泣いて、笑って、自分の花をつかもう 平成 27 年 10 月 5 日 9 月 19 日の運動会の時、閉会式のあいさつで、君たちに話したことを覚えて いますか? 「『勝利の花』を咲かせたかもしれないけれど、「自分の花」も咲かせたので はないでしょうか。」という話をしました。 「自分の花」を咲かせたというのは、 今までの自分よりも、一歩でも前に進むことができたという意味でした。 そこで、今日は、「自分の花」について、もう少しだけ話をさせてください。 私の好きな歌手で「夏川りみ」という人がいます。君たちも知っていると思 いますが、彼女の歌で有名なのは、 「涙そうそう」です。私自身、彼女のコンサ ートにも行ったことがありますが、とても透き通った天に届くような声で、つ いつい聞き惚れてしまいます。そんな彼女が歌う多くの曲の中で、私は、「花」 という歌がとても気に入っています。その歌詞の一部を紹介したいと思います。 心の中に 心の中に 泣きなさい 花を咲かそうよ 笑いなさい いついつまでも いついつまでも 花をつかもうよ 「心の中に 花を咲かそう」とありますが、この「花」という言葉は、「夢」 や「希望」や「優しさ」というように、いろいろな言葉に置きかえることがで きると思います。 そう、人は誰でも、自分の心の中で、 「夢」や「希望」を描くことはできます。 そして、その心の中に描いたものは、誰からも邪魔されるものではありません。 1 だけども、その自分の花、言い換えれば自分の「夢」や「希望」は、簡単に 掴むことはできないかもしれません。それでも、人は、その「夢」や「希望」 を掴もうとして、泣いたり笑ったりしながら試行錯誤を繰り返しています。 だから、君たちも、何か壁にぶつかったり、辛いことがあったりしたら、我 慢せずに思いっきり泣くことです。泣くことは、別に恥ずかしいことでも何で もありません。泣くことによって、自分の周りの世界が少し違って見えて、歩 むべき道がはっきりしてくるかもしれません。 また、嬉しいことがあったら、楽しいことがあったら、思いっきり笑うこと です。笑うことによって、自分の心の中に、爽やかな風が吹き抜け、どことな く気分が良くなっていくはずです。 こうして、人というのは、泣いたり笑ったりを繰り返しながら、少しずつ、 少しずつ、自分の「夢」や「希望」に近づいていくのではないでしょうか。 今日、君たちに伝えたいこと、それは、 たとえ、どんなに辛く、悲しいことがあったとしても、自分の心の中に、い つも「自分の花」を咲かせることが大切だということ。 さらに、その「自分の花」を掴むためには、一人であっても、仲間と一緒で あったとしても、とにもかくにも、思いっきり泣いて、思いっきり笑ってみる ことが必要なのだということ。 心の中に 心の中に 泣きなさい 花を咲かそうよ 笑いなさい いついつまでも いついつまでも 花をつかもうよ ぜひ、君たちの心の片隅に、この歌詞を大切にしまっておいてください。 お願いします。 2
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