1 地 域 再 生 計 画 1 地域再生計画の名称 きめ細やかな安全

地
域
再
生
計
画
1
地域再生計画の名称
きめ細やかな安全性、快適性を高めるまちづくり再生計画
2
地域再生計画の作成主体の名称
長野県、阿南町
3
地域再生計画の区域
長野県下伊那郡阿南町の全域
4
地域再生計画の目標
阿南町は、長野県の最南端に位置し、標高は315mから1,664mに及び起
伏の多い傾斜地に56の集落が点在する山間地域である。
近年、高齢化、過疎化が進行しており、当町の平成17年から平成22年にかけ
ての人口減少率-8.7%は、全国平均+0.2%、県平均-2.0%と比較して
大きく上回っている。また、町内における平成17年老年人口率39%(2,29
7人)、平成22年老年人口率40.9%(2,114人)は、県平均平成17年2
3.6%、平成22年28.3%と比較しても老年人口率が高く、担い手不足によ
る森林の荒廃や耕作放棄地の増加等が問題となっている。
さらに、路線バスが撤退したため、通勤・通学者及び高齢者のための移動手段と
して、平成21年度から町民バスを運行しているが、急峻な地形を走っている町道、
林道は、幅員が狭く普通車でのすれ違いが困難であるとともに、落石やのり面崩壊
等の危険性が高く、非常に危険な状況となっている。
このため、平成22年度~平成26年度まで道整備交付金により町道及び林道
の、のり面防災工事、修繕工事により利用者の安全確保、拠点施設へのアクセス向
上を図ってきたが、まだ、のり面危険箇所があるため、引き続き整備の必要がある。
これらの課題を解決するため、道整備交付金を活用し、集落と国県道の幹線道路
を結ぶ路線、集落と集落を結ぶ路線、集落とヘリポートを結ぶ路線など、日常生活
路線の整備や、平成26年2月の大雪の経験から、幹線道路の迂回路となる路線を
整備することにより快適・安全・安心な道路整備を進めたい。
にいの
また、平成22年に開設した「クラインガルテン新野高原」は、年間交流人口が
ふた せ
4,000人を超え、順調に交流人口が推移している。また、「二瀬キャンプ場」
は、年間約6,000人の利用者があり、こちらも利用者が増加している。他にも
しんしゅうにい の せんごくたいら
道の駅「信 州 新 野千石 平 」は年間で約190,000人、温泉施設の「かじかの
湯」は年間約120,000人の利用者があり、多くの人が訪れている。
以上の取組みを、地域の重要な生活道路でもあり、災害時には迂回路として活用
できる町道、林道の効率的な整備と併せて行い、住民が安心して通行できる生活道
路の整備と、他地域から訪れた観光客が、再び訪ねたくなるような地域づくりによ
1
り交流人口の増加を図り、「きめ細やかな安全性、快適性を高めるまちづくり」を
目指す。
(目標1)交流人口の増加
(平成26年度末:交流人口 311,000人 →
平成29年度末:326,550人 →
平成31年度末:342,000人10%増加)
(目標2)年間間伐実施面積の増
(平成26年度末:71.26ha
平成31年度末:78ha)
→平成29年度末74.63ha
(目標3)法面危険個所の減少(計画3路線のうち)
(平成26年度末:4か所 → 平成29年度末:0箇所
平成31年度末:0か所)
→
(目標4)主要道路災害時の迂回路として路面整備されていない路線
(平成26年度末:27路線 → 平成29年度末:21路線
平成31年度末:17路線)
(目標5)交通事故の減少
(平成26年度末:物損事故96件
平成31年度末:86件)
→
→
→
平成29年度末:91件
→
(目標6)(一社)信州あなんトータルマーケティング出荷販売額の増
(平成26年度末:44,062,000円 →
平成29年度末:46,265,100円 →
平成31年度末:48,468,200円)
5
地域再生を図るために行う事業
5-1 全体の概要
平成26年2月の大雪時に、県道の除雪が進まず、集落から国道までの迂回路と
して活用した路線や駅を結ぶ路線を整備することにより、駅までの安全確保を図る
とともに、有事の際に安心して通行することができる。
また、小さな集落ではあるが、その集落に続く一本道や、緊急輸送時に必要なヘ
リポートへの接続路線、福祉施設への接続路線を整備することにより、住民が安心
した生活を送ることができる。
交流人口の増を目指した観光施設を結ぶ路線については、都会からの来町者が慣
れない田舎道を通行するため、改修による安全確保により交流人口の増が見込まれ
2
る。
すず
さわ
うるぎ
災害防除については、鈴が沢地区の生活道路となっている林道売木うつぼ線、
わごうかみ
とみくさ
おおさわ
どう
さわ
和合上地区と富草地区を結ぶ林道大沢線、水道水源に接続する林道堂の沢線を改修
することにより、生活路線の安全確保を図りたい。
これらの事業をより効果的に行うため、町の事業として道路関係には、カーブミ
ラーやガードレールの設置事業や、道路際の支障木除去事業を実施するほか観光事
業については、クラインガルテン運営事業、農家民泊支援事業、水源確保のための
井戸掘削事業等を実施する。
5-2 特定政策課題に関する事項
該当なし
5-3 法第5章の特別の措置を適用して行う事業
道整備交付金【A3001】
対象となる事業は、以下のとおり事業開始に係る手続きを完了している。なお、
整備箇所等については、別添の整備箇所を示した図面による。
とみくさ
・町道富草17号線
わごう
・町道和合14号線
とみくさ
・町道富草70号線
おおしもじょう
・町道大 下 条 6号線
:
昭和58年3月17日
町道認定
:
昭和58年3月17日
町道認定
:
昭和58年3月17日
町道認定
:
昭和58年3月17日
町道認定
おおしもじょう
・町道大 下 条 83号線
にいの
:
・町道新野8号線
:
昭和58年3月17日
おおしもじょう
昭和58年3月17日
・町道大 下 条 96号線
:
にいの
お お く な
:
町道認定
昭和58年3月17日
・町道新野45.47号線 :
・林道大久那線
町道認定
昭和58年3月17日
町道認定
町道認定
森林法による伊那谷地域森林計画
(平成25年4月樹立)に路線を記載
わ
せ
だ
き
そ ばた
・林道早稲田木曽畑線 :
森林法による伊那谷地域森林計画
3
(平成25年4月樹立)に路線を記載
うるぎ
・売木うつぼ線
:
森林法による伊那谷地域森林計画
(平成25年4月樹立)に路線を記載
おおさわ
・林道大沢線
:
森林法による伊那谷地域森林計画
(平成25年4月樹立)に路線を記載
どう
さわ
・林道堂の沢線
:
森林法による伊那谷地域森林計画
(平成25年4月樹立)に路線を記載
[施設の種類] [事業主体]
・町 道
阿南町
・林 道
阿南町
[事業区域]
・阿南町
[事業期間]
・町 道
平成27年度~平成31年度
・林 道
平成27年度~平成31年度
[整備量及び事業費]
・町道5.86km
・林道5.06km
・総事業費594,460千円(うち交付金297,230千円)
町道344,000千円(うち交付金172,000千円)
林道250,460千円(うち交付金125,230千円)
5-4 その他の事業
地域再生法による特別の措置を活用するほか、「きめ細やかな安全性、快適性を
高めるまちづくり」を達成するため、以下の事業を総合的かつ一体的に行うものと
する。
5-4-1 地域再生基本方針に基づく支援措置
該当なし
5-4-2 複数数事業と密接に関連させて効果を高める独自の取組
該当なし
5-4-3 支援措置によらない独自の取組
(1)営農支援事業
内
容 大豆生産者への出荷補助による荒廃地の減少、パイプハウスによ
る農作物の出荷量の拡大を目的としたパイプハウス整備補助事
業を実施します。(阿南町単独事業)
実施主体 阿南町
4
実施期間
事業規模
平成26年4月~平成31年3月
平成26年度予算 7,335千円
(2)振興組織運営事業
内
容 産業の再生や外貨の獲得による地域住民の収入の増加を図り、暮
らしを豊かにすることを目的として、農林水産物の生産拡大に関す
る事業や特産品開発に関する事業をはじめ、観光や商工業の振興
に関する事業まで、幅広く行い、農林商工業の振興を目的として
設置された(一社)信州あなんトータルマーケティングへの活動
事業費を補助します。(阿南町単独事業)
実施主体 阿南町
実施期間 平成26年4月~平成31年3月
事業規模 平成26年度予算 12,505千円
(3)町内景観整備事業
内
容 通行の支障となる木の除去や良好な景観を維持するための立木
伐採事業を行います。(阿南町単独事業)
実施主体 阿南町
実施期間 平成26年4月~平成31年3月
事業規模 平成26年度予算 2,500千円
(4)みんなで支える里山整備事業
内
容 優良な木材生産のために間伐事業の推進を図ります。(長野県単
独事業)
実施主体 森林組合他
実施期間 平成26年4月~平成31年3月
事業規模 平成26年度予算 1,129千円
(5)地元施工援助事業
内
容 町道、林道、農道へ生コンや砕石、作業における重機の借り上げ
料を補助します。(阿南町単独事業)
実施主体 阿南町
実施期間 平成26年4月~平成31年3月
事業規模 平成26年度予算 8,825千円
5-5 計画期間
平成27年度~平成31年度
6
目標の達成状況に係る評価に関する事項
5
6-1 目標の達成状況に係る評価の手法
4に示す地域再生計画の目標については、中間年度及び計画年度終了後に長野県
阿南町が必要な実績調査等を行い、速やかに状況を把握する。
定量的な目標に関わる基礎データは、長野県阿南町及び関係機関のもつ数値デー
タを用い、事後評価の際には、調査から実績の集計を行うこと等により、評価を行
う。また事業の見直しを図るために、関係機関や地元住民で構成する評価委員会を
設置し、事業の推進に応じて達成状況の評価・検討等を行い公表する。
6-2 目標の達成状況に係る評価の時期及び評価を行う内容
平成 26 年度
(基準年度)
目標1
交流人口の増加
目標2
年間間伐実施面積
目標3
法面危険箇所の減少(計画3
路線のうち)
目標4
主要道路災害時の迂回路と
して路面整備されていない
路線
目標5
交通事故の減少
目標6
(一社)信州あなんトータル
マーケティング出荷販売額
の増
平成 29 年度
中間年度
311,000人 326,550人 342,100人
71.26ha
74.63ha
78ha
4か所
0か所
0か所
27路線
21路線
17路線
96件
91件
86件
44,062,0 46,265,1 48,468,2
00円
00円
00円
(指標とする数値の収集方法)
項
平成 31 年度
最終目標
目
収集方法
交流人口の増加
阿南町及び関係機関への実績確認より
年間間伐実施面積
阿南町の実績データより
法面危険箇所の減少
本計画の実績より
主要道路災害時の迂回
本計画の実績より
路として路面整備され
6
ていない路線
交通事故の減少
警察署の事故件数データより
( 一 社) 信州 あなん トー
(一社)信州あなんトータルマーケティング農林産物
タルマーケティング出
販売実績より
荷販売数の増
・目標の達成状況以外の評価を行う内容
1.
事業の進捗状況
2.
総合的な評価や今後の方針
6-3 目標の達成状況に係る公表の手法
4に示す地域再生計画の目標の達成状況を始め中間評価及び事後評価の内容を、
速やかにインターネット(長野県阿南町振興課のホームページ)により公表する。
県は中間評価及び事後評価の内容を長野県の公式ウェブサイトにおいて公表する。
7
構造改革特別区域計画に関する事項
該当なし
8
中心市街地活性化基本計画に関する事項
該当なし
9
産業集積形成等基本計画に関する事項
該当なし
7
添付資料の一覧(目次)
(1)計画の区域に含まれる行政区画を表示した図面
(2)整備する施設の整備区域又は整備箇所を示した図面
(3)地域再生計画の工程表及びその内容を説明した文書
(1)計画の区域に含まれる行政区画を表示した図面
長 野 県
長野県下伊那郡
阿南町の全域
きめ細やかな安全性、快適性を高めるまちづくり計画