Program

Program
-プログラム-
アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525より 第1楽章(W.A.モーツァルト)
トリオ 変ホ長調 KV.407より 第1楽章 アレグロ(W.A.モーツァルト)
~ ハーモニカのお話 ~
3つの二重奏曲 第1曲 ハ長調WOO.27より 第1楽章 アレグロ・コモード(L.V.ベートーヴェン)
歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》より 「間奏曲」(P.マスカーニ)
Program Notes
-プログラムノート-
アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525より 第1楽章(W.A.モーツァルト)
モーツァルトの作品の中でも非常に有名なこの曲は、彼が31歳の時に弦楽合奏のために作曲したセレナー
ドのひとつです。「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」とは“小さな夜の曲”という意味であり、モーツァルト自身
が付けたドイツ語のタイトルです。
トリオ 変ホ長調 KV.407より 第1楽章 アレグロ(W.A.モーツァルト)
モーツァルト作曲の「ホルン五重奏曲 変ホ長調 KV.407」が原曲です。彼が26歳の時、共に悪ふざけをして
楽しむような間柄であった22歳も年上のライトゲープというホルン奏者のために作曲しました。
3つの二重奏曲 第1曲 ハ長調WoO.27より 第1楽章 アレグロ・コモード(L.v.ベートーヴェン)
ベートーヴェンが22歳の頃、クラリネットとファゴットのために作曲した作品です。当時、彼はハイドンやサリエ
リらに作曲を師事していました。
歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》より 「間奏曲」(P.マスカーニ)
マスカーニが1980年に初演した歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》は2組の男女の愛憎劇を描いた作品で、
この「間奏曲」は悲劇のクライマックス直前に演奏されます。物語とは反対に甘く美しい旋律のこの曲は、単
独で演奏されることも多い作品です。
バレエ音楽《ガイーヌ》より 「剣の舞」(A.I.ハチャトゥリアン)
バレエ音楽《ガイーヌ》より 「剣の舞」(A.I.ハチャトゥリアン)
グルジアに生まれロシアで活躍したハチャトゥリアンが作曲した、バレエ《ガイーヌ》の最終幕で用いられる曲
です。この曲は、クルド人が剣を持って出陣する際の踊りの音楽です。
曼珠沙華幻想(山田耕筰/十河陽一 編曲)
曼珠沙華幻想(山田耕筰/十河陽一 編曲)
北原白秋の詩に、山田耕筰が音楽を付け世に送り出された曼珠沙華幻想。曼珠沙華が咲く中、失った我が
子のお墓参りをする母親の悲しさを歌った作品です。
―― 休憩 ――
ラプソディ・イン・ブルー(G.ガーシュウィン)
カルメン・ファンタジー OP.25(P.サラサーテ)
アメージング・グレイス(賛美歌)
ラプソディ・イン・ブルー(G.ガーシュウィン)
ポピュラー音楽とクラシック音楽の両面で活躍したアメリカの作曲家ガーシュウィンが、ポール・ホワイトマンの
委嘱で作曲しました。ピアノと管弦楽のための作品で、ジャズとクラシックを融合させたシンフォニック・ジャズ
の代表作です。
カルメン・ファンタジー Op.25(P.サラサーテ)
この曲はビゼー作曲のオペラ《カルメン》のメロディーを引用した作品で、原曲はヴァイオリンと管弦楽のため
に作曲されました。特に有名な「ハバネラ」の名旋律はテレビやCMでも頻繁に使用されています。
アメージング・グレイス(賛美歌)
作詞者ジョン・ニュートンは、18世紀イギリスで奴隷貿易の船長をしていました。奴隷に対して冷酷な扱いを
していた彼は、ある時航海中に大きな嵐に遭遇し死に直面しました。幸い命は助かり、嵐は神が与えた試練
だったと確信したニュートンは、聖書を読み始めてクリスチャンとなりました。このような経験から生まれ変わっ
た彼が「こんな愚かでどうしようもない者をも神は救ってくださった」という感謝の気持ちを歌った賛美歌です。
ユーモレスク(A.ドヴォルザーク)
ユーモレスク(A.ドヴォルザーク)
ドヴォルザークがアメリカから帰って作曲した、ピアノのための「8つのユーモレスク」の第7番が原曲です。こ
の曲は後にヴァイオリン独奏曲に編曲され、現在ではヴァイオリン版が有名になっています。
村祭り(南能衛)
村祭り(南能衛)
明治時代に小学校向けの音楽教科書に掲載された日本の民謡・唱歌です。近年の研究で作詞は葛原しげ
ると言われており、太鼓や笛の音とともに村の人が豊作を喜んでいる様子の歌詞が付けられています。
~ お楽しみコーナー ~
ハンガリアン舞曲 第5番(J.ブラームス)
アディオス・ノニーノ(A.ピアソラ)
チャルダッシュ(V.モンティ)
ハンガリアン舞曲 第5番(J.ブラームス)
若い頃、ハンガリー・ジプシーの音楽に触れて興味を持ったブラームスは、ハンガリーの民俗舞曲の様式を
会得しこの作品を発表しました。第1~第4集の全21曲からなるこの曲はピアノ連弾のために書かれました。
本日演奏する第5番は、現在も様々な編成によって演奏されている特に有名な一曲です。
アディオス・ノニーノ(A.ピアソラ)
ノニーノはピアソラの父親ビセンテの愛称です。父の死を知らされた際、追悼の意を込めて数日でこの曲を
書き上げました。曲は悲劇的で激しいタンゴと祈りに似た穏やかな部分の交替から成り、ソナタ形式風の構
成となっています。
チャルダッシュ(V.モンティ)
モンティは故郷であるイタリアのナポリで作曲とヴァイオリンを学び、パリに渡ったあと多岐に渡るジャンルの
音楽を作曲し、また指揮者としても活躍しました。チャルダッシュとは「酒場風」を意味するハンガリーの代表
的な民族舞曲のことです。