大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」 大阪市

大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
大阪市教育委員会
平成 27 年8月
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
目
次
第1章
はじめに .......................................................................................................................... 4
第2章
実証研究の目的 ............................................................................................................... 6
1.
背景・課題認識 .................................................................................................................. 6
2.
実証研究の意義 .................................................................................................................. 8
3.
子どもたちに育みたい力 .................................................................................................... 9
4.
実証研究の目的 ................................................................................................................ 10
第3章
実証研究の方法 ............................................................................................................. 12
1.
実証研究の方法 ................................................................................................................ 12
2.
分析の方法 ....................................................................................................................... 12
第4章
研究の結果と考察 .......................................................................................................... 14
1.
授業の質に係わる効果 ..................................................................................................... 14
2.
学びの質に係わる効果 ..................................................................................................... 19
3.
学力に係わる効果............................................................................................................. 22
4.
実践事例........................................................................................................................... 27
5.
ICT環境に関する考察 .................................................................................................. 31
6.
今後の課題 ....................................................................................................................... 46
第5章
まとめ ........................................................................................................................... 49
巻末資料 ............................................................................................................................. 50
A
アンケート用紙(生徒用) .................................................................................... 50
−
2 −
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B
アンケート用紙(教員用) .................................................................................... 52
C
児童・生徒へのアンケート結果 ............................................................................. 57
D
教員へのアンケート............................................................................................... 60
−
3 −
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第1章
はじめに
グローバル化が急激に進展するとともに、社会や経済の発展の基盤として知識がますます重要と
なる知識基盤社会の時代においては、基礎的・基本的な知識や技能の習得はもとより、知識や技能
を活用しながら、自ら論理的に考え、個人やグループで課題を解決していく力、そして生涯にわた
って学び続ける意欲を身に付けておく必要がある。
本市は、団塊世代の教員の大量退職に伴い、新規教員が毎年 500~600 人規模で大量採用されて
おり、採用後 10 年目までの若手教員の割合が、小中学校ともに5 割を超えている。その結果、教
科指導、生活指導、学級経営、保護者との連携等教育活動全体にかかる優れた指導技術を若手教員
に継承することが課題となっており、各学校におけるこれら若手教員を含む教員の資質・指導力の
向上を図る有効な手だてが求められている。
本市における「全国学力・学習状況調査」の「教科に関する調査」の結果からは、資料や情報に
基づいて自分の考えや感想を明確に記述することや、日常的な事象について、筋道を立てて考え、
数学的に表現することなど、知識・技能等を実生活の様々な場面に活用する力や、様々な問題解決
のために構想を立て実践し評価・改善する力等、主として「活用」に関する問題に課題がある。さ
らに、身につけておかなければ後の学年等の学習内容に影響を及ぼす内容や、実生活において不可
欠であり常に活用できるようになっていることが望ましい、知識・技能に関する主として「知識」
に関する問題においても引き続き課題が見られる等、
「思考力・判断力・表現力」の育成とともに、
「知識・技能」の確実な定着が求められる状況にある。
このような状況の中で、いかに社会が変化しようと「時代を超えて変わらない価値のある物(不
易)」をしっかりと身につけさせる教育を進めるとともに、21 世紀を迎え、急激に変化していく社
−
4 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
会の中で、今後一層進展していく国際化や情報化等の社会の変化に的確かつ迅速に対応し、「時代
の変化と共に変えていく必要がある物(流行)」にも柔軟に対応していく教育を推進する必要があ
る。
本報告は、自立した個人として自己を確立し、他者とともに次代の社会を担う子どもの育成に向
け、ICTを活用した「新しい学び」の実現をめざす「大阪市学校教育ICT活用事業」の調査研
究結果とその考察である。研究の成果を踏まえ、本市の全ての学校・教員・児童生徒が活用できる
よう、各学校に整備するハード・ソフト両面でのICT学習環境、人的支援のあり方、実践事例や
カリキュラムをまとめた「大阪市スタンダードモデル」を策定し最先端のICT学習環境を活用し
た教育の全市展開をめざしていく。
−
5 −
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第2章 実証研究の目的
1.
背景・課題認識
近年のICTの急速な進展により、社会経済活動の国際化が一層加速していく中、子どもたちが、
国際競争や技術革新が絶え間なく続く 21 世紀を生き抜くためには、ICTを活用しながら、課題
を解決するための思考力・判断力・表現力を身に付けるとともに、自ら課題を発見・設定し、その
解決に向けて主体的・協働的に探究していく態度を育むことが重要になる。同時に、情報化が進む
中、情報や情報手段を主体的に選択し活用していくための資質(情報活用能力)の育成も求められ
ている。
こうした背景から、国においては、平成 23 年4月に、
「21 世紀を生きる子どもたちに求められ
る力を育むためには、一人一人の子どもたちの多様性を尊重しつつ、それぞれの強みを生かし潜在
能力を発揮させる個に応じた教育を行なうとともに、異なる背景や多様な能力を持つ子どもたちが、
コミュニケーションを通じて協働して新たな価値を生み出す教育を行なうことが重要になる。」と、
「教育の情報化ビジョン」において、新しい学びの姿を提言した。
また、総務省が 22 年度より「フューチャースクール推進事業」を、文部科学省が 23 年度より「学
びのイノベーション事業」をすすめ、ICT環境を利用して児童生徒教員が相互に情報共有やコミ
ュニケーションを活発にし、児童生徒個々の学習状況や習熟度に応じた学習指導を行うとともに、
児童生徒同士が互いの意見や考え方の共通点や相違点から学び合い、教え合う授業に取り組むなど、
様々なICTの活用効果が明らかにされた。4年間の実証研究では、児童生徒の学習への意欲や学
びの質、協働学習等の授業の質への評価の高まりや教員のICT活用指導力の高まりが示されたと
ともに、児童生徒の主体的な学習を促進しコミュニケーションを活性化する可能性が示唆された。
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6 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
一方、本市においては、前述の若手教員の割合の増加という課題解決に向け、20 年度より「授業
力アップサポート事業」
「教師力トップアシスト事業」「OJT 事業」等を実施してきた。それらは、
教員の授業の質の向上を図ることを目的に、教員がともに授業づくりについて研究したり、校内で
若手教員の育成を図ったりする等、共に学び合い、高め合う研究活動を学校全体で組織的に育む取
組である。その結果、これまで全国平均に比べて極めて低かった「授業研究を伴う校内研修」の実
施率も飛躍的に向上し、校内で定期的に授業研究をする学校の割合が全国平均を大きく上回った。
また、児童生徒の学力向上に向けては、
「習熟度別少人数授業」等の個に応じた丁寧な指導を推進
し、基礎的・基本的な学力の定着や応用力の育成を図るとともに、全ての教育活動において「言語
活動」の推進を図り、思考力・判断力・表現力の育成を推進する取組を進めてきた。
また、21 年度に実施された国のスクールニューディール政策において、小中学校と特別支援学校
の各学校に 1 台電子黒板を設置し、小中学校・高等学校・特別支援学校に校内 LAN 整備と普通教
室用パソコン、校内 LAN 用サーバの整備が行われた。これらの機器を各学校の工夫のもと様々に
活用しているが、電子黒板が学校に 1 台という環境では、同じ時間に複数の学級が使うことができ
ず、また、10 分の休み時間に教室から教室に電子黒板を移動させなくてはならないなどの不便さも
見られた。
このような課題や背景のもと、大阪市は、最新のICT環境の中で、児童生徒が教え合い、学び
合う「協働学習」「言語活動の充実を図る授業」、「児童生徒一人一人に応じた教育」等を実践する
ことにより、
「知識・理解」、
「思考力・判断力・表現力」、
「関心・意欲」
「情報活用能力」を育む教
育の実現をめざし、本事業を実施することとなった。
−
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大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
2.
実証研究の意義
本市においても、国のこのような動向や先進的に研究を進める他都市の状況を踏まえ、本市の未
来を担う子どもたちに最先端のICT環境の中で学ぶ機会を提供し、子どもたちが 21 世紀を逞し
く生き抜くために必要な力を身につけさせることが急務であると考え、学校教育へのICT活用の
研究を進めることとした。
具体的には、小学校 4 校、中学校 2 校および施設一体型小中一貫校 2 校のモデル校に、児童生徒
用タブレット端末、電子黒板機能付きプロジェクターまたは電子黒板機能付き液晶モニター、校内
無線LAN等のICT環境を整備し、デジタル教科書等を活用した授業づくりを実施し、25 年度・
26 年度において学校教育ICTの利活用における課題の抽出・分析を行い、ICTの活用による
教育効果や大阪市スタンダードモデルに必要なICT学習環境調査の実施・検証を行った。
これまでも本市では「言語活動の充実」や「個に応じた指導の充実」などを通して、各教科指導
における教員の授業づくりの充実に努めてきた。しかし、教員が長年培ってきた授業スタイルを変
えることや、経験の浅い教員が協働的な学習や言語活動を取り入れた多様な授業を実践することは
なかなか容易なことではない。今回の研究は、これまでの本市の授業改革の延長線上にあり、IC
T機器を用いることで、教員の授業に言語活動や個に応じた指導など多様な学習活動をより効果的
に取り入れ、その充実を通して各教科のねらいの実現と、21 世紀を生きる子どもたちに必要な力
の育成を図るものである。
このことが、全国学力学習状況調査の結果に見られる子どもの学力問題や、学校現場での世代交
代により増加した若手教員の指導力の向上等、現在本市が抱える諸課題解決に寄与するものである
と考える。
−
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大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
3.
子どもたちに育みたい力
国立教育政策研究所は、25 年3月に「社会の変化に対応する資質や能力を育成する教育課程編
成の基本原理」において、学力の3要素(1基礎的・基本的な知識・技能の習得、2知識・技能を
活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等、3学習意欲)を「課題を解決す
るため」の資質・能力という視点で再構成し、さらに、
「確かな学力」と「豊かな心」、「健やかな
体」の育成という現行学習指導要領がめざす知・徳・体を総合的にとらえた上で「21 世紀型能力」
を示している。
具体的には、
「思考力」を中核として、それを支える「基礎力」、その使い方を方向づける「実践
力」という三層構造で構成されている。
この「21 世紀型能力」は、全ての教育活動を通して子どもたちに育みたい能力であり、諸外国
において提案されている「21 世紀型スキル」や「キーコンピテンシー」
「汎用的能力」等と概ね等
しいとされている。
この事業を進める上では、まず子どもたちに「育みたい力」を明確にすることが必要である。そ
こで、前述の「21 世紀型能力」をもとに、ICTを活用した教育活動により本市の子どもたちに
育む力を、以下の4点にまとめた。
(1)自分の考えを分かりやすく表現できる力
(2)多様な考えを取り入れ、自己の考えを分析修正できる力
(3)世界の人とつながり情報の共有ができる力
(4)社会の課題について考え仲間と協働して課題解決ができる力
これらは、子どもたちが、社会の中で生きていく中で直面する様々な課題を解決する上で必要な
力であり、これらを身につけるよう様々な活動を義務教育段階で経験することは、子どもたちにと
−
9 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
っては意義深いことである。
4.
実証研究の目的
これらの力の育成には、学習の場におけるICTの活用が必須であるとともに、これまでの一斉
指導に加え、グループやペアでの学習や少人数授業等の様々な形態を取り入れる等、授業の中に多
様な授業スタイルを取り入れる工夫が求められる。
例えば、子どもたちの興味・関心や習熟の程度等に応じた学習や、個々の考えをペアやグループ
で共有することでより深め広げる学習など、これまでの「教わる」スタイルの中に「自ら学ぶ」ス
タイルを取り入れた「新しい学び」の実現が必要であると考える。
「新しい学び」は、これまでの黒板やノートを使った授業を否定するものではない。また、教室
の中でタブレット端末や電子黒板を使った授業がこれまでの授業に全て取って替わるものでもな
い。これらICT機器を効果的に活用して、子どもたちが共に学び合い、互いの思考を深めて広げ
たり、自分の考えをまとめて表現したり、必要な情報を収集し活用したりすることで、課題を仲間
とともに解決する力を育むものである。
一方で、学校教育でのICTの活用は、これまでのコンピュータ教室とは、その目的や運用が異
なるものであり、これまで我々が培ってきた経験や知見だけでは判断し難い内容が多い分野である。
また、本市は全国でも有数の大規模自治体で相当数の学校があり、これまでの国内の先行研究には、
そのまま本市に活かせる事例がない状況である。
そこで、「学校教育ICT活用事業」として、モデル校において2年間の実証研究を進め、子ど
もたちが日々教具として使用するICT環境に求められる要件の抽出と、実践事例の収集を行なう
ものとした。
本実証研究は、2年間の実証研究において、タブレット端末などを一つのツール(教具)として
−
10 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
活用することを通して、教育におけるICT活用の効果として多様な授業や学習の実現の可能性を
探るとともに、全市小中学校への導入を踏まえ、ICT環境に求められる要件を明らかにすること
を目的とするものである。
−
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第3章 実証研究の方法
1.
実証研究の方法
「大阪市学校教育ICT活用事業」では、24 年度に、全市 429 校の小中学校から公募により選
定した小学校4校、中学校2校と1校の施設一体型小中一貫校(26 年度に施設一体型小中一貫校
を1校追加)をモデル校に指定し、タブレット端末(小学校は 164 台、中学校は 246 台、児童生
徒数がこの数に満たない学校及び施設一体型小中一貫校は小学校3年生以上の児童生徒数にあた
る台数)、電子黒板機能付きプロジェクター(全普通学級に整備)、校内無線 LAN(全普通学級に
整備)等のICT環境を整備した。25・26 年度にこれらモデル校で実践及び効果検証に係わる調
査を行い、27 年度より全市に展開する際に基準となるICT環境や実践事例をまとめた「大阪市
スタンダードモデル」の作成を行う。モデル校では、ICTを効果的に活用し「協働学習」「言語
活動」「児童生徒一人一人の能力や特性に応じた指導」等の充実を図った授業づくりを推進した。
2.
分析の方法
実証研究は、児童、教員、関係者等を対象としたアンケート、授業記録、ICT支援員の日次報
告書、インシデント1記録、ICT環境構築・運用関連記録、システムログ等の情報を利用し、全
市展開に必要な「大阪市スタンダードモデル」作成の観点から、ICTの活用による教育効果の課
題の抽出・分析を行うとともに、ICTを活用した学習環境の課題の抽出・分析を行う。特に、ア
ンケート調査については、ICTを利活用した協働学習の主体者となる教員および児童生徒に加え、
ICT支援員や公開授業参加者にもアンケートを実施した。さらに、授業実態を記録した授業レポ
ート等の調査結果も加味し、幅広い視点からICT利活用の効果や課題の分析を行った。下記に本
1利用者がシステムを正常に利用することを妨げる事象・現象
−
12 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
実証研究で実施した調査項目の表 3.1 および表 3.2 を示す。
表 3.1 ICTの活用による教育的効果
No.
実証研究項目
対象
調査方法
ICTの活用による授業の質的変容
1
・教材研究・授業準備の質的変容
教員
・アンケート調査(各学期に 1 回)
教員
・アンケート調査(各学期に 1 回)
・指導方法・内容の質的変容
ICTの活用による学力向上
2
・アンケート調査(各学期に 1 回)
・授業への意欲・関心の向上
・知識・理解の向上
児童生徒 ・国語・算数(数学)に関する標準学力
・思考力・判断力・表現力の向上
テスト(CRT)調査(1・3 学期)
3 教員のICT活用指導力の向上
教員
・アンケート調査(各学期に 1 回)
表 3.2 大阪市スタンダードモデルとなるICTを活用した学習環境
No.
実証研究項目
対象
教員
ICT環境のスタンダードモデル ICT支援員
1
・ハードウェア環境のスタンダードモデル
・アンケート調査(各学期に 1 回)
・アンケート調査
・ヒアリング調査(各学期に 1 回)
・ハードウェア環境のシステムログ調査
・デジタルコンテンツのスタンダードモデル
・ネットワーク環境のスタンダードモデル
調査方法
その他
・デジタルコンテンツのシステムログ調査
・ネットワークの利用状況調査
教員
2 人的支援のスタンダードモデル
3 授業のスタンダードモデル
ICT支援員
・アンケート調査(各学期に 1 回)
・アンケート調査
・ヒアリング調査
その他
・ICT支援員業務調査
その他
・ICT活用実践事例調査
−
13 −
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第4章 研究の結果と考察
1.
授業の質に係わる効果
文部科学省は公立の小学校、中学校、高等学校、特別支援学校及び中等教育学校を対象に毎年年
度末に「学校における教育の情報化に関する調査」を実施している。その調査事項の一つである「教
員のICT活用指導力の状況」の結果から授業の質に係わる観点で評価・分析を行う。調査方法は
5大項目(A~E)18小項目(A1~E2) とに4段階評価を行うものである。
大項目A「教材研究・指導の準備・評価などにICTを活用する能力」に関して、モデル校の平
均は全ての小項目で増加傾向であり、全国平均を上回っている。(表 4.1 図 4.1)
表 4.1 モデル校における ICT活用前後の項目Aに対する「肯定的回答」の変化
A:
研究
ICTを活用する能力
教育効果をあげるには、どの場面にどのようにしてコンピュー
タやインターネットなどを利用すればよいかを計画をする。
授業で使う教材や資料などを集めるために、インターネットや
CD-ROMなどを活用する。
授業に必要なプリントや提示資料を作成するために、ワープロ
ソフトやプレゼンテーションソフトなどを活用する。
評価を充実させるために、コンピュータやデジタルカメラなど
を活用して児童の作品・学習状況・成績などを管理し集計する。
−
14 −
25 年 3 月調査
モデル校
60.9%
全国
71.6%
26 年3月調査
モデル校
82.9%
全国
72.5%
78.7%
65.8%
94.4%
87.5%
67.5%
68.0%
85.9%
83.8%
68.5%
64.8%
84.6%
79.7%
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
※関連4項目の平均
100
87
90
80.9
80
70
68.9
68.9
60
50
40
H25モデル校
H26モデル校
H26大阪市
H26全国
図 4.1 モデル校における項目 A 平均の推移
全国平均を上回ってモデル校の8割を超える教員が、教育効果を高めるために教材研究・指導の
準備・評価などにICTを活用できるようになった。ICT環境を整備した成果と考える。
大項目B「授業中にICTを活用して指導する能力」に関して、モデル校の平均は全ての小項目
で増加傾向であり、全国平均を上回っている。(表 4.2 図 4.2)
表 4.2 モデル校における ICT活用前後の項目Bに対する「肯定的回答」の変化
B : 授業中
ICTを活用して
する能力
学習に対する児童の興味・関心を高めるために、コンピュータ
や提示装置などを活用して資料などを効果的に提示する。
児童一人一人に課題を明確につかませるために、コンピュータ
や提示装置などを活用して資料などを効果的に提示する。
わかりやすく説明したり、児童の思考や理解を深めたりするために、コ
ンピュータや提示装置などを活用して資料などを効果的に提示する。
学習内容をまとめる際に児童の知識の定着を図るために、
コンピュータ
や提示装置などを活用して資料などをわかりやすく提示する。
−
15 −
25 年 3 月調査
モデル校
62.9%
全国
71.6%
26 年3月調査
モデル校
89.7%
全国
73.5%
55.3%
65.8%
85.5%
67.6%
58.9%
68.0%
88.9%
69.9%
55.8%
64.8%
82.9%
66.5%
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
※関連4項目の平均
100
86.8
90
80
69.4
70
60
58.2
53.8
50
40
H25モデル校
H26モデル校
H26大阪市
H26全国
図 4.2 モデル校における項目 B 平均の推移
全国平均を上回ってモデル校の8割を超える教員が、思考や理解を深めたり、知識の定着を図る
ために、資料などを効果的に提示できるようになったりした。ICT環境を整備した成果と考える。
大項目C「児童・生徒のICT活用を指導する能力」に関して、モデル校の平均は全ての小項目
で増加傾向であり、全国平均を上回っている。(表 4.3 図 4.3)
表 4.3 モデル校における ICT活用前後の項目Cに対する「肯定的回答」の変化
C : 児童 生徒 ICT活用を
する能力
児童がコンピュータやインターネットなどを活用して、情報を収
集したり選択したりできるように指導する。
児童が自分の考えをワープロソフトで文章にまとめたり、調べたことを
表計算ソフトで表や図などにまとめたりすることを指導する。
児童がコンピュータやプレゼンテーションソフトなどを活用し
て、わかりやすく発表したり表現したりできるように指導する。
児童が学習用ソフトやインターネットなどを活用して、繰り返し学習し
たり練習したりして、知識の定着や技能の習熟を図れるように指導する。
−
16 −
25 年 3 月調査
モデル校
全国
26 年3月調査
モデル校
全国
54.8% 72.3% 77.8% 72.7%
43.7% 62.5% 68.4% 63.1%
42.6% 58.5% 76.1% 59.7%
46.7% 61.7% 74.8% 62.3%
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
※関連4項目の平均
100
90
80
74.3
70
64.5
60
50
49.4
47
40
H25モデル校
H26モデル校
H26大阪市
H26全国
図 4.3 モデル校における項目 C 平均の推移
全国平均を上回ってモデル校の7割を超える教員が、児童がICTを活用して、発表や表現、知
識の定着、技能の習熟を図れるよう指導できるようになった。ICT環境を整備した成果と考える。
大項目D「情報モラルなどを指導する能力」に関して、モデル校の平均は全ての小項目で増加傾
向であり、全国平均を上回っている。(表 4.4 図 4.4)
表 4.4 モデル校における ICT活用前後の項目Dに対する「肯定的回答」の変化
D : 情報モラル
を
する能力
児童が発信する情報や情報社会での行動に責任を持ち、相手のこ
とを考えた情報のやりとりができるように指導する。
児童が情報社会の一員としてルールやマナーを守って、情報を集
めたり発信したりできるように指導する。
児童がインターネットなどを利用する際に、情報の正しさや安全
性などを理解し、健康面に気を付けて活用できるように指導する。
児童がパスワードや自他の情報の大切さなど、情報セキュリティ
の基本的な知識を身につけることができるように指導する。
−
17 −
25 年 3 月調査
モデル校
全国
26 年3月調査
モデル校
全国
75.6% 75.5% 83.3% 76.7%
76.6% 76.8% 83.3% 78.1%
72.6% 77.1% 85.9% 78.4%
66.0% 69.6% 81.6% 71.1%
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
※関連4項目の平均
100
90
83.5
80
76.1
72.7
68.5
70
60
50
40
H25モデル校
H26モデル校
H26大阪市
H26全国
図 4.4 モデル校における項目 D 平均の推移
全国平均を上回ってモデル校の8割を超える教員が、相手のことを考えた情報のやりとりや、ル
ールやマナーを守って情報収集や発信ができるように指導できるようになった。ICT環境を整備
した成果と考える。
25 年度、26 年度共に 1~3 学期にモデル校の教員(26 年度に追加された小中一貫校の教員は 26
年度のみ回答)に対し、ICT機器の利活用に関するアンケートを実施した。アンケートの回答人
数を表 4.5 に示す。
表 4.5 回答人数(教員)
25 年度
1 学期
26 年度
2 学期
3 学期
1 学期
2 学期
3 学期
合計
(第1回) (第2回) (第3回) (第4回) (第5回) (第6回)
小学校
79
91
92
107
110
111
590
中学校
65
65
59
85
79
80
433
144
156
151
192
189
合計
191 1、023
ICT利活用アンケート項目は選択式・記述式があり、詳細については巻末資料に掲載している
−
18 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
が、ここでは学習指導に関連する項目に着目し考察する。
「1.2 児童生徒が思考を深めたり、広めたりする授業を行っている。」
当てはまる
少し当てはまる
1-2. 児童生徒が思考を深め
たり、広めたりする授業を
行っている。
0%
第1回
あまり当てはまらない
20%
40%
当てはまらない
60%
22%
不明
80%
61%
100%
11%
1%
4%
2%
第6回
40%
55%
2%
1%
「1.4 児童生徒の考えや調べたことを発表させている。」
当てはまる
少し当てはまる
1-4. 児童生徒の考えや
調べたことを発表させて
いる。
0%
あまり当てはまらない
20%
第1回
40%
33%
第6回
当てはまらない
60%
39%
48%
不明
80%
100%
19%
36%
6% 3%
10%
5%
1%
図 4.5 ICT利活用アンケート(教員)第1回・第6回の比較
タブレット端末や画像転送装置などを活用して資料などを効果的に提示することで、わかりやす
く説明したり、児童生徒の思考や理解を深めたりする授業を行っている教員が増加した。
(図 4.5)
また、教員のICT活用指導力の向上とともに、一斉授業に加えグループで協力して学習する協働
学習や児童生徒一人一人にあった個別学習など授業の形態において様々な指導方法が見られるよ
うになった。
2.
学びの質に係わる効果
25 年度、26 年度共に 1~3 学期にモデル校の児童生徒(26 年度追加された小中一貫校の児童生
徒は 26 年度のみ回答)に対し、ICT機器の利活用に関するアンケートを実施した。アンケート
の回答人数を表 4.6 に示す。
−
19 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
表 4.6 回答人数
25 年度
学校名
1 学期
2 学期
26 年度
3 学期
1 学期
2 学期
合計
3 学期
(第1回) (第2回) (第3回) (第4回) (第5回) (第6回)
小学校
1、358 1、345 1、346 1、508 1、509 1、516 8、582
中学校
912
合計
887
864 1、017 1、000
969 5、649
2、270 2、232 2、210 2、525 2、509 2、485 14、231
アンケート項目は選択式・記述式があり、学習に関連する項目及びICT機器に関する項目に着
目し、考察する。
「1.5. 自分の考えをわかりやすく伝えたり、説明したりいている。」
とても思う
少し思う
1-5. 自分の考えをわかりやすく
伝えたり、説明したりしている。
0%
第1回
あまり思わない
20%
40%
18%
第6回
全く思わない
60%
37%
20%
不明
80%
100%
35%
43%
1%
10%
29%
8%
0%
「1.7. 友だちと一緒に考えたり、考えをまとめあったりしている。」
とても思う
1-7. 友だちと一緒に考えたり、
考えをまとめあったりしている。
0%
第1回
第6回
図 4.6
少し思う
あまり思わない
20%
全く思わない
40%
34%
60%
42%
35%
不明
80%
100%
20%
45%
15%
4%
1%
3%
1%
ICT利活用アンケート(児童生徒)第1回・第6回の比較
学習に関する項目についてほぼ全ての項目で、肯定的回答の割合が増加している。特に、
「自分
の考えを分かりやすく伝えたり、説明したりしている。」
「友だちと一緒に考えたり、考えをまとめ
−
20 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
あったりしている」の項目への肯定的回答の増加が特に高い。
(図 4.6)
また、ICTに関連する項目のうち、学習活動でICTの効果が確認できる項目 3-18・3-19 に
着目し、考察する。
「3.18. タブレット端末や電子黒板を使うと、意見や考えをまとめることができる。
」
とても思う
少し思う
3-18. タブレット端末や電子黒板を
使うと、意見や考えをまとめること
ができる。
0%
第1回
あまり思わない
20%
40%
36%
第6回
全く思わない
60%
35%
40%
不明
80%
100%
20%
38%
7%
16%
6%
1%
1%
図 4.7 「項目 3-18」第1回・第6回の比較
ICT機器を使用することで、7割を超える児童生徒が自分の意見や考えがまとめやすいと感じ
ている。(図 4.7)
「3.19. タブレット端末や電子黒板を使うと、クラス全体での話し合い活動が
しやすい。
」
とても思う
3-19. タブレット端末や電子黒
板を使うと、クラス全体での
話し合い活動がしやすい。
0%
少し思う
あまり思わない
20%
第1回
46%
第6回
46%
40%
全く思わない
60%
35%
36%
不明
80%
100%
13%
13%
5%
2%
4%
0%
図 4.8 「項目 3-19」第1回・第6回の比較
ICT機器を使用することで、8割を超える児童生徒が、話し合い活動がしやすいと感じている。
(図 4.8)
−
21 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
3.
学力に係わる効果
25 年度、26 年度の2年間における国語及び算数・数学の数研式標準学力検査(CRT)の結果を
考察する。分析方法は各モデル校における全国比の平均を経年比較する。ただし、26 年度に追加
された小中一貫校は分析対象から除外する。なお、調査対象の実証校のサンプル数は、小学校5校、
中学校3校と少なく、1校の数値により、実証校全体の数値が大きく変動することから、参考値と
して示すものである。
表 4.7 対象人数
小学校
実施時期
中学校
第4学年 第5学年 第6学年 第1学年 第2学年 第3学年
25 年4月
344
27 年3月
343
283
292
339
303
276
292
表 4.8 全国比の経年比較(小学校)
25 年4月
27 年3月
増減
国語
97.2
99.7
+2.5
算数
101.0
99.8
-1.2
110
105
100
101
99.7
99.8
97.2
25年4月
95
27年3月
90
85
80
国語
算数
図 4.9 全国比の経年比較(小学校)
−
22 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
小学校は5校の小学校4・5年生を対象に実施した(表 4.7)。2年間の経年比較の結果が表 4.8
および 図 4.9 である。国語は実証研究後向上が見られた。しかし、算数に関しては、ほぼ横ばい
で増加が見られなかった。
中学校は3校の中学校1・2年生を対象に実施した(表 4.7)。2年間の経年比較の結果(表 4.9
および図 4.10)である。国語・数学ともに増加傾向は見られなかった。
表 4.9 全国比の経年比較(中学校)
25 年4月
27 年3月
増減
国語
94.7
90.8
-3.9
数学
98.2
96.5
-1.7
110
105
100
98.2
96.5
95
94.7
25年4月
27年3月
90.8
90
85
80
国語
数学
図 4.10 全国比の経年比較(中学校)
しかし、対象中学校生徒の得点をもとに5段階の評定について、各段階に属する生徒の割合(出
現率)を分析すると、最も高い評定(評定5)であった評定の出現率を経年で比較すると国語・数
学ともに増加傾向が見られた。また、低い評定(評定1・2)について、概ね減少傾向が見られた。
(表 4.10 図 4.11 図 4.12)
−
23 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
表 4.10 モデル校(中学校)における評定出現率
25 年4月
定
1
2
3
4
27 年3月
5
1
3
4
5
国語(%)
6.8 22.3 38.8 27.2 5.0
数学(%)
13.5 19.2 35.7 25.8 7.0 16.7 16.5 29.5 22.2 15.3
6.8 19.2 35.8 31.0 7.3
38.8
35.8
40
35
31
30
27.2
25
22.3
19.2
20
25年4月
27年3月
15
10
2
6.8 6.8
5
5
7.3
0
1
2
3
4
5
図 4.11 モデル校(中学校)における国語の評定出現率
40
35.7
35
29.5
30
25.8
25
20
15
22.2
16.7
19.2
16.5
25年4月
15.3
13.5
10
27年3月
7
5
0
1
2
3
4
5
図 4.12 モデル校(中学校)における数学の評定出現率
27 年3月調査の教員のタブレット端末の使用状況の調査において、モデル校の中で1番多くの
−
24 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
時間タブレット端末を使用した A 小学校について評価分析する。A小学校では1日に必ず1時間は
使用する教員が約 75%存在し、モデル校の平均約 20%を大きく上回っている。また、全く使用し
ていない教員がいないことも特徴である(図 4.13 図 4.14)
。
「2.11. あなたは、タブレット端末を授業の中でどの程度使いましたか。
」
1日に数時間以上
1日に1時間程度
2-11. あなたは、タブレット端末を授業
の中でどの程度使いましたか。
0%
第1回
週に1~3回程度
20%
5%
月に1~3回程度
40%
29%
使用していない
60%
不明
80%
38%
100%
24%
0%
5%
第6回
35%
39%
13%
13%
0%
図 4.13 A 小学校のタブレット端末活用状況
「2.11. あなたは、タブレット端末を授業の中でどの程度使いましたか。
」
1日に数時間以上
1日に1時間程度
2-13. 児童生徒は、タブレット端末
を授業の中でどの程度使いまし
たか。
0%
20%
第1回 2% 7%
第6回
週に1~3回程度
7%
40%
17%
10%
月に1~3回程度
60%
28%
23%
使用していない
不明
80%
100%
33%
40%
13%
17%
3%
図 4.14 モデル校全体のタブレット端末活用状況
A 小学校は、校長を始めとして教員がタブレット端末を活用する意義を十分に理解し、協働的な
学習に取り組んでいる。この学校には、児童1人1台のタブレット端末は整備されてはいないが、
タブレット端末使用表を作成し、1日の授業の中で効率よくタブレット端末を使い回している。ま
た、グループやペアでの話し合いをとり入れた協働学習や表現活動が活発に行なわれている。校外
への持ち出しや家庭への持ち帰りにも早い時期から取り組んでいる。加えて、教員のアプリケーシ
−
25 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
ョンの活用や自作の教材やテキストブックの製作も活発である。
A 小学校の CRT の結果を見ると、小学校 4 年・5年の国語・算数、小学校5年・6年の国語・
算数の全てのテストにおいて、事業実施前の 25 年4月よりも 27 年3月の結果の方が、全国比の経
年比較において向上した(表 4.11 図 4.15)
。
表 4.11
A 小学校の全国比経年比較
25 年4月
27 年3月
増減
国語
96.5
104.0
+7.5
算数
100.5
110.0
+9.5
115
110
110
104
105
100.5
100
96.5
25年4月
26年3月
95
90
85
国語
算数
図 4.15 A 小学校の全国比経年比較(グラフ)
教育の分野で明らかになる成果は、様々な要因が複合的に結びついて結果につながる場合があり、
一概にその要因を一つに限定することは難しいが、ICT機器の利活用が学力の向上に寄与した要
因の一つとして考えられる。
今後、ICT環境を整備し、授業においてICT機器を活用していく上で、ICT機器を活用し
た教育効果の明確化が課題となる。ICT機器の必要性を言及している文部科学省は、27 年3月
にICTを活用した教育効果の明確化と効果の検証方法を確立することを目的に「ICTを活用し
−
26 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
た教育の推進に資する実証事業 報告書」を公表した。報告書の中で、タブレット端末を活用した
授業後のテストの成績が有意に高いことを示した。本市においても、こうした調査研究結果や検証
方法を参考にモデル校を拡充してより標本を増やした上で検証を行う必要がある。
4.
実践事例
これまでの黒板やノートを使った授業に加え、一つのツールとしてタブレット端末等のICT機
器を従来の授業の中に取り入れ、効果的な授業展開が進められた。また、児童生徒が「思考する」
「学び合う」「表現する」場面を効果的に授業に取り入れる工夫が見られるようになった。
授業形態について、タブレット端末と授業支援システム(無線画像転送装置との連携を含む)の
使用状況を下記に示すとおり分類した。
集計対象は小学校 3 年生から中学校 3 年生までを対象とし、
公開授業時の指導案と通常の授業での実践活用事例レポート2をもとに、各種授業形態比を下記に
示す。
① 1 人 1 台の利用
授業支援システム利用有 授業支援システム利用無
② グループでの利用(2 人 1 台、班での利用) 授業支援システム利用有 授業支援システム
利用無
①1人1台
での使用
5%
95%
授業支援有
授業支援無
授業形態
86%
14%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
1人1台
グループ
0%
50%
100%
②グループ
での使用
40%
60%
授業支援有
授業支援無
0% 20% 40% 60% 80% 100%
図 4.16 授業形態と授業支援システム利用有・無
2
ICT支援員が記録した実践授業事例
−
27 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
各モデル校が導入環境を活用し、教育効果が高いと考え実施した公開授業において、タブレット
を含むICT機器は、授業内の「展開」時に主に利用され(図 4.17)
、調べたり、自分の考えをま
とめたりする場面で活用されていた。
また、86%の授業で 1 人 1 台のタブレット端末を利用した授業が行われ、それらの授業では授
業支援システムも多く活用されていた(図 4.16)
。
一方、グループでの利用は全体の 14%であり、その多くはネットワーク環境が敷設されていな
い理科室や体育館での授業であり、ICT環境が整っていない教室でのタブレット端末の活用も進
んでいることがわかる。これらの授業では理科の実験前の手順確認や跳び箱やマット運動の試技の
確認時などに活用されていた。
(公開授業指導案より)
20%
導入
34%
展開
まとめ
46%
図 4.17 授業における利用場面
−
28 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
実践事例1
小学校4年
自分の考えをまとめる
理科
単元名「空気や水を閉じ込めると」
・実験の様子をタブレット端末で撮影し閉じ込められた空気の体積と力の変化について
考察する。
活用機器
電子黒板
指導者用タブレット端末
学習者用タブレット端末
画像転送装置
活用コンテンツ
授業支援システム(投影機能) デジタルワークシート
タブレット活用形態
1人1台
活用の効果
・実験の様子をタブレット端末で撮影(動画・写真)することにより、繰り返し、細部まで
観察することができた。
・実験から考えたことを、タブレット端末の動画や写真の上に、ペン機能で絵や文字を書
き加えてイメージ化することにより、思考の可視化につながった。
・可視化したことについて、グループで説明し合うことにより、自分の考えを整理するこ
とに役立った。
−
29 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
実践事例2
中学校2年
グループの考えをまとめる
数学科
単元名「文字の式」
・与えられた文字式の意味を読み取る学習で、自分の考えた文字式とその意味を班の中で共
有する。
・班としての意見をまとめたプリントをタブレット端末で撮影し、画像転送装置で全体に発
表する。
活用機器
電子黒板
指導者用タブレット端末
学習者用タブレット端末
画像転送装置
活用コンテンツ
デジタル教科書 授業支援システム(投影機能)
タブレット活用形態
1人1台
活用の効果
・自分の考えをタブレット端末を用いて、グループの中で提示したり共有したりすることで、
グループの意見をまとめることが容易にできた。
−
30 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
5.
ICT環境に関する考察
24 年 12 月~25 年 3 月、26 年 1 月~2 月にかけて、各モデル校のICT環境を構築した。
校内 LAN 用サーバ・普通教室用パソコンは、21 年度に整備済みのものを活用し、新規に UTP
回線を敷設し普通教室および職員室に無線ネットワークを整備した。さらに、大阪市情報教育ネッ
トワーク(にぎわいねっと)上に、指導者用デジタル教科書配信サーバ(教育センター)、教育用
デジタルコンテンツサーバ(プライベートクラウド3)を配備し、各モデル校から利用できる環境
を構築した。構築したICT環境の概要を図 4.18 に示す。
主なICT機器として、各モデル校の普通教室の天井に無線 LAN アクセスポイントと電子黒板
機能付きプロジェクターまたは電子黒板機能付き液晶モニター、普通教室用パソコンを常設し、2
種類のタブレット端末、タブレット充電保管庫を配備した。コンピュータ教室または職員室には、
校内 LAN 用サーバと無線 LAN コントローラー4を設置した。構築したモデル校のICT環境の概
要を図 4.18 図 4.19 図 4.20 に示す。
3「にぎわいねっと」のネットワーク内からのみアクセスができる大阪市専用のクラウドサービス。本事業で
はデジタル教材やファイル共有等の機能が提供されている。
4複数台の無線
LAN アクセスポイントを管理する装置
−
31 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
NOC
VPN
基幹スイッチ
図 4.18 構築したICT環境の概要
図 4.19 構築したモデル校のICT環境の概要
−
32 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
(26 年度に追加した小中一貫校の電子黒板)
図 4.20 構築したモデル校のICT環境の概要
(1)授業、学習活動における操作性
教室で使うタブレット端末は、一つのツール(教具)であり、子どもたちが使うという視点での
使いやすさが、第一の条件になると考えられる。今回の実証研究において、タブレット端末に搭載
される OS に関しては総務省および文科省の事業
(フューチャースクール・学びのイノベーション)
でも採用されている Windows と iOS の両方のタブレット端末機種採用し、それぞれのモデル校に
て実践を行い、児童生徒および教員にとってより使いやすい「教具」という観点で分析・評価を行
った。
小学校低学年を含む児童生徒が多様な学習活動に取り組む事を踏まえると、端末の大きさとして
画面サイズは大きく、重量は軽く、という2つの要件を満たす必要がある。タブレット端末は、コ
ンピュータ教室のコンピュータのように机上に固定した環境で使用するのではなく、手に持って使
う場面が増えるので、
「重さ」を課題としてあげる児童生徒、教員が多い。モデル校でも、教員が
片手にタブレット端末を持ち、机間指導する姿が多く見られた。子どもたちも教員も、教科書のよ
うに手にもって手軽に持ち運べることが「教具」としては重要であり、軽量である効果として、授
−
33 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
業時間だけではなく、
「朝学習」
「休み時間」「行事」等様々な場面での活用が広がったケースが見
られた。児童生徒の負担を軽減することが教室だけには留まらない多様な学習活動を実践する可能
性を広げると考える。
また、授業の中では、1台のタブレット端末を囲んで5、6名の児童生徒が協働する活動を進め
ている。本市では 7.9 インチの画面サイズの機材も使用して検証を行なったが、学校からは大きい
画面サイズを希望する声が多く、現在使用している機材と同サイズもしくはそれ以上の画面サイズ
が必要である。
実証研究を通して考えられるその他の要素としては、機器の起動の遅さや、ペンや指での画面の
反応が挙げられ、児童生徒が授業においてタブレット端末を円滑に使用するためには、スムーズな
動作、起動速度が重要になる。ICT機器の性能不足やネットワークトラブルによる端末操作のも
たつきや中断は、学習活動における子どもの思考や集中力の低下につながりかねず、大阪市に限ら
ず大多数の一般的な教員が教室でICT機器を積極的に活用してこなかった理由の1つでもある。
また小中学校の授業は 45 分もしくは 50 分で構成されている事を踏まえると5分でもトラブル復帰
に時間が必要となる事態は避けるべきであり、タブレット端末の起動はスリープ状態から即時(1
~2 秒)、再起動は 30 秒程度で行えることが必要となる。
「機器の反応」
「画面の鮮明さ」
「操作の簡易さ」は、児童生徒にとって毎日の学習の習得状況に
影響を与える大きな要素である。これらは「教具」としてのタブレット端末の選定においては重視
すべき要素である。
また、タブレット端末のバッテリーはフル充電状態から学校における通常の学習活動を通して充
電の必要無しに使えることを前提とし、加えて引き続き家庭へ持ち帰ることも考慮すると8時間以
上の連続使用ができることが必須である。実証研究において、バッテリーのトラブル(バッテリー
−
34 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
駆動時間不足、発熱等)が大きな問題となっている事を踏まえ、これらのように性能を示す数値デ
ータはメーカーの提示するカタログスペックだけで判断することは危険である。フューチャースク
ールでも同様の課題が示されていた経緯もあり、カタログや採用時にメーカーが示すバッテリー駆
動時間は、学校教育でタブレット端末にインストールすることが必須であるアンチウイルスソフト
や授業支援システム、また Wi-Fi や Bluetooth 等の通信機能が稼働している前提を全く入れない状
態での数値であり、実際に教室で調べたバッテリー駆動時間が、当初説明されたものと大きく乖離
していた事を踏まえると、実運用に耐えうるものであるかを考慮して機種を採用することが重要で
ある。
実証研究の目的およびその実践内容から明らかなように授業ではマルチメディア(音声や動画)
を活かしたレポート作成、教員が準備した教材を活用する頻度が高い。このような学習活動にてタ
ブレット端末はマルチメディアファイルが快適に動作するスペックを保証することが重要となる。
本実証研究で採用したタブレット端末のスペック(Windows:Intel Core i5/Mem4GB/HDD64GB、
iOS:A5x/16GB or A7x/16GB を実装し、通信機能として、IEEE802.11a/b/g/n および Bluetooth
4.0)以上あることが望ましく、その他、採用時点での最新技術水準とマルチメディアファイルの
扱いを前提とした機種およびスペックであることが必要となる。
(2)授業、学習活動における安全性
学校におけるICT環境の整備に伴って、教員のICT活用指導力の向上とともに、情報セキュ
リティ面における配慮が必要となる。実証研究では不正アクセス、情報漏洩、コンピュータウィル
ス等の様々な情報セキュリティ課題に関して、適切な対応策を講じた。具体的には、セキュリティ
対策は、総務省推奨の暗号化を実施し、既存の無線ネットワークとの共存ができることも配慮した。
また、各学校に導入しているタブレット端末以外は無線ネットワークに接続出来ないよう MAC ア
−
35 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
ドレス5による接続制限を実施した。通信は、信頼性の高い暗号化(WPA2-PSK-AES)を採用し、外
部から盗聴できないような対策と外部からの無線ネットワークへのアクセスを禁止する ANY 接続
を拒否する設定を行った。
モデル校事業では、ワープロ・表計算・プレゼンテーション等に代表される汎用的なアプリケー
ションの他に、学校毎に様々なアプリケーションの使用要望が出された。無償アプリケーションに
も高品質のものが多くあり、教員が試用した後、児童生徒用に使用することができることとし、効
果的な活用が図られた。学校教育で使用するものであるため、安全で品質の高い教育用アプリケー
ション(教科指導用や特別支援教育用等)が豊富に提供されていることが重要である。学校単位で
フレキシブルにアプリケーションを入手する仕組みと同時に、ウイルス、マルウェア等の対策を講
じ、教育現場にふさわしい品質と安全が考慮されたアプリケーションを導入することが必要である。
(3)事業の運用と継続性
教員がICT機器を活用する際に、ICT支援員のサポートは大変重要である。特に導入初期段
階は、機器の操作方法やアプリケーションの活用方法などについてアドバイスを行うだけでなく、
授業中に機器の操作が上手くいかなかったり、万が一機器の不具合が発生したりした場合にも、速
やかに対応し、教員のICT活用促進に大きく貢献した。また、校内のICT活用促進に向け、教
材作成支援、機器の有効な活用方法やアプリケーションの紹介、校内での教員研修の実施などを行
っており、学校へのICT機器の導入時には、不可欠な存在である。
本実証研究では、ICT環境の円滑な運用と維持管理を目的に下図に示す体制で運用支援業務を
遂行した。質問や不具合等に迅速に対応し、また授業等への影響を最小限に抑えるよう、ICT支
5有線・無線ネットワークインターフェースカード等ICT機器固有のアドレス番号。
−
36 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
援員を各モデル校に配置のうえ、現地対応の一次窓口とした。さらに後方支援組織としてサービス
デスクを設け、迅速且つ確実な対応を行った。運用支援体制図を図 4.21 に示す。
図 4.21 運用支援体制
導入したICT機器およびソフトウェア一式において活用支援を実施する者を「ICT支援員」
、
また教育センター内に配置したICT支援員を「ICT支援員リーダー」と位置づけ、各モデル校
もしくは教育センター内にてICT活用支援業務を担った。ICT支援員は、9 名を配置し(26 年
度は 10 名を配置)
、内 1 名はICT支援員リーダーとして各校を巡回しながらICT支援員の管理
育成、ICT支援員間・学校間の情報共有・相互連携等の推進を図るとともに、教育センター内に
おける研修の企画立案・運営およびセンター内機器管理を担当した。また、26 年度からはセンタ
ー内の機器管理及び小中一貫校 2 校を巡回し環境整備等を担当する 1 名を配置した。他 8 名は各モ
デル校にて授業支援や校内研修会、環境の整備等を中心に活動した。
ICT支援員の採用にあたっては、下記資質を有する人材であることを重視した。
① 学校、児童生徒への理解力を有する人材
−
37 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
② 円滑なコミュニケーション力を有する人材
③ 学校教育におけるICT機器の活用スキルを有する人材
また、繁忙な学校での勤務や、多岐に渡る業務内容であることを踏まえ、即応性や事業者と円滑
な連携が図れる人材であることも重要な要素である。
導入初年度のICT支援員の業務は、環境整備等のサポートが多かった。全体としては、運用年
度が進むに従い、授業支援に費やす時間が伸びを示す傾向が強かった。ICT支援員は、タブレッ
ト端末等のICT機器の管理支援も行ったが、後述するサービスデスクとの連携が、学校でICT
機器を円滑に運用するためには欠かせないものである。ICT支援員は、授業・学習に必要なアプ
リケーションの導入、メンテナンスを行い、教員からの依頼に基づき、教材データ作成の支援も行
う。また、ハードウェア故障、不具合等が発生した場合には、サービスデスクと連携し、速やかに
保守対応を行うなどのサポートを行った。今後は、学校内におけるICT機器の維持・管理、教員
向けのサポートを校内の体制で実施するもの、アウトソーシングするものに分類し、実践すること
が必要である。また、運用年度が進むに従い、環境整備等のサポートは減少する傾向にあるが、一
方、授業支援および教員向けの研修は増加する傾向にある。このことは、学校内において、タブレ
ット端末を含むICT機器を利用頻度が高まり、ICT支援員の業務内容が変化していると言える。
また、教員のタブレット端末の利活用が進むとアプリケーション利用および教材データ作成におい
ても高度化する。そのため、初年度は、ICT機器に関する基本的な操作方法等を中心にした教員
研修が主な内容であったが、運用年度が進む とに、教員がICT支援員に求める研修は、高度化、
多様化していく。これらのサポートは、常駐型のICT支援員では可能であるが、巡回型等のIC
T支援員では対応出来ない可能性が高い。そのため、教員のスキルレベルに応じた研修を別途、継
続的に実施することが重要である。
−
38 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
サービスデスクは、タブレット端末を含むICT機器の保守および運用支援の専用窓口として設
置した。ICT支援員と連携することで、モデル校でのサポートを円滑に進めることができた。I
CT支援員からのあらゆる問い合わせに対応し、機器の操作方法やアプリケーションの活用方法な
どについてアドバイスを行った。また、機器の不具合が発生したりした場合にも、専門的な知識を
有したオペレーターがシステムエンジニア、カスタマエンジニアと連携し、迅速な対応を行った。
これらの活動により、モデル校のICT活用促進に大きく貢献した。また、教育用アプリケーショ
ンおよびコンテンツの検証等も実施した。学校でのICT運用には、不可欠な存在である。
サービスデスクは、導入初年度、設定および運用のサポートが多くなる傾向にあった。そのため、
ICT機器、タブレット端末、アプリケーション、ネットワーク等、学校と全て同じ環境をサポー
トデスクに用意しサポートを実施した。運用が進むにつれ、各学校における OS のバージョンアッ
プおよびアプリケーションの追加等学校のICT環境が変化することへの対応のためサービスデ
スクの環境も変化させていった。これは、学校と同じ環境を維持し、学校現場に精通した、オペレ
ーター、エンジニアを配置することによりきめ細やかなサポートを可能にするためである。今後、
マルチ OS、多様なICT機器等のサポートを行うための教育現場向けサービスデスクが必要であ
る。
モデル校では運用年度が進むにつれ、ハードウェアの障害等に関する内容が増加する傾向であっ
たが、ハードウェア障害の中でもタッチペンの磨耗裂傷やボタン部分の破損等が最も多かった。こ
れらは、予備品を学校に配置することで、授業・学習に影響が出ないような配慮が必要である。
ハードウェア障害、ソフトウェア障害発生時には、ICT支援員と連携し、一次切り分けを実施
し、状況に応じて、エンジニアによる現地サポートを行ったが、学校現場向けの保守は、オンサイ
ト保守である必要がある。タブレット端末は障害発生後速やかに保守機と交換し、授業および学習
−
39 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
を妨げない配慮が必要である。そのためには、サービスデスクは学校と同じ環境を常に維持してお
く必要がある。
(4)タブレット端末を取り巻くICT環境
「教具」としてのタブレット端末を中心としたICT機器の性能の差異に加え、学習コンテンツ
とその管理運用方法についてもモデル校における実践から検討を行った。教員が授業を構成する上
で、いかに多様で柔軟な授業設計を可能にし、ICT環境に反映させることができるか、学習活動
に紐づく教材コンテンツに教員と児童生徒が自然にアクセスし、双方向のコミュニケーションを実
現することができるかについて、教室での授業、授業外の学習、準備と運用管理という観点を中心
に評価検討を行った。
《授業支援システムに関して》
大阪市のめざす児童生徒主体の学びを支援するツールとして授業支援システムの機能はICT
に長けていない教員でも容易に使えることを想定し、直感的でより分かりやすい操作性と、シンプ
ルな機能が求められる。本実証研究の実践から、何度も操作研修を行わないと授業での活用につな
がらないような多機能で煩雑な操作性のシステムでは日常の授業への定着・浸透はせず、教員が授
業を構成するために要するシンプルな機能のみ活用する方が操作習得までの時間短縮と多様な学
習スタイルの形成につながることを踏まえ、授業支援システムの要件として以下の機能が求められ
る。
A.ユーザー管理:児童生徒は認証を行うことで、自身の学習に必要な情報にアクセスできる。
B.カリキュラム管理:教員は授業設計を反映し、児童生徒に学習活動と教材を関連付けて提示
できる。
C.情報共有機能:教員児童生徒間、児童生徒同士で教材やレポートを双方向に共有する。
−
40 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
D.コミュニケーション機能:教員児童生徒間、児童生徒同士で質疑応答や意見交換ができる。
E.投影機能:電子黒板にタブレット端末画面を投影する。
(ミラーリング)
《ネットワークに関して》
現在の大阪市のネットワーク環境は図 4.18 のように構成されており、各学校の教室からインタ
ーネットを利用する為には教室用校内 LAN から「にぎわいねっと」を経由し、情報端末からのア
クセスを実現することにより、セキュリティ確保のためウィルス対策や不適切なサイトへのアクセ
ス制限を実施している。教室におけるネットワーク構成は主に 3 パターン(PLC6、ACLC7、UTP8)
ある。また、教室用校内 LAN と校務用校内 LAN は完全に別系統として構成されており、教室か
ら校務用校内 LAN の情報にアクセスできない仕組みとなっている。これまでの利用形態とは大き
く異なり、配備展開する端末台数と利用される場所、そして活用する学習コンテンツ(アプリケー
ションや Web サイト等)を考慮し、学校および大阪市のネットワーク構成を大幅に見直すことも
想定し、今後のネットワーク環境を検証した。
「にぎわいねっと」および教室用校内 LAN を継続利用する。ただし、各教室からインターネッ
ト接続を行い学習に支障がない通信速度を確保する必要がある。また、タブレット端末の OS およ
びアプリケーション等のメンテナンス更新は、管理端末から行うために必要な補修・増強を行うこ
とが必要となる。また、児童生徒および教員の利活用が進むことによる「にぎわいねっと」への負
荷を軽減し、教室利用時におけるパフォマーンスの確保とインターネット上の学習コンテンツをよ
り効果的に活用できるようにする。
モデル校では、音楽室や理科室等の特別教室での活用も多く見られた。そのためにも、普通教室
6PLC:電力線を通信回線として利用する技術
7ACLC:同軸ケーブルへ接続して高速通信を実現する技術
8UTP:通信ケーブルの種類の一つ
−
41 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
以外での学習活動を想定しネットワーク環境を整備する必要がある。現モデル校で採用しているネ
ットワーク方式(Wi-Fi モデル)を想定するのであれば特別教室(理科室、音楽室等)にも無線ア
クセスポイントを配備することが望ましい。
また家庭学習の機会を増やし、児童生徒の基礎学力向上と保護者と連携した教育を実現するには
タブレット端末を家庭に持ち帰り活用する事も検討する必要がある。各家庭の状況にかかわらず、
タブレット端末を利用できるよういつでも、どこでもインターネットを安心・安全に利用できる仕
組みが必要となる。そのため、セルラーなど新たなネットワーク方式を検証し、無線アクセスポイ
ントの有無にかかわらず、学校から家庭における継続的な学習活動が実施可能となる環境も検討し
ていく必要がある。また、盗難や紛失の際、情報漏洩対策として、リモート操作で画面ロックやワ
イプ(初期化)が実現可能となることもセルラーモデル採用の大きなメリットであり、これらのメ
リットを踏まえセルラーモデルの実証および効果測定を行い、より優位なネットワーク方式を採用
する必要がある。
《電子黒板機能付プロジェクターに関して》
本実証研究において、26 年度に追加した小中一貫校を除くモデル校には短焦点型電子黒板機能
付プロジェクターを黒板上方に設置して運用したが、チョークの粉等を吸い込むことがみられた。
本体にフィルタが付属しているが、このフィルタが目詰まりを起こし、レンズ内部に付着すること
で通常の画像よりも暗くぼやけた画像となった。特に、夏場においては、顕著であった。一方、26
年度に追加した小中一貫校の電子黒板機能付大型モニターについては、同様の障害は発生していな
い。
電子黒板機能は、タブレット端末やノート PC の画面を投影したものを直接操作できる機能であ
るが、タブレット端末やノート PC を操作することで同様の機能を満たす実践が見られた。
−
42 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
そのため、電子黒板機能付プロジェクターについては、設置場所および利用形態や機能等を考慮し
た上で、機器選定を行う必要がある。
《マグネット式プロジェクタースクリーン関して》
黒板領域の有効活用を目的に巻き取り式のマグネットプロジェクタースクリーンを導入してい
るが、巻き取り収納を頻繁に行なうため、スクリーンの上下方部分の破損が多く発生した。(写真
4.1)破損(破れた個所 10cm 程度を目安)によるスクリーンの交換は、全体の1割弱であった。
スクリーンを巻き取り収納部から引き出す際、上下を平行にまっすぐ引き出す必要があり、学校に
よっては、透明テープで目印を付けて対処している学校もあり、利用上の「コツ」が必要である。
写真 4.1 【参考】右上が破れたプロジェクタースクリーン
《充電保管庫に関して》
充電保管庫は、日々の学習、授業の中で、教室間を移動することの多い機器である。経年利用の
中で、教室間を移動する際に、廊下と教室の段差に、キャスターを乗り上げることによって、充電
保管庫の本体に「ボルト止め」しているキャスター軸が傾き、充電保管庫台車部の変形が見られた。
そのため、校舎内を移動する際、教室と廊下の段差等へ乗り上げる時に本体およびキャスター等が
故障することがないような設計でなければならない。
−
43 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
《ファイル共有に関して》
教員が校務用 PC や個人所有 PC で作成した教材(ワークシート等)を教室で利用するタブレッ
ト端末で活用するためにクラウドサービスによるデータ共有を行う環境を検証した。現在、校務用
ネットワークと教室用ネットワークは物理的に分離されており、データの受け渡しは基本的に出来
ないこととなっている。校務用 PC では、USB や SD カード等の外付けメディア媒体の利用も禁止
している。教員が校務用 PC もしくは個人所有 PC で作成した教材を授業で使うためには、校務用・
教室用双方からアクセス可能なクラウドサービスを用意し、取り扱うデータの運用ルールを明確化
した上で、授業支援システムで既述の要件を実現できることが望ましい。
各環境の OS が異なる場合もデータの互換性は実運用上、問題ないことが本事業でも実証されて
おり、総務省、文科省の事業においても教育クラウドの利用推進にあたりタブレット端末の OS に
依存すること無く利用出来ることが指針にも示されている。
校務用 PC からクラウドサービスを通じ、教材コンテンツ(ファイル)を教室用端末へ共有でき
る仕組みは、既存資産の活用だけでなく、教員の校務効率化にもつながると考える。
しかし、データ保存先をにぎわいねっと、クラウドにする場合は、にぎわいねっと回線の増強が、
必要となる。
《教育用デジタルコンテンツに関して》
初期導入時の教材アプリケーションに加え、各校の要望に応じてアプリケーションや学習コンテ
ンツの追加購入および維持メンテナンスを行う仕組み(プロセス)の確立が必要となる。各校にあ
る程度の裁量を付与する反面、購入するアプリケーション市場の安全性と教育的な品質を担保する
必要がある。ウィルスやマルウェアへの対応方針と事故報告、グローバルでの市場規模と実績を十
分に考慮する必要がある。また追加購入したアプリケーションの反映や端末の情報更新を手順化し、
−
44 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
管理ツールを用いて各校で運用できる環境と仕組み作りは必須である。教育現場での利活用と事業
継続性を考慮し、教育アプリケーションや教材コンテンツサイトは安心・安全に活用できる事が必
要である。アプリケーションの大量購入、配布、更新等を円滑に行う為に自治体教育機関向けライ
センスを一括購入する仕組みがメーカーから提供されるだけでなく、端末の管理ツールと連動する
ことで学校現場での運用負荷を軽減することが求められる。またタブレット端末で扱うデータ同様、
アプリケーションプログラムも同様に CD や USB 等の外部記憶媒体での受け渡しおよびインスト
ールの制限など運用プロセスを構築する必要がある。
またマルチメディアを活かしたレポートやプレゼンテーションを簡単に製作するアプリケーシ
ョンも必須であり、本事業で採用したワープロ、表計算、プレゼンテーションに加え、写真、動画、
音楽の製作・編集が可能なアプリケーションは学年および教科を問わず必須の学習ツールである。
これに加え、思考の可視化、整理に使うアプリケーション等のツールも使用頻度が高く、学習活動
を設計・実施する上でとても効果的であり、必要である。これらのアプリケーションは採用した端
末機器スペックや OS バージョンに正規に対応していることが必要である。
(5)その他の留意点
タブレット端末運用において、データの互換性は、重要な要素である。特に、教材データとして
扱う機会の多い、ワープロ、表計算、プレゼンテーション等の主要なアプリケーションについては、
互換性のあるデータ形式で作成および保存に対応しているものを選択しなければならない。また、
OS が異なる環境間での利用を想定し、教材データ等の保存先は、OS に依存しないマルチブラウ
ザ対応の WebDAV 等で構成する必要がある。
写真、動画等のマルチメディアデータについては、OS に依存しない形式での作成、保存が可能
であるが、データサイズが、大きくなる傾向が高いため、安全かつ円滑にデータ共有を実現する仕
−
45 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
組みが必要である。
6.
今後の課題
2年間の実証研究を通して、活用が進むにつれ多くの教員が一人に1台タブレット端末が必要で
あると感じている(図 4.22)
。しかし、それを実現するためには、多額の経費を要し慎重に進めな
ければならない。モデル校の中で一番多い在籍児童数 800 人超の学校においても、160 台(3年生
から6年生に各学年 40 台)のタブレット端末をグループで活用し、充実した言語活動の実践が報
告されている。このような実践を蓄積して本事業の目的である児童生徒の学びの質を向上するため
に適切なICT機器を整備していくことが必要である。
「4.46. 有効活用ができるタブレット端末の整備台数について。」
一人に1台必要である
二人に1台は必要である
グループ(4~6人程度)に1台は必要である
各学年に1クラス分は必要である
その他
不明
4-46. 有効活用ができるタ
ブレット端末の整備台数
について。
0%
第1回
20%
40%
61%
第6回
60%
80%
5% 2% 5%
72%
100%
27%
11%
0%
5% 5% 2% 6%
図 4.22 タブレット端末の整備台数に関する教員の意識 第1回・第6回の比較
また、小学校と中学校では、活用頻度においての差異が見られた(図 4.23)。これは、学級担任
制と教科担任制との違いが影響しているものと考えられる。
−
46 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
「2.11. あなたは、タブレット端末を授業の中でどの程度使いましたか。
」
1日に数時間以上
1日に1時間程度
6%
13%
40%
25%
使用していない
60%
不明
80%
30%
100%
20%
5%
小学
第1回
20%
月に1~3回程度
第6回
23%
第1回
5% 5%
第6回
14%
20%
9%
28%
22%
32%
7%
45%
1%
5%
中学
2-11. あなたは、タブレット端末を授業
の中でどの程度使いましたか。
0%
週に1~3回程度
5%
30%
35%
16%
0%
図 4.23 タブレット活用状況に関する校種別比較
今回の実証研究では、電子黒板やタブレット端末をネットワークにつないで使えるのは普通教室
のみである。理科や体育科等特別教室や教室外で授業をする教員が多い中学校においては、普通教
室のみの整備が教員の活用の幅を狭めたとも考えられる。併せて、教科の専門性の高い中学校にお
いては、それぞれの教科における特性やICT機器の活用方法に違いがあり、教員自身が教科指導
で有効に使うためには、教科の専門性を生かしたICT活用指導力を育成する研修のあり方につい
て、研究の必要性がある。また、研修を受けた教員が、各学校で実際にICT機器を使った授業を
体験するような機会を作り、児童生徒や保護者がその場面を体験したり参観したりすることで、新
しい学びへの理解を深めることも必要である。
プロジェクターに関して、高温になりやすい環境、また利用頻度の高い運用の場合は、メーカー
推奨(月1回程度)以上のフィルタ清掃が必要であり、高所の吸引が可能(ハンディタイプ)な掃
除機等による定期清掃について検討が必要である。
学年間での移動や保管場所への頻繁な移動が発生する場合は、耐久性、耐衝撃性、可搬性に優れ
た充電保管庫が必要である。
−
47 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
「にぎわいねっと」は、
「各学校側を接続する最大 100Mbps の回線(モデル校以外も 26 年 12 月
ルータ機器入替に伴い増速)」と「教育センター側で集約する最大 1Gbps の回線」の 2 つの要素で
構成されている。インターネットへ接続する際に必ず経由する回線である。ネットワークの負荷調
査を実施した結果、モデル校でのルータの通信速度の最大値は約 26Mbps であり、モデル校
100Mbps の回線では支障なく通信することができた。一方で、他の学校では 100Mbps の回線では
あるが、現在の校内ネットワーク(PLC、ACLC)では、今後の全市展開および一校あたりの台数増
加の際、通信に支障が出ることが想定される。そのため、モデル校同等の校内ネットワーク環境の
整備が必要である。また、各モデル校でのルータの通信速度の平均値は約 18Mbps であるが、市内
約 430 校で乗じると、センター側で必要な通信速度は約 7.7Gbps となる。全市展開時には、現在
の最大 1Gbps の回線のままで利用することは現実的ではない。学校側の回線同様に教育センター
側の回線も増強が必要となる。今後、無線 LAN 環境の最適化、安定化を図る必要がある。
−
48 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
第5章 まとめ
2年間に亘る実証研究では、様々なICTの活用効果が明らかにされた。児童生徒が自分の考え
たことをプレゼンテーションしたり、調べたことや気づいたことを、画像や動画を用いてわかりや
すく伝えたり、他者と協力して一つのものを作り上げる等、児童生徒が主体的に学ぶ学習のスタイ
ルが広がり、学習への意欲や質の高まりが示された。また、教員のICT活用指導力の自己評価の
高まりが示され、ICTを活用した授業のわかりやすさ等が児童生徒により評価された。しかし、
児童生徒の学力向上について一定確認できたが、ICTを活用した教育効果の明確化とその効果の
検証方法に課題が見られた。
こうした課題を受け、27 年度より学校規模等様々な学校を新たに区1校以上設置し、全市にお
ける ICT 教育のセンター的役割を担うとともに、ICTを活用した教育効果の明確化と検証方法
を確立していく。25 年に閣議決定された第2期教育振興基本計画では各校における可動式コンピ
ュータ 40 台等の配備が目標水準として示された。今後、文部科学省が推進する1人1台の情報端
末による教育の本格展開に向けたICT学習環境の在り方等もモデル校で検証していく。
学校教育に時代の流れに応じて新しい学びの姿を取り入れ、子どもたちに 21 世紀を逞しく生き
抜くために必要な力を育むために、生涯学習の基礎を担う公教育において、ICT 環境の整備は
必要である。
−
49 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
巻末資料
A
アンケート用紙(生徒用)
「学校教育ICT活用事業」生徒質問紙
年
組
番 名前
記 入 例
テストではありません。
思ったことや感じたことを、書いてください。
番号を○でかこむ
1. とても
思う
2. 少し
思う
3. あまり
思わない
4. まったく
思わない
1
2
3
4
1. 毎日の学習について、あなたにあてはまるものを1つ
えらんで、番号を○でかこんでください。
1.とても
2.少し
3.あまり
4.まったく
思う
思う
思わない
思わない
1
学習することが楽しい。
1
2
3
4
2
進んで授業に参加している。
1
2
3
4
3
集中して学習に取り組んでいる。
1
2
3
4
4
学習したことがよくわかる。
1
2
3
4
5
自分の考えをわかりやすく伝えたり、説明したり
している。
1
2
3
4
6
友だちの意見や発表をしっかり聞いている。
1
2
3
4
7
友だちと一緒に考えたり、考えをまとめあったりし
ている。
1
2
3
4
8
計算問題や漢字練習などで、自分のペースで学
習している。
1
2
3
4
わからないことや、なぜと思ったことを先生に質
問したり、本やインターネットなどを使って調べた
1
2
3
4
りしている。
2. 国語や数学の勉強について、あなたの考えにあてはまるものを1つえらんで、番号を○でかこんでく
ださい。
9
1.とても
思う
2.少し
思う
3.あまり
思わない
4.まったく
思わない
10
国語の勉強は好きだ。
1
2
3
4
11
国語の授業の内容はよくわかる。
1
2
3
4
12
数学の勉強は好きだ。
1
2
3
4
13
数学の授業の内容はよくわかる。
1
2
3
4
>>>裏面にもアンケートがあります。
−
50 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
3. タブレット端末や電子黒板について、あなたの考えにあてはまるものを1つえらんで、番号を○でかこん
でください。
1.とても
2.少し
3.あまり
4.まったく
思う
思う
思わない
思わない
14
タブレット端末や電子黒板などを使うルールを
守っている。
1
2
3
4
15
タブレット端末を使うと、自分にあった方法やス
ピードで勉強ができる。
1
2
3
4
16
タブレット端末を使うと、わからないことを工夫
して調べることができる。
1
2
3
4
17
タブレット端末を使うと、自分の考えや調べたこ
とをわかりやすくまとめることができる。
1
2
3
4
18
タブレット端末や電子黒板を使うと、自分の意
見や考えをわかりやすく説明できる。
1
2
3
4
19
タブレット端末や電子黒板を使うと、友達やクラ
ス全体での話し合い活動がしやすくなる
1
2
3
4
20
先生がタブレット端末や電子黒板を使った授業
はわかりやすい。
1
2
3
4
21
友だちがタブレット端末や電子黒板を使って説
明するのはわかりやすい。
1
2
3
4
22 電子黒板の画面は見やすい。
1
2
3
4
23 タブレット端末の画面は見やすい。
1
2
3
4
1
2
3
4
25 タブレット端末は操作しやすい。
1
2
3
4
26 タブレット端末に文字や図は書きやすい。
1
2
3
4
1
2
3
4
24
27
タブレット端末は使いやすい。
(大きさ、重さ、持ちやすさなどについて)
タブレット端末の画面の反応(表示)や動きは
早い。
28 あなたや先生が、授業で、タブレット端末や電子黒板を使うことについて、困っていることや不便なことが
あれば、思ったことを下に自由に記入してください。
(自由記述)
29 あなたや先生が、授業で、タブレット端末や電子黒板を使うことについて、好きな学習(活動)や便利な
ことがあれば、思ったことを下に自由に記入してください。
(自由記述)
アンケートは以上で終了です。
−
51 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
B
アンケート用紙(教員用)
「学校教育ICT活用事業」教員質問紙
学校名
年
組
氏名
※学級担任の方は、学年・組を記入してください。
※中学校の教員の方は、担当教科名を記入してください。
担当教科名
1. 学習指導について、あなたに当てはまるものを1つ選んで、番号を○で囲んでください。
1
2
3
4
5
6
7
1.当て
2.少し
はまる
当てはまる
1
2
3
4
1
2
3
4
1
2
3
4
1
2
3
4
1
2
3
4
1
2
3
4
1
2
3
4
児童生徒の興味や関心を引き出し、わかりやすい授業づ
くりを行っている。
児童生徒が思考を深めたり、広めたりする授業を行って
いる。
児童生徒の考えや調べたことをわかりやすくまとめさせて
いる。
児童生徒の考えや調べたことを発表させている。
児童生徒同士やグループで協力して学習する活動を行っ
ている。
計算問題や漢字練習などで、児童生徒にあった方法やス
ピードで指導している。
わからないことを本やインターネットなどを使って調べる
指導をしている。
3.あまり
4.当て
当てはまらない はまらない
2. タブレット端末や電子黒板等を使った授業について、あなたに当てはまるものを選んで、番号を○で囲んでください。
8
電子黒板を授業の中で、どの程度活用していますか。当てはまるものを1つ選んで、番号を○で
囲んでください。
1
1 日に数時間以上
2
1 日に 1 時間程度
4
月に 1~3 回程度
5
使用していない
3
週に 1~3 回程度
9 授業で電子黒板をどのように使いましたか。当てはまるもの全てを選んで、番号を○で囲んでください。(複数選択可)
1
教師が教材を提示する
4
その他(
2
教師がペン等を使って書き込みをする
3
児童生徒が説明する
)
10 問 8 で 4 または 5 と答えた方の理由として、当てはまるもの全てを選んで、番号を○で囲んでください。(複数選択可)
1
電子黒板の使い方がわからない
2
電子黒板の操作が難しい
3
どの場面で使えばよいかわからない
4
授業には必要ない
5
その他(
)
>>>アンケートは裏面にもあります。
−
52 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
11
あなたは、タブレット端末を授業の中でどの程度使いましたか。当てはまるものを1つ選んで、番号を○で囲んでください。
1
1 日に数時間以上
2
1 日に 1 時間程度
4
月に 1~3 回程度
5
使用していない
12
3
週に 1~3 回程度
あなたはタブレット端末を授業のどのような場面(時)で使いましたか。当てはまるもの全てを選んで、番号を○で囲んでください。(複数選
択可)
1
デジタル教材・資料の提示
2
児童生徒のノート(紙)や作品を撮影
3
カメラ機能を使った授業の記録
4
教材の作成
5
その他(
13
)
児童生徒は、タブレット端末を授業の中でどの程度使いましたか。当てはまるものを1つ選んで、番号を○で囲んでください。
1
1 日に数時間以上
2
1 日に 1 時間程度
4
月に 1~3 回程度
5
使用していない
14
3
週に 1~3 回程度
児童生徒がタブレット端末の基本操作を習得するまでに要した時間はどの程度ですか。当てはまるものを1つ選んで、番号を○で囲んで
ください。
1
1~2 時間
2
2~3 時間
3
3~4 時間
4
4~5 時間
5
5~6 時間
6
それ以上
15
児童生徒は、タブレット端末をどのように使いましたか。当てはまるもの全てを選んで、番号を○で囲んでください。(複数選択可)
1
一人で 1 台を使う
4
その他(
16
2
二人で 1 台を使う
3
グループ(4~6 名)で 1 台を使う
)
児童生徒は、タブレット端末を授業のどのような場面(時)で使いましたか。当てはまるもの全てを選んで、番号を○で囲んでください。(複
数選択可)
1
調べる活動
2
考えを表現する活動
3
話し合う活動
4
まとめる活動
5
説明する活動
6
ドリル学習
7
その他(
17
)
あなたは、授業でデジタル教科書をどの程度使いましたか。当てはまるものを1つ選んで、番号を○で囲んでください。
1
1 日に数時間以上
2
1 日に 1 時間程度
4
月に 1~3 回程度
5
使用していない
18
3
週に 1~3 回程度
問 17 で 4 または 5 と答えた方の理由として、当てはまるもの全てを選んで、番号を○で囲んでください。(複数選択可)
1
デジタル教科書の使い方がわからない
2
デジタル教科書の操作が難しい
3
どの場面で使えばよいかわからない
4
授業には必要ない
5
その他(
19
)
あなたは、授業支援システムを授業の中でどの程度使いましたか。当てはまるものを1つ選んで、番号を○で囲んでください。
1
タブレット端末を使う時は、必ず使う
2
タブレット端末を使う時は、時々使う
3
ほとんど使わない
4
全く使ったことがない
−
53 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
20
授業支援システムは、どのような場面(時)で使いましたか。当てはまるもの全てを選んで、番号を○で囲んでください。(複数選択可)
1
4
7
21
22
児童生徒のタブレット端末画面を電
子黒板に提示
児童生徒のタブレット端末の制御
児童生徒ファイルの
管理機能
教員用のタブレット端末に
2
児童生徒画面を一覧表示
協働学習ソフト(もぞうしソフト)の利
5
用
8
3
教材の配布・回収
6
アンケート(質問)の実施
その他(
)
問 19 で 3 または 4 と答えた方の理由として、当てはまるもの全てを選んで、番号を○で囲んでください。(複数選択可)
1
授業支援システムの使い方がわからない
2
授業支援システムの操作が難しい
3
どの場面で使えばよいかわからない
4
授業には必要ない
5
その他(
)
児童生徒はタブレット端末を授業以外のどのような場面(時)で使いましたか。当てはまるもの全てを
選んで、番号を○で囲んでください。(複数選択可)
23
1
朝学習の時間
2
休み時間
4
クラブ活動の時間
5
行事(
7
その他(
)
3
放課後
6
家庭学習(持ち帰り)
)
あなたはタブレット端末を授業以外のどのような場面(時)で使いましたか。当てはまるもの全てを
選んで、番号を○で囲んでください。(複数選択可)
24
1
活動の記録
2
資料の作成
3
資料の閲覧(ペーパーレス化)
4
クラブ活動の時間
5
保護者への説明
6
その他(
)
あなたは電子黒板を授業以外のどのような場面(時)で使いましたか。当てはまるもの全てを選んで、
番号を○で囲んでください。(複数選択可)
25
1
クラブ活動の時間
3
行事(
5
その他(
)
2
(職員)会議等での情報共有
4
保護者への説明
)
タブレット端末を使った授業で、子どもたちが一番興味関心を示したのは、どのような内容でしたか。
(自由記述)
26
タブレット端末を使った授業で、子どもたちの知識構築が十分にできたのは、どのような内容でしたか。
(自由記述)
>>>アンケートは裏面にもあります。
−
54 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
27
タブレット端末を使った授業で、協働学習をうまく進めることができたものは、どのような内容でしたか。
(自由記述)
3. 以下の 28~36 の項目について、活用が効果的であった機器やソフトを下記の【選択肢】より選
び、該当する番号を全て、○で囲んでください。(複数回答可)
【選択肢】
1
電子黒板
2
タブレット端末
3
書画カメラ
4
5
ドリル型ソフト
6
デジタル教科書
7
市販及び無償のソフトウェア
8
自作(支援員作成)の教材
9
インターネット
授業支援システム
10 TV 会議ソフト(スカイプ等)
28
児童生徒にあった方法やスピードで指導する。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
29
児童生徒の考えや調べたことをわかりやすくまとめさせる
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
30
児童生徒の考えや調べたことを共有させる。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
31
児童生徒同士で協力して学習させる。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
32
グループやクラス全体での話し合い活動を取り入れる
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
33
児童生徒の学習への興味・関心を高める。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
34
学習への理解を深める。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
35
児童生徒の表現力を高める。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
36
児童生徒が思考を深めたり広げたりする。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
4.
37
38
タブレット端末や電子黒板について、あなたに当てはまるものを1つ選んで番号を○で囲んでください。
プロジェクター型の電子黒板の画面は鮮明で見やすい。
デジタル教科書等のソフトウェアを表示するのに、電子黒板のサ
イズは適当である。
1.とても
2.少し
3.あまり
4.まったく思
思う
思う
思わない
わない
1
2
3
4
1
2
3
4
39
あなたにとって、タブレット端末の画面は見やすい。
1
2
3
4
40
あなたにとって、タブレット端末の大きさ、重さは適当である。
1
2
3
4
41
児童生徒にとって、タブレット端末の大きさ・重さは適当である。
1
2
3
4
42
タブレット端末の1日のバッテリー連続稼働時間は問題ない。
1
2
3
4
43
タブレット端末の動作速度は快適である。
1
2
3
4
−
55 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
1.必ず
2.時々
3.ほとん
4.まったく
使う
使う
ど使わない
使わない
44
児童生徒は、タブレット端末のペンをどの程度使い
ましたか。
1
2
3
4
45
タブレット端末のヘッドフォンはどの程度使いました
か。
1
2
3
4
46 有効活用ができるタブレット端末の整備台数について、あなたの考えに当てはまるものを1つ選んで番
号を○で囲んでください。
1
一人に 1 台必要である
2
二人に 1 台は必要である
3
グループ(4~6 人程度)に 1 台は必要である
4
各学年に 1 クラス分は必要である
5
その他(自由記述)
47 電子黒板の使用で困ったことや不便だったことがあれば記述してください。
(自由記述)
48 あなたが、タブレット端末を使用するうえで、困ったことや不便だったことがあれば記述してください。
(自由記述)
49 児童生徒が、タブレット端末を使用するうえで、気になる点や不便だったことがあれば記述してください。
(端末起動、ネットワーク接続、アプリの利用等)
(自由記述)
50 デジタル教科書の使用で困ったことや不便だったことがあれば記述してください。
(自由記述)
51 授業支援システムの使用で困ったことや不便だったことがあれば記述してください。
(自由記述)
52 個別学習コンテンツの使用で困ったことや不便だったことがあれば記述してください。
(自由記述)
>>>アンケートは以上で終了です。ご協力、ありがとうございました。
−
56 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
児童・生徒へのアンケート結果
とても思う
少し思う
あまり思わない
0%
1-9. わからないことな 1-8. 計算問題や漢字
どを、先生に質問した 練習などで、自分の 1-7. 友だちと一緒に考 1-6. 友だちの意見や 1-5. 自分の考えをわ
り、本などを使って調 ペースで学習してい えたり、考えをまとめ 発表をしっかり聞いて かりやすく伝えたり、 1-4. 学習したことがよ 1-3. 集中して学習に取 1-2. 進んで授業に参 1-1. 学習することが楽
べたりしている。
る。
あったりしている。
いる。
説明したりしている。
くわかる。
り組んでいる。
加している。
しい。
C
20%
第1回
全く思わない
40%
60%
31%
第2回
第6回
29%
48%
第3回
29%
47%
35%
第5回
33%
第6回
32%
第1回
47%
47%
第4回
4%0%
20%
4%0%
17%
3%
0%
17%
3%0%
52%
38%
3%0%
14%
51%
31%
3%0%
19%
17%
46%
32%
第3回
8% 0%
18%
46%
35%
第2回
7% 0%
20%
47%
第2回
第4回
6% 0%
19%
44%
32%
8% 0%
17%
44%
29%
第1回
8% 0%
23%
43%
30%
7% 0%
21%
43%
34%
第5回
100%
19%
43%
25%
第4回
80%
43%
28%
第3回
不明
3%1%
13%
3%1%
14%
3%1%
46%
12%
3%1%
第5回
36%
47%
14%
3%1%
第6回
36%
47%
12%
3%1%
第1回
39%
第2回
34%
第3回
33%
43%
48%
47%
14%
3%1%
14%
3%1%
15%
4%1%
第4回
38%
45%
13%
第5回
38%
45%
14%
3%1%
13%
3%1%
第6回
第1回
36%
47%
18%
37%
3%1%
35%
10% 1%
第2回
16%
40%
35%
8% 0%
第3回
16%
40%
34%
10% 0%
第4回
20%
第5回
21%
第6回
20%
41%
41%
43%
第1回
42%
第3回
41%
8% 1%
29%
9% 0%
29%
45%
第2回
30%
8% 0%
43%
10%
46%
2%
1%
9%
46%
2%
0%
10%
3%
0%
第4回
49%
41%
8%
2%
1%
第5回
48%
42%
9%
2%
0%
第6回
第1回
46%
44%
34%
第2回
32%
第3回
31%
第4回
36%
第5回
37%
第6回
42%
20%
46%
4%1%
19%
42%
56%
2%
0%
4%1%
17%
45%
35%
第1回
8%
4%1%
18%
4%1%
43%
16%
4%0%
45%
15%
3%1%
30%
10%
3%1%
第2回
49%
35%
11%
4%1%
第3回
50%
34%
11%
4%0%
第4回
56%
第5回
55%
第6回
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
31%
31%
52%
34%
30%
34%
29%
25%
37%
27%
32%
25%
36%
34%
36%
31%
38%
−
57 −
3%1%
4%0%
10%
3%0%
10% 0%
25%
36%
9%
10%
9% 0%
11%
21%
0%
10% 0%
22%
9% 0%
23%
8% 0%
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
とても思う
少し思う
2-10.国語の勉強は好きだ。
0%
2-11.国語の授業の内容はよくわかる。
40%
不明
60%
80%
100%
24%
40%
23%
第2回
25%
39%
26%
10% 0%
第3回
24%
39%
25%
10%
0%
12%
0%
第4回
27%
40%
23%
11%
0%
第5回
26%
41%
21%
11%
0%
第1回
25%
44%
20%
35%
44%
10% 0%
16%
6% 1%
第2回
33%
46%
15%
5% 1%
第3回
32%
46%
16%
5% 0%
第4回
第5回
第6回
第1回
2-12.算数の勉強は好きだ。
20%
全く思わない
第1回
第6回
37%
32%
第5回
第1回
17%
31%
34%
44%
第3回
37%
第6回
23%
31%
36%
38%
第5回
23%
32%
第2回
第4回
21%
33%
38%
36%
39%
44%
38%
41%
39%
−
58 −
10%
1%
12%
1%
13%
0%
11%
1%
11%
0%
19%
10%
0%
14%
16%
36%
4%0%
19%
17%
39%
46%
4%0%
14%
30%
40%
5% 1%
15%
46%
37%
第3回
14%
42%
35%
32%
第4回
43%
38%
第2回
第6回
2-13.算数の授業の内容はよくわかる。
あまり思わない
5% 1%
6% 0%
7% 0%
12%
5% 0%
13%
5% 0%
14%
5%0%
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
とても思う
少し思う
3-21. 友だちがタブ
3-19. タブレット端 3-18. タブレット端
3-27. タブレット端
レット端末や電子 3-20. 先生がタブ 末や電子黒板を使末や電子黒板を使 3-17. タブレット端 3-16. タブレット端
末の画面の反応 3-26. タブレット端 3-25. タブレット端
3-23. タブレット端
黒板を使って説明 レット端末や電子 うと、クラス全体で うと、意見や考え 末を使うと考えや 末を使うとわから
(表示)や動きは早 末に文字や図は 末は操作しやす 3-24. タブレット端 末の画面は見や 3-22. 電子黒板の するのはわかりや 黒板を使った授業 の話し合い活動がをまとめることがで 調べたことをまと ないことを調べる
い。
書きやすい。
い。
末は使いやすい。
すい。
画面は見やすい。
すい。
はわかりやすい。
しやすい。
きる。
めることができる。 ことができる。
3-15. タブレット端
末を使うと自分に 3-14. タブレット端
あった方法やス 末や電子黒板など
ピードで勉強がで を使うルールを
きる。
守っている。
0%
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
あまり思わない
20%
40%
79%
74%
72%
80%
78%
75%
51%
44%
42%
51%
50%
47%
47%
45%
44%
48%
53%
48%
41%
39%
41%
46%
48%
45%
36%
34%
34%
39%
42%
40%
46%
45%
42%
48%
48%
46%
57%
47%
44%
56%
55%
51%
43%
42%
40%
47%
49%
46%
51%
44%
39%
45%
45%
38%
67%
60%
54%
62%
59%
52%
51%
42%
37%
47%
42%
39%
52%
40%
34%
44%
40%
35%
36%
25%
23%
31%
27%
24%
33%
22%
20%
30%
24%
22%
−
全く思わない
60%
不明
80%
100%
18%
2%
1%
1%
21%
2%1%
1%
23%
3%1%
0%
16%
2%
1%
1%
19%
2%
1%
1%
21%
2%1%
0%
34%
11%
3%1%
36%
15%
5% 1%
36%
16%
6% 1%
33%
11%
4%1%
32%
13%
4%1%
35%
13%
5%0%
35%
11%
4% 3%
36%
13%
4% 1%
35%
15%
6% 1%
35%
11%
4% 2%
30%
12%
4%1%
35%
12%
4%0%
37%
16%
5% 2%
40%
14%
5% 1%
36%
17%
6% 1%
35%
13%
5% 2%
34%
13%
5% 1%
36%
14%
5%0%
35%
20%
7% 1%
40%
19%
5% 2%
37%
22%
7% 1%
37%
17%
5% 2%
35%
17%
5% 1%
38%
16%
6% 1%
35%
13%
5% 2%
37%
12%
4% 1%
35%
16%
6% 1%
34%
13%
4% 2%
34%
13%
4% 1%
36%
13%
4%0%
29%
10%
3%1%
36%
12%
3%2%
34%
15%
5% 1%
30%
10% 3%1%
30%
10%
4%1%
34%
11%
4%1%
36%
14%
4% 2%
41%
12%
4%2%
38%
15%
5% 1%
35%
12%
4% 2%
35%
12%
4%1%
37%
13%
4%1%
29%
14%
5% 2%
33%
16%
6% 2%
33%
18%
8% 1%
32%
16%
7% 1%
30%
17%
7% 1%
36%
17%
9% 1%
24%
5% 2%2%
29%
7% 3%2%
30%
10%
4% 1%
26%
8% 3%2%
27%
9%
4%1%
31%
11%
5%1%
34%
11%
3%1%
39%
14%
4% 1%
39%
17%
7% 1%
34%
13%
5% 1%
35%
16%
6% 1%
37%
16%
8% 1%
32%
11%
4% 1%
37%
16%
5% 2%
37%
19%
9% 1%
32%
16%
6% 2%
33%
18%
8% 1%
37%
19%
9% 0%
34%
20%
8% 1%
36%
27%
10% 1%
35%
28%
14%
1%
34%
23%
10% 2%
35%
24%
13%
1%
35%
27%
12%
1%
38%
20%
9% 1%
40%
26%
11% 1%
39%
26%
14%
0%
37%
21%
10% 2%
39%
24%
12%
1%
40%
26%
12% 1%
59 −
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
教員へのアンケート
当てはまる
少し当てはまる
0%
1-7. わからないことを本 1-6. 計算問題や漢字練
1-1. 児童生徒の興味や
やインターネットなどを 習などで、児童生徒に 1-5. 児童生徒同士やグ 1-4. 児童生徒の考えや調 1-3. 児童生徒の考えや調 1-2. 児童生徒が思考を深 関心を引き出し、わかり
使って調べる指導をして あった方法やスピードで ループで協力して学習す べたことを発表させてい べたことをわかりやすくま めたり、広めたりする授 やすい授業づくりを行っ
いる。
指導している。
ている。
る活動を行っている。
る。
とめさせている。
業を行っている。
D
あまり当てはまらない
20%
第1回
当てはまらない
40%
不明
60%
32%
80%
100%
59%
第2回
4% 1%3%
40%
第3回
58%
45%
第4回
1%
0%
1%
53%
48%
1%
0%
1%
49%
2%
0%
1%
第5回
54%
43%
2%
0%
1%
第6回
54%
42%
1%
2%
1%
第1回
22%
第2回
61%
30%
第3回
33%
第4回
第2回
第3回
第4回
8% 0%
1%
5% 1%
1%
55%
38%
第6回
第1回
8% 0%
2%
58%
40%
3%
0%
2%
55%
15%
2%2%
1%
45%
31%
22%
24%
15%
53%
第1回
52%
33%
第3回
39%
第4回
40%
33%
48%
第1回
36%
33%
第2回
37%
第4回
第5回
第1回
26%
第2回
26%
第4回
39%
5% 1%
3%1%
3%1%
12%
52%
8%
12%
46%
4%1%
13%
13%
7%
43%
10%
9%
第6回
35%
43%
9%
34%
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
29%
28%
23%
50%
24%
19%
38%
31%
24%
37%
32%
38%
−
60 −
9%
18%
4%
4%
10%
9%
13%
21%
4%
4%
16%
38%
20%
1%
6%
34%
17%
43%
10%
7%
第5回
第1回
2%
1%
9%
15%
32%
5% 1%
4% 3%
12%
38%
28%
2%
1%
3%2%
15%
39%
48%
15%
11%
12%
41%
46%
第6回
2%1%
9%
41%
41%
2%1%
11%
15%
48%
44%
11%
10%
45%
第3回
6% 3%
43%
51%
第6回
6% 1%
19%
44%
47%
第5回
3%2%
13%
39%
42%
2%2%
14%
53%
第2回
1%
1%
22%
29%
27%
第3回
3%2%
63%
22%
第6回
5% 3%
50%
20%
第5回
1% 4%
61%
35%
第5回
11%
61%
1%
3%
2%
10%
2%
10%
2%
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
1日に数時間以上
2-8. 電子黒板を授業の中で、どの程度
活用していますか。
0%
20%
月に1~3回程度
40%
第1回
45%
第2回
46%
第3回
第4回
8%
10%
14%
第6回
54%
40%
第2回
5% 1%
7% 0%
10%
8% 1%
不明
80%
100%
23%
30%
3%
0%
25%
第3回
40%
32%
第4回
41%
30%
第5回
41%
30%
第6回
41%
3%
14%
その他
34%
38%
4% 3%
24%
3%1%
22%
3% 4%
25%
29%
2%2%
25%
2% 3%
電子黒板の使い方がわからない
電子黒板の操作が難しい
どの場面で使えばよいかわからない
授業には必要ない
その他
不明
2-10. 問2-8で4または5と答えた方の理
由。
0%
第1回
20%
15%
第2回 0%
3%
第3回
8%
13%
40%
13%
10%
32%
第4回 0% 9%
7%
33%
第5回 0%
2%
11%
第6回 0%
3%
11%
60%
100%
52%
0%
44%
10%
39%
13%
31%
39%
33%
−
80%
13%
31%
3% 3%
20%
32%
25%
61 −
1%
8%
14%
60%
40%
15%
15%
児童生徒が説明する
0%
10%
15%
13%
20%
第1回
15%
15%
11%
教師がペン等を使って書き込みをする
19%
14%
10%
53%
100%
18%
14%
第5回
不明
80%
14%
49%
0%
使用していない
60%
52%
教師が教材を提示する
2-9. 授業で電子黒板をどのように使い
ましたか。
週に1~3回程度
1日に1時間程度
16%
28%
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
1日に数時間以上
0%
2-11. あなたは、タブレット端末を授業の中
でどの程度使いましたか。
週に1~3回程度
1日に1時間程度
第1回
20%
6%
9%
第2回
12%
第3回
11%
第4回
第6回
16%
21%
第4回
31%
22%
第5回
33%
第6回
32%
20%
第1回 2% 7%
4%
第3回 3%
第4回
3%
第5回
3%
第6回
7%
8%
18%
11%
26%
13%
10%
−
19%
3% 3%
不明
80%
100%
13%
8%
25%
40%
62 −
5% 3%
20%
43%
23%
16%
17%
35%
22%
3% 6%
33%
44%
7%
5% 5%
使用していない
60%
46%
19%
7%
22%
28%
6%
14%
21%
月に1~3回程度
8% 0%
16%
25%
40%
17%
9%
15%
23%
21%
週に1~3回程度
100%
27%
22%
1日に1時間程度
1%
80%
23%
32%
11%
カメラ機能を使った授業の記録
不明
26%
22%
2%
10% 0%
27%
60%
第3回
第2回
28%
40%
0%
15%
29%
28%
3%
14%
32%
14%
0%
18%
25%
30%
第2回
5%
39%
児童生徒のノート(紙)や作品を撮影
その他
第1回
1日に数時間以上
31%
25%
20%
100%
33%
21%
19%
不明
80%
20%
13%
0%
2-12. あなたはタブレット端末を授業の
どのような場面(時)で使いましたか。
60%
24%
16%
使用していない
31%
10%
デジタル教材・資料の提示
教材の作成
2-13. 児童生徒は、タブレット端末を授
業の中でどの程度使いましたか。
40%
18%
14%
第5回
月に1~3回程度
3%
4%
16%
17%
2%
3%
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
1~2時間
2~3時間
2-14. 児童生徒がタブレット端末の
基本操作を習得するまでに要した
時間はどの程度ですか。
0%
2-15. 児童生徒は、タブレット端末
をどのように使いましたか。
60%
26%
第4回
25%
47%
40%
第3回
第4回
第5回
第6回
考えを表現する活動
0%
まとめる活動
20%
40%
24%
12%
2%
9%
2%
2%
説明する活動
ドリル学習
11%
8%
12%
1% 7%
27%
60%
19%
1%
0%
27%
21%
話し合う活動
100%
26%
18%
45%
不明
28%
16%
48%
14%
28%
22%
43%
2%3%2%
35%
22%
41%
15%
80%
14%
39%
2%
1%
2%
その他
60%
51%
第2回
9%
グループ(4名~6名)で1台を使う
20%
19%
26%
11%
24%
二人で1台を使う
第1回
4% 4%1%
21%
8%
24%
5% 2%3% 4%
49%
第6回
4%1%3%
4% 3%2%
13%
22%
第5回
100%
9%
16%
39%
不明
80%
33%
34%
0%
2-16. 児童生徒は、タブレット端末を授
業のどのよう場面(時)で使いました
か。
40%
26%
第3回
それ以上
5~6時間
42%
第2回
第1回
4~5時間
20%
第1回
一人で1台を使う
調べる活動
3~4時間
1% 6%
その他
不明
80%
14%
100%
14%
6% 0%
第2回
19%
20%
12%
13%
16%
10%
3% 6%
第3回
21%
19%
13%
13%
16%
10%
4% 5%
第4回
19%
第5回
20%
19%
第6回
20%
20%
18%
−
12%
14%
13%
15%
63 −
14%
15%
16%
8%
15%
5%
10%
15%
9%
4% 4%
8%
2%4%
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
1日に数時間以上
0%
2-17. あなたは、授業でデジタル教科書
をどの程度使いましたか。
週に1~3回程度
1日に1時間程度
20%
第1回
40%
36%
第2回
6%
43%
9%
13%
10%
44%
14%
第6回
44%
15%
4%
20%
12%
15%
第5回
100%
26%
17%
19%
不明
80%
16%
11%
38%
第4回
使用していない
60%
11%
40%
第3回
月に1~3回程度
11%
3%
17%
1%
8%
23%
1%
7%
24%
1%
15%
5%
21%
1%
デジタル教科書の使い方がわからない
デジタル教科書の操作が難しい
どの場面で使えばよいかわからない
授業には必要ない
その他
不明
2-18. 問2-17で4または5と答えた方の
理由。
0%
20%
第1回 0%5%
第2回
4%
9%
第4回
第5回 2% 5%
7%
第3回
46%
40%
ほとんど使わない
全く使ったことがない
27%
100%
34%
7%
22%
37%
31%
21%
第5回
21%
31%
22%
64 −
21%
15%
21%
27%
20%
不明
80%
22%
31%
−
14%
60%
16%
26%
5%
37%
タブレット端末を使うときは、時々使う
24%
6%
41%
第4回
第6回
9%
40%
20%
22%
8%
49%
43%
0%
0%
32%
第6回 2%2%2%
100%
45%
31%
タブレット端末を使うときは、必ず使う
2-19. あなたは、授業支援システムを
授業の中でどの程度使いましたか。
27%
4%
11%
第2回
80%
73%
10%
3%2%
第1回
60%
14%
6%
第3回 0% 7%
40%
17%
23%
21%
21%
2%
4%
3%
5%
6%
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
児童生徒のタブレット端末画面を電子黒板に提示
教材の配布・回収
協働学習ソフト(もぞうしソフト)の利用
児童生徒ファイルの管理機能
不明
2-20. 授業支援システムは、ど
のような場面(時)で使いました
か。
0%
教員用のタブレット端末に児童生徒画面を一覧表示
児童生徒のタブレット端末の制御
アンケート(質問)の実施
その他
20%
第1回
40%
25%
21%
第2回
22%
第3回
23%
第4回
23%
16%
第5回
23%
18%
第6回
60%
19%
18%
19%
17%
2-21. 問2-19で3または4と答えた方の
理由。
第2回
14%
第3回
16%
第5回
16%
第6回
15%
朝学習の時間
休み時間
2-22. 児童生徒はタブレット端末を授業
以外のどのような場面(時)で使いまし
たか。
0%
29%
14%
第5回
17%
第6回
18%
15%
10%
19%
家庭学習(持ち帰り)
その他
80%
18%
16%
13%
12%
13%
65 −
21%
22%
10%
9%
19%
18%
100%
3%
18%
16%
13%
−
31%
15%
16%
15%
20%
60%
13%
14%
17%
38%
行事
40%
16%
13%
23%
28%
クラブ活動の時間
第4回
29%
20%
10%
100%
24%
放課後
14%
80%
25%
23%
13%
10%
19%
19%
12%
第3回
5% 2%
20%
60%
24%
16%
7%
7% 2% 5% 4% 3%
36%
7%
22%
3%
13%
19%
32%
3%
7% 3%3%
7% 3% 3% 4% 4%
23%
20%
第1回
第2回
9%
12%
第4回
3% 4%0%
授業支援システムの操作が難しい
授業には必要ない
7%
12%
8%
5% 4%
20%
40%
20%
9%
100%
7%
6%
5% 3% 5%
19%
20%
第1回
9%
19%
授業支援システムの使い方がわからない
どの場面で使えばよいかわからない
その他
0%
12%
19%
21%
25%
80%
17%
9%
13%
19%
11%
13%
12%
14%
12%
9%
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
活動の記録
資料の作成
資料の閲覧(ペーパーレス化)
2-23. あなたはタブレット端末を授業
以外のどのような場面(時)で使い
ましたか。
0%
20%
第1回
第4回
27%
第5回
27%
第6回
クラブ活動の時間
2-24. あなたは電子黒板を授業以外
のどのような場面(時)で使いました
か。
第3回
第4回
第5回
第6回
20%
7%
40%
21%
24%
21%
18%
9%
17%
16%
11%
24%
21%
−
66 −
7%
8%
5%
6%
その他
100%
29%
16%
29%
9%
18%
11%
41%
10%
20%
6%
80%
17%
15%
9%
10%
保護者への説明
21%
14%
25%
16%
60%
10%
8%
16%
14%
行事
11%
9%
14%
28%
100%
9%
18%
30%
(職員)会議等での情報共有
0%
第2回
27%
25%
9%
12%
32%
その他
80%
11%
28%
27%
保護者への説明
60%
30%
25%
第3回
第1回
40%
29%
第2回
クラブ活動の時間
25%
35%
16%
16%
18%
27%
13%
27%
13%
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
電子黒板
タブレット端末
書画カメラ
授業支援システム
ドリル型ソフト
デジタル教科書
市販及び無償のソフトウェア
自作(支援員作成)の教材
インターネット
TV会議ソフト(スカイプ等)
3-36. 児童生徒が思考
3-33. 児童生徒の学習 3-32. グループやクラス
3-30. 児童生徒の考え 3-29. 児童生徒の考え 3-28. 児童生徒にあっ
を深めたり広げたりす 3-35. 児童生徒の表現 3-34. 学習への理解を への興味・関心を高め 全体での話し合い活動 3-31. 児童生徒同士で や調べたことを共有さ や調べたことをわかり た方法やスピードで指
力を高める。
深める。
協力して学習させる。
る。
る。
を取り入れる。
せる。
やすくまとめさせる。
導する。
0%
20%
第1回
22%
第2回
第3回
20%
18%
第4回
17%
第6回
17%
第1回
15%
第3回
16%
第4回
15%
第5回
第6回
43%
15%
12%
第1回
第3回
第2回
25%
9%
50%
5%
14%
11%
5%
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8%
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1% 5% 2% 4% 3%0%
33%
13%
9%
13%
19%
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20%
4% 3%
12%
17%
3% 6%
22%
20%
11%
5%
14%
第6回
21%
15%
19%
22%
第6回
21%
第1回
第2回
第3回
16%
15%
16%
第6回
23%
12%
5%
12%
6%
7%
第3回
22%
26%
19%
27%
第6回
20%
26%
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1%
5%
4%
5%
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7% 0%
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5% 1%
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1%
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8% 1%3% 5%
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6%
9%
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11%
16%
13%
67 −
10%
16%
28%
第5回
7%
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14%
33%
25%
1%
4%
20%
36%
26%
10%
16%
34%
24%
7%
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1%
5%
17%
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10%
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9% 0%
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22%
37%
22%
21%
6%
9%
6%
7%
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33%
第2回
第4回
6%
36%
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4%
13%
24%
22%
5%
5%
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7%
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16%
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12%
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第5回
第1回
12%
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第4回
6%
4%
15%
第5回
11%
1%4% 3% 4% 4%0%
10% 0% 5%
16%
第5回
0%
1% 8% 1%
1%
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11%
11%
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24%
0%
8% 1%
36%
12%
23%
11%
7%
33%
20%
第4回
8% 0%
6%
1%3% 6%
19%
第3回
5% 0%
2%3% 4% 5%
18%
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10% 0%
1%2% 5% 4%
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1%3% 3% 3% 4%0%
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第4回
第2回
7% 0%
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17%
第3回
第1回
6%
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28%
24%
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13%
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第1回
8% 0%
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27%
第6回
6% 0%
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19%
25%
第5回
7% 0%
8% 0%
19%
29%
第4回
3%
4% 5%
12%
46%
26%
4%1% 7% 0%
8%
25%
39%
第2回
4%0%
27%
43%
17%
5%0%
9%
1% 5%
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44%
13%
10%
1%3% 6%
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49%
15%
4%0%
1%3% 4% 2%
1% 5%
11%
28%
29%
第3回
9%
29%
27%
1% 6%
23%
42%
第6回
第6回
10%
28%
9%
9%
27%
29%
4%
8%
12%
39%
第5回
第5回
14%
38%
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9%
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2%
10%
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第4回
第4回
9%
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13%
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5%
13%
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0%
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5%
13%
14%
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47%
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10%
15%
6%
10%
16%
13%
16%
19%
5%
9%
19%
第2回
6%
11%
24%
80%
5%
11%
23%
第2回
第1回
15%
12%
21%
第1回
第3回
17%
19%
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第2回
60%
22%
21%
第5回
40%
4%
4%
5%
6%
6%
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15%
7%
11%
0%
0%
1%
1%
1%
2%
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
とても思う
少し思う
4-38. デジタル教科書等のソ
4-42. タブレット端末の1日の 4-41. 児童生徒とって、タブ 4-40. あなたにとって、タブ
4-39. あなたにとって、タブ フトウェアを表示するのに、 4-37. プロジェクター型の電子
4-43. タブレット端末の動作速 バッテリー連続稼働時間は レット端末の大きさ・重さは適 レット端末の大きさ、重さは適 レット端末の画面は見やす 電子黒板のサイズは適当で 黒板の画面は鮮明で見やす
ある。
度は快適である。
問題ない。
当である。
当である。
い。
い。
0%
あまり思わない
20%
40%
第1回
16%
40%
第2回
16%
39%
第3回
16%
第4回
30%
第6回
41%
第1回
第2回
第3回
第4回
38%
31%
18%
33%
31%
14%
第2回
15%
38%
13%
23%
第5回
24%
18%
6%
45%
−
68 −
4%
5%
16%
5%
5%
21%
6%
19%
26%
3%
3%
7%
51%
21%
5%
12%
31%
45%
3%
9%
20%
29%
47%
第4回
11%
13%
27%
44%
3%
17%
16%
30%
10%
17%
29%
34%
5%
17%
20%
42%
第6回
10%
23%
35%
第5回
第6回
32%
22%
31%
4%
12%
33%
27%
6%
15%
36%
2%
15%
33%
31%
4%
4%
9%
42%
23%
第1回
3%
41%
34%
第4回
8%
38%
30%
25%
8%
22%
4%
4%
7%
25%
39%
16%
9%
27%
33%
25%
5%
33%
26%
2% 4%
14%
28%
32%
第3回
1%
37%
48%
25%
3%2%
8%
29%
38%
第2回
7%
37%
15%
24%
第3回
37%
12%
13%
3% 4%
5% 3% 5%
40%
11%
2% 6%
11%
49%
9%
14%
44%
15%
第1回
3%
52%
5%
3% 5%
10%
51%
第5回
第6回
10%
48%
第6回
第6回
3% 5%
5%
14%
43%
第5回
2% 5%
17%
38%
30%
第4回
1% 6%
44%
第5回
13%
22%
42%
第4回
第3回
6%
24%
34%
第3回
7%
30%
35%
第2回
7%
7%
26%
34%
第1回
7%
9%
10%
50%
29%
第2回
7%
26%
46%
第5回
8%
7%
29%
40%
第4回
12%
7%
23%
19%
第1回
5%
30%
36%
17%
第3回
100%
30%
33%
15%
第2回
80%
28%
24%
第1回
60%
30%
22%
第6回
不明
48%
24%
第5回
全く思わない
4%
5%
4% 3%
4% 3%
大阪市学校教育ICT活用事業「最終報告書」
必ず使う
時々使う
4-45. タブレット端末の 4-44. 児童生徒は、タブ
ヘッドフォンはどの程 レット端末のペンをど
度使いましたか。
の程度使いましたか。
0%
第1回
ほとんど使わない
20%
16%
第2回
40%
22%
第4回
15%
第6回
15%
第1回 0%
第2回 1%
第3回 1%
第4回 1%
第5回 1%
第6回 0%
13%
21%
23%
17%
4-46. 有効活用ができるタブレット端
末の整備台数について。
第1回
第2回
17%
24%
12%
46%
29%
17%
24%
17%
42%
11%
46%
24%
7%
45%
7%
二人に1台は必要である
各学年に1クラス分は必要である
不明
20%
40%
61%
60%
80%
100%
5% 2% 5%
65%
70%
第4回
71%
第6回
7%
46%
30%
第3回
第5回
7%
24%
31%
19%
一人に1台必要である
グループ(4~6人程度)に1台は必要である
その他
0%
11%
32%
51%
15%
12%
27%
19%
7%
16%
9%
15%
35%
11%
13%
19%
31%
100%
31%
38%
18%
第5回
80%
24%
37%
23%
不明
60%
8%
21%
第3回
まったく使わない
11%
3% 6% 2%
8%
5% 4% 3%
12%
66%
13%
72%
−
27%
69 −
13%
11%
3% 4%1% 9%
7%
11%
0%
5%0% 8%
5% 5% 2% 6%