出 典 :JASE-W 国 際 展 開 技 術 集 http://www.jase-w.eccj.or.jp/technologies-j/index.html R-05 キーワード Y2 機器 Z4 電力 E29 電気機械器具製造業 株式会社 日立製作所/日立アプライアンス株式会社 家庭用冷凍冷蔵庫 特 徴 独自の冷却システムと真空断熱材で省エネを推進 ・パワフル運転や省エネ運転の2つの冷凍サイクルなど5つの冷媒経路の切り替えを1つのバルブで行う 「マルチバルブ制御」(2015年度商品に採用)。 ・湿度センサーにより冷媒バルブを切り替える「冷媒バルブ制御」(2011年度商品より継続採用)。 ・冷却器に付く霜を冷蔵室と野菜室の冷却に活かしつつ霜を効率的に取り除く「ハイブリッド除霜システ ム」(2014年度商品に採用)。 ・複雑な断熱壁内部の形状に沿うように配設できる「フレックス真空断熱材」(2007年度商品より継続 採用)。 野菜を眠らせるような「スリープ野菜」機能(2014 年度商品に採用) 2012 年度商品より「真空(* 1)チルドルーム」で継続採用している「スリープ保存」技術(* 2)を応用し 北海道大学との共同研究によりプラチナ触媒を採用することで、大量の炭酸ガスを生成して野菜室丸ご と野菜を眠らせるように保存し、野菜の栄養素やみずみずしさを守る「新鮮スリープ野菜室」を実現。 (2015 年度商品に採用)。 * 1真空とは大気圧より圧力が低い状態を意味します。「真空チルドルーム」内は約 0.8 気圧なので、当社では真空 と呼んでいます。 * 2炭酸ガスの効果により野菜の呼吸を抑制したり、肉・魚の表面の酵素などの働きを抑制して鮮度低下を遅らせ る技術。 概 要 or 原 理 マルチバルブ制御(2015 年度商品に採用) マルチバルブ制御(2015 年度商品に採用) 日立独自の冷却技術として、冷却器に付く霜を冷 日立独自の冷却技術として、冷却器に付く霜を冷蔵 蔵室と野菜室の冷却に活かす「フロストリサイクル冷 室と野菜室の冷却に活かす「フロストリサイクル冷 却」を継続して採用しています。 却」を継続して採用しています。 新シリーズでは、パワフル運転や省エネ運転など 新シリーズでは、パワフル運転や省エネ運転など異 異なる状況でも、2 つの冷凍サイクルを切り替えて効 なる状況でも、2 つの冷凍サイクルを切り替えて効 率的に制御する省エネ技術を開発しました。2 つの 率的に制御する省エネ技術を開発しました。2 つの 冷凍サイクルを切り替える新・省エネ制御に加え、 冷凍サイクルを切り替える新・省エネ制御に加え、 2011 年度より採用している「冷媒バルブ制御」に機 2011 年度より採用している「冷媒バルブ制御」に 能拡張した 5 5 つの冷媒口を設けて経路の切り替えを 機能拡張した つの冷媒口を設けて経路の切り替え つのバルブで行う「マルチバルブ制御」を開発しま を 11 つのバルブで行う 「マルチバルブ制御」 を開発 した。 しました。 冷媒バルブ制御 年度商品より継続採用) 冷媒バルブ制御(2011 (2011 年度商品より継続採用 ) 「冷媒バルブ制御」は、周囲の湿度の変化に応じて冷 「冷媒バルブ制御」は,、周囲の湿度の変化に応じ 媒バルブで冷媒の流入経路の切り替えを行う技術で て冷媒バルブで冷媒の流入経路の切り替えを行う技 す。 術です。 従来の冷蔵庫では、周囲の湿度が高い場合、冷蔵庫 従来の冷蔵庫では,、周囲の湿度が高い場合、冷 本体前面部が結露しやすくなるため、冷凍室周辺に 蔵庫本体前面部が結露しやすくなるため,、冷凍室 冷媒パイプを埋設し高温冷媒を流すことで結露を抑 周辺に冷媒パイプを埋設し高温冷媒を流すことで結 えていました。一方で、この熱が庫内へ侵入するこ 露を抑えていました。一方で,、この熱のが庫内への とにより冷蔵庫内を温めてしまうため、省エネ性能 侵入することにより冷蔵庫内を温めてしまうため,、 を悪化させる要因になっていました。 省エネ性能を悪化させる要因になっていました。 そこで、周囲の湿度を検知する「湿度センサー」と そこで,、周囲の湿度を検知する「湿度センサー」と 「冷媒バルブ」を設置し、湿度が低いと検知した場合 「冷媒バルブ」を設置し,、湿度が低いと検知した場 は、高温冷媒を冷凍室周辺に流さないように流路を 合は,、高温冷媒を冷凍室周辺に流さないように流 切り替える(右図中の A 経路から B 経路に切り替え 路を切り替える(右図中の A 経路から B 経路に切り る)ようにしました。これにより庫内への熱の侵入 替える)ようにしました。これにより庫内への熱の侵 が抑えられ、省エネ性が向上します。 入が抑えられ,、省エネ性が向上します。 ハイブリッド除霜システム (2014 年度商品に採用) 日立独自の冷却技術として,冷却器に付く霜を冷 湿度センサ- 低熱負荷用絞り(抵抗大) 冷却器 2011年度より 冷蔵室 結露防止パイプ 高熱負荷用絞り (抵抗小) 冷凍室 マルチバルブ 野菜室 圧縮機 放熱器 マルチバルブ制御 マルチバルブ制御 冷媒バルブ制御 冷媒バルブ制御 R-05 ハイブリッド除霜システム(2014 年度商品に採用) 2014 年度商品では「フロストリサイクル冷却」の 技術をベースに除霜を進化させたハイブリッド除霜 システムを搭載しました。冷却器に付いた霜は、通 風抵抗となり冷却効率が低下するため、定期的に除 霜する必要があります。従来の除霜は、冷却器の下 方に設置したガラス管ヒーターで加熱するため、冷 却器の上下に温度ムラが発生し、除霜完了時に冷 却器の下部は必要以上に加熱されていました。ハイ ブリッド除霜システムでは、冷却ファンを運転させ て霜の温度を上げる除霜(従来のフロストリサイク ル冷却と同様の運転)と、従来のガラス管ヒーター とともに新たに設置した冷却器表面を直接加熱する コードヒーターによる除霜を組み合わせることで冷 却器の上下の温度ムラを抑え、効率よく除霜します。 ハイブリッド除霜システム フレックス真空断熱材(2007 年度商品より継続採 用) バインダ(結合剤)を使用せず、内袋を用いること によってグラスウールの柔軟性を維持したまま成形 する当社独自の方式によって、真空断熱材の立体成 形を実現しています。これにより複雑な断熱壁内部 の形状に沿うように曲げられるので、断熱性能が高 い真空断熱材でより広い範囲を覆うことができます。 *機種によりフレックス真空断熱材の使用位置や形状,枚 数は異なります。また通常の真空断熱材も場所により 併用しています。 フレックス真空断熱材 省エネ効果 & 特記事項 数々の省エネ技術の総合効果で年々消費電力量を低減 平成 24 年度(2012 年度)省エネ大賞 資源エネルギー庁長官賞 受賞 平成 25 年度(2013 年度)省エネ大賞 審査委員会特別賞 受賞 490 kWh/年 400 kWh/年 360 kWh/年 280 kWh/年 240 kWh/年 210 kWh/年 200 190 kWh/年 kWh/年 180 kWh/年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 R-X6000 R-Y6000 R-Z6200 R-A6200 R-B6200 R-C6200 R-M6200D R-X6200E R-X6200F 年間消費電力量(JIS C9801-2006年)の推移 年間消費電力量(JIS C9801-2006 年)の推移 導入実績または予定 導入実績または予定 国内 上記技術を採用した 20142015 年度商品は 2014 年 9 月 2015 年 8 月より順次発売 国内 上記技術を採用した 2015 年度商品は 2015 年 8 月より順次発売 海外 同等モデルを中国及び東南アジア諸国に展開予定 海外 同等モデルを中国及び東南アジア諸国に展開予定 コンタクト先 コンタクト先 日立アプライアンス株式会社 商品計画本部 キッチン商品企画部 http://www.hitachi-ap.co.jp/ 日立アプライアンス株式会社 商品計画本部 キッチン商品企画部 http://www.hitachi-ap.co.jp/
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