帳票定義情報を保存します。
保存した帳票定義情報は、帳票定義一覧画面より管理・保守できます。
54
帳票設計編 -第 3 章 帳票設計で使用する画面と操作環境に ついて-
第3章
帳票設計で使用する画面と操作環境に
ついて
この章では、帳票設計で使用する画面と設計時の操作環境について説明します。
55
帳票設計編 -第 3 章 帳票設計で使用する画面と操作環境に ついて-
3.1 帳票設計で使用する画面について
帳票設計で使用する以下の画面について説明します。
- 帳票定義一覧画面
- 帳票様式定義画面
ここでは、それぞれの画面の各部の名称、および主な機能について説明します。画面の詳細および操
作方法については、デザイナヘルプを参照してください。
3.1.1 帳票定義一覧画面
帳票様式情報を新規作成したり更新(保守)したりする場合に、最初に表示する画面です。帳票業務
情報(帳票出力時の動作)を設定したり変更したりすることもできます。
作成した帳票定義情報は、帳票定義一覧画面で一元管理します。帳票定義情報の一元管理については、
以下を参照してください。
⇒ “15.1 帳票定義情報の管理について ”
帳票定義一覧画面は、[スタート]-[プログラム]-[List Creator]-[帳票定義一覧]を選択して
表示します。
帳票格納ディレクトリ
メニューバー
ツールバー
表示項目
ステータスバー
備考
- 帳票定義一覧画面から組合せフォーム定義一覧を表示します。
組合せフォーム定義一覧の詳細については、以下を参照してください。
⇒ “13.1 組合せフォームを定義する ”
56
帳票設計編 -第 3 章 帳票設計で使用する画面と操作環境に ついて-
3.1.2 帳票様式定義画面
帳票様式情報の新規作成(ウィザード)が終了すると表示される画面です。帳票定義一覧画面で、作
成済みの帳票様式情報を選択し、開く操作で表示 / 更新することもできます。
**「項目リスト」と「プロパティリスト」を合わせて「サイドビュー」と呼びます。
3.1.2.1 メニューバー
メニューバーに表示されるメニューについては、以下を参照してください。
⇒ “ 付録 C メニュー一覧 ”
3.1.2.2 ツールバー
ツールバーには、以下のものがあります。
- 標準ツールバー
- 表示ツールバー
- 書式ツールバー
- 編集ツールバー
- ツールツールバー
57
帳票設計編 -第 3 章 帳票設計で使用する画面と操作環境に ついて-
- 項目ツールバー
- パーティション罫線ツールバー
- 図形ツールバー
- フレームツールバー
備考
- インストール直後は、以下のツールバーは非表示となっています。
・ 編集ツールバー
・ ツールツールバー
表示するには、[表示]メニューからツールバー画面を表示し、表示したいツールバーの
チェックボックスをチェックします。
ツールバーの表示 / 非表示、ツールバーの種類、および各ツールバーのアイコンの詳細につい
ては、デザイナヘルプを参照してください。
3.1.2.3 帳票ナビ
帳票ナビは、帳票設計の各手順で使用する主なメニューがまとめられています。
左のアイコンから順に選択して作業を進めると、簡単に帳票を作成できます。
帳票ナビを使って帳票を作成する手順については、オンラインマニュアル “ 帳票設計入門ガイド ” を参
照してください。
メニューの詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
なお、帳票様式定義画面で[表示]-[帳票ナビ]を選択すると、帳票ナビの表示 / 非表示が切り替え
られます。
3.1.2.4 項目リスト
項目リストには、以下の 3 つがあります。
- パーティションリスト
- レコードリスト
- 項目エントリリスト
表示の切り替えは、項目リスト下にあるタブをクリックして行います。
タブをクリックして
切り替えます。
なお、「項目リスト」と「プロパティリスト」を合わせて「サイドビュー」と呼びます。
●パーティションリスト
帳票様式情報に定義されているフレーム、パーティション、および項目のリストが表示されます。
表示される項目は、以下のとおりです。
- 固定リテラル項目
- 矩形固定リテラル項目
- 数字項目
- テキスト項目
- 矩形テキスト項目
- OCR-B 項目
- ラジオボタン項目
- チェックボックス項目
- バーコード項目
- 組込みメディア項目
58
帳票設計編 -第 3 章 帳票設計で使用する画面と操作環境に ついて-
- 日付項目
- 時刻項目
以下の画面は、フリーフレーム形式の例です。パーティションリストの操作については、デザイナヘ
ルプを参照してください。
フレーム名
パーティション名
項目名
備考
- 以下の項目は、パーティションリストのポップアップメニューから、表示 / 非表示を切り替え
ることができます。
・ 固定リテラル項目
・ 矩形固定リテラル項目
・ 日付項目
・ 時刻項目
●レコードリスト
帳票様式情報に定義されている、項目のリストが表示されます。
表示される項目は、以下のとおりです。
- 数字項目
- テキスト項目
- 矩形テキスト項目
- OCR-B 項目
- ラジオボタン項目
- チェックボックス項目
- バーコード項目(バーコード項目(U.S.Postal FIM)を除く)
- 組込みメディア項目
- 郵便番号項目
- 非出力項目(レコードのみ項目)
- 集団項目
59
帳票設計編 -第 3 章 帳票設計で使用する画面と操作環境に ついて-
以下の画面は、レコードリストの表示例です。
- 入力データ形式が「XML 形式」の場合は、データリストが表示されます。
備考
●項目エントリリスト
List Creator デザイナには、よく使用する項目を登録したファイル(Prfmwiz.ini ファイル)があらかじ
め用意されています。項目エントリリストには、このファイルに登録されている項目のリストが表示さ
れます。リストの中の項目を右側の編集領域にドラッグ&ドロップして定義することができます。
なお、Prfmwiz.ini ファイルは、作成する帳票様式情報に合わせて編集して使用することができます。
Prfmwiz.ini ファイルの編集方法については、以下を参照してください。
⇒ “ 付録 H Prfmwiz.ini ファイルの編集 ”
カテゴリー名
項目名
60
帳票設計編 -第 3 章 帳票設計で使用する画面と操作環境に ついて-
3.1.2.5 プロパティリスト
プロパティリストは、クイックハンドルをクリックすると表示 / 非表示を切り替えられます。
プロパティリストを表示し、以下のいずれかの操作を行うと、プロパティリストに項目のプロパティ
が表示されます。
- パーティションリストまたはレコードリストで項目をダブルクリックする
- 編集領域で項目を選択する
プロパティリスト内で項目のプロパティを変更できます。
プロパティリストに表示される属性は、項目種別によって異なります。詳細については、デザイナヘ
ルプを参照してください。
なお、「プロパティリスト」と「項目リスト」を合わせて「サイドビュー」と呼びます。
3.1.2.6 クイックハンドル
サイドビュー、およびプロパティリストの表示 / 非表示を切り替えます。
クイックハンドル
クリックすると、表示 / 非表示が切り替わります。
3.1.2.7 編集領域
パーティションなどの領域、および項目や図形などのオブジェクトを配置する領域を「編集領域」と
いいます。編集領域は、帳票レイアウト情報をデザインするためのメインとなる領域です。
編集領域には、「ルーラー」、「グリッド」および「編集オブジェクト選択タブ」が表示されます。
●ルーラー
ルーラーとは編集領域の左端、上端の領域で、パーティション名や編集時の目安となる目盛りが表示
される領域です。
ルーラーの表示は[表示]-[ルーラー]を「チェックする / しない」によって切り替えます。
ルーラーは、グリッドの種別によって違いがあります。任意間隔グリッドの場合は、目盛り部分にグ
リッド補助線が表示され、グリッド補助線やグリッド間隔を選択できるようになります。
⋡⋓ࠅ
⋡⋓ࠅ
છᗧ㑆㓒ࠣ࡝࠶࠼
࿕ቯ㑆㓒ࠣ࡝࠶࠼
࡞࡯࡜࡯
࡞࡯࡜࡯
61
帳票設計編 -第 3 章 帳票設計で使用する画面と操作環境に ついて-
グリッド種別の詳細は、以下を参照してください。
⇒ “3.3 グリッド機能 ”
また、ルーラー(集計表形式の場合は縦方向、フリーフレーム形式の場合は縦および横方向)には、
パーティション名が表示される領域(パーティションラベル)があります。
●グリッド
実際にオブジェクトを配置する領域に表示される線のことです。実際の帳票には出力されませんが、
オブジェクトなどを配置する場合、位置やサイズの調整の目安として表示されます。
グリッドの表示は[表示]-[グリッド]を「チェックする / しない」によって切り替えます。
グリッド線の線種や色、およびグリッド間隔などの設定については、グリッドの設定画面で行います。
詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
なお、グリッドは、グリッドの種別によって違いがあります。任意間隔グリッドの場合は、グリッド
線やグリッド間隔を自由に設定することができます。
છᗧ㑆㓒ࠣ࡝࠶࠼
࿕ቯ㑆㓒ࠣ࡝࠶࠼
ࠣ࡝࠶࠼
⵬ഥ✢
ࠣ࡝࠶࠼✢
ࠣ࡝࠶࠼✢
グリッド種別の詳細は、以下を参照してください。
⇒ “3.3 グリッド機能 ”
●編集オブジェクト選択タブ
編集オブジェクト選択タブは、オブジェクトの編集の可否を切り替えるタブです。
[Ctrl]キーを押しながら選択すると複数選択できます。
編集オブジェクト選択タブで選択されているオブジェクトのみ、編集領域で選択可能となります。
編集オブジェクト選択タブには、以下のものがあります。
- すべて
郵便番号項目、非出力項目、および集団項目以外の、編集領域に表示されているすべてのオブジェ
クトを編集できます。
- 項目
以下の項目を編集できます。
・ 数字項目
・ テキスト項目
・ 矩形テキスト項目
・ OCR-B 項目
・ ラジオボタン項目
・ チェックボックス項目
・ バーコード項目
・ バーコード項目(U.S.Postal FIM)
・ 組込みメディア項目
- リテラル
以下の項目を編集できます。
・ 固定リテラル項目
・ 矩形固定リテラル項目
・ 日付項目
・ 時刻項目
62
帳票設計編 -第 3 章 帳票設計で使用する画面と操作環境に ついて-
- パーティション罫線
以下のパーティション罫線を編集できます。
・ パーティション罫線(直線)
・ パーティション罫線(枠)
・ パーティション罫線(定型パターン)
なお、フリーフレーム形式、および集計表形式の場合のみ表示されます。
- オーバレイ文字
以下のオーバレイ文字を編集できます。
・ オーバレイ文字
・ 矩形オーバレイ文字
- オーバレイ図形
以下のオーバレイ図形を編集できます。
・ オーバレイ直線
・ オーバレイ枠
・ オーバレイ定型パターン
・ オーバレイ楕円
・ オーバレイイメージ
- フレーム
以下のフレームおよびフレームパーティションを編集できます。
・ フレーム
・ フレームパーティション
なお、フリーフレーム形式の場合のみ表示されます。
3.1.2.8 ステータスバー
ステータスバーには、選択項目、またはポイントされている項目についての情報が表示されます。
ステータスバーの詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
63
帳票設計編 -第 3 章 帳票設計で使用する画面と操作環境に ついて-
3.2 帳票設計時の操作環境
帳票設計を行う場合の帳票様式定義における操作環境について説明します。
3.2.1 レイアウト作成画面とレイアウト確認画面
帳票レイアウト情報の作成画面である帳票様式定義画面は、集計表形式およびフリーフレーム形式の
場合に、画面の表示モードを切り替えることができます。
例えば、集計表形式の場合、以下の図のように画面の表示モードを切り替えながら操作することによ
り、定義するオブジェクトやパーティションのレイアウトを確認しながら設計することができます。
࡟ࠗࠕ࠙࠻૞ᚑ㧔ᮡḰ㧕
࡟ࠗࠕ࠙࠻⏕⹺
2*
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࠼࡜࠶ࠣ㧒
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➅㄰ߒᢙ‫ޓޓ‬
&'
⥄↱ߦ㈩⟎ߒߡ
࡟ࠗࠕ࠙࠻ࠍ⏕⹺
4*
࡟ࠗࠕ࠙࠻૞ᚑ㧔࿕ቯ㧕
///////
&'
2*
࿕ቯࡄ࡯࠹࡚ࠖࠪࡦ
ߩ✬㓸࡮⏕⹺
2(
2*
%(
%(
2(
以下に、レイアウト作成時の帳票様式定義画面の表示モードについて説明します。
●レイアウト作成(標準)
帳票形式にかかわらず、すべての帳票設計時に利用する表示モードです。
帳票レイアウト情報のすべての構成要素(フレーム、固定パーティション、浮動パーティション、お
よびオブジェクト)のレイアウトを確認し、編集することができます。
また、編集に必要なパーティションだけを表示して、他のパーティションを非表示にすることもでき
ます。
集計表形式またはフリーフレーム形式の場合は、定義されているすべてのパーティションが、パー
ティションリストの順番に表示されます。フリーフレーム形式の固定パーティションの場合は、フレー
ム内の固定位置に表示されるため、レイアウト作成画面で編集できます。
備考
- 集計表形式における固定パーティションの場合、定義したパーティションの開始位置と実際
に出力した場合の開始位置は一致しない(実際の印刷位置とは異なる位置に表示される)場
合があります。そのため、集計表形式における固定パーティションのレイアウトを確認しな
がら編集する場合は、
「レイアウト作成(固定パーティション)モード」で編集してくださ
い。
- レイアウト作成(標準)モードおよびレイアウト作成(固定パーティション)モードの帳票
様式定義画面を総称し、「レイアウト作成画面」という場合があります。
64
帳票設計編 -第 3 章 帳票設計で使用する画面と操作環境に ついて-
●レイアウト作成(固定パーティション)
集計表形式の場合にのみ利用できる表示モードです。
定義されているパーティションのうち、固定パーティションだけが実際に出力される位置に表示され、
レイアウトを確認できる画面です。
固定パーティション内に定義した各オブジェクトの編集もできます。
固定パーティションの位置(行)が重なる場合(例えば RH パーティションと PH パーティションな
ど)は、両方のパーティションを同時に確認したり編集したりすることはできませんが、パーティショ
ンリストから表示したいパーティションを選択して編集領域にドラッグするだけで簡単に切り替えるこ
とができます。
備考
- レイアウト作成(標準)モードおよびレイアウト作成(固定パーティション)モードの帳票
様式定義画面を総称し、「レイアウト作成画面」という場合があります。
●レイアウト確認
集計表形式およびフリーフレーム形式の場合に利用できる表示モードです。
すべてのパーティションを編集領域内に自由に配置して、帳票のレイアウトを確認できるモードです。
レイアウトを見ながら、集団印刷 を指定することもできます。
パーティションを編集領域に配置するには、パーティションリストから対象となるパーティションを
選択して編集領域にドラッグするだけです。浮動パーティションを表示する場合、パーティションの繰
り返し数を指定して、1 つの浮動パーティションを複数表示することもできます。
レイアウトエディタを利用して、パーティションを編集領域に表示することもできます。
!
注意
- フリーフレーム形式の場合は、パーティションを編集領域にドラッグして表示することはで
きません。
フリーフレーム形式の場合のレイアウト確認方法については、以下を参照してください。
⇒ “7.2.15 レイアウト確認モードでレイアウトを確認する ”
- レイアウト確認モードの帳票様式定義画面を「レイアウト確認画面」という場合がありま
す。
3.2.2 動作環境のカスタマイズ
帳票設計を行うにあたり、単位設定やグリッド種別の選択など、帳票様式定義における動作環境を必
要に応じてカスタマイズする必要があります。
以下に、帳票設計前に確認が必要な動作環境について説明します。
●単位の設定
帳票設計時に基本となる操作の単位として、インチ、ミリメートル、ドットのいずれかを選択しま
す。初期値は「インチ」です。
備考
- List Creator では、ドットでの値の指定は、720dpi(Dot Per Inch)換算のドット数で指定し
ます(1 インチ= 25.4mm = 720 ドット)。
- グリッド種別に「任意間隔グリッド」を選択した場合は、「ドット」の指定を推奨します。
任意間隔グリッドの詳細は、以下を参照してください。
⇒ “3.3.2 任意間隔グリッド ”
●グリッド種別の選択
帳票設計時に使用するグリッドの種別として、
「固定間隔グリッド」または「任意間隔グリッド」の
いずれかを選択します。
グリッド機能については、以下を参照してください。
⇒ “3.3 グリッド機能 ”
備考
- 帳票を Excel ファイル出力する場合は、任意間隔グリッドを選択することを推奨します。
任意間隔グリッドを使用すると、グリッドの設定(項目や罫線の位置など)と Excel ファイ
ルの各セルを対応付けて帳票を設計することができます。
65
帳票設計編 -第 3 章 帳票設計で使用する画面と操作環境に ついて-
●初期値の設定
帳票設計時に、以下の初期値をあらかじめ設定することができます。
・ 項目、オーバレイ(図形 / 文字)
、パーティション罫線の各プロパティの初期値
・ 項目カラーパレット・オーバレイカラーパレットの初期値
・ 帳票のプロパティの初期値
・ 単位設定の初期値
・ グリッドの初期値(固定間隔グリッドの場合のみ)
初期値の設定は、変更後すぐに有効になるものと再起動後に有効になるものがあります。
詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
●改行ピッチ
紙などに出力されている既存帳票と同様の出力を行うには、既存の帳票が 1 インチ(25.4mm)あた
り何行出力されているかを確認します。
1 インチあたり出力される行数が 6 行の場合、「1/6 インチ改行」と呼びます。
「LPI(Line Per Inch)」という単位を使い、改行ピッチは 6LPI と表現することもあります。
行ピッチ
1インチ
上記の値を、帳票様式定義画面で、「帳票のプロパティ」の「行ピッチ」に、改行ピッチの値を指定
します。詳細については、デザイナヘルプの “ 帳票のプロパティ画面 ” の[帳票定義体]タブの「行
ピッチ」を参照してください。
●文字ピッチ
紙などに出力されている既存帳票と同様の出力を行うには、既存の帳票が 1 インチ(25.4mm)あた
り半角文字が何文字出力されているかを確認します。
1 インチあたり出力される文字数は、一般的に「CPI(Character Per Inch)」の単位で表されます。
文字ピッチ
1インチ
上記の値を、帳票様式定義画面の「グリッドの設定画面」で、グリッド間隔の「縦」に改行ピッチ、
「横」に文字ピッチの値を指定し、
「強制間隔に合わせる」を指定します。詳細については、デザイ
ナヘルプの “ グリッドの設定画面 ” を参照してください。
また、オブジェクトのプロパティの[フォント]タブで、
「ピッチ」をチェックした後、
「英文ピッ
チ」に文字ピッチの値を、「日本語ピッチ」には、その半分の値を指定します。詳細については、デ
ザイナヘルプの “[フォント]タブ ” を参照してください。
なお、グリッドの設定画面の「横」に文字ピッチの値を指定し、グリッドの詳細設定画面で「文字
ピッチを合わせる」を選択すると、この設定は不要になります。
出力環境(オペレーティングシステムなど)が変わると、同じフォント名でも 1 文字のサイズなど
が微妙に異なる場合があります。文字ピッチを指定すると、どのような環境でも文字を一定の位置
に出力することができます
66
帳票設計編 -第 3 章 帳票設計で使用する画面と操作環境に ついて-
3.3 グリッド機能
グリッドとは、帳票レイアウトを設計する画面に表示される線のことで、List Creator では、この線を
目安に項目や図を配置することができます。
List Creator のグリッドには、
「固定間隔グリッド」と「任意間隔グリッド」の 2 種類があり、作成する
帳票に合わせてどちらかのグリッドを選択することができます。
以下に、固定間隔グリッド、任意間隔グリッド、およびグリッド強制機能について説明します。
3.3.1 固定間隔グリッド(初期値)
固定間隔グリッドは、縦と横に一定の間隔で表示される線で、方眼紙のようなグリッドです。文字
ピッチ(文字サイズ)や行ピッチ(行間隔)が一定の帳票の場合は、このグリッドを利用して配置する
と設計がスムーズに行えます。
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List Creator では、固定間隔グリッドが初期設定されています。
固定間隔グリッドを使用した操作については、以下を参照してください。
⇒ “ 第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)”
⇒ “ 第 3 部 帳票設計編 ”
67
帳票設計編 -第 3 章 帳票設計で使用する画面と操作環境に ついて-
3.3.2 任意間隔グリッド
任意間隔グリッドは、縦幅や横幅(グリッド間隔)やグリッド線の数などをユーザが自由に設定でき
るグリッドで、下敷きイメージなどに合わせて、項目や図を配置するときに利用すると便利です。
パーティションごとに自由な間隔でグリッド線を設定できるので、パーティションの開始位置などに
簡単にグリッド線をあわせることができます。
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作成した帳票を Excel ファイルに出力する場合は、任意間隔グリッドのグリッド情報をもとに Excel
ファイルのセルが生成されます。したがって、Excel ファイル出力を行う場合は、任意間隔グリッドを使
用して設計することを推奨します。
任意間隔グリッドを使用した操作については、以下を参照してください。
⇒ “ 第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)”
3.3.3 グリッド強制
項目や図を配置すると、グリッドに合わせて自動的に位置やサイズを調整して配置される機能です。
微妙な位置を自分で調整する必要がないので、配置する位置やオブジェクトのサイズを簡単にそろえ
ることができて便利です。
グリッド強制の詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
68
帳票設計編-第 2 部 帳票設計スタート編-
第 2 部 帳票設計スタート編
●第 2 部をお読みになる前に・・・
“ 第 2 部 帳票設計スタート編 ” では、マニュアルの手順にそって実際に帳票を設計
することで、帳票設計の流れを理解できるような構成になっています。
なお、帳票をはじめて設計される方は、第 2 部をお読みになる前に、オンラインマ
ニュアル “ 帳票設計入門ガイド ” をお読みいただくと、帳票設計の流れが簡単に理解
できます。
69
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
第4章
帳票定義情報を作成します
(固定間隔グリッドの場合)
ここでは、フリーフレーム形式の帳票の作成をとおして、固定間隔グリッドを使用した場合の帳票定
義情報の作成手順について説明します。
フリーフレーム形式の特長については、以下を参照してください。
⇒ “1.4.1 フリーフレーム形式 ”
なお、“4.2.2 帳票レイアウト情報作成の前に ” では、帳票ナビを使用した操作方法、“4.2.3 フレーム
/ フレームパーティションを定義します ” から “4.6 帳票定義情報を保存します ” では、ツールバーを使
用した操作方法で説明しています。
帳票ナビを使用した操作方法の詳細については、オンラインマニュアル “ 帳票設計入門ガイド ” および
デザイナヘルプを参照してください。
70
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
4.1 作成するサンプルについて
この章では、以下の「お客様別売上一覧表」という帳票の帳票様式情報を作成します。この帳票定義
情報は、帳票形式がフリーフレーム形式で、1 種類の明細表を組み込んでいます。
このサンプルでは、以下のことを行います。
- 売上明細表の「月」の入力データが変わった場合、月の合計を出力する
- お客様(取引先)の入力データが変わった場合、合計を出力し、改ページして次のお客様の売上
一覧表を出力する
月が変わるタイミングで
月合計を出力します。
お客様名が変わるタイミングで、
合計を出力して、改ページします。
この章では、このような帳票を実際に作成します。
この章の手順にそって実際に操作していただくことで、帳票定義情報を作成するまでの流れが理解で
きます。
備考
- この章で作成するサンプル(お客様別売上一覧表)は【Windows 版】のサンプルとして、
「List
Creator デザイナインストールディレクトリ ¥Samples」配下に格納されています。
帳票出力サーバが UNIX 系 OS の場合のサンプル(URIICHI)は、【UNIX 系 OS 版】の製品媒
体の Samples ディレクトリ配下に格納されています。
71
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
4.1.1 作成の流れ
サンプルを作成するまでの作業の流れについて説明します。
ここでは、作成したい帳票を元に項目情報ファイルを作成し、その項目情報ファイルをウィザードで
取り込んで帳票定義情報を作成します。
1)帳票設計前の準備
①帳票形式を決める
「フリーフレーム形式」の帳票様式情報を作成します。
② Unicode の文字を使用するかどうかを決める
帳票定義情報に定義する文字列に Unicode の文字は使用しません。
③作成方法を決める
「項目情報ファイル」を利用して作成します。
④利用するファイル(項目情報ファイル)を準備する
作成する帳票から、必要な項目を選択して項目情報ファイルを作成します。
⇒ “4.1.2 準備 ”
2)帳票定義情報の作成
①帳票定義一覧の起動
②帳票様式情報の作成
a)ウィザードの起動
⇒ “4.2.1 ウィザードでプロトタイプの帳票様式情報を作成します ”
⇒ “4.2.3 フレーム / フレームパーティションを定義します ”
b)帳票レイアウト情報の定義・編集
オーバレイ(罫線、枠、固定文字)、および項目を定義します。
⇒ “4.2.4 枠や網がけを定義します ”
⇒ “4.2.5 項目を定義します ”
⇒ “4.2.6 固定文字列を定義します ”
c)関連付け情報の定義
b)で定義した項目の出力順と入力データの並び順を合わせたり、帳票に出力する値を自動
計算するための BREAK や演算を定義したりします。
⇒ “4.3.1 入力データの全般的な情報を指定します ”
⇒ “4.3.2 入力データの関連付けと演算を指定します ”
⇒ “4.3.3 パーティションの出力順序・演算のタイミングを指定します ”
3)帳票の出力イメージの確認
作成した帳票様式情報と入力データを使用して、プレビュー起動画面から帳票の出力イメージを
確認します。
⇒ “4.4 帳票の出力イメージを確認します ”
4)入力データの設計(準備)
5)帳票業務情報の設定
帳票の出力方法、出力時の動作、および出力後の動作を定義します。
⇒ “4.5 帳票業務情報を定義します ”
6)帳票定義情報の保存
定義した内容を保存し、帳票定義情報を作成します。
⇒ “4.6 帳票定義情報を保存します ”
72
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
4.1.2 準備
項目情報ファイルを作成します。項目情報ファイルには、帳票に出力する項目をあらかじめ定義しま
す。作成する帳票や入力データを元に、帳票に出力する項目を選択し、項目情報として項目情報ファイ
ルに定義します。以下に、作成する帳票、項目情報ファイル、および入力データの関係を示します。
なお、項目情報ファイルは「List Creator インストールディレクトリ ¥Samples」配下に、入力データは
「List Creator インストールディレクトリ ¥data」配下に格納されています。
●作成する帳票と出力する項目
⑦ = 数量 × 単価より
自動計算
①~⑥
⑧ = 金額の合計を
自動計算
⑩ = ページ番号を
自動計算
⑨ = 月合計の総和を
自動計算
⑪ = 総ページ番号を
自動計算
●項目情報ファイル(お客様別売上一覧表項目情報 .txt)
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
[ITEMINFO]
お客様名
月
日
商品
数量
単価
金額
月合計
合計
ページ番号
総ページ番号
[INFOMNG]
BASIC=1
=MText,20
=Numeric,2,0
=Numeric,2,0
=MText,15
=Numeric,3,0
=Numeric,6,0
=Numeric,8,0
=Numeric,10,0
=Numeric,10,0
=Numeric,3,0
=Numeric,3,0
●入力データ(お客様別売上一覧表 .dat)
△△△△電気 |1|7| 電気スタンド |7|10000
△△△△電気 |1|7| カラーテレビ |3|360000
① ②③ ④ ⑤ ⑥
・
・
※ ⑦~⑪は、データ定義で演算を指定することによって List Creator で自動的に計算されるため、
入力データは必要ありません。
73
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
4.2 帳票様式情報を新規作成します
帳票様式情報を新規作成して、プロトタイプの帳票様式情報を作成します。
4.2.1 ウィザードでプロトタイプの帳票様式情報を作成します
帳票様式情報を作成する場合、帳票様式定義ウィザードを使用すると簡単に作成できます。
以下に、帳票定義一覧を起動して、帳票様式定義ウィザードでプロトタイプの帳票様式情報を新規作
成する手順を説明します。
= 操作手順 =
1)[スタート]-[プログラム]-[List Creator]-[帳票定義一覧]を選択し、帳票定義一覧を起
動します。
⇒帳票定義一覧画面が表示されます。
備考
- 作成する帳票様式情報は、表示している帳票格納ディレクトリに保存されます。
帳票格納ディレクトリを変更する場合は、以下を参照してください。
⇒ “15.3 帳票格納ディレクトリの指定 ”
帳票格納ディレクトリ
2)ツールバーの[新規作成]ボタン
をクリックします。
⇒新規作成画面が表示されます。
3)これから作成する帳票の名前を以下のように入力して、
[OK]ボタンをクリックします。
名前:お客様別売上一覧表
⇒帳票様式定義ウィザード(ウィザード選択、Unicode 文字の使用有無の指定画面)が表示されま
す。
!
注意
- 帳票の名前を指定する場合、以下の注意事項を確認してください。
⇒ “D.1.1 帳票名の指定に関する注意事項について ”
74
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
4)以下のように指定し、[次へ]ボタンをクリックします。
帳票様式定義ウィザードを使用する
帳票形式
:標準(フリーフレーム形式)
Unicode の文字を使用する :チェックしない
⇒用紙設定画面が表示されます。
備考
- 「空の帳票を作成する」を選択すると、ウィザードを省略して帳票様式定義画面を表
示できます。なお、この場合、帳票の形式はフリーフレーム形式となります。
5)以下のように指定されていることを確認して、[次へ]ボタンをクリックします。
用紙サイズ:A4
用紙方向 :縦
備考
- 既存の帳票などのイメージデータを、下敷きとして表示して帳票様式情報を作成す
る場合は、この画面で下敷きイメージを指定します。詳細については、以下を参照
してください。
⇒ “7.1.2.1 既存の帳票やプレプリント用紙のレイアウト情報を利用して作成する ”
⇒ファイル参照画面が表示されます。
75
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
6)「ファイルを参照する」を選択した後、以下のように指定して[次へ]ボタンをクリックします。
参照するファイルの種類:項目情報ファイル
ファイル名 :“4.1.2 準備 ” で作成した項目情報ファイル、または
List Creator インストールディレクトリ¥Samples¥お客様別売上一覧表項目
情報 .txt
なお、ファイル名は、ファイル名入力域の右側にある[参照]ボタンをクリックすると表示され
る画面から指定することもできます。
備考
- 既存の資源を利用せずに作成する場合は、「ファイルを参照しない」を選択します。
- Database Direct 連携型(【Windows/Solaris 版】のみ)で運用する場合は、作成した
問い合わせファイルを使用します。
「ファイルを参照する」を選択し、参照するファイルの種類で「問い合わせファイ
ル」を選択します。詳細については、以下を参照してください。
⇒ “7.1.3 入力データの項目情報を利用して作成する ”
- スキーマファイル(schema.ini)の項目情報を利用する場合は、「ファイルを参照す
る」を選択し、参照するファイルの種類で「スキーマファイル(Schema.ini)」を選
択します。詳細については、以下を参照してください。
⇒ “7.1.3 入力データの項目情報を利用して作成する ”
- DTD ファイル /XML ファイルをそのまま取り込んで作成する場合は、
「ファイルを参
照する」を選択し、参照するファイルの種類で「DTD ファイル」または「XML ファ
イル」を選択します。詳細については、以下を参照してください。
⇒ “7.1.4 DTD ファイル /XML ファイルを利用して作成する ”
⇒項目の詳細情報の設定画面が表示されます。
76
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
7)項目情報ファイルから取り込んだ項目情報を確認して、[次へ]ボタンをクリックします。
項目情報ファイルに定義した
項目が表示されています。
⇒完了画面が表示されます。
8)[完了]ボタンをクリックします。
⇒ウィザード完了後、帳票様式定義画面が表示されます。
77
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
ウィザードで、項目情報ファイルから
取り込んだ 項目が一覧表示されています。
備考
- 項目情報ファイルは、帳票様式定義画面からも取り込めます。
詳細は、以下を参照してください。
⇒ “8.1.6 項目情報ファイルを取り込む ”
78
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
4.2.2 帳票レイアウト情報作成の前に
帳票レイアウト情報を作成する前に、以下の設定を行うと簡単に帳票設計できます。
- 用紙設定
- 単位設定
- グリッドの設定
設定は、帳票ナビを使用すると簡単に行えます。
ここでは、帳票ナビを使用して設定する手順を説明します。
4.2.2.1 用紙を設定する
作成する帳票レイアウト情報の用紙サイズを設定します。
ウィザードで指定した場合は、この設定は不要です。
= 操作手順 =
1)帳票ナビの[用紙]ボタンをクリックします。
⇒帳票のプロパティ画面が表示されます。
2)必要に応じて、設定を変更します。
なお、この章では何も設定しません。
4.2.2.2 帳票設計時の操作単位を設定する
帳票設計時の操作単位を設定します。
なお、ここでは、「インチ」を設定します。
= 操作手順 =
1)帳票ナビの[設定]ボタンの
をクリックして、[単位の設定]-[インチ]を選択します。
4.2.2.3 グリッドを設定する
グリッドの種別に「固定間隔グリッド」を指定し、必要に応じてグリッド強制やグリッドの表示に関
する設定を変更します。
ここでは、グリッド間隔を変更します。
= 操作手順 =
1)帳票ナビの[設定]ボタンをクリックします。
⇒グリッドの設定画面が表示されます。
2)必要に応じて、設定を変更します。
なお、ここでは、以下のように指定して、[OK]ボタンをクリックします。
グリッド
グリッドの間隔を固定で指定する:選択
グリッド間隔
縦:1/10 インチ
横:1/10 インチ
強制・表示
強制間隔に合わせる:チェック
グリッドを表示する:チェック
79
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
3)[詳細]ボタンをクリックします。
⇒グリッドの詳細設定画面が表示されます。
4)必要に応じて、設定を変更します。
なお、ここでは、以下のように指定して、[OK]ボタンをクリックします。
表示間隔
縦:1
横:1
強制モード
標準:選択
⇒グリッドの設定画面に戻ります。
80
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
5)グリッドの設定画面で[OK]ボタンをクリックします。
⇒グリッドが設定されました。
81
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
4.2.3 フレーム / フレームパーティションを定義します
帳票を構成する領域(フレーム / フレームパーティション)を定義します。
お客様別売上一覧表は、以下のような構成になっています。
●お客様別売上一覧表の全体構成
毎ページ同じ
レイアウト部分
フレームの上部に定義します。
“4.2.4 枠や網がけを定義し
ます ” で定義します。
データによって
レイアウトが
変わる部分(明細)
フレームとして定義します。
毎ページ同じ
レイアウト部分
フレームの下に定義します。
●データによってレイアウトが変わる部分(フレーム)の構成
明細を出力する部分
→ DE として定義します。
月が変わるタイミングで
出力するフッタ部分
→ CF2 として定義します。
お客様名が変わるタイミングで、
出力するフッタ部分
→ CF1 として定義します。
82
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
以下に、フレームとフレームパーティションを定義する手順を説明します。
まず、明細を組み込むための領域(フレーム)を定義し、次にフレームパーティション(DE、CF2、
CF1)を定義します。
= 操作手順 =
1)フレームツールバーの[フレーム]ボタン
備考
をクリックします。
- フレームやフレームパーティションを定義する場合、編集領域を全体表示すると作
業がしやすくなります。
編集領域を全体表示するには、標準ツールバーの[全体を表示]ボタン
リックします。
2)編集領域で、マウスをドラッグしてフレームを定義します。
始点にカーソルを置いて、
ドラッグして定義します。
⇒フレームのプロパティ画面が表示されます。
83
をク
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
3)フレームの始点の位置、サイズ、出力方向を指定します。
以下のように指定して、[OK]ボタンをクリックします。
位置 :縦 1.50、横 0.30
サイズ :縦幅 9.20、横幅 7.30
出力方向:縦
⇒フレームが定義されます。
DE
(明細)パーティションが
1 つ定義されています。
フレーム
84
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
4)DE(明細)パーティションの高さ(縦幅)などの属性を指定します。
DE(明細)パーティションの四角の範囲内をクリックして選択します。
クリックします。
⇒パーティションが選択状態になります。
5)書式ツールバーの[オブジェクトのプロパティ]ボタン
⇒パーティションのプロパティ画面が表示されます。
6)以下のように指定して、[OK]ボタンをクリックします。
サイズ:縦幅 0.40
印刷前:改行数 1
⇒ DE(明細)パーティションの高さが変更されます。
85
をクリックします。
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
ここをクリック後、ドラッグして
高さを変更することもできます。
7)CF(制御脚書き)パーティションを定義します。
ここでは、CF2 パーティションと CF1 パーティションを定義します。フレームツールバーの
[制御脚書き/ CF]ボタン
をクリックします。
8)編集領域で、マウスをドラッグして CF(制御脚書き)パーティションを定義します。
フレーム内にカーソルを置いて、
縦幅の範囲をドラッグして定義します。
⇒フレームパーティション挿入画面が表示されます。
9)パーティション番号、形式を指定して、CF2 パーティションを定義します。
以下のように指定して、[OK]ボタンをクリックします。
パーティション番号:2
形式 :浮動
⇒ CF2 パーティションが定義されます。
86
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
CF2 パーティションが
定義されています。
10)CF2 パーティションに、高さ(縦幅)などの属性を指定します。
CF2 パーティションが選択されていることを確認して、書式ツールバーの[オブジェクトのプロ
パティ]ボタン
をクリックします。CF2 パーティションが選択されていない場合は、CF2
パーティション内をクリックして選択してください。
⇒パーティションのプロパティ画面が表示されます。
11)以下のように指定して、[OK]ボタンをクリックします。
形式 :浮動
サイズ:縦幅 0.40
印刷前:改行数 1
印刷後:制御 改行
改行数 0
87
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
12)7)から 11)の操作を繰り返して、CF1 パーティションを定義します。
フレームパーティション挿入画面では、以下のように指定します。
パーティション番号:1
形式 :浮動
パーティションのプロパティ画面の設定は、CF2 パーティションと同じ値を指定してください。
⇒定義後の帳票様式定義画面は、以下のようになります。
これで、帳票様式情報を構成する領域が定義できました。
引き続き、枠や網がけを定義します。
備考
- 項目やオーバレイを選択しやすくするために、フレームおよびフレームパーティションを選
択・編集できないようにすることができます。
例えば、編集オブジェクト選択タブの[項目]タブを選択すると、項目だけが編集できるよ
うになります。
編集オブジェクト選択タブについては、以下を参照してください。
⇒ “3.1.2.7 編集領域 ”
88
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
4.2.4 枠や網がけを定義します
毎ページ固定位置に出力される枠・網がけと、入力データによって浮動位置に出力される枠・網がけ
を定義します。
ここでは、固定位置に出力される枠として、明細の見出しを出力する枠と、フレーム全体を囲む枠を
定義します。固定位置に出力される枠を「オーバレイ枠」と呼びます。
浮動位置に出力される枠として、CF2 パーティション、および CF1 パーティションをそれぞれに囲む
枠を定義します。データに合わせて浮動位置に出力される枠のことを「パーティション枠」と呼びます。
= 操作手順 =
1)オーバレイ枠を定義します。
図形ツールバーの[枠]ボタン
をクリックします。
2)フレームの上に、明細の見出しを出力する枠を定義します。
編集領域上でマウスをドラッグして、枠の範囲を指定します。
⇒指定した範囲にオーバレイ枠が定義されます。
備考
- 枠の位置を合わせるには、表示倍率を高くしたり、グリッドの強制の設定を変えたり
します。また、枠を選択して、書式ツールバーの[オブジェクトのプロパティ]ボタ
ンをクリックして、枠画面の[プロパティ]タブで定義することもできます。
3)オーバレイ枠に網がけを定義します。
4)追加した枠が選択されていることを確認して、書式ツールバーの[オブジェクトのプロパティ]
ボタン
をクリックします。
⇒枠画面が表示されます。
5)[網がけ属性]タブをクリックします。
89
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
6)[網がけ属性]タブで以下のように設定して、[OK]ボタンをクリックします。
種類 :20%
色 :黒
枠線表示:チェック
7)2)の操作と同様にして、フレーム全体を囲む枠を定義します。
⇒定義後の帳票様式定義画面は、以下のようになります。
8)パーティション枠を定義します。
パーティション罫線ツールバーの[パーティション枠]ボタン
をクリックします。
9)CF2 パーティション、CF1 パーティションに、パーティション枠を定義します。
編集領域上でマウスをドラッグして、パーティション枠の範囲を指定します。
⇒指定した範囲にパーティション枠が定義されます。
90
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
10)パーティション枠に網がけを定義します。
CF1 パーティションに定義したパーティション枠を選択して、書式ツールバーの[オブジェクト
のプロパティ]ボタン
をクリックします。
⇒パーティション枠画面が表示されます。
11)[網がけ属性]タブをクリックします。
12)[網がけ属性]タブで以下のように設定して、
[OK]ボタンをクリックします。
CF1 の設定
種類 :100%
色 :黒
枠線表示:チェック
CF2 の設定
種類 :20%
色 :黒
枠線表示:チェック ⇒定義後の帳票様式定義画面は、以下のようになります。
これで、枠と網がけが定義できました。
91
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
4.2.5 項目を定義します
項目を定義します。項目は、帳票様式定義画面の項目のリストから項目を選択し、編集領域にドラッ
グ&ドロップして定義します。
= 操作手順 =
1)レコードリストから、項目を選択します。
2)編集領域にドラッグ&ドロップします。
3)編集領域上の項目をダブルクリックします。
⇒テキスト項目画面が表示されます。
4)以下のように、項目の属性を指定して[OK]ボタンをクリックします。
[プロパティ]タブ
位置 :縦 0.70
横 5.00
領域長 :2.30
[フォント]タブ
フォント :MS 明朝
サイズ :16.0
色 :黒
文字ピッチ:日本語 5.0
英文 10.0
⇒定義すると、帳票様式定義画面は以下のようになります。
92
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
5)その他の項目も、編集領域にドラッグ&ドロップして、同様に定義します。
6)5)で定義した項目のプロパティ情報を以下の表のように変更します。
パーティ
ション名
/ フレー
ム名
フレーム
パーティ
ション名
項目名
FRM001
DE
月(*1)
数字項目
2
0
0.10
0.10
0.30
日(*1)
数字項目
2
0
0.10
0.50
0.30
商品
テキスト
15
-
0.10
1.40
1.70
MS 明朝
12
数量(*1)
数字項目
3
0
0.10
3.20
0.40
MS 明朝
12
単価(*2)
数字項目
6
0
0.10
4.20
0.90
MS 明朝
12
BODY
項目種別
項
目
長
小 位置
数 (インチ)
部 縦
横
領域長
フォン
(インチ) ト
サ 文字ピッチ
イ (cpi)
ズ 日本語 英文
色
MS 明朝
12
-
10.0
黒
MS 明朝
12
-
10.0
黒
10.0
黒
-
10.0
黒
-
10.0
黒
5.0
金額(*2)
数字項目
8
0
0.10
5.90
1.20
MS 明朝
12
-
10.0
黒
CF2
月合計(*2)
数字項目
10
0
0.10
5.60
1.50
MS 明朝
12
-
10.0
黒
CF1
合計(*2)
数字項目
10
0
0.10
5.60
1.50
MS 明朝
14
-
10.0
白
ページ番号(*1)
数字項目
3
0
11.00
3.40
0.40
MS 明朝
12
-
10.0
黒
総ページ番号(*1) 数字項目
3
0
11.00
4.00
0.40
MS 明朝
12
-
10.0
黒
*1:[編集形式]タブで、「分類」に「数値」を選択して、「編集形式」から「ZZZZZZ9」を選択してくださ
い。指定した桁数に満たない場合に付加される先頭の「0」が抑止され、出力されなくなります。
*2:[編集形式]タブで、「分類」に「通貨」を選択して、「編集形式」から「¥¥¥,¥¥9」を選択してください。
先頭に「¥」を付加し、3 桁ごとに「,(カンマ)」で区切って出力されます。
93
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
備考
- 項目の位置を合わせるには、位置をそろえたい項目を選択して、[編集]-[配置 / 整列]-
[整列]を選択すると表示される整列画面で定義することもできます。手順は、デザイナヘル
プを参照してください。
- 項目やオーバレイを選択しやすくするために、フレームおよびフレームパーティションを選
択・編集できないようにすることができます。
例えば、編集オブジェクト選択タブの[項目]タブを選択すると、項目だけが編集できるよう
になります。
編集オブジェクト選択タブについては、以下を参照してください。
⇒ “3.1.2.7 編集領域 ”
- 項目ツールバー、パーティション罫線ツールバー、および図形ツールバーで追加したオブジェ
クトは、以下の手順で連続挿入できます。
1)編集画面で項目を挿入した後、何も定義されていない箇所をダブルクリックします。
2)カーソルが「+」に変わるので、編集画面上にドラッグします。
なお、連続挿入は、直前に挿入した項目が挿入されます。
⇒定義後の帳票様式定義画面は、以下のようになります。
94
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
4.2.6 固定文字列を定義します
毎ページ、同じ場所に同じ文字列で出力される固定文字列を定義します。
= 操作手順 =
1)帳票のタイトルを定義します。
項目ツールバーの[固定リテラル項目]ボタン
をクリックします。
2)編集領域上で、マウスをドラッグして、固定リテラル項目を定義する位置とサイズを指定します。
3)「固定リテラル」と表示された入力域に、タイトル「お客様別売上一覧表」と入力して[Enter]を
押します。
⇒固定リテラル項目が定義されました。
4)固定リテラル項目に属性を定義します。
太字と下線を設定します。固定リテラル項目を選択した状態で、書式ツールバーの[太字]ボタ
ン
と[下線]ボタン
をクリックします。
⇒文字が太字になり、下線がつきます。
5)属性を設定します。
固定リテラル項目を選択した状態で、書式ツールバーの[オブジェクトのプロパティ]ボタン
をクリックします。
⇒固定リテラル項目画面が表示されます。
95
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
6)以下のように定義して、[OK]ボタンをクリックします。
[プロパティ]タブ
位置 :縦 0.20
横 2.00
領域長 :4.00
[フォント]タブ
フォント:MS 明朝
スタイル:太字
サイズ :24
色 :黒
下線 :チェック
[文字配置]タブ
両端揃え:選択
7)その他の固定文字列も、同様に定義します。
各プロパティ情報は、以下のように定義します。
パーティ
ション名
/ フレー
ム名
フレーム
パーティ
ション名
文字列
FRM001
DE
/(日付の区切り)
CF2
月合計
CF1
合計
-
様
0.70
7.30
日付
1.20
0.50
商品
1.20
1.80
0.50
BODY
位置
(インチ)
縦
領域長
フォン
(インチ) ト
サイ 文字ピッチ
ズ
(cpi)
横
0.10
日本語
色
文字配置
英文
0.40
0.30
MS 明朝
12
5.0
10.0
黒
指定なし
0.10
2.50
2.70
MS 明朝
12
-
-
黒
両端揃え
0.10
2.50
2.70
MS 明朝
14
-
-
白
両端揃え
0.30
MS 明朝
16
5.0
10.0
黒
指定なし
0.50
MS 明朝
12
5.0
10.0
黒
指定なし
MS 明朝
12
5.0
10.0
黒
指定なし
数量
1.20
3.60
0.50
MS 明朝
12
5.0
10.0
黒
指定なし
単価
1.20
4.70
0.50
MS 明朝
12
5.0
10.0
黒
指定なし
金額
1.20
6.40
0.50
MS 明朝
12
5.0
10.0
黒
指定なし
11.00
3.90
0.20
MS 明朝
12
5.0
10.0
黒
指定なし
/(ページの区切り)
96
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
⇒定義後の帳票様式定義画面は、以下のようになります。
97
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
4.3 関連付け情報を定義します
以下の情報について定義します。
- 入力データの全般的な情報の指定
形式、区切り文字などを指定します。
- 入力データとの関連付けと演算指定
定義した項目の並びと入力データの列の並びとを一致させたり、演算子(BREAK、関数)などを
指定したります。
- パーティションの出力順序、出力条件、演算のタイミングの指定
4.3.1 入力データの全般的な情報を指定します
「お客様別売上一覧表」では、「バーティカルバー(|)」で区切った「可変長」の入力データを使用しま
す。以下に、入力データの全般的な情報の指定について説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、標準ツールバーの[データ定義]ボタン
をクリックします。
⇒データ定義画面が表示されます。
2)[環境定義]タブでは、入力データの全般的な情報について指定します。
ここでは、以下のように定義します。
入力データ形式:可変長
区切り文字 :バーティカルバー(|)
98
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
4.3.2 入力データの関連付けと演算を指定します
[データ定義]タブで、項目と入力データを関連付けるために、定義した項目の並びと入力データの並
びとを一致させます。また、項目に BREAK や関数などの演算を指定します。
●項目と入力データの関連付け
新規作成時のウィザードで、入力データの列の順序に合わせて作成した項目情報ファイルを取り込ん
だ場合、項目の並びと入力データの並びは一致しています。
2 章では、入力データの列の順序に合わせて作成した項目情報ファイルを取り込んでいるので、ここで
の操作は必要ありません。
データ項目の順番が、以下の順番と異なっている場合は、入力データとの関連付けを行ってください。
お客様名、月、日、商品、数量、単価、金額、月合計、合計、ページ番号、総ページ番号
備考
- 入力データに項目名ラベル付きデータファイルを使用すると、項目と入力データの並び順を
一致させる必要はありません。項目名ラベル付きデータファイルについては、以下を参照し
てください。
⇒ “11.4 項目名ラベル付きデータファイルを設計する ”
= 操作手順 =
1)データ定義画面で、
[データ定義]タブをクリックします。
2)定義した項目の並びと入力データの列の並びとを一致させます。
[上へ]ボタン、または[下へ]ボタンをクリックして並び替えます。
以下の順番に並べ替えます。
お客様名、月、日、商品、数量、単価、金額、月合計、合計、ページ番号、総ページ番号
[上へ]ボタンをクリックして、
「お客様名」を一番上まで移動します。
● BREAK や関数などの演算の指定
ここでは、以下のような BREAK 制御を定義します。
- 「月」のデータの値が変わったタイミングで、「月合計」の演算を行います。
- 「お客様名」のデータの値が変わったタイミングで「合計」の演算を行います。
次のように BREAK 項目を定義します。
- 「お客様名」に制御レベル(優先順序)の高い BREAK-1 を定義します。
- 「月」に「お客様名」よりも制御レベルの低い BREAK-2 を定義します。
99
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
これによって、制御レベルの高い「お客様名」で BREAK が発生すると、制御レベルの低い「月」でも
BREAK が発生したものとみなされます。
また、以下のように演算(オペランド)を定義します。
⑦ = 数量 × 単価より
自動計算
①
②③
⑤
④
⑥
データ定義
⑧ = 金額の合計を
自動計算
⑩ = ページ番号を
自動計算
⑨ = 月合計の総和を
自動計算
⑪ = 総ページ番号を
自動計算
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
データ項目名
お客様名
月
日
商品
数量
単価
金額
月合計
合計
ページ番号
総ページ番号
オペランド
BREAK-1
BREAK-2
MUL
(数量 , 単価)
SUM
(金額)
SUM
(月合計)
BPAGE-1
BTPAGE-1
= 操作手順 =
1)データ定義画面の[データ定義]タブで、項目にオペランドを指定します。
データ項目名で、項目(お客様名)を選択して[編集]ボタンをクリックします。
⇒データ定義の編集画面が表示されます。
2)以下のように指定して、[OK]ボタンをクリックします。
お客様名 BREAK-1:制御レベル 1 の BREAK 対象項目です。
①「分類」で「BREAK」を選択し、
「演算子」
で「BREAK-nn」
を選択して、
[選択]ボタンをクリックします。
②「nn」を「1」に
修正します。
100
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
3) 1)から 2)を繰り返して、その他の項目のオペランドを以下のように指定します。
月 BREAK-2:制御レベル 2 の BREAK 対象項目です。
金額 MUL(数量 , 単価):「数量 × 単価」を計算し、「金額」に出力します。
月合計 SUM(金額):「金額」の合計を「月合計」に出力します。
合計 SUM(月合計):「月合計」の合計を「合計」に出力します。
ページ番号 BPAGE-1:制御レベル 1 の BREAK が発生するまでの現在のページ数を「ページ番
号」に出力します。
総ページ番号 BTPAGE-1:制御レベル 1 の BREAK が発生するまでの総ページ数をカウントして
「総ページ番号」に出力します。
101
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
4.3.3 パーティションの出力順序・演算のタイミングを指定します
[拡張定義]タブでは、段落および文を指定します。段落および文を指定する場合、まず雛形を作成し
ます。
= 操作手順 =
1)データ定義画面で、[拡張定義]タブをクリックします。
2)[雛形作成]ボタンをクリックします。
⇒メッセージが表示されます。
3)[はい]ボタンをクリックします。
⇒メッセージが表示されます。
4)[OK]ボタンをクリックします。
102
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
⇒以下のように雛形が作成されます。
作成された雛形を、以降の 5)から 8)の操作で、以下のように変更します。
DE を出力する直前に演算を
行うため、文を定義します。
領域を出力する
順序で定義します。
「月」で BREAK が発生したときに
CF2 を出力する定義です。
CF2 を出力する直前に演算を
行うため、
文を定義します。
「お客様名」で BREAK が発生したときに
CF1 を出力して、改ページする定義です。
5)「CNTL-FOOT { データ項目名 |$EOD|$EOP|$EOF} CF2」を選択し、[編集]ボタンをクリックしま
す。
⇒拡張定義の編集画面が表示されます。
103
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
6)拡張定義の編集画面で、以下のように指定して、[OK]ボタンをクリックします。
- CNTL-FOOT{ データ項目名 | $EOD | $EOP | $EOF}CF2
→ CNTL-FOOT 月 CF2 に修正します。
7)5)から 6)の操作を繰り返して、同様に以下のように定義します。
- CNTL-FOOT{ データ項目名 | $EOD | $EOP | $EOF}CF1
→ CNTL-FOOT お客様名 CF1
に修正します。
8)CNTL-FOOT お客様名 CF1 の下に、CNTL-FOOT お客様名 $FF を追加します。
9)データ定義画面で、「COMPUTE 合計」を選択し、[下へ]ボタンをクリックして
「CNTL-FOOT 月 CF2」の下まで移動します。
10)データ定義画面で[OK]ボタンをクリックします。
⇒これで帳票様式情報ができました。
11)標準ツールバーの[上書き保存]ボタンをクリックして、作成した帳票定義情報を保存します。
詳細については、以下を参照してください。
⇒ “7.4 帳票定義情報を保存する ”
104
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
4.4 帳票の出力イメージを確認します
作成した帳票様式情報と入力データを重ね合わせて、実際の帳票の出力イメージを帳票様式定義画面
から確認できます。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、標準ツールバーの[プレビュー]ボタン
をクリックします。
⇒プレビュー起動画面が表示されます。
備考
- データファイルの種類によっては、出力イメージを確認できない場合があります。
詳細については、以下を参照してください。
⇒ “10.2 プレビューで表示する ”
2)プレビュー形式を選択します。
3)「データファイル名」に、あらかじめ準備されている入力データ(お客様別売上一覧表 .dat)を指
定して、[OK]ボタンをクリックします。入力データは「List Creator インストールディレクトリ
¥data」配下に格納されています。
データファイル入力域の右側にある[...]ボタンをクリックすると表示される画面から、入力デー
タを指定することができます。
⇒プレビューア画面が起動され、帳票の出力イメージが表示されます。
105
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
備考
- マニュアルでは、帳票出力結果をイメージしていただくために具体的な例を使用して説明し
ています。そのため、製品に添付されている帳票定義情報および入力データを使用して帳票
出力した場合、マニュアル内で記載されている出力結果と異なります。
106
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
4.5 帳票業務情報を定義します
作成した帳票をどの出力方法で出力するのか、また、出力方法ごとの属性情報を指定します。
帳票業務情報で指定できる出力方法には、以下の種類があります。
- 印刷
- 電子保存
- FAX 送信
- PDF ファイル保存
- Excel ファイル出力
- TIFF 出力
備考
- OWF ファイルへの出力は、帳票業務情報では指定できません。
帳票出力インタフェースを使用した帳票出力用ユーザアプリケーションで指定してくだ
さい。
詳細については、オンラインマニュアル “ アプリケーション作成ガイド ” を参照してくだ
さい。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、ツールバーの[帳票業務情報の設定]ボタン
をクリックします。
⇒帳票業務情報のプロパティ画面が表示されます。
2)出力方法に合わせて定義内容を定義してください。定義内容については、以下を参照してくださ
い。
⇒ “ 第 12 章 帳票業務情報を定義する ”
- 帳票業務情報は、帳票定義一覧画面で定義することもできます。
備考
107
帳票設計編 -第 4 章 帳票定義情報を作成します (固定間隔グリッドの場合)-
4.6 帳票定義情報を保存します
定義した内容を保存し、帳票定義情報を作成します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、ツールバーの[上書き保存]ボタン
をクリックします。
⇒定義内容がすべて保存され、帳票格納ディレクトリに帳票定義情報が作成されます。
備考
- 作成されるファイルの詳細は、以下を参照してください。
⇒ “1.6 作成されるファイル ”
108
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
第5章
帳票定義情報を作成します
(任意間隔グリッドの場合)
ここでは、集計表形式の帳票の作成をとおして、任意間隔グリッドを使用した場合の帳票定義情報の
作成手順について説明します。この章の手順にそって実際に操作していただくことで、任意グリッドを
使用した場合の帳票定義情報を作成するまでの流れが理解できます。
集計表形式の特長については、以下を参照してください。
⇒ “1.4.4 集計表形式 ”
なお、“5.2.2 帳票レイアウト情報作成の前に ” では、帳票ナビを使用した操作方法、“5.2.4 RH パー
ティションを定義します ” から “5.6 帳票定義情報を保存します ” では、ツールバーを使用した操作方法
で説明しています。
帳票ナビを使用した操作方法の詳細については、オンラインマニュアル “ 帳票設計入門ガイド ” および
デザイナヘルプを参照してください。
109
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
5.1 作成する帳票(サンプル)について
この章では、紙の既存帳票をもとに、同じ帳票を List Creator デザイナを利用して作成する手順につい
て説明します。
以下に、作成する帳票の特長について説明します。
●作成する帳票の特長について
ここでは、以下のような「部署別売上げ一覧」という帳票を実際に作成します。
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この帳票は、以下のような特長をもっています。
- 帳票に表紙(レポート頭書き(RH:レポートヘッダ))を出力する
- 明細データを以下のタイミングで集計して出力する帳票である
・「日ごと」 ⇒全部署の売上げ合計
・「月ごと」 ⇒各部署の月の売上げ合計、全部署の月の売上げ合計
・「明細データの最後」⇒各部署の総売上高、全部署の総売上高
- 帳票の上と下の部分は、表紙以外の全ページに固定で出力される
また、帳票の図形(罫線や枠)などは、パーティションの出力時のみ出力します。
110
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
備考
- この章で作成する帳票(部署別売上げ一覧)は、
【Windows 版】のサンプルとして、
「List Creator デザイナインストールディレクトリ ¥Samples」配下に格納されています。
- 帳票出力サーバが UNIX 系 OS の場合、この章で作成する帳票(部署別売上げ一覧)のサンプ
ル(BUSYO2)は、【UNIX 系 OS 版】の製品媒体の Samples ディレクトリ配下に格納されて
います。
なお、BUSYO2 は、2 次活用しやすい Excel ファイルを出力するために不要なグリッド線を削
除してあります。
5.1.1 作成の流れ
帳票(部署別売上げ一覧)を作成するまでの作業の流れについて説明します。
1)帳票設計前の準備
①帳票形式を決める
帳票の特長を考慮し、「集計表形式」の帳票様式情報を作成します。
⇒ “6.1.1 帳票形式の選択基準 ”
② Unicode の文字を使用するかどうかを決める
帳票定義情報に定義する文字列に Unicode の文字は使用しません。
③作成方法を決める
既存の帳票やプレプリント用紙のレイアウト情報を利用します。
⇒ “6.3 作成方法を決める ”
④利用するファイル(下敷きイメージ)を準備する
既存の帳票をスキャナなどで読み込み、下敷きイメージ(ビットマップデータ)を作成します。
また、定義するパーティションや項目の情報をまとめた「帳票設計書」および入力データを
準備します。
⇒ “5.1.2 準備 ”
2)帳票定義情報の作成
①帳票定義一覧の起動
②帳票様式情報の作成
a)帳票様式定義ウィザードの起動
⇒ “5.2.1 ウィザードでプロトタイプの帳票様式情報を作成します ”
b)動作環境の設定
帳票様式定義を行う場合の操作の基本となる以下の環境を設定します。
-操作時の基本単位の設定
-グリッド種別の選択と設定
⇒ “5.2.2 帳票レイアウト情報作成の前に ”
c)帳票レイアウト情報の定義・編集
パーティションを定義し、パーティション罫線および項目を定義します。
⇒ “5.2.4 RH パーティションを定義します ”
⇒ “5.2.5 PF パーティションを定義します ”
⇒ “5.2.6 CF(CF1/CF2)パーティションを定義します ”
⇒ “5.2.7 DE パーティション /PH パーティションを定義します ”
⇒ “5.2.8 レイアウトを確認します ”
d)関連付け情報の定義
c)で定義した項目の出力順と入力データの並び順を合わせたり、帳票に出力する値を自動
計算するための BREAK や演算を定義したりします。
⇒ “5.3.1 入力データの全般的な情報を指定します ”
⇒ “5.3.2 入力データの関連付けと演算を指定します ”
⇒ “5.3.3 パーティションの出力順序・演算のタイミングを指定します ”
3)帳票の出力イメージの確認
作成した帳票様式情報と入力データを使用して、プレビュー起動画面から帳票の出力イメージを
確認します。
⇒ “5.4 帳票の出力イメージを確認します ”
111
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
4)帳票業務情報の設定
帳票の出力方法、出力時の動作、および出力後の動作を定義します。
⇒ “5.5 帳票業務情報を定義します ”
5)帳票定義情報の保存
定義した内容を保存し、帳票定義情報を作成します。
⇒ “5.6 帳票定義情報を保存します ”
5.1.2 準備
帳票形式と作成する方法が決まったら、帳票を設計する際に必要な情報やデータを準備します。
設計する帳票によって準備するものは異なりますが、ここでは、下敷きイメージ、帳票設計書、およ
び入力データを準備します。
以下に、それぞれについて説明します。
●下敷きイメージ
紙などの既存帳票がある場合、その帳票をイメージデータとして画面上に読み込み、イメージデータ
のレイアウトどおりに帳票レイアウトを作成できます。画面上に読み込んで下敷きとして使用するイ
メージを「下敷きイメージ」といいます。
ここでは、既存の紙帳票があるため、その帳票をスキャナで読み込み、ビットマップデータを下敷き
イメージとして利用し、帳票のレイアウトを定義します。
備考
- 既存の帳票などのイメージデータを、表示して帳票様式情報を作成する場合の詳細は、以下を
参照してください。
⇒ “7.1.2.1 既存の帳票やプレプリント用紙のレイアウト情報を利用して作成する ”
- この章で使用するビットマップデータ(部署別売上げ一覧 ( 表紙 ).bmp、部署別売上げ一覧
.bmp)のモノクロイメージは、サンプルとして、「List Creator デザイナインストールディレク
トリ ¥Samples」配下に格納されています。
ここでは、以下の 2 種類のページの下敷きイメージを準備しておきます。
- 帳票の表紙ページ
- 帳票の最終ページ
(明細の最後で出力されるパーティションがあるため、最終ページを下敷きとして使用します)
帳票の表紙ページ
下敷きを利用して定義する
表紙ページのイメージを
準備します
112
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
帳票の最終ページ
表紙以外のパーティションが存在
するページを下敷きとして準備
します
●帳票設計書
作成する帳票をもとに、実際に定義するパーティション、項目および図形などの情報を、あらかじめ
まとめておくと設計をスムーズに行うことができます。
例えば、以下のような情報をまとめたものです。
- 作成するパーティションの種類や形式、パーティション名、プロパティ情報
- 定義する項目の項目名やプロパティ情報
- 定義する図形(パーティション罫線 / 枠)のプロパティ情報
- 帳票レイアウトと入力データの関連付け情報(項目の並び順や演算項目などの情報)
ここでは、上記の情報を「帳票設計書」としてまとめました。
備考
- List Creator デザイナで作成した帳票は、上記のような情報を「仕様印刷」機能を利用して自動
的に作成することができます。詳細は、以下を参照してください。
⇒ “15.8 帳票様式情報の仕様印刷 ”
◆定義するパーティション
帳票(部署別売上げ一覧)を構成するパーティションは、以下のとおりです。
定義時に必要な情報をまとめておきます。
ただし、任意間隔グリッドを使用すると、位置やサイズを下敷きに合わせて微調整できるため、パー
ティションの定義位置やサイズなどの情報は必須ではありません。
表 5.1 定義するパーティション
パーティション名
形式
印刷前
改行数
印刷後制御
パーティション
拡張
RH
固定
-
改ページする
-
PH
固定
-
-
-
DE
浮動
-
-
-
CF2
浮動
-
-
-
CF1
浮動
-
-
-
PF
固定
-
-
-
-:指定なし(初期値のまま)
113
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
◆定義する項目
帳票(部署別売上げ一覧)で定義する項目は、以下のとおりです。
定義時に必要な情報をまとめておきます。
ただし、任意間隔グリッドを使用すると、位置やサイズを下敷きに合わせて微調整できるため、項目
の定義位置や領域長などの情報は必須ではありません。
表 5.2 定義する項目(矩形テキスト項目 / 数字項目)
パーティ
ション名
項目
番号
項目名
項目種別
RH
1
日付
数字
8
-
DE
2
月
数字
2
3
日
数字
2
4
営業1課売上げ
数字
5
営業2課売上げ
6
営業3課売上げ
7
備考
8
日売上げ合計
CF2
CF1
PF
項 文字ピッチ
目 (cpi)
長 日本 英文
フォント
サイ
ズ
スタ
イル
色
文字配置
その他
-
MS ゴシック
12.0
標準
黒
中央配置
(*1)
-
10.0
MS ゴシック
10.5
標準
黒
指定なし
(*2)
-
10.0
MS ゴシック
10.5
標準
黒
指定なし
(*2)
7
-
10.0
MS ゴシック
10.5
標準
黒
指定なし
(*3)
数字
7
-
10.0
MS ゴシック
10.5
標準
黒
指定なし
(*3)
数字
7
-
10.0
MS ゴシック
10.5
標準
黒
指定なし
(*3)
矩形
テキスト
50
5.0
10.0
MS ゴシック
10.5
標準
黒
下揃え
数字
10
-
10.0
MS ゴシック
10.5
標準
黒
指定なし
(*3)
9
営業1課売上げ月合計
数字
10
-
11.0
MS ゴシック
11.0
太字
黒
指定なし
(*3)
10
営業2課売上げ月合計
数字
10
-
11.0
MS ゴシック
11.0
太字
黒
指定なし
(*3)
11
営業3課売上げ月合計
数字
10
-
11.0
MS ゴシック
11.0
太字
黒
指定なし
(*3)
12
月売上げ合計
数字
13
-
11.0
MS ゴシック
11.0
太字
黒
指定なし
(*3)
13
営業1課売上げ合計
数字
10
-
11.0
MS ゴシック
11.0
太字
黒
指定なし
(*3)
14
営業2課売上げ合計
数字
10
-
11.0
MS ゴシック
11.0
太字
黒
指定なし
(*3)
15
営業3課売上げ合計
数字
10
-
11.0
MS ゴシック
11.0
太字
黒
指定なし
(*3)
16
売上げ合計
数字
13
-
11.0
MS ゴシック
11.0
太字
黒
指定なし
(*3)
17
営業1課総売上高
数字
13
-
10.0
MS ゴシック
12.0
標準
黒
指定なし
(*3)
18
営業2課総売上高
数字
13
-
10.0
MS ゴシック
12.0
標準
黒
指定なし
(*3)
(*3)
19
営業3課総売上高
数字
13
-
10.0
MS ゴシック
12.0
標準
黒
指定なし
20
総売上高計算用
数字
13
-
-
-
-
-
-
-
(*4)
21
総売上高
数字
13
-
10.0
MS ゴシック
14.0
標準
黒
指定なし
(*3)
-:指定なし
*1:編集形式に[日付]
、「YYYY 月 MM 月 DD 日」を指定
*2:編集形式に[数値]
、「ZZZZZZ9」を指定
*3:編集形式に「通貨」
、「¥---,--9」を指定
*4:非出力項目として定義
114
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
表 5.3 定義する項目(固定リテラル項目)
パーティ
ション名
文字列
文字ピッチ
(cpi)
日本語
RH
PH
フォント
サイ
ズ
スタ
イル
色
文字配置
英文
部署別売上げ一覧
(*1)
(*1)
MS ゴシック
36.0
標準
下線
黒
中央配置
○○○○株式会社
(*1)
(*1)
MS ゴシック
14.0
太字
黒
中央配置
5.0
MS ゴシック
24.0
標準
黒
中央配置
(*1)
MS ゴシック
14.0
標準
黒
指定なし
部署別売上げ一覧
2.5
○○○○株式会社
(*1)
単位:円
5.0
10.0
MS ゴシック
10.5
標準
黒
逆配置
売上げ集計表
5.0
10.0
MS ゴシック
14.0
標準
黒
指定なし
営業1課
5.0
10.0
MS ゴシック
12.0
太字
黒
指定なし
営業2課
5.0
10.0
MS ゴシック
12.0
太字
黒
指定なし
営業3課
5.0
10.0
MS ゴシック
12.0
太字
黒
指定なし
合計
5.0
10.0
MS ゴシック
12.0
太字
黒
指定なし
売上日
5.0
10.0
MS ゴシック
12.0
太字
黒
中央配置
備考
5.0
10.0
MS ゴシック
12.0
太字
黒
中央配置
DE
/(売上日の区切り)
5.0
10.0
MS ゴシック
10.5
標準
黒
指定なし
CF2
月合計
5.0
10.0
MS ゴシック
11.0
太字
黒
中央配置
CF1
合計
5.0
10.0
MS ゴシック
11.0
太字
黒
中央配置
PF
部署
5.0
10.0
MS ゴシック
12.0
太字
黒
中央配置
売上高
5.0
10.0
MS ゴシック
12.0
太字
黒
中央配置
営業1課
5.0
10.0
MS ゴシック
12.0
標準
黒
指定なし
営業2課
5.0
10.0
MS ゴシック
12.0
標準
黒
指定なし
営業3課
5.0
10.0
MS ゴシック
12.0
標準
黒
指定なし
総売上高
5.0
10.0
MS ゴシック
14.0
太字
白
指定なし
-:指定なし(初期値のまま)
*1:指定しない(チェックをはずす)
◆定義する図形
帳票(部署別売上げ一覧)の枠や罫線などの図形は、パーティションの出力タイミングと連動して出
力するため、パーティション罫線を使用して定義します。
定義時に必要な情報をまとめておきます。
ただし、任意間隔グリッドを使用すると、位置やサイズを下敷きに合わせて微調整できるため、パー
ティション罫線の定義位置やサイズなどの情報は必須ではありません。
以下に、どこに図形を定義するかについて、下敷きイメージの種類ごとに説明します。
帳票の表紙ページ部分
図形は定義しません。
115
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
帳票の 2 ページから最終ページ部分
以下の位置にパーティション罫線を定義します。
Ԙ
ԙ
ԛ
Ԝ
Ԛ
ԝ
Ԟ
図 5.1 定義する図形
図 5.1 の①~⑦の図形の定義内容は、以下のとおりです。
表 5.4 定義するパーティション罫線 / 枠
番号
形式
罫線属性
網がけ属性
線種
線幅
(pt)
線色
備考
線端
種類
色
枠線表示
×
×
①
罫線
実線
2.5
黒
(*1)
×
②
枠
実線
1.0
黒
(*2)
20%
赤
表示する
表タイトル外枠
罫線
実線
1.0
黒
(*1)
×
×
×
表タイトル縦線
枠
実線
1.0
黒
(*2)
なし
-
-
明細データ部分の外枠
罫線
実線
1.0
黒
(*1)
×
×
×
明細データ部分の縦線
枠
実線
1.0
黒
(*2)
50%
黄
表示する
月合計部分の外枠
罫線
実線
1.0
黒
(*1)
×
×
×
月合計部分の縦線
枠
実線
1.0
黒
(*2)
25%
緑
表示する
合計部分の外枠
罫線
実線
1.0
黒
(*1)
×
×
×
合計部分の縦線
枠
実線
1.0
黒
(*2)
25%
水
表示する
部署ごとの総売上高のタイトル
部分の外枠
枠
実線
1.0
黒
(*2)
なし
-
-
部署ごとの総売上高の明細データ
部分の外枠
罫線
実線
1.0
黒
(*1)
×
×
×
部署ごとの総売上高部分の縦線と
横線
枠
実線
1.0
黒
(*2)
100%
青
-
総売上高のタイトル部分の枠
枠
実線
1.0
黒
(*2)
なし
-
-
総売上高部分の枠
③
④
⑤
⑥
⑦
-:指定なし(初期値のまま)
×:無関係
*1)
(平面)
*2)
(四角)
116
2 ページ以降のタイトル下の線
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
◆関連付け情報の定義(データ定義)
帳票(部署別売上げ一覧)における関連付け情報の定義は、以下のとおりです。
定義時に必要な情報をまとめておきます。
以下に、項目の並び順と、演算の指定について示します。なお、以下の番号は、“ 表 5.2 定義する項
目(矩形テキスト項目 / 数字項目)” の項目番号と対応しています。
項目の並び順
①「日付」
②「月」
③「日」
④「営業 1 課売上げ」
⑤「営業 2 課売上げ」
⑥「営業 3 課売上げ」
⑦「備考」
演算指定
⑧日売上げ合計
⑨営業1課売上げ月合計
⑩営業2課売上げ月合計
⑪営業3課売上げ月合計
⑫月売上げ合計
⑬営業1課売上げ合計
⑭営業2課売上げ合計
⑮営業3課売上げ合計
⑯売上げ合計
⑰営業 1 課総売上高
⑱営業 2 課総売上高
⑲営業 3 課総売上高
⑳総売上高計算用
:CAL( ④+⑤+⑥ )
:SUM( ④ )
:SUM( ⑤ )
:SUM( ⑥ )
:CAL( ⑨ + ⑩ + ⑪ )
:SUM( ⑨ )
:SUM( ⑩ )
:SUM( ⑪ )
:CAL( ⑬+⑭ + ⑮ )
:TSUM( ④ )
:TSUM( ⑤ )
:TSUM( ⑥ )
:CAL( ⑰+⑱ + ⑲ )
入力データが必要な項目は、上記の①~⑦の項目です。
①~⑦以外の数字項目は、データ定義で演算を指定することによって List Creator で自動的に計算でき
るため、入力データは必要ありません。
●入力データ(部署別売上げ一覧 .dat)
帳票設計書の情報をもとに、帳票レイアウトに重ね合わせて出力する入力データを準備します。
入力データは、可変長形式(区切り文字は「バーティカルバー(|)」)のデータファイルで、ここでは、
以下のような入力データを準備します。
20070312||||| ←①
1|5|3500000|4000000|3000000| 年初売上げ
1|9|1000000|1100000|1200000|
1|10|1100000|1200000|1000000|
②③ ④ ⑤ ⑥ ⑦
:
:
入力データとして準備が必要なのは、①「日付」、②「月」、③「日」、④「営業 1 課売上げ」、
⑤「営業 2 課売上げ」、⑥「営業 3 課売上げ」、⑦「備考」のデータです。
①は帳票の表紙であるレポート頭書きパーティション(RH)に出力される入力データです。
入力データの設計の詳細については、以下を参照してください。
⇒ “ 第 11 章 入力データを設計する ”
備考
- この章で使用する入力データ(部署別売上げ一覧 .dat)は、「List Creator インストールディレ
クトリ ¥data¥」配下に格納されています。
117
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
5.2 帳票様式情報を新規作成します
帳票様式情報を新規作成して、プロトタイプの帳票様式情報を作成します。
5.2.1 ウィザードでプロトタイプの帳票様式情報を作成します
帳票様式情報を作成する場合、帳票様式定義ウィザードを使用すると簡単に作成できます。
以下に、帳票定義一覧を起動して、帳票様式定義ウィザードでプロトタイプの帳票様式情報を新規作
成する手順を説明します。
= 操作手順 =
1)[スタート]-[プログラム]-[List Creator]-[帳票定義一覧]を選択し、帳票定義一覧を起
動します。
⇒帳票定義一覧画面が表示されます。
備考
- 作成する帳票様式情報は、表示している帳票格納ディレクトリに保存されます。
帳票格納ディレクトリを変更する場合は、以下を参照してください。
⇒ “15.3 帳票格納ディレクトリの指定 ”
帳票格納ディレクトリ
2)ツールバーの[新規作成]ボタン
をクリックします。
⇒新規作成画面が表示されます。
3)これから作成する帳票の名前を以下のように入力して、[OK]ボタンをクリックします。
名前:部署別売上げ一覧
⇒帳票様式定義ウィザード(ウィザード選択、Unicode 文字の使用有無の指定画面)が表示されま
す。
!
注意
- 帳票の名前を指定する場合、以下の注意事項を確認してください。
⇒ “D.1.1 帳票名の指定に関する注意事項について ”
118
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
4)以下のように指定し、[次へ]ボタンをクリックします。
帳票様式定義ウィザードを使用する
帳票形式
:集計表形式
Unicode の文字を使用する :チェックしない
⇒用紙設定画面が表示されます。
備考
- 「空の帳票を作成する」を選択すると、ウィザードを省略して帳票様式定義画面を表
示できます。なお、この場合、帳票の形式はフリーフレーム形式となります。
5)以下のように指定されていることを確認します。
用紙サイズ:A4
用紙方向 :横
119
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
6)[設定]ボタンをクリックし、下敷きイメージを読み込みます。
⇒[ファイルを開く]画面が表示されます。
7)下敷きイメージとして読み込むファイル(部署別売上げ一覧 ( 表紙 ).bmp)を選択し、[開く]ボ
タンをクリックします。
⇒選択した下敷きイメージファイルが設定され、用紙設定画面に戻ります。
8)[次へ]ボタンをクリックします。
⇒詳細設定(集計表形式)(1 / 2)画面が表示されます。
120
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
9)“5.1.2 準備 ” で準備した帳票設計書の情報をもとに、パーティションの情報を定義します。
以下のように指定し、[次へ]ボタンをクリックします。
「ページ頭書き /PH」
「タイトル」
「制御頭書き /CH」
「制御脚書き /CF」
「ページ脚書き /PF」
:指定する(チェックする)
:指定しない
:「0」(CH パーティションは指定しない)
:
「2」(CF パーティションの数を 2 と指定)
:選択する(チェックする)
⇒詳細設定(集計表形式)(2 / 2)画面が表示されます。
10)以下のように指定し、[次へ]ボタンをクリックします。
「レポート頭書き /RH」 :指定する(チェックする)
「タイトル」
:指定しない
「1 ページ使用」
:選択する(チェックする)
⇒ファイル参照画面が表示されます。
121
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
11)項目情報ファイルなどは使用しないため、「ファイルを参照しない」を選択(チェック)し、
[次へ]ボタンをクリックします。
⇒項目選択画面が表示されます。
12)ここで項目の選択はしないため、そのまま[次へ]ボタンをクリックします。
⇒完了画面が表示されます。
122
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
13)[下敷きイメージのオーバレイ変換を引き続き行う]のチェックがはずれていることを確認し、
[完了]ボタンをクリックします。
⇒ウィザード完了後、帳票様式定義画面が表示されます。
選択した下敷きイメージが
表示されました
123
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
5.2.2 帳票レイアウト情報作成の前に
帳票レイアウト情報を作成する前に、以下の設定を行うと簡単に帳票設計できます。
- 単位設定
- グリッドの種別の設定
設定は、帳票ナビを使用すると簡単に行えます。
ここでは、帳票ナビを使用して設定する手順を説明します。
備考
- List Creator で帳票設計する場合、必ず用紙(印刷範囲)の設定を行う必要があります。
ここでは、帳票様式定義ウィザードですでに用紙を設定しているため、何も設定しませ
んが、必要に応じて用紙の設定を行ってください。
用紙の設定については、以下を参照してください。
⇒ “4.2.2.1 用紙を設定する ”
5.2.2.1 帳票設計時の操作単位を設定する
帳票設計時の操作単位を設定します。
なお、任意間隔グリッド操作時の単位として、「ドット」を設定することを推奨します。
= 操作手順 =
1)帳票ナビの[設定]ボタンの
をクリックして、[単位の設定]-[ドット]を選択します。
5.2.2.2 グリッドを設定する
グリッドの種別に「任意間隔グリッド」を選択し、必要に応じてグリッドの強制間隔や、線種・線色
などを設定します。
!
注意
- グリッドの種別を変更する場合、必ず以下の留意事項を確認してください。
⇒ “D.1.3 任意間隔グリッドに関する注意事項について ”
= 操作手順 =
1)帳票ナビの[設定]ボタンをクリックします。
⇒グリッドの設定画面が表示されます。
2)グリッドの種別、表示 / 非表示、および強制間隔などを指定します。ここでは、以下のように指定
します。
グリッド
グリッドの間隔を任意で指定する:選択する(チェック)
強制・表示
強制間隔に合わせる:選択する(チェック)
強制 :グリッド位置のみ
グリッドを表示する:選択する(チェック)
124
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
3)グリッドの線種、線色の設定を設定する場合は、[詳細]ボタンをクリックします。
⇒グリッドの詳細設定画面が表示されます。
4)ここでは、以下に示す初期値(点線、暗い灰色)のまま特に変更しませんが、グリッドの線種や
線色を確認し、[OK]ボタンをクリックします。
備考
- この画面で設定するグリッドの表示間隔、強調表示、および強制モードは、固定間隔グ
リッドを選択した場合のみ有効になります。
任意間隔グリッドの場合は、グリッドの表示間隔は編集領域で自由に設定できます。
⇒グリッドの設定画面に戻ります。
5)グリッドの設定画面で[OK]ボタンをクリックします。
⇒任意間隔グリッドが設定されました。
グリッドが変更され
ました
備考
- 任意間隔グリッド設定直後は、必ず以下のグリッド間隔となります。
縦:120 ドット
横:360 ドット
125
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
5.2.3 帳票レイアウト情報の作成手順について
通常、帳票レイアウト情報を作成するには、最初にパーティションを定義し、次に項目や図形を定義
していきます。
しかし、集計表形式の帳票を下敷きイメージに合わせて設計する場合、RH パーティションや浮動パー
ティションを含むため、パーティションごとに定義する方がスムーズに設計できる場合があります。
ここで使用する「部署別売上げ一覧」の帳票の場合も、RH パーティションは、帳票の最初の 1 ページ
にのみ出力される固定パーティションであり、2 ページ以降に出力されるその他のパーティションと、帳
票のレイアウト上は、出力位置が重なることになります。
そのため、RH パーティション以外のパーティションを定義する場合、RH パーティションを非表示に
するか、下敷きイメージの表示位置を調整して定義する必要があります。
また、浮動パーティション含む帳票レイアウトを下敷きイメージに合わせて定義する場合、PF などの
固定パーティションを最初に定義する方が、スムーズに帳票レイアウトを定義できます。
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ਅߩࡃ࡯࠹࡚ࠖࠪࡦ߆ࠄ㗅ߦ
ਅᢝ߈ߦ޽ࠊߖߡቯ⟵
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2*
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%(
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2(
ਅᢝ߈ߦวࠊߖ‫ᦨޔ‬ᓟߦ਄ߩ
ࡄ࡯࠹࡚ࠖࠪࡦࠍቯ⟵
したがって、ここでは、最初に RH パーティションの定義を行い、定義後は RH パーティションを非表
示にした後で、その他のパーティションの定義を行う手順とします。
また、下敷きに合わせてグリッドの設定や項目配置を行うため、帳票レイアウトの下のパーティショ
ンから順に定義する手順で説明していきます。
- パーティションを定義する場合、編集領域を全体表示すると作業がしやすくなりま
備考
す。編集領域を全体表示するには、標準ツールバーの[全体を表示]ボタン
をクリックします。
126
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
5.2.4 RH パーティションを定義します
最初に帳票の表紙として出力される RH パーティションを、以下の手順で定義します。
1) RH パーティションのグリッドを設定します
2) 項目を定義します
3) パーティションを非表示にします
● RH パーティションのグリッドを設定します
下敷きイメージに合わせて、項目を配置しやすいようにグリッドを設定します。
RH パーティションのグリッドは、以下のように設定します。
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図 5.2 RH パーティションに設定するグリッド
グリッド位置は、以下の基準で設定します。
- 項目の左上隅(左端)の位置
- 項目の右端の位置
備考
- 矩形テキスト項目および矩形固定リテラル項目の場合、項目の左上隅と右下隅にグリッ
ドを設定します。
また、項目を配置する位置を調整するときの基準位置にグリッドを設定すると便利です。
図 5.2 のように、印刷範囲の横幅に対して項目を中央配置する場合、印刷範囲の右端と左端にグリッド
を設定し、設定したグリッド範囲(横幅全体)を選択し、定義した項目を整列(中央配置)することで、
簡単に中央配置することができます。
以下に、RH パーティションにおけるグリッドの設定方法について説明します。
= 操作手順 =
1)定義しやすいように、画面表示を切り替え、編集領域の表示サイズを大きくします。
ここでは、クイックハンドル をクリックし、サイドビューを非表示にして編集領域を大きく表示し
ます。
2)RH パーティションのグリッドを設定します。
図 5.2 を参考に、グリッド間隔の変更(グリッド線の位置変更)、または不要なグリッド線の削除
を行います。以下に、グリッド間隔の変更(グリッド線の位置変更)およびグリッドの削除につ
いて説明します。
127
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
グリッド間隔の変更(グリッド線の位置変更)
- ルーラー目盛り上で、位置をずらすグリッド補助線を選択します。
⇒そのままドラッグしてグリッドのサイズを調整します。
ドラッグ
⇒グリッドの間隔が変更されました。
⇒同様の手順で、グリッドの間隔をすべて調整します。
グリッドの削除
- ルーラー目盛り上のグリッド範囲をドラッグし、削除するグリッド線を含むグリッド間
隔を選択します。
ドラッグ
- ルーラー目盛り上のマウスポインタが十字(
)になる位置で、マウスの右ボタンを
クリックし、コンテキストメニューから「グリッド線の削除」を選択します。
⇒選択した範囲のグリッド線が削除されました。
⇒同様の手順で、不要なグリッド線を削除します。
128
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
3)下敷きイメージに合わせて必要な位置にグリッドをすべて設定します。
備考)
グリッドの追加を行う場合、以下のように操作します。
グリッドの追加
- グリッドを追加する位置のルーラー目盛り上で、マウスの右ボタンをクリックします。
⇒コンテキストメニューから「グリッド線の追加」を選択します。
⇒指定した位置にグリッド線が追加されました。
なお、任意間隔グリッド使用時のグリッド操作の詳細は、デザイナヘルプを参照してください。
129
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
●項目を定義します
設定したグリッドに合わせて項目を配置します。
定義する項目の詳細については、“ 表 5.2 定義する項目(矩形テキスト項目 / 数字項目)” および
“ 表 5.3 定義する項目(固定リテラル項目)” を参照してください。
以下に、表紙タイトル(固定リテラル項目)の定義方法について説明します。
= 操作手順 =
1)[項目]ツールバーから、
[固定リテラル項目]ボタン(
)をクリックし、設定したグリッド
の位置(項目を配置する位置)内をドラッグして配置します。
設定したグリッドに強制され、項目が
配置されます。
⇒出力する文字列を指定する文字入力フィールドが表示されます。
2)表紙タイトルの「部署別売上げ一覧」を指定し、[Enter]キーを押します。
⇒指定した文字列の固定リテラル項目が定義されます。
3)定義した固定リテラル項目をダブルクリックし、項目のプロパティを設定します。
⇒固定リテラル項目のプロパティ画面が表示されます。
130
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
4)[フォント]タブをクリックし、以下のように設定します。
日本語フォント:MS ゴシック
英文フォント :MS ゴシック
色 :黒
ピッチ :チェックをはずす
スタイル :標準
サイズ :36
下線 :チェックする
5)[文字配置]タブをクリックし、文字の配置に「中央配置」を選択し、[OK]ボタンをクリックし
ます。
⇒固定リテラル項目のプロパティが設定されます。
131
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
6)必要に応じて、項目を配置した位置を微調整します。
ここでは、項目を用紙の横幅に対して中央に配置したいため、配置した項目をふくめて横幅全体
を選択します。
選択範囲の横幅(右端、左端のグリッド)
に対し、
左右中央に配置
7)マウス右ボタンをクリックして「配置 / 整列」-[左右中央揃え]を選択します。
⇒用紙の横幅に対し、固定リテラル項目がセンタリングされて配置されます。
132
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
8)同様に、他の項目(「会社名」、「日付」)についても定義します。
項目を追加する操作の詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
●パーティションを非表示にします
RH パーティションの定義が完了したら、ページ全体を表示してレイアウトを確認し、RH パーティ
ションを非表示にします。
= 操作手順 =
1)[表示]ツールバーから[全体を表示]を選択します。
⇒帳票レイアウトの全体が表示されます。
2)定義したレイアウトを確認します。
3)問題がなければ、RH パーティションのパーティションラベルで、 マウスの右ボタンをクリック
し、コンテキストメニューから「パーティションの非表示」を選択します。
パーティション
ラベル
133
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
⇒ RH パーティションが非表示になりました。
RH が
非表示に
134
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
5.2.5 PF パーティションを定義します
次に、PF パーティションを、以下の手順で定義します。
PF パーティションは、以下の手順で操作します。
1)下敷きイメージを変更します
1)PF パーティションのサイズと開始位置を調整します
2)PF パーティションのグリッドを設定します
3)図形(罫線と枠)を定義します
4)項目を定義します
●下敷きイメージを変更します
帳票様式定義画面に表示されている下敷きイメージを、“5.1.2 準備 ” で準備した「帳票の最終ページ
の下敷きイメージ」(PF パーティションが出力されているもの)に変更します。
= 操作手順 =
1)[表示]メニューから[下敷きイメージ]を選択します。
⇒下敷きイメージ画面が表示されます。
2)[ファイルの選択]ボタンをクリックします。
⇒[ファイルを開く]画面が表示されます。
135
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
3)下敷きイメージとして読み込むファイル(部署別売上げ一覧 .bmp)を選択し、[開く]ボタンをク
リックします。
⇒選択した下敷きイメージファイルが設定され、下敷きイメージ画面に戻ります。
4)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択した下敷きイメージが帳票様式画面に表示されます。
136
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
● PF パーティションのサイズと開始位置を調整します
下敷きイメージに合わせて、PF パーティションの開始位置やサイズを調整します。
= 操作手順 =
1)[表示]ツールバーから[100%]を選択したり、画面のサイズを調整したりして、下敷きイメージ
の一番下の部分を定義しやすいようにします。
2)パーティションの開始位置やサイズを下敷きイメージに合わせて調整します。
パーティションの開始位置を変更するには、パーティションラベルの位置で、PF パーティション
と CF1 パーティションの境界線を選択し、移動先までマウスでドラッグします。
ドラッグ
137
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
⇒パーティションのサイズと開始位置が変更されました。
備考
- パーティションのプロパティ画面を表示して、パーティションの縦幅を指定してサ
イズの微調整を行うこともできます。
● PF パーティションのグリッドを設定します
PF パーティションに出力するのは、集計結果を出力する演算項目と図形(罫線 / 枠)です。
そのため、以下の箇所にグリッドを設定します。
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図 5.3 PF パーティションに設定するグリッド
グリッド位置は、以下の基準で設定します。
- 罫線や枠を配置する位置
- 項目の左上隅(左端)の位置
⇒上記の場合、項目の左端の位置は罫線(枠の左端)の位置と同じ
- 項目の右端の位置
⇒上記の場合、項目の右端の位置は罫線(枠の右端)の位置と同じ
以下に、PF パーティションにおけるグリッドの設定方法について説明します。
138
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
= 操作手順 =
1)図 5.3 を参考に、下敷きイメージに合わせて必要なグリッドを設定します。
以下に、グリッドの追加について説明します。
その他の操作(グリッドの削除や間隔の変更など)については、以下を参照してください。
⇒ “ ● RH パーティションのグリッドを設定します ”
グリッドの追加
- グリッドを追加する位置のルーラー目盛り上で、マウスの右ボタンをクリックします。
この位置に
グリッド線を
追加
- コンテキストメニューから「グリッド線の追加」を選択します。
⇒指定した位置(項目上端)にグリッド線が追加されました。
グリッド線が
追加された
2)同様に、必要なグリッドをすべて設定します。
139
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
●図形(罫線と枠)を定義します
設定したグリッドと下敷きイメージにあわせ、パーティション罫線を利用して罫線、網がけを設定し
ます。定義する図形の詳細については、“ 表 5.4 定義するパーティション罫線 / 枠 ” を参照してくださ
い。
以下に、パーティション枠の定義方法について説明します。
= 操作手順 =
1)[パーティション罫線]ツールバーから[パーティション枠]ボタン(
置する範囲をドラッグします。
⇒選択した範囲に枠が作成されました。
2)定義したパーティション枠を選択し、ダブルクリックします。
⇒パーティション枠のプロパティ画面が表示されます。
3)罫線や色などのプロパティを設定します。
[罫線属性]タブで、以下のように設定します。
線種 :実線
線幅 :1.0pt
色 :黒
線端 :
(上から 2 つ目をチェック)
140
)を選択し、図形を配
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
4)[網がけ属性]タブをクリックします。
網がけ属性を以下のように設定し、[OK]ボタンをクリックします。
種類 :25.0%
色 :水
枠線表示:チェック
⇒パーティション枠が定義されました
5)同様に、必要なその他のパーティション枠やパーティション罫線を定義します。
●項目を定義します
設定したグリッドと下敷きイメージにあわせ、項目を配置します。
定義する項目の詳細については、“ 表 5.2 定義する項目(矩形テキスト項目 / 数字項目)” および
“ 表 5.3 定義する項目(固定リテラル項目)” を参照してください。
以下に、演算結果が出力される数字項目(営業1課総売上高)の定義方法について説明します。
= 操作手順 =
1)[項目]ツールバーから[数字項目]ボタン(
グします。
⇒項目が配置されました。
2)配置した項目をダブルクリックします。
⇒数字項目のプロパティ画面が表示されます。
141
)をクリックし、項目を配置する範囲をドラッ
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
3)[プロパティ]タブで、数字項目のプロパティを以下のように設定します。
項目名 :営業1課総売上高
項目長 :13
小数部桁数 :0
丸め方法 :データ定義の指定に従う
4)[フォント]タブをクリックし、以下のように設定します。
英文フォント :MS ゴシック
スタイル :標準
サイズ :12
色 :黒
英文ピッチ :10.0cpi
142
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
5)[編集形式]タブをクリックし、以下のように設定します。
分類 :通貨
編集形式:¥---,--9
6)[OK]ボタンをクリックします。
⇒数字項目が定義されました。
7)同様に、他の必要な項目をすべて定義します。
143
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
5.2.6 CF(CF1/CF2)パーティションを定義します
明細データの売上げ合計を出力する CF(CF1/CF2)パーティションは、帳票レイアウトでは下の位置
にあたる CF1 パーティションから定義します。
以下の手順で定義してください。
① CF1 パーティションの定義
1)CF1 パーティションのサイズと開始位置を調整します
1)CF1 パーティションのグリッドを設定します
2)CF1 パーティションに図形(罫線と枠)を定義します
3)CF1 パーティションに項目を定義します
② CF2 パーティションの定義
1)CF2 パーティションのサイズと開始位置を調整します
1)CF2 パーティションのグリッドを設定します
2)CF2 パーティションに図形(罫線と枠)を定義します
3)CF2 パーティションに項目を定義します
● CF(CF1/CF2)パーティションのサイズと開始位置を調整します
CF(CF1/CF2)パーティションの開始位置やサイズを、下敷きイメージに合わせて調整します。
パーティションの開始位置やサイズ変更の詳細は、デザイナヘルプまたは以下を参照してください。
⇒ “5.2.5 PF パーティションを定義します ”
● CF(CF1/CF2)パーティションのグリッドを設定します
CF(CF1/CF2)パーティションに出力するのは、集計結果を出力する項目と表(罫線 / 枠)です。
項目の開始位置(左隅上)と終了位置(右端)、および表の罫線や枠の位置にグリッドを設定します。
グリッドの設定方法の詳細は、デザイナヘルプまたは以下を参照してください。
⇒ “5.2.4 RH パーティションを定義します ”
⇒ “5.2.5 PF パーティションを定義します ”
●図形(罫線と枠)を定義します
設定したグリッドと下敷きイメージに合わせ、パーティション枠やパーティション罫線を定義します。
定義する図形の詳細については、“ 表 5.4 定義するパーティション罫線 / 枠 ” を参照してください。
パーティション枠やパーティション罫線の定義方法については、デザイナヘルプまたは以下を参照し
てください。
⇒ “5.2.5 PF パーティションを定義します ”
●項目を定義します
設定したグリッドと下敷きイメージに合わせて項目を定義します。
定義する項目の詳細については、“ 表 5.2 定義する項目(矩形テキスト項目 / 数字項目)” および
“ 表 5.3 定義する項目(固定リテラル項目)” を参照してください。
項目の定義方法については、デザイナヘルプまたは以下を参照してください。
⇒ “5.2.4 RH パーティションを定義します ”
⇒ “5.2.5 PF パーティションを定義します ”
144
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
5.2.7 DE パーティション /PH パーティションを定義します
明細データが出力される DE パーティションと、表紙以外のすべてのページの固定位置に出力される
PH パーティションは、以下の手順で定義してください。
① DE パーティションの定義
1)DE パーティションの開始位置とサイズを調整します
1)DE パーティションのグリッドを設定します
2)DE パーティションに図形(罫線と枠)を定義します
3)DE パーティションに項目を定義します
② PH パーティションの定義
1)PH パーティションのサイズを調整します
1)PH パーティションのグリッドを設定します
2)PH パーティションに図形(罫線と枠)を定義します
3)PH パーティションに項目を定義します
● PH パーティション /DE パーティションの開始位置とサイズを調整します
PH パーティションおよび DE パーティションのサイズを、下敷きイメージに合わせて調整します。
DE パーティションは、下敷きイメージに合わせて開始位置とサイズを調整し、パーティションに配置
する項目や図形の定義を行います。
PH パーティションの開始位置はあらかじめ決定しているため、最後に、下敷きイメージに合わせて
パーティションのサイズを調整し、パーティションに配置する項目や図形の定義を行います。
パーティションのサイズ変更の詳細は、デザイナヘルプまたは以下を参照してください。
⇒ “5.2.5 PF パーティションを定義します ”
● PH パーティション /DE パーティションのグリッドを設定します
PH パーティションおよび DE パーティションに出力するのは、項目と表(罫線 / 枠)です。
項目の開始位置(左隅上)と終了位置(右端)、および罫線や枠の位置にグリッドを設定します。
グリッドの設定方法の詳細は、デザイナヘルプまたは以下を参照してください。
⇒ “5.2.4 RH パーティションを定義します ”
⇒ “5.2.5 PF パーティションを定義します ”
●図形(罫線と枠)を定義します
設定したグリッドと下敷きイメージに合わせ、パーティション枠やパーティション罫線を定義します。
定義する図形の詳細については、“ 表 5.4 定義するパーティション罫線 / 枠 ” を参照してください。
パーティション枠やパーティション罫線の定義方法については、デザイナヘルプまたは以下を参照し
てください。
⇒ “5.2.5 PF パーティションを定義します ”
●項目を定義します
設定したグリッドと下敷きイメージに合わせて項目を定義します。
定義する項目の詳細については、“ 表 5.2 定義する項目(矩形テキスト項目 / 数字項目)” および
“ 表 5.3 定義する項目(固定リテラル項目)” を参照してください。
項目の定義方法については、デザイナヘルプまたは以下を参照してください。
⇒ “5.2.4 RH パーティションを定義します ”
⇒ “5.2.5 PF パーティションを定義します ”
145
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
5.2.8 レイアウトを確認します
帳票レイアウト情報の定義が完了したら、定義したレイアウトの確認を行います。
●レイアウト確認画面を表示します
定義した各パーティションのレイアウトを確認するには、レイアウト確認画面を利用します。
= 操作手順 =
1)[帳票ナビ]の[レイアウト作成]メニューから[レイアウト確認]を選択します。
⇒編集領域がレイアウト確認画面になります。
●パーティションを選択し、レイアウトを確認します
ここでは、帳票レイアウトの上から下へ順に、定義したパーティションごとのレイアウトを確認して
いきます。
レイアウト確認を行う場合、パーティションリストを表示する必要があります。
= 操作手順 =
1)編集領域の右端中央のクイックハンドル( )をクリックします。
⇒パーティションリストが表示されます。
レイアウト確認がしやすいよう、必要に応じて画面の表示サイズなども調整してください。
パーティション
リスト
146
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
必要に応じて、下敷きイメージの表示 / 非表示を切り替えてください。
下敷きイメージの表示は、[表示]メニューの[下敷きイメージ]で切り替えられます。
なお、ここでは、帳票の最終ページの下敷きイメージを表示したまま確認します。
1)RH パーティションを確認します。
パーティションリストから、
[RH]を選択し、編集領域までドラッグします。
ドラッグ
1)編集領域に、RH パーティションの定義内容が表示されます。
RH パーティションのレイアウトおよび定義内容を確認します。
147
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
1)次に、PH パーティションを確認します。
パーティションリストから、「PH」を選択し、編集領域までドラッグします。
ドラッグ
⇒ RH パーティションにかわり、編集領域に PH パーティションの定義内容が表示されます。
下敷きイメージに合わせて正しく定義されているかを確認してください。
2)次に、DE パーティションを確認します。
パーティションリストから、「DE」を選択し、編集領域までドラッグします。
⇒プレビュー画面が表示されます。
3)下敷きイメージでは、DE(明細データ)が 1 行だけ出力されているので、DE の繰り返し数に
「1」を指定し、[OK]ボタンをクリックします。
⇒ CH パーティションの下に DE パーティションが 1 つ配置されます。
下敷きに合うように定義されているかを確認してください。
148
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
4)以降、同様に、CF2 パーティション、CF1 パーティション、および PF パーティションの順に、下
敷きイメージに合わせて定義した帳票レイアウトを確認します。
⇒問題がなければ、帳票レイアウトの定義は終了です。
149
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
5.3 関連付け情報を定義します
以下の情報について定義します。
- 入力データの全般的な情報の指定
入力データの形式、区切り文字などを指定します。
- 入力データとの関連付けと演算指定
以下の定義を行います。
・ 定義した項目の並びと入力データの列の並びとを一致させる
・ 演算子(BREAK、関数)などの指定
- パーティションの出力順序、出力条件、演算のタイミングの指定
5.3.1 入力データの全般的な情報を指定します
「部署別売上げ一覧」では、「バーティカルバー(|)」で区切った「可変長」の入力データを使用しま
す。
以下に、入力データの全般的な情報の指定について説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、標準ツールバーの[データ定義]ボタン
をクリックします。
⇒データ定義画面が表示されます。
2)[環境定義]タブでは、入力データの全般的な情報について指定します。
ここでは、以下のように定義します。
入力データ形式 :可変長
区切り文字 :バーティカルバー(|)
改ページのタイミングなどの指定については、デザイナヘルプを参照してください。
150
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
5.3.2 入力データの関連付けと演算を指定します
[データ定義]タブで、以下の定義を行います。
- 項目と入力データを関連付けるために、定義した項目の並びと入力データの並びとを一致させる
- 項目に BREAK や関数などの演算を指定する
以下に、それぞれの定義について説明します。
●項目と入力データの関連付け
項目の並びと入力データの並びを一致させます。
この帳票では、入力データの並び順にあわせ、以下の順番に並べ替えます。
1)日付
2)月
3)日
4)営業1課売上げ
5)営業2課売上げ
6)営業3課売上げ
7)備考
8)日売上げ合計
9)営業1課売上げ月合計
10)営業2課売上げ月合計
11)営業3課売上げ月合計
12)月売上げ合計
13)営業1課売上げ合計
14)営業2課売上げ合計
15)営業3課売上げ合計
16)売上げ合計
17)営業1課総売上高
18)営業2課総売上高
19)営業3課総売上高
20)総売上高計算用
21)総売上高
上記の場合、1) ~ 7) が入力データが出力される項目です。8) 以降の項目は、演算順序などを考慮し、
演算を行う順序に合わせて項目の並び順を決めます。
この場合、RH パーティションに定義されている項目は、[データ定義(レポート頭書き)]タブで項目
の並びを設定します。RH パーティション以外のパーティションに定義されている項目は、[データ定義]
タブで項目の並びを設定します。この帳票では、RH パーティションに定義されている項目(1))は 1 つ
だけなので、項目の並び順を設定する必要はありません。
以下に、RH パーティション以外の項目( 2) ~ 21) )の並び順を設定する手順について説明します。
= 操作手順 =
1)データ定義画面で、[データ定義]タブをクリックします。
2)定義した項目の並びと入力データの列の並びとを一致させます。
[上へ]ボタン、または[下へ]ボタンをクリックして並び替えます。
[上へ]ボタンまたは[下へ]ボタンを
クリックして、項目の並びを調整
します。
⇒これで、項目の並びと入力データの並びが一致しました。
151
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
●オペランド(BREAK)の指定
ここでは、「月」のデータの値が変わったタイミングで、以下の演算を行います。
- 営業1課の月合計
- 営業2課の月合計
- 営業3課の月合計
- 月売上げ合計
したがって、「月」の項目に対し、BREAK を定義します。
これによって、「月」のデータが変わったタイミングで(BREAK 発生時)、演算が行われます。
以下に、BREAK 項目の定義について説明します。
= 操作手順 =
1)データ定義画面の[データ定義]タブで、項目にオペランドを指定します。
データ項目名で、項目「月」を選択して[編集]ボタンをクリックします。
⇒データ定義の編集画面が表示されます。
2)[オペランド]の入力フィールドに、以下のように指定します。
オペランド :BREAK
①「分類」で「BREAK」を選択し、
「演算子」で「BREAK-nn」
を選択して、
[選択]ボタンをクリックします。
②「-nn」を削除
します。
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒データ定義画面に戻ります。
これで、「月」の項目が BREAK 項目として定義されました。
152
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
●オペランド(演算子)の指定
入力データのない演算を行う項目に対し、演算の定義を行います。
ここでは、以下のように演算を定義します。
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
⑮
⑯
⑳
非出力項目
(計算用)
⑰
転記
⑱
⑲
オペランドには、以下のような指定を行います。
上記の番号は、以下の表中の番号と対応しています。
表 5.5 データ定義(オペランドの編集)
番号
データ項目名
演算子
⑧
日売上げ合計
CAL( 営業1課売上げ + 営業2課売上げ + 営業3課売上げ )(*1)
⑨
営業1課売上げ月合計 SUM( 営業1課売上げ )(*2)
⑩
営業2課売上げ月合計 SUM( 営業2課売上げ )(*2)
⑪
営業3課売上げ月合計 SUM( 営業3課売上げ )(*2)
⑫
月売上げ合計
CAL( 営業1課売上げ月合計 + 営業2課売上げ月合計 + 営業3課売上げ月合計 )(*1)
⑬
営業1課売上げ合計
SUM( 営業1課売上げ月合計 )(*2)
⑭
営業2課売上げ合計
SUM( 営業2課売上げ月合計 )(*2)
⑮
営業3課売上げ合計
SUM( 営業3課売上げ月合計 )(*2)
⑯
売上げ合計
CAL( 営業1課売上げ合計 + 営業2課売上げ合計 + 営業3課売上げ合計 )(*1)
⑰
営業1課総売上高
TSUM( 営業1課売上げ )(*3)
⑱
営業2課総売上高
TSUM( 営業2課売上げ )(*3)
⑲
営業3課総売上高
TSUM( 営業3課売上げ )(*3)
⑳
総売上高計算用 (*4)
CAL( 営業1課総売上高 + 営業2課総売上高 + 営業3課総売上高 )(*1)
*1)「CAL」は、四則演算を行う場合に指定します。
*2)「SUM」は、指定したデータ項目の値を合計する場合に指定します。
*3)「TSUM」は、指定したデータ項目の値を総合計する場合に指定します。
*4) BREAK のタイミングで集計データがクリアされないようにするため、計算用の非出力項目を定義します。
153
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
以下に、上記の⑧の項目「日売上げ合計」に対するオペランドの定義について説明します。
= 操作手順 =
1)データ定義画面で、オペランドを指定するデータ項目名(日売上げ合計)を選択し、[編集]ボタ
ンをクリックします。
⇒データ定義の編集画面が表示されます。
2)一日の売上げを合計するオペランドを編集します。
[分類]から「関数」を選択し、[演算子]の「CAL(x)」をダブルクリックします。
⇒[オペランド]のフィールドに、選択した演算子が入力されます。
3)「CAL()」の「( )」の中に、売上を加算するデータ項目名(営業1課売上げ、営業2課売上げ、営
業3課売上げ)と四則演算子(+)を指定します。
なお、データ項目名は、[データ項目名]ボタンをクリックし、データ項目名画面からを選択する
こともできます。
154
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
4)[OK]ボタンをクリックします。
⇒データ定義画面に戻ります。
5) 同様の手順で、その他の項目のオペランドを指定します。
指定するオペランドの詳細は、“ 表 5.5 データ定義(オペランドの編集)” を参照してください。
5.3.3 パーティションの出力順序・演算のタイミングを指定します
データ定義を指定した後は、パーティションの出力順序や演算のタイミングなどを定義します。
これを「拡張定義」といい、拡張定義は、段落と文を指定して定義します。
段落および文を指定する場合、まず雛形を作成します。
= 操作手順 =
1)データ定義画面で、
[拡張定義]タブをクリックします。
2)[雛形作成]ボタンをクリックします。
⇒拡張定義の段落と文の雛形が作成され、メッセージが表示されます。
155
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒以下のように雛形が作成されます。
4)作成された雛形を、以下のように変更します。
領域を出力する順序で
段落を定義します。
「月」で BREAK が発生したときに
CF2 を出力する定義です。
DE を出力する直前に演算を
REPORT-HEAD
行うため、文を定義します。
PAGE-HEAD
DETAIL DE
COMPUTE 日売上げ合計
COMPUTE 営業1課売上げ月合計 営業2課売上げ月合計 営業3課売上げ月合計
COMPUTE 月売上げ合計
COMPUTE 営業1課総売上高 営業2課総売上高 営業3課総売上高
COMPUTE 総売上高計算用
CNTL-FOOT 月 CF2
COMPUTE 営業1課売上げ合計 営業2課売上げ合計 営業3課売上げ合計
COMPUTE 売上げ合計
CF2 を出力する直前に演算を
CNTL-FOOT $EOD CF1
PAGE-FOOT
行うため、文を定義します。
COMPUTE 総売上高計算用
MOVE 総売上高計算用 TO 総売上高
計算用の非出力項目から
合計した値を転記します。
データの最後で CF1 を出力します。
上記のように、段落の開始位置と文の開始位置をずらして見やすく指定したり、COMPUTE 文を
連続して複数指定する場合に 1 つの文にまとめて指定したりできます。
段落や文の指定に関する詳細は、デザイナヘルプを参照してください。
5)拡張定義が完了したら、データ定義画面で[OK]ボタンをクリックします。
⇒これで帳票様式情報ができました。
6)標準ツールバーの[上書き保存]ボタンをクリックして、作成した帳票定義情報を保存します。
詳細については、以下を参照してください。
⇒ “5.6 帳票定義情報を保存します ”
156
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
5.4 帳票の出力イメージを確認します
作成した帳票様式情報と入力データを重ね合わせて、実際の帳票の出力イメージを帳票様式定義画面
から確認できます。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、標準ツールバーの[プレビュー]ボタン
をクリックします。
⇒プレビュー起動画面が表示されます。
備考
- データファイルの種類によっては、出力イメージを確認できない場合があります。
詳細については、以下を参照してください。
⇒ “10.2 プレビューで表示する ”
2)プレビュー形式を選択します。
3)「データファイル名」に、あらかじめ準備されている入力データ(部署別売上げ一覧 .dat)を指定
して、[OK]ボタンをクリックします。入力データは「List Creator インストールディレクトリ
¥data」配下に格納されています。
データファイル入力域の右側にある[...]ボタンをクリックすると表示される画面から、入力デー
タを指定することができます。
⇒プレビューア画面が起動され、帳票の出力イメージが表示されます。
以下に、帳票(部署別売上げ一覧)のプレビュー結果を示します。
157
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
1 ページ /6 ページ
6 ページ /6 ページ
備考
- マニュアルでは、帳票出力結果をイメージしていただくために具体的な例を使用して説明し
ています。そのため、製品に添付されている帳票定義情報および入力データを使用して帳票
出力した場合、マニュアル内で記載されている出力結果と異なります。
158
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
5.5 帳票業務情報を定義します
作成した帳票をどの出力方法で出力するのか、また、出力方法ごとの属性情報を指定します。
帳票業務情報で指定できる出力方法には、以下の種類があります。
- 印刷
- 電子保存
- FAX 送信
- PDF ファイル保存
- Excel ファイル出力
- TIFF 出力
備考
- OWF ファイルへの出力は、帳票業務情報では指定できません。
帳票出力インタフェースを使用したユーザアプリケーションで指定してください。
詳細については、オンラインマニュアル “ アプリケーション作成ガイド ” を参照してくだ
さい。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、ツールバーの[帳票業務情報の設定]ボタン
をクリックします。
⇒帳票業務情報のプロパティ画面が表示されます。
2)出力方法に合わせて定義内容を定義してください。定義内容については、以下を参照してくださ
い。
⇒ “ 第 12 章 帳票業務情報を定義する ”
- 帳票業務情報は、帳票定義一覧画面で定義することもできます。
備考
159
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
5.6 帳票定義情報を保存します
定義した内容を保存し、帳票定義情報を作成します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、ツールバーの[上書き保存]ボタン
をクリックします。
⇒定義内容がすべて保存され、帳票格納ディレクトリに帳票定義情報が作成されます。
備考
- 作成されるファイルの詳細は、以下を参照してください。
⇒ “1.6 作成されるファイル ”
160
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
5.7 帳票を Excel ファイル出力する場合のポイント
帳票を Excel ファイルに出力する場合のポイントとして、Excel ファイル出力を行う場合の帳票レイア
ウト情報の設計、および帳票業務情報の設定について説明します。
●帳票レイアウト情報を設計する場合のポイント
任意間隔グリッド使用せずに設計した帳票定義情報を Excel ファイルに出力すると、意図しない結果や
2 次活用しにくい帳票として出力されることがあります。このような場合、以下の観点で帳票レイアウト
情報の定義を見直し、帳票定義情報を一部修正することを推奨します。
任意間隔グリッドを使用し、項目や図形の位置に合わせてグリッドを再設定する
任意間隔グリッドを使用して帳票レイアウトを定義すると、設定したグリッドの情報が Excel ファイ
ルのセルに対応して出力されます。そのため、項目や図形の位置に合うようにグリッドを設定するこ
とで、出力する Excel ファイルのセルに対し、項目や図形が適正に出力されます。
Excel ファイル出力時の未サポート機能を使用しないよう修正する
Excel ファイル出力時にサポートされていない機能が定義されている場合、必要に応じて帳票定義情
報を修正する必要があります。
Excel ファイル出力時の機能のサポート範囲について、必ず事前に確認してください。
サポート範囲の詳細については、オンラインマニュアル “Excel ファイル出力機能編 ” を参照してく
ださい。
Excel ファイル出力時の特性について留意して設計する
複数のグリッドにまたがって定義されているオブジェクトがある場合、その範囲のグリッドはセルが
結合された状態で出力されます。出力した Excel ファイルを 2 次利用する場合は、セルの結合につい
ての注意が必要になります。
また、集計表形式の場合、明細データを印刷範囲の縦幅でシートを変えずに出力する指定が行えま
す。この場合、関連付け情報の定義によって出力結果が変わることがあります。したがって、明細
データを印刷範囲の縦幅でシートを変えずに出力する場合、関連付け情報の定義(データ定義や拡張
定義)についても注意が必要です。
備考
- Excel ファイル出力を行う帳票を設計する場合は、以下の記事も併せて参照してください。
⇒ “B.10 帳票様式定義の設計(帳票を Excel ファイルに出力する)”
●帳票業務情報の設定
作成した帳票定義情報を Excel ファイルに出力する場合、以下のいずれかの方法で指定します。
- List Creator デザイナの帳票業務情報のプロパティ[ファイル (Excel)]タブ
[Excel ファイルに出力する]を指定します。詳細は、以下を参照してください。
⇒ “12.6 ファイル(Excel)”
- 帳票出力を行うユーザアプリケーション
出力方法に「Excel ファイル出力」を指定します。詳細は、オンラインマニュアル “ アプリケーショ
ン作成ガイド ” を参照してください。
●この章で作成した帳票を Excel ファイルに出力するには
この章で作成した帳票(部署別売上げ一覧)は、任意間隔グリッドを使用して帳票を設計し、すべて
パーティション罫線で作成しています。
そのため、出力時に不要なグリッド線の削除を行うだけで、帳票を 2 次活用しやすい Excel ファイルと
して出力することができます。
161
帳票設計編 -第 5 章 帳票定義情報を作成します (任意間隔グリッドの場合)-
この章で作成した帳票(部署別売上げ一覧)を、Excel ファイルに出力する場合、グリッドの設定を以
下のように修正してください。
セルが結合される
グリッド=セルになることを
考慮してレイアウトを確認する
不要なグリッドがあると
セルが分割されるので削除
また、この章では集計表形式の帳票を設計したため、明細の出力方法として、明細データが印刷範囲
の縦幅を超えても、BREAK などによる改ページ指定があるまでは、シートを変えずに連続して出力する
指定を行うことができます。
明細データの連続出力については、以下のいずれかの方法で指定します。
- List Creator デザイナの帳票業務情報のプロパティ[ファイル (Excel)]タブ
[明細の出力方法]に、[印刷範囲の縦幅でシートを変えずに出力する]を指定します。
詳細は、以下を参照してください。
⇒ “12.6 ファイル(Excel)”
- 帳票出力を行うユーザアプリケーション
「明細の出力方法」に、「印刷範囲の縦幅でシートを変えずに出力する」を指定します。
詳細は、オンラインマニュアル “ アプリケーション作成ガイド ” を参照してください。
162
帳票設計編-第 3 部 帳票設計編-
第 3 部 帳票設計編
List Creator では、日本語を含む多言語の帳票を設計、出力することができます。
本書では、日本語の帳票を日本語の環境で出力する場合について記載しています。
多言語の帳票の運用については、オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ”
の多言語帳票の運用についての記載を参照してください。
ここでは固定間隔グリッドを使用した場合の操作方法について、帳票設計の流れに
そって説明します。
なお、設定画面の設定項目については、画面の[ヘルプ]ボタンをクリックして表
示されるデザイナヘルプの説明を参照してください。
- “ 第 3 部 帳票設計編 ” では、メニューを使用した操作方法で説明しています。
備考
- 帳票の出力時の環境、出力方法、または使用する資源などによっては、帳票設計時に注意が必
要な場合があります。帳票設計時の注意については、以下を参照してください。
⇒ “ 付録 D 帳票設計時の注意事項 ”
⇒ “ 付録 E 入力データに関する留意事項 ”
また、帳票設計に関する機能や操作の詳細、制限事項などについては、デザイナヘルプも併せ
て参照してください。
163
帳票設計編 -第 6 章 帳票設計を始める前の準備-
第6章
帳票設計を始める前の準備
帳票設計を始める前に、以下の準備が必要です。
- 帳票形式を決める
- Unicode の文字を使用するかどうかを決める
- 作成方法を決める
- 利用するファイルを用意する
既存の資産を利用しない場合は、用意するファイルはありません。
ここでは、それぞれの手順について説明します。
164
帳票設計編 -第 6 章 帳票設計を始める前の準備-
6.1 帳票形式を決める
List Creator には、以下の帳票形式があります。
- フリーフレーム形式
- カード形式
- 伝票形式
- 集計表形式
- 矩形繰返し形式
- タックシール形式
帳票形式の詳細については、以下を参照してください。
⇒ “1.4 帳票形式とは ”
帳票様式情報を新規作成する場合、これから作成する帳票様式情報の元となる帳票形式を最初に決め
ます。
以下に、帳票形式の選択基準、および各帳票形式で帳票設計するときに必要な情報について説明しま
す。
6.1.1 帳票形式の選択基準
作成したい帳票様式情報が、どの帳票形式の特長に合っているか、どの帳票形式で作成するのが最適
かを考慮して帳票形式を決めます。以下に、帳票形式を決めるときの選択基準を示します。
フリーフレーム形式
◎他の5つの形式を包含した高機能な形式です。
◎明細を段組みで出力できます。
◎明細を横方向に出力できます。
◎1ページに複数の明細を組み込むことができます。
<帳票例>
請求書
請求書
○会社○御中
11月度明細
集計表形式
12月度明細
伝票形式
●明細表を組み込むことができます。
●明細の件数に応じて、明細行の数や合計行の
出力位置が変わります。
●「小計」「中計」「合計」といった種類の違う
合計を自動計算して出力できます。
御見積書
<帳票例>
○会社○御中
御見積書、個人就業実績
合計金額
●明細表を組み込むことができます。
●毎ページ同じフォーマットで出力されます
(固定のレイアウトで出力されます)。
●1種類の合計を自動計算して出力できます。
<帳票例>
売上伝票
売上伝票
○会社○御中
品名 数 単価 金額
品名 数 単価 小計
合計
合計
カード形式
矩形繰返し形式
●自由な位置に項目を配置できます。
●明細や矩形の繰り返しを持たない帳票に適して
います。
<帳票例>
社員カード、社員証
●タックシール形式を包含した形式です。
●ヘッダとフッタを追加した形式です。
<帳票例>
名刺一覧
名刺一覧
タックシール形式
社員証
●矩形の繰り返しだけで構成された帳票です。
●固定の位置に出力されます。
<帳票例>
宛名シール
氏名
社員番号
入社日
図 6.1 帳票形式の選択基準
165
帳票設計編 -第 6 章 帳票設計を始める前の準備-
以下に、それぞれの帳票形式について説明します。なお、入力データ形式が「XML 形式」の場合は、
以下も参照してください。
⇒ “F.1 XML 形式ファイルに関する用語 ”
⇒ “F.3 XML データの構造に応じた帳票形式の選択 ”
備考
- すでに作成した帳票の形式を、別の形式に変更できます。変更できるのは、以下の形式で
す。
・ 伝票形式 → フリーフレーム形式
・ カード形式 → フリーフレーム形式
・ 集計表形式 → フリーフレーム形式
・ フリーフレーム形式 → 伝票形式
・ フリーフレーム形式 → カード形式
・ フリーフレーム形式 → 集計表形式
形式の変更方法については、デザイナヘルプを参照してください。
6.1.2 各帳票形式で帳票設計するときに必要な情報
決めた帳票形式で帳票様式情報を作成する前に、ウィザード時に設定が必要な情報などについてまと
めておくと、スムーズに帳票様式情報を作成することができます。
備考
- List Creator では以下の用紙サイズを使用できます。
・ A3、A4、A5、A6
・ B4、B5
・ はがき
・ Letter、Legal
・ 任意サイズ(0.01 ~ 22.5 インチのサイズを自由に設定可能)
ただし、帳票出力サーバのオペレーティングシステムや出力方法の組み合わせにより、使用で
きない用紙サイズがあります。
以下に、事前にまとめておく情報について、帳票形式ごとに説明します。
6.1.2.1 フリーフレーム形式で必要な情報
以下の情報が必要です。
- 用紙サイズと用紙方向
- どのパーティションを使用するか
- フレームを使用するか
- フレームにどのフレームパーティションを使用するか
- 何を出力するのにどの項目、オーバレイ(文字、図形)を使用するか
- 明細の出力方向
- 使用する項目やオーバレイをどこに定義するか
フリーフレーム形式の帳票では、フレームを自由に組み合わせて出力できます。
フレームをどのように定義するか、また、フレームパーティションをどのように区切るか、どの種類
のフレームパーティションとして定義するかを整理します。
6.1.2.2 カード形式で必要な情報
以下の情報が必要です。
- 用紙サイズと用紙方向
- 何を出力するのにどの項目、オーバレイ(文字、図形)を使用するか
- 使用する項目やオーバレイをどこに定義するか
166
帳票設計編 -第 6 章 帳票設計を始める前の準備-
6.1.2.3 伝票形式で必要な情報
以下の情報が必要です。
- 用紙サイズと用紙方向
- ヘッダ部 / テイル部を使用するか
- 1 ページに出力する明細の数
- 段組みや折返しをするか
- 何を出力するのにどの項目、オーバレイ(文字、図形)を使用するか
- 使用する項目やオーバレイをどこに定義するか
6.1.2.4 集計表形式で必要な情報
- 用紙サイズと用紙方向
- どのパーティションを使用するか
- 何を出力するのにどの項目、オーバレイ(文字、図形)を使用するか
- 使用する項目やオーバレイをどこに定義するか
集計表形式の帳票では、パーティションを定義し、自由に組み合わせて出力できます。
パーティションをどのように区切り、どの種類のパーティションとして定義するかを整理します。
6.1.2.5 矩形繰返し形式で必要な情報
- 用紙サイズと用紙方向
- ヘッダ部 / テイル部を使用するか
- 矩形のサイズ
- 矩形を繰り返す回数と方向
- 何を出力するのにどの項目、オーバレイ(文字、図形)を使用するか
- 使用する項目やオーバレイをどこに定義するか
6.1.2.6 タックシール形式で必要な情報
- 用紙サイズと用紙方向
- シールのサイズ
- シールを繰り返す回数と方向
- 何を出力するのにどの項目、オーバレイ(文字、図形)を使用するか
- 使用する項目やオーバレイをどこに定義するか
167
帳票設計編 -第 6 章 帳票設計を始める前の準備-
6.2 Unicode の文字を使用するかどうかを決める
帳票定義情報に定義する文字列に Unicode の文字を使用するかどうかを決めます。
本書では、Unicode の文字を使用しない場合の帳票設計について説明します。
Unicode の文字を使用する場合の帳票定義情報の作成方法についてはデザイナヘルプを参照してくださ
い。また、留意事項については、オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ” の多言語帳票の運用に
ついての記載を参照してください。
168
帳票設計編 -第 6 章 帳票設計を始める前の準備-
6.3 作成方法を決める
帳票レイアウト情報(帳票のレイアウト)を作成する方法を決めます。
ここで説明する作成方法は、既存の資産(入力データや既存の帳票など)を利用してより簡単に帳票
レイアウト情報を作成するための方法です。
既存の資産がない場合や既存の資産を利用せずに作成する場合は、ここで説明する作成方法を利用せ
ずに帳票レイアウト情報を作成します。“7.1.1 項目エントリリストを使用して作成する ” に進んでくだ
さい。
既存の資産を利用した作成方法には、以下の方法があります。
- 既存の帳票やプレプリント用紙のレイアウト情報を利用する
- 入力データの項目情報を利用する
- DTD ファイル /XML ファイルを利用する
- XBRL データ対応機能 /Navigator 連携機能を利用する
以下に、それぞれの作成方法について説明します。
なお、それぞれの方法で帳票様式情報を作成するときに必要となるファイルを準備する方法について
は、以下を参照してください。
⇒ “6.4 利用するファイルを準備する ”
6.3.1 既存の帳票やプレプリント用紙のレイアウト情報を利用する
既存の帳票がある場合に利用する方法です。
紙などの帳票を、スキャナを使用してイメージファイルにします。そのイメージファイルから帳票の
レイアウトに関する情報を取り込んで、帳票レイアウト情報を作成します。
帳票のイメージファイルは、ウィザードなどで取り込みます。イメージファイルを取り込むと、取り
込んだイメージファイルが、これから作成する帳票レイアウト情報の下敷きとして表示されます。その
下敷きに合わせて、項目やオーバレイを定義します。さらに、オーバレイ変換機能を使用すると、下敷
きイメージの罫線、網がけ、文字をオーバレイに変換したり、オーバレイの表に合わせて項目を自動的
に作成することができます(項目の自動生成)。イメージファイルがカラーの場合、下敷きをカラーで表
示したり、カラーでオーバレイに変換することもできます。
既存の資産
プレプリント用紙
紙の帳票
電子データ
(Word や PDF など)(*1)
帳票設計を始める前に用意するファイル
イメージファイル
(ビットマップ形式、または JPEG 形式)
オーバレイ (*2)
帳票 (*2)
イメージファイル
(ビットマップ形式、または JPEG 形式)
ファイルを取り込む
タイミング
- ウィザード操作時
- ウィザード完了後
ウィザード完了後
(*3)
取り込み不要 (*4)
- ウィザード操作時
- ウィザード完了後
*1:Windows の場合にだけ使用できます。電子データを利用する場合は、オーバレイユーティリティ
を使用します。
*2:オーバレイおよび帳票は、オーバレイユーティリティを使用して作成します。
*3:ウィザード完了後にオーバレイを取り込むと、電子データの罫線、網がけ、および文字が、オー
バレイに変換されて帳票様式定義画面に表示されます。
*4:すでに帳票に変換されているので、帳票格納ディレクトリに複写して使用します。
169
帳票設計編 -第 6 章 帳票設計を始める前の準備-
!
注意
- 以下の帳票形式の場合、項目を自動生成することはできません。ただし、イメージファイル
をオーバレイに変換することはできます。
・ フリーフレーム形式でパーティションまたはフレームが定義されている場合
・ 伝票形式
・ 集計表形式
・ 矩形繰返し形式
・ タックシール形式
- フリーフレーム形式でパーティションやフレームが定義されている場合は、項目を自動生成
せずにオーバレイ変換のみ行い、変換したオーバレイに合わせて項目を定義してください。
6.3.2 入力データの項目情報を利用する
帳票に定義する入力データの項目情報を利用する方法です。
帳票様式情報を作成する前に、帳票出力時に使用する入力データが決まっている場合に利用します。
事前に、入力データの項目情報について定義した項目情報ファイルを作成し、ウィザード操作時にそ
の項目情報ファイルを取り込みます。帳票様式定義画面で、取り込んだ項目情報を編集領域にドラッグ
&ドロップして定義することができます。
既存の資産
帳票設計を始める前に
用意するファイル
可変長 / 固定長 /CSV 形
項目情報ファイル
式のデータファイル
項目情報ファイル
必要なデータが含まれ
問い合わせファイル
ているデータベース
スキーマファイル(schema.ini)
ファイルを取り込む
タイミング
(*1)
(*2)
ウィザード操作時、お
よび帳票設計時 (*3)
ウィザード操作時
*1:クエリ機能を使用して作成します。
*2:Database Direct 連携時に使用します。Database Direct 連携機能については、オンラインマニュアル “
旧機能編 ” を参照してください。
*3:項目情報ファイルは、帳票設計中に帳票様式定義画面から取り込むこともできます。詳細につい
ては、以下を参照してください。
⇒ “8.1.6 項目情報ファイルを取り込む ”
170
帳票設計編 -第 6 章 帳票設計を始める前の準備-
6.3.3 DTD ファイル /XML ファイルを利用する
入力データに XML ファイルを使用する場合に利用する方法です。
DTD ファイルのデータ構成・要素名、XML ファイルのデータファイルを利用します。
DTD ファイルまたは XML ファイルは、ウィザード操作時に直接取り込みます。帳票様式定義画面で、
取り込んだ情報から生成された情報を編集領域にドラッグ&ドロップして定義することができます。
既存の資産
DTD ファイル
XML ファイル
帳票設計を始める前に
用意するファイル
-
-
ファイルを取り込む
タイミング
ウィザード操作時
6.3.4 XBRL データ対応機能 /Navigator 連携機能を使用する
XBRL データ対応機能、または Navigator 連携機能を使用して、帳票レイアウト情報を作成する方法で
す。
XBRL データ対応機能を使用した作成手順については、オンラインマニュアル “XBRL データ対応機能
編 ” を参照してください。
Navigator 連携機能を使用した作成手順については、オンラインマニュアル “Navigator 連携機能編 ” を
参照してください。
171
帳票設計編 -第 6 章 帳票設計を始める前の準備-
6.4 利用するファイルを準備する
“6.3 作成方法を決める ” で決めた方法で作成するために必要なファイルを準備する手順について説明
します。
6.4.1 イメージファイルを作成する
紙の帳票やプレプリント用紙のレイアウト情報を利用する場合は、イメージファイル(ビットマップ
形式、または JPEG 形式)が必要です。イメージファイルは、紙の帳票やプレプリント用紙をスキャナで
読み取って作成します。
作成したイメージファイルを保存して、帳票レイアウト情報に取り込めるように変換することを
「オーバレイ変換」といいます。
備考
- 項目を自動生成する際の注意については、デザイナヘルプの “ 項目を自動生成するときの注意
事項 ” を参照してください。
●オーバレイ変換時の解像度
ビットマップ形式のイメージファイルをオーバレイに変換する場合、以下の解像度で読み取ってくだ
さい。
イメージファイルがモノクロの場合
- 文字を認識する場合は 400dpi 推奨
- 罫線を認識する場合は 200 ~ 600dpi(推奨は 400dpi)
- 項目を自動生成する場合は 400dpi
イメージファイルがカラーの場合
- 文字を認識する場合は 200dpi 推奨
- 罫線を認識する場合は 200 ~ 600dpi(推奨は 200dpi)
- 項目を自動生成する場合は 200dpi 推奨
●カラーのイメージデータをオーバレイ変換する時の注意事項
カラーのイメージデータをオーバレイ変換する場合、以下のことに注意してください。
- イメージデータをカラー認識した場合、24 ビットカラーで認識されます。
また、認識後のオーバレイのカラーは、以下のようになります。
条件
帳票様式定義のウィザードで
「KOL5 形式でオーバレイを作成する」を
指定している場合
帳票様式定義のウィザードで
「KOL5 形式でオーバレイを作成する」を
指定していない場合
認識後のオーバレイのカラー
基本色 16 色のみ
基本色 16 色+カスタム色(任意の RGB の色)
16 色の、合計 32 色
- 圧縮されているイメージをカラー認識する場合、色が落ちる場合があります。
- 傾き補正を指定しても無効となります。
なお、傾き補正を有効にするために、カラーイメージをモノクロに減色して表示している場合、
カラー認識を行うと、認識されたオーバレイでは傾き補正が無効となるため、表示されている
イメージと一致しません。
172
帳票設計編 -第 6 章 帳票設計を始める前の準備-
6.4.2 項目情報ファイルを作成する
項目情報ファイルを作成する方法について説明します。
入力データが、可変長、固定長、または CSV 形式の場合は、ここで説明する方法で項目情報ファイル
を作成してください。
●項目情報ファイルとは
項目情報ファイルは、帳票様式情報に定義する項目の情報をあらかじめ定義しておくファイルです。
項目情報ファイルには、以下の項目情報を定義できます。
- 数字項目
- テキスト項目
- 矩形テキスト項目
- OCR-B 項目
- ラジオボタン項目
- チェックボックス項目
- バーコード項目
- 組込みメディア項目
項目情報ファイルに定義した項目は、帳票様式情報の新規作成時に帳票様式定義画面のレコードリス
トで参照でき、編集領域上にドラッグ&ドロップすることで項目を定義できます。
備考
- 帳票様式定義画面で項目情報を変更しても、変更した内容は項目情報ファイルには保存され
ません。
- 項目情報ファイルで定義した項目は、実際に編集領域上に定義しなくても、情報は帳票に保
存されます(非出力項目(レコードのみ項目)として保存されます)。
●項目情報ファイルの作成方法
項目情報ファイルは、入力データ 1 つにつき 1 つ作成します。
メモ帳などのテキストエディタで作成してください。
●ファイル名
ファイル名は、任意(拡張子も任意)です。保存場所も、任意の場所に保存してください。
●項目種別の決定
入力データの各レコードをどの項目種別として定義するかを決めます。また、各レコードの詳細情報
を決めます。
数字項目
数字データを出力する項目です。
項目情報ファイルには、項目種別(Numeric)の他に、項目長(1 ~ 18)、小数部桁数
(項目長以下の 0 ~ 18)が記述できます。
テキスト項目
文字列データを 1 行に出力する項目です。
項目情報ファイルには、項目種別(MText)の他に、項目長(1 ~ 2997)が記述できま
す。
矩形テキスト項目
文字列データを複数行に渡って出力する項目です。
項目情報ファイルには、項目種別(RectMText)の他に、項目長(1 ~ 9999)が記述でき
ます。
OCR-B 項目
英数字データを OCR-B フォントで出力する項目です。
入力データは、必ず英数字データにします。
項目情報ファイルには、項目種別(OCRB)の他に、項目長(1 ~ 999)が記述できます。
173
帳票設計編 -第 6 章 帳票設計を始める前の準備-
ラジオボタン項目
選択肢の中から択一選択する項目です。
入力データは、必ず、ラジオボタンを選択状態にするときの文字列にします。
項目情報ファイルには、項目種別(Radio)の他に、選択時情報(1 ~ 255 バイトの文字
列)が記述できます。
チェックボックス項目
「チェックをする / しない」の切り替えによって、選択したり、選択肢の中から単一、ま
たは複数選択する項目です。
入力データは、必ず、チェックボックスを選択状態にするときの文字列にします。
項目情報ファイルには、項目種別(Check)の他に、選択時情報(1 ~ 255 バイトの文字
列)が記述できます。
バーコード項目
バーコードを出力する項目です。
入力データは、必ずバーコード種別に応じたデータにします。
項目情報ファイルには、項目種別(Barcode)の他に、項目長(1 ~ 9999)が記述できま
す。
組込みメディア項目
ビットマップなどのメディアデータを出力する項目です。
入力データは、必ずメディアデータのファイル名(ファイル名のみ)にします。
項目情報ファイルには、項目種別(Bitmap)の他に、項目長(1 ~ 240)が記述できま
す。
●項目情報ファイルの記述形式
“ ●項目種別の決定 ” で決めた内容にしたがって項目情報ファイルを記述します。
行の先頭に「セミコロン(;)」を記述すると、コメント行とみなします。
項目情報ファイルの記述形式を以下に示します。
[ITEMINFO]
数字項目名
=Numeric,項目長,小数部桁数
テキスト項目名
=MText,項目長
矩形テキスト項目名
=RectMText,項目長
OCR-B項目名
=OCRB,項目長
ラジオボタン項目名
=Radio,選択時情報
チェックボックス項目名=Check,選択時情報
バーコード項目名
=Barcode,項目長
組込みメディア項目名 =Bitmap,項目長
[INFOMNG]
BASIC=1
[ITEMINFO]
項目情報を記述するセクションです。
入力データの項目順に、項目情報を記述してください。入力データの構成については、
以下を参照してください。
⇒ “11.2.1 データの構成を知る ”
項目名を記述した場合、以降の情報は省略できますが、「イコール(=)」は省略できませ
ん。必ず指定してください。また、項目名と「イコール(=)」以外の情報は省略できます
が、省略した情報の後に続く情報を記述する場合は、必ず「カンマ(,)」を記述し、情報の
順序が変わらないようにしてください。
例えば、上記の例の数字項目名の項目長を省略する場合は、以下のように記述してくだ
さい。
数字項目名=Numeric,,小数部桁数
174
帳票設計編 -第 6 章 帳票設計を始める前の準備-
項目名
項目名を以下の命名規約にしたがって記述します。
命名規約の詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
- 日本語 (*1) または英数字 (*2) を 30 文字以内で指定します。
*1:指定可能な記号は、以下のとおりです。
「ハイフン(-)」、「長音記号(ー)」、「繰返し記号(々)」、
「マイナス(-)」、「スラッシュ ( / ) 」、「大なり ( > ) 」、「小なり ( < ) 」、
「アンダースコア ( _ ) 」
*2:A ~ Z、a ~ z、0 ~ 9、「ハイフン(-)」、および「アンダースコア(_)」
- 空白文字は指定できません。
- 項目名の先頭と終わりに半角の「マイナス(-)」、「ハイフン(-)」、および
「アンダースコア(_)」は指定できません。
- 半角数字のみの項目名は指定できません。
- 項目名に半角の「アンダースコア(_)」を 2 文字以上連続して指定できません。
- 日本語と英数字は混在指定できません。
- 項目名は重複はできません。
項目種別
項目種別を記述します。項目名に続けて、「イコール(=)」で区切って記述します。
項目種別を省略すると、テキスト項目(MText)が指定されたものとみなします。
項目長
項目種別ごとに指定できる最大長以内で項目長を記述します。「カンマ(,)」で区
切って記述します。
項目長を省略すると、「12」が指定されたものとみなします。
最大長を超えた長さを指定すると、最大長が指定されたものとみなします。
最小値より小さい長さを指定すると、最小値が指定されたものとみなします。
ラジオボタン項目およびチェックボックス項目の場合は、記述できません。
小数部桁数
数字項目の場合に、項目長以内で小数部桁数を記述します。「カンマ(,)」で区切っ
て記述します。
小数部桁数を省略すると、「0」が指定されたものとみなします。
項目長を超えた長さを指定すると、項目長と同じ長さが指定されたものとみなしま
す。
最小値より小さい長さを指定すると、「0」が指定されたものとみなします。
選択時情報
ラジオボタン項目またはチェックボックス項目の場合に、項目を選択状態にすると
きの文字列を記述します。「カンマ(,)」で区切って記述します。
選択時情報の文字列の長さが 255 バイトを超えている場合、または選択時情報を省
略した場合、ラジオボタン項目の場合は「Select」が指定されたものとみなします。
チェックボックス項目の場合は「Check」が指定されたものとみなします。
[INFOMNG]
基本情報数を記述するセクションです。
BASIC=1
基本情報の数を記述します。必ず「BASIC=1」と記述してください。
表 6.1 項目情報ファイルの ITEMINFO セクションに記述できる情報
項目種別
項目長
小数部桁数
選択時情報
数字
Numeric
1 ~ 18
テキスト
MText
1 ~ 2997
-
-
矩形テキスト
RectMText
1 ~ 9999
-
-
0 ~ 18
(項目長 >= 小数部桁数)
175
-
帳票設計編 -第 6 章 帳票設計を始める前の準備-
表 6.1 項目情報ファイルの ITEMINFO セクションに記述できる情報
項目種別
項目長
小数部桁数
選択時情報
OCR-B
OCRB
ラジオボタン
Radio
-
-
1 ~ 255 バイトの文字列
チェックボックス
Check
-
-
1 ~ 255 バイトの文字列
バーコード
Barcode
1 ~ 9999
-
-
組込みメディア
Bitmap
1 ~ 240
-
-
1 ~ 999
-
-
-:記述不可
!
注意
備考
- 項目情報ファイルには、以下の種別の項目は定義できません。
・ 固定リテラル項目
・ 矩形固定リテラル項目
・ バーコード項目(U.S. Postal FIM)
・ 日付項目
・ 時刻項目
・ 郵便番号項目
・ 非出力項目(レコードのみ項目)
・ 集団項目
- 項目情報は最大 2000 個記述できます。
ただし、保存できるファイルサイズに制限があるため、項目数が 2000 個以内であっても帳票
様式情報を保存できない場合があります。
項目数を減らさずにファイルサイズを小さくするには、項目名、およびラジオボタン項目 /
チェックボックス項目の選択時情報などの文字列を短くしてください。
●項目情報ファイルの記述例
項目情報ファイルの記述例を以下に示します。
[ITEMINFO]
顔写真
名前
社員番号
入社日
=Bitmap,12
=MText,6
=Numeric,6,0
=Numeric,8,0
[INFOMNG]
BASIC=1
176
帳票設計編 -第 6 章 帳票設計を始める前の準備-
6.4.3 スキーマファイル(schema.ini)を利用する
データベースのスキーマファイル(schema.ini)から必要な情報を取得して、項目情報として利用でき
ます。
●スキーマファイル(schema.ini)とは
スキーマファイル(schema.ini)とは、テキスト形式の ini ファイルで、データベースの項目や構造を定
義したファイルです。
スキーマファイル(schema.ini)に定義された項目は、帳票様式情報の新規作成時に帳票様式定義画面
のレコードリストで参照でき、編集領域上にドラッグ&ドロップすることで項目を定義できます。
●スキーマファイル(schema.ini)からの項目情報の作成
項目情報は、スキーマファイル(schema.ini)の情報から作成されます。
以下に、スキーマファイル(schema.ini)の記述形式とスキーマファイル(schema.ini)から生成される
項目情報について説明します。
[ セクション名 ]
:
:
Coln="ColumnName" type [width n]
[ セクション名 ]
データベースのテーブル名です。
帳票様式情報の新規作成時にウィザードで参照できます。
Coln="ColumnName" type [width n]
項目情報を記述するセクションです(n は数字)。
ColumnName
項目名となります。
同じ項目名が存在する場合、元の項目名に 4 桁の数字が付加されます。
Text → Text0001
type
項目種別は、type にしたがって作成されます。
作成される項目種別は以下のとおりです。
表 6.2 スキーマファイル(schema.ini)から作成される項目種別
スキーマファイル(schema.ini)の type
項目種別
Bit
Bit 型
数字項目(Numeric)
Byte
バイト型
Short
整数型
Integer
Long
長整数型
Currency
通貨型
Single
単精度浮動小数点数型
Double
倍精度浮動小数点数型
Float
DateTime
日付 / 時刻型
Date
日付型
177
帳票設計編 -第 6 章 帳票設計を始める前の準備-
表 6.2 スキーマファイル(schema.ini)から作成される項目種別
スキーマファイル(schema.ini)の type
項目種別
Text
テキスト項目(MText)
テキスト型
Char
Memo
メモ型
矩形テキスト項目
(RectMText)
LongChar
[width n]
項目長となります(n は数字)。
省略されている場合、「12」が指定されます。
width の値が項目種別の最大長を超えた場合、その項目種別の最大長が指定されま
す。
!
注意
- ColumnName が List Creator の命名規約にしたがっていない場合、命名規約にした
がった名前に変更されます。すべての文字が命名規約に沿っていない場合は、以下の
名前に変更されます。
・ ColumnName が数字項目の場合
「Numeric」に 4 桁の連番が付加されます。
例)Numeric0001
・ ColumnName がテキスト項目の場合
「Text」に 4 桁の連番が付加されます。
例)Text0001
List Creator の命名規約については、デザイナヘルプを参照してください。
6.4.4 DTD ファイル /XML ファイルを準備する
DTD ファイル /XML ファイルを利用する場合は、List Creator で使用できる形式で記述された DTD ファ
イルまたは XML ファイルが必要です。
使用できる形式については、以下を参照してください。
⇒ “F.2 List Creator で使用できる XML ファイルおよび DTD ファイルの条件 ”
178
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
第7章
帳票レイアウト情報を作成する
ここでは、帳票レイアウトの作成方法について、以下の作成方法ごとに説明します。
資産の使用
(*1)
作成方法
参照先
備考
既存の資産 項目エントリリストから
項目を配置して作成する
がない、
または資産
を使用しな
い
⇒ “7.1.1 項目エントリリス
トを使用して作成する ”
-
既存の資産 既存の帳票やプレプリン
があり、
ト用紙のレイアウト情報
使用する
を利用して作成する
⇒ “7.1.2.1 既存の帳票やプ
レプリント用紙のレイア
ウト情報を利用して作成
する ”
下敷きイメージからオーバレ
イ変換機能を使用し、項目や
オーバレイを自動生成して帳
票レイアウト情報を作成する
方法について説明しています。
⇒ “7.1.2.2 帳票のインポー
ト機能を使用して作成す
る”
インポート機能を利用して項
目やオーバレイを自動生成し、
帳票レイアウト情報を作成す
る方法について説明していま
す。
入力データの項目情報を
利用して作成する
⇒ “7.1.3 入力データの項目 項目情報ファイル、問い合わ
情報を利用して作成する ” せファイル、またはスキーマ
ファイル(schema.ini)から
項目の情報を取り込み、帳票
レイアウト情報を作成する方
法について説明しています。
DTD ファイル /XML ファ ⇒ “7.1.4 DTD ファイル /
イルを利用して作成する
XML ファイルを利用して
作成する ”
DTD ファイルまたは XML
ファイルの情報を直接取り込
んで、帳票レイアウト情報を
作成する方法について説明し
ています。
*1:資産とは、作成したい帳票に関連する情報を指します。
また、パーティションなどの領域(部)の配置方法について、帳票形式ごとに説明します。
帳票形式
配置方法
参照先
フリーフレーム形式
帳票レイアウト情報に、
ヘッダ / ボディ / フッタを配置する
⇒ “7.2 ヘッダ / フッタ / フレームを
配置する(フリーフレーム形式の
場合のみ)”
集計表形式
帳票レイアウト情報に、
パーティションを配置する
⇒ “7.3 パーティションを配置する
(集計表形式の場合のみ)”
179
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
7.1 帳票レイアウト情報を作成する
帳票レイアウト情報を作成するには、既存の資産を利用しないで作成する方法と、既存の資産を利用
して作成する方法があります。
ここでは、以下の作成方法について説明します。
- 既存の資産がない / 既存の資産を利用しない場合
以下の方法について説明します。
・ 項目エントリリストを使用して帳票レイアウト情報を作成する
- 既存の資産を利用する場合
以下の方法について説明します。
・ 既存の帳票やプレプリント用紙のレイアウト情報を利用する
・ 入力データの項目情報を利用する
・ DTD ファイル /XML ファイルを利用する
帳票レイアウト情報を作成する場合、帳票様式定義ウィザード(ウィザード選択、Unicode 文字の使用
有無の指定画面)を使用すると簡単に作成できます。
帳票様式定義ウィザードの中で最初に表示される、以下を選択する画面を帳票様式定義ウィザード
(ウィザード選択、Unicode 文字の使用有無の指定画面)と呼びます。
- ウィザードを使用するかしないか
- Unicode 文字を定義するかしないか
●帳票様式定義ウィザード(ウィザード選択、Unicode 文字の使用有無の指定画面)を
表示する
帳票様式定義ウィザード(ウィザード選択、Unicode 文字の使用有無の指定画面)を表示する手順を、
以下に示します。
= 操作手順 =
1)[スタート]-[プログラム]-[List Creator]-[帳票定義一覧]を選択し、帳票定義一覧を起
動します。
⇒帳票定義一覧画面が表示されます。
備考
- これから作成する帳票様式情報は、現在表示している帳票格納ディレクトリに保存さ
れます。帳票格納ディレクトリを変更する場合は、以下を参照してください。
⇒ “15.3 帳票格納ディレクトリの指定 ”
2)[ファイル]-[新規作成]を選択します。
⇒新規作成画面が表示されます。
3)帳票定義情報の名前、およびコメントを入力し、[OK]ボタンをクリックします。
⇒ウィザード選択、Unicode 文字の使用有無の指定画面が表示されます。
- 帳票の名前を指定する場合、以下の注意事項を確認してください。
⇒ “D.1.1 帳票名の指定に関する注意事項について ”
注意
!
180
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
7.1.1 項目エントリリストを使用して作成する
項目情報などを利用せずに、項目エントリリスト(Prfmwiz.ini ファイル)に登録されている項目の情
報を使用して帳票レイアウト情報を作成する方法について説明します。
ここでは、帳票形式がフリーフレーム形式の場合とフリーフレーム形式以外の場合とに分けて説明し
ます。これは、フリーフレーム形式の場合、ウィザードで項目エントリリストに登録されている項目を
選択して定義することができないため、その他の帳票形式のウィザード操作と異なるためです。
7.1.1.1 フリーフレーム形式の帳票レイアウト情報を作成する
以下の手順で、フリーフレーム形式の帳票レイアウト情報を作成します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義ウィザード(ウィザード選択、Unicode 文字の使用有無の指定画面)を表示します。
2)「空の帳票を作成する」を選択して、[完了]ボタンをクリックします。
⇒ウィザードが省略され、帳票様式定義画面が表示されます。
3)ヘッダ / フッタ / フレーム / フレームパーティションを配置します。
操作方法の詳細については、デザイナヘルプまたは以下を参照してください。
⇒ “7.2 ヘッダ / フッタ / フレームを配置する(フリーフレーム形式の場合のみ)”
4)項目を配置します。項目リスト下の[項目エントリ]タブをクリックし、項目エントリリストを
表示します。
⇒項目エントリリストが表示されます。
項目エントリリストには、Prfmwiz.ini ファイルに定義されている項目情報が表示されます。
5)項目エントリリストの項目を選択し、編集領域にドラッグ & ドロップして項目を配置します。
⇒項目エントリリストの項目を編集領域に配置すると、項目エントリリストの項目名が太字で表
示されます。
181
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
Prfmwiz.ini ファイルで定義したカテゴリー名
項目エントリリスト
備考
Prfmwiz.ini ファイルで定義したカテゴリー内の項目名
- 項目エントリリストには、Prfmwiz.ini ファイルで定義した、帳票レイアウト情報に定
義する候補となる項目が表示されます。項目エントリリストの項目は、実際に編集領
域上に定義しなければ、帳票に保存されません。Prfmwiz.ini ファイルについては、以
下を参照してください。
⇒ “ 付録 H Prfmwiz.ini ファイルの編集 ”
6)見出し、固定文字列、および枠などを定義し、体裁を整えます。
操作方法の詳細については、デザイナヘルプまたは以下を参照してください。
⇒ “ 第 8 章 項目・オーバレイを定義する ”
182
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
7.1.1.2 フリーフレーム形式以外の帳票レイアウト情報を作成する
以下の手順でフリーフレーム形式以外の帳票レイアウト情報を作成します。
ここでは、カード形式の帳票レイアウト情報を作成する場合を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義ウィザード(ウィザード選択、Unicode 文字の使用有無の指定画面)を表示します。
2)作成したい帳票の形式(ここではカード形式)を選択して、
[次へ]ボタンをクリックします。
⇒用紙設定画面が表示されます。
3)用紙に関する情報を設定して、[次へ]ボタンをクリックします。
ここでは、下敷きイメージを使用しないため、「下敷きイメージ」には何も指定しません。
⇒帳票形式ごとの詳細設定画面が表示されます。
詳細設定画面は、選択した帳票形式によって異なります。
4)帳票形式ごとの帳票様式定義の詳細を設定して、[次へ]ボタンをクリックします。
⇒ファイル参照画面が表示されます。
備考
- 選択した帳票形式によっては、2 枚目の詳細設定画面が表示されます。
必要な情報を指定して[次へ]ボタンをクリックすると、ファイル参照画面が表示されま
す。
- 伝票形式、矩形繰返し形式、またはタックシール形式の場合、ボディ部の繰返し数(明
細、矩形、シールの繰返し数)を指定します。ここで設定した数は、ウィザード完了後
に変更することができます。レコードリストで「BODY」を選択し、書式ツールバーの
[オブジェクトのプロパティ]ボタンをクリックすると表示される集団項目画面の[繰返
し情報]タブで変更します。操作の詳細については、デザイナヘルプを参照してくださ
い。
5)「ファイルを参照しない」を選択して、[次へ]ボタンをクリックします。
⇒項目選択画面が表示されます。
6)帳票に配置する項目を選択します。[種類]リストボックスで種類を選びます。
⇒「項目」に、その種類に定義されている項目の一覧が表示されます。
備考
- [種類]リストボックスに表示される種類は、Prfmwiz.ini ファイルに定義されているカ
テゴリーです。「項目」に表示される項目の一覧は、そのカテゴリーに定義されている
項目名です。[種類]リストボックスで表示される「種類」や、その種類に定義されて
いる「項目」は、設計する帳票に合わせて編集して使用できます。
編集方法については、以下を参照してください。
⇒ “ 付録 H Prfmwiz.ini ファイルの編集 ”
183
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
7)必要な項目を「内容」に追加します。帳票様式情報に定義する項目を「項目」の一覧から選択し、
[追加]ボタンをクリックします。
⇒選択した項目が、画面左側の「内容」に追加されます。
備考
!
注意
- 次のいずれかの方法で追加することもできます。
・「項目」の一覧から項目を選択し、画面左側の「内容」にドラッグ & ドロップする
・「項目」の一覧で項目をダブルクリックする
- 変更する項目を選択して[プロパティ]ボタンをクリックすると、プロパティ画面が表
示され、情報を変更できます。
プロパティ画面で変更した項目の情報は、Prfmwiz.ini ファイルに保存されます(別の帳
票様式情報を設計するときに変更した Prfmwiz.ini ファイルで項目を定義できます)。
Prfmwiz.ini ファイルには、ユーザが読み取り・変更できるアクセス権を設定しておいて
ください。読み取り・変更できるアクセス権が設定されていないと、帳票が設計できな
いことがあります。
- 項目選択画面で定義できない属性は、項目の初期値にしたがって設定されます。あらか
じめ項目の初期値を適切な情報に設定しておいてください。
項目の初期値は、帳票様式定義画面で[ツール]-[初期値]-[項目]を選択して表
示される画面で設定できます。
8)必要な項目を追加後、[次へ]ボタンをクリックします。
⇒完了画面が表示されます。
9)必要に応じて「項目に見出しを付ける」チェックボックスをチェックします。
「項目に見出しを付ける」チェックボックスをチェックすると、7)で追加した項目の項目名を見
出しとする固定リテラル項目が自動的に生成されます。
10)[完了]ボタンをクリックします。
⇒ウィザード完了後、帳票様式定義画面が表示されます。
帳票様式定義画面は、次のようになっています。
- ウィザードで指定したタイトル、選択した項目が自動生成されています。
- ウィザードの最後の画面で「項目に見出しを付ける」チェックボックスをチェックした
場合は、項目名を見出しとする固定リテラル項目も自動生成されています。
- レコードリストが表示されています。
非出力項目(レコードのみ項目)、および集団項目は、レコードリストで追加します。
ウィザードで指定
したタイトル
レコードリスト
見出し
ウィザードで追加した項目
184
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
項目リスト下の[パーティション]タブをクリックすると、パーティションリストが表示され
ます。帳票内に構成されているパーティションの項目のリストが表示されています。
パーティションリスト
項目選択画面で定義できなかった属性が、
項目の初期値にしたがって定義されてい
ます。
[パーティション]タブ
図 7.1 パーティションリスト
11)項目を追加したい場合、項目エントリリストから項目を配置します。項目リスト下の[項目エン
トリ]タブをクリックし、項目エントリリストを表示します。
⇒項目エントリリストが表示されます。
項目エントリリストには、Prfmwiz.ini ファイルに定義されている項目情報が表示されます。
12)項目エントリリストの項目を選択し、右側の編集領域にドラッグ & ドロップして項目を配置しま
す。
⇒項目エントリリストの項目を編集領域に配置すると、項目エントリリストの項目名が太字で表
示されます。
185
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
項目エントリリスト
Prfmwiz.ini ファイルで定義したカテゴリー内の項目名
Prfmwiz.ini ファイルで定義したカテゴリー名
備考
- 項目エントリリストには、Prfmwiz.ini ファイルで定義した、帳票レイアウト情報に定
義する候補となる項目が表示されます。項目エントリリストの項目は、実際に編集領
域上に定義しなければ、帳票に保存されません。Prfmwiz.ini ファイルについては、以
下を参照してください。
⇒ “ 付録 H Prfmwiz.ini ファイルの編集 ”
13)Prfmwiz.ini 見出しや出力項目を必要に応じて移動します。固定文字列や枠なども定義し、体裁を
整えます。操作方法の詳細については、デザイナヘルプまたは以下を参照してください。
⇒ “ 第 8 章 項目・オーバレイを定義する ”
186
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
7.1.2 イメージデータやレイアウト情報を利用して作成する
既存の紙の帳票やプレプリント用紙のイメージデータを利用したり、他社の帳票をインポートしたり
して、帳票レイアウト情報を作成できます。
7.1.2.1 既存の帳票やプレプリント用紙のレイアウト情報を利用して作成する
既存の紙の帳票やプレプリント用紙のレイアウト情報を利用して帳票レイアウト情報を作成する方法
です。既存の紙の帳票やプレプリント用紙の下敷きイメージを作成し、オーバレイ変換機能を使用して
下敷きイメージから項目やオーバレイを自動生成する方法について説明します。
下敷きイメージの作成方法については、以下を参照してください。
⇒ “6.4.1 イメージファイルを作成する ”
!
注意
- 以下の帳票形式の場合、項目を自動生成することはできません。ただし、イメージファイル
をオーバレイに変換することはできます。
・ フリーフレーム形式でパーティションまたはフレームが配置されている場合
・ 伝票形式
・ 集計表形式
・ 矩形繰返し形式
・ タックシール形式
- フリーフレーム形式でパーティションやフレームが定義されている場合は、項目を自動生成
せずにオーバレイ変換のみ行い、変換したオーバレイに合わせて項目を定義してください。
- オーバレイ変換機能を使用する場合、下敷きイメージの解像度については、以下を参照して
ください。
⇒ “6.4.1 イメージファイルを作成する ”
- 項目を自動生成する際の注意事項については、デザイナヘルプの “ 項目を自動生成するときの
注意事項 ” を参照してください。
以下のようなプレプリント用紙から作成したイメージデータを使用して帳票レイアウト情報を作成し
ます。
ここでは、モノクロの下敷きイメージを利用して、フリーフレーム形式の帳票レイアウト情報を作成
する場合を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義ウィザード(ウィザード選択、Unicode 文字の使用有無の指定画面)を表示します。
2)「フリーフレーム形式」を選択して、[次へ]ボタンをクリックします。
⇒用紙設定画面が表示されます。
3)用紙に関する情報を設定し、「下敷きイメージ」にある[設定]ボタンをクリックします。
⇒ファイルを開く画面が表示されます。
187
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
4)下敷きイメージとして表示するイメージファイルを選択して、[開く]ボタンをクリックします。
備考
- 紙の帳票(プレプリント用紙)をスキャナで読み取ると、読み取ったイメージが微妙
に傾いていることがあります。この傾きを補正して下敷きイメージとして表示する場
合は、「傾き補正を行う」チェックボックスをチェックします。
- カラーイメージを選択した場合、下敷きイメージをカラーで表示するかモノクロで表
示するか確認するメッセージが表示されます。
[はい]ボタンをクリックすると、下敷きイメージがカラーで表示されます。
[いいえ]ボタンをクリックすると、下敷きイメージがモノクロで表示されます。
なお、下敷きイメージをカラーで表示する場合、「傾き補正を行う」の指定は無効と
なります。
⇒用紙設定画面に戻ります。
5)[次へ]ボタンをクリックします。
⇒ファイル参照画面が表示されます。
備考
- フリーフレーム形式以外の帳票形式の場合、ファイル参照画面の前に詳細設定画面が
表示されます。選択した帳票形式によっては、詳細設定画面が 2 枚表示されます。
必要な情報を指定して[次へ]ボタンをクリックすると、ファイル参照画面が表示さ
れます。
6)「ファイルを参照しない」を選択して、[次へ]ボタンをクリックします。
⇒完了画面が表示されます。
備考
- フリーフレーム形式以外の帳票形式の場合は、項目選択画面が表示されます。
[種類]リストボックスから種類を選び、「項目」に表示された項目名から、帳票に配
置する項目を選択して[追加]ボタンをクリックします。必要な項目をすべて追加
後、[OK]ボタンをクリックすると完了画面が表示されます。
詳細については、以下を参照してください。
⇒ “7.1 帳票レイアウト情報を作成する ”
7)「下敷きイメージのオーバレイ変換を引き続き行う」チェックボックスをチェックして、[完了]
ボタンをクリックします。
備考
- オーバレイ変換を行わない場合は、「下敷きイメージのオーバレイ変換を引き続き行
う」チェックボックスをチェックせずに、[完了]ボタンをクリックします。
この場合、編集領域に下敷きイメージが表示された状態の帳票様式定義画面が表示さ
れます。
⇒帳票様式定義画面と下敷きイメージのオーバレイ変換画面が表示されます。
帳票様式定義画面には、下敷きイメージが表示されています。
188
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
8)オーバレイ変換の設定、自動生成する項目の設定を行い、[OK]ボタンをクリックします。
ここでは、以下のように設定します。
文字認識する
:チェックする
図形認識
丸め半径
:自動認識
網がけ
:なし
項目を生成する
:チェックする
項目種別
:数字項目
項目サイズ
プレプリント文字を除く
:チェックする
サイズ
:90%
タイトルから項目名 / タグ名を生成する :チェックする
タイトルの連結順序
:行タイトルのみ
行タイトルの優先
:内側
タイトルの階層数
行
:2
タイトル間の連結文字
タイトルの階層間
備考
:ハイフン(-)
- 「カラー認識する」チェックボックスは、下敷きイメージがモノクロの場合は、指定
できません。下敷きイメージがカラーの場合のみ指定できます。
カラーイメージをカラーでオーバレイに変換する場合、チェックボックスをチェック
してください。
- イメージファイルをオーバレイに変換するときの注意事項については、デザイナヘル
プを参照してください。
- 項目を自動生成せずに、オーバレイへの変換だけを行うこともできます。項目を自動
生成しない場合、下敷きイメージのオーバレイ変換画面の「項目を生成する」の
チェックボックスのチェックをはずしてください。
⇒下敷きイメージのオーバレイ変換が行われ、自動補正配置画面が表示されます。
9)強制間隔に合わせて項目を補正配置する場合、自動補正配置画面で設定を行った後、[OK]ボタ
ンをクリックします。
なお、ここでは、何も設定しないので、[キャンセル]ボタンをクリックします。
⇒帳票様式定義画面に戻ります。
帳票様式定義画面は、次のようになっています。
- 下敷きイメージがオーバレイに変換され、編集領域に表示されています。
189
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
- 下敷きイメージのオーバレイ変換画面で指定した項目種別の項目が、自動生成されてい
ます。
備考
- 下敷きイメージのオーバレイ変換画面で、「OCR 認識の画面を表示する」チェック
ボックスをチェックした場合は、OCR 認識画面が表示されます。誤って認識された
文字を修正して OCR 認識画面を終了すると、帳票様式定義画面が表示されます。
OCR 認識画面の操作方法については、OCR 認識画面から表示されるデザイナヘルプ
を参照してください。
項目が自動生成
されています。
10)ヘッダ / フッタ / フレーム / フレームパーティションを配置します。
操作方法の詳細については、デザイナヘルプまたは以下を参照してください。
⇒ “7.2 ヘッダ / フッタ / フレームを配置する(フリーフレーム形式の場合のみ)”
備考
- フレームやフレームパーティションを配置するのは、帳票形式がフリーフレーム形式
の場合だけです。
ここでの例の場合、フレームやフレームパーティションの配置は不要です。必要に応
じて配置してください。
11)項目の項目種別を見直します。
すべて同じ項目種別になっています。必要に応じて、項目種別を変更します。ここでの例の場合、
下敷きイメージのオーバレイ変換で「数字項目」を選択したので、「名前」の項目種別も数字項目
になっています。テキスト項目に変更する必要があります。
変更方法の詳細については、デザイナヘルプまたは以下を参照してください。
⇒ “ 第 8 章 項目・オーバレイを定義する ”
12)見出しや出力項目を必要に応じて移動します。固定文字列や枠なども定義し、体裁を整えます。
操作方法の詳細については、デザイナヘルプまたは以下を参照してください。
⇒ “ 第 8 章 項目・オーバレイを定義する ”
備考
- 下敷きイメージを非表示にするには、下敷きイメージが表示されている状態で、表示ツール
バーの[下敷きイメージ]ボタンをクリックします。
- 下敷きイメージがプレプリント用紙の余白を含んでいる場合、下敷きイメージ画面で、下敷
きイメージを表示する位置に、余白分、マイナスの値を指定してください。
また、下敷きイメージの右下が用紙を超える場合も、下敷きイメージを表示する位置に、下
敷きイメージの右下が用紙を超えないような値を指定して調整してください。
- Windows 上であれば、Microsoft Word や Microsoft Excel などの使い慣れたツールで設計した
帳票イメージや、インターネットで公開されている PDF ファイルの帳票イメージなども、
List Creator のオーバレイユーティリティを使用してオーバレイに変換できるので、簡単に
List Creator の帳票に取り込むことができます。
190
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
7.1.2.2 帳票のインポート機能を使用して作成する
インポート機能を使用して項目やオーバレイを自動生成し、帳票レイアウト情報を作成する方法です。
他社の帳票を読み込み、項目やオーバレイを自動生成する方法について説明します。
!
注意
- インポート機能を使用するには、以下のソフトウェアがインストールされている必要があり
ます。
・ Fujitsu XML Library V3.0 以降
・ Microsoft .NET Framework Version 2.0 以降
- インポート機能を使用する場合、環境設定画面の[全般]タブの作業用ディレクトリを 220
バイト以内で指定してください。
備考
- SVFX-Designer で作成した XML 様式ファイルから、帳票レイアウト情報を作成できます。
なお、インポートの対象となる SVFX-Designer のアイテムは、以下のものです。
・ フィールド
・ バーコード
・ イメージ
・ 固定文字列
・ 図形(直線、矩形、円・楕円)
- 帳票形式は、フリーフレーム形式となります。
= 操作手順 =
1)帳票定義一覧で[ファイル]-[インポート作成]を選択します。
⇒「インポート作成」画面が表示されます。
2)インポートして作成する新しい帳票の名前、およびインポートするファイル名を指定し、「OK]
ボタンをクリックします。
⇒インポート処理が行われた後、帳票様式定義画面が表示されます。
!
注意
- 以下の場合、エラーメッセージが表示され、インポート作成画面に戻ります。
・「名前」に指定できない文字が指定されている場合
・ インポート元ファイルが存在しない場合
- インポート処理中にエラーが発生した場合は、エラーメッセージが表示され、帳票定義一覧
画面に戻ります。
- インポートの対象であっても、SVFX-Designer のアイテムの属性情報が List Creator の帳票で
指定できる範囲を超える場合は、その情報を無視、または List Creator で指定可能な範囲に丸
めてインポートします。
インポートの結果は、List Creator デザイナの画面で確認してください。
- XML 様式ファイルによっては、正常にインポートできない場合があります。
- 綴り枚数が設定されている場合、1ページ目がインポートの対象となります。
191
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
7.1.3 入力データの項目情報を利用して作成する
入力データの項目情報をもとに帳票レイアウト情報を作成する方法について説明します。
Database Direct 連携機能を利用して入力データを抽出する場合は問い合わせファイルが必要です。
スキーマファイル(schema.ini)から項目情報を生成して利用する場合は、スキーマファイル
(schema.ini)が必要です。
スキーマファイル(schema.ini)については、以下を参照してください。
⇒ “6.4.3 スキーマファイル(schema.ini)を利用する ”
それ以外の運用の場合は項目情報ファイルが必要です。
項目情報ファイルの作成方法については、以下を参照してください。
⇒ “6.4.2 項目情報ファイルを作成する ”
ここでは、フリーフレーム形式の帳票レイアウト情報を作成する場合を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義ウィザード(ウィザード選択、Unicode 文字の使用有無の指定画面)を表示します。
2)フリーフレーム形式を選択して、[次へ]ボタンをクリックします。
⇒用紙設定画面が表示されます。
3)用紙に関する情報を設定して、[次へ]ボタンをクリックします。
ここでは、下敷きイメージを使用しないため、「下敷きイメージ」には何も指定しません。
⇒ファイル参照画面が表示されます。
備考
- フリーフレーム形式以外の帳票形式の場合、ファイル参照画面の前に詳細設定画面が表
示されます。選択した帳票形式によっては、詳細設定画面が 2 枚表示されます。
必要な情報を指定して[次へ]ボタンをクリックすると、ファイル参照画面が表示されま
す。
4)「ファイルを参照する」を選択した後、参照するファイルの種類を以下のいずれかを選択して、
[次へ]ボタンをクリックします。
項目情報ファイル
入力データが可変長、固定長、CSV 形式、クエリ連携、または OCI 連携の場合に選択し、
項目情報ファイル名をフルパスで指定します。
問い合わせファイル
Database Direct 連携機能で入力データを抽出する場合に選択し、
「ファイル名」に問い合わ
せファイル名をフルパスで指定します。
なお、問い合わせファイルを使用する場合は、Navigator クライアントが必要です。
スキーマファイル(schema.ini)
スキーマファイル(schema.ini)から項目情報を生成する場合に選択し、スキーマファイル
名をフルパスで指定します。
各ファイル名は、ファイル名入力域の右側にある[参照]ボタンをクリックすると表示される
ファイルを開く画面から指定することもできます。
これ以降の操作は、選択したファイルによって異なります。
項目情報ファイルまたは問い合わせファイルを使用する場合
6)の操作へ進んでください。
スキーマファイル(schema.ini)を使用する場合
5)の操作へ進んでください。
5)項目情報を生成するテーブルを選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
192
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
⇒項目情報の詳細情報設定画面が表示されます。
備考
- 伝票形式または矩形繰返し形式の場合は、項目情報の詳細情報設定画面が 2 枚表示され
ます。
どの項目をどの領域(ヘッダ / ボディ / テイル)に配置するかを指定して、[次へ]ボタ
ンをクリックします。ボディ部には、項目を 1 つ以上配置してください。なお、配置を
指定しなかった項目は、自動的にボディ部に配置されます。
6)[次へ]ボタンをクリックします。
備考
- 項目の情報は、定義情報変更画面で変更できます。
変更する項目の項目名を選択して、[定義情報変更]ボタンをクリックすると、定義情
報変更画面が表示されます。
なお、定義情報変更画面で変更した項目情報は、項目情報ファイル、問い合わせファイ
ル、およびスキーマファイル(schema.ini)には反映されません。
定義情報変更画面の詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
193
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
- 項目情報ファイルに定義できない情報は、項目の初期値にしたがって設定されます。あ
らかじめ項目の初期値を適切な情報に設定しておいてください。
注意
項目の初期値は、帳票様式定義画面で[ツール]-[初期値]-[項目]を選択して表
示される画面で設定できます。
!
⇒完了画面が表示されます。
7)[完了]ボタンをクリックします。
⇒ウィザード完了後、帳票様式定義画面が表示されます。
- フリーフレーム形式およびタックシール形式以外の帳票形式の場合、ウィザードで指定
したタイトルが編集領域に表示されています。
備考
レコードリスト
8)ヘッダ / フッタ / フレーム / フレームパーティションを配置します。
操作方法の詳細については、デザイナヘルプまたは以下を参照してください。
⇒ “7.2 ヘッダ / フッタ / フレームを配置する(フリーフレーム形式の場合のみ)”
備考
- フレームやフレームパーティションを配置するのは、帳票形式がフリーフレーム形式
の場合だけです。
9)固定文字列や枠などを定義し、体裁を整えます。操作方法の詳細については、デザイナヘルプま
たは以下を参照してください。
⇒ “ 第 8 章 項目・オーバレイを定義する ”
194
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
10)レコードリストの項目を編集領域上にドラッグ&ドロップして項目を配置していきます。
- 一度、編集領域に定義した項目を未定義状態に戻すには、編集領域上で項目をクリック
して選択状態にして、[書式]-[非出力項目に変更]を選択してください。
注意
編集領域上で項目を削除すると、その項目はレコードリスト上からも削除されます。
- 帳票様式定義画面をいったん終了すると、編集領域上に配置していない項目は、非出力
項目(レコードのみ項目)として保存されます。
!
195
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
7.1.4 DTD ファイル /XML ファイルを利用して作成する
DTD ファイル /XML ファイルを利用して帳票レイアウト情報を作成する方法、DTD ファイル /XML
ファイルのデータリストへの展開方法、帳票レイアウト情報のデータ構造と XML 形式の入力データの構
造について説明します。
7.1.4.1 DTD ファイル /XML ファイルを利用して作成する
DTD ファイルまたは XML 形式の入力データを参照して帳票レイアウト情報を作成する方法を説明し
ます。
備考
- List Creator で扱える DTD ファイルおよび XML ファイルについては、以下を参照してく
ださい。
⇒ “F.2 List Creator で使用できる XML ファイルおよび DTD ファイルの条件 ”
- フリーフレーム形式で、入力データが「XML 形式」の帳票を作成する場合は、DTD ファ
イルを参照して帳票レイアウトを作成する方法を推奨します。
- 帳票様式定義ウィザードの「データルート指定」画面で指定できる要素の条件について
は、以下を参照してください。
⇒ “F.4 データルートに指定できる要素の条件 ”
- 帳票様式定義ウィザードの「データルート指定」画面の「データルート配下の構成内容」
には、指定したデータルート配下の構成が表示されます。データルート名を変更すると、
その要素をデータルートとして再表示されます。ウィザード完了後の帳票様式定義画面
でのデータリストへの展開方法については、以下を参照してください。
⇒ “7.1.4.2 データリストへの展開方法 ”
- 帳票様式定義ウィザードの「ボディ部集団項目の選択」画面の選択ボディ部集団項目に
指定できる要素の条件については、以下を参照してください。
⇒ “F.5 ボディ部集団項目に指定できる要素の条件 ”
- 帳票様式定義ウィザードの「明細集団項目の選択」画面の明細集団項目に指定できる要
素の条件については、以下を参照してください。
⇒ “F.6 明細集団項目に指定できる要素の条件 ”
入力データに XML ファイルを使用する場合は、以下も参照してください。
⇒ “ 付録 F List Creator で使用できる XML ファイル ”
ここでは、フリーフレーム形式の帳票レイアウト情報を作成する場合を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義ウィザード(ウィザード選択、Unicode 文字の使用有無の指定画面)を表示します。
2)作成したい帳票の形式を選択して、[次へ]ボタンをクリックします。
⇒用紙設定画面が表示されます。
備考
- 帳票形式の選択については、以下を参照してください。
⇒ “F.3 XML データの構造に応じた帳票形式の選択 ”
3)用紙に関する情報を設定して、[次へ]ボタンをクリックします。
ここでは、下敷きイメージを使用しないため、「下敷きイメージ」には何も指定しません。
⇒ファイル参照画面が表示されます。
備考
- フリーフレーム形式以外の帳票形式の場合、ファイル参照画面の前に詳細設定画面が表
示されます。選択した帳票形式によっては、詳細設定画面が 2 枚表示されます。
必要な情報を指定して[次へ]ボタンをクリックすると、ファイル参照画面が表示されま
す。
4)以下のどちらかを選択して、[次へ]ボタンをクリックします。
DTD ファイル
DTD ファイルを参照して帳票レイアウトを作成する場合に選択し、
「ファイル名」に DTD
ファイル名をフルパスで指定します。
196
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
XML ファイル
XML ファイルを参照して帳票レイアウトを作成する場合に選択し、
「ファイル名」に XML
ファイル名をフルパスで指定します。
各ファイル名は、ファイル名入力域の右側にある[参照 ...]ボタンをクリックすると表示される
画面から指定することもできます。
5)[次へ]ボタンをクリックします。
⇒データルート指定画面が表示されます。
6)データルート名を指定します。
これ以降の操作は、帳票形式によって異なります。
フリーフレーム形式またはカード形式の場合
9)の操作へ進んでください。
伝票形式、集計表形式、矩形繰返し形式、またはタックシール形式の場合
7)の操作へ進んでください。ボディ部集団項目名または明細集団項目名も指定します。
197
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
7)伝票形式、集計表形式、矩形繰返し形式、またはタックシール形式の場合は、[選択]ボタンをク
リックして表示されるボディ部集団項目の選択画面または明細集団項目の選択画面から、ボディ
部集団項目または明細集団項目とする要素を選択します。
8)[OK]ボタンをクリックします。
⇒データルート指定画面に戻ります。
9)データルート配下の構成内容を確認して[次へ]ボタンをクリックします。
⇒完了画面が表示されます。
10)[完了]ボタンをクリックします。
⇒ウィザード完了後、帳票様式定義画面が表示されます。帳票様式定義画面は、次のようになっ
ています。
- DTD ファイルまたは XML ファイルから参照したデータ構造およびタグ名が、左側の
データリストに展開されて表示されています。
- タグ名はすべて非出力項目(レコードのみ項目)または集団項目として表示されていま
す。
備考
- フリーフレーム形式およびタックシール形式以外の帳票形式の場合、ウィザードで指定
したタイトルが編集領域に表示されています。
198
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
データリスト
- DTD ファイルを参照した場合に、要素を項目に割り当てるときの規則を以下に示します。
備考
要素型宣言
要素名
項目種別
<!ELEMENT 集団 1 ( 項目 1, 項目 2)>
集団 1
集団項目
<!ELEMENT 項目 1 (#PCDATA)>
項目 1
非出力項目
<!ELEMENT 項目 2 EMPTY>
項目 2
非出力項目
11)ヘッダ / フッタ / フレーム / フレームパーティションを配置します。操作方法の詳細については、
デザイナヘルプまたは以下を参照してください。
⇒ “7.2 ヘッダ / フッタ / フレームを配置する(フリーフレーム形式の場合のみ)”
備考
- フレームやフレームパーティションを配置するのは、帳票形式がフリーフレーム形式
の場合だけです。
12)固定文字列や枠などを定義し、体裁を整えます。操作方法の詳細については、デザイナヘルプま
たは以下を参照してください。
⇒ “ 第 8 章 項目・オーバレイを定義する ”
199
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
13)データリストの構造を変更します。
詳細については、以下を参照してください。
⇒ “7.2.13 データリストの構造を変更する(入力データ形式が「XML 形式」の場合のみ)”
備考
- データリストの構造を変更するのは、帳票形式がフリーフレーム形式の場合だけで
す。
14)データリストのタグ名を編集領域上にドラッグ&ドロップして項目を配置していきます。
タグ名を編集領域にドラッグ&ドロップします。
⇒非出力項目から出力項目を定義する画面が表示されます。
15)[出力項目の形式]で項目種別を指定し、
[OK]ボタンをクリックします。
⇒項目のプロパティ画面が表示されます。
16)項目長や編集形式などの情報を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
⇒編集領域上のドラッグ&ドロップした位置に項目が挿入されます。
備考
- 項目のプロパティ画面で位置を指定することもできます。項目のプロパティ画面で位置
を変更した場合、変更した位置に項目が挿入されます。
帳票様式定義画面で新しく項目を追加したり、移動したりするときの注意事項については、以下
を参照してください。
⇒ “F.9 留意事項 ”
200
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
7.1.4.2 データリストへの展開方法
ここでは、DTD ファイルまたは XML ファイルが、データリストにどのように展開されるかを説明し
ます。
● DTD ファイルの場合
DTD ファイルを使用した場合、以下に示す規則にしたがってデータリストに展開されます。
基本
- 出現順序を表す「|」と「,」の違いによる展開方法の違いはありません。
<!ELEMENT 要素 (要素1|要素2)>
<!ELEMENT 要素1 (#PCDATA)>
<!ELEMENT 要素2 (#PCDATA)>
<!ELEMENT 要素 (要素1,要素2)>
<!ELEMENT 要素1 (#PCDATA)>
<!ELEMENT 要素2 (#PCDATA)>
- 括弧でくくられている要素と括弧でくくられていない要素での展開方法の違いはありま
せん。
<!ELEMENT 要素 (要素1, (要素2,要素3))>
<!ELEMENT 要素1 (#PCDATA)>
<!ELEMENT 要素2 (#PCDATA)>
<!ELEMENT 要素3 (#PCDATA)>
<!ELEMENT 要素 (要素1,要素2,要素3)>
<!ELEMENT 要素1 (#PCDATA)>
<!ELEMENT 要素2 (#PCDATA)>
<!ELEMENT 要素3 (#PCDATA)>
同一の要素が定義されている場合
- 帳票形式がカード形式の場合は、DTD ファイルに定義されている回数と同じ個数がデー
タリストに展開されます。
<!ELEMENT 要素 (要素1,要素2,要素1)>
<!ELEMENT 要素1 (#PCDATA)>
<!ELEMENT 要素2 (#PCDATA)>
- 帳票形式がカード形式以外の場合は、同一階層に同一の要素が定義されている要素を含
むファイルを参照できません。
201
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
● XML ファイルの場合
XML ファイルを使用した場合、以下の規則にしたがってデータリストに展開されます。
カード形式およびフリーフレーム形式の場合
参照した XML ファイルのデータ構造を、そのままデータリストに展開します。
<要素>
<要素1/>
<要素1/>
</要素>
<要素>
<要素1/>
</要素>
<要素>
<要素2/>
</要素>
カード形式およびフリーフレーム形式以外の場合
参照した XML ファイルのデータ構造の中で、同一階層に同一の要素が出現した場合、最初
の要素を有効にして読み込みます。2 回目以降に出現した要素は読み飛ばされます。
タグ名 < 要素 > の子要素に < 要素 1> が 2 つある場合は、最初の < 要素 1> が読み込まれま
す。2 つ目の < 要素 1> は、読み飛ばされます。
<要素>
<要素1/>
<要素1/>
</要素>
読み込まれます
読み飛ばされます
タグ名 < 要素 > が子要素に < 要素 1> を持つときと < 要素 2> を持つときがある場合は、最
初の < 要素 > が読み込まれ、2 つ目の < 要素 > は読み飛ばされます。
<要素> 読み込まれます
<要素1/>
</要素>
<要素> 読み飛ばされます
<要素2/>
</要素>
202
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
7.1.4.3 帳票レイアウト情報のデータ構造と XML 形式の入力データの構造について
データリストで定義したデータ構造のタグの並び順と、XML 形式の入力データ中のタグの並び順は同
じでなくても構いません。タグの並び順が違っていてもタグ名を元にデータを出力します。
ただし、同一階層に同一タグ名を定義した場合は、帳票様式定義画面のデータリストのタグの並び順
と入力データ中のタグの並び順が同じになるようにしてください。
以下に例を示します。
- 帳票レイアウト
以下のように、< バーコード > タグは < 明細 > タグの後に定義されています。
①
②
③
④
- 入力データ
以下の XML ファイルを入力データとして指定します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<売上伝票>
<得意先郵便番号>0000000</得意先郵便番号>
<得意先住所>神奈川県川崎市中原区</得意先住所> ①
<得意先住所>上小田中X-X-X</得意先住所>
②
<得意先名>△△△△電気</得意先名>
<売上日>20031221</売上日>
<伝票番号>03101</伝票番号>
<担当者コード>005</担当者コード>
<バーコード>1234567890</バーコード> ④
<明細> ③
<商品コード>0020</商品コード>
<商品名>カラーテレビ</商品名>
<数量>3</数量>
<単価>120000</単価>
</明細>
</売上伝票>
203
2 つの < 得意先住所 >
タグが、< 売上伝票 >
タグの子要素として
記述されています。
< バーコード > タグが
< 明細 > タグの前に記
述されています。
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
- 帳票出力結果
帳票出力結果は、以下のとおりです。
②
①
③
④
204
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
7.2 ヘッダ / フッタ / フレームを配置する(フリーフレーム形式の
場合のみ)
フリーフレーム形式の帳票レイアウト情報では、ヘッダ、ボディ、およびフッタを配置できます。
ボディには、フレームおよび項目を定義できます。
ヘッダおよびフッタには、項目を定義できます。
フレームとは、フリーフレーム形式でフレームパーティションを配置するために設定する領域です。
フレームは、他のフレームと重ならない位置でボディに自由に配置できます。
フリーフレーム形式については、以下を参照してください。
⇒ “1.4.1 フリーフレーム形式 ”
- ボディは、ウィザード終了後に必ず作成され、自動的に配置されます。
- 編集オブジェクト選択タブで[フレーム]タブが選択されていない場合([すべて]タブを
選択の場合を除く)フレームを配置することはできません。
編集オブジェクト選択タブについては、以下を参照してください。
⇒ “3.1.2.7 編集領域 ”
!
注意
7.2.1 ヘッダ / フッタを挿入する
ヘッダおよびフッタを挿入する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)[挿入]-[ヘッダ]
、または[挿入]-[フッタ]を選択します。
⇒ヘッダまたはフッタが挿入されます。
!
注意
- ヘッダまたはフッタを挿入すると、ヘッダ、ボディ、およびフッタの縦幅の合計が用紙
のサイズの縦幅となるように、ボディのサイズが変更されます。
- ボディの項目の位置は、ヘッダの縦幅を引いた位置となります。
- 上端または下端から 0.08 インチ以内の位置に、項目またはフレームが配置されている場
合、ヘッダまたはフッタを挿入できません。
205
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
備考
- フリーフレーム形式の場合、ヘッダおよびフッタの縦幅は、編集領域でパーティション
ラベルの下側の境界線をドラッグして変更することもできます。
パーティションラベル
7.2.2 ヘッダ / フッタを削除する
ヘッダおよびフッタを削除する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)[パーティション]タブをクリックします。
[パーティション]タブ
⇒パーティションリストが表示されます。
2)パーティションリストで、
「HEAD」または「FOOT」を選択し、[編集]-[削除]を選択します。
⇒ヘッダまたはフッタが削除されます。
!
注意
- ヘッダを削除するとボディとフッタの縦幅の合計、フッタを削除するとヘッダとボディ
の縦幅の合計、ヘッダとフッタを削除するとボディの縦幅が用紙サイズの縦幅となるよ
うに、ボディのサイズが変更されます。
7.2.3 フレームを配置する
フレームを配置する方法を説明します。
フレームは、1 つの帳票レイアウト情報に 100 個まで配置できます。
備考
- 複数のフレームがリンクされている場合でも、リンクが設定されたそれぞれのフレーム
が 1 つのフレームとして数えられます。
例えば、100 個のフレームを 1 つにリンクした場合、リンクした 100 個のフレームの 1
つ 1 つが 1 つのフレームとして数えられます。そのため、100 個のフレームにリンクを
設定していても、新しくフレームを配置(追加)することはできません。
= 操作手順 =
1)[挿入]-[フレーム]を選択します。
2)フレームを配置する場所と大きさを、編集領域でマウスをドラッグして指定します。
⇒範囲を指定すると、フレームのプロパティ画面が表示されます。
206
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
3)フレームの位置、サイズ、および出力方向を指定します。
4)[OK]ボタンをクリックします。
⇒指定した位置、サイズ、および出力方向でフレームが配置されます。
!
注意
備考
- ボディにフレームが配置されている場合、他のフレームに重なる位置にフレームを配置
できません。
- ボディのフレーム以外の部分に項目が定義されている場合、項目に重なる位置にフレー
ムを配置できません。
- 用紙のサイズを超える部分にフレームを配置できません。
- 以下の場合、レコード域共用を定義できません。
・ 異なるフレーム間でレコード域を共用する場合
・ フレームとフレーム以外でレコード域を共用する場合
・ 入力データ形式が「XML 形式」のとき、DE(明細)パーティションと他のフレーム
パーティションでレコード域を共用する場合
- フレームを配置すると、DE(明細)パーティションが自動的に作成されます。
入力データ形式が「XML 形式」の場合、フレームに対応するフレーム集団項目および明細
集団項目が自動的に作成され、作成された DE(明細)パーティションにテキスト項目も
自動的に 1 つ作成されます。
207
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
7.2.4 フレームを移動する
フレームを移動する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)編集領域上で移動するフレームをクリックします。
2)ルーラーとステータスバーに表示されるポインタ位置を見ながらフレームをドラッグして移動し
ます。
ステータスバーのポインタ位置には、フレームをマウスでドラッグしている間、フレームの基点
の位置が表示されます。
備考
- フレームを垂直方向、または水平方向に移動する場合は、
[Shift]キーを押しながらド
ラッグします。
フレームの基点
ルーラー
ステータスバーの
ポインタ位置
!
注意
- ボディに、移動するフレーム以外にもフレームが配置されている場合、他のフレームに
重なる位置にフレームを移動できません。
- ボディのフレーム以外の部分に項目が定義されている場合、項目に重なる位置にフレー
ムを移動できません。
- ボディの範囲を超える部分にフレームを移動できません。
- 用紙のサイズの横幅を超えてフレームを移動できません。
- フレームを移動すると、フレームに配置されたパーティション、パーティション罫線、
パーティション枠、および項目も移動されます。ただし、フレームを移動しても、オー
バレイは移動されません。
208
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
備考
- フレームのプロパティ画面で位置を指定することもできます。フレームのプロパティ画
面は、以下のいずれかの操作で表示することができます。
・ フレームを選択して書式ツールバーの[オブジェクトのプロパティ]ボタンをクリッ
クする
・ フレームを選択して[書式]-[プロパティ]を選択する
・ 編集領域上でフレームをダブルクリックする
209
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
7.2.5 フレームを複写する
フレームを複写する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)編集領域上で複写するフレームをクリックします。
2)[Ctrl]キーを押しながらフレームをドラッグして、ルーラーとステータスバーに表示されるポイ
ンタ位置を見ながら複写したい位置まで移動します。
ステータスバーのポインタ位置には、フレームをマウスでドラッグしている間、フレームの基点
の位置が表示されます。
フレームの基点
ルーラー
ステータスバーの
ポインタ位置
210
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
!
注意
- ボディに、複写するフレーム以外にもフレームが配置されている場合、他のフレームに
重なる位置にフレームを複写できません。
- 標準ツールバーの[コピー]ボタンおよび[貼り付け]ボタンを使用してフレームを複
写した場合は、ボディの左上隅にフレームが複写されます。フレームが複写される位置
にすでにフレームが配置されている場合は、フレームを複写できません。
ただし、貼り付け位置を決めて、ポップアップメニューから貼り付けした場合は、マウ
スの位置にフレームが貼り付けられます。
- ボディのフレーム以外の部分に項目が定義されている場合、項目に重なる位置にフレー
ムを複写できません。
- ボディの範囲を超える部分にフレームを複写できません。
- 用紙のサイズの横幅を超える部分にフレームを複写できません。
- フレームを複写すると、フレームに配置されたフレームパーティション、パーティショ
ン罫線、パーティション枠、および項目も複写されます。ただし、フレームを複写して
も、オーバレイは複写されません。
- 複写後、ボディの範囲および用紙のサイズの横幅を超える場合は、複写できません。
- すでにフレームが 100 個配置されている場合、フレームを複写できません。
- 複写後、フレームパーティションの数が以下を超える場合、フレームを複写できません。
・ CH(制御頭書き)パーティション :16 個
・ DE(明細)パーティション
:100 個
・ CF(制御脚書き)パーティション :16 個
- 複写後、項目の数が 2000 個を超える場合、フレームを複写できません。
- リンク指定がある場合、リンク先のフレームだけを複写することはできません。
備考
- リンク元とリンク先のフレームを選択して複写した場合、リンクの情報も複写されます。
ただし、リンク指定のあるフレームをすべて選択していない場合、リンクの情報はリン
クがつながる範囲で複写されます。
7.2.6 フレームを削除する
フレームを削除する方法を説明します。
!
注意
- ロックされた項目があるフレームは、削除できません。
- フレームを削除すると、フレームパーティション、パーティション罫線、パーティション
枠、およびフレームパーティションに定義されている項目がすべて削除されます。入力デー
タ形式が「XML 形式」の場合、フレーム集団項目および明細集団項目も削除されます。
ただし、オーバレイは削除されません。
- リンクが設定されているフレームを削除する場合は、以下を参照してください。
⇒ “7.2.12 フレームのリンクについての注意事項 ” の “ ●リンクされているフレームを削除
する場合 ”
= 操作手順 =
1)削除するフレームを選択し、[編集]-[削除]を選択します。
⇒メッセージが表示されます。
2)[OK]ボタンをクリックします。
⇒フレームが削除されます。
- フレームは、パーティションリストから削除することもできます。
備考
211
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
7.2.7 フレームパーティションを挿入する
フレームには、CH(制御頭書き)パーティション、DE(明細)パーティション、および CF(制御脚
書き)パーティションを配置でき、配置したフレームパーティションの中に項目を定義できます。
フレームパーティションを挿入する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)フレームパーティションを挿入するフレームを選択し、[挿入]-[フレームパーティション]か
ら、挿入するフレームパーティションを選択します。
⇒パーティション挿入モードになります。
2)挿入するフレームパーティションのサイズを、マウスをドラッグして指定します。
⇒フレームパーティション挿入画面が表示されます。
!
- フレームより大きいサイズのフレームパーティションは作成できません。
注意
3)フレームパーティションのパーティション番号と形式を指定します。
!
注意
- CH(制御頭書き)パーティションおよび DE(明細)パーティションを挿入する場合、
挿入するフレームパーティションの形式は浮動パーティションとなります。
- 別のフレームからリンクされているフレームに CF(制御脚書き)パーティションを挿
入する場合、挿入するフレームパーティションの形式は固定パーティションとなりま
す。
- 浮動パーティションは、パーティションの間隔をあけて定義できません。
編集領域上では浮動パーティションは連続して表示されますが、出力時とは位置が異な
る場合があります。
- 固定位置に出力する CF(制御脚書き)パーティションは、出力する位置に定義します。
4)[OK]ボタンをクリックします。
⇒手順 1)で選択したフレームにフレームパーティションが挿入されます。
212
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
備考
- 固定パーティションはフレームの中の自由な位置に定義できます。
- 浮動パーティションを挿入するとき、挿入位置は以下のようになります。
・ CH(制御頭書き)パーティションは、DE(明細)パーティションの上部に挿入され
ます。
・ CF(制御脚書き)パーティションは、DE(明細)パーティションの下部に挿入され
ます。
- フレームパーティションを挿入すると、すでに定義されているフレームパーティション
と重なる場合、先に定義されているフレームパーティションが非表示となります。
- 固定パーティションの CF(制御脚書き)パーティションを挿入すると、すでに定義さ
れたフレームパーティションと重なる場合、以下のようになります。
・ 出力方向が縦の場合、挿入した CF(制御脚書き)パーティションより下のフレーム
パーティションがすべて非表示となります。
・ 出力方向が横の場合、挿入した CF(制御脚書き)パーティションより右のフレーム
パーティションがすべて非表示となります。
213
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
7.2.8 フレームパーティションを削除する
フレームパーティションを削除する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)削除するフレームパーティションを選択し、[編集]-[削除]を選択します。
⇒メッセージが表示されます。
2)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択したフレームパーティションが削除されます。
!
注意
- ロックされた項目があるフレームパーティションは、削除できません。
- フレームパーティションを削除すると、パーティション罫線、パーティション枠、およ
びフレームパーティションに定義されている項目もすべて削除されます。ただし、オー
バレイは削除されません。
- フレームに DE(明細)パーティションが 1 つしかない場合は、DE(明細)パーティ
ションを削除できません。
- フレームパーティションが属するフレームに「パーティション罫線をフレーム枠の端ま
で出力する」が指定されている場合、パーティション罫線の選択画面で選択した DE
(明細)パーティションは削除できません。
- フレームパーティションは、パーティションリストから削除することもできます。
備考
7.2.9 パーティション / フレーム / フレームパーティションの設定を変更する
以下の設定を変更する方法を説明します。
- ヘッダ
- フッタ
- フレーム
- フレームパーティション
- ボディの設定は参照のみ可能です。変更はできません。
備考
= 操作手順 =
1)[パーティション]タブをクリックします。
⇒パーティションリストが表示されます。
2)パーティションリストで、設定を変更するパーティション / フレーム / フレームパーティションを
選択し、[書式]-[プロパティ]を選択します。
⇒パーティションのプロパティ画面、またはフレームのプロパティ画面が表示されます。
214
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
3)[プロパティ]タブで、パーティション / フレーム / フレームパーティションの設定を変更します。
設定する項目の詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
4)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択したパーティション / フレーム / フレームパーティションの設定が変更されます。
!
注意
備考
- フレームの出力方向が縦の場合、フレームパーティションの開始位置の横、および横幅
を変更できません。
- フレームの出力方向が横の場合、フレームパーティションの開始位置の縦、および縦幅
を変更できません。
- パーティションの開始位置の横および横幅は変更できません。
- フレームの位置およびサイズは、編集領域でマウスを操作して変更することもできま
す。
- フレームパーティションのサイズは、編集領域でマウスを操作して変更することもでき
ます。固定パーティションの場合は、マウスを操作して位置を変更することもできま
す。
- フレームパーティションのサイズを変更すると、すでに定義されているフレームパー
ティションと重なる場合、先に定義されているフレームパーティションが非表示となり
ます。
- 固定パーティションの CF(制御脚書き)パーティションのサイズを変更すると、すで
に定義されたフレームパーティションと重なる場合、以下のようになります。
・ 出力方向が縦の場合、サイズを変更した CF(制御脚書き)パーティションより下の
フレームパーティションがすべて非表示となります。
・ 出力方向が横の場合、サイズを変更した CF(制御脚書き)パーティションより右の
フレームパーティションがすべて非表示となります。
- 非表示のフレームパーティションの設定を変更しても、フレームパーティションは非表
示のままです。
非表示のフレームパーティションを表示する場合は、パーティションリスト上で、表示
するフレームパーティションを選択し、ポップアップメニューから[パーティションの
表示]を選択します。
選択したフレームパーティション、その中に定義された項目、およびパーティション罫
線が表示されます。
215
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
7.2.10 フレームにリンクを設定する
複数のフレームを配置した場合、フレームにリンクを設定することができます。
フレームにリンクを設定すると、複数のフレームが 1 つのフレームとして扱われ、入力データがフ
レームに出力しきれない場合に、残りの入力データがリンク先のフレームに出力されます。
フレームにリンクを設定する方法を説明します。
フレームにリンクを設定する場合の注意事項については、以下を参照してください。
⇒ “7.2.12 フレームのリンクについての注意事項 ” の “ ●フレームにリンクを設定する場合 ”
= 操作手順 =
1)[書式]-[フレームのリンク]を選択します。
⇒フレームリンクモードに切り替わり、フレームのみが表示されます。
- フレームリンクモードの場合、フレームの出力方向が矢印で表示されます。
備考
2)リンク元のフレームをクリックします。
3)リンク先のフレームをクリックします。
⇒フレームのリンクの流れ(方向)が矢印で表示されます。
以下の場合、左側のフレームがリンク元で、右側のフレームがリンク先なので、左のフレーム
から右のフレームに矢印が表示されています。
216
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
4)[書式]-[フレームのリンク]を選択します。
⇒リンクの設定変更を確認するメッセージが表示されます。
5)[はい]ボタンをクリックします。
⇒フレームリンクモードでの表示が終了し、フレームがリンクされます。
217
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
備考
- フレームをリンクした場合、リンク先のフレームに定義されている浮動パーティション
は、その中に定義された項目やパーティション罫線ごとリンク元のフレームに移動され
ます。固定パーティションとその中に定義されている項目やパーティション罫線は、そ
のまま移動されずにリンク先のフレームに表示されます。リンク先のフレームに固定
パーティションが定義されていない場合は、フレームのみが表示されます。
- フレームをリンクした場合、リンク元のフレームに移動された浮動パーティション、そ
の中に定義された項目、およびパーティション罫線は非表示となります。
非表示のフレームパーティションを表示する場合は、パーティションリスト上で、表示す
るフレームパーティションを選択し、ポップアップメニューから[パーティションの表示]
を選択します。
選択したフレームパーティション、その中に定義された項目、およびパーティション罫線
が表示されます。
7.2.11 フレームのリンクを解除する
フレームのリンクを解除する方法を説明します。
フレームのリンクを解除する場合の注意事項については、以下を参照してください。
⇒ “7.2.12 フレームのリンクについての注意事項 ” の “ ●フレームのリンクを解除する場合 ”
= 操作手順 =
1)[書式]-[フレームのリンク]を選択します。
⇒フレームリンクモードに切り替わり、フレームのみが表示されます。
フレームには、リンクの流れを示す矢印が表示されています。
備考
- フレームリンクモードで表示している場合、矢印でフレームの出力方向が表示されま
す。
2)フレームの流れを示す矢印を選択して、[Delete]キーを押します。
[編集]-[削除]を選択して、フレームのリンクを解除することもできます。
⇒フレームのリンクが解除されます。
3)[書式]-[フレームのリンク]を選択します。
⇒リンクの設定を確認するメッセージが表示されます。
218
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
4)[はい]ボタンをクリックします。
⇒メッセージが表示されます。
5)メッセージの内容を確認して、[OK]ボタンをクリックします。
⇒フレームリンクモードでの表示が終了し、フレームのリンクが解除されます。
また、リンク先に指定されていたフレームには、DE(明細)パーティションが自動的に作成さ
れます。
219
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
7.2.12 フレームのリンクについての注意事項
フレームにリンクを設定する場合の注意事項、フレームのリンクを解除する場合、およびリンクされ
ているフレームを削除する場合の注意事項について説明します。
●フレームにリンクを設定する場合
- フレームにリンクを設定した場合、リンク先のフレーム名はリンク元のフレーム名と同名となり
ます。
- 出力方向が異なるフレーム同士をリンクすることはできません。
- すでにリンク先が指定されているフレームを、別のフレームにリンクすることはできません。
また、すでにリンク先として指定されているフレームを、別のフレームのリンク先とすることは
できません。
フレームA
フレームA
すでにリンクが
設定されている
すでにリンクが
設定されている
フレームB
フレームB
× リンクを設定できない
×
リンクを設定できない
フレームC
フレームC
- フレームをリンクした場合、リンク先のフレームに定義されている浮動パーティションは、その
中に定義された項目やパーティション罫線ごとリンク元のフレームに移動されます。固定パー
ティションとその中に定義されている項目やパーティション罫線は、そのまま移動されずにリン
ク先のフレームに表示されます。リンク先のフレームに固定パーティションが定義されていない
場合は、フレームのみが表示されます。
- フレームをリンクした場合、リンク元のフレームに移動された浮動パーティション、その中に定
義された項目、およびパーティション罫線は非表示となります。
- フレームの出力方向が縦の場合、リンク先のフレームの横幅がリンク元のフレームの横幅より小
さいときは、フレームをリンクすることはできません。
フレームの出力方向が横のとき、リンク先のフレームの縦幅がリンク元のフレームの縦幅より小
さいときは、フレームをリンクすることはできません。
フレームA
フレームA
フレームB
×
フレームB
×
リンクを
設定できない
リンクを
設定できない
:フレームの出力方向
- フレームの出力方向が縦の場合、リンク先のフレームのフレームパーティションの縦幅がリンク
元のフレームの縦幅を超えるときは、フレームをリンクすることはできません。
フレームの出力方向が横の場合、リンク先のフレームのフレームパーティションの横幅がリンク
220
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
元のフレームの横幅を超えるときは、フレームをリンクすることはできません。
フレームA
フレームA
フレームB
フレームB
×
×
リンクを
設定できない
リンクを
設定できない
:フレームの出力方向
:フレームパーティション
- リンク先のフレームのフレームパーティションに定義されている項目が、リンク元のフレームの
フレームパーティションに入りきらない場合、フレームをリンクすることはできません。
フレームA
フレームB
×
リンクを設定できない
項目A
また、リンク先のフレームのフレームパーティションに定義されている項目が、リンク元のフ
レームの領域よりも外側にある場合、フレームをリンクすることはできません。
フレームA
フレームB
×
リンクを設定できない
項目A
- フレームをリンクした後で、リンク先のフレームのフレームパーティションの形式を、固定パー
ティションから浮動パーティションに変更することはできません。
- 入力データ形式が「XML 形式」の場合、リンク先に指定したいフレームに定義されている項目
が、フレーム集団項目および明細集団項目以外の集団項目の構成項目のとき、フレームをリンク
することはできません。
●フレームのリンクを解除する場合
- 複数のフレームをリンクしている場合、途中のリンクを解除すると、そのリンクのみが解除され
ます。
例えば、フレーム A、B、C があり、A → B → C とリンクしている場合、A → B のリンクを解除
すると、B → C のリンクとなります。
フレームA
フレームA
このリンクを
解除
フレームB
フレームC
フレームB
フレームC
このリンクのみ有効
- フレームのリンクを解除すると、リンク先のフレームの名前が自動生成されます。
また、リンク先のフレームには、自動的に DE(明細)パーティションが作成されます。入力デー
タ形式が「XML 形式」の場合、フレームに対応するフレーム集団項目および明細集団項目が自動
的に作成され、作成された DE(明細)パーティションにテキスト項目も自動的に 1 つ作成されま
221
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
す。ただし、フレームのリンクを解除してフレーム集団項目、明細集団項目、およびテキスト項
目が作成された場合に、項目が 2000 個を超えるときはフレームのリンクを解除できません。
- フレームのリンクを解除して DE(明細)パーティションが自動的に作成された場合に、帳票に定
義された DE(明細)パーティションが 100 個を超えるときは、フレームのリンクを解除できませ
ん。DE(明細)パーティションを 1 個以上削除してから、リンクを解除してください。
- 入力データ形式が「XML 形式」の場合、リンク先のフレームに定義されている CF(制御脚書き)
パーティションに定義されている項目が、フレーム集団項目および明細集団項目以外の集団項目
の構成項目のとき、フレームのリンクを解除できません。
●リンクされているフレームを削除する場合
- リンクの先頭のフレームを削除した場合、リンクしているすべてのフレーム、リンクしているフ
レーム内に定義されているフレームパーティション、パーティション罫線、パーティション枠、
および項目はすべて削除されます。入力データ形式が「XML 形式」の場合、フレーム集団項目お
よび明細集団項目も削除されます。ただし、オーバレイは削除されません。
例えば、下記の図のフレーム A を削除した場合は、フレーム B およびフレーム C も削除されま
す。
このフレームを削除
フレームA
フレームB
フレームC
:リンクの流れ
- 3 つ以上のフレームをリンクしている帳票で、リンクの途中のフレームを削除した場合、削除した
フレームのリンク元のフレームと、削除したフレームのリンク先のフレームがリンクされます。
また、削除したフレームに定義された固定パーティション、パーティション罫線、パーティショ
ン枠、およびフレームパーティションに定義されている項目はすべて削除されます。ただし、
オーバレイは削除されません。
フレームA
フレームA
フレームB
フレームAのリンク先は、フレームBの
リンク先(フレームC)に変更される
フレームC
このフレームを削除
フレームC
222
:リンクの流れ
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
7.2.13 データリストの構造を変更する(入力データ形式が「XML 形式」の場合のみ)
入力データ形式が「XML 形式」の場合は、フレームを配置すると、フレームに対応するフレーム集団
項目、およびフレーム内の DE(明細)パーティションに対応する明細集団項目が自動的に作成されま
す。
!
注意
- フレーム集団項目および明細集団項目は、データリストから削除することはできません。
- フレームを削除すると、フレーム集団項目および明細集団項目も削除されます。
このため、XML 形式の入力データを元にフリーフレーム形式の帳票レイアウト情報を作成する場合
は、データリスト上で以下の操作をする必要があります。
1)XML 形式の入力データを元に作成された集団項目を削除する
2)フレームに配置する項目をフレーム集団項目の配下に移動する
3)フレームの DE(明細)パーティションに配置する項目を明細集団項目の配下に移動する
4)フレーム集団項目および明細集団項目のタグ名と項目名を、XML データ上で使用しているタグ名
と同じ名前に変更する
ここでは、以下の XML 形式の入力データを使用し、フレームが 1 つ配置されたフリーフレーム形式の
帳票レイアウト情報を作成する場合を例にして説明します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<データルート>
<フレーム>
<明細>
<データ1>データ</データ1>
</明細>
</フレーム>
</データルート>
= 操作手順 =
1)ウィザードを使用し、上記の例の XML ファイルを読み込んで帳票レイアウト情報を作成します。
データルートには、「データルート」を指定します。
⇒データリストが、以下のように作成されます。
2)フレームを 1 つ配置します。
詳細については、以下を参照してください。
⇒ “7.2.3 フレームを配置する ”
⇒データリストは、以下のようになります。
223
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
3)集団項目「フレーム」および「明細」を削除します。
⇒集団項目が削除されます。
4)非出力項目「データ 1」を明細集団項目「DE」の配下に移動します。
⇒データリストは、以下のようになります。
5)データリストでフレーム集団項目「FRM001」を選択し、[書式]-[プロパティ]を選択します。
⇒集団項目のプロパティ画面が表示されます。
6)[プロパティ]タブで、タグ名を「フレーム」、項目名を「フレーム」に変更して[OK]ボタンを
クリックします。
⇒「FRM001」のタグ名と項目名が「フレーム」に変更されます。
7)同様に、明細集団項目「DE」のタグ名を「明細」、項目名を「明細」に変更します。
⇒データリストは、以下のようになります。
224
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
7.2.14 フレーム・フレームパーティションの表示色を変更する
編集領域では、フレームやフレームパーティションは色付きで表示されています。フレームやフレー
ムパーティションの色の設定を変更することができます。
備考
- フレームやフレームパーティションの色の初期値は、以下のとおりです。
・ フレームの枠
:水色
・ フレームの枠内
:うすい水色
・ フレームパーティションの枠
:赤色
・ フレームパーティションの枠内 :うすい桃色
- レイアウト罫線の表示 / 非表示を切り替えることで、枠および枠内の色の表示 / 非表示を切
り替えることもできます。
レイアウト罫線の表示 / 非表示は、
[表示]-[レイアウト罫線表示]を選択して切り替える
ことができます。
= 操作手順 =
1)[ツール]-[オプション]を選択します。
⇒オプション画面が表示されます。
2)[色設定]タブをクリックし、フレームやフレームパーティションの色の設定を変更します。
備考
- オプション画面で設定するフレームやフレームパーティションの色は、編集していると
きのみ表示されます。出力はされません。
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒フレームやフレームパーティションの色の設定が変更されます。
225
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
7.2.15 レイアウト確認モードでレイアウトを確認する
レイアウト確認モードで帳票の出力イメージのプレビューが表示できます。
ここでは、以下のようにフレームパーティションを配置してプレビューでレイアウトを確認する例を
説明します。
- 制御頭書き(1)パーティション(CH1)
- 明細(DE)パーティション(5 個指定する)
- 制御脚書き(1)パーティション(CF1)
- 制御頭書き(3)パーティション(CH3)
- 明細(DE)パーティション(2 個指定する)
- 制御脚書き(1)パーティション(CF1)
= 操作手順 =
1)[編集モード]-[レイアウト作成]-[レイアウト確認]を選択します。
2)[ツール]-[レイアウトエディタ]を選択します。
⇒レイアウトエディタ画面が表示されます。
3)[追加]ボタンをクリックします。
4)出力情報からプレビューするフレームパーティションを選択します。
5)3)および 4)の操作を繰り返して、プレビューするフレームパーティションを追加します。
6)[OK]ボタンをクリックします。
226
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
- プレビューは 1 ページ単位で行います。プレビューするフレームパーティションが追加
された結果、1 ページでプレビューできない場合は、「フレーム」に「表示できません」
注意
と表示されます。
- 印刷後に改ページする指定のフレームパーティションの後にフレームパーティションを
追加しても、追加したフレームパーティションはプレビューできません。
!
備考
- プレビューするフレームが別のフレームとリンクされているとき、以下の場合に改フ
レームされます。
・ フレームパーティションの下端の位置が、フレームの下端の位置を超える場合
・ フレームパーティションの下端の位置が、固定パーティションの制御脚書きパーティ
ション(CF)の上端の位置を超える場合
・ 出力情報で「改フレーム」を選択した場合
・ 印刷後に改フレームする指定のあるフレームパーティションの後に、フレームパー
ティションが追加された場合
⇒帳票様式定義画面に戻り、帳票の出力イメージのプレビューができます。
- プレビューした後にレイアウト編集(標準)モードにして項目などを編集した場合、プ
レビューにも反映されます。ただし、フレームのリンクの設定を変更した場合は、レイ
注意
アウトエディタ画面でプレビューするフレームパーティションを指定しなおしてくださ
い。
- プレビューの結果と、実際の出力結果は異なる場合があります。
!
227
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
備考
- 固定パーティションは、ページ内固定位置に表示されます。
- プレビューを表示して、オーバレイ罫線・枠が編集できるので、オーバレイ罫線・枠の
位置を調整することができます。
- プレビューを表示して、集団印刷を指定することができます。詳細については、デザイ
ナヘルプを参照してください。
228
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
7.3 パーティションを配置する(集計表形式の場合のみ)
集計表形式の帳票レイアウト情報に、パーティションを追加したり、設定を変更したり、削除したり
できます。
7.3.1 パーティションを追加する
集計表形式の帳票レイアウト情報で、パーティションを追加する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)[挿入]-[パーティション]を選択します。
⇒パーティション挿入画面が表示されます。
2)挿入するパーティション種別、および番号を指定して[OK]ボタンをクリックします。
!
注意
- 1 つの帳票に、それぞれのパーティションが以下の数まで定義されていた場合、該当す
るパーティションを追加することはできません。
・ RH(レポート頭書き)パーティション:1 個
・ PH(ページ頭書き)パーティション :1 個
・ CH(制御頭書き)パーティション
:16 個
・ DE(明細)パーティション
:100 個
・ CF(制御脚書き)パーティション
:16 個
・ PF(ページ脚書き)パーティション :1 個
- CH(制御頭書き)パーティション、CF(制御脚書き)パーティション、および DE
(明細)パーティションのパーティション番号を指定したとき、指定した番号のパー
ティションがすでに存在する場合、または指定可能範囲外の値を指定した場合は、エ
ラーメッセージが表示されます。
- 浮動パーティションは、パーティションの間隔をあけて定義できません。
編集領域上では浮動パーティションは連続して表示されますが、出力時とは位置が異な
る場合があります。
⇒指定したパーティションが挿入されます。
229
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
7.3.2 パーティションの設定を変更する
集計表形式の帳票レイアウト情報で、パーティションの設定を変更する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)[パーティション]タブをクリックします。
⇒パーティションリストが表示されます。
2)設定を変更するパーティションを、パーティションリストで選択し、[書式]-[プロパティ]を
選択します。
⇒パーティションのプロパティ画面が表示されます。
3)[プロパティ]タブで、パーティションの設定を変更します。
設定する項目の詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
4)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択したパーティションの設定が変更されます。
!
- パーティションの開始位置の横および横幅は変更できません。
注意
230
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
備考
- 集計表形式の場合、パーティションの縦幅は、編集領域でパーティションラベルの下側
の境界線をドラッグして変更することもできます。
パーティションラベル
7.3.3 パーティションを削除する
集計表形式の帳票レイアウト情報で、パーティションを削除する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)[パーティション]タブをクリックします。
⇒パーティションリストが表示されます。
2)削除するパーティションをパーティションリストで選択し、[編集]-[削除]を選択します。
⇒メッセージが表示されます。
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択したパーティションが削除されます。
!
注意
- パーティションを削除すると、パーティション罫線、パーティション枠、およびパー
ティションに定義されている項目もすべて削除されます。
- DE(明細)パーティションが 1 つしかない場合は、DE(明細)パーティションを削除
できません。
231
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
7.3.4 レイアウト確認モードでレイアウトを確認する
レイアウト確認モードで帳票の出力イメージのプレビューが表示できます。
= 操作手順 =
1)[編集モード]-[レイアウト作成]-[レイアウト確認]を選択します。
2)パーティションリストからパーティションを表示したい順序で編集領域にドラッグ & ドロップし
ます。
⇒帳票の出力イメージのプレビューができます。
備考
- 明細パーティション(DE)は、パーティションを繰り返して表示する数が指定できま
す。
- 固定パーティションは、ページ内固定位置に表示されます。
- プレビューを表示して、オーバレイ罫線・枠が編集できるので、オーバレイ罫線・枠の
位置を調整することができます。
- プレビューを表示して、集団印刷を指定することができます。詳細については、デザイ
ナヘルプを参照してください。
- レイアウトエディタを使用すると、表示されているパーティションが一覧形式で確認 /
変更できます。
232
帳票設計編 -第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する-
7.4 帳票定義情報を保存する
作成途中の帳票定義情報を保存することができます。
帳票定義情報を保存する場合、以下のいずれかを選択できます。
- 名前を付けて保存する
- 上書き保存する
7.4.1 帳票定義情報を名前を付けて保存する
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、[ファイル]-[名前を付けて保存]を選択します。
⇒名前を付けて保存画面が表示されます。
2)「名前」に帳票定義情報名を指定します。
3)[保存]ボタンをクリックします。
注意
- 帳票の名前を指定する場合、以下の注意事項を確認してください。
⇒ “D.1.1 帳票名の指定に関する注意事項について ”
備考
- 帳票定義一覧画面から帳票様式情報を新規作成した場合、
[ファイル]-[閉じる]を選
択して帳票様式定義画面を閉じると、作成した帳票様式情報が帳票定義一覧画面の一覧
に追加されています。
!
7.4.2 帳票定義情報を上書き保存する
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、[ファイル]-[上書き保存]を選択します。
⇒帳票定義情報が上書き保存されます。
備考
- 帳票定義一覧画面から帳票様式情報を新規作成した場合、
[ファイル]-[閉じる]を選
択して帳票様式定義画面を閉じると、作成した帳票様式情報が帳票定義一覧画面の一覧
に追加されています。
233
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
第8章
項目・オーバレイを定義する
ウィザード完了後、帳票様式定義画面が表示されます。帳票様式定義画面で、項目やオーバレイを定
義したり編集したりします。帳票様式定義画面でそれぞれの項目を編集する方法を説明します。
!
注意
- 項目や図形を重ねて定義すると、期待どおりに出力されない場合があります。
項目や図形を重ねて定義する場合は、必ず出力結果を確認してください。
234
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.1 項目・オーバレイ定義時の補助機能
項目やオーバレイを定義するときに使用すると便利な以下の機能について説明します。
- グリッド / グリッド強制の設定を変更する
- 項目・オーバレイを整列する
- イメージデータを下敷きとして表示する
- 項目・オーバレイを自動補正配置する
- 項目・オーバレイをロックする
- 項目情報ファイルを取り込む
また、編集オブジェクト選択タブの使用も便利な機能です。詳細については、以下を参照してくださ
い。
⇒ “3.1.2.7 編集領域 ”
8.1.1 グリッド / グリッド強制の設定を変更する
グリッドは、項目やオーバレイを定義するときの目安となります。
固定間隔グリッドでは、作成する帳票レイアウト情報に合わせて、グリッドの表示間隔や線種を変更
することができます。
また、項目の基点を強制的にグリッドの交差点(強制点)に合わせて配置する設定や、グリッド強制
で使用できる機能の設定ができます。
= 操作手順 =
1)[表示]-[グリッド]-[設定]を選択します。
⇒グリッドの設定画面が表示されます。
2)「グリッドの間隔を固定で指定する」を選択します。
⇒使用するグリッド種別に「固定間隔グリッド」が選択されます。
3)グリッド間隔やグリッドを表示する / しないなどを変更します。
項目の基点を強制的にグリッドの交差点(強制点)に合わせて配置する場合は、
「強制間隔に合わ
せる」チェックボックスをチェックします。設定できる項目については、デザイナヘルプを参照
してください。
235
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
4)グリッド線の表示間隔や線種に関する設定を変更します。
グリッドの設定画面で[詳細]ボタンをクリックすると、グリッドの詳細設定画面が表示されま
す。設定できる項目については、デザイナヘルプを参照してください。
5)[OK]ボタンをクリックします。
⇒グリッドの設定画面に戻ります。
6)グリッドの設定画面で[OK]ボタンをクリックします。
⇒グリッドの設定が変更されます。背景のドットがグリッドです。
236
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.1.2 項目・オーバレイを整列する
選択した矩形範囲内で、指定した位置(縦方向(上、下、中央)、または横方向(左、右、中央))に
項目やオーバレイ文字を合わせることができます。これを「整列」と呼びます。
= 操作手順 =
1)整列させる項目を囲むようにドラッグし、項目を整列する範囲を選択します。
2)[編集]-[配置/整列]から、指定したい位置または横方向を選択します。
⇒項目が整列します。
8.1.3 イメージデータを下敷きとして表示する
ウィザードで下敷きイメージを指定しなかった場合など、帳票様式定義画面から下敷きイメージを表
示することができます。
プレプリント用紙や既存のレイアウトをスキャナで読み込んでイメージデータ(ビットマップデータ、
または JPEG データ)にし、帳票レイアウトの下敷きとして表示すると、簡単に帳票レイアウト情報を設
計できます。
例えば、プレプリント用紙が決まっている帳票を作成する場合、プレプリント用紙のイメージデータ
を帳票レイアウトの下敷きとして表示すると、その上に項目を定義するだけでプレプリント用紙に合っ
た帳票レイアウトを作成できます。
備考
- プレプリント用紙に合わせて帳票様式情報を作成する場合は、帳票のプロパティ画面の
[余白]タブで、原点位置を上、左とも「0」に変更します。詳細については、以下を参照
してください。
⇒ “B.11.1 プレプリント用紙に合わせて帳票を設計したい ”
イメージデータを編集領域に読み込み、下敷きとして表示する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)[表示]-[下敷きイメージ]を選択します。
⇒下敷きイメージ画面が表示されます。
2)[ファイルの選択]ボタンをクリックします。
⇒ファイルを開く画面が表示されます。
237
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
3)下敷きイメージとして表示するイメージファイルを選択して、[開く]ボタンをクリックします。
備考
- 紙の帳票(プレプリント用紙)をスキャナで読み取ると、読み取ったイメージが微妙
に傾いていることがあります。この傾きを補正して下敷きイメージとして表示する場
合は、「傾き補正を行う」チェックボックスをチェックします。
- カラーイメージを選択した場合、下敷きイメージをカラーで表示するかモノクロで表
示するか確認するメッセージが表示されます。
[はい]ボタンをクリックすると、下敷きイメージがカラーで表示されます。
[いいえ]ボタンをクリックすると、下敷きイメージがモノクロで表示されます。
下敷きイメージをカラーで表示する場合、「傾き補正を行う」の指定は無効となりま
す。
⇒下敷きイメージ画面に戻ります。「下敷きイメージを表示する」チェックボックスがチェックさ
れています。
4)必要であれば、下敷きイメージの前面色、背景色、および表示する位置とサイズを変更します。
備考
- 「縦 / 横の比率を維持」チェックボックスをチェックすると、縦幅で指定したサイズに
合わせて、縦横比を維持した横幅のサイズが設定されます。
5)[OK]ボタンをクリックします。
⇒編集領域にイメージデータが下敷きとして表示されます。
6)下敷きとして表示したイメージデータに合わせて項目を定義し、帳票レイアウトを作成します。
238
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
!
注意
備考
- 帳票様式定義の再読み込み時にイメージファイルが存在しない、またはイメージファイルの格
納ディレクトリを変更した場合、下敷きイメージは読み込まれません。
- 下敷きイメージを非表示にするには、下敷きイメージが表示されている状態で、標準ツール
バーの[下敷きイメージ]ボタンをクリックして下敷きイメージを非表示にします。下敷き
イメージ画面を表示して、「下敷きイメージを表示する」チェックボックスのチェックをはず
して非表示にすることもできます。
- 下敷きイメージがプレプリント用紙の余白を含んでいる場合、下敷きイメージを表示する位
置に、余白分、マイナスの値を指定してください。
また、下敷きイメージの右下が用紙を超える場合も、下敷きイメージを表示する位置に、下
敷きイメージの右下が用紙を超えないような値を指定して調整してください。
- 下敷きイメージのオーバレイ変換機能を使用して、下敷きとして読み込んだイメージデータ
をオーバレイに変換したり、項目を自動生成したりできます。
オーバレイ変換の操作については、以下を参照してください。
⇒ “7.1.2.1 既存の帳票やプレプリント用紙のレイアウト情報を利用して作成する ”
- Windows 上であれば、Microsoft Word や Microsoft Excel などの使い慣れたツールで設計した
帳票イメージや、インターネットで公開されている PDF ファイルの帳票イメージなども、
List Creator のオーバレイユーティリティを使用してオーバレイに変換できるので、簡単に
List Creator の帳票に取り込むことができます。
8.1.4 項目・オーバレイを自動補正配置する
項目またはオーバレイを、グリッド・強制の間隔に合わせて自動で整列、補正して配置することがで
きます。これを「自動補正配置」と呼びます。
= 操作手順 =
1)[編集]-[配置 / 整列]-[自動補正配置]を選択します。
⇒自動補正配置画面が表示されます。
2)対象属性、強制位置、および対象範囲を設定します。
設定できる項目については、デザイナヘルプを参照してください。
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒項目・オーバレイがグリッド・強制の間隔に合わせて自動で整列、補正して配置されます。
!
注意
備考
- 自動補正配置は、グリッドの設定画面の「強制間隔に合わせる」チェックボックスがチェック
されている、かつ詳細設定画面 の強制モードで「標準」が指定されている場合のみ有効とな
ります。
- グリッドの設定画面 の「強制間隔に合わせる」チェックボックスがチェックされている、か
つグリッドの詳細設定画面の強制モードで「標準」が指定されている場合に以下の操作を行う
と、自動で自動補正配置画面 が表示されます。
・[下敷きイメージのオーバレイ変換]を指定したとき
・ オーバレイを追加したとき
239
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.1.5 項目・オーバレイをロックする
項目やオーバレイのオブジェクトの編集や属性の変更ができないようにすることができます。これを
「ロック」と呼びます。
ロックできる項目、オーバレイは以下のとおりです。
項目
-
固定リテラル項目
数字項目
テキスト項目
OCR-B 項目
ラジオボタン項目
チェックボックス項目
日付項目
時刻項目
バーコード項目
バーコード項目(U.S. Postal FIM)
組込みメディア項目
矩形固定リテラル項目
矩形テキスト項目
オーバレイ
- オーバレイ文字
- オーバレイ図形
- オーバレイ罫線
パーティション罫線
- パーティション罫線
- パーティション枠
グループ化された項目、オーバレイ、およびパーティション罫線をロックすることもできます。グ
ループ化については、デザイナヘルプを参照してください。
なお、レコード域共用項目をロックした場合は、共用しているすべての項目がロックされます。
= 操作手順 =
1)ロックする項目やオーバレイを選択します。
2)[編集]-[ロック]-[ロック]を選択します。
⇒項目やオーバレイがロックされます。ロックされた項目は、白色青枠のリサイズハンドルで表
示されます。
備考
- ロックを解除する場合は、ロックした項目やオーバレイを選択して、[編集]-[ロック]-
[ロック解除]を選択します。
240
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.1.6 項目情報ファイルを取り込む
帳票様式定義画面で項目情報ファイルを取り込むことができます。これにより、項目の追加、レコー
ドリストの並び替え、および入力データ順序の並び替えが容易に行えます。
備考
- 項目情報ファイルを取り込むときの注意については、以下を参照してください。
⇒ “D.4 項目情報ファイルを取り込むときの注意事項 ”
= 操作手順 =
1)[ツール]-[項目情報ファイルの取り込み]を選択します。
⇒ファイルを開く画面が表示されます。
2)取り込む項目情報ファイルを選択して、[開く]ボタンをクリックします。
⇒項目情報ファイルの取り込み画面に、項目情報ファイルから読み込まれた項目の一覧が、項目
情報ファイルに記載されている順に表示されます。
グレーのアイコンは、項目情報
ファイルを取り込んで追加され
た項目です。
白抜きアイコンは、更新中の帳票
定義情報に定義済みの項目です。
241
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
備考
- 項目情報ファイルに定義されている項目と、更新中の帳票定義情報に定義済みの項
目の項目名が同じ場合、更新中の帳票定義情報に定義済みの項目の以下の情報は、
項目情報ファイルに定義されている情報ではなく、実際に定義済みの項目情報が表
示されます。
・ 項目種別
・ 項目長
・ 小数部桁数(数字項目のみ)
・ 選択時情報(チェックボックス項目、およびラジオボタン項目のみ)
- 項目情報ファイルから取り込まれた項目で、かつ帳票様式定義画面の編集領域に配
置されていない項目は、定義情報変更画面で変更できます。
変更できるのは以下の情報です。
・ 項目名
・ 項目種別
・ 項目長
・ 小数部桁数(数字項目のみ)
・ 選択時情報(チェックボックス項目、およびラジオボタン項目のみ)
変更する項目の項目名を選択して、
[定義情報変更]ボタンをクリックすると、定義
情報変更画面が表示されます。
なお、定義情報変更画面で変更した項目情報は、項目情報ファイルには反映されま
せん。
定義情報変更画面の詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
- 非出力項目は、 で表示されます。項目情報ファイルを取り込んで追加された項目
と同じくグレーのアイコンですが、非出力項目は定義情報変更画面で項目情報を変
更することはできません。
- 更新中の帳票に集団項目が定義されていても、項目情報ファイルの取り込み画面で
は、集団項目は表示されません。
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒項目情報ファイルが取り込まれた状態の帳票様式情報が表示されます。
242
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.2 項目を追加 / 編集する
項目を追加、複写、移動、および削除する方法を説明します。
8.2.1 項目を追加する
= 操作手順 =
1)[挿入]-[項目]から、追加する種別の項目を選択します。
2)編集領域上でマウスをドラッグして、項目を追加する位置とサイズを指定します。
⇒指定した位置に指定したサイズで項目が追加されます。
!
注意
備考
- 項目を追加した場合は、必ずデータ定義画面で関連付け情報を確認してください。
- フリーフレーム形式の帳票レイアウト情報でフレームが定義されている場合、フレーム
をまたぐ位置に項目を追加できません。また、フレーム内のフレームパーティションが
存在しない位置に項目を追加できません。
- 集計表形式、またはフリーフレーム形式の帳票レイアウト情報でパーティションが定義
されている場合、パーティションをまたぐ位置に項目を追加できません。
- 用紙のサイズの縦幅を超える部分に項目を追加できません。
- 固定リテラル項目および矩形固定リテラル項目を追加する場合は、追加する位置を指定
した後に文字列を入力します。
文字列を入力して[Enter]キーを押すと、項目が追加されます。
- 日付項目および時刻項目を追加する場合は、追加する位置を指定した後に日付または時
刻の形式を指定します。
日付や時刻の形式を指定して[Enter]キーを押すと、項目が追加されます。
指定できる形式については、デザイナヘルプを参照してください。
- 非出力項目(レコードのみ項目)、集団項目は、レコードリストまたはデータリストで追
加できます。
243
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.2.2 項目を複写する
項目を複写する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)[編集]-[コピー]を選択します。
⇒項目がコピーされます。
2)[編集]-[貼り付け]を選択します。
⇒コピーされた項目が貼り付けられます。
!
注意
備考
- 項目を複写した場合は、必ずデータ定義画面で関連付け情報を確認してください。
- フリーフレーム形式の帳票レイアウト情報でフレームが定義されている場合、フレーム
をまたぐ位置に項目を複写できません。
- ロックされた項目を複写した場合、ロックが解除されて貼り付けられます。
- 複写した項目を貼り付けるときに同じ項目名が存在する場合、以下のように項目名が命
名されます。
・ 項目名の末尾が数字以外の場合
元の項目名に 4 桁の数字が付加されます。
Text → Text0001
元の項目名が 26 文字を超えているときは、26 文字目までの名前に 4 桁の数字が付加
された文字列が項目名になります。
・ 項目名の末尾が数字の場合
元の項目名の下 4 桁の数字が 1 ずつ加算されます。
Text0001 → Text0002
命名された項目名がすでに使用されているときは、重複しなくなるまで数字が 1 ずつ
加算されます。
- 複写した項目の内容は貼り付けた後も消えないので、引き続き[貼り付け]を繰り返す
ことができます。
- 複写した項目や図形を、ビットマップデータを扱う別のアプリケーションに貼り付ける
と、ビットマップデータとして貼り付けられます。また、複写した項目を、テキスト
データを扱う別のアプリケーションに貼り付けると、項目名がテキストデータとして貼
り付けられます。
244
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.2.3 項目を移動する
項目を移動する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)編集領域上で移動する項目をクリックします。
2)ルーラーとステータスバーに表示されるポインタ位置を見ながら項目をドラッグして移動します。
ステータスバーのポインタ位置には、項目をマウスでドラッグしている間、項目の基点の位置が
表示されます。
備考
- 項目を垂直方向、または水平方向に移動する場合は、
[Shift]キーを押しながらドラッグ
します。
項目の基点
ルーラー
ポインタ位置
!
注意
備考
- フリーフレーム形式の帳票レイアウト情報でフレームが定義されている場合、フレーム
をまたぐ位置に項目を移動できません。
- 集計表形式、またはフリーフレーム形式の帳票レイアウト情報でパーティションが定義
されている場合、パーティションをまたぐ位置に項目を移動できません。
- 用紙のサイズの縦幅を超える部分に項目を移動できません。
- 項目のプロパティ画面で位置を指定することもできます。
項目を選択して[書式]-[プロパティ]を選択すると、項目のプロパティ画面が表示
されます。
なお、編集領域上で項目をダブルクリックしても項目のプロパティ画面が表示されます。
245
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.2.4 項目を削除する
項目を削除する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)削除する項目を選択し、
[編集]-[削除]を選択します。
⇒選択した項目が削除されます。
!
注意
- ロックされた項目は削除できません。
- 集計表形式、およびフリーフレーム形式の帳票レイアウト情報で入力データ形式が
「XML 形式」の場合、明細集団項目の配下に出力項目が存在しなくなるときは、項目を削
除できません。
- 項目を削除した場合は、必ずデータ定義画面で関連付け情報を確認してください。
また、条件指定がある場合、必ず条件指定の条件式を確認してください。
存在しない項目名が条件式およびオペランド中にある場合、帳票の保存時にエラーとなり
ます。
246
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.3 項目の設定を変更する
ここでは、項目の設定を変更する方法を説明します。
一括して変更することもできます。一括変更する方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.4 複数の項目の設定を一括変更する ”
8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する
項目の設定の変更は、項目のプロパティ画面で行います。
以下に、項目のプロパティ画面を表示する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)設定を変更する項目を選択し、[書式]-[プロパティ]を選択します。
⇒項目のプロパティ画面が表示されます。
備考
- 編集領域上で項目をダブルクリックして項目のプロパティ画面を表示することもできま
す。
8.3.2 項目の文字配置を変更する
項目の文字配置を変更する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)文字配置を変更する項目を選択し、項目のプロパティ画面を表示します。
項目のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ”
2)[文字配置]タブで、配置方法を選択します。
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択した項目の文字配置が変更されます。
247
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
!
注意
- 「文字配置」の「圧縮」を指定した場合、以下のことに注意してください。
・ 文字などを詰めたときに、文字の横幅が文字サイズの 3.0 ポの横幅よりも小さくなる
場合、領域内に圧縮されないで出力されることがあります。
・ フォントにデバイスフォントが指定されている場合、指定したサイズに縮小すること
ができません。このため、デバイスフォントは「MS 明朝」に置き換えられて出力され
ます。
- オーバレイ文字の場合、「文字配置」の「均等配置」および「圧縮」は指定できません。
指定された文字範囲に合わせて圧縮する場合は、「文字幅の自動調整」を指定してくださ
い。
- オーバレイ文字の場合、「文字配置」の「逆配置」は指定できません。
- 文字の後ろに空白がある場合、空白を削除した文字列で文字配置が行われます。
備考
8.3.3 項目の出力時の動作を変更する
項目の出力時の動作を変更する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)出力時の動作を変更する項目を選択し、項目のプロパティ画面を表示します。
項目のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ”
2)[文字配置]タブで、項目が領域内に収まらない場合の対処を選択します。
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択した項目の出力時の動作が変更されます。
248
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
!
注意
- 「出力時に項目の領域内にデータが収まらない場合の対処」に「文字などを詰めて全デー
タ出力する」を指定した場合、以下のことに注意してください。
・ 文字などを詰めたときに、文字の横幅が文字サイズの 3.0 ポの横幅よりも小さくなる
場合、領域内に圧縮されないで出力されることがあります。
・ フォントにデバイスフォントが指定されている場合、指定したサイズに縮小すること
ができません。このため、デバイスフォントは「MS 明朝」に置き換えられて出力され
ます。
- 「文字配置」で「両端揃え」または「圧縮」を指定した場合、「出力時に項目の領域内に
データが収まらない場合の対処」は指定できません。
- 「出力時に項目の領域内にデータが収まらない場合の対処」の設定内容に関わらず、以下
の場合は帳票は出力されずにエラーとなります。
・ List Creator の環境設定で「項目の領域内にデータが収まらない場合の対処」に
“「エラー」として通知し、出力処理を中断 ” が設定されている場合
8.3.4 項目のフォントサイズを変更する
項目のフォントサイズを変更する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)フォントサイズを変更する項目を選択し、項目のプロパティ画面を表示します。
項目のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ”
2)[フォント]タブで、フォントサイズを指定します。
- 項目のフォントサイズを変更した場合は、必要に応じて領域長も変更してください。
備考
3)[OK]ボタンをクリックします。
249
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
⇒選択した項目のフォントサイズが変更されます。
!
注意
備考
- 集計表形式またはフリーフレーム形式の帳票レイアウト情報で、フォントサイズを変更
すると項目がパーティションに入りきらない場合は、フォントサイズを変更できません。
- フリーフレーム形式の帳票レイアウト情報でフレームが定義されている場合、ボディに
配置されている項目のフォントサイズを変更すると項目がフレームと重なるときは、
フォントサイズを変更できません。
- 日本語フォントまたは英文フォントにデバイスフォントが指定されている場合、指定し
たフォントサイズで出力されない場合があります。プレビューなどで、出力されること
を確認してください。
- 項目を選択せずに、書式ツールバーの[フォントサイズ]でフォントサイズを変更する
と、それ以降(項目の初期値を変更するまで)に追加する項目のフォントサイズの初期
値が変更されます。
8.3.5 項目の文字ピッチを変更する
項目の文字ピッチを変更する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)文字ピッチを変更する項目を選択し、項目のプロパティ画面を表示します。
項目のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ”
2)[フォント]タブで、「ピッチ」チェックボックスをチェックし、文字ピッチを指定します。
備考
- 項目の文字ピッチを変更した場合は、必要に応じて領域長も変更してください。
- 帳票設計時のオペレーティングシステムの環境と、帳票出力時(プレビューを含む)の
オペレーティングシステムの環境とが異なる場合、出力環境に依存した文字ピッチとな
るため、出力される文字の位置およびピッチが異なる場合があります。そのため、文字
ピッチを指定することを推奨します。
文字ピッチを指定すると、オペレーティングシステムに依存しない帳票を設計すること
ができます。詳細については、オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ” を参照し
てください。
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択した項目の文字ピッチが変更されます。
250
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.3.6 項目の領域長を変更する
項目の領域長を変更する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)領域長を変更する項目を選択し、項目のプロパティ画面を表示します。
項目のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ”
2)[プロパティ]タブで、領域長を設定します。
備考
- フォントサイズや文字ピッチを変更した場合、必要に応じて領域長も変更してください。
以下の項目種別で文字ピッチが指定されている場合、項目のプロパティ画面の[プロパ
ティ]タブで[再計算]ボタンをクリックすると、必要な領域長が自動的に算出できま
す。
・ 数字項目
・ テキスト項目
・ OCR-B 項目
なお、再計算は英文フォントの文字ピッチを用いて領域長の算出を行うため、英文と日
本語が混在する場合、すべての文字が表示されないときがあります。この場合、再計算
で計算された領域長よりも大きい値を設定してください。
- 以下の場合は、必要に応じて領域長も変更してください。
・ 項目長を変更した場合
・ 項目のフォントサイズを変更した場合
・ 項目の文字ピッチを変更した場合
・ 固定文字列を変更した場合
・ 項目の編集形式を変更した場合
なお、帳票設計時のオペレーティングシステムの環境と、帳票出力時(プレビューを含
む)のオペレーティングシステムの環境とが異なる場合、出力環境に依存した文字ピッ
チとなるため、出力される文字の位置およびピッチが異なる場合があります。そのため、
文字ピッチを指定することを推奨します。
文字ピッチを指定すると、オペレーティングシステムに依存しない帳票を設計すること
ができます。詳細については、オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ” を参照し
てください。
251
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択した項目の領域長が変更されます。
!
注意
- フリーフレーム形式の帳票レイアウト情報でフレームが定義されている場合、ボディに
配置されている項目の領域長を変更すると項目がフレームと重なるときは、領域長を変
更できません。
8.3.7 項目にハイパーリンク情報を付加する
項目にハイパーリンク情報を付加すると、PDF ファイル出力した項目にハイパーリンクが設定されま
す。
以下に、項目にハイパーリンク情報を付加する方法を説明します。
- ハイパーリンク情報を付加できるのは、テキスト項目のみです。
備考
= 操作手順 =
1)ハイパーリンク情報を付加したいテキスト項目を選択し、項目のプロパティ画面を表示します。
項目のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ”
2)[プロパティ]タブで、「入力データにハイパーリンク情報を付加する」チェックボックスを
チェックします。
!
注意
- 項目にハイパーリンク情報を付加する場合、入力データには表示する文字列、識別子、
ハイパーリンク情報の順に以下の形式で記述してください。なお識別子は開始文字列が
「@[link=」、終了文字列が「@]」です。
例:表示する文字列を「○ × △」、ハイパーリンク情報を
- 出力される文字列は、表示する文字列(上記の例の場合、「○ × △」)のみです。
PDF ファイル出力時のみ、表示される文字列にハイパーリンク情報が付加されます。
識別子、およびハイパーリンク情報の文字列は表示されません。そのため以下のことに
注意してください。
・[プロパティ]タブの「項目長」には、表示する文字列長、識別子、およびハイパーリ
ンク情報に指定する文字列長を含めた長さを指定してください。
・[プロパティ]タブの「領域長」に指定した範囲には、表示する文字列(上記の例の場
合、「○ × △」)のみが、[文字配置]タブの「文字配置」で指定した文字配置で出力さ
れます。
252
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.3.8 項目の色を変更する
項目の色を変更する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)色を変更する項目を選択し、項目のプロパティ画面を表示します。
項目のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ”
2)[フォント]タブで、色を指定します。
3)[OK]ボタンをクリックします
⇒選択した項目の色が変更されます。
備考
- 編集領域上で項目を選択し、書式ツールバーの[項目の色]ボタン
て表示される色から、項目の色を指定することもできます。
253
をクリックし
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.3.9 文字の向きを変更する
項目の文字の向きを変更する方法を説明します。
文字の向きを変更できる項目およびオーバレイは以下のとおりです。
- 固定リテラル項目
- 数字項目
- テキスト項目
- OCR-B 項目
- 日付項目
- 時刻項目
- オーバレイ文字
= 操作手順 =
1)文字の向きを変更する項目を選択し、項目のプロパティ画面を表示します。
項目のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ”
2)[文字の向き]タブで、文字の向きを指定します。
3)[OK]ボタンをクリックします
⇒選択した項目の文字の向きが変更されます。
254
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.3.10 項目に繰返しを設定する
項目を繰り返して出力する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)繰り返して出力する項目を選択し、項目のプロパティ画面を表示します。
項目のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ”
2)[繰返し情報]タブで、繰り返す条件を指定します。
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択した項目が、指定した条件で繰り返されます。
備考
- 繰返しが指定できる項目は、以下のとおりです。
・ フリーフレーム形式以外の帳票レイアウト情報の固定リテラル項目
・ フリーフレーム形式以外の帳票レイアウト情報の矩形固定リテラル項目
・ カード形式の帳票レイアウト情報の項目(入力データ形式が「可変長」、「固定長」、ま
たは「CSV 形式」の場合のみ)
・ 伝票形式、矩形繰返し形式、およびタックシール形式の帳票レイアウト情報のボディ
部集団項目
255
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.3.11 禁則処理を行う
禁則処理を設定する方法を説明します。
禁則処理を設定できる項目は以下のとおりです。
- 矩形テキスト項目
●禁則文字を指定する
帳票で、禁則対象となる文字を指定します。
= 操作手順 =
1)[ファイル]-[帳票のプロパティ]を選択します。
⇒帳票のプロパティ画面が表示されます。
2)[禁則処理]タブで、禁則文字を指定します。
設定できる禁則文字については、デザイナヘルプを参照してください。
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒禁則文字が指定されます。
●禁則処理を行う
矩形テキスト項目の項目ごとに禁則処理を行います。
= 操作手順 =
1)禁則処理を行う項目を選択し、項目のプロパティ画面を表示します。
項目のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ”
2)[矩形]タブで、禁則処理方法を設定します。
設定できる内容については、デザイナヘルプを参照してください。
256
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択した項目の出力時に禁則処理が行われます。
8.3.12 項目種別を変更する
定義した項目の種別を変更できます。
例えば、テキスト項目として定義した項目を数字項目に変更することができます。
項目種別は、以下のように変更できます。
- 数字項目からテキスト項目
- テキスト項目から数字項目
- テキスト項目から矩形テキスト項目
- 矩形テキスト項目からテキスト項目
項目種別を変更した場合、項目の情報が引き継がれなかったり、項目の情報に自動的に初期値が設定
されたりすることがあります。
詳細については、デザイナヘルプの “ 項目種別を変更する ” および “ 項目種別を変更したときのプロパ
ティ属性 ” を参照してください。
!
注意
- グループ化された項目は、項目種別を変更できません。
- レコード域共用項目の項目種別を変更する場合は、選択した項目とそのレコード域共用項目
の項目種別がすべて変更されます。
レコード域共用項目については、以下を参照してください。
⇒ “8.10 レコード域共用を定義する ”
- 項目種別を変更する項目に項目の繰返しや集団項目の繰返しが指定されているとき、項目種
別をテキスト項目から矩形テキスト項目に変更すると繰返し部分が編集領域に入りきらない
場合は、項目種別を変更できません。
- 集計表形式、またはフリーフレーム形式の帳票レイアウト情報で、項目種別をテキスト項目
から矩形テキスト項目に変更すると、項目がパーティション内に入りきらない場合は、パー
ティションに収まる縦幅で項目種別が変更されます。
- フリーフレーム形式の帳票レイアウト情報でフレームが定義されている場合、ボディ部に配
置されている項目の項目種別をテキスト項目から矩形テキスト項目に変更すると項目がフ
レームと重なるときは、フレームと重ならない縦幅で項目種別が変更されます。
- 項目種別を変更した場合、必ずデータ定義の確認を行ってください。
項目種別を変更する方法を説明します。
257
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
= 操作手順 =
1)項目種別を変更する項目を選択し、[書式]-[項目種別の変更]を選択します。
⇒項目種別の変更画面が表示されます。
2)変更する項目種別を選択します。
「テキスト項目→矩形テキスト項目」を選択した場合は、矩形行数を 1 ~ 20 の範囲で指定します。
「矩形テキスト項目→テキスト項目」を選択した場合は、変更したテキスト項目をどこに定義する
かを選択します。
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択した項目の項目種別が変更されます。
258
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.3.13 固定文字列を変更する
固定文字列を変更する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)文字列を変更する固定リテラル項目または矩形固定リテラル項目を選択し、固定リテラル項目の
プロパティ画面を表示します。
固定リテラル項目のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ”
2)文字列を変更します。
- 固定文字列を変更した場合は、必要に応じて領域長も変更してください。
備考
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択した項目の文字列が変更されます。
259
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.3.14 数字項目の形式を編集する
数字項目の形式を編集する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)形式を編集する数字項目を選択し、数字項目のプロパティ画面を表示します。
数字項目のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ”
2)[編集形式]タブで、数字項目の分類を数値、通貨、区切り、日付から選択します。
選択した分類によって、設定する項目が変わります。
詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
備考
- 例えば、入力データが「20031221」の場合に、List Creator で「平成 15 年 12 月 21 日」
に編集して出力するといったことができます。
- 数字項目の編集形式を変更した場合、必要に応じて領域長も変更してください。
領域長を変更する方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.6 項目の領域長を変更する ”
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択した数字項目の編集形式が変更されます。
260
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.3.15 テキスト項目の形式を編集する
テキスト項目の形式を編集する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)形式を編集するテキスト項目を選択し、テキスト項目のプロパティ画面を表示します。
テキスト項目のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ”
2)[編集形式]タブで、テキスト項目の分類を標準または郵便から選択します。
分類に郵便を選択した場合は、表示形式を[ハイフン表示]または[空白表示]から選択します。
備考
- 分類に「郵便」を選択し、[ハイフン表示]を指定すると、入力データが「1234567」
の場合、List Creator が自動的に「123-4567」に編集して出力します。
- テキスト項目の編集形式を変更した場合、必要に応じて領域長も変更してください。
領域長を変更する方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.6 項目の領域長を変更する ”
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択したテキスト項目の編集形式が変更されます。
261
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.3.16 矩形テキスト項目の出力結果が領域内に収まるように設定する
矩形テキスト項目の出力結果を、入力データに合わせて自動的に変更するようにできます。
例えば、定義されている矩形テキスト項目の領域内に入力データが入りきらなかった場合、矩形テキ
スト項目の縦幅を自動的に拡張して、入りきらなかったデータを出力するように設定できます。
以下の設定ができます。
1)矩形テキスト項目の縦幅を自動拡張する
矩形テキスト項目の縦幅を自動的に拡張して、入力データを矩形テキスト項目の領域内に出力し
ます。
この設定は、集計表形式、またはフリーフレーム形式の帳票レイアウト情報の場合に有効です。
2)矩形テキスト項目の文字ピッチ / 行の高さ / フォントサイズを自動縮小する
矩形テキスト項目の文字ピッチ、行の高さ、およびフォントサイズを自動縮小して入力データを
矩形テキスト項目の領域内に出力します。
この設定は、すべての形式の帳票レイアウト情報で有効です。
1)の設定で、矩形テキスト項目の縦幅がパーティションの高さを超える場合、パーティションの高さ
も自動拡張するように設定することもできます。
以下に、それぞれの設定方法を説明します。
●矩形テキスト項目の縦幅を自動拡張する
この設定は集計表形式、またはフリーフレーム形式の帳票レイアウト情報の矩形テキスト項目に設定
できます。
以下に、矩形テキスト項目の縦幅を自動拡張するように設定する方法、およびパーティションの高さ
を自動拡張するように設定する方法を説明します。
矩形テキスト項目の縦幅を自動拡張する
= 操作手順 =
1)縦幅を自動拡張する矩形テキスト項目を選択し、矩形テキスト項目のプロパティ画面を表示しま
す。
矩形テキスト項目のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ”
2)[プロパティ]タブで、想定する入力データのバイト分の項目長を指定します。
262
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
3)[矩形]タブで「縦幅を拡張して出力」チェックボックスをチェックします。
4)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択した矩形テキスト項目の入力データがすべて出力できない場合に、縦幅が自動拡張される
ように設定されます。
!
注意
- この設定をして、“ パーティションの高さを自動拡張する ” 設定をしない場合、矩形テキ
スト項目はパーティションの高さまでしか自動拡張されません。それでも入力データが
入りきらない場合、拡張された矩形テキスト項目内に収まる分の入力データが出力され
ます。
矩形テキスト項目の縦幅がパーティションの高さを超えるとき、パーティションの高さも
自動拡張されるように設定する方法については、以下を参照してください。
⇒ “ パーティションの高さを自動拡張する ”
263
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
パーティションの高さを自動拡張する
この設定は、浮動パーティションにのみ設定できます。
= 操作手順 =
1)[パーティション]タブをクリックします。
2)高さを自動拡張するパーティションをパーティションリストで選択し、[書式]-[プロパティ]
を選択します。
⇒パーティションのプロパティ画面が表示されます。
3)[プロパティ]タブで、「高さを拡張して全体出力」チェックボックスをチェックします。
4)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択したパーティションの高さが自動拡張されるように設定されます。
!
注意
- フレームの出力方向が「横」のフレームパーティションには指定できません。
- 矩形テキスト項目が定義されたパーティションの高さを自動拡張するに設定した後に、
パーティションの形式を浮動パーティションから固定パーティションに変更すると、設
定が無効になります。
- DE(明細)パーティションおよび CF(制御脚書き)パーティションを自動拡張した場
合、矩形テキスト項目が定義されたパーティションが、出力中のページに収まらずに次
ページに出力されることがあります。
該当ページ内にすべて出力したい場合、“ ●矩形テキスト項目の文字ピッチ / 行の高さ /
フォントサイズを自動縮小する ” を参照して矩形テキスト項目の文字ピッチなどが自動縮
小されるように設定してください。
264
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
備考
- 集計表形式の場合、パーティションは「改ページのタイミング」で指定された改ページ
の位置まで自動拡張されます。
フリーフレーム形式の場合、パーティションは、以下のように自動拡張されます。
・ 固定パーティションが定義されていれば、固定パーティションまで自動拡張される
・ 固定パーティションが定義されていなければ、フレームの下端まで自動拡張される
- 「矩形テキスト項目の縦幅を自動拡張する」
、「パーティションの高さを自動拡張する」、
および「矩形テキスト項目の文字ピッチ / 行の高さ / フォントサイズを自動縮小する」の
すべての設定を行った場合、以下の優先順序で対処されます。
1) 矩形テキスト項目の縦幅を自動拡張する
2) パーティションの高さを自動拡張する
3) 矩形テキスト項目の文字ピッチ / 行の高さ / フォントサイズを自動縮小する
例:入力データが「あいうえおかきくけこさしすせそ」の場合
(青い破線の部分で改ページが行われる設定の帳票)
あい
うえ
あい
うえ
おか
矩形テキスト項目に何も
設定していない場合は、
このように出力されます。
あいう
えおか
きくけ
こさし
すせそ
あい
うえ
おか
きく
まず、矩形テキスト項目
の自動拡張が行われます。
それでも収まらない場合、
パーティションも自動拡張
されます。
それでも収まらない場合、
文字ピッチなどが自動縮小
されます。
●矩形テキスト項目の文字ピッチ / 行の高さ / フォントサイズを自動縮小する
この設定は、すべての形式の帳票レイアウト情報で定義されている矩形テキスト項目に設定できます。
矩形テキスト項目の文字ピッチ、行の高さ、およびフォントサイズを自動縮小するように設定できま
す。
あ
い
う
え
あいうえお
かきくけこ
文字ピッチ
行の高さ
自動縮小する順序は、以下の 2 通りから選択できます。
- 文字ピッチを先に縮小
文字ピッチ、行の高さ、フォントサイズの順序で自動縮小されます。
あ い
う
え
あいうえおかき
お か
き
く
くけこさしすせ
まず、文字ピッチがフォ
ントサイズと同じ値まで
縮小されます。
265
あいうえおかき
くけこさしすせ
そたちつてとな
にぬねのはひふ
あいうえおかきくけ
こさしすせそたちつ
てとなにぬねのはひ
ふへほまみむめもや
ゆよらりるれろわを
行の高さがフォント
サイズと同じ値まで
縮小されます。
フォントサイズが縮小
されます(文字ピッチ
と行の高さはフォント
サイズと同じ値まで縮
小されます)。
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
- 行の高さを先に縮小
行の高さ、文字ピッチ、フォントサイズの順序で自動縮小されます。
あ い
う
え
お か
き
く
あ
お
け
す
い
か
こ
せ
う
き
さ
そ
え
く
し
た
まず、行の高さがフォント
サイズと同じ値まで縮小さ
れます。
あいうえおかき
くけこさしすせ
そたちつてとな
にぬねのはひふ
あいうえおかきくけ
こさしすせそたちつ
てとなにぬねのはひ
ふへほまみむめもや
ゆよらりるれろわを
文字ピッチがフォントサ
イズと同じ値まで縮小さ
れます。
フォントサイズが縮小
されます(文字ピッチ
と行の高さはフォント
サイズと同じ値まで縮
小されます)。
矩形テキスト項目の文字ピッチ、行の高さ、およびフォントサイズを自動縮小するように設定する方
法を説明します。
= 操作手順 =
1)文字ピッチなどを自動縮小するように設定する矩形テキスト項目を選択し、矩形テキスト項目の
プロパティ画面を表示します。
矩形テキスト項目のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ”
2)[矩形]タブで「文字ピッチなどを縮小して出力」チェックボックスをチェックします。
266
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
3)[文字ピッチを先に縮小]または[行の高さを先に縮小]を選択します。
4)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択した矩形テキスト項目文字ピッチなどが、入力データがすべて出力できない場合に自動縮
小されるように設定されます。
!
注意
備考
- 矩形テキスト項目の文字ピッチなどを自動縮小する設定をしても、矩形テキスト項目内
にデータが入りきらない場合は、矩形テキスト項目内に収まる分の入力データが出力さ
れます。
- 「縦幅を拡張して出力」および「文字ピッチなどを縮小して出力」の両方を設定した場
合、以下の優先順序で対処されます。
1) 縦幅を拡張して出力
矩形テキスト項目の縦幅を自動拡張します。
2) 文字ピッチなどを縮小して出力
矩形テキスト項目の文字ピッチ / 行の高さ / フォントサイズを自動縮小します。
例:入力データが「あいうえおかきくけこさしすせそ」の場合
あい
うえ
あい
うえ
おか
矩形テキスト項目に何も
設定していない場合は、
このように出力されます。
まず、矩形テキスト項目
の自動拡張が行われます。
あいう
えおか
きくけ
こさし
すせそ
それでも収まらない場合、
文字ピッチなどが自動縮小
されます。
- 「縦幅を拡張して出力」
、および「文字ピッチなどを縮小して出力」の設定は、矩形固定
リテラル項目でも行えます。
267
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.3.17 バーコード項目の種別を指定する
バーコード項目の種別を指定する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)バーコード項目を選択し、バーコード項目のプロパティ画面を表示します。
バーコード項目のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ”
2)[バーコード種別]タブで、バーコード種別を選択します。
備考
- 選択したバーコードのバーコード種別によって、
[バーコード種別]タブで設定する情報
が変わります。詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
- バーコード項目のバーコード種別を変更した場合は、必要に応じてサイズも変更してく
ださい。
- バーコード種別が Code 3 of 9(EIAJ 準拠)、カスタマバーコード、EAN-128(コンビニ
エンスストア向け)、および U.S.POSTNET の場合、帳票様式定義画面のプロパティ画面
の[バーコード]タブでの設定は無効となります。
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択したバーコード項目のバーコード種別が変更されます。
備考
- キャラクタ間ギャップ幅、細太エレメント比、およびクワイエットゾーンの描画方法は、以
下のいずれかで設定できます。
・ バーコード項目のプロパティ画面の詳細設定画面
詳細設定画面は、[バーコード種別]タブの[詳細設定]ボタンをクリックすると表示され
ます。
バーコード項目ごとに指定したい場合は、この画面で設定します。
・ 帳票様式定義画面のプロパティ画面の[バーコード]タブ
[バーコード]タブは、帳票様式定義画面の[ファイル]メニューの[帳票のプロパティ]
を選択すると表示されます。
有効なバーコードすべてに同じ指定をしたい場合は、この画面で設定します。
なお、以下の優先順序で有効になります。
1)バーコード項目のプロパティ画面の詳細設定画面での指定
2)帳票様式定義画面のプロパティ画面の[バーコード]タブでの指定
- バーコードファンクションキャラクタ「FUNC1」は、帳票様式定義画面のプロパティ画面の
[バーコード]タブで設定できます。
[バーコード]タブは、帳票様式定義画面の[ファイル]メニューの[帳票のプロパティ]を
選択すると表示されます。
268
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.3.18 組込みメディア項目のサイズを変更する
組込みメディア項目のサイズを変更する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)サイズを変更する組込みメディア項目を選択し、組込みメディア項目のプロパティ画面を表示し
ます。
組込みメディア項目のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ”
2)[プロパティ]タブで、サイズを指定します。
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択した組込みメディア項目のサイズが変更されます。
269
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.3.19 組込みメディア項目に透過を指定する
組込みメディア項目に透過を指定する方法を説明します。
組込みメディア項目に透過を指定すると、組込みメディア項目の背後にある項目やオーバレイが透け
て出力されます。
例えば、印鑑のイメージデータに透過を指定すると、印鑑を押印したような帳票が出力されます。
ここでは、イメージファイルから透過する色を取得する方法を説明します。
透過色を取得・出力できるイメージファイルについては、以下を参照してください。
⇒ “D.1.5 組込みメディア項目の透過に関する注意事項 ”
!
注意
- イメージデータから透過色を取得する場合には、画面の色数を、24 ビットフルカラー以上
にしてください。
= 操作手順 =
1)透過を指定する組込みメディア項目を選択し、組込みメディア項目のプロパティ画面を表示しま
す。
組込みメディア項目のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ”
2)[透過]タブで、「透過色を指定する」チェックボックスをチェックします。
3)[イメージの表示色を取得]ボタンをクリックします。
⇒ファイルを開く画面が表示されます。
4)透過を指定するイメージファイルを選択して、[OK]ボタンをクリックします。
270
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
⇒選択したファイルと関連付けされているアプリケーションが起動され、選択したファイルの内
容が表示されます。
!
注意
- 選択したファイルにアプリケーションが関連付けされていない場合、関連付けされてい
るアプリケーションは起動されません。対象のファイルが表示できるアプリケーション
との関連付けを行ってください。
5)透過色にしたい色の上でクリックし、透過色を指定します。
⇒組込みメディア項目のプロパティ画面が表示され、指定した色が「透過色」に表示されます。
また、「赤」、「緑」、および「青」に指定した色の値が表示されます。
6)[OK]ボタンをクリックします。
⇒ 5)で指定した色が透過色として指定されます。
備考
- 「イメージの表示色を取得」では、画面に表示されている色を取得します。そのため、画
面の色や表示するアプリケーションによっては、実際の色とは異なった色が取得される
場合があります。
正確な色を取得したい場合は、画面の色を 24 ビット以上、かつ関連付けアプリケーショ
ンにペイントなどの画像編集系のアプリケーションを設定してください。
- 透過に関する注意については、以下を参照してください。
⇒ “D.1.5 組込みメディア項目の透過に関する注意事項 ”
271
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.4 複数の項目の設定を一括変更する
複数の項目を選択して設定を同一内容に一括変更できます。
変更できる設定は、以下のとおりです。
- 複数選択した項目のフォント / 文字配置の情報を一括変更する
詳細については、以下を参照してください。
⇒ “8.4.2 複数の項目のフォント / 文字配置の情報を一括変更する ”
⇒ “8.4.3 複数の項目のフォントサイズを一括変更する ”
- 複数選択した項目で、同じ項目種別の項目のプロパティを一括変更する
詳細については、以下を参照してください。
⇒ “8.4.4 複数の項目のプロパティを一括変更する ”
- 複数選択した項目で、同じ項目種別の項目の項目種別を一括変更する
詳細については、以下を参照してください。
⇒ “8.4.5 複数の項目の項目種別を一括変更する ”
- 複数選択した項目の項目名を一括変更する
詳細については、以下を参照してください。
⇒ “8.4.6 複数の項目の項目名を一括変更する ”
8.4.1 項目を複数選択する
複数の項目の設定を一括で変更するには、項目を複数選択します。
以下に、項目を複数選択する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)一括変更したい項目がすべて収まるように、編集領域上でマウスをドラッグして範囲選択します。
- [Shift]キーを押しながら項目を選択して、項目を複数選択することもできます。
備考
- 項目やオーバレイを選択しやすくするために、フレームおよびフレームパーティション
を選択できないようにすることができます。
例えば、編集オブジェクト選択タブの[項目]タブを選択すると、項目だけが選択でき
るようになります。
編集オブジェクト選択タブについては、以下を参照してください。
⇒ “3.1.2.7 編集領域 ”
8.4.2 複数の項目のフォント / 文字配置の情報を一括変更する
複数の項目のフォントの情報を変更する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)フォントの情報を変更したい項目を、複数選択します。
項目を複数選択する方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.4.1 項目を複数選択する ”
2)[書式]-[プロパティ]-[項目の共通の書式]を選択します。
⇒共通の書式画面が表示されます。
3)[フォント]タブをクリックし、フォントの情報を変更します。
272
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
4)[文字配置]タブをクリックし、文字配置の情報を変更します。
5)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択した項目の情報が一括変更されます。
!
注意
備考
- 集計表形式、またはフリーフレーム形式の帳票レイアウト情報で、フォントサイズを変
更すると項目がパーティションに入りきらない場合は、フォントサイズを変更できませ
ん。
- フリーフレーム形式の帳票レイアウト情報でフレームが定義されている場合、ボディ部
に配置されている項目のフォントサイズを変更すると項目がフレームと重なるときは、
フォントサイズを変更できません。
- 項目のフォントの情報を変更した場合は、必要に応じて領域長も変更してください。
- 「1.5 ピッチ」チェックボックスをチェックした場合、ピッチは選択できなくなります。
8.4.3 複数の項目のフォントサイズを一括変更する
複数の項目のフォントサイズを変更する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)フォントサイズを変更したい項目を、複数選択します。
項目を複数選択する方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.4.1 項目を複数選択する ”
2)書式ツールバーの[フォントサイズ]からフォントサイズを選択します。
書式ツールバーの
[フォントサイズ]
273
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
⇒選択した項目のフォントサイズが変更されます。
!
注意
備考
- 集計表形式、またはフリーフレーム形式の帳票レイアウト情報で、フォントサイズを変
更すると項目がパーティションに入りきらない場合は、フォントサイズを変更できませ
ん。
- フリーフレーム形式の帳票レイアウト情報でフレームが定義されている場合、ボディ部
に配置されている項目のフォントサイズを変更すると項目がフレームと重なるときは、
フォントサイズを変更できません。
- 共通の書式画面の[フォント]タブでフォントサイズを指定することもできます。
項目のフォント画面は、項目を選択し、
[書式]-[プロパティ]-[項目の共通の書
式]を選択して表示します。
- 項目のフォントサイズを変更した場合は、必要に応じて領域長も変更してください。
- 項目を選択せずに、書式ツールバーの[フォントサイズ]でフォントサイズを変更する
と、それ以降(項目の初期値を変更するまで)に追加する項目のフォントサイズの初期
値が変更されます。
8.4.4 複数の項目のプロパティを一括変更する
複数の項目を選択して、同じ項目種別の項目のプロパティを一括変更できます。
プロパティを一括変更できる項目種別は、以下のとおりです。
- 数字項目
- テキスト項目
- 矩形テキスト項目
- チェックボックス項目
- ラジオボタン項目
各項目種別で変更できるプロパティについては、デザイナヘルプのプロパティの各タブの説明を参照
してください。
複数の項目を選択して、同じ項目種別の項目のプロパティを一括変更する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)プロパティを変更したい項目を、複数選択します。
項目を複数選択する方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.4.1 項目を複数選択する ”
2) [書式]-[プロパティ]から、プロパティを変更する項目の項目種別を選択します。
⇒項目のプロパティ画面が表示されます。
274
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
3)プロパティを変更します。
4)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択した項目のプロパティが一括変更されます。
!
注意
- 入力データ形式が「XML 形式」の場合のみ、タグ名を変更できます。
- レコード域共用項目のタグ名および項目長を変更する場合は、選択した項目とそのレ
コード域共用項目のタグ名および項目長がすべて変更されます。
- 選択した項目内にレコード域共用項目があるとき、タグ名(入力データ形式が「XML 形
式」の場合のみ)、項目長、小数部桁数(数字項目のみ)、丸め方法(数字項目のみ)、符
号指定(数字項目のみ)、またはデータがない場合の動作(数字項目のみ)を変更した場
合は、共用しているすべての項目に対して変更を行います。
- 領域長の再計算はできません。
- 集団印刷の指定は、以下の場合に指定できます。
・ 伝票形式および矩形繰返し形式の帳票レイアウト情報の項目の場合
・ 集計表形式およびフリーフレーム形式の帳票レイアウト情報で、DE(明細)パーティ
ションの項目を選択した場合
- 上記の操作は、編集領域がレイアウト確認モードの場合はできません。
- カード形式の帳票レイアウト情報の場合でも、[レコード情報]タブおよび[繰返し情
報]タブは表示されません。
- 集計表形式、またはフリーフレーム形式の帳票レイアウト情報で、フォントサイズを変
更すると項目がパーティションに入りきらない場合は、フォントサイズを変更できませ
ん。
- フリーフレーム形式の帳票レイアウト情報でフレームが定義されている場合、フォント
サイズを変更すると項目がフレームと重なるときは、フォントサイズを変更できません。
- 集計表形式、またはフリーフレーム形式の帳票レイアウト情報では、異なるパーティ
ションの項目を複数選択して位置を変更できます。ただし、元の項目の位置と異なる
パーティションには移動できません。
275
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.4.5 複数の項目の項目種別を一括変更する
定義した項目の項目種別を、複数選択して一括変更できます。
例えば、テキスト項目として定義した複数の項目をすべて数字項目に変更することができます。
項目種別は、以下のように変更できます。
- 数字項目からテキスト項目
- テキスト項目から数字項目
- テキスト項目から矩形テキスト項目
- 矩形テキスト項目からテキスト項目
項目種別を変更した場合、項目の情報が引き継がれなかったり、項目の情報に自動的に初期値が設定
されたりすることがあります。
詳細については、デザイナヘルプの “ 項目種別を変更する ” および “ 項目種別を変更したときのプロパ
ティ属性 ” を参照してください。
!
注意
- グループ化された項目は、項目種別を変更できません。
- レコード域共用項目の項目種別を変更する場合は、選択した項目とそのレコード域共用
項目の項目種別がすべて変更されます。
- 項目種別を変更する項目に項目の繰返しや集団項目の繰返しが指定されているとき、項
目種別をテキスト項目から矩形テキスト項目に変更すると繰返し部分が編集領域に入り
きらない場合は、項目種別を変更できません。
- 集計表形式、またはフリーフレーム形式の帳票レイアウト情報で、項目種別をテキスト
項目から矩形テキスト項目に変更すると、項目がパーティション内に入りきらない場合
は、パーティションに収まる縦幅で項目種別が変更されます。
- フリーフレーム形式の帳票レイアウト情報でフレームが定義されている場合、項目種別
をテキスト項目から矩形テキスト項目に変更すると項目がフレームと重なるときは、フ
レームと重ならない縦幅で項目種別が変更されます。
- 複数選択した項目の中に、ロックされている項目が含まれている場合は、その項目以外
の項目種別が変更され、変更された項目だけが選択状態で表示されます。
- 項目種別の変更をした場合、必ずデータ定義の確認を行ってください。
複数の項目の項目種別を一括変更する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)項目種別を変更したい項目を、複数選択します。
項目を複数選択する方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.4.1 項目を複数選択する ”
2)[書式]-[項目種別の変更]を選択します。
⇒項目種別の変更画面が表示されます。
3)変更する項目種別を選択します。
「テキスト項目→矩形テキスト項目」を選択した場合は、矩形行数を 1 ~ 20 の範囲で指定します。
276
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
「矩形テキスト項目→テキスト項目」を選択した場合は、変更したテキスト項目をどこに定義する
かを選択します。
!
注意
- 複数の項目を選択しても、それぞれの項目種別が異なる場合は、項目種別の変更画面で
選択した項目種別のみ変更されます。
4)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択した項目の項目種別が一括変更されます。
8.4.6 複数の項目の項目名を一括変更する
複数の項目の項目名を変更する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)項目名を変更したい項目を、複数選択します。
項目を複数選択する方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.4.1 項目を複数選択する ”
備考
- 項目やオーバレイを選択しやすくするために、フレームおよびフレームパーティション
を選択・編集できないようにすることができます。
例えば、編集オブジェクト選択タブの[項目]タブを選択すると、項目だけが編集でき
るようになります。
編集オブジェクト選択タブについては、以下を参照してください。
⇒ “3.1.2.7 編集領域 ”
2)[書式]-[プロパティ]-[項目名 / タグ名の変更]を選択します。
⇒項目名 / タグ名の変更画面が表示されます。
3)項目名を変更するための情報を変更します。
277
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
4)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択した項目の項目名が一括変更されます。
- 入力データ形式が「XML 形式」の場合は、「タグ名を変更する」を変更できます。
備考
278
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.5 オーバレイを追加 / 編集する
ここでは、オーバレイを追加 / 編集する方法を説明します。
8.5.1 文字を追加する
文字を追加する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)[挿入]-[オーバレイ]-[オーバレイ文字]を選択します。
2)オーバレイ文字を追加したい箇所を編集領域上でマウスをドラッグして範囲選択します。
⇒編集領域の上方に文字列を入力する欄が表示されます。
3)文字列を入力して[Enter]キーを押すと、項目が追加されます。
⇒指定した位置にオーバレイ文字が追加されます。
279
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.5.2 直線を追加する
直線を追加する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)[挿入]-[オーバレイ]-[直線]を選択します。
2)編集領域上でマウスをドラッグして、直線を引く位置とサイズを指定します。
⇒指定した位置に指定したサイズで直線が追加されます。
- 垂直線、または水平線を追加する場合は、
[Shift]キーを押しながらドラッグします。
備考
- 直線を使用して表のような図形を作成する場合、作成する直線の延長線上にある直線を
自動的に接続(罫線自動接続)することもできます。
詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
280
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.5.3 枠を追加する
枠を追加する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)[挿入]-[オーバレイ]-[枠]を選択します。
2)編集領域上でマウスをドラッグして、枠の範囲を指定します。
⇒指定した範囲に枠が追加されます。
8.5.4 枠の線幅を変更する
枠の線幅を変更する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)線幅を変更する枠を選択し、枠のプロパティ画面を表示します。
枠のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ”
2)[罫線属性]タブで、枠の線幅を選択します。
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択した枠の線幅が変更されます。
281
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
備考
- オーバレイ枠を複数選択して、枠のプロパティ画面から一括変更を行うことができます。
詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
8.5.5 枠の角を丸める
枠の角を丸める方法を説明します。
= 操作手順 =
1)角を丸める枠を選択し、枠のプロパティ画面を表示します。
枠のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ”
2)[丸め属性]タブで、四隅の丸め半径を指定します。
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択した枠の角が丸められます。
282
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.5.6 枠に網がけを設定する
枠に網がけを設定する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)網がけを設定する枠を選択し、枠のプロパティ画面を表示します。
枠のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ”
2)[網がけ属性]タブで、網がけの種類と色を指定します。
3)枠線を表示する場合は、「枠線表示」チェックボックスをチェックします。
4)[OK]ボタンをクリックします。
備考
- オーバレイ枠を複数選択して、枠のプロパティ画面から一括変更を行うことができます。
詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
⇒選択した枠が、指定した種類、および色で網がけされます。
備考
- 編集領域上で図形を選択し、書式ツールバーの[網がけ]ボタン
をクリックして
表示される種類からマウスの左ボタンをクリックして指定することもできます。
また、書式ツールバーの[図形の色]ボタン
をクリックして表示される色からマ
ウスの左ボタンをクリックして枠の色を、右ボタンをクリックして網がけの色を指定す
ることもできます。
283
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.5.7 オーバレイを印刷しないように設定する
プレプリント用紙に出力する場合など、帳票出力時にオーバレイを出力(印刷)しないように設定す
る方法を説明します。
= 操作手順 =
1)[ファイル]-[帳票のプロパティ]を選択します。
2)[オーバレイ]タブで、「オーバレイを印刷する」チェックボックスのチェックをはずします。
!
注意
備考
- 「オーバレイを印刷する」チェックボックスのチェックをはずしても、パーティション
罫線およびパーティション枠は出力されます。
- 「オーバレイを印刷する」チェックボックスのチェックをはずすと、帳票の設計時およ
びプレビュー時にはオーバレイが表示されますが、帳票出力時には出力されません。
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒帳票の出力時にオーバレイを出力しないように設定されます。
284
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.6 パーティション罫線・枠を追加 / 編集する(フリーフレーム
形式 / 集計表形式の場合のみ)
帳票形式がフリーフレーム形式および集計表形式の場合、パーティション罫線およびパーティション
枠を追加することができます。パーティション罫線およびパーティション枠は、パーティションの一部
として帳票出力されるため、浮動パーティションにパーティション罫線を定義すると、浮動パーティ
ションの出力位置に合わせて出力されます。
8.6.1 パーティション罫線を追加する
パーティション罫線を追加する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)[挿入]-[パーティション罫線]-[罫線]を選択します。
2)編集領域上でマウスをドラッグして、パーティション罫線を引く位置とサイズを指定します。
⇒指定した位置に指定したサイズでパーティション罫線が追加されます。
- 垂直線、または水平線を追加する場合は、
[Shift]キーを押しながらドラッグします。
備考
- パーティション罫線を使用して表のような図形を作成する場合、作成する罫線の延長線
上にある罫線を自動的に接続(罫線自動接続)することもできます。
詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
8.6.2 パーティション枠を追加する
パーティション枠を追加する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)[挿入]-[パーティション罫線]-[枠]を選択します。
2)編集領域上でマウスをドラッグして、パーティション枠の範囲を指定します。
⇒指定した範囲にパーティション枠が追加されます。
8.6.3 パーティション罫線・枠のプロパティ画面を表示する
パーティション罫線の設定の変更は、パーティション罫線のプロパティ画面で行います。
パーティション枠の設定の変更は、パーティション枠のプロパティ画面で行います。
以下に、パーティション罫線・枠のプロパティ画面を表示する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)設定を変更するパーティション罫線またはパーティション枠を選択し、[書式]-[プロパティ]
を選択します。
⇒パーティション罫線のプロパティ画面またはパーティション枠のプロパティ画面が表示されま
す。
備考
- 編集領域上でパーティション罫線・枠をダブルクリックしてパーティション罫線・枠の
プロパティ画面を表示することもできます。
285
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.6.4 パーティション枠の線幅を変更する
パーティション枠の線幅を変更する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)線幅を変更するパーティション枠を選択し、パーティション枠のプロパティ画面を表示します。
パーティション枠のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.6.3 パーティション罫線・枠のプロパティ画面を表示する ”
2)[罫線属性]タブで、枠の線幅を選択します。
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択したパーティション枠の線幅が変更されます。
備考
- パーティション枠を複数選択して、パーティション枠のプロパティ画面から一括変更を
行うことができます。詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
8.6.5 パーティション枠の角を丸める
パーティション枠の角を丸める方法を説明します。
= 操作手順 =
1)角を丸めるパーティション枠を選択し、パーティション枠のプロパティ画面を表示します。
パーティション枠のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.6.3 パーティション罫線・枠のプロパティ画面を表示する ”
2)[丸め属性]タブで、四隅の丸め半径を指定します。
286
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択したパーティション枠の角が丸められます。
備考
- 書式ツールバーの[丸め]ボタン
をクリックして、編集領域上でパーティション
枠の角をクリックしても、丸めることができます。
丸めた角は、もう一度クリックすることで元に戻すことができます。
8.6.6 パーティション枠に網がけを設定する
パーティション枠に網がけを設定する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)網がけを設定するパーティション枠を選択し、パーティション枠のプロパティ画面を表示します。
パーティション枠のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.6.3 パーティション罫線・枠のプロパティ画面を表示する ”
2)[網がけ属性]タブで、網がけの種類と色を指定します。
3)枠線を表示する場合は、「枠線表示」チェックボックスをチェックします。
4)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択したパーティション枠が、指定した種類、および色で網がけされます。
備考
備考
- パーティション枠を複数選択して、パーティション枠のプロパティ画面から一括変更を
行うことができます。詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
- 編集領域上でパーティション枠を選択し、書式ツールバーの[網がけ]ボタン
を
クリックして表示される種類からマウスの左ボタンをクリックして指定することもでき
ます。
また、書式ツールバーの[項目の色]ボタン
をクリックして表示される色からマ
ウスの左ボタンをクリックして枠の色を、右ボタンをクリックして網がけの色を指定す
ることもできます。
287
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.7 非出力項目(レコードのみ項目)を定義する
非出力項目(レコードのみ項目)を定義する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)[レコード]タブまたは[データ]タブをクリックします。
[レコード]タブ
[データ]タブ
⇒レコードリストまたはデータリストが表示されます。
2)レコードリストまたはデータリスト上の項目を選択し、[挿入]-[非出力項目]を選択します。
⇒選択した項目のレコードの下に、非出力項目(レコードのみ項目)が定義されます(1 バイトの
テキスト項目になります)。
3)2)で定義した非出力項目の項目長や項目形式などを必要に応じて変更します。
2)で定義した非出力項目を選択し、[書式]-[プロパティ]をクリックし、[非出力項目情報]
タブで設定を変更します。
!
注意
- 集計表形式の帳票レイアウト情報で、非出力項目(レコードのみ項目)をレポート頭書
きパーティションのデータとして扱う場合は、データ定義画面で[データ定義(レポー
ト頭書き)]タブに移動して使用してください。
288
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.8 非出力項目(レコードのみ項目)を出力項目として定義する
レコードリストやデータリストの非出力項目(レコードのみ項目)を、出力項目として定義する方法
を説明します。
= 操作手順 =
1)[レコード]タブまたは[データ]タブをクリックします。
[レコード]タブ
[データ]タブ
⇒レコードリストまたはデータリストが表示されます。
2)出力項目として定義する非出力項目を、レコードリストまたはデータリストから選択し、編集領
域上にドラッグ & ドロップします。
⇒非出力項目から出力項目を定義する画面が表示されます。
3)[出力項目の形式]で、出力項目の形式を指定し、[OK]ボタンをクリックします。
⇒項目のプロパティ画面が表示されます。
4)項目のプロパティ画面で、項目長、位置、およびフォントサイズなどを設定します。
5)[OK]ボタンをクリックします。
289
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
⇒編集領域上の指定した位置に項目が定義されます。
レコードリストまたはデータリストでは、選択した項目の先頭にある非出力項目のアイコンが、
指定した項目のアイコンになります。
!
注意
- 集計表形式、またはフリーフレーム形式の帳票レイアウト情報で入力データ形式が
「XML 形式」の場合、非出力項目(レコードのみ項目)が明細集団項目の構成項目のとき
は、DE(明細)パーティション以外のパーティションに定義することはできません。ま
た、非出力項目(レコードのみ項目)が明細集団項目の構成項目ではないとき、DE(明
細)パーティションに定義することはできません。
- フリーフレーム形式の帳票レイアウト情報で入力データ形式が「XML 形式」の場合、非
出力項目(レコードのみ項目)がフレーム集団項目の構成項目のときは、フレーム集団
項目に対応するフレームのパーティション以外に定義することはできません。また、非
出力項目(レコードのみ項目)がフレーム集団項目の構成項目ではないとき、フレーム
のパーティションに定義することはできません。
290
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.9 出力項目を非出力項目(レコードのみ項目)に変更する
レコードリストやデータリストの出力項目を、非出力項目(レコードのみ項目)に変更する方法を説
明します。
= 操作手順 =
1)[レコード]タブまたは[データ]タブをクリックします。
[レコード]タブ
[データ]タブ
⇒レコードリストまたはデータリストが表示されます。
2)出力項目から非出力項目(レコードのみ項目)に変更したい項目を、レコードリスト、データリ
スト、または編集領域上から選択します。
3)[書式]-[非出力項目に変更]を選択します。
⇒編集領域からその項目が消え、レコードリストまたはデータリストでは、選択した項目の先頭
にあるアイコンが、非出力項目のアイコンになります。
!
注意
- 集計表形式の帳票レイアウト情報で、非出力項目(レコードのみ項目)を RH(レポート
頭書き)パーティションのデータとして扱う場合、データ定義画面で[データ定義(レ
ポート頭書き)]タブに移動して使用してください。
- 以下の場合、非出力項目(レコードのみ項目)に変更できません。
・ ロックされている場合
・ グループ化されている場合
・ レコード域共用されている場合
・ バーコード項目にアドオンデータが定義されている場合
- 集計表形式、およびフリーフレーム形式の帳票レイアウト情報で入力データ形式が
「XML 形式」の場合、明細集団項目の配下に出力項目が存在しなくなるときは、出力項目
を非出力項目に変更できません。
291
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.10 レコード域共用を定義する
同じ入力データを複数の場所に出力できるように、同じ項目名を持つ複数の項目を定義できます。こ
れを、レコード域共用と呼びます。
レコード域共用を定義する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)[レコード]タブまたは[データ]タブをクリックします。
[レコード]タブ
[データ]タブ
⇒レコードリストまたはデータリストが表示されます。
2)レコード域共用を定義したい項目を、レコードリストまたはデータリストから編集領域上にド
ラッグ & ドロップします。
⇒メッセージが表示されます。
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒レコード域を共用した項目が定義されます。
編集領域上でレコード域共用を定義したい項目を選択し、[編集]-[レコード域共用項目の生
成]を選択して、レコード域共用項目を生成することもできます。
!
注意
- テキスト項目で、別々の編集形式を指定したレコード域共用項目が存在する場合に、項目長を
変更しようとすると、編集形式が「郵便」の項目は、編集形式が「標準」となり、項目長が指
定された値に変更されます。
- 数字項目で、別々の編集形式を指定したレコード域共用項目が存在する場合に、小数部桁数を
変更しようとすると、編集形式が「区切り」
、または「日付」の項目は、編集形式が「数値」
となり、小数部桁数が指定された値に変更されます。
- 数字項目で、別々の編集形式を指定したレコード域共用項目が存在する場合に、項目長を変更
しようとすると、編集形式が「二桁区切り」、「拡張二桁区切り」、または「日付」の項目は、
編集形式が「数値」となり、項目長が指定された値に変更されます。
例:
Z9:Z9:Z9 が指定された項目と、999999 が指定された項目がレコード域を共用しているとき
に、999999 の項目のプロパティで小数部桁数を 0 から 2 に変更した場合
小数部桁数が 2 に変更され、編集形式が「999999」となる。
- 集計表形式、またはフリーフレーム形式の帳票レイアウト情報で、入力データ形式が「XML
形式」の場合、DE(明細)パーティションと他のパーティションでレコード域共用すること
はできません。
また、フリーフレーム形式の場合は、同一フレーム内でのみレコード域共用することができま
す。したがって、以下の場合、レコード域を共用することはできません。
・ 異なるフレーム間でレコード域を共有する場合
・ フレームとフレーム以外でレコード域を共用する場合
- データ定義画面の[環境定義]タブで、集団項目の扱いに「集団項目名を使用」を指定した場
合、レコード域共用項目は、集団項目の構成項目にはしないでください。
- 選択された項目がロックされている場合、レコード域を共用することはできません。
- 項目を複数選択したとき、レコード域共用項目が含まれている場合は、共用している項目も変
更します。
- レコード域共用項目を項目種別変更した場合は、共用している項目の項目種別も変更します。
292
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
備考
- レコード域共用が定義できる項目は、以下のとおりです。
・ 数字項目
・ テキスト項目
・ 矩形テキスト項目
・ OCR-B 項目
- 集計表形式の帳票レイアウト情報で、RH(レポート頭書き)パーティションとその他のパー
ティションでレコード域共用を定義する場合は、データ定義画面の[データ定義(レポート
頭書き)]タブと[データ定義]タブのどちらか一方で、レコード域共用を指定したデータ項
目名に対して、SHARED 演算子を指定する必要があります。入力データは、SHARED を指定
しない方に用意します。
- 集計表形式の帳票レイアウト情報で、RH(レポート頭書き)パーティション内でレコード域
共用を定義する場合は、SHARED 演算子を定義する必要はありません。
- 集計表形式の帳票レイアウト情報で、RH(レポート頭書き)以外のパーティション内でレ
コード域共用を定義する場合は、SHARED 演算子を定義する必要はありません。
- 集計表形式以外の帳票レイアウト情報で、レコード域共用を定義する場合は、SHARED 演算
子を定義する必要はありません。
293
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.11 集団項目を定義する
項目に演算などを指定するときに、複数の項目をまとめて扱いたい場合は、集団項目を定義します。
また、集団項目でまとめられたそれぞれの項目を、集団項目の構成項目と呼びます。
例えば、帳票に A、B、および C という項目があり、どれか 1 つの入力データの値が変わったときに
BREAK を発生させたい場合は、A、B、および C を構成項目とする集団項目を定義し、集団項目に
BREAK を指定します。
集団項目を定義する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)[レコード]タブまたは[データ]タブをクリックします。
[レコード]タブ
[データ]タブ
⇒レコードリストまたはデータリストが表示されます。
2)レコードリストまたはデータリスト上の項目を選択し、[挿入]-[集団項目]を選択します。
⇒選択した項目を含む集団項目が定義されます。
3)集団項目の構成項目を追加する場合は、レコードリストまたはデータリストで既存項目を集団項
目へドラッグ&ドロップします。
!
注意
- 集計表形式の帳票レイアウト情報で、集団項目の扱いが「集団項目名を使用」の場合、
レポート頭書きパーティションとそれ以外のパーティションの項目を同一の集団項目と
して定義できません。
- 集計表形式の帳票レイアウト情報で、入力データ形式が「XML 形式」の場合、以下のこ
とに注意してください。
・ 明細集団項目の構成項目(非出力項目(レコードのみ項目)を除く)を明細集団項目
配下以外に移動することはできません。
・ DE(明細)パーティション以外の項目を明細集団項目の構成項目として定義すること
はできません。
- フリーフレーム形式の帳票レイアウト情報で、入力データ形式が「XML 形式」の場合、
以下のことに注意してください。
・ フレーム集団項目の構成項目(非出力項目(レコードのみ項目)を除く)をフレーム
集団項目配下以外に移動することはできません。
・ 明細集団項目の構成項目(非出力項目(レコードのみ項目)を除く)を明細集団項目
配下以外に移動することはできません。
・ フレームパーティション以外の項目または異なるフレームの項目をフレーム集団項目
の構成項目として定義することはできません。
・ DE(明細)パーティション以外の項目を明細集団項目の構成項目として定義すること
はできません。
- データ定義画面の[環境定義]タブで、集団項目の扱いに「集団項目名を使用」を指定
した場合、以下のことに注意してください。
・ レコード域共用項目は、集団項目の構成項目にはしないでください。
294
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.12 入力データに合わせて出力結果を変更するように定義する
(集団印刷)
伝票の明細などで、同じ入力データが続く場合に 2 つ目以降は出力しない、または「〃」などの文字
を出力できます。2 つ目以降の入力データを出力しないように指定した場合、罫線を出力しないようにす
ることもできます。
売上管理
売上管理
製品区分
型番
1月度以降生産中止
001
101
ノートPC A
250,000
350,000
〃
102
ノートPC B
350,000
2月度以降生産中止
12/25
195,000
002
102
デスクトップPC B
195,000
デスクトップPC C
230,000
〃
103
デスクトップPC C
230,000
〃
デスクトップPC C
230,000
〃
002 103 デスクトップPC C
230,000
104
デスクトップPC D
280,000
〃
12/26
104
デスクトップPC D
280,000
〃
003
104
日付
製品区分
型番
12/25
001
101
ノートPC A
250,000
〃
〃
102
ノートPC B
〃
002
〃
デスクトップPC B
〃
〃
103
12/26
〃
〃
〃
〃
003
〃
商品名
ディスプレイ D
売上金額
80,000
日付
備考
合計 ¥1,615,000
商品名
ディスプレイ D
売上金額
備考
1月度以降生産中止
2月度以降生産中止
2月度以降生産中止
80,000
合計 ¥1,615,000
図 8.1 集団印刷の表示例
この機能を「集団印刷」と呼びます。また、指定した文字のことを「印刷文字」と呼びます。
備考
- 印刷文字に何も指定しない場合は、同じ入力データが続く場合に 2 つ目以降の入力デー
タを出力しない設定になります。
集団印刷は、以下の項目に指定できます。
- 伝票形式、または矩形繰返し形式の帳票レイアウト情報で、ボディ部に定義された数字項目、テ
キスト項目、矩形テキスト項目、および OCR-B 項目
- 集計表形式、またはフリーフレーム形式の帳票レイアウト情報で、DE(明細)パーティションに
定義された数字項目、テキスト項目、矩形テキスト項目、および OCR-B 項目
備考
- BREAK 発生直後、改ページ直後、および改フレーム直後は、同じ値のデータでも入力
データが出力されます。
- 伝票形式、または矩形繰返し形式のボディ部の項目に集団印刷が指定されている場合、
繰返し方向の指定にしたがって集団印刷が行われます。繰返しの段が切り替わった直後
は、集団印刷を指定していても、入力データが出力されます。
- 集計表形式およびフリーフレーム形式の場合、編集領域をレイアウト確認モードにする
と集団印刷を指定することもできます。
詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
集計表形式の帳票レイアウト情報、およびフリーフレーム形式でフレームが定義された帳票レイアウ
ト情報の DE(明細)パーティションに定義された項目では、優先順位を指定して集団印刷することがで
きます。
優先順位を指定せずに集団印刷する方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.12.1 優先順位を指定せずに集団印刷する ”
優先順位を指定して集団印刷する方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.12.2 優先順位を指定して集団印刷する ”
295
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.12.1 優先順位を指定せずに集団印刷する
優先順位を指定せずに集団印刷する場合は、集団印刷を指定した項目に同じ入力データが続いている
間、2 つ目以降は出力されない、または印刷文字に指定した文字が出力されます。
例えば、以下のような帳票を出力できます。
売上管理
日付
製品区分
型番
12/25
001
101
ノートPC A
250,000
102
ノートPC B
350,000
デスクトップPC B
195,000
デスクトップPC C
230,000
デスクトップPC C
230,000
デスクトップPC D
280,000
002
103
12/26
104
003
商品名
売上金額
ディスプレイ D
備考
1月度以降生産中止
2月度以降生産中止
80,000
合計 ¥1,615,000
この例では、日付、製品区分、型番、および備考に集団印刷を指定(罫線あり、印刷文字は設定しな
い)しています。
この場合、日付、製品区分、型番、および備考で同じ入力データが続いている間、入力データは出力
されません。
優先順位を指定せずに集団印刷する方法を説明します。
備考
- 編集領域をレイアウト確認モードにすると、レイアウトを見ながら集団印刷の指定をするこ
ともできます。
編集領域がレイアウト確認モードの場合、ここで説明する方法と操作が異なります。
編集領域がレイアウト確認モードの場合の操作については、デザイナヘルプを参照してくだ
さい。
= 操作手順 =
1)集団印刷を指定する項目を選択し、項目のプロパティ画面を表示します。
項目のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ”
2)[集団印刷]タブをクリックします。
3)「集団印刷」チェックボックスをチェックします。
296
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
4)「罫線出力」で、罫線を出力するかどうか、印刷文字、項目の出力位置を設定します。
詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
5)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択した項目に集団印刷が指定されます。
8.12.2 優先順位を指定して集団印刷する
集計表形式の帳票レイアウト情報、およびフリーフレーム形式でフレームが定義された帳票レイアウ
ト情報の DE(明細)パーティションに定義された項目では、優先順位を指定して集団印刷することがで
きます。
優先順位を指定して集団印刷すると、優先順位が高い項目の入力データが出力されたとき、優先順位
が低い項目の入力データも出力されます。
集団印刷の優先順位は 1 から 16 までの 16 段階から指定でき、数字の小さいものほど優先順位が高く
なります。
優先順位を指定して集団印刷する方法について、帳票レイアウト情報に BREAK が定義されていない場
合は、以下を参照してください。
⇒ “8.12.2.1 BREAK が定義されていない帳票レイアウト情報の場合 ”
帳票レイアウト情報に BREAK が定義されている場合は、以下を参照してください。
⇒ “8.12.2.2 BREAK が定義されている帳票レイアウト情報の場合 ”
297
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.12.2.1 BREAK が定義されていない帳票レイアウト情報の場合
BREAK が定義されていない帳票レイアウト情報で、優先順位を指定して集団印刷すると、以下のよう
な帳票を出力できます。
売上管理
日付
12/25
製品区分
型番
001
101
ノートPC A
250,000
102
ノートPC B
350,000
102 ★
デスクトップPC B
195,000
103
デスクトップPC C
230,000
103 ★
デスクトップPC C
230,000
104
デスクトップPC D
280,000
104 ★
ディスプレイ D
002 ▲
12/26 ▲
002 ★
003 ▲
商品名
売上金額
備考
1月度以降生産中止
2月度以降生産中止
80,000
合計 ¥1,615,000
この例では、日付、製品区分、型番、および備考に集団印刷を指定(罫線あり、印刷文字は指定しな
い)し、優先順位を以下のように指定しています。
- 日付
:1
- 製品区分 :2
- 型番
:3
- 備考
:優先順位を指定しない
この場合、優先順位が日付、製品区分、型番となります。▲の項目で入力データが変わり項目の入力
データが出力されたため、★の部分でも項目の入力データが出力されています。
BREAK が定義されていない帳票レイアウト情報で、優先順位を指定して集団印刷する方法を説明しま
す。
= 操作手順 =
1)集団印刷の優先順位を指定する項目を選択し、項目のプロパティ画面を表示します。
項目のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ”
2)[集団印刷]タブをクリックします。
3)「罫線出力」で、罫線を出力するかどうか、印刷文字、項目の出力位置を設定します。
詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
298
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
4)「印刷優先順位を指定する」チェックボックスをチェックします。
5)「印刷優先順位」を指定します。
6)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択した項目に集団印刷の優先順位が指定されます。
!
- レコード域を共用した項目に異なる印刷優先順位のレベルを指定しないでください。
注意
- 同一帳票内で同じ優先順位を複数の項目に指定することもできます。
備考
299
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.12.2.2 BREAK が定義されている帳票レイアウト情報の場合
BREAK が定義されている帳票レイアウト情報の場合は、優先順位を指定した集団印刷に、BREAK が
発生したときの動作を以下のように設定することができます。
- BREAK が発生したら入力データが同じ値でも出力する
- BREAK が発生しても優先順位にしたがって集団印刷する
● BREAK が発生したら入力データが同じ値でも出力する場合
優先順位を指定して集団印刷し、BREAK が発生したら入力データが同じ値でも出力するように設定す
ると、以下のような帳票を出力できます。
売上管理
日付
12/25
12/25 ★
製品区分
型番
001
101
ノートPC A
250,000
102
ノートPC B
350,000
製品区分小計
600,000
102 ★
デスクトップPC B
195,000
103
デスクトップPC C
230,000
製品区分小計
425,000
002 ▲
商品名
売上金額
日付合計
12/26 ▲
12/26 ★
002 ★
003 ▲
1,025,000
103 ★
デスクトップPC C
230,000
104
デスクトップPC D
280,000
製品区分小計
510,000
104 ★
ディスプレイ D
80,000
製品区分小計
80,000
日付合計
590,000
合計 ¥1,615,000
この例では、以下のように設定しています。
- 日付、製品区分、および型番に集団印刷を指定(罫線あり、印刷文字は設定しない)し、優先順
位を以下のように設定する
・ 日付
:1
・ 製品区分 :2
・ 型番
:3
- 日付および製品区分に BREAK を指定し、制御レベルを以下のように設定する
・ 日付
:BREAK-1
・ 製品区分 :BREAK-2
- 製品区分で BREAK が発生した場合に小計、日付で BREAK が発生した場合に合計を出力するよう
に設定する
この場合、優先順位が日付、製品区分、型番となります。▲の部分では、入力データの値が変わった
ため、項目の入力データが出力されています。また、★の部分では、BREAK が発生したら入力データが
同じ値でも出力するように設定しているため、項目の入力データが出力されています。
300
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
優先順位を指定して集団印刷し、BREAK が発生したら入力データが同じ値でも出力するように設定す
る方法を説明します。
= 操作手順 =
1)集団印刷の優先順位を指定する項目を選択し、項目のプロパティ画面を表示します。
項目のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ”
2)[集団印刷]タブをクリックします。
3)「罫線出力」で、罫線を出力するかどうか、印刷文字、項目の出力位置を設定します。
詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
4)「印刷優先順位を指定する」チェックボックスをチェックします。
5)「印刷優先順位」を指定します。
301
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
6)[OK]ボタンをクリックします。
⇒選択した項目に集団印刷の優先順位が指定され、帳票様式定義画面に戻ります。
!
- レコード域を共用した項目に異なる印刷優先順位のレベルを指定しないでください。
注意
- 同一帳票内で同じ優先順位を複数の項目に指定することもできます。
備考
7)帳票様式定義画面で、[ファイル]-[データ定義]を選択します。
⇒データ定義画面が表示されます。
!
注意
- データ定義画面は、以下の種別の項目が 1 つ以上定義されていなければ表示できません。
集計表形式で RH(レポート頭書き)パーティションが存在する帳票レイアウト情報の
場合は、RH(レポート頭書き)パーティションとそれ以外のパーティションで、それぞ
れ 1 つ以上定義されていなければ表示できません。
・ 数字項目
・ テキスト項目
・ 矩形テキスト項目
・ OCR-B 項目
・ ラジオボタン項目
・ チェックボックス項目
・ バーコード項目(バーコード項目(U.S. Postal FIM)を除く)
・ 組込みメディア項目
8)[データ定義]タブをクリックします。
9)「集団印刷と BREAK を連携する」チェックボックスのチェックをはずします。
10)[OK]ボタンをクリックします。
⇒ BREAK が発生したら入力データが同じ値でも出力するように設定されます。
302
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
● BREAK が発生しても優先順位にしたがって集団印刷する場合
BREAK が発生しても集団印刷の優先順位にしたがって集団印刷を行うように設定すると、以下のよう
な帳票を出力できます。
売上管理
日付
12/25
●
製品区分
型番
001
101
ノートPC A
250,000
102
ノートPC B
350,000
製品区分小計
600,000
102 ★
デスクトップPC B
195,000
103
デスクトップPC C
230,000
製品区分小計
425,000
002 ▲
商品名
売上金額
日付合計
12/26 ▲
●
002 ★
003 ▲
1,025,000
103 ★
デスクトップPC C
230,000
104
デスクトップPC D
280,000
製品区分小計
510,000
104 ★
ディスプレイ D
80,000
製品区分小計
80,000
日付合計
590,000
合計 ¥1,615,000
この例では、以下のように設定しています。
- 日付、製品区分、および型番に集団印刷を指定(罫線あり、印刷文字は設定しない)し、優先順
位を以下のように設定する
・ 日付
:1
・ 製品区分 :2
・ 型番
:3
- 日付および製品区分に BREAK を指定し、制御レベルを以下のように設定する
・ 日付
:BREAK-1
・ 製品区分 :BREAK-2
- 製品区分で BREAK が発生した場合に小計、日付で BREAK が発生した場合に合計を出力するよう
に設定する
- BREAK が発生しても、集団印刷の優先順位にしたがって集団印刷を行うように設定する
この場合、優先順位が日付、製品区分、型番となります。▲の部分では、入力データの値が変わった
ため、項目の入力データが出力されています。また、BREAK が発生しても優先順位にしたがって集団印
刷を行うように設定しているため、以下のようになります。
- ●の部分では項目の入力データが出力されない
- ★の部分では項目の入力データが出力される
ここでは、BREAK が発生しても集団印刷の優先順位にしたがって集団印刷を行うように設定する方法
を説明します。
303
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
= 操作手順 =
1)“ ● BREAK が発生したら入力データが同じ値でも出力する場合 ” の操作手順の 1)~ 4)を参照
して、集団印刷に優先順位を指定します。
2)帳票様式定義画面で、[ファイル]-[データ定義]を選択します。
⇒データ定義画面が表示されます。
!
注意
- データ定義画面は、以下の種別の項目が 1 つ以上定義されていなければ表示できません。
集計表形式で RH(レポート頭書き)パーティションが存在する帳票の場合は、RH(レ
ポート頭書き)パーティションとそれ以外のパーティションで、それぞれ 1 つ以上定義
されていなければ表示できません。
・ 数字項目
・ テキスト項目
・ 矩形テキスト項目
・ OCR-B 項目
・ ラジオボタン項目
・ チェックボックス項目
・ バーコード項目(バーコード項目(U.S. Postal FIM)を除く)
・ 組込みメディア項目
3)[データ定義]タブをクリックします。
4)「集団印刷と BREAK を連携する」チェックボックスをチェックします。
!
注意
- BREAK が発生しても、集団印刷の優先順位にしたがって集団印刷を行うように設定す
る場合は、必ず集団印刷の優先順位を指定してください。「集団印刷と BREAK を連携す
る」チェックボックスがチェックされていても、集団印刷の優先順位を指定していない
項目では、BREAK が発生すると入力データが出力されます。
- [データ定義(レポート頭書き)
]タブでは指定できません。
5)[OK]ボタンをクリックします。
⇒ BREAK が発生しても優先順位にしたがって集団印刷を行うように設定されます。
304
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
8.13 出力結果を動的に変更する条件を定義する(条件指定)
項目の入力データに合わせて、出力結果を変更できます。
例えば、「曜日」という項目の入力データが「土」と「日」の場合に、赤色で表示することができま
す。
出力結果を変更できる項目は、以下のとおりです。
- テキスト項目
- 矩形テキスト項目
- 数字項目
1 つの項目に対して、条件および出力時の設定を 5 つまで指定できます。
また、変更できる出力結果は、以下のとおりです。
- 文字色
- フォントスタイル
- 下線
- 抹消線
- 背景色
- 網がけ
!
注意
-
出力結果に網がけを指定した場合、網がけの色は灰色となります。
出力結果に下線を指定した場合、下線の色は文字色で指定した色となります。
出力結果に抹消線を指定した場合、抹消線の色は黒色となります。
出力結果に文字色、または背景色を指定した場合、カスタム色は指定できません。
出力方法や使用するプリンタなどによって、指定できる範囲が異なる場合があります。
詳細については、以下を参照してください。
・ オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ”
・ オンラインマニュアル “PDF 変換機能編 ”
・ オンラインマニュアル “Excel ファイル出力機能編 ”
・ オンラインマニュアル “TIFF 出力機能編 ”
項目には、条件式を使用して条件を指定します。使用できる条件式は、以下の 3 通りです。
- 項目名 演算子 項目名
- 項目名 演算子 定数
- 項目名 演算子 _NULL_
305
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
!
注意
- 「項目名 演算子 項目名」の条件式を使用する場合は、以下に説明する「データを文字
列として扱う項目種別のグループ」と「データを数値として扱う項目種別のグループ」
との演算を指定することはできません。項目名には、同じ項目種別のグループの項目を
指定してください。
・ データを文字列として扱う項目種別のグループ
- テキスト項目
- OCR-B 項目
- ラジオボタン項目
- チェックボックス項目
- バーコード項目
- 組込みメディア項目
- 矩形テキスト項目
- 非出力項目のテキスト項目
・ データを数値として扱う項目種別のグループ
- 数字項目
- 非出力項目の数字項目
- 演算子の前後には、半角空白を挿入してください。
- 出力結果を変更する項目と項目名に指定する項目が、異なるパーティションに存在する
場合、指定した出力結果にならない場合があります。
- 条件を指定する項目に集団印刷の印刷文字が指定されている場合、条件の判定は、印刷
文字に置換する前の入力データまたは演算結果の値に対して行われます。
- 項目名に集団項目を指定できません。
- レコード域共用項目の場合は、レコードを共用するすべての項目に同じ条件および出力
時の設定が指定されます。
- 集団項目の扱いが「集団項目名を使用」の場合、集団項目の構成項目に条件および出力
時の設定を指定できません。また、条件式に構成項目の項目名を指定できません。
- 項目に対応する入力データがないことを判定したい場合に「_NULL_」を使用します。
備考
- 定数には文字と数字を指定できます。定数に文字を指定する場合は、文字を「ダブル
クォーテーション(”)」で囲んでください。なお、定数に指定する文字には「ダブル
クォーテーション(”)」は指定できません。
また、条件式で指定した項目に対応して、使用できる演算子が以下のように変わります。
表 8.1 条件式で指定した項目と指定できる演算子
条件式に指定した項目の種別
O
C
R
|
B
項
目
ラ
ジ
オ
ボ
タ
ン
項
目
チ
ェ
ッ
ク
ボ
ッ
ク
ス
項
目
バ
|
コ
|
ド
項
目
組
込
み
メ
デ
ィ
ア
項
目
矩
形
テ
キ
ス
ト
項
目
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
×
×
×
<(~より小さい)
×
○
×
×
>=(~以上)
×
○
×
<=(~以下)
×
○
×
テ
キ
ス
ト
項
目
数
字
項
目
演 =(~と等しい)
○
算
子 !=(~と等しくない) ○
>(~より大きい)
非
出
力
項
目
テ
キ
ス
ト
項
目
数
字
項
目
○
○
○
○
○
○
○
×
×
×
×
○
×
×
×
×
×
○
×
×
×
×
×
×
○
×
×
×
×
×
×
○
○:使用できる
×:使用できない
項目の入力データに合わせて、出力結果を変更する方法を説明します。
306
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
= 操作手順 =
1)項目の入力データに合わせて出力結果を変更する項目を選択し、項目のプロパティ画面を表示し
ます。
項目のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ”
2)[条件指定]タブをクリックします。
3)条件式を入力する「No.」の条件指定の欄を選択して、[条件指定編集]ボタンをクリックします。
例えば、一番目の条件となる条件式を入力する場合は、「1」の条件指定の欄を選択して、[条件指
定編集]ボタンをクリックします。
⇒条件指定編集画面が表示されます。
4)「条件式」に条件式を入力します。
307
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
備考
- [項目名]ボタンをクリックすると、帳票に定義されている項目の項目名の一覧が表示さ
れます。
項目名を選択して[選択]ボタンをクリックすると、選択した項目名が条件式に挿入さ
れます。
5)「属性」で出力結果を指定します。
308
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
!
注意
- 「下線」チェックボックスのチェックをはずしている場合でも、項目のプロパティ画面の
[フォント]タブの「スタイル」で「標準」が選択されていて、かつ「下線」チェック
ボックスにチェックがついているときは、出力結果に下線がつきます。
下線のチェックをはずす場合は、
[フォント]タブの「下線」チェックボックスのチェッ
クをはずしてください。
6)[OK]ボタンをクリックします。
⇒項目のプロパティ画面に戻ります。
7)[OK]ボタンをクリックします。
⇒入力した条件式と出力結果が、項目の条件として設定されます。
!
注意
- 帳票様式定義画面で項目を変名、切り取り、または削除した場合は、必ず条件指定の条
件式を確認してください。
存在しない項目名が条件式にある場合、帳票の保存時にエラーとなります。
309
帳票設計編 -第 8 章 項目・オーバレイを定義する-
備考
- 入力した条件式を削除する場合は、削除する条件式を選択して[情報を削除]ボタンを
クリックします。
- 入力した条件式は、
「No.」の数字の小さいものから適用されます。
条件式の優先順位を変更する場合は、変更する条件式を選択して[優先順位を上に]ボタ
ン、または[優先順位を下に]ボタンをクリックします。
310
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
第9章
帳票レイアウト情報と入力データの
関連付け情報を定義する
ここでは、帳票レイアウト情報と入力データの関連付け情報の定義について説明します。
311
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
9.1 帳票レイアウト情報と入力データの関連付け情報とは
帳票レイアウト情報と入力データの関連付け情報は、帳票レイアウト情報に重ね合わせて出力する
データ(入力データ)、および入力データから自動計算して出力データを生成するための情報について定
義したものです。
以下の情報を定義します。
入力データの種類
入力データの種類を定義します。入力データの種類については、以下を参照してください。
⇒ “9.2.1 入力データの種類を決める ”
項目の出力順
帳票レイアウト情報の項目の並び順と、入力データの項目の並び順が同じになるように定義
します(図 9.1 参照)。
演算(出力データの自動計算)の定義
入力データから、特定の項目の値(合計など)を自動計算するための定義を行います(図 9.1
および図 9.2 参照)。
入力データに記述する各レコード(行)の
データの順序の定義
入力データ
○×商店│石鹸│2000
○×商店│タオル│1500
1
1
2
3
4
関数が指定されているため入力
データは必要ありません。
出力結果
図 9.1 帳票レイアウト情報の項目の並び順と入力データの並び順の関係
312
2
3
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
BREAK 制御の定義
特定の項目に BREAK を定義します。
BREAK 制御とは、帳票出力時に、BREAK を定義した項目の入力データの値が変わるタイミ
ング(BREAK が発生したタイミング)で、改ページしたり合計などの演算を行ったりすること
です。
BREAK を定義した項目を「BREAK 項目」と、BREAK 項目に対するデータの値が変わった
タイミングを「BREAK が発生した」と呼びます。
入力データ
BREAK演算の定義
○×商店│石鹸│2000
○×商店│タオル│1500
△□商店│シャンプー│3200
△□商店│リンス│2000
関数が指定されているため入力
データは必要ありません。
出力結果
得意先名にBREAKを定義したため
得意先名が変わるタイミングで
改ページされます。
合計には、SUM関数が指定され、
「金額」の合計を出力するように
定義されています。
図 9.2 BREAK と演算の関係
313
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
9.2 関連付け情報に定義する情報を整理する
帳票レイアウト情報と入力データを関連付ける内容を整理します。
- 入力データの種類を決める
- 演算子を指定する項目・内容を確認する
・ BREAK または演算を定義する項目を確認する
・ 組込みメディア項目のメディアデータの種類を確認する
・ 文字列操作する項目を確認する
・ 条件判定(CASE データ出力)する項目を確認する
- フレーム / パーティションの出力順序、出力条件、および演算のタイミングを整理する
・ フリーフレーム形式の場合、フレームおよびパーティションの出力順序、出力条件、および演
算のタイミングを整理する
・ 集計表形式の場合、パーティションの出力順序、出力条件、および演算のタイミングを整理す
る
以下に、それぞれの詳細について説明します。
9.2.1 入力データの種類を決める
帳票出力時に使用する入力データの種類を決めます。
List Creator では、CSV 形式や XML 形式などのテキスト形式のデータファイル、またはデータベース
と連携して抽出したデータを入力データとして使用します。運用に合わせて利用しやすい入力データの
種類を選びます。
入力データの種類と形式などの詳細は、以下を参照してください。
⇒ “1.5 入力データの種類と形式 ”
以下にそれぞれのデータについて説明します。
9.2.2 演算子を指定する項目・内容を確認する
以下の点について確認します。
・ 演算を定義する項目を確認する
・ BREAK を定義する項目を確認する
・ 組込みメディア項目のメディアデータの種類を確認する
・ 文字列操作する項目を確認する
・ 条件判定(CASE データ出力)する項目を確認する
9.2.2.1 演算子の種類
以下の “ 表 9.1 演算子の種類 ” に、演算子の種類を示します。演算子の使用例については、以下を参
照してください。
⇒ “ 付録 B 帳票設計ノウハウ集 ”
また、各演算子の指定方法、注意事項については、デザイナヘルプを参照してください。
314
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
表 9.1 演算子の種類(1 / 3)
分類
演算子
意味
帳票形式
フ
リ
|
フ
レ
|
ム
形
式
カ
|
ド
形
式
伝
票
形
式
集
計
表
形
式
レ
ポ
|
ト
頭
書
き
集
計
表
形
式
レ
ポ
|
ト
頭
書
き
以
外
矩
形
繰
返
し
形
式
タ
ッ
ク
シ
|
ル
形
式
入力
デー
タ
BREAK
BREAK-nn
制御切れ検出
nn:制御レベル
○
-
○
-
○
○
-
必要
メディア
データ
MEDIA-x
メディアデータ出力
x:メディアデータ種別
○
○
○
○
○
○
○
必要
XMEDIA-x(y)
y をメディアデータとして出力
x:メディアデータ種別
y:データ項目、文字定数(ファイル
名)
◎
○
(*1)
○
◎
◎
○
○
不要
HEADSTR(x)
x を項目の前に付加
x:データ項目、文字定数
◎
○
(*1)
○
◎
◎
○
○
必要
TAILSTR(x)
x を項目の後に付加
x:データ項目、文字定数
◎
○
(*1)
○
◎
◎
○
○
CONNECTSTR
(x1,x2[,x3...])
x を連結
x:データ項目、文字定数、
半角空白「_SPACE_」
◎
○
(*1)
○
◎
◎
○
○
不要
LEFTSTR(x,y)
x の先頭から、y 文字抽出
x:データ項目、文字定数
y:抽出する文字数
◎
○
(*1)
○
◎
◎
○
○
不要
LEFTBSTR(x,y)
x の先頭から、y バイト文字抽出
x:データ項目、文字定数
y:抽出するバイト数
◎
○
(*1)
○
◎
◎
○
○
不要
MIDSTR(x,y,z)
x の y から、z 文字抽出
x:データ項目、文字定数
y:抽出を開始する位置(文字数)
z:抽出する文字数
◎
○
(*1)
○
◎
◎
○
○
不要
MIDBSTR(x,y,z)
x の y から、z バイト文字抽出
x:データ項目、文字定数
y:抽出を開始する位置(バイト数)
z:抽出するバイト数
◎
○
(*1)
○
◎
◎
○
○
不要
RIGHTSTR(x,y)
x の末尾から、y 文字抽出
x:データ項目、文字定数
y:抽出する文字数
◎
○
(*1)
○
◎
◎
○
○
不要
RIGHTBSTR(x,y)
x の末尾から、y バイト文字抽出
x:データ項目、文字定数
y:抽出するバイト数
◎
○
(*1)
○
◎
◎
○
○
不要
LEN(x)
x に指定された文字数を取得
◎
○
(*1)
○
◎
◎
○
○
不要
LENB(x)
x に指定されたバイト数を取得
◎
○
(*1)
○
◎
◎
○
○
不要
文字列操作
315
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
表 9.1 演算子の種類(2 / 3)
分類
演算子
意味
帳票形式
入力
デー
タ
フ
リ
|
フ
レ
|
ム
形
式
カ
|
ド
形
式
伝
票
形
式
集
計
表
形
式
レ
ポ
|
ト
頭
書
き
集
計
表
形
式
レ
ポ
|
ト
頭
書
き
以
外
矩
形
繰
返
し
形
式
タ
ッ
ク
シ
|
ル
形
式
◎
○
(*1)
○
◎
◎
○
○
不要
文字列操作
RPLSTR(x,y,z)
条件判定
CASE(x1,y1)
条件 x が真となる場合、値 y を出力
[CASE(x2,y2) ..] どの条件にも一致しない場合、
DEFAULT(z)
DEFAULT で指定した値 z を出力
x:判定条件
y,z:データ項目、定数、
省略値「_NULL_」
◎
○
(*1)
○
◎
◎
○
○
不要
関数
ADD(x,y)
x+y
x,y:データ項目、数字定数
◎
○
○
◎
◎
○
○
不要
SUB(x,y)
x-y
x,y:データ項目、数字定数
◎
○
○
◎
◎
○
○
MUL(x,y)
x×y
x,y:データ項目、数字定数
◎
○
○
◎
◎
○
○
DIV(x,y)
x÷y の商
x,y:データ項目、数字定数
◎
○
○
◎
◎
○
○
CAL( 演算式 )
四則演算式
◎
○
○
◎
◎
○
○
SET(x)
x の転記
x:データ項目、定数、変数「%」
◎
○
(*1)
○
◎
◎
○
○
SUM(x)
x の総和
x:データ項目
◎
○
(*1)
○
-
◎
○
○
TSUM(x)
全データを通しての x の総和(デー
タ全部)
x:データ項目
◎
○
(*1)
○
◎
◎
○
○
BSUM-nn(x)
BREAK ごとの x の総和
nn:制御レベル
x:データ項目
◎
-
○
-
◎
○
-
SUM-ALL(x)
マルチフォーム出力、または組合せ
フォーム出力時の複数の帳票をとお
しての x の総和を出力
◎
○
(*1)
○
◎
◎
○
○
ALL(x)
x の総和
x:繰返しを指定したデータ項目
-
○
(*1)
-
-
-
-
-
MAX(x)
x の最大
x:データ項目
◎
○
(*1)
○
-
◎
○
○
MIN(x)
x の最小
x:データ項目
◎
○
(*1)
○
-
◎
○
○
MEAN(x)
x の平均
x:データ項目
◎
○
(*1)
○
-
◎
○
○
x に対する入力データから、y を検索
し、z に置き換え
316
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
表 9.1 演算子の種類(3 / 3)
分類
演算子
関数
データ変換
内部変数
その他
意味
帳票形式
フ
リ
|
フ
レ
|
ム
形
式
カ
|
ド
形
式
伝
票
形
式
集
計
表
形
式
レ
ポ
|
ト
頭
書
き
集
計
表
形
式
レ
ポ
|
ト
頭
書
き
以
外
矩
形
繰
返
し
形
式
タ
ッ
ク
シ
|
ル
形
式
CNT
処理件数
◎
○
(*1)
○
-
◎
○
○
NUM-ALL
マルチフォーム出力、または組合せ
フォーム出力時の複数の帳票をとお
しての項番を出力
◎
○
○
◎
◎
○
○
TOSTR(x[,y[,z]])
x に対する入力データを文字データに ◎
変換
x:データ項目
y:変換する文字データとして保証す
る最小桁数
z:小数部桁数
○
(*1)
○
◎
◎
○
○
TONUM(x)
x に対する入力データを数値データに ◎
変換
x:データ項目
○
(*1)
○
◎
◎
○
○
PAGE
ページ番号
○
○
(*1)
○
○
○
○
○
TPAGE
総ページ数
○
○
(*1)
○
○
○
○
○
PAGE-ALL
マルチフォーム出力時の全帳票を通
してのページ番号
○
○
(*1)
○
○
○
○
○
TPAGE-ALL
マルチフォーム出力時の全帳票を通
しての総ページ数
○
○
(*1)
○
○
○
○
○
BPAGE-nn
BREAK 単位でのページ番号
nn:制御レベル
○
-
○
-
○
○
-
BTPAGE-nn
BREAK 単位での総ページ数
nn:制御レベル
○
-
○
-
○
○
-
BODY
帳票 1 ページ内での明細番号
-
-
○
-
-
○
-
BODYT
BODY の通番(複数ページになった
場合)
-
-
○
-
-
○
-
SHARED
レコード域共用
-
-
-
○
○
-
-
USERID
ユーザ ID
○
○
○
○
○
○
○
-(ハイフン)
入力データをとらない
○
○
(*1)
○
○
○
○
○
◎:指定可能(演算するタイミングを[拡張定義]タブで COMPUTE 文で指定してください)
○:指定可能([データ定義]タブのデータ項目名を演算する順序で並べてください)
-:指定不可または指定無効
*1:繰返しが指定されたデータ項目には指定できません。
● BREAK
317
入力
デー
タ
不要
不要
不要
不要
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
特定の項目に対するデータが変わるタイミングで、合計などの演算を行ったり、改ページしたりする
必要があるかを確認します。必要がある場合は、どの項目に対する入力データの値が変わるタイミング
でどのような動作をさせたいかを整理します。
BREAK が指定できる帳票形式および領域は、以下のとおりです。
- フリーフレーム形式の帳票レイアウト情報のパーティション
- 集計表形式の帳票レイアウト情報の RH(レポート頭書き)以外のパーティション
- 伝票形式の帳票レイアウト情報のヘッダ部およびテイル部
- 矩形繰返し形式の帳票レイアウト情報のヘッダ部およびテイル部
伝票形式・矩形繰返し形式の帳票レイアウト情報は、BREAK を 1 つだけ指定できます。
集計表形式およびフリーフレーム形式の帳票レイアウト情報は、BREAK を 16 個まで指定できるので、
BREAK の優先順序(制御レベル)も考えます。例えば、「売上集計表」で、月ごとに小計、年ごとに合
計を計算するためには、月に 2、年に 1 の制御レベルを指定します。
!
注意
備考
- 帳票の出力時、BREAK 対象データは、項目長までで判断されます。BREAK を指定する項
目には、BREAK を判断することも考慮して項目長を指定してください。
- BREAK が発生しても、集団印刷の優先順位にしたがって集団印刷するように設定できま
す。詳細については、以下を参照してください。
⇒ “ ● BREAK が発生しても優先順位にしたがって集団印刷する場合 ”
●メディアデータ
帳票レイアウト情報に組込みメディア項目を定義している場合は、メディアデータの種類を決めます。
出力方法によって使用できるメディアデータは異なります。
- 分散出力時、メディアデータファイルをアプリケーションサーバから帳票出力サーバ
に転送する場合は、必ず転送するメディアデータファイル名を帳票の出力時に指定し
注意
てください。
- 仕分け時に、メディアデータファイルをアプリケーションサーバから帳票出力サーバ
に配信する場合は、必ず配信するメディアデータファイル名を仕分け定義または帳票
の出力時に指定してください。
!
- Windows で帳票を出力するときに、帳票出力サーバに OLE2 オブジェクトに対応さ
れているアプリケーションがインストールされていれば、OLE2 オブジェクトを出力
備考
することができます。例えば、Microsoft Excel で作成したグラフを帳票に組み込めま
す。
- いつも同じビットマップデータを出力するのであれば、ビットマップデータをあらか
じめ帳票レイアウト情報に取り込むこともできます(オーバレイイメージ)。
帳票出力サーバのオペレーティングシステムごとの、メディアデータのサポート可否については、オ
ンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ” を参照してください。
●文字列操作
入力データの値(文字列)を編集する必要があるかを確認します。必要がある場合は、どの項目に対
する入力データの値(文字列)にどんな文字列を付加 / 抽出するかを整理します。
- 文字列操作を行う場合、文字列を出力する項目には、文字列が付加されることを考慮した項
目長 / 領域長を指定しておいてください。項目長 / 領域長が短い場合、データは正しく出力
注意
されません。
!
●条件判定(CASE データ出力)
帳票出力時に、条件によって出力する内容を変更する必要がある項目を確認します。内容を変更する
必要がある項目が存在する場合、入力データの判定方法と、出力したい値を整理します。
●関数
入力データを元に演算した結果を帳票に出力する必要があるかを確認します。例えば、「売上集計表」
の日計、月計、および年計を、入力データ中の個々の売上から計算するか、あらかじめ計算しておき入
力データ中に用意しておくかを確認します。
318
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
●データ変換
入力データを、数値データや文字データに変換したい項目があるかを確認します。
●内部変数
ページ数や明細番号などの内部的な情報を出力したい項目があるかを確認します。
9.2.3 フレーム / パーティションの出力順序、出力条件、および演算のタイミングを整理
する
フリーフレーム形式の帳票レイアウト情報の場合は、定義したフレームおよびパーティションを出力
する順序や出力する条件、および各フレームおよび各パーティションを出力する前にどのデータ項目に
対する演算を行うかを整理します。
集計表形式の帳票レイアウト情報の場合は、定義したパーティションを出力する順序や出力する条件、
および各パーティションを出力する前にどのデータ項目に対する演算を行うかを整理します。
319
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
9.3 関連付け情報を定義する
“9.2 関連付け情報に定義する情報を整理する ” で整理したことを実際に定義します。定義は、データ
定義画面で行います。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、
[ファイル]-[データ定義]を選択します。
⇒データ定義画面が表示されます。
備考
- 帳票様式定義画面が閉じている場合は、帳票定義一覧画面で、帳票レイアウト情報と入力
データの関連付け情報を定義する帳票定義情報を選択し、ツールバーの
[開く]ボタン
をクリックします。帳票様式定義画面が表示されます。
[ファイル]-[開く]を選択する、または帳票の名前をダブルクリックして帳票様式定義
画面を表示することもできます。
2)データ定義画面で定義を行います。定義内容は、帳票形式によって異なります。
表示されるタブを以下の表で確認し、それ以降に記載されている各タブの説明を参照して定義し
てください。
⇒ “ 表 9.2 帳票形式とデータ定義画面のタブ ”
3)定義が完了したら、データ定義画面の[OK]ボタンをクリックして定義内容を保存します。
⇒帳票様式定義画面に戻ります。
4)帳票様式定義画面で、[ファイル]-[閉じる]を選択します。保存を確認するメッセージが表示
されるので、[はい]をクリックします。
⇒定義内容が保存され、帳票定義一覧画面に戻ります。
以下に、帳票形式ごとにデータ定義画面に表示されるタブを示します。帳票形式に応じて各タブの説
明を参照してください。
320
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
表 9.2 帳票形式とデータ定義画面のタブ
タブ
環境定義
帳票形式
フリーフレーム
形式
データ定義 データ定義 拡張定義
(レポート
頭書き)
DB 連携
フレームが定義さ
れている場合
○
-
○
○
○
フレームが定義さ
れていない場合
○
-
○
-
○
カード形式
○
-
○
-
○
伝票形式
○
-
○
-
○
レポート頭書き
パーティション
(RH)がある場合
○
○
○
○
○
レポート頭書き
パーティション
(RH)がない場合
○
-
○
○
○
矩形繰返し形式
○
-
○
-
○
タックシール形式
○
-
○
-
○
集計表形式
○:表示される
-:表示されない
!
注意
- データ定義画面では、入力データ形式が「XML 形式」の場合でもすべて項目名で扱いま
す(タグ名では扱えません)。
- データ定義画面は、以下の種別の項目が 1 つ以上定義されていなければ表示できません。
集計表形式で RH(レポート頭書き)パーティションが存在する帳票レイアウト情報の場
合は、RH(レポート頭書き)パーティションとそれ以外のパーティションで、それぞれ
1 つ以上定義されていなければ表示できません。
・ 数字項目
・ テキスト項目
・ 矩形テキスト項目
・ OCR-B 項目
・ ラジオボタン項目
・ チェックボックス項目
・ バーコード項目(バーコード項目(U.S. Postal FIM)を除く)
・ 組込みメディア項目
- 帳票様式定義画面で項目を追加、変名、切り取り、または削除した場合は、必ずデータ
定義画面で関連付け情報を確認してください。
存在しない項目名がオペランド中にある場合、帳票レイアウト情報の保存時にエラーとな
ります。
321
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
9.3.1 環境定義タブ
帳票レイアウト情報と入力データを関連付けるための全般的な情報を設定します。
備考
- XBRL データ対応機能を使用して XBRL データと連携する場合、または Navigator 連携機能
を使用してデータベースと連携する場合は、データ定義画面で以下のように指定してくださ
い。
・ 入力データ形式
:「CSV 形式」
・ 区切り文字
:「カンマ(,)」
・ 集団項目の扱い
:「構成項目名を使用」
- SSIS 連携機能を使用してデータベースと連携する場合、Database Direct 連携機能を使用し
てデータベースと連携する場合、クエリ機能を使用してデータベースと連携する場合、また
は SAP R/3 RDI 連携機能を使用する場合は、データ定義画面で以下のように指定してくだ
さい。
・ DB タイプ
:「データファイル」(DB 連携タブで設定)
・ 入力データ形式
:「CSV 形式」
・ 区切り文字
:「カンマ(,)」
- 仕分け機能を使用する場合は、データ定義画面で以下のように指定してください。
・ DB タイプ
:
「データファイル」(DB 連携タブで設定)
・ 入力データ形式
:「可変長」、「固定長」、または「CSV 形式」
- OCI 連携機能を使用してデータベース(Oracle)と連携する場合、データ定義画面で以下の
ように指定してください。
・ DB タイプ
:「Oracle」(DB 連携タブで設定)
・ 入力データ形式
:「可変長」または「CSV 形式」
- マルチフォーム出力または組合せフォーム出力する場合は、すべての帳票で入力データ形式
を合わせてください。
- 項目名ラベル付きデータファイルを使用する場合は、データ定義画面で以下のように指定し
てください。
・ 入力データ形式
:「可変長」、または「CSV 形式」
- 入力データ形式を「可変長」、「固定長」、「CSV 形式」と、「XML 形式」の間で変更したと
きの動作については、以下を参照してください。
⇒ “E.1 入力データ形式を変更したときの動作 ”
図 9.3 データ定義画面の環境定義タブ
入力データ形式
入力データの形式を指定します。指定できる入力データの種類については、以下を参照して
ください。
⇒ “9.2.1 入力データの種類を決める ”
322
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
備考
- 「固定長」の場合は、
[データ定義(レポート頭書き)]タブ、[データ定義]タブで、
各データのフィールドの長さ(バイト数)も指定します。
区切り文字
入力データの各データのフィールドを区切る文字を指定します。指定できる文字は、入力
データ形式で異なります。
入力データ形式が「可変長」の場合
バーティカルバー:|
シャープ
:#
アスタリスク
:*
1 個以上の空白
:1 個以上の空白
タブ
:タブ
任意(任意の文字)
:任意の 1 バイト文字(#、*、空白、およびタブ以外)
入力データ形式が「固定長」の場合
区切り文字なし
:区切り文字なし
区切り文字あり
:任意の 1 バイト文字
入力データ形式が「CSV 形式」の場合
カンマ
:,
タブ
:タブ
入力データ形式が「XML 形式」の場合
区切り文字は指定できません。
!
注意
- OCI 連携機能を使用してデータベース(Oracle)と連携する場合、この設定は無効に
なります。
- 区切り文字に、「¥」および「~」は指定できません。
- 入力データ形式に「可変長」を指定した場合、矩形テキスト項目の改行コードに指定
した文字コードの文字は指定できません。
- 入力データ形式に「固定長」を指定した場合で「区切り文字あり」と設定したとき、
データファイルで固定長として指定されているサイズの後の任意 1 バイト文字が区切
り文字として扱われます。区切り文字として扱う文字を指定する必要はありません。
以下に例を示します。
あいう , 123,000100, ....
えおか , 234,000200, ....
上記の場合、「,」が区切り文字として扱われます。
「,」が「;」であった場合、「;」が区切り文字として扱われます。
323
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
備考
- 以下の場合は、区切り文字に「カンマ(,)」を指定してください。
・ XBRL データ対応機能を使用して XBRL データと連携する場合
・ Navigator 連携機能、または Database Direct 連携機能を使用してデータベースと
連携する場合
・ クエリ機能を使用してデータベースと連携する場合
・ SAP R/3 RDI 連携機能を使用する場合
- マルチフォーム出力または組合せフォーム出力する場合は、すべての帳票で区切り文
字を合わせてください。
- 入力データの文字コード系が Shift-JIS 以外、入力データ形式が「可変長」の場合で、
区切り文字に任意の文字を指定するときは、文字コードが 0x007F/0x7F 以下の文字
を指定してください。
- 入力データの文字コード系が Shift-JIS 以外、入力データ形式が「固定長」、区切り文
字に「区切り文字あり」を指定する場合は、入力データ中の区切り文字には、文字
コードが 0x007F/0x7F 以下の文字を指定してください。
丸め方法
数字項目のデータに対して、演算を行った場合および項目に対する入力データを受け取った
場合の丸め方法を指定します。
切上げ
切捨て
四捨五入
備考
- 数字項目画面の [ プロパティ ] タブの指定と異なる場合、数字項目画面の [ プロパ
ティ ] タブの指定が優先されます。
- 入力データを受け取った場合に丸めを行う場合、List Creator 環境設定コマンド
(PrSetEnvKey)で帳票出力時の丸め動作を指定する必要があります。詳細について
は、オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ” を参照してください。
改ページのタイミング
集計表形式の帳票レイアウト情報で、DE(明細)パーティションが複数ページに出力される
場合の改ページのタイミングを指定します。
システム自動判断 1:
ページの後方に、「CF(制御脚書き)パーティションの縦幅の合
計」+「PF(ページ脚書き)パーティションの縦幅」分の余裕
を持たせた状態で改ページします。
合計行を浮動の CF(制御脚書き)パーティションとして定義
し、その合計行の領域を常に確保した状態で改ページしたい場
合に指定してください。
システム自動判断 2:
ページの後方に、「PF(ページ脚書き)パーティションの縦幅」
分の余裕を持たせた状態で改ページします。
$EOP が指定された CNTL-FOOT 段落が定義されている場合、
「PF(ページ脚書き)パーティションの縦幅」+「$EOP が指定
された CNTL-FOOT 段落の浮動の CF(制御脚書き)パーティ
ションの縦幅」分の余裕を持たせた状態で改ページします。
$EOP を指定した CNTL-FOOT 段落が複数存在する場合、$EOP
が指定されたすべての浮動の CF(制御脚書き)パーティション
の縦幅を加算した分の余裕を持たせた状態で改ページします。
システム自動判断 3:
固定の CF(制御脚書き)パーティションが存在する場合に、そ
の CF(制御脚書き)パーティションの印字開始位置以降に DE
(明細)パーティションを印字しようとした時点で改ページしま
す。
固定の CF(制御脚書き)パーティションが存在する場合に指定
324
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
してください。
複数の固定パーティションが存在する場合、CF(制御脚書き)
パーティションの印字開始位置の最上端以降に DE(明細)パー
ティションを印字しようとした時点で改ページします。
$EOP が指定された CNTL-FOOT 段落の CF(制御脚書き)パー
ティションが固定パーティションの場合、システム自動判断 3
を指定してください。
改ページのタイミングの指定と CF(制御脚書き)パーティションの形式によって実際にどこ
で改ページされるかについては、デザイナヘルプの “ 改ページのタイミング ” を参照してくだ
さい。
フリーフレーム形式の出力制御
以下の条件をすべて満たす場合、改ページ/改フレームした後に制御頭書き(CH)パーティ
ションを出力するかどうかを指定します。
・ 帳票形式がフリーフレームである
・ 拡張定義で以下を指定している
①制御脚書き(CF)パーティションに「入力データが終了したタイミングで出力す
る($EOD)」を指定
- 拡張定義での指定
CNTL-FOOT $EOD
制御脚書き(CF)パーティション名
②制御頭書き(CH)パーティションに「制御切れの検出の有無にかかわらず、
改ページ/改フレームしたときに出力する($EOP/$EOF)」を指定
- 拡張定義での指定
CNTL-HEAD {$EOP | $EOF} 制御頭書き(CH)パーティション名
・ 改ページ/改フレーム直後にデータ最後の①の制御脚書き(CF)パーティションが出力
される
以下のいずれかを指定します。
CH 出力制御 1
:改ページ/改フレーム直後にデータ最後の制御脚書きパーティ
ションが出力される場合、制御脚書きパーティションの前に
改ページ/改フレーム後の制御頭書き(CH)パーティションを
出力します。
CH 出力制御 2
:改ページ/改フレーム直後にデータ最後の制御脚書きパーティ
ションが出力される場合、制御脚書きパーティションの前に
改ページ/改フレーム後の制御頭書き(CH)パーティションを
出力しません。
なお、指定したときの動作については、デザイナヘルプを参照してください。
明細の条件付き印字
帳票形式がフリーフレーム形式でフレームが定義されている、または帳票形式が集計表形式
の場合は、[拡張定義]タブの DETAIL(明細段落)に条件文を指定して DE(明細)パーティ
ションを出力するときの方法を指定します。
条件に合う最初の明細:
指定した条件が最初に真になる DE(明細)パーティションだけ
を出力します。
条件に合うすべての明細:
指定した条件が真になるすべての DE(明細)パーティションを
出力します。
DE(明細)を出力する条件を指定することにより、DE(明細)を切り替えて出力することが
できます。
325
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
矩形テキスト項目の改行コード
矩形テキスト項目のデータに対し、領域内の任意の位置で改行を行うかどうかを指定します。
任意の位置で改行を行う場合は、改行コードとして使用する文字コードを指定します。
帳票の出力時、矩形テキスト項目の入力データ内の指定した文字コードの位置で改行されま
す。
矩形テキスト項目の改行コードを指定する:
矩形テキスト項目のデータに対し、領域内の任意の位置で改行
を行う場合に、チェックボックスをチェックし、改行コードと
して使用する文字コードを指定します。
改行コード
:01 ~ 7F(16 進数 2 桁)の範囲で指定します。
入力データ形式が「可変長」、「固定長」、および「CSV 形
式」の場合、以下の文字コードは使用できません。
0A 0D 1A 1F 20
入力データ形式が「XML 形式」の場合、以下の文字コード
は使用できません。
0D 1A 1F 20
!
注意
備考
- 入力データ形式に「可変長」を指定した場合、区切り文字に指定した文字の文字コー
ドは指定できません。
- PDF ファイルに保存する場合は、文字コード「7F」を指定しないでください。
指定しても無効になります。
- 改行コードとして指定した文字は、帳票の出力時に、矩形テキスト項目の領域内には
出力されません。改行コードには、矩形テキスト項目に対する入力データに使用しな
い文字コードを指定してください。
- 入力データの文字コード系が UNICODE(UTF16)、または UNICODE(UTF32)の
場合は、改行コードとする文字の下位 1 バイトの文字コードを指定してください。例
えば、「@」(UNICODE(UTF16)の「0x0040」、UNICODE(UTF32)の
「0x00000040」)を改行コードとする場合は、
「40」を指定してください。
集団項目の扱い
入力データ形式が「可変長」、「固定長」、または「CSV 形式」で、集団項目が定義されている
場合に、[データ定義(レポート頭書き)]タブ、[データ定義]タブ、および[拡張定義]タブ
で、集団項目名または構成項目名のどちらを使用するかを指定します。
集団項目名を使用:
[データ定義(レポート頭書き)]タブ、[データ定義]タブ、お
よび[拡張定義]タブには、集団項目名がデータ項目名として
表示されます。
この場合、集団項目全体を 1 つのデータ項目として扱えます。
構成項目名を使用:[データ定義(レポート頭書き)]タブ、[データ定義]タブ、お
よび[拡張定義]タブには、集団項目を構成しているそれぞれ
の構成項目名がデータ項目名として表示されます。
この場合、集団項目を構成しているそれぞれの構成項目を 1 つ
のデータ項目として扱えます。
326
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
!
注意
- 入力データ形式に「XML 形式」を指定した場合、集団項目の扱いは「構成項目名を
使用」になります。「集団項目名を使用」は指定できません。
- 集計表形式の帳票レイアウト情報で、RH(レポート頭書き)とその他のパーティ
ションに定義されている項目で構成されている集団項目が存在する場合、集団項目の
扱いを「集団項目名を使用」には変更できません。
- 集団項目の扱いを変更した場合、扱えるデータ項目が変わります。
集団項目の扱いを変更した場合は、[データ定義(レポート頭書き)]タブおよび
[データ定義]タブで、演算を定義しなおしてください。
また、集計表形式の帳票レイアウト情報、およびフリーフレーム形式の帳票レイアウ
ト情報でフレームが定義されている場合は、[拡張定義]タブの内容も定義しなおし
てください。
- Navigator 連携機能 /XBRL データ対応機能を使用する場合、必ず「構成項目名を使
用」を指定してください。
9.3.2 データ定義(レポート頭書き)タブ
集計表形式で RH(レポート頭書き)パーティションが定義されている帳票レイアウト情報の場合のみ
表示されるタブです。
帳票様式定義画面で定義した項目のうち、RH(レポート頭書き)パーティションに定義した項目と入
力データ・内部データの関連付けや、入力データ中のデータの順序に関する情報を設定します。
帳票様式定義画面で定義した項目と入力データ・内部データを関連付けるには、各データ項目(入力
データを扱ったり、演算に使用する項目)に対して演算子を指定します。
演算子については、以下を参照してください。
⇒ “9.2.2.1 演算子の種類 ”
入力データ形式が「固定長」の場合は、各データのフィールドの長さ(バイト数)も指定します。
入力データ中の各データの順序は、データ項目名の定義順序で指定します。以下の点に注意し、必要
に応じてデータ項目名の順序を並べ替えてください。
- 演算は、[拡張定義]タブの COMPUTE 文にしたがって処理されます。演算に使用しているデータ
項目名は、そのデータ項目名よりも上に並べてください。
備考
- 入力データに項目名ラベル付きデータファイルを使用すると、項目と入力データの並び順を
一致させる必要はありません。項目名ラベル付きデータファイルについては、以下を参照し
てください。
⇒ “11.4 項目名ラベル付きデータファイルを設計する ”
帳票様式定義画面で新しく「非出力項目(レコードのみ項目)」を定義した場合、どのパーティション
にも属さないので、データ定義画面では[データ定義]タブに追加されます。RH(レポート頭書き)
パーティションの出力時に非出力項目(レコードのみ項目)を使用したい場合は、[データ定義(レポー
ト頭書き)]タブに移動してください。
!
注意
- 演算を指定する場合、必ず演算するタイミングを[拡張定義]タブで COMPUTE 文で指定
してください。
- アドオンデータを指定したバーコード項目を RH(レポート頭書き)パーティションに定義
した場合、アドオンデータの非出力項目(レコードのみ項目)を[データ定義(レポート頭
書き)]タブに移動してください。
- アドオンデータを指定したバーコード項目を RH(レポート頭書き)以外のパーティション
に定義した場合、アドオンデータの非出力項目(レコードのみ項目)を[データ定義]タブ
に移動してください。
- クエリ機能を使用してデータベースと連携する場合、入力データの必要なデータ項目の順序
と、クエリ定義の印刷フィールドの順序を一致させる必要があります。入力データの必要な
項目の順序を変更した場合は、必ずクエリ定義を更新してください。
327
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
図 9.4 データ定義画面のデータ定義(レポート頭書き)タブ
データ項目名
RH(レポート頭書き)パーティションに定義されている項目のうち、入力データを扱った
り、演算に使用する項目名が表示されます。ここでは項目名の変更はできません。
RH(レポート頭書き)パーティションとその他のパーティションで共用されているデータ項
目名は、[データ定義(レポート頭書き)]タブ、および[データ定義]タブの両方に表示され
ます。
集団項目が定義されている場合は、[環境定義]タブの「集団項目の扱い」の指定にしたがっ
て、データ項目名が表示されます。
データ項目名の左側のアイコンは、データ項目の項目種別を表します。
:数字項目
:テキスト項目
:矩形テキスト項目
:OCR-B 項目
:ラジオボタン項目
:チェックボックス項目
:バーコード項目
:組込みメディア項目
:非出力項目(レコードのみ項目)
:集団項目
バイト数
バイト数は、入力データ形式が「固定長」の場合のみ表示されます。
定義されている入力データ中のデータのフィールド長(バイト数)が表示されます。
バイト数は、データ項目を選択し、
[編集]ボタンをクリックする、またはデータ項目をダブ
ルクリックして表示されるデータ定義の編集画面で指定します。
数字項目または項目形式(レコード項目形式)が「数字」の非出力項目(レコードのみ項目)
の場合、データ中に符号、通貨記号、「カンマ(,)」、および小数点を含めて指定することができ
ます(データ中にこれらが含まれていても、指定された形式に編集されて出力されます)。バイ
ト数は、符号、通貨記号、「カンマ(,)」、および小数点を含まない長さ(帳票様式定義画面で項
目を選択して表示されるプロパティ画面の[プロパティ]タブで指定した「項目長」)が初期表
示されます。データ中に符号、通貨記号、「カンマ(,)」、および小数点を含めて指定する場合
は、
「項目長」にこれらを加えた長さをバイト数に指定してください。
328
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
オペランド
定義されているオペランドが表示されます。
オペランドは、データ項目を選択して[編集]ボタンをクリックする、またはデータ項目を
ダブルクリックして表示されるデータ定義の編集画面で指定します。
編集
[編集]ボタンをクリックして表示されるデータ定義の編集画面で、バイト数およびオペラン
ドを編集します。データ定義の編集画面は、データ項目をダブルクリックして表示することも
できます。データ定義の編集画面の詳細については、デザイナヘルプの “ データ定義の編集画
面(データ定義(レポート頭書き)の場合)” を参照してください。
図 9.5 データ定義の編集画面
上へ↑・下へ↓
データ項目の順序を並べ替えます。
データ定義へ→
「非出力項目(レコードのみ項目)」だけを選択した場合に有効なボタンです。
「非出力項目(レコードのみ項目)」を[データ定義]タブへ移動します。
329
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
9.3.3 データ定義タブ
帳票様式定義画面で定義した項目と入力データ・内部データの関連付けや、入力データ中のデータの
順序に関する情報を設定します。ただし、集計表形式で RH(レポート頭書き)パーティションが定義さ
れている帳票レイアウト情報の場合、RH(レポート頭書き)パーティションに定義されている項目は、
[データ定義(レポート頭書き)]タブで設定します。
帳票様式定義画面で定義した項目と入力データ・内部データを関連付けるには、各データ項目(入力
データを扱ったり、演算に使用する項目)に対して演算子を指定します。
演算子については、以下を参照してください。
⇒ “9.2.2.1 演算子の種類 ”
入力データ形式が「固定長」の場合は、各データのフィールドの長さ(バイト数)も指定します。
入力データ中の各データの順序は、データ項目名の定義順序で指定します。以下の点に注意し、必要
に応じてデータ項目名の順序を並べ替えてください。
- 集計表形式の帳票レイアウト情報、およびフリーフレーム形式でフレームが定義されている帳票
レイアウト情報以外の帳票レイアウト情報の演算は、データ項目名の定義順序で処理されます。
演算に使用しているデータ項目名は、そのデータ項目名よりも上に並べてください。
- 集計表形式の帳票レイアウト情報、およびフリーフレーム形式でフレームが定義されている帳票
レイアウト情報の演算は、[拡張定義]タブの COMPUTE 文にしたがって処理されます。演算に使
用しているデータ項目名は、そのデータ項目名よりも上に並べてください。
- BREAK を指定したデータ項目がある場合、SUM、BSUM、TSUM、MAX、MIN、MEAN、CNT 演
算子を指定する項目、および BTPAGE 変数を指定する項目は、必ず BREAK を指定したデータ項
目名よりも下に並べてください。
備考
- 入力データに項目名ラベル付きデータファイルを使用すると、項目と入力データの並び順を
一致させる必要はありません。項目名ラベル付きデータファイルについては、以下を参照し
てください。
⇒ “11.4 項目名ラベル付きデータファイルを設計する ”
集計表形式で RH(レポート頭書き)パーティションが定義されている帳票レイアウト情報で、帳票様
式定義画面で新しく「非出力項目(レコードのみ項目)」を定義した場合、どのパーティションにも属さ
ないので、データ定義画面では[データ定義]タブに追加されます。RH(レポート頭書き)パーティ
ションの出力時に非出力項目(レコードのみ項目)を使用したい場合は、[データ定義(レポート頭書
き)]タブに移動してください。
!
注意
- 集計表形式の帳票レイアウト情報、またはフリーフレーム形式のフレームが定義されている
帳票レイアウト情報で演算を指定する場合、必ず演算するタイミングを[拡張定義]タブで
COMPUTE 文で指定してください。
- 集計表形式で、アドオンデータを指定したバーコード項目を RH(レポート頭書き)パー
ティションに定義した場合、アドオンデータの非出力項目(レコードのみ項目)を[データ
定義(レポート頭書き)]タブに移動してください。
- アドオンデータを指定したバーコード項目を RH(レポート頭書き)以外のパーティション
に定義した場合、アドオンデータの非出力項目(レコードのみ項目)を[データ定義]タブ
に移動してください。
- クエリ機能を使用してデータベースと連携する場合、入力データの必要なデータ項目の順序
と、クエリ定義の印刷フィールドの順序を一致させる必要があります。入力データの必要な
項目の順序を変更した場合は、必ずクエリ定義を更新してください。
330
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
図 9.6 データ定義画面のデータ定義タブ
データ項目名
入力データを扱ったり、演算に使用する項目名が表示されます。ここでは項目名の変更はで
きません。
集計表形式で RH(レポート頭書き)パーティションが定義されている帳票レイアウト情報の
場合、RH(レポート頭書き)パーティションに定義されているデータ項目は表示されません。
ただし、RH(レポート頭書き)パーティションとその他のパーティションで共用されている
データ項目名は、[データ定義(レポート頭書き)]タブ、および[データ定義]タブの両方に
表示されます。
集団項目が定義されている場合は、[環境定義]タブの「集団項目の扱い」の指定にしたがっ
て、データ項目名が表示されます。
データ項目名の左側のアイコンは、項目種別を表します。
:数字項目
:テキスト項目
:矩形テキスト項目
:OCR-B 項目
:ラジオボタン項目
:チェックボックス項目
:バーコード項目
:組込みメディア項目
:郵便番号項目
:非出力項目(レコードのみ項目)
:集団項目
バイト数
バイト数は、入力データ形式が「固定長」の場合のみ表示されます。
定義されている入力データ中のデータのフィールド長(バイト数)が表示されます。
バイト数は、データ項目を選択し、[編集]ボタンをクリックする、またはデータ項目をダブ
ルクリックして表示されるデータ定義の編集画面で指定します。
数字項目または項目形式(レコード項目形式)が「数字」の非出力項目(レコードのみ項目)
の場合、データ中に符号、通貨記号、「カンマ(,)」、および小数点を含めて指定することができ
ます(データ中にこれらが含まれていても、指定された形式に編集されて出力されます)。バイ
ト数は、符号、通貨記号、「カンマ(,)」、および小数点を含まない長さ(帳票様式定義画面で項
目を選択して表示されるプロパティ画面の[プロパティ]タブで指定した「項目長」)が初期表
331
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
示されます。データ中に符号、通貨記号、「カンマ(,)」、および小数点を含めて指定する場合
は、「項目長」にこれらを加えた長さをバイト数に指定してください。
繰返し数
カード形式で、入力データ形式が「可変長」、「固定長」、または「CSV 形式」の帳票の場合の
み表示されます。
帳票様式定義画面で項目を選択して表示されるプロパティ画面の[レコード情報]タブで指
定した繰返し数が表示されます。ここでは繰返し数の変更はできません。
オペランド
定義されているオペランドが表示されます。
オペランドは、データ項目を選択し、[編集]ボタンをクリックする、またはデータ項目をダ
ブルクリックして表示されるデータ定義の編集画面で指定します。
編集
[編集]ボタンをクリックして表示されるデータ定義の編集画面で、バイト数およびオペラン
ドを編集します。データ定義の編集画面は、データ項目をダブルクリックして表示することも
できます。データ定義の編集画面の詳細については、デザイナヘルプの “ データ定義の編集画
面(データ定義の場合)” を参照してください。
図 9.7 データ定義の編集画面
上へ↑・下へ↓
データ項目の順序を並べ替えます。
データ定義(レポート頭書き)へ←
集計表形式でレポート頭書きパーティション(RH)が定義されている帳票で、「非出力項目
(レコードのみ項目)」だけを選択した場合に有効なボタンです。
「非出力項目(レコードのみ項目)」を[データ定義(レポート頭書き)]タブへ移動します。
集団印刷と BREAK を連携する
集計表形式の帳票レイアウト情報、およびフリーフレーム形式でフレームが定義されている
帳票レイアウト情報で、BREAK が発生しても、集団印刷の優先順位にしたがって集団印刷する
場合に、チェックボックスをチェックします。
詳細については、以下を参照してください。
⇒ “ ● BREAK が発生しても優先順位にしたがって集団印刷する場合 ”
332
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
9.3.4 拡張定義タブ
フリーフレーム形式でフレームが定義されている帳票レイアウト情報、および集計表形式の帳票レイ
アウト情報の場合に表示されるタブです。
フレーム / パーティションの出力条件や出力順序、および演算のタイミングを指定します。
フレーム / パーティションの出力条件、演算のタイミングは、段落、文で指定します。
指定できる段落と記述順序を以下に示します。記述順序にしたがって、フレーム / パーティションを出
力する順序で段落を定義します。記述順序が誤っていると、正しく出力されない場合があります。
表 9.3 段落(集計表形式の場合)
記述
順序
段落名
意味
指定可能個数
1
REPORT-HEAD レポート頭書き段落
RH(レポート頭書き)パーティション
を出力する
0 個~
1個
2
PAGE-HEAD
ページ頭書き段落
PH(ページ頭書き)パーティションを
出力する
0 個~
1個
3
CNTL-HEAD
制御頭書き段落
CH(制御頭書き)パーティションを出
力する
0 個~ 16 個
4
DETAIL
明細段落
DE(明細)パーティションを出力する
1 個~ 100 個
5
CNTL-FOOT
制御脚書き段落
CF(制御脚書き)パーティションを出
力する
0 個~ 16 個
6
PAGE-FOOT
ページ脚書き段落
PF(ページ脚書き)パーティションを
出力する
0 個~
1個
表 9.4 段落(フリーフレーム形式の場合)
記述
順序
段落名
意味
指定可能個数
1
HEAD
ヘッダ段落
ヘッダを出力する
0 個~
2
FRAME
フレーム段落
フレームを出力する
0 個~ 100 個
1 CNTL-HEAD
制御頭書き段落
CH(制御頭書き)パーティションを出
力する
0 個~ 16 個
2 DETAIL
明細段落
DE(明細)パーティションを出力する
1 個~ 100 個
3 CNTL-FOOT
制御脚書き段落
CF(制御脚書き)パーティションを出
力する
0 個~ 16 個
3
BODY
ボディ段落
ボディを出力する
1個
4
FOOT
フッタ段落
フッタを出力する
0 個~
1個
1個
指定できる文を以下に示します。段落で指定したパーティションを出力する前に必要な処理を行う文
を該当段落の下に指定します。
FRAME 段落には文を指定できません。
表 9.5 文
文
意味
COMPUTE
データ項目のオペランドに指定された演算を実行します。[データ定義(レポート
頭書き)]タブ、[データ定義]タブのオペランドに演算子を指定した場合は、必
ず、演算するタイミングを COMPUTE 文で指定してください。
MOVE
データ項目1に対するデータを、データ項目2のデータとして設定します。
SET
データ項目に定数を設定します。
段落および文の指定方法については、デザイナヘルプの “ 拡張定義の指定方法 ” を参照してください。
333
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
図 9.8 データ定義画面の拡張定義タブ
内容
定義されている段落または文が表示されます。
追加
[追加]ボタンをクリックして表示される拡張定義の編集画面で、新しい段落または文を定義
します。また、コメント行を追加することができます。拡張定義の編集画面の詳細については、
デザイナヘルプの “ 拡張定義の編集画面 ” を参照してください。
図 9.9 拡張定義の編集画面(集計表形式の場合)
334
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
図 9.10 拡張定義の編集画面(フリーフレーム形式の場合)
編集
[編集]ボタンをクリックして表示される拡張定義の編集画面で、定義されている段落、文、
またはコメントを編集します。拡張定義の編集画面は、段落、文、およびコメントをダブルク
リックして表示することもできます。拡張定義の編集画面の詳細については、デザイナヘルプ
の “ 拡張定義の編集画面 ” を参照してください。
削除
定義されている段落、文、またはコメントを削除します。
上へ↑・下へ↓
定義されている段落、文、またはコメントの順序を並べ替えます。
雛形作成
[雛形作成]ボタンをクリックすると、拡張定義の雛形が作成されます。
335
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
9.3.5 DB 連携タブ
OCI 連携機能を使用してデータベース(Oracle)と直接連携し、データベース(Oracle)に格納された
データを入力データとする場合に必要な情報を設定します。データファイルを使用する場合は、変更不
要です。
図 9.11 データ定義画面の DB 連携タブ
備考
- 以下の設定は、帳票の出力時に指定することもできます。その場合、帳票出力時の指定が優先
されます(帳票出力時の指定にしたがって出力されます)。
・ 接続先名
・ ユーザ名
・ タイムアウト時間
帳票出力時の指定、および指定の優先順序については、オンラインマニュアル “ 旧機能編 ” を
参照してください。
DB 接続情報
DB タイプ
入力データの種別を指定します。
データファイル
:データファイルを使用します。
Oracle
:Oracle データベースにアクセスします。
このタブで「Oracle」を選択してある場合でも、帳票の出力時にテスト用のデータファイ
ルを使用して帳票を出力することもできます。
!
注意
- [環境定義]タブの入力データ形式に「XML 形式」を指定した場合、「DB タイ
プ」に「Oracle」を指定できません。
接続先名
データベース(Oracle)に接続するときの接続先のコンピュータ名を指定します。
ユーザ名
データベース(Oracle)に接続するときのユーザ名を指定します。
- データベース(Oracle)に接続するときのパスワードも指定できますが、この画
面では指定できません。パスワードは帳票の出力時に指定してください。
備考
詳細については、オンラインマニュアル “ 旧機能編 ” を参照してください。
336
帳票設計編 -第 9 章 帳票レイアウト情報と入力データの 関連付け情報を定義する-
タイムアウト時間
データベース(Oracle)に接続するときのタイムアウト時間を指定します。
0
:データベース(Oracle)からのデータの抽出が完了するまで
待ち合わせます。
1 ~ 999
:タイムアウト時間(分)を指定します。
SELECT 文(レポート頭書き)
集計表形式で RH(レポート頭書き)パーティションが定義されている帳票レイアウト情
報の場合のみ、データベース(Oracle)から RH(レポート頭書き)パーティション用の
データを抽出するための SQL の SELECT 文を指定します。1 行は 2K バイト以内で記述し
てください。複数行記述することもできます。RH(レポート頭書き)パーティション用の
データをデータベース(Oracle)から抽出する必要がない場合(SET 演算子やレコード域共
用などでデータが取得できる場合)は、省略できます。
SELECT 文
データベース(Oracle)からデータを抽出するための SQL の SELECT 文を指定します。
データベース(Oracle)と連携する場合は、必ず指定してください。1 行は 2K バイト以内
で記述してください。複数行記述することもできます。なお、集計表形式で RH(レポート
頭書き)パーティションが定義されている帳票レイアウト情報の RH(レポート頭書き)
パーティション用のデータについては、「SELECT 文(レポート頭書き)」で指定します。
「SELECT 文(レポート頭書き)」、「SELECT 文」に SELECT 文を定義するときの留意事項を以下に示
します。
- SELECT 文の記述形式は、データベース(Oracle)の仕様にしたがいます。
- SELECT 文は 1 つだけ指定できます。
- [データ定義(レポート頭書き)]タブのデータ項目のうち、入力データを受け取るデータ項目と
「SELECT 文(レポート頭書き)」の項目の順序を合わせます。また、[データ定義]タブのデータ
項目のうち、入力データを受け取るデータ項目と「SELECT 文」の項目の順序を合わせます。
- SELECT 文は改行コードを含めて複数行に渡って記述できます。
- 変数 「%」を使用できます(複数個指定できます)。
- ここでは、SELECT 文中に文字「#」、ワイルドカード「%」は使用できません。文字「#」、ワイル
ドカード「%」を使用したい場合は、SELECT 文に変数「%」を指定し、帳票の出力時に置換文字
列として「#」「%」を指定してください。
以下に、変数「%」の指定例を示します。この例では、データ定義画面の[DB 連携]タブで SELECT
文に変数「%」を指定し、prprint コマンドでの帳票の出力時に SELECT 文の「%」を文字定数「第一開発
部 %」に置換しています。
データ定義画面の[DB 連携]タブでの SELECT 文の指定
SELECT 部署名,名前 FROM 社員マスタ WHERE 部署名 LIKE ’%’;
⇒ prprint コマンドでの帳票の出力時に、「prprint -q " 第一開発部 %" …」と指定します。
⇒ SELECT 文の「%」が文字定数「第一開発部 %」に置換されます。
SELECT 部署名,名前 FROM 社員マスタ WHERE 部署名 LIKE ’第一開発部%’;
337
帳票設計編 -第 10 章 出力イメージを確認する-
第 10 章
出力イメージを確認する
ここでは、帳票レイアウト情報の出力イメージを確認する方法について説明します。
帳票レイアウト情報の出力イメージを確認するには、以下の 3 つの方法があります。
- レイアウト印刷
- プレビュー表示
- テスト印刷
以下に、それぞれの方法について説明します。
338
帳票設計編 -第 10 章 出力イメージを確認する-
10.1 レイアウト印刷する
レイアウト印刷機能を使用して、帳票設計途中の帳票レイアウト情報のレイアウトを確認することが
できます。
レイアウト印刷では、帳票レイアウト情報がスケール付きで印刷されます。
実際の帳票出力イメージを確認する場合は、テスト印刷を行ってください。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、
[ファイル]-[レイアウト印刷]を選択します。
⇒印刷ダイアログボックスが表示されます。
2)[OK]ボタンをクリックします。
⇒スケール付きで帳票レイアウトが印刷されます。
備考
- レイアウト印刷は、[ファイル]-[プリンタの設定]を選択して表示されるプリンタ
の設定画面で指定されている用紙サイズ、用紙方向にしたがって印刷されます。
したがって、帳票に指定されている用紙サイズよりプリンタの設定に指定されている用
紙サイズが小さい場合は、そのサイズに合わせて縮小されて印刷されます。
図 10.1 レイアウト印刷の出力例
339
帳票設計編 -第 10 章 出力イメージを確認する-
10.2 プレビューで表示する
プレビュー機能を使用して、帳票設計途中の帳票レイアウト情報の出力イメージを確認することがで
きます。
プレビューで表示する方法には、以下の方法があります。
- 帳票設計時にプレビューする方法
帳票設計途中で、帳票出力イメージを確認するときに使用すると便利です。実際の入力データを使用
して表示することも、入力データの雛形を使用して表示することもできます。
- ユーティリティ(プレビューア)でプレビューする方法
作成した帳票様式情報と実際の入力データを使用して、帳票出力イメージを確認するときに使用する
と便利です。
備考
- 以下の場合、帳票設計時にプレビューできません。ユーティリティ(プレビューア)でプレ
ビュー、または prview コマンドを実行してプレビューしてください。
・ OCI 連携機能を使用してデータベース(Oracle)連携する場合
・ マルチフォーム出力用のデータファイルを使用する場合
・ 項目名ラベル付きデータファイルを使用する場合
なお、プレビュー機能は、帳票出力イメージを確認する機能のため、実際に帳票を出力する場合と項
目の位置やサイズが異なります。実際の帳票出力のイメージを確認する場合は、テスト印刷を行ってく
ださい。
340
帳票設計編 -第 10 章 出力イメージを確認する-
10.2.1 帳票設計時にプレビューする
帳票設計時にプレビューする方法について説明します。
帳票設計時にプレビューする場合、以下の 2 つの方法があります。
- 帳票様式定義画面の[ファイル]メニューからプレビューする方法
- 帳票定義一覧画面からプレビューする方法
ここでは、帳票様式定義画面の[ファイル]メニューからのプレビューする方法について、出力方法
に「印刷」を選択する例で説明します。
備考
- プレビュー時の注意事項については、オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ” の
prview コマンドの注意事項を参照してください。
- 帳票定義一覧画面からプレビューする場合、帳票定義情報を選択して
[ファイル]-[プレビュー]を選択するとプレビュー起動画面が表示されます。
帳票定義一覧画面からのプレビューでは、出力するプリンタ名を指定できます。
それ以外の操作は、帳票様式定義画面の[ファイル]メニューからプレビューする手順と同
じです。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、[ファイル]-[プレビュー]を選択します。
⇒プレビュー起動画面が表示されます。
2)「プレビュー形式」を選択します。ここでは「印刷イメージ」を選択します。
3)「文字コード系」を選択します。
!
注意
- 入力データ形式が「可変長」、「固定長」、または「CSV 形式」の場合にのみ有効です。
入力データ形式が「XML 形式」の場合は、XML ファイル中の XML 宣言で文字コード
系を指定します。XML ファイル中の XML 宣言を省略した場合、または XML 宣言で文
字コード系の指定を省略した場合は、UNICODE(UTF8)とみなします。
341
帳票設計編 -第 10 章 出力イメージを確認する-
4)雛形として作成する「データファイル名」を指定します。
表示されているファイル名のままでも構いません。
備考
- 実際の入力データを指定することもできます。入力域の右側の[...]ボタンをクリック
すると表示される画面から、入力データを指定します。
- [編集]ボタンをクリックするとテキストエディタが起動され、指定した雛形データ
ファイルを編集できます。必要に応じて編集してください。
使用するテキストエディタを変更する場合は、[エディタ]ボタンをクリックします。
「エディタ指定画面」が表示されるので、テキストエディタのコマンドラインを指定し
ます。
・ 製品インストール直後は、
「notepad %1」が指定されています。
・ テキストエディタのコマンドラインは、フルパスまたは環境変数 PATH に設定されて
いるディレクトリ配下にあるコマンド名を指定してください。
・「%1」は、コマンドラインの実行時に雛形データファイルに置き換えられます。指定
したテキストエディタのコマンド指定形式にしたがって、コマンドラインを適宜修正
してください。
・ 入力データ形式に「XML 形式」を指定した場合で、UNICODE(UTF8)の雛形デー
タファイルを編集するときは、UNICODE(UTF8)の文字コードが扱えるテキストエ
ディタを指定してください。
- 以下の機能を使用する場合、実際の入力データを使用したプレビューはできません。プ
レビューする場合は、雛形データファイルを作成してください。
・ XBRL データ対応機能
・ Navigator 連携機能
5)「雛形データの種類」を選択します。ここでは「レコード長の確認」を選択します。
備考
- BREAK や集団印刷を指定している帳票の場合は、「BREAK の確認」を選択してくださ
い。
6)[雛形作成]ボタンをクリックします。
⇒雛形データファイルが作成されます。
「雛形データの種類」で「レコード長の確認」を選択した場合、雛形データファイルは、項目種
別ごとに以下のような擬似データを使用して、フリーフレーム形式でフレームが定義されてい
ない場合およびカード形式の場合は 1 ページ分、その他の形式の場合は 1 明細分の入力データ
の雛形が作成されます。
備考
- 入力データ形式に「XML 形式」を指定した場合、UNICODE(UTF8)で雛形データ
ファイルが作成されます。
項目種別
レコード
項目種別
編集形式
数字項目
数字
数値
「9999....」(*1)(*2)
通貨
「9999....」(*1)(*2)
区切り
「9999....」(*1)
日付
テキスト項目
テキスト
擬似データの出力形式
現在の日付
標準
「XXXX....」(*1)
郵便
「9999....」(*1)
矩形テキスト項目
テキスト
-
「XXXX....」(*1)
OCR-B 項目
テキスト
-
「XXXX....」(*1)
ラジオボタン
チェックボックス
テキスト
-
「
342
....」(半角空白)(*1)
帳票設計編 -第 10 章 出力イメージを確認する-
項目種別
レコード
項目種別
編集形式
バーコード項目
テキスト
-
組込みメディア項目
テキスト
-
郵便番号項目
-
-
「9999....」(*1)
テキスト
-
「XXXX....」(*1)
数字
-
「9999....」(*1)(*2)
-
-
データ定義画面の[集団項目の扱
い]に「集団項目名を使用」を指定
した場合は、入力データ形式にかか
わらず、区切り文字のない固定長の
形式で構成項目のデータを連結して
1 つにした擬似データが生成されま
す。(*3)
[集団項目の扱い]に「構成項目名
を使用」を指定した場合は、入力
データ形式と区切り文字にしたがっ
て構成項目のデータを区切り文字で
区切った擬似データが生成されま
す。(*4)
非出力項目
(レコードのみ項目)
集団項目
擬似データの出力形式
「9999....」(*1)(*5)
prtest.bmp
*1:項目長分の文字が出力されます。
*2:小数部桁数が指定されている場合は、小数点も出力されます。
*3:以下のようなデータが生成されます。
XXXXXX999999XX9999
*4:以下のようなデータが生成されます。
XXXXXX,999999,XX,9999
*5:Code 3 of 9(EIAJ 準拠)の場合、以下のようなデータが生成されます。
Z9999....
EAN-128(コンビニエンスストア向け)の場合、以下のようなデータが生成されます。
91999....
!
注意
備考
- バーコード項目のアドオンデータのレコード種別に「テキスト」を指定した場合、生成
された雛形データファイルの該当するデータを数値に変更してください。
- 以下のような場合、雛形データファイルを編集してください。
・ BREAK 結果を確認したい場合
・ 演算結果を確認したい場合
・ フリーフレーム形式、集計表形式、伝票形式の帳票で、複数の明細を出力したい場合
入力データ形式が「可変長」、「固定長」、または「CSV 形式」の場合は、雛形データ
ファイルの行数を増やしてください。
入力データ形式が「XML 形式」の場合は、ボディ部集団項目または明細集団項目の
要素を増やしてください。
・ 集計表形式およびフリーフレーム形式の帳票で、データ定義画面の[拡張定義]タブ
の指定による出力パーティションを確認したい場合
詳細については以下を参照してください。
⇒ “11.2 入力データ仕様を元に入力データを設計する ”
7)データが項目の領域内に収まっているかどうかを確認したい場合、「項目の領域内にデータが収ま
るかどうかの確認」チェックボックスをチェックします。
チェックボックスをチェックすると、領域内に収まらないときに項目全体が代替文字「#」でプレ
ビューされます。
!
- Excel ファイル形式の出力イメージを表示する場合、この指定は無効となります。
注意
備考
- 「項目の領域内にデータが収まるかどうかの確認」をチェックした場合、項目のプロパ
ティ画面の[文字配置]タブの「はみ出した部分は出力しない」の指定に関わらず、代
替文字でプレビューされます。
343
帳票設計編 -第 10 章 出力イメージを確認する-
8)帳票レイアウト情報に組込みメディア項目を定義している場合、「メディアデータ格納ディレクト
リ」を指定します。
入力域の右側のボタンをクリックすると、マイコンピュータ配下のディレクトリ名を参照できま
す。
9)データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブ、または[データ定義]タブのデータ項
目のオペランドで SET 演算子に変数「%」を指定した場合、
「SET 演算子の置換文字列」に「%」
の置換文字列を指定します。
[データ定義(レポート頭書き)]タブのデータ項目用の置換文字列に続けて[データ定義]タブ
のデータ項目用の置換文字列を指定します。
備考
- 置換文字列は、以下の形式で指定します。
・ SET 演算子の変数「%」と置換文字列がそのまま置換できる形式で指定します(置
換後の文字列が SET 演算子の仕様にしたがった形式になるように指定します)
。
・ 置換文字列に半角空白と「ダブルクォーテーション(")」は指定できません。
・ 以下の場合、置換文字列を複数指定します。
- SET 演算子に変数「%」が複数指定されている場合
- SET 演算子に変数「%」が指定された帳票をマルチフォーム出力する場合
置換文字列を複数指定する場合は、以下の点に留意してください。
- 複数の置換文字列を指定する場合は、区切り文字「セミコロン(;)」で区切りま
す。最後の「セミコロン(;)」はなくても構いません。
- 置換文字列は、先頭から SET 演算子の変数「%」と置換文字列を順番に置換して
いきます。
- 置換文字列の数が SET 演算子の変数「%」より少ない場合は、[OK]ボタンをク
リックしたときにエラーになります。
- 置換文字列の数が SET 演算子の変数「%」より多い場合は、エラーにはなりませ
ん。
10)プレビュー後、この画面を閉じる場合は、「プレビュー後、この画面を閉じる」チェックボック
スをチェックします。
11)[OK]ボタンをクリックします。
⇒プレビューア画面が表示されます。
図 10.2 プレビューア画面
344
帳票設計編 -第 10 章 出力イメージを確認する-
!
注意
- プレビュー起動画面は、以下の種別の項目が 1 つ以上定義されていなければ表示できません。
集計表形式で RH(レポート頭書き)パーティションが存在する帳票レイアウト情報の場合
は、RH(レポート頭書き)パーティションとそれ以外のパーティションで、それぞれ 1 つ以
上定義されていなければ表示できません。
・ 数字項目
・ テキスト項目
・ 矩形テキスト項目
・ OCR-B 項目
・ ラジオボタン項目
・ チェックボックス項目
・ バーコード項目(バーコード項目(U.S. Postal FIM)を除く)
・ 組込みメディア項目
- ここで作成した雛形データファイルは、プレビュー起動画面を閉じても削除されません。
不要になったら削除してください。
10.2.2 ユーティリティ(プレビューア)でプレビューする
ユーティリティ(プレビューア)でプレビューする方法について説明します。
= 操作手順 =
1)[スタート]-[プログラム]-[List Creator]-[ユーティリティ]-[プレビューア]を選択
します。
⇒プレビューア初期画面が表示されます。
備考
- prview コマンドを実行してプレビューすることもできます。prview コマンドでの操作、
および注意事項については、オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ” を参照し
てください。
- プレビューア画面の詳細については、オンラインヘルプを参照してください。
- 【Windows(x64) 版】では OCI 連携機能が未サポートのため、[DB 連携]タブは表示さ
れません。
2)[全般]タブの「データファイル名」に、作成したデータファイル名を指定します。
3)[全般]タブの「帳票格納ディレクトリ」の右側のボタンをクリックして表示される画面で、帳票
格納ディレクトリを切り替えます。
ディレクトリ名を参照する場合は 259 バイト以内で指定してください。
345
帳票設計編 -第 10 章 出力イメージを確認する-
4)[全般]タブの帳票名の一覧からプレビューする帳票を選択します。
5)[OK]ボタンをクリックします。
⇒プレビューア画面が表示されます。
346
帳票設計編 -第 10 章 出力イメージを確認する-
10.3 テスト印刷する
帳票設計で作成した帳票様式情報に、擬似データを重ね合わせて帳票出力のイメージを確認すること
ができます。
項目が、指定した位置・サイズで印刷されるので、実際の帳票出力イメージを確認するときに使用し
ます。
!
注意
- 実際に帳票を出力するオペレーティングシステム、および出力装置でテスト印刷を行
い、帳票出力のイメージを確認してください。
= 操作手順 =
1)[スタート]-[プログラム]-[List Creator]-[ユーティリティ]-[テスト印刷]を選択し
ます。
⇒テスト印刷画面が表示されます。
備考
- prtest コマンドを実行してテスト印刷することもできます。prtest コマンドでの操作、
および注意事項については、オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ” を参照し
てください。
2)プリンタ名を指定し、テスト印刷する帳票様式情報を選択します。
3)[印刷]ボタンをクリックします。
⇒指定したプリンタに印刷されます。
図 10.3 テスト印刷の出力例
備考
- フリーフレーム形式、または集計表形式の帳票の場合、各パーティションが 1 回ずつ印
刷されます。
347
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
第 11 章
入力データを設計する
ここでは、帳票設計で作成した帳票様式情報の入力データを設計する方法について説明します。
すでに入力データが決まっている場合は、その入力データが使用する帳票様式情報に合った形式に
なっているか確認してください。
348
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
11.1 入力データ仕様を確認する
入力データ仕様とは、作成した帳票様式情報の入力データに関する情報です。
入力データ仕様は、仕様印刷機能を使用して、印刷、PDF ファイル、または Excel ファイルに出力でき
ます。
帳票様式情報と重ね合わせて出力する入力データに必要な、データの構成、形式、長さなどの情報を
知ることができるので、入力データ仕様を元に入力データを設計します。
入力データを設計する前に、まず、入力データ仕様を出力します。
以下に、入力データ仕様を出力する手順を示します。
なお、ここでは、出力方法に「印刷」を選択する例で説明します。
= 操作手順 =
1)[スタート]-[プログラム]-[List Creator]-[帳票定義一覧]を選択します。
⇒帳票定義一覧画面が表示されます。
2)入力データ仕様を印刷する帳票定義情報を選択し、[ファイル]-[帳票様式定義の仕様印刷]を
選択します。
⇒帳票様式定義の仕様印刷画面が表示されます。
3)出力方法を選択します。ここでは「印刷」を選択します。
4)出力先のプリンタ名を指定します。
備考
- 「印刷」を選択した場合のみ「プリンタ名」を指定できます。
- 「PDF ファイル」または「Excel ファイル」を選択する場合は、「出力先ディレクトリ」
を指定してください。
5)「入力データ仕様」に「出力する」を選択し、その他の出力内容は「出力しない」を選択します。
6)[OK]ボタンをクリックします。
⇒指定したプリンタに入力データ仕様が印刷されます。
349
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
備考
- 入力データ仕様は、指定されたプリンタのドライバのプロパティの設定にしたがって、A4 単
票用紙に 1 部印刷されます。印刷する前に、プリンタに A4 用紙をセットし、プリンタドライ
バのプロパティで A4 用紙が給紙されるように設定しておいてください。
図 11.1 入力データ仕様の印刷例
350
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
11.2 入力データ仕様を元に入力データを設計する
印刷した入力データ仕様を元に、入力データを設計します。
入力データ形式が「XML 形式」の場合は、決まったデータ構造にしたがって入力データを作成してく
ださい。入力データ仕様は、データ定義画面で定義した項目の並び順を知りたい場合にのみ使用してく
ださい。
入力データ仕様の見方を以下の順序で説明します。
- データの構成を知る
- 項目ごとのデータの形式を知る
- 項目ごとのデータの長さを知る
- データをソートする
なお、説明は、以下の「入力データ仕様」中の丸付き番号に対応しています。
①
②
③
⑥
④
⑦
⑧
⑤
①~④および⑬については、以下を参照してください。
⇒ “11.2.1 データの構成を知る ”
⑤~⑨については、以下を参照してください。
⇒ “11.2.2 項目ごとのデータの形式を知る ”
⑩~⑫については、以下を参照してください。
⇒ “11.2.3 項目ごとのデータの長さを知る ”
⑭については、以下を参照してください。
⇒ “11.2.4 データをソートする ”
351
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
11.2.1 データの構成を知る
データの構成を把握します。
入力データは、レコード(行)単位で記述します。
入力データとして扱える文字コード系については、以下を参照してください。
⇒ “ 付録 D 帳票設計時の注意事項 ”
11.2.1.1 帳票形式ごとの入力データの 1 レコードの扱いについて
以下に、帳票形式ごとの入力データの 1 レコード(行)の扱いを示します。
なお、フリーフレーム形式の入力データについては、以下も参照してください。
⇒ “11.2.1.2 フリーフレーム形式の入力データの扱いについて ”
表 11.1 入力データの 1 レコード(行)の扱い(1 / 2)
帳票形式
1 レコード(行) 補足
の単位
フリーフレーム フレームが定義さ
形式
れていない場合
1 ページ分
- すべてのレコード(行)にヘッダ・ボ
ディ・フッタのすべてのデータが必要。
フレームが 1 つ定 明細 1 件分
義されている場合
- すべてのレコード(行)にヘッダ・ボ
ディ・フッタのデータ、および制御頭書
き・明細・制御脚書きパーティション
(CH・DE・CF)のデータが必要。
フレームが複数定
義されていて、す
べてのフレームが
1 つにリンクされ
ている場合
- ヘッダ・ボディ・フッタのデータは、
ページが変わるまで同じものを指定す
る。
- 制御頭書き・制御脚書きパーティション
(CH・CF)のデータは、BREAK 発生ま
で同じものを指定する。
フレームが複数定 出力するフレー
義されていて、リ ムの明細 1 件分
ンクが設定されて
いない場合
- すべてのレコード(行)にヘッダ・ボ
ディ・フッタのデータ、および出力対象
のフレームのフレームパーティション
(CH・DE・CF)のデータが必要。
フレームが複数定
義されていて、複
数のリンクが設定
されている場合
- ヘッダ・ボディ・フッタのデータは、
ページが変わるまで同じものを指定す
る。
- 出力対象のフレームの制御頭書き・制御
脚書きパーティション(CH・CF)の
データは、BREAK 発生まで同じものを
指定する。
- 出力対象でないフレームのフレームパー
ティション(CH・DE・CF)のデータは
指定不要。
- それぞれのフレームの 1 ページに出力で
きる明細の数を意識して、データを作成
する必要がある。
カード形式
1 ページ分
-
伝票形式
明細 1 件分
- すべてのレコード(行)にヘッダ・ボ
ディ・テイル部のデータが必要。
- ヘッダ・テイル部のデータは、BREAK
発生まで同じものを指定する。
352
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
表 11.1 入力データの 1 レコード(行)の扱い(2 / 2)
帳票形式
1 レコード(行) 補足
の単位
集計表形式
明細 1 件分
- レポート頭書きパーティション(RH)の
データが必要な場合は、1 レコード(行)
目に指定する。
- レポート頭書きパーティション(RH)用
のレコード(行)以外のすべてのレコー
ド(行)にページ頭書き・制御頭書き・
明細・制御脚書き・ページ脚書きパー
ティション(PH・CH・DE・CF・PF)
のデータが必要。
- ページ頭書き・ページ脚書きパーティ
ション(PH・PF)のデータは、ページ
が変わるまで同じものを指定する。
- 制御頭書き・制御脚書きパーティション
(CH・CF)のデータは、BREAK 発生ま
で同じものを指定する。
矩形繰返し形式
矩形 1 つ分
- すべてのレコード(行)にヘッダ・ボ
ディ・テイル部のデータが必要。
- ヘッダ・テイル部のデータは、BREAK
発生まで同じものを指定する。
タックシール形式
1 シール分
-
!
注意
- 入力データは、各レコード(行)32K バイト以内で指定してください。
- データファイルを使用する場合、改行コードには 0x0D0A または 0x0A のどちらかを指定して
ください。
- 入力データの上限値は、アプリケーションサーバ / 帳票出力サーバのオペレーティングシステ
ムによって以下のようになります。
・ Windows の場合
:4G バイト
・ Solaris の場合
:8G バイト
・ HP-UX の場合
:2G バイト未満
・ Linux の場合
:2G バイト未満
帳票出力時に、入力データの上限値を超えるとエラーになる場合があります。
以下に、入力データの種類ごとに入力データ仕様の見方を示します。
なお、入力データが不要な項目は、入力データ仕様に出力されません。
●データファイルを使用する場合
①入力データ形式
作成するデータの形式が分かります。以下のような入力データ形式があります。
- 可変長
- 固定長
- CSV 形式
- XML 形式
②区切り文字
項目ごとのデータを区切るために使用する文字が分かります。区切り文字で指定した文字は、
データ中に使用できません。「区切り文字なし」の場合、項目と項目のデータの間に区切り文字
を挿入する必要はありません。なお、入力データ形式が「CSV 形式」で、「ダブルクォーテー
ション(")」で囲まれたデータ中の区切り文字と同じ文字は、データとして扱われます。
③データ定義
1 レコード(行)を作成する単位が分かります。
353
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
データ定義(レポート頭書き)
集計表形式でレポート頭書きパーティション(RH)が定義されている帳票の場合に、作
成します。
レポート頭書きパーティション(RH)用のデータを 1 レコード(行)目に作成します。
データ定義
レポート頭書きパーティション(RH)以外のデータを作成します。
「データ定義(レポート頭書き)」がある場合には、2 レコード(行)目から、
「データ定
義(レポート頭書き)」がない場合には、1 レコード(行)目からデータを作成します。
④番号
1 レコード(行)のデータの並び順が分かります。
1 レコード(行)に対して、番号順にデータを作成していきます。
番号は、データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブおよび[データ定義]で定
義したデータ項目のうち、入力データを受け取るデータ項目の順序を示しています。
以下に、区切り文字が「カンマ(,)」の場合のデータファイルの記述例を示します。
番号1のデータ,番号2のデータ,番号3のデータ,・・・
!
注意
- 入力データの 1 レコード(行)のデータの並べ方を、入力データ仕様から変更した場
合は、必ずデータ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブおよび[データ
定義]タブのデータ項目名の順序を変更してください。
⑬繰返し数
カード形式の帳票で、項目に繰返しを指定した場合、繰返し数分のデータが必要になります。
繰返し数から、その項目に対するデータの個数が分かります。
繰返しを指定していない場合は「-」が出力されます。この場合、その項目に対するデータ
は 1 個になります。
以下に、区切り文字が「カンマ(,)」で、番号 1 の項目が繰返し数「-」、番号 2 の項目が繰
返し数「3」の場合のデータファイルの記述例を示します。
番号1のデータ,番号2のデータ1,番号2のデータ2,番号2のデータ3,・・・
11.2.1.2 フリーフレーム形式の入力データの扱いについて
フリーフレーム形式の場合、 フレームが定義されているか、 および定義されているフレームにリン
クが設定されているかどうかで入力データの 1 レコードの扱い方が異なります。
以下に、フリーフレーム形式の帳票の出力イメージと、入力データの 1 レコードの扱い方の例を示し
ます。
●フレームが定義されていない場合
項目を以下のように定義した帳票レイアウト情報を作成します。
- ヘッダに項目を 1 つ定義する
- ボディに項目を 2 つ定義する
- フッタに項目を 1 つ定義する
354
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
この帳票の出力イメージと入力データの扱い方の例は、以下のようになります。
帳票の出力イメージの例:
1ページ目
ヘッダ
XXXXX
Y1
ボディ
Z1
フッタ
11111
2ページ目
XXXXX
Y2
Z2
22222
・
・
・
入力データの例:
1レコード(行)にヘッダ、フッタ、
およびボディのすべてのデータを
記述する。
また、1レコード(行)が1ページ
分のデータとなる。
XXXXX | Y1 | Z1 | 11111
XXXXX | Y2 | Z2 | 22222
・・・
●フレームが 1 つ定義されている場合、または複数のフレームが 1 つにリンクされている
場合
項目を以下のように定義した帳票レイアウト情報を作成します。
- ヘッダに項目を 1 つ定義する
- ボディに項目を 2 つ定義する
- フッタに項目を 1 つ定義する
- フレームを 2 つ定義し、リンクを設定する
- CH(制御頭書き)パーティションに項目を 2 つ定義する
- DE(明細)パーティションに項目を 1 つ定義する
- CF(制御脚書き)パーティションに項目を 1 つ定義する
355
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
この帳票の出力イメージと入力データの扱い方の例は、以下のようになります。
帳票の出力イメージの例:
1ページ目
フレーム
ヘッダ
XXXXX
A1
B1
Y1
・
・
・
・
・
・
K1
C1
D1
・
・
・
ボディ
Z1
11111
フッタ
2ページ目
XXXXX
Y2
L1
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
U1
E1
Z2
22222
3ページ目
XXXXX
A2
B2
Y3
・
・
・
・
H2
C2
D2
・
・
・
E2
Z3
33333
:リンクの流れ
:CH
:DE
:CF
・
・
・
356
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
入力データの例:
CHおよびCFのデータは、
BREAKが発生するまで
同じデータを記述する。
A1 │ B1 │ C1 │ E1 │ XXXXX │ Y1 │ Z1 │ 11111
A1 │ B1 │ D1 │ E1 │ XXXXX │ Y1 │ Z1 │ 11111
・・・
ヘッダ、フッタ、およびボディ
のデータは、1ページ分同じ
データを記述する。
A1 │ B1 │ K1 │ E1 │ XXXXX │ Y1 │ Z1 │ 11111
A1 │ B1 │ L1 │ E1 │ XXXXX │ Y2 │ Z2 │ 22222
・・・
A1 │ B1 │ U1 │ E1 │ XXXXX │ Y2 │ Z2 │ 22222
A2 │ B2 │ C2 │ E2 │ XXXXX │ Y3 │ Z3 │ 33333
A2 │ B2 │ D2 │ E2 │ XXXXX │ Y3 │ Z3 │ 33333
1レコード(行)が明細1件分の
データとなる。
・・・
A2 │ B2 │ H2 │ E2 │ XXXXX │ Y3 │ Z3 │ 33333
・・・
●フレームにリンクが設定されていない場合、または複数のリンクが設定されている場合
項目を以下のように定義した帳票レイアウト情報を作成します。
- ヘッダに項目を 1 つ定義する
- ボディに項目を 2 つ定義する
- フッタに項目を 1 つ定義する
- フレームを 2 つ定義し、リンクを設定しない
- それぞれのフレームの CH(制御頭書き)パーティションに項目を 2 つ定義する
- それぞれのフレームの DE(明細)パーティションに項目を 1 つ定義する
- それぞれのフレームの CF(制御脚書き)パーティションに項目を 1 つ定義する
357
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
この帳票の出力イメージと入力データの扱い方の例は、以下のようになります。
帳票の出力イメージの例:
1ページ目
フレーム
XXXXX
A1
ヘッダ
B1
Y1
A2
B2
C1
C2
D1
・
・
G1
D2
・
・
G2
ボディ
Z1
11111
フッタ
2ページ目
XXXXX
H1
・
・
・
N1
Y2
H2
・
・
・
N2
T1
T2
Z2
22222
:CH
:DE
:CF
・
・
・
入力データの例:
CHおよびCFのデータは、
BREAKが発生するまで
同じデータを記述する。
A1 │ B1 │ C1 │ T1 │││││ XXXXX │ Y1 │ Z1 │ 11111
A1 │ B1 │ D1 │ T1 │││││ XXXXX │ Y1 │ Z1 │ 11111
・・・
A1 │ B1 │ G1 │ T1 │││││ XXXXX │ Y1 │ Z1 │ 11111
ヘッダ、フッタ、および
ボディのデータは、
1ページ分同じデータを
記述する。
││││ A2 │ B2 │ C2 │ T2 │ XXXXX │ Y1 │ Z1 │ 11111
││││ A2 │ B2 │ D2 │ T2 │ XXXXX │ Y1 │ Z1 │ 11111
・・・
││││ A2 │ B2 │ G2 │ T2 │ XXXXX │ Y1 │ Z1 │ 11111
A1 │ B1 │ H1 │ T1 │││││ XXXXX │ Y2 │ Z2 │ 22222
・・・
A1 │ B1 │ N1 │ T1 │││││ XXXXX │ Y2 │ Z2 │ 22222
出力対象でない
フレームのデータは
記述不要。
││││ A2 │ B2 │ H2 │ T2 │ XXXXX │ Y2 │ Z2 │ 22222
・・・
││││ A2 │ B2 │ G2 │ T2 │ XXXXX │ Y2 │ Z2 │ 22222
・・・
358
1レコード(行)が
明細1件分のデータ
となる。
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
11.2.2 項目ごとのデータの形式を知る
項目ごとのデータの形式は、項目種別や分類などによって異なります。データファイルを使用する場
合は、項目種別や分類などに応じた形式にしたがって、データを作成します。
⑤項目名
入力データ仕様に出力される項目名は、入力データが必要な項目です。データ定義画面の
[データ定義(レポート頭書き)]タブおよび[データ定義]タブのデータ項目のうち、入力
データが不要な演算子をオペランドに指定した項目は、入力データ仕様に出力されません。
入力データが不要な演算子については、デザイナヘルプを参照してください。
備考
- 帳票レイアウト情報の作成時にその項目の意味を表す項目名を付けておくと、データ
を作成するときにどのような内容を作成するのかがすぐに分かります。
⑥項目種別
項目種別によってデータの形式が異なります。
数字
数字データを出力する項目です。
編集形式の分類によって作成するデータが異なります。
テキスト
文字列データを 1 行に出力する項目です。
編集形式の分類によって作成するデータが異なります。
矩形テキスト
文字列データを複数行に渡って出力する項目です。
データには文字列を指定します。
OCR-B
英数字データを OCR-B フォントで出力する項目です。
データには英数字データを指定します。
ラジオボタン
選択肢の中から択一選択する項目です。
データには選択時情報または非選択時情報となる文字列を指定します。
チェックボックス
「チェックをする / しない」の切り替えによって、選択したり、選択肢の中から単一、ま
たは複数選択する項目です。
データには選択時情報または非選択時情報となる文字列を指定します。
バーコード
バーコードを出力する項目です。
バーコード種別によって作成するデータが異なります。
組込みメディア
ビットマップなどのメディアデータを出力する項目です。
データにはメディアデータのファイル名を指定します。ディレクトリ名は、帳票の出力
時に指定します。
郵便番号
定型のはがきや封筒の決まった位置に郵便番号を出力する項目です。
データには郵便番号を「ハイフン(-)」を除く 7 桁の数字で指定します。
非出力
帳票には出力しない作業用の項目です。
359
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
項目形式(レコード項目形式)(「数字」または「テキスト」)によって作成するデータが
異なります。
集団
複数の項目をまとめて 1 つの項目として扱う項目です。
集団項目の扱いに「集団項目名を使用」を指定した場合に、配下のすべての構成項目の
データをまとめて 1 つのデータとして指定します。
⑦項目形式
帳票に定義されている項目のレコード上の形式が分かります。
数字
数字データを扱う項目です。
テキスト
文字列データを扱う項目です。
集団
集団項目の構成項目をまとめて 1 つのデータとして扱う項目です。
!
注意
- 非出力項目(レコードのみ項目)は、項目のプロパティの[非出力項目情報]タブで
項目形式を変更することができます。
⑧分類
項目種別が「数字」または「テキスト」の場合に、より詳細なデータの種類が分かります。
項目種別が「数字」の場合
数値
データには数字を指定します。
通貨
データには数字を指定します。
区切り
データには数字を指定します。
日付
データには日付を YYYYMMDD の形式(8 桁)で指定します。
YYYY
:年を西暦で指定します。
MM
:01 ~ 12(月)の範囲で指定します。
DD
:01 ~ 31(日)の範囲で指定します。
項目種別が「テキスト」の場合
標準
データには文字列を指定します。
郵便
データには郵便番号を「ハイフン(-)」を除く 7 桁の数字で指定します。
⑨項目詳細
項目種別が「バーコード」の場合
バーコードの種別が分かります。バーコード項目は種別によって、データに使用できる
値が異なります。
360
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
バーコードの種別が「EAN-128」の場合に使用するファンクションキャラクタ「FNC1」
には、「ファンクションキャラクタ「FNC1」」のコードを指定します。
項目種別が「ラジオボタン」または「チェックボックス」の場合
ラジオボタン、チェックボックスを選択状態にするときの選択時情報となる文字列が分
かります。
表 11.2 項目種別とデータの形式(1 / 5)
項目種別
分類
バーコード種別
選択時情報
固定リテラル項目
矩形固定リテラル項目
数字項目 (*3)
数値、通貨、区切
り
入力
デー
タ
(*1)
使用できる
文字種 (*2)
-
-
○
¥+-,.
0~9
補足
- ¥(通貨記号)
先頭に 1 文字のみ指定可能です。
実際には読み捨てられます。
なお、帳票定義時に通貨記号文字を指定
しても、入力データに指定できるのは
「¥」のみです。
- + -(符号)
先頭に 1 文字のみ指定可能です。
ただし、通貨記号を指定する場合は通貨
記号の後に指定します。
なお、帳票定義時に「負の数の表示形
式」の前符号文字を指定しても、入力
データに指定できるのは「+」または
「-」のみです。
- ,(カンマ)
実際には読み捨てられます。
- .(小数点)
1 文字のみ指定可能です。
日付
○
0~9
標準
○
文字列
郵便
○
0~9
「ハイフン(-)」を除く 7 桁で指定します。
矩形テキスト項目
○
文字列
領域内の任意の位置で改行を行う場合は、
改行コードとして使用する文字コードを指
定する必要があります。改行コードには、
01 ~ 7F(入力データ形式によっては指定
できない文字コードがあります)が指定で
きます。(*4)
OCR-B 項目
○
0~9
A~Z
*+-=/.,:;
"()<>#&
¥%
ラジオボタン項目
○
文字列
選択時情報または非選択時情報となる文字
列を指定します。
チェックボックス項目
○
文字列
選択時情報または非選択時情報となる文字
列を指定します。
テキスト項目
361
YYYYMMDD の形式で指定します。
YYYY:西暦年
MM :01 ~ 12 月
DD :01 ~ 31 日
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
表 11.2 項目種別とデータの形式(2 / 5)
項目種別
分類
バーコード種別
選択時情報
入力
デー
タ
(*1)
使用できる
文字種 (*2)
補足
バーコード項目
JAN 標準
○
0~9
12 桁で指定します。
JAN 短縮
○
0~9
7 桁で指定します。
Code 3 of 9
○
0~9
A~Z
+-/$%.
半角空白
項目に指定した桁数以内(1 ~ 999)で指
定します。(*5) (*6)
Code 3 of 9(EIAJ
準拠)
○
0~9
A~Z
a~z
!”#$%&’()+,/
:;<=>?@[]^`{|}
~・.
半角空白
。「」、・
ヲァィゥェォ
ャュョッ
ア~ン
゙゚
入力データの先頭には、以下のいずれかを
指定します。
- Z
- 3N
- 1P
項目に指定した桁数以内(1 ~ 999)で指
定します。(*6)
Industrial 2 of 5
○
0~9
項目に指定した桁数(1 ~ 999)で指定し
ます。
Interleaved 2 of 5
(ITF)
○
0~9
項目に指定した桁数(1 ~ 999)で指定し
ます。
標準物流コードのバーコードを出力するた
めの入力データの作成方法については、以
下を参照してください。
⇒ “B.6.17 標準物流コードのバーコード
を出力したい ”
NW-7
○
0~9
3 ~ 34 桁で指定します。
A ~ D(*23) 「A ~ D」は START/STOP コードとして使
+-$/:.
用します(データの桁数に含まれます)。
(*24)
カスタマバーコー
ド
○
0~9
A~Z
-
郵便番号 7 桁と住所表示番号 13 桁で指定
します。郵便番号 7 桁は必ず指定してくだ
さい。なお、20 桁に満たない部分には、
CC4 に該当するバーコードが出力されま
す。
CODE128
○
ASCII コー
ド (*7)
項目に指定した桁数以内(1 ~ 999)で指
定します。(*5)
CODE128 のバーコードを出力するための
入力データの作成方法については、以下を
参照してください。
⇒ “B.6.14 CODE128 のバーコードを出
力したい ”
362
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
表 11.2 項目種別とデータの形式(3 / 5)
項目種別
分類
バーコード種別
選択時情報
入力
デー
タ
(*1)
使用できる
文字種 (*2)
補足
バーコード項目
EAN-128
(*8)
○
ASCII コー
ド (*7)
ファンク
ションキャ
ラクタ 4 文
字
項目に指定した桁数以内(1 ~ 999)で指
定します。(*5)
ファンクションキャラクタには「FNC1」
~「FNC4」が使用できます。ファンク
ションキャラクタは、以下の文字コードで
指定します。
FNC1:帳票で定義した文字コード
FNC2:0xFC
FNC3:0xFD
FNC4:0xFE
EAN-128 のバーコードにアプリケーショ
ン識別子を付加した入力データの作成方法
については、以下を参照してください。
⇒ “B.6.16 EAN-128 のバーコードにアプ
リケーション識別子を付加したい ”
EAN-128(コンビ
ニエンスストア向
け)
ASCII コー
ド (*7)
○
44 桁で指定します。(*9)
入力データの先頭には「91」を指定しま
す。
コンビニバーコード(コンビニエンススト
アの公共料金などの代理収納票で使用され
るバーコード)を出力するための入力デー
タの作成方法については、以下を参照して
ください。
⇒ “B.6.13 コンビニバーコード(コンビ
ニエンスストアの公共料金などの代理
収納票で使用されるバーコード)を出
力したい ”
UPC バージョン A
○
0~9
11 桁で指定します。
アドオンデータを指定できます。(*10)
UPC バージョン E
○
0~9
6 桁で指定します。
アドオンデータを指定できます。(*10)
EAN-13
○
0~9
12 桁で指定します。
アドオンデータを指定できます。(*10)
U.S. POSTNET
(Delivery Point
Code)
○
0~9
11 桁で指定します。
U.S. POSTNET
(ZIP + 4 Code)
○
0~9
9 桁で指定します。
U.S. POSTNET
○
(5-Digit ZIP Code)
0~9
5 桁で指定します。
QR Code
(モデル 1)
○
(*11)
項目に指定した桁数以内(1 ~ 9999)で
指定します。(*5)(*12)
QR Code
(モデル 2)
○
(*11)
項目に指定した桁数以内(1 ~ 9999)で
指定します。(*5)(*12)
363
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
表 11.2 項目種別とデータの形式(4 / 5)
項目種別
バーコード項目
バーコード項目
(U.S. Postal FIM)
組込みメディア項目
分類
バーコード種別
選択時情報
入力
デー
タ
(*1)
使用できる
文字種 (*2)
補足
○
ASCII コー
ド、8 ビッ
トバイナリ
データ、日
本語 (*13)
項目に指定した桁数以内(1 ~ 999)で指
定します。(*5)(*12)
PDF417
○
ASCII コー
ド、拡張
ASCII コー
ド、8 ビッ
トバイナリ
データ
項目に指定した桁数以内(1 ~ 9999)で
指定します。(*5)(*18)
MaxiCode
○
ASCII コー
ド、拡張
ASCII コー
ド、8 ビッ
トバイナリ
データ
項目に指定した桁数以内(1 ~ 999)で指
定します。(*5)(*18)(*19)
Intelligent Mail
Barcode
○
0~9
項目に指定した桁数(20、25、29、また
は 31)で指定します。
GS1 DataBar
Omnidirectional
○
0~9
13 桁で指定します。
GS1 DataBar
Truncated
○
0~9
13 桁で指定します。
GS1 DataBar
Stacked
○
0~9
13 桁で指定します。
GS1 DataBar
Stacked
Omnidirectional
○
0~9
13 桁で指定します。
GS1 DataBar
Limited
○
0~9
13 桁で指定します。(*20)
GS1 DataBar
Expanded
○
0~9
項目に指定した桁数以内(16 ~ 74)で指
(*21) A ~ Z
定します。(*22)
a~z
!”%&’、*+,./:;<>=?_
SPACE
FNC1(0x0a)
GS1 DataBar
Expanded Stacked
○
0~9
項目に指定した桁数以内(16 ~ 74)で指
(*21) A ~ Z
定します。(*22)
a~z
!”%&’、*+,./:;<>=?_
SPACE
FNC1(0x0a)
FIM A
(U.S.Postal FIM)
-
-
FIM B
(U.S.Postal FIM)
-
-
FIM C
(U.S.Postal FIM)
-
-
○
ファイル名
QR Code
(マイクロ QR)
364
出力するメディアデータのファイル名
(ファイル名のみ)を指定します。ディレ
クトリ名は、帳票の出力時に指定します。
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
表 11.2 項目種別とデータの形式(5 / 5)
項目種別
分類
バーコード種別
選択時情報
入力
デー
タ
(*1)
使用できる
文字種 (*2)
補足
日付項目
-
-
-
時刻項目
-
-
-
郵便番号項目
○
0~9
非出力項目(レコードのみ項目)(*3)
○
(*14)
集団項目
○
(*15)
「ハイフン(-)」を除く 7 桁で指定します。
データ定義画面の[集団項目の扱い]に
「集団項目名を使用」を指定した場合は、
入力データ形式にかかわらず、区切り文字
のない固定長の形式で構成項目のデータを
指定します。(*16)
[集団項目の扱い]に「構成項目名を使用」
を指定した場合は、構成項目ごとに区切り
文字で区切って指定します。(*17)
*1:○:入力データが必要です。ただし、指定されている演算子により不要な場合があります。
-:入力データは不要です。 演算子については以下を参照してください。
⇒ “ 表 9.1 演算子の種類 ”
*2:文字コードは、Shift-JIS で記載しています。Shift-JIS 以外の文字コードを使用する場合は、対応す
る文字を指定してください。
*3:ADD、SUB、MUL、DIV、および CAL 演算子を指定した項目(非出力項目(レコードのみ項目)
は項目形式(レコード項目形式)が「数字」の場合のみ)に対しては、必ず 1 桁以上のデータを
指定してください。
*4:入力データ形式が「可変長」、「固定長」、または「CSV 形式」の場合は、以下の文字コードは使用
できません。
0A 0D 1A 1F 20
また、入力データ形式が「XML 形式」の場合は、以下の文字コードは使用できません。
0D 1A 1F 20
*5:データが項目長に満たない場合は、空白が挿入されます。
*6:スタート・ストップコードは List Creator で自動的に付加されるため、データには指定しないでく
ださい。
*7:帳票出力時にバーコードの入力データをエンコードして指定する場合は、以下のように指定して
ください。
- 対象となるバーコード項目の項目長
エンコードする前の入力データの項目長 +2 の長さ
- データ定義画面でのバイト数(入力データ形式が「固定長」の場合のみ)
エンコードした後のバイト数
以下の場合、エンコードした入力データは使用できません。
- データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブ、[データ定義]タブで、該当す
るデータ項目にオペランドを指定した場合
- データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブ、[データ定義]タブで、オペラ
ンドに該当するデータ項目名を指定した場合
- データ定義画面の[拡張定義]タブで、該当するデータ項目名を指定した場合
帳票出力時にバーコードの入力データをエンコードせずに指定する場合は、以下の文字コードは使用
できません。
00 0A 0D 1A 1F
*8:EAN-128 と CODE128 を区別するためにファンクションキャラクタ「FNC1」を付加する場合は、
データの先頭にファンクションキャラクタ「FNC1」のコードを指定してください。
*9:データが 43 桁の場合、全体チェックキャラクタを自動的に付加します。
365
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
*10:アドオンデータは、以下では使用できません。
・伝票形式の帳票のボディ部
・矩形繰返し形式の帳票のボディ部
・タックシール形式の帳票
・集団項目の扱いに「集団項目名を使用」を指定した場合の集団項目の構成項目の場合
・繰返しが指定されている場合
*11:使用できる文字種は以下のとおりです。Shift-JIS 以外の文字コードを使用する場合は、対応する
文字を指定してください。
数字
:0 ~ 9
英文字
:A ~ Z、a ~ z
記号
:* + - $ / : . % 半角空白
JIS8
:ASCII コード(ただし、00、0A、0D、1A、および 1F は使用できません)
日本語
:Shift-JIS の 0x8140 ~ 0x9FFC、0xE040 ~ 0xEBBF の文字
*12:QR コードで出力できる最大文字数(分割した場合は、分割した 1 つのバーコードに出力できる
最大文字数)は、以下を目安に計算してください。ただし、出力するデータの文字種が混在して
いる場合、文字種が切り替わるごとに切り替えるためのデータが付加されるため、実際に出力で
きる文字数は計算した文字数よりも少なくなります。
バーコード
種別
誤り訂正比率 文字種ごとに出力できる最大文字数
(%)
数字のみ
英数字+記号 JIS8 のみ
QR コード
(モデル 1)
QR コード
(モデル 2)
QR コード
(マイクロ QR)
日本語のみ
7
1167
707
486
299
15
877
531
365
225
25
738
447
307
189
30
498
302
207
127
7
7089
4296
2953
1817
15
5596
3391
2331
1435
25
3993
2420
1663
1024
30
3057
1852
1273
784
誤り検出のみ
5
-
-
-
7
35
21
15
9
15
30
18
13
8
25
21
13
9
5
*13:ASCII コードの以下の文字コードは使用できません。
00 0A 0D 1A 1F
日本語は、Shift-JIS の 0x8140 ~ 0x9FFC、0xE040 ~ 0xEBBF の文字が使用できます。
*14:項目形式(レコード項目形式)が「数字」の場合は数字を、「テキスト」の場合は文字列を指定
します。
*15:集団項目の構成項目の項目種別にしたがいます。
*16:以下のように指定します。
XXXXXX999999XX9999
*17:区切り文字が「カンマ(,)」の場合、以下のように指定します。
XXXXXX,999999,XX,9999
*18:PDF417 で出力できる最大文字数は、以下の表を目安に計算してください。
ただし、出力するデータの文字種が混在している場合、文字種が切り替わるごとに切り替えるた
めのデータが付加されるため、実際に出力できる文字数は計算した文字数よりも少なくなります。
バーコード種別 文字種ごとに出力できる最大文字数
PDF417
JIS8 だけ
数字だけ
英数字+記号
1215 ~ 2710(*)
830 ~ 1850(*) -
日本語だけ
-
*:List Creator では、バーコードに指定したデータなどの条件に よって誤り訂正を自動設定してい
るため、最大文字数に幅 があります。
366
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
*19:バーコード種別に MaxiCode を選択した場合、出力するプリンタの解像度、および出力できる最
大文字数について注意が必要です。詳細は、デザイナヘルプの “MaxiCode に関する注意事項 ” を
参照してください。
*20:データ先頭 1 バイトには “0” か “1” を指定してください。“0” か “1” 以外のデータを指定した場合
はエラーになります。
*21:データには、アプリケーション識別子(AI)を含める必要があります。
なお、AI は GTIN を指定することを前提としているため、項目長は最小 16 桁としています。
ただし、AI には GTIN 以外も指定できるため、16 桁未満のデータを出力することができます。こ
の場合は、以下の方法により、帳票様式定義およびデータ作成を行ってください。
1)帳票様式定義の[ファイル]-[帳票のプロパティ]の[バーコード]タブで、
「入力データ長が項目長に満たない場合、空白で埋める」のチェックを外します。
2)データファイルを開き、バーコードデータに 16 桁未満のデータを指定します。
*22:GS1 DataBar Expanded/GS1 DataBar Expanded Stacked で出力できる最大文字数は、以下の表を目安
に計算してください。
ただし、出力するデータの文字種が混在している場合、文字種が切り替わるごとに切り替えるた
めのデータが付加されるため、実際に出力できる文字数は計算した文字数よりも少なくなります。
文字種ごとに出力できる最大文字数
バーコード種別
数字だけ
GS1 DataBar Expanded/
GS1 DataBar Expanded Stacked
74
英数字+記号
41
JIS8 だけ
-
日本語だけ
-
データ先頭 2 バイトには “01” を指定することを推奨します。“01” の指定により、74 文字まで入力
可能です。
*23:PDF ファイル保存、Excel ファイル出力、および TIFF 出力の場合、小文字(a ~ d)でも指定で
きます(自動的に大文字に変換します)。
*24:データは項目長と同じ桁数で指定してください。
11.2.3 項目ごとのデータの長さを知る
項目の長さに合わせてデータを作成します。
データの長さは、入力データ形式によって異なります。また、項目形式(レコード項目形式)が「数
字」の場合、データ中に符号、通貨記号、「カンマ(,)」、および小数点を含めて指定できます。これら
は、帳票の出力時に、指定された形式に編集されて出力されます。
!
注意
- 入力データが Unicode の場合、以下の文字コードを「円マーク(¥)」として扱います。
UNICODE(UTF16)の場合 :0x005C、0x00A5
UNICODE(UTF8)の場合
:0x5C、0xC2A5
UNICODE(UTF32)の場合 :0x0000005C、0x000000A5
●入力データ形式が「可変長」
、「CSV 形式」、または「XML 形式」の場合
⑩項目長 / ⑫小数部桁数
データを「項目長」以内で作成します。データは項目長より短くても構いません。デー
タが項目長より長い場合、データは項目長でカットされます。
数字項目または項目形式(レコード項目形式)が「数字」の非出力項目(レコードのみ
項目)の場合、項目長は符号、通貨記号、
「カンマ(,)」、および小数点を含まない長さで
す。
また、小数部桁数は項目長のうち、小数部となる桁数です。
例えば、データを以下のどの形式で指定しても、同じ形式に編集されて出力されます。
367
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
項目長「6」、編集形式「¥¥,¥¥9.99」の場合
入力データ
出力結果
1 2 3 4 . 5 6
1 , 2 3 4 . 5 6
¥1,234.56
¥ 1 , 2 3 4 . 5 6
小数部桁数
(*) 項目長は、網がけ部分を数えます。
●入力データ形式が「固定長」の場合
⑪バイト数 / ⑫小数部桁数
データを「バイト数」の長さで作成します。実際のデータがバイト数より短い場合は、
バイト数に満たない部分に半角空白を挿入して、必ずバイト数の長さでデータを作成して
ください。
数字項目または項目形式(レコード項目形式)が「数字」の非出力項目(レコードのみ
項目)の場合、バイト数は符号、通貨記号、「カンマ(,)」、および小数点を含む長さです。
また、小数部桁数はバイト数のうち、小数部となる桁数です。
データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブおよび[データ定義]タブで初
期表示されるバイト数は、「項目長」です。データ中に符号、通貨記号、「カンマ(,)」、お
よび小数点を含めて指定する場合は、あらかじめその桁数分増やしてバイト数を定義して
おく必要があります。
例えば、データを以下のどの形式で指定しても、同じ形式に編集されて出力されます。
バイト数「9」、編集形式「¥¥,¥¥9.99」の場合
入力データ
出力結果
1 2 3 4 . 5 6
1 , 2 3 4 . 5 6
¥1,234.56
¥ 1 , 2 3 4 . 5 6
小数部桁数
(*) バイト数は、網がけ部分を数えます。
!
注意
- 入力データ仕様の集団項目の構成項目として印刷されている項目(データ定義画面の[環境
定義]タブで集団項目の扱いに「集団項目名を使用」を指定したときの集団項目配下の項目)
は、入力データ形式にかかわらず、区切り文字のない固定長の形式で構成項目のデータを指
定してください。
11.2.4 データをソートする
入力データのレコード(行)を出力したい順序にソートします(List Creator では入力データはソート
されません)。
小計や合計などの集計を行う単位で、あらかじめデータをソートしておく必要があります。
!
注意
- 仕分け機能でデータファイルを仕分けて帳票を出力する場合、データファイルは仕分
け条件に指定した項目をキーにソートしておく必要があります。
⑭制御レベル
BREAK が指定されている場合の制御レベルが表示されます。
制御レベルが低い(数字が大きい)項目のデータから順にソートします。
368
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
11.3 マルチフォーム出力用の入力データを設計する
マルチフォーム出力する場合のデータファイルの作成方法を説明します。
マルチフォーム出力する場合は、データファイル中に帳票名を記述しておく必要があります。帳票名を
受け取る項目は、帳票様式定義画面で定義しておく必要はありません。
11.3.1 入力データ形式が「可変長」または「CSV 形式」の場合
各レコード(行)の先頭に帳票名を記述します。続けてデータ定義画面の[環境定義]タブで指定し
た区切り文字を記述します。続けて 1 つの帳票を出力するときと同じ形式でデータを記述します。
注意
- マルチフォーム出力するすべての帳票で、入力データ形式と区切り文字を合わせておいてく
ださい。
- 区切り文字を帳票の出力時に指定してください。
備考
- 入力データに、帳票に定義されている項目名を項目ラベル行として付加した場合、項目名ラ
ベル付きデータファイルとなります。項目名ラベル付きデータファイルについては、以下を
参照してください。
⇒ “11.4 項目名ラベル付きデータファイルを設計する ”
!
以下に、4 つの帳票を別々に出力するデータファイルと、それをマルチフォーム出力する場合のデータ
ファイルの例を示します。
● 4 つの帳票を別々に出力する場合
データファイルを 4 つ作成し、4 つの帳票を別々に出力します。
データファイルの入力データ形式は「可変長」
、区切り文字は「バーティカルバー(|)」です。
帳票「請求書」用データ
0000000 | 神奈川県川崎市中原区 | 上小田中X-X-X | △△△△電気 | 20031221
帳票「明細書」用データ
△△△△電気 | 20031221 | 03101 | 005 | 0020 | カラーテレビ | 3 | 120000
△△△△電気 | 20031221 | 03101 | 005 | 0022 | カラオケセット | 1 | 82000
△△△△電気 | 20031221 | 03101 | 005 | 0100 | 電気掃除機 | 2 | 23000
帳票「請求明細」用データ
0000000 | 東京都千代田区 | 丸の内X-X-X | ○○○○電気 | 20031221
帳票「請求書明細」用データ
○○○○電気 | 20031221 | 03102 | 005 | 0100 | 電気掃除機 | 2 | 23000
○○○○電気 | 20031221 | 03102 | 005 | 0110 | 冷蔵庫 | 2 | 125000
○○○○電気 | 20031221 | 03102 | 005 | 0201 | 電気カーペット | 5 | 10000
○○○○電気 | 20031221 | 03102 | 005 | 0211 | 電気ストーブ | 3 | 5000
○○○○電気 | 20031221 | 03102 | 005 | 0221 | 電気ごたつ | 3 | 7800
● 4 つの帳票をマルチフォーム出力する場合
4 つ分のデータをひとまとめにしたデータファイルを 1 つ作成し、1 つの帳票として出力します。
データファイルの入力データ形式は「可変長」
、区切り文字は「バーティカルバー(|)」です。
各レコード(行)の先頭に帳票名を記述します。続けて区切り文字「バーティカルバー(|)」を記述
します。続けて 1 つの帳票を出力するときと同じ形式でデータを記述します。
369
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
帳票名
区切り文字
データ
請求書 | 0000000 | 神奈川県川崎市中原区 | 上小田中X-X-X | △△△△電気 | 20031221
明細書 | △△△△電気 | 20031221 | 03101 | 005 | 0020 | カラーテレビ | 3 | 120000
明細書 | △△△△電気 | 20031221 | 03101 | 005 | 0022 | カラオケセット | 1 | 82000
明細書 | △△△△電気 | 20031221 | 03101 | 005 | 0100 | 電気掃除機 | 2 | 23000
請求明細 | 0000000 | 東京都千代田区 | 丸の内X-X-X | ○○○○電気 | 20031221
請求書明細 | ○○○○電気 | 20031221 | 03102 | 005 | 0100 | 電気掃除機 | 2 | 23000
請求書明細 | ○○○○電気 | 20031221 | 03102 | 005 | 0110 | 冷蔵庫 | 2 | 125000
請求書明細 | ○○○○電気 | 20031221 | 03102 | 005 | 0201 | 電気カーペット | 5 | 10000
請求書明細 | ○○○○電気 | 20031221 | 03102 | 005 | 0211 | 電気ストーブ | 3 | 5000
請求書明細 | ○○○○電気 | 20031221 | 03102 | 005 | 0221 | 電気ごたつ | 3 | 7800
図 11.2 マルチフォーム出力時のデータファイル記述形式(可変長)
11.3.2 入力データ形式が「固定長」の場合
マルチフォーム出力に使用する帳票のうち、一番長い帳票名の長さを「帳票名データフィールド長」
とします(帳票名データフィールド長は、一番長い帳票名の長さよりも長くても構いません)。
各レコード(行)の先頭に帳票名を記述します。帳票名が帳票名データフィールド長より短い場合は、
帳票名データフィールド長に満たない部分に半角空白を挿入して必ず帳票名データフィールド長の長さ
でデータを作成します。
データ定義画面の[環境定義]タブで区切り文字に「区切り文字あり」を指定してある場合は、続け
て任意の 1 バイト文字を区切り文字として記述します。「区切り文字なし」を指定してある場合は、区切
り文字は記述しません。
続けて 1 つの帳票を出力するときと同じ形式でデータを記述します。
!
注意
- マルチフォーム出力するすべての帳票で、入力データ形式と区切り文字を合わせておいてく
ださい。
- 帳票名データフィールド長は、データファイルを通して同じ長さにしてください。
- 帳票名データフィールド長は、区切り文字を含まない長さです。また、区切り文字は 1 バイ
トです(Shift-JIS 以外の場合は、文字コードが 0x007F/0x7F 以下の 1 文字です)。
- 区切り文字と帳票名データフィールド長を帳票の出力時に指定してください。
- 入力データの文字コード系が Shift-JIS 以外で、入力データ形式が「固定長」で、区切り文字
に「区切り文字あり」を指定した場合、入力データ中の区切り文字には、文字コードが
0x007F/0x7F 以下の文字を指定してください。
以下に、4 つの帳票を別々に出力するデータファイルと、それをマルチフォーム出力する場合のデータ
ファイルの例を示します。
370
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
● 4 つの帳票を別々に出力する場合
データファイルを 4 つ作成し、4 つの帳票を別々に出力します。
データファイルの入力データ形式は「固定長」
、区切り文字は「区切り文字あり」(空白)です。
帳票「請求書」用データ
0000000 神奈川県川崎市中原区 上小田中X-X-X △△△△電気 20031221
帳票「明細書」用データ
△△△△電気 20031221 03101 005 0020 カラーテレビ 3 120000
△△△△電気 20031221 03101 005 0022 カラオケセット 1 82000
△△△△電気 20031221 03101 005 0100 電気掃除機 2 23000
帳票「請求明細」用データ
0000000 東京都千代田区 丸の内X-X-X ○○○○電気 20031221
帳票「請求書明細」用データ
○○○○電気
○○○○電気
○○○○電気
○○○○電気
○○○○電気
20031221
20031221
20031221
20031221
20031221
03102 005 0100 電気掃除機 2 23000
03102 005 0110 冷蔵庫 2 125000
03102 005 0201 電気カーペット 5 10000
03102 005 0211 電気ストーブ 3 5000
03102 005 0221 電気ごたつ 3 7800
● 4 つの帳票をマルチフォーム出力する場合
4 つ分のデータをひとまとめにしたデータファイルを 1 つ作成し、1 つの帳票として出力します。
データファイルの入力データ形式は「固定長」
、区切り文字は「区切り文字あり」(空白)です。
使用する帳票のうち、一番長い帳票名 10 バイトを「帳票名データフィールド長」とします。
各レコード(行)の先頭に帳票名を記述し、「帳票名データフィールド長」の 10 バイトに満たない
部分に半角空白を挿入します。続けて区切り文字「空白」を記述します。続けて 1 つの帳票を出力す
るときと同じ形式でデータを記述します。
帳票名(データファイルを通して同じ長さ)
請求書 明細書 明細書 明細書 請求明細
請求書明細
請求書明細
請求書明細
請求書明細
請求書明細
0000000 神奈川県川崎市中原区 上小田中X-X-X △△△△電気 20031221
△△△△電気 20031221 03101 005 0020 カラーテレビ 3 120000
△△△△電気 20031221 03101 005 0022 カラオケセット 1 82000
△△△△電気 20031221 03101 005 0100 電気掃除機 2 23000
0000000 東京都千代田区 丸の内X-X-X ○○○○電気 20031221
○○○○電気 20031221 03102 005 0100 電気掃除機 2 23000
○○○○電気 20031221 03102 005 0110 冷蔵庫 2 125000
○○○○電気 20031221 03102 005 0201 電気カーペット 5 10000
○○○○電気 20031221 03102 005 0211 電気ストーブ 3 5000
○○○○電気 20031221 03102 005 0221 電気ごたつ 3 7800
(定義に応じた区切り文字) データ(帳票ごとに定義した長さ)
図 11.3 マルチフォーム出力時のデータファイル記述形式(固定長)
371
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
11.3.3 入力データ形式が「XML 形式」の場合
XML 形式の入力データをマルチフォーム出力する場合は、XML データをマルチフォームタグ
<FjLCForm> で囲み、出力する帳票名を属性 name で指定します。
!
注意
- マルチフォームタグ <FjLCForm> は、XML ファイル内で指定します。帳票様式定義時、
<FjLCForm> というタグを使用しないでください。
以下に、2 つの帳票を別々に出力する場合の XML データと、それをマルチフォーム出力する場合の
XML データの例を示します。
● 2 つの帳票を別々に出力する場合
XML データを 2 つ作成し、2 つの帳票を別々に出力します。
帳票「請求書」用データ
<請求書>
<郵便番号>0000000</郵便番号>
<住所>神奈川県川崎市中原区上小田中X-X-X</住所>
<請求先>△△△△電気</請求先>
<請求日>20031221</請求日>
</請求書>
帳票「明細書」用データ
<明細書>
<請求先>△△△△電気</請求先>
<請求日>20031221</請求日>
<伝票番号>301</伝票番号>
<担当者コード>005</担当者コード>
<明細>
<商品コード>0020</商品コード>
<商品名>カラーテレビ</商品名>
<個数>3</個数>
<単価>120000</単価>
</明細>
<明細>
<商品コード>0022</商品コード>
<商品名>カラオケセット</商品名>
<個数>1</個数>
<単価>82000</単価>
</明細>
<明細>
<商品コード>0100</商品コード>
<商品名>電気掃除機</商品名>
<個数>2</個数>
<単価>23000</単価>
</明細>
</明細書>
372
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
● 2 つの帳票をマルチフォーム出力する場合
2 つ分のデータをひとまとめにした XML データを 1 つ作成し、1 つの帳票として出力します。
各 XML データをマルチフォームタグで囲みます。また帳票名をマルチフォームタグの属性 name で
指定します。マルチフォームタグの子要素に帳票様式定義で定義したデータルートを記述してくださ
い。
マルチフォームタグは、XML ルート配下に記述します。
<XMLルート>
<FjLCForm name="請求書">
<請求書>
<郵便番号>0000000</郵便番号>
<住所>神奈川県川崎市中原区上小田中X-X-X</住所>
<請求先>△△△△電気</請求先>
<請求日>20031221</請求日>
</請求書>
</FjLCForm>
<FjLCForm name="明細書">
<明細書>
<請求先>△△△△電気</請求先>
<請求日>20031221</請求日>
<伝票番号>301</伝票番号>
<担当者コード>005</担当者コード>
<明細>
<商品コード>0020</商品コード>
<商品名>カラーテレビ</商品名>
<個数>3</個数>
<単価>120000</単価>
</明細>
<明細>
<商品コード>0022</商品コード>
<商品名>カラオケセット</商品名>
<個数>1</個数>
<単価>82000</単価>
</明細>
<明細>
<商品コード>0100</商品コード>
<商品名>電気掃除機</商品名>
<個数>2</個数>
<単価>23000</単価>
</明細>
</明細書>
</FjLCForm>
</XMLルート>
373
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
11.3.4 留意事項
マルチフォーム出力用の入力データを設計する場合、以下の点に注意してください。
- マルチフォーム出力時、同一の帳票に対して 2 行以上の空データが連続した場合、エラーとなる場
合があります(帳票出力時に改行コード制御指定で改行処理を行う指定がされている場合は、エ
ラーとなりません)。
空データが連続する場合とは、以下の条件をすべて満たすデータです。
・ 帳票名およびマルチフォーム用帳票名データ区切り文字が記述されている
・ レコードに、帳票名に続くデータが存在しない
・ 同一の帳票名に対して、レコードが連続していない
したがって、マルチフォーム出力する場合は、入力データに空データが 2 行以上連続しないように設
計することを推奨します。
以下に、入力データに空データが 2 行連続する例を示します。
例)帳票の区切り文字がバーティカルバー(|)で、かつ入力データ形式が CSV 形式の場合
請求書|0000000 神奈川県川崎市中原区 上小田中X-X-X △△△△電気 20031221
明細書|△△△△電気 20031221 03101 005 0020 カラーテレビ 3 120000
明細書|△△△△電気 20031221 03101 005 0022 カラオケセット 1 82000
明細書|△△△△電気 20031221 03101 005 0100 電気掃除機 2 23000
請求明細|0000000 東京都千代田区 丸の内X-X-X ○○○○電気 20031221
請求書明細|○○○○電気 20031221 03102 005 0100 電気掃除機 2 23000
請求書明細|
←空行
請求書明細|
←空行
請求書明細|○○○○電気 20031221 03102 005 0211 電気ストーブ 3 5000
請求書明細|○○○○電気 20031221 03102 005 0221 電気ごたつ 3 7800
374
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
11.4 項目名ラベル付きデータファイルを設計する
入力データを項目名ラベル付きデータファイルとして扱って帳票出力する場合の、データファイルの
作成方法について説明します。
11.4.1 項目名ラベル付きデータファイルとは
項目名ラベル付きデータファイルとは、各データに対応する帳票定義情報の項目名が記載されたラベ
ル行(項目名ラベル行)が付加されたデータファイルのことです。
- データファイルの例
“syasin.bmp”,”日本 花子”,” 123456”,”19960401”
← データ行
- 項目名ラベル付きデータファイルの例
顔写真,名前,社員番号,入社日
“syasin.bmp”,”日本 花子”,” 123456”,”19960401”
← 項目名ラベル行
← データ行
項目名ラベル行は、以下のデータファイルに付加できます。
- 可変長
- CSV 形式
項目名ラベル付きデータファイルを使用して帳票出力する場合、帳票定義情報に定義する設定はあり
ません。帳票出力インタフェースで、入力データを項目名ラベル付きデータとして扱うかどうかを指定
します。
また、項目名ラベル付きデータファイルを入力データとして使用する場合、データ定義画面の[デー
タ定義]タブで項目名の並びと入力データの並びを一致させる必要がありません。そのため、帳票定義
情報の項目の並び順の変更による入力データの再編集は必要ありません。
!
注意
備考
- 以下の場合、項目名ラベル付きデータファイルは使用できません。
・ 入力データ形式が「固定長」または「XML 形式」の場合
・ Database Direct 連携機能使用時
・ クエリ機能を使用したデータベース連携時
・ 仕分け時
・ SAP R/3 RDI 連携時
・ OCI 連携機能を使用してデータベース(Oracle)と連携する場合
- 以下の機能を使用すると、項目名ラベル付きデータファイル(カンマ区切りの CSV 形式の
データファイル)が生成されます。
・ XBRL データ対応機能
・ Navigator 連携機能
11.4.2 項目名ラベル付きデータファイルの記述形式
入力データを項目名ラベル付きデータファイルとして扱う場合、データファイル中に項目名ラベル行
を記述します。
以下に、項目名ラベル行の記述形式について説明します。
375
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
備考
- ここでは、1 つの帳票を出力する場合の、項目名ラベル行の記述形式について説明していま
す。その他の記述形式については、以下を参照してください。
・ マルチフォーム出力する場合
⇒ “11.4.4 マルチフォーム出力する場合 ”
・ 帳票形式がカード形式で項目に繰返しが定義されている場合
⇒ “11.4.5 帳票形式がカード形式で、項目に繰返しが定義されている場合 ”
・ 帳票形式が集計表形式で RH(レポート頭書き)パーティションが定義されている場合
⇒ “11.4.6 帳票形式が集計表形式で、RH(レポート頭書き)パーティションが定義されて
いる場合 ”
●記述形式
- 項目名ラベル行は、データファイルの先頭に記述します。
- 項目名と項目名の間は、区切り文字で区切ります。
区切り文字は、入力データ(データ行)で使用している区切り文字を使用します。
- 項目名の記述順は、
[データ定義(レポート頭書き)]タブおよび[データ定義]タブの項目名の並
び順と一致させる必要はありません。データ行のデータの記述順と一致させます。
- 集団項目が定義されている場合、データ定義画面の[環境定義]タブの「集団項目の扱い」の指定
によって、以下のように記述します。
・「集団項目を使用」と指定した場合
項目名ラベル行には、集団項目名を記述します。
・「構成項目名を使用」と指定した場合
項目名ラベル行には、集団項目を構成している各項目の項目名(構成項目名)を記述します。
- List Creator の環境設定コマンドの「項目名ラベル付きデータファイル内のデータ過不足検出時の動
作」によって、データファイルの記述形式が異なります。
詳細は、以下を参照してください。
⇒ “11.4.7 項目名ラベル付きデータファイル内のデータ過不足検出時の動作の指定について ”
●記述例
顔写真,名前,社員番号,入社日
“syasin.bmp”,”日本 花子”,” 123456”,”19960401”
↑
区切り文字
← 項目名ラベル行
← データ行
↑
↑
区切り文字 ↑区切り文字
11.4.3 1つの帳票を出力する場合
以下に、1 つの帳票を出力する場合の例を示します。入力データの形式は、「CSV 形式」、区切り文字
は「カンマ(,)」です。
顔写真,名前,社員番号,入社日
“syasin.bmp”,”日本 花子”,” 123456”,”19960401”
← 項目名ラベル行
← データ行
1 行目に、データに対応する項目名を記述した項目名ラベル行を記述します。
2 行目に、データ行を記述します。
11.4.4 マルチフォーム出力する場合
項目名ラベル行は、以下のように記述します。
- 項目名ラベル行を、帳票ごとに記述します(以下の例の場合、①、③、⑥、⑧)。
- 項目名ラベル行の先頭に、帳票名を記述します(データ行と同じ)
。
以降は、記述形式にしたがって記述します。
376
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
以下に、4つの帳票をマルチフォーム出力する場合の例を示します。入力データの形式は「可変長」、
区切り文字は「バーティカルバー(|)」です。
請求書 | 得意先郵便番号 | 得意先住所1 | 得意先住所2 | 得意先名 | 日付 .....................
請求書 | 0000000 | 神奈川県川崎市中原区 | 上小田中X-X-X | △△△△電気 | 20031221........
明細書 | 得意先名 | 売上日 | 伝票番号 | 担当者コード | 商品コード|商品名 | 数量 | 単価 ........
明細書 | △△△△電気 | 20031221 | 03101 | 005 | 0020 | カラーテレビ | 3 | 120000 ...........
明細書 | △△△△電気 | 20031221 | 03101 | 005 | 0022 | カラオケセット | 1 | 82000 ..........
請求明細 | 得意先郵便番号 | 得意先住所1 | 得意先住所2 | 得意先名 | 発注日付 ...............
請求明細 | 0000000 | 東京都千代田区 | 丸の内X-X-X | ○○○○電気 | 20031221..............
請求書明細 | 得意先名 | 売上日 | 伝票番号 | 担当者コード | 商品コード | 商品名 | 数量 | 単価 ...
請求書明細 | ○○○○電気 | 20031221 | 03102 | 005 | 0100 | 電気掃除機 | 2 | 23000 ..........
請求書明細 | ○○○○電気 | 20031221 | 03102 | 005 | 0110 | 冷蔵庫 | 2 | 125000 .............
請求書明細 | ○○○○電気 | 20031221 | 03102 | 005 | 0211 | 電気ストーブ | 3 | 5000 .........
↑
帳票名
①:帳票「請求書」の項目名ラベル行
②:帳票「請求書」のデータ行
③:帳票「明細書」の 項目名ラベル行
④:帳票「明細書」のデータ行
⑤:帳票「明細書」のデータ行
⑥:帳票「請求明細」の項目名ラベル行
⑦:帳票「請求明細」のデータ行
⑧:帳票「請求書明細」の項目名ラベル行
⑨:帳票「請求書明細」のデータ行
⑩:帳票「請求書明細」のデータ行
⑪:帳票「請求書明細」のデータ行
377
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
11.4.5 帳票形式がカード形式で、項目に繰返しが定義されている場合
帳票形式がカード形式の場合、項目に繰返しを定義することができます。
以下に、帳票形式がカード形式で、項目に繰返しが定義されている場合の例を示します。入力データ
の形式は、「可変長」、区切り文字は「バーティカルバー(|)」です。
ここでは、データ定義画面の「データ定義」タブで繰返し数が以下のように定義されていることと
して説明します。
氏名
データ項目名
繰返し数
0
得点
5
氏名|得点|得点|得点|得点|得点
日本 花子|60|70|80|90|100
← 項目名ラベル行
← データ行
- 1 行目
項目名ラベル行を記述します。
・ 項目名「氏名」を 1 回記述します。
・ 項目名「得点」を繰返し数分の 5 回連続して記述します。
- 2 行目
データ行を記述します。
378
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
11.4.6 帳票形式が集計表形式で、RH(レポート頭書き)パーティションが定義されてい
る場合
以下に、集計表形式の帳票で RH(レポート頭書き)パーティションが定義されている場合の例を示し
ます。入力データの形式は、「可変長」、区切り文字は「バーティカルバー(|)」です。
ここでは、データ定義画面の「データ定義(レポート頭書き)」タブで以下のように演算子が定義され
ていることとして説明します。
データ項目名
部署名
オペランド
(*1)
従業員番号
SHARED
氏名
SHARED
*1:演算子の指定なし
部署名
営業部)第1開発課
従業員番号|氏名|月|日|・・(省略)・・・
385945|日本 花子|1|6|830|1715|8|0|遠地出張
385945|日本 花子|1|11|830|2130|8|3.5|
←RH(レポート頭書き)パーティションに定義
されている項目の、項目名ラベル行
← RH(レポート頭書き)パーティションに定義
されている項目のデータ行
←RH(レポート頭書き)パーティション以外に
定義されている項目の項目名ラベル
←RH(レポート頭書き)パーティション以外に
定義されている項目のデータ行
←RH(レポート頭書き)パーティション以外に
定義されている項目のデータ行
- 1 行目
RH(レポート頭書き)パーティションに定義されている項目の項目名ラベル行を記述します。
・ 項目名「部署名」を記述します。
- 2 行目
RH(レポート頭書き)パーティションに定義されている項目のデータ行を記述します。
- 3 行目
RH(レポート頭書き)パーティション以外に定義されている項目の項目名ラベル行を記述します。
・ 項目名「従業員」と「氏名」を記述します。
- 4 行目以降
RH(レポート頭書き)パーティション以外のデータ行を記述します。
379
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
11.4.7 項目名ラベル付きデータファイル内のデータ過不足検出時の動作の指定について
項目名ラベル付きデータファイルを使用した場合、List Creator の環境設定コマンドで、項目名ラベル
付きデータファイル内のデータ過不足検出時の動作を指定できます。
詳細については、オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ” の List Creator の環境設定コマンド
に関する記載を参照してください。
データファイル内のデータ過不足検出時の動作には、以下の 2 種類があります。
- データファイル内のデータに過不足を検出するとエラーにする
- データファイル内のデータに過不足を検出してもエラーにしない
上記の動作の指定によって、項目名ラベル付きデータファイルは、それぞれ以下のように作成する必
要があります。
●「データファイル内のデータに過不足を検出するとエラーにする」の場合
- 項目名ラベル行には、帳票定義情報(データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブおよ
び[データ定義]タブに表示されている項目)のうち、入力データが必要なすべての項目の項目名
を記述します。
●「データファイル内のデータに過不足を検出してもエラーにしない」の場合
- 項目名ラベル行には、帳票定義情報(データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブおよ
び[データ定義]タブに表示されている項目)のうち、入力データが必要なすべての項目の項目名
を全て記述する必要はありません。入力データが必要な項目の項目名を記述しなかった場合、この
項目名の入力データは省略されたものとして処理されます。
- データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブおよび[データ定義]タブに表示されてい
ない項目名を記述することができます。この場合、記述した項目名の入力データは読み飛ばされま
す。
!
注意
- 繰返し数より多くまたは少なく入力データ(列)を記述した場合はエラーとなります。
項目の繰り返しが指定されている場合については、以下を参照してください。
⇒ “11.4.5 帳票形式がカード形式で、項目に繰返しが定義されている場合 ”
380
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
11.5 帳票の改ページ / 改フレームについて
帳票を出力する場合、改ページ / 改フレームされるタイミングは、帳票形式ごとに異なります。
なお、改フレームは、帳票形式がフリーフレーム形式の場合にだけ有効です。
11.5.1 改ページのタイミング
帳票のページを替えて、新たに新しいページから帳票を出力することを、「改ページ」と呼びます。
以下に、帳票形式ごとの改ページのタイミングについて説明します。
●カード形式の帳票の場合
入力データの 1 レコード(行)ごとに改ページされます。
- 入力データ形式が「XML 形式」の場合は、データルートごとに改ページされます。
!
注意
●伝票形式、矩形繰返し形式、またはタックシール形式の帳票の場合
明細の繰返し数が 1 ページ分の明細数を超えるタイミング、または BREAK が発生したタイミングで改
ページされます。
入力データの 1 レコード(行)単位では、改ページされません。
!
注意
- 入力データ形式が「XML 形式」の場合は、データルートの終了タグでは改ページされませ
ん。
●集計表形式の帳票の場合
以下のタイミングで改ページされます。
- 明細の繰返し数が 1 ページ分の明細数を超えるタイミング(データ定義画面の[環境定義]タブ
の改ページのタイミングで、改ページの方法を指定できます)
- BREAK が発生したタイミング
以下のタイミングで BREAK が発生します。
- パーティションのプロパティ画面の印刷後制御で、改ページを指定した制御脚書きパーティ
ション(CF)が出力されたタイミング
- データ定義画面の[拡張定義]タブで改ページが指定されている場合、BREAK が発生したタ
イミングで改ページのみ行われる
入力データの 1 レコード(行)単位では、改ページされません。
!
注意
- 入力データ形式が「XML 形式」の場合は、データルートの終了タグでは改ページされませ
ん。
●フリーフレーム形式の帳票の場合
フリーフレーム形式の帳票では、フレームが定義されているかどうか、および定義されたフレームが
リンクされているかどうかで、改ページされるタイミングが異なります。
- フレームが定義されていない
入力データの 1 レコード(行)ごとに改ページされます。
!
- 入力データ形式が「XML 形式」の場合は、データルートごとに改ページされます。
注意
- フレームが定義されている
フレームが定義されている場合は、定義されたフレームがリンクされているかどうかで、改ペー
ジされるタイミングが異なります。
・ 定義されたフレームがリンクされていない
以下のタイミングで改ページされます。
381
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
- 明細の繰返し数が 1 フレーム分の明細数を超える場合
- BREAK が発生したタイミング(パーティションのプロパティ画面の印刷後制御で、改ペー
ジを指定した制御脚書きパーティション(CF)が出力されたタイミング)
- BREAK が発生したタイミング(データ定義画面の[拡張定義]タブで改ページが指定され
ている場合、BREAK が発生したタイミングで改ページのみ行われる)
入力データの 1 レコード(行)単位では、改ページされません。
!
注意
- 入力データ形式が「XML 形式」の場合は、データルートの終了タグでは改ページされ
ません。
- 固定パーティションの制御脚書きパーティション(CF)が定義されている帳票の場
合、その制御脚書きパーティション(CF)の印字開始位置以降には、明細が出力さ
れません。改ページされて出力されます。
・ 定義されたフレームがリンクされている
定義されたフレームがリンクされている場合は、改フレームされるタイミングと改ページされ
るタイミングがあります。
以下のタイミングで改ページされます。
- リンクの最後のフレームでは、改フレームされるタイミングでも改ページされます。
- BREAK が発生したタイミング(パーティションのプロパティ画面の印刷後制御で、改ペー
ジを指定した制御脚書きパーティション(CF)が出力されたタイミング)
- BREAK が発生したタイミング(データ定義画面の[拡張定義]タブで改ページが指定され
ている場合、BREAK が発生したタイミングで改ページのみ行われる)
入力データの 1 レコード(行)単位では、改ページされません。
!
注意
- 入力データ形式が「XML 形式」の場合は、データルートの終了タグでは改ページされ
ません。
- 固定パーティションの制御脚書きパーティション(CF)が定義されている帳票の場
合、その制御脚書きパーティション(CF)の印字開始位置以降には、明細が出力さ
れません。改フレームまたは改ページされて出力されます。
382
帳票設計編 -第 11 章 入力データを設計する-
11.5.2 改フレームのタイミング
フレームを替えて、新しいフレームから明細を出力することを、「改フレーム」と呼びます。
フレームを替えて、
新たなフレームから
明細を出力することを
「改フレーム」と呼びます
以下に、フリーフレーム形式の改フレームのタイミングについて説明します。
以下のタイミングで改フレームされます。
- 明細の繰返し数が 1 フレーム分の明細数を超える場合
- パーティションのプロパティ画面の印刷後制御で、改フレームを指定した制御脚書きパーティ
ション(CF)が出力されたタイミング
- BREAK が発生した場合(改フレームする指定になっている場合)
383
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
第 12 章
帳票業務情報を定義する
ここでは、帳票の出力方法、出力時の動作、および出力後の動作に関する帳票業務情報の定義につい
て説明します。
帳票業務情報は、利用したい出力方法に応じて、帳票定義情報のプロパティ画面で設定します。同時
に複数の出力先に帳票を出力したい場合は、利用したいすべての出力方法について設定します。
以下に、出力方法ごとに設定する必要のあるタブを示します。出力方法に応じて、各タブの説明を参
照してください。
表 12.1 出力方法と設定するタブ
設定するタブ
全般
印刷
電子保存
FAX
ファイル
ファイル
(Excel)
ファイル
(TIFF)
利用したい
出力方法
印刷
○
◎
-
-
-
-
-
電子保存
○
○ (*1)
◎
-
-
-
-
FAX 送信
○
○ (*1)
-
◎
-
-
-
PDF ファイル保存
○
○ (*2)
-
-
◎
-
-
Excel ファイル出力
○
○ (*1)
-
-
-
◎
-
OWF ファイル生成
○
○
-
-
-
-
-
TIFF 出力
○
○ (*1)
-
-
-
-
◎
◎:帳票業務情報のプロパティ、またはユーザアプリケーションで指定必須
○:任意
-:不要
*1:置換フォントの設定のみ有効となります。
*2:フォントのエンベッド(埋め込み)を指定した場合のみ、置換フォントの設定だけ有効になりま
す。
備考
- 帳票様式情報を新規に作成した場合、出力方法は「印刷する」指定になっています。印
刷しない場合は、
[印刷]タブで「印刷する」チェックボックスのチェックをはずす、ま
たは帳票出力時に出力方法を指定してください。
- [印刷]タブでの設定は、OWF ファイル生成時も有効となります。
- OWF ファイル生成は、ユーザアプリケーションでのみ指定できます。詳細は、オンライ
ンマニュアル “ アプリケーション作成ガイド ” を参照してください。
帳票出力サーバのオペレーティングシステムによって使用できる出力方法や帳票業務情報が異なりま
す。製品サポートの詳細については、オンラインマニュアル “ 解説編 ”、またはオンラインマニュアル
“ 環境設定・帳票運用編 ” を参照してください。
帳票業務情報には、帳票の出力時に指定できるものもあります。帳票の出力時に指定できるものにつ
いては、オンラインマニュアル “ アプリケーション作成ガイド ” の帳票出力インタフェース機能表を参照
してください。
384
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
List Creator で定義した帳票業務情報が関連ソフトウェア製品のどの画面でどのように引き継がれてい
るかなど、関連ソフトウェア製品との連携については、以下を参照してください。
- 帳票出力サーバ側の List Creator に添付のオンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ”
- 各関連ソフトウェア製品のマニュアル
以下に、帳票業務情報を設定する手順を示します。
= 操作手順 =
1)[スタート]-[プログラム]-[List Creator]-[帳票定義一覧]を選択します。
⇒帳票定義一覧画面が表示されます。
2)帳票定義一覧画面で、帳票業務情報を定義する帳票を選択し、[ファイル]-[プロパティ]を選
択します。
⇒帳票業務情報のプロパティ画面が表示されます。
3)定義を行います。定義内容については、利用したい出力方法に応じて各タブの説明を参照してく
ださい。
備考
- 帳票を新規に作成した場合、出力方法は「印刷する」指定になっています。印刷しない
場合は、[印刷]タブで「印刷する」チェックボックスのチェックをはずす、または帳票
出力時に出力方法を指定してください。
4)定義が完了したら、定義内容を保存します。プロパティ画面の[OK]ボタンをクリックします。
⇒定義内容が保存され、帳票定義一覧画面に戻ります。
備考
- 帳票業務情報は、帳票様式定義画面で定義することもできます。帳票様式定義画面で帳票業務
情報のプロパティ画面を表示する場合、以下のいずれかの操作で表示することができます。
・ ツールバーの[帳票業務情報の設定]ボタン
をクリックする
・[ファイル]-[帳票業務情報の設定]を選択する
385
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
12.1 全般
帳票業務情報のプロパティ画面の[全般]タブで、全出力方法に共通の情報を設定します。
12.1.1 全般タブ
全出力方法に共通の情報を設定します。
図 12.1 帳票業務情報のプロパティ画面の全般タブ
備考
- 以下の設定は、帳票の出力時に指定することもできます。その場合、帳票出力時の指定が優先
されます(帳票出力時の指定にしたがって出力されます)。
・ コメント
帳票出力時の指定、および指定の優先順序については、オンラインマニュアル “ アプリケー
ション作成ガイド ” を参照してください。
用紙
帳票の用紙の情報が表示されます。用紙の情報は、帳票様式定義画面で設定した情報です。
コメント
帳票に関するコメントを 64 バイト以内で指定します。
以下の文字は使用できません。
「セミコロン(;)」 「ダブルクォーテーション(")」 改行
なお、出力時、およびこの画面で指定しなかった場合、コメントは設定されません。
386
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
12.2 印刷
帳票業務情報のプロパティ画面の[印刷]タブで、帳票をプリンタに出力する場合の情報を設定しま
す。
12.2.1 印刷タブ
帳票をプリンタに出力する場合の情報を設定します。
図 12.2 帳票業務情報のプロパティ画面の印刷タブ
備考
- 以下の設定は、帳票の出力時に指定することもできます。その場合、帳票出力時の指定が優先
されます(帳票出力時の指定にしたがって出力されます)。
・ 印刷プリンタ名
・ 給紙方法
・ 給紙口名
・ 印刷部数
・ 両面印刷(印刷面指定)
・ マルチフォーム出力時の動作(印刷面切り替え指定)
帳票出力時の指定、および指定の優先順序については、オンラインマニュアル “ アプリケー
ション作成ガイド ” を参照してください。
印刷する
帳票をプリンタに出力するかどうかを指定します。印刷する場合はチェックボックスを
チェックし、以下の項目を指定します。
ここで印刷すると指定しても、帳票の出力時に変更することもできます。
印刷プリンタ名
使用する印刷プリンタ名を指定します。印刷プリンタ名は、コンピュータに定義されている
プリンタから選択できます。コンピュータに定義されていない印刷プリンタ名(実際に運用す
る帳票出力サーバに定義されている印刷プリンタ名)を指定することもできます。
指定できる印刷プリンタには、以下のものがあります。
- Print Manager の高信頼プリンタ
- Print Manager の高信頼リモートプリンタ
- ローカルプリンタ
387
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
- リモートプリンタ
以下の文字は使用できません。
「シャープ(#)」 「アスタリスク(*)」 「ダブルクォーテーション(")」
!
注意
- 印刷用プリンタ以外のプリンタを指定した場合、または通常使うプリンタ・デフォル
トプリンタが印刷用プリンタになっていない場合、帳票の出力は正しく行われませ
ん。
- 帳票出力サーバが Windows の場合、通常使うプリンタは、実行環境(実行するコマ
ンドやコンピュータのログオン状態など)によって異なります。詳細については、オ
ンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編を参照してください。
- 帳票出力サーバが Windows で、分散出力する(アプリケーションサーバと帳票出力
サーバが別コンピュータ)の場合、印刷プリンタに Print Manager の高信頼リモート
プリンタ、リモートプリンタは指定しないでください。指定した場合、帳票の出力時
にエラーになります。
備考
- 帳票出力サーバが Windows の場合、印刷プリンタ名は、プリンタフォルダで表示さ
れるプリンタ名を指定します。ただし、リモートプリンタを使用する場合は、
「¥¥ サーバ名 ¥ プリンタ名」の形式で指定します。
給紙方法
用紙の給紙方法を指定します。
プリンタ装置の設定にしたがう
:プリンタ装置(プリンタドライバ)に設定して
いる給紙方法にしたがって出力します。
以下の給紙方法で出力する
:給紙方法を指定する場合に指定します。
給紙方法
:給紙方法を以下のいずれかで指定します。用紙種別が単票の
場合のみ指定できます。
-
カットシートフィーダ
ホッパ 1
ホッパ 2
ホッパ 3
ホッパ 4
手差し
指定なし (*1)
自動
*1:帳票出力サーバが Windows の場合
1 つの帳票を出力する場合:
プリンタ装置の設定にしたがいます。
マルチフォーム出力する場合:
各帳票で指定した給紙方法を有効にする
場合、1 つ前の帳票と同じ給紙方法で出力
します。
帳票出力サーバが UNIX 系 OS の場合
1 つの帳票を出力する場合、マルチフォーム出力する
場合にかかわらず、プリンタ装置の設定にしたがいま
す。
帳票定義情報での給紙方法の指定は、以下の優先順序で有効と
なります。
1)このタブで指定した給紙口名
2)このタブで指定した給紙方法
なお、帳票出力時の指定を含めた優先順序については、オンラ
インマニュアル “ アプリケーション作成ガイド ” を参照してく
ださい。
388
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
!
注意
- 帳票出力サーバが Windows で、指定した方法で給紙されない場合は、給紙口名を指
定してください。
- 帳票出力サーバが Windows で、給紙方法に「指定なし」を指定した場合、給紙口名
は無効になります。給紙口名を指定する場合は、「指定なし」以外を指定してくださ
い。
- 帳票出力サーバが Windows で、給紙方法に「自動」を指定しても自動給紙が正しく
動作しない場合は、プリンタドライバのプロパティで自動給紙を指定し、給紙方法に
「指定なし」を指定してください。
- 以下の場合、給紙方法を指定しても無効となります。
・ 帳票出力サーバが Solaris で、VSP シリーズのプリンタに PostScript 出力する場合
・ 帳票出力サーバが Linux で、VSP/PS5000 シリーズのプリンタに FNP 出力、また
は PostScript 出力する場合
給紙口名
:以下の場合に、印刷プリンタの給紙口名を 256 バイト以内で
指定します。指定できる給紙口名は、プリンタドライバのプ
ロパティで確認してください。
・ 用紙種別が単票で、給紙方法で指定した給紙口に切り替
わらない場合
・ 用紙種別が連帳で、給紙口が正常に切り替わらない場合
帳票定義情報での給紙口名の指定は、以下の優先順序で有効
になります。
1)このタブで指定した給紙口名
2)このタブで指定した給紙方法
なお、帳票出力時の指定を含めた優先順序については、オンラ
インマニュアル “ アプリケーション作成ガイド ” を参照してく
ださい。
!
注意
- 帳票出力サーバが UNIX 系 OS の場合、給紙口名は OWF ファイル生成時のみ有効に
なります。
- 給紙口名は、プリンタドライバによって異なります。プリンタドライバのプロパティ
で確認し、文字および空白の全角・半角の違い、空白の有無などに注意して、正確に
指定してください。
- 給紙口名の前後に半角空白は指定しないでください。指定した場合、前後の半角空白
を削除した給紙口名で動作します。そのため、正しい給紙口から出力されない場合が
あります。
- 給紙方法に「指定なし」を指定した場合、給紙口名は無効になります。給紙口名を指
定する場合は、給紙方法に「指定なし」以外を指定してください。
置換フォント
帳票に定義されているフォントを別のフォントに置き換えて出力する場合に、[設定]ボタン
をクリックして表示される置換フォント設定画面で、置換フォントを設定します。
置換フォント設定画面については、以下を参照してください。
⇒ “12.2.2 置換フォント設定画面 ”
区切りページ出力
Print Manager の高信頼プリンタまたは高信頼リモートプリンタで、帳票を出力する前に区切
りページを出力する場合に、[設定]ボタンをクリックして表示される区切りページ出力設定画
面で、区切りページの出力について設定します。
区切りページ出力設定画面については、以下を参照してください。
⇒ “12.2.3 区切りページ出力設定画面 ”
印刷部数
印刷部数を指定します。
389
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
プリンタ装置の設定にしたがう
:プリンタ装置(プリンタドライバ)に設定して
いる印刷部数にしたがって出力します。
印刷部数を指定する
:帳票の印刷部数を指定します。
部数
:1 ~ 999(部)の範囲で指定します。
プリンタが Print Manager の高信頼プリンタ・高信頼のリモートプリンタの場合は、
部単位で印刷ができます。
[部数単位で印刷]ボタンをクリックして表示される部数単位で印刷画面で指定しま
す。
部数単位で印刷画面については、以下を参照してください。
⇒ “12.2.4 部数単位で印刷画面 ”
両面印刷
両面印刷するかどうかを指定します。
!
注意
プリンタ装置の設定にしたがう
:プリンタ装置(プリンタドライバ)に設定して
いる両面印刷の指定にしたがって出力します。
両面印刷しない
:両面印刷しない場合に選択します。
両面印刷する
:両面印刷する場合に選択します。
- 使用する印刷プリンタに両面印刷機能がない、または両面印刷機能が無効になってい
る場合、両面印刷の指定は有効になりません(片面で印刷されたり、白紙が出力され
たりする場合があります)
。
- 以下の場合、両面印刷はできません。
・ 帳票出力サーバが Solaris で、VSP シリーズのプリンタに PostScript 出力する場合
・ 帳票出力サーバが Linux で、PostScript 出力する場合
マルチフォーム出力時の動作
マルチフォーム出力時の動作を指定します。
帳票を切り替えたときに新しい用紙に印刷する:
帳票を切り替えたときに同じ用紙に続けて印刷
するか、新しい用紙に印刷するかを指定しま
す。新しい用紙に印刷する場合に、チェック
ボックスをチェックします。
!
注意
- 帳票出力サーバが UNIX 系 OS で、VSP/PS5000 シリーズのプリンタに出力する場合
は、マルチフォーム出力時の動作を指定しても無効となります。
- 以下の場合、「帳票を切り替えたときに新しい用紙に印刷する」チェックボックスを
チェックしないでください。チェックした場合、正しく動作しません。
・ プリンタの段組み印刷機能を使用する場合(List Creator の段組みを使用した場合
は、正しく動作します)
・ プリンタの白紙の出力を抑止する機能を使用する場合
- データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)
]タブ、[データ定義]タブのデー
タ項目に PAGE、TPAGE、PAGE-ALL、TPAGE-ALL、BPAGE のいずれかを指定し
備考
た項目が存在する帳票でマルチフォーム出力時に帳票を切り替えたときに新しい用紙
に印刷する指定を行った場合、印刷せずにページ送りされた分はカウントされませ
ん。
バーコード補正情報
印刷時にバーコードを補正する場合に、[バーコード補正情報]ボタンをクリックして表示さ
れる印刷時のバーコード補正情報設定画面で、バーコード補正情報を設定します。
印刷時のバーコード補正情報設定画面については、以下を参照してください。
⇒ “12.2.5 印刷時のバーコード補正情報設定画面 ”
印刷属性
Print Manager の高信頼プリンタまたは高信頼リモートプリンタで高信頼印刷を行う場合に、
[印刷属性]ボタンをクリックして表示される印刷属性設定画面で、印刷属性を設定します。
390
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
印刷属性設定画面については、以下を参照してください。
⇒ “12.2.6 印刷属性設定画面 ”
12.2.2 置換フォント設定画面
帳票に定義されているフォントを別のフォントに置き換えて出力する場合に、置き換えるフォントを
設定します。
図 12.3 置換フォント設定画面
!
注意
- 帳票業務情報のプロパティ画面で指定した置換フォントの定義フォント名と、置換
フォント情報ファイルで指定した置換フォントの定義フォント名が同じ場合、置換
フォント情報ファイルで指定した置換フォントの定義フォント名が有効となります。
- 帳票出力サーバが UNIX 系 OS の場合で、プリンタに PostScript 出力する場合の指定
できるフォントについては、オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ” を参照
してください。
フォント一覧
「定義フォント名」の欄に、帳票に定義されているフォント名が表示されます。
「置換フォント名」の欄に、帳票の出力時に置き換えるフォント名が表示されます。
置換フォント指定
フォント一覧でフォント名を選択すると、選択した定義フォント名がフォント一覧の下に表
示されます。
指定しない
:フォントを置き換えない場合に選択します。
以下のフォントに置換する:
フォントを置き換える場合に選択し、フォント名を指定します。
フォント名
:フォント名を 255 バイト以内で指定します。
以下の文字は使用できません。
「ダブルクォーテーション(")」
391
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
12.2.3 区切りページ出力設定画面
Print Manager で定義したプリンタを使用する場合で、帳票を出力する前に区切りページを出力する場
合に、区切りページについて設定します。
図 12.4 区切りページ出力設定画面
!
注意
備考
- 帳票の出力時に区切りページ出力指定をする場合、「出力しない」のみ指定できます。
「装置の設定にしたがう」、および「出力する」を指定する場合は、この画面(区切りページ出
力設定画面)で指定してください。
- 区切りページ出力指定は、帳票出力サーバが Windows で、Print Manager の高信頼プリンタ、
または高信頼リモートプリンタで出力する場合のみ有効となります。
- 帳票出力サーバが UNIX 系 OS の場合、区切りページ出力指定は OWF ファイル生成時のみ有
効になります。
- 以下の設定は、帳票の出力時に指定することもできます。その場合、帳票出力時の指定が優先
されます(帳票出力時の指定にしたがって出力されます)。
・ 区切りページ出力
帳票出力時の指定、および指定の優先順序については、オンラインマニュアル “ アプリケー
ション作成ガイド ” を参照してください。
区切りページ出力
区切りページを出力するかどうかを指定します。
装置の設定にしたがう:
出力装置の設定にしたがって区切りページを出力する場合に選
択します。
出力しない
:区切りページを出力しない場合に選択します。
出力する
:区切りページを出力する場合に選択します。
出力内容
区切りページに出力する内容について指定します。
定型フォーマット:定型フォーマットの区切りページを出力する場合に選択し
ます。
定型フォーマットについては、Print Manager に添付のオン
ラインマニュアルを参照してください。
白紙
:白紙の区切りページを出力する場合に選択します。
給紙方法
区切りページの給紙方法について指定します。用紙種別が単票の場合に指定できます。
帳票で指定した給紙方法で出力する:
帳票([印刷]タブでの指定)と同じ給紙方法で区切りペー
ジを出力する場合に選択します。
392
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
以下の給紙方法で出力する:
帳票([印刷]タブでの指定)とは別の給紙方法で区切り
ページを出力する場合に選択し、給紙口名を指定します。
給紙方法
:給紙方法を以下のいずれかで指定します。
-
給紙口名
カットシートフィーダ
ホッパ 1
ホッパ 2
ホッパ 3
ホッパ 4
手差し
自動
:給紙方法で指定した給紙口に切り替わらない場合に、印刷
プリンタの給紙口名を日本語 127 文字以内、英数字 255 文
字以内で指定します。指定できる給紙口名は、プリンタド
ライバのプロパティで確認してください。
!
- 指定した方法で給紙されない場合は、給紙口名を指定してください。
注意
- 「用紙種別」は、帳票様式定義のプロパティの[帳票定義体]タブで指定します。
備考
12.2.4 部数単位で印刷画面
Print Manager の高信頼プリンタ・高信頼リモートプリンタで印刷する場合に、部数単位で印刷するか
どうかを設定します。
図 12.5 部数単位で印刷画面
部数単位で印刷する
部数単位で印刷する場合に、チェックボックスをチェックします。
「部数単位で印刷する」をチェックした場合:
1 部ずつまとめて出力します。
例えば、3 ページの帳票を 2 部出力すると、
1 → 2 → 3、1 → 2 → 3 ページの順に出力されます。
「部数単位で印刷する」をチェックしない場合:
ページごとに出力します。
例えば、3 ページの帳票を 2 部出力すると、
1 → 1、2 → 2、3 → 3 ページの順に出力されます。
393
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
!
注意
- 以下の場合は印刷部数の指定は有効になりません(1 部だけ印刷されます)。
- 部数単位での印刷がチェックされている帳票を、Print Manager の高信頼プリンタ・高信
頼リモートプリンタではないプリンタに出力した場合
- 帳票出力サーバが Windows で、部数単位での印刷がチェックされていない帳票を、プリ
ンタドライバのプロパティで印刷部数が指定できないプリンタに出力した場合
- 帳票出力サーバが Windows の場合、部数単位での印刷をチェックされていない帳票を、プリ
ンタドライバのプロパティで部単位で印刷する指定ができるプリンタに出力する場合は、プリ
ンタの指定が有効になります。
- 部数単位での印刷は、OWF ファイルの印刷時も有効となります。
12.2.5 印刷時のバーコード補正情報設定画面
印刷時に、出力先の環境に合わせてバーコードの出力結果を補正する情報を設定します。
通常は、設定の必要はありません。出力したバーコードがバーコードリーダーで読み取れない場合に
設定してください。
なお、設定できるのは、EAN-128(コンビニエンスストア向け)のバーコードです。
備考
- 印刷時のバーコード補正情報設定画面の設定は、すべてのプリンタ装置に対して有効となりま
す。
- PDF ファイル保存時、Excel ファイル出力時、または TIFF 出力時のバーコード補正情報につ
いては、帳票業務情報のプロパティ画面の以下のタブで設定してください。
PDF ファイル保存時 :[ファイル]タブ
Excel ファイル出力時 :[ファイル(Excel)]タブ
TIFF 出力時
:[ファイル(TIFF)]タブ
- バーコード補正情報は、帳票の出力時に指定することもできます。その場合、帳票出力時の指
定が優先されます(帳票出力時の指定にしたがって出力されます)。
帳票出力時の指定、および指定の優先順序については、オンラインマニュアル “ アプリケー
ション作成ガイド ” を参照してください。
補正する
印刷時にバーコードを補正する場合に、チェックボックスをチェックします。
ドット補正
:バーコードのモジュール幅(各バーの幅)を補正するドット数
を 1 ~ 255 の範囲で指定します。
ドット数は、1 から順に数値を上げ、バーコードの読み取り結果
(印刷した結果)を確認しながら指定してください。
バーコード全体を 1 つのイメージとして出力する
印刷時にバーコード全体を1つのイメージとして出力するか、またはバーコードの各バーを
個々の図形として出力するかを指定します。
バーコード全体を 1 つのイメージとして出力する場合に、チェックボックスをチェックしま
す。
!
注意
- バーコード全体をイメージとして出力する場合、処理性能の劣化、またはスプール
サイズの増大などにも留意し、指定を行ってください。
394
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
12.2.6 印刷属性設定画面
Print Manager で定義したプリンタを使用する場合に、印刷属性を設定します。Print Manager 連携時の
注意事項については、オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ” を参照してください。
図 12.6 印刷属性設定画面
!
注意
- 印刷属性は、Print Manager の高信頼プリンタ、または高信頼リモートプリンタに出力する場
合のみ有効となります(OWF ファイルの印刷時も含みます)。
- 帳票出力サーバが Solaris の場合、以下の印刷属性のみ有効になります。
・ 出力開始時の動作モード
・ 保留解除日時
・ メッセージ通知先
備考
- 以下の設定は、帳票の出力時に指定することもできます。その場合、帳票出力時の指定が優先
されます(帳票出力時の指定にしたがって出力されます)。
・ 出力開始時の動作モード
・ 保留解除日時
・ 出力時の優先順位
・ メッセージの通知先
・ 用紙交換メッセージ
帳票出力時の指定、および指定の優先順序については、オンラインマニュアル “ アプリケー
ション作成ガイド ” を参照してください。
出力開始時の動作モード
帳票の出力開始時の動作モードを指定します。保留する場合は、保留する場所を指定します。
クライアント側で保留する場合は、保留状態をいつ解除するかも指定できます。
装置の設定にしたがう :
Print Manager の環境設定(プリンタ)の保留印刷の設定にしたがって帳
票を出力する場合に選択します。
出力する :すぐに帳票を出力する場合に選択します。
保留する :すぐに帳票を出力しないで、いったんスプールに保留し、指定した日
時、または Print Manager の印刷操作画面で保留解除したときに帳票を
出力する場合に選択します。
サーバ側
:サーバ側で保留する場合に選択します。サーバ側とは、
Print Manager の印刷サーバが動作するコンピュータを指し
ます。
395
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
クライアント側
:クライアント側で保留する場合に選択します。クライアン
ト側とは、List Creator の帳票出力サーバが動作するコン
ピュータを指します。
保留解除日時を指定する:
保留状態を解除する日時を指定する場合に、チェック
ボックスをチェックし、日時を指定します。
!
注意
何日後
:0 ~ 999(日後)の範囲で指定します。
時
:0 ~ 23(時)の範囲で指定します。
分
:0 ~ 59(分)の範囲で指定します。
- サーバ側で保留する場合は、自動での保留解除はできないため、手動で保留解除する
必要があります。
- 帳票出力サーバが Windows で帳票の出力完了を待ち合わせる場合は、この画面また
は帳票の出力時に出力開始時の動作モードを「出力する」設定にしておく必要があり
ます。
- Print Manager の印刷サーバと List Creator の帳票出力サーバが同一コンピュータ上で
動作する環境で運用しているときに帳票の出力を保留する場合は、この画面または帳
票の出力時に出力開始時の動作モードを「クライアント側」で「保留する」設定にし
ておく必要があります。
- 帳票の出力時に保留解除日時を指定する場合は、この画面または帳票の出力時に出力
開始時の動作モードを「クライアント側」で「保留する」設定にしておく必要があり
ます。
- 保留状態のドキュメントを保留解除する日時は、最大 20 分の誤差が生じる場合があ
ります。
スプールドキュメントの扱い
帳票の出力後のスプールしたドキュメントの保存・削除方法を指定します。帳票単位で保存・
削除方法を指定する場合は、印刷済状態または保留状態のドキュメントに対して出力受付日時
から削除するまでの期間も指定できます。
装置の設定にしたがう:
出力装置の設定にしたがって保存・削除する場合に選択します。
以下の設定にしたがう:
帳票単位で保存・削除方法を指定する場合に選択します。
出力後にドキュメントを保存する:
帳票の出力後、スプールしたドキュメントを Print Manager
で一定期間保存する場合に、チェックボックスをチェック
します。
「保留」状態のドキュメントを削除する:
保留状態のスプールドキュメントを、一定期間後に削除す
る場合に、チェックボックスをチェックします。
出力受付日時から削除するまでの期間を指定する:
印刷済状態または保留状態のドキュメントに対して出
力受付日時から削除するまでの期間を指定する場合に、
チェックボックスをチェックし、期間を指定します。
期間を指定しない場合、Print Manager の「プリンタの
設定」で指定した「印刷受付日時から削除するまでの
期間」が有効になります。
!
注意
日
:0 ~ 999(日)の範囲で指定します。
時間
:0 ~ 23(時間)の範囲で指定します。
- 出力受付日時から削除するまでの期間は、最大 2 時間の誤差が生じる場合がありま
す。
396
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
- 帳票の出力後にスプールしたドキュメントを保存しておくと、後でアプリケーション
を起動しなくても、Print Manager の印刷操作画面から、同じ帳票を再度出力できま
備考
す。
出力時の優先順位
帳票の出力時の優先順序を 1 ~ 99 の範囲で指定します。数字が大きいほど優先順序は高くな
ります。
メッセージの通知先
帳票の出力中に出力装置にエラーが発生した場合や出力経過の通知メッセージの通知先を指
定します。
帳票の出力元に通知する:
帳票を出力したコンピュータにメッセージを通知する場合に選
択します。
以下のコンピュータに通知する:
特定のコンピュータにメッセージを通知する場合に選択し、
メッセージを通知するコンピュータ名を指定します。
コンピュータ名
:メッセージを通知するコンピュータ名の TCP/IP のホスト名
または IP アドレスを 255 バイト以内で指定します。
以下の文字は使用できません。
「セミコロン(;)」
通知されるメッセージの詳細については、オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ”
を参照してください。
備考
!
注意
- 帳票を出力するときに、メッセージの通知先に指定したコンピュータで、
Print Manager の「到着通知パネル」を起動しておいてください。
- コンピュータ名と TCP/IP のホスト名は同一となるようネットワークの設定を行って
ください。コンピュータ名と TCP/IP のホスト名が異なる場合は、IP アドレスで指定
してください。
- 帳票出力サーバが Solaris の場合は、この画面または帳票の出力時に、必ずメッセー
ジを通知するコンピュータ名を指定してください。この画面で「帳票の出力元に通知
する」を選択し、帳票の出力時にもメッセージ通知先のコンピュータ名を省略する
と、メッセージは通知されません。
- メッセージは、UNIX 系 OS の帳票出力サーバで出力する場合は通知できません。
メッセージ通知先には、必ず Print Manager の「到着通知パネル」を起動した
Windows のコンピュータ名を指定してください。
出力経過のメッセージ通知
帳票の出力経過を通知するメッセージについて指定します。帳票の出力の開始・完了を知り
たい場合、および用紙交換が必要な場合に指定します。
- 帳票出力サーバが UNIX 系 OS の場合、出力経過のメッセージ通知は有効になりませ
ん。
注意
!
出力開始メッセージ
帳票の出力開始時にメッセージを通知するかどうかを指定します。
通知しない
:帳票の出力開始時にメッセージを通知しない場合に選択し
ます。
以下のメッセージを通知する:
帳票の出力開始時にメッセージを通知する場合に選択し、
通知するメッセージを指定します。
397
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
:通知するメッセージを 100 バイト以内で指定します。
以下の文字は使用できません。
メッセージ
「セミコロン(;)」
- メッセージ文字列中に置換パラメタ以外で「%」を含んでいると、メッセージが
正しく表示されない場合があります。
注意
- 用紙交換メッセージも通知する場合、出力開始メッセージと用紙交換メッセージ
が二重で通知される場合があります。
!
- 置換パラメタとして、「%TOTALPAGE%」が利用できます。このパラメタは、
メッセージ表示時にその帳票の出力時に必要な用紙枚数(1 部あたりのページ数
備考
× 印刷部数)に置換されます。
以下に指定例を示します。
「印刷を開始します。用紙を %TOTALPAGE% 枚セットしてください。」
用紙交換メッセージ
用紙交換メッセージを通知するかどうかを指定します。用紙交換メッセージを通知する
場合、通知するタイミングと、通知する用紙名を指定できます。
装置の設定にしたがう:
出力装置の設定にしたがって用紙交換メッセージを通知す
る場合に選択します。
通知しない
:用紙交換メッセージを通知しない場合に選択します。
通知する
:用紙交換メッセージを通知する場合に選択します。
常に用紙交換メッセージを通知する:
帳票の用紙情報とプリンタにセットされている用紙が
同じ場合でも用紙交換メッセージを通知する場合に、
チェックボックスをチェックします。
帳票の用紙情報とプリンタにセットされている用紙が
異なる場合だけ用紙交換メッセージを通知したい場合
は、チェックボックスをチェックしないでください。
帳票で指定した用紙名で通知する:
帳票様式情報で指定した用紙名で用紙交換メッセージ
を通知する場合に選択します。
以下の用紙名で通知する:
特定の用紙名で用紙交換メッセージを通知する場合に
選択し、用紙名を 40 バイト以内で指定します。
以下の文字は使用できません。
「セミコロン(;)」
!
注意
- 出力開始メッセージも通知する場合、出力開始メッセージと用紙交換メッセージ
が二重で通知される場合があります。
- 「常に用紙交換メッセージを通知する」チェックボックスをチェックしない場合、
帳票様式情報で指定した用紙サイズが同じであっても、「以下の用紙名で通知す
る」で指定する用紙名が異なれば、用紙交換メッセージが通知されます。
出力完了メッセージ
帳票の出力完了時にメッセージを通知するかどうかを指定します。
装置の設定にしたがう:
出力装置の設定にしたがって出力完了メッセージを通知す
る場合に選択します。
通知しない
:帳票の出力完了時にメッセージを通知しない場合に選択し
ます。
398
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
通知する
:帳票の出力完了時にメッセージを通知する場合に選択しま
す。
- 印刷時、Print Manager が推奨するプリンタ装置以外では、帳票の出力中にス
プールデータが削除された場合などでも、出力完了メッセージが通知される場合
注意
があります。
!
399
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
12.3 電子保存
帳票をリスト管理サーバの保管フォルダに電子帳票として保存する場合の情報を設定します。
12.3.1 電子保存タブ
帳票をリスト管理サーバの保管フォルダに電子帳票として保存する場合の情報を設定します。
図 12.7 帳票業務情報のプロパティ画面の電子保存タブ
備考
- 以下の設定は、帳票の出力時に指定することもできます。その場合、帳票出力時の指定が優先
されます(帳票出力時の指定にしたがって出力されます)。
・ 電子保存装置名
・ 作成者
帳票出力時の指定、および指定の優先順序については、オンラインマニュアル “ アプリケー
ション作成ガイド ” を参照してください。
電子保存する
帳票をリスト管理サーバの保管フォルダに電子帳票として保存するかどうかを指定します。
電子保存する場合に、チェックボックスをチェックし、以下の項目を指定します。
ここで電子保存すると指定しても、帳票の出力時に変更することもできます。
電子保存装置名
List Works で定義した電子保存装置名を指定します。
コンピュータに定義されていない電子保存装置名(実際に運用する帳票出力サーバに定義さ
れている電子保存装置名)を指定することもできます。
以下の文字は使用できません。
「シャープ(#)」 「アスタリスク(*)」 「ダブルクォーテーション(")」
電子保存装置名は、出力時、またはこの画面のいずれかで必ず指定してください。
備考
- 帳票出力サーバが Windows の場合、電子保存装置名には、電子保存装置として定義
されたプリンタ名またはデータ転送コネクタを指定します。
400
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
!
注意
- List Works で定義した電子保存装置以外を指定した場合、帳票は正しく出力されませ
ん。
作成者
帳票の作成者を 64 バイト以内で指定します。
なお、出力時、およびこの画面で指定しなかった場合、作成者名は設定されません。
詳細設定
[詳細設定]ボタンをクリックして表示される電子保存の詳細設定画面で、帳票をリスト管理
サーバの保管フォルダに電子帳票として保存する場合の詳細情報を設定します。
電子保存の詳細設定画面については、以下を参照してください。
⇒ “12.3.2 電子保存の詳細設定画面 ”
印刷設定
[印刷設定]ボタンをクリックして表示される電子保存後の印刷設定画面で、帳票をリスト管
理サーバの保管フォルダに電子帳票として保存した後に印刷する場合の詳細な印刷情報を設定
します。
電子保存後の印刷設定画面については、以下を参照してください。
⇒ “12.3.3 電子保存後の印刷設定画面 ”
FAX 属性
帳票をリスト管理サーバの保管フォルダに電子帳票として保存した後に FAX 送信する場合
に、[FAX 属性]ボタンをクリックして表示される電子保存の FAX 属性設定画面で、FAX 送信
時の情報を設定します。
電子保存の FAX 設定画面については、以下を参照してください。
⇒ “12.3.4 電子保存の FAX 属性設定画面 ”
12.3.2 電子保存の詳細設定画面
帳票をリスト管理サーバの保管フォルダに電子帳票として保存する場合の詳細情報を設定します。
401
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
図 12.8 電子保存の詳細設定画面
備考
- 以下の設定は、帳票の出力時に指定することもできます。その場合、帳票出力時の指定が優先
されます(帳票出力時の指定にしたがって出力されます)。
・ 保管フォルダパス名
・ 備考 1 ~ 4
・ 有効期限
・ 抜き出し検索
・ メール送信
帳票出力時の指定、および指定の優先順序については、オンラインマニュアル “ アプリケー
ション作成ガイド ” を参照してください。
保管フォルダパス名
帳票を電子保存するリスト管理サーバ上の保管フォルダのディレクトリ名を 185 バイト以内
のフルパスで指定します。保管フォルダ名ではなく、ディレクトリ名で指定します。
以下の文字は使用できません。
「/」 「,」 「;」 「*」 「?」 「"」 「<」 「>」 「|」
!
注意
備考
- 保管フォルダパス名の末尾には、「円マーク(¥)」を指定しないでください。
- 帳票出力サーバが UNIX 系 OS の場合、保管フォルダのパス名の区切り文字には「円
マーク(¥)」を指定してください。UNIX 系 OS 上で帳票を出力するときに、「円マー
ク(¥)」が「スラッシュ(/)」に解釈されます。
以下に保管フォルダパス名が「/home/hozon01」の場合の指定例を示します。
指定方法:¥home¥hozon01
- 保管フォルダパス名を省略した場合は、リスト管理サーバ上であらかじめ指定してお
いた振り分け条件にしたがって、保管フォルダまたは印刷フォルダに振り分けられま
す(印刷フォルダに振り分けられるのは、帳票出力サーバが Windows の場合のみ)。
振り分け条件には、タイトル(帳票の出力時にタイトルを省略した場合は帳票名)、
コメント、作成者、または備考が使用できます。
備考 1 ~ 4
帳票の備考情報を 64 バイト以内で指定します。備考は 4 つ指定できます。
なお、出力時、およびこの画面で指定しなかった場合、備考情報は設定されません。
有効期限
帳票をリスト管理サーバに登録した日からの有効期限について指定します。有効期限を指定
する場合は、有効期限日数を指定します。有効期限を過ぎたらリストクリーナの削除対象とす
るかどうかも指定できます。
保管フォルダの設定にしたがう:リスト管理サーバの保管フォルダの設定にしたが
う場合に選択します。
402
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
指定する
:有効期限を指定する場合に選択します。
:1 ~ 9999(日)の範囲で指定します。
有効期限日数
有効期限を過ぎたら自動削除する:
有効期限を過ぎたらリストクリーナの削除対象と
する場合に、チェックボックスをチェックします。
抜き出し検索
電子保存時に抜き出し検索を有効にするかどうかを指定します。
保管フォルダの設定にしたがう:
リスト管理サーバの保管フォルダの設定にしたがう場合に選択
します。
有効にしない
:抜き出し検索を有効にしない場合に選択します。
有効にする
:抜き出し検索を有効にする場合に選択します。
注意
- 抜き出し検索を有効にする場合は、あらかじめリスト管理サーバに登録されている帳
票で抜き出し検索範囲を指定しておく必要があります。
備考
- 抜き出し検索とは、あらかじめ設定されている検索範囲(抜き出し検索範囲)に対し
て、文字列を高速に検索する機能です。定型的な検索を大量に行う場合に適していま
す。
!
メール送信(帳票出力サーバが Windows の場合のみ有効)
帳票がリスト管理サーバに登録されたことをメールで通知するかどうかを指定します。メー
ルで通知する場合は、メールに添付するファイルの種類を指定します。宛先も指定できます。
リスト管理サーバの設定にしたがう:
リスト管理サーバの設定にしたがう場合に選択します。
送信しない
:メールを送信しない場合に選択します。
送信する
:メールを送信する場合に選択します。
帳票エントリファイル:
メールに帳票エントリファイルを添付する場合に選択しま
す。
帳票ファイル
:メールに帳票ファイルを添付する場合に選択します。
宛先
:メールの宛先を指定します。宛先は、リスト管理サーバで
設定されているメール環境にしたがって指定してください。
メールを送信するかどうかの指定、宛先は、帳票の出力時に指定することもできます。
!
- 帳票出力サーバが UNIX 系 OS の場合、メール送信の指定は有効になりません。
注意
備考
- 帳票エントリファイルを選択すると、電子保存時に帳票の管理情報だけがメール送信
されます。したがって、送信されるメールのサイズは帳票ファイルの場合よりも小さ
くなります。ただし、このファイルを List Works クライアントで受信した場合、実
際に帳票を表示するためには、リスト管理サーバに接続する必要があります。
- 帳票ファイルを選択すると、電子保存時に帳票そのものが送信されます。このファイ
ルを List Works クライアントで受信した場合、帳票をそのまま表示できますが、送
信されるデータ量は大きくなります。
12.3.3 電子保存後の印刷設定画面
帳票を電子保存した後に印刷する場合の詳細な印刷情報を設定します。
403
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
図 12.9 電子保存後の印刷設定画面
備考
- 以下の設定は、帳票の出力時に指定することもできます。その場合、帳票出力時の指定が優先
されます(帳票出力時の指定にしたがって出力されます)。
・ 給紙方法
・ 給紙口名
・ 印刷部数
・ 両面印刷(電子保存後印刷の印刷面指定)
・ マルチフォーム出力時の動作(電子保存後印刷の印刷面切り替え指定)
帳票出力時の指定、および指定の優先順序については、オンラインマニュアル “ アプリケー
ション作成ガイド ” を参照してください。
給紙方法
用紙種別が単票の場合に、印刷プリンタの給紙方法を指定します。
カットシートフィーダ
ホッパ 1
ホッパ 2
ホッパ 3
ホッパ 4
手差し
指定なし(プリンタドライバのプロパティの設定にしたがいます)
自動
帳票定義情報での給紙方法の指定は、以下の優先順序で有効になります。
1)このタブで指定した給紙口名
2)このタブで指定した給紙方法
なお、帳票出力時の指定を含めた優先順序については、オンラインマニュアル “ アプリケー
ション作成ガイド ” を参照してください。
!
注意
- 指定した方法で給紙されない場合は、給紙口名を指定してください。
- 給紙方法に「指定なし」を指定した場合、給紙口名は無効になります。給紙口名を指
定する場合は、「指定なし」以外を指定してください。
- 給紙方法に「自動」を指定しても自動給紙が正しく動作しない場合は、プリンタドラ
イバのプロパティで自動給紙を指定し、給紙方法に「指定なし」を指定してくださ
い。
- 「用紙種別」は、帳票様式定義のプロパティの[帳票定義体]タブで指定します。
備考
給紙口名
以下の場合に、印刷プリンタの給紙口名を 32 バイト以内で指定します。指定できる給紙口名
は、プリンタドライバのプロパティで確認してください。
- 用紙種別が単票で、給紙方法で指定した給紙口に切り替わらない場合
404
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
- 用紙種別が連帳で、給紙口が正常に切り替わらない場合
帳票定義情報での給紙口名の指定は、以下の優先順序で有効になります。
1)このタブで指定した給紙口名
2)このタブで指定した給紙方法
なお、帳票出力時の指定を含めた優先順序については、オンラインマニュアル “ アプリケー
ション作成ガイド ” を参照してください。
!
注意
- 給紙口名は、プリンタドライバによって異なります。プリンタドライバのプロパティ
で確認し、文字および空白の全角・半角の違い、空白の有無などに注意して、正確に
指定してください。
- 給紙口名の前後に半角空白は指定しないでください。指定した場合、前後の半角空白
を削除した給紙口名で動作します。そのため、正しい給紙口から出力されない場合が
あります。
- 給紙方法に「指定なし」を指定した場合、給紙口名は無効になります。給紙口名を指
定する場合は、給紙方法に「指定なし」以外を指定してください。
- 「用紙種別」は、帳票様式定義のプロパティの[帳票定義体]タブで指定します。
備考
印刷部数
帳票の印刷部数を指定します。部単位で印刷するかどうかも指定できます。
部数
:1 ~ 9999(部)の範囲で指定します。
装置の設定にしたがう:
装置の設定にしたがって印刷する場合に選択します。
部数単位で印刷
:部単位で印刷する場合に選択します。
ページ単位で印刷:ページ単位で印刷する場合に選択します。
!
注意
- 「部数単位で印刷」を指定をせずに、プリンタドライバのプロパティで印刷部数が指
定できないプリンタに出力した場合、印刷部数の指定は有効になりません(1 部だけ
印刷されます)。
両面印刷
両面印刷するかどうかを指定します。
!
注意
しない
:両面印刷しない場合に選択します。
する
:両面印刷する場合に選択します。
- 使用する印刷プリンタに両面印刷機能がない、または両面印刷機能が無効になってい
る場合、両面印刷の指定は有効になりません(片面で印刷されたり、白紙が出力され
たりする場合があります)
。
マルチフォーム出力時の動作
マルチフォーム出力時の動作を指定します。
帳票を切り替えたときに新しい用紙に印刷する:
帳票を切り替えたときに同じ用紙に続けて印刷するか、新しい
用紙に印刷するかを指定します。新しい用紙に印刷する場合に、
チェックボックスをチェックします。
- 以下の場合、「帳票を切り替えたときに新しい用紙に印刷する」チェックボックスを
チェックしないでください。チェックした場合、正しく動作しません。
注意
・ プリンタの段組み印刷機能を使用する場合
・ プリンタの白紙の出力を抑止する機能を使用する場合
- 帳票が切り替わったときに、両面印刷の指定を切り替えることはできません。先頭の
帳票で指定した両面印刷の指定が有効になります。
!
405
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
12.3.4 電子保存の FAX 属性設定画面
帳票をリスト管理サーバの保管フォルダに電子帳票として保存した後に FAX 送信する場合に、FAX 送
信時の情報を設定します。電子保存後に FAX 送信する場合は、FAX 送信時に変更することもできます。
図 12.10 電子保存の FAX 属性設定画面
備考
- 以下の設定は、帳票の出力時に指定することもできます。その場合、帳票出力時の指定が優先
されます(帳票出力時の指定にしたがって出力されます)。
・ 送信者情報
・ 受信者情報
帳票出力時の指定、および指定の優先順序については、オンラインマニュアル “ アプリケー
ション作成ガイド ” を参照してください。
送信者情報
FAX の送信者情報です。名前、所属、住所、電話番号、および FAX 番号が指定できます。
送信者情報は、送信者情報設定画面で設定します。送信者情報設定画面については、以下を
参照してください。
⇒ “12.3.5 送信者情報設定画面 ”
なお、出力時、および送信者情報設定画面で指定しなかった場合、送信者情報は設定されま
せん。
受信者情報
FAX の受信者情報です。名前、所属、住所、電話番号、および FAX 番号が指定できます。
100 件以内で指定してください。
受信者情報は、受信者情報設定画面で設定します。受信者情報設定画面については、以下を
参照してください。
⇒ “12.3.6 受信者情報設定画面 ”
なお、出力時、および受信者情報設定画面で指定しなかった場合、受信者情報は設定されま
せん。
!
注意
- 帳票を複数選択した場合で、受信者情報が 1 件以上指定されていたときは、以前に指
定されていた受信者情報はすべて無効となり、新しく指定された受信者情報だけが有
効になります。
- 帳票の出力時に FAX 受信者情報を指定した場合、ここでの指定はすべて無効となり
ます。
詳細設定
[詳細設定]ボタンをクリックして表示される FAX の詳細設定画面で、FAX 送信時の詳細情
報を設定します。
FAX の詳細設定画面については、以下を参照してください。
⇒ “12.3.7 FAX の詳細設定画面 ”
406
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
12.3.5 送信者情報設定画面
帳票をリスト管理サーバの保管フォルダに電子帳票として保存した後に FAX 送信する場合に、FAX の
送信者情報を設定します。電子保存後に FAX 送信する場合は、FAX 送信時に変更することもできます。
図 12.11 送信者情報設定画面(電子保存)
名前
名前を 63 バイト以内で指定します。
以下の文字は使用できません。
「カンマ(,)」
所属
会社や所属部署などを 127 バイト以内で指定します。
以下の文字は使用できません。
「カンマ(,)」
住所
住所を 127 バイト以内で指定します。
以下の文字は使用できません。
「カンマ(,)」
電話番号
電話番号を 19 バイト以内で指定します。
以下の文字が使用できます。
数字、「半角丸括弧( ( )、( ) )」、「ハイフン(-)」
FAX 番号
FAX 番号を 19 バイト以内で指定します。
以下の文字が使用できます。
数字、「半角丸括弧( ( )、( ) )」、「ハイフン(-)」
407
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
12.3.6 受信者情報設定画面
帳票をリスト管理サーバの保管フォルダに電子帳票として保存した後に FAX 送信する場合に、FAX の
受信者情報を設定します。電子保存後に FAX 送信する場合は、FAX 送信時に変更することもできます。
図 12.12 受信者情報設定画面(電子保存)
名前
名前(宛先)を 63 バイト以内で指定します。
以下の文字は使用できません。
「カンマ(,)」
所属
会社や所属部署などを 127 バイト以内で指定します。
以下の文字は使用できません。
「カンマ(,)」
住所
住所を 127 バイト以内で指定します。
以下の文字は使用できません。
「カンマ(,)」
電話番号
電話番号を 19 バイト以内で指定します。
以下の文字が使用できます。
数字、「半角丸括弧( ( )、( ) )」、「ハイフン(-)」
FAX 番号(必須)
FAX 番号を 19 バイト以内で指定します。
以下の文字が使用できます。
数字、「半角丸括弧( ( )、( ) )」、「ハイフン(-)」
408
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
12.3.7 FAX の詳細設定画面
帳票をリスト管理サーバの保管フォルダに電子帳票として保存した後に FAX 送信する場合に、FAX 送
信時の詳細情報を設定します。電子保存後に FAX 送信する場合は、FAX 送信時に変更することもできま
す。
図 12.13 FAX の詳細設定画面(電子保存)
備考
- 以下の設定は、帳票の出力時に指定することもできます。その場合、帳票出力時の指定が優先
されます(帳票出力時の指定にしたがって出力されます)。
・ 用件
・ コメント
帳票出力時の指定、および指定の優先順序については、オンラインマニュアル “ アプリケー
ション作成ガイド ” を参照してください。
送付状を付加する
FAX の先頭(1 ページ目)に、送付状を付加する場合に、チェックボックスをチェックしま
す。送付状を付加する場合は、用件(件名)およびコメント(備考)も指定できます。
送付状には、用件(件名)およびコメント(備考)の他に以下の情報が付加されます。
- 受信者の名前(宛先)、所属(宛先)、FAX 番号、および住所
- 送信者の名前、所属(会社)、住所、電話番号、および FAX 番号
用件
送信する FAX の用件を 127 バイト以内で指定します。
なお、出力時、およびこの画面で指定しなかった場合、用件は設定されません。
コメント
FAX の受信者への連絡事項などのコメントを 511 バイト以内で指定します。
なお、出力時、およびこの画面で指定しなかった場合、コメントは設定されません。
受信側に合わせてイメージ調整
指定しても有効になりません。
ヘッダ情報
指定しても有効になりません。
409
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
12.4 FAX
帳票を FAX 送信する場合の情報を設定します。
備考
- FAX 送信機能のサポート範囲については、Print Manager に添付のオンラインマニュアルを参
照してください。
12.4.1 FAX タブ
帳票を FAX 送信する場合の情報を設定します。
図 12.14 帳票業務情報のプロパティ画面の FAX タブ
備考
- 以下の設定は、帳票の出力時に指定することもできます。その場合、帳票出力時の指定が優先
されます(帳票出力時の指定にしたがって出力されます)。
・ FAX 装置名
・ 送信者情報
・ 受信者情報
帳票出力時の指定、および指定の優先順序については、オンラインマニュアル “ アプリケー
ション作成ガイド ” を参照してください。
FAX 送信する
帳票を FAX 送信するかどうかを指定します。FAX 送信する場合に、チェックボックスを
チェックし、以下の項目を指定します。
ここで FAX 送信すると指定しても、帳票の出力時に変更することもできます。
FAX 装置名
使用する FAX 装置名を指定します。FAX 装置名は、コンピュータに定義されているプリンタ
から選択できます。コンピュータに定義されていない FAX 装置名(実際に運用する帳票出力
サーバに定義されている FAX 装置名)を指定することもできます。
指定できる FAX 装置には、以下のものがあります。
- Print Manager の FAX 連携プリンタ
- Print Manager のリモートプリンタ(FAX 連携プリンタ)
410
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
- 以下の場合、印刷プリンタに Print Manager の高信頼リモートプリンタは指定しない
でください。指定した場合、帳票の出力時にエラーになります。
注意
・ リモート帳票出力時
・ コネクタ連携時
・ データ到着監視時
!
以下の文字は使用できません。
「シャープ(#)」 「アスタリスク(*)」 「ダブルクォーテーション(")」
送信者情報
FAX の送信者情報です。名前、所属、住所、電話番号、および FAX 番号が指定できます。
送信者情報は、送信者情報設定画面で設定します。送信者情報設定画面については、以下を
参照してください。
⇒ “12.4.2 送信者情報設定画面 ”
なお、出力時、および送信者情報画面で指定しなかった場合、送信者情報は設定されません。
受信者情報
FAX の受信者情報です。名前、所属、住所、電話番号、および FAX 番号が指定できます。
100 件以内で指定してください。
受信者情報は、受信者情報設定画面で設定します。受信者情報設定画面については、以下を
参照してください。
⇒ “12.4.3 受信者情報設定画面 ”
受信者情報は、出力時、または受信者情報画面のいずれかで必ず指定してください。
!
注意
- 帳票を複数選択した場合で、受信者情報が 1 件以上指定されていたときは、以前に指
定されていた受信者情報はすべて無効となり、新しく指定された受信者情報だけが有
効になります。
- 帳票の出力時に FAX 受信者情報を指定した場合、ここでの指定はすべて無効となり
ます。
詳細設定
[詳細設定]ボタンをクリックして表示される FAX の詳細設定画面で、FAX 送信時の詳細情
報を設定します。
FAX の詳細設定画面については、以下を参照してください。
⇒ “12.4.4 FAX の詳細設定画面 ”
印刷属性
[印刷属性]ボタンをクリックして表示される印刷属性設定画面で、印刷属性を設定します。
印刷属性設定画面については、以下を参照してください。
⇒ “12.4.5 印刷属性設定画面 ”
411
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
12.4.2 送信者情報設定画面
FAX の送信者情報を設定します。
図 12.15 送信者情報設定画面(FAX)
名前
名前を 63 バイト以内で指定します。
以下の文字は使用できません。
「カンマ(,)」
所属
会社や所属部署などを 127 バイト以内で指定します。
以下の文字は使用できません。
「カンマ(,)」
住所
住所を 127 バイト以内で指定します。
以下の文字は使用できません。
「カンマ(,)」
電話番号
電話番号を 19 バイト以内で指定します。
以下の文字が使用できます。
数字、「半角丸括弧( ( )、( ) )」、「ハイフン(-)」
FAX 番号
FAX 番号を 19 バイト以内で指定します。
以下の文字が使用できます。
数字、「半角丸括弧( ( )、( ) )」、「ハイフン(-)」
412
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
12.4.3 受信者情報設定画面
FAX の受信者情報を設定します。
図 12.16 受信者情報設定画面(FAX)
名前
名前(宛先)を 63 バイト以内で指定します。
以下の文字は使用できません。
「カンマ(,)」
所属
会社や所属部署などを 127 バイト以内で指定します。
以下の文字は使用できません。
「カンマ(,)」
住所
住所を 127 バイト以内で指定します。
以下の文字は使用できません。
「カンマ(,)」
電話番号
電話番号を 19 バイト以内で指定します。
以下の文字が使用できます。
数字、「半角丸括弧( ( )、( ) )」、「ハイフン(-)」
FAX 番号(必須)
FAX 番号を 19 バイト以内で指定します。
以下の文字が使用できます。
数字、「半角丸括弧( ( )、( ) )」、「ハイフン(-)」
413
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
12.4.4 FAX の詳細設定画面
FAX 送信時の詳細情報を設定します。
図 12.17 FAX の詳細設定画面(FAX)
備考
- 以下の設定は、帳票の出力時に指定することもできます。その場合、帳票出力時の指定が優先
されます(帳票出力時の指定にしたがって出力されます)。
・ 用件
・ コメント
帳票出力時の指定、および指定の優先順序については、オンラインマニュアル “ アプリケー
ション作成ガイド ” を参照してください。
送付状を付加する
FAX の先頭(1 ページ目)に、送付状を付加する場合に、チェックボックスをチェックしま
す。送付状を付加する場合は、用件(件名)およびコメント(備考)も指定できます。
送付状には、用件(件名)およびコメント(備考)の他に以下の情報が付加されます。
- 受信者の名前(宛先)、所属(宛先)、FAX 番号、および住所
- 送信者の名前、所属(会社)、住所、電話番号、および FAX 番号
用件
送信する FAX の用件を 127 バイト以内で指定します。
なお、出力時、およびこの画面で指定しなかった場合、用件は設定されません。
コメント
FAX の受信者への連絡事項などのコメントを 511 バイト以内で指定します。
なお、出力時、およびこの画面で指定しなかった場合、コメントは設定されません。
受信側に合わせてイメージ調整
指定しても有効になりません。
ヘッダ情報
指定しても有効になりません。
414
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
12.4.5 印刷属性設定画面
FAX 送信する場合の印刷属性を設定します。
図 12.18 印刷属性設定画面(FAX)
詳細については、以下を参照してください。ただし、用紙交換メッセージは指定できません。
⇒ “12.2.6 印刷属性設定画面 ”
415
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
12.5 ファイル
帳票を PDF ファイルに変換し、ハードディスクなどの指定された格納先に保存する場合の情報を設定
します。
12.5.1 ファイルタブ
帳票を PDF ファイルに変換し、ハードディスクなどの指定された格納先に保存する場合の情報を設定
します。
図 12.19 帳票業務情報のプロパティ画面のファイルタブ
備考
- 以下の設定は、帳票の出力時に指定することもできます。その場合、帳票出力時の指定が優先
されます(帳票出力時の指定にしたがって出力されます)。
・ 格納先ファイル名
帳票出力時の指定、および指定の優先順序については、オンラインマニュアル “ アプリケー
ション作成ガイド ” を参照してください。
ファイル保存する
帳票を PDF ファイルに変換し、ハードディスクなどの指定された格納先に保存するかどうか
を指定します。PDF ファイル保存する場合に、チェックボックスをチェックし、以下の項目を
指定します。
ここで PDF ファイルに保存すると指定しても、帳票の出力時に変更することもできます。
格納先ファイル名
PDF ファイル名を 259 文字以内かつ 512 バイト以内のフルパスで指定します。入力域の右側
のボタンをクリックすると、デスクトップ配下のファイル名を参照できます。ファイル名を参
照する場合は 260 バイト以内で指定してください。
PDF ファイル名は、出力時、またはこの画面のいずれかで必ず指定してください。
416
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
- フォルダ名のみの指定はできません。
注意 - 帳票出力サーバが UNIX 系 OS の場合も、ファイル名のパス名の区切り文字には
「円マーク(¥)」を指定してください。UNIX 系 OS 上で帳票を出力するときに、
「円マーク(¥)」が「スラッシュ(/)」に解釈されます。
!
- 帳票出力サーバが UNIX 系 OS の場合、パスの先頭にドライブ名を指定しないで
ください。
以下にファイル名が「/home/hozon01/file.pdf」の場合の指定例を示します。
指定方法:¥home¥hozon01¥file.pdf
- 同一名ファイルがすでに存在するときに PDF ファイル保存に失敗した場合は、元
の PDF ファイルも削除されることがあります。
備考
- 指定されたフォルダが存在しない場合、フォルダが自動生成されます。フォルダ
には、親フォルダと同じアクセス権が設定されます。アクセス権がない場合は、
エラーになります。
- 同一名ファイルがすでに存在する場合は、アクセス権があれば新しいファイルに
置き換えられます。アクセス権がない場合は、エラーになります。
- データ到着監視時の帳票を出力するユーザは、サービス「ListCREATOR Service」
のログオンユーザです。
バーコード補正情報
PDF ファイル保存時にバーコードを補正する場合に、[バーコード補正情報]ボタンをクリッ
クして表示される PDF ファイル保存時のバーコード補正情報設定画面で、バーコード補正情報
を設定します。
PDF ファイル保存時のバーコード補正情報設定画面については、以下を参照してください。
⇒ “12.5.2 PDF ファイル保存時のバーコード補正情報設定画面 ”
文書情報
[文書情報]ボタンをクリックして表示される文書情報設定画面で、生成した PDF ファイル
に設定する文書情報を設定します。
文書情報設定画面については、以下を参照してください。
⇒ “12.5.3 文書情報設定画面 ”
417
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
12.5.2 PDF ファイル保存時のバーコード補正情報設定画面
PDF ファイル保存時に、出力先の環境に合わせてバーコードの出力結果を補正する情報を設定します。
通常は、設定の必要はありません。出力したバーコードがバーコードリーダーで読み取れない場合に
設定してください。
なお、設定できるのは、EAN-128(コンビニエンスストア向け)のバーコードです。
備考
- 印刷時、Excel ファイル出力時、または TIFF 出力時のバーコード補正情報については、帳票
業務情報のプロパティ画面の以下のタブで設定してください。
印刷時
:[印刷]タブ
Excel ファイル出力時 :
[ファイル(Excel)]タブ
TIFF 出力時
:[ファイル(TIFF)]タブ
- バーコード補正情報は、帳票の出力時に指定することもできます。その場合、帳票出力時の指
定が優先されます(帳票出力時の指定にしたがって出力されます)。
帳票出力時の指定、および指定の優先順序については、オンラインマニュアル “ アプリケー
ション作成ガイド ” を参照してください。
補正する
PDF ファイル保存時にバーコードを補正する場合に、チェックボックスをチェックします。
ドット補正
:バーコードのモジュール幅(各バーの幅)を補正するドット数
を 1 ~ 255 の範囲で指定します。
ドット数は、1 から順に数値を上げ、バーコードの読み取り結果
(PDF ファイルを印刷した結果)を確認しながら指定してくださ
い。
ドット補正解像度:PDF ファイル保存時のドット補正解像度を指定します。
この解像度には、出力する PDF ファイルを実際に印刷するプリ
ンタの解像度を 1 ~ 65535 の範囲で指定します。
印刷するプリンタの解像度は、以下のいずれかから選択するこ
ともできます。
72、96、144、240、300、400、600、1200、2400
12.5.3 文書情報設定画面
生成する PDF ファイルに文書情報を設定します。文書情報設定画面では、PDF ファイルのセキュリ
ティや閲覧制限などを設定できます。
文書情報設定画面には、以下の 5 種類の画面があります。
- 文書情報設定画面(概要)
- 文書情報設定画面(セキュリティ)
- 文書情報設定画面(閲覧制限)
- 文書情報設定画面(文書管理)
- 文書情報設定画面(動作)
文書情報設定画面の左側の「概要」、「セキュリティ」、「閲覧制限」、「文書管理」、「動作」をクリック
すると、各画面に切り替わります。
以下に、それぞれの画面の詳細を示します。
418
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
12.5.3.1 文書情報設定画面(概要)
PDF ファイルのサブタイトル、および作成者を設定します。
図 12.20 文書情報設定画面(概要)
備考
- 以下の設定は、帳票の出力時に指定することもできます。その場合、帳票出力時の指定が優先
されます(帳票出力時の指定にしたがって出力されます)。
・ サブタイトル
・ 作成者
帳票出力時の指定、および指定の優先順序については、オンラインマニュアル “ アプリケー
ション作成ガイド ” を参照してください。
概要
PDF ファイルのサブタイトル、および作成者を指定します。
サブタイトル
PDF ファイルのサブタイトルを 254 バイト以内で指定します。
なお、出力時、およびこの画面で指定しなかった場合、サブタイトルは設定されません。
!
注意
- サブタイトルは、日本語(JIS 非漢字 / 第一水準漢字 / 第二水準漢字)または英数字
で指定してください。その他の文字を指定した場合、PDF ファイルの文書情報(一
般)で正しく表示されないことがあります。
作成者
PDF ファイルの作成者を 254 バイト以内で指定します。
なお、出力時、およびこの画面で指定しなかった場合、作成者は設定されません。
!
注意
- 作成者は、日本語(JIS 非漢字 / 第一水準漢字 / 第二水準漢字)または英数字で指定
してください。その他の文字を指定した場合、PDF ファイルの文書情報(一般)で
正しく表示されないことがあります。
419
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
12.5.3.2 文書情報設定画面(セキュリティ)
PDF ファイルに変換する場合の、セキュリティに関する PDF ファイルの文書情報を設定します。
図 12.21 文書情報設定画面(セキュリティ)
備考
- 以下の設定は、帳票の出力時に指定することもできます。その場合、帳票出力時の指定が優先
されます(帳票出力時の指定にしたがって出力されます)。
・ 印刷の許可
・ 文書変更の許可
・ テキストとグラフィックスの選択の許可
・ 注釈とフォームフィールドの追加と変更の許可
帳票出力時の指定、および指定の優先順序については、オンラインマニュアル “ アプリケー
ション作成ガイド ” を参照してください。
互換性のある形式
生成する PDF ファイルを Acrobat のどのバージョンと互換性を持たせるかを指定します。
Acrobat 4.0 およびそれ以降 :生成する PDF ファイルを、Acrobat 4.0 およびそれ以降
と互換性を持たせる場合に選択します。
Acrobat 5.0 およびそれ以降 :生成する PDF ファイルを、Acrobat 5.0 およびそれ以降
と互換性を持たせる場合に選択します。
なお、互換性のある形式を変更すると、設定した属性が変更されるものがあります。詳細は、
以下を参照してください。
⇒ “ ●「互換性のある形式」を切り替えた場合の各属性について ”
暗号化レベル
暗号化レベルが表示されます。暗号化レベルは、「互換性のある形式」の指定によって、表示
が異なります。
低(40-bit)
:「互換性のある形式」で「Acrobat 4.0 およびそれ以降」を選択
した場合に表示されます。
高(128-bit)
:「互換性のある形式」で「Acrobat 5.0 およびそれ以降」を選択
した場合に表示されます。
権限
PDF ファイルのセキュリティを指定します。
420
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
!
注意
- PDF ファイルにセキュリティを設定する場合、帳票の出力時に PDF ファイルのセ
キュリティオプション変更パスワードを設定してください。設定を行わないと、閲覧
者が PDF 文書の変更を行うことが可能になるため、閲覧者に閲覧制限を無効にされ
る場合があります。
PDF ファイルのセキュリティオプション変更パスワードの詳細については、以下を
参照してください。
・ オンラインマニュアル “PDF 変換機能編 ”
・ オンラインマニュアル “ アプリケーション作成ガイド ”
印刷の許可
生成した PDF ファイルに対して、印刷を許可するかどうかを指定します。
「互換性のある形式」で「Acrobat 4.0 およびそれ以降」を指定した場合(「暗号化レベル」
に「低(40-bit)」が表示されている場合)と、「Acrobat 5.0 およびそれ以降」を指定した場
合(「暗号化レベル」に「高(128-bit)」が表示されている場合)で、選択肢が異なります。
- 「互換性のある形式」で「Acrobat 4.0 およびそれ以降」を指定した場合(「暗号化レ
ベル」に「低(40-bit)」が表示されている場合)、以下のいずれかから選択します。
・ 許可しない
PDF ファイルの印刷を許可しない場合に選択します。
・ 許可する
PDF ファイルの印刷を許可する場合に選択します。
- 「互換性のある形式」で「Acrobat 5.0 およびそれ以降」を指定した場合(「暗号化レ
ベル」に「高(128-bit)」が表示されている場合)、以下のいずれかから選択します。
・ 許可しない
PDF ファイルの印刷を許可しない場合に選択します。
・ 低解像度での印刷を許可する
PDF ファイルの低解像度での印刷を許可する場合に選択します。
・ 高解像度での印刷を許可する
PDF ファイルの高解像度での印刷を許可する場合に選択します。
!
注意
- 「低解像度での印刷を許可する」を指定し、帳票の出力時に PDF ファイルの印刷許可
指定で「許可する」を指定した場合、出力時の指定が有効となるため、高解像度での
印刷が許可されます。
なお、帳票の出力時に「低解像度での印刷を許可する」を指定したい場合は、PDF
文書情報ファイルの「PDF-PRINT」で指定してください。
PDF 文書情報ファイルの詳細については、オンラインマニュアル “PDF 変換機能編 ”
を参照してください。
文書変更の許可
生成した PDF ファイルに対して、変更を許可するかどうかを指定します。
「互換性のある形式」で「Acrobat 4.0 およびそれ以降」を指定した場合(「暗号化レベル」
に「低(40-bit)」が表示されている場合)と、「Acrobat 5.0 およびそれ以降」を指定した場
合(「暗号化レベル」に「高(128-bit)」が表示されている場合)で、選択肢が異なります。
- 「互換性のある形式」で「Acrobat 4.0 およびそれ以降」を指定した場合(「暗号化レ
ベル」に「低(40-bit)」が表示されている場合)、以下のいずれかから選択します。
・ 許可しない
PDF ファイルの変更を許可しない場合に選択します。
・ 許可する
PDF ファイルの変更を許可する場合に選択します。
- 「互換性のある形式」で「Acrobat 5.0 およびそれ以降」を指定した場合(「暗号化レ
ベル」に「高(128-bit)」が表示されている場合)
、以下のいずれかから選択します。
・ 許可しない
PDF ファイルの変更を許可しない場合に選択します。
・ 文書アセンブリのみ許可する
PDF ファイルの、文書アセンブリの変更のみ許可する場合に選択します。
・ フォームフィールドの入力と署名を許可する
PDF ファイルの、フォームフィールドの入力と署名の変更のみ許可する場合に選
択します。
421
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
・ 注釈作成、フォームフィールドの入力と署名を許可する
PDF ファイルの、注釈作成、およびフォームフィールドの入力と署名の変更のみ
を許可する場合に選択します。
・ 許可する
PDF ファイルの変更をすべて許可する場合に選択します。
!
注意
- PDF ファイルの文書変更を許可する指定をしても、PDF の閲覧環境によって有効と
ならない場合があります。
- 「文書アセンブリのみ許可する」、「フォームフィールドの入力と署名を許可する」、ま
たは「注釈作成、フォームフィールドの入力と署名を許可する」を指定し、帳票の出
力時に PDF ファイルの変更許可指定で「許可する」を指定した場合、出力時の指定
が有効となるため、PDF ファイルの変更がすべて許可されます。
なお、帳票の出力時に「文書アセンブリのみ許可する」、「フォームフィールドの入力
と署名を許可する」、または「注釈作成、フォームフィールドの入力と署名を許可す
る」を指定したい場合は、PDF 文書情報ファイルの「PDF-MODIFY」で指定してく
ださい。
PDF 文書情報ファイルの詳細については、オンラインマニュアル “PDF 変換機能編 ”
を参照してください。
テキストとグラフィックスの選択の許可
生成した PDF ファイルに対して、PDF ファイルのテキストとグラフィックスの選択を許
可するかどうかを指定します。
「互換性のある形式」で「Acrobat 4.0 およびそれ以降」を指定した場合(「暗号化レベル」
に「低(40-bit)」が表示されている場合)と、「Acrobat 5.0 およびそれ以降」を指定した場
合(「暗号化レベル」に「高(128-bit)」が表示されている場合)で、選択肢が異なります。
- 「互換性のある形式」で「Acrobat 4.0 およびそれ以降」を指定した場合(「暗号化レ
ベル」に「低(40-bit)」が表示されている場合)、以下のいずれかから選択します。
・ 許可しない
PDF ファイルの、テキストとグラフィックスの選択を許可しない場合に選択しま
す。
・ 許可する
PDF ファイルの、テキストとグラフィックスの選択を許可する場合に選択します。
- 「互換性のある形式」で「Acrobat 5.0 およびそれ以降」を指定した場合(
「暗号化レ
ベル」に「高(128-bit)」が表示されている場合)、以下のいずれかから選択します。
・ 許可しない
PDF ファイルの、テキストとグラフィックスの選択を許可しない場合に選択しま
す。
・アクセシビリティを許可する
PDF ファイルの、アクセシビリティの変更を許可する場合に選択します。
・ 許可する
PDF ファイルの、テキストとグラフィックスの選択を許可する場合に選択します。
!
注意
- 「アクセシビリティを許可する」を指定し、帳票の出力時に PDF ファイルのテキスト
とグラフィックスの選択許可指定で「許可する」を指定した場合、出力時の指定が有
効となるため、PDF ファイルのテキストとグラフィックスの選択が許可されます。
なお、帳票の出力時に「アクセシビリティを許可する」を指定する場合は、PDF 文
書情報ファイルの「PDF-SELECT」で指定してください。
PDF 文書情報ファイルの詳細については、オンラインマニュアル “PDF 変換機能編 ”
を参照してください。
注釈とフォームフィールドの追加と変更の許可
生成した PDF ファイルに対して、PDF ファイルの注釈とフォームフィールドの追加と変
更を許可するかどうかを指定します。
なお、「互換性のある形式」で「Acrobat 5.0 およびそれ以降」を指定した場合(「暗号化
レベル」に「高(128-bit)」が表示されている場合)、「文書変更の許可」で指定するため、
ここでは指定できません。
「互換性のある形式」で「Acrobat 4.0 およびそれ以降」を指定した場合(「暗号化レベル」
に「低(40-bit)」が表示されている場合)は、以下のいずれかから選択します。
422
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
- 許可しない
PDF ファイルの、注釈とフォームフィールドの追加と変更を許可しない場合に選択
します。
- 許可する
PDF ファイルの、注釈とフォームフィールドの追加と変更を許可する場合に選択し
ます。
!
注意
- PDF ファイルの注釈とフォームフィールドの追加と変更を許可する指定をしても、
PDF の閲覧環境によって有効とならない場合があります。
●「互換性のある形式」を切り替えた場合の各属性について
「互換性のある形式」を切り替えると、各属性は以下のようになります。
「Acrobat 4.0 およびそれ以降」を「Acrobat 5.0 およびそれ以降」に変更した場合
設定項目
印刷の許可
「Acrobat 4.0 およびそれ以降」での指 「Acrobat 4.0 およびそれ以降」から
定値
「Acrobat 5.0 およびそれ以降」に変更
(「互換性のある形式」切り替え前の
した場合の指定値
値)
(「互換性のある形式」切り替え後の
値)
許可しない
許可しない
許可する
文書変更の許
可 / 注釈と
フォーム
フィールドの
追加と変更の
許可
テキストとグ
ラフィックス
の選択の許可
低解像度での印刷を許可する
文書変更の許可
:許可しない
文書変更の許可
:許可しない
注釈とフォーム
フィールドの追加
と変更の許可
:許可しない
注釈とフォーム
フィールドの追加
と変更の許可
:-
文書変更の許可
:許可しない
文書変更の許可
:注釈作成、 フォーム
フィールドの
入力と署名を
許可する
注釈とフォーム
フィールドの追加
と変更の許可
:許可する
注釈とフォーム
フィールドの追加
と変更の許可
:-
文書変更の許可
:許可する
文書変更の許可
:文書アセンブリ
のみ許可する
注釈とフォーム
フィールドの追加
と変更の許可
:許可しない
注釈とフォーム
フィールドの追加
と変更の許可
:-
文書変更の許可
:許可する
文書変更の許可
:許可する
注釈とフォーム
フィールドの追加
と変更の許可
:許可する
注釈とフォーム
フィールドの追加
と変更の許可
:-
許可しない
許可しない
許可する
許可する
-:「Acrobat 5.0 およびそれ以降」の場合、「文書変更の許可」で指定するため、マスクされます。
423
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
- 「Acrobat 5.0 およびそれ以降」を「Acrobat 4.0 およびそれ以降」に変更した場合
設定項目
印刷の許可
文書変更の許
可 / 注釈と
フォーム
フィールドの
追加と変更の
許可
「Acrobat 5.0 およびそれ以降」での指 「Acrobat 5.0 およびそれ以降」から
定値
「Acrobat 4.0 およびそれ以降」に変更
(「互換性のある形式」切り替え前の
した場合の指定値
値)
(「互換性のある形式」切り替え後の
値)
許可しない
許可しない
低解像度での印刷を許可する
許可しない
高解像度での印刷を許可する
許可する
文書変更の許可
文書変更の許可
:許可しない
注釈とフォーム
フィールドの追加と
変更の許可
:許可しない
:文書アセンブリの
み許可する
文書変更の許可
:許可する
注釈とフォーム
フィールドの追加と
変更の許可
:許可しない
:フォームフィール
ドの入力と署名を
許可する
文書変更の許可
:許可しない
注釈とフォーム
フィールドの追加と
変更の許可
:許可しない
:注釈作成、フォー
ムフィールドの入
力と署名を許可す
る
文書変更の許可
:許可しない
注釈とフォーム
フィールドの追加と
変更の許可
:許可する
:許可する
文書変更の許可
:許可する
注釈とフォーム
フィールドの追加と
変更の許可
:許可する
文書変更の許可
文書変更の許可
文書変更の許可
文書変更の許可
テキストとグ
ラフィックス
の選択の許可
:許可しない
許可しない
許可しない
アクセシビリティを許可する
許可しない
許可する
許可する
424
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
12.5.3.3 文書情報設定画面(閲覧制限)
PDF ファイルに変換する場合の、閲覧制限に関する PDF ファイルの文書情報を設定します。
図 12.22 文書情報設定画面(閲覧制限)
!
注意
- 閲覧制限を設定する場合、PDF ファイルの権限およびセキュリティオプション変更パスワー
ドを設定してください。設定を行わないと、閲覧者が PDF 文書の変更を行うことが可能にな
るため、閲覧者に閲覧制限を無効にされる場合があります。
PDF ファイルの権限は、文書情報設定画面(セキュリティ)で設定します。詳細については、
以下を参照してください。
⇒ “12.5.3.2 文書情報設定画面(セキュリティ)”
PDF ファイルのセキュリティオプション変更パスワードは、帳票の出力時に設定します。詳
細については、以下を参照してください。
・ オンラインマニュアル “PDF 変換機能編 ”
・ オンラインマニュアル “ アプリケーション作成ガイド ”
URI による閲覧制限を行う
URI による閲覧制限を行うかどうかを指定します。URI による閲覧制限を行う場合に、
チェックボックスをチェックします。
!
注意
- Acrobat の Acrobat JavaScript 機能を使用しているため、Acrobat JavaScript が無効
になっている場合、閲覧可能な場合でも閲覧ができないなど、正しく動作しない場合
があります。
URI による閲覧制限を行う場合は、必ず Acrobat JavaScript を有効にしてください。
Acrobat JavaScript の設定については、オンラインマニュアル “PDF 変換機能編 ” を
参照してください。
- 帳票の出力時に URI を指定する場合は、必ずチェックボックスをチェックしてくだ
さい。
閲覧可能なサイト
URI による閲覧制限を行う場合の、閲覧可能なサイトを 1 サイトあたり 512 バイト以内
で指定します。
指定できる閲覧可能なサイトは最大 99 サイトまでです。複数指定する場合は、
「セミコロン(;)」で区切って指定します。
URI は、 フルパスでの指定、およびドメインまでの指定が行えます。
以下に例を示します。
- フルパスでの指定例
http://www.xxx.yyy.zzz.co.jp/sample.pdf
425
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
- ドメインまでの指定例
http://www.xxx.yyy.zzz.co.jp/
指定可能な文字列は、半角英数字、記号、および半角空白です。なお、半角空白は、
「%20」と指定してください。
以下に、半角空白の使用例を示します。
- http://www.xxx.yyy.zzz/xxxx dir/ と指定する場合
http://www.xxx.yyy.zzz/xxxx%20dir/
!
注意
- 値にワイルドカード、および正規表現は指定できません。
- フルパスおよびドメインまでの指定の場合で、URI パスにアルファベット以外の文字
が含まれる場合、使用する Acrobat の版数によって URI 閲覧制限機能が正しく動作
しない場合があります。そのため、Web サーバ上の PDF ファイルの配置パスは、ア
ルファベット以外の文字が含まれない場所へ格納してください。
- URI に、半角空白「%20」以外のパーセントエンコーディング(「%XX」)を指定し
た場合、使用する Acrobat の版数により正しく動作しない場合があります。
- http、および https スキームが対象となります。
- 帳票の出力時、およびこの画面の両方で閲覧可能なサイトを指定した場合、帳票の出
力時に指定した閲覧可能なサイトが有効となります。
- 閲覧可能なサイトを省略した場合は、帳票の出力時に PDF 文書情報ファイルで閲覧
可能なサイトを指定してください。詳細については、オンラインマニュアル “PDF 変
換機能編 ” を参照してください。
備考
- PDF ファイルを開いた URI が閲覧可能なサイトかどうかの識別は、先頭からの文字
列比較によって行われます。なお、アルファベットの大文字、小文字は区別されませ
ん。
URI による閲覧制限時に表示されるメッセージ
URI による閲覧制限を行う場合で、閲覧可能なサイト以外から PDF を参照したときに表
示するメッセージを指定します。
メッセージは 512 バイト以内で指定します。URI による閲覧制限を行う場合、省略はで
きません。
!
注意
- 文字列に日本語などマルチバイト文字を使用した場合、Acrobat 4.0 では文字化けす
る場合があります。Acrobat 4.0 で閲覧する場合は、文字列は英数字および記号で指
定してください。
期間による閲覧制限を行う
期間による閲覧制限を行うかどうかを指定します。期間による閲覧制限を行う場合に、
チェックボックスをチェックし、何によって閲覧制限を行うかを指定します。
!
注意
- PDF ファイルを閲覧するシステムから日時を取得するため、閲覧するシステムの日
時が正しく設定されていないと正しく動作しない場合があります。
- うるう秒、サマータイムなど、時刻に変更が行われる場合、PDF ファイルを閲覧す
るシステムに設定されている日時にしたがって動作します。
- 期間による閲覧制限は、PDF ファイルを生成した時間で動作します。
日本で作成した PDF ファイルを海外へ配信した場合、日本で設定期限に達すると、
世界同時に設定期限に達します。そのため、PDF ファイルを作成したシステムと
PDF ファイルを閲覧するシステムで時差が発生する場合、時差を考慮して閲覧期限
を設定してください。
- 閲覧期限の日時チェックは、PDF ファイルを開くときに行います。そのため、PDF
ファイルを開いたままにすると、閲覧期限を超えても PDF ファイルの内容が表示さ
れる場合があります。
- Acrobat の Acrobat JavaScript 機能を使用しているため、Acrobat JavaScript が無効
になっている場合、閲覧可能な場合でも閲覧ができないなど、正しく動作しない場合
があります。
期間による閲覧制限を行う場合は、必ず Acrobat JavaScript を有効にしてください。
Acrobat JavaScript の設定については、オンラインマニュアル “PDF 変換機能編 ” を
参照してください。
- 帳票の出力時に開始日、終了日、または期間による閲覧制限を行う場合は、必ず
チェックボックスをチェックしてください。
426
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
開始日時、または終了日時による閲覧制限を行う
開始日時、または終了日時によって閲覧制限を行う場合、ラジオボタンを選択します。
閲覧開始日を設定する
:開始日時による閲覧制限を行う場合に、チェックボッ
クスをチェックします。
開始日、開始時間を指定します。直接入力することも
できます。
閲覧終了日を設定する
:終了日時による閲覧制限を行う場合に、チェックボッ
クスをチェックします。
終了日、終了時間を指定します。直接入力することも
できます。
日数による閲覧制限を行う
日数(24 時間単位)で閲覧制限を行う場合、ラジオボタンを選択します。
閲覧可能な日数を 1 ~ 9999 の範囲で指定します。
!
注意
- 日数による閲覧制限は、PDF ファイルを生成した時間から、日数 ×24 時間となりま
す。
24 時間を 1 日として扱うため、閲覧制限により参照できなくなるのは、日付が変わ
るタイミングではありません。
期間による閲覧制限時に表示されるメッセージ
閲覧可能な期間外に PDF ファイルを参照したときに表示するメッセージを指定します。
メッセージは 512 バイト以内で指定します。期間による閲覧制限を行う場合、省略はできま
せん。
!
注意
- 文字列に日本語などマルチバイト文字を使用した場合、Acrobat 4.0 では文字化けす
る場合があります。Acrobat 4.0 で閲覧する場合は、文字列は英数字および記号で指
定してください。
427
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
12.5.3.4 文書情報設定画面(文書管理)
PDF ファイルに変換する場合の、文書管理に関する PDF ファイルの文書情報を設定します。
図 12.23 文書情報設定画面(文書管理)
備考
- 以下の設定は、帳票の出力時に指定することもできます。その場合、帳票出力時の指定が優先
されます(帳票出力時の指定にしたがって出力されます)。
・ 文字の埋め込み
・ JPEG 圧縮時の品質
・ PDF ファイルに添付するファイル名
帳票出力時の指定、および指定の優先順序については、オンラインマニュアル “ アプリケー
ション作成ガイド ” を参照してください。
文字の埋め込み
PDF ファイルに文字を埋め込むかどうかを指定します。
埋め込まない
:文字を PDF ファイルに埋め込まない場合に選択します。
利用者定義文字と JEF 拡張文字:
利用者定義文字と JEF 拡張文字のみ PDF ファイルに埋め込む場
合に選択します。
すべての文字を埋め込む:
すべての文字を PDF ファイルに埋め込む場合に選択します。
!
注意
- 利用者定義文字や JEF 拡張文字を使用する場合は、文字を PDF ファイルに埋め込ん
でください。PDF ファイルに埋め込まない場合、PDF ファイルを表示するシステム
環境によっては、見え方が異なったり、正しく表示されないことがあります。
JPEG 圧縮時の品質
グレースケールイメージやカラーイメージなどを PDF 変換する場合、PDF 内部で JPEG 圧縮
を行っています。
ここでは、PDF ファイルの JPEG 圧縮時の品質を指定します。
高
:高画質、低圧縮率で JPEG 圧縮します。
中
:高 と低 の中間の画質 / 圧縮率で JPEG 圧縮します。
低
:低画質、高圧縮率で JPEG 圧縮します。
428
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
画質劣化なし
!
注意
:JPEG 圧縮されません。画質劣化のない flate 圧縮が施されます。
- 生成した PDF ファイルがモノクロ、256 色 /16 色ビットマップイメージなど、フル
カラー帳票でない場合、PDF 中に JPEG 圧縮を行えないため、この設定は無効にな
ります。
PDF ファイルに添付するファイル名
PDF ファイルに添付する任意のファイル名をフルパスで指定します。ファイルは最大で 99 個
まで指定できます。
ファイル名
PDF ファイルに添付するファイル名が表示されます。
同一ファイルを複数指定すると、エラーとならずに指定したとおり重複して添付されま
す。
PDF ファイルに添付するファイル名の指定は、帳票の出力時に指定することもできます。
[追加]ボタン
[追加]ボタンをクリックして表示される PDF ファイルに添付するファイル名設定画面
で、PDF ファイルに添付するファイル名を指定します。
PDF ファイルに添付するファイル名設定画面については、以下を参照してください。
⇒ “12.5.4 PDF ファイルに添付するファイル名設定画面 ”
[変更]ボタン
ファイル名を選択し、[変更]ボタンをクリックして表示される PDF ファイルに添付す
るファイル名設定画面で、PDF ファイルに添付するファイル名を変更できます。
PDF ファイルに添付するファイル名設定画面については、以下を参照してください。
⇒ “12.5.4 PDF ファイルに添付するファイル名設定画面 ”
[削除]ボタン
ファイル名を選択し、[削除]ボタンをクリックすると、選択した PDF ファイルに添付
するファイル名が削除されます。
!
注意
- 以下の場合、ファイル名のみを指定してください。
・ リモート帳票出力時、またはコネクタ連携時に PDF ファイルに添付するファイル
を転送した場合
・ 仕分けで PDF ファイルに添付するファイルを配信して、帳票出力サーバで帳票を
出力した場合
- PDF ファイルに添付したファイルは、PDF ファイル生成時にセキュリティオプショ
ンを指定した場合には抽出することができません。
帳票定義情報のプロパティ画面の[ファイル]タブの文書情報設定画面で指定したセ
キュリティの以下の属性をすべて「許可する」にし、セキュリティオプションを解除
して PDF を生成する必要があります。
・「印刷の許可」
・「文書変更の許可」
・「テキストとグラフィックスの選択の許可」
・「注釈とフォームフィールドの追加と変更の許可」
- 帳票を複数選択した場合で、PDF ファイルに添付するファイル名が 1 つ以上指定さ
れていたときは、以前に指定されていた PDF ファイルに添付するファイル名はすべ
て無効となり、新しく指定された PDF ファイルに添付するファイル名だけが有効に
なります。
- 帳票の出力時に PDF ファイルに添付するファイル名を指定した場合、ここでの指定
はすべて無効となります。
バーコード描画
PDF ファイルにバーコードを出力する場合は、帳票設計時に定義した範囲で出力されます。
ここでは、バーコードを帳票設計時に定義した範囲に合わせて出力するかどうかを設定します。
バーコードを項目のサイズに収まるように出力する:
バーコードを帳票設計時の定義枠に合わせて出力する場合に、
429
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
チェックボックスをチェックします。
チェックボックスをチェックすると、以下のようになります。
・ 出力されるバーコードが帳票設計時に定義した範囲よりも大
きくなる場合
帳票設計時に定義した範囲に縮小して出力されます。
・ 出力されるバーコードが帳票設計時に定義した範囲よりも小
さくなる場合
帳票設計時に定義した範囲に拡大して出力されます。
!
注意
- バーコードは、用紙、リーダー、出力装置の解像度、および状態で精度が変わるた
め、実際の運用を行う前にバーコードを出力し、読み込めることを確認してから使用
してください。
- カスタマバーコード、および U.S. POSTNET の場合、この機能は使用できません。
- 細エレメント幅を設定した場合、定義した範囲に収まらないことがあります。
12.5.3.5 文書情報設定画面(動作)
PDF ファイルに変換する場合の、動作に関する PDF ファイルの文書情報を設定します。
図 12.24 文書情報設定画面(動作)
備考
- 以下の設定は、帳票の出力時に指定することもできます。その場合、帳票出力時の指定が優先
されます(帳票出力時の指定にしたがって出力されます)。
・ PDF ファイル表示時のアプリケーションの設定
・ PDF ファイルの自動印刷を行う
帳票出力時の指定、および指定の優先順序については、オンラインマニュアル “ アプリケー
ション作成ガイド ” を参照してください。
PDF ファイル表示時のアプリケーションの設定
PDF ファイルを表示する場合の PDF ビューアの動作を指定します。
ツールバーを表示する:
PDF ファイルを表示したときに、PDF ビューアのツールバーを
表示する場合にチェックボックスをチェックします。
メニューバーを表示する:
PDF ファイルを表示したときに、PDF ビューアのメニューバー
を表示する場合にチェックボックスをチェックします。
430
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
全画面で表示する:PDF ファイルを表示したときに、PDF ビューアを全画面で表示
する場合にチェックボックスをチェックします。
!
注意
- PDF ファイル表示時のアプリケーションの設定をしても、PDF のビューアであるア
プリケーションによっては無効となる場合があります。
PDF ファイルの自動印刷を行う
PDF ファイルを自動印刷するかどうかおよび自動印刷のタイミングを指定します。PDF ファ
イルを自動印刷する場合にチェックボックスをチェックし、自動印刷するタイミングを指定し
ます。
文書を開くと同時に印刷ダイアログを表示する:
PDF ファイルを開くと、自動的に印刷ダイアログボックスを表
示します。
文書を開くと同時に印刷する:
PDF ファイルを開くと、システムで設定されているデフォルト
プリンタへ自動的に印刷されます。
!
注意
- 自動的に印刷を行った場合は、デフォルトプリンタに印刷されます。
- Acrobat の Acrobat JavaScript 機能を使用しているため、Acrobat JavaScript が無効
になっている場合、PDF ファイルの自動印刷を行うように指定しても、PDF の
ビューアであるアプリケーションによっては無効となる場合があります。
- 閲覧制限を設定した場合、この指定は無効となります。
閲覧制限時の動作
閲覧制限に該当した場合の動作を指定します。
文書を閉じる
閲覧制限に該当した場合、PDF ファイルを閉じるようにするかどうかを指定します。閲
覧制限に該当した場合に PDF ファイルを閉じるようにする場合に、チェックボックスを
チェックします。
!
- この機能は、Acrobat 6.0 以降のみ有効となります。
注意
ページをマスクする
閲覧制限に該当した場合、PDF ファイルが参照できないように白紙のページで PDF ファ
イルの内容を隠す(ページをマスクする)かどうかを指定します。閲覧制限に該当した場
合にページマスクを表示したいときに、チェックボックスをチェックします。
ページマスクには、任意の文字列を表示させることもできます。ページマスクに表示さ
せる任意の文字列は 512 バイト以内で指定します。省略した場合、文字列は表示されず、
白塗りのページで PDF ファイルの内容が隠されます。
431
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
!
注意
- Acrobat 以外の PDF ビューアでは、正しく動作しない場合があります。
- PDF ファイルにしおりを付加している場合、Acrobat のナビゲーションパネルウィン
ドウにしおりの文字列が表示されます。
- 埋め込みデータオブジェクトによってファイルを添付している場合、埋め込まれた
データは抽出できます。
- ページマスクを設定した PDF ファイルで Acrobat の文字検索を行うと、文字列が検
索されるため、隠された PDF ファイルの内容の一部が読み取れる場合があります。
- Web リンク機能が設定された PDF ファイルを Acrobat 5.0 以前で参照した場合、白
紙ページの下に設定されている Web リンクが有効となり、Web ページが閲覧される
場合があります。
- Acrobat の動作環境によって PDF ファイルを開くのが遅い場合、白紙ページで隠さ
れた PDF ファイルの内容が一時的に閲覧できる場合があります。
- ページマスクを設定した PDF ファイルでも、隠された内容を選択し、抽出 / コピー
することが可能です。そのため、「文書情報設定画面(セキュリティ)」の「テキスト
とグラフィックスの選択の許可」を「許可しない」に設定することを推奨します。こ
の設定により、内容の抽出 / コピーを防止できます。
文書情報設定画面(セキュリティ)については、以下を参照してください。
⇒ “12.5.3.2 文書情報設定画面(セキュリティ)”
- ページマスクを設定した PDF ファイルを Acrobat 5.0 以前で開いた場合、文書情報設
定画面(閲覧制限)の設定にかかわらず白紙のページで PDF ファイルの内容が隠さ
れます。
文書情報設定画面(閲覧制限)については、以下を参照してください。
⇒ “12.5.3.3 文書情報設定画面(閲覧制限)”
- Acrobat の Acrobat JavaScript 機能を使用しているため、Acrobat JavaScript が無効
になっている場合、閲覧制限の設定条件にかかわらず白紙ページが表示されます。
ページをマスクする場合は、必ず Acrobat JavaScript を有効にしてください。
Acrobat JavaScript の設定については、オンラインマニュアル “PDF 変換機能編 ” を
参照してください。
- 任意の文字列を表示する場合の文字列に関して、以下のことに注意してください。
・ 任意の文字列は、明朝体(非エンベッド時:MS 明朝 / エンベッド時:FUJ 明朝
体)を使用します。
・ 任意の文字列の文字サイズは、自動的に設定され、ページ上下方向に繰り返し描画
されます。このため、文字数やページサイズによって、文字サイズがページごとに
異なって表示される場合があります。
・ 任意の文字列は、1 行で表示されます。長い文字列を使用すると、表示される文字
サイズが小さくなる場合があります。
・ 任意の文字列に「チルダ(~)」を使用した場合、「オーバーライン( ̄)」に置き
換えられます。
・ 日本語以外の Acrobat で閲覧する可能性がある場合は、すべての文字をエンベッド
(埋め込み)してください。
12.5.4 PDF ファイルに添付するファイル名設定画面
生成された PDF ファイルに添付するファイル名を設定します。
図 12.25 PDF ファイルに添付するファイル名指定画面
ファイル名
PDF ファイルに添付するファイル名を 260 バイト以内で指定します。入力域の右側のボタン
をクリックすると、デスクトップ配下のファイル名を参照できます。
432
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
12.6 ファイル(Excel)
帳票を Excel ファイルに出力する場合の情報を設定します。
12.6.1 ファイル (Excel) タブ
帳票を Excel ファイル出力する場合の情報を設定します。
図 12.26 帳票業務情報のプロパティ画面のファイル (Excel) タブ
備考
- 以下の設定は、帳票の出力時に指定することもできます。その場合、帳票出力時の指定が優先
されます(帳票出力時の指定にしたがって出力されます)。
・ 格納先ファイル名
・ 明細の出力方法
・ シート名
帳票出力時の指定、および指定の優先順序については、オンラインマニュアル “ アプリケー
ション作成ガイド ” を参照してください。
Excel ファイルに出力する
帳票を Excel ファイルとして出力するかどうかを指定します。Excel ファイルとして出力する
場合に、チェックボックスをチェックし、以下の項目を指定します。
ここで Excel ファイルに出力すると指定しても、帳票の出力時に変更することもできます。
格納先ファイル名
出力する Excel ファイルのファイル名を 512 バイトで指定します。
入力域の右側の[...]ボタンをクリックすると、デスクトップ配下のファイル名を参照できま
す。ファイルを参照して指定する場合は、260 バイト以内で指定してください。
Excel ファイル名は、出力時、またはこの画面のいずれかで必ず指定してください。
433
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
- Excel ファイル名の拡張子には、必ず「.xlsx」を指定してください。
!
注意 - フォルダ名のみの指定はできません。
- 「格納先ファイル名」の前後に入力された半角空白文字は削除されます(すべて半
角空白文字とした場合、値が省略されたとみなされます)。
- 帳票出力サーバが UNIX 系 OS の場合も、ファイル名のパス名の区切り文字には
「円マーク(¥)」を指定してください。UNIX 系 OS 上で帳票を出力するときに、
「円マーク(¥)」が「スラッシュ(/)」に解釈されます。
- 帳票出力サーバが UNIX 系 OS の場合、パスの先頭にドライブ名を指定しないで
ください。
以下にファイル名が「/home/hozon01/file.xlsx」の場合の指定例を示します。
指定方法:¥home¥hozon01¥file.xlsx
- 同一名ファイルがすでに存在するときに Excel ファイル出力に失敗した場合は、
元の Excel ファイルも削除されることがあります。
- 指定されたフォルダが存在しない場合、フォルダが自動生成されます。フォルダ
には、親フォルダと同じアクセス権が設定されます。アクセス権がない場合は、
エラーになります。
- 同一名ファイルがすでに存在する場合は、アクセス権があれば新しいファイルに
置き換えられます。アクセス権がない場合は、エラーになります。
- データ到着監視時の帳票を出力するユーザは、サービス「ListCREATOR Service」
のログオンユーザです。
備考
シート名
出力する Excel シート名を 24 文字以内で指定します。
以下の文字は使用できません。
「/」 「*」 「?」 「¥」 「[」 「]」 「:」
また、文字列前後の「’」(シングルクォーテーション)も指定できません(文字列間では使
用できます)。
備考
- 出力する Excel シート名は、帳票の出力時に指定することもできます。帳票出力
時の指定については、オンラインマニュアル “ アプリケーション作成ガイド ” を
参照してください。
出力結果については、オンラインマニュアル “Excel ファイル出力機能編 ” を参照
してください。
印刷範囲の縦幅でシートを変えずに出力する
集計表形式の場合、帳票の明細データの出力方法を指定します。
チェックすると、集計表形式の帳票出力時、明細データが印刷範囲の縦幅を超えた場合でも、
BREAK による改ページが発生しない限り、シートを変えずに明細データをそのまま連続して出
力できます。
チェックしない場合、帳票の明細データが印刷範囲の縦幅に収まる範囲で出力され、続きの
明細データは、次のシートに出力されます(1 ページ= 1 シート)。
バーコード補正情報
Excel ファイル出力時にバーコードを補正する場合に、[バーコード補正情報]ボタンをク
リックして表示される Excel ファイル出力時のバーコード補正情報設定画面で、バーコード補正
情報を設定します。
Excel ファイル出力時のバーコード補正情報設定画面については、以下を参照してください。
⇒ “12.6.1.1 Excel ファイル出力時のバーコード補正情報設定画面 ”
文書情報
生成する Excel ファイル情報の文書情報を設定する場合にクリックします。
クリックすると、文書情報設定画面が表示されます。
文書情報設定画面については、以下を参照してください。
⇒ “12.6.1.2 文書情報設定画面 ”
434
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
12.6.1.1 Excel ファイル出力時のバーコード補正情報設定画面
Excel ファイル出力時に、出力先の環境に合わせてバーコードの出力結果を補正する情報を設定しま
す。
通常は、設定の必要はありません。出力したバーコードがバーコードリーダーで読み取れない場合に
設定してください。
なお、設定できるのは、EAN-128(コンビニエンスストア向け)のバーコードです。
備考
- 印刷時、PDF ファイル保存時、または TIFF 出力時のバーコード補正情報については、帳票業
務情報のプロパティ画面の以下のタブで設定してください。
印刷時
:[印刷]タブ
PDF ファイル保存時 :[ファイル]タブ
TIFF 出力時
:[ファイル(TIFF)]タブ
- バーコード補正情報は、帳票の出力時に指定することもできます。その場合、帳票出力時の指
定が優先されます(帳票出力時の指定にしたがって出力されます)。
帳票出力時の指定、および指定の優先順序については、オンラインマニュアル “ アプリケー
ション作成ガイド ” を参照してください。
補正する
Excel ファイル出力時にバーコードを補正する場合に、チェックボックスをチェックします。
ドット補正
:バーコードのモジュール幅(各バーの幅)を補正するドット数
を 1 ~ 255 の範囲で指定します。
ドット数は、1 から順に数値を上げ、バーコードの読み取り結果
(Excel ファイルを印刷した結果)を確認しながら指定してくだ
さい。
ドット補正解像度:Excel ファイル出力時のドット補正解像度を、以下のいずれかか
ら選択します。
72、96、144、240、300、400、600、1200、2400
この解像度には、出力する Excel ファイルを実際に印刷するプリ
ンタの解像度を指定します。
435
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
12.6.1.2 文書情報設定画面
出力する Excel ファイルのサブタイトル、および作成者を設定します。
図 12.27 文書情報設定画面
サブタイトル
Excel ファイルのサブタイトルを 256 バイト以内で指定します。
サブタイトルは、帳票の出力時に指定する Excel 文書情報ファイルでも指定できます。
なお、指定しない場合、サブタイトルは設定されません。
作成者
Excel ファイルの作成者を 256 バイト以内で指定します。
作成者は、帳票の出力時に指定する Excel 文書情報ファイルでも指定できます。
なお、指定しない場合、作成者は設定されません。
436
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
12.7 ファイル(TIFF)
帳票を TIFF ファイルに出力する場合の情報を設定します。
12.7.1 ファイル (TIFF) タブ
帳票を TIFF 出力する場合の情報を設定します。
図 12.28 帳票業務情報のプロパティ画面のファイル (TIFF) タブ
備考
- 以下の設定は、帳票の出力時に指定することもできます。その場合、帳票出力時の指定が優先
されます(帳票出力時の指定にしたがって出力されます)。
・ 格納先ファイル名
帳票出力時の指定、および指定の優先順序については、オンラインマニュアル “ アプリケー
ション作成ガイド ” を参照してください。
TIFF ファイルに出力する
帳票を TIFF ファイルとして出力するかどうかを指定します。TIFF ファイルとして出力する
場合に、チェックボックスをチェックし、以下の項目を指定します。
ここで TIFF ファイルに出力すると指定しても、帳票の出力時に変更することもできます。
格納先ファイル名
出力する TIFF ファイルのファイル名を 512 バイトで指定します。
入力域の右側の[...]ボタンをクリックすると、デスクトップ配下のファイル名を参照できま
す。ファイルを参照して指定する場合は、260 バイト以内で指定してください。
TIFF ファイル名は、出力時、またはこの画面のいずれかで必ず指定してください。
437
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
!
- TIFF ファイル名の拡張子には、必ず「.tif」を指定してください。
注意 - フォルダ名のみの指定はできません。
- 「格納先ファイル名」の前後に入力された半角空白文字は削除されます(すべて半
角空白文字とした場合、値が省略されたとみなされます)。
- 帳票出力サーバが UNIX 系 OS の場合も、ファイル名のパス名の区切り文字には
「円マーク(¥)」を指定してください。UNIX 系 OS 上で帳票を出力するときに、
「円マーク(¥)」が「スラッシュ(/)」に解釈されます。
- 帳票出力サーバが UNIX 系 OS の場合、パスの先頭にドライブ名を指定しないで
ください。
以下にファイル名が「/home/hozon01/file.tif」の場合の指定例を示します。
指定方法:¥home¥hozon01¥file.tif
- 同一名ファイルがすでに存在するときに TIFF 出力に失敗した場合は、元の TIFF
ファイルも削除されることがあります。
備考
- 指定されたフォルダが存在しない場合、フォルダが自動生成されます。フォルダ
には、親フォルダと同じアクセス権が設定されます。アクセス権がない場合は、
エラーになります。
- 同一名ファイルがすでに存在する場合は、アクセス権があれば新しいファイルに
置き換えられます。アクセス権がない場合は、エラーになります。
- データ到着監視時の帳票を出力するユーザは、サービス「ListCREATOR Service」
のログオンユーザです。
バーコード補正情報
TIFF 出力時にバーコードを補正する場合に、[バーコード補正情報]ボタンをクリックして表
示される TIFF 出力時のバーコード補正情報設定画面で、バーコード補正情報を設定します。
TIFF 出力時のバーコード補正情報設定画面については、以下を参照してください。
⇒ “12.7.1.1 TIFF 出力時のバーコード補正情報設定画面 ”
12.7.1.1 TIFF 出力時のバーコード補正情報設定画面
TIFF 出力時に、出力先の環境に合わせてバーコードの出力結果を補正する情報を設定します。
通常は、設定の必要はありません。出力したバーコードがバーコードリーダーで読み取れない場合に
設定してください。
なお、設定できるのは、EAN-128(コンビニエンスストア向け)のバーコードです。
備考
- 印刷時、PDF ファイル保存時、または Excel ファイル出力時のバーコード補正情報について
は、帳票業務情報のプロパティ画面の以下のタブで設定してください。
印刷時
:[印刷]タブ
PDF ファイル保存時 :[ファイル]タブ
Excel 出力時
:[ファイル(Excel)]タブ
- バーコード補正情報は、帳票の出力時に指定することもできます。その場合、帳票出力時の指
定が優先されます(帳票出力時の指定にしたがって出力されます)。
帳票出力時の指定、および指定の優先順序については、オンラインマニュアル “ アプリケー
ション作成ガイド ” を参照してください。
補正する
TIFF 出力時にバーコードを補正する場合に、チェックボックスをチェックします。
438
帳票設計編 -第 12 章 帳票業務情報を定義する-
ドット補正
:バーコードのモジュール幅(各バーの幅)を補正するドット数
を 1 ~ 255 の範囲で指定します。
ドット数は、1 から順に数値を上げ、バーコードの読み取り結果
(TIFF ファイルを印刷した結果)を確認しながら指定してくださ
い。
439
帳票設計編 -第 13 章 組合せフォームを設計する-
第 13 章
組合せフォームを設計する
ここでは、複数の帳票定義情報を 1 ページに組み合わせて出力する「組合せフォーム出力」で使用す
る組合せフォーム定義、入力データの設計、および留意事項などについて説明します。
440
帳票設計編 -第 13 章 組合せフォームを設計する-
13.1 組合せフォームを定義する
ここでは、組合せフォーム出力で使用する組合せフォーム定義の設計について説明します。
組合せフォーム定義とは、複数の帳票定義情報を組み合わせて 1 ページに出力する(組合せフォーム
出力する)場合に、帳票定義情報の組合せについて定義することです。
13.1.1 組合せフォーム定義の流れ
組合せフォーム定義は、以下の流れで作成します。
帳票定義情報の作成
組合せフォームの定義
編集後、再実行
組合せフォームの出力イメージの
帳票様式定義の編集
確認(プレビュー)
プレビューし、帳票が正しく
組み合わさった場合
プレビューし、帳票が正しく組み合わさっていない場合
組合せフォーム定義の保存
●帳票定義情報の作成
組合せフォームの構成する個々の帳票定義情報を作成します。
帳票定義情報の作成については、以下を参照してください。
⇒ “ 第 3 部 帳票設計編 ”
!
注意
- 組合せフォームを構成する帳票定義情報を作成する場合、留意事項があります。詳細につ
いては、 以下を参照してください。
⇒ “13.1.5 組合せフォーム設計時の留意事項 ”
●組合せフォームの定義
組み合わせて出力する複数の帳票定義情報を、組合せフォームとして定義します。
組合せフォームの定義については、以下を参照してください。
⇒ “13.1.2 組合せフォームを定義する ”
●組合せフォームの出力イメージの確認(プレビュー)
組み合わせた個々の帳票定義情報が正しく組み合わさっているか、出力イメージをプレビューし確認
します。
組合せフォームの出力イメージの確認については、以下を参照してください。
⇒ “13.1.3 組合せフォームの出力イメージを確認する ”
プレビューし、帳票定義情報が正しく組み合わさっていない場合は、帳票定義情報を編集、出力イ
メージの確認を繰返し行います。
●組合せフォーム定義の保存
プレビューし、帳票定義情報が正しく組み合わさっている場合は、組合せフォーム定義を保存します。
組合せフォームの保存については、以下を参照してください。
⇒ “13.1.4 組合せフォーム定義を保存する ”
441
帳票設計編 -第 13 章 組合せフォームを設計する-
13.1.2 組合せフォームを定義する
組合せフォーム出力する場合、あらかじめ、組み合わせて出力する複数の帳票定義情報を組合せ
フォーム定義として設定しておく必要があります。
ここでは、組合せフォームを定義する方法を説明します。
13.1.2.1 組合せフォーム定義一覧を表示する
組合せフォームは、組合せフォーム定義一覧を使用して定義します。
組合せフォーム定義一覧は、以下の操作で表示します。
= 操作手順 =
1)[スタート]-[プログラム]-[List Creator]-[帳票定義一覧]を選択し、帳票定義一覧を起
動します。
⇒帳票定義一覧画面が表示されます。
2)[表示]-[組合せフォーム定義一覧]を選択します。
⇒組合せフォーム定義一覧が表示されます。
13.1.2.2 組合せフォーム定義を作成する
組合せフォーム定義を作成します。組合せフォーム定義では、複数の帳票定義情報の組合せを定義し
ます。
組合せフォーム定義を作成するには、組合せフォーム定義一覧より以下の操作を行います。
= 操作手順 =
1)組合せフォーム定義一覧の[ファイル]-[組合せフォームの新規作成]を選択します。
⇒組合せフォームの新規作成画面が表示されます。
2)新しく作成する組合せフォーム名を指定します。
⇒組合せフォームを構成する帳票定義情報を指定する画面が表示されます。
442
帳票設計編 -第 13 章 組合せフォームを設計する-
!
注意
- 組合せフォーム名指定時の注意事項を、以下に示します。
・ 以下の文字は使用できません。
「/」「,」「:」「;」「*」「?」「"」「<」「>」「|」「¥」
・ 1 文字目が以下の文字で始まる名前は、指定できません。
- 「チルダ( ~ )」
- 「ドット( .)」
・ 大文字、小文字に関係なく以下の名前は指定できません。
- CONFIG
- DEFAULT
- GROUP
・ 名前の末尾に全角空白を指定しないでください。指定した場合、エラーになり出力さ
れない場合があります。
3)組合せフォームを構成する帳票定義情報を選択し、[追加]ボタンをクリックします。
⇒組合せフォーム定義が新規作成されました。
備考
- 組合せフォーム定義一覧の組合せフォーム定義内の各帳票定義情報の並び順にしたがって、
帳票定義情報のオーバレイが出力されます。
並び順は、組合せフォーム定義内の各帳票定義情報を選択し、上下の帳票定義情報にド
ロップすることで変更できます。
帳票定義情報の重なり順(出力順)の詳細については、以下を参照してください。
⇒ “13.1.5 組合せフォーム設計時の留意事項 ”
443
帳票設計編 -第 13 章 組合せフォームを設計する-
13.1.3 組合せフォームの出力イメージを確認する
組合せフォームの出力イメージを、組合せフォームのプレビュー機能を利用して確認します。
プレビューの結果、帳票がうまく組み合わさっていない場合は、帳票様式定義を編集します。帳票が
うまく組み合わさるまで、「プレビュー」と「帳票様式定義の編集」を繰り返します。
13.1.3.1 組合せフォームをプレビューする
組合せフォームの出力イメージの確認(プレビュー)は、以下の操作で行います。
= 操作手順 =
1)組合せフォーム定義一覧から、プレビューしたい組合せフォームを選択し、[ファイル]-[組合
せフォームのプレビュー]を選択します。
⇒組合せフォームのプレビュー起動画面が表示されます。
2)「プレビュー形式」を選択します。
3)データファイル(入力データ)について指定します。
4)帳票様式定義に組込みメディア項目を定義している場合、「メディアデータ格納ディレクトリ」を
指定します。
入力域の右側のボタンをクリックすると、マイコンピュータ配下のディレクトリ名を参照できま
す。
5)データ定義画面の[データ定義]タブのデータ項目のオペランドで SET 演算子に変数「%」を指
定した場合、
「SET 演算子の置換文字列」に「%」の置換文字列を指定します。
6)プレビュー後、この画面を閉じる場合は、
「プレビュー後、この画面を閉じる」チェックボックス
をチェックします。
7)[OK]ボタンをクリックします。
⇒プレビューア画面が表示されます。
444
帳票設計編 -第 13 章 組合せフォームを設計する-
13.1.3.2 帳票様式定義を編集する
プレビューで組合せフォームの出力イメージを確認した結果、帳票がうまく組み合わなかった場合は、
帳票様式定義を修正します。
帳票様式定義の編集は、以下の操作で行います。
= 操作手順 =
1)組合せフォーム定義一覧で帳票様式定義を編集したい帳票定義情報を選択し、[ファイル]-[開
く(帳票様式定義)]を選択します。
⇒選択した帳票定義情報の帳票様式画面が表示されます。
2)帳票様式定義の編集を行い、帳票定義情報を保存します。
再度、組合せフォームのプレビューを行い、正しく組み合わさるか確認します。
13.1.4 組合せフォーム定義を保存する
作成した組合せフォーム定義を組合せフォーム定義ファイルに保存します。
組合せフォーム定義の保存は、以下の操作で行います。
= 操作手順 =
1)組合せフォーム定義一覧で[ファイル]-[組合せフォーム定義の更新]を選択します。
⇒帳票格納ディレクトリに組合せフォーム定義ファイル「Lccbform.ini」が保存されます。
- Lccbform.ini ファイルは、Shift-JIS の文字コード系で作成されます。
備考
- 組合せフォーム定義ファイルの詳細については、以下を参照してください。
⇒ “ 付録 I 組合せフォーム定義ファイル ”
445
帳票設計編 -第 13 章 組合せフォームを設計する-
13.1.5 組合せフォーム設計時の留意事項
組合せフォーム出力を行う場合、以下の点に留意して組合せフォーム定義の設計を行ってください。
●組合せフォーム定義時の留意事項
組合せフォーム定義を行う場合、以下の点に留意して設計を行ってください。
- 帳票形式が「集計表形式」の帳票定義情報は、組合せフォーム定義で使用できません。
- 組合せフォーム内で、他の帳票形式と組み合わせて使用できる帳票形式は「カード形式」のみです。
また、カード形式以外の帳票形式は組合せフォーム内で1つに限られます。
例えば、伝票形式の帳票様式定義を 2 つ組み合わせることはできません。
- 組合せフォーム内で組合せ可能な帳票様式定義は、10 個以内で設計してください。
- 出力方法を含めた帳票業務情報は、1 番目に出力する帳票定義情報に定義されている情報が有効に
なります。
- 組合せフォーム出力時、以下の項目には組合せフォーム名が設定されます。
・ 印刷名
・ PDF ファイルのプロパティのタイトル
・ Excel ファイルのプロパティのタイトル
・ 電子保存時のタイトル
・ PDF ファイルのしおりに出力する帳票名
・ Excel ファイルのシート名に出力する帳票名
・ 監査証跡ログに出力する帳票名
・ イベントログ / システムログ、およびメッセージボックスに出力する帳票名 (*1)
*1:イベントログ・メッセージボックスには帳票名のかわりに「組合せフォーム名 : 帳票名」が表
示されます。
- 組合せフォーム出力時、以下の項目には組合せフォームのコメントが設定されます。
・ Print Manager 連携時のコメント
・ 電子保存時のコメント
・ 監査証跡ログに出力するコメント
なお、組合せフォーム出力時、および組合せフォーム定義で指定しなかった場合、コメントは設定さ
れません。
- 組合せフォーム定義内のそれぞれの帳票様式定義のデータ定義は、連携できません。
●帳票定義情報設計時の留意事項
組合せフォームを構成する帳票定義情報を作成する場合、以下の点に留意して設計を行ってください。
- 以下の項目は、組合せフォーム定義で使用するすべての帳票で同じ値に設定する必要があります。
・ 用紙種別
・ 用紙サイズ
・ 用紙方向
・ 印刷範囲
・ 拡大・縮小印刷
・ 段組み印刷
・ 入力データ形式
・ 区切り文字
・ 矩形テキスト項目の改行コード
・ 帳票のプロパティ画面の[バーコード]タブの「制御コードの代替文字列指定を行う」
・ 帳票のプロパティ画面の[バーコード]タブの「入力データ長が項目長に満たない場合、空白
で埋める」
- SET 演算子に変数「%」を指定した場合、組合せフォーム出力で使用するすべての帳票に対して、
帳票の出力時に指定した同じ置換文字列が有効になります。
- 複数ページの帳票を出力する場合、データ定義に使う PAGE 変数、TPAGE 変数が正常に動作しませ
ん。この場合、PAGE 変数、TPAGE 変数の変わりに PAGE-ALL 変数、TPAGE-ALL 変数を使用して
ください。
446
帳票設計編 -第 13 章 組合せフォームを設計する-
例:総ページ数 3 ページの 2 つの帳票をマルチフォーム出力する場合を例に説明します。
以下のように個々の帳票内でのページ番号(PAGE 変数)、および総ページ数(TPAGE 変
数)を出力することはできません。
1 ページ目:1/3
2 ページ目:2/3
3 ページ目:3/3
4 ページ目:1/3
5 ページ目:2/3
6 ページ目:3/3
以下のように全帳票を通してのページ番号(PAGE-ALL 変数)、および総ページ数
(TPAGE-ALL 変数)の出力はできます。
1 ページ目:1/6
2 ページ目:2/6
3 ページ目:3/6
4 ページ目:4/6
5 ページ目:5/6
6 ページ目:6/6
- 複数ページの帳票を出力する場合、データ定義に使う TSUM 関数が正常に動作しません。なお、代
替方法はありません。
- フリーフレーム形式の帳票定義情報を複数ページ出力する場合、データ定義に以下の演算子を使用
しページをまたぐと(前のページの項目データを次のページで使用するような場合)、正常に動作し
ません。
メディアデータ:XMEDIA-x(y)
文字列操作
:HEADSTR(x)、TAILSTR(x)、CONNECTSTR(x1,x2[,x3...])、LEFTSTR(x,y)、
LEFTBSTR(x,y)、MIDSTR(x,y,z)、MIDBSTR(x,y,z)、RIGHTSTR(x,y)、
RIGHTBSTR(x,y)、LEN(x)、LENB(x)、RPLSTR(x,y,z)
条件判定
:CASE(x1,y1)[CASE(x2,y2) ..]DEFAULT(z)
関数
:ADD(x,y)、SUB(x,y)、MUL(x,y)、DIV(x,y)、CAL( 演算式 )、SET(x)、
SUM(x)、TSUM(x)、BSUM-nn(x)、MAX(x)、MIN(x)、MEAN(x)、CNT
データ変換
:TOSTR(x[,y[,z]])、TONUM(x)
内部変数
:PAGE、TPAGE、BPAGE-nn、BTPAGE-nn
- 出力方法によって、組合せフォームを構成する帳票定義情報作成時の留意事項があります。詳細に
ついては、以下を参照してください。
・ 印刷、電子保存の場合
オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ”
・ PDF ファイル保存の場合
オンラインマニュアル “PDF 変換機能編 ”
・ Excel ファイル出力の場合
オンラインマニュアル “Excel ファイル出力機能編 ”
・ TIFF 出力の場合
オンラインマニュアル “TIFF 出力機能編 ”
●帳票定義情報の出力順序に関する留意事項
組合せフォーム出力時に使用する帳票定義情報の出力順序について説明します。
- 帳票様式情報は、以下の 1)→ 2)の順序で出力されます。
1)オーバレイ
2)オーバレイ以外の帳票様式情報(項目など)
- 複数の帳票定義情報を組み合わせて出力する場合は、以下の出力順序となります。
・ オーバレイは、組合せフォーム定義の並び順に重なり出力されます(組合せフォーム定義一覧
の上に表示されている帳票定義情報から出力されます)。
・ オーバレイ以外の帳票様式情報(項目など)は、組合せフォーム用の入力データに出現する順
に重なり出力されます。
例えば、以下の例の場合、以下の 1)→ 2)→ 3)→ 4)の順序で出力されます。
447
帳票設計編 -第 13 章 組合せフォームを設計する-
1)「ヘッダ A」のオーバレイ
2)「明細 X」のオーバレイ
3)「ヘッダ A」のオーバレイ以外の帳票様式情報(項目など)
4)「明細 X」のオーバレイ以外の帳票様式情報(項目など)
このため、重なった場合は、4)が最前面となります。
帳票様式定義
ヘッダ A
明細 X
4)明細 X のオーバレイ以外の
帳票様式情報(項目など)
最前面
2)明細 X のオーバレイ
組合せフォーム定義
組合せ
3)ヘッダ A のオーバレイ以外の
帳票様式情報(項目など)
ヘッダ A
1)ヘッダ A のオーバレイ
明細 X
出力順序
最背面
入力データ
組合せ 1:ヘッダ A,MMMMM,XXXXX
組合せ 1:明細 X,1234,5678
!
注意
- 組合せフォーム定義で指定したすべての帳票定義情報のオーバレイが出力されます。
そのため、入力データの帳票名に出現しない帳票定義情報のオーバレイも出力されるので、
注意が必要です。
- オーバレイの出力有無は、入力データの最初に出現する帳票の指定にしたがって出力され
ます。
入力データの最初に出現する帳票の「帳票のプロパティ」の[オーバレイ]タブで「オー
バレイを印刷する」がチェックされていない場合、2 つ目以降に組み合わせる帳票で
「オーバレイを印刷する」がチェックされていても、そのページにオーバレイは出力されま
せん。
448
帳票設計編 -第 13 章 組合せフォームを設計する-
13.2 組合せフォーム用の入力データを設計する
組合せフォーム出力で使用する入力データの設計について説明します。
組合せフォーム出力する場合は、データファイル中に組合せフォーム名と帳票名を記述しておく必要
があります。組合せフォーム名と帳票名を受け取る項目は、帳票様式定義画面で定義しておく必要はあ
りません。
!
注意
- 組合せフォーム出力では、入力データ形式が「固定長」の入力データは使用できません。
- 組合せフォーム出力では、項目名ラベル付きデータファイルは使用できません。
13.2.1 入力データ形式が「可変長」または「CSV 形式」の場合
各レコード(行)の先頭に組合せフォーム名と帳票名を「コロン (:)」でつなげて記述します。続け
て帳票出力時に「組合せフォーム用帳票名データ区切り文字」に指定する区切り文字を記述します(指
定する区切り文字はデータ定義画面の[環境定義]タブで指定した区切り文字を記述します)。続けて組
合せフォーム内の各帳票を出力するときと同じ形式でデータを記述します。
!
注意
- 組合せフォーム出力するすべての帳票で、入力データ形式と区切り文字を合わせておいて
ください。
- 区切り文字を帳票の出力時に指定してください。
以下に、2 つの帳票を別々に出力するデータファイルと、それを組合せフォームで出力する場合のデー
タファイルの例を示します。
● 2 つの帳票を別々に出力する場合
データファイルを 2 つ作成し、2 つの帳票を別々に出力します。
入力データ形式は「可変長」、区切り文字は「バーティカルバー(|)」です。
帳票「ヘッダ A」用データ
神奈川県川崎市中原区 | 上小田中 X-X-X | △△△△電気 | 20110810
帳票「明細 X」用データ
△△△△電気 | 20110810 | 03101 | 005 | 0020 | テレビ | 3 | 120000
△△△△電気 | 20110810 | 03101 | 005 | 0022 | 電子レンジ | 1 | 82000
△△△△電気 | 20110810 | 03101 | 005 | 0100 | 掃除機 | 2 | 23000
● 2 つの帳票を組合せフォーム出力する場合
2 つ分のデータをひとまとめにしてデータファイルを1つ作成し、1 つの帳票として出力します。
入力データ形式は「可変長」、区切り文字は「バーティカルバー(|)」です。
各レコード(行)の先頭に組合せフォーム名と帳票名を「コロン (:)」で区切り、記述します。
続けて区切り文字「バーティカルバー(|)」を記述します。続けて 1 つの帳票を出力するときと同じ
形式でデータを記述します。
組合せ
フォーム名 帳票名 データ
組合せ1 : ヘッダ A | 神奈川県川崎市中原区 | 上小田中 X-X-X | △△△△電気 | 20110810
組合せ1 : 明細 X | △△△△電気 | 20110810 | 03101 | 005 | 0020 | テレビ | 3 | 120000
組合せ1 : 明細 X | △△△△電気 | 20110810 | 03101 | 005 | 0022 | 電子レンジ | 1 | 82000
組合せ1 : 明細 X | △△△△電気 | 20110810 | 03101 | 005 | 0100 | 掃除機 | 2 | 23000
区切り文字
449
帳票設計編 -第 13 章 組合せフォームを設計する-
13.2.2 入力データ形式が「XML 形式」の場合
XML 形式の入力データを組合せフォーム出力する場合は、XML データをマルチフォームタグ
<FjLCForm> で囲み、出力する組合せフォーム名と帳票名を「コロン (:)」で区切り、属性 name で指定
します。
!
注意
- マルチフォームタグ <FjLCForm> は、XML ファイル内で指定します。帳票様式定義時、
<FjLCForm> というタグを使用しないでください。
- 組合せフォーム出力するすべての帳票で、入力データ形式を合わせておいてください。
● 2 つの帳票を別々に出力する場合
XML データを 2 つ作成し、2 つの帳票を別々に出力します。
帳票「ヘッダ A」用データ
< ヘッダ A>
< 住所 > 神奈川県川崎市中原区上小田中 X-X-X</ 住所 >
< 請求先 > △△△△電気 </ 請求先 >
< 請求日 >20110810</ 請求日 >
</ ヘッダ A>
帳票「明細 X」用データ
< 明細 X>
< 請求先 > △△△△電気 </ 請求先 >
< 請求日 >20110810</ 請求日 >
< 伝票番号 >03101</ 伝票番号 >
< 担当者コード >005</ 担当者コード >
< 明細 >
< 商品コード >0020 </ 商品コード >
< 商品名 > テレビ </ 商品名 >
< 個数 >3</ 個数 >
< 単価 >120000</ 単価 >
</ 明細 >
< 明細 >
< 商品コード >0022 </ 商品コード >
< 商品名 > 電子レンジ </ 商品名 >
< 個数 >1</ 個数 >
< 単価 >82000</ 単価 >
</ 明細 >
< 明細 >
< 商品コード >0100 </ 商品コード >
< 商品名 > 掃除機 </ 商品名 >
< 個数 >2</ 個数 >
< 単価 >23000</ 単価 >
</ 明細 >
</ 明細 X>
450
帳票設計編 -第 13 章 組合せフォームを設計する-
● 2 つの帳票を組合せフォーム出力する場合
2 つ分のデータをひとまとめにした XML データを1つ作成し、1 つの帳票として出力します。各 XML
データをマルチフォームタグで囲みます。また、組合せフォーム名と帳票名を「コロン (:)」で区切り、
属性 name で指定します。マルチフォームタグの子要素に帳票様式定義で定義したデータルートを記述し
てください。
マルチフォームタグは、XML ルート配下に記述します。
<XML ルート >
<FjLCForm name=" 組合せ1 : ヘッダ A">
< ヘッダ A>
< 住所 > 神奈川県川崎市中原区上小田中 X-X-X</ 住所 >
< 請求先 > △△△△電気 </ 請求先 >
< 請求日 >20110810</ 請求日 >
</ ヘッダ A>
</FjLCForm>
<FjLCForm name=" 組合せ1 : 明細 X">
< 明細 X>
< 請求先 > △△△△電気 </ 請求先 >
< 請求日 >20110810</ 請求日 >
< 伝票番号 >03101</ 伝票番号 >
< 担当者コード >005</ 担当者コード >
< 明細 >
< 商品コード >0020 </ 商品コード >
< 商品名 > テレビ </ 商品名 >
< 個数 >3</ 個数 >
< 単価 >120000</ 単価 >
</ 明細 >
< 明細 >
< 商品コード >0022 </ 商品コード >
< 商品名 > 電子レンジ </ 商品名 >
< 個数 >1</ 個数 >
< 単価 >82000</ 単価 >
</ 明細 >
< 明細 >
< 商品コード >0100 </ 商品コード >
< 商品名 > 掃除機 </ 商品名 >
< 個数 >2</ 個数 >
< 単価 >23000</ 単価 >
</ 明細 >
</ 明細 X>
</FjLCForm>
</XML ルート >
451
帳票設計編 -第 13 章 組合せフォームを設計する-
13.2.3 留意事項
組合せフォーム出力用の入力データを設計する場合、以下の点に注意してください。
- 組合せフォーム出力時、同一の帳票に対して 2 行以上の空データが連続した場合、エラーとなる場
合があります(帳出力時に改行コード制御指定で改行処理を行う指定がされている場合は、エラー
となりません)。
空データが連続する場合とは、以下の条件をすべて満たすデータです。
・ 帳票名およびマルチフォーム用帳票名データ区切り文字が記述されている
・ レコードに、帳票名に続くデータが存在しない
・ 同一の帳票名に対して、レコードが連続していない
したがって、組合せフォーム出力する場合は、入力データに空データが 2 行以上連続しないように設
計することを推奨します。
以下に、入力データに空データが 2 行連続する例を示します。
例)帳票の区切り文字がバーティカルバー(|)で、かつ入力データ形式が CSV 形式の場合
組合せ1 : ヘッダ1 |0000000 神奈川県川崎市中原区 上小田中 X-X-X △△△△電気 20110810
組合せ1 : 明細書 | △△△△電気 20110810 03101 005 0020 テレビ 3 120000
組合せ1 : 明細書 | △△△△電気 20110810 03101 005 0022 電子レンジ 1 82000
組合せ1 : 明細書 | △△△△電気 20110810 03101 005 0100 掃除機 2 23000
組合せ2 : 請求明細 |0000000 東京都千代田区 丸の内 X-X-X ○○○○電気 20110810
組合せ2 : 請求書明細 | ○○○○電気 20110810 03102 005 0100 掃除機 2 23000
組合せ2 : 請求書明細 |
←空行
組合せ2 : 請求書明細 |
←空行
組合せ2 : 請求書明細 | ○○○○電気 20110810 03102 005 0211 ストーブ 3 5000
組合せ2 : 請求書明細 | ○○○○電気 20110810 03102 005 0221 こたつ 3 7800
452
帳票設計編 -第 13 章 組合せフォームを設計する-
13.2.4 改ページのタイミング
組合せフォーム出力では、以下のタイミングで改ページされます。
- 入力データ中で、組合せフォーム定義内の同じ帳票名のデータが出現した場合
組合せ1 : ヘッダ A | 神奈川県川崎市中原区 | 上小田中 X-X-X | △△△△電気 | 20110810
組合せ1 : 明細 X | △△△△電気 | 20110810 | 03101 | 005 | 0020 | テレビ | 3 | 120000
組合せ1 : 明細 X | △△△△電気 | 20110810 | 03101 | 005 | 0022 | 電子レンジ | 1 | 82000
組合せ1 : 明細 X | △△△△電気 | 20110810 | 03101 | 005 | 0100 | 掃除機 | 2 | 23000
組合せ1 : ヘッダ A | 神奈川県川崎市中原区 | 上小田中 X-X-X | △△△△電気 | 20110910
組合せ1 : 明細 X | △△△△電気 | 20110910 | 03102 | 005 | 0020 | テレビ | 5 | 120000
組合せ1 : 明細 X | △△△△電気 | 20110910 | 03102 | 005 | 0200 | 食器洗浄機 | 1 | 82000
組合せ1 : 明細 X | △△△△電気 | 20110910 | 03102 | 005 | 0300 | 冷蔵庫 | 3 | 23000
改ページ
備考
- 帳票形式がフリーフレーム形式、伝票形式の場合、明細行は連続で繰り返されても
改ページしません。
- 入力データ中で、組合せフォーム名が変わる場合
組合せ1 : ヘッダ A | 神奈川県川崎市中原区 | 上小田中 X-X-X | △△△△電気 |20110810
組合せ1 : 明細 X | △△△△電気 | 20110810 | 03101 | 005 | 0020 | テレビ | 3 | 120000
組合せ1 : 明細 X | △△△△電気 | 20110810 | 03101 | 005 | 0022 | 電子レンジ | 1 | 82000
組合せ1 : 明細 X | △△△△電気 | 20110810 | 03101 | 005 | 0100 | 掃除機 | 2 | 23000
組合せ2 : ヘッダ B | 東京都千代田区 | 丸の内 X-X-X | ○○○○電気 | 20110810
組合せ2 : 明細 Y | ○○○○電気 | 20110810 | 03102 | 005 | 0100 | 掃除機 | 2 | 23000
組合せ2 : 明細 Y | ○○○○電気 | 20110810 | 03102 | 005 | 0110 | 冷蔵庫 | 2 | 125000
組合せ2 : 明細 Y | ○○○○電気 | 20110810 | 03102 | 005 | 0201 | カーペット | 5 | 10000
改ページ
!
注意
- 帳票形式がフリーフレーム形式、伝票形式の場合、明細行において、明細の繰り返し数が
1 ページ分の明細数を超えるタイミング、または BREAK が発生したタイミングで改ペー
ジされた場合、改ページ後の帳票が正しい組合せフォームで出力されません。
上記タイミングで改ページされないよう、入力データで、改ページ位置を意識して明細行
を指定し、必要に応じて適切な位置にヘッダ行を挿入してください。
453
帳票設計編 -第 14 章 帳票出力時に項目属性を切り替える-
第 14 章
帳票出力時に項目属性を切り替える
ここでは、項目属性切替えの概要、運用手順、および項目属性切替え定義ファイルについて説明しま
す。
454
帳票設計編 -第 14 章 帳票出力時に項目属性を切り替える-
14.1 「項目属性を切り替える」とは
項目属性を切り替えるとは、帳票定義情報に定義されている項目の属性情報(フォントやリテラルな
ど)を、帳票出力時に置き換えて出力することです。
例えば、項目のプロパティで定義した日本語フォントの種類を、別の種類のフォントに置き換えて出
力することができます。
これを「項目属性切替え機能」といいます。
項目属性切替え機能を使用すると、帳票定義情報を修正しなくても、帳票の出力結果を変更できます。
項目属性を切り替えるには、切り替える項目の属性情報を「項目属性切替え定義ファイル」に定義し
ます。
帳票出力時にこのファイルを指定することで、項目属性を切り替えることができます。
【帳票定義情報 (Form1) の項目属性】
ユーザアプリケーション
・フォント(MS 明朝)
・固定リテラル文字列
請求書
請求額
帳票定義情報
日付
Form1
商品
項目属性切替え定義ファイル
,,LITERAL_STRING," 請求書 ","Bill"
,,LITERAL_STRING," 請求額 ","Billed"
,,LITERAL_STRING," 日付 ","Date"
①リテラルを変更する指定
,,LITERAL_STRING," 商品 ","Commodity"
:
Form1, Static0001, FONT_JAPANESE, "MS 明朝 ", "MS ゴシック "
②フォントを変更する指定
:
①リテラルが変更される
帳票
請求書 ⇒ Bill
請求額 ⇒ Billed
日付 ⇒ Date
商品 ⇒ Commodity
List Creator
②フォントが置き換わる
(帳票出力サーバ)
MS 明朝 ⇒ MS ゴシック
以下に、帳票出力時に切り替えができる項目の属性、および項目属性を切り替える場合のポイントに
ついて説明します。
項目属性切替え機能を利用する場合は、以降の内容を必ず確認してください。
455
帳票設計編 -第 14 章 帳票出力時に項目属性を切り替える-
14.1.1 切り替えられる項目属性
以下に、帳票出力時に切り替えることができる項目の属性を示します。
項目属性の分類
フォント
リテラル
数値関連
対象となる項目属性
対象となる項目
日本語フォント
[フォント]タブの
「日本語フォント」
-
テキスト項目
矩形テキスト項目
ラジオボタン項目
チェックボックス項目
固定リテラル項目
矩形固定リテラル項目
日付項目
時刻項目
英文フォント
[フォント]タブの
「英文フォント」
-
数字項目
テキスト項目
矩形テキスト項目
ラジオボタン項目
チェックボックス項目
固定リテラル項目
矩形固定リテラル項目
日付項目
時刻項目
文字列
[プロパティ]タブの
「文字列」
- 固定リテラル項目
- 日付項目
- 時刻項目
文字列(複数行)
[プロパティ]タブの
「文字列」
- 矩形固定リテラル項目
ラベル
[プロパティ]タブの
「ラベル」
- ラジオボタン項目
- チェックボックス項目
区切り編集形式
帳票のプロパティの
[帳票定義体]タブの
「区切り編集」(*1)
- 数字項目
(編集形式の分類が「数値」
または「通貨」の場合のみ)
小数部桁数
[プロパティ]タブの
「小数部桁数」
小数部の 小数点の
表示形式 出力有無
[編集形式]タブの
「小数点を抑止する」
(*2)
小数部の
編集形式
[編集形式]タブの
「小数部の編集形式を指
定する」(*2) (*3)
通貨関連
通貨記号文字
[編集形式]タブの
「通貨記号文字」
- 数字項目
(編集形式の分類が「通貨」
の場合のみ)
日付関連
日付編集文字列
[編集形式]タブの
「文字列」
- 数字項目
(編集形式の分類が「日付」
の場合のみ)
*1:「区切り編集」は、帳票定義情報全体で有効になる属性のため、項目単位で切り替えることはでき
ません。
*2:[プロパティ]タブの「小数部桁数」に 1 以上を指定した場合のみ有効となります。
*3:[編集形式]タブの「小数部の編集形式を指定する」が指定されている項目に対してのみ有効とな
ります。
456
帳票設計編 -第 14 章 帳票出力時に項目属性を切り替える-
14.1.2 項目属性を切り替える場合のポイント
項目属性切替え機能を利用する場合、項目属性切替えの対象範囲を意識する必要があります。
実際の運用に合わせ、どのような範囲で項目属性を置き換えるかを決めます。
また、帳票出力時に項目属性を置き換えることにより、項目の領域サイズなどが変更になることへの
備えも必要になります。
ここでは、以下の 2 つのポイントについて説明します。
- 項目属性切替え定義ファイルを作成するポイント
- 帳票定義情報を作成するポイント
●項目属性切替え定義ファイルを作成するポイント
以下に、項目属性を切り替える対象範囲、および項目属性切替え定義ファイルの作成単位について説
明します。
項目属性を切り替える対象範囲
項目属性切替え定義ファイルで、項目属性を切り替える対象範囲として、以下のいずれかを指定しま
す。
- すべての帳票を対象とする
帳票名の指定を省略することで、すべての帳票で「共通」の定義となります。
- 特定の帳票だけ対象とする
帳票名(および項目名)を指定することで、「指定した帳票」だけに有効な定義となります。
さらに、上記の 2 つを組み合わせ、一度に指定することもできます。
上記を一度に指定し、定義内容が重なった場合の優先順序については、以下を参照してください。
⇒ “14.3 項目属性切替え定義ファイル ” の “ ●優先順序 ”
項目属性切替え定義ファイルの作成単位
実際の運用に合わせ、項目属性切替え定義ファイルを作成します。
項目属性切替え定義ファイルの作成単位として、以下のいずれかのパターンがあります。
457
帳票設計編 -第 14 章 帳票出力時に項目属性を切り替える-
①帳票数が少ない場合
項目属性切替え定義ファイル
// 共通の定義
帳票定義情報
Form1
, , LITERAL_STRING," 会社名 ","Company name"
:
●共通の定義と帳票固有の
:
定義を 1 つのファイルに
まとめる
// 帳票固有の定義
Form1, Text0001, FONT_ENGLISH,"MS UI Gothic","Courier New"
Form1, Static0001, FONT_ENGLISH,"MS 明朝 ","Courier New"
帳票数が少なければ、
:
管理しやすい
:
②帳票数が多い場合
項目属性切替え定義ファイル
// 共通の定義
帳票定義情報
帳票定義情報
FormX
Form1
帳票定義情報
Form1
帳票定義情報
, , LITERAL_STRING," 会社名 ","Company name"
:
:
Form1
●共通の定義と帳票固有の
項目属性切替え定義ファイル × 帳票(*1)の数
定義を別ファイルに分ける
// 帳票固有の定義
●帳票固有の定義は帳票単位 (*1)
Form1, Text0001, FONT_ENGLISH,"MS UI Gothic","Courier New"
に作成する
Form1, Static0001, FONT_ENGLISH,"MS 明朝 ","Courier New"
:
帳票の追加時など、
他の帳票に
:
影響が少ない
*1:マルチフォーム出力 / 組合せフォーム出力時、帳票固有の定義は、帳票出力単位に分けて作成しま
す(組み合わせる帳票の帳票固有の定義を 1 つのファイルにまとめます)。
●帳票定義情報を作成するポイント
項目属性を切り替えて帳票出力するときの、帳票定義情報作成のポイントについて説明します。
- 以下のように帳票定義情報を定義しておくと、項目のサイズに収まるように文字の配置が調整され
るため、変更後の文字列の長さや項目の領域長を調整せずに出力できます。
例えば、変更後の文字列が変更前の文字列より文字数が多くなる場合でも、文字列が項目の領域に
収まらずに切れてしまうことがありません。
・ 項目のプロパティの[文字配置]タブ
- 「出力時に項目の領域内にデータが収まらない場合の対処」に「文字などを詰めて全
データを出力する」を指定する
・ 項目のプロパティの[矩形]タブ
- 「項目内に全データを出力」の「文字ピッチなどを縮小して出力」を指定する
備考
- 上記の指定を行うと、結合文字が正しく出力されません。
結合文字を使用する場合は、上記の指定を行わず、変更後の文字列の長さや項目の
領域長を調整してください。
- 多言語に関する切替え情報を出力する場合、Unicode 文字が含まれるため、帳票定義情報の[帳票
のプロパティ]-[帳票定義体]タブの「Unicode の文字を使用する」をチェックしてください。
458
帳票設計編 -第 14 章 帳票出力時に項目属性を切り替える-
14.2 「項目属性切替え」の運用手順
帳票出力時に項目属性を切り替える場合の帳票を作成する手順について説明します。
1)帳票設計前の準備
作成したい帳票定義情報の仕様書や帳票出力時のレイアウトを設計します。
2)帳票定義情報の作成
設計を元に、ベースとなる帳票定義情報を作成します。
⇒ “ 第 2 章 帳票設計の流れ ”
3)項目属性切替え定義ファイルの雛形作成
項目属性切替え定義ファイルの雛形を作成します。
⇒ “14.2.1 項目属性切替え定義ファイルの雛形作成 ”
4)項目属性切替え定義ファイルの作成
3)で作成した雛形ファイルを編集し、項目属性切替え定義ファイルを作成します。
⇒ “14.2.2 項目属性切替え定義ファイルの作成 ”
5)帳票の出力イメージの確認
項目属性切替え定義ファイルを使用して項目属性を切り替えたときの出力イメージを確認します。
⇒ “14.2.3 帳票の出力イメージの確認 ”
6)帳票定義情報(帳票レイアウト情報)の調整、および項目属性切替え定義ファイルの修正
帳票出力イメージが意図した結果とならない場合、帳票定義情報、および項目属性切替え定義
ファイルを修正し、再度帳票の出力イメージを確認します。意図した結果となるまで調整を繰り
返します。
備考
- 日本語以外の環境で設計・運用する場合は、オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ”
の多言語帳票の運用についての記載を参照してください。
- 帳票出力時に項目属性を切り替える場合は、以下の記事も併せて参照してください。
⇒ “B.1.19 帳票出力時に、帳票定義情報を変更しないで、固定リテラルの文字列および項目
属性を動的に変更したい ”
●項目属性切替え定義ファイルの指定方法
帳票出力時に項目属性切替え定義ファイルを指定することにより、項目の属性を置き換えて出力する
ことができます。
帳票出力時の指定については、オンラインマニュアル “ アプリケーション作成ガイド ” を参照してくだ
さい。
備考
- マルチフォーム出力で項目属性切替え機能を利用する場合、List Creator 環境設定コマンドで
「マルチフォーム出力の性能改善モードの動作」を指定することをお勧めします。
詳細については、オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ” の List Creator 環境設定コ
マンドの「マルチフォーム出力の性能改善モードの動作」に関する記載を参照してください。
459
帳票設計編 -第 14 章 帳票出力時に項目属性を切り替える-
14.2.1 項目属性切替え定義ファイルの雛形作成
以下に、項目属性切替え定義ファイルの雛形を作成する手順を示します。
= 操作手順 =
1)[スタート]-[プログラム]-[List Creator]-[帳票定義一覧]を選択します。
⇒帳票定義一覧画面が表示されます。
2)帳票定義一覧画面で、雛形を作成したい帳票を選択し、[ファイル]-[項目属性切替え定義ファ
イルの雛形生成]を選択します。
⇒項目属性切替え定義ファイルの雛形生成画面が表示されます。
備考
- 項目属性切替え定義ファイルの雛形生成画面の詳細については、デザイナヘルプを
参照してください。
- 帳票定義一覧画面で帳票を複数選択して雛形ファイルを作成できます。
複数選択した場合、選択した帳票すべての属性情報が統合され、1 つの雛形ファイ
ルが作成されます。
3)雛形ファイルの詳細情報を指定する場合、[雛形ファイルの詳細設定]ボタンをクリックします。
なお、雛形ファイルの詳細情報を設定しない場合は、手順 4)へ進んでください。
⇒雛形ファイルの詳細設定画面が表示されます。
460
帳票設計編 -第 14 章 帳票出力時に項目属性を切り替える-
帳票や項目ごとに切り替える属性、言語に合わせた属性情報(リテラル関連の機械翻訳)などを
指定します。
備考
- 「雛形ファイルの詳細設定画面」の詳細は、デザイナヘルプを参照してください。
- リテラルの機械翻訳には、Microsoft Translator を使用します。そのため、事前に
Microsoft Translator を使用する手続きが必要です。
詳細については、以下を参照してください。
⇒ “ ● Microsoft Translator を使用するための手続き ”
- リテラルを機械翻訳する場合、コンピュータにログオンしているユーザの
Internet Explorer の設定に従って Microsoft Translator のサービスに接続します。
あらかじめ Internet Explorer をインターネットにアクセスできる状態にしておいて
ください。
4)雛形ファイルの出力先を指定し、[OK]ボタンをクリックします。
⇒雛形ファイルが作成されます。
備考
- 雛形ファイルの形式については、以下を参照してください。
⇒ “14.3.2 項目属性切替え定義ファイルの雛形の形式 ”
461
帳票設計編 -第 14 章 帳票出力時に項目属性を切り替える-
● Microsoft Translator を使用するための手続き
リテラルの機械翻訳には、Microsoft Translator を使用します。
Microsoft Translator とは、Windows Azure Marketplace で公開されている機械翻訳サービスです。
Microsoft Translator を使用するためには、「クライアント ID」と「顧客の秘密」が必要です。
「クライアント ID」と「顧客の秘密」は、Windows Azure Marketplace にアプリケーション登録したとき
に発行されます。
以下に、Windows Azure Marketplace にアプリケーション登録をする手順を示します。
!
注意
- Microsoft Translator を使用して機械翻訳する場合、翻訳する文字列(帳票定義情報に定義され
ているリテラルの文字列)が、そのまま Microsoft Translator に送信されるので、翻訳する前
にリテラルの文字列を確認してください。
リテラルの文字列は、リテラルを機械翻訳しない雛形ファイルを作成すると確認できます。
リテラルを機械翻訳しない雛形を作成するには、「雛形ファイルの詳細設定画面」で以下のよ
うに設定します。
・ 項目属性の分類で「リテラル」をチェックする
・「リテラルを機械翻訳する」をチェックしない
- Windows Azure Marketplace の使用条件の詳細については、Windows Azure Marketplace の
Web サイトにある[使用条件]の記載を参照してください。
- Microsoft Translator の使用条件の詳細については、Microsoft Translator の Web サイトにある
[公開元のオファー条件]の記載を参照してください。
= 操作手順 =
1)Windows Azure Marketplace に Windows Live ID でサインアップし、Windows Azure Marketplace アカ
ウントを登録します。
備考
- Microsoft Translator の無料プランを利用する場合も、アカウントを登録する必要が
あります。
2)Microsoft Translator の利用登録を行います。
Microsoft Translator で、サブスクリプションを選択して「氏名」および「メールアドレス」を入力
します。
⇒ Microsoft Translator の利用登録が行われます。
備考
- サブスクリプションは、翻訳量に合わせて選択します。「無料サブスクリプション」
を推奨します。
3)Windows Azure Marketplace に、アプリケーションを登録します。
以下の登録時情報を指定します。
・ クライアント ID
識別できる任意の文字列(「ListCreatorXXXXX」など)を指定します。
この任意の文字列が、「雛形ファイルの詳細設定画面」で指定する「クライアント ID」となりま
す。
・ アプリケーションの名前
任意の文字列(「ListCreator」など)を指定します。
・ リダイレクト URI
任意の URI を指定します。
!
注意
- Windows Azure Marketplace のアプリケーション登録画面に自動で表示される「顧
客の秘密」が、「雛形ファイルの詳細設定画面」で指定する「顧客の秘密」となりま
す。必ず控えておいてください。
462
帳票設計編 -第 14 章 帳票出力時に項目属性を切り替える-
14.2.2 項目属性切替え定義ファイルの作成
項目属性切替え定義ファイルの雛形から、項目属性切替え定義ファイルを作成します。
帳票出力時に変更する項目属性については、変更後の情報を設定します。
帳票出力時に変更しない項目属性については、その行を削除します。
詳細については、以下を参照してください。
⇒ “14.3 項目属性切替え定義ファイル ”
14.2.3 帳票の出力イメージの確認
項目属性切替え定義ファイルを使用して項目属性を切り替えたときの帳票出力イメージは、プレ
ビュー機能を使用して確認します。
プレビュー機能での確認は、以下の方法があります。
- プレビュー起動画面での確認
・ 帳票定義一覧画面からプレビューする方法
・ 帳票様式定義画面の[ファイル]メニューからプレビューする方法
- プレビューアでの確認
・ ユーティリティ(プレビューア)でプレビューする方法
●プレビュー起動画面での確認
プレビュー起動画面の「項目属性切替え定義ファイル」に、項目属性切替え定義ファイルを指定しま
す。
プレビュー起動画面の詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
●プレビューアでの確認
プレビューア画面の[詳細]タブの「項目属性切替え定義ファイル」に、項目属性切替え定義ファイ
ルを指定します。
プレビューア画面の詳細については、オンラインヘルプを参照してください。
463
帳票設計編 -第 14 章 帳票出力時に項目属性を切り替える-
14.3 項目属性切替え定義ファイル
ここでは、項目属性切替え定義ファイルについて説明します。
●項目属性切替え定義ファイルとは
項目属性切替え定義ファイルとは、帳票出力時に置き換えて出力する属性情報(フォントやリテラル
など)を定義したファイルです。
項目属性切替え定義ファイルの定義内容によって、項目属性を切り替える対象範囲は以下のように異
なります。
- すべての帳票を対象とする
帳票名の指定を省略することで、すべての帳票で「共通」の定義となります。
- 特定の帳票だけ対象とする
帳票名(および項目名)を指定することで、「指定した帳票」だけに有効な定義となります。
●文字コード系
項目属性切替え定義ファイルは、以下の文字コード系で作成してください。
- 帳票出力サーバが Windows の場合
UNICODE(UTF8)の文字コード系で、改行コードは CR + LF(0x0d + 0x0a)
- 帳票出力サーバが Solaris/Linux の場合
UNICODE(UTF8)の文字コード系で、改行コードは LF(0x0a)
●優先順序
以下のような場合、項目属性切替え定義ファイルの定義内容が重なることがあります。
- すべての帳票で「共通」の定義ファイルと、特定の帳票だけを対象とする定義ファイルを同時に指
定した場合
- すべての帳票で「共通」の定義ファイルに、特定の帳票だけを対象する定義ファイルの内容まとめ
て、1 つのファイルにした場合
上記のように項目属性切替え定義ファイルの定義内容が重なった場合の優先順序は、以下のようにな
ります。
1) 帳票名 / 項目名での指定
2) 帳票名での指定
3) 属性識別子での指定
464
帳票設計編 -第 14 章 帳票出力時に項目属性を切り替える-
14.3.1 項目属性切替え定義ファイルの記述形式
ここでは、項目属性切替え定義ファイルの記述形式について説明します。
●記述形式
[ 帳票名 ],[ 項目名 ], 属性識別子 ," 変更前の情報 "," 変更後の情報 "
!
注意
- 「,(カンマ)」の前後や「,(カンマ)」と指定情報の間に不要な空白を指定しないでください。
空白も指定文字とみなされるため、帳票様式定義で定義している情報と一致せず、項目属性の
切り替えが正しく行われない場合があります。
- 「,(カンマ)」は区切り文字です。省略できません。
備考
- 行の先頭に「//」を記述すると、コメント行とみなします。
[ 帳票名 ]/[ 項目名 ]
項目属性を切り替える場合の対象とする帳票名、項目名を指定します。
項目属性切替えの対象範囲によって指定が異なります。
- すべての帳票に対して項目属性を切り替える場合
[ 帳票名 ]、[ 項目名 ] ともに省略します。
- 特定の帳票に対して項目属性を切り替える場合
対象とする帳票名を [ 帳票名 ] に指定します。
- 特定の帳票に定義されている特定の項目に対して項目属性を切り替える場合
[ 帳票名 ] および [ 項目名 ] を指定します。
!
注意
- [ 項目名 ] を指定する場合は、必ず [ 帳票名 ] を指定してください。[ 帳票名 ]
を指定せずに [ 項目名 ] を指定した場合、指定は無効となります。
- [ 項目名 ] に指定する大文字 / 小文字は、必ず帳票定義情報に合わせてくださ
い。
- 「区切り編集」(属性識別子「NUM_DECIMAL_FORMAT」)は、帳票定義情報
全体で有効になる属性のため、項目単位で切り替えることはできません。
そのため、[ 項目名 ] は指定しないでください。
- 項目属性を切替える対象範囲ごとの指定の有無は、以下を参照してください。
⇒ “ ●指定例 ”
属性識別子
帳票出力時に切り替える項目属性の属性識別子を指定します。
!
注意
- 必ず英大文字で指定してください。英大文字以外で記述した場合は無効となり
ます。
指定できる属性識別子は、以下のとおりです。
項目属性
の分類
属性識別子
説明
フォント
FONT_JAPANESE
日本語フォントを切り替える
識別子です。
FONT_ENGLISH
英文フォントを切り替える
識別子です。
465
帳票設計編 -第 14 章 帳票出力時に項目属性を切り替える-
項目属性
の分類
属性識別子
説明
リテラル
LITERAL_STRING
固定リテラル項目、日付項目、
または時刻項目の文字列を切り
替える識別子です。
LITERAL_RECTSTRING
矩形固定リテラル項目の文字列
を切り換える識別子です。
LITERAL_LABEL
ラジオボタン項目、または
チェックボックス項目のラベル
文字列を切り替える識別子です。
NUM_DECIMAL_FORMAT
区切り編集のスタイルを切り替
える識別子です。
NUM_DECIMAL_PLACES
数字項目の小数部桁数の指定を
切り替える識別子です。
NUM_DECIMAL_PLACES_SUPPRESS
数字項目の小数点を出力するか
どうかの指定を切り替える識別
子です。
NUM_DECIMAL_PLACES_FORMAT
数字項目の小数部の編集形式の
指定を切り替える識別子です。
通貨
CURRENCY_SYMBOL
数字項目の通貨記号の指定を
切り替える識別子です。
日付
DATE_FORMAT_STRING
数字項目の日付編集形式を切り
替える識別子です。
数値
変更前の情報 / 変更後の情報
- 変更前の情報
帳票定義情報に指定されている項目属性の値(変更前の情報)を指定します。
- 変更後の情報
帳票出力時に切り替える項目属性の値(変更後の情報)を指定します。
省略した場合、帳票定義情報の指定のまま(置き換えられないまま)出力されます。
分類ごとの指定の詳細は、以下を参照してください。
項目属性の
分類
指定方法の参照先
フォント
⇒属性識別子が「FONT_JAPANESE」または「FONT_ENGLISH」の場
合の指定方法
リテラル
⇒属性識別子が「LITERAL_STRING」(文字列)の場合
⇒属性識別子が「LITERAL_RECTSTRING」(文字列(複数行))の場合
⇒属性識別子が「LITERAL_LABEL」(ラベル)の場合
数値
⇒属性識別子が「NUM_DECIMAL_FORMAT」(区切り編集)の場合
⇒属性識別子が「NUM_DECIMAL_PLACES」(小数部桁数)の場合
⇒属性識別子が「NUM_DECIMAL_PLACES_SUPPRESS」(小数点の出
力有無)の場合
⇒属性識別子が「NUM_DECIMAL_PLACES_FORMAT」(小数部の編集形
式)の場合
通貨
⇒属性識別子が「CURRENCY_SYMBOL」の場合の指定方法
日付
⇒属性識別子が「DATE_FORMAT_STRING」の場合の指定方法
466
帳票設計編 -第 14 章 帳票出力時に項目属性を切り替える-
備考
- 同じ属性識別子、および変更前の情報を複数指定した場合、最後に指定した値が有効と
なります。
- 以下の場合、その行の指定は無効となります。
・ 存在しない帳票名を指定した場合
・ [ 帳票名 ] を指定せずに [ 項目名 ] を指定した場合
・ 定義されていない項目名を指定した場合
・ 文字列属性を指定している場合で、「変更前の情報」に設定されている文字列(または
ラベル)の項目が帳票定義情報にない場合
・ 属性識別子を英大文字以外で記述した場合など、正しく指定していない場合
●属性識別子が「FONT_JAPANESE」または「FONT_ENGLISH」の場合の指定方法
変更前の情報
帳票定義情報に指定されている日本語フォント名 / 英文フォント名を 31 バイト
(Shift-JIS 換算)以内で指定します。
必ず「"(ダブルクォーテーション)」で囲んで指定してください。
変更後の情報
変更後のフォント名を 31 バイト(Shift-JIS 換算)以内で指定します。
必ず「"(ダブルクォーテーション)」で囲んで指定してください。
●属性識別子が「LITERAL_STRING」
、「LITERAL_RECTSTRING」、または
「LITERAL_LABEL」の場合の指定方法
属性識別子が「LITERAL_STRING」(文字列)の場合
変更前の情報
帳票定義情報に指定されている文字列を指定します。
必ず「"(ダブルクォーテーション)」で囲んで指定してください。
変更後の情報
変更後の文字列を指定します。
必ず「"(ダブルクォーテーション)」で囲んで指定してください。
- 帳票定義情報の[帳票のプロパティ]-[帳票定義体]タブの「Unicode の文字を使
用する」がチェックされていない場合
1 ~ 999 バイト以内で指定してください。
Shift-JIS の範囲の文字のみ指定可能です。
- 帳票定義情報の[帳票のプロパティ]-[帳票定義体]タブの「Unicode の文字を使
用する」がチェックされている場合
1 ~ 499 文字以内で指定してください。
Unicode の範囲の文字を指定できます。
なお、サロゲートペア領域の文字の場合は、1 文字を 2 文字として計算してくださ
い。
!
注意
備考
- [ 帳票名 ] および [ 項目名 ] の指定があり、固定リテラル項目、日付項目、およ
び時刻項目に繰返しが指定されている場合、繰返し元の項目だけが切り替わり
ます。
繰返しが指定されている固定リテラル項目、日付項目、および時刻項目の文字
列を帳票定義情報内ですべて切り替えたい場合は、[ 項目名 ] は指定せず、[ 帳
票名 ] のみ指定してください。
- 帳票定義情報に指定されている文字を消して(空の文字で)帳票出力する場合
は、「""」と指定してください。
例)項目に指定されている「様」を消して帳票出力する場合
,,LITERAL_STRING,"様",""
467
帳票設計編 -第 14 章 帳票出力時に項目属性を切り替える-
属性識別子が「LITERAL_RECTSTRING」(文字列(複数行))の場合
変更前の情報
帳票定義情報に指定されている文字列を指定します。
必ず「"(ダブルクォーテーション)」で囲んで指定してください。
変更後の情報
変更後の文字列を指定します。
必ず「"(ダブルクォーテーション)」で囲んで指定してください。
- 帳票定義情報の[帳票のプロパティ]-[帳票定義体]タブの「Unicode の文字を使
用する」がチェックされていない場合
1 ~ 999 バイト以内で指定してください。
Shift-JIS の範囲の文字のみ指定可能です。
- 帳票定義情報の[帳票のプロパティ]-[帳票定義体]タブの「Unicode の文字を使
用する」がチェックされている場合
1 ~ 499 文字以内で指定してください。
Unicode の範囲の文字を指定できます。
なお、サロゲートペア領域の文字の場合は、1 文字を 2 文字として計算してくださ
い。
備考
- 文字列の途中で改行したい場合、改行したい位置に「¥n」を指定してくださ
い。
- リテラルを機械翻訳した場合、変更後の文字列の「¥n」が正しく翻訳されない
場合や、意図しない位置で改行される場合があります。変更後の文字列が正し
く改行されるよう「¥n」の位置を調整してください。
- 文字列中に「¥」を含める場合は、「¥¥」と指定してください。
例) 「¥n」を文字列として出力したい場合は「¥¥n」と指定します。
- 帳票定義情報に指定されている文字を消して(空の文字で)帳票出力する場合
は、「""」と指定してください。
例)項目に指定されている「毎度ありがとうございます。¥n 下記の通りご請
求申し上げます。」を消して帳票出力する場合
,,LITERAL_RECTSTRING,"毎度ありがとうございます。¥n下記の通りご
請求申し上げます。",""
属性識別子が「LITERAL_LABEL」(ラベル)の場合
変更前の情報
帳票定義情報に指定されているラベルの文字列を指定します。
必ず「"(ダブルクォーテーション)」で囲んで指定してください。
変更後の情報
変更後のラベルの文字列を指定します。
必ず「"(ダブルクォーテーション)」で囲んで指定してください。
- 帳票定義情報の[帳票のプロパティ]-[帳票定義体]タブの「Unicode の文字を使
用する」がチェックされていない場合
1 ~ 255 バイト以内で指定してください。
Shift-JIS の範囲の文字のみ指定可能です。
- 帳票定義情報の[帳票のプロパティ]-[帳票定義体]タブの「Unicode の文字を使
用する」がチェックされている場合
1 ~ 127 文字以内で指定してください。
Unicode の範囲の文字を指定できます。
なお、サロゲートペア領域の文字の場合は、1 文字を 2 文字として計算してくださ
い。
468
帳票設計編 -第 14 章 帳票出力時に項目属性を切り替える-
備考
- 帳票定義情報に指定されている文字を消して(空の文字で)帳票出力する場合
は、「""」と指定してください。
例)項目に指定されている「その他」を消して帳票出力する場合
,,LITERAL_LABEL,"その他",""
●属性識別子が「NUM_DECIMAL_FORMAT」、
「NUM_DECIMAL_PLACES」、
「NUM_DECIMAL_PLACES_SUPPRESS」、または
「NUM_DECIMAL_PLACES_FORMAT」の場合の指定方法
備考
- 分類が「数値」の属性識別子の場合、「変更前の情報」および「変更後の情報」は
「"(ダブルクォーテーション)」で囲む必要はありません。
属性識別子が「NUM_DECIMAL_FORMAT」(区切り編集)の場合
変更前の情報
帳票定義情報に指定されている区切り編集のスタイルを以下のいずれかで指定します。
0:3 桁ごとの区切り文字が「,(カンマ)」、小数点が「.(ピリオド)」の場合に指定
します。
1:3 桁ごとの区切り文字が「.(ピリオド)」、小数点が「,(カンマ)」の場合に指定
します。
変更後の情報
変更後の区切り編集のスタイルを以下のいずれかで指定します。
0:3 桁ごとの区切り文字を「,(カンマ)」、小数点を「.(ピリオド)」にする場合に
指定します。
1:3 桁ごとの区切り文字が「.(ピリオド)」、小数点を「,(カンマ)」にする場合に
指定します。
属性識別子が「NUM_DECIMAL_PLACES」(小数部桁数)の場合
変更前の情報
帳票定義情報に指定されている小数部桁数を指定します。
変更後の情報
変更後の小数部桁数を、0 ~項目長の範囲で指定します。
属性識別子が「NUM_DECIMAL_PLACES_SUPPRESS」(小数点の出力有無)の場合
変更前の情報
帳票定義情報に指定されている小数点の出力有無の指定を以下のいずれかで指定します。
0:小数点が出力される指定の場合に指定します。
1:小数点が出力されない指定の場合に指定します。
変更後の情報
変更後の小数点の出力有無を以下のいずれかで指定します。
0:小数点を出力する場合に指定します。
1:小数点を出力しない場合に指定します。
属性識別子が「NUM_DECIMAL_PLACES_FORMAT」(小数部の編集形式)の場合
変更前の情報
帳票定義情報に指定されている小数部の編集形式を以下のいずれかで指定します。
469
帳票設計編 -第 14 章 帳票出力時に項目属性を切り替える-
0:小数部の編集形式が「999」の場合に指定します。
1:小数部の編集形式が「ZZZ」の場合に指定します。
2:小数部の編集形式が「9ZZ」の場合に指定します。
変更後の情報
変更後の小数部の編集形式を以下のいずれかで指定します。
0:小数部の編集形式を「999」にする場合に指定します。
1:小数部の編集形式を「ZZZ」にする場合に指定します。
2:小数部の編集形式が「9ZZ」の場合に指定します。
●属性識別子が「CURRENCY_SYMBOL」の場合の指定方法
変更前の情報
帳票定義情報に指定されている通貨記号文字を指定します。
必ず「"(ダブルクォーテーション)」で囲んで指定してください。
変更後の情報
変更後の通貨記号を指定します。
必ず「"(ダブルクォーテーション)」で囲んで指定してください。
- 帳票定義情報の[帳票のプロパティ]-[帳票定義体]タブの「Unicode の文字を使
用する」がチェックされていない場合
1 ~ 4 バイト以内で指定してください。
Shift-JIS の範囲の文字のみ指定可能です。
- 帳票定義情報の[帳票のプロパティ]-[帳票定義体]タブの「Unicode の文字を使
用する」がチェックされている場合
1 ~ 4 文字以内で指定してください。
Unicode の範囲の文字を指定できます。
なお、サロゲートペア領域の文字の場合は、1 文字を 2 文字として計算してくださ
い。
!
注意
- 通貨記号には以下の文字は使用できません。
数字:0 ~ 9
英字:A ~ D、N、P、R、S、V、X、Z
記号:「半角空白」、「*」、「+」、「-」、「,」、「.」、「;」、「(」、「)」、「"」、「/」、「=」
●属性識別子が「DATE_FORMAT_STRING」の場合の指定方法
変更前の情報
帳票定義情報に指定されている日付編集文字列を指定します。
必ず「"(ダブルクォーテーション)」で囲んで指定してください。
変更後の情報
変更後の日付編集文字列を、“ 日付を表す特殊な文字列 ” を含む文字列で指定します。
必ず「"(ダブルクォーテーション)」で囲んで指定してください。
指定できる “ 日付を表す特殊な文字列 ” は、以下のものです。
YYYY
:西暦年(例:「2012」など)です。
YY
:西暦の下二桁(例:「12」など)です。
MMMM
:英語月(例:「April」など)です。
MMM
:英語月の短縮形(例:「Apr」など)です。
MM
:月(例:「04」など)です。
DD
:日(例:「02」など)です。
WWWW
:英語曜日(例:「Monday」など)です。
WWW
:英語曜日の短縮形(例:「Mon」など)です。
- 帳票定義情報の[帳票のプロパティ]-[帳票定義体]タブの「Unicode の文字を使
用する」がチェックされていない場合
470
帳票設計編 -第 14 章 帳票出力時に項目属性を切り替える-
1 ~ 128 バイト以内で指定してください。
Shift-JIS の範囲の文字のみ指定可能です。
- 帳票定義情報の[帳票のプロパティ]-[帳票定義体]タブの「Unicode の文字を使
用する」がチェックされている場合
1 ~ 64 文字以内で指定してください。
Unicode の範囲の文字を指定できます。
なお、サロゲートペア領域の文字の場合は、1 文字を 2 文字として計算してくださ
い。
●指定例
以下に、すべての帳票を対象とする場合、および特定の帳票を対象とする場合の指定例を示します。
[すべての帳票を対象とする場合の指定例]
// 共通の定義
,,LITERAL_STRING,"請求書","Bill"
,,LITERAL_STRING,"請求額","Billed"
,,LITERAL_STRING,"日付","Date"
,,LITERAL_STRING,"商品","Commodity"
,,LITERAL_STRING,"数量","Amount"
,,LITERAL_STRING,"単価","Unit price"
,,LITERAL_STRING,"金額","Price"
,,LITERAL_STRING,"合計","Total"
[特定の帳票を対象とする場合の指定例]
// 帳票固有の定義
Form1,,LITERAL_STRING,"○○○株式会社","○○○Limited"
Form1,,LITERAL_STRING,"東京都港区東新橋X-X-X","Tokyo Minato Ward east Shinbashi X-X-X"
Form1,,LITERAL_STRING, "続く","Continues"
①
Form1,UPrice,NUM_DECIMAL_PLACES,0,2
Form1,UPrice,NUM_DECIMAL_PLACES_FORMAT,1,2
Form1,Price,NUM_DECIMAL_PLACES,2,2
Form1,Price,NUM_DECIMAL_PLACES_FORMAT,1,2
②
Form1,Total,NUM_DECIMAL_PLACES,2,2
Form1,Total,NUM_DECIMAL_PLACES_FORMAT,1,2
①:[ 帳票名 ] を指定し、[ 項目名 ] を省略しているので、指定している帳票定義情報に対しての指定と
なります。
②:[ 帳票名 ] および [ 項目名 ] を指定しているので、指定している帳票定義情報の特定の項目に対して
の指定となります。
471
帳票設計編 -第 14 章 帳票出力時に項目属性を切り替える-
14.3.2 項目属性切替え定義ファイルの雛形の形式
項目属性切替え定義ファイルの雛形の形式について説明します。
ここでは、以下の場合に分けて説明します。
- すべての帳票を対象とする場合
- 特定の帳票だけを対象とする場合
●すべての帳票を対象とする場合
備考
- 帳票定義情報に定義されている属性情報ごとに出力されます。属性情報が重複している場合、
1 つだけ出力されます。
ただし、以下の属性識別子は、属性情報が重複している / 重複していないにかかわらず、1 つ
だけ出力されます。
・ 数値の区切り編集形式の属性識別子「NUM_DECIMAL_FORMAT」
・ 小数点の出力有無の属性識別子「NUM_DECIMAL_PLACES_SUPPRESS」
・ 小数部の編集形式の属性識別子「NUM_DECIMAL_PLACES_FORMAT」
【雛形ファイルの記述形式】
,,FONT_JAPANESE,"指定されている日本語フォント名",
,,FONT_ENGLISH,"指定されている英文フォント名",
,,LITERAL_STRING,"指定されている文字列",
,,LITERAL_RECTSTRING,"指定されている文字列",
,,LITERAL_LABEL,"指定されているラベル",
,,CURRENCY_SYMBOL,"指定されている通貨記号文字",
,,DATE_FORMAT_STRING,<指定されている日付編集形式>,
,,NUM_DECIMAL_FORMAT,0|1(指定されている区切り編集のスタイル指定),
,,NUM_DECIMAL_PLACES,<指定されている小数部桁数>,
,,NUM_DECIMAL_PLACES_SUPPRESS,0|1(指定されている小数点の出力有無指定),
,,NUM_DECIMAL_PLACES_FORMAT,0|1|2(指定されている小数部の編集形式指定),
-- ------------------------------------------------- ------------------------------------------------------------ ----------------(*1)
(*2)
(*3)
(*4)
*1:[ 帳票名 ]、[ 項目名 ] は、空(未設定の状態)となります。
*2:それぞれの属性識別子が出力されます。
*3:変更前の情報(帳票定義情報に指定されている情報)が出力されます。
*4:変更後の情報が出力されます。言語情報の出力指定の有無によって、出力される内容が以下のよ
うに異なります。
・ 言語情報の出力を指定しない場合
空(未設定の状態)となります。
・ 言語情報の出力を指定した場合
指定した言語に合わせて、変更後の情報が出力されます。
なお、リテラルは、機械翻訳の有無により出力される内容が以下のように異なります。
- 機械翻訳をした場合
機械翻訳の結果が出力されます。
- 機械翻訳をしない場合
空(未設定の状態)となります。
言語ごとの出力される切替え情報については、以下を参照してください。
⇒ “ ●多言語に関する切替え情報を出力する場合の言語ごとの切替え情報 ”
【雛形ファイルの出力例】
帳票定義情報に定義されている項目のフォントが「MS 明朝」で、多言語に関する切替え情報を英語に
した場合の出力例を示します。
,,FONT_JAPANESE,"MS 明朝","Times New Roman"
,,FONT_ENGLISH,"MS 明朝","Times New Roman"
472
帳票設計編 -第 14 章 帳票出力時に項目属性を切り替える-
●特定の帳票だけを対象とする場合
備考
- 帳票定義情報に定義されている帳票の項目ごとに出力されます。項目の情報が重複していて
も、項目が異なっていれば出力されます。
- 属性種別を指定して出力したい場合は、「雛形ファイルの詳細設定画面」で出力する属性の分
類を指定して雛形ファイルを作成してください。
「雛形ファイルの詳細設定画面」の詳細は、デザイナヘルプを参照してください。
- 数値の区切り編集形式の属性識別子「NUM_DECIMAL_FORMAT」は、属性情報が重複してい
る / 重複していないにかかわらず、1 つだけ出力されます。また、[ 項目名 ] は出力されませ
ん。
【雛形ファイルの記述形式】
帳票名,項目名,FONT_JAPANESE,"指定されている日本語フォント名",
帳票名,項目名,FONT_ENGLISH," 指定されている英文フォント名",
帳票名,項目名,LITERAL_STRING,"指定されている文字列",
帳票名,項目名,LITERAL_RECTSTRING,"指定されている文字列",
帳票名,項目名,LITERAL_LABEL,"指定されているラベル",
帳票名,項目名,CURRENCY_SYMBOL,"指定されている通貨記号文字",
帳票名,項目名,DATE_FORMAT_STRING,< 指定されている日付編集形式>,
帳票名, ,NUM_DECIMAL_FORMAT,0|1(指定されている区切り編集のスタイル指定),
帳票名,項目名,NUM_DECIMAL_PLACES,<指定されている小数部桁数>,
帳票名,項目名,NUM_DECIMAL_PLACES_SUPPRESS,0|1(指定されている小数点の出力有無指定),
帳票名,項目名,NUM_DECIMAL_PLACES_FORMAT,0|1|2(指定されている小数部の編集形式指定),
--------- ---------- ----------------------------------------------- ------------------------------------------------------------- --------(*1)
(*2)
(*3)
(*4)
(*5)
*1:帳票名が出力されます。
*2:項目名が出力されます。
*3:それぞれの属性識別子が出力されます。
*4:変更前の情報(帳票定義情報に指定されている情報)が出力されます。
*5:変更後の情報が出力されます。言語情報の出力指定の有無によって、出力される内容が以下のよ
うに異なります。
・ 言語情報の出力を指定しない場合
空(未設定の状態)となります。
・ 言語情報の出力を指定した場合
指定した言語に合わせて、変更後の情報が出力されます。
なお、リテラルは、機械翻訳の有無により出力される内容が以下のように異なります。
- 機械翻訳をした場合
機械翻訳の結果が出力されます。
- 機械翻訳をしない場合
空(未設定の状態)となります。
言語ごとの出力される切替え情報については、以下を参照してください。
⇒ “ ●多言語に関する切替え情報を出力する場合の言語ごとの切替え情報 ”
【雛形ファイルの出力例】
以下のすべての条件を満たして、多言語に関する切替え情報を英語にした場合の出力例を示します。
- 帳票定義情報 (Form1)
・ 帳票のプロパティの区切り編集のスタイルに、区切り文字「,(カンマ)」、小数点
「.(ピリオド)」が指定されている。
・ 固定リテラル項目 (Static0001) に、日本語フォント「MS 明朝」が定義されている。
・ 固定リテラル項目 (Static0001) に、英文フォント「MS 明朝」が定義されている。
・ 固定リテラル項目 (Static0001) に、文字列「会社名」が定義されている。
- 帳票定義情報 (Form2)
・ 区切り編集のスタイルに、区切り文字「.(ピリオド)」、小数点「,(カンマ)」が指定されてい
る。
・ 数字項目 (Numeric0001) に、英文フォント「MS 明朝」が定義されている。
・ 数字項目 (Numeric0001) に、小数部桁数「0」が定義されている。
・ 数字項目 (Numeric0001) に、通貨記号文字「¥」が定義されている。
473
帳票設計編 -第 14 章 帳票出力時に項目属性を切り替える-
Form1,,NUM_DECIMAL_FORMAT,0,0
Form1,Static0001,FONT_JAPANESE,"MS 明朝","Times New Roman"
Form1,Static0001,FONT_ENGLISH,"MS 明朝","Times New Roman"
Form1,Static0001,LITERAL_STRING, "会社名","Company name"
Form2,,NUM_DECIMAL_FORMAT,1,0
Form2,Numeric0001,FONT_ENGLISH, "MS明朝","Times New Roman"
Form2,Numeric0001,NUM_DECIMAL_PLACES,0,0
Form2,Numeric0001,CURRENCY_SYMBOL,"¥","$"
●多言語に関する切替え情報を出力する場合の言語ごとの切替え情報
「雛形ファイルの詳細設定画面」で「多言語に関する切替え情報を出力する」を指定した場合に、雛形
ファイルに出力される言語ごとの切替え情報は以下のとおりです。
項目属性
の分類
属性識別子
切り替える言語
雛形ファイルに出力される
切替え情報
フォント
- FONT_JAPANESE
日本語
MS 明朝
- FONT_ENGLISH
英語
Times New Roman
中国語(簡体字)
SimSun
中国語(繁体字)
MingLiU
韓国語
BatangChe
フランス語
Times New Roman
スペイン語
ドイツ語
ロシア語
ポルトガル語
チェコ語
タイ語
Tahoma
ベトナム語
リテラル
LITERAL_STRING
全言語共通
LITERAL_RECTSTRING
- 機械翻訳をしない場合
空(未設定の状態)
LITERAL_LABEL
数値
- 機械翻訳をした場合
機械翻訳の結果 (*1)
NUM_DECIMAL_FORMAT
日本
英語
中国語(簡体字)
中国語(繁体字)
0
※3 桁ごとの区切り文字のスタイル
が「,(カンマ)」、小数点のスタ
イルが「.(ピリオド)」
韓国語
タイ語
フランス語
スペイン語
ドイツ語
ロシア語
1
※3 桁ごとの区切り文字のスタイル
が「.(ピリオド)」、小数点のス
タイルが「,(カンマ)」
ポルトガル語
チェコ語
ベトナム語
- NUM_DECIMAL_PLACES
全言語共通
- NUM_DECIMAL_PLACES_SUPPRESS
- NUM_DECIMAL_PLACES_FORMAT
474
帳票定義情報で指定された属性と
同じ
帳票設計編 -第 14 章 帳票出力時に項目属性を切り替える-
項目属性
の分類
属性識別子
切り替える言語
雛形ファイルに出力される
切替え情報
通貨
CURRENCY_SYMBOL
日本語
¥
英語
$
中国語(簡体字)
¥
中国語(繁体字)
NT$
韓国語
₩
フランス語
€
スペイン語
ドイツ語
日付
DATE_FORMAT_STRING
ロシア語
р.
ポルトガル語
€
チェコ語
Kč
タイ語
฿
ベトナム語
₫
日本語
YYYY/MM/DD
英語
MM/DD/YYYY
中国語(簡体字)
YYYY/MM/DD
中国語(繁体字)
YYYY/M/D
韓国語
YYYY-MM-DD
フランス語
DD/MM/YYYY
スペイン語
ドイツ語
DD.MM.YYYY
ロシア語
ポルトガル語
DD-MM-YYYY
チェコ語
DD.MM.YYYY
タイ語
DD/MM/YYYY
ベトナム語
*1:日付項目、時刻項目の特殊文字列も機械翻訳されるため、機械翻訳された文字列が List Creator のサポート対
象外の文字となる場合があります。必ずプレビューなどで確認を行ってください。
475
帳票設計編-第 4 部 管理・保守編-
第 4 部 管理・保守編
ここでは、帳票定義情報の一元管理、および帳票定義情報の保守(帳票保守)につ
いて説明します。
476
帳票設計編 -第 15 章 帳票定義情報を管理する-
第 15 章
帳票定義情報を管理する
ここでは、作成した帳票定義情報の管理について説明します。
帳票定義情報は、帳票定義一覧画面で管理します。
ここでは、「帳票定義一覧画面」の表示方法、画面構成、操作方法について説明します。
477
帳票設計編 -第 15 章 帳票定義情報を管理する-
15.1 帳票定義情報の管理について
帳票定義情報は、帳票格納ディレクトリ(帳票定義情報を格納するフォルダ)に保存されます。
帳票定義情報の種類別に帳票格納ディレクトリ作成し、種類別に分類して帳票定義情報を保存・管理
することができます。
帳票定義情報は、帳票定義一覧画面で一元的に管理します。
帳票定義一覧画面から、以下の操作が行えます。
- 帳票定義情報の一覧表示
- 帳票格納ディレクトリの指定
- 帳票様式情報の新規作成、インポート、開く、複製、削除、変名
- 帳票業務情報の設定・参照
- 帳票様式情報の出力イメージ確認
- 帳票定義情報の一覧の出力
- 帳票様式情報の仕様印刷
- 項目属性切替え定義ファイルの雛形生成
以下に、それぞれの操作について説明します。
なお、帳票定義一覧を起動して帳票定義一覧画面を表示する方法については、以下を参照してくださ
い。
⇒ “3.1.1 帳票定義一覧画面 ”
!
注意
- 帳票格納ディレクトリを削除したときなど、帳票定義一覧の起動時に帳票格納ディレクト
リが存在しない場合は、帳票格納ディレクトリ指定画面が表示されます。この場合、帳票
格納ディレクトリを指定してください。
478
帳票設計編 -第 15 章 帳票定義情報を管理する-
15.2 帳票定義情報の一覧表示
帳票定義一覧画面には、帳票格納ディレクトリに保存されている帳票定義情報が一覧表示されます。
出力方法に合わせて表示項目を切り替えて表示したり、帳票定義情報を表示項目でソートして表示し
たりできます。操作方法は、デザイナヘルプを参照してください。
表示項目
15.3 帳票格納ディレクトリの指定
帳票定義一覧画面では、指定した帳票格納ディレクトリ配下にある帳票が一覧表示されます。
ここでは、帳票格納ディレクトリの指定方法を説明します。
= 操作手順 =
1)帳票定義一覧画面で、
[表示]-[オプション]を選択します。
⇒オプション画面が表示されます。
2)帳票格納ディレクトリを指定します。
入力域の右側にある[...]ボタンをクリックすると表示される画面から指定することもできます。
ディレクトリ名を参照する場合は 259 バイト以内で指定してください。
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒指定した帳票格納ディレクトリの帳票が帳票定義一覧画面に表示されます。
備考
- Windows の場合、環境設定画面の[全般]タブからも帳票格納ディレクトリを切り替
えることができます。一方で帳票格納ディレクトリを変更した場合、もう一方に反映さ
れます。
- 帳票定義一覧画面のオプション画面で帳票格納ディレクトリを変更する場合は、環境設
定画面を閉じてから操作してください。
479
帳票設計編 -第 15 章 帳票定義情報を管理する-
15.4 帳票様式情報の新規作成、開く、複製、削除、変名
帳票定義一覧画面から、帳票様式情報に対する以下の操作を行うことができます。
- 新規作成
帳票様式情報を新規作成します。保存した帳票様式情報は、表示している帳票格納ディレクトリ
に保存されます。
- インポート作成
インポート機能を使用して帳票様式情報を作成します。保存した帳票様式情報は、表示している
帳票格納ディレクトリに保存されます。
- 開く
帳票様式情報を開きます。定義内容を確認したり、変更したりできます。
- 複製
帳票様式情報の複製を作成します。複写された帳票様式情報は、自動的に名前が付けられます。
- 他の帳票格納ディレクトリからの複写
別の帳票格納ディレクトリに保存されている帳票定義情報を、帳票定義一覧画面で表示している
帳票格納ディレクトリに複写します。
- 他の帳票格納ディレクトリへの複写
帳票定義一覧画面で表示している帳票格納ディレクトリに保存されている帳票定義情報を、別の
帳票格納ディレクトリに複写します。
- 変名
帳票定義情報の名前を変更することができます。
新規作成については、以下を参照してください。
⇒ “ 第 7 章 帳票レイアウト情報を作成する ”
開くについては、以下を参照してください。
⇒ “16.1 帳票様式情報の変更 ”
複製、他の帳票格納ディレクトリからの複写、他の帳票格納ディレクトリへの複写、変名については、
デザイナヘルプを参照してください。
15.5 帳票業務情報の設定・参照
帳票様式情報に、帳票業務情報を定義できます。
帳票業務情報の定義については、以下を参照してください。
⇒ “ 第 12 章 帳票業務情報を定義する ”
15.6 帳票様式情報の出力イメージ確認
帳票定義一覧画面から、帳票様式情報の出力イメージを確認することができます。
出力イメージの確認については、以下を参照してください。
⇒ “10.2 プレビューで表示する ”
480
帳票設計編 -第 15 章 帳票定義情報を管理する-
15.7 帳票定義情報の一覧の出力
帳票一覧の出力とは、帳票定義一覧画面に表示されている帳票定義情報の一覧を出力する機能です。
帳票一覧の出力には、以下の 2 種類のモードがあります。
- 帳票の一覧を出力する
帳票格納ディレクトリ、帳票数、帳票名、コメントなどの情報を出力します。
印刷、PDF ファイル、Excel ファイル、またはテキストファイル(CSV 形式)に出力できます。
- 帳票の一覧と変更の有無を出力する
帳票定義情報の一覧に加えて、変更前の帳票定義情報が格納されているディレクトリと比較し、変
更の有無を出力します。
印刷、PDF ファイル、または Excel ファイルに出力できます。
以下の 3 種類の一覧を出力します。
・ 帳票一覧
帳票の変更の有無が出力されます。
・ 帳票一覧(変更情報:分類表示)
帳票業務情報の変更の有無、および帳票定義情報(帳票レイアウト情報、データ定義)の変更
の有無が出力されます。
・ 帳票一覧(変更情報:領域とオブジェクト)
帳票レイアウト情報の領域、およびオブジェクトの変更 / 追加 / 削除情報が出力されます。
備考
- 印刷する場合、指定されたプリンタのドライバのプロパティの設定にしたがって、A4 単票
用紙に 1 部印刷されます。印刷する前に、プリンタに A4 用紙をセットし、プリンタドラ
イバのプロパティで A4 用紙が給紙されるように設定しておいてください。
- PDF ファイルに出力する場合、用紙サイズは A4 となります。
- 帳票定義情報の一覧は、帳票定義一覧画面に表示されている順序で出力されます。
ここでは、帳票の一覧と変更の有無を印刷する例で説明します。
= 操作手順 =
1)帳票定義一覧画面で、[ファイル]-[帳票一覧の出力]を選択します。
⇒帳票一覧の出力画面が表示されます。
2)出力方法を指定します。ここでは「印刷」を指定します。
481
帳票設計編 -第 15 章 帳票定義情報を管理する-
3)出力先のプリンタ名を指定します。プリンタ名は、コンピュータに定義されているプリンタから
選択できます。
備考
- 「PDF ファイル」または「Excel ファイル」を選択する場合は、「ファイル名」を指定し
てください。
4)出力情報で「帳票の一覧と変更の有無を出力する」を選択します。
5)「変更前の帳票格納ディレクトリ」に、帳票格納ディレクトリに格納されている帳票定義情報と比
較したい帳票定義情報が格納されているディレクトリを指定します。
入力域の右側にある[...]ボタンをクリックすると表示される画面から、ディレクトリを指定する
こともできます。
!
注意
- ディレクトリに、以下の文字は指定できません。
「/」、「,」、「;」、「*」
、「?」、「"」、「<」、「>」、「|」
6)条件を絞り込んで比較結果を出力したい場合、「比較結果の絞込み」チェックボックスをチェック
します。
比較結果の絞込みの条件は、複数指定できます。
- 変更あり
帳票格納ディレクトリ、および「変更前の帳票格納ディレクトリ」で指定したディレ
クトリの両方に存在する帳票で、かつ変更されている帳票定義情報が出力されます。
- 変更なし
帳票格納ディレクトリ、および「変更前の帳票格納ディレクトリ」で指定したディレ
クトリの両方に存在する帳票で、かつ変更されていない帳票定義情報が出力されます。
- 追加
帳票格納ディレクトリにのみ存在する帳票定義情報が出力されます。
- 削除
「変更前の帳票格納ディレクトリ」で指定したディレクトリにのみ存在する帳票定義情
報が出力されます。
備考
- 「比較結果の絞込み」チェックボックスをチェックし、「変更あり」、「変更なし」、「追
加」、「削除」のいずれもチェックしない場合、比較は行われません。
7)[OK]ボタンをクリックします。
⇒設定に応じた結果が出力されます。
482
帳票設計編 -第 15 章 帳票定義情報を管理する-
15.7.1 出力結果から変更箇所を特定する
帳票定義情報の変更の有無を出力した場合、出力結果「帳票一覧(変更情報:領域とオブジェクト)」
に、以下の情報が出力されます。
種類
:領域 / オブジェクトの変更の種類が出力されます。
「追加」、「削除」、「変更」のいずれかが出力されます。(*1)
分類
:領域 / オブジェクトの種別が出力されます。
情報
:分類に出力された領域 / オブジェクトを特定するための情報が出力されます。
*1:パーティション罫線、オーバレイ文字、オーバレイ図形を移動した場合、元のオブジェクトを
削除して新たなオブジェクトを追加したものとみなされるため、「削除」と「追加」の両方に出
力されます。
以下に、「分類」と「情報」に出力される情報の詳細を示します。
分類
情報
フレーム
フレーム名が出力されます。
パーティション
パーティション名が出力されます。
項目
変更情報が、以下の形式で出力されます。
項目名(項目を配置したパーティション名)
以下の項目の情報が出力されます。
- 数字項目
- テキスト項目
- 矩形テキスト項目
- OCR-B 項目
- ラジオボタン項目
- チェックボックス項目
- バーコード項目 (U.S. Postal FIM 項目を含む )
- メディア項目
- 郵便番号項目
- 非出力項目
- 集団項目 ( 伝票形式、タックシール形式、および矩形繰返
し形式のボディ部集団項目を含む )
リテラル
変更情報が、以下の形式で出力されます。
項目名(項目を配置したパーティション名)
以下の項目の情報が出力されます。
- 固定リテラル項目
- 矩形固定リテラル項目
- 日付項目
- 時刻項目
パーティション罫線
変更情報が、以下の形式で出力されます。
パーティション罫線の種別(パーティション罫線を配置した
パーティション名、(開始座標))(*1)
オーバレイ文字
開始座標が出力されます。(*2)
オーバレイ図形
変更情報が、以下の形式で出力されます。
オーバレイ図形の種別(開始座標)(*2)
*1:開始座標には、パーティション罫線を配置したパーティションの左上からの相対座標がドット単
位で出力されます。
*2:開始座標には、編集画面の左上からの絶対座標がドット単位で出力されます。
483
帳票設計編 -第 15 章 帳票定義情報を管理する-
「分類」と「情報」に出力される情報から、変更 / 追加 / 削除した領域およびオブジェクトを以下の方
法で特定することができます。
領域 / オブジェクトの種別
特定方法(手順)
フレーム
1)対象の帳票定義情報を帳票様式定義で表示する。
2)パーティションリストから出力された「フレーム名」を
探す。
パーティション
1)対象の帳票定義情報を帳票様式定義で表示する。
2)パーティションリストから出力された「パーティション
名」を探す。
項目
1)対象の帳票定義情報を帳票様式定義で表示する。
2)パーティションリスト、またはレコードリストから出力さ
れた「項目名」を探す。
リテラル
1)対象の帳票定義情報を帳票様式定義で表示する。
2)パーティションリスト、またはレコードリストから出力さ
れた「項目名」を探す。
パーティション罫線
●集計表形式の場合
1)対象の帳票定義情報を帳票様式定義で表示する。
2)「表示」メニューの「単位設定」で画面の表示単位を
「ドット」にする。
3)プロパティリストを表示する。
4)「編集モード」メニューの「編集オブジェクト」の選択
で「パーティション罫線」のみ編集対象とする。
5)「編集モード」メニューの「レイアウト作成」の
「レイアウト作成 ( 標準 )」を選択する。
6)「表示」メニューの「パーティション」の「すべて非表
示」を選択する。
7)パーティションリストより出力された配置パーティショ
ンを選択し、「表示」メニューの「パーティション」の
「パーティションの表示」を選択する。
8)出力された開始座標とステータスバーの位置(マウス座
標)を比較し、近い値のパーティション罫線を選択す
る。
9)プロパティリストに表示される位置と出力された開始座
標を確認する。
●フリーフレーム形式の場合
1)対象の帳票定義情報を帳票様式定義で表示する。
2)「表示」メニューの「単位設定」で画面の表示単位を
「ドット」にする。
3)プロパティリストを表示する。
4)「編集モード」メニューの「編集オブジェクト」の選択
で「パーティション罫線」のみ編集対象とする。
5)「編集モード」メニューの「レイアウト作成」の
「レイアウト作成 ( 標準 )」を選択する。
6)「表示」メニューの「パーティション」の「すべて非表
示」を選択する。
7)パーティションリストより出力された配置パーティショ
ンを選択し、「表示」メニューの「パーティション」の
「パーティションの表示」を選択する。
8)配置パーティションが所属するフレームの位置と出力さ
れた開始座標を加算し、絶対座標を算出する。
9)算出した絶対座標とステータスバーの位置(マウス座
標)を比較する。
10)近い値のパーティション罫線を選択し、プロパティリ
ストに表示される位置と出力された開始座標を確認す
る。
484
帳票設計編 -第 15 章 帳票定義情報を管理する-
領域 / オブジェクトの種別
特定方法(手順)
オーバレイ文字
1)対象の帳票定義情報を帳票様式定義で表示する。
2)「表示」メニューの「単位設定」で画面の表示単位を
「ドット」にする。
3)プロパティリストを表示する。
4)「編集モード」メニューの「編集オブジェクト」の選択で
「オーバレイ文字」のみ編集対象とする。
5)出力された開始座標とステータスバーの位置(マウス座
標)を比較し、近い値のオーバレイ文字を選択する。
6)プロパティリストに表示される位置と出力された開始座標
を確認する。
オーバレイ図形
1)対象の帳票定義情報を帳票様式定義で表示する。
2)「表示」メニューの「単位設定」で画面の表示単位を
「ドット」にする。
3)プロパティリストを表示する。
4)「編集モード」メニューの「編集オブジェクト」の選択で
「オーバレイ図形」のみ編集対象とする。
5)出力された開始座標とステータスバーの位置(マウス座
標)を比較し、近い値のオーバレイ図形を選択する。
6)プロパティリストに表示される位置と出力された開始座標
を確認する。
485
帳票設計編 -第 15 章 帳票定義情報を管理する-
15.8 帳票様式情報の仕様印刷
帳票様式情報の仕様(定義情報)を一覧形式で印刷、PDF ファイル、または Excel ファイルに出力する
ことができます。
帳票様式情報の仕様印刷では、以下の情報を出力できます。
帳票イメージ
帳票の出力イメージを出力します。
帳票仕様
帳票レイアウト全体に関する情報を出力します。
項目仕様
帳票レイアウトに情報定義されている項目に関する情報を出力します。出力形式には、
通常形式と一覧形式の 2 通りがあります。
出力対象とする項目は、固定リテラルを含めた全項目か固定リテラル(日付項目、時刻
項目を含む)を除く項目のどちらかを選択できます。
パーティション仕様
パーティションに関する情報を出力します。パーティション仕様は、フリーフレーム形
式および集計表形式の帳票のみ出力できます。
フリーフレーム形式の帳票の場合、フレーム単位でパーティション情報が出力されます。
入力データ仕様
入力データ形式が「可変長」、「固定長」、または「CSV 形式」の場合に、入力データを設
計するときに必要な情報を出力します
= 操作手順 =
1)帳票定義一覧画面で帳票様式情報の仕様を出力する帳票様式情報を選択し、
[ファイル]-[帳票様式定義の仕様印刷]を選択します。
⇒帳票様式定義の仕様印刷画面が表示されます。
486
帳票設計編 -第 15 章 帳票定義情報を管理する-
2)出力方法、および出力内容を選択します。
- 「出力方法」で「印刷」を選択した場合、「プリンタ名」に出力先のプリンタ名を指定し
ます(「印刷」を選択した場合のみ「プリンタ名」を指定できます。)
備考 「PDF ファイル」または「Excel ファイル」を選択した場合、「出力先ディレクトリ」を
指定します(「PDF ファイル」または「Excel ファイル」を選択した場合のみ「出力先
ディレクトリ」を指定できます)。
- パーティション仕様は、集計表形式およびフリーフレーム形式の帳票で出力できます。
3)[OK]ボタンをクリックします。
⇒指定された出力方法で帳票様式情報の仕様が出力されます。
備考
!
注意
- 出力方法に「印刷」を選択した場合、帳票様式情報の仕様書は、指定されたプリンタの
ドライバのプロパティの設定にしたがって、A4 単票用紙に 1 部印刷されます。印刷す
る前に、プリンタに A4 用紙をセットし、プリンタドライバのプロパティで A4 用紙が
給紙されるように設定しておいてください。
- Unicode の文字を使用した帳票様式情報を、出力方法に PDF ファイルを選択して仕様印刷
すると、以下の Unicode 文字列が表示されない場合があります。
・ 帳票仕様の行頭禁則文字、行末禁則文字
・ 項目仕様の項目情報の印刷文字
・ 項目仕様の編集形式の編集形式文字列
・ 項目仕様の編集形式の負符号
・ 項目仕様の編集形式の通貨記号
・ 項目仕様の固定リテラルの文字列
・ 項目仕様のラジオボタンのラジオボタンラベル
・ 項目仕様のチェックボックスのチェックボックスラベル
この場合、出力方法に印刷、または Excel ファイルを選択して仕様印刷してください。
487
帳票設計編 -第 15 章 帳票定義情報を管理する-
15.9 項目属性切替え定義ファイルの雛形生成
帳票定義一覧画面から、項目属性切替え定義ファイルの雛形を生成できます。
詳細については、以下を参照してください。
⇒ “14.2.1 項目属性切替え定義ファイルの雛形作成 ”
488
帳票設計編 -第 16 章 帳票定義情報を保守する-
第 16 章
帳票定義情報を保守する
帳票出力時に、運用の変更などによって帳票のレイアウトや出力方法などを変更しなければならない
場合があります。このような場合、帳票定義情報を変更(更新)します。帳票定義情報を変更すること
を、List Creator では帳票保守と呼びます。
!
注意
- 帳票の出力中に帳票資源を変更(更新)しないでください。出力中に変更(更新)した場合、
意図しない出力結果やエラーとなる場合があり、動作保証できません。
489
帳票設計編 -第 16 章 帳票定義情報を保守する-
16.1 帳票様式情報の変更
帳票のレイアウト情報などの変更が発生した場合は、帳票定義一覧画面から、変更する帳票定義情報
を開いて変更します。複数の項目を選択して、項目情報を一括変更することもできます。
ここでは、サンプル帳票「社員証」の「入社日」の編集形式を和暦表記(GGGG ZZ 年 MM 月 DD 日)
から西暦 4 桁表記(「YYYY 年 MM 月 DD 日」)に変更する方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票定義一覧画面で、サンプル帳票「社員証」を選択し、[ファイル]-[開く]を選択します。
- 帳票名をダブルクリックして帳票様式定義画面を表示することもできます。
備考
⇒帳票様式定義画面が表示されます。
2)数字項目「入社日」を選択し、数字項目のプロパティ画面を表示します。
数字項目のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する ”
3)[編集形式]タブで、「サンプル」に「YYYY 年 MM 月 DD 日」を指定します。
⇒「文字列」に「YYYY 年 MM 月 DD 日」が設定されます。
490
帳票設計編 -第 16 章 帳票定義情報を保守する-
4)[OK]ボタンをクリックします。
⇒次のようになります。
- 複数の項目を選択して、帳票様式情報を一括して変更することもできます。
備考
5)[ファイル]-[閉じる]を選択します。
⇒変更が保存され、帳票定義一覧画面に戻ります。
491
帳票設計編 -第 16 章 帳票定義情報を保守する-
16.2 帳票業務情報の変更
帳票の出力方法や出力時の動作の変更が発生した場合、帳票定義一覧画面から帳票のプロパティ画面
を表示して簡単に変更することができます。
帳票のプロパティ画面は、帳票定義一覧画面で変更する帳票定義情報を選択して、ツールバーの[帳
票のプロパティ]ボタンをクリックして表示します。複数の帳票定義情報を選択して、帳票のプロパ
ティ画面を表示し、帳票業務情報を一括変更することもできます。
帳票業務情報の変更については、以下を参照してください。
⇒ “ 第 12 章 帳票業務情報を定義する ”
492
帳票設計書 -付録-
付録
付録として、以下の内容について説明します。
- グラフ出力機能
- 帳票設計ノウハウ集
- メニュー一覧
- 帳票設計時の注意事項
- 入力データに関する留意事項
- List Creator で使用できる XML ファイル
- List Creator で電子フォームを使用するときの留意事項
- Prfmwiz.ini ファイルの編集
- 組合せフォーム定義ファイル
- 画面帳票定義体の形式変換
- COPY 句ファイル生成機能
493
帳票設計編 -付録 A グラフ出力機能-
付録 A
グラフ出力機能
グラフ出力機能の概要、グラフの出力方法、および留意事項について説明します。
494
帳票設計編 -付録 A グラフ出力機能-
A.1 グラフ出力機能
グラフ出力機能の概要とグラフの構成について説明します。
A.1.1 グラフ出力機能とは
List Creator のグラフ出力は、グラフの種類や色などの体裁を記述した「グラフ属性ファイル」(拡張子
「.grh」)と、グラフのデータを記述した「グラフデータファイル」(拡張子「.grd」)の 2 つのファイルを
元にグラフイメージを生成し、帳票様式定義の組込みメディア項目の範囲に出力します。
グラフ属性ファイルの作成方法については、以下を参照してください。
⇒ “A.2.1 グラフ属性ファイルを作成する ”
グラフデータファイルの作成方法については、以下を参照してください。
⇒ “A.2.2 グラフデータファイルを作成する ”
出力されるグラフのサイズは、組込みメディア項目のプロパティで指定するクリッピングの指定によ
り、以下のサイズで出力されます。
- 「クリッピング」と「メディア解像度で出力する」の両方を指定した場合
すべての出力方法において、グラフ属性ファイルのグラフサイズで指定したサイズで出力されます。
ただし、電子保存時は、List Works の仕様で出力されます。
- 「クリッピング」のみを指定した場合
・ 印刷
プリンタの解像度に依存します。
・ 電子保存
List Works の仕様で出力されます。
・ PDF ファイル保存
グラフ属性ファイルのグラフサイズで指定したサイズで出力されます。
・ Excel ファイル出力
デフォルトの解像度(600dpi)で出力します。
・ TIFF 出力
グラフ属性ファイルのグラフサイズで指定したサイズで出力されます。
- 「クリッピング」を指定しない場合
すべての出力方法において、組込みメディア項目の範囲にスケーリングされ出力されます。
List Creator では、以下のグラフを帳票に出力することができます。
- 縦棒グラフ
大きさの比較や、データの推移を時系列に比較することに用いられます。
- 積み上げ縦棒グラフ
合計値とその内訳を表現することに用いられます。
- 100% 積み上げ縦棒グラフ
各項目に対する系統の構成比を表現することに用いられます。
- 横棒グラフ
大きさや割合を比較することに用いられます。
- 円グラフ
割合の比較に用いられます。
- 折れ線グラフ
時系列データの推移を表現することに用いられます。
- レーダーチャート
要素のバランスや、特徴を表現することに用いられます。
495
帳票設計編 -付録 A グラフ出力機能-
A.1.2 グラフの構成
List Creator でのグラフのエリア名と要素名について説明します。
●グラフを構成する領域(エリア)
グラフを構成する領域(エリア)の名称について説明します。
- グラフエリア
グラフ全体を描画する領域です。タイトルエリアとプロットエリア、凡例エリアを含みます。
- タイトルエリア
タイトルを描画する領域です。
- プロットエリア
グラフを描画する領域です。
- 凡例エリア
凡例を描画する領域です。
496
帳票設計編 -付録 A グラフ出力機能-
●グラフ要素の名称
グラフを構成する要素の名称について説明します。
グラフタイトル
系統名
数値軸(メイン)
グリッドラベル
数値軸ラベル(メイン)
項目軸ラベル
項目名
- グラフタイトル
グラフのタイトルです。タイトルエリアに属します。
- 項目名
項目名です。プロットエリアに属します。
- 系統名
系統名です。凡例エリアに属します。
- 数値軸 ( メイン )
メイン項目に対する軸です。プロットエリアに属します。
- 数値軸ラベル ( メイン )
メイン項目に対する軸タイトルです。プロットエリアに属します。
- 数値軸 ( サブ )
サブ項目に対する軸です。プロットエリアに属します。
- 数値軸ラベル ( サブ )
サブ項目に対する軸タイトルです。プロットエリアに属します。
- 項目軸ラベル
項目タイトルです。プロットエリアに属します。
- グリッドラベル
メイン項目に対する軸です。プロットエリアに属します。
497
帳票設計編 -付録 A グラフ出力機能-
A.2 グラフを出力する
グラフを帳票に出力するための手順について説明します。
1)グラフ属性ファイルを作成します。
グラフ属性ファイルを作成する方法については、“A.2.1 グラフ属性ファイルを作成する ” を参照
してください。
2)グラフデータファイルを作成します。
グラフデータファイルを作成する方法については、“A.2.2 グラフデータファイルを作成する ” を
参照してください。
3)グラフのプレビューを行います。
グラフのプレビューを行う方法については、グラフユーティリティヘルプを参照してください。
4)グラフを帳票に出力します。
グラフを帳票に出力する方法については、“A.2.3 グラフを帳票に出力する ” を参照してくださ
い。
A.2.1 グラフ属性ファイルを作成する
グラフ属性ファイルを作成する流れについて説明します。
1)グラフユーティリティを起動します。
グラフユーティリティは、以下のいずれかの方法で起動します。
・[スタート]-[プログラム]-[List Creator]-[ユーティリティ]-[グラフユーティリ
ティ]を選択
・ 帳票様式定義画面で、[ツール]-[グラフユーティリティの起動]を選択
2)作成するグラフ種を選択します。
3)グラフエリアとタイトルエリアについてプロパティを決定します。
4)プロットエリアと凡例エリアについてプロパティを決定します。
5)数値軸と項目軸についてプロパティを決定します。
6)系統と項目を決定します。
7)グラフ属性ファイルを保存します。
グラフ属性ファイルの作成方法の詳細については、グラフユーティリティヘルプを参照してください。
A.2.2 グラフデータファイルを作成する
グラフデータファイルには、グラフのデータを指定します。
グラフデータファイルは、以下の 2 つの形式で記述できます。
- グラフのデータのみを指定する形式
- グラフのデータ、グラフの系統名、グラフの項目名を指定する形式
なお、グラフ属性ファイルとグラフデータファイルのサンプルは、以下を参照してください。
List Creator インストールディレクトリ ¥Samples
- グラフデータファイルの作成方法は、グラフユーティリティヘルプでも参照できます。
備考
498
帳票設計編 -付録 A グラフ出力機能-
●グラフのデータのみを指定する形式
グラフデータファイルは、グラフのデータのみを記述します。
グラフの系統名と項目名は、グラフ属性ファイルで設定した文字列となります。
グラフデータファイルは、以下のように作成してください。
- グラフデータファイル内の区切り文字には「カンマ(,)」のみ指定できます。
- 文字コードは UNICODE(UTF8)で作成してください。
- 改行コードは以下の設定で作成してください。
・【Windows 版】の場合
CR+LF
・【UNIX 系 OS 版】の場合
LF
- 拡張子は「.grd」で作成してください。
!
注意
- 入力データが数値軸の目盛の開始値より小さい、または終了値より大きい場合、エラーとな
ります。詳細については、グラフユーティリティヘルプを参照してください。
- グラフデータファイルで指定したグラフのデータが、グラフ属性ファイルで指定した系統
数、項目数と一致しない場合、以下の動作となります。
・ グラフデータファイルの指定が多い場合
グラフ属性ファイルで指定した系統数、項目数の範囲のデータが有効となります。
・ グラフデータファイルの指定が少ない場合
エラーとなります。
●グラフのデータ、グラフの系統名、グラフの項目名を指定する形式
グラフデータファイルは、グラフのデータ、グラフの系統名、グラフの項目名を記述します。
グラフの系統名と項目名は、グラフデータファイルで指定した文字列となります。
グラフデータファイルは、以下のように作成してください。
- 系統名と項目名を変更する場合は、ファイルの先頭に [MFGRHD] キーワードを指定してください。
- グラフデータファイル内の区切り文字には「カンマ(,)」または「タブ」を指定できます。グラフ
データファイル内で有効になる区切り文字は、[MFGRHD] キーワードの次に指定された文字となり
ます。同グラフデータファイル内での区切り文字の混在はできません。
- 文字コードは UNICODE(UTF8)で作成してください。
- 改行コードは以下の設定で作成してください。
・【Windows 版】の場合
CR+LF
・【UNIX 系 OS 版】の場合
LF
- 拡張子は「.grd」で作成してください。
!
注意
- 入力データが数値軸の目盛の開始値より小さい、または終了値より大きい場合、エラーとな
ります。詳細については、グラフユーティリティヘルプを参照してください。
- グラフデータファイルで、系統数と項目数を変更することはできません。
- グラフデータファイルで指定した系統数、項目数、およびグラフのデータが、グラフ属性
ファイルで指定した系統数、項目数と一致しない場合、エラーとなります。
- 区切り文字を「カンマ(,)」に指定した場合、グラフデータファイル内で「カンマ(,)」を
含む系統名と項目名は指定できません。グラフデータファイル内で「カンマ(,)」を含む系
統名と項目名を指定したい場合は、区切り文字に「タブ」を指定してください。
499
帳票設計編 -付録 A グラフ出力機能-
A.2.2.1 縦棒グラフ、積み上げ縦棒グラフ、100% 積み上げ縦棒グラフのグラフデータファイル
記述形式
縦棒グラフ、積み上げ縦棒グラフ、100% 積み上げ縦棒グラフについて、以下のサンプルを例に説明し
ます。
グラフ属性ファイル :VerticalBar.grh
グラフデータファイル:VerticalBar.grd、VerticalBar_Header.grd
設定項目
例)各四半期の売り上げをグラフデータファイルにする場合
田中
鈴木
佐藤
第一四半期
45.8
15.3
23
第二四半期
30.7
38.4
30.1
第三四半期
53
61.5
10.2
第四四半期
44.9
84.6
60
記述例(グラフのデータのみを指定する場合)
以下に、記述例を示します。
例 ) グラフデータファイル「VerticalBar.grd」の記述内容
45.8,15.3,23
30.7,38.4,30.1
53,61.5,10.2
44.9,84.6,60
記述例(出力するグラフの系統名・項目名を変更する場合)
以下に、記述例を示します。
例 ) グラフデータファイル「VerticalBar_Header.grd」の記述内容
[MFGRHD], 田中 , 鈴木 , 佐藤
前年度上期 ,30.2,22.3,22.1
前年度下期 ,51.1,13.2,10.2
本年度上期 ,32.4,8.6,60.1
本年度下期 ,44.7,9.9,10.2
出力結果例
以下に、上記で使用したデータを使った場合の出力結果例を示します。
縦棒グラフ
500
帳票設計編 -付録 A グラフ出力機能-
積み上げ縦棒グラフ
100%積み上げ縦棒グラフ
501
帳票設計編 -付録 A グラフ出力機能-
A.2.2.2 横棒グラフのグラフデータファイル記述形式
横棒グラフについて、以下のサンプルを例に説明します。
グラフ属性ファイル :HorizonalBar.grh
グラフデータファイル:HorizonalBar.grd、HorizonalBar_Header.grd
設定項目
例)成績をグラフデータファイルにする場合
あなた
全国平均
国語
70
81.18
数学
75
79.44
理科
45
77.3
社会
55
78.72
英語
81
90.9
記述例(グラフのデータのみを指定する場合)
以下に、記述例を示します。
例 ) グラフデータファイル「HorizonalBar.grd」の記述内容
70,81.18
75,79.44
45,77.3
55,78.72
81,90.9
記述例(出力するグラフの系統名・項目名を変更する場合)
以下に、記述例を示します。
例 ) グラフデータファイル「HorizonalBar_Header.grd」の記述内容
[MFGRHD], 今回 , 前回
国語 ,90,55
数学 ,75,30
理科 ,40,45
社会 ,60,70
英語 ,50,81
出力結果例
以下に、上記で使用したデータを使った場合の出力結果例を示します。
502
帳票設計編 -付録 A グラフ出力機能-
A.2.2.3 折れ線グラフ(メイン軸のみ)のグラフデータファイル記述形式
折れ線グラフ(メイン軸のみ)について、以下のサンプルを例に説明します。
グラフ属性ファイル :LineChart.grh
グラフデータファイル:LineChart.grd、LineChart_Header.grd
設定項目
例)各四半期の売り上げをグラフデータファイルにする場合
田中
鈴木
佐藤
第一四半期
45.8
15.3
23
第二四半期
30.7
38.4
30.1
第三四半期
53
61.5
10.2
第四四半期
44.9
84.6
60
記述例(グラフのデータのみを指定する場合)
以下に、記述例を示します。
例 ) グラフデータファイル「LineChart.grd」の記述内容
45.8,15.3,23
30.7,38.4,30.1
53,61.5,10.2
44.9,84.6,60
記述例(出力するグラフの系統名・項目名を変更する場合)
以下に、記述例を示します。
例 ) グラフデータファイル「LineChart_Header.grd」の記述内容
[MFGRHD], 伊藤 , 加藤 , 武藤
第一四半期 ,30.2,22.3,22.1
第二四半期 ,51.1,13.2,10.2
第三四半期 ,32.4,8.6,60.1
第四四半期 ,44.7,9.9,10.2
出力結果例
以下に、上記で使用したデータを使った場合の出力結果例を示します。
503
帳票設計編 -付録 A グラフ出力機能-
A.2.2.4 折れ線グラフ(サブ軸あり)のグラフデータファイル記述形式
折れ線グラフ(サブ軸あり)について、以下のサンプルを例に説明します。
グラフ属性ファイル :LineChart_1.grh
グラフデータファイル:LineChart_1.grd、LineChart_1_Header.grd
設定項目
例)日経平均と為替(ドル / 円)をグラフデータファイルにする場合
日経平均
為替
4/25
9671.96
81.83
4/26
9558.69
81.5
4/27
9691.84
81.2099
4/28
9849.74
81.5
5/2
10004.2
81.22
5/6
9859.2
80.62
5/9
9794.38
80.25
5/10
9818.76
80.8199
5/11
9864.26
81.0599
5/12
9716.65
80.93
5/13
9648.77
80.7799
5/16
9558.3
80.7699
5/17
9567.02
81.4199
5/18
9662.08
81.75
5/19
9620.82
81.5999
5/20
9607.08
81.69
5/23
9460.63
81.93
5/24
9477.17
81.9
5/25
9422.88
81.9899
記述例(グラフのデータのみを指定する場合)
以下に、記述例を示します。
例 ) グラフデータファイル「LineChart_1.grd」の記述内容
9671.96,81.83
9558.69,81.5
9691.84,81.2099
9849.74,81.5
10004.20,81.22
9859.20,80.62
9794.38,80.25
9818.76,80.8199
9864.26,81.0599
9716.65,80.93
9648.77,80.7799
9558.30,80.7699
9567.02,81.4199
9662.08,81.75
9620.82,81.5999
9607.08,81.69
9460.63,81.93
9477.17,81.9
9422.88,81.9899
504
帳票設計編 -付録 A グラフ出力機能-
記述例(出力するグラフの系統名・項目名を変更する場合)
以下に、記述例を示します。
例 ) グラフデータファイル「LineChart_1_Header.grd」の記述内容
[MFGRHD], 日経平均 , 為替
6/25,8734.62,79.66
6/26,8663.99,79.48
6/27,8730.49,79.6999
6/28,8874.11,79.4499
6/29,9006.78,79.77
7/2,9003.48,79.48
7/3,9066.59,79.83
7/4,9104.17,79.83
7/5,9079.80,79.87
7/6,9020.75,79.64
7/9,8896.88,79.57
7/10,8857.73,79.4
7/11,8851,79.73
7/12,8720.01,79.28
7/13,8724.12,79.18
7/17,8755,78.86
7/18,8726.74,79.04
7/19,8795.55,78.78
7/20,8669.87,78.56
出力結果例
以下に、上記で使用したデータを使った場合の出力結果例を示します。
A.2.2.5 円グラフのグラフデータファイル記述形式
円グラフについて、以下のサンプルを例に説明します。
グラフ属性ファイル :CircleGraph.grh
グラフデータファイル:CircleGraph.grd、CircleGraph_Header.grd
設定項目
例)アンケートをグラフデータファイルにする場合
件数
よい
20
普通
20
悪い
15
無回答
19
505
帳票設計編 -付録 A グラフ出力機能-
記述例(グラフのデータのみを指定する場合)
以下に、記述例を示します。
例 ) グラフデータファイル「CircleGraph.grd」の記述内容
20
20
15
19
記述例(出力するグラフの系統名・項目名を変更する場合)
以下に、記述例を示します。
例 ) グラフデータファイル「CircleGraph_Header.grd」の記述内容
[MFGRHD],
とてもよい ,45
よい ,10
わるい ,12
とてもわるい ,1
出力結果例
以下に、上記で使用したデータを使った場合の出力結果例を示します。
A.2.2.6 レーダーチャートのグラフデータファイル記述形式
レーダーチャートについて、以下のサンプルを例に説明します。
グラフ属性ファイル :RadarChart.grh
グラフデータファイル:RadarChart.grd、RadarChart_Header.grd
設定項目
例)成績をグラフデータファイルにする場合
今回
前回
国語
5
2
数学
1
4
理科
2
3
社会
3
3
英語
4
4
506
帳票設計編 -付録 A グラフ出力機能-
記述例(グラフのデータのみを指定する場合)
以下に、記述例を示します。
例 ) グラフデータファイル「RaderChart.grd」の記述内容
5,2
1,4
2,3
3,3
4,4
記述例(出力するグラフの系統名・項目名を変更する場合)
以下に、記述例を示します。
例 ) グラフデータファイル「RaderChart_Header.grd」の記述内容
[MFGRHD], 今回 , 平均
国語 ,1,4.3
数学 ,2,4.1
理科 ,2,3.3
社会 ,5,3.1
英語 ,3,4.2
出力結果例
以下に、上記で使用したデータを使った場合の出力結果例を示します。
A.2.3 グラフを帳票に出力する
グラフを帳票に出力する手順について説明します。
1)帳票様式定義画面で、グラフを出力する範囲を組込みメディア項目として定義します。
2)定義した組込みメディア項目のレコードデータに、グラフ属性ファイル、およびグラフデータ
ファイルを指定し、帳票を出力します。
組込みメディア項目のレコードデータは、以下のように指定します。
- グラフ属性ファイル、およびグラフデータファイルのファイル名を「カンマ(,)」で区切って指
定します。
- レコードデータのデータの区切りに「カンマ(,)」を使用している場合は、グラフ属性ファイル
名とグラフデータファイル名全体をダブルクォーテーション(")で囲んで指定します。
例)グラフ属性ファイル(CCC.grh)、グラフデータファイル(CCC.grd)をレコードデータ
に指定する場合
12345,ABCDE,"CCC.grh,CCC.grd", あいうえお , ・・・
507
帳票設計編 -付録 A グラフ出力機能-
備考
- 帳票様式定義画面でプレビューする場合や、帳票の出力時に、グラフ属性ファイルおよびグ
ラフデータファイルを格納したディレクトリをメディアデータ格納ディレクトリに指定しま
す。
- グラフは、組込みメディア項目のプロパティで指定した属性で出力されます。
A.3 グラフ出力時の留意事項
グラフ出力に関する留意事項を以下に示します。
- 帳票様式定義の組込みメディア項目の属性で「クリッピング」を指定した場合、グラフが組込みメ
ディア項目の範囲で切られる場合があります。その場合は、「クリッピング」を指定しないか、「メ
ディアデータの解像度で出力」を指定し、組込みメディア項目の範囲を、グラフ属性ファイルで指
定したグラフサイズよりも大きくなるように定義してください。
- 100% 積み上げ縦棒グラフと積み上げ縦棒グラフから、縦棒グラフへの変更はできません。
縦棒グラフを、100% 積み上げ縦棒グラフまたは、積み上げ縦棒グラフに変更すると、縦棒グラフ
での編集ができなくなります。そのため、縦棒グラフ編集時に別名で保存、またはバックアップを
作成してから、グラフ種の変更を行います。グラフ種の変更後は、上書き保存ではなく、名前をつ
けて保存することをお勧めします。
- プリンタへの印刷、電子保存、および Excel ファイル出力の場合、List Creator で生成するグラフイ
メージの解像度を変更することができます。グラフイメージの解像度を変更するには、帳票出力情
報ファイルで「GRAPHRESOLUTION」を指定します。
帳票出力情報ファイルについては、オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ” を参照してく
ださい。
- PDF ファイル保存時、組込みメディア項目の「透過」の指定は無効です。グラフは透過されませ
ん。
- モノクロプリンタにカラーのグラフを出力した場合、グラフの出力結果は、プリンタ装置の機能に
依存します。グラフ属性ファイルで定義した色情報を無効にするには、帳票出力情報ファイルの
「GRAPHDRAWCOLOR」で「M: グラフデータの色情報を無効にする」を指定してください。
帳票出力情報ファイルについては、オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ” を参照してく
ださい。
- 各文字列にはサロゲートペア文字を指定することができます。ただし、サロゲートペア文字は 2 文
字扱いとなるため、マーカー文字では使用できません。
- IVS 文字は未サポートのため、使用できません。
508
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
付録 B
帳票設計ノウハウ集
ここでは、List Creator を有効に使うための、帳票設計時のノウハウについて説明します。
509
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.1 帳票様式情報の設計(帳票形式:共通)
ここでは、帳票形式で共通な、帳票様式情報の設計に関するノウハウを集めています。
帳票形式の種類によっては、一部使用できないノウハウがあります。注意や備考を参照してください。
同じデータが続くので 2 つ目以降は出力したくない(集団印刷指定).......................... B.1.1
数字項目のデータが 0 の場合、出力したくない............................................................. B.1.2
段組みの帳票を出力したい ............................................................................................. B.1.3
ページ番号を出力したい................................................................................................. B.1.4
BREAK 単位でページまたは総ページ数を出力したい ................................................... B.1.5
BREAK 単位で総合計を出力したい ................................................................................ B.1.6
ページ番号の初期値を変更したい .................................................................................. B.1.7
データによって文字列に取り消し線を引きたい............................................................. B.1.8
データの演算結果だけを出力したい............................................................................... B.1.9
COBOL アプリケーションなどで生成したテキストファイルをそのままのイメージ(プレー
ンテキスト)で出力したい ........................................................................................... B.1.10
帳票を拡大 / 縮小して出力したい ................................................................................. B.1.11
連帳用紙に印刷したい(帳票出力サーバが Windows の場合)..................................... B.1.12
連帳用紙に印刷したい(帳票出力サーバが Solaris の場合)......................................... B.1.13
ユーザ定義用紙(単票)に印刷したい ......................................................................... B.1.14
両面印刷時のとじしろを指定し、出力したい .............................................................. B.1.15
決まった領域にデータが表示できない場合に領域内に全データを出力したい ............ B.1.16
決まった領域にデータが表示できない場合に領域を拡張して全データを出力したい . B.1.17
決まった領域にデータが表示できない場合にパーティションの高さを拡張して全データを
出力したい .................................................................................................................... B.1.18
帳票出力時に、帳票定義情報を変更しないで、固定リテラルの文字列および項目属性を動
的に変更したい ............................................................................................................. B.1.19
データがないレコードが含まれる数値項目の合計を出力したい.................................. B.1.20
510
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.1.1 同じデータが続くので 2 つ目以降は出力したくない(集団印刷指定)
ここでは、同じ入力データが連続する場合に、2 つ目以降を出力しない(集団印刷する)方法を説明し
ます。
集団印刷には、以下の方法があります。
- 罫線を出力する方法
- 罫線の出力を抑止する方法(帳票形式が集計表形式またはフリーフレーム形式の場合)
以下の入力データを例に集団印刷の指定方法を説明します。
入力データの例)
1
2
3
4
5
カラーテレビ
カラーテレビ
カラーテレビ
ビデオ
ビデオ
5
2
3
4
1
●罫線を出力する方法
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で該当項目を選択し、選択した項目のプロパティ画面の[集団印刷]タブで
「集団印刷」チェックボックスをチェックします。
2)「罫線を出力する」を選択します。
3)印刷文字に「〃」、「同上」などを指定すると、2 つ目以降にはその文字列が出力されます。
印刷文字を指定しない場合
No.
商品名
数量
1
カラーテレビ
5
2
2
←商品名の項目が空白になる
3
3
←商品名の項目が空白になる
4
4
ビデオ
5
1
←商品名の項目が空白になる
印刷文字に「〃」を指定した場合
No.
商品名
数量
1
2
3
カラーテレビ
5
〃
2
←商品名の項目が「〃」になる
←商品名の項目が「〃」になる
〃
3
4
ビデオ
4
5
〃
1
←商品名の項目が「〃」になる
●罫線の出力を抑止する方法
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で該当項目を選択し、選択した項目のプロパティ画面の[集団印刷]タブで
「集団印刷」チェックボックスをチェックします。
2)「罫線の出力を抑止する」を選択します。
3)データの出力位置を[先頭]、[中央]、または[最後]から選択します。
511
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
データの出力位置に[中央]を指定した場合
No.
商品名
数量
1
2
5
カラーテレビ
3
4
5
備考
2
3
ビデオ
←商品名の欄の罫線が出力されず、商品名の項目が
中央に配置される
←商品名の欄の罫線が出力されない
4
1
←商品名の欄の罫線が出力されず、商品名の項目が
中央に配置される
- 集団印刷は、以下の項目に指定できます。
・ 帳票形式が、伝票形式、または矩形繰返し形式の場合で、ボディ部に定義された数字項
目、テキスト項目、矩形テキスト項目、OCR-B 項目
・ 帳票形式が、集計表形式、またはフリーフレーム形式の場合で、明細パーティション
(DE)に定義された数字項目、テキスト項目、矩形テキスト項目、OCR-B 項目
- 帳票形式が、集計表形式、またはフリーフレーム形式の場合、項目の集団印刷の設定に優
先順位を指定することができます。
印刷優先順位を指定すると、優先順位が高い項目の入力データが出力されたとき、優先順
位が低い項目の入力データも出力されます。
- 以下の場合は「集団印刷」を指定していても、いったんデータが出力されます。
・ BREAK 発生(集計表形式、またはフリーフレーム形式で集団印刷と BREAK の連携が設
定されている場合を除く)
・ 改ページ直後
・ 改フレーム直後
・ 帳票形式が、伝票形式または矩形繰返し形式で繰返しの段が切り替わった直後
前ページや前段から同一データが続く場合、各ページや各段の 2 つ目以降の同一データ
から「〃」、「同上」などの文字列を出力します。
B.1.2 数字項目のデータが 0 の場合、出力したくない
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、数字項目を定義します。
2)1)の項目のプロパティ画面の[編集形式]タブで、「全ゼロサプレス」チェックボックスを
チェックします。
B.1.3 段組みの帳票を出力したい
ここでは、帳票を段組み出力する方法を説明します。
段組み出力の方法には、以下の方法があります。
- 帳票で定義する方法
- 帳票設計時にフリーフレーム形式で段組みの帳票を作成する方法
なお、帳票設計時にフリーフレーム形式で段組みの帳票を作成する方法については、以下を参照して
ください。
⇒ “B.4.2 フリーフレーム形式で段組みの帳票を出力したい ”
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面の帳票のプロパティ画面で、[拡大 / 縮小印刷]タブの「段組み印刷」チェック
ボックスをチェックします。
2)以下の段組みから選択します。
- 2段
- 4 段横
- 4 段縦
512
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
!
注意
- [余白]タブで[とじしろ]や[用紙からの位置]を指定して段組み印刷を行うと、帳票が
用紙に収まらない場合があります。
- 出力したバーコード項目、および OCR-B フォントを読み取るときに、正しく読み取れな
い場合があります。
- 同じ太さで定義した罫線が、異なる太さで出力されることがあります。
- デバイスフォントは、拡大 / 縮小することはできません。したがって、段組み印刷では、
デバイスフォントは「MS 明朝」に置き換えられます。
- 連帳用紙に印刷する場合は、段組み印刷を指定しないでください。
備考
- 出力方法が印刷の場合、プリンタのプロパティ画面から段組み出力を指定することもでき
ます。
なお、プリンタの種類によっては、指定できない場合があります。
B.1.4 ページ番号を出力したい
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、7 桁以内の数字項目として「ページ番号」を定義します。
2)データ定義画面の[データ定義]タブで、「ページ番号」のオペランドに「PAGE」を指定します。
例)
[データ定義]タブ
備考
データ項目名
オペランド
ページ番号
PAGE
- 「ページ番号」はプログラムが自動的に出力するので、入力データは必要ありません。
- 「PAGE」を指定した項目のプロパティ画面の[編集形式]タブの「編集形式」で
「ZZZZZZ9」を選ぶと、ページ番号の先頭の「0」の表示を抑止できます。
例)
ZZZZZZ9
9999999
1
0000001
- 総ページ数を出力したい場合には、「TPAGE」を指定します。
- 帳票形式が、伝票形式、矩形繰返し形式、集計表形式(レポート頭書き以外)、またはフ
リーフレーム形式で、BREAK 発生時にページ番号をクリアしたい場合には、「BPAGE」を
指定します。
- 帳票形式が、伝票形式、矩形繰返し形式、集計表形式(レポート頭書き以外)、またはフ
リーフレーム形式で、BREAK が発生した単位での総ページを出力したい場合には、
「BTPAGE」を指定します。
- この機能は、Windows 用帳票サンプル「個人出退勤簿」、UNIX 系 OS 用帳票サンプル
「SYUTTAI」で使用しています。
513
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.1.5 BREAK 単位でページまたは総ページ数を出力したい
ここでは、請求書の得意先名ごとにページ数を初期化して出力する方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、
「得意先名」、「ページ番号」、および「総ページ数」を定義します。「ページ
番号」、および「総ページ数」は数字項目として定義します。
2)データ定義画面の[データ定義]タブで、「得意先名」のオペランドに「BREAK」を 指定します。
⇒「得意先名」に対するデータが変わったことを検知します。
3)データ定義画面の[データ定義]タブで、「ページ番号」のオペランドに「BPAGE」を指定しま
す。
4)データ定義画面の[データ定義]タブで、「総ページ数」のオペランドに「BTPAGE」を指定しま
す。
例)
[データ定義]タブ
備考
データ項目名
オペランド
得意先名
BREAK
ページ番号
BPAGE
総ページ数
BTPAGE
- 集計表形式、またはフリーフレーム形式の帳票で、BPAGE、または BTPAGE に制御レベ
ルを指定する場合は、BREAK に指定した制御レベルを指定します。
- 集計表形式、またはフリーフレーム形式の場合、制御切れを検出したときに改ページする
場合に指定します。
- BTPAGE を指定する項目は、[データ定義]タブで BREAK を指定した項目よりも後ろに
並べます。
- この機能は、Windows 用帳票サンプル「請求書」、UNIX 系 OS 用帳票サンプル「SEIKYU」
で使用しています。
B.1.6 BREAK 単位で総合計を出力したい
ここでは、請求書の得意先名ごとに、月単位の合計金額、および得意先の総合計金額を出力する方法
を説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、「得意先名」、「月」、「金額」、「月合計金額」、および「請求額」を定義しま
す。「金額」、「月合計金額」、および「請求額」は数字項目として定義します。
2)データ定義画面の[データ定義]タブで、「得意先名」のオペランドに「BREAK」を指定します。
⇒「得意先名」に対するデータが変わったことを検知します。
3)データ定義画面の[データ定義]タブで、「月合計金額」のオペランドに「SUM(金額)」を指定し
ます。
⇒「月」ごとの合計を計算します。
4)データ定義画面の[データ定義]タブで、「請求額」のオペランドに「BSUM(月合計金額)」を指
定します。
⇒「得意先名」ごとの合計を計算します。
514
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
例)
[データ定義]タブ
備考
データ項目名
オペランド
得意先名
BREAK
月
金額
月合計金額
SUM(金額)
請求額
BSUM(月合計金額)
- 伝票形式の場合、SUM 関数、または BSUM 関数を指定する項目は、[データ定義]タブ
で、BREAK を指定した項目よりも後ろに並べます。
- 集計表形式、またはフリーフレーム形式の帳票で、BSUM 関数に制御レベルを指定する場
合は、BREAK に指定した制御レベルを指定します。
- BSUM 関数の演算結果に対して演算したい場合、BSUM 関数を指定する項目は、非出力項
目(レコードのみ項目)として定義します。
- この機能は、Windows 用帳票サンプル「賃借対照表」、UNIX 系 OS 用帳票サンプル
「TAISYAK」で使用しています。
B.1.7 ページ番号の初期値を変更したい
ページ番号の初期値を「5」にする方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、7 桁以内の非出力項目(レコードのみ項目)(項目形式(レコード項目形式)
は数字項目)として「ページカウンタ」を定義します。
2)帳票様式定義画面で、7 桁以内の数字項目として「ページ番号」を定義します。
3)データ定義画面の[データ定義]タブで、「ページカウンタ」のオペランドに「PAGE」を指定し
ます。
4)データ定義画面の[データ定義]タブで、「ページ番号」のオペランドに「ADD(4, ページカウン
タ)」を指定します。
例)
[データ定義]タブ
備考
データ項目名
オペランド
ページカウンタ
PAGE
ページ番号
ADD(4,ページカウンタ)
- 「ページカウンタ」
、「ページ番号」はプログラムが自動的に出力するので、入力データは必
要ありません。
- ADD 関数で PAGE に加算する数は「ページ番号の初期値 - 1」です。
515
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.1.8 データによって文字列に取り消し線を引きたい
招待状のはがきで、出欠の「○」または「×」のデータによって「出席」または「欠席」の文字列に取
り消し線を引く方法を例に説明します。
データによって文字列に取り消し線を引くには、以下の方法があります。
- CASE 演算子を使用する方法
- 条件指定を使用する方法
● CASE 演算子を使用する方法
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、固定リテラル項目として文字列「出席」と「欠席」を定義します。
2)帳票様式定義画面で、2 桁の非出力項目(レコードのみ項目)(項目形式(レコード項目形式)は
テキスト項目)として「出欠」を定義します。
3)帳票様式定義画面で、4 桁のテキスト項目として「取り消し線1」と「取り消し線2」を「出席」
と「欠席」に重なるように定義します。
⇒取り消し線を引く文字列と同じ「項目長」を指定してください。
4)「取り消し線1」と「取り消し線2」のプロパティ画面で、[フォント]タブの「ピッチ」チェッ
クボックスをチェックし、「日本語」に「6.7cpi」、「英語」に「13.4cpi」を指定します。
⇒取り消し線(罫線)の間に空白が入る場合があります。出力結果を確認し、必要に応じて文字
ピッチを調節してください。
5)データ定義画面の[データ定義]タブで、「取り消し線1」のオペランドに
「CASE(出欠 = "×", "──") DEFAULT(_NULL_)」を指定します。
⇒入力データ内の「出欠」の値が「×」の場合、帳票出力時に文字列「出席」の上に取り消し線を
表示します。
6)データ定義画面の[データ定義]タブで、
「取り消し線2」のオペランドに
「CASE(出欠 = "○", "──") DEFAULT(_NULL_)」を指定します。
⇒入力データ内の「出欠」の値が「○」の場合、帳票出力時に文字列「欠席」の上に取り消し線
を表示します。
例)
[データ定義]タブ
備考
データ項目名
オペランド
出欠
取り消し線1
CASE(出欠 = "×", "──") DEFAULT(_NULL_)
取り消し線2
CASE(出欠 = "○", "──") DEFAULT(_NULL_)
- データを条件判定する必要がない場合は、項目のプロパティ画面の[フォント]タブの
「抹消線」チェックボックスをチェックするだけで、取り消し線が引けます。
数字項目、テキスト項目、矩形テキスト項目の場合、項目のプロパティ-[条件指定]タブで文字列
に取り消し線を引くこともできます。
●条件指定を使用する方法
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、テキスト項目を 2 つ(「出席」と「欠席」)定義します。
2)帳票様式定義画面で、2 桁の非出力項目(レコードのみ項目)(項目形式(レコード項目形式)は
テキスト項目)として「出欠」を定義します。
3)データ定義画面の[データ定義]タブで「出席」のオペランドに「SET("出席")」を設定し、
「欠
席」のオペランドに「SET("欠席")」を指定します。
4)「出席」のプロパティ画面の[条件指定]タブで、出力条件を指定します。
5)条件式に、「出欠="×"」を指定します。
516
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
6)属性に、「抹消線」チェックボックスをチェックし、「一重抹消線」を選択します。
⇒入力データ内の「出欠」の値が「×」の場合、帳票出力時に文字列「出席」の上に取り消し線を
表示します。
7)「欠席」のプロパティ画面の[条件指定]タブで、出力条件を指定します。
8)条件式に、「出欠="○"」を指定します。
9)属性に、「抹消線」チェックボックスをチェックし、
「一重抹消線」を選択します。
⇒入力データ内の「出欠」の値が「○」の場合、帳票出力時に文字列「欠席」の上に取り消し線
を表示します。
備考
- 項目のプロパティ画面で条件指定できる項目は、以下のとおりです。
・ 数字項目
・ テキスト項目
・ 矩形テキスト項目
- 項目のプロパティ画面の[条件指定]タブで抹消線の指定を行った場合、出力時は常に黒
色で出力されます。
B.1.9 データの演算結果だけを出力したい
出力しない項目は、帳票様式定義画面で、非出力項目(レコードのみ項目)として定義します。
数量と単価から金額を計算して、金額のみ出力する方法を例に説明します(数量と単価は出力しませ
ん)。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で非出力項目(レコードのみ項目)(項目形式(レコード項目形式)は数字項
目)として「数量」と「単価」 を定義します。
2)帳票様式定義画面で数字項目として「金額」を定義します。
3)データ定義画面の[データ定義]タブで、「金額」のオペランドに「MUL(数量,単価)」を指定しま
す。
例)
[データ定義]タブ
備考
データ項目名
オペランド
数量
単価
金額
MUL(数量,単価)
- 「数量」と「単価」に対する入力データを用意します。
「金額」はプログラムが自動計算し
て出力するので、入力データは必要ありません。
517
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.1.10 COBOL アプリケーションなどで生成したテキストファイルをそのままのイメー
ジ(プレーンテキスト)で出力したい
COBOL アプリケーションなどで生成したテキストファイルをそのままのイメージ(プレーンテキス
ト)で出力する方法について説明します。
入力データとなるテキストファイルの例)
100
500
2
3
200
1,500
1
1,700
100
500
2
3
200
1,500
2
1,700
= 操作手順 =(帳票設計時)
伝票形式の場合
1)帳票様式定義ウィザードにしたがって、以下の情報を指定します。
帳票形式
:「伝票形式」
タイトル
:指定しません。
ヘッダ部あり
:チェックしません。
テイル部あり
:チェックしません。
ボディ部繰返し数
:1 ページに何行出力するかを指定します。帳票様式定義ウィザードで
指定できる値は最大 16 です。16 を超える繰返し数を指定する場合
は、帳票様式定義画面のボディ部集団項目のプロパティ画面の[繰
返し情報]タブで指定してください。
段組みを行う
:チェックしません。
縦幅
:1 行の縦幅を指定します。
帳票様式定義ウィザードで指定できる最小値は 0.33 です。縦幅に
0.33 より小さい値を指定する場合は、帳票様式定義画面のボディ部
集団項目のプロパティ画面の[繰返し情報]タブで指定してくださ
い。
ファイル参照
:「参照しない」を指定します。
項目の配置
:項目のボディ部に配置する項目は指定しません。
項目に見出しをつける:チェックしません。
⇒帳票様式定義画面が起動されます。
2)ボディ部集団項目のプロパティ画面の[繰返し情報]タブで、必要に応じて「繰返し数」と「サ
イズ」を調整してください。「方向」は「下」を指定します。
3)ボディ部集団項目に「sample」というテキスト項目が 1 個定義されています。
「sample」のプロパ
ティ画面の[プロパティ]タブで項目長を 1 行のデータ長に合わせて指定します。領域長やフォ
ントなどのその他の設定については必要に応じて行ってください。
4)データ定義画面で、入力データ形式に「可変長」「固定長」「CSV 形式」のいずれかを指定します。
「可変長」「CSV 形式」の場合は「区切り文字」、「固定長」の場合は「区切り文字」と[データ定
義]タブのデータ定義編集画面で「バイト数」を指定してください。
518
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
集計表形式の場合
1)帳票様式定義ウィザードにしたがって、 以下の情報を指定します。
帳票形式
:「集計表形式」を選択します。
ページ頭書きのタイトル
:指定しません。
ページ頭書き /PH
:チェックしません。
制御頭書き /CH
:「0」を指定します。
制御脚書き /CF
:「0」を指定します。
ページ脚書き /PF
:チェックしません。
レポート頭書きのタイトル :指定しません。
レポート頭書き /RH
:チェックしません。
ファイル参照
:「参照しない」を指定します。
項目の配置
:帳票の明細に配置する項目は指定しません。
項目に見出しをつける
:チェックしません。
⇒帳票様式定義画面が起動されます。
2)DE パーティションのプロパティ画面で以下の指定を行います。
縦幅
:テキストファイルの 1 ページに出力したい行数から、パーティションの縦
幅を決定します。
印刷前
:改行数に「1」を指定します。
3)DE パーティションにテキスト項目を 1 個定義し、項目のプロパティ画面の[プロパティ]タブで
項目長を 1 行のデータ長に合わせて指定します。領域長やフォントなどのその他の設定について
は必要に応じて行ってください。
4)データ定義画面で、入力データ形式に「可変長」「固定長」「CSV 形式」のいずれかを指定します。
「可変長」「CSV 形式」の場合は「区切り文字」、「固定長」の場合は「区切り文字」と[データ定
義]タブのデータ定義編集画面で「バイト数」を指定してください。
= 操作手順 =(帳票出力時)
1)空行(改行のみの行)を出力する場合や、改ページコードに合わせて改ページを行う場合は、各
帳票出力インタフェースの「改行コード制御指定」「改ページコード制御指定」を指定します。
2)使用する帳票出力インタフェースに合わせて、帳票とデータファイルを指定して実行します。
B.1.11 帳票を拡大 / 縮小して出力したい
出力装置が拡大 / 縮小をサポートしている場合、帳票を拡大 / 縮小して出力することができます。
ここでは、用紙サイズ A3 で設計した帳票を、A4 の用紙に出力する方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面の帳票のプロパティ画面で、[帳票定義体]タブの「用紙サイズ」に「A3」を、
「用紙方向」に「横」を指定します。
2)帳票様式定義画面の帳票のプロパティ画面で、[拡大 / 縮小印刷]タブの「拡大 / 縮小率」に
「70%」を指定するか、「任意印刷サイズ」で「任意」を選択し、「横幅」および「縦幅」に A4 の
用紙サイズ(インチ表示の場合、横幅:11.29"、縦幅:7.87")を指定します。
3)A3 サイズで項目を定義します。
4)帳票様式定義画面の帳票のプロパティ画面で、
[帳票定義体]タブの「用紙サイズ」を「A4」に変
更し、「横幅」および「縦幅」に A3 の用紙サイズ(インチ表示の場合、横幅:16.1"、
縦幅:11.29")を指定します。
備考
- 帳票の出力時に拡大 / 縮小を指定することもできます。
帳票出力に帳票の拡大 / 縮小を指定する方法は、使用するインタフェースによって異なり
ます。詳細については、オンラインマニュアル “ アプリケーション作成ガイド ” を参照し
てください。
519
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.1.12 連帳用紙に印刷したい(帳票出力サーバが Windows の場合)
Windows で、連帳用紙に帳票を印刷するには、次の定義を行います。
= 操作手順 =
1)以下の手順で、プリンタサーバのプロパティ画面で用紙を作成します。
Windows Vista の場合を例に説明します。
1)スタートメニューからプリンタフォルダ、またはプリンタと FAX フォルダを表示しま
す。
[スタート]-[コントロールパネル]を選択します。
⇒表示されたコントロールパネル画面から、プリンタフォルダを表示します。
2)プリンタのプロパティ画面を表示します。
プリンタフォルダの画面から、[ファイル]-[サーバのプロパティ]を選択します。
⇒プリントサーバのプロパティ画面の[用紙]タブで、用紙を作成します。
詳細については、オペレーティングシステムのマニュアル、オンラインヘルプを参照し
てください。
2)帳票様式定義画面の帳票のプロパティ画面で、[帳票定義体]タブの「用紙種別」に「連帳」を、
「用紙サイズ」に「任意」を指定し、「用紙名」に 1)で作成した用紙名を指定して帳票を設計しま
す。
B.1.13 連帳用紙に印刷したい(帳票出力サーバが Solaris の場合)
Solaris で、VSP シリーズのレーザ連帳プリンタに帳票を FM 出力するには、次の定義を行います。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面の帳票のプロパティ画面で、[帳票定義体]タブの「用紙種別」に「連帳」を、
「用紙サイズ」に「任意」を指定し、「用紙名」を空白にし、「任意用紙サイズ」の[設定]ボタン
をクリックして表示される画面で用紙サイズを指定します。
備考
- プリンタに PostScript 出力する場合、PostRaster で設定した用紙サイズで出力されます。
詳細については、PostRaster のマニュアルを参照してください。
B.1.14 ユーザ定義用紙(単票)に印刷したい
Windows でユーザ定義用紙(単票)に帳票を印刷するには、次の定義を行います。
= 操作手順 =
1)以下の手順で、プリンタサーバのプロパティ画面で用紙を作成します。
Windows Vista の場合を例に説明します。
1)スタートメニューからプリンタフォルダ、またはプリンタと FAX フォルダを表示しま
す。
[スタート]-[コントロールパネル]を選択します。
⇒表示されたコントロールパネル画面から、プリンタフォルダを表示します。
2)プリンタのプロパティ画面を表示します。
プリンタフォルダの画面から、[ファイル]-[サーバのプロパティ]を選択します。
⇒プリントサーバのプロパティ画面の[用紙]タブで、用紙を作成します。
詳細については、オペレーティングシステムのマニュアル、オンラインヘルプを参照し
てください。
2)帳票様式定義画面の帳票のプロパティ画面で、[帳票定義体]タブの「用紙種別」に「単票」を、
「用紙サイズ」に「任意」を指定し、「用紙名」に 1)で作成した用紙名を指定して帳票を設計しま
す。
520
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.1.15 両面印刷時のとじしろを指定し、出力したい
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面の帳票のプロパティ画面で、[余白]タブの「とじしろ」チェックボックスを
チェックし、「とじしろ方向」と「横幅」(とじしろ幅)を指定します。
- 「とじしろ」の指定は表面のみ有効となります。
!
注意
B.1.16 決まった領域にデータが表示できない場合に領域内に全データを出力したい
= 操作手順 =
テキスト項目、数字項目、固定リテラル項目、日付項目、時刻項目、ラジオボタン項目、チェックボックス
項目の場合
1)帳票様式定義画面で、設定したい項目を選択します。
2)1) の項目のプロパティ画面の[文字配置]タブで、以下のいずれかを選択します。
- 「文字配置」の「圧縮」のチェックボックスをチェックする
- 「出力時に項目の領域内にデータが収まらない場合の対処」の「文字などを詰めて全データを出
力する」のチェックボックスをチェックする
!
注意
- 以下のことに注意してください。
・ 詰められた文字の横幅が文字サイズの 3.0 ポの横幅よりも小さくなる場合、領域内に詰
める処理がされずに出力されることがあります。
・ フォントでデバイスフォントが指定されている場合、指定したサイズに縮小することが
できません。このため、デバイスフォントは「MS 明朝」に置き換えられて出力されま
す。
- 「配置方法」で「両端揃え」または「圧縮」を指定した場合、「出力時に項目の領域内に
データが収まらない場合の対処」は指定できません。
- ラジオボタン項目、およびチェックボックス項目に、「文字配置」の「圧縮」を指定できま
せん。
矩形テキスト項目、矩形固定リテラル項目の場合
1)帳票様式定義画面で、設定したい項目を選択します。
2)1) の項目のプロパティ画面の[矩形]タブで、「項目内に全データを出力」の「文字ピッチなどを
縮小して出力」のチェックボックスをチェックします。
3)文字ピッチまたは行の高さのどちらを優先して縮小するかを「文字ピッチを先に縮小」
「行の高さ
を先に縮小」のいずれかを指定します。
- プロパティ画面で指定した方法にしたがって、文字ピッチ、行の高さを順に縮小します。
備考
521
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.1.17 決まった領域にデータが表示できない場合に領域を拡張して全データを出力した
い
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で矩形テキスト項目を定義します。
2)1) の項目のプロパティ画面の[矩形]タブで、「項目内に全データを出力」の「縦幅を拡張して出
力」のチェックボックスをチェックします。
備考
- 領域は以下の箇所まで拡張されます。
・ 帳票の下端位置
・ パーティションの下端位置
- 集計表形式、またはフリーフレーム形式の浮動パーティションに矩形テキスト項目を定義
する場合、パーティションと連動して領域を拡張することができます。詳細は、以下を参
照してください。
⇒ “B.1.18 決まった領域にデータが表示できない場合にパーティションの高さを拡張して
全データを出力したい ”
B.1.18 決まった領域にデータが表示できない場合にパーティションの高さを拡張して全
データを出力したい
= 操作手順 =
1)“B.1.17 決まった領域にデータが表示できない場合に領域を拡張して全データを出力したい ” で定
義した矩形テキスト項目を浮動パーティションに定義します。
2)1) の項目を定義したパーティションのプロパティ画面で、
「高さを拡張して全体出力」を指定しま
す。
!
注意
備考
- $EOP を指定した CNTL-FOOT 段落には、「高さを拡張して全体出力」を指定しないでく
ださい。
- パーティションは以下の箇所まで拡張されます。
・ 集計表形式の場合
データ定義画面の「改ページのタイミング」で設定した改ページ位置
・ フリーフレーム形式の場合
フレームの下端位置、または $EOF 指定をした CNTL-FOOT 段落の位置
- この機能は、Windows 用帳票サンプル「個人出退勤簿 3」、UNIX 系 OS 用帳票サンプル
「SYUTTAI3」で使用しています。
522
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.1.19 帳票出力時に、帳票定義情報を変更しないで、固定リテラルの文字列および項目
属性を動的に変更したい
帳票定義情報を変更せずに、固定リテラル項目の文字列や項目属性を変更して出力する方法を説明し
ます。
= 操作手順 =
1)帳票定義情報を作成します。
- 既存の帳票定義情報を使用することもできます。
備考
2)帳票定義一覧画面で帳票定義情報を選択し、[ファイル]-[項目属性切替え定義ファイルの雛形
生成]を選択します。
⇒選択した帳票定義情報の項目属性切替え定義ファイルの雛型が生成されます。
3)作成した項目属性切替え定義ファイルの雛型を編集し、帳票出力時に変更したい文字列、および
項目属性を指定します。
4)帳票様式定義、または帳票定義一覧でプレビューし、出力イメージを確認します。
プレビュー起動画面で、作成した項目属性切替え定義ファイルを指定すると、内容を確認できま
す。
5)帳票出力時に、作成した項目属性切替え定義ファイルを指定します。
⇒項目属性切替え定義ファイルの指定に従って固定リテラルの文字列および項目属性が変更され、
帳票が出力されます。
例)Windows 用の帳票サンプル「請求書」を使用した場合の例
帳票出力時に、以下の項目属性を変更する例について説明します。
なお、以下の番号は、編集後の例の番号と対応しています。
① 固定リテラル項目の文字列「請求書」を「ご請求書」に変更する
② 英文フォントを「MS 明朝」から「MS ゴシック」に変更する
③ 数字項目の小数部桁数を「2」から「1」に変更する
[項目属性切替え定義の雛形ファイル(編集前)
]
,,LITERAL_STRING,"日付",
,,LITERAL_STRING,"商品",
,,LITERAL_STRING,"数量",
,,LITERAL_STRING,"単価",
,,LITERAL_STRING,"金額",
,,LITERAL_STRING,"/",
,,LITERAL_STRING,"(続く)",
,,LITERAL_STRING,"月 合計",
,,LITERAL_STRING,"請求書",
,,FONT_JAPANESE,"MS 明朝",
,,FONT_ENGLISH,"MS 明朝",
,,DATE_FORMAT_STRING,0,
,,NUM_DECIMAL_PLACES,0,
,,NUM_DECIMAL_PLACES_SUPPRESS,0,
,,CURRENCY_SYMBOL,"¥",
[項目属性切替え定義の雛形ファイル(編集後)
]
,,LITERAL_STRING,"請求書","ご請求書"
,,FONT_ENGLISH,"MS 明朝","MS ゴシック"
,,NUM_DECIMAL_PLACES,2,1
523
①
②
③
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.1.20 データがないレコードが含まれる数値項目の合計を出力したい
この方法は、伝票形式、集計表形式、フリーフレーム形式で使用できます。
ここでは、データがないレコードが含まれる可能性がある数値項目の合計を出力する方法を説明しま
す。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、「数量」、「合計」を数字項目として定義します。
⇒「数量」の合計を「合計」に出力します。
2)帳票様式定義画面で、
「数量」と同じ桁数の非出力項目(レコードのみ項目)(項目形式(レコー
ド項目形式)は数字項目)として「数量カウンタ」を定義します。
3)帳票様式定義画面で、「合計」と同じ桁数の非出力項目(レコードのみ項目)(項目形式(レコー
ド項目形式)は数字項目)として「合計カウンタ」を定義します。
4)帳票様式定義画面で、1 桁の非出力項目(レコードのみ項目)(項目形式(レコード項目形式)は
数字項目)として「フラグ」を定義します。
5)データ定義画面の[データ定義]タブで、「数量カウンタ」のオペランドに
「CASE( 数量 = _NULL_ , 0) DEFAULT( 数量 )」を指定します。
⇒ 入力データ内の「数量」にデータがない場合、「数量カウンタ」に「0」を代入し、データがあ
る場合は、その値を代入します。
6)データ定義画面の[データ定義]タブで、「合計カウンタ」のオペランドに
「SUM( 数量カウンタ )」を指定します。
⇒「数量カウンタ」を使用し「数量」の合計を計算します。
7)データ定義画面の[データ定義]タブで、
「フラグ」のオペランドに「CASE( フラグ = 1 , 1) CASE(
数量 != _NULL_ , 1) DEFAULT(0)」を指定します。
⇒ 入力データ内の「数量」に 1 つでもデータがあれば、「フラグ」に「1」を代入します。
8)データ定義画面の[データ定義]タブで、
「合計」のオペランドに「CASE( フラグ = 1 , 合計カウン
タ ) DEFAULT(_NULL_)」を指定します。
⇒ 入力データ内の「数量」に 1 つでもデータがあれば、「合計カウンタ」で計算した値を「合計」
に代入し、なければ入力データがないことを示す「_NULL_」を代入します。
例)
[データ定義]タブ
データ項目名
オペランド
数量カウンタ
CASE( 数量 = _NULL_ , 0) DEFAULT( 数量 )
数量
備考
合計カウンタ
SUM( 数量カウンタ )
フラグ
CASE(フラグ = 1 , 1) CASE(数量 != _NULL_ , 1) DEFAULT(0)
合計
CASE( フラグ = 1 , 合計カウンタ ) DEFAULT(_NULL_)
- 集計表形式またはフリーフレーム場合、演算するタイミングを[拡張定義]タブで
COMPUTE 文で指定してください。
524
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.2 帳票様式情報の設計(帳票形式:カード形式)
ここでは、帳票様式情報(帳票形式:カード形式)の設計に関するノウハウを集めています。
カード形式で項目を繰り返して出力したい .................................................................... B.2.1
カード形式で繰り返し定義した数字項目の合計を計算して出力したい......................... B.2.2
B.2.1 カード形式で項目を繰り返して出力したい
項目を縦に 2 回繰り返す方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、
「項目 A」を定義します。
2)「項目 A」のプロパティ画面の[レコード情報]タブで、「繰返しを行う」チェックボックスを
チェックし、「繰返し数」の「縦」に「2」を指定します。
備考
- カード形式で表などを出力する場合に使用します。
- 入力データには「繰返しの項目(1 個目)、繰返しの項目(2 個目)
、… 繰返しの項目(n
個目)」の順番で指定します(n は繰返し数です)。
B.2.2 カード形式で繰り返し定義した数字項目の合計を計算して出力したい
個人成績簿で、得点の合計を計算して出力する方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、数字項目として「得点」、「合計」を定義します。
2)「得点」のプロパティ画面の[レコード情報]タブで、「繰返しを行う」チェックボックスを
チェックし、「繰返し数」の「縦」に「5」を指定します。
3)データ定義画面の[データ定義]タブで、「合計」のオペランドに「ALL(得点)」を指定します。
⇒「得点」の合計を計算します。
例)
[データ定義]タブ
データ項目名
繰返し数
オペランド
得点
5
合計
0
ALL(得点)
出力例
100
90
80
70
60
400
備考
- 「合計」はプログラムが自動計算して出力するので、入力データは必要ありません。
- ALL 関数はカード形式以外では使用できません。
- この機能は、Windows 用帳票サンプル「個人成績簿」、UNIX 系 OS 用帳票サンプル
「SEISEKI」で使用しています。
525
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.3 帳票様式情報の設計(帳票形式:伝票形式)
ここでは、帳票様式情報(帳票形式:伝票形式)の設計に関するノウハウを集めています。
伝票形式で明細番号を出力したい .................................................................................. B.3.1
B.3.1 伝票形式で明細番号を出力したい
売上伝票で、明細番号を出力する方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、数字項目として伝票形式のボディ部に「ナンバー」を定義します。
2)データ定義画面の[データ定義]タブで、「ナンバー」のオペランドに「BODY」を指定します。
⇒「ナンバー」に明細番号を出力します。
例)
[データ定義]タブ
備考
データ項目名
オペランド
ナンバー
BODY
- 「ナンバー」はプログラムが自動的に出力するので、入力データは必要ありません。
- 2 ページ以上の帳票で明細番号を連番で出力したい場合には、「BODYT」を指定します。
- この機能は、Windows 用帳票サンプル「売上伝票」、UNIX 系 OS 用帳票サンプル
「URIAGE」で使用しています。
526
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.4 帳票様式情報の設計
(帳票形式:集計表形式、フリーフレーム形式)
ここでは、帳票様式情報(帳票形式:集計表形式、フリーフレーム形式)の設計に関するノウハウを
集めています。
集計表形式で同一データをレポート頭書きとそれ以外のパーティションに出力したい B.4.1
フリーフレーム形式で段組みの帳票を出力したい ......................................................... B.4.2
複数種類の明細パーティションを使用したい ................................................................ B.4.3
複数種類の明細パーティションを交互に切り替えて出力したい.................................... B.4.4
複数種類のフレームを切り替えて出力したい ................................................................ B.4.5
ある項目の値が変化したときに改ページしたい............................................................. B.4.6
2 つの項目のうち、どちらかの値が変化したときに改ページしたい ............................. B.4.7
ある項目の値が変化したときにフレームを切り替えて出力したい ................................ B.4.8
合計を計算して出力したい ............................................................................................. B.4.9
小計と合計を計算して出力したい ................................................................................ B.4.10
帳票の先頭に総合計を出力したい ................................................................................ B.4.11
BREAK が発生せずに改ページされる場合にヘッダを出力したい ............................... B.4.12
BREAK が発生せずに改ページまたは改フレームされる場合に制御脚書きパーティションを
出力したい .................................................................................................................... B.4.13
BREAK が発生せずに改ページされる場合に合計欄に累計を出力したい .................... B.4.14
BREAK が発生せずに改ページされる場合に合計欄に*を出力したい ........................ B.4.15
最後に一度だけ総合計を出力したい(入力データ終了の BREAK 条件)..................... B.4.16
複数項目のいずれかのデータが変化したときに合計を計算して出力したい................ B.4.17
合計を明細の次の行(浮動位置)に出力したい........................................................... B.4.18
合計を固定位置に出力したい........................................................................................ B.4.19
ページごとの合計を固定位置に出力したい .................................................................. B.4.20
フレーム内の固定位置に項目を定義し、出力したい.................................................... B.4.21
複数の合計を浮動位置で出力する際、制御レベルの高い合計を出力した後にだけ改ページ
したい............................................................................................................................ B.4.22
複数ページにまたがって出力される場合に「続く」を出力したい .............................. B.4.23
複数ページにまたがって出力される場合に「続き」を出力したい .............................. B.4.24
制御脚書きパーティションに条件付きの項目を出力したい......................................... B.4.25
フレームの枠を出力したい ........................................................................................... B.4.26
フレームパーティションの区切り線を出力したい ....................................................... B.4.27
フレームのサイズを変更したい .................................................................................... B.4.28
フレームパーティションを表示したい ......................................................................... B.4.29
フレームの枠やフレームパーティションの枠を非表示にしたい.................................. B.4.30
527
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
フレームパーティションにある項目を簡単に編集したい ............................................ B.4.31
制御脚書きパーティションを条件によって切り分けて出力したい .............................. B.4.32
制御切れが発生した後の先頭ページに特定の制御脚書きパーティションを出力したいB.4.33
出力する明細パーティションが 1 つのみの場合、制御脚書きパーティションを出力したく
ない ............................................................................................................................... B.4.34
フレームの途中でパーティションの出力が終わった場合、フレームの端まで明細の罫線を
出力したい .................................................................................................................... B.4.35
B.4.1 集計表形式で同一データをレポート頭書きとそれ以外のパーティションに出力し
たい
この方法は、集計表形式の場合のみ使用できます。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、
「項目 A」を定義します。
2)レコードリストまたはデータリストから「項目 A」を編集領域にドラッグ & ドロップし、レコー
ド域共用項目を作成します。なお、レポート頭書きパーティションとレポート頭書き以外のパー
ティションでレコード域共用を行った場合、次の操作も併せて行ってください。
3)データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブで、「項目 A」のオペランドに
「SHARED」を指定します。
⇒データ定義画面の[データ定義]タブの「項目 A」に対するデータを出力します。
例)
[データ定義(レポート頭書き)]タブ
データ項目名
オペランド
項目 A
SHARED
- 「SHARED」を指定した項目に対しては、入力データは必要ありません。
備考
B.4.2 フリーフレーム形式で段組みの帳票を出力したい
この方法は、フリーフレーム形式の場合のみ使用できます。
ボディに複数のフレームを定義し、定義したフレームにリンクを設定します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、段組みの数だけフレームを配置します。
フレームは、1 つの帳票に 100 個まで配置できます。
2)フレームリンクモードで、フレームにリンクを設定します。
フレームにリンクを設定する方法については、以下を参照してください。
⇒ “7.2.10 フレームにリンクを設定する ”
B.4.3 複数種類の明細パーティションを使用したい
この方法は、集計表形式およびフリーフレーム形式で使用できます。
ここでは、集計表形式の売上集計表で、金額が 1000 を超える場合のみ異なる明細を出力する方法を例
に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、明細パーティションを定義し(DE)、「製品名」および「金額」を定義しま
す。「金額」は数字項目として定義します。
528
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
2)帳票様式定義画面で、明細パーティションを定義し(DE1)、1)の「製品名」および「金額」をレ
コード域共用項目として定義します。また、「備考」も定義します。
3)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「DETAIL」段落を追加し、「(金額 > 1000)」と 2)で定義
した明細パーティション名(DE1)を記述します。
⇒「金額」に対するデータが 1000 を超える場合に明細パーティション(DE1)を出力します。
4)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「DETAIL」段落を追加し、1)で定義した明細パーティ
ション名(DE)を記述します。
⇒「金額」に対するデータが 1000 以下の場合(3)以外の場合)に明細パーティション(DE)を
出力します。
例)
[データ定義]タブ
データ項目名
オペランド
製品名
金額
備考
[拡張定義]タブ
DETAIL ( 金額 > 1000 ) DE1
DETAIL
DE
備考
- 明細に条件を指定して出力する場合、制御切れが発生せずに改ページされた後の最初の明
細出力について、集計表形式とフリーフレーム形式で動作が異なります。
・ 集計表形式の場合
明細の条件判定は改ページ前に行い、真となった明細パーティションを改ページ後に出
力します。
・ フリーフレーム形式の場合
改ページ後、明細の条件判定を行って真となった明細パーティションを出力します。
B.4.4 複数種類の明細パーティションを交互に切り替えて出力したい
この方法は、集計表形式およびフリーフレーム形式で使用できます。
ここでは、集計表形式の御見積書で 1 明細ごとにパーティションを交互に切り替えて出力する方法を
例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、明細パーティションを定義し(DE)、「製品名」および「金額」を定義しま
す。
2)帳票様式定義画面で、明細パーティションを定義し(DE1)、「製品名」および「金額」を 1)のレ
コード域共用項目として定義します。
3)帳票様式定義画面で、非出力項目(レコードのみ項目)の項目形式(レコード項目形式)「数字項
目」として「出力明細」を追加します。
4)データ定義画面の[データ定義]タブで、「出力明細」のオペランドに「ハイフン(-)」を指定し
ます。
⇒「出力明細」はデータを受け取りません。
5)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「PAGE-HEAD」段落に「SET 出力明細 TO 0」を追加しま
す。
⇒出力明細の初期化処理を行います。
6)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「DETAIL」段落を追加し、「(出力明細 = 0)」と 1)で定義
した明細パーティション(DE)を記述します。
また、「SET 出力明細 TO 1」を記述します。
⇒「出力明細」が「0」の場合に明細パーティション(DE)を出力します。
明細パーティション(DE)を出力した後に「出力明細」に「1」を代入します。
529
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
7)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「DETAIL」段落を追加し、「(出力明細 = 1)」と 2)で定義
した明細パーティション(DE1)を記述します。
また、「SET 出力明細 TO 0」を記述します。
⇒「出力明細」が「0」の場合に明細パーティション(DE1)を出力します。
明細パーティション(DE1)を出力した後に「出力明細」に「0」を代入します。
例)
[データ定義]タブ
データ項目名
オペランド
製品名
金額
出力明細
-
[拡張定義]タブ
PAGE-HEAD
SET 出力明細 TO 0
DETAIL (出力明細 = 0) DE
SET 出力明細 TO 1
DETAIL (出力明細 = 1) DE1
SET 出力明細 TO 0
備考
- この機能は、Windows 用帳票サンプル「御見積書3」、UNIX 系 OS 用帳票サンプル
「MITUMOR3」で使用しています。
B.4.5 複数種類のフレームを切り替えて出力したい
この方法は、フリーフレーム形式の場合のみ使用できます。
ここでは、複数種類のフレームを使用して、条件に応じて出力するフレームを切り替える方法を例に
説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、フレームを定義し(FRM001)、明細パーティション(DE)に「項目 A」を
定義します。
2)帳票様式定義画面で、フレームを定義し(FRM002)、明細パーティション(DE1)に「項目 B」を
定義します。
3)帳票様式定義画面で、非出力項目(レコードのみ項目)の項目形式(レコード項目形式)「数字項
目」として「賃借データ」を追加します。
4)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「FRAME」段落を追加し、「(貸借データ = 0)」と 1)で定
義したフレーム(FRM001)を記述します。
⇒「貸借データ」が「0」の場合にフレーム(FRM001)を出力します。
5)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「FRAME」段落を追加し、
「(貸借データ = 1)」と 2)で定
義したフレーム(FRM002)を記述します。
⇒「貸借データ」が「1」の場合にフレーム(FRM002)を出力します。
例)
[拡張定義]タブ
FRAME (貸借データ = 0) FRM001
DETAIL DE
FRAME (貸借データ = 1) FRM002
DETAIL DE1
530
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
備考
- この機能は、Windows 用帳票サンプル「貸借対照表」、UNIX 系 OS 用帳票サンプル
「TAISYAK」で使用しています。
- 入力データ形式が「XML 形式」の場合、XML データにしたがって出力されるため、条件は
無視されます。
B.4.6 ある項目の値が変化したときに改ページしたい
この方法は、集計表形式およびフリーフレーム形式で使用できます。
ここでは、集計表形式の売上集計表で、売上日ごとに改ページする方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、
「売上日」、「製品名」、および「金額」を定義します。
2)データ定義画面の[データ定義]タブで、「売上日」のオペランドに「BREAK」を指定します。
⇒「売上日」に対するデータが変わったことを検知します。
3)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「DETAIL」段落を追加します。
4)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「CNTL-FOOT」段落を追加し、「売上日」と「$FF」を記
述します。
⇒「売上日」に対するデータが変わるタイミングで改ページを行います。
例)
[データ定義]タブ
データ項目名
オペランド
売上日
BREAK
製品名
金額
[拡張定義]タブ
DETAIL
CNTL-FOOT 売上日 $FF
- 帳票様式定義画面で制御脚書きパーティションを用意する必要はありません。
備考
B.4.7 2 つの項目のうち、どちらかの値が変化したときに改ページしたい
この方法は、集計表形式およびフリーフレーム形式で使用できます。
ここでは、集計表形式の売上集計表で、「月」または「お客様コード」のいずれかの値が変わるタイミ
ングで改ページする方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、数字項目として「月」および「お客様コード」を定義します。
2)レコードリストで、集団項目「売上げ」を追加し、「月」および「お客様コード」を「売上げ」の
構成項目として定義します。
3)データ定義画面の[環境定義]タブで、集団項目の扱いに「集団項目名を使用」を指定します。
4)データ定義画面の[データ定義]タブで、「売上げ」のオペランドに[BREAK]を指定します。
⇒集団項目「売上げ」に対するデータが変わったことを検知します。
5)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「DETAIL」段落を追加します。
6)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「CNTL-FOOT」段落を追加し、「売上げ」と「$FF」を記
述します。
⇒「売上げ」に対するデータが変わるタイミング(「月」または「お客様コード」のどちらかの値
が変わるタイミング)で改ページを行います。
531
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
例)
[データ定義]タブ
データ項目名
オペランド
売上げ
BREAK
[拡張定義]タブ
DETAIL
CNTL-FOOT 売上げ $FF
備考
- [データ定義]タブには集団項目名のみ表示されます(構成項目である「月」、および「お
客様コード」は表示されません)。
B.4.8 ある項目の値が変化したときにフレームを切り替えて出力したい
この方法は、フリーフレーム形式で使用できます。
ここでは、フリーフレーム形式の売上集計表で、売上日ごとにフレームを切り替えて出力する方法を
例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、「売上日」、「製品名」、および「金額」を定義します。
2)データ定義画面の[データ定義]タブで、「売上日」のオペランドに「BREAK」を指定します。
⇒「売上日」に対するデータが変わったことを検知します。
3)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「DETAIL」段落を追加します。
4)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「CNTL-FOOT」段落を追加し、「売上日」と「$NF」を記
述します。
⇒「売上日」に対するデータが変わるタイミングでフレームの切り替えを行います。
例)
[データ定義]タブ
データ項目名
オペランド
売上日
BREAK
製品名
金額
[拡張定義]タブ
DETAIL
CNTL-FOOT 売上日 $NF
備考
- 帳票様式定義画面で制御脚書きパーティションを用意する必要はありません。
- リンクが設定されているフレームが存在しない場合は、改ページされます。
B.4.9 合計を計算して出力したい
この方法は、集計表形式およびフリーフレーム形式で使用できます。
集計表形式およびフリーフレーム形式の帳票を使用してデータの集計を行うには、データ定義画面の
[拡張定義]タブで設定を行う必要があります。
ここでは、集計表形式の毎日の売上集計表で、月ごとに合計を計算する方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、
「月」、「日」、「製品名」、および「金額」を定義します。「月」、「日」、およ
び「金額」は数字項目として定義します。
532
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
2)帳票様式定義画面で、制御脚書きパーティションを定義し(CF1)、数字項目として「合計」を定
義します。
3)データ定義画面の[データ定義]タブで、「月」のオペランドに「BREAK」を指定します。
⇒「月」に対するデータが変わったことを検知します。
4)データ定義画面の[データ定義]タブで、「合計」のオペランドに「SUM(金額)」を指定します。
⇒「月」ごとの合計を計算します。
5)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「DETAIL」段落を追加し、「COMPUTE 合計」を記述し
ます。
⇒ 1 明細出力するたびに「合計」に「金額」を加算します。
6)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「CNTL-FOOT」段落を追加し、「月」と 2)で定義した制
御脚書きパーティション名(CF1)を記述します。
⇒「月」に対するデータが変わるタイミングで制御脚書きパーティション(CF1)を出力します。
例)
[データ定義]タブ
データ項目名
オペランド
月
BREAK
日
製品名
金額
合計
SUM(金額)
[拡張定義]タブ
DETAIL
COMPUTE 合計
CNTL-FOOT 月 CF1
備考
- 「合計」はプログラムが自動計算して出力するので、入力データは必要ありません。
- 「合計」の出力後に改ページしたい場合は、制御脚書きパーティションのプロパティで、
「印刷後」の「制御」に「改ページ」を指定します。
- パーティション種別と[拡張定義]タブの段落名の関係は次のとおりです。
・ 集計表形式の場合
レポート頭書き /RH:REPORT-HEAD
ページ頭書き /PH :PAGE-HEAD
制御頭書き /CH :CNTL-HEAD
明細 /DE :DETAIL
制御脚書き /CF :CNTL-FOOT
ページ脚書き /PF :PAGE-FOOT
・ フリーフレーム形式の場合
ヘッダ /HEAD :HEAD
制御頭書き /CH :CNTL-HEAD
明細 /DE :DETAIL
制御脚書き /CF :CNTL-FOOT
ボディ /BODY :BODY
フッタ /FOOT :FOOT
- SUM 関数を指定する項目は、[データ定義]タブで、BREAK を指定した項目よりも後ろに
並べます。
- 「合計」は、制御脚書きパーティション(CF1)が出力されたタイミングで初期化されま
す。
533
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.4.10 小計と合計を計算して出力したい
この方法は、集計表形式およびフリーフレーム形式で使用できます。
集計表形式およびフリーフレームの帳票を使用してデータの集計を行うには、データ定義画面の[拡
張定義]タブで設定を行う必要があります。
ここでは、集計表形式の売上集計表で、月ごとに小計、年ごとに合計を計算する方法を例に説明しま
す。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、「年」、「月」、「日」、「製品名」、および「金額」を定義します。「年」、「月」、
「日」、および「金額」は、数字項目として定義します。
2)帳票様式定義画面で制御脚書きパーティション(CF2)を定義し、数字項目として「小計」を定義
します。
3)帳票様式定義画面で制御脚書きパーティション(CF1)を定義し、数字項目として「合計」を定義
します。
4)データ定義画面の[データ定義]タブで、「年」のオペランドに「BREAK-1」を指定します。「1」
は、制御レベルです。
⇒「年」に対するデータが変わったことを検知します。
5)データ定義画面の[データ定義]タブで、「月」のオペランドに「BREAK-2」を指定します。「2」
は、制御レベルです。
⇒「月」に対するデータが変わったことを検知します。
6)データ定義画面の[データ定義]タブで、「小計」のオペランドに「SUM(金額)」を指定します。
⇒「月」ごとの小計を計算します。
7)データ定義画面の[データ定義]タブで、「合計」のオペランドに「SUM(小計)」を指定します。
⇒「年」ごとの合計を計算します。
8)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「DETAIL」段落を追加し、「COMPUTE 小計」を記述し
ます。
⇒ 1 明細出力するたびに「金額」を「小計」に加算します。
9)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「CNTL-FOOT」段落を追加し、「月」と 2)で定義した制
御脚書きパーティション名(CF2)を記述します。
⇒「月」に対するデータが変わるタイミングで制御脚書きパーティション(CF2)を出力します。
10)データ定義画面の[拡張定義]タブで、9)の「CNTL-FOOT」段落に「COMPUTE 合計」を記
述します。
⇒「小計」を出力するたびに「小計」を「合計」に加算します。
11)データ定義画面の[拡張定義]タブで、
「CNTL-FOOT」段落を追加し、「年」と 3)で定義した制
御脚書きパーティション名(CF1)を記述します。
⇒「年」に対するデータが変わるタイミングで制御脚書きパーティション(CF1)を出力します。
例)
[データ定義]タブ
データ項目名
オペランド
年
BREAK-1
月
BREAK-2
日
製品名
金額
小計
SUM(金額)
合計
SUM(小計)
[拡張定義]タブ
DETAIL
COMPUTE 小計
CNTL-FOOT 月 CF2
COMPUTE 合計
CNTL-FOOT 年 CF1
534
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
備考
- 「小計」および「合計」はプログラムが自動計算して出力するので、入力データは必要あり
ません 。
- 制御レベルとは、制御切れを検出する項目が複数存在する場合の各項目の優先順序です。
高い制御レベルの制御切れが発生した場合、その制御レベルより低い制御レベルの項目は
すべて制御切れが発生します。この例の場合「年」の制御切れが発生した時点で、「月」に
ついても制御切れが発生します。
- 制御切れとは、項目の値が変化することです。この例の場合、「月」が小計の制御切れを検
出する項目、「年」が合計の制御切れを検出する項目になります。
- CNTL-FOOT を記述する順序と制御レベルは、一致させる必要があります。
- SUM 関数を指定する項目は、[データ定義]タブで、BREAK を指定した項目よりも後ろに
並べます。
- 「小計」は制御脚書きパーティション(CF2)が出力されたタイミングで、
「合計」は制御
脚書きパーティション(CF1)が出力されたタイミングで、それぞれ初期化されます。
B.4.11 帳票の先頭に総合計を出力したい
この方法は、集計表形式で使用できます。
集計表形式の帳票を使用してデータの集計を行うには、データ定義画面の[拡張定義]タブで設定を
行う必要があります。
ここでは、集計表形式の御見積書で金額の総合計を計算し、帳票の先頭(レポート頭書きパーティ
ション)に合計税込み金額を出力する方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票定義様式画面で、数字項目として「数量」、「単価」、および「金額」を定義します。
2)帳票定義様式画面で、レポート頭書きパーティション(RH)を定義し、数字項目として「合計税
込み」を定義します。
3)データ定義画面の[データ定義]タブで、「金額」のオペランドに「MUL(数量,単価)」を指定しま
す。
⇒「数量」と「単価」の積を計算します。
4)データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブで、
「合計データ」のオペランドに
「TSUM(金額)」を指定します。
⇒「金額」の総合計を計算します。
5)データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブで、「合計税込み」のオペランドに
「MUL(合計データ ,1.05)」を指定します。
⇒「合計データ」の消費税込みの値を計算します。
6)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「REPORT-HEAD」段落を追加し、
「COMPUTE 合計税込
み」を記述します。
⇒ レポート頭書きパーティションを出力するタイミングで「合計税込み」を計算します。
7)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「DETAIL」段落を追加し、「COMPUTE 金額」と
「COMPUTE 合計データ」を記述します。
⇒ 1 明細出力するたびに「金額」を計算します。また、1 明細出力するたびに「合計データ」に計
算後の「金額」を加算します。
例)
[データ定義]タブ
データ項目名
オペランド
数量
単価
金額
MUL(数量,単価)
[データ定義(レポート頭書き)]タブ
データ項目名
オペランド
合計データ
TSUM(金額)
合計税込み
MUL(合計データ,1.05)
535
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
[拡張定義]タブ
REPORT-HEAD
COMPUTE 合計税込み
DETAIL DE
COMPUTE 金額
COMPUTE 合計データ
備考
- TSUM 関数の演算結果に対して演算したい場合、TSUM 関数を指定する項目は、非出力項
目(レコードのみ項目)として定義します。
- この機能は、Windows 用帳票サンプル「御見積書4」、UNIX 系 OS 用帳票サンプル
「MITUMOR4」で使用しています。
B.4.12 BREAK が発生せずに改ページされる場合にヘッダを出力したい
この方法は、集計表形式およびフリーフレーム形式で使用できます。
集計表形式の場合、毎ページ同じヘッダを必ず出力する場合は、ページ頭書きパーティションを使用
します。BREAK の発生によってヘッダを切り替える場合は、制御頭書きパーティションを使用します。
フリーフレーム形式の場合、フレーム内のヘッダを出力する場合は、制御頭書きパーティションを使
用します。
ここでは、集計表形式の御見積書で BREAK が発生せずに改ページされる場合に、次ページの先頭に制
御頭書きパーティションによるヘッダを出力する方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、制御頭書きパーティションを定義し(CH1)、「見積書番号」
、「住所」、およ
び「得意先名」を定義します。「見積書番号」は数字項目として定義します。
2)帳票様式定義画面で、制御頭書きパーティションを定義します(CH2)。
3)データ定義画面の[データ定義]タブで、
「見積書番号」のオペランドに「BREAK」を指定します。
⇒「見積書番号」に対するデータが変わったことを検知します。
4)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「CNTL-HEAD」を追加し、
「見積書番号」と 1) で定義し
た制御頭書きパーティション(CH1)を記述します。
⇒「見積書番号」に対するデータが変わるタイミングで制御頭書きパーティション(CH1)を出力
します。
5)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「CNTL-HEAD」を追加し、「$EOP」と 2) で定義した制御
頭書きパーティション(CH2)を記述します。
⇒制御切れを検出せずに改ページしたときに制御頭書きパーティション(CH2)を出力します。
例)
[データ定義]タブ
データ項目名
オペランド
見積書番号
BREAK
住所
得意先名
[拡張定義]タブ
CNTL-HEAD 見積書番号 CH1
CNTL-HEAD $EOP CH2
DETAIL DE
!
- $EOP を指定した CNTL-HEAD に続く文は無効になります。
注意
備考
- この機能は、Windows 用帳票サンプル「御見積書3」、UNIX 系 OS 用帳票サンプル
「MITUMOR3」で使用しています。
536
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.4.13 BREAK が発生せずに改ページまたは改フレームされる場合に制御脚書きパー
ティションを出力したい
この方法は、集計表形式およびフリーフレーム形式で使用できます。
ここでは、集計表形式の御見積書で BREAK が発生せずに改ページされる場合に、ページの最後に制御
脚書きパーティションを出力する方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、「得意先名」を定義します。
2)帳票様式定義画面で、制御頭書きパーティション(CF1)を定義します。
3)データ定義画面の[データ定義]タブで、「得意先名」のオペランドに「BREAK」を指定します。
⇒「得意先名」に対するデータが変わったことを検知します。
4)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「CNTL-FOOT」段落を追加し、「得意先名」と「$FF」を
記述します。
⇒「得意先名」に対するデータが変わるタイミングで改ページを行います。
5)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「CNTL-FOOT」段落を追加し、「$EOP」と 2) で定義した
制御脚書きパーティション(CF1)を記述します。
⇒制御切れを検出せずに改ページしたときに制御脚書きパーティション(CF1)を出力します。
例)
[データ定義]タブ
データ項目名
オペランド
得意先名
BREAK
[拡張定義]タブ
DETAIL DE
CNTL-FOOT 得意先名 $FF
CNTL-FOOT $EOP CF1
備考
- フリーフレーム形式で改フレーム前に制御脚書きパーティションを出力する場合は、
「CNTL-FOOT」段落で$EOF を指定します
- この機能は、Windows 用帳票サンプル「請求書」、UNIX 系 OS 用帳票サンプル「SEIKYU」
で使用しています。
B.4.14 BREAK が発生せずに改ページされる場合に合計欄に累計を出力したい
この方法は、集計表形式およびフリーフレーム形式で使用できます。
ここでは、集計表形式の個人出退勤簿で従業員番号が変わらずに改ページされる場合に総計欄に累計
を出力する方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、「従業員番号」、「月」、「日」、「出勤時間」、および「総計計算用」を定義し
ます。「従業員番号」、「月」、
「日」、および「出勤時間」は数字項目として定義します。「総計計算
用」は非出力項目(レコードのみ項目)の項目形式(レコード項目形式)「数字項目」として定義
します。
2)帳票様式定義画面で、ページ頭書きパーティションを定義します。
3)帳票様式定義画面で、制御頭書きパーティションを定義し(CH1)、印刷前改行数、印刷後改行数
に「0」を指定します。
⇒総計計算用の初期化処理を行うだけで帳票には何も出力しません。
4)帳票様式定義画面で、明細パーティションを定義します。
5)帳票様式定義画面で、ページ脚書きパーティションを定義し(CF1)、数字項目として「総計数字」
を定義します。
6)データ定義画面の[データ定義]タブで、「従業員番号」のオペランドに「BREAK」を指定しま
す。
⇒「従業員番号」に対するデータが変わったことを検知します。
537
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
7)データ定義画面の[データ定義]タブで、「総計計算用」のオペランドに「SUM(出勤時間)」を指
定します。
⇒「従業員番号」ごとの合計を計算します。
8)データ定義画面の[データ定義]タブで、「総計数字」のオペランドに「SET( 総計計算用)」を指
定します。
⇒「総計計算用」と同じデータを「総計数字」に出力します。
9)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「PAGE-HEAD」段落を追加します。
10)データ定義画面の[拡張定義]タブで、
「CNTL-HEAD」段落を追加し、「従業員番号」と 3)で
定義した制御頭書きパーティション(CH1)を記述します。また、「SET 総計計算用 TO 0」
を記述します。
⇒「従業員番号」に対するデータが変わるタイミングで制御頭書きパーティション(CH1)を出力
します。また、総計計算用が 0 で初期化されます。
11)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「DETAIL」段落を追加し、「COMPUTE 総計計算用」を
記述します。
⇒ 1 明細出力するたびに「総計計算用」に「出勤時間」を加算します。
12)データ定義画面の[拡張定義]タブで、
「CNTL-FOOT」段落を追加し、「従業員番号」と「$FF」
を記述します。
⇒「従業員番号」に対するデータが変わるタイミングで改ページを行います。
13)データ定義画面の[拡張定義]タブで、
「PAGE-FOOT」段落を追加し、「COMPUTE 総計数字」
を記述します。
⇒総計欄に出力されるデータが設定されます。
例)
[データ定義]タブ
データ項目名
オペランド
従業員番号
BREAK
月
日
出勤時間
総計計算用
SUM(出勤時間)
総計数字
SET(総計計算用)
[拡張定義]タブ
PAGE-HEAD
CNTL-HEAD 従業員番号 CH1
SET 総計計算用 TO 0
DETAIL
COMPUTE 総計計算用
CNTL-FOOT 従業員番号 $FF
PAGE-FOOT
COMPUTE 総計数字
B.4.15 BREAK が発生せずに改ページされる場合に合計欄に*を出力したい
この方法は、集計表形式およびフリーフレーム形式で使用できます。
ここでは、“B.4.14 BREAK が発生せずに改ページされる場合に合計欄に累計を出力したい ” で作成し
た集計表形式の個人出退勤簿で、従業員番号が変わらずに改ページされる場合に総計欄に累計ではなく
*を出力する方法を例に説明します。
具体的には総計欄の数字項目「総計数字」と同じ位置にテキスト項目「総計文字」を定義し、BREAK
が発生せずに改ページされる場合には「総計文字」に "******" を出力し、BREAK が発生して改ページ
される場合には「総計数字」に総計金額を出力する処理を行います。改ページ時に BREAK の判断を行う
ために「制御切れ判断」を使用します。「制御切れ判断」のデータは BREAK が発生しない間は " なし "
となっており、BREAK が発生すると " 発生 " となります。
538
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、非出力項目(レコードのみ項目)の項目形式(レコード項目形式)「テキス
ト項目」として「制御切れ判断」を追加します。
2)帳票様式定義画面で、ページ脚書きパーティションに(CF1)、テキスト項目として「総計文字」
を追加します。
3)データ定義画面の[データ定義]タブで、「総計数字」のオペランドを「CASE(制御切れ判断 = "発
生", 総計計算用) DEFAULT(_NULL_)」に変更します。
⇒「制御切れ判断」が " 発生 " の場合は「総計計算用」のデータを出力し、それ以外の場合には何
も出力しません。
4)データ定義画面の[データ定義]タブで、「総計文字」のオペランドに「CASE(制御切れ判断 = "発
生", _NULL_) DEFAULT("******")」を指定します。
⇒「制御切れ判断」が " 発生 " の場合は何も出力せず、それ以外の場合に "******" を出力します。
5)データ定義画面の[データ定義]タブで、
「制御切れ判断」のオペランドに「ハイフン(-)」を指
定します。
⇒「制御切れ判断」はデータを受け取りません。
6)データ定義画面の[拡張定義]タブで、
「PAGE-HEAD」段落に「SET 制御切れ判断 TO " なし
"」を追加します。
⇒ページ頭書きパーティションが出力された後、制御脚書きパーティションが出力されなかった
場合、ページ脚書きパーティションが出力されるときに「総計文字」に "******" が出力されま
す。
7)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「CNTL-FOOT」段落に「SET 制御切れ判断 TO " 発生
"」を追加します。
⇒制御脚書きパーティションが出力された後、ページ脚書きパーティションが出力されるときに
「総計数字」に「総計計算用」のデータが出力されます。
8)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「PAGE-FOOT」段落に、「COMPUTE 総計文字」を追加
します。
⇒「制御切れ判断」のデータによって総計欄に出力されるデータが設定されます。
例)
[データ定義]タブ
データ項目名
オペランド
従業員番号
BREAK
月
日
出勤時間
総計計算用
SUM(出勤時間)
総計数字
CASE(制御切れ判断 = "発生", 総計計算用)
DEFAULT(_NULL_)
総計文字
CASE(制御切れ判断 = "発生", _NULL_)
DEFAULT("******")
制御切れ判断
-
[拡張定義]タブ
PAGE-HEAD
SET 制御切れ判断 TO "なし"
CNTL-HEAD 従業員番号 CH1
SET 総計計算用 TO 0
DETAIL
COMPUTE 総計計算用
CNTL-FOOT 従業員番号 $FF
SET 制御切れ判断 TO "発生"
PAGE-FOOT
COMPUTE 総計数字
COMPUTE 総計文字
539
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
備考
- この機能は、Windows 用帳票サンプル「個人出退勤簿2」、UNIX 系 OS 用帳票サンプル
「SYUTTAI2」で使用しています。
B.4.16 最後に一度だけ総合計を出力したい(入力データ終了の BREAK 条件)
この方法は、集計表形式およびフリーフレーム形式で使用できます。
ここでは、集計表形式の売上集計表で、最後に総合計を計算して出力する方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、「製品名」、および「金額」を定義します。「金額」は数字項目として定義し
ます。
2)帳票様式定義画面で、制御脚書きパーティションを定義し(CF1)、数字項目として「合計」を定
義します。
3)データ定義画面の[データ定義]タブで、「合計」のオペランドに「SUM(金額)」を指定します。
⇒合計を計算します。
4)データ定義画面の[拡張定義]タブで、
「DETAIL」段落を追加し、「COMPUTE 合計」を記述し
ます。
⇒ 1 明細出力するたびに「合計」に「金額」を加算します。
5)データ定義画面の[拡張定義]タブで、
「CNTL-FOOT」段落を追加し、「$EOD」と 2)で定義した
制御脚書きパーティション名(CF1)を記述します。
⇒入力データが終わったタイミングで制御脚書きパーティション(CF1)を出力します。
例)
[データ定義]タブ
データ項目名
オペランド
製品名
金額
合計
SUM(金額)
[拡張定義]タブ
DETAIL
COMPUTE 合計
CNTL-FOOT $EOD CF1
備考
- 「合計」はプログラムが自動計算して出力するので、入力データは必要ありません。
- SUM 関数を指定する項目は、[データ定義]タブで、BREAK を指定した項目よりも後ろに
並べます。
B.4.17 複数項目のいずれかのデータが変化したときに合計を計算して出力したい
この方法は、集計表形式およびフリーフレーム形式で使用できます。
ここでは、集計表形式の売上集計表で、「月」、「日」のいずれかが変わるタイミングで合計を計算して
出力する方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、数字項目として「月」、「日」、および「金額」を定義します。
2)帳票様式定義画面で、制御脚書きパーティションを定義し(CF1)、数字項目として「合計」を定
義します。
3)レコードリストまたはデータリストで、「月」および「日」を集団項目「売上日」の構成項目とし
て定義します。
4)データ定義画面の[環境定義]タブで、集団項目の扱いに「集団項目名を使用」を指定します。
5)データ定義画面の[データ定義]タブで、「売上日」のオペランドに「BREAK」を指定します。
⇒「売上日」に対するデータが変わったことを検知します。
540
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
6)データ定義画面の[データ定義]タブで、「合計」のオペランドに「SUM(金額)」を指定します。
⇒「売上日」ごとの合計を計算します。
7)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「DETAIL」段落を追加し、「COMPUTE 合計」を記述し
ます。
⇒ 1 明細出力するたびに「合計」に「金額」を加算します。
8)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「CNTL-FOOT」段落を追加し、「売上日」と 2)で定義し
た制御脚書きパーティション名(CF1)を記述します。
⇒「売上日」に対するデータが変わるタイミングで制御脚書きパーティション(CF1)を出力しま
す。
例)
[データ定義]タブ
データ項目名
オペランド
売上日
BREAK
金額
合計
SUM(金額)
[拡張定義]タブ
DETAIL
COMPUTE 合計
CNTL-FOOT 売上日 CF1
備考
- 「合計」はプログラムが自動計算して出力するので、入力データは必要ありません。
- 「月」および「日」の入力データは「売上日」のデータとして 1 つにしてください。
例)
1220
1220
1220
1221
10000
12000
34000
5600
- SUM 関数を指定する項目は、[データ定義]タブで、BREAK を指定した項目よりも後ろに
並べます。
- 合計は、制御脚書きパーティション(CF1)が出力されたタイミングで初期化されます。
B.4.18 合計を明細の次の行(浮動位置)に出力したい
この方法は、集計表形式およびフリーフレーム形式で使用できます。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、明細パーティションおよび制御脚書きパーティションを定義します。
2)制御脚書きパーティションのプロパティ画面で、形式に「浮動」を指定します。
3)明細パーティションに集計を行う項目を追加します。
4)制御脚書きパーティションに集計結果を出力する項目を追加します。
B.4.19 合計を固定位置に出力したい
この方法は、集計表形式およびフリーフレーム形式で使用できます。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、明細パーティションおよび制御脚書きパーティションを定義します。
2)制御脚書きパーティションのプロパティ画面で、形式に「固定」を指定します。
3)明細パーティションに集計を行う項目を追加します。
541
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
4)制御脚書きパーティションに集計結果を出力する項目を追加します。
5)データ定義画面の[環境定義]タブで、改ページのタイミングに「システム自動判断 3」を指定し
ます。
⇒制御脚書きパーティションの出力位置には、明細パーティションは出力されません。
- BREAK が発生せずに改ページした場合、合計は出力されません。
備考
B.4.20 ページごとの合計を固定位置に出力したい
この方法は、集計表形式およびフリーフレーム形式で使用できます。
ここでは、集計表形式の場合を例に説明しています。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、明細パーティションおよびページ脚書きパーティションを定義します。
2)明細パーティションに集計を行う項目を追加します。
3)ページ脚書きパーティションに集計結果を出力する項目を追加します。
B.4.21 フレーム内の固定位置に項目を定義し、出力したい
この方法は、フリーフレーム形式でのみ使用できます。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、フレームに制御脚書きパーティションを定義します。
2)制御脚書きパーティションのプロパティ画面で、形式に「固定」を指定します。
3)制御脚書きパーティションに項目を追加します。
B.4.22 複数の合計を浮動位置で出力する際、制御レベルの高い合計を出力した後にだけ
改ページしたい
この方法は、集計表形式およびフリーフレーム形式で使用できます。
集計表形式の帳票を使用して複数の合計を浮動位置で出力する際、制御レベルの高い合計を出力した
後にだけ改ページするには、データ定義画面の[拡張定義]タブで設定を行う必要があります。
ここでは、“B.4.10 小計と合計を計算して出力したい ” で作成した集計表形式の売上集計表を浮動位
置で小計出力、合計出力する場合に、制御レベルの高いパーティションでのみ改ページする例を説明し
ます。
= 操作手順 =
1)“B.4.10 小計と合計を計算して出力したい ” で説明した帳票の制御脚書きパーティション(CF1、
CF2)のパーティションのプロパティ画面で以下の指定を行います。
形式
:浮動
印刷後 - 制御
:改行
2)データ定義画面の[拡張定義]タブで「CNTL-FOOT」段落を追加し、「月」と改ページだけ行う
指定($FF)を記述します。
追加した「CNTL-FOOT」段落は、「CNTL-FOOT」段落群の末尾に記述します。
⇒「月」に対するデータが変わるタイミングで CF2 を出力後に改ページ、「年」に対するデータが
変わるタイミングで CF2 と CF1 を出力後に改ページします。
備考
- この機能は、Windows 用帳票サンプル「個人就業実績5」、UNIX 系 OS 用帳票サンプル
「SYUGYOU5」で使用しています。
542
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.4.23 複数ページにまたがって出力される場合に「続く」を出力したい
この方法は、集計表形式およびフリーフレーム形式で使用できます。
ここでは、集計表形式の御見積書で明細が複数ページにまたがって出力される場合、前ページの最後
に「<続く>」を出力する方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、明細パーティション(DE)を定義し、「製品名」、「金額」を定義します。
「金額」は数字項目として定義します。
2)帳票様式定義画面で、制御脚書きパーティション(CF1)を定義し、数字項目として「合計」を定
義します。
3)帳票様式定義画面で、ページ脚書きパーティションを定義し、テキスト項目として「続く」を定
義します。
4)データ定義画面の[データ定義]タブで、「合計」のオペランドに「SUM(金額)」を定義します。
⇒すべてのデータの合計を計算します。
5)データ定義画面の[データ定義]タブで、「続く」のオペランドに「ハイフン(-)」を指定します。
⇒「続く」はデータを受け取りません。
6)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「DETAIL」段落を追加し、「COMPUTE 合計」、「SET 続く TO " <続く> "」を記述します。
⇒ 1 明細出力するたびに「合計」に「金額」を加算します。また、明細パーティションが出力さ
れた直後にページ脚書きパーティションが出力されるときに「続く」に " <続く> " が出力され
ます。
7)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「CNTL-FOOT」段落を追加し、
「$EOD」と 4)で定義した
制御脚書きパーティション名(CF1)を記述します。また、「SET 続く TO ""」を記述します。
⇒入力データが終わったタイミングで制御脚書きパーティション(CF1)が出力されます。また、
制御脚書きパーティションが出力された直後にページ脚書きパーティションが出力されるとき
に「続く」に空白が出力されます。
8)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「PAGE-FOOT」段落を追加します。
例)
[データ定義]タブ
データ項目名
オペランド
製品名
金額
合計
SUM(金額)
続く
-
[拡張定義]タブ
DETAIL
COMPUTE 合計
SET 続く TO "<続く>"
CNTL-FOOT $EOD CF1
SET 続く TO ""
PAGE-FOOT
備考
- この機能は、Windows 用帳票サンプル「御見積書」、UNIX 系 OS 用帳票サンプル
「MITUMORI」で使用しています。
543
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.4.24 複数ページにまたがって出力される場合に「続き」を出力したい
この方法は、集計表形式およびフリーフレーム形式で使用できます。
ここでは、集計表形式の御見積書で明細が複数ページにまたがって出力される場合、次ページの先頭
に「<続き>」を出力する方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、ページ頭書きパーティションを定義し、テキスト項目として「続き」を定
義します。
2)帳票様式定義画面で、明細パーティション(DE)を定義し、「製品名」、「金額」を定義します。
「金額」は数字項目として定義します。
3)帳票様式定義画面で、制御脚書きパーティション(CF1)を定義し、数字項目として「合計」を定
義します。
4)データ定義画面の[データ定義]タブで、「続き」のオペランドに「ハイフン(-)」を指定します。
⇒「続き」はデータを受け取りません。
5)データ定義画面の[データ定義]タブで、「合計」のオペランドに「SUM( 金額 )」を定義します。
⇒すべてのデータの合計を計算します。
6)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「PAGE-HEAD」段落を追加します。
7)データ定義画面の[拡張定義]タブで、
「DETAIL」段落を追加し、「COMPUTE 合計」、「SET 続き TO " <続き> "」を記述します。
⇒ 1 明細出力するたびに「合計」に「金額」を加算します。また、次ページ以降でページ頭書き
パーティションが出力されるときに「続き」に " <続き> " が出力されます。
8)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「CNTL-FOOT」段落を追加し、「$EOD」と 4)で定義した
制御脚書きパーティション名(CF1)を記述します。
⇒入力データが終わったタイミングで制御脚書きパーティション(CF1)が出力されます。
例)
[データ定義]タブ
データ項目名
オペランド
続き
-
製品名
金額
合計
SUM(金額)
[拡張定義]タブ
PAGE-HEAD
DETAIL
COMPUTE 合計
SET 続き TO "<続き>"
CNTL-FOOT $EOD CF1
備考
- この機能は、Windows 用帳票サンプル「御見積書」、UNIX 系 OS 用帳票サンプル
「MITUMORI」で使用しています。
544
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.4.25 制御脚書きパーティションに条件付きの項目を出力したい
この方法は、集計表形式およびフリーフレーム形式で使用できます。
ここでは、集計表形式の御見積書で見積書番号ごとの合計を出力する際、合計が 1,000,000 円を超える
場合だけ手数料を出力する方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、
「見積書番号」、「製品名」、「金額」を定義します。「金額」は数字項目とし
て定義します。
2)帳票様式定義画面で制御脚書きパーティション(CF1)を定義し、「合計」、「手数料」を定義しま
す。「合計」は数字項目として定義します。
3)データ定義画面の[データ定義]タブで、「見積書番号」のオペランドに「BREAK」を指定しま
す。
⇒「見積書番号」に対するデータが変わったことを検知します。
4)データ定義画面の[データ定義]タブで、「合計」のオペランドに「SUM(金額)」を指定します。
⇒「見積書番号」ごとの合計を計算します。
5)データ定義画面の[データ定義]タブで、「手数料」のオペランドに「CASE(合計 > 1000000, "※別
途、手数料10,000円が必要です。") DEFAULT(_NULL_)」を指定します。
⇒「合計」が 1,000,000 円を超える場合に "※ 別途、手数料 10,000 円が必要です。" を出力し、そ
れ以外の場合には何も出力しません。
6)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「DETAIL」段落を追加し、
「COMPUTE 合計」を記述し
ます。
⇒ 1 明細出力するたびに「合計」に「金額」を加算します。
7)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「CNTL-FOOT」段落を追加し、
「見積書番号」と 2)で定
義した制御脚書きパーティション名(CF1)を記述します。また、「COMPUTE 手数料」を記述
します。
⇒「見積書番号」に対するデータが変わるタイミングで制御脚書きパーティション(CF1)を出力
します。
例)
[データ定義]タブ
データ項目名
オペランド
見積書番号
BREAK
製品名
金額
合計
SUM(金額)
手数料
CASE(合計 > 1000000, "※別途、手数料10,000
円が必要です。") DEFAULT(_NULL_)
[拡張定義]タブ
DETAIL
COMPUTE 合計
CNTL-FOOT 見積書番号 CF1
COMPUTE 手数料
備考
- この機能は、Windows 用帳票サンプル「御見積書2」、UNIX 系 OS 用帳票サンプル
「MITUMOR2」で使用しています。
545
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.4.26 フレームの枠を出力したい
この方法は、フリーフレーム形式でのみ使用できます。
オーバレイ罫線で、フレームに合わせた枠を作成します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、図形ツールバーの[枠]ボタンをクリックします。
2)編集領域で、フレームに合わせて枠の範囲を選択します。
⇒指定した範囲に枠が作成されます。
!
注意
- オーバレイ罫線を使用して作成したフレームの枠は、フレームを移動しても移動しません。
同様に、フレームを複写した場合も、オーバレイ罫線を使用して作成した枠は複写されま
せん。
B.4.27 フレームパーティションの区切り線を出力したい
この方法は、フリーフレーム形式でのみ使用できます。
パーティション罫線で、フレームパーティションに区切り線を作成します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、フレームにフレームパーティションを作成します。
2)帳票様式定義画面で、パーティション罫線ツールバーの[パーティション罫線]ボタンをクリッ
クします。
3)編集画面で、区切り線の範囲を指定します。
⇒指定した範囲に区切り線が作成されます。
B.4.28 フレームのサイズを変更したい
この方法は、フリーフレーム形式でのみ使用できます。
ここでは、リンクを設定しているフレームのサイズを変更する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、以下の点に留意して、フレームのサイズを変更します。
・ リンク元のフレームのサイズよりも、リンク先のフレームのサイズを小さくすることはで
きません。
- 出力方向が「縦」の場合、リンク元のフレームの横幅を小さくしてから、リンク先の
フレームの横幅を小さくします。
- 出力方向が「横」の場合、リンク元のフレームの縦幅を小さくしてから、リンク先の
フレームの縦幅を小さくします。
・ リンク先のフレームのサイズよりも、リンク元のフレームのサイズを大きくすることはで
きません。
- 出力方向が「縦」の場合、リンク先のフレームの横幅を大きくしてから、リンク先の
フレームの横幅を大きくします。
- 出力方向が「横」の場合、リンク先のフレームの縦幅を大きくしてから、リンク先の
フレームの縦幅を大きくします。
B.4.29 フレームパーティションを表示したい
この方法は、フリーフレーム形式でのみ使用できます。
フレームパーティションは、他のパーティションと重なる場合、またはフレームに表示できない場合
に、自動的に非表示となることがあります。
この場合、現在表示されているフレームパーティションを非表示にし、編集したいフレームパーティ
ションを表示します。ここでは、フレームパーティションを表示 / 非表示する方法を説明します。
546
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
= 操作手順 =
1)帳票様式画面でフレームパーティションを選択します。
・ パーティションを非表示にする場合
以下のいずれか操作で選択します。
- パーティションリストでパーティションを選択
- ルーラーでパーティションを選択
- 編集領域でパーティションを選択
・ パーティションを表示する場合
パーティションリストでパーティションを選択
2)[表示]-[パーティション]-[パーティションの非表示]または[パーティションの表示]を
選択して、表示を切り替えます。
[表示]-[パーティション]-[すべてを非表示]を選択すると、表示されているすべてのフ
レームパーティションが非表示になります。
備考
- [すべてを非表示]を選択しても、ヘッダ、ボディ、フッタ、およびフレームは非表示にな
りません。
B.4.30 フレームの枠やフレームパーティションの枠を非表示にしたい
この方法は、フリーフレーム形式でのみ使用できます。
= 操作手順 =
1)帳票様式画面で[表示]-[レイアウト罫線表示]を選択します。
B.4.31 フレームパーティションにある項目を簡単に編集したい
この方法は、フリーフレーム形式でのみ使用できます。
フレームパーティションに定義した項目、およびパーティション罫線のみを編集する方法を説明しま
す。
本設定を行った場合、フレームおよびフレームパーティションを編集(選択、移動、プロパティの変
更など)することはできません。
= 操作手順 =
1)帳票様式画面で[編集モード]-[編集オブジェクトの選択]を選択します。
B.4.32 制御脚書きパーティションを条件によって切り分けて出力したい
この方法は、集計表形式およびフリーフレーム形式で使用できます。
ここでは、フリーフレームで請求額が 2,000,000 円未満の場合に請求額のみを出力する制御脚書きパー
ティション、請求額 2,000,000 円以上の場合に値引き額と値引き後請求額を出力する制御脚書きパーティ
ションを切り分けて出力する方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、数字項目の「月」、「日」、「数量」、「単価」
、「金額」、およびテキスト項目の
「商品」を定義します。
2)帳票様式定義画面で、フレームに制御脚書きパーティションを定義し (CF1)、固定リテラル項目の
文字列「請求額」
、および数字項目の「請求額」を定義します。
3)帳票様式定義画面で、フレームに制御脚書きパーティションを定義し (CF2)、固定リテラル項目の
文字列「値引き額(請求額の 10%)」「請求額」、数字項目の「値引き額」、および「値引き後請求
額」を定義します。
4)データ定義画面の[データ定義]タブで「月」のオペランドに「BREAK」を指定します。
⇒「月」に対するデータが変わったことを検知します。
5)データ定義画面の[データ定義]タブで「金額」のオペランドに「MUL( 数量 , 単価 )」を指定し、
「請求額」のオペランドに「SUM( 金額 )」指定します。
547
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
⇒「金額」、および「請求額」を計算します。
6)データ定義画面の[データ定義]タブで「値引き額」のオペランドに「MUL( 請求額 , 0.1)」を指
定し、「値引き後請求額」のオペランドに「SUB( 請求額 , 値引き額 )」を指定します。
⇒「値引き額」、および「値引き後請求額」を計算します。
7)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「DETAIL」段落を追加し、定義した明細パーティション
(DE) を記述します。
また、「COMPUTE 金額 請求額」を記述します。
⇒ 1 明細出力するたびに「金額」と「請求額」を計算します。
8)データ定義画面の[拡張定義]タブで、
「CNTL-FOOT」段落を追加し、
「月」、
「( 請求額 < 2000000
)」および 2) で定義した制御脚書きパーティション (CF1) を記述します。
⇒「月」が変わるタイミング、かつ、「請求額」が「2,000,000 円未満」の場合に制御脚書きパー
ティション (CF1) を出力します。
9)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「CNTL-FOOT」段落を追加し、「月」、「( 請求額 >=
2000000 )」および 3) で定義した制御脚書きパーティション (CF2) を記述します。
また、
「COMPUTE 値引き額 値引き後請求額」、「SET 請求額 TO 0」を記述します。
⇒「月」が変わるタイミング、かつ、「請求額」が「2,000,000 円以上」の場合に制御脚書きパー
ティション (CF2) を出力します。この際、「値引き額」と「値引き後請求額」を計算し、請求額
に 0 を設定します。
例)
[データ定義]タブ
データ項目名
オペランド
月
BREAK
日
商品
数量
単価
金額
MUL(数量, 単価)
請求額
SUM(金額)
値引き額
MUL(請求額, 0.1)
値引き後請求額
SUB(請求額, 値引き額)
[拡張定義]タブ
DETAIL DE
COMPUTE 金額 請求額
CNTL-FOOT 月 ( 請求額 < 2000000 ) CF1
CNTL-FOOT 月 ( 請求額 >= 2000000 ) CF2
COMPUTE 値引き額 値引き後請求額
SET 請求額 TO 0
備考
- この機能は、Windows 用帳票サンプル「請求書2」、UNIX 系 OS 用帳票サンプル
「SEIKYU2」で使用しています。
- 制御頭書きパーティションを条件によって切り分けて出力することもできます。
例)
「項目 A」の値によって制御頭書きパーティションを切り分けて出力する場合は、拡張定
義で以下のように指定します。
「項目 B」が変わるタイミングで制御頭書きパーティションを出力します。
CNTL-HEAD 項目 B ( 項目 A = 1 ) CH1
CNTL-HEAD 項目 B ( 項目 A = 2 ) CH2
548
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.4.33 制御切れが発生した後の先頭ページに特定の制御脚書きパーティションを出力し
たい
この方法は、集計表形式およびフリーフレーム形式で使用できます。
ここでは、制御切れが発生した後の先頭ページに、制御脚書きパーティションで振込先を固定の位置
に出力する方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、「得意先名」、「ページ番号」を定義します。「ページ番号」は非出力項目の
項目形式「数字項目」として定義します。
2)帳票様式画面で、制御脚書きパーティション(形式「固定」)を定義し (CF1)、固定リテラルの文
字列「(続く)」を定義します。
3)帳票様式画面で、制御脚書きパーティション(形式「固定」)を定義し (CF2)、振込み先情報の項
目、「銀行名」、「支店名」、「支店コード」、「口座番号」、および「口座名義」を定義します。
4)データ定義画面の[データ定義]タブで「得意先名」のオペランドに「BREAK-1」を指定します。
5)データ定義画面の[データ定義]タブで「ページ番号」のオペランドに「BPAGE-1」を指定しま
す。
6)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「CNTL-FOOT」段落を追加し、「得意先名」、
「( ページ番号 = 1)」および制御脚書きパーティション (CF2) を記述します。
⇒「得意先名」が変わるタイミング、かつ、「ページ番号」が「1」の場合に制御脚書きパーティ
ション (CF2) を出力します。
7)データ定義画面の[拡張定義]タブで、「CNTL-FOOT」段落を追加し、
「$EOP」、および制御脚書
きパーティション (CF1) を記述します。
⇒制御切れを検出せずに改ページするときに、制御脚書きパーティション (CF1) を出力します。
8)データ定義画面の[拡張定義]タブで、
「CNTL-FOOT」段落を追加し、「$EOP」、
「( ページ番号 = 1)」および制御脚書きパーティション (CF2) を記述します。
⇒制御切れを検出せずに改ページするとき、かつ「ページ番号」が「1」の場合に制御脚書きパー
ティション (CF2) を出力します。
例)
[データ定義]タブ
データ項目名
オペランド
得意先名
BREAK-1
銀行名
支店名
支店コード
口座番号
口座名義
ページ番号
BPAGE-1
[拡張定義]タブ
CNTL-FOOT 得意先名 (ページ番号 = 1) CF2
CNTL-FOOT $EOP CF1
CNTL-FOOT $EOP (ページ番号 = 1) CF2
備考
- この機能は、Windows 用帳票サンプル「請求書3」、UNIX 系 OS 用帳票サンプル
「SEIKYU3」で使用しています。
549
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.4.34 出力する明細パーティションが 1 つのみの場合、制御脚書きパーティションを出
力したくない
この方法は、集計表形式およびフリーフレーム形式で使用できます。
ここでは、フリーフレーム形式の売上一覧表で、ある月の売上げデータが 1 データのみの場合、月合
計行を出力しない方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、
「月」、「日」、「商品」、「数量」、「単価」、および「金額」を定義します。
「月」、「日」、「数量」、「単価」
、および「金額」は数字項目として定義します。
2)帳票様式定義画面で、制御脚書きパーティションを定義し (CF2)、数字項目として「月合計」を定
義します。
また、制御脚書きパーティション (CF2) のプロパティで「明細パーティションが 1 つの場合は出力
しない」チェックボックスをチェックします。
⇒明細パーティションが 1 つだけ出力される場合は、制御脚書きパーティション (CF2) は出力しま
せん。
備考
- この機能は、Windows 用帳票サンプル「お客様別売上一覧表2」、UNIX 系 OS 用帳票サン
プル「URIICHI2」で使用しています。
B.4.35 フレームの途中でパーティションの出力が終わった場合、フレームの端まで明細
の罫線を出力したい
この方法は、フリーフレーム形式でのみ使用できます。
ここでは、フリーフレーム形式の請求書でフレームの途中で明細が終わった場合に、フレームの端ま
で明細の罫線を出力する方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、フレームを定義します。
2)1) で定義したフレームにパーティション罫線を定義した明細パーティション (DE) を定義します。
3)1) で定義したフレームのプロパティで「パーティション罫線をフレーム枠の端まで出力する」
チェックボックスをチェックします。
⇒明細データがフレームの途中で終わる場合、フレームの端まで明細パーティション (DE) を出力
します。
備考
- この機能は、Windows 用帳票サンプル「請求書3」、UNIX 系 OS 用帳票サンプル
「SEIKYU3」で使用しています。
- 明細パーティションが複数ある場合、フレームのプロパティで「パーティション罫線をフ
レーム枠の端まで出力する」の[詳細]ボタンをクリックし、出力する明細パーティショ
ンを選択できます。
- フレームをリンクする場合、フレームごとにフレームの端まで明細パーティションを出力
するかどうかを指定できます。
550
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.5 帳票様式情報の設計(帳票形式:矩形繰返し形式)
ここでは、帳票様式情報(帳票形式:矩形繰返し形式)の設計に関するノウハウを集めています。
すべての矩形に決まった文字を出力したい .................................................................... B.5.1
B.5.1 すべての矩形に決まった文字を出力したい
すべての矩形に項目の見出しを出力する方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、左上の矩形内に固定リテラル項目の文字列「名前:」を定義します。
2)「名前:」のプロパティ画面の[繰返し情報]タブで、「繰返しを行う」チェックボックスを
チェックし、「繰返し数」、「間隔」に矩形の繰返し情報と同じ値を指定します。
備考
- この機能は、Windows 用帳票サンプル「名刺一覧」、UNIX 系 OS 用帳票サンプル
「MEISHI」で使用しています。
551
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.6 帳票様式情報の項目(入力データ形式:共通)
ここでは、帳票様式情報(入力データ形式:共通)の項目に関するノウハウを集めています。
入力データ内に出力したくないデータが存在する(非出力項目(レコードのみ項目)の定
義)................................................................................................................................... B.6.1
1 つのデータを複数の項目に出力したい(集団項目の定義).......................................... B.6.2
あるデータの先頭 X バイト数(X は固定バイト数)だけ表示せずに出力したい .......... B.6.3
会社ロゴのような固定的なイメージデータを出力したい .............................................. B.6.4
商品一覧に写真などのイメージデータを出力したい...................................................... B.6.5
スタンプなどのイメージデータを透過で出力したい...................................................... B.6.6
イメージデータをデータと同じサイズで出力したい...................................................... B.6.7
帳票を出力するユーザを識別する情報を出力結果に出力したい.................................... B.6.8
グラフを出力したい ........................................................................................................ B.6.9
はがきに郵便番号を出力したい .................................................................................... B.6.10
バーコードを出力したい............................................................................................... B.6.11
バーコードの文字印刷部分のフォントを変更したい.................................................... B.6.12
コンビニバーコード(コンビニエンスストアの公共料金などの代理収納票で使用される
バーコード)を出力したい ........................................................................................... B.6.13
CODE128 のバーコードを出力したい .......................................................................... B.6.14
プリンタのバーコードフォントを使用してバーコードを出力したい .......................... B.6.15
EAN-128 のバーコードにアプリケーション識別子を付加したい ................................ B.6.16
標準物流コードのバーコードを出力したい .................................................................. B.6.17
バーコードの出力開始位置をそろえたい...................................................................... B.6.18
帳票出力時の日付、時刻を出力したい ......................................................................... B.6.19
B.6.1 入力データ内に出力したくないデータが存在する(非出力項目(レコードのみ項
目)の定義)
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面のレコードリストまたはデータリスト上の項目を選択し、[挿入]-[非出力項
目]を選択します。マウスの右ボタンをクリックして[非出力項目の挿入]を選択しても同じ動
きになります。
⇒非出力項目が追加されます。
2)データ定義画面の[データ定義]タブで、順序とオペランドを設定します。
備考
- 非出力項目(レコードのみ項目)とは、レコードリストまたはデータリストには存在する
が編集画面上にはない項目のことです。
- 追加した非出力項目は、レコードリストまたはデータリスト上で表示されます。
552
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.6.2 1 つのデータを複数の項目に出力したい(集団項目の定義)
ここでは、年月日のデータを受け取って、年と月と日に出力する方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、年と月と日のデータを受け取るために 4 桁の数字項目として「年」を、2 桁
の数字項目として「月」
、「日」を定義します。
2)帳票様式定義画面のレコードリストまたはデータリストで、「年」を選択し、[挿入]-[集団項
目]を選択します。マウスの右ボタンをクリックして[集団項目の挿入]を選択しても同じ動き
になります。集団項目は「年月日」という名前にします。
3)帳票様式定義画面のレコードリストまたはデータリストで、「月」をマウスでドラッグして集団項
目に追加します。同様に、
「日」も集団項目に追加します。なお、項目は「年」、「月」、「日」の順
番になるようにします。
4)データ定義画面の[環境定義]タブで集団項目の扱いに「集団項目名を使用」を指定します。
例)
[データ定義]タブ
!
注意
データ項目名
オペランド
年月日
- 繰り返しの指定を行った項目および組込みメディア項目は、集団項目に指定しないでくだ
さい。
- データ項目名が集団項目の場合、SET 文で数字定数を指定しないでください。
- 数字項目、郵便番号項目、非出力項目 ( 項目形式が数字項目 ) を集団項目に転記、または
集団項目を数字項目、郵便番号項目、非出力項目 ( 項目形式が数字項目 ) に転記できませ
ん。MOVE 文を使用しないでください。
- 集団項目の構成項目の項目長を適切に指定しないと、データがずれて出力される場合があ
ります。集団項目の構成項目の項目長には、出力したい文字に必要なバイト数を指定して
ください。
- 入力データ形式には、XML 形式以外を指定してください。
備考
- [データ定義]タブには集団項目名のみ表示されます(構成項目は表示されません)。
「年」、「月」、および「日」のデータは「年月日」のデータとして 1 つにしてください。
例)
20051221
- 集団項目の構成項目に非出力項目(レコードのみ項目)を使うと、データの一部のみを出
力することもできます。
詳細については、以下を参照してください。
⇒ “B.6.3 あるデータの先頭 X バイト数(X は固定バイト数)だけ表示せずに出力したい ”
553
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.6.3 あるデータの先頭 X バイト数(X は固定バイト数)だけ表示せずに出力したい
ここでは、ある日付データ「20051221」の「年」のデータ「2005」(先頭 4 バイト)は出力せずに、残
りの「月日」のデータ「1221」だけを出力する方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、4 桁の非出力項目(レコードのみ項目)の項目形式(レコード項目形式)を
「数字項目」として、「年」を定義します。
2)帳票様式定義画面で、4 桁の数字項目として「月日」を定義します。
3)帳票様式定義画面のレコードリストまたはデータリストで「年」を選択し、
[挿入]-[集団項
目]を選択します。マウスの右ボタンをクリックして[集団項目の挿入]を選択しても同じ動き
になります。
⇒集団項目「Group0001」が挿入されます。
4)帳票様式定義画面のレコードリストまたはデータリストで、「月日」をマウスでドラッグ & ドロッ
プして集団項目に追加します。なお、項目は「年」、「月日」の順番になるようにします。
⇒「年」と「月日」が集団項目「Group0001」の構成項目になります。
5)データ定義画面の[環境定義]タブで集団項目の扱いに「集団項目名を使用」を指定します。
!
注意
- 繰り返しの指定を行った項目、および組込みメディア項目は、集団項目に指定しないでく
ださい。
- データ項目名が集団項目の場合、SET 文で数字定数を指定しないでください。
- 数字項目、郵便番号項目、非出力項目 ( 項目形式が数字項目 ) を集団項目に転記、または
集団項目を数字項目、郵便番号項目、非出力項目 ( 項目形式が数字項目 ) に転記できませ
ん。MOVE 文を使用しないでください。
- 集団項目の構成項目の項目長を適切に指定しないと、データがずれて出力される場合があ
ります。集団項目の構成項目の項目長には、出力したい文字に必要なバイト数を指定して
ください。
- 入力データ形式には、XML 形式以外を指定してください。
備考
- [データ定義]タブには、集団項目のみ表示されます(構成項目は表示されません)。
「年」および「月日」は、「Group0001」のデータとして 1 つにしてください。
B.6.4 会社ロゴのような固定的なイメージデータを出力したい
= 操作手順 =
1)ペイントブラシなどのグラフィックエディタでイメージデータを開きます。
2)そのイメージデータをクリップボードにコピーします。
3)帳票様式定義画面で、[挿入]-[オーバレイ]-[イメージ]を選択します。
4)編集領域で、マウスでクリック & ドラッグし、そのイメージデータを表示したい位置・サイズで
貼り付けます。
備考
- この機能は、Windows 用帳票サンプル「保険契約書」、UNIX 系 OS 用帳票サンプル
「HOKEN」で使用しています。
554
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.6.5 商品一覧に写真などのイメージデータを出力したい
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、「項目 A」を組込みメディア項目として定義します。
2)データ定義画面の[データ定義]タブで、「項目A」のオペランドに「MEDIA-メディアデータの
種類」を指定します。
メディアデータには次の種類があります。
・ ビットマップデータ(MEDIA-B)
・ JPEG データ(MEDIA-J)
・ TIFF データ(MEDIA-T)
・ OLE2 オブジェクト(MEDIA-O)
・ PNG データ(MEDIA-P)
例)
[データ定義]タブ
備考
データ項目名
オペランド
項目 A
MEDIA-B
- 入力データにはメディアデータ(イメージデータ)のファイル名を指定します。
- 帳票の出力時に、メディアデータ格納ディレクトリを指定します。
- この機能は、Windows 用帳票サンプル「社員カード」、UNIX 系 OS 用帳票サンプル
「SYAINC」で使用しています。
- メディアデータは、透過で出力することができます。詳細は、以下を参照してください。
⇒ “B.6.6 スタンプなどのイメージデータを透過で出力したい ”
- Windows で印刷時に帳票出力サーバに OLE2 オブジェクトに対応されているアプリケー
ションがインストールされていれば、OLE2 オブジェクトを出力することができます。
- いつも同じビットマップデータを出力するのであれば、ビットマップデータをあらかじめ
帳票に取り込んでおくこともできます(オーバレイイメージ)
。
- オペレーティングシステムや出力方法によって、使用できるメディアデータが異なります。
メディアデータのサポート範囲については、オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用
編 ” を参照してください。
B.6.6 スタンプなどのイメージデータを透過で出力したい
スタンプなどのイメージデータを透過で出力する方法について説明します。
スタンプを透過で出力する例)
スタンプの場合、
文字および枠以外の色を透過色にします。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、
「項目 A」を組込みメディア項目として定義します。
2)データ定義画面の[データ定義]タブで、「項目A」のオペランドに「MEDIA-メディアデータの
種類」を指定します。
3)「項目 A」のプロパティの[透過]タブを選択し、「透過色を指定する」チェックボックスを
チェックします。
4)透過色を指定するか、イメージの表示色から取得します。
555
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
!
注意
- イメージデータを透過する場合、RGB でカラー表現している 2 色のビットマップ
データ、TIFF データ、または PNG データのみをサポートしています。
- OLE2 オブジェクト、および JPEG データの透過は無効になります。
- PNG データ自体に指定されている透過色は無効になります。
- JPEG データの透過は、画像が劣化し、意図した出力結果にならない場合がありま
す。
- イメージの表示色から取得する場合は、ディスプレイの色数を 24 ビットフルカラー
以上にしてください。
- 「イメージの表示色を取得」では、画面に表示されている色を取得します。そのため、
画面の色や表示するアプリケーションによっては、実際の色とは異なった色が取得さ
れる場合があります。
B.6.7 イメージデータをデータと同じサイズで出力したい
クリッピングして出力する場合に、イメージデータを実際のデータサイズで出力する方法を説明しま
す。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で「項目 A」を組込みメディア項目として定義します。
2)データ定義画面の[データ定義]タブで、「項目A」のオペランドに「MEDIA-メディアデータの種
類」を指定します。
3)「項目 A」のプロパティの[プロパティ]タブを選択し、「クリッピング」チェックボックスおよ
び「メディアデータの解像度で出力」チェックボックスをチェックします。
- メディアデータが解像度を持っていない場合は、出力するときのデバイスの解像度で
出力します。
注意
- 「メディアデータの解像度で出力」を指定しても、帳票様式定義画面の帳票のプロパ
ティ画面の[拡大 / 縮小印刷]タブで拡大 / 縮小指定をしている場合、メディアデー
タを解像度で出力した後に拡大 / 縮小されるため、データと同じサイズでは出力され
ません。
!
B.6.8 帳票を出力するユーザを識別する情報を出力結果に出力したい
帳票を出力するユーザを識別するための情報(出力ユーザ ID)を出力する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、ユーザ情報を出力する項目「ユーザ情報」を定義します。「ユーザ情報」
は、テキスト項目または矩形テキスト項目として定義します。
2)データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブ、または[データ定義]タブで、「ユー
ザ情報」のオペランドに「USERID」演算子を指定します。
3)帳票出力時に帳票を出力するユーザ ID を指定します。prprint コマンドを使用する場合は、
-atuserid オプションを使用します。
⇒「ユーザ情報」項目に出力ユーザ ID が出力されます。
例)
[データ定義]タブ
データ項目名
オペランド
ユーザ情報
USERID
- USERID 演算子を指定した項目には、帳票出力時に指定した出力ユーザ ID が出力さ
れるため、入力データは不要です。
備考
- 帳票出力時の指定方法は、使用するインタフェースによって異なります。
詳細については、オンラインマニュアル “ アプリケーション作成ガイド ” を参照して
ください。
556
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.6.9 グラフを出力したい
● Microsoft Power Point などで作成したグラフをイメージデータとして出力する場合
Microsoft Power Point で作成したグラフをイメージデータとして出力する方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)Microsoft Power Point でグラフを作成し、ファイル名「graph.ppt」として保存します。
2)帳票様式定義画面で、「グラフ A」を組込みメディア項目として定義します。
3)データ定義画面の[データ定義]タブで、「グラフ A」のオペランドに「MEDIA-O」を指定しま
す。
例)
[データ定義]タブ
備考
データ項目名
オペランド
グラフ A
MEDIA-O
- 入力データにはメディアデータ(OLE2 オブジェクト)のファイル名(上記の例の場合は
「graph.ppt」)を指定します。
- 帳票の出力時に、メディアデータ格納ディレクトリを指定します。
- Windows で印刷時または FAX 送信時に、帳票出力サーバに OLE2 オブジェクトに対応さ
れているアプリケーションがインストールされていれば、OLE2 オブジェクトを出力する
ことができます。
● List Creator のグラフユーティリティで作成したグラフデータを出力する方法
List Creator のグラフユーティリティで作成したグラフデータを出力する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)グラフユーティリティでグラフ属性ファイルを生成し、ファイル名「graph_attr.grh」として保存し
ます。
2)テキストでグラフデータファイルを作成し、ファイル名「graph_data.grd」として保存します。
3)帳票様式定義画面で、「グラフ B」を組込みメディア項目として定義します。
備考
- 入力データには、グラフ属性ファイルのファイル名(上記の例の場合は「graph_attr.grh」)
とグラフデータファイルのファイル名(上記の例の場合は「graph_data.grd」)を指定しま
す。
入力データの指定方法、グラフ属性ファイル、およびグラフデータファイルの詳細につい
ては、グラフユーティリティヘルプ、および以下を参照してください。
⇒ “ 付録 A グラフ出力機能 ”
- グラフの系統名・項目名を指定するには、以下の方法があります。
・ グラフ属性ファイルで指定する
・ グラフデータファイルで指定する
グラフデータファイルで系統名・項目名を指定した場合は、グラフ属性ファイルで指定され
ている系統名・項目名を置き換えて、グラフを帳票に出力します。
詳細については、グラフユーティリティヘルプ、および以下を参照してください。
⇒ “A.2.2 グラフデータファイルを作成する ”
- 帳票の出力時に、メディアデータ格納ディレクトリを指定します。
557
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.6.10 はがきに郵便番号を出力したい
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面の帳票のプロパティ画面で、[帳票定義体]タブの「用紙サイズ」に「はがき」
を指定します。
2)郵便番号項目を定義します。
!
注意
- 帳票出力サーバが UNIX 系 OS の場合は、郵便番号項目を使用しないでください。使用し
た場合、正しく出力されません。
- 入力データにはハイフン(-)を除く 7 桁データを指定します。
備考
- 郵便番号項目は、レコードリストまたはデータリスト上にのみ表示されます(編集領域上
には表示されません)
。
B.6.11 バーコードを出力したい
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、バーコード項目を定義します。
!
注意
備考
- バーコード項目の左右には、10mm 以上の余白を取ってください。
- バーコードは、用紙、リーダー、出力装置の解像度、および状態で精度が変わるため、実
際の運用を行う前に、バーコードを出力し、読み込めることを確認してから使用してくだ
さい。
- 入力データにはスタートコード・ストップコードを除くデータを指定します。
- 使用できるバーコード種別については、デザイナヘルプの “ バーコード項目 ” を参照して
ください。
- この機能は、Windows 用帳票サンプル「売上伝票」、UNIX 系 OS 用帳票サンプル
「URIAGE」で使用しています。
B.6.12 バーコードの文字印刷部分のフォントを変更したい
バーコードの文字印刷部分のフォントを変更する場合、バーコード項目でバーのみを出力し、その下
にテキスト項目を別途定義することで、任意のフォントで出力することができます。
バーコードの文字印刷部分をテキスト項目として定義し、フォントを変更する方法について説明しま
す。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、バーコード項目を定義します。
2)1)で定義したバーコード項目を選択して、[書式]-[プロパティ]を選択します。
3)[バーコード種別]タブで「文字印刷」チェックボックスのチェックをはずします。
4)1)で定義したバーコード項目の下にテキスト項目を定義します。
5)4)で定義したテキスト項目を選択して、[書式]-[プロパティ]を選択します。
6)[フォント]タブでフォントを設定します。
!
注意
- 入力データにはバーコード項目とテキスト項目の両方を用意する必要があります。
また、テキスト項目には、あらかじめチェックキャラクタを計算して付加した状態の入力
データを用意する必要があります。
- バーコード項目で文字印刷を指定した場合、バーコードの文字印刷部分のフォントは、List
Creator でイメージとして生成するため、フォントを変更することはできません。
558
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.6.13 コンビニバーコード(コンビニエンスストアの公共料金などの代理収納票で使用
されるバーコード)を出力したい
コンビニバーコードを出力する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、バーコード項目を定義します。
2)1)で定義したバーコード項目を選択して、[書式]-[プロパティ]を選択します。
3)[バーコード種別]タブでバーコード種別を「EAN-128(コンビニエンスストア向け)
」にします。
備考
- EAN-128(コンビニエンスストア向け)の出力は、400dpi の倍数(400dpi または 1200dpi
など)の解像度のプリンタを推奨します。
- EAN-128(コンビニエンスストア向け)の 44 文字目には、所定の計算方法に基づいた全体
チェックキャラクタを指定する必要があります。44 文字目は省略可能で(空白文字を指
定)、省略された場合、List Creator が自動計算した全体チェックキャラクタを付加して
バーコードを描画します。
- EAN-128(コンビニエンスストア向け)の文字印刷部分の "()"(カッコ)や "-"(ハイフン)
は、List Creator が自動付加して出力するので、入力データに含める必要はありません。
B.6.14 CODE128 のバーコードを出力したい
CODE128 のバーコードを出力する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、バーコード項目を定義します。
2)1)で定義したバーコード項目を選択して、[書式]-[プロパティ]を選択します。
3)[バーコード種別]タブでバーコード種別を「Code 128」にします。
備考
- CODE128 を出力する場合、入力データにはデータ部のみ指定します。スタートコード
(CODE-A、CODE-B、CODE-C)、ストップコード、チェックキャラクタ、およびコード
セット(CODE-A、CODE-B、CODE-C)を指定する必要はありません。
- バーコード項目の項目長にはデータ部分の長さを指定します。ただし、FNC1 を指定する
場合は、FNC1 を入力データに含める必要があります。指定方法については、以下を参照
してください。
⇒ “B.6.16 EAN-128 のバーコードにアプリケーション識別子を付加したい ”
- スタートコード、ストップコード、チェックキャラクタ、およびコードセットは List
Creator が自動的に付加します。ストップコードには常に固定のパターンを出力します。
- CODE128 のコードセットは List Creator が入力データの内容より自動判別して付加しま
す。判別方法として、コードセットをバーコードの桁数がもっとも小さくなるように使い
分けます。そのためバーコードの途中でコードセットを切り替える場合もあります。
B.6.15 プリンタのバーコードフォントを使用してバーコードを出力したい
List Creator のバーコードの出力機能ではなく、プリンタのバーコードフォントを使用してバーコード
を出力する方法について説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、テキスト項目を定義します。
2)1)で定義した項目を選択して、[書式]-[プロパティ]を選択します。
3)[プロパティ]タブの「項目長」にバーコード文字数を指定します。
4)[フォント]タブでプリンタのバーコードフォントを指定します。
!
注意
- バーコードの描画の、バーコードの横幅や縦幅、印刷可能なバーコード種別、および描画
方法(文字印刷、フラグキャラクタの印刷など)は、プリンタの仕様に依存します。List
Creator では設定できません。
559
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.6.16 EAN-128 のバーコードにアプリケーション識別子を付加したい
EAN-128 のバーコードにアプリケーション識別子を付加する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面の帳票のプロパティ画面で、[バーコード]タブの「バーコード情報を指定す
る」チェックボックスをチェックし、「バーコードファンクションキャラクタ「FNC1」の指定」
を設定します。FNC1 を指定できる文字は 2 桁の 16 進数で、01 ~ FF(0A、0D、1A、1F、20 を除
く)の範囲内です。
2)帳票様式定義画面で、バーコード項目を定義します。
3)2)で定義した項目を選択して、
[書式]-[プロパティ]を選択します。
4)[バーコード種別]タブの「バーコード種別」を「EAN-128」に設定します。
入力データには、操作手順 1)で設定した「FNC1」を指定してください。
以下に「FNC1」に「A5」を指定する場合を例に説明します。
例:「FNC1」に「A5」を指定する場合の操作方法
1)帳票様式定義画面の帳票のプロパティ画面で、[バーコード]タブの「FNC1」に「A5」
を指定します。
2)「A5」は、文字にすると「•」(半角中点)であるため、入力データには「•」(半角中点)
を指定します。
!
注意
備考
- アプリケーション識別子に指定できる数値は、国際 EAN 協会が出展した
「UCC/EAN Application Identifier Standard」に掲載されている数値のみです。
それ以外の数値が指定されると、「FNC1」の指定がされていても List Creator はアプリ
ケーション識別子ではないと判断します。
- EAN-128(コンビニエンスストア向け)の場合、帳票様式定義画面の帳票のプロパティ画
面の「バーコードファンクションキャラクタ「FNC1」の指定」や入力データでの指定は不
要であり、「FNC1」を意識する必要はありません。
B.6.17 標準物流コードのバーコードを出力したい
List Creator で 標準物流コードのバーコード出力する方法について説明します。
!
- ベアラーバー(バーコードのまわりの黒い枠)は出力できません。
注意
● ITF(標準バージョン:14 桁)を出力する場合
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、バーコード項目を定義します。
2)1)で定義したバーコード項目を選択して、[書式]-[プロパティ]を選択します。
3)[バーコード種別]タブでバーコード種別を 「Interleaved 2 of 5(ITF)」にします。
4)以下のいずれかの方法で項目長、およびチェックキャラクタの設定を行います。
1)[プロパティ]タブで項目長を 13 桁 に設定し、
[バーコード種別]タブの「チェックキャ
ラクタ」チェックボックスをチェックする。
2)[プロパティ]タブで項目長を 14 桁 に設定し、
[バーコード種別]タブの「チェックキャ
ラクタ」チェックボックスのチェックをはずす。
備考
- ITF(標準バージョン)の場合、項目長を 12 桁、「チェックキャラクタ」チェックボックス
をチェックすることで、14 桁のバーコードを出力することができます。しかし、先頭に固
定文字「0」が付加され、先頭文字(物流識別コード)が「0」でない場合は、想定した出
力結果になりません。そのため、標準バージョンを出力する場合は上記の操作 4)の 1)、
操作 4)の 2)のいずれかの方法で設計してください。
560
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
● ITF(拡張バージョン:16 桁)を出力する場合
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、バーコード項目を定義します。
2)1)で定義したバーコード項目を選択して、[書式]-[プロパティ]を選択します。
3)[バーコード種別]タブでバーコード種別を 「Interleaved 2 of 5(ITF)」にします。
4)以下のいずれかの方法で項目長、およびチェックキャラクタの設定を行います。
1)[プロパティ]タブで項目長を 14 桁に設定し、
[バーコード種別]タブの「チェックキャ
ラクタ」チェックボックスをチェックする。
2)[プロパティ]タブで項目長を 15 桁に設定し、[バーコード種別]タブの「チェックキャ
ラクタ」チェックボックスをチェックする。
3)[プロパティ]タブで項目長を 16 桁に設定し、[バーコード種別]タブの「チェックキャ
ラクタ」チェックボックスのチェックをはずす。
備考
- ITF(拡張バージョン)の場合、項目長を 14 桁で設計した場合のみ先頭に固定文字「0」
が付加されます。項目長を 15 桁、または 16 桁で設計した場合は、先頭の固定文字「0」
を入力データに含める必要があります。
● ITF(アドオンバージョン:6 桁)を出力する場合
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、バーコード項目を定義します。
2)1)で定義したバーコード項目を選択して、[書式]-[プロパティ]を選択します。
3)[バーコード種別]タブでバーコード種別を 「Interleaved 2 of 5(ITF)」にします。
4)以下のいずれかの方法で項目長、およびチェックキャラクタの設定を行います。
1)[プロパティ]タブで項目長を 5 桁 に設定し、
[バーコード種別]タブの「チェックキャ
ラクタ」チェックボックスをチェックする。
2)[プロパティ]タブで項目長を 6 桁 に設定し、[バーコード種別]タブの「チェックキャ
ラクタ」チェックボックスのチェックをはずす。
備考
- ITF(アドオンバージョン)の場合、項目長を 4 桁、「チェックキャラクタ」チェックボッ
クスをチェックすることで、6 桁のバーコードを出力することができます。しかし、先頭
に固定文字「0」が付加され、先頭文字が「0」でない場合は、想定した出力結果になりま
せん。そのため、アドオンバージョンを出力する場合は、上記の操作 4)の 1)、
操作 4)の 2)のいずれかの方法で設計してください。
B.6.18 バーコードの出力開始位置をそろえたい
バーコードをバーコード項目の左端から出力する方法について説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、バーコード項目を定義します。
2)1)で定義したバーコード項目を選択して、[書式]-[プロパティ]を選択します。
3)[バーコード種別]タブで[詳細設定]ボタンをクリックします。
⇒詳細設定画面が表示されます。
4)以下のいずれかを指定します。
1)「指定範囲に収まるように出力する」を選択し、「項目の範囲内での配置位置」の「左詰
め」を選択する。
2)「バーコードの細エレメント幅を指定する」を選択し、細エレメント幅を指定する(指定
した幅で、左詰めで出力される)。
561
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
!
注意
- バーコード種別によっては、詳細設定できないものもあります。バーコード種別と詳細設
定項目の対応については、デザイナヘルプを参照してください。
- 複数のバーコードの開始位置をそろえる場合は、クワイエットゾーンの描画方法の設定を
合わせておく必要があります。
クワイエットゾーンの描画方法の設定方法については、以下を参照してください。
⇒ “8.3.17 バーコード項目の種別を指定する ”
B.6.19 帳票出力時の日付、時刻を出力したい
●帳票出力時の日付、時刻を 1 箇所だけ出力したい場合
帳票の出力時の日付 / 時刻を 1 箇所に出力したい場合は、日付項目 / 時刻項目を定義します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面に、日付項目および時刻項目を定義します。
2)1)の項目のプロパティ画面の[プロパティ]タブの「文字列」に、形式を指定します。形式の指
定方法については、デザイナヘルプの “ 日付項目・時刻項目 ” を参照してください。
!
注意
- 日付項目 / 時刻項目を使用した場合、1 つ出力するごとに日付 / 時刻を取得します。した
がって、日付 / 時刻を複数箇所、複数ページに渡って出力するときに日付項目 / 時刻項目を
使用すると、出力箇所によって異なる日付 / 時刻が出力される場合があります。
- 同じ日付 / 時刻を複数箇所、複数ページに渡って出力したい場合は、日付項目 / 時刻項目は
使用せず、数字項目を使用して、オペランドに「SET(%)」を定義し、帳票の出力時に、ア
プリケーションで獲得した現在の日付 / 時刻を「SET 演算子の置換文字列」で指定してく
ださい。
備考
- 日付 / 時刻は、プログラムが自動的に出力するので、日付 / 時刻を出力するための項目に対
する入力データは必要ありません。
- 日付 / 時刻を出力するための項目のプロパティ画面の[プロパティ]タブの「ゼロ抑制」
チェックボックスをチェックすると、日付および時刻の先頭の「0」の表示を抑止できま
す。
例)
- 日付に「0」の表示を抑止した場合
平成 17 年 12 月 1 日
- 日付に「0」の表示を抑止しない場合
平成 17 年 12 月 01 日
●帳票出力時の日付、時刻を複数箇所、複数ページに渡って出力したい場合
帳票の出力時の日付 / 時刻を複数箇所に出力したい場合は、アプリケーション側で現在の日付 / 時刻を
獲得する必要があります。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面に、数字項目を定義します。
2)1)の項目のプロパティ画面の[編集形式]タブを指定します。
日付を出力したい場合は、「分類」に「日付」を指定し、出力したい編集形式を指定します。
時刻を出力したい場合は、「分類」に「区切り」、「編集形式」に「99:99:99」(二桁区切り編集)、
区切り文字に「コロン(:)」を指定します。
編集形式の指定方法については、デザイナヘルプの “ 日付項目・時刻項目 ”、“[編集形式]タブ
(数字項目)” を参照してください。
3)帳票様式定義画面で、
[ファイル]-[データ定義]を選択します。
⇒データ定義画面が表示されます。
4)[データ定義(レポート頭書き)
]タブまたは[データ定義]タブの 1)の項目のオペランドに
「SET(%)」を指定します。
5)帳票の出力時に、アプリケーション側で現在の日付 / 時刻を獲得し、「SET 演算子の置換文字列」
を指定します。
562
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
!
注意
- 日付項目 / 時刻項目を使用した場合、各箇所出力するごとに日付 / 時刻を獲得します。した
がって、日付 / 時刻を複数箇所、複数ページに渡って出力するときに日付項目 / 時刻項目を
使用すると、出力箇所によって異なる日付 / 時刻が出力される場合があります。
- 同じ日付 / 時刻を複数箇所、複数ページに渡って出力したい場合は、日付項目 / 時刻項目は
使用せず、数字項目を使用して、オペランドに「SET(%)」を定義し、帳票の出力時に、ア
プリケーションで獲得した現在の日付 / 時刻を「SET 演算子の置換文字列」で指定してく
ださい。
備考
- 日付 / 時刻は、プログラムが自動的に出力するので、日付 / 時刻を出力するための項目に対
する入力データは必要ありません。
- 日付 / 時刻を出力するための項目のプロパティ画面の[プロパティ]タブの「ゼロ抑制」
チェックボックスをチェックすると、日付および時刻の先頭の「0」の表示を抑止できま
す。
563
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.7 帳票様式情報の項目(入力データ形式:XML 形式)
ここでは、帳票様式情報(入力データ形式:XML 形式)の項目に関するノウハウを集めています。
データリストに項目名を表示したい............................................................................... B.7.1
データルート名を変更したい.......................................................................................... B.7.2
XML ファイルの一部を取り出して帳票出力したい ........................................................ B.7.3
B.7.1 データリストに項目名を表示したい
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、データリストを表示し、[表示]-[タグ名と項目名を表示]を選択しま
す。データリスト上で、マウスの右ボタンをクリックして[タグ名と項目名を表示]を選択して
も同じ動きになります。
⇒「タグ名 : 項目名」の形式で表示されます。
!
注意
- タグ名と項目名を表示している場合、データリスト上で項目を選択し、[編集]-[名前を
変更]またはマウスの右ボタンをクリックして[名前を変更]でタグ名、および項目名を
変更することはできません。選択した項目のプロパティ画面でタグ名、および項目名を変
更してください。
B.7.2 データルート名を変更したい
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、データリストを表示し、データルート名を選択して[編集]-[名前を変
更]を選択します。マウスの右ボタンをクリックして[名前を変更]を選択しても同じ動きにな
ります。
B.7.3 XML ファイルの一部を取り出して帳票出力したい
出力したい XML ファイルの一部の中の最上位要素をデータルートにして帳票を設計します。
ここでは、顧客情報をデータルートにして帳票を設計し、prprint コマンドを使用して「顧客情報」だ
けを取り出して出力する方法を例に説明します。
XML ファイルの例)
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
>
<
>
>
</
<
<TEL>03-XXX-XXXX</TEL>
<FAX>03-XXX-XXXX</FAX>
>
</
>
<
>
</
>
<
>100</
>
<
>50</
>
<
>
</
>
<
> </
>
<
<
>500</
>
>20</
>
<
>
</
>
</
<
>
564
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面でテキスト項目として「顧客名」、「TEL」、および「FAX」を定義します。
2)データ定義画面の[環境定義]タブで、入力データ形式に「XML 形式」を指定します。
3)帳票様式定義画面のデータリストで、データリストの一番上に表示されるデータルート名
「DataRoot」を選択し、[編集]-[名前の変更]を選択します。マウスの右ボタンをクリックして
[名前の変更]を選択しても同じ動きになります。データルート名は「顧客情報」という名前にし
ます。
⇒帳票様式定義画面のデータリストは、以下のようになります。
帳票様式定義(データリスト)
TEL
FAX
4)帳票出力時に、prprint コマンドの -gxmlroot オプションでデータルート「顧客情報」の親要素のパ
ス「/ 御見積書」を指定します。
例)
prprint -gxmlroot
/ 御見積書 •••
565
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.8 帳票様式情報の項目・図形の配置
ここでは、帳票様式情報の項目・図形の配置に関するノウハウを集めています。
複数の項目のフォントの設定を変更したい .................................................................... B.8.1
複数の項目のプロパティを変更したい ........................................................................... B.8.2
複数のオーバレイ文字のフォントを一括して変更したい .............................................. B.8.3
複数の図形の属性を一括して変更したい........................................................................ B.8.4
複数のパーティション罫線 / パーティション枠の属性を一括して変更したい............... B.8.5
項目や図形などの初期値を変更したい ........................................................................... B.8.6
垂直線・水平線を簡単に作成したい............................................................................... B.8.7
罫線を自動的に接続して、簡単に表を作成したい(罫線接続モード)........................... B.8.8
固定パーティションの位置とサイズを設定したい ......................................................... B.8.9
文字列に合わせて項目の領域長を再設定したい........................................................... B.8.10
データが欠けないように出力したい............................................................................. B.8.11
出力する文字の体裁を整えたい(禁則処理)................................................................ B.8.12
指定した範囲に文字を均等に配置してデータを出力したい......................................... B.8.13
オペレーティングシステムやプリンタの種類が変わっても文字の間隔を 固定にしてデータ
を出力したい................................................................................................................. B.8.14
複数の項目の位置(縦・横)をそろえたい .................................................................. B.8.15
帳票レイアウト(出力イメージ)を確認したい........................................................... B.8.16
一行のデータを縦方向に出力したい............................................................................. B.8.17
項目のサイズ変更時に、フォントサイズも大きくしたい ............................................ B.8.18
特定のオブジェクトの配置だけを調整したい .............................................................. B.8.19
下敷きイメージに合わせて項目を配置したい .............................................................. B.8.20
オブジェクトをグリッド位置に合わせて配置し直したい ............................................ B.8.21
編集領域上に配置したレコードリストの項目を、再度、未定義状態の項目(非出力項目)
に戻したい .................................................................................................................... B.8.22
帳票設計時の単位設定が「インチ」または「ミリメートル」の場合に、項目や罫線を等間
隔に繰返し複写したい .................................................................................................. B.8.23
B.8.1 複数の項目のフォントの設定を変更したい
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、設定を変更したい項目を囲むようにドラッグして選択します。
項目の複数選択は、[Shift]キーを押しながら項目を選択して行うこともできます。
2)[書式]-[プロパティ]-[項目の共通の書式]を選択します。
3)変更したい情報を設定します。
!
- 選択中に含まれる項目によっては、変更した情報が反映されない場合があります。
注意
566
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.8.2 複数の項目のプロパティを変更したい
!
- 選択中に含まれる項目によっては、変更した情報が反映されない場合があります。
注意
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、設定を変更したい項目を囲むようにドラッグして選択します。
項目の複数選択は、[Shift]キーを押しながら項目を選択して行うこともできます。
2)[書式]-[プロパティ]から、変更する情報または項目種別を選択します。
以下の情報、および項目種別を選択できます。
・ 項目の共通の書式
・ 項目名 / タグ名の変更
・ 数字
・ テキスト
・ 矩形テキスト
・ ラジオボタン
・ チェックボックス
・ オーバレイ文字のフォント
・ パーティション罫線
・ 図形
3)変更したい情報を設定します。
B.8.3 複数のオーバレイ文字のフォントを一括して変更したい
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、設定を変更したい項目を囲むようにドラッグして選択します。
項目の複数選択は、[Shift]キーを押しながら項目を選択して行うこともできます。
2)[書式]-[プロパティ]-[オーバレイ文字のフォント] を選択します。
⇒オーバレイ文字のフォント画面が表示されます。
3)変更したい情報を設定します。
!
- 選択中に含まれる項目によっては、変更した情報が反映されない場合があります。
注意
B.8.4 複数の図形の属性を一括して変更したい
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、設定を変更したい図形を囲むようにドラッグして選択します。
図形の複数選択は、[Shift]キーを押しながら図形を選択して行うこともできます。
2)[書式]-[プロパティ]-[図形]を選択します。
⇒図形の描画の書式画面が表示されます。
3)変更したい情報を設定します。
!
- 選択中に含まれる項目によっては、変更した情報が反映されない場合があります。
注意
567
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.8.5 複数のパーティション罫線 / パーティション枠の属性を一括して変更したい
この設定は、集計表形式、またはフリーフレーム形式の場合のみ有効です。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、設定を変更したいパーティション罫線 / パーティション枠を囲むようにド
ラッグして選択します。
[Shift]キーを押しながら、パーティション罫線 / パーティション枠を選択して、複数選択するこ
ともできます。
2)[書式]-[プロパティ]-[パーティション罫線]を選択します。
⇒パーティション罫線の描画の書式画面が表示されます。
3)変更したい情報を設定します。
!
注意
- 選択中に含まれる項目によっては、変更した情報が反映されない場合があります。
- パーティション罫線およびパーティション枠を編集する場合、フレームやフレームパー
ティションのみを編集禁止にすることできます。詳細については、以下を参照してくださ
い。
⇒ “B.4.31 フレームパーティションにある項目を簡単に編集したい ”
B.8.6 項目や図形などの初期値を変更したい
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面を開きます。
2)[ツール]-[初期値]から変更したい初期値項目を選択します。
次の初期値を変更することができます。
・ 項目
・ パーティション罫線
・ 図形
・ オーバレイ文字
・ 項目カラーパレット
・ オーバレイカラーパレット
・ 帳票のプロパティ
・ 単位設定
・ グリッド
B.8.7 垂直線・水平線を簡単に作成したい
帳票様式定義画面で、垂直線・水平線を簡単に作成するには、2 つの方法があります。
●帳票様式定義画面で、パーティション罫線を使って作成する場合
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面を開きます。
2)[挿入]-[パーティション罫線]-[罫線]を選択します。
3)[Shift]キーを押したまま、帳票様式定義画面上でマウスを終了位置までドラッグします。
マウスのボタンを離してから、[Shift]キーを離してください。
●帳票様式定義画面で、オーバレイ直線を使って作成する場合
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面を開きます。
2)[挿入]-[オーバレイ]-[直線]を選択します。
3)[Shift]キーを押したまま、帳票様式定義画面上でマウスを終了位置までドラッグします。
マウスのボタンを離してから、[Shift]キーを離してください。
568
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
備考
- すでに作成されている罫線、または直線を選択して、マウスでサイズ変更することにより、
垂直線、水平線を作成することもできます。
- 線の斜度が 0 度以上 45 度以下、135 度以上 225 度以下、または 315 度以上 360 度以下の
場合、水平線になります。
- 線の斜度が 45 度より大きく 135 度未満、または 225 度より大きく 315 度未満の場合、垂
直線になります。
B.8.8 罫線を自動的に接続して、簡単に表を作成したい(罫線接続モード)
ここでは、パーティション罫線またはオーバレイ罫線を使用して、表を簡単に作成する方法について
説明します。この方法を使用するには、罫線接続モードにする必要があります。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面の[編集モード]メニューの「罫線接続モード」を選択します。
または、標準ツールバーの[罫線接続モード]ボタンをクリックします。
⇒罫線接続モードに切り替わります。
2)パーティション罫線またはオーバレイ直線を使用して、表の罫線を水平および垂直に引きます
(端点は正確に合わせる必要はありません)。
⇒作成した罫線の延長線上にある罫線との端点が自動的に接続されます。
罫線接続モードの例)
自動的に罫線の端点が
辺に接続されます
罫線を引く
引いた罫線の延長線上に
罫線がないと機能しません
備考
- 罫線接続モードについての詳細は、デザイナヘルプを参照してください。
- 接続部分が角になる場合は、接続部分の角が抜けた状態になる場合があります。角になる
部分は、枠や定型パターンを使用して作成することを推奨します。
- 垂直線および水平線を簡単に作成する方法については、以下を参照してください。
⇒ “B.8.7 垂直線・水平線を簡単に作成したい ”
B.8.9 固定パーティションの位置とサイズを設定したい
この設定は、集計表形式の場合のみ有効です。
帳票様式定義画面のレイアウト作成(標準)モードでは、すべてのパーティションが表示されますが、
これらはパーティションリストの順に並べられているだけで、実際に帳票に出力するときの位置とは関
係ありません。
固定パーティションのサイズと位置を設定するには、次の操作を行います。
なお、レイアウト作成(固定パーティション)モードは、集計表形式の場合のみ表示されます。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面のレイアウト作成(固定パーティション)モード、またはレイアウト作成(確
認)モードで表示します。
2)設定を行いたいパーティションを編集領域にドラッグします。
⇒パーティションが編集領域に表示されます。
3)垂直ルーラーのパーティションラベルをドラッグすると、固定パーティションの出力位置を変更
することができます。
4)編集領域内のパーティション境界線をドラッグすると、パーティションの縦幅が変更できます。
569
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
5)さらに詳細な設定を行う場合は、レイアウト作成(標準)モード、またはレイアウト作成(固定
パーティション)モードで表示し、ツリービュー内で該当パーティションを選択し、ポップアッ
プメニューから[プロパティ]を選択します。
6)開始位置、縦幅を設定します。
備考
- フリーフレーム形式の場合、レイアウト作成(標準)モードで固定パーティションの位置
とサイズを設定できます。
B.8.10 文字列に合わせて項目の領域長を再設定したい
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、設定したい項目を選択して、[書式]-[プロパティ]を選択します。
2)[プロパティ]タブで[再計算]ボタンをクリックします。
備考
- サイズの再計算を行えるのは次の項目です(ラジオボタン項目、チェックボタン項目は、
ピッチ指定できないため、再計算できません)。
・ 数字項目
・ テキスト項目
・ 矩形テキスト項目
・ OCR-B 項目
- サイズの再計算は、英文フォントの文字ピッチを用いて領域長の算出を行うため、英文と
日本語が混在する場合、すべての文字表示されないときがあります。この場合、再計算で
計算された領域長よりも大きい値を設定してください。
- [再計算]ボタンは、[フォント]タブで[文字ピッチ]が指定されている場合のみ有効で
す(ただし、OCR-B 項目は常に再計算が可能です)。
B.8.11 データが欠けないように出力したい
●帳票出力時に項目の領域内にデータが収まらない場合の対処を指定する場合
帳票出力時に項目の領域内にデータが収まらない場合の対処を指定することができます。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、帳票出力時の対処を指定する項目を選択し、[書式]-[プロパティ]を選
択します。
⇒項目のプロパティ画面が表示されます。
2)[文字配置]タブで、項目が領域内に収まらない場合の対処を指定します。
!
注意
- 「出力時に項目の領域内にデータが収まらない場合の対処」に「文字などを詰めて全データ
出力する」を指定した場合、以下のことに注意してください。
・ 詰められた文字の横幅が文字サイズの 3.0 ポの横幅よりも小さくなる場合、領域内に詰
める処理がされずに出力されることがあります。
・ フォントでデバイスフォントが指定されている場合、指定したサイズに縮小することが
できません。このため、デバイスフォントは「MS 明朝」に置き換えられて出力されま
す。
- 「配置方法」で「両端揃え」または「圧縮」を指定した場合、「出力時に項目の領域内に
データが収まらない場合の対処」は指定できません。
●項目長および領域長の指定を変更する場合
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、設定したい項目を選択して、[書式]-[プロパティ]を選択します。
2)[プロパティ]タブの[項目長]に、出力したい最大文字数を指定します。
3)[プロパティ]タブの[領域長]を大きくします。
570
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
!
注意
- 項目長を指定する場合には、1 文字のバイト数を考慮して指定する必要があります。
文字コード系ごとの項目長の指定方法については、以下を参照してください。
⇒ “E.2 文字コード系の留意事項 ”
- ハイパーリンク情報を付加した項目の場合、項目長には、表示する文字列長、識別子、お
よびハイパーリンク情報に指定する文字列長を含めた長さを指定してください。
- 項目長が短い場合、データが途中で切れて出力される場合があります。
備考
- 矩形テキスト項目の文字ピッチ / 行の高さ / フォントサイズを、入力データに合わせて自動
的に縮小して出力することができます。
この場合、項目のプロパティ画面の[矩形]タブで「文字ピッチなどを縮小して出力」
チェックボックスをチェックします。
- 集計表形式、またはフリーフレーム形式の場合、入力データに合わせて矩形テキスト項目
の縦幅を自動的に拡張することができます。
この場合、項目のプロパティ画面の[矩形]タブで「縦幅を拡張して出力」チェックボッ
クスをチェックします。
B.8.12 出力する文字の体裁を整えたい(禁則処理)
この設定は、矩形テキスト項目のみ有効です。ここでは、特定の文字が行頭 / 行末に出力されないよう
にする方法を説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、
[ファイル]-[帳票のプロパティ]を選択します。
2)[禁則処理]タブの「禁則文字を指定する」チェックボックスをチェックします。
3)「標準レベル」または「高レベル」から選択し、[OK]ボタンをクリックします。
4)帳票様式定義画面で、禁則処理を設定したい矩形テキスト項目を選択して、[書式]-[プロパ
ティ]を選択します。
5)[矩形]タブの「行頭 / 行末禁則」チェックボックスをチェックします。
6)3)で指定した行頭禁則文字および行末禁則文字の適用箇所を選択します。
以下の中から選択できます。
- 行頭および行末
行頭および行末に指定します。
- 行頭のみ
行頭に指定します。
- 行末のみ
行末に指定します。
!
注意
備考
- 禁則文字として指定できる文字や指定できる文字数については、デザイナヘルプを参照し
てください。
- 帳票様式定義画面の[ファイル]-[帳票のプロパティ]の[禁則処理]タブでカスタマ
イズを選択し、禁則文字を追加および削除することができます。
- 句読点のぶら下げのみ行う場合は、項目のプロパティ画面の「矩形」タブの「句読点のぶ
ら下げ」チェックボックスをチェックします。
- 以下の文字は禁則文字として無効となります。
・ 空白文字(半角、および全角)
・ 制御コード(タブ文字など)
・ データ定義のデータ定義画面([環境定義]タブ)の「矩形テキスト項目の改行コード」
で指定された文字
571
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.8.13 指定した範囲に文字を均等に配置してデータを出力したい
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、設定したい項目を選択して、[書式]-[プロパティ]を選択します。
2)[文字配置]タブで[配置方法]を指定します。
「両端揃え」を指定すると、項目の左端と右端に文字を出力し、残りの領域に等間隔に文字を出力
します。ただし、サイズが小さい(サイズ ÷ 文字数 < 文字サイズ × 横幅)場合、文字列が重なっ
て表示される場合があります。
「均等配置」を指定すると、項目サイズを文字数で分割し、その値を文字ピッチとします。ただ
し、サイズが小さい(サイズ ÷ 文字数 < 文字サイズ × 横幅)場合、文字列が重なって表示された
り、欠けて表示される場合があります。
「圧縮」を指定すると、項目サイズ内に収まるように横方向に文字幅、文字ピッチを縮小して出力
します。
!
注意
備考
- 配置方法に「圧縮」を指定した場合で、圧縮後の文字の横幅が文字サイズの 3.0 ポの横幅
よりも小さくなる場合、項目内に圧縮されないで出力されることがあります。
- 配置方法に「圧縮」を指定した場合で、フォントにデバイスフォントが指定されている場
合、指定したサイズに縮小することができません。このため、デバイスフォントは「MS
明朝」に置き換えられて出力されます。
- ラジオボタン項目およびチェックボックス項目は、文字配置は指定できません。
- 文字の後ろに空白がある場合、空白を削除した文字列で文字配置を行います。
- オーバレイ文字の場合、「均等配置」、「圧縮」は指定できません。指定した文字範囲に応じ
て圧縮する場合は、「文字幅の自動調整」を指定してください。
B.8.14 オペレーティングシステムやプリンタの種類が変わっても文字の間隔を
固定にしてデータを出力したい
ここでは、オペレーティングシステムまたはプリンタの種類が変わっても、文字の間隔を固定にして
データを出力する方法について説明します。
オペレーティングシステムやプリンタに依存しない帳票を設計するには、以下の方法があります。
- 文字ピッチを指定する方法
- 文字配置を指定する方法
●文字ピッチを指定する方法
= 操作手順 =
- 固定リテラル項目、数字項目、テキスト項目、日付項目、時刻項目の場合
1)帳票様式定義画面で、設定したい項目を選択して、[書式]-[プロパティ]を選択します。
2)[フォント]タブの「ピッチ」チェックボックスをチェックし、
「日本語ピッチ」が「英文ピッ
チ」の 2 倍となるサイズを指定します。
3)項目の種類によって、ピッチ指定後に以下の設定を行ってください。
・ 数字項目またはテキスト項目の場合
[プロパティ]タブの[再計算]ボタンをクリックして、領域長を再設定してください。
・ 固定リテラル項目、日付項目、または時刻項目の場合
[プロパティ]タブの「サイズ」で縦幅、横幅を再設定してください。
- 矩形固定リテラル項目の場合
1)帳票様式定義画面で、設定したい矩形固定リテラル項目を選択して、
[書式]-[プロパティ]
を選択します。
2)[フォント]タブの「ピッチ」チェックボックスをチェックし、
「日本語ピッチ」が「英文ピッ
チ」の 2 倍となるサイズを指定します。
3)[プロパティ]タブの「サイズ」で、縦幅および横幅を再設定してください。
- オーバレイ文字の場合
1)帳票様式定義画面で、設定したいオーバレイ文字を選択して、
[書式]-[プロパティ]を選択
します。
572
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
2)[フォント]タブの「文字間隔」を指定してください。
●文字配置を指定する方法
= 操作手順 =
- 固定リテラル項目、数字項目、テキスト項目、日付項目、時刻項目の場合
1)帳票様式定義画面で、設定したい項目を選択して、[書式]-[プロパティ]を選択します。
2)[文字配置]タブの「配置方法」に、
「両端揃え」、または「圧縮」のどちらかで意図した出力と
なるものを指定してください。
- オーバレイ文字の場合
1)帳票様式定義画面で、設定したい項目を選択して、[書式]-[プロパティ]を選択します。
2)[文字配置]タブの「配置方法」に、
「両端揃え」、または「文字幅の自動調整」のどちらかで意
図した出力となるものを指定してください。
!
注意
備考
- プロポーショナルフォントを使用するときに文字ピッチを指定すると、プロポーショナル
ピッチは無効になります。
- ラジオボタン項目およびチェックボックス項目は文字ピッチを指定できません。文字ピッ
チを指定したい場合は、ラジオボタン項目の場合はボタンのみ、チェックボックス項目の
場合はチェックボックスのみを定義し、固定リテラル項目と組み合わせて定義してくださ
い。
- 文字ピッチを指定しない場合、文字の間隔は文字フォントに依存します。印刷する場合で、
プリンタドライバで文字フォントを置換している場合は、プリンタドライバに依存します。
また、帳票を出力するオペレーティングシステムや出力方法によって、文字の間隔が変わ
る場合があります。
- 文字配置を指定する方法の場合、指定する配置方法は以下の場合に有効です。
・ 固定リテラル項目、数字項目、テキスト項目、日付項目、時刻項目の場合
両端揃え :帳票出力時に帳票定義時よりも文字が小さく出力される場合
圧縮
:帳票出力時に帳票定義時よりも文字が大きく出力される場合
・ オーバレイ文字の場合
両端揃え
:帳票出力時に帳票定義時よりも文字が小さく出力される場合
文字幅の自動調整:帳票出力時に帳票定義時よりも文字が大きく出力される場合
帳票出力時にどのように出力されるかは帳票を出力するオペレーティングシステムやプリ
ンタの種類によって異なります。
実際に出力結果を確認し、意図した出力となる配置方法を選択してください。
B.8.15 複数の項目の位置(縦・横)をそろえたい
帳票様式定義画面で、複数の項目の位置(縦・横)をそろえるには、2 つの方法があります。
●帳票様式定義画面で、項目をそろえて配置したい場合
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、[表示]-[グリッド]-[設定] を選択します。
⇒グリッドの設定画面が表示されます。
2)強制・表示項目の「強制間隔に合わせる」チェックボックスをチェックし、項目をそろえたい位
置を設定します。
3)強制点に合わせて項目を配置します。
●帳票様式定義画面で、すでに配置した項目の位置をそろえる場合
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、そろえたい複数の項目を囲むようにドラッグして選択します。
項目の複数選択は、[Shift]キーを押しながら項目を選択して行うこともできます。
2)[編集]-[配置 / 整列]-[整列]を選択します。
⇒整列画面が表示されます。
3)項目をそろえたい方向・位置を設定します。
⇒選択範囲を基準として、項目が配置されます。
573
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
備考
- そろえたい複数の項目を選択して、[編集]-[配置 / 整列]-[最も近いグリッド強制点
に配置]、または[編集]-[配置 / 整列]-[左上のグリッド強制点に配置]を選択して
そろえることもできます。この場合、各項目はそれぞれの一番近くの強制点に移動します。
- 通常は、項目の左上が基点ですが、[ツール]-[オプション]-[編集画面]タブの「項
目の基点を左下にする」チェックボックスをチェックすると、項目の左下が基点になりま
す。
B.8.16 帳票レイアウト(出力イメージ)を確認したい
この設定は、集計表形式、またはフリーフレーム形式の場合のみ有効です。
●集計表形式の場合
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、[編集モード]-[レイアウト作成]-[レイアウト確認]を選択します。
2)パーティションリストから、パーティションを表示したい順序で、編集領域にドラッグ & ドロッ
プします。
⇒パーティションが編集領域に表示されます。
3)明細パーティションについては「パーティション繰返し数」を指定できます。この値を変更する
ことにより、実際の出力イメージにより近い形で確認できます。
●フリーフレーム形式の場合
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、[編集モード]-[レイアウト作成]-[レイアウト確認]を選択します。
2)パーティションを挿入するフレームを選択します。
3)[ツール]-[レイアウトエディタ]を選択します。
⇒「レイアウトエディタ」ダイアログボックスが表示されます。
4)ダイアログボックスの[追加]ボタンをクリックし、「出力情報」を選択します。
パーティションの追加が終了した後、[OK]ボタンをクリックします。
B.8.17 一行のデータを縦方向に出力したい
一行のデータを縦方向に出力する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で「項目 A」をテキスト項目、数字項目、OCR-B 項目、固定リテラル項目、日
付項目、時刻項目、またはオーバレイ文字として定義します。
2)「項目 A」プロパティの[文字の向き]タブから以下のように、文字の向きを選択します。
オーバレイ文字を除く項目は、「文字の向き」を指定できます。
日付項目の場合
時刻項目の場合
YYYY.MM.DD
HH.MM.SS
1234
文字a b c
574
OCR-B項目の場合
a b c 1234
テキスト項目の場合
固定リテラル項目の場合 数字項目の場合
オーバレイ文字の場合
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
!
注意
- 日本語文字を縦書きする場合、
「項目 A」のプロパティの[フォント]タブを選択し、日本
語フォントおよび英文フォントを縦書きフォント(「@」で始まるフォント)に変更してく
ださい。
以下に、「@」で始まるフォント名を指定した場合の表示例を示します。
例:
「項目 A」の文字列を「@ MS ゴシック」に指定した場合
項
目
A
- [フォント]タブでピッチを指定した場合、文字の縦方向の間隔の指定となります。文字が
重ならないように出力する場合、ピッチを文字サイズよりも大きくしてください。
例)文字サイズが 10 ポイントの場合、文字ピッチは以下のようにしてください。
日本語ピッチ:7.2cpi 以下
英文ピッチ:14.4cpi 以下
B.8.18 項目のサイズ変更時に、フォントサイズも大きくしたい
項目のサイズ変更時に、変更したサイズに合わせてフォントサイズも大きくする方法を説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で「項目 A」を固定リテラル項目、テキスト項目、数字項目、ラジオボタン項
目、チェックボックス項目、日付項目、時刻項目、またはオーバレイ文字として定義します。
2)[書式]メニューのフォントサイズ固定を解除します。
3)1)で指定した項目をマウスで選択し、サイズを変更します。
備考
- ラジオボタン項目およびチェックボックス項目のサイズを変更した場合、項目のフォント
サイズに合わせてラジオボタンおよびチェックボックスのサイズも変更されます。
- 項目のサイズ変更時に、フォントサイズを変更せずに横幅のみを変更したい場合、[書式]
メニューのフォントサイズ固定を設定してください。
B.8.19 特定のオブジェクトの配置だけを調整したい
帳票設計時、特定のオブジェクトの配置だけを調整したい場合があります。
以下に、オーバレイ文字とオーバレイ図形の配置だけを調整する方法を例に説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、編集オブジェクト選択タブの[オーバレイ文字]タブを選択し、次に
[Ctrl]キーを押しながら[オーバレイ図形]タブを選択します。
⇒これで、オーバレイ文字とオーバレイ図形だけが編集領域で選択 / 編集できる状態になります。
B.8.20 下敷きイメージに合わせて項目を配置したい
下敷きイメージに合わせて項目を配置する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で[表示]-[グリッド]-[設定]を選択します。
⇒グリッドの設定画面が表示されます。
2)グリッドの「グリッドの間隔を任意で指定する」ラジオボタンを選択します。
⇒編集画面のルーラーの目盛り上にグリッド間隔変更用の補助線が表示されます。
3)下敷きイメージを表示します。
4)下敷きイメージの罫線や、データの位置に合わせて、ルーラーの目盛り上の補助線をマウスでド
ラッグします。
5)[編集モード]-[グリッド強制]-[強制]を選択し、オブジェクトのグリッド位置への強制を
設定します。
575
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
6)項目をグリッド線に合わせて配置します。
備考
- 下敷きイメージの表示方法、および採取方法については、以下を参照してください。
⇒ “B.11.1 プレプリント用紙に合わせて帳票を設計したい ”
B.8.21 オブジェクトをグリッド位置に合わせて配置し直したい
オブジェクトをグリッド位置に合わせて配置し直す方法を説明します。
●グリッドの指定が「グリッドの間隔を固定で指定する」の場合
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で[表示]-[グリッド]-[設定]を選択します。
⇒グリッドの設定画面が表示されます。
2)強制・表示項目の「強制間隔に合わせる」チェックボックスをチェックし、[詳細]ボタンをク
リックします。
⇒グリッドの詳細設定画面が表示されます。
3)強制モードの「標準」ラジオボタンを選択します。
4)[編集]-[配置 / 整列]-[自動補正配置]を選択します。
⇒自動補正配置画面が表示されます。
5)対象属性、強制位置、および対象範囲を選択します。
⇒オブジェクトがグリッド位置に合わせて再配置されます。
備考
- 対象属性に「基点とサイズ」を選択することにより、オブジェクトのサイズもグリッド位
置に合うように再配置することができます。
●グリッドの指定が「グリッドの間隔を任意で指定する」の場合
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で[表示]-[グリッド]-[設定]を選択します。
⇒グリッドの設定画面が表示されます。
2)強制・表示項目の「強制間隔に合わせる」チェックボックスをチェックします。
3)[編集]-[配置 / 整列]-[自動補正配置]を選択します。
⇒自動補正配置画面が表示されます。
4)対象属性、強制位置、および対象範囲を選択します。
⇒オブジェクトがグリッド位置に合わせて再配置されます。
備考
- 対象属性に「基点とサイズ」を選択することにより、オブジェクトのサイズもグリッド位
置に合うように再配置することができます。
576
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.8.22 編集領域上に配置したレコードリストの項目を、再度、未定義状態の項目(非出
力項目)に戻したい
List Creator では、事前に作成した項目情報ファイル(入力データの項目情報について定義した情報
ファイル)を取り込んで帳票レイアウト情報を作成することができます。項目情報ファイルを取り込む
と、レコードリストに非出力項目として表示されます。
レコードリストの項目を編集領域上にドラッグ&ドロップして項目を配置した後、編集領域上で項目
を削除すると、その項目はレコードリスト上からも削除されます。
ここでは、編集領域に配置した項目を、再度、未定義状態の項目(非出力項目)に戻す方法を説明し
ます。
= 操作手順 =
1)レコードリストで、未定義状態に戻したい項目を選択します。
2)[書式]- [非出力項目に変更]を選択します。マウスの右ボタンをクリックして[非出力項目に
変更]を選択しても同じ動きになります。
B.8.23 帳票設計時の単位設定が「インチ」または「ミリメートル」の場合に、項目や罫
線を等間隔に繰返し複写したい
List Creator では、帳票様式定義で単位設定が「インチ」または「ミリメートル」の場合でも、「ドッ
ト」単位で各操作を制御しています。
そのため、「ドット」から「インチ」または「ミリメートル」へ換算するときに、わずかに誤差が生
じ、繰返し複写をした場合に位置がずれる場合があります。
帳票設計時の操作の単位を「インチ」または「ミリメートル」から「ドット」に変更したあと、繰返
し複写を行うことで、等間隔に複写できます。
= 操作手順 =
1)以下のいずれかの方法で、操作の単位を「ドット」に変更します。
・ 帳票ナビの[設定]ボタンをクリックし、[単位の設定]-[ドット]を選択します。
・[表示]-[単位設定]-[ドット]を選択します。
2)[編集]- [項目 / 図形を繰り返して複写]を選択します。
⇒繰返し複写画面が表示されます。
577
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.9 帳票様式定義の設計(グリッドを使用して帳票を設計する)
ここでは、帳票様式定義の設計(グリッドを使用して帳票を設計する)に関するノウハウを集めてい
ます。
なお、ここで説明する操作は、グリッドの設定が「グリッド間隔を任意で設定する」場合のみ可能で
す。指定方法については、以下を参照してください。
⇒ “B.9.1 グリッド間隔を自由に設定したい ”
グリッド間隔を自由に設定したい .................................................................................. B.9.1
グリッド線を追加したい................................................................................................. B.9.2
グリッド線を削除したい................................................................................................. B.9.3
グリッドの間隔を変更せずに移動したい........................................................................ B.9.4
パーティションごとに垂直方向のグリッド間隔を変更したい ....................................... B.9.5
B.9.1 グリッド間隔を自由に設定したい
グリッド間隔を自由に設定する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で[表示]-[グリッド]-[設定]を選択します。
⇒グリッドの設定画面が表示されます。
2)グリッドの「グリッドの間隔を任意で指定する」ラジオボタンを選択します。
⇒編集画面のルーラーの目盛り上にグリッド間隔変更用の補助線が表示されます。
3)ルーラーの目盛り上の補助線をマウスでドラッグします。
⇒グリッド間隔がマウスで操作したサイズになります。
備考
- ルーラーの目盛り上でマウスの右ボタンをクリックして、[グリッド間隔の変更]を選択
し、グリッド間隔の変更画面でグリッド間隔のサイズを指定することもできます。
B.9.2 グリッド線を追加したい
「グリッドの間隔を任意で指定する」が指定されている場合に、グリッド線を追加する方法を説明しま
す。
= 操作手順 =
1)ルーラーの目盛り上でマウスの右ボタンをクリックし、ポップアップメニューから[グリッド線
の追加]を選択します。
⇒マウスの右ボタンをクリックした位置にグリッド線が追加されます。
B.9.3 グリッド線を削除したい
「グリッドの間隔を任意で指定する」が指定されている場合に、グリッド線を削除する方法を説明しま
す。
= 操作手順 =
1)ルーラーの目盛りの補助線上でマウスの右ボタンをクリックし、ポップアップメニューから[グ
リッド線の削除]を選択します。
⇒マウスの右ボタンをクリックした位置にあるグリッド線が削除されます。
578
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
備考
- ルーラーの目盛り上でグリッド間隔を複数選択し、マウスの右ボタンをクリックして[グ
リッド線の削除]を選択することにより、複数のグリッド線を削除することができます。
- ルーラーの目盛り上で削除したいグリッド線の補助線を、グリッド間隔がなくなるように
ドラッグすることにより、グリッド線を削除することもできます。
B.9.4 グリッドの間隔を変更せずに移動したい
「グリッドの間隔を任意で指定する」が指定されている場合に、グリッドの間隔を変更せずに移動する
方法を説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面のルーラーの目盛り上で、移動したいグリッド間隔をマウスでドラッグし、選
択します。
2)選択されているグリッド間隔上で、カーソルが「
動したい位置までドラッグします。
備考
」の位置でマウスの左ボタンをクリック、移
- 水平ルーラー、または垂直ルーラーの先頭のグリッド間隔を移動した場合、移動した前方
にグリッド間隔が1つ追加されます。
水平ルーラーの先頭の間隔を移動した場合の動作の例を以下に示します。
先頭の間隔(
)を選択し、移動します。
⇒移動した間隔の前方に新たにグリッド線(グリッド間隔)が追加されます。
B.9.5 パーティションごとに垂直方向のグリッド間隔を変更したい
パーティションごとに垂直方向のグリッド間隔を変更する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)ルーラーのパーティション名が表示されている位置でマウスの右ボタンをクリックし、[グリッド
間隔の設定]を選択します。
⇒パーティションのグリッド間隔の設定画面が表示されます。
2)パーティションの縦方向に設定したいグリッド間隔を指定します。
⇒パーティションの縦方向のグリッド間隔が再設定されます。
備考
- グリッド間隔は、以下のパーティションに指定できます。
・ 集計表形式のパーティション
・ フリーフレーム形式のヘッダ、ボディ、およびフッタパーティション
579
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.10 帳票様式定義の設計(帳票を Excel ファイルに出力する)
ここでは、帳票様式定義の設計(帳票を Excel ファイルに出力する)に関するノウハウを集めていま
す。
なお、ここで説明するグリッドに関する操作は、グリッドの設定が「グリッド間隔を任意で設定する」
場合のみ可能です。指定方法については、以下を参照してください。
⇒ “B.10.1 Excel ファイルに出力する時のセルを設計したい ”
備考
- 帳票を Excel ファイルに出力する場合の留意事項について、オンラインマニュアル
“Excel ファイル出力機能編 ” も併せて参照してください。
Excel ファイルに出力する時のセルを設計したい ........................................................ B.10.1
集計表形式の帳票の明細を続けて出力したい .............................................................. B.10.2
Excel ファイルに出力する時に不要な空白セルを出力したくない ............................... B.10.3
Excel ファイルに出力する時に文字の下端が欠けないようにしたい ........................... B.10.4
Excel ファイルに出力するフリーフレーム形式の帳票を設計したい ........................... B.10.5
Excel ファイルに出力する伝票形式、タックシール形式、および矩形繰返し形式の帳票を設
計したい ........................................................................................................................ B.10.6
項目を繰り返して Excel ファイルのセルにデータを出力したい(カード形式).......... B.10.7
Excel ファイルに出力する帳票に、セルの行または列を挿入したい ........................... B.10.8
B.10.1 Excel ファイルに出力する時のセルを設計したい
Excel ファイルに出力する時のセルの設計方法を説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で[表示]-[グリッド]-[設定]を選択します。
⇒グリッドの設定画面が表示されます。
2)グリッドの「グリッドの間隔を任意で指定する」ラジオボタンを選択します。
⇒編集画面のルーラーの目盛り上に、グリッド間隔変更用の補助線が表示されます。
3)ルーラーの目盛り上の補助線をマウスでドラッグし、出力したいセルの大きさに変更します。
複数のグリッド間隔を選択している場合、選択しているグリッド間隔すべてがマウスでドラッグ
した大きさに変更されます。
任意で設定したグリッド間隔が Excel ファイルへの出力時のセルになります。
備考
- グリッドの設定画面は、帳票様式定義画面で[編集モード]-[グリッド強制]-[設定]
を選択しても表示できます。
- ルーラーの目盛り上でマウスの右ボタンをクリックして、[グリッド間隔の変更]を選択
し、グリッド間隔の変更画面でグリッド間隔のサイズを指定することもできます。
580
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.10.2 集計表形式の帳票の明細を続けて出力したい
Excel ファイル出力した帳票は、通常「1 ページ= 1 シート」として出力されます。
ただし、集計表形式の帳票を Excel ファイルに出力する場合、明細データをシートを変えずに連続して
出力することができます。この指定を行った場合、BREAK の発生によりシートが変わるまで、明細デー
タが連続して 1 シートに出力されます。
以下に、集計表形式の帳票の明細を続けて出力する方法を説明します。
= 操作手順 =
1)帳票業務情報のプロパティ画面の[ファイル (Excel)]タブで、「明細の出力方法」の「印刷範囲の
縦幅でシートを変えずに出力する」をチェックします。
!
- 本指定は、集計表形式の帳票を Excel ファイルに出力する場合のみ有効となります。
注意
B.10.3 Excel ファイルに出力する時に不要な空白セルを出力したくない
不要なグリッド間隔を削除し、前後のグリッド間隔と 1 つにすることで、不要な空白セルを出力しな
いようにできます。
以下に、選択した間隔(
)を後方の間隔と 1 つにして、Excel ファイルのセルに出力しない方法を
説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面のルーラーの目盛り上で、セルとして出力したくないグリッド間隔と、その前
または後ろのグリッド間隔をマウスでドラッグして選択します。
2)マウスの右ボタンをクリックし、[グリッド線の削除]を選択します。
⇒選択された範囲内にあるグリッド線が編集画面から削除されます。
備考
- その他のグリッド線を削除する方法については、以下を参照してください。
⇒ “B.9.3 グリッド線を削除したい ”
581
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.10.4 Excel ファイルに出力する時に文字の下端が欠けないようにしたい
Excel ファイルのセルは、上下左右に余白を取っているため、項目のサイズ(縦幅および横幅)とグ
リッド間隔を同じにした場合、文字が欠けて表示されます。
帳票設計例)
帳票様式定義では、文字がすべて表示されます。
Excel ファイルへの出力結果例)
Excel ファイルのセルは、上下左右に余白を取っているため、出力すると文字が欠けて表示さ
れます。
文字が欠けないように出力する場合は、グリッド間隔を項目のサイズ(縦幅および横幅)よりも大き
くしてください。
以下に、グリッド間隔を大きくする方法を説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面のルーラーの目盛り上で、文字が欠けて表示されるグリッド間隔を選択し、マ
ウスの右ボタンをクリックし、[グリッド間隔の変更]を選択します。
⇒グリッド間隔の変更画面が表示されます。
2)間隔の「任意入力」を選択し、グリッド間隔のサイズを大きくします。
グリッド間隔の縦幅は、出力するデータのフォントサイズの 10 倍のサイズよりも大きくしてくだ
さい。グリッド間隔の横幅は、編集画面上で文字列がすべて表示されるサイズよりも大きくして
ください。
- グリッドの間隔は、ルーラーの目盛り上でのマウスによるドラッグ操作でも変更できます。
備考
B.10.5 Excel ファイルに出力するフリーフレーム形式の帳票を設計したい
フレームの範囲のグリッド間隔を以下のように設定します。
- 出力方向が縦のフレームを使用する場合、縦方向の間隔が均等になるように設定します。
- 出力方向が横のフレームを使用する場合、横方向の間隔が均等になるように設定します。
!
注意
- フレームの範囲のグリッド間隔がそろっていないと、セルの結合やデータの表示などが
思ったとおりに Excel ファイルに出力されない場合があります。
- フレームの上部、または下部に配置する項目の位置にグリッドを指定している場合、Excel
ファイル出力時に不要な空白セルが出力されることがあります。不要な空白セルを出力し
ない方法については、以下を参照してください。
⇒ “B.10.3 Excel ファイルに出力する時に不要な空白セルを出力したくない ”
以下に、グリッド間隔を等間隔に設定する方法を説明します。
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帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面のルーラーの目盛り上で、フレームを配置する位置のグリッド間隔を選択しま
す。
2)マウスの右ボタンをクリックし、[グリッド間隔の変更]を選択します。
⇒グリッド間隔の変更画面が表示されます。
3)間隔を指定します。
⇒ルーラーの目盛り上で選択されているグリッド間隔が、すべて指定された間隔に変更されます。
4)1)~ 3)でグリッド間隔を均等に設定した位置に、フレームを配置します。
- グリッドの間隔は、ルーラーの目盛り上でのマウスによるドラッグ操作でも変更できます。
備考
●フレームをリンクして Excel ファイルに出力する帳票の設計方法
フレームの範囲のグリッド間隔を均等になるように設定し、フレームの範囲のグリッド間隔の数も同
じになるように設定します。
以下のように、左のフレームから右のフレームにリンクしている場合、水平ルーラーでグリッド間隔
を設定してください。
リンク先のフレームのグリッド間隔の数、およびグリッド間隔を、リンク元のグリッド間隔の数、お
よびグリッド間隔と同じになるように設定します。
583
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
!
注意
- フレームの範囲のグリッド間隔の数、およびグリッド間隔がそろっていないと、セルの結
合やデータの表示などが思ったとおりに Excel ファイルに出力されない場合があります。
●フレームの出力方向が「縦」の場合の設計方法
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面の水平ルーラーの目盛り上で、Excel ファイル出力時のフレームの水平方向のセ
ルの数、およびセルのサイズに合わせてグリッド間隔を設定します。
グリッド間隔の設定方法については、以下を参照してください。
⇒ “B.10.1 Excel ファイルに出力する時のセルを設計したい ”
2)リンク先のフレームの水平方向のグリッド間隔の数、およびグリッド間隔を 1)で設定したグリッ
ドと同じに設定します。
●フレームの出力方向が「横」の場合の設計方法
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面の垂直ルーラーの目盛り上で、Excel ファイル出力時のフレームの垂直方向のセ
ルの数、およびセルのサイズに合わせてグリッド間隔を設定します。
グリッド間隔の設定方法については、以下を参照してください。
⇒ “B.10.1 Excel ファイルに出力する時のセルを設計したい ”
2)リンク先のフレームの垂直方向のグリッド間隔の数、およびグリッド間隔を 1)で設定したグリッ
ドと同じに設定します。
584
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.10.6 Excel ファイルに出力する伝票形式、タックシール形式、および矩形繰返し形式
の帳票を設計したい
繰返し範囲のグリッド間隔は、項目を配置したグリッド間隔の数および間隔と同じになるように設定
します。
!
注意
- 繰返しの範囲のグリッド間隔がそろっていないと、セルの結合やデータの表示などが思っ
たとおりに Excel ファイルに出力されない場合があります。
●繰返しの方向が「下」の場合の指定方法
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面の水平ルーラーの目盛り上で、Excel ファイル出力時の繰返し元の範囲の水平方
向のセルの数、およびセルのサイズに合わせてグリッド間隔を設定します。
グリッド間隔の設定方法については、以下を参照してください。
⇒ “B.10.1 Excel ファイルに出力する時のセルを設計したい ”
2)水平方向の繰返し先の領域のグリッド間隔の数、およびグリッド間隔を 1)で設定したグリッドと
同じに設定します。
●繰返しの方向が「右」の場合の指定方法
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面の垂直ルーラーの目盛り上で、Excel ファイル出力時の繰返し元の範囲の垂直方
向のセルの数、およびセルのサイズに合わせてグリッド間隔を設定します。
グリッド間隔の設定方法については、以下を参照してください。
⇒ “B.10.1 Excel ファイルに出力する時のセルを設計したい ”
2)垂直方向の繰返し先の領域のグリッド間隔の数、およびグリッド間隔を 1)で設定したグリッドと
同じに設定します。
以下のように、
の範囲が繰り返されているタックシール形式の帳票を Excel ファイルに出力
する場合は、繰り返されている部分のグリッド間隔が、
の範囲のグリッド間隔と同じになる
ように設定してください。
585
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
繰返し先のグリッド間隔の数およびグリッド間隔を
リッド間隔と同じになるように設定します。
!
注意
の範囲のグリッド間隔の数、およびグ
- 伝票形式、または矩形繰返し形式を使用する場合で、さらにヘッダ部、およびテイル部を
使用する場合は、Excel ファイル出力時に不要な空白セルが出力されることがあります。
不要な空白セルを出力しない方法については、以下を参照してください。
⇒ “B.10.3 Excel ファイルに出力する時に不要な空白セルを出力したくない ”
B.10.7 項目を繰り返して Excel ファイルのセルにデータを出力したい(カード形式)
項目を繰り返して Excel ファイルのセルにデータを出力する(カード形式)方法を説明します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で項目を配置し、繰返しを指定する。
カード形式での項目の繰返しの指定方法については、以下を参照してください。
⇒ “B.2.1 カード形式で項目を繰り返して出力したい ”
2)繰り返された項目に合わせてグリッド間隔を変更します。
グリッド間隔の設定方法については、以下を参照してください。
⇒ “B.10.1 Excel ファイルに出力する時のセルを設計したい ”
B.10.8 Excel ファイルに出力する帳票に、セルの行または列を挿入したい
グリッド線を追加することにより、セルの行または列を挿入することができます。
グリッド線を追加する方法については、以下を参照してください。
⇒ “B.9.2 グリッド線を追加したい ”
586
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.11 プレプリント用紙
ここでは、プレプリント用紙の使用に関するノウハウを集めています。
プレプリント用紙に合わせて帳票を設計したい........................................................... B.11.1
プレプリント用紙に出力したい .................................................................................... B.11.2
B.11.1 プレプリント用紙に合わせて帳票を設計したい
= 操作手順 =
1)プレプリント用紙をイメージスキャナなどで読み込んで、イメージデータ(ビットマップデータ、
または JPEG データ)を作成します。
2)帳票様式定義画面の帳票のプロパティ画面で、[余白]タブの「用紙からの位置」チェックボック
スをチェックし、原点位置を「上:0、左:0」に変更します。
3)[表示]-[下敷きイメージ]を選択します。
⇒下敷きイメージ画面が表示されます。
4)[ファイルの選択]ボタンをクリックし、1)で作成したイメージデータを選択します。カラーの
イメージデータを選択した場合、下敷きイメージをカラーで表示するか、モノクロ(2 値)に変換
して表示するかを選択するメッセージが表示されます。
5)「下敷きイメージを表示する」チェックボックスをチェックし、[OK]ボタンをクリックします。
⇒イメージデータが編集領域に下敷きイメージとして表示されます。
6)下敷きイメージに合わせて項目を設定します。
備考
- ファイルの選択時、
「傾き補正を行う」チェックボックスをチェックすると、ビットマップ
データの傾きを自動的に補正します。イメージスキャナなどで読み込んだイメージが傾い
ている場合に指定します。なお、カラーで下敷きイメージを表示する場合、傾き補正は無
効になります。
- 下敷きイメージ画面以外にも、新規作成時のウィザードの用紙情報の設定で下敷きイメー
ジを選択することができます。
- Windows であれば、Microsoft Word や Microsoft Excel などの使い慣れたツールで設計した
帳票イメージや、インターネットで公開されている PDF ファイルの帳票イメージなども、
List Creator のオーバレイユーティリティを使用してオーバレイに変換できるので、簡単に
List Creator の帳票に取り込むことができます。詳細については、オンラインマニュアル “
オーバレイユーティリティ ” を参照してください。
- 下敷きイメージのオーバレイ変換機能を使用して、下敷きとして読み込んだイメージデー
タをオーバレイに変換することができます。
- 下敷きイメージを非表示にするには、下敷きイメージ画面で「下敷きイメージを表示する」
チェックボックスのチェックをはずします。
下敷きイメージが表示されている状態で、標準ツールバーの[下敷きイメージ]ボタンを
クリックして下敷きイメージを非表示にすることもできます。
- 下敷きイメージがプレプリント用紙の余白を含んでいる場合、下敷きイメージを表示する
位置に、余白分、マイナスの値を指定してください。
また、下敷きイメージの右下が用紙を超える場合も、下敷きイメージを表示する位置に、
下敷きイメージの右下が用紙を超えないような値を指定して調整してください。
B.11.2 プレプリント用紙に出力したい
= 操作手順 =
1)必要に応じてプレプリント用紙と同じオーバレイを作成します。
2)帳票様式定義画面の帳票のプロパティ画面で、[オーバレイ]タブの「オーバレイを印刷する」
チェックボックスのチェックをはずします。
備考
- プレビュー時にはオーバレイが重畳されますが、帳票の出力時にはオーバレイは重畳され
ません。
587
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.12 入力データ
ここでは、入力データに関するノウハウを集めています。
帳票の出力時に出力するデータを指定したい .............................................................. B.12.1
1 つのデータファイルで複数の帳票を別々に出力したい ............................................. B.12.2
複数の帳票を 1 つの帳票として出力したい.................................................................. B.12.3
複数の帳票定義情報を 1 ページに組み合わせて出力したい......................................... B.12.4
XBRL データ対応機能を使用したい ............................................................................. B.12.5
項目の並びに依存しない入力データを使用したい ....................................................... B.12.6
B.12.1 帳票の出力時に出力するデータを指定したい
帳票の出力時に出力するデータを指定するには、帳票の該当する項目に変数を定義し、帳票の出力時
に出力したいデータを SET 文の置換文字列に指定します。
以下に、帳票の該当する項目に変数を定義し、prprint コマンドを使用して帳票の出力時に出力したい
データを SET 文の置換文字列で指定する例を示します。
= 操作手順 =
1)帳票様式定義画面で、「項目 A」を定義します。
2)データ定義画面の[データ定義]タブで、「項目 A」のオペランドに「SET(%)」を指定します。
例)
[データ定義]タブ
データ項目名
オペランド
項目 A
SET(%)
3)帳票の出力時に、prprint コマンドの -s オプションで出力したいデータを指定します。
例)
prprint -s "123" -f "C:¥Data¥Data1.dat" "帳票1"
備考
- 「項目 A」のデータを帳票の出力時にコマンドオプションやプロパティなどで指定した場
合、入力データは必要ありません。
- この機能は、Windows 用データベース(Oracle)連携帳票サンプル「個人就業実績 3」、
Solaris 用データベース(Oracle)連携帳票サンプル「SYUGYOU3」で使用しています。
B.12.2 1 つのデータファイルで複数の帳票を別々に出力したい
出力するデータがほとんど同じ帳票が複数ある場合、1 つのデータファイルを使用して複数の帳票を出
力することができます。
= 操作手順 =
1)帳票 A と帳票 B を作成します。
帳票 A には「項目1」、「項目2」、および「項目3」を定義します。
帳票 B には「項目1」および「項目2」を定義します。
2)帳票 B の帳票様式定義画面で、出力を行わない「項目3」の非出力項目(レコードのみ項目)を
作成します。
3)帳票 A および帳票 B のデータ定義画面の[データ定義]タブで、データの並びを同一にします。
588
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
例)
[データ定義]タブ
データ項目名
オペランド
項目1
項目2
項目3 (*1)
*1:「項目3」は、帳票 B では出力されません。
B.12.3 複数の帳票を 1 つの帳票として出力したい
データファイルを使用する場合、複数の帳票を 1 つの帳票として出力することができます(マルチ
フォーム出力)。
= 操作手順 =
1)帳票 A と帳票 B を作成します。
2)データファイルを作成します。マルチフォーム出力するために、各行の先頭に帳票名を記述しま
す。帳票名とデータを、データ定義画面の入力データ形式と区切り文字の指定にしたがって記述
します。記述方法については、以下を参照してください。
⇒ “11.3 マルチフォーム出力用の入力データを設計する ”
3)帳票の出力時に、prprint コマンドの -grpdelimit オプション(必要に応じて -grpbytes オプション)
を指定します。
例)
prprint -grpdelimit "|"•••
B.12.4 複数の帳票定義情報を 1 ページに組み合わせて出力したい
データファイルを使用する場合、複数の帳票定義情報を 1 ページに組み合わせて出力することができ
ます(組合せフォーム出力)。
= 操作手順 =
1)組み合わせたい帳票定義情報を個々に作成します。
2)組合せフォームを定義します。
組合せフォームの定義については、以下を参照してください。
⇒ “13.1 組合せフォームを定義する ”
3)データファイルを作成します。組合せフォーム出力するために、各レコード(行)の先頭に組合
せフォーム名と帳票名を「コロン(:)」でつなげて記述します。続けて grpdelimit オプションに
指定する区切り文字を記述します(指定する区切り文字はデータ定義画面の[環境定義]タブで
指定した区切り文字を記述します)。続けて組合せフォーム内の各帳票を出力するときと同じ形式
でデータを記述します。
データファイルの記述方法については、以下を参照してください。
⇒ “13.2 組合せフォーム用の入力データを設計する ”
4)帳票の出力時に、prprint コマンドの -grpdelimit オプション、-gcbform オプション、および -gcbfile
オプションを指定します。
例)
prprint -grpdelimit "|" -gcbform yes -gcbfile C:¥temp¥Lccbform.ini ・・・
589
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.12.5 XBRL データ対応機能を使用したい
帳票設計時に、XBRL データの XBRL タクソノミーを参照して、帳票様式情報の項目と XBRL データ
とを関連付け、ノンプログラミングで XBRL インスタンスを指定して帳票を出力することができます。
XBRL データ対応機能を使用した作成手順については、オンラインマニュアル “XBRL データ対応機能
編 ” を参照してください。
B.12.6 項目の並びに依存しない入力データを使用したい
帳票定義情報の項目の並び順に依存しない入力データを使用する場合は、項目名ラベル付きデータ
ファイルを使用します。
項目名ラベル付きデータファイルを使用すると、帳票に定義した項目と項目名ラベル付きデータの項
目名が関連付けられるため、帳票定義情報の項目の並びと入力データの並びを一致させる必要がありま
せん。
項目名ラベル付きデータファイルを使用して帳票出力する場合、帳票定義情報に定義する設定はあり
ません。帳票出力インタフェースで、入力データを項目名ラベル付きデータとして扱うかどうかを指定
します。
備考
- 項目名ラベル付きデータファイルの設計方法については、以下を参照してください。
⇒ “11.4 項目名ラベル付きデータファイルを設計する ”
- 帳票出力時の指定方法は、使用するインタフェースによって異なります。
詳細については、オンラインマニュアル “ アプリケーション作成ガイド ” を参照してくだ
さい。
590
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.13 帳票業務情報の指定
ここでは、業務情報の指定に関するノウハウを集めています。
プリンタの設定にしたがって出力したい(帳票出力サーバが Windows の場合)........ B.13.1
印刷時、排紙口を指定したい........................................................................................ B.13.2
部数単位で印刷したい .................................................................................................. B.13.3
帳票が切り替わるタイミングで新しい用紙に印刷したい ............................................ B.13.4
PDF ファイルにセキュリティを設定したい ................................................................. B.13.5
PDF ファイルに閲覧制限を設定したい ........................................................................ B.13.6
B.13.1 プリンタの設定にしたがって出力したい(帳票出力サーバが Windows の場合)
帳票を印刷するときの給紙方法、印刷部数、および印刷面(両面印刷)は、プリンタプロパティの設
定にしたがって出力するように設定できます。
この設定を行えば、帳票設計時に出力プリンタの情報を意識する必要がありません。そのため、出力
プリンタが変更になったり、違う場所や出力する人が違うことなどで出力プリンタが異なった場合でも、
帳票定義情報を修正する必要がないため便利です。
= 操作手順 =
1)帳票業務情報のプロパティ画面の[印刷]タブで、「給紙方法」、「印刷部数」、または「両面印刷」
に「プリンタ装置の設定にしたがう」を指定します。
備考
- 印刷部数および両面印刷(印刷面)については、帳票の出力時に「プリンタ装置の設定に
したがう」を指定することもできます。
詳細については、オンラインマニュアル “ アプリケーション作成ガイド ” を参照してくだ
さい。
B.13.2 印刷時、排紙口を指定したい
List Creator では、排紙口は指定できません。
排紙口を指定できるプリンタであれば、排紙したい排紙口を定義したプリンタを複数台定義し、帳票
の出力時に使用するプリンタを切り替えることで、代替できます。
排紙口の指定については、プリンタドライバの仕様を確認してください。
B.13.3 部数単位で印刷したい
部数単位で出力すると、1 部ずつまとまって排紙されるため便利です。
例えば、部数単位で 3 ページの帳票を 2 部出力すると、1 → 2 → 3、1 → 2 → 3 ページの順に出力され
ます。
帳票を部数単位で 2 部出力する場合を例に操作手順を説明します。
= 操作手順 =
1)帳票業務情報のプロパティ画面の[印刷]タブで、「印刷部数」の「部数」に「2」を指定します。
2)[部数単位で印刷]ボタンをクリックします。
⇒「部数単位で印刷画面」が表示されます。
3)「部数単位で印刷する」チェックボックスをチェックし、[OK]ボタンをクリックします。
!
注意
- 部数単位での印刷は、Print Manager の高信頼プリンタ、または高信頼リモートプリンタに
出力する場合のみ有効となります。
Print Manager の高信頼プリンタ・高信頼リモートプリンタではないプリンタに出力した場
合は、1 部だけ出力されます。
591
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
備考
- 帳票の出力時に、印刷部数および部数単位での印刷を指定することもできます。
詳細については、オンラインマニュアル “ アプリケーション作成ガイド ” を参照してくだ
さい。
B.13.4 帳票が切り替わるタイミングで新しい用紙に印刷したい
マルチフォーム出力で両面印刷をする場合、切り替え後の帳票を常に新しい用紙に印刷する方法につ
いて説明します。
= 操作手順 =
1)帳票業務情報のプロパティ画面の[印刷]タブで、「両面印刷」に「する」を設定します。
2)「マルチフォーム出力時の動作」の「帳票を切り替えたときに新しい用紙に印刷する」チェック
ボックスをチェックします。
!
注意
備考
- 帳票業務情報のプロパティ画面で設定する場合、マルチフォーム出力の一番目に出力され
る帳票に設定してください。
なお、帳票出力時に印刷面切り替え指定により各帳票の設定を有効とする場合は、各帳票
に設定してください。
- 以下の場合、「帳票を切り替えたときに新しい用紙に印刷する」を設定しないでください。
設定した場合、新しい用紙に印刷されない場合があります。
・ プリンタの段組み印刷機能を使用する場合 (*1)
・ プリンタの白紙の出力を抑止する機能を使用する場合
*1:List Creator の段組みを使用した場合は正しく動作します。
- 帳票を切り替えたときに新しい用紙に印刷する指定は、帳票出力時の印刷面指定で指定す
ることもできます。
詳細については、オンラインマニュアル “ アプリケーション作成ガイド ” を参照してくだ
さい。
B.13.5 PDF ファイルにセキュリティを設定したい
PDF ファイル保存時に、セキュリティを設定することができます。
!
注意
- PDF ファイルにセキュリティを設定する場合、PDF ファイルのセキュリティオプション変
更パスワードを設定してください。設定を行わないと、閲覧者が PDF 文書の変更を行うこ
とが可能になります。そのため、閲覧者に以下のセキュリティの設定を無効にされる場合
があります。
・「印刷の許可」
・「文書変更の許可」
・「テキストとグラフィックスの選択の許可」
・「注釈とフォームフィールドの追加と変更の許可」
PDF ファイルのセキュリティオプション変更パスワードは、帳票の出力時に設定します。
詳細については、以下を参照してください。
・ オンラインマニュアル “PDF 変換機能編 ”
・ オンラインマニュアル “ アプリケーション作成ガイド ”
= 操作手順 =
1)帳票業務情報のプロパティ画面の[ファイル]タブで、「ファイルを保存する」をチェックし、
[文書情報]ボタンをクリックします。
⇒文書情報設定画面が表示されます。
2)文章情報設定画面で[セキュリティ]を選択し、変換する PDF ファイルのセキュリティ情報を設
定します。
592
帳票設計編 -付録 B 帳票設計ノウハウ集-
B.13.6 PDF ファイルに閲覧制限を設定したい
PDF ファイル保存時に、PDF ファイルに以下の閲覧制限を設定することができます。
- URI 閲覧制限設定
閲覧可能な URI(サイト)を設定すると、Web ブラウザで PDF ファイルを表示する場合に、設
定したサイト以外からの PDF ファイルの閲覧を制限することができます。
- 閲覧期限設定 / 閲覧期間設定
設定した期限に該当しない場合、または PDF ファイルを作成した日時から設定した期間を過ぎ
た場合に、PDF ファイルの閲覧を制限することができます。
!
注意
- 閲覧制限を設定する場合、PDF ファイルのセキュリティオプション変更パスワードを設定
してください。設定を行わないと、閲覧者が PDF 文書の変更を行うことが可能になりま
す。そのため、閲覧者に閲覧制限を無効にされる場合があります。
PDF ファイルの制限は、文書情報設定画面(セキュリティ)で設定します。
PDF ファイルのセキュリティオプション変更パスワードは、帳票の出力時に設定します。
詳細については、以下を参照してください。
・ オンラインマニュアル “PDF 変換機能編 ”
・ オンラインマニュアル “ アプリケーション作成ガイド ”
= 操作手順 =
1)帳票業務情報のプロパティ画面の[ファイル]タブで、「ファイルを保存する」をチェックし、
[文書情報]ボタンをクリックします。
⇒文書情報設定画面が表示されます。
2)文章情報設定画面で[閲覧制限]を選択し、以下の設定を行います。
- URI による閲覧制限
- 期間による閲覧制限
593
帳票設計編 -付録 C メニュー一覧-
付録 C
メニュー一覧
ここでは、帳票様式定義画面に表示されるメニューの一覧について説明します。
594
帳票設計編 -付録 C メニュー一覧-
C.1 [ファイル]メニューの一覧
メニュー
メニュー内容
上書き保存 (S)
編集中の帳票を上書き保存します。
名前をつけて保存 (A)...
編集中の帳票に名前を付けて保存します。
データ定義 (T)...
帳票様式定義画面で定義した項目と入力データの関連
付けや、関数などの演算を指定します。
帳票業務情報の設定 (F)...
帳票業務情報を設定します。
帳票のプロパティ (I)...
帳票のプロパティを設定します。
オーバレイの追加 (D)...
オーバレイを追加します。
レイアウト印刷 (P)...
編集領域に表示されている帳票レイアウト情報を印刷
します。
プレビュー (V)...
編集領域に表示されている帳票レイアウト情報の出力
イメージを確認します。
プリンタの設定 (R)...
プリンタを設定します。
閉じる (C)
帳票様式定義画面を閉じます。
595
帳票設計編 -付録 C メニュー一覧-
C.2 [編集]メニューの一覧
メニュー
メニュー内容
元に戻す (U)
直前の操作を取り消します。
やり直し (R)
[元に戻す]で元に戻した操作を、再度、元に戻します。
切り取り (T)
選択範囲を切り取って、クリップボードに保存します。
コピー (C)
選択範囲をコピーして、クリップボードに保存します。
貼り付け (P)
クリップボードの内容を貼り付けます。
削除 (D)
選択範囲を削除します。
項目 / 図形を繰り返して複写 (Y)...
項目、図形などを指定した回数分、複写します。
すべてを選択 (L)
すべてのオブジェクトを選択します。
配置 / 整列 (Q)
左揃え (T)
選択範囲の左端にオブジェクトをそろえます。
左右中央揃え (C)
選択範囲の左右中央にオブジェクトをそろえます。
右揃え (R)
選択範囲の右端にオブジェクトをそろえます。
上揃え (U)
選択範囲の上端にオブジェクトをそろえます。
上下中央揃え (M)
選択範囲の上下中央にオブジェクトをそろえます。
下揃え (D)
選択範囲の下端にオブジェクトをそろえます。
整列 (A)...
整列画面が表示されます。
最も近いグリッド強制 オブジェクトを最も近いグリッド強制点に配置しま
点に配置 (N)
す。
左上のグリッド強制点 オブジェクトを左上のグリッド強制点に配置します。
に配置 (L)
グループ化 (G)
ロック (K)
オーバレイの順序 (J)
自動補正配置 (F)...
項目、またはオーバレイをグリッド・強制の間隔に合
わせて自動で整列、補正をして配置します。
グループ化 (G)
複数の項目や図形を 1 つのオブジェクトにします。
グループ解除 (U)
グループ化したオブジェクトを個々のオブジェクトに
戻します。
ロック (L)
オブジェクトの移動、編集、および属性の変更を禁止
します。
ロック解除 (U)
ロックを解除します。
最前面へ移動 (T)
オーバレイを最前面へ移動します。
最背面へ移動 (K)
オーバレイを最背面へ移動します。
レコード域共用項目の生成 (S)
同じ項目名を持つ複数の項目(レコード域共用項目)
を定義します。
名前の変更 (N)
項目名を変更します。
596
帳票設計編 -付録 C メニュー一覧-
C.3 [表示]メニューの一覧
メニュー
メニュー内容
オーバレイ表示 (O)
オーバレイ文字 / 図形の、表示 / 非表示を切り替えます。
パーティション罫線表示 (M)
パーティション罫線の表示 / 非表示を切り替えます。
項目 / オーバレイ色分け表示 (D)
項目やオーバレイの表示色を有効にする / しないを切
り替えます。
レイアウト罫線表示 (A)
レイアウト罫線の表示を有効にする / しないを切り替
えます。
単位設定 (C)
グリッド (G)
インチ (I)
帳票設計時の操作の単位をインチに指定します。
ミリメートル (M)
帳票設計時の操作の単位をミリメートルに指定しま
す。
ドット (D)
帳票設計時の操作の単位をドットに指定します。
表示 (V)
グリッドの表示 / 非表示を切り替えます。
設定 (S)...
グリッド種別の選択、グリッドの表示や強制を行うか
どうかなどを指定します。
下敷きイメージ (I)...
パーティション (P)
下敷きイメージを設定します。
パーティションの非表 パーティションを非表示にします。
示 (V)
すべてを非表示 (C)
すべてのパーティションを非表示にします。
固定リテラルの表示 (H)
パーティションリストの固定リテラル項目の表示 / 非
表示を切り替えます。
ツールバー (T)...
ツールバー、およびツールチップの表示 / 非表示を指
定します。
帳票ナビ (N)
帳票ナビの表示 / 非表示を切り替えます。
ステータスバー (S)
ステータスバーの表示 / 非表示を切り替えます。
ルーラー (R)
ルーラーの表示 / 非表示を切り替えます。
サイドビュー (L)
サイドビューの表示 / 非表示を切り替えます。
データフィールドビュー
データフィールドビューの表示 / 非表示を切り替えま
す。
タグ名と項目名を表示 (B)
データリストでタグ名と項目名を同時に表示します。
先頭 (U)
編集領域の先頭に移動します。
最後 (V)
編集領域の最後に移動します。
前ページ (J)
レイアウト確認モードで複数ページの場合、前ページ
に移動します。
次ページ (K)
レイアウト確認モードで複数ページの場合、次ページ
に移動します。
全画面表示 (F)
編集領域を全画面表示します。
597
帳票設計編 -付録 C メニュー一覧-
メニュー
ズーム (N)
メニュー内容
500%(4)
ズーム率を 500%に設定します。
200%(2)
ズーム率を 200%に設定します。
150%(1)
ズーム率を 150%に設定します。
100%(0)
ズーム率を 100%に設定します。
75%(7)
ズーム率を 75%に設定します。
50%(5)
ズーム率を 50%に設定します。
30%(3)
ズーム率を 30%に設定します。
横幅を基準に表示 (W)
横幅がすべて表示されるようにズーム率が設定されま
す。
全体を表示 (A)
全体がすべて表示されるようにズーム率が設定されま
す。
598
帳票設計編 -付録 C メニュー一覧-
C.4 [挿入]メニューの一覧
メニュー
項目 (I)
メニュー内容
数字 (N)
数字項目を挿入します。
テキスト (T)
テキスト項目を挿入します。
矩形テキスト (L)
矩形テキスト項目を挿入します。
OCR-B(V)
OCR-B 項目を挿入します。
ラジオボタン (R)
ラジオボタン項目を挿入します。
チェックボックス (H)
チェックボックス項目を挿入します。
バーコード (C)
バーコード項目を挿入します。
組込みメディア (B)
組込みメディア項目を挿入します。
U.S.Postal FIM(F)
U.S.Postal FIM 項目を挿入します。
固定リテラル (S)
固定リテラル項目を挿入します。
矩形固定リテラル (K)
矩形固定リテラル項目を挿入します。
日付 (D)
日付項目を挿入します。
時刻 (M)
時刻項目を挿入します。
郵便番号項目 (Z)...
郵便番号項目を挿入します。
パ ー テ ィ シ ョ ン 罫 線 罫線 (Y)
(P)
枠 (W)
パーティション罫線を挿入します。
オーバレイ (O)
オーバレイ文字を挿入します。
パーティション枠を挿入します。
オーバレイ文字 (O)
矩形オーバレイ文字 (B) 矩形オーバレイ文字を挿入します。
直線 (L)
直線を挿入します。
枠 (G)
枠を挿入します。
円・楕円 (E)
円・楕円を挿入します。
イメージ (P)
オーバレイイメージを挿入します。
非出力項目 (R)
非出力項目を挿入します。
集団項目 (U)
集団項目を挿入します。
フレーム (D)
フレームを挿入します(フリーフレーム形式の場合の
み)。
ヘッダ (H)
ヘッダを挿入します(フリーフレーム形式の場合の
み)。
フ レ ー ム パ ー テ ィ 制御頭書き /CH(C)
ション (M)
フレームパーティション(CH)を挿入します(フリー
フレーム形式の場合のみ)。
明細 /DE(D)
フレームパーティション(DE)を挿入します(フリー
フレーム形式の場合のみ)。
制御脚書き /CF(F)
フレームパーティション(CF)を挿入します(フリー
フレーム形式の場合のみ)。
フッタ (F)
フッタを挿入します(フリーフレーム形式の場合の
み)。
パーティション (A)...
パーティションを挿入します(集計表形式の場合の
み)。
599
帳票設計編 -付録 C メニュー一覧-
C.5 [書式]メニューの一覧
メニュー
メニュー内容
プロパティ (I)
項目のプロパティを設定します。
プロパティ (I)
項目の共通の書式 (P)... 複数の項目のフォント / 文字配置を設定します。
(オブジェクトを複数
項目名 / タグ名の変更 複数の項目の項目名 / タグ名を設定します。
選択した場合のみ)
(I)...
数字 (N)...
複数の数字項目を設定します。
テキスト (X)...
複数のテキスト項目を設定します。
矩形テキスト (T)...
複数の矩形テキスト項目を設定します。
ラジオボタン (R)...
複数のラジオボタン項目を設定します。
チェックボックス (H)... 複数のチェックボックス項目を設定します。
オーバレイ文字のフォ 複数のオーバレイ文字を設定します。
ント (O)...
パ ー テ ィ シ ョ ン 罫 線 複数のパーティション罫線を設定します。
(S)...
カラーパレット (C)
図形 (W)...
複数の図形を設定します。
項目 (C)...
項目のカスタム色を設定します。
オーバレイ (V)...
オーバレイのカスタム色を設定します。
項目種別の変更 (X)...
選択した項目種別を変更します。
非出力項目に変更 (H)
出力項目を非出力項目に変更します。
集団印刷の指定 (N)...
集団印刷を設定します。
フレームのリンク (L)
フレームのリンクを設定します。
600
帳票設計編 -付録 C メニュー一覧-
C.6 [編集モード]メニューの一覧
メニュー
グリッド強制 (G)
メニュー内容
強制 (O)
グリッドを強制する / しないを切り替えます。
設定 (S)...
グリッド種別の選択、グリッドの表示や強制を行うか
どうかなどを指定します。
罫線接続モード (J)
罫線を自動的に接続する / 自動的に接続しないを切り
替えます。
編集オブジェクトの選択 (E)...
編集領域で編集するオブジェクトを選択します。
レイアウト作成 (L)
レイアウト作成(標準) すべてのパーティションの編集ができるモードで、編
(N)
集領域を表示します。
レイアウト作成(固定 固定パーティションの出力位置編集できるモードで、
編集領域を表示します。
パーティション)(P)
レイアウト確認 (R)
パーティションを自由に配置して、浮動パーティショ
ンを含んだ帳票のレイアウトを確認できるモードで、
編集領域を表示します。
フォントサイズ固定 (D)
項目をマウスポインタで拡大 / 縮小する場合、フォン
トサイズを変更するかしないかを指定します。
属性の継承 (S)
項目、オーバレイ文字、および図形を新しく挿入する
ときに、最後にプロパティ画面で設定した属性を継承
するかどうかを指定します。
601
帳票設計編 -付録 C メニュー一覧-
C.7 [ツール]メニューの一覧
メニュー
初期値 (I)
メニュー内容
項目 (I)...
項目の初期値を設定します。
パ ー テ ィ シ ョ ン 罫 線 パーティション罫線の初期値を設定します。
(F)...
図形 (R)...
図形の初期値を設定します。
オーバレイ文字 (S)...
オーバレイ文字の初期値を設定します。
項 目 カ ラ ー パ レ ッ ト 項目カラーパレットの初期値を設定します。
(C)...
オ ー バ レ イ カ ラ ー パ オーバレイカラーパレットの初期値を設定します。
レット (V)...
帳票のプロパティ (M)... 帳票のプロパティの初期値を設定します。
単位設定 (B) インチ (I) 帳票設計時の操作の単位の初期値をインチに指定しま
す。
ミリメー 帳票設計時の操作の単位の初期値をミリメートルに指
トル (M) 定します。
ド ッ ト 帳票設計時の操作の単位の初期値をドットに指定しま
(D)
す。
グリッド (G)...
固定間隔グリッドの場合に、グリッドを強制する間隔
などの初期値を設定します。任意間隔グリッドを初期
値にすることはできません。
下敷きイメージのオーバレイ変換 (G)...
下敷きイメージをオーバレイに変換します。
レイアウトエディタ (E)...
パーティションのレイアウトを確認します(フリーフ
レーム形式および集計表形式の場合のみ)
。
項目情報ファイルの取り込み (F)...
項目情報ファイルを取り込みます。
定義情報変更 (D)...
ウィザードのファイル参照で取り込んだ項目情報を変
更します。
帳票の変換 (H)
標準(フリーフレーム形 帳票形式をフリーフレーム形式に変換します。
式)(F)
集計表形式 (M)
帳票形式を集計表形式に変換します。
伝票形式 (D)
帳票形式を伝票形式に変換します。
カード形式 (C)
帳票形式をカード形式に変換します。
ウィザードからやり直 現在の帳票を削除し、ウィザードからやり直します。
す (N)...
グラフユーティリティの起動 (P)...
グラフユーティリティを起動します。
Navigator 連携
Navigator 連携機能を使用して Interstage Navigator
サーバからデータを抽出し、帳票を作成します。
XBRL データの関連付け
XBRL データ対応機能を使用して帳票の項目と XBRL
データを関連付けます。
データとの関連付け
[関連付け]タブの関連付けリストのデータフィールド
欄の表示 / 非表示を切り替えます。
XBRL データ対応機能、または Navigator 連携機能と連
携している場合のみ表示されます。
オプション (O)...
項目やオーバレイの表示色などを設定します。
602
帳票設計編 -付録 C メニュー一覧-
C.8 [ヘルプ]メニューの一覧
メニュー
メニュー内容
トピックの検索 (F)
デザイナヘルプを表示します。
ショートカットキー一覧 (S)
ショートカットキーの一覧を表示します。
シリアル番号 (N)
シリアル番号画面を表示します。
603
帳票設計編 -付録 D 帳票設計時の注意事項-
付録 D
帳票設計時の注意事項
ここでは、帳票設計時の、以下の注意事項について説明します。
- 帳票設計時の注意事項
- 出力方法ごとの注意事項
- マルチフォーム出力する帳票を設計するときの注意事項
- 項目情報ファイルを取り込むときの注意事項
- 帳票設計時の環境に関する注意事項
- Unicode の文字を使用する場合の注意事項
604
帳票設計編 -付録 D 帳票設計時の注意事項-
D.1 帳票設計時の注意事項
帳票設計時に注意することについて説明します。
D.1.1 帳票名の指定に関する注意事項について
- 帳票の名前(帳票名)の末尾に全角空白を指定しないでください。指定した場合、帳票出力時にエ
ラーになり出力されない場合があります。
- 帳票出力サーバが UNIX 系 OS の場合、帳票名に使用できる文字や文字数に注意が必要です。
D.1.2 グリッド種別を変更した場合の留意事項について
- 「固定間隔グリッド」から「任意間隔グリッド」に変更する場合
グリッドの線種に「点」が指定されている場合、変更後は「点線」になります。
また、強制モードの指定が「従来」で、かつ、間隔が「任意入力(mm)」の場合、グリッド間隔は
以下の値となります。
縦:1/6 インチ
横:1/10 インチ
- 「任意間隔グリッド」から「固定間隔グリッド」に変更する場合
変更後のグリッドの強制モードは「標準」となります。
D.1.3 任意間隔グリッドに関する注意事項について
任意間隔グリッド使用時の留意事項について以下の順に説明します。
・ グリッドの初期値と単位指定について
・ 任意間隔グリッド操作時の留意事項について
・ グリッド強制に関する留意事項について
・ 自動補正配置に関する留意事項について
●グリッドの初期値と単位指定について
- 任意間隔グリッドをグリッドの初期値にすることはできません。必ず固定間隔グリッドが初期値と
なります。
- 任意間隔グリッドに変更した場合、変更直後は、以下のグリッド間隔が設定されます。
縦:120 ドット
横:360 ドット
- 帳票様式定義では、任意間隔グリッド使用時の単位の指定を「ドット」の指定を推奨します。
ドットを指定した場合、解像度を 720dpi で換算した値を指定してください。
●任意間隔グリッド操作時の留意事項について
- グリッドに対する操作は、
[編集]-[元に戻す]を選択しても、操作前の状態に戻す(復元する)
ことはできません。
- 帳票様式定義画面が「レイアウト作成(固定パーティション)画面」または「レイアウト確認画面」
の場合は、グリッドを操作できません。必ず「レイアウト作成(標準)画面」で操作してください。
- グリッド間隔の最小値と最大値は以下のサイズになります。操作した結果、以下のサイズより小さ
いまたは大きいサイズになる場合は、操作できません。
最小値:4 ドット(720dpi 換算)
最大値:16200 ドット(720dpi 換算)
- グリッド線やグリッド間隔を操作する場合、帳票様式定義画面の編集領域のルーラー目盛り上のグ
リッド補助線およびグリッド間隔を操作します。
- 複数のパーティションをまたいでグリッド間隔(縦方向)を選択することはできません。グリッド
は、パーティションごとに設定してください。
605
帳票設計編 -付録 D 帳票設計時の注意事項-
- グリッド間隔を変更する場合、パーティションの縦幅以上にサイズを変更することはできません。
グリッド間隔のサイズ変更は、必ずパーティションの縦幅サイズ以内で調整してください。
●グリッド強制に関する留意事項について
- 任意間隔グリッドを使用している場合、グリッド間隔を変更すると、グリッドの強制間隔もそれに
合わせて変更されます。
- 任意間隔グリッドを使用している場合は、以下の操作時はグリッド強制は有効になりません。
・ プロパティ画面(プロパティリスト)での位置、またはサイズ変更
・ 項目の繰返しを指定する場合の繰返し間隔(ボディ部集団項目を含む)
・ オブジェクトの整列
・ 繰り返し複写の複写間隔
・ パーティションのサイズ変更
・ 固定パーティションの開始位置変更
- 複数のオブジェクトを選択して移動、サイズ変更、またはマウス操作で複写する場合、選択範囲の
上下左右(四隅)のいずれかがグリッド位置に合うように移動、または複写されます。そのため、
オブジェクトがグリッド位置に配置されない場合があります。
●自動補正配置に関する留意事項について
- 自動補正配置画面で、
「対象範囲」に「すべて」が指定されている場合、編集領域に表示されていな
いパーティション内のオブジェクトもすべて強制の対象になります。
- 自動補正配置で「文字ピッチを合わせる」は指定できません。
D.1.4 オーバレイ、パーティション罫線定義時の注意事項
オーバレイ罫線、オーバレイ枠、オーバレイ文字、パーティション罫線、パーティション枠を定義す
る上での注意事項について説明します。
- 帳票設計時の操作の単位が「インチ」または「ミリ」の場合、オーバレイ罫線およびパーティショ
ン罫線のプロパティで、開始位置の縦と終了位置の縦(開始位置の横と終了位置の横)を同じ値に
しても、垂直線(水平線)にならないことがあります。
この場合、以下のどちらかの方法で対処してください。
・[Shift]キーを押しながら、オーバレイ罫線またはパーティション罫線を定義(変更)する
・ 帳票設計時の操作の単位を「ドット」に変更し、開始位置および終了位置の値を合わせる
- オーバレイ文字の文字範囲は、接続プリンタの解像度によって設定できる最小値が異なる場合があ
ります。出力するプリンタドライバがある場合は、プリンタの設定で出力するプリンタドライバを
選択し、プリンタドライバの解像度を出力時の値に設定してから帳票を設計してください。
また、運用する前に、必ず出力結果を確認してください。
D.1.5 組込みメディア項目の透過に関する注意事項
イメージファイルから透過色を指定する場合は、以下の点に注意してください。
- 出力できるイメージデータは、RGB でカラーを表現している 2 色のイメージデータで、以下の形式
のみサポートしています。
・ ビットマップデータ
・ TIFF データ
・ PNG データ
未サポートのイメージデータを使用した場合は、帳票出力時にエラーが発生する、または透過がされ
ないなどの現象が発生します。
組込みメディア項目に透過を指定した帳票を印刷する場合は、以下の点に注意してください。
- モノクロプリンタの場合、出力するプリンタによって、メディアの色が認識できない(色が白に近
い場合は白、黒に近い場合は黒として扱う)ことがあります。そのため、意図した描画結果になら
ないことがあります。当現象を回避するには、以下を行ってください。
606
帳票設計編 -付録 D 帳票設計時の注意事項-
・ 使用するイメージをモノクロにする
・ モノクロプリンタをカラープリンタに変更する
- モノクロプリンタの場合、出力するプリンタによっては、イメージが欠ける、描画品質が落ちる
(粗くなる)など、完全に出力されない現象が発生する場合があります。当現象を回避するには、以
下を行ってください。
・ プリンタの解像度を上げる
・ 帳票出力情報ファイル(または、帳票出力環境設定ファイル)の STAMPTYPE(画像の透過出
力描画指定)により描画方法を切り替える
詳細については、オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ” を参照してください。
- 出力するプリンタによって、描画品質が異なるため、実際の運用を行う前に正しく描画されること
を確認してから使用してください。
D.1.6 部品(オブジェクト)の出力順序について
●異なる種類の部品(オブジェクト)間での出力順序について
部品(オブジェクト)は、以下の 1) → 2) → 3) の順序で出力されます。
1)オーバレイ
2)パーティション罫線
3)項目
そのため、部品(オブジェクト)が重なった場合に最前面になる部品(オブジェクト)は、以下のよ
うになります。
重なる部品(オブジェクト)
備考
最前面に出力される部品(オブジェクト)
オーバレイとパーティション罫線
パーティション罫線
オーバレイと項目
項目
パーティション罫線と項目
項目
- Excel ファイルに出力する場合は、オンラインマニュアル “Excel ファイル出力機能編 ” の項目
の重なりについての記載を参照してください。
●同じ種類の部品(オブジェクト)内での出力順序について
- オーバレイの出力順序
オーバレイは、帳票様式定義の編集画面に定義した順で出力されます。
なお、オーバレイは出力順序を変更することができます。オーバレイの出力順序を変更する方法は、
デザイナヘルプの「項目・オーバレイのオーバラップ」についての記載を参照してください。
- パーティション罫線の出力順序
パーティション罫線は、パーティションに定義した順で出力されます。
- 項目の出力順序
各領域に配置された項目の基点を基準として、左上から右下方向の順で出力されます。項目の出力
順は、帳票様式定義のパーティションリストの並び順で確認することができます。
項目の基点が同一座標の場合は、帳票様式定義のレコードリストで下方に表示されている項目から
順に出力されます。そのため、レコードリストで上方に表示されている項目が最前面に表示されま
す。
!
注意
- 項目の移動やプロパティなどで属性を変更した項目は、帳票様式定義のパーティションリスト
での表示位置が、基点が同一座標の項目の一番上に表示されるため、実際の出力順と異なりま
す。パーティションリストを更新すると実際の出力順が確認できるので、項目の移動や属性を
変更した場合は帳票様式定義をいったん終了し、再度、帳票様式定義を開いてください。
607
帳票設計編 -付録 D 帳票設計時の注意事項-
備考
- 項目の基点は、項目の種別により異なります。
項目の左下が基点となる項目は、以下の項目です。
・ 数字項目
・ テキスト項目
・ OCR-B 項目
・ ラジオボタン項目
・ チェックボックス項目
・ 固定リテラル項目
・ 日付項目
・ 時刻項目
項目の左上が基点となる項目は、以下の項目です。
・ 矩形テキスト項目
・ バーコード項目
・ 組込みメディア項目
・ 矩形固定リテラル項目
D.1.7 データ定義に誤りがある場合の動作について
データ定義画面、またはデータ定義の編集画面で[OK]ボタンをクリックしたとき、定義内容に誤り
があると警告メッセージが表示されますが、定義内容に誤りがある状態で帳票を保存することはできま
す。
ただし、データ定義に誤りがある状態のままで帳票を出力すると、帳票が出力されないなどのエラー
が発生します。
データ定義に誤りがある状態で帳票を保存しないようにするには、以下の環境設定を行ってから帳票
を定義してください。
●設定方法
データ定義画面において、定義内容に誤りがある状態で帳票の保存を可能とするかどうかは、
PrSetDefChkMode コマンドで設定します。
●記述形式
設定を変更する場合
PrSetDefChkMode -s エラー通知指定
設定の情報を表示する場合
PrSetDefChkMode -l
●説明
設定を変更する場合
-s エラー通知指定
データ定義画面の定義チェックで、定義内容に誤りがあった場合に、保存できないようにす
るかどうかを指定します。
以下のいずれかの値を指定できます。
E :「エラー」として通知し、誤りがある状態では帳票を保存できません。
W :「警告」として通知し、誤りがある状態で帳票を保存できます。(初期値)
なお、List Creator インストール直後(初期値)は「W」が設定されています。
608
帳票設計編 -付録 D 帳票設計時の注意事項-
設定の情報を表示する場合
-l
このコマンドで設定した環境設定の情報を表示する場合に指定します。
●注意
- 本コマンドで環境設定の内容を変更する場合は、必ず Administrators 権限を持つユーザで実行してく
ださい。Administrators 権限を持たないユーザで実行した場合は、環境設定情報の表示のみ行えま
す。
- Windows Server 2008、Windows Server 2012、Windows Vista、Windows 7、Windows 8 の UAC(ユー
ザーアカウント制御)が有効な環境で環境設定の変更を行う場合は、「管理者:コマンド プロンプ
ト」を使用してください。
- 帳票の編集中に、このコマンドで環境設定の内容を変更しないでください。
備考
- 「管理者:コマンド プロンプト」を起動するには、[スタート]メニューから[コマンドプロン
プト]を選択する場合に、右クリックして表示されるコンテキストメニューから、「管理者と
して実行」を選択します。
- Windows Server 2008、Windows Server 2012、Windows Vista、Windows 7、Windows 8 で、
ビルドイン Administrator にて実行した場合は「管理者として実行」を選択しなくても、環境設
定の変更を行うことができます。
609
帳票設計編 -付録 D 帳票設計時の注意事項-
D.2 出力方法ごとの注意事項
帳票定義情報の出力時の動作設定ごとに、帳票設計時に注意することについて説明します。
●出力方法に共通する注意事項
帳票出力サーバのオペレーティングシステム、および出力方法によって使用できる機能や表現力が異
なります。
以下のマニュアルを参照してください。
- 帳票出力サーバ側の List Creator に添付のオンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ”
- 帳票出力サーバ側の List Creator に添付のオンラインマニュアル “PDF 変換機能編 ”
- 帳票出力サーバ側の List Creator に添付のオンラインマニュアル “Excel ファイル出力機能編 ”
- 帳票出力サーバ側の List Creator に添付のオンラインマニュアル “TIFF 出力機能編 ”
- 各関連ソフトウェア製品のマニュアル
●電子保存する帳票を設計するときの注意事項
電子保存する帳票を設計する場合は、使用できない機能や留意点などを確認してから設計してくださ
い。
詳細については、オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ” を参照してください。
● FAX 送信する帳票を設計するときの注意事項
FAX 送信する帳票を設計する場合は、使用できない機能や留意点などを確認してから設計してくださ
い。
詳細については、オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ” の FAX 送信時の注意事項の記載を
参照してください。
● PDF ファイル保存する帳票を設計する場合の注意事項
PDF ファイル保存する帳票を設計する場合は、使用できない機能や留意点などを確認してから設計し
てください。
詳細については、オンラインマニュアル “PDF 変換機能編 ” を参照してください。
● Excel ファイル出力する帳票を設計する場合の注意事項
帳票を Excel ファイルに出力する帳票を設計する場合は、使用できない機能や留意点などを確認してか
ら設計してください。
詳細については、オンラインマニュアル “Excel ファイル出力機能編 ” を参照してください。
● TIFF 出力する帳票を設計する場合の注意事項
帳票を TIFF ファイルに出力する帳票を設計する場合は、使用できない機能や留意点などを確認してか
ら設計してください。
詳細については、オンラインマニュアル “TIFF 出力機能編 ” を参照してください。
610
帳票設計編 -付録 D 帳票設計時の注意事項-
D.3 マルチフォーム出力する帳票を設計する場合の留意事項
マルチフォーム出力を行う場合、以下の点に留意して帳票設計を行ってください。
- 以下の項目は、マルチフォーム出力で使用するすべての帳票で同じ値に設定する必要があります。
・ 用紙種別
・ 用紙サイズ
・ 用紙方向
・ 印刷範囲
・ 段組み印刷
・ 入力データ形式
・ 区切り文字
・ 矩形テキスト項目の改行コード
・ 帳票のプロパティ画面の[バーコード]タブの「制御コードの代替文字列指定を行う」
・ 帳票のプロパティ画面の[バーコード]タブの「入力データ長が項目長に満たない場合、空
白で埋める」
- SET 演算子に変数「%」を指定した場合、マルチフォーム出力で使用するすべての帳票に対して、
帳票の出力時に指定した同じ置換文字列が有効になります。
- 出力方法を含めた帳票業務情報は、一番目に出力する帳票に定義されている情報が有効になりま
す。
ただし、使用する帳票出力インタフェースによっては、各帳票で指定した以下の帳票業務情報を
有効にすることができます。
・ 印刷時の給紙方法・給紙口名
・ 印刷時の両面印刷指定
・ 印刷時のマルチフォーム出力時に帳票を切り替えたときに新しい用紙に印刷する指定
・ 電子保存後の帳票出力時の給紙方法・給紙口名
・ 電子保存後の帳票出力時のマルチフォーム出力時に帳票を切り替えたときに新しい用紙に印
刷する指定
プリンタによっては、帳票ごとに給紙方法を切り替えられないものもあります。必ず、実際に使
用するプリンタで動作確認してください。
611
帳票設計編 -付録 D 帳票設計時の注意事項-
D.4 項目情報ファイルを取り込むときの注意事項
項目情報ファイルを取り込む場合の注意事項について説明します。
- 項目情報ファイルを取り込んだ直後、項目リストは「レコードリスト(データリスト)」が表示され
ます。
- 項目情報ファイルの取り込みを[編集]-[元に戻す]で取り込み前の状態に戻すことはできませ
ん。
- 項目情報ファイルの取り込みを行った場合、項目情報ファイルの取り込み前に行った操作を「元に
戻す」または「やり直す」ことはできません。
- 項目情報ファイルに記載されている項目名が既存帳票の以下の項目名と同じ場合、項目情報ファイ
ルの取り込みは行われません。
・ 集団項目
・ 固定リテラル項目
・ 矩形固定リテラル項目
・ 日付項目
・ 時刻項目
・ U.S. Postal FIM 項目
- 項目情報ファイルの取り込み中にエラーが発生した場合は、項目情報ファイルの取り込み処理を行
う前の状態となります。
- 更新中の帳票が集計表形式で、かつ RH(レポート頭書き)パーティションが定義されている場合、
データ定義画面では、以下のように表示されます。
・ 項目情報ファイルで追加された項目は、すべて[データ定義]タブに表示されます([データ定
義(レポート頭書き)]タブには表示されません)。
非出力項目のまま、RH(レポート頭書き)パーティションの項目として扱う場合は、データ定義画
面で[データ定義(レポート頭書き)]タブに移動してください。
- 既存帳票に集団項目が存在する場合、追加する項目の直前の項目が集団項目配下であれば、追加す
る項目も集団項目配下となります。
- 追加する項目の直前の項目が項目情報ファイルに存在しない場合、追加する項目は先頭(ルート配
下)に追加されます。
- 既存帳票に存在する項目の階層は、既存帳票で指定されていた階層のままとなります。そのため、
項目のソートは同一階層内でのみ行われます。
- 項目情報ファイルに 2000 個を超える項目がある場合、項目情報ファイルの取り込みは行われませ
ん。
- 定義済みの項目と、項目情報ファイルの取り込みで追加した項目を合わせて 2000 項目を超える場
合、項目情報ファイルの取り込みは行われません。
- 項目情報ファイルを取り込んでも、データ定義のオペランドおよび拡張定義は変更されません。
612
帳票設計編 -付録 D 帳票設計時の注意事項-
D.5 帳票設計時の環境に関する注意事項
ここでは、帳票設計時の環境に関する注意事項について説明します。
D.5.1 アクセス権に関する注意事項
アクセス権に関する注意事項について説明します。
- 帳票格納ディレクトリ、および帳票定義情報の各ファイル(bip、pmd、psf、ovd、dse)に更新でき
るアクセス権がない場合は、ファイルが読み込まれません。
必ず、更新権を設定してください。
- 帳票格納ディレクトリに更新できるアクセス権があって、帳票定義情報の各ファイル(bip、pmd、
psf、ovd、dse)に更新できるアクセス権がない場合は、ファイルの読み込み時にメッセージが表示
され、ファイルは更新できません。必ず、更新権を設定してください。
- 帳票定義情報および帳票格納ディレクトリには、ユーザが作成・読み取り・変更・削除できるアク
セス権を設定しておいてください。作成・読み取り・変更・削除できるアクセス権が設定されてい
ない場合、帳票定義一覧画面での表示や帳票の表示、更新、出力などに失敗することがあります。
D.5.2 帳票資源の配置先(参照先)に関する注意事項
帳票資源の配置先(参照先)に関する注意事項について説明します。
- ネットワーク上にある帳票定義情報を変更すると、データ定義が行えない場合があります。
帳票定義情報は、必ず、ローカルフォルダに配置してから変更してください。
- List Creator インストールディレクトリは、帳票格納ディレクトリに指定できません。
- ネットワーク上にある帳票定義情報を編集(更新)すると、データ定義が行えないことがあります。
帳票定義情報は、必ずローカルフォルダに配置から編集(更新)してください。
D.5.3 複数のユーザがログオンしている場合の注意事項
複数のユーザがログオンしている場合の注意事項について説明します。
- 以下の場合、他のユーザが編集中の帳票は、帳票定義一覧から開くことはできません。
・ リモートデスクトップ接続で、複数のユーザが 1 台のコンピュータにログオンしている場合
・「ユーザー アカウント」を切り替えて、複数のユーザが 1 台のコンピュータにログオンしている
場合
613
帳票設計編 -付録 D 帳票設計時の注意事項-
D.6 Unicode の文字を使用する場合の注意事項
Unicode の文字が使用できる帳票定義情報を設計する場合の制限や注意事項については、デザイナヘル
プを参照してください。
多言語帳票を運用する場合の留意事項については、オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ” の
多言語帳票の運用についての記載を参照してください。
614
帳票設計編 -付録 E 入力データに関する留意事項-
付録 E
入力データに関する留意事項
ここでは、入力データに関する留意事項について説明します。
なお、「XML 形式」の入力データを使用する場合の留意事項については、以下を参照してください。
⇒ “F.9 留意事項 ”
615
帳票設計編 -付録 E 入力データに関する留意事項-
E.1 入力データ形式を変更したときの動作
ここでは、データ定義画面の[環境定義]タブで入力データ形式を変更した場合に、帳票様式定義画
面のレコードリストやデータリストがどのように変更されるかについて説明します。
入力データ形式を変更すると、データルート名およびタグ名が生成されたり削除されたりします。ま
た、表示リストが切り替わり、データ構造が一部変更されます。
E.1.1 可変長 / 固定長 /CSV 形式から XML 形式に変更した場合
入力データ形式を可変長、固定長、および CSV 形式から XML 形式に変更した場合、以下のように動
作します。
●表示リスト
レコードリストがデータリストに切り替わります。
●データルート名
「DataRoot」で生成されます。
●タグ名
項目名を元にタグ名が生成されます。
また、命名できないタグ名があった場合は、自動生成名が設定されます。
備考
- List Creator のタグ名には、日本語(記号は「長音記号(ー)
」のみ)または英数字(A ~
Z、a ~ z、0 ~ 9、「ハイフン(-)」、「ピリオド( . )」、および「アンダースコア( _ )」)
128 文字以内が使用できます。また、日本語と半角英数字の混在した名前を使用するこ
とができます。
ただし、以下の制限があります。
・ タグ名に全角英数字、および空白文字は使用できません。
・ タグ名の先頭には、「アンダースコア( _ )」以外の記号、および半角数字を使用でき
ません。
・ 大文字、小文字にかかわらず、タグ名の先頭には「 xml 」、または「 fjxml 」を使用で
きません。
●データ構造
フリーフレーム形式の帳票レイアウト情報の場合、データ構造が以下のように変更されます。
- レコードリスト上で定義した集団項目は、すべて削除されます。
- データリスト上での項目の順序は、以下のようになります。
・ ヘッダ、フレーム(フレームの左上を基点に左上から右下の順序(パーティションリストと同
じ順序))、ボディ、フッタごとに、項目の左下を基点に左上から右下の順序(パーティション
リストと同じ順序)になります。
・ バーコード項目のアドオンデータは、バーコード項目の次になります。
・ 非出力項目(レコードのみ項目)は、データリストの末尾になります。
- フレームごとに、フレーム集団項目および明細集団項目が作成されます。
フレーム集団項目および明細集団項目のタグ名や項目名は、以下のように設定されます。
・ フレーム集団項目
タグ名には、フレーム名が設定されます。
項目名には、初期値としてフレーム名が設定されます。ただし、すでにフレーム名を項目名と
した項目が定義されている場合は、「FRMnnnn(nnnn は通し番号)」が設定されます。
・ 明細集団項目
タグ名には、「DE」が設定されます。
項目名には、初期値として「DE」が設定されます。ただし、すでに項目名「DE」が定義されて
いる場合は、初期値の後ろに nnnn(通し番号)が付加されます。
- フレームに定義されている項目は、すべて対応するフレーム集団項目の構成項目となります。
また、フレームの DE(明細)パーティションに定義されている項目は、すべて対応するフレーム
の明細集団項目の構成項目になります。
616
帳票設計編 -付録 E 入力データに関する留意事項-
集計表形式およびフリーフレーム形式以外の帳票レイアウト情報の場合、レコードリストの構造がそ
のままデータリストへ移行されます。
集計表形式の帳票レイアウト情報の場合、データ構造が以下のように変更されます。
- レコードリスト上で定義した集団項目は、すべて削除されます。
- データリスト上での項目の順序は、以下のようになります。
・ 編集領域の上のパーティションから、パーティションごとに、項目の左下を基点に左上から右
下の順序(パーティションリストと同じ順序)になります。
・ バーコード項目のアドオンデータは、バーコード項目の次になります。
・ 非出力項目(レコードのみ項目)は、データリストの末尾になります。
- 明細集団項目が作成されます。明細集団項目のタグ名には、「DE」が設定されます。明細集団項目
の項目名には、初期値として「DE」が設定されます。ただし、すでに項目名「DE」が定義されて
いる場合は、初期値の後ろに nnnn(通し番号)が付加されます。
- DE(明細)パーティションに定義されている項目は、すべて明細集団項目の構成項目になります。
!
注意
- データ定義画面の[DB 連携]タブの「DB タイプ」に「Oracle」が設定されている場
合、入力データ形式を「XML 形式」に変更できません。
- カード形式の帳票レイアウト情報で、固定リテラル項目および矩形固定リテラル項目以
外に繰返しが設定されている場合は、入力データ形式を「XML 形式」に変更できませ
ん。
- フリーフレーム形式または集計表形式の帳票レイアウト情報で、以下の場合は、入力
データ形式を「XML 形式」に変更できません。
・ DE(明細)パーティションに出力項目が定義されていない(フリーフレーム形式の場
合は、各フレームの DE(明細)パーティションに出力項目が定義されていない)
・ レコード域共用項目が存在する
・「XML 形式」に変更して、フレーム集団項目および明細集団項目が生成された場合に、
定義された項目と合わせて 2000 個を超える
E.1.2 XML 形式から可変長 / 固定長 /CSV 形式に変更した場合
入力データ形式を XML 形式から可変長、固定長、および CSV 形式に変更した場合、以下のように動
作します。
●表示リスト
データリストがレコードリストに切り替わります。
●データルート名
削除されます。
●タグ名
削除されます。
●データ構造
- データリストの構造がそのままレコードリストへ移行されます。
- 明細集団項目は通常の集団項目となります。
617
帳票設計編 -付録 E 入力データに関する留意事項-
E.2 文字コード系の留意事項
ここでは、帳票設計時の入力データの文字コードに関する留意事項を説明します。
なお、List Creator で使用できる文字、および文字コード系に関する留意事項については、オンライン
マニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ” を参照してください。
Unicode の文字を定義できる帳票定義情報に関する留意事項については、デザイナヘルプを参照してく
ださい。
E.2.1 入力データが Shift-JIS の場合
入力データが Shift-JIS コード系の場合、以下の点に留意して帳票および入力データを設計してくださ
い。
●帳票設計時
- 入力データ形式が「XML 形式」のデータを帳票出力する場合、項目長は、日本語文字(半角カタカ
ナを含む)は 1 文字 3 バイト、半角英数字は 1 文字 1 バイトで計算して項目長を指定してください。
日本語文字と半角文字が混在するため、指定する項目長が分からない場合は、文字数 ×3 の長さを
指定してください。
項目長が短い場合、文字列が途中で切れて出力される場合があります。
●入力データ設計時
- 入力データ中に NULL 値(0x00)は指定できません。
- 入力データ形式が「XML 形式」の場合の利用者定義文字の登録(印刷、PDF ファイル保存時、
Excel ファイル出力時、TIFF 出力時)は、UNICODE で登録してください。
- 0xFF や 0xFFnn のように、入力データ中に 0xFF を含むコードを指定しないでください。
0xFF を含むコードを指定した場合、文字化けやエラーとなる場合があり、動作保証できません。
E.2.2 入力データが UNICODE(UTF16)の場合
入力データが UNICODE(UTF16)コード系の場合、以下の点に留意して帳票および入力データを設計
してください。
●帳票設計時
- 項目長は、日本語文字(半角カタカナを含む)は 1 文字 3 バイト、半角英数字は 1 文字 1 バイトで
計算して項目長を指定してください。日本語文字と半角文字が混在するため、指定する項目長が分
からない場合は、文字数 ×3 の長さを指定してください。
項目長が短い場合、文字列が途中で切れて出力される場合があります。
- CASE 条件出力の条件、拡張定義の明細の条件に半角円記号「¥」、半角上付き線「 ̄」を指定した
場合、入力データの半角円記号(0x00A5)、半角上付き線(0x00AF)と条件判定をすることはでき
ません。
CASE 条件出力の条件、拡張定義の明細の条件に指定した半角円記号「¥」、半角上付き線「 ̄」は、
入力データの半角バックスラッシュ(0x005C)、半角チルダ(0x007E)と比較されてしまいます。
●入力データ設計時
- 入力データ形式が「固定長」で、区切り文字に「区切り文字あり」を指定した場合、入力データ中
の区切り文字には、文字コードが 0x007F 以下の文字を指定してください。
- 入力データ形式が「可変長」で、区切り文字に任意の文字を指定する場合、文字コードが 0x007F
以下の文字を指定してください。
- 入力データ形式が「CSV 形式」、「可変長」、または「固定長」で、文字コード系が UNICODE
(UTF16)の入力データを作成する場合、先頭に BOM(Byte Order Mark)を付けないでください。
BOM:0xFFFE(リトルエンディアン)、0xFEFF(ビッグエンディアン)
618
帳票設計編 -付録 E 入力データに関する留意事項-
E.2.3 入力データが UNICODE(UTF8)の場合
入力データが UNICODE(UTF8)コード系の場合、以下の点に留意して帳票および入力データを設計
してください。
●帳票設計時
- 項目長は、日本語文字(半角カタカナを含む)は 1 文字 3 バイト、半角英数字は 1 文字 1 バイトで
計算して項目長を指定してください。日本語文字と半角文字が混在するため、指定する項目長が分
からない場合は、文字数 ×3 の長さを指定してください。
項目長が短い場合、文字列が途中で切れて出力される場合があります。
- 矩形テキスト項目の改行コードには、半角円記号(0x00A5)、半角上付き線(0x00AF)を指定しな
いでください。
- CASE 条件出力の条件、拡張定義の明細の条件に半角円記号「¥」、半角上付き線「 ̄」を指定した
場合、入力データの半角円記号(0xC2A5)、半角上付き線(0xC2AF)と条件判定をすることはでき
ません。
CASE 条件出力の条件、拡張定義の明細の条件に指定した半角円記号「¥」、半角上付き線「 ̄」は、
入力データの半角バックスラッシュ(0x5C)、半角チルダ(0x7E)と比較されてしまいます。
●入力データ設計時
- 入力データ形式が「可変長」で、区切り文字に任意の文字を指定する場合、文字コードが 0x7F 以
下の文字を指定してください。
- 入力データ形式が「固定長」で、区切り文字に「区切り文字あり」を指定した場合、入力データ中
の区切り文字には、文字コードが 0x7F 以下の文字を指定してください。
- 入力データ形式が「CSV 形式」、「可変長」
、または「固定長」で、文字コード系が UNICODE
(UTF8)の入力データを作成する場合、先頭に BOM(Byte Order Mark)を付けないでください。
BOM:0xEF(第 1 バイト)+ 0xBB(第 2 バイト)+ 0xBF(第 3 バイト)
- 0xFF や 0xFFnn のように、入力データ中に 0xFF を含むコードを指定しないでください。
0xFF を含むコードを指定した場合、文字化けやエラーとなる場合があり、動作保証できません。
E.2.4 入力データが UNICODE(UTF32)の場合
入力データが UNICODE(UTF32)コード系の場合、以下の点に留意して帳票および入力データを設計
してください。
●帳票設計時
- 項目長は、日本語文字(半角カタカナを含む)は 1 文字 3 バイト、半角英数字は 1 文字 1 バイトで
計算して項目長を指定してください。日本語文字と半角文字が混在するため、指定する項目長が分
からない場合は、文字数 ×3 の長さを指定してください。
項目長が短い場合、文字列が途中で切れて出力される場合があります。
- 矩形テキスト項目の改行コードには半角円記号(0x000000A5)、半角上付き線(0x000000AF)を指
定しないでください。
- CASE 条件出力の条件、拡張定義の明細の条件に半角円記号「¥」、半角上付き線「 ̄」を指定した
場合、入力データの半角円記号(0x000000A5)、半角上付き線(0x000000AF)と条件判定をするこ
とはできません。
CASE 条件出力の条件、拡張定義の明細の条件に指定した半角円記号「¥」、半角上付き線「 ̄」は、
入力データの半角バックスラッシュ(0x0000005C)、半角チルダ(0x0000007E)と比較されてしま
います。
●入力データ設計時
- 入力データ形式が「固定長」で、区切り文字に「区切り文字あり」を指定した場合、入力データ中
の区切り文字には、文字コードが 0x0000007F 以下の文字を指定してください。
619
帳票設計編 -付録 E 入力データに関する留意事項-
- 入力データ形式が「可変長」で、区切り文字に任意の文字を指定する場合、文字コードが
0x0000007F 以下の文字を指定してください。
- 入力データ形式が「CSV 形式」、「可変長」、または「固定長」で、文字コード系が UNICODE
(UTF32)の入力データを作成する場合、先頭に BOM(Byte Order Mark)を付けないでください。
BOM:0xFFFE0000(リトルエンディアン)、0x0000FEFF(ビッグエンディアン)
- 入力データ中に UNICODE(UTF32)に存在しないコードを指定しないでください。
UNICODE(UTF32)に存在しないコードを指定した場合、文字化けやエラーとなる場合があり、動
作を保証できません。
E.2.5 入力データが EUC の場合
入力データが EUC コード系の場合、以下の点に留意して帳票および入力データを設計してください。
●帳票設計時
- 項目長は、日本語文字(半角カタカナを含む)は 1 文字 2 バイト、半角英数字は 1 文字 1 バイトで
計算して項目長を指定してください。日本語文字と半角文字が混在するため、指定する項目長が分
からない場合は、文字数 ×2 の長さを指定してください。
項目長が短い場合、文字列が途中で切れて出力される場合があります。
●入力データ設計時
- 入力データ形式が「可変長」で、区切り文字に任意の文字を指定する場合、文字コードが 0x7F 以
下の文字を指定してください。
- 入力データ形式が「固定長」で、区切り文字に「区切り文字あり」を指定した場合、入力データ中
の区切り文字には、文字コードが 0x7F 以下の文字を指定してください。
- 0xFF や 0xFFnn のように、入力データ中に 0xFF を含むコードを指定しないでください。
0xFF を含むコードを指定した場合、文字化けやエラーとなる場合があり、動作保証できません。
620
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
付録 F
List Creator で使用できる XML ファイル
List Creator では、XML ファイルを帳票出力時の入力データとして使用できます。また、その XML
ファイルや DTD ファイルを帳票に定義する項目情報として参照して帳票レイアウトを作成することもで
きます。
ここでは、List Creator で扱える XML ファイルおよび DTD ファイルについて、以下のことを説明しま
す。
- List Creator で使用している XML ファイルに関する用語
- List Creator で扱える XML ファイルおよび DTD ファイルの条件
- XML データの構造に応じた帳票形式の選択
- データルートに指定できる要素の条件
- ボディ部集団項目に指定できる要素の条件
- 明細集団項目に指定できる要素の条件
- フレーム集団項目に指定できる要素の条件
- データルートと改ページについて
- 留意事項
621
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
F.1 XML 形式ファイルに関する用語
List Creator では、XML 形式ファイルに関する用語を、以下のように使用しています。
- XML ルート
最上位の要素です。
- データルート
List Creator で扱う最上位の要素です。1 帳票に 1 種類の要素を指定します。
- ボディ部集団項目
伝票形式、矩形繰返し形式、またはタックシール形式の帳票で、データルートとする要素配下の、
1 明細分の子要素をまとめる要素です。1 帳票に 1 種類の要素を指定します。ボディ部に割り当て
ます。
- 明細集団項目
集計表形式の帳票で、データルートとする要素配下の 1 明細分の子要素をまとめる要素です。
1 帳票に 1 種類の要素を指定します。明細パーティションに割り当てます。
フリーフレーム形式の帳票で、フレーム内の明細の子要素をまとめる要素です。
1 フレームに 1 種類の要素を指定します。フレームの明細パーティションに割り当てます。
- フレーム集団項目
フリーフレーム形式の帳票で、データルートとする要素配下の 1 フレーム分の子要素をまとめる
要素です。1 帳票に指定されたフレーム数分の種類の要素を指定します。フレームに割り当てま
す。
- 集団項目
子要素を持つ要素です。
- 出力項目
帳票に出力する、子要素を持たない要素です。
- 非出力項目
帳票には出力しない、子要素を持たない要素です。
< XMLルート>
<要素1>
XMLルート
List Creatorで扱う範囲
<データルート>
<フレーム>
データルート
フレーム集団項目
1フレーム目データ
<明細>
<明細データ1>データ1-1</明細データ1>
<明細データ2>データ2-1</明細データ2>
</明細>
1明細目データ
<明細>
<明細データ1>データ1-2</明細データ1>
<明細データ2>データ2-2</明細データ2>
</明細>
2明細目データ
明細集団項目
(ボディ部集団項目)
出力項目または非出力項目
</フレーム>
<集団>
<集団データ1>データ3</集団データ1>
</集団>
</データルート>
</要素1>
<要素A>
<要素A1>データA1</要素A1>
</要素A>
</XMLルート>
622
集団項目
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
F.2 List Creator で使用できる XML ファイルおよび DTD ファイル
の条件
List Creator で扱える XML ファイルおよび DTD ファイルの条件について説明します。
備考
- XBRL は XML の一種ですが、XBRL は XLink という技術を使用した XML の特殊な形式のため、
List Creator では XBRL を XML ファイルとして使用できません。
F.2.1 List Creator で使用できる XML ファイルおよび DTD ファイルの文字コード系
List Creator では、以下の文字コード系で記述された XML ファイルおよび DTD ファイルを扱えます。
ただし、XML ファイルでは、XML 宣言、または XML 宣言で文字コード系の指定を省略した場合、
UNICODE(UTF8)とみなします。DTD ファイルでは、テキスト宣言を省略した場合、UNICODE
(UTF8)とみなします。
- UNICODE(UTF8)
- シフト JIS(Shift-JIS)
- 日本語 EUC (EUC-JP)(帳票設計時および UNIX 系 OS での帳票出力時のみ)
F.2.2 XML ファイルを使用する場合
ここでは、帳票出力時の入力データや、帳票設計時の帳票に定義する項目情報として使用できる XML
ファイルの条件について説明します。
●帳票設計時 / 帳票出力時共通
帳票設計時に XML ファイルを参照する場合、および帳票出力時に XML ファイルを使用する場合に共
通となる条件について説明します。
- 整形式な XML 文書である
整形式な XML 文書とは、開始タグと終了タグの対応がとれていて、親子関係にある要素のタグが
入れ子になっているなど、XML で規定したタグ付け規則にしたがって XML インスタンスが書か
れている XML 文書のことです。
- 混合内容が存在しない
混合内容とは、データと要素の両方を子要素に持つ要素のことです。
以下に混合内容の例を示します。
<要素1>
データ
<要素2/>
</要素1>
- 属性が指定されていない
属性が指定されている場合、エラーにはなりませんが、属性は読み飛ばされます(帳票出力時は、
その要素名が帳票に定義されていればそのデータを出力します。帳票設計時は、要素名のみ読み
込みます)。
以下に属性の例を示します。
<姓 フリガナ="ニホン">日本</姓>
↑
属性
623
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
- List Creator のタグ名命名規約に違反する要素名が存在しない
List Creator のタグ名は、日本語(記号は「長音記号(ー)」のみ)または半角英数字(A ~ Z、a
~ z、0 ~ 9、「ハイフン(-)」、「ピリオド( . )」、および「アンダースコア( _ )」)128 文字以内で
指定します。また、日本語と半角英数字の混在した名前を指定することができます。
!
注意
- タグ名に全角英数字、および空白文字は指定できません。
- タグ名の先頭に、「アンダースコア( _ )」以外の記号、および半角数字を指定できま
せん。
- 大文字、小文字にかかわらず、タグ名の先頭に「 xml 」、または「 fjxml 」を指定でき
ません。
- データルートに指定できる要素が存在する
データルートに指定できる要素の条件については、以下を参照してください。
⇒ “F.4 データルートに指定できる要素の条件 ”
- 伝票形式、矩形繰返し形式、またはタックシール形式の帳票の場合に、ボディ部集団項目に指定
できる要素が存在する
ボディ部集団項目に指定できる要素の条件については、以下を参照してください。
⇒ “F.5 ボディ部集団項目に指定できる要素の条件 ”
- 集計表形式の帳票の場合に、明細集団項目に指定できる要素が存在する
明細集団項目に指定できる要素の条件については、以下を参照してください。
⇒ “F.6 明細集団項目に指定できる要素の条件 ”
- フリーフレーム形式の帳票でフレームを定義する場合に、フレーム集団項目および明細集団項目
に指定できる要素が存在する
フレーム集団項目に指定できる要素の条件については、以下を参照してください。
⇒ “F.7 フレーム集団項目に指定できる要素の条件 ”
明細集団項目に指定できる要素の条件については、以下を参照してください。
⇒ “F.6 明細集団項目に指定できる要素の条件 ”
●帳票設計時
帳票設計時に XML ファイルを参照する場合のみ必要となる条件について説明します。
- 名前空間を使用していない
名前空間による識別を行わないため、名前空間の指定方法によって以下のように動作します。
・ デフォルトの名前空間を使用している場合
デフォルトの名前空間を使用した要素が存在する場合、属する名前空間を無視して、要素名の
み読み込みます。
・ 要素名に名前空間接頭辞を使用している場合(“ 接頭辞 : 要素名 ”)
名前空間接頭辞を付加した要素が存在する場合、エラーとなり、読み込めません。
・ 属性名に名前空間接頭辞を使用している場合(“ 接頭辞 : 属性名 ”)
属性名に名前空間接頭辞を付加しても、要素名のみ読み込み、属性名は読み飛ばされます。
- XML ルート配下の要素が 48 階層以内である
- XML ルート配下の要素数が 1995 個以内である
●帳票出力時
帳票出力時に XML ファイルを使用する場合のみ必要となる条件について説明します。
- 名前空間を使用していない
名前空間による識別を行わないため、名前空間の指定方法によって以下のように動作します。
・ デフォルトの名前空間を使用している場合
デフォルトの名前空間を使用した要素が存在する場合、属する名前空間を無視して要素名のみ
参照し、その要素名が帳票に定義されていれば、データを出力します。
・ 要素名に名前空間接頭辞を使用している場合(“ 接頭辞 : 要素名 ”)
名前空間接頭辞を付加した要素が存在する場合、その要素のデータは出力されずに読み飛ばさ
れます。
・ 属性名に名前空間接頭辞を使用している場合(“ 接頭辞 : 属性名 ”)
属性名に名前空間接頭辞を付加しても、要素名のみ参照し、その要素名が帳票に定義されてい
れば、データを出力します。属性のデータは読み飛ばされます。
624
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
- データルート配下の要素が 48 階層以内である
F.2.3 DTD ファイルを使用する場合
ここでは、帳票設計時の帳票に定義する項目情報として使用できる DTD ファイルの条件について説明
します。
- 混合内容が存在しない
混合内容とは、データと要素の両方を子要素に持つ要素のことです。
以下に混合内容の例を示します。
<!ELEMENT 要素 (#PCDATA|要素1)*>
- ANY 宣言が存在しない
以下に ANY 宣言の例を示します。
<!ELEMENT 要素 ANY>
- 属性が指定されていない
属性が指定されている場合、エラーにはなりませんが、読み飛ばされます。
以下に属性の例を示します。
<!ELEMENT 姓 (#PCDATA)>
<!ATTLIST 姓 フリガナ CDATA #IMPLIED>←属性
- 最上位要素配下の要素が 48 階層以内である
- 最上位要素配下の要素が 1995 個以内である
- List Creator のタグ名命名規約に違反する要素名が存在しない
List Creator のタグ名は、日本語(記号は「長音記号(ー)」のみ)または半角英数字(A ~ Z、a
~ z、0 ~ 9、「ハイフン(-)」、「ピリオド( . )」、および「アンダースコア( _ )」)128 文字以内で
指定します。また、日本語と半角英数字の混在した名前を指定することができます。
!
注意
- タグ名に全角英数字、および空白文字は指定できません。
- タグ名の先頭に、「アンダースコア( _ )」以外の記号、および半角数字を指定できま
せん。
- 大文字、小文字にかかわらず、タグ名の先頭に「 xml 」、または「 fjxml 」を指定でき
ません。
- データルートに指定できる要素が存在する
データルートに指定できる要素の条件については、以下を参照してください。
⇒ “F.4 データルートに指定できる要素の条件 ”
- 伝票形式、集計表形式、フリーフレーム形式、矩形繰返し形式、またはタックシール形式の帳票
の場合 に、同一階層に同名の要素が存在しない
以下に同一階層に同名の要素が存在する例を示します。
<!ELEMENT 要素(子要素,子要素)>
- 伝票形式、矩形繰返し形式、またはタックシール形式の帳票の場合に、ボディ部集団項目に指定
できる要素が存在する
ボディ部集団項目に指定できる要素の条件については、以下を参照してください。
⇒ “F.5 ボディ部集団項目に指定できる要素の条件 ”
- 集計表形式の帳票の場合に、明細集団項目に指定できる要素が存在する
明細集団項目に指定できる要素の条件については、以下を参照してください。
⇒ “F.6 明細集団項目に指定できる要素の条件 ”
- フリーフレーム形式の帳票でフレームを定義する場合に、フレーム集団項目および明細集団項目
に指定できる要素が存在する
フレーム集団項目に指定できる要素の条件については、以下を参照してください。
625
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
⇒ “F.7 フレーム集団項目に指定できる要素の条件 ”
明細集団項目に指定できる要素の条件については、以下を参照してください。
⇒ “F.6 明細集団項目に指定できる要素の条件 ”
F.2.4 帳票形式ごとの入力データの 1 ページ /1 明細の範囲について
List Creator で使用するときの入力データのデータの単位とその範囲は、帳票形式ごとに異なります。
以下に、List Creator で使用するときの入力データのデータの単位とその範囲を、帳票形式ごとに示し
ます。
付表 F.1 XML 形式の入力データの 1 ページまたは 1 明細の範囲(フリーフレーム形式)
帳票形式
データの
単位
単位ごとの
範囲
補足
フリーフレーム フレームが定義
形式
されていない場
合
1 ページ分
データルート
1つ
-
フレームが 1 つ
定義されている
場合
明細 1 件分
明細集団項目
1つ
- データルート配下のフレーム集
団項目配下以外のデータが、
ヘッダ・ボディ・フッタのデー
タとなる。
- フレーム集団項目配下の明細集
団項目以外のデータが、CH(制
御頭書き)・CF(制御脚書き)
パーティションのデータとな
る。
フレームが複数 出力する
定義されていて、 フレームの
リンクが設定さ 明細 1 件分
れていない場合
明細集団項目
1つ
- データルート配下のフレーム集
団項目配下以外のデータが、
ヘッダ・ボディ・フッタのデー
タとなる。
- フレーム集団項目配下の明細集
団項目以外のデータが、CH(制
御頭書き)・CF(制御脚書き)
パーティションのデータとな
る。
フレームが複数
定義されていて、
すべてのフレー
ムが 1 つにリン
クされている場
合
フレームが複数
定義されていて、
複数のリンクが
設定されている
場合
付表 F.2 XML 形式の入力データの 1 ページまたは 1 明細の範囲(フリーフレーム形式以外)
帳票形式
データの単位
単位ごとの範囲
補足
カード形式
1 ページ分
データルート 1 つ
-
伝票形式
明細 1 件分
ボディ部集団項目
1つ
データルート配下のボディ部集団項目配下以
外のデータが、ヘッダ部・テイル部のデータ
になる。
集計表形式
明細 1 件分
明細集団項目 1 つ
データルート配下の明細集団項目配下以外の
データが、レポート頭書き・ページ頭書き・
制御頭書き・制御脚書き・ページ脚書きパー
ティション(RH・PH・CH・CF・PF)の
データになる。
矩形繰返し形式
矩形 1 つ分
ボディ部集団項目
1つ
データルート配下のボディ部集団項目配下以
外のデータがヘッダ部・テイル部のデータに
なる。
タックシール
形式
1 シール分
ボディ部集団項目
1つ
データルート配下のボディ部集団項目配下の
データのみ有効になる。
626
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
F.3 XML データの構造に応じた帳票形式の選択
入力データ形式が 「XML 形式」の場合、XML ファイルのデータ構造に応じて帳票形式を選択します。
帳票形式ごとのデータの単位については、以下を参照してください。
⇒ “ 付表 F.2 XML 形式の入力データの 1 ページまたは 1 明細の範囲(フリーフレーム形式以外)”
XML ファイルに 1 ページ分のデータしかない場合、または 1 ページ単位のデータの場合は、カード形
式の帳票を選択してください。以下を参照してください。
⇒ “F.3.1 1 ページ分のデータしかない場合、または 1 ページ単位のデータの場合 ”
XML ファイルに、複数明細のデータ(データ数は不定)がある場合は、以下の条件から判断して帳票
形式を選択してください。
- 明細データが階層化されていない場合
・ 明細データのみの場合
タックシール形式を推奨します。以下を参照してください。
⇒ “F.3.2 複数明細のデータ(データ数は不定)がある場合 ” の “ 明細データが階層化されてい
ない場合 ” の 1)
・ 明細データと同じ階層にヘッダ情報などの明細以外のデータがある場合
伝票形式、または矩形繰返し形式の帳票を推奨します。以下を参照してください。
⇒ “F.3.2 複数明細のデータ(データ数は不定)がある場合 ” の “ 明細データが階層化されてい
ない場合 ” の 2)
・ 明細データよりも上の階層にヘッダ情報などの明細以外のデータがある場合
集計表形式、またはフリーフレーム形式の帳票を推奨します。以下を参照してください。
⇒ “F.3.2 複数明細のデータ(データ数は不定)がある場合 ” の “ 明細データが階層化されてい
ない場合 ” の 3)
- 明細データが階層化されている場合
集計表形式、またはフリーフレーム形式の帳票を推奨します。以下を参照してください。
⇒ “F.3.2 複数明細のデータ(データ数は不定)がある場合 ” の “ 明細データが階層化されている
場合 ”
- 階層化された明細データが複数ある場合
フリーフレーム形式の帳票を推奨します。以下を参照してください。
⇒ “F.3.2 複数明細のデータ(データ数は不定)がある場合 ” の “ 階層化された明細データが複数
ある場合 ”
F.3.1 1 ページ分のデータしかない場合、または 1 ページ単位のデータの場合
XML ファイルに 1 ページ分のデータしかない場合または 1 ページ単位のデータの場合は、フリーフ
レーム形式でフレームを定義しない帳票またはカード形式の帳票を選択してください。
- 1 ページ分の XML データの例
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<社員証>
<顔写真>syasin.bmp</顔写真>
<名前>日本 太郎</名前>
<社員番号>123456</社員番号>
<入社日>19920401</入社日>
</社員証>
627
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
- 1 ページ単位の XML データの例
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<社員情報>
<社員証>
<顔写真>syasin1.bmp</顔写真>
<名前>日本 太郎</名前>
<社員番号>123456</社員番号>
<経歴>
<入社日>19920401</入社日>
</経歴>
</社員証>
<社員証>
<顔写真>syasin10.bmp</顔写真>
<名前>日本 次郎</名前>
<社員番号>123457</社員番号>
<経歴>
<入社日>19920401</入社日>
</経歴>
</社員証>
<社員証>
<顔写真>syasin100.bmp</顔写真>
<名前>日本 花子</名前>
<社員番号>123458</社員番号>
<経歴>
<入社日>19920401</入社日>
</経歴>
</社員証>
</社員情報>
628
1ページ目データ
2ページ目データ
3ページ目データ
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
F.3.2 複数明細のデータ(データ数は不定)がある場合
XML ファイルに複数明細のデータ(データ数は不定)がある場合に推奨する帳票の形式は、以下のと
おりです。
●明細データが階層化されていない場合
明細データが階層化されていない場合は、以下の 3 通りの例を参考に、作成する帳票の形式を選択し
てください。
1)明細データのみの場合
タックシール形式を選択してください。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<御見積書>
明細以外のデータはない
<受注>
<商品名>ノート</商品名>
<単価>100</単価>
<数量>50</数量>
</受注>
1明細目データ
(階層化されていない)
<受注>
<商品名>鉛筆</商品名>
<単価>50</単価>
<数量>120</数量>
</受注>
2明細目データ
3明細目データ
<受注>
<商品名>本</商品名>
<単価>500</単価>
<数量>20</数量>
</受注>
</御見積書>
629
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
2)明細データと同じ階層にヘッダ情報などの明細以外のデータがある場合
伝票形式、または矩形繰返し形式の帳票を選択してください。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<御見積書>
<顧客情報>
<顧客名>△△株式会社</顧客名>
<TEL>03-XXX-XXXX</TEL>
<FAX>03-XXX-XXXX</FAX>
</顧客情報>
<受注>
<商品名>ノート</商品名>
<単価>100</単価>
<数量>50</数量>
</受注>
ヘッダ情報などの明細以外の
データ
(明細データと同じ階層)
1明細目データ
(階層化されていない)
<受注>
<商品名>鉛筆</商品名>
<単価>50</単価>
<数量>120</数量>
</受注>
2明細目データ
<受注>
<商品名>本</商品名>
<単価>500</単価>
<数量>20</数量>
</受注>
3明細目データ
</御見積書>
630
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
3)明細データよりも上の階層にヘッダ情報などの明細以外のデータがある場合
集計表形式、またはフリーフレーム形式の帳票を選択してください。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<御見積書>
<顧客情報>
<顧客名>△△株式会社</顧客名>
<TEL>03-XXX-XXXX</TEL>
<FAX>03-XXX-XXXX</FAX>
</顧客情報>
ヘッダ情報などの明細以外の
データ
(明細データよりも上の階層)
<受注明細>
<受注>
<商品名>ノート</商品名>
<単価>100</単価>
<数量>50</数量>
</受注>
<受注>
<商品名>鉛筆</商品名>
<単価>50</単価>
<数量>120</数量>
</受注>
1明細目データ
(階層化されていない)
2明細目データ
<受注>
<商品名>本</商品名>
<単価>500</単価>
<数量>20</数量>
</受注>
3明細目データ
</受注明細>
</御見積書>
631
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
●明細データが階層化されている場合
明細データが階層化されている場合は、集計表形式、またはフリーフレーム形式の帳票を選択してく
ださい。
例えば、以下のようなデータの場合は、集計表形式の帳票を選択してください。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<御見積書>
<顧客情報>
<顧客名>△△株式会社</顧客名>
<TEL>03-XXX-XXXX</TEL>
<FAX>03-XXX-XXXX</FAX>
</顧客情報>
<受注>
<分類>
<商品名>ノート</商品名>
</分類>
<単価>100</単価>
<数量>50</数量>
</受注>
<受注>
<分類>
<商品名>鉛筆</商品名>
</分類>
<単価>50</単価>
<数量>120</数量>
</受注>
ヘッダ情報などの明細以外の
データ
(明細データと同じ階層でも
上の階層でも可)
1明細目データ
(階層化されている)
2明細目データ
<受注>
<分類>
<商品名>本</商品名>
</分類>
<単価>500</単価>
<数量>20</数量>
</受注>
3明細目データ
</御見積書>
632
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
また、以下のように、明細データが 1 つのタグの配下にまとめられているデータの場合は、フリーフ
レーム形式の帳票を選択することもできます。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<御見積書>
<顧客情報>
<顧客名>△△株式会社</顧客名>
<TEL>03-XXX-XXXX</TEL>
<FAX>03-XXX-XXXX</FAX>
</顧客情報>
ヘッダ情報などの明細以外の
データ
(明細データよりも上の階層)
1フレーム目データ
(明細データを配下に持つ)
<受注明細>
<受注>
<分類>
<商品名>ノート</商品名>
</分類>
<単価>100</単価>
<数量>50</数量>
</受注>
<受注>
<分類>
<商品名>鉛筆</商品名>
</分類>
<単価>50</単価>
<数量>120</数量>
</受注>
<受注>
<分類>
<商品名>本</商品名>
</分類>
<単価>500</単価>
<数量>20</数量>
</受注>
1明細目データ
(階層化されている)
2明細目データ
3明細目データ
</受注明細>
</御見積書>
633
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
●階層化された明細データが複数ある場合
階層化された明細データが複数ある場合は、フリーフレーム形式の帳票を選択してください。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<給与明細>
ヘッダ情報などの明細以外の
データ
(明細データよりも上の階層)
<名前>日本 太郎</名前>
<勤怠>
<勤怠詳細>
<出勤>20</出勤>
<欠勤>0</欠勤>
<有休使用>0</有休使用>
<有休残>0</有休残>
<残業>
<平日残業>18.0</平日残業>
<深夜残業>10.0</深夜残業>
<休日残業>15.0</休日残業>
</残業>
</勤怠詳細>
</勤怠>
<給与>
<給与詳細>
<基本給>250,000</基本給>
<諸手当>
<家族手当>50,000</家族手当>
<残業手当>45,500</残業手当>
<通勤手当>20,000</通勤手当>
</諸手当>
</給与詳細>
</給与>
1フレーム目データ
(明細データを配下に持つ)
明細データ
(階層化されている)
2フレーム目データ
(明細データを配下に持つ)
明細データ
(階層化されている)
<お知らせ>
<お知らせ詳細>
今月のお知らせは、特にありません。
</お知らせ詳細>
</お知らせ>
3フレーム目データ
(明細データを配下に持つ)
<控除>
<控除詳細>
<税金>
<所得税>45,000</所得税>
<住民税>7,000</住民税>
</税金>
<厚生年金>38,000</厚生年金>
<保険>
<健康保険>15,000</健康保険>
<雇用保険>2,000</雇用保険>
</保険>
</控除詳細>
</控除>
4フレーム目データ
(明細データを配下に持つ)
</給与明細>
634
明細データ
明細データ
(階層化されている)
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
F.4 データルートに指定できる要素の条件
データルートとは、XML ファイルおよび DTD ファイル中の、List Creator で扱う最上位の要素です。
データルートに指定できる要素の条件について説明します。
以下に示す条件を満たしている要素を、データルートに指定できます。
- List Creator で扱える XML ファイルまたは DTD ファイルの条件を満たしている
⇒ “F.2 List Creator で使用できる XML ファイルおよび DTD ファイルの条件 ”
- 子要素を持つ
データルートとして指定できる例(XML ファイル):
<データルート>
<子要素/>
</データルート>
データルートとして指定できない例(XML ファイル):
<データルート>
</データルート>
データルートとして指定できる例(DTD ファイル):
<!ELEMENT データルート(子要素)>
データルートとして指定できない例(DTD ファイル):
<!ELEMENT データルート(#PCDATA)>
- 伝票形式、矩形繰返し形式、またはタックシール形式の帳票の場合に、配下にボディ部集団項目
に指定できる要素が存在する
⇒ “F.5 ボディ部集団項目に指定できる要素の条件 ”
- 集計表形式の帳票の場合に、配下に明細集団項目に指定できる要素が存在する
⇒ “F.6 明細集団項目に指定できる要素の条件 ”
- フリーフレーム形式の帳票でフレームを定義する場合に、フレーム集団項目および明細集団項目
に指定できる要素が存在する
フレーム集団項目に指定できる要素の条件については、以下を参照してください。
⇒ “F.7 フレーム集団項目に指定できる要素の条件 ”
明細集団項目に指定できる要素の条件については、以下を参照してください。
⇒ “F.6 明細集団項目に指定できる要素の条件 ”
635
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
F.5 ボディ部集団項目に指定できる要素の条件
ボディ部集団項目とは、データルート配下の、1 明細分の子要素をまとめる要素です。
伝票形式、矩形繰返し形式、およびタックシール形式の帳票で、ボディ部に割り当てます。
以下に、XML ファイルおよび DTD ファイルの例を示します。例では、ボディ部集団項目に < ボディ
部 > を指定できます。
XML ファイルの例:
<データルート>
<ボディ部>
<データ1/>
<データ2>データ</データ2>
<データ3/>
</ボディ部>
</データルート>
DTD ファイルの例:
<!ELEMENT データルート (ボディ部*)>
<!ELEMENT ボディ部 (データ1, データ2, データ3)>
<!ELEMENT データ1 (#PCDATA)>
<!ELEMENT データ2 (#PCDATA)>
<!ELEMENT データ3 (#PCDATA)>
*1
*2
*3
以下に示す条件を満たしている要素を、ボディ部集団項目に指定できます。
●帳票設計時 / 帳票出力時共通
- List Creator で扱える XML ファイルまたは DTD ファイルの条件を満たしている
⇒ “F.2 List Creator で使用できる XML ファイルおよび DTD ファイルの条件 ”
- データルート配下である(上記の DTD ファイルの例の *1)
- 子要素を持つ(上記の DTD ファイルの例の *2)
- 孫要素を持たない(上記の DTD ファイルの例の *3)
- タックシール形式の帳票の場合に、データルート配下にボディ部集団項目以外の子要素を持たな
い
以下に例を示します。
ボディ部集団項目として指定できる例(XML ファイル):
<データルート>
<ボディ部>・・・</ボディ部>
</データルート>
ボディ部集団項目として指定できない例(XML ファイル):
<データルート>
<ヘッダ部>・・・</ヘッダ部>
<ボディ部>・・・</ボディ部>
<テイル部>・・・</テイル部>
</データルート>
ボディ部集団項目として指定できる例(DTD ファイル):
<!ELEMENT データルート (ボディ部*)>
636
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
ボディ部集団項目として指定できない例(DTD ファイル):
<!ELEMENT データルート (ヘッダ部,ボディ部*,テイル部)>
●帳票設計時
- DTD ファイルを参照する場合、複数回出現可能な子要素を持つ(「+」または「*」が付 いている)
(“F.5 ボディ部集団項目に指定できる要素の条件 ” の DTD ファイルの例:の *1)
●帳票出力時
- 1 明細分の子要素をまとめる要素(ボディ部集団項目となる要素)が 1 種類しか存在しない
1 明細分の子要素をまとめる要素(ボディ部集団項目となる要素)が 2 種類以上存在する場合、1
種類目のデータはすべて出力できますが、2 種類目のデータは 1 つ目だけしか出力できません。
以下に 1 明細分の子要素をまとめる要素(ボディ部集団項目となる要素)が 2 種類存在する例を
示します。
この例では、1 明細分の子要素をまとめる要素(ボディ部集団項目)が、< 月日 > タグと < 従業
員 > タグの 2 種類存在します。< 月日 > タグのデータはすべて出力できますが、< 従業員 > タグの
データは 1 つ目だけしか出力できません。
例:
<年>
<月日>
<データ>データ1</データ>
</月日>
データルート
1種類目
ボディ部集団項目
出力できます
<月日>
<データ>データ2</データ>
</月日>
出力できます
<従業員>
<データ>データ3</データ>
</従業員>
2種類目
出力できます
<従業員>
<データ>データ4</データ>
</従業員>
出力できません
</年>
637
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
F.6 明細集団項目に指定できる要素の条件
明細集団項目とは、データルート配下の、1 明細分の子要素をまとめる要素です。
集計表形式、またはフリーフレーム形式の帳票で、明細パーティションに割り当てます。
以下に、XML ファイルおよび DTD ファイルの例を示します。例では、< 明細 > を明細集団項目に指
定できます。
XML ファイルの例:
<データルート>
<集計表>
<明細>
<データ1>データ</データ1>
<データ2>
<データ21>データ</データ21>
<データ22>データ</データ22>
</データ2>
</明細>
</集計表>
</データルート>
DTD ファイルの例:
<!ELEMENT データルート (集計表*)>
<!ELEMENT 集計表 (明細*)>
<!ELEMENT 明細 (データ1,データ2)>
<!ELEMENT データ1 (#PCDATA)>
<!ELEMENT データ2 (データ21, データ22)>
<!ELEMENT データ21 (#PCDATA)>
<!ELEMENT データ22 (#PCDATA)>
*1
*2
以下に示す条件を満たしている要素を、明細集団項目に指定できます。
●帳票設計時 / 帳票出力時共通
- List Creator で扱える XML ファイルまたは DTD ファイルの条件を満たしている
⇒ “F.2 List Creator で使用できる XML ファイルおよび DTD ファイルの条件 ”
- 子要素を持つ(上記の DTD ファイルの例の *2)
●帳票設計時
- DTD ファイルを参照する場合、複数回出現可能な子要素を持つ(+ または * が付いている)
(上記の DTD ファイルの例の *1)
638
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
●帳票出力時
- 1 明細分の子要素をまとめる要素(明細集団項目となる要素)が 1 種類しか存在しない
1 明細分の子要素をまとめる要素(明細集団項目となる要素)が 2 種類以上存在する場合、1 種類
目のデータはすべて出力できますが、2 種類目のデータは 1 つ目だけしか出力できません。
以下に 1 明細分の子要素をまとめる要素(明細集団項目となる要素)が 2 種類存在する例を示し
ます。
この例では、1 明細分の子要素をまとめる要素(明細集団項目)が、< 日 > タグと < 従業員 > タグ
の 2 種類存在します。< 日 > タグのデータはすべて出力できますが、< 従業員 > タグのデータは 1
つ目だけしか出力できません。
例:
<年>
<月>
<日>
<データ>データ1</データ>
</日>
<日>
<データ>データ2</データ>
</日>
</月>
<従業員>
<データ>データ3</データ>
</従業員>
<従業員>
<データ>データ4</データ>
</従業員>
</年>
639
データルート
1種類目
明細集団項目
出力できます
出力できます
2種類目
出力できます
出力できません
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
- 1 明細分の子要素をまとめる要素(明細集団項目となる要素)までのいずれかの要素と同一階層
に、配下のデータ構造が異なる同名の要素が存在しない
以下に 1 明細分の子要素をまとめる要素(明細集団項目となる要素)までのいずれかの要素と同
一階層に、配下のデータ構造が異なる同名の要素が存在する例を示します。
この例では、同一階層に配下のデータ構造が異なる < 年 > タグ、および < 月 > タグが存在します。
最初の < 年 > タグ、および < 月 > タグ配下の < 日データ > タグのデータはすべて出力できますが、
2 つ目の < 年 > タグ配下の < 年データ > タグのデータ、および 2 つ目の < 月 > タグ配下の < 月
データ > タグのデータは出力できません。
例:
<年>
<月>
<日>
<日データ>1日</日データ>
</日>
<日>
<日データ>2日</日データ>
</日>
</月>
<月>
<月データ>1月</月データ>
</月>
データルート
明細集団項目
出力できます
出力できません
</年>
<年>
<年データ>YYYY年</年データ>
</年>
!
注意
出力できません
- 明細集団項目 1 つに対して 1 明細出力します。そのため、明細集団項目に指定できる
要素が階層構造になっている場合は、もっとも低い階層の要素を明細集団項目に指定
してください。
640
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
F.7 フレーム集団項目に指定できる要素の条件
フレーム集団項目とは、データルート配下の、1 フレーム分の子要素をまとめる要素です。
フリーフレーム形式の帳票で、フレームに割り当てます。
以下に、XML ファイルおよび DTD ファイルの例を示します。例では、< フレーム > をフレーム集団
項目に指定できます。
XML ファイルの例:
<データルート>
<ボディ >
<フレーム>
<明細>
<データ1>データ</データ1>
<データ2>
<データ21>データ</データ21>
<データ22>データ</データ22>
</データ2>
</明細>
</フレーム>
</ボディ >
</データルート>
DTD ファイルの例:
<!ELEMENT データルート (ボディ )>
<!ELEMENT ボディ (フレーム*)>
<!ELEMENT フレーム (明細*)>
<!ELEMENT 明細 (データ1,データ2)>
<!ELEMENT データ1 (#PCDATA)>
<!ELEMENT データ2 (データ21, データ22)>
<!ELEMENT データ21 (#PCDATA)>
<!ELEMENT データ22 (#PCDATA)>
*1
*2
以下に示す条件を満たしている要素を、フレーム集団項目に指定できます。
●帳票設計時 / 帳票出力時共通
- List Creator で扱える XML ファイルまたは DTD ファイルの条件を満たしている
⇒ “F.2 List Creator で使用できる XML ファイルおよび DTD ファイルの条件 ”
- 子要素を持つ(上記の DTD ファイルの例の *2)
- 明細集団項目となる子要素を持つ
●帳票設計時
- DTD ファイルを参照する場合、複数回出現可能な子要素を持つ(+ または * が付いている)
(上記の DTD ファイルの例の *1)
641
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
●帳票出力時
- 1 フレーム分の子要素をまとめる要素(フレーム集団項目となる要素)が、帳票に定義されたフ
レームの数しか存在しない
1 フレーム分の子要素をまとめる要素(フレーム集団項目となる要素)が、帳票に定義されたフ
レームの数を超えて存在する場合、フレームの数を超えた分のデータは 1 つ目だけしか出力でき
ません。
以下に 1 フレーム分の子要素をまとめる要素(フレーム集団項目となる要素)が、帳票に定義さ
れたフレームの数を超えて存在する例を示します。
この例では、帳票にフレームを 2 つ定義しています。また、1 フレーム分の子要素をまとめる要素
(フレーム集団項目)が、< フレーム 1> タグ、< フレーム 2> タグ、および < ボディ 1> タグの 3 種
類存在します。< フレーム 1> タグおよび < フレーム 2> タグのデータはすべて出力できますが、
< ボディ 1> タグのデータは 1 つ目だけしか出力できません。
帳票の例:
XML ファイルの例:
<データルート>
データルート
<フレーム1>
<データ1>データ1</データ1> …①
<データ1>データ2</データ1> …②
</フレーム1>
フレーム集団項目
出力できます
<フレーム2>
<データ2>データ3</データ2> …③
<データ2>データ4</データ2> …④
</フレーム2>
フレーム集団項目
出力できます
<ボディ 1>ボディ 1</ボディ 1>
フレームの数を超えるフレー
ム集団項目
<ボディ 1>ボディ 2</ボディ 1>
出力できます
</データルート>
出力できません
642
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
- 1 フレーム分の子要素をまとめる要素(フレーム集団項目となる要素)までのいずれかの要素と同
一階層に、配下のデータ構造が異なる同名の要素が存在しない
以下に 1 フレーム分の子要素をまとめる要素(フレーム集団項目となる要素)までのいずれかの
要素と同一階層に、配下のデータ構造が異なる同名の要素が存在する例を示します。
この例では、同一階層に配下のデータ構造が異なる < データルート > タグ、および < フレーム 1>
タグが存在します。最初の < データルート > タグ、および < フレーム 1> タグ配下の < データ 1>
タグのデータはすべて出力できますが、2 つ目の < フレーム 1> タグ配下の < データ X> タグの
データ、および 2 つ目の < データルート > タグ配下の < データ Y> タグのデータは出力できませ
ん。
例:
<データルート>
データルート
<フレーム1>
<データ1>データ1</データ1>
<データ1>データ2</データ1>
</フレーム1>
フレーム集団項目
出力できます
<フレーム2>
<データ2>データ3</データ2>
<データ2>データ4</データ2>
</フレーム2>
フレーム集団項目
出力できます
<フレーム1>
<データX>データX</データX>
</フレーム1>
出力できません
</データルート>
<データルート>
<データY>データY</データY>
</データルート>
!
注意
出力できません
- フレーム集団項目 1 つに対して 1 フレーム出力します。そのため、フレーム集団項目
に指定できる要素が階層構造になっている場合は、もっとも低い階層の要素をフレー
ム集団項目に指定してください。
643
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
F.8 データルートと改ページについて
帳票を出力するときのデータルートと改ページの関係は、帳票形式ごとに異なります。
データルートと改ページの関係を帳票形式ごとに説明します。
帳票を出力するときの改ページについては、以下を参照してください。
⇒ “11.5 帳票の改ページ / 改フレームについて ”
●カード形式の帳票の場合
データルートごとに改ページされます。
●伝票形式、集計表形式、矩形繰返し形式、またはタックシール形式の帳票の場合
データルートが複数ある場合の終了タグでは、改ページされません。
●フリーフレーム形式の帳票の場合
データルートが複数ある場合の終了タグでは、改ページされません。
644
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
F.9 留意事項
入力データ形式が「XML 形式」のデータを帳票出力する場合は、以下の点に注意してください。
F.9.1 帳票設計時
入力データ形式が「XML 形式」のデータを使用する場合、以下の点に留意して帳票設計してくださ
い。
●帳票形式(共通)
帳票設計時には、以下の点を考慮してください。
- 項目長は、日本語文字(半角カタカナを含む)は 1 文字 3 バイト、半角英数字は 1 文字 2 バイトで
計算して項目長を指定してください。日本語文字と半角文字が混在するため、指定する項目長が分
からない場合は、文字数 × 3 の長さを指定してください。
項目長が短い場合、文字列が途中で切れて出力される場合があります。
- 改行コードまたは改ページコード制御の指定は、帳票出力時にはできません。
- XBRL は XML の一種ですが、XBRL は XLink という技術を使用した XML の特殊な形式のため、
List Creator では XBRL を XML ファイルとして使用できません。
- 帳票様式定義画面では、標準ツールバーの[プレビュー]ボタンをクリックして出力イメージを確
認することはできません。
●カード形式の場合
項目(固定リテラル項目および矩形固定リテラル項目を除く)に繰返しを指定することはできません。
●伝票形式、矩形繰返し形式、およびタックシール形式の場合
ボディ部集団項目と同じ階層に、ボディ部集団項目のタグと同じタグ名を持つ項目を定義しないでく
ださい。定義しても、帳票レイアウト情報を保存できません。
●集計表形式の場合
データルートから明細集団項目までの階層では、同じ階層に同じタグ名を持つ項目を定義しないでく
ださい。定義しても、帳票レイアウト情報を保存できません。
以下に、作成できる項目と作成できない項目の例を示します。この例では、DE が明細集団項目です。
DataRoot
Tag1
Tag2
DE
明細集団項目
Tag3
Data1
Tag3
Data1
DE
Tag2
Tag1
Tag2
DEの下の階層なので作成できる
DEの下の階層なので作成できる
DEと同じ階層で同じタグ名なので作成できない
DEより上の同じ階層に同じタグ名が存在するので作成できない
DEより上の同じ階層に同じタグ名が存在するので作成できない
DEより上の同じ階層に同じタグ名が存在しないので作成できる
データリストでの注意事項は、以下のとおりです。
- 明細集団項目を削除できません。
- DE(明細)パーティションが複数ある場合、DE(明細)パーティションに定義されているすべて
の項目は明細集団項目の構成項目になります。
- 編集領域で項目を挿入、貼り付け、または複写した場合、データリストでは以下のように挿入さ
れます。
・ DE(明細)パーティションに定義した場合
明細集団項目の構成項目の末尾に挿入されます。
645
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
・ DE(明細)パーティション以外に定義した場合
データリストの末尾に挿入されます。
- 非出力項目(レコードのみ項目)を出力項目として定義する場合は、以下のようになります。
・ 明細集団項目の構成項目の場合
DE(明細)パーティション以外のパーティションには定義できません。
・ 明細集団項目の構成項目ではない場合
DE(明細)パーティションには定義できません。
- データリストでの項目の移動
・ 明細集団項目の構成項目(非出力項目(レコードのみ項目)を除く)は、明細集団項目配下以
外に移動できません。
・ 明細集団項目の構成項目以外の項目(非出力項目(レコードのみ項目)を除く)は、明細集団
項目配下に移動できません。
・ 明細集団項目に項目が 1 つしか存在しない場合、非出力項目(レコードのみ項目)でも、明細
集団項目配下以外に移動することはできません。
編集領域での注意事項は、以下のとおりです。
- DE(明細)パーティションに定義されている項目(固定リテラル項目、矩形固定リテラル項目、
日付項目、時刻項目、およびバーコード項目(U.S.Postal FIM)を除く)を、他の種類のパーティ
ションへ移動することはできません。
- DE(明細)パーティション以外のパーティションに定義されている項目(固定リテラル項目、矩
形固定リテラル項目、日付項目、時刻項目、およびバーコード項目(U.S.Postal FIM)を除く)を、
DE(明細)パーティションへ移動することはできません。
- DE(明細)パーティションと他のパーティションとでレコード域を共用することはできません。
- DE (明細)パーティション内に出力項目が存在しなくなる場合、以下の操作を行うことはできま
せん。
・ 出力項目を非出力項目に変更
・ 削除
・ 切り取り
●フリーフレーム形式の場合
データルートから明細集団項目までの階層では、同じ階層に同じタグ名を持つ項目を定義しないでく
ださい。定義しても、帳票レイアウト情報を保存できません。
以下に、作成できる項目と作成できない項目の例を示します。この例では、DE が明細集団項目です。
DataRoot
Tag1
Tag2
FRAME
DE
Tag3
Data1
Tag3
Data1
DE
Tag2
Tag1
Tag2
フレーム集団項目
明細集団項目
DEの下の階層なので作成できる
DEの下の階層なので作成できる
DEと同じ階層で同じタグ名なので作成できない
DEより上の同じ階層に同じタグ名が存在するので作成できない
DEより上の同じ階層に同じタグ名が存在するので作成できない
DEより上の同じ階層に同じタグ名が存在しないので作成できる
データリストでの注意事項は、以下のとおりです。
- 明細集団項目を削除できません。
- フレーム集団項目を削除できません。
- フレーム内に DE(明細)パーティションが複数ある場合、DE(明細)パーティションに定義さ
れているすべての項目は、フレームに対応する明細集団項目の構成項目になります。
- 編集領域で項目を挿入、貼り付け、または複写した場合、データリストでは以下のように挿入さ
れます。
・ フレームの CH(制御頭書き)パーティション / CF(制御脚書き)パーティションに定義した場
合
フレーム集団項目の構成項目の末尾に挿入されます。
646
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
・ フレームの DE(明細)パーティションに定義した場合
フレームに対応する明細集団項目の構成項目の末尾に挿入されます。
・ フレームパーティション以外に定義した場合
データリストの末尾に挿入されます。
- 非出力項目(レコードのみ項目)を出力項目として定義する場合は、以下のようになります。
・ フレーム集団項目の構成項目の場合
対応するフレームの CH(制御頭書き)パーティションおよび CF(制御脚書き)パーティショ
ン以外には定義できません。
・ フレームの明細集団項目の構成項目の場合
対応するフレームの DE(明細)パーティション以外には定義できません。
・ フレーム集団項目、明細集団項目の構成項目ではない場合
フレームパーティションには定義できません。
- データリストでの項目の移動
・ フレーム集団項目の構成項目(非出力項目(レコードのみ項目)を除く)は、フレーム集団項
目配下以外に移動できません。
・ フレーム集団項目の構成項目以外の項目(非出力項目(レコードのみ項目)を除く)は、フ
レーム集団項目配下に移動できません。
・ フレームの明細集団項目の構成項目(非出力項目(レコードのみ項目)を除く)は、明細集団
項目配下以外に移動できません。
・ フレームの明細集団項目の構成項目以外の項目(非出力項目(レコードのみ項目)を除く)は、
明細集団項目配下に移動できません。
・ フレームの明細集団項目に項目が 1 つしか存在しない場合、非出力項目(レコードのみ項目)
でも、明細集団項目配下以外に移動することはできません。
・ フレームの明細集団項目は、対応するフレーム集団項目配下以外に移動できません。
編集領域での注意事項は、以下のとおりです。
- フレームパーティション(DE(明細)パーティションを除く)に定義されている項目(固定リテ
ラル項目、矩形固定リテラル項目、日付項目、時刻項目、およびバーコード項目(U.S.Postal FIM)
を除く)を、同一フレームの DE(明細)パーティション、他のフレームのフレームパーティショ
ン、またはフレーム外へ移動することはできません。
- フレームの DE(明細)パーティションに定義されている項目(固定リテラル項目、矩形固定リテ
ラル項目、日付項目、時刻項目、およびバーコード項目(U.S.Postal FIM)を除く)を、同一フ
レームの明細パーティション以外へ移動することはできません。
- フレーム外に定義されている項目(固定リテラル項目、矩形固定リテラル項目、日付項目、時刻
項目、およびバーコード項目(U.S.Postal FIM)を除く)を、フレームパーティションへ移動する
ことはできません。
- フレームパーティションと異なるフレームのフレームパーティションとでレコード域を共用する
ことはできません。
- フレームパーティションとフレーム外とでレコード域を共用することはできません。
- 同一フレーム内の DE(明細)パーティションと他のフレームパーティションとでレコード域を共
用することはできません。
- フレーム内に出力項目が存在しなくなる場合、以下の操作を行うことはできません。
・ 出力項目を非出力項目に変更
・ 削除
・ 切り取り
647
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
F.9.2 入力データ設計時
入力データ形式が「XML 形式」のデータを使用する場合、以下の点に留意して入力データを設計して
ください。
- 外部サブセットの DTD ファイルを参照している XML データを帳票出力する場合、XML データの
文書型宣言(DOCTYPE 宣言)に、以下の URI を指定してください。
・ リモート帳票出力およびコネクタ連携機能を使用して帳票出力する場合
DTD ファイルは他のコンピュータからもアクセスできる公開された場所に配置し、XML
データには公開された配置場所の URI をフルパスで指定してください。
以下の場合、XML データには DTD ファイルの URI をフルパスで指定してください。URI を相対パ
スで指定すると帳票出力できません。
・ Java インタフェースの FormsStream クラスを使用して帳票出力する場合
・ prprintx コマンドを使用して帳票出力する場合
・ データ到着監視機能を利用して帳票出力する場合
文字コード系について
- 環境によって XML データの文字コード系を文字コード変換して帳票出力します。
そのため、XML データ中に帳票出力時の文字コード系に存在しない文字を指定すると、その文字は
出力されません。
・ 帳票出力サーバが Windows の場合
XML データを UTF8 に変換して帳票出力します。
・ 帳票出力サーバが Solaris の場合
EUC 環境および Shift-JIS 環境で帳票出力する場合、環境変数 LANG および環境変数
OA_EUCTYPE にしたがって XML データを U90、S90、または Shift-JIS に変換して帳票出力し
ます。
・ 帳票出力サーバが Linux の場合
EUC 環境で帳票出力する場合、環境変数 LANG および環境変数 OA_EUCTYPE にしたがって
XML データを U90、または S90 に変換して帳票出力します。
利用者定義文字の出力について
- 帳票出力サーバが Windows の場合
・ 入力データの文字コード系が Shift-JIS の場合の利用者定義文字の登録(印刷、PDF ファイル保
存時、Excel ファイル出力時、TIFF 出力時)は、UNICODE で登録してください。
・ 電子保存する際の利用者定義文字の登録は、UNICODE で登録してください。
- 帳票出力サーバが UNIX 系 OS の場合
帳票出力する環境によって使用できる文字が異なります。
出力できる文字については、以下を参照してください。
⇒ “F.9.3 出力できる文字(UNIX 系 OS の場合)”
648
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
F.9.3 出力できる文字(UNIX 系 OS の場合)
入力データ形式が「XML 形式」の場合に、出力できる文字について説明します。
● UNICODE(UTF8)の文字コード系で作成した XML データを U90 環境で帳票出力する
場合
UNICODE(UTF8)の文字コード系で作成した XML データを U90 環境で帳票出力する場合、
UNICODE(UTF8)文字のうち、U90 に存在する文字が使用できます。
● Shift-JIS の文字コード系で作成した XML データを U90 環境で帳票出力する場合
Shift-JIS の文字コード系で作成した XML データを U90 環境で帳票出力する場合、以下の文字が使用で
きます。
付表 F.3 Shift-JIS の文字コード系で作成した XML データを U90 環境で帳票出力する場合に
使用できる文字
文字種
文字コード範囲
(16 進)
対応
状況
8140 ~ EAFC
○
873F ~ 879F
△
以下の文字は出力できません。
「㌦」(876A)、「㍻」(877E)、「〝」(8780)、
「〟」(8781)、「㏍」(8783)、「㊤」(8785)、
「㊥」(8786)、「㊦」(8787)、「㊧」(8788)、
「㊨」(8789)、「㍾」(878D)、「㍽」(878E)、
「㍼」(878F)、「∮」(8793)、「∑」(8794)、
(8799)
「∟」(8798)、「⊿」
NEC/IBM 選定文字
ED40 ~ EFFC
△
以下の文字は出力できません。
「塚」(ED80)、「蘒」(EE83)
、「逸」(EE98)
IBM 拡張文字
FA40 ~ FCFC
△
以下の文字は出力できません。
「塚」(FA9C)、「蘒」(FB9F)、「逸」(FBB4)
F040 ~ F9FC
○
JIS 漢字
(JISX0208-1990)
他 NEC 特殊文字
社 (①、㈱など)
文
字
利用者定義文字
○:出力可能
△:出力可能だが、一部出力不可能
649
備考
-
-
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
●日本語 EUC(EUC-JP)の文字コード系で作成した XML データを U90 環境で帳票出力す
る場合
日本語 EUC(EUC-JP)の文字コード系で作成した XML データを U90 環境で帳票出力する場合、以下
の文字が使用できます。
付表 F.4 日本語 EUC(EUC-JP)の文字コード系で作成した XML データを
U90 環境で帳票出力する場合に使用できる文字
文字種
文字コード範囲
(16 進)
対応
状況
A1A1 ~ F4FE
○
他 NEC 特殊文字
社 (①、㈱など)
文
字
ADA1 ~ ADFC
△
利用者定義文字
F5A1 ~ FEEE
×
-
8FA1A1 ~ 8FF4FE
×
-
8FF5A1 ~ 8FFEFE
×
-
JIS 漢字
(JISX0208-1990)
JIS 補助漢字
(JISX0212-1990)
利用者定義文字
備考
-
以下の文字は出力できません。
「㌦」(876A)、「㍻」(877E)、「〝」(8780)、
「〟」(8781)、「㏍」(8783)、「㊤」(8785)、
「㊥」(8786)、「㊦」(8787)、「㊧」(8788)、
「㊨」(8789)、「㍾」(878D)、「㍽」(878E)、
「㍼」(878F)、「∮」(8793)、「∑」(8794)、
「∟」(8798)、「⊿」
(8799)
○:出力可能
△:出力可能だが、一部出力不可能
×:出力不可能
● UNICODE(UTF8)の文字コード系で作成した XML データを S90 環境で帳票出力する
場合
UNICODE(UTF8)の文字コード系で作成した XML データを S90 環境で帳票出力する場合、
UNICODE(UTF8)文字のうち、S90 に存在する文字が使用できます。
● Shift-JIS の文字コード系で作成した XML データを S90 環境で帳票出力する場合
Shift-JIS の文字コード系で作成した XML データを S90 環境で帳票出力する場合、以下の文字が使用で
きます。
付表 F.5 Shift-JIS の文字コード系で作成した XML データを
S90 環境で帳票出力する場合に使用できる文字
文字種
JIS 漢字
(JISX0208-1990)
文字コード範囲
(16 進)
対応
状況
備考
8140 ~ EAFC
○
-
他 NEC 特殊文字
社 (①、㈱など)
文
字 NEC/IBM 選定文字
873F ~ 879F
○
-
ED40 ~ EFFC
×
-
IBM 拡張文字
FA40 ~ FCFC
×
-
F040 ~ F9FC
△
利用者定義文字
○:出力可能
△:出力可能だが、一部出力不可能
×:出力不可能
650
以下の文字は出力できません。
「F540 ~ F9FC までの利用者定義文字」
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
●日本語 EUC(EUC-JP)の文字コード系で作成した XML データを S90 環境で帳票出力する
場合
日本語 EUC(EUC-JP)の文字コード系で作成した XML データを S90 環境で帳票出力する場合、以下の
文字が使用できます。
付表 F.6 日本語 EUC(EUC-JP)の文字コード系で作成した XML データを
S90 環境で帳票出力する場合に使用できる文字
文字種
文字コード範囲
(16 進)
対応
状況
A1A1 ~ F4FE
○
-
他 NEC 特殊文字
社 (①、㈱など)
文
字
ADA1 ~ ADFC
○
-
利用者定義文字
F5A1 ~ FEEE
×
-
8FA1A1 ~ 8FF4FE
×
-
8FF5A1 ~ 8FFEFE
×
-
JIS 漢字
(JISX0208-1990)
JIS 補助漢字
(JISX0212-1990)
利用者定義文字
備考
○:出力可能
×:出力不可能
● UNICODE(UTF8)の文字コード系で作成した XML データを Shift-JIS 環境で帳票出力す
る場合
UNICODE(UTF8)の文字コード系で作成した XML データを Shift-JIS 環境で帳票出力する場合、
UNICODE(UTF8)文字のうち、Shift-JIS に存在する文字が使用できます。
● Shift-JIS の文字コード系で作成した XML データを Shift-JIS 環境で帳票出力する場合
Shift-JIS の文字コード系で作成した XML データを Shift-JIS 環境で帳票出力する場合、以下の文字が使
用できます。
付表 F.7 Shift-JIS の文字コード系で作成した XML データを
Shift-JIS 環境で帳票出力する場合に使用できる文字
文字種
JIS 漢字
(JISX0208-1990)
文字コード範囲
(16 進)
対応
状況
備考
8140 ~ EAFC
○
-
他 NEC 特殊文字
社 (①、㈱など)
文
字 NEC/IBM 選定文字
8740 ~ 879C
○
-
ED40 ~ EFFC
○
-
IBM 拡張文字
FA40 ~ FCFC
○
-
F040 ~ F9FC
○
-
利用者定義文字
○:出力可能
651
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
●日本語 EUC(EUC-JP)の文字コード系で作成した XML データを Shift-JIS 環境で帳票出力
する場合
日本語 EUC(EUC-JP)の文字コード系で作成した XML データを Shift-JIS 環境で帳票出力する場合、以
下の文字が使用できます。
付表 F.8 日本語 EUC(EUC-JP)の文字コード系で作成した XML データを
Shift-JIS 環境で帳票出力する場合に使用できる文字
文字種
文字コード範囲
(16 進)
対応
状況
A1A1 ~ F4FE
○
-
他 NEC 特殊文字
社 (①、㈱など)
文
字
ADA1 ~ ADFC
○
-
利用者定義文字
F5A1 ~ FEEE
×
-
8FA1A1 ~ 8FF4FE
×
-
8FF5A1 ~ 8FFEFE
×
-
JIS 漢字
(JISX0208-1990)
JIS 補助漢字
(JISX0212-1990)
利用者定義文字
備考
○:出力可能
×:出力不可能
● Shift-JIS の文字コード系で作成した XML データを UNICODE(UTF8)環境で帳票出力す
る場合
Shift-JIS の文字コード系で作成した XML データを UNICODE(UTF8)環境で帳票出力する場合、以下
の文字が使用できます。
付表 F.9 Shift-JIS の文字コード系で作成した XML データを
UNICODE(UTF8)環境で帳票出力する場合に使用できる文字
文字種
JIS 漢字
(JISX0208-1990)
文字コード範囲
(16 進)
対応
状況
備考
8140 ~ EAFC
○
-
他 NEC 特殊文字
社 (①、㈱など)
文
字 NEC/IBM 選定文字
8740 ~ 879C
○
-
ED40 ~ EFFC
○
-
IBM 拡張文字
FA40 ~ FCFC
○
-
F040 ~ F9FC
○
-
利用者定義文字
○:出力可能
652
帳票設計編 -付録 F List Creator で使用できる XML ファイル-
●日本語 EUC(EUC-JP)の文字コード系で作成した XML データを UNICODE(UTF8)環
境で帳票出力する場合
日本語 EUC(EUC-JP)の文字コード系で作成した XML データを UNICODE(UTF8)環境で帳票出力す
る場合、以下の文字が使用できます。
付表 F.10 日本語 EUC(EUC-JP)の文字コード系で作成した XML データを
UNICODE(UTF8)環境で帳票出力する場合に使用できる文字
文字種
文字コード範囲
(16 進)
対応
状況
A1A1 ~ F4FE
○
-
他 NEC 特殊文字
社 (①、㈱など)
文
字
ADA1 ~ ADFC
○
-
利用者定義文字
F5A1 ~ FEEE
×
-
8FA1A1 ~ 8FF4FE
×
-
8FF5A1 ~ 8FFEFE
×
-
JIS 漢字
(JISX0208-1990)
JIS 補助漢字
(JISX0212-1990)
利用者定義文字
○:出力可能
×:出力不可能
653
備考
帳票設計編 -付録 G List Creator で電子フォームを使用するときの留意事項-
付録 G
List Creator で電子フォームを使用すると
きの留意事項
List Creator では、Form Coordinator デザイナで作成した電子フォームを扱うことができます。
ここでは、電子フォームの List Creator での扱い方、および電子フォームを扱う場合の注意事項につい
て説明します。
654
帳票設計編 -付録 G List Creator で電子フォームを使用するときの留意事項-
G.1 電子フォームの使用方法
ここでは、Form Coordinator デザイナで作成した電子フォームを、List Creator デザイナで使用する方法
について説明します。
電子フォームを List Creator で出力する方法には、以下の 3 つがあります。
- 電子フォームをそのまま List Creator で出力する
- デザイナ連携しているコンピュータで、電子フォームに List Creator の帳票出力に関する詳細な定
義を行って List Creator で出力する
- 電子フォームを帳票に変換して List Creator で出力する(電子フォームとは別に帳票を用意する)
以下の範囲で使用する場合は、電子フォームをそのまま List Creator のカード形式の帳票として扱えま
す。
1)電子フォームのレイアウトをそのまま出力する
2)List Creator で使用する入力データの形式が XML 形式
3)List Creator で出力するときに、演算する必要がない
または、演算の結果が入力データとして使用する XML ファイルに反映されている
4)List Creator での出力方法が、UNIX 系 OS の PostScript 印刷以外
5)データによって印刷するかどうかを切り替えない
6)データによって項目の書式を変更しない
上記範囲を超えて使用する場合は、List Creator デザイナをインストールしたお使いのコンピュータに
Form Coordinator デザイナ V5.0L10 以降をインストールし、電子フォームに List Creator の帳票出力に関す
る詳細な定義を行ったり、List Creator デザイナで電子フォームを帳票に変換したりする必要があります。
5)や 6)を行いたい場合は、必ず List Creator デザイナで電子フォームを帳票に変換してください。
電子フォームを Form Coordinator で Web ブラウザに表示したときと、List Creator で出力したときの違
い、および電子フォームを帳票に変換したときの結果については、以下を参照してください。
⇒ “G.2 電子フォームを使用する場合の留意事項 ”
!
注意
- 電子フォームを Shift-JIS 以外の環境で使用するには、Windows 上で List Creator の帳票の文
字コード系に変換(帳票コード変換)する必要があります。
655
帳票設計編 -付録 G List Creator で電子フォームを使用するときの留意事項-
G.2 電子フォームを使用する場合の留意事項
ここでは、Form Coordinator デザイナで作成した電子フォームを使用する場合の留意事項について説明
します。
!
注意
- 電子フォームを Shift-JIS 以外の環境で使用するには、Windows 上で List Creator の帳票の文
字コード系に変換(帳票コード変換)する必要があります。
G.2.1 電子フォームを Web ブラウザに表示したときと出力したときの違い
ここでは、電子フォームを Form Coordinator で Web ブラウザに表示したときと、List Creator で出力し
たときの違いについて、以下のように説明します。
- 共通
- 電子フォームに List Creator の帳票出力に関する詳細な定義を行って出力する場合
- 電子フォームを帳票に変換して出力する(電子フォームとは別に帳票を用意する)場合
G.2.1.1 共通
ここでは、電子フォームを List Creator で出力するときの共通の留意事項について説明します。
● Form Coordinator と List Creator での指定方法の違い
電子フォームや、電子フォームを Form Coordinator で Web ブラウザに表示するときに Web アプリケー
ションで指定したもので、電子フォームを List Creator で出力するために、List Creator 用に指定する必要
があるものについて、以下に示します。
対象
Form Coordinator での指定方法
電子フォーム名(帳票名) 電子フォームを表示する Web アプリ
の指定方法
ケーションで、OutputDataBuilder クラ
スのコンストラクタを使用して指定し
ます。
List Creator での指定方法
出力時に、List Creator の各インタ
フェースで指定します。
電子フォーム格納ディレク 電子フォーム格納ディレクトリの指定 帳票格納ディレクトリの指定は、以下
トリ(帳票格納ディレクト は、以下の優先順序で有効になります。 の優先順序で有効になります。
リ)の指定方法
- OutputDataBuilder クラスを使用
1. 出力時の各インタフェースでの
する場合
指定
1. 電子フォームを表示する Web
2. List Creator の環境設定の[全般]
アプリケーションでの
タブでの指定(List Creator デザイ
OutputDataBuilder クラスのコ
ナインストール時は帳票定義一覧
ンストラクタでの指定
画面でも指定可能)
2. Form Coordinator の環境設定の
[全般]タブでの指定
- Webcoordinator を使用する場合
1. Webcoordinator の Web アプリ
ケーション環境定義ファイルで
uji.formpath に指定したフォル
ダ
2. Form Coordinator の環境設定の
[全般]タブでの指定
電子フォーム格納ディレク OutputDataBuilder クラスのコンストラ 帳票を出力するオペレーティングシス
トリ(帳票格納ディレクト クタまたは Webcoordinator の Web ア テムのディレクトリの記述形式で指定
リ)の記述形式
プリケーション環境定義ファイルで指 します。
定する場合は、「file://」で始まる URI
文字列で指定します。
Form Coordinator の環境設定の[全般]
タブで指定する場合は、電子フォーム
を表示する Web アプリケーションが動
作するオペレーティングシステムの
ディレクトリの記述形式で指定します。
656
帳票設計編 -付録 G List Creator で電子フォームを使用するときの留意事項-
対象
Form Coordinator での指定方法
メディアデータ格納ディレ メディアデータ格納ディレクトリの指
クトリの指定方法
定は、以下の優先順序で有効になりま
す。
1. 電子フォームのプロパティ画面の
[メディア]タブでの指定
2. Web アプリケーションの格納ディ
レクトリ
List Creator での指定方法
メディアデータ格納ディレクトリの指
定は、以下の優先順序で有効になりま
す。
1. 出力時の各インタフェースでの
メディアデータ格納ディレクトリ
の指定
2. 出力時の各インタフェースでの
帳票格納ディレクトリの指定
3. List Creator の環境設定の[全般]
タブでの「帳票格納ディレクト
リ」の指定(List Creator デザイナ
インストール時は帳票定義一覧画
面でも指定可能)
メディアデータ格納ディレ 「http://」または「https://」で始まる
帳票を出力するオペレーティングシス
クトリにフルパスを記述す URL の記述形式で指定します。
テムのディレクトリの記述形式で指定
るときの形式
します。
「%HOST%」を指定すると、電子
フォームを表示するときに Web サーバ
のホスト名に置き換えられます。
タイトルの指定方法
設計時に、電子フォームのプロパティ
画面の[ファイルの概要]タブで指定
します。
657
タイトルの指定は、以下の優先順序で
有効になります。
1. 出力時の各インタフェースでの指
定
2. 電子フォーム名(帳票名)
帳票設計編 -付録 G List Creator で電子フォームを使用するときの留意事項-
● Form Coordinator と List Creator での扱えるデータの違い
電子フォームを Form Coordinator で Web ブラウザに表示し、入力された結果を出力した XML データ
は、そのまま List Creator で扱うことができます。
ただし、以下の点は Form Coordinator で扱えるデータと List Creator で扱えるデータが違うため、注意
が必要です。
データの内容
Form Coordinator で扱えるデータ / 指定 List Creator で扱えるデータ / 指定方法
方法
メディアデータ
以下のメディアデータを扱えます。
- ビットマップデータ
- JPEG データ
- TIFF データ
- EMF データ
- WMF データ
- PNG データ
ただし、Web ブラウザによっては表示
できるメディアデータが異なります。
以下のメディアデータを扱えます。
- ビットマップデータ
- JPEG データ
- OLE2 オブジェクト
- TIFF データ
- PNG データ
ただし、プラットフォーム、出力方法
で使用できるメディアデータは異なり
ます。詳細については、以下で確認し
てください。
⇒ “9.2.2.1 演算子の種類 ” の “ メディ
アデータ ”
メディアデータ格納ディレ 「http://」または「https://」で始まる
帳票を出力するオペレーティングシス
クトリにフルパスを記述す URL の記述形式で指定します。
テムのディレクトリの記述形式で指定
るときの形式
します。
「%HOST%」を指定すると、電子
フォームを表示するときに Web サーバ
のホスト名に置き換えられます。
XML データとして利用で
Web アプリケーションで Base64 クラ
きない範囲の文字
スを使用して Base64 エンコード、デ
(CODE128、EAN-128 の
コードできます。
バーコード用データなど)
XML データの前後の半角
空白
空白文字として扱われます。
CODE128、EAN-128 のバーコード用
データのみ、Base64 エンコードした
データを出力時の各インタフェースで
指定できます(List Creator では、
Base64 エンコード、デコードはでき
ません)。
文字として扱われません。
● Form Coordinator と List Creator での出力結果の違い
電子フォームを Form Coordinator で Web ブラウザに表示したときと、List Creator で出力したときの出
力結果の違いについて、以下に示します。
指定内容
Form Coordinator での表示結果
List Creator での出力結果
項目の背景色
有効です。
無効です。
入力値チェック
有効です。
無効です。
バーコード
正しいバーコードは表示されません。
有効です。
電子フォームの背景色
有効です。
無効です。
658
帳票設計編 -付録 G List Creator で電子フォームを使用するときの留意事項-
G.2.1.2 電子フォームに List Creator の帳票出力に関する詳細な定義を行って出力する場合
ここでは、デザイナ連携して、電子フォームに List Creator の帳票出力に関する詳細な定義を行って出
力する場合の固有の留意事項について説明します。
● Form Coordinator と List Creator での指定方法の違い
電子フォームや、電子フォームを Form Coordinator で Web ブラウザに表示するときに Web アプリケー
ションで指定したもので、電子フォームを List Creator で出力するために、List Creator 用に指定する必要
があるものについて、以下に示します。
対象
Form Coordinator での指定方法
List Creator での指定方法
演算
設計時に、イベント定義(電子フォー 設計時に、データ定義画面(デザイナ
ムデザイナの[書式]-[イベント定 連携時の電子フォームデザイナの
義])で定義します。
[ファイル]-[データ定義])で定義
します。
日本語フォントと英文フォ
ントに異なるフォントを指
定する(帳票出力サーバが
UNIX 系 OS で PostScript
印刷する場合)
設計時には指定できません。
電子フォームを表示する Web アプリ
ケーションで、PrintDataBuilder クラス
の setFontMappingFileName メソッド
を使用して指定します。
設計時に、置換フォント設定画面(帳
票(電子フォーム)のプロパティ画面
の[印刷]タブから表示)で、日本語
置換フォント名と英文置換フォント名
を「カンマ(,)」で区切って、「日本語
置換フォント名 , 英文置換フォント名」
の形式で指定します。
なお、帳票(電子フォーム)の出力時
には指定できません。
● Form Coordinator と List Creator での出力結果の違い
電子フォームを Form Coordinator で Web ブラウザに表示したときと、List Creator で出力したときの出
力結果の違いについて、以下に示します。
対象
Form Coordinator での表示結果
List Creator での出力結果
演算時の関数の精度
Web ブラウザで使用する JavaScript の
関数の精度に依存します。
整数の場合、15 桁まで演算できます。
15 桁を超える演算を実行すると、先頭
から 15 桁を超えた部分の数値が丸め
られます。
小数の場合、JavaScript では 2 進法で
計算されるため、小数を 2 進数にした
ときに丸め誤差が発生することがあり
ます。
項目の項目長の桁数で計算します(最
大 18 桁)。
小数部は、数字項目の小数部桁数で計
算し、それを超えた部分の桁は、デー
タ定義または数字項目で指定した丸め
方法にしたがって値が丸められます。
659
帳票設計編 -付録 G List Creator で電子フォームを使用するときの留意事項-
G.2.1.3 電子フォームを帳票に変換して出力する(電子フォームとは別に帳票を用意する)場合
ここでは、電子フォームを帳票に変換して出力する(電子フォームとは別に帳票を用意する)場合の
固有の留意事項について説明します。
電子フォームを帳票に変換する方法については、デザイナヘルプを参照してください。
電子フォームを帳票に変換したときの結果については、以下を参照してください。
⇒ “G.3 電子フォームを帳票に変換したときの結果 ”
● Form Coordinator と List Creator での指定方法の違い
電子フォームを帳票に変換してから、List Creator で出力するために指定しなおす必要があるものにつ
いて、以下に示します。
対象
Form Coordinator での指定方法
List Creator での指定方法
演算
設計時に、イベント定義(電子フォー 設計時に、データ定義画面(デザイナ
ムデザイナの[書式]-[イベント定 連携時の電子フォームデザイナの
義])で定義します。
[ファイル]-[データ定義])で定義
します。
日本語フォントと英文フォ
ントに異なるフォントを指
定する(帳票出力サーバが
UNIX 系 OS で PostScript
印刷する場合)
設計時には指定できません。
電子フォームを表示する Web アプリ
ケーションで、PrintDataBuilder クラス
の setFontMappingFileName メソッド
を使用して指定します。
設計時に、置換フォント設定画面(帳
票(電子フォーム)のプロパティ画面
の[印刷]タブから表示)で、日本語
置換フォント名と英文置換フォント名
を「カンマ(,)」で区切って、「日本語
置換フォント名 , 英文置換フォント名」
の形式で指定します。
なお、帳票(電子フォーム)の出力時
には指定できません。
データによって印刷するか 設計時に、電子フォームにイベント定 設計時に指定できません。
どうかを変更する
義(電子フォームデザイナの[書式] ただし、以下の方法で代替できます。
1)以下の 3 つの項目を定義します。
-[イベント定義])で指定できます。
また、電子フォームを表示する Web ア
- 印刷する項目
プリケーションで、
- 印刷しない項目(非出力項目)
- データを受け取る項目(非出力
ItemAttributeAccess クラスを使用して
項目)
指定もできます。
2)データを受け取る項目に条件判定
(CASE データ出力)を指定して、
印刷する項目と印刷しない項目の
どちらにデータを設定するかを指
定します。
データによって項目の書式 電子フォームを表示する Web アプリ
を変更する
ケーションで、ItemAttributeAccess ク
ラスを使用して指定できます。
660
出力時に指定できません。
ただし、以下の方法で代替できます。
1)出力したい書式の数の項目を定義
します。
2)データに条件判定(CASE データ出
力)を指定して、出力する項目を切
り替えます。
帳票設計編 -付録 G List Creator で電子フォームを使用するときの留意事項-
G.2.2 電子フォームを仕様印刷したときの印刷結果について
ここでは、電子フォームを List Creator の仕様印刷機能を利用して印刷したときの、留意事項について
説明します。
●電子フォームの項目種別
電子フォームを仕様印刷した場合、項目種別は以下のように扱われます。
項目種別
印刷結果
スタティックテキスト項目
固定リテラル項目として扱われます。
矩形スタティックテキスト項目
矩形固定リテラル項目として扱われます。
メディア項目
組込みメディア項目として扱われます。
コマンドボタン項目
サポートしていないため、定義されていないものとして扱われ
ます。
添付ファイル項目
●帳票 / 項目 / 入力データ
電子フォームを仕様印刷した場合、帳票、項目、および入力データは以下のように印刷されます。
分類
仕様印刷の項目
印刷結果
帳票仕様
データルート名
入力データ形式が「XML 形式」以外の場合、指定されて
いるデータルート名は印刷されません(「-」となりま
す)。
項目仕様
タグ名
入力データ形式が「XML 形式」以外の場合、タグ名は印
刷されません。
項目長
数字項目の場合、「最大桁数」が印刷されます。
スタティックテキスト項目、または矩形スタティックテ
キスト項目の場合、入力タイプによって以下のようにな
ります。
・ 入力タイプが「混在」、または「日本語のみ」の
場合
「最大文字数 × 3」が印刷されます。
・ 入力タイプが「英数字のみ」の場合
「最大文字数」が印刷されます。
ラジオボタン項目、またはチェックボックス項目の場合、
「選択時情報」と「非選択時情報」の長い方の「バイト数
× 3」が印刷されます。
バーコード項目、または非出力項目の場合、「データ長」
が印刷されます。
メディア項目の場合、「240」が印刷されます。
領域長
ラジオボタン項目、またはチェックボックス項目の場合、
実際の項目の領域長が印刷されます。
日本語フォント、英文フォント
電子フォームの「フォント」の指定によって、以下のよ
うに印刷されます。
・ 日本語フォントが指定されている場合
指定されているフォントが仕様書の
「日本語フォント」と「英文フォント」の両方に印
刷されます。
・ 英文フォントが指定されている場合
仕様書の「日本語フォント」には「MS 明朝」が、
「英文フォント」には指定されているフォントが印
刷されます。
661
帳票設計編 -付録 G List Creator で電子フォームを使用するときの留意事項-
分類
入力データ仕様
仕様印刷の項目
印刷結果
項目長
数字項目の場合、「最大桁数」が印刷されます。
スタティックテキスト項目、または矩形スタティックテ
キスト項目の場合、入力タイプによって以下のようにな
ります。
・ 入力タイプが「混在」
、または「日本語のみ」の場
合
「最大文字数 × 3」が印刷されます。
・ 入力タイプが「英数字のみ」の場合
「最大文字数」が印刷されます。
ラジオボタン項目、またはチェックボックス項目の場合、
「選択時情報」と「非選択時情報」の長い方の「バイト数
× 3」が印刷されます。
バーコード項目、または非出力項目の場合、「データ長」
が印刷されます。
メディア項目の場合、「240」が印刷されます。
662
帳票設計編 -付録 G List Creator で電子フォームを使用するときの留意事項-
G.3 電子フォームを帳票に変換したときの結果
電子フォームを帳票に変換した場合、入力データ形式が「XML 形式」のカード形式の帳票になりま
す。
ここでは、電子フォームを帳票に変換したときの変換結果について説明します。
電子フォームを帳票に変換する方法については、デザイナヘルプを参照してください。
G.3.1 電子フォームのレイアウト情報(オーバレイ情報以外)
ここでは、電子フォームを帳票に変換したときの、レイアウト情報(オーバレイ情報以外)の変換結
果について説明します。
G.3.1.1 レイアウト情報
レイアウト情報の変換結果について、以下に示します。
電子フォームに定義した情報
用紙種別
用紙サイズ
連帳
○
単票
○
A3
○
A4
○
A5
○
A6
○
B4
○
B5
○
Letter
○
Legal
○
任意
用紙方向
帳票変換時の扱い
用紙名
○
任意用紙サイズ
○
縦
○
横
○
区切り編集
印刷範囲
○
縦幅
○
横幅
○
拡大 / 縮小指定
○
拡大 / 縮小率
○
任意印刷サイズ
○
等方性の保証
○
とじしろ指定
○
とじしろ方向 / 横幅
○
用紙からの位置
○
原点位置
○
オーバレイ
オーバレイを印刷する
○
ファイルの概要
タイトル
×
拡大 / 縮小印刷
余白
663
備考
帳票設計編 -付録 G List Creator で電子フォームを使用するときの留意事項-
電子フォームに定義した情報
バーコード情報
帳票変換時の扱い
バーコード情報を指定
する
○
キャラクタ間ギャップ
幅
○
細太エレメント比
○
クワイエットゾーンの
描画方法
○
バーコードファンク
ションキャラクタ
「FNC1」の指定
○
禁則文字を指定する
○
禁則処理
印刷(クライアント印刷)
×
メディア
×
エラー処理
×
背景色の指定
×
ページレイアウト
×
初期表示ズーム率指定
×
ポップアップメニューの機能
×
データ送信形式
×
データルート名
○
備考情報
×
備考
○:そのまま引き継がれます。
×:削除されます。
G.3.1.2 項目
項目の変換結果について、以下に示します。
電子フォームに定義した情報
スタティック
テキスト項目
帳票変換時の扱い
備考
スタティックテキスト
項目
○
電子フォームの「スタティックテキスト項
目」は、帳票では「固定リテラル項目」で
す。
矩形スタティック
テキスト項目
○
電子フォームの「矩形スタティックテキス
ト項目」は、帳票では「矩形固定リテラル
項目」です。
数字項目
数字項目
○
テキスト項目
テキスト項目
○
矩形テキスト項目
○
ラジオボタン
項目
ラジオボタン項目
○
チェックボック
ス項目
チェックボックス項目
○
バーコード項目
バーコード項目
○
メディア項目
メディア項目
○
コマンドボタン
項目
コマンドボタン項目
×
664
電子フォームの「メディア項目」は、帳票
では「組込みメディア項目」です。
帳票設計編 -付録 G List Creator で電子フォームを使用するときの留意事項-
電子フォームに定義した情報
帳票変換時の扱い
添付ファイル
項目
添付ファイル項目
×
非出力項目
(レコードのみ
項目)
形式(数字項目)
○
形式(テキスト項目)
○
集団項目
○
集団項目
備考
○:そのまま引き継がれます。
×:削除されます。
G.3.1.3 項目の属性
項目の属性の変換結果について、以下に示します。
電子フォームに定義した情報
帳票変換時の扱い
備考
タグ名
タグ名
○
項目名
項目名
○
最大文字数 /
最大桁数 / デー
タ長
数字項目
○
テキスト項目
○
矩形テキスト項目
○
ラジオボタン項目
○
チェックボックス項目
○
バーコード項目
○
データ長が項目長となります。
メディア項目
○
項目長は「240」となります。
非出力項目
○
データ長が項目長となります。
小数部桁数
位置
サイズ
最大桁数が項目長となります。
入力タイプが「混在」または「日本語のみ」
の場合は、最大文字数 ×3 が項目長となりま
す。
「英数字のみ」の場合は、最大文字数が項目
長となります。
選択時情報と非選択時情報の長い方のバイ
ト数 ×3 が項目長となります。
○
縦
○
横
○
縦幅
○
横幅
○
データを送信する
×
必ずタグを送信する
×
表示する
×
「表示する」となります。
印刷する
×
「印刷する」となります。
矩形
行の高さ
○
ワードラップ
○
禁則文字(行頭および
行末 / 行頭のみ / 行末
のみ)
○
追い出し後の両端揃え
○
文字ピッチなどを縮小
して出力(文字ピッチ
を先に縮小 / 行の高さ
を先に縮小)
○
配置(上揃え / 下揃え)
○
665
帳票設計編 -付録 G List Creator で電子フォームを使用するときの留意事項-
電子フォームに定義した情報
フォント
編集形式
文字定義
帳票変換時の扱い
フォント
△
スタイル(標準 / 斜体 /
太字 / 太字 斜体)
○
サイズ
○
色
○
下線
○
抹消線
○
ピッチ
○
日本語 / 英文ピッチ
○
1.5 ピッチ
○
分類
○
編集形式
○
全ゼロサプレス
○
正の数の符号表示
○
負の数の前符号文字
○
負の数の色強調
○
小数部の編集形式
○
通貨記号または符号を
浮動位置に出力する
○
通貨記号文字
○
区切り繰返し
○
区切り文字
○
文字列
○
サンプル
○
区切り
○
ゼロ抑制
○
指定なし
○
両端揃え
○
中央定義
○
逆定義
○
前空白データを削除し
ない
○
背景
×
入力値チェック
×
メッセージ変更
×
メッセージ
チップヘルプ
×
備考情報
×
666
備考
日本語フォントが指定されている場合、「日
本語フォント」と「英文フォント」の両方
に設定されます。
英文フォントが指定されている場合、「日本
語フォント」には「MS 明朝」が、「英文
フォント」には指定されているフォントが
設定されます。
帳票設計編 -付録 G List Creator で電子フォームを使用するときの留意事項-
電子フォームに定義した情報
スタティック
テキスト項目
属性
入力種別
帳票変換時の扱い
文字列
○
ハイパーリンクにする
×
リンク先
×
エディットボックス
×
ドロップダウンリスト
ボックス
×
エディットボックス属性
×
ドロップダウンリスト属性
×
ラジオボタン
項目
ラベル
○
ラジオグループ名
×
初期表示選択
×
選択時情報
○
非選択時情報
○
ラベル
○
初期表示選択
×
選択時情報
○
非選択時情報
○
初期バーコード
×
バーコード種別
○
印刷方向
○
文字印刷
○
フラグキャラクタを
下に印刷
○
チェックキャラクタ
○
中央表示
○
メディアデータの
解像度で出力
○
透過色を指定する
○
初期ファイル名
×
項目形式
○
チェックボック
ス項目
バーコード項目
メディア項目
非出力項目
備考
○:そのまま引き継がれます。
△:変換時に一部変更されます。
×:削除されます。
G.3.1.4 演算 / イベント情報
演算とイベント情報の変換結果について、以下に示します。
電子フォームに定義した情報
帳票変換時の扱い
演算
×
イベント
×
×:削除されます。
667
備考
帳票設計編 -付録 G List Creator で電子フォームを使用するときの留意事項-
G.3.1.5 定義時のみ使用する情報
定義時のみ使用する情報の変換結果について、以下に示します。
電子フォームに定義した情報
帳票変換時の扱い
×
カーソル移動順序
グリッド情報
備考
グリッド単位(インチ、
ミリメートル、ドット)
○
強制間隔に合わせる
○
強制間隔(ルーラー分
割指定、横 / 縦)
○
強制間隔
(長さ指定、横 / 縦)
○
表示する
○
線種(点、実線、点線、
破線)
○
線色(黒~カスタムま
で 32 色)
○
表示間隔(表示間隔指
定、横 / 縦)
○
表示間隔(強調表示)
○
表示間隔(強調表示、
横 / 縦)
○
レイアウトモード
×
○:そのまま引き継がれます。
×:削除されます。
668
「自由」となります。
帳票設計編 -付録 G List Creator で電子フォームを使用するときの留意事項-
G.3.2 オーバレイ情報
ここでは、電子フォームを帳票に変換したときの、オーバレイ情報の変換結果について説明します。
G.3.2.1 項目
オーバレイ項目の変換結果について、以下に示します。
電子フォームに定義した情報
オーバレイ文字
罫線 / 枠
円 / 楕円
帳票変換時の扱い
オーバレイ文字
○
矩形オーバレイ文字
○
罫線
○
枠(全パターン)
○
円 / 楕円
○
備考
○:そのまま引き継がれます。
G.3.2.2 項目の属性
オーバレイ項目の属性の変換結果について、以下に示します。
電子フォームに定義した情報
位置
サイズ
帳票変換時の扱い
縦
○
横
○
縦幅
○
横幅
○
開始位置(オーバレイ
罫線のみ)
○
終了位置(オーバレイ
罫線のみ)
○
中心(オーバレイ円・
楕円のみ)
○
半径(オーバレイ円・
楕円のみ)
○
文字列
フォント
備考
○
フォント
△
スタイル(標準 / 斜体 /
太字 / 太字斜体)
○
サイズ
○
文字間隔
○
下線
○
色
○
669
文字列方向に「下」が指定されていて、
フォントが縦書きフォントでない場合は、
「@MS 明朝」に変更されます。
日本語フォントが指定されている場合、「日
本語フォント」と「英文フォント」の両方
に設定されます。
英文フォントが指定されている場合、「日本
語フォント」には「MS 明朝」が、「英文
フォント」には指定されているフォントが
設定されます。
帳票設計編 -付録 G List Creator で電子フォームを使用するときの留意事項-
電子フォームに定義した情報
文字配置
帳票変換時の扱い
指定なし
○
両端揃え
○
中央配置
○
右揃え
○
文字範囲指定
○
右
○
下
○
矩形オーバレイ
文字
行の高さ
○
文字の向き
○
オーバレイ罫線
属性
線種(実線 / 点線 / 破
線 / 一点鎖線 / 長破線 /
長鎖線 / 長二点鎖線 /
二重線)
○
線幅
○
色
○
線端(平面 / 四角 / 円)
○
種類
○
色
○
枠線表示
○
オーバレイ枠 丸
め属性
丸め
○
オーバレイ枠 パ
ターン
パターン
○
文字列方向
オーバレイ網が
け属性
備考
○:そのまま引き継がれます。
△:変換時に一部変更されます。
G.3.3 電子フォーム情報
ここでは、電子フォームを帳票に変換したときの、電子フォーム情報の変換結果について、以下に示
します。
電子フォームに定義した情報
全般
帳票変換時の扱い
コメント
○
×
電子フォーム情報
○:そのまま引き継がれます。
×:削除されます。
670
備考
帳票設計編 -付録 G List Creator で電子フォームを使用するときの留意事項-
G.3.4 List Creator 連携情報
ここでは、List Creator 連携情報が定義されている電子フォームを帳票に変換したときの、List Creator
連携情報の変換結果について説明します。
G.3.4.1 List Creator のデータ定義情報
List Creator のデータ定義情報が定義されている場合の変換結果について、以下に示します。
電子フォームに定義した情報
帳票変換時の扱い
入力データ形式
△
区切り文字
○
丸め方法
○
矩形テキスト項
目の改行コード
備考
「XML 形式」となります。
矩形テキスト項目の
改行コードを指定する
△
「指定あり」となります。
改行コード
△
「0A」となります。
△
「構成項目名を使用」となります。
集団項目の扱い
データ定義
オペランド
○
DB 連携
DB タイプ
△
「データファイル」となります。
○:そのまま引き継がれます。
△:変換時に一部変更されます。
G.3.4.2 List Creator の帳票業務情報
List Creator の帳票業務情報が定義されている場合の変換結果について、以下に示します。
電子フォームに定義した情報
全般
帳票変換時の扱い
コメント
○
出力方法ごとの情報
○
○:そのまま引き継がれます。
671
備考
帳票設計編 -付録 H Prfmwiz.ini ファイルの編集-
付録 H
Prfmwiz.ini ファイルの編集
帳票様式定義ウィザードの項目設定時に表示される項目、および項目エントリリストに表示される項
目は、Prfmwiz.ini ファイルに登録されている項目です。
そのため、帳票様式定義ウィザードの項目設定時に表示される項目、および項目エントリリストに表
示される項目の情報を変更したり、新しく項目を追加したい場合は、Prfmwiz.ini ファイルを編集します。
Prfmwiz.ini ファイルには、以下の種別の項目を定義できます。
- 数字項目
- テキスト項目
- 矩形テキスト項目
- OCR-B 項目
- ラジオボタン項目
- チェックボックス項目
- バーコード項目
- 組込みメディア項目
Prfmwiz.ini ファイルは、製品インストールディレクトリ下に定義されています。必要に応じてメモ帳
などのテキストエディタで編集してください(必ず製品インストールディレクトリ下に定義してくださ
い)。
以下に、Prfmwiz.ini ファイルの変更について説明します。
672
帳票設計編 -付録 H Prfmwiz.ini ファイルの編集-
● Prfmwiz.ini ファイルの記述形式
Prfmwiz.ini ファイルの記述形式を以下に示します。
行の先頭にセミコロン(;)を記述すると、コメント行とみなします。
[GROUP]
カテゴリー名
= 番号
[ カテゴリー名 ]
数字項目名
=Numeric,項目長,小数部桁数
テキスト項目名
=MText,項目長
矩形テキスト項目名 =RectMText,項目長
OCR-B項目名
=OCRB,項目長
ラジオボタン項目
=Radio,選択時情報
チェックボックス項目 =Check,選択時情報
バーコード項目名
=Barcode,縦幅,横幅
組込みメディア項目名 =Bitmap,項目種別,縦幅,横幅
[GROUP]
帳票様式定義ウィザードや帳票様式定義画面の項目エントリリストでのカテゴリー名の
表示順を記述するセクションです。
カテゴリー名
カテゴリー名を以下の命名規約にしたがって記述します。カテゴリー名は複数記述
できます。
命名規約の詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
- 日本語(「ハイフン(-)」および「長音記号(ー)
」、および「マイナス(-)」
以外の記号は不可)または英数字(A ~ Z、a ~ z、0 ~ 9、および「ハイフン
(-)」)30 文字以内で指定します。
- 語頭、語尾には「ハイフン(-)」、「マイナス(-)」は指定できません。
- 語頭に半角数字は指定できません。
- 日本語と英数字は混在指定できません。
- 空白文字は指定できません。
- 重複はできません。
番号
カテゴリー名の表示順を指定します。
[ カテゴリー名 ]
[GROUP] セクションで記述したカテゴリー内の項目エントリ情報を記述するセクション
です。
帳票様式定義ウィザードや帳票様式定義画面の項目エントリリストでは、ここで指定し
た順序で項目が一覧表示されます。
項目名、フィールドタイプ、および項目種別は必ず指定してください。それ以降の情報
は省略できますが、省略した情報の後に続く情報を記述する場合は、必ず「カンマ(,)」を
記述し、情報の順序が変わらないようにしてください。
例えば、上記の例の数字項目名の項目長を省略する場合は、以下のように記述してくだ
さい。
数字項目名 =Numeric,, 小数部桁数
項目名
項目名を以下の命名規約にしたがって記述します。
命名規約の詳細については、デザイナヘルプを参照してください。
- 日本語 (*1) または英数字 (*2) を 30 文字以内で指定します。
*1:指定可能な記号は以下のとおり
「ハイフン(-)」、「長音記号(ー)」、「繰返し記号(々)」、
、「スラッシュ ( / ) 」、「大なり ( > ) 」、
「マイナス(-)」
「小なり ( < ) 」、「アンダースコア ( _ ) 」
*2:A ~ Z、a ~ z、0 ~ 9、「ハイフン(-)」、および「アンダースコア(_)」
673
帳票設計編 -付録 H Prfmwiz.ini ファイルの編集-
- 空白文字は指定できません。
- 項目名の先頭と終わりに半角の「マイナス(-)」、「ハイフン(-)」
、「アン
ダースコア(_)」は指定できません。
- 半角数字のみの項目名は指定できません。
- 項目名に半角の「アンダースコア(_)」を 2 文字以上連続して指定できません。
- 日本語と英数字は混在指定できません。
- 項目名は重複はできません。
フィールドタイプ
項目種別を示すフィールドタイプを記述します。項目名に続けて、「イコール(=)」
で区切って記述します。
項目種別
組込みメディア項目の場合に、項目種別を記述します。「カンマ(,)」で区切って記
述します。
項目長
数字項目の場合に、項目長を 1 ~ 18 桁の範囲で記述します。また、テキスト項目、
矩形テキスト項目、OCR-B 項目の場合に、項目長を 1 ~ 256 バイトの範囲で記述しま
す。「カンマ(,)」で区切って記述します。
項目長を省略すると、「1」が指定されたものとみなします。
最大値を超えた長さを指定すると、最大値が指定されたものとみなします。
最小値より小さい長さを指定すると、最小値が指定されたものとみなします。
小数部桁数
数字項目の場合に、小数部桁数を項目長以下の 0 ~ 18 桁の範囲で記述します。
「カンマ(,)」で区切って記述します。
小数部桁数を省略すると、「0」が指定されたものとみなします。
項目長を超えた長さを指定すると、項目長と同じ長さが指定されたものとみなしま
す。
最小値より小さい長さを指定すると、最小値が指定されたものとみなします。
縦幅
バーコード項目または組込みメディア項目の場合に、縦幅を 6LPI で 1 ~ 12 行の範
囲で記述します。
「カンマ(,)」で区切って記述します。
縦幅を省略すると、「1」が指定されたものとみなします。
最大値を超えたサイズを指定すると、最大値が指定されたものとみなします。
最小値より小さいサイズを指定すると、最小値が指定されたものとみなします。
横幅
バーコード項目または組込みメディア項目の場合に、横幅を 10CPI で 1 ~ 20 桁の範
囲で記述します。
「カンマ(,)」で区切って記述します。
横幅を省略すると、「1」が指定されたものとみなします。
最大値を超えたサイズを指定すると、最大値が指定されたものとみなします。
最小値より小さいサイズを指定すると、最小値が指定されたものとみなします。
選択時情報
ラジオボタン項目またはチェックボックス項目の場合に、選択時情報となる文字列
を 1 ~ 255 バイトの範囲で記述します。「カンマ(,)」で区切って記述します。
選択時情報を省略すると、ラジオボタン項目の場合は「Select」が指定されたものと
みなします。チェックボックス項目の場合は「Check」が指定されたものとみなしま
す。
選択時情報の文字列の長さが 255 バイトを超えている場合、ラジオボタン項目の場
合は「Select」が指定されたものとみなします。チェックボックス項目の場合は
「Check」が指定されたものとみなします。
674
帳票設計編 -付録 H Prfmwiz.ini ファイルの編集-
付表 H.1 Prfmwiz.ini ファイルで指定できる項目エントリ情報
項目種別
指定できる項目エントリ情報
フィール
ドタイプ
項目種別
項目長
小数部桁数
(桁 / バイ (桁)
ト)
縦幅
(6LPI で
の行数)
横幅
(10CPI で
の桁数)
選択時情
報
数字
Numeric
-
1 ~ 18
0 ~ 18
(項目長 >=
小数部桁数)
-
-
-
テキスト
MText
-
1 ~ 256
-
-
-
-
矩形テキスト
RectMText
-
1 ~ 256
-
-
-
-
OCR-B
OCRB
-
1 ~ 256
-
-
-
-
ラジオボタン
Radio
-
- (*1)
-
-
-
文字列 (*4)
チェックボックス
Check
-
- (*1)
-
-
-
文字列 (*4)
バーコード
Barcode
-
- (*2)
-
1 ~ 12
1 ~ 20
-
組込みメディア
Bitmap
Bitmap
- (*3)
-
1 ~ 12
1 ~ 20
-
-:記述不可
*1:選択時情報から自動計算されます。
*2:固定長のバーコード種別の場合は、固定値が設定されます。可変長のバーコード種別の場合は、
12 が設定されます。
*3:12 が設定されます。
*4:文字列に「カンマ(,)」を使用しないでください。
備考
!
注意
- Prfmwiz.ini ファイルで定義できない項目エントリ情報は、項目を編集領域上に定義したとき
に、項目の初期値にしたがって設定されます。あらかじめ適切な項目の初期値を設定してお
いてください。
項目の初期値は、帳票様式定義画面で[ツール]-[初期値]-[項目]を選択して表示さ
れる画面で設定できます。
- Prfmwiz.ini ファイルには、以下の種別の項目は定義できません。
・ 固定リテラル項目
・ 矩形固定リテラル項目
・ バーコード項目(U.S. Postal FIM)
・ 日付項目
・ 時刻項目
・ 郵便番号項目
・ 非出力項目(レコードのみ項目)
・ 集団項目
- Prfmwiz.ini ファイルで定義した項目は、実際に編集領域上に定義しなければ、帳票に保存さ
れません。
- 帳票の新規作成ウィザードで項目情報を変更した場合、変更した内容が Prfmwiz.ini ファイル
に保存されます(別の帳票様式情報を設計するときに変更した内容で項目が定義できます)。
Prfmwiz.ini ファイルには、ユーザが読み取り・変更できるアクセス権を設定してください。
読み取り・変更できるアクセス権が設定されていないと、帳票が設計できないことがありま
す。
- 製品をアンインストールすると、Prfmwiz.ini ファイルは削除されます。Prfmwiz.ini ファイル
を追加および変更した場合、ファイルをバックアップしておくことをおすすめします。
675
帳票設計編 -付録 H Prfmwiz.ini ファイルの編集-
● Prfmwiz.ini ファイルの記述例
Prfmwiz.ini ファイルの記述例を以下に示します。
[GROUP]
サンプル ( 社員証 )
=1
サンプル ( 売上伝票 ) =2
[ サンプル ( 社員証 )]
顔写真
名前
社員番号
入社日
=Bitmap,Bitmap,12,20
=MText,20
=Numeric,6,0
=Numeric,8,0
[ サンプル ( 売上伝票 )]
得意先郵便番号
=MText,7
得意先住所1
=MText,30
得意先住所2
=MText,30
得意先名
=MText,20
676
帳票設計編 -付録 I 組合せフォーム定義ファイル-
付録 I
組合せフォーム定義ファイル
ここでは、組合せフォーム出力で使用する組合せフォーム定義ファイルについて説明します。
組合せフォーム定義ファイルとは、組合せフォームの帳票の組合せに関する情報が設定されている
ファイルです。
組合せフォーム定義ファイルは、以下の操作で作成できます。
- 組合せフォーム定義一覧で「組合せフォーム定義の更新」をする
帳票格納ディレクトリに「Lccbform.ini」のファイル名で作成されます。
文字コード系は、Shift-JIS です。
- 組合せフォーム定義一覧で「組合せフォーム定義のエクスポート」をする
任意のディレクトリに指定したファイル名で作成されます。
文字コード系は、Shift-JIS です。
!
注意
- エクスポートする場合、組合せフォーム定義ファイル名に「Lccbform.ini」は指定できませ
ん。
677
帳票設計編 -付録 I 組合せフォーム定義ファイル-
I.1 組合せフォーム定義ファイルの形式
組合せフォーム定義ファイルの記述形式は、以下のとおりです。
[ セクション名 ]
設定値、または キーワード = 設定値
・・・・・・
[ セクション名 ]
キーワード
設定値
:組合せフォーム定義の分類を示します。
:組合せフォーム定義のキーワードを示します。
:組合せフォーム定義に設定する値、またはキーワードに設定する値
を示します。
なお、記述内容には、以下の規則があります。
- 組合せフォーム定義ファイルを帳票を出力する環境に配置する場合、以下の文字コード系とする必
要があります。
・【Windows 版】の場合
Shift-JIS の文字コード系で作成してください。
・【UNIX 系 OS 版】の場合
Shift-JIS、EUC、または UNICODE(UTF8)の文字コード系で作成してください。
なお、組合せフォーム定義ファイルの配置先やユーザアプリケーション実行時の文字コード系に応じ
た文字コード系で記述する必要があります。
文字コード系の詳細については、オンラインマニュアル “ 環境設定・帳票運用編 ” の帳票資源の準備
と配置に関する記載を参照してください。
- セクションの範囲は、次のセクション名が指定されるまで、または、ファイルの最後までになりま
す。
- 「;」(半角セミコロン)で始まる行は、コメント行とみなします。
- セクション名、キーワードにない文字列は無視します。
- セクション名、キーワードは大文字小文字を区別しません。
- 同じセクション名、キーワードを複数指定した場合、または省略した場合は、セクション名、キー
ワードごとに動作が異なります。詳細はセクション名、キーワードの説明を参照してください。
- 設定値は「=」文字の次から改行コードまでになります。
- 設定値に指定できる文字数や文字の種類は、キーワードごとに違います。詳細はキーワードの説明
を参照してください。
セクションおよびキーワードの一覧を以下に示します。
●セクション
設定できるセクション名は以下のとおりです。
セクション名
説明
[GROUP]
組合せフォームの一覧のセクションです。省略できません。
[ 組合せフォーム名 ]
セクション名に各組合せフォーム名を指定するセクションです。
省略できません。
678
帳票設計編 -付録 I 組合せフォーム定義ファイル-
●キーワード、および設定値
各セクションに設定できるキーワード、および設定値は以下のとおりです。
[GROUP] セクション
設定値
組合せフォーム名
説明
組合せフォーム名を 64 バイト以内で指定します。省略できませ
ん。
[ 組合せフォーム名 ] セクション
キーワード名
概要
Forms
組合せフォームに使用する帳票名を「カンマ(,)」で区切って指
定します。省略はできません。
Comment
組合せフォームに関するコメントを 64 バイト以内で指定します。
コメントは省略できます。
なお、以下の文字は使用できません。
- 「セミコロン(;)」、「ダブルクォーテーション(")」、「改行」
以下の場合の組合せフォーム定義ファイルの記述例を示します。
組合せフォーム名「組合せ1」 :帳票「ヘッダ A」、帳票「明細 X」の組合せ
コメント「原票」
組合せフォーム名「組合せ2」 :帳票「ヘッダ B」、帳票「明細 Y」の組合せ
コメント「お客様控え」
組合せフォーム名「組合せ3」 :帳票「ヘッダ C」、帳票「明細 Z」の組合せ
コメント「店舗控え」
組合せフォーム定義ファイルの記述例
[GROUP]
組合せ1
組合せ2
組合せ3
[ 組合せ1 ]
Forms= ヘッダ A, 明細 X
Comment= 原票
[ 組合せ2 ]
Forms= ヘッダ B, 明細 Y
Comment= お客様控え
[ 組合せ3 ]
Forms= ヘッダ C, 明細 Z
Comment= 店舗控え
679
帳票設計編 -付録 J 画面帳票定義体の変換-
付録 J
画面帳票定義体の変換
FORM で作成した画面帳票定義体や PSAM から変換した画面帳票定義体を、List Creator の帳票定義情
報に移行することができます。
ここでは、帳票定義体を移行する方法について説明します。
680
帳票設計編 -付録 J 画面帳票定義体の変換-
J.1 画面帳票定義体の変換とは
FORM で作成した画面帳票定義体や PSAM から変換した画面帳票定義体を、List Creator の帳票定義情
報に移行することができます。
以下に、移行の手順を示します。
1)List Creator インストールディレクトリ配下の「LCCNV.exe」を起動します。
2)「画面帳票定義体を帳票に変換」画面で、FORM や PSAM の画面帳票定義体を List Creator の帳票
定義情報に変換します。
「.pmd」ファイル、「.bip」ファイル、および「.psf」ファイルが生成されます。
3)帳票定義情報を編集します。
変換後に項目の位置や文字ピッチなどの調整が必要な場合、帳票定義情報を編集します。
681
帳票設計編 -付録 J 画面帳票定義体の変換-
J.2 画面帳票定義体の変換
画面帳票定義体の変換について説明します。
●画面帳票定義体を帳票に変換画面
1)List Creator インストールディレクトリ配下の「LCCNV.exe」を起動します。
付図 J.1 画面帳票定義体を帳票に変換画面
変換元(画面帳票定義体)ディレクトリ
画面帳票定義体の格納ディレクトリが表示されます。
右横の[...]ボタンをクリックすると、変換元ディレクトリを変更できます。
ファイルの種類
変換元のファイルの種類を、以下のいずれかから選択します。
- *.SMD(画面帳票定義体)
変換の対象とするファイルの拡張子を、*.SMD にする場合に選択します。
- *.*(すべてのファイル)
変換の対象とするファイルの拡張子に制限を付けない場合に選択します。
変換先ディレクトリ
変換先のディレクトリ名が表示されます。
右横の[...]ボタンをクリックすると、変換先ディレクトリを変更できます。
同名ファイルの上書きを行う
変換時に同名ファイルが存在した場合に、上書きを行うかどうかを指定します。
チェックボックスをチェックすると、同名ファイルが存在した場合に上書きを行います。
備考
- 以下の拡張子のファイルに同名ファイルが存在した場合、上書きします。
・「.pmd」ファイル
・「.bip」ファイル
・「.psf」ファイル
英数字項目名を優先
変換元の画面帳票定義体の項目名が指定されていた場合、英数字項目を項目名にするかどう
かを指定します。
チェックボックスをチェックすると、英数字項目を項目名とします。
チェックボックスをチェックしない場合、変換元の画面帳票定義体の項目名を項目名としま
す。
682
帳票設計編 -付録 J 画面帳票定義体の変換-
FORM 独自の変換規則でコード変換する
変換時に、FORM 独自の変換規則でコード変換を行うかどうかを指定します。
FORM で作成・更新した画面帳票定義体の変換時に、以下の条件に該当する場合は、チェッ
クボックスをチェックしてください。
- FORM で画面帳票定義体を格納するとき、コード変換の指定が ADJUST を「使用しない」
と指定した場合
チェックボックスをチェックすると FORM 独自の変換を行います。
FORM 独自の変換規則については、FORM に添付のオンラインマニュアルを参照してくださ
い。
備考
- 画面帳票定義体のコード情報が EBCDIC で、JEF 拡張漢字 / 非漢字、83 年度 JIS で
字体変更された文字、および 90 年度 JIS で追加された文字などの変換で縮退が発生
する場合、Charset Manager の機能(変換規則の変更など)を利用することで、文字
を縮退せずに変換できる場合があります。
なお、Charset Manager の機能を利用するためには、「FORM 独自の変換規則でコー
ド変換する」チェックボックスのチェックをはずしてください。
ログファイルを生成
変換先ディレクトリにログファイルを生成するかどうかを指定します。
チェックボックスをチェックすると、変換先ディレクトリにログファイルを生成します。
[すべて変換]ボタン
「変換元(画面帳票定義体)ディレクトリ」のリストに表示されている画面帳票定義体を、す
べて帳票定義体に変換します。
[変換]ボタン
「変換元(画面帳票定義体)ディレクトリ」のリストで選択されている画面帳票定義体を、帳
票定義体に変換します。
[終了]ボタン
処理を終了し、画面を閉じます。
683
帳票設計編 -付録 J 画面帳票定義体の変換-
J.3 ログファイル
画面帳票定義体を帳票定義情報に変換するときにログファイルを生成するように指定できます。
ログファイルは、変換先ディレクトリに「LCCNV_YYMMDDHHMMSS.log」(「YYMMDDHHMMSS」
はファイル作成日時)というファイル名で生成されます。
ファイル名が重複した場合、ファイル名の末尾に「LCCNV_YYMMDDHHMMSS_1.log」、
「LCCNV_YYMMDDHHMMSS_2.log」のように連番が付けられます。
ログファイルには、以下の 2 種類があります。
- 変換メッセージのログファイル
変換処理が正常に行われた操作内容や、変換情報が出力されます。
- エラーメッセージのログファイル
変換している途中でエラーが発生した時に通知されるエラーメッセージを出力します。
J.3.1 変換メッセージのログファイルについて
画面帳票定義体を帳票に変換した時、正常に処理が行われると、操作内容や変換情報がログファイル
に出力されます。
以下に、変換メッセージのログファイルの例を示します。
LCCNV.exe VX.XLXX .......................................................
変換処理開始 YYYYMMDD HH:MM:SS ......................................
[パラメタ指定内容]
変換元ディレクトリ:C:¥FormAssetsdir......................................
変換先ディレクトリ:C:¥Temp .............................................
英数字項目名を優先:する ................................................
FORM 独自の変換規則でコード変換する指定:あり ........................
上書き:あり ............................................................
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
[処理内容]
変換対象ファイル名:○○○ .SMD ......................................... ⑧
詳細情報 ・・(省略)・・・............................................... ⑨
・
・
・
変換結果:成功 .......................................................... ⑩
変換処理終了 YYYYMMDD HH:MM:SS ...................................... ⑪
①:ツール名(コマンド名)およびバージョン・レベルが出力されます。
②:変換開始日時が出力されます。
③:変換元のディレクトリ名がフルパスで出力されます。
④:変換先のディレクトリ名がフルパスで出力されます。
⑤:英数字項目名の優先「する / しない」が出力されます。
⑥:FORM 独自の変換規則でコード変換する指定「あり / なし」が出力されます。
⑦:同名ファイルの上書き「あり / なし」が出力されます。
⑧:変換対象のファイル名が出力されます。
⑨:削除された情報、および情報が丸められて変換された情報が出力されます。
「出力する見出し行:XXXXX」の形式で出力されます。
以下の情報ごとで順番に出力されます。
- 全体情報
- 項目群情報
- 項目情報
⑩:実行結果「成功」が出力されます。
⑪:変換終了日時が出力されます。
なお、⑧~⑩は、選択した画面帳票定義体の数分、繰り返して出力されます。
684
帳票設計編 -付録 J 画面帳票定義体の変換-
●詳細情報に出力される内容
ログファイルの詳細情報(変換メッセージのログファイルの例⑨)に出力される、削除された情報、
および情報が丸められて変換された情報の詳細を示します。
- 削除情報の出力内容
付表 J.1 詳細情報に出力される内容(削除情報の出力内容)
情報種別
出力内容
備考
全体情報
定義体名を削除しました。
定義体名が定義されている場合、削除さ
れます。
オーバレイパターンを削除しました。
-
FCB 情報(CH1)を削除しました。
-
半角制御情報を削除しました。
-
常駐(する)を削除しました。
-
排出方法を削除しました。
-
元帳連帳同時記帳(する)を削除しまし -
た。
ペーパーエンド通知(する)を削除しま -
した。
項目群情報
項目群を削除しました。
自由形式、または伝票形式の場合で、項
目群が指定されていた場合、項目群は削
除されます。
項目情報 (*1) [項目名:○○○]改ページ(行う)を
削除しました。
-
[項目名:○○○]改ざん防止項目を削
除しました。
-
[項目名:○○○]ID 数字項目を削除し -
ました。
[項目名:○○○]ID 英数字項目を削除 -
しました。
[項目名:○○○]郵便番号項目を削除
しました。
レコード定義が存在していない場合で、
かつ 5 桁指定の場合、削除されます。
[項目名:○○○]飾り文字を削除しま
した。
-
[項目名:○○○]組込みメディア項目
を削除しました。
実データ形式の場合、削除されます。
[項目名:○○○]バーコード項目を削
除しました。
標準物流、拡張物流で、かつレコード定
義が存在していない場合、削除されま
す。
項目情報 (*1) [項目名:○○○]EAN-128 詳細情報を -
削除しました。
[項目名:○○○]繰返し情報を削除し
ました。
形式がカード形式以外の場合、または集
団項目の構成項目の場合、削除されま
す。
*1:[項目名:○○○]の “ ○○○ ” には、FORM の「英数字項目名」が出力されます。
- :影響はありません。
685
帳票設計編 -付録 J 画面帳票定義体の変換-
- 丸め変換情報の出力内容
付表 J.2 詳細情報に出力される内容(丸め情報の出力内容)
情報種別
出力内容
全体情報
コード情報をシフト JIS に変換しました EBCIDIC、または EUC コードの場合、
シフト JIS に変換されます。
備考
用紙サイズを A4 に変換しました。
用紙サイズに「自由」が指定されていた
場合、「A4」に変換されます。
給紙方法をホッパ 1 に変換しました。
給紙方法に「上カセット / 上ホッパ」が
指定されていた場合、「ホッパ 1」に変
換されます。
給紙方法をホッパ 2 に変換しました。
給紙方法に「下カセット / 下ホッパ」が
指定されていた場合、「ホッパ 2」に変
換されます。
給紙方法をホッパ 3 に変換しました。
給紙方法に「その他カセット」が指定さ
れいていた場合、「ホッパ 3」に変換さ
れます。
行ピッチを 1/6 に変換しました。
行ピッチに「行ごと」が指定されていた
場合、「1/6 ピッチ」に変換されます。
コード変換により縮退が発生しました。 縮退された文字は「?」に変換されます。
項目制御部を 5 バイトに変換しました。 項目制御部に「3 バイト」または「な
し」が指定されていた場合、「5 バイト」
に変換されます。
自由形式をカード形式に変換しました。 -
自由パーティション形式を集計表形式に -
変換しました。
項目群情報
項目群を DE に変換しました。
項目情報 (*1) [項目名:○○○]バーコード項目(範
囲指定以外)を変換しました。
自由パーティション形式で項目群が指定
されていた場合、DE に変換されます。
集計表形式へ変換した場合、項目群はす
べて明細部「DE +連番」となります。
範囲指定のバーコード項目に変換されま
す。
[項目名:○○○]レベル番号 nn を 1
に変換しました。
レコード定義が存在していた場合、レベ
ル番号 nn は 1 に変換されます。
[項目名:○○○]英数字項目をテキス
ト項目に変換しました。
-
[項目名:○○○]日本語項目をテキス
ト項目に変換しました。
-
[項目名:○○○]混在項目をテキスト
項目に変換しました。
-
[項目名:○○○]バーコード項目を非
出力項目に変換しました。
標準物流バーコード、または拡張物流
バーコードで、レコード定義が存在した
場合、変換されます。
[項目名:○○○]ID 数字項目を非出力 レコード定義が存在した場合、変換され
ます。
項目に変換しました。
[項目名:○○○]ID 数字項目を非出力 レコード定義が存在した場合、非出力項
目に変換されます。
項目に変換しました。
[項目名:○○○]改ざん防止項目を非
出力項目に変換しました。
レコード定義が存在した場合、非出力項
目に変換されます。
項目情報 (*1) [項目名:○○○]郵便番号項目を非出
力項目に変換しました。
レコード定義が存在している場合で、か
つ 5 桁指定の場合、非出力項目に変換さ
れます。
*1:[項目名:○○○]の “ ○○○ ” には、FORM の「英数字項目名」が出力されます。
- :影響はありません。
686
帳票設計編 -付録 J 画面帳票定義体の変換-
J.3.2 エラーメッセージのログファイルについて
帳票定義体を帳票に変換する時、途中でエラーが発生すると、エラーメッセージがログファイルに出
力されます。
以下に、エラーメッセージのログファイルの例を示します。
LCCNV.exe VX.XLXX .......................................................
変換処理開始 YYYYMMDD HH:MM:SS ......................................
[パラメタ指定内容]
変換元ディレクトリ:C:¥FormAssetsdir......................................
変換先ディレクトリ:C:¥Temp .............................................
英数字項目名を優先:する ................................................
FORM 独自の変換規則でコード変換する指定:あり ........................
上書き:あり ............................................................
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
[処理内容]
変換対象ファイル名:○○○ .SMD ......................................... ⑧
変換に失敗しました。「エラーメッセージ ・・(省略)
・・・」................ ⑨
変換結果:失敗 .......................................................... ⑩
変換処理終了 YYYYMMDD HH:MM:SS ...................................... ⑪
①:ツール名(コマンド名)およびバージョン・レベルが出力されます。
②:変換開始日時が出力されます。
③:変換元のディレクトリ名がフルパスで出力されます。
④:変換先のディレクトリ名がフルパスで出力されます。
⑤:英数字項目名の優先「する / しない」が出力されます。
⑥:FORM 独自の変換規則でコード変換する指定「あり / なし」が出力されます。
⑦:同名ファイルの上書き「あり / なし」が出力されます。
⑧:変換対象のファイル名が出力されます。
⑨:エラーメッセージが出力されます。
⑩:実行結果「失敗」が出力されます。
⑪:変換終了日時が出力されます。
687
帳票設計編 -付録 J 画面帳票定義体の変換-
J.4 画面帳票定義体変換ツールの変換仕様一覧
帳票定義体変換ツールの変換仕様一覧を示します。
●「画面帳票定義体のプロパティ」変換仕様一覧
「画面帳票定義体のプロパティ」は、List Creator では「帳票定義体のプロパティ」で設定できます。
以下に、「画面帳票定義体のプロパティ」に関する変換仕様一覧を示します。
付表 J.3 「画面帳票定義体のプロパティ」変換仕様一覧(1 / 4)
FORM の帳票定義体での定義内容
(SMD 定義体)
List Creator の帳票定義情報での定義内容
(PMD 定義体)
機能名
詳細
変
換
の
可
否
変換内容
備考(変換後に必要な操
作など)
定義体名
-
×
変換されません。
-
定 縦幅
義 (行数)
体
情
報 横幅
(桁数)
-
○
帳票のプロパティの[帳票定 22.5 インチを超える場
義体]タブの「印刷範囲」の 合、エラーとなり変換さ
「縦幅」に変換されます。
れません。
-
○
帳票のプロパティの[帳票定 22.5 インチを超える場
義体]タブの「印刷範囲」の 合、エラーとなり変換さ
「横幅」に変換されます。
れません。
FCB 情
報
CH1
×
変換されません。
-
半角制
御情報
×
・全て
・対象文字全て
・空白文字
・英字(大文字および小文 字)
・数字
・英字(小文字)
・ひらがなおよびカタカナ
変換されません。
-
項目制
御部
共用しない(5 バイト)
○
すべて「5 バイト」に変換さ -
れます。
共用する(3 バイト)
×
すべて「5 バイト」に変換さ -
れます。
なし
×
すべて「5 バイト」に変換さ -
れます。
JIS8 + Shift-JIS
○
すべて「JIS8 + Shift-JIS」
に変換されます。
-
EBCDIC コード(カナ文字) ×
すべて「JIS8 + Shift-JIS」
に変換されます。
-
EBCDIC コード(英小文字) ×
すべて「JIS8 + Shift-JIS」
に変換されます。
-
EBCDIC コード(ASCII)
×
すべて「JIS8 + Shift-JIS」
に変換されます。
-
EUC
×
すべて「JIS8 + Shift-JIS」
に変換されます。
-
小数点、 (9999.9、9,999.9)
および
区切り
文字
○
帳票のプロパティの[帳票定 -
義体]タブの「区切り編集」
に変換されます。
常駐
×
変換されません。
コード
情報
・する
・しない
688
-
帳票設計編 -付録 J 画面帳票定義体の変換-
付表 J.3 「画面帳票定義体のプロパティ」変換仕様一覧(2 / 4)
FORM の帳票定義体での定義内容
(SMD 定義体)
機能名
定
義
体
情
報
印
刷
用
紙
詳細
変
換
の
可
否
変換内容
レコー
ド域共
用
・する
・しない
○
-
座標単
位
行数
×
すべて「ドット」に変換され -
ます。
ドット
○
すべて「ドット」に変換され -
ます。
保存サ
イズ拡
張
・あり
・なし
○
すべて「あり」に変換されま -
す。
用紙サ
イズ
A3、A4、A5、A6、B5、
B4、レター
○
そのまま変換されます。
自由
△
帳票のプロパティの[帳票定 帳票のプロパティの[帳
義体]タブの「用紙サイズ」 票定義体]タブの「用紙
で A4 に変換されます。
サイズ」で適切な用紙サ
イズに修正してください。
指定なし
×
帳票のプロパティの[帳票定 -
義体]タブの「用紙サイズ」
で A4 に変換されます。
等倍
○
帳票のプロパティの[拡大 / -
縮小印刷]タブの「拡大 / 縮
小率」が 100%に変換されま
す。
B4 → A4
○
帳票のプロパティの[拡大 / -
縮小印刷]タブの「拡大 / 縮
小率」が 80%に変換されま
す。
A3 → A4
○
帳票のプロパティの[拡大 / -
縮小印刷]タブの「拡大 / 縮
小率」が 70%に変換されま
す。
A3 → B4
○
帳票のプロパティの[拡大 / -
縮小印刷]タブの「拡大 / 縮
小率」が 86%に変換されま
す。
B5 → A5
○
帳票のプロパティの[拡大 / -
縮小印刷]タブの「拡大 / 縮
小率」が 80%に変換されま
す。
A4 → A5
○
帳票のプロパティの[拡大 / -
縮小印刷]タブの「拡大 / 縮
小率」が 70%に変換されま
す。
A4 → B5
○
帳票のプロパティの[拡大 / -
縮小印刷]タブの「拡大 / 縮
小率」が 86%に変換されま
す。
縮小率
印
刷
用
紙
List Creator の帳票定義情報での定義内容
(PMD 定義体)
縮小率
689
備考(変換後に必要な操
作など)
「レコード域共用する」の
設定なしでレコード域共
用項目が作成できます。
各項目のプロパティの
[レコード情報]タブで
「レコード域共用項目」か
確認できます。
-
帳票設計編 -付録 J 画面帳票定義体の変換-
付表 J.3 「画面帳票定義体のプロパティ」変換仕様一覧(3 / 4)
FORM の帳票定義体での定義内容
(SMD 定義体)
List Creator の帳票定義情報での定義内容
(PMD 定義体)
機能名
詳細
変
換
の
可
否
変換内容
印
刷
用
紙
縮小率
B4 → B5
○
帳票のプロパティの[拡大 / -
縮小印刷]タブの「拡大 / 縮
小率」が 70%に変換されま
す。
行ピッ
チ
1/6
○
帳票のプロパティの[帳票定 -
義体]タブの「行ピッチ」に
そのまま変換されます。
1/8
○
そのまま変換されます。
行ごと(1/6、1/8、1/12)
×
行ピッチが 1/6 に変換されま 行ごとのピッチ情報とし
ては変換されませんが、
す。
そこに定義されている項
目のフォントサイズが行
ごとのピッチサイズに対
応して変換されます。
縦
○
帳票のプロパティの[帳票定 -
義体]タブの「用紙方向」に
そのまま変換されます。
横
○
帳票のプロパティの[帳票定 -
義体]タブの「用紙方向」に
そのまま変換されます。
LP
○
帳票のプロパティの[帳票定 -
義体]タブの「LP 縮刷」に
そのまま変換されます。
片面
○
帳票業務情報のプロパティの -
[印刷]タブの両面印刷「し
ない」に変換されます。
両面(表)
△
帳票業務情報のプロパティの 印刷方法を変更したい場
[印刷]タブの両面印刷「し 合は、帳票業務情報のプ
ない」に変換されます。
ロパティの[印刷]タブ
の「両面印刷」で設定し
てください。
両面(裏)
△
帳票業務情報のプロパティの 印刷方法を変更したい場
[印刷]タブの両面印刷「し 合は、帳票業務情報のプ
ない」に変換されます。
ロパティの[印刷]タブ
の「両面印刷」で設定し
てください。
両面(両面)
○
帳票業務情報のプロパティの -
[印刷]タブの両面印刷「す
る」に変換されます。
上カセット / 上ホッパ
△
帳票業務情報のプロパティの 印刷方法を変更したい場
[印刷]タブの「給紙方法」 合は、帳票業務情報のプ
でホッパ 1 に変換されます。 ロパティの[印刷]タブ
の「給紙方法」を再設定
してください。
下カセット / 下ホッパ
△
帳票業務情報のプロパティの 印刷方法を変更したい場
[印刷]タブの「給紙方法」 合は、帳票業務情報のプ
でホッパ 2 に変換されます。 ロパティの[印刷]タブ
の「給紙方法」を再設定
してください。
手差し
○
印
刷
方
法
方向
印刷画
指定
印刷画
指定
給紙方
法
690
そのまま変換されます。
備考(変換後に必要な操
作など)
-
-
帳票設計編 -付録 J 画面帳票定義体の変換-
付表 J.3 「画面帳票定義体のプロパティ」変換仕様一覧(4 / 4)
FORM の帳票定義体での定義内容
(SMD 定義体)
List Creator の帳票定義情報での定義内容
(PMD 定義体)
機能名
詳細
変
換
の
可
否
印
刷
方
法
その他カセット
△
指定なし
○
そのまま変換されます。
-
上スタッカ
×
変換されません。
-
下スタッカ
×
変換されません。
-
用紙トレー
×
変換されません。
-
指定なし
×
変換されません。
-
元帳連
帳同時
記録
・する
・しない
×
変換されません。
-
ペー
パーエ
ンド通
知
・する
・しない
×
変換されません。
-
給紙方
法
排出方
法
印
刷
制
御
変換内容
備考(変換後に必要な操
作など)
帳票業務情報のプロパティの 印刷方法を変更したい場
[印刷]タブの「給紙方法」 合は、帳票業務情報のプ
でホッパ 3 に変換されます。 ロパティの[印刷]タブ
の「給紙方法」を再設定
してください。
○:そのまま変換されます。
△:変換後に操作が必要です。
×:変換できません。または、別の属性に変換されます。
●「プログラミング名形式」変換仕様一覧
以下に、「プログラミング名形式」に関する変換仕様一覧を示します。
付表 J.4 「プログラミング名形式」変換仕様一覧
FORM の帳票定義体での定義内容
(SMD 定義体)
List Creator の帳票定義情報での定義内容
(PMD 定義体)
機能名
詳細
変
換
の
可
否
変換内容
備考(変換後に必要な操
作など)
プログラミン
グ名形式
日本語 8 文字以内
×
日本語または英数字 30 文字
以内に変換されます。
-
英数字 16 文字以内
×
日本語または英数字 30 文字
以内に変換されます。
-
そのまま変換されます。
-
日本語または英数字 30 文字 ○
以内
○:そのまま変換されます。
×:別の属性に変換されます。
691
帳票設計編 -付録 J 画面帳票定義体の変換-
●「項目名」変換仕様一覧
「項目名」は、List Creator では各項目のプロパティで設定できます。
以下に、「項目名」に関する変換仕様一覧を示します。
付表 J.5 「項目名」変換仕様一覧
FORM の帳票定義体での定義内容
(SMD 定義体)
List Creator の帳票定義情報での定義内容
(PMD 定義体)
機能名
詳細
変
換
の
可
否
変換内容
備考(変換後に必要な操
作など)
項目名
項目名
△
半角カタカナ以外は、そのま 半角カタカナが指定され
ま変換されます。
ている場合は、変換後に
項目のプロパティで修正
してください。
英数字項目名
○
項目名が設定されていない場 -
合、および英数字名を優先し
た場合のみ、項目名として変
換されます。
○:そのまま変換されます。
△:変換後に操作が必要です。
●「項目形式」変換仕様一覧
「項目形式」は、List Creator では各項目のプロパティで設定できます。
以下に、「項目形式」に関する変換仕様一覧を示します。
付表 J.6 「項目形式」変換仕様一覧(1 / 2)
FORM の帳票定義体での定義内容
(SMD 定義体)
List Creator の帳票定義情報での定義内容
(PMD 定義体)
機能名
詳細
変
換
の
可
否
変換内容
備考(変換後に必要な操
作など)
一般項目
数字項目
○
数字項目として変換されま
す。
-
英数字項目
△
テキスト項目として変換され フォント情報などを設定
ます。
してください。
日本語項目
△
テキスト項目として変換され フォント情報などを設定
ます。
してください。
混在項目
○
テキスト項目として変換され -
ます。
固定リテラル項目
○
固定リテラル項目として変換 -
されます。
ID 数字
×
変換されません。
-
ID 英数字
×
変換されません。
-
郵便番号項目
△
郵便番号項目として変換され 変換前に項目長を 7 桁に
ます。ただし、項目長が 5 桁 修正してください。
の場合、変換されません。
バーコード項目(範囲指定
以外)
○
バーコード項目として変換さ -
れます。ただし、標準物流
バーコード、拡張物流バー
コードは変換されません。
バーコード項目(範囲指定) ○
バーコード項目として変換さ -
れます。
一般項目
特殊項目
特殊項目
改ざん防止項目
×
692
変換されません。
-
帳票設計編 -付録 J 画面帳票定義体の変換-
付表 J.6 「項目形式」変換仕様一覧(2 / 2)
FORM の帳票定義体での定義内容
(SMD 定義体)
List Creator の帳票定義情報での定義内容
(PMD 定義体)
機能名
詳細
変
換
の
可
否
変換内容
組込みメディ
ア項目
イメージデータ項目(ファ
イル名データ)
○
組込みメディア項目として変 -
換されます。
イメージデータ項目(実
データ)
×
変換されません。
○
組込みメディア項目として変 -
換されます。
×
変換されません。
ビジュアルデータ項目
(ファイル名データ)
ビジュアルデータ項目(実
データ)
グラフ(ファイル名データ) ○
備考(変換後に必要な操
作など)
-
-
組込みメディア項目として変 -
換されます。
グラフ(生成データ)
×
変換されません。
表(ファイル名データ)
○
組込みメディア項目として変 -
換されます。
線画(ファイル名データ)
○
組込みメディア項目として変 -
換されます。
図形(実データ)
×
変換されません。
-
-
○:そのまま変換されます。
△:変換後に操作が必要です。
×:変換できません。
●「項目属性」変換仕様一覧
「項目属性」は、List Creator では各項目のプロパティで設定できます。
以下に、「項目属性」に関する変換仕様一覧を示します。
付表 J.7 「項目属性」変換仕様一覧(1 / 6)
FORM の帳票定義体での定義内容
(SMD 定義体)
List Creator の帳票定義情報での定義内容
(PMD 定義体)
機能名
詳細
変
換
の
可
否
項目位置
縦/横
○ [プロパティ]タブの「位置」 -
の「縦」、「横」に変換されま
す。
桁数
桁数
○ [プロパティ]タブの「項目
長」に変換されます。
-
領域長
領域長
○ [プロパティ]タブの「領域
長」に変換されます。
-
固定幅指定あり
○ [プロパティ]タブの「領域
長」に変換されます。
-
項目種別
変換内容
備考(変換後に必要な操
作など)
入出力(ID 数字項目、ID 英 ×
数字項目)
変換されません。
出力
すべて「出力項目」となりま -
す。
○
693
-
帳票設計編 -付録 J 画面帳票定義体の変換-
付表 J.7 「項目属性」変換仕様一覧(2 / 6)
FORM の帳票定義体での定義内容
(SMD 定義体)
List Creator の帳票定義情報での定義内容
(PMD 定義体)
機能名
詳細
変
換
の
可
否
色情報
青、赤、桃、水、黄、緑、
黒
○ [フォント]タブの「色」に
そのまま変換されます。
-
標準
○ [フォント]タブの「色」で
黒に変換されます。
-
集団印
刷
行う
×
変換されません。
-
OCR-B
フォン
ト
行う
○
OCR-B 項目として変換され
ます。
-
行わない
○
英数字項目として変換されま -
す。
改ペー
ジ
行う
×
変換されません。
-
行わない
×
変換されません。
-
ラベル
印字機
能
・する
・しない
△
FORM の[フォント]タブ
必要に応じて[プロパ
の「サイズ」および「横幅」 ティ]タブで「位置」や
の指定にしたがって変換され [フォント]タブでフォン
トサイズを変更してくだ
ます。
さい。
文字サ
イズ /
ピッチ
12 ポ、9 ポ、7 ポ、任意
△
近似の属性に変換されます。 必要に応じて[プロパ
ティ]タブで「位置」や
[フォント]タブでフォン
トサイズを変更してくだ
さい。
1.5 ピッチ、2.0 ピッチ
△
近似の属性に変換されます。 必要に応じて[プロパ
ただし、欧文書体が同時に指 ティ]タブで「位置」や
定されている場合、「サイズ」[フォント]タブでフォン
は欧文書体の指定が優先され トサイズを変更してくだ
ます。
さい。
縮小
標準、上つき、下つき
△
近似の属性に変換されます。 必要に応じて[プロパ
ティ]タブで「位置」や
[フォント]タブでフォン
トサイズを変更してくだ
さい。
半角
△
近似の属性に変換されます。 -
拡大
標準、平体、長体、倍角
△
近似の属性に変換されます。 必要に応じて[プロパ
ティ]タブで「位置」や
[フォント]タブでフォン
トサイズを変更してくだ
さい。
標準、平体、長体、倍角以
外
△
近似の属性に変換されます。 必要に応じて[プロパ
ティ]タブで「位置」や
[フォント]タブでフォン
トサイズを変更してくだ
さい。
出
力
属
性
和
文
書
体
694
変換内容
備考(変換後に必要な操
作など)
帳票設計編 -付録 J 画面帳票定義体の変換-
付表 J.7 「項目属性」変換仕様一覧(3 / 6)
FORM の帳票定義体での定義内容
(SMD 定義体)
List Creator の帳票定義情報での定義内容
(PMD 定義体)
機能名
詳細
変
換
の
可
否
変換内容
和
文
書
体
拡縮組
合せ
・平体+半角
・平体+上つき、
・平体+下つき
・長体+半角、
・長体+上つき
・長体+下つき
・倍角+半角
・倍角+上つき
・倍角+下つき
・標準+半角
・標準+上つき
・標準+下つき
△
近似の属性に変換されます。 必要に応じて[プロパ
ティ]タブで「位置」や
[フォント]タブでフォン
トサイズを変更してくだ
さい。
フォン
ト
ゴシック体
△
斜体
○
ゴシック体+斜体
△
FORM の[フォント]タブ
必要に応じて[フォント]
タブの「日本語フォント」
の「日本語フォント」が
「MS ゴシック」に、「スタイ を修正してください。
ル」が「斜体」に変換されま
す。
・標準
・フォント番号
△
FORM の[フォント]タブ
必要に応じて[フォント]
タブの「日本語フォント」
の「日本語フォント」が
「MS 明朝」に変換されます。 を修正してください。
印字方
向
横書き、縦書き
○
そのまま変換されます。
-
飾り文
字
・白抜き文字
・立体文字
・白抜き+立体文字
・白抜き+陰付き文字
×
変換されません。
-
標準
○
そのまま変換されます。
-
文字サ
イズ /
ピッチ
標準、任意
△
近似の属性に変換されます。 必要に応じて[プロパ
ティ]タブで「位置」や
[フォント]タブでフォン
トサイズを変更してくだ
さい。
拡大
・標準
・平体
・長体
・倍角
△
近似の属性に変換されます。 必要に応じて[プロパ
ティ]タブで「位置」や
[フォント]タブでフォン
トサイズを変更してくだ
さい。
フォン
ト
ゴシック体
△
FORM の[フォント]タブ
必要に応じて[フォント]
の「英文フォント」が「MS タブの「英文フォント」
ゴシック」に変換されます。 を修正してください。
・標準
・フォント番号
△
FORM の[フォント]タブ
の「英文フォント」が「MS
明朝」に変換されます。
欧
文
書
体
FORM の[フォント]タブ
の「日本語フォント」が
「MS ゴシック」に変換され
ます。
そのまま変換されます。
695
備考(変換後に必要な操
作など)
必要に応じて[フォント]
タブの「日本語フォント」
を修正してください。
-
必要に応じて[フォント]
タブの「英文フォント」
を修正してください。
帳票設計編 -付録 J 画面帳票定義体の変換-
付表 J.7 「項目属性」変換仕様一覧(4 / 6)
FORM の帳票定義体での定義内容
(SMD 定義体)
機能名
小
数
部
桁
数
変
換
の
可
否
変換内容
備考(変換後に必要な操
作など)
そのまま変換されます。
-
桁数
-
○
数字編
集
各形式 9999999
○
数字項目のプロパティの[編 -
集形式]タブの「分類」と
「編集形式」にそのまま変換
されます。
形式
全ゼロサプレス(行う、行
わない)
○
数字項目のプロパティの[編 -
集形式]タブの「全ゼロサプ
レス」に、そのまま変換され
ます。
+符号表示(行う、行わな
い)
○
数字項目のプロパティの[編 -
集形式]タブの「正の数の表
示形式」の符号表示に、その
まま変換されます。
区切り繰返し(行う、行わ
ない)
○
数字項目のプロパティの[編 -
集形式]タブの「区切り表示
形式」の区切り繰返しに、そ
のまま変換されます。
・区切り文字(.)
・(:)
・(/)
○
数字項目のプロパティの[編 -
集形式]タブの「区切り表示
形式」の区切り文字に、その
まま変換されます。
通貨記号
○
数字項目のプロパティの[編 -
集形式]タブの「通貨記号文
字」に、そのまま変換されま
す。
日付
○
日付項目に変換されます。
-
時刻
○
時刻項目に変換されます。
-
通番
○
通番項目に変換されます。
-
固定リテラ
ル項目の項
目形式
バ
|
コ
|
ド
項
目
の
項
目
形
式
詳細
List Creator の帳票定義情報での定義内容
(PMD 定義体)
範囲指
定
ゼロ抑制(行う、行わない) △
日付項目 / 時刻項目のプロパ FORM の「通番項目」の
ティの「ゼロ抑制」に変換さ 情報は引き継がれません。
れます。
あり
○
バーコード項目の[プロパ
-
ティ]タブの「位置」、「サイ
ズ」に変換されます。
なし
△
バーコード項目の[プロパ
必要に応じて「位置」、
ティ]タブの「位置」、「サイ 「サイズ」を修正してくだ
ズ」に変換されます。
さい。
696
帳票設計編 -付録 J 画面帳票定義体の変換-
付表 J.7 「項目属性」変換仕様一覧(5 / 6)
FORM の帳票定義体での定義内容
(SMD 定義体)
機能名
バ
|
コ
|
ド
項
目
の
項
目
形
式
バー
コード
種別
List Creator の帳票定義情報での定義内容
(PMD 定義体)
詳細
変
換
の
可
否
変換内容
・CODE
・J 標準
・J 短縮
・IND
・INT
・NW7
・カスタマ
・EAN128
・EAN128(コンビニ)
・EAN13
・UPC-A
・UPC-E
○
バーコード項目の[バーコー -
ド種別]タブの「バーコード
種別」にそのまま変換されま
す。
・標準物流
・拡張物流
×
変換されません。
-
基本モジュール幅
×
変換されません。
-
・縦幅
・横幅
○
印字方向(0°、90°、
180°、270°)
○
バーコード項目の[バーコー -
ド種別]タブの「印字方向」
に変換されます。
フラグキャラクタ(下)
○
バーコード項目の[バーコー -
ド種別]タブの「フラグキャ
ラクタを下に印刷」チェック
ボックスをチェックした状態
に変換されます。
フラグキャラクタ(標準)
○
バーコード項目の[バーコー -
ド種別]タブの「フラグキャ
ラクタを下に印刷」チェック
ボックスのチェックをはずし
た状態に変換されます。
チェックキャラクタ付加
(行う)
○
バーコード項目の[バーコー -
ド種別]タブの「チェック
キャラクタ」チェックボック
スをチェックした状態に変換
されます。
チェックキャラクタ付加
(行わない)
○
バーコード項目の[バーコー -
ド種別]タブの「チェック
キャラクタ」チェックボック
スのチェックをはずした状態
に変換されます。
○
バーコード項目の[バーコー -
ド種別]タブの「アドオン
データ」チェックボックスを
チェックした状態に変換され
ます。
文字印刷(行う、行わない) ○
バーコード項目の[バーコー -
ド種別]タブの「文字印刷」
チェックボックスをチェック
/ チェックをはずした状態に
変換されます。
アドオンデータ あり
バーコード項目の[プロパ
ティ]タブの「サイズ」の
「縦幅」、「横幅」に変換され
ます。
697
備考(変換後に必要な操
作など)
-
帳票設計編 -付録 J 画面帳票定義体の変換-
付表 J.7 「項目属性」変換仕様一覧(6 / 6)
FORM の帳票定義体での定義内容
(SMD 定義体)
List Creator の帳票定義情報での定義内容
(PMD 定義体)
機能名
詳細
変
換
の
可
否
変換内容
備考(変換後に必要な操
作など)
バ
|
コ
|
ド
項
目
の
項
目
形
式
バー
コード
種別
ベアラーバー印刷(行う、
行わない)
×
変換されません。
-
EAN
128 詳
細設定
・開始文字コードセット
・区切り文字 1
・区切り文字 2
×
変換されません。
-
項目長
5
×
変換されません。
-
7
○
郵便番号項目のプロパティの -
「項目長」に、そのまま変換
されます。
媒体種
別
・はがき
・往復はがき
・長形 3 号
・長形 4 号
・その他
○
郵便番号項目のプロパティの -
「媒体種別」に、そのまま変
換されます。
挿入方
向
・左横
・縦
・右横
○
郵便番号項目のプロパティの -
「挿入方向」に、そのまま変
換されます。
枠位置
任意
○
郵便番号項目のプロパティの -
「枠位置」に、そのまま変換
されます。
郵
便
番
号
項
目
の
項
目
形
式
改ざん防止項目
×
変換されません。
-
ID
数
字
項
目
種別
×
変換されません。
-
ID 入力 ・表
・裏
×
変換されません。
-
ID
英
数
字
項
目
種別
×
変換されません。
-
×
変換されません。
-
○
組込みメディア項目の[プロ -
パティ]タブの「クリッピン
グ」チェックボックスを
チェック / チェックをはずし
た状態に変換されます。
中央表示(行う、行わない) ○
組込みメディア項目の[プロ -
パティ]タブの「中央表示」
チェックボックスをチェック
/ チェックをはずした状態に
変換されます。
・入出力
・出力
・入出力
・出力
ID 入力 ・表
・裏
組込みメ
ディア項目
の項目形式
クリッピング(行う、行わ
ない)
○:そのまま変換されます。
△:変換後に操作が必要です。
×:変換できません。
698
帳票設計編 -付録 J 画面帳票定義体の変換-
●「項目群共通」変換仕様一覧
以下に、「項目群共通」に関する変換仕様一覧を示します。
付表 J.8 「項目群共通」変換仕様一覧
FORM の帳票定義体での定義内容
(SMD 定義体)
List Creator の帳票定義情報での定義内容
(PMD 定義体)
機能名
詳細
変
換
の
可
否
変換内容
備考(変換後に必要な操
作など)
項目群名
-
×
変換されません。
-
英数字項目
群名
・SCREEN(自由形式)
・SCREFX(自由形式)
・SCRERE(自由形式)
・SCRERW(自由形式)
・ALLF(伝票形式)
・INIT(伝票形式)
・HEAD(伝票形式)
・BODY(伝票形式)
・TAIL(伝票形式)
・BILL(伝票形式)
・その他(自由形式)
×
項目群情報は削除され、新し -
く作成されます。
BODYnn(伝票形式)
×
項目群情報は削除され、新し -
く作成されます。
×:変換できません。
●「定義体形式」変換仕様一覧
以下に、「定義体形式」に関する変換仕様一覧を示します。
付表 J.9 「定義体形式」変換仕様一覧(1 / 3)
FORM の帳票定義体での定義内容
(SMD 定義体)
List Creator の帳票定義情報での定義内容
(PMD 定義体)
機能名
詳細
変
換
の
可
否
変換内容
自由形式
-
○
カード形式に変換されます。 -
伝票形式
-
○
伝票形式に変換されます。
ボディ開始行位置
○ [繰返し情報]タブの「開始
位置」に変換されます。
ボディ幅(行数)
○ [繰返し情報]タブの「サイ -
ズ」の「縦幅」に変換されま
す。
繰返し数
○ [繰返し情報]タブの「繰返 -
し数」の「縦」に変換されま
す。
-
△
項目群名
×
変換されません。
-
英数字項目群名
△
DE(明細)パーティション
に変換されます。
複数の場合は「DE」+「1
から連番」に変換されます。
DE パーティションに変
換される数は、最大で
100 個までです。それ以
上の項目群は変換されま
せん。
自由パー
ティション
形式
699
備考(変換後に必要な操
作など)
-
-
集計表形式に変換されます。 必要に応じて定義内容を
修正してください。
帳票設計編 -付録 J 画面帳票定義体の変換-
付表 J.9 「定義体形式」変換仕様一覧(2 / 3)
FORM の帳票定義体での定義内容
(SMD 定義体)
List Creator の帳票定義情報での定義内容
(PMD 定義体)
機能名
詳細
変
換
の
可
否
変換内容
自
由
パ
|
テ
ィ
シ
ョ
ン
形
式
固定
△
パーティションの[プロパ
浮動指定で設定されてい
ティ]タブの「形式」が「浮 た印刷前改行数には、デ
動」に変換されます。
フォルト値「1」が設定さ
れます。
浮動
○
そのまま変換されます。
-
ページ内行位置(固定パー
ティション)
○
パーティションの[プロパ
-
ティ]タブの「開始位置」に
変換されます。
-
印刷前改行数(浮動パー
ティション)
○
パーティションの[プロパ
ティ]タブの「印刷前」の
「改行数」に変換されます。
-
-
行数
○
パーティションの[プロパ
ティ]タブの「サイズ」の
「縦幅」に変換されます。
-
印刷後
制御
改頁
○
パーティションの[プロパ
ティ]タブの「印刷後」の
「制御」に変換されます。
-
改行数
○
パーティションの[プロパ
ティ]タブの「印刷後」の
「改行数」に変換されます。
-
集計表パー
ティション
形式
-
○
集計表形式に変換されます。 -
集
計
表
パ
|
テ
ィ
シ
ョ
ン
形
式
-
項目群名
×
変換されません。
-
英数字
項目群
名
PH/CH/DE/CF/PF(集計表
パーティション形式)
○
そのまま変換されます。
DE パーティションに変
換される数は、最大で
100 個までです。それ以
上の項目群は変換されま
せん。
形式変
換
明細開始行位置
○
PH(ページ頭書き)パー
-
ティションの「縦幅」に変換
されます。
制御頭書き最終行位置
×
変換されません。
-
明細最終行位置
×
変換されません。
-
制御脚書き最終行位置
○
PF(制御脚書き)パーティ -
ションの「縦幅」に変換され
ます。
明細行数
○
DE(明細)パーティション -
の「縦幅」に変換されます。
印刷前改行数
○
DE(明細)パーティション -
の「印刷前改行数」に変換さ
れます。
ページ頭書き(あり)
○
PH(ページ頭書き)パー
-
ティションに変換されます。
ページ頭書き(なし)
○
PH(ページ頭書き)パー
-
ティションがない状態で変換
されます。
種別
明細情報
700
備考(変換後に必要な操
作など)
-
帳票設計編 -付録 J 画面帳票定義体の変換-
付表 J.9 「定義体形式」変換仕様一覧(3 / 3)
FORM の帳票定義体での定義内容
(SMD 定義体)
List Creator の帳票定義情報での定義内容
(PMD 定義体)
機能名
詳細
変
換
の
可
否
変換内容
明細情報
ページ脚書き(あり)
○
PF(ページ脚書き)パー
-
ティションに変換されます。
ページ脚書き(なし)
○
PF(ページ脚書き)パー
-
ティションがない状態で変換
されます。
パーティション行数
○
制御頭書き、制御脚書きに相 -
当するパーティションの「縦
幅」に変換されます。
行位置(固定パーティショ
ン)
○
パーティションの[プロパ
-
ティ]タブの「開始位置」に
変換されます。
印刷前制御
○
パーティションの[プロパ
ティ]タブの「印刷前」の
「制御」に変換されます。
-
印刷後制御
○
パーティションの[プロパ
ティ]タブの「印刷後」の
「制御」に変換されます。
-
明
細
情
報
制御頭
書き情
報/制
御脚書
き情報
備考(変換後に必要な操
作など)
○:そのまま変換されます。
△:変換後に操作が必要です。
×:変換できません。
●「罫線」変換仕様一覧
以下に、「罫線」に関する変換仕様一覧を示します。
付表 J.10 「罫線」変換仕様一覧
FORM の帳票定義体での定義内容
(SMD 定義体)
List Creator の帳票定義情報での定義内容
(PMD 定義体)
機能名
詳細
変
換
の
可
否
変換内容
備考(変換後に必要な操
作など)
種別
・縦罫線
・下横罫線
×
変換されません。
-
種類
・実線
・点線
・破線
・一転鎖線
×
変換されません。
-
太さ
・細線
・標準線
×
変換されません。
-
色情報
色
×
変換されません。
-
×:変換できません。
701
帳票設計編 -付録 J 画面帳票定義体の変換-
●「網がけ」変換仕様一覧
以下に、「網がけ」に関する変換仕様一覧を示します。
付表 J.11 「罫線」変換仕様一覧
FORM の帳票定義体での定義内容
(SMD 定義体)
List Creator の帳票定義情報での定義内容
(PMD 定義体)
機能名
詳細
変
換
の
可
否
変換内容
備考(変換後に必要な操
作など)
パターン
・1
・2
・3
・4
・5
・6
・7
・8
・9
・10
×
変換されません。
-
色情報
色
×
変換されません。
-
×:変換できません。
●「レコード定義」変換仕様一覧
「レコード定義」は、List Creator では各項目や集団項目のプロパティの[レコード]タブで設定できま
す。
以下に、「レコード定義」に関する変換仕様一覧を示します。
付表 J.12 「レコード定義」変換仕様一覧(1 / 2)
FORM の帳票定義体での定義内容
(SMD 定義体)
List Creator の帳票定義情報での定義内容
(PMD 定義体)
機能名
詳細
変
換
の
可
否
変換内容
レ
コ
|
ド
定
義
-
○
最下位のレベルを 1 に変換
必ず「1」から始まりま
し、以降は順に+ 1 します。 す。
レベル
番号
繰返し
情報
(あり、なし)
△ [レコード情報]タブで「繰
返しを行う」チェックボック
スをチェック / チェックをは
ずした状態で変換されます。
備考(変換後に必要な操
作など)
繰返しが「なし」に変換
された場合、不足する項
目を追加するなどの修正
が必要です。
繰返し
数
-
○ [レコード情報]タブの「繰 -
返し数」の総数に変換されま
す。
方向
右・下
○ [レコード情報]タブの「方
向」にそのまま変換されま
す。
-
○ [レコード情報]タブの「繰 -
返し数」の「横」の個数に変
換されます。
折返し
個数
(方向が
右の場
合)
702
-
帳票設計編 -付録 J 画面帳票定義体の変換-
付表 J.12 「レコード定義」変換仕様一覧(2 / 2)
FORM の帳票定義体での定義内容
(SMD 定義体)
List Creator の帳票定義情報での定義内容
(PMD 定義体)
機能名
詳細
変
換
の
可
否
レ 折返し
コ 個数
| (方向が
ド 下の場
定 合)
義
縦幅
-
○ [レコード情報]タブの「繰 -
返し数」の「縦」の個数に変
換されます。
-
○ [レコード情報]タブの「間 -
隔」の「縦幅」に変換されま
す。
横幅
-
○ [レコード情報]タブの「間 -
隔」の「横幅」に変換されま
す。
繰返し
展開
する
○ [レコード情報]タブの「繰 -
返しを行う」チェックボック
スがチェックされた状態で変
換されます。
しない
×
変換されません。
-
パイカ
○
そのまま変換されます。
-
エリート
×
変換されません。
-
行情報(印字
モード)
変換内容
○:そのまま変換されます。
△:変換後に操作が必要です。
×:変換できません。または、別の属性に変換されます。
●「オーバレイ名」変換仕様一覧
「オーバレイ名」は、変換できません。
703
備考(変換後に必要な操
作など)
帳票設計編 -付録 K COPY 句ファイル生成機能-
付録 K
COPY 句ファイル生成機能
ここでは、COPY 句ファイル生成機能について説明します。
704
帳票設計編 -付録 K COPY 句ファイル生成機能-
K.1 COPY 句ファイル生成機能
COPY 句ファイル生成機能とは、帳票に定義されている入力データの情報を COBOL レコード形式ファ
イルに変換する機能です。COBOL アプリケーションで入力データを作成する場合に有効な機能です。
COPY 句ファイルを生成するには、帳票定義一覧画面から対象とする帳票を選択した状態で、
[ファイ
ル]-[COPY 句ファイルの生成]をクリックするか、帳票を選択した状態で右クリックしてポップアッ
プメニューを開き、[COPY 句ファイルの生成]をクリックします。
付図 K.1 COPY 句ファイルの生成画面
COPY 句ファイル生成の詳細については、List Creator デザイナのデザイナヘルプを参照してください。
!
注意
- 帳票に定義されている項目の項目名に以下のいずれかの文字を含む場合、エラーとなり、
COPY 句ファイルは生成されません。
・ 日本語の記号
「スラッシュ(/)」、「大なり ( > ) 」、「小なり ( < ) 」、および「アンダースコア ( _ ) 」
705
帳票設計編 -索引-
索引
数字
E
1 インチ .............................................................66
1 ページ /1 明細の範囲について ......................626
EAN-128 のバーコード .................................... 560
ERP と連携 ........................................................ 49
Excel ファイル出力 .....................161, 433, 580
Excel ファイル出力時のバーコード補正情報
設定画面 ..................................................... 435
Excel ファイル出力する帳票を設計する場合の
注意事項 ..................................................... 610
Excel ファイルに出力する ............................... 433
1 レコードの扱いについて ...............................352
B
BASIC=1 ...........................................................175
bip ......................................................................50
Excel ファイル(入力データ仕様) .................. 349
BREAK .................................................. 315, 317
BREAK 項目 .....................................................313
BREAK 条件 .....................................................540
BREAK 制御の定義 ..........................................313
BREAK 単位 .....................................................514
F
FAX 送信する .................................................. 410
FAX 送信する帳票を設計するときの注意事項 610
FAX 装置名 ..................................................... 410
FAX 属性 ......................................................... 401
FAX タブ ......................................................... 410
FAX の詳細設定画面 ............................. 409, 414
FORM 独自の変換規則でコード変換する ....... 683
C
CASE データ出力 .............................................318
CF(制御脚書き) ...................................... 35, 41
CH(制御頭書き) ...................................... 35, 40
COBOL アプリケーション ...............................518
CODE128 のバーコード ...................................559
COPY 句ファイル生成機能 ..............................705
CPI .....................................................................66
CSV 形式 ............................................................47
I
ITEMINFO セクションに記述できる情報 ....... 175
J
D
JPEG 圧縮時の品質 ......................................... 428
Database Direct 連携機能 ...................................192
DB 接続情報 .....................................................336
DB タイプ ........................................................336
DB 連携タブ .....................................................336
DE(明細) ................................................. 35, 40
dse ......................................................................50
DTD ファイル ....................................... 171, 196
DTD ファイルの準備 .......................................178
DTD ファイルの条件 .......................................623
L
LPI ..................................................................... 66
M
Microsoft Translator .......................................... 462
DTD ファイルを利用して作成する ..................196
N
Navigator 連携機能 ............................................ 48
706
帳票設計編 -索引-
T
Navigator 連携機能を利用する .........................171
tif ..................................................................... 438
TIFF ファイルに出力する ............................... 437
TIFF 出力時のバーコード補正情報
設定画面 ..................................................... 438
TIFF 出力する帳票を設計する場合の
注意事項 ..................................................... 610
O
OCI 連携 ...........................................................192
OCR-B ..............................................................359
OCR-B 項目 ........................................................30
OCR 認識画面 ..................................................190
OCR 認識の画面を表示する .............................190
U
Oracle E-Business Suite 連携機能 .........................49
ovd ......................................................................50
URI による閲覧制限を行う ............................. 425
OWF ファイル生成 ..........................................384
X
P
XBRL インスタンス ........................................ 590
XBRL タクソノミー ........................................ 590
XBRL データ対応機能 .................................... 590
PDF ファイルに添付するファイル名 ...............429
PDF ファイルに添付するファイル名設定画面 .432
PDF ファイルに変換 ........................................416
XBRL データ対応機能を利用する .................. 171
XBRL データと連携 .......................................... 49
xlsx .................................................................. 434
XML 形式 ................................................ 47, 564
XML 形式の入力データの 1 ページまたは
1 明細の範囲 .............................................. 626
XML 形式の入力データの 1 ページまたは
1 明細の範囲(フリーフレーム形式) ......... 626
PDF ファイル(入力データ仕様) ....................349
PDF ファイルの自動印刷を行う ......................431
PDF ファイル表示時のアプリケーションの設定
....................................................................430
PDF ファイル保存時のバーコード補正情報
設定画面 .....................................................418
PDF ファイル保存する帳票を設計する場合の
注意事項 .....................................................610
PF(ページ脚書き) ............................................41
PH(ページ頭書き) ...........................................40
pmd .....................................................................50
Prfmwiz.ini ファイル ...................... 60, 181, 183
Prfmwiz.ini ファイルの編集 ..............................672
psf .......................................................................50
XML データの構造に応じた帳票形式の選択 .. 627
XML ファイル .................. 171, 197, 564, 621
XML ファイルの準備 ...................................... 178
XML ファイルの条件 ...................................... 623
XML ファイルを利用して作成する ................ 196
XML ルート ............................................ 47, 622
Z
R
組合せ ............................................................. 446
RH(レポート頭書き) .......................................40
あ
S
アスタリスク ................................................... 323
アプリケーション識別子 ................................. 560
網がけ属性 ............................................ 283, 287
網がけを設定する ........................................... 283
暗号化レベル ................................................... 420
SAP R/3 RDI 連携機能 ........................................49
SELECT 文 .......................................................337
SELECT 文(レポート頭書き) .........................337
SELECT 文を定義するときの留意事項 ............337
SSIS 連携機能 ....................................................48
707
帳票設計編 -索引-
い
演算子の種類 ................................................... 314
演算子を指定する項目・内容を確認する ....... 314
演算のタイミングを指定する ......................... 333
演算の定義 ...................................................... 312
一括変更 ...........................................................272
一括変更(項目種別) .......................................276
一括変更(項目名) ..........................................277
一括変更(フォントサイズ) ............................273
一括変更(フォント情報) ................................272
一括変更(プロパティ) ...................................274
お
オーバレイ ......................... 33, 169, 240, 567
オーバレイイメージ .......................................... 33
移動(項目) .....................................................245
移動(フレーム) ..............................................208
イメージデータ ................................................554
オーバレイ図形 ................................................. 33
オーバレイ変換機能 .............................. 169, 187
イメージデータを下敷きとして表示する ........237
イメージ透過 ...................................................555
イメージファイル ............................................169
イメージファイルを作成する ..........................172
オーバレイ変換を行わない ............................. 188
オーバレイ文字 ................................................. 33
オーバレイを印刷しない ................................. 284
オーバレイを印刷する .................................... 284
色設定 ..............................................................225
色を変更する ...................................................253
オーバレイを追加する .................................... 279
オーバレイを定義する .................................... 234
オーバレイを編集する .................................... 279
オーバレイをロックする ................................. 240
オブジェクト ..................................................... 30
オペランド ............................................ 329, 332
印刷時のバーコード補正情報設定画面 ............394
印刷する ...........................................................387
印刷設定 ...........................................................401
印刷属性 ................................................ 390, 411
印刷属性設定画面 ................................. 395, 415
印刷タブ ...........................................................387
印刷(テスト印刷) ..........................................347
印刷(入力データ仕様) ...................................349
印刷の許可 .......................................................421
印刷範囲 .............................................................57
か
カード形式 ....................................38, 165, 525
改行コード ...................................................... 326
改行ピッチ ........................................................ 66
解除(フレームのリンク) ............................... 218
解除(ロック) ................................................. 240
改フレーム ............................................ 381, 537
改ページ
................381, 531, 536, 537, 538, 542
改ページのタイミング .................................... 324
改ページのタイミング
(組合せフォーム出力時) ........................... 453
拡大 / 縮小 ....................................................... 519
拡張定義 ............................................................ 27
拡張定義タブ ................................................... 333
拡張定義の編集画面(集計表形式の場合) ...... 334
拡張定義の編集画面
(フリーフレーム形式の場合) .................... 335
格納先ファイル名 ........................................... 416
格納先ファイル名(Excel) .............................. 433
格納先ファイル名(TIFF) ............................... 437
傾き補正を行う ............................................... 188
カテゴリー名 ........................................... 60, 673
角を丸める ...................................................... 282
印刷範囲の縦幅でシートを変えずに出力する .434
印刷部数 ................................................ 389, 405
印刷プリンタ名 ................................................387
印刷文字 ...........................................................295
印刷優先順位を指定する ...................... 299, 301
印刷(レイアウト印刷) ...................................339
インチ ................................................................65
う
ウィザード選択、Unicode 文字の使用有無の
指定画面 ............................................ 74, 118
上書き保存 .......................................................233
え
英数字項目を優先 ............................................682
閲覧制限時の動作 ............................................431
エディタ指定画面 ............................................342
演算結果 ...........................................................517
708
帳票設計編 -索引-
可変長 ................................................................46
紙の帳票のレイアウト情報を利用する ............169
カラーで下敷きイメージを表示する ...............188
カラー認識する ................................................189
環境定義タブ ...................................................322
句読点のぶら下げ ........................................... 571
組合せフォーム出力用の入力データ設計時の
留意事項 ..................................................... 452
組合せフォーム設計時の留意事項 .................. 446
組合せフォーム定義一覧の表示 ...................... 442
組合せフォーム定義の作成 ............................. 442
関数 ....................................................... 316, 318
カンマ ..............................................................323
管理 ..................................................................477
関連付け情報 .......................................... 27, 312
組合せフォーム定義の流れ ............................. 441
組合せフォーム定義の保存 ............................. 445
組合せフォーム定義ファイルの形式 ............... 678
組合せフォームの出力イメージの確認 ........... 444
関連付け情報に定義する情報を整理する ........314
関連付け情報を定義する ...................... 311, 320
組合せフォームの定義 .................................... 442
組合せフォームのプレビュー ......................... 444
組合せフォーム用の入力データを設計 ........... 449
組込みメディア ............................................... 359
き
組込みメディア項目 .......................................... 31
組込みメディア項目に透過を指定する ........... 270
期間による閲覧制限時に表示される
メッセージ ..................................................427
期間による閲覧制限を行う ..............................426
既存帳票のレイアウト情報を利用する ............169
給紙口名 ................................................ 389, 404
給紙方法 ...................................... 388, 392, 404
強制間隔に合わせる .........................................235
共通の書式画面 ................................................272
組込みメディア項目のサイズを変更する ....... 269
クライアント ID .............................................. 462
グラフ ............................................................. 557
グラフ出力機能 ............................................... 494
グラフ出力時の留意事項 ................................. 508
グラフデータファイル .................................... 498
グラフの構成 ................................................... 496
グラフの出力 ................................................... 498
グラフのプレビュー ........................................ 507
グラフ要素の名称 ........................................... 497
行の高さを先に縮小 .........................................267
行の高さを自動縮小する .................................265
行ピッチ .............................................................66
切替え情報 .......................................................474
切り替えられる項目属性 .................................456
禁則処理 ...........................................................571
禁則処理の指定(項目) ...................................256
禁則文字の指定(帳票) ...................................256
均等に配置 .......................................................572
グラフを帳票に出力 ........................................ 507
繰返し数 ................................................ 332, 354
繰返しを設定する ........................................... 255
グリッド .................................................... 62, 67
グリッド間隔の変更 ........................................ 128
グリッド機能 ..................................................... 67
グリッド強制 ..................................................... 68
グリッド種別 ..................................................... 67
グリッド種別の選択 .......................................... 65
グリッド種別変更時の留意事項 ...................... 605
グリッド線の位置変更 .................................... 128
グリッド線の削除 ........................................... 128
グリッドの間隔を任意で指定する .................. 124
グリッドの削除 ............................................... 128
グリッドの初期値と単位指定 ......................... 605
グリッドの設定を変更する ............................. 235
グリッドの追加 ............................................... 129
く
クイックハンドル ..................................... 57, 61
クエリ連携 .......................................................192
区切り ..............................................................360
区切りページ出力 ................................. 389, 392
区切りページ出力設定画面 ..............................392
区切り文字 ............................46, 47, 323, 353
矩形繰返し形式 ............................. 42, 165, 551
矩形固定リテラル項目 .......................................32
矩形テキスト ...................................................359
矩形テキスト項目 ..............................................30
矩形テキスト項目の改行コード .......................326
矩形テキスト項目の縦幅を自動拡張する ........262
矩形領域 .............................................................43
グループ化 ...................................................... 240
709
帳票設計編 -索引-
け
項目の設定を変更する .................................... 247
項目のフォント ............................................... 566
項目のフォントサイズを一括変更する ........... 273
項目のフォントサイズを変更する .................. 249
項目のフォント情報を一括変更する ............... 272
罫線接続モード ................................................569
罫線属性 ................................................ 281, 286
権限 ..................................................................420
言語ごとの切替え情報 .....................................474
項目のプロパティ ........................................... 567
項目のプロパティを一括変更する .................. 274
項目の文字配置を変更する ............................. 247
項目の文字ピッチを変更する ......................... 250
こ
構成項目名を使用 ............................................326
項目をロックする ............................................240
項目の領域長を変更する ................................. 251
項目名 .........................................175, 359, 673
項目名 / タグ名の変更 ..................................... 277
項目名 / タグ名の変更画面 .............................. 277
項目を移動する ................................................245
項目 ......................................................... 30, 240
項目エントリリスト ................................ 60, 181
項目形式 ...........................................................360
項目ごとのデータの形式を知る .......................359
項目名ラベル付きデータ ................................... 45
項目名ラベル付きデータファイル .................. 590
項目名を一括変更する .................................... 277
項目リスト ................................................ 57, 58
項目を削除する ............................................... 246
項目を追加する ............................................... 243
項目を定義する ............................................... 234
項目を複写する ............................................... 244
項目ごとのデータの長さを知る .......................367
項目種別 ...................................... 175, 359, 674
項目種別とデータの形式 .................................361
項目種別の決定 ................................................173
項目種別を一括変更する .................................276
項目種別を変更する .........................................257
項目仕様 ...........................................................486
項目を編集する ............................................... 243
項目を未定義状態に戻す ................................. 195
互換性のある形式 ........................................... 420
顧客の秘密 ...................................................... 462
項目詳細 ...........................................................360
項目情報ファイル ................................. 170, 173
項目情報ファイルの記述形式 ..........................174
項目情報ファイルの取込み ..............................241
項目情報ファイルを作成する ..........................173
項目情報ファイルを使用する ..........................192
項目情報をもとに作成する ..............................192
項目情報を利用する .........................................170
項目属性 ...........................................................456
項目属性切替え ................................................455
項目属性切替え定義ファイル ..........................465
項目属性切替え定義ファイルの雛型 ...............472
項目長 ......................................... 175, 367, 674
項目ツールバー ..................................................58
項目に繰返しを設定する .................................255
項目にハイパーリンク情報を付加する ............252
項目の色を変更する .........................................253
項目の基点 .......................................................245
項目の項目種別を一括変更する .......................276
項目の項目名を一括変更する ..........................277
項目の自動生成 ................................................169
項目の出力時の動作を変更 ..............................248
項目の初期値の設定 .........................................184
項目の設定を一括変更する ..............................272
固定位置 ................................................ 541, 542
固定間隔グリッド ................ 67, 70, 163, 235
固定長 ............................................................... 46
固定パーティション ................................ 29, 569
固定文字列を変更する .................................... 259
固定リテラル項目 ............................................. 32
コピー(項目) ................................................. 244
コメント .......................................................... 386
コンビニバーコード ........................................ 559
さ
最小値(任意間隔グリッド) ........................... 605
最大値(任意間隔グリッド) ........................... 605
サイドビュー .....................................57, 58, 61
削除 ................................................................. 480
削除(項目) .................................................... 246
削除(パーティション) .................................. 231
削除(フレーム) ............................................. 211
削除(フレームパーティション) .................... 214
削除(ヘッダ / フッタ) ................................... 206
作成されるファイル .......................................... 50
710
帳票設計編 -索引-
作成者 ................................................... 401, 419
作成者(Excel) .................................................436
作成方法を決める ............................................169
サブタイトル ...................................................419
サブタイトル(Excel) ......................................436
出力時の優先順位 ........................................... 397
出力データの自動計算 .................................... 312
出力内容 .......................................................... 392
出力方法 .......................................................... 384
出力方法ごとの注意事項 ................................. 610
し
出力方法と設定するタブ ................................. 384
出力ユーザ ID ................................................. 556
種類リストボックス項目選択 ......................... 183
準備 ................................................................. 164
シール ................................................................43
小計と合計 ...................................................... 534
条件式で指定した項目と指定できる演算子 .... 306
条件指定 ................................................ 305, 516
条件指定編集 ................................................... 307
時刻項目 .............................................................32
システム自動判断 1 .........................................324
システム自動判断 2 .........................................324
システム自動判断 3 .........................................324
下敷き ..............................................................169
条件指定編集画面 ........................................... 307
条件に合う最初の明細 .................................... 325
下敷きイメージのオーバレイ変換 ...................187
条件に合うすべての明細 ................................. 325
条件判定 ................................................ 316, 318
詳細設定 ......................................401, 406, 411
小数部桁数 ....................... 175, 367, 368, 674
使用できる DTD ファイル ............................... 623
使用できる XML ファイル .............................. 623
下敷きイメージのオーバレイ変換画面 ............188
下敷きイメージのオーバレイ変換を引き続き
行う .............................................................188
下敷きイメージの表示 .....................................188
下敷きイメージを非表示にする .......................190
下敷きとして表示する .....................................237
自動拡張 ...........................................................262
初期値の設定 ..................................................... 66
書式ツールバー ................................................. 57
新規作成 ............................. 74, 118, 180, 480
新規作成画面 .................................74, 118, 180
自動縮小 ...........................................................265
自動補正配置 ...................................................239
シャープ ...........................................................323
集計表形式 .................................... 40, 165, 527
集団 ..................................................................360
集団印刷 ...........................................................295
集団印刷指定 ...................................................511
集団印刷と BREAK を連携する .. 302, 304, 332
集団項目 ........................................ 32, 553, 622
集団項目の扱い ................................................326
集団項目名を使用 ............................................326
集団項目を定義する .........................................294
受信側に合わせてイメージ調整 .......................414
受信者情報 ............................................ 406, 411
受信者情報設定画面 .............................. 408, 413
出力イメージを確認する .................................338
出力開始時の動作モード .................................395
出力開始メッセージ .........................................397
出力完了メッセージ .........................................398
出力経過のメッセージ通知 ..............................397
出力結果を動的に変更する条件を定義する .....305
出力項目 ...........................................................622
出力項目の形式 ................................................289
出力項目を非出力項目(レコードのみ項目)に
変更する .....................................................291
す
垂直線 ............................................................. 568
水平線 ............................................................. 568
数字 ....................................................... 359, 360
数字項目 .................................................. 30, 512
数字項目の形式を編集する ............................. 260
数字項目の合計 ............................................... 525
数値 ................................................................. 360
数値関連 .......................................................... 456
スキーマファイル(schema.ini) ...................... 170
スキーマファイル(schema.ini)からの
項目情報の作成 .......................................... 177
スキーマファイル(schema.ini)とは ............. 177
スキーマファイル(schema.ini)を使用する ... 192
スキーマファイル(schema.ini)を利用する ... 177
スケール付きで印刷 ........................................ 339
図形 ................................................................... 33
図形ツールバー ................................................. 58
図形の属性 ...................................................... 567
ステータスバー ......................................... 57, 63
711
帳票設計編 -索引-
スプールドキュメントの扱い ..........................396
挿入(パーティション) .................................. 229
挿入(フレーム) ............................................. 206
挿入(フレームパーティション) .................... 212
挿入(ヘッダ / フッタ) ................................... 205
送付状を付加する ........................................... 414
せ
制御脚書きパーティション ................... 545, 537
総ページ数 ...................................................... 514
属性 ................................................................. 308
属性識別子 ...................................................... 465
制御レベル .......................................................368
整列 ..................................................................237
設計(帳票業務情報) .......................................384
設計(入力データ) ..........................................348
接続先名 ...........................................................336
設定(オーバレイ印刷) ...................................284
た
設定(関連付け情報) .......................................320
設定(組込みメディア項目) ............................269
設定(繰返し) ..................................................255
タイムアウト時間 ........................................... 337
高さを拡張して全体出力 ................................. 264
タックシール形式 ................................... 43, 165
設定(グリッド / グリッド強制) ......................235
縦幅 ................................................................. 674
設定(項目) .......................................... 247, 272
縦幅を拡張して出力 ........................................ 263
設定(項目の色) ..............................................253
設定(集団項目) ..............................................294
設定(数字項目の形式) ...................................260
設定(テキスト項目の形式) ............................261
設定(バーコード項目) ...................................268
縦方向の出力 ................................................... 574
タブ ................................................................. 323
単位の設定 ........................................................ 65
段組み ................................................... 512, 528
単票 ................................................................. 520
設定(パーティション枠の網がけ) .................287
設定(パーティション枠の角の丸め) ..............286
設定(非出力項目(レコードのみ項目)) ........288
設定(フォントサイズ) ...................................249
設定(フレームの色) .......................................225
設定(フレームのリンク) ................................216
設定(フレームパーティションの色) ..............225
設定(文字配置) ..............................................247
設定(文字ピッチ) ..........................................250
設定(領域長) ..................................................251
設定(レコード域共用) ...................................292
設定(枠の網がけ) ..........................................283
設定(枠の角の丸め) .......................................282
設定を変更する ................................................214
段落(集計表形式の場合) ............................... 333
段落(フリーフレーム形式の場合) ................ 333
ち
チェックボックス ........................................... 359
チェックボックス項目 ...................................... 30
置換フォント ................................................... 389
置換フォント指定 ........................................... 391
置換フォント設定画面 .................................... 391
置換文字列 ...................................................... 344
注意事項(FAX 送信する帳票の設計時) ........ 610
注意事項(PDF 変換する帳票の設計時)
................................................................... 610
注意事項(組合せフォーム出力用の
入力データ設計時) .................................... 452
注意事項(組合せフォーム設計時) ................ 446
注意事項(グラフ出力時) ............................... 508
注意事項(電子フォーム使用時) .................... 656
注意事項(電子保存する帳票の設計時) ......... 610
注釈とフォームフィールドの追加と変更の許可
................................................................... 422
帳票 ......................................................... 25, 169
帳票一覧の出力 ............................................... 481
設定を変更する(パーティション) .................230
選択時情報 ............................................ 175, 674
線幅 ..................................................................281
線幅を変更する ................................................281
全般タブ ...........................................................386
そ
総合計 ......................................... 514, 535, 540
送信者情報 ............................................ 406, 411
送信者情報設定画面 .............................. 407, 412
挿入(項目) .....................................................243
帳票一覧の出力画面 ........................................ 481
帳票格納ディレクトリ ..................74, 118, 180
712
帳票設計編 -索引-
帳票格納ディレクトリの指定 ..........................479
帳票業務情報 .......................................... 27, 591
帳票様式情報を保存する ................................. 233
帳票様式定義 ..................................................... 26
帳票様式定義ウィザード ......................... 74, 118
帳票様式定義画面 ............................................. 57
帳票様式定義画面の表示 ................................... 57
帳票業務情報の設定・参照 ..............................480
帳票業務情報の変更 .........................................492
帳票業務情報を定義する .................................384
帳票形式 .............................................................34
帳票形式ごとの領域 ...........................................28
帳票形式とデータ定義画面のタブ ...................321
帳票形式の選択(XML データの場合) ............627
帳票様式定義の仕様印刷画面 ......................... 486
帳票様式定義の編集(組合せフォーム設定時)
................................................................... 445
帳票レイアウト ............................................... 574
帳票レイアウト情報 .......................................... 26
帳票レイアウト情報と入力データの
関連付け情報 ..................................... 27, 312
帳票レイアウト情報と入力データの
関連付け情報を定義する ........................... 311
帳票レイアウト情報の項目の並び順と
入力データの並び順の関係 ........................ 312
帳票レイアウト情報の出力イメージを
確認する ..................................................... 338
帳票レイアウト情報を作成する ...................... 179
帳票を PDF ファイルに変換 ............................ 416
直線を追加する ............................................... 280
帳票形式の選択基準 .........................................165
帳票形式を決める ............................................165
帳票仕様 ...........................................................486
帳票設計時に必要な情報 .................................166
帳票設計時にプレビューする ..........................340
帳票設計時の環境に関する注意事項 ...............613
帳票設計時の操作環境 .......................................64
帳票設計時の注意事項 .....................................604
帳票設計で使用する画面 ...................................56
帳票設計で定義する情報 ...................................26
帳票設計とは .....................................................25
帳票設計の基礎知識 ...........................................24
帳票設計の流れ ..................................................52
帳票設計前の準備 ............................................164
帳票定義一覧画面 ..............................................56
帳票定義一覧の起動 ...........................................56
つ
ツールツールバー ............................................. 57
ツールバー ........................................................ 57
追加(オーバレイ) .......................................... 279
追加(項目) .................................................... 243
追加(直線) .................................................... 280
追加(パーティション) .................................. 229
追加(パーティション罫線) ........................... 285
追加(パーティション枠) ............................... 285
追加(文字) .................................................... 279
追加(枠) ........................................................ 281
通貨 ................................................................. 360
通貨関連 .......................................................... 456
通番指定 ............................................................ 32
続き ................................................................. 544
続く ................................................................. 543
帳票定義情報 .....................................................26
帳票定義情報の一覧の出力 ..............................481
帳票定義情報の一覧表示 .................................479
帳票定義情報の一覧を出力 ..............................481
帳票定義情報の変更箇所を特定 .......................483
帳票定義情報の変更の有無を出力 ...................481
帳票定義情報を管理する .................................477
帳票定義情報を保守する .................................489
帳票定義体の変換 ............................................680
帳票定義体の変換 GUI ツール .........................682
帳票ナビ .................................................... 57, 58
帳票のイメージファイルの取り込み ...............169
帳票の改フレーム ............................................381
帳票の改ページ ................................................381
帳票保守 ...........................................................489
帳票様式情報 .....................................................26
帳票様式情報の項目 .........................................564
て
データが収まらない場合の対処 ...................... 248
データ項目名 ......................................... 328, 331
データ定義 .............................................. 27, 354
データ定義画面 ............................................... 320
データ定義画面の拡張定義タブ ...................... 334
データ定義画面のデータ定義タブ .................. 331
帳票様式情報の項目・図形 ..............................566
帳票様式情報の仕様印刷 .................................486
帳票様式情報の設計
.......................... 510, 525, 526, 527, 551
帳票様式情報の変更 .........................................490
713
帳票設計編 -索引-
と
データ定義画面のデータ定義
(レポート頭書き)タブ ..............................328
データ定義タブ ................................................330
問い合わせファイル ........................................ 170
問い合わせファイルを使用する ...................... 192
データ定義の編集画面 .......................... 329, 332
データ定義へ ...................................................329
データ定義(レポート頭書き) ........................354
透過 ................................................................. 270
動作環境のカスタマイズ ................................... 65
同名ファイルの上書き .................................... 682
とじしろ .......................................................... 521
データ定義(レポート頭書き)タブ ...............327
データ定義(レポート頭書き)へ ...................332
データの形式を知る .........................................359
データの構成を知る .........................................352
ドット ............................................................... 65
取り消し線 ...................................................... 516
データファイル ..................................................45
データベースと連携 ...........................................48
データ変換 .......................................................319
データリスト ........................................ 199, 564
な
内部変数 ................................................ 317, 319
データリストの構造を変更する .......................223
データリストへの展開方法 ..............................201
に
データルート .......................................... 47, 622
データルートと改ページについて ...................644
データルートに指定できる要素の条件 ............635
データルート名 ................................................564
データをソートする .........................................368
定義(関連付け情報) .......................................320
定義情報変更 ........................................ 193, 242
定義(非出力項目(レコードのみ項目)) ........288
テイル(矩形繰返し形式) ..................................43
テイル(伝票形式) ............................................39
入力データ ...................................................... 588
入力データ形式 ..................................... 322, 353
入力データ形式を変更したときの動作 ........... 616
入力データ仕様 ............................................... 486
入力データ仕様の印刷例 ................................. 350
入力データ仕様を確認する ............................. 349
入力データ仕様を元に入力データを設計する
................................................................... 351
入力データに合わせて出力結果を変更する .... 295
入力データに関する留意事項 ......................... 615
入力データの 1 ページ /1 明細の範囲について 626
入力データの 1 レコードの扱いについて ....... 352
入力データの扱いについて ............................. 354
入力データの項目情報を利用する .................. 170
入力データの種類を決める ............................. 314
入力データ(部署別売上げ一覧 .dat) .............. 117
入力データを設計する .......................... 348, 351
入力データを設計する
(項目名ラベル付きデータファイル) ......... 375
入力データを設計する
(マルチフォーム出力用) ........................... 369
任意間隔グリッド ................................... 68, 109
任意間隔グリッドに関する注意事項 ............... 605
テイル部 .............................................................28
テキスト ................................................ 359, 360
テキスト項目 .....................................................30
テキスト項目の形式を編集する .......................261
テキストとグラフィックスの選択の許可 ........422
テスト印刷する ................................................347
テスト印刷の出力例 .........................................347
電子データ .......................................................169
電子フォームの使用方法 .................................655
電子フォームを使用する場合の留意事項 ........656
電子フォームを帳票に変換する .......................663
電子保存 ...........................................................400
電子保存後の印刷設定画面 ..............................403
電子保存する ...................................................400
電子保存する帳票を設計するときの注意事項 .610
電子保存装置名 ................................................400
電子保存タブ ...................................................400
ぬ
抜き出し検索 ................................................... 403
電子保存の FAX 属性設定画面 ........................406
電子保存の詳細設定画面 .................................401
伝票形式 ........................................ 39, 165, 526
714
帳票設計編 -索引-
は
ひ
バーコード ............................................ 359, 558
バーコード項目 ..................................................30
非出力 ............................................................. 359
非出力項目 ..................................552, 577, 622
非出力項目から出力項目を定義する画面
......................................................... 200, 289
非出力項目に変更 ................................. 195, 291
非出力項目(レコードのみ項目) ...................... 32
非出力項目(レコードのみ項目)を
出力項目として定義する ........................... 289
バーコード項目(U.S. Postal FIM) .....................31
バーコード項目の種別を指定する ...................268
バーコード種別 ................................................268
バーコード全体を 1 つのイメージとして
出力する .....................................................394
バーコードの出力開始位置 ..............................561
バーコードの文字印刷部分 ..............................558
非出力項目(レコードのみ項目)を定義する 288
日付 ................................................................. 360
日付、時刻 ...................................................... 562
バーコード描画 ................................................429
バーコード補正情報 ..........390, 417, 434, 438
バーコード補正情報設定画面
(Excel ファイル出力時) ..............................435
バーコード補正情報設定画面
(PDF ファイル保存時) ................................418
バーコード補正情報設定画面
(TIFF 出力時) .............................................438
バーコード補正情報設定画面(印刷時) ..........394
バーティカルバー ............................................323
パーティション ................................. 28, 29, 34
パーティション罫線 ................................ 33, 568
パーティション罫線ツールバー .........................58
日付関連 .......................................................... 456
日付項目 ............................................................ 32
ピッチ ..................................................... 66, 250
雛形作成 .......................................................... 342
雛形データファイルを編集 ............................. 342
雛型ファイル ................................................... 472
表示(下敷きイメージ) .................................. 237
表示ツールバー ................................................. 57
標準 ................................................................. 360
標準ツールバー ................................................. 57
標準物流コードのバーコード ......................... 560
開く ................................................................. 480
パーティション罫線を追加する .......................285
パーティション罫線を編集する .......................285
パーティション仕様 .........................................486
パーティション挿入モード ..............................212
パーティションの設定を変更する ........ 214, 230
パーティションの高さ .....................................522
パーティションの高さを自動拡張する ............264
パーティションのプロパティ画面
................................................... 85, 87, 230
パーティションラベル .......................... 206, 231
パーティションリスト ............................ 58, 185
パーティション枠 ................................... 33, 568
ふ
部 ....................................................................... 28
ファイル ............................................................ 50
ファイル (Excel) タブ ............................ 433, 437
ファイルタブ ................................................... 416
ファイルの種類 ............................................... 682
ファイル保存する ........................................... 416
ファイルを準備する ........................................ 172
フィールドタイプ ........................................... 674
フォント .......................................................... 456
フォント一覧 ................................................... 391
フォントサイズ ............................................... 575
フォントサイズを一括変更する ...................... 273
フォントサイズを自動縮小する ...................... 265
フォントサイズを変更する ............................. 249
フォント情報を一括変更する ......................... 272
フォントの変更 ............................................... 272
複写(項目) .................................................... 244
複写(フレーム) ............................................. 210
複製 ................................................................. 480
部署別売上げ一覧 ........................................... 110
パーティション枠に網がけを設定する ............287
パーティション枠の角を丸める .......................286
パーティション枠の線幅を変更する ...............286
パーティション枠を追加する ..........................285
パーティションを削除する ..............................231
パーティションを追加する ..............................229
パーティションを配置する ..............................229
排紙口を指定 ...................................................591
配置(パーティション) ...................................229
配置方法 ...........................................................247
バイト数 ...................................... 328, 331, 368
ハイパーリンク情報 .........................................252
番号 ..................................................................354
715
帳票設計編 -索引-
部数単位 ...........................................................591
フッタ(FOOT) .................................................29
フッタ(フリーフレーム形式) ..........................34
フッタを削除する ............................................206
フッタを挿入する ............................................205
フレームを複写する ........................................ 210
プレーンテキスト ........................................... 518
プレビューア画面 ........................................... 344
プレビューア初期画面 .................................... 345
プレビューする(組合せフォーム) ................ 444
プレビューする(レイアウト確認モード)
......................................................... 226, 232
プレビューで表示する .................................... 340
プレプリント用紙 ........................................... 587
プレプリント用紙のレイアウト情報を
利用する ..................................................... 169
浮動位置 ................................................ 541, 542
浮動パーティション ...........................................29
部品 ....................................................................30
フリーフレーム形式 ................................ 34, 165
フリーフレーム形式の出力制御 .......................325
フリーフレーム形式の入力データの
扱いについて ..............................................354
プリンタのバーコードフォント .......................559
フレーム .................................................... 29, 35
プロパティリスト ..................................... 57, 61
プロパティを一括変更する ............................. 274
文 ..................................................................... 333
文書情報 .......................................................... 417
フレーム / パーティションの出力順序 .............333
フレーム / パーティションの出力条件 .............333
文書情報(Excel) ............................................ 434
文書情報設定画面 ........................................... 418
フレーム削除時の注意事項 ..............................222
フレーム集団項目 ............................................622
フレーム集団項目に指定できる要素の条件 .....641
フレームツールバー ...........................................58
フレームにリンクを設定する ................. 35, 216
フレームの色を変更する .................................225
フレームの基点 ................................................208
フレームの切り替え .............................. 530, 532
フレームのサイズ変更 .....................................546
フレームの出力方向 .........................................216
文書情報設定画面(Excel) .............................. 436
文書情報設定画面(閲覧制限) ........................ 425
文書情報設定画面(概要) ............................... 419
文書情報設定画面(セキュリティ) ................ 420
文書情報設定画面(動作) ............................... 430
文書情報設定画面(文書管理) ........................ 428
文書変更の許可 ............................................... 421
分類 ................................................................. 360
フレームの設定を変更する ..............................214
フレームのプロパティ画面 ........... 84, 207, 215
フレームのリンク ..............................................35
フレームのリンク設定解除時の注意事項 ........221
フレームのリンク設定時の注意事項 ...............220
フレームのリンクを解除する ..........................218
フレームパーティション .......................... 29, 35
フレームパーティション挿入画面 ...................212
フレームパーティションの色を変更する ........225
フレームパーティションの区切り線 ...............546
フレームパーティションの設定を変更する .....214
フレームパーティションの編集 .......................547
フレームパーティション枠 ..............................547
フレームパーティションを削除する ...............214
フレームパーティションを挿入する ...............212
フレームパーティションを表示 .......................546
フレームリンクモード .....................................216
へ
ページ ............................................................. 514
ページ番号 ...................................................... 513
ページ番号の初期値 ........................................ 515
ページをマスクする ........................................ 431
ヘッダ ............................................................. 536
ヘッダ(HEAD) ................................................ 29
ヘッダ(矩形繰返し形式) ................................. 42
ヘッダ情報 ...................................................... 414
ヘッダ(伝票形式) ............................................ 39
ヘッダ部 ............................................................ 28
ヘッダ(フリーフレーム形式) .......................... 34
ヘッダを削除する ........................................... 206
ヘッダを挿入する ........................................... 205
変換先ディレクトリ ........................................ 682
変換元(帳票定義体)ディレクトリ ............... 682
変更(オーバレイ印刷) .................................. 284
変更(組込みメディア項目) ........................... 269
変更(グリッド) ............................................. 235
変更(項目) .......................................... 247, 272
フレーム枠 ............................................ 546, 547
フレームを移動する .........................................208
フレームを削除する .........................................211
フレームを配置する .........................................206
716
帳票設計編 -索引-
ま
変更(項目種別) ..............................................257
変更(項目の色) ..............................................253
変更(固定文字列) ..........................................259
変更(数字項目の形式) ...................................260
変更(帳票業務情報) .......................................492
マルチフォーム出力 ........................................ 589
マルチフォーム出力時の動作 ............... 390, 405
マルチフォーム出力する帳票を設計する場合の
留意事項 ..................................................... 611
マルチフォーム出力用の入力データを設計する
................................................................... 369
丸め属性 ................................................ 282, 286
丸め方法 .......................................................... 324
変更(帳票様式情報) .......................................490
変更(テキスト項目の形式) ............................261
変更(バーコード項目) ...................................268
変更(パーティション) ...................................230
変更(パーティション枠の網がけ) .................287
変更(パーティション枠の角の丸め) ..............286
変更(パーティション枠の線幅の変更) ..........286
変更(フォントサイズ) ...................................249
み
見出し ............................................................. 184
ミリメートル ..................................................... 65
変更(フレームの色) .......................................225
変更(フレームパーティションの色) ..............225
変更(文字配置) ..............................................247
変更(文字ピッチ) ..........................................250
変更(領域長) ..................................................251
変更(枠の網がけ) ..........................................283
変更(枠の角の丸め) .......................................282
変更(枠の線幅) ..............................................281
め
メール送信 ...................................................... 403
明細集団項目 ................................................... 622
明細集団項目に指定できる要素の条件 ........... 638
明細の出力方法 ..................................... 433, 437
明細の条件付き印字 ........................................ 325
編集 ....................................................... 329, 332
編集(オーバレイ) ..........................................279
編集オブジェクト選択タブ ....................... 57, 62
編集形式 ................................................ 260, 261
明細パーティション .............................. 528, 529
明細番号 .......................................................... 526
メッセージの通知先 ........................................ 397
メディアデータ ..................................... 315, 318
メディアデータの種類 .................................... 318
メニューバー ..................................................... 57
編集(項目) .....................................................243
編集(数字項目の形式) ...................................260
編集ツールバー ..................................................57
編集(テキスト項目の形式) ............................261
編集(パーティション罫線) ............................285
編集領域 .................................................... 57, 61
変名 ..................................................................480
も
文字の埋め込み ............................................... 428
文字の間隔 ...................................................... 572
文字の向きを変更する .................................... 254
文字配置の情報の変更 .................................... 272
文字配置の情報を一括変更する ...................... 272
文字ピッチ ........................................................ 66
文字ピッチなどを縮小して出力 ...................... 266
文字ピッチを先に縮小 .................................... 267
文字ピッチを自動縮小する ............................. 265
文字ピッチを変更する .................................... 250
文字列操作 ............................................ 315, 318
文字列を変更する ........................................... 259
文字を追加する ............................................... 279
ほ
ポインタ位置 ...................................................208
保管フォルダパス名 .........................................402
保守 ..................................................................489
補正する ............................394, 418, 435, 438
保存 ..................................................................233
ボディ(BODY) .................................................29
ボディ(矩形繰返し形式) ..................................43
ボディ(伝票形式) ............................................39
ボディ部 .............................................................28
ボディ部集団項目 ............................................622
ボディ部集団項目に指定できる要素の条件 .....636
ボディ(フリーフレーム形式) ..........................34
717
帳票設計編 -索引-
ゆ
レイアウトエディタ画面 ................................. 226
レイアウト確認 ................................................. 65
レイアウト確認画面 .......................................... 64
レイアウト確認モード .......................... 226, 232
レイアウト作成画面 .......................................... 64
ユーザ定義用紙 ................................................520
ユーザ名 ...........................................................336
ユーティリティ(プレビューア)で
プレビューする ...........................................340
有効期限 ...........................................................402
優先順位を指定して集団印刷する ...................297
優先順位を指定せずに集団印刷する ...............296
レイアウト作成(固定パーティション) ........... 65
レイアウト作成(標準) .................................... 64
レイアウト情報を構成する要素 ........................ 28
レイアウト情報を利用する ............................. 169
郵便 ..................................................................360
郵便番号 ................................................ 359, 558
郵便番号項目 .....................................................32
レコード域共用項目の生成 ............................. 292
レコード域共用を定義する ............................. 292
レコード情報 ..................................................... 27
レコードリスト .............................59, 184, 194
よ
レポート頭書き ............................................... 528
連帳用紙 .......................................................... 520
用紙 ..................................................................386
用紙交換メッセージ .........................................398
横幅 ..................................................................674
ろ
ログファイルを生成 ........................................ 683
ロックする ...................................................... 240
ロックを解除する ........................................... 240
ら
ラジオボタン ...................................................359
ラジオボタン項目 ..............................................30
わ
枠線表示 .......................................................... 283
枠に網がけを設定する .................................... 283
枠の角を丸める ............................................... 282
枠の線幅を変更する ........................................ 281
枠のプロパティ画面 ........................................ 281
枠を追加する ................................................... 281
り
リテラル ...........................................................456
領域 ....................................................................28
領域(グラフを構成する領域) ........................496
領域長の再設定 ................................................570
領域長を変更する ............................................251
両面印刷 ...................................... 390, 405, 521
リンク設定解除時の注意事項 ..........................221
リンク設定時の注意事項 .................................220
リンクを解除する ............................................218
リンクを設定する ............................................216
る
ルーラー .......................................... 57, 61, 208
累計 ..................................................................537
れ
レイアウト印刷する .........................................339
レイアウトエディタ ................................ 65, 226
718